JP2002001219A - 異物除去装置及び該異物除去装置を用いた原料粉精製装置 - Google Patents

異物除去装置及び該異物除去装置を用いた原料粉精製装置

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JP2002001219A
JP2002001219A JP2000180322A JP2000180322A JP2002001219A JP 2002001219 A JP2002001219 A JP 2002001219A JP 2000180322 A JP2000180322 A JP 2000180322A JP 2000180322 A JP2000180322 A JP 2000180322A JP 2002001219 A JP2002001219 A JP 2002001219A
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powder
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Nobushige Uno
展重 宇野
Takashi Suzuki
崇 鈴木
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Coorstek KK
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異物除去の信頼性および異物除去効率を高め
るとともに、装置全体の簡素化およびコストの低廉化を
図る。 【解決手段】 異物gを捕捉する網体9aおよびこの網
体9aを保持するホルダ9bを有する篩具9と、この篩
具9に網体9aが揺動するような駆動力を付与する駆動
機構10とを備え、網体9aを常に下方に撓んだ状態で
揺動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、石英ガラ
ス等の原料粉に含まれる異物を除去する場合に使用して
好適な異物除去装置及び該異物除去装置を用いた原料粉
精製装置に関する。
【0002】従来、石英ガラス、例えば、光学分野や半
導体分野で使用される石英ガラスの製造に使われる石英
ガラスの原料粉には、30μmから300μm程度の異
物が混入されており、それらは主に黒鉛、鉄粉であるこ
とが判明している。これら異物が溶解後の石英るつぼの
黒点および泡の発生原因の1つとして考えられ、特に鉄
粉の影響が最も大きいと考えられている。
【0003】そのため、従来から、例えば磁気選鉱機に
よって石英ガラスの原料粉から鉄粉等の異物を除去する
ことが行われている。ところが、このような磁気選鉱機
においては、種々の磁性体以外の不純物(異物)を除去
することができないため、篩具等を用いてこれら異物を
除去していた。
【0004】従来の篩具等の異物除去装置について、図
3に基づいて説明する。図3に示すように、この異物除
去装置は、異物を捕捉する平面矩形状の網体31aと、
この網体31aの四方端縁を保持する四角形枠状のホル
ダ31bを有する篩具31と、この篩具31に水平方向
aおよび鉛直方向bに往復力を付与する二つの駆動機構
(図示せず)とを備えたものである。このように構成さ
れた異物除去装置において、異物を除去するには、原料
粉を網体31aの異物捕捉面上に投入し、篩具31を水
平方向aおよび鉛直方向bに往復させることにより行
う。このとき、網体31aの異物捕捉面上に異物が捕捉
されるとともに、原料粉は網体31aを通過する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の異物
除去装置においては、異物捕捉面(網体)が、鉛直方向
に対して垂直な面に形成されているため、即ち異物捕捉
面が水平面と平行であるため、異物除去の際、異物捕捉
面上に原料粉が滞留し易く、しかも原料粉の粉粒同士が
衝突し合っていた。その結果、原料粉が磨耗して、粒度
分布(粒径)を不均一とするばかりか、異物や網体一部
が微細化して網体を通過し、異物除去の信頼性が低下す
るという技術的課題があった。
【0006】また、網体の異物捕捉面が水平面と平行で
あることは、同一のスペースにおける異物捕捉面の表面
積が最小の面積となるため、異物除去効率が低下すると
いう課題があった。このことは、網体の一部に目詰まり
が発生すると、一層顕著である。このほか、従来の異物
除去装置においては、二方向に往復動させるため、二つ
の駆動機構が必要となり、そのため部品点数が嵩み、装
置全体が複雑になるばかりか、コスト高になるという課
題があった。
【0007】本発明は、このような技術的課題を解決す
るためになされたもので、原料粉が磨耗して、粒度分布
(粒径)を不均一化させることなく、しかも異物除去の
信頼性を向上させることができると共に、装置全体の簡
素化およびコストの低廉化を図ることができる異物除去
装置及び該異物除去装置を用いた原料粉精製装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた異物除去装置は、異物を捕捉する網体と、前
記網体を下方に撓んだ状態で保持する固定ホルダ及び移
動ホルダとを有する篩具と、前記移動ホルダを揺動させ
る駆動機構とを備え、前記移動ホルダによって網体が常
に下方に撓んだ状態で揺動されることを特徴としてい
る。
【0009】本発明にかかる異物除去装置にあっては、
前記網体が下方に撓んだ状態で固定ホルダ及び移動ホル
ダに保持され、しかも網体が常に下方に撓んだ状態で、
移動ホルダによって揺動されるため、網体の異物捕捉面
は常に傾斜面を有している。そして、この傾斜面に原料
粉が供給されると、異物が異物捕捉面に捕捉され、傾斜
面の下方向に移動する。一方、原料粉は、網体の傾斜面
を通過する。
【0010】このように、異物捕捉面を傾斜面としてい
るため、従来のような異物捕捉面が水平面の場合に比べ
て、同一のスペースにおける異物捕捉面の表面積が広く
なり、異物除去効率を高めることができる。また、異物
捕捉面に捕捉された異物が傾斜面の下方向に移動するた
め、供給される原料粉と混じり合うことがなく、原料粉
と異物をより完全に分離することができる。更に、異物
捕捉面に捕捉された異物が傾斜面の下方向に移動するた
め、原料粉が傾斜面に滞留せず、原料粉の粉粒同士によ
る衝突(あるいは異物との衝突)が回避されるため、原
料粉が磨耗せず、異物除去の信頼性を高めることができ
る。また、従来のように篩具を2方向に振動させる場合
に比べて、移動ホルダが一方向に揺動するように構成さ
れているため、駆動機構を簡略化することができ、部品
点数を削減、装置全体の簡素化およびコストの低廉化を
図ることができる。
【0011】また、前記目的を達成するためになされた
異物除去装置を用いた原料粉精製装置は、前記異物除去
装置と、原料粉搬入部から搬入した原料粉を磁性体粉と
非磁性体粉とに分離し、前記磁性体粉を除去する磁性体
粉除去装置とを備え、前記異物除去装置が磁性体粉除去
装置の下流側に配置され、非磁性体粉における異物を除
去するように構成されていることを特徴としている。即
ち、本発明にかかる異物除去装置を用いた原料粉精製装
置は、異物除去装置を磁性体粉除去装置の下流側に配置
したことに特徴がある。このように構成されているた
め、まず磁性体粉除去装置によって原料粉を磁性体と非
磁性体とに分離し、更に異物除去装置によって非磁性体
粉に含まれる異物を除去することができる。
【0012】また、前記異物除去装置が磁性体粉除去装
置の原料粉搬入部の上流側に配置され、原料粉における
異物を除去するように構成しても良い。なお、前記した
ように、磁性体粉除去装置によって原料粉を磁性体と非
磁性体とに分離し、その上で異物除去装置によって非磁
性体粉に含まれる異物を除去する方が、異物除去装置が
磁性体粉除去装置の上流側に配置されて、原料粉におけ
る異物を除去するよりも効率的に、異物を除去すること
ができる。また、磁性体粉除去装置から生ずる異物(ご
み等)も異物除去装置によって除去することができるた
め、好ましい。
【0013】更に、前記磁性体粉除去装置が、原料粉を
搬送するベルトコンベアと、原料粉に含まれる磁性体粉
を吸引する磁力を有すると共に、前記ベルトコンベアの
搬出側プーリを兼ねる磁気ドラムとを備えていることが
好ましい。前記磁性体粉除去装置にあっては、原料粉に
含まれる磁性体粉は磁気ドラムに吸引される。そして、
前記磁性体粉の自重が磁力を上回ったとき、磁性体は落
下する。一方、原料粉に含まれる非磁性体粉は吸引され
ることなく、ベルトコンベアの搬出側から落下する。こ
のように、前記ベルトコンベアの搬出側プーリを兼ねる
磁気ドラムを設けることにより、磁性体粉と非磁性体粉
との落下位置を異ならしめることができ、これにより両
者は容易に分離される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
図面を参照して説明する。図1(a)および(b)は本
発明の第一実施形態に係る異物除去装置を示す正面図と
その篩具を示す斜視図、図2は図1に示した異物除去装
置を用いた原料粉精製装置の一実施形態を示した正面図
である。
【0015】図1に基づいて、異物除去装置について説
明する。この異物除去装置3は篩具9および駆動機構1
0を備えている。篩具9は異物gを捕捉する網体9a
と、この網体9aを下方に撓ませた状態で、保持するホ
ルダ9bを有している。
【0016】前記網体9aは、ポリエステル等の合成樹
脂によって形成されている。このようにポリエステル等
の合成樹脂によって形成されている場合は、金属製の網
体のように、網体の破損部分(破片)が原料粉に混入し
ても、金属汚染の発生を回避することができる。また、
網体9aは、開口部の大きさを500〜1000μm角
とするスクリーン網からなり、両ホルダ9b1 、9b2
間寸法lおよび撓み量dが、l=300mm、d=10
0〜150mmの寸法に設定されている。
【0017】前記ホルダ9bは、固定ホルダ9b1 と移
動ホルダ9b2 を有している。前記固定ホルダ9b1
不動状態に固定され、移動ホルダ9b2 は揺動自在(上
下動自在)に構成されている。前記移動ホルダ9b2
は、図1(a)に示すs位置(下方位置)とt位置(上
方位置)間を30〜80回/分の割合で回動するよう
に、駆動機構10の駆動軸(図示せず)にリンク機構
(図示せず)を介して連結されている。
【0018】前記駆動機構10は例えばモータからな
り、駆動機構10に連結されたリンク機構(図示せず)
の駆動によって、移動ホルダ9b2 が矢印m,n方向に
連続的あるいは断続的に揺動させることができるように
なされている。このとき、網体9aの異物捕捉面Bが、
常に傾斜した状態(網体9aが下方に撓んだ状態)を維
持しつつ、揺動するように構成する必要がある。
【0019】次に、このように構成された異物除去装置
の動作、作用について説明する。まず、前記固定ホルダ
9b1 、移動ホルダ9b2 に網体9aを下方に撓んだ状
態で保持させると共に、該下方に撓んだ状態を維持しつ
つ、移動ホルダ9b2 によって網体9aを揺動させる。
この揺動は、駆動機構10に連結したリンク機構等の駆
動によって行なわれる。そのため、網体9aの異物捕捉
面Bは常に傾斜面となり、該傾斜面上に原料粉が供給さ
れると、異物gが異物捕捉面Bに捕捉され、傾斜面の下
方向に移動する。一方、原料粉は、網体gの傾斜面を滞
留せず通過する。
【0020】このように、網体9aの異物捕捉面Bを傾
斜面としているため、従来のような異物捕捉面Bが水平
面の場合に比べて、同一のスペースにおける異物捕捉面
Bの表面積が広くなるため、異物除去効率を高めること
ができる。また、異物捕捉面Bに捕捉された異物は、傾
斜面の下方向(網体の最低位置)に移動するため、供給
される原料粉と混じり合うことがなく、原料粉と異物g
をより完全に分離することができる。更に、前記したよ
うに異物が異物捕捉面Bに滞留しないため、原料粉の粉
粒同士による衝突(あるいは異物との衝突)が回避され
る。その結果、原料粉が磨耗せず、異物除去の信頼性を
高めることができる。
【0021】次に、異物除去装置を用いた原料粉精製装
置について、図2に基づいて説明する。図に示すよう
に、符号1で示す原料粉精製装置は、磁性体粉除去装置
2および異物除去装置3を備えている。なお、異物除去
装置については、図1に示した異物除去装置と同様な構
成を備えているため、詳細な説明は省略する。
【0022】この磁性体粉除去装置2は、石英ガラス原
料粉Gを収容するホッパ4と、前記原料粉Gが原料粉搬
入部2aを介して搬入される圧電フィーダ5と、前記圧
電フィーダ5の後流側に位置するベルトコンベア6と、
原料粉Gに含まれる磁性体粉を吸引する磁力を有すると
共に、前記ベルトコンベア6の搬出側プーリを兼ねる磁
気ドラム6aと、前記磁気ドラム6aの下方に位置し、
磁性体粉搬出部2b1、非磁性体粉搬出部2b2 とに分
離する仕切板8と、分離された磁性体粉及び非磁性体粉
を回収する回収容器7とから構成されている。
【0023】また、前記ホッパ4は石英ガラス原料粉G
を内部に収容するホッパ本体4aと、このホッパ本体4
aに連通する供給管4bとを有し、原料粉搬入部2aの
上流側(上方)に配設されている。これにより、石英ガ
ラス原料粉Gがホッパ本体4a内から、供給管4bを介
して圧電フィーダ5(ガラス板)上の原料粉搬入部2a
に供給される。なお、圧電フィーダ5は、ガラス板に限
定ではないが、ガラス原料の処理の際には、ガラス板が
不純物混入の観点から好ましい。
【0024】前記ホッパ本体4aは、上方に開口する円
筒状の第一容器4a1 と、この第一容器部4a1 に連接
する漏斗状の第二容器部4a2 によって形成され、第二
容器部4a2 の下端部に、供給管4bが下方に開口して
形成されている。なお、ホッパ4と圧電フィーダ5のガ
ラス板5a(後述)間の寸法および供給管4bの管径
は、原料粉供給時に石英ガラス原料粉Gが互いに重なら
ず、かつガラス板5a上に薄層状に広がって供給される
ように設定される。
【0025】また、前記圧電フィーダ5は、振動によっ
て被搬送物を搬送する搬送装置であって、ホッパ4(原
料粉搬入部2a)とコンベア6との間に配設されてい
る。そして、圧電フィーダ5のガラス板5aに石英ガラ
ス原料粉Gが搬送方向Aに移動するような振動を付与す
ることにより、ガラス板5a上の石英ガラス原料粉Gを
フィーダ始端位置からフィーダ終端位置に向かって搬送
する。
【0026】更に、前記コンベア6は、駆動側プーリ6
aと、コンベア6の原料粉搬入位置近傍に位置し、前記
駆動側プーリ6aと所定の間隔をもって配設され従動側
プーリ6bと、前記駆動側プーリ6aと従動側プーリ6
bとの間に掛け渡されて搬送ベルト6cとを有し、前記
圧電フィーダ5と仕切板8との間に配設されている。ま
た前記駆動側プーリ6aは、搬送ベルト6c上の磁性体
粉G1を吸引する磁力を有する磁気ドラムからなり、コ
ンベア6の原料粉搬出位置に配設されている。この駆動
側プーリ6a(磁気ドラム)により、原料粉搬出部2b
の近傍に搬送された搬送ベルト6c上の石英ガラス原料
粉Gのうち磁性体粉G1を吸引する。
【0027】更に、前記回収容器7は、隔壁7aによっ
て画成された第一収容室7bおよび第二収容室7cを有
し、前記原料粉搬出部2bの下方に配設されている。こ
れにより、磁性体粉G1が第一収容室7bに回収され、
第二収容室7cに精製原料粉G3が第二収容室7cに回
収される。また、前記仕切板8は、磁性体粉G1を案内
する傾斜部8aおよびこの傾斜部8aに連接する垂直部
8bを有している。この仕切り板8によって、磁性体粉
G1の落下領域と非磁性体粉G2の落下領域に区分され
る。
【0028】また、前記した異物除去装置3は非磁性体
粉搬出部2b2 の下流側(回収容器7の上流側)に設け
られ、異物除去装置3の固定ホルダ9b1 は仕切板8の
近傍に固定され、前記仕切板8から遠ざかった位置に、
揺動自在に動移動ホルダ9b 2 が配設されている。な
お、異物除去装置3は、ベルトコンベア6から落下する
非磁性体粉Gが、この網体の傾斜面に落下する位置に配
設されることが、上述の理由からより好ましい。
【0029】このように構成された磁性体粉除去装置及
び異物除去装置からなる原料粉精製装置の動作、作用に
ついて、図2に基づいて説明する。先ず、ホッパ4の供
給管4bから石英ガラス原料粉Gを落下させ、原料粉搬
入部2aから圧電フィーダ5のガラス板5a上に供給す
る。次に、ガラス板5aに石英ガラス原料粉Gが搬送方
向Aに移動するような振動を付与することにより、ガラ
ス板5a上の石英ガラス原料粉Gをフィーダ始端位置か
らフィーダ終端位置に向かって搬送し、このフィーダ終
端位置からコンベア6の搬送ベルト6c上に供給する。
【0030】その後、搬送ベルト6c(駆動側プーリ6
a)に駆動力を付与することにより、搬送ベルト6c上
の石英ガラス原料粉Gをベルト始端位置からベルト終端
位置に向かって搬送方向Aに搬送する。この場合、石英
ガラス原料粉Gがベルト終端位置に到達すると、石英ガ
ラス原料粉Gに含まれる磁性体粉G1が駆動側プーリ
(磁気ドラム)6aによる吸引力を受けて搬送ベルト6
cの往路側から復路側に導かれる。そして、磁性体粉G
1に対する吸引力の影響が減少すると、磁性体粉G1が
自重によって磁性体粉搬出部2b1 から傾斜部8aに沿
って落下し、回収容器7の第一収容室7a内に収容され
る。
【0031】一方、非磁性体粉G2は駆動側プーリ6a
による吸引力の影響を受けず、自重によって非磁性体粉
搬出部2b1 から異物除去装置3に向かって鉛直方向に
落下する。このようにして、石英ガラス原料粉Gから磁
性体粉G1を除去することができる。
【0032】そして、石英ガラス原料粉Gから磁性体粉
G1が除去された非磁性体粉G2が、下方に撓んだ状態
を維持しつつ、移動ホルダ9b2 によって揺動する網体
9aに落下する。このとき、網体の異物捕捉面Bは傾斜
面であり、該傾斜面上に非磁性体粉G2が供給される
と、異物が異物捕捉面Bに捕捉され、傾斜面の下方向に
移動する。一方、原料粉(精製原料粉)G3は、網体9
aの傾斜面を滞留せず通過し、回収容器7の第二収容室
7b内に回収される。
【0033】このように、磁性体粉除去装置及び異物除
去装置からなる原料粉精製装置にあっては、原料粉から
磁性体粉を除去し、続いて非磁性体粉から異物を除去す
るように構成されているため、効率よく、異物を除去し
た精製原料粉を得ることができる。特に、網体の異物捕
捉面を傾斜面としているため、従来のような異物捕捉面
が水平面の場合に比べて、同一のスペースにおける異物
捕捉面の表面積が広くなるため、異物除去効率を高める
ことができる。また、異物捕捉面に捕捉された異物は、
傾斜面の下方向(網体の最低位置)に移動するため、供
給される原料粉と混じり合うことがなく、原料粉と異物
をより完全に分離することができる。更に、前記したよ
うに異物が異物捕捉面に滞留しないため、原料粉の粉粒
同士による衝突が回避される。その結果、原料粉が磨耗
せず、異物除去の信頼性を高めることができる。このほ
か、揺動方向が一方向でであるため、駆動機構を簡略化
することができ、部品点数を削減することができる。
【0034】なお、本実施形態においては、異物除去装
置を非磁性体粉搬出部の下流側に配置する場合について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
原料粉搬入部の上流側に配置したもの、あるいは原料粉
搬入部の上流側および非磁性体粉搬出部の下流側の双方
に配置したものであっても良い。また、本発明における
網体の駆動方式は、網体の異物捕捉面が傾斜するような
駆動力を網体に付与できるものであれば良く、特に限定
されるものではない。
【0035】
【発明の効果】本発明は、上記説明したような構成を備
えているため、従来のような異物捕捉面が水平面の場合
に比べて、同一のスペースにおける異物捕捉面の表面積
が広くなるため、異物除去効率を高めることができる。
また、異物捕捉面に捕捉された異物は、供給される原料
粉と混じり合うことがなく、原料粉と異物をより完全に
分離することができる。更に、前記異物が異物捕捉面に
滞留しないため、原料粉の粉粒同士による衝突が回避さ
れる。その結果、原料粉が磨耗せず、異物除去の信頼性
を高めることができる。このほか、駆動機構を簡略化で
き、部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は本発明にかかる異物除去
装置の第一実施形態を示す正面図とその篩具を示す斜視
図である。
【図2】本発明にかかる原料粉精製装置の第一実施形態
を示す概略構成図である。
【図3】従来の異物除去装置を説明するために示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 原料粉精製装置 2 磁性体粉除去装置 2a 原料粉搬入部 2b 原料粉搬出部 2b1 磁性体粉搬出部 2b2 非磁性体粉搬出部 3 異物除去装置 4 ホッパ 5 圧電フィーダ 6 コンベア 6a 駆動側プーリ 6b 従動側プーリ 6c 搬送ベルト 7 回収容器 7a 隔壁 7b 第一収容室 7c 第二収容室 8 仕切板 9 篩具 9a 網体 9b ホルダ 9b1 固定ホルダ 9b2 移動ホルダ 10 駆動機構 A 搬送方向 B 異物捕捉面 G 石英ガラス原料粉 G1 磁性体粉 G2 非磁性体粉 G3 精製原料粉 g 異物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B07B 15/00 B07B 15/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異物を捕捉する網体と、前記網体を下方
    に撓んだ状態で保持する固定ホルダ及び移動ホルダとを
    有する篩具と、前記移動ホルダを揺動させる駆動機構と
    を備え、 前記移動ホルダによって、網体が常に下方に撓んだ状態
    で揺動されることを特徴とする異物除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された異物除去装置と、
    原料粉搬入部から搬入した原料粉を磁性体粉と非磁性体
    粉とに分離し、前記磁性体粉を除去する磁性体粉除去装
    置とを備え、 前記異物除去装置が磁性体粉除去装置の下流側に配置さ
    れ、非磁性体粉における異物を除去するように構成され
    ていることを特徴とする異物除去装置を用いた原料粉精
    製装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された異物除去装置と、
    原料粉搬入部から搬入した原料粉を磁性体粉と非磁性体
    粉とに分離し、前記磁性体粉を除去する磁性体粉除去装
    置とを備え、 前記異物除去装置が磁性体粉除去装置の原料粉搬入部上
    流側に配置され、原料粉における異物を除去するように
    構成されていることを特徴とする異物除去装置を用いた
    原料粉精製装置。
  4. 【請求項4】 前記磁性体粉除去装置が、原料粉を搬送
    するベルトコンベアと、原料粉に含まれる磁性体粉を吸
    引する磁力を有すると共に、前記ベルトコンベアの搬出
    側プーリを兼ねる磁気ドラムとを備えていることを特徴
    とする請求項2または請求項3に記載された異物除去装
    置を用いた原料粉精製装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN114377850A (zh) * 2021-12-14 2022-04-22 徐州融鑫新材料有限公司 一种能够对不同密度的石英砂旋转式排铁装置

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