JP2001137740A - 石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置 - Google Patents

石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置

Info

Publication number
JP2001137740A
JP2001137740A JP32787399A JP32787399A JP2001137740A JP 2001137740 A JP2001137740 A JP 2001137740A JP 32787399 A JP32787399 A JP 32787399A JP 32787399 A JP32787399 A JP 32787399A JP 2001137740 A JP2001137740 A JP 2001137740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
quartz glass
magnetic
material powder
glass raw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32787399A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Suzuki
崇 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP32787399A priority Critical patent/JP2001137740A/ja
Publication of JP2001137740A publication Critical patent/JP2001137740A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 石英ガラス原料粉から磁性体粉を連続的にか
つ効率よく除去し、しかも、磁石が損耗することのない
石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置を提供する。 【解決手段】 石英ガラス原料粉Gを供給する圧電フィ
ーダ21と、圧電フィーダ21から供給される石英ガラ
ス原料粉Gを薄層状に載置して搬送するベルトコンベア
22と、石英ガラス原料粉G中に含まれる磁性体(異
物)を吸引する磁力を有し、ベルトコンベア22の搬出
側プーリを兼ねる磁気ドラム23とにより石英ガラス原
料粉の鉄分除去装置B1 を構成し、磁気ドラム23に吸
引されてベルトコンベア22の復路側にさしかかって落
下する磁性体(異物)と、ベルトコンベア22の搬出端
から落下する非磁性体粉(良品)との落下位置が異なる
ことを利用して異物を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石英ガラス原料粉
に含まれる異物のうち、品質に最も大きい影響を及ぼす
磁性体粉、例えば鉄粉を除去する石英ガラス原料粉の磁
性体粉除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石英ガラス、例えば、光学分野や
半導体分野で使用される石英ガラスの製造に使われる石
英ガラス原料粉には、30μmから300μm程度の異
物が混入しており、それらは主に黒鉛、鉄粉であること
が判明している。これらの異物が溶解後の石英るつぼの
黒点および泡の発生原因の一つと考えられ、特に鉄粉の
影響が最も大きいと考えられている。前記した異物を除
くために、従来から浮遊選鉱、磁力選鉱、酸処理などが
行われている。
【0003】具体的に例示すれば、特公平5−6341
6号公報に示されているように、石英ガラス原料を磁気
選鉱機に通して、大粒の鉄粉を除去した後、石英ガラス
原料粉に付着している微粉状の鉄粉を除去するため塩酸
水溶液で酸処理し、次いで酸性のまま浮遊選鉱槽に移し
てパイン油を入れ、泡沫浮遊選鉱を行ってルツボ成形時
の泡の発生原因となるゴムと他の有機物を除去した後に
脱水し、所定の温度で仮焼してパイン油を分解、酸化除
去してからフッ酸水溶液で洗浄して粒子表面の汚れを除
去すると共にその純度を上げ、乾燥してから、最後に再
度磁力選鉱を通すことが行われている。また、特公昭5
5−40545号公報に示されているように、珪石また
は珪砂の石英ガラス原料粉を粉砕、分級して磁力選鉱
法、浮遊選鉱法により精鉱を行った後、この原料粒子を
仮焼し、つづいてフッ化水素酸に浸漬せしめた原料粉を
溶融して石英ガラスを製造することが行われている。
【0004】このように、不純物(異物)を除くために
石英ガラス原料粉に対して、浮遊選鉱、磁力選鉱、酸処
理、熱処理あるいはこれら処理を組合わせて処理してい
たが、石英ガラス原料粉に付着した金属や、石英ガラス
原料粉内に閉じ込められている金属は取り除き難く、石
英ガラス製品において、それら金属が茶色、黒色の点
(以下、黒点という)となって発現する原因となってい
た。
【0005】また、各処理工程で使用される装置や搬送
治具、梱包には金属汚染を防ぐため、また酸処理での錆
の発生を考慮し、樹脂部品が多く使われている。しか
し、樹脂は金属やセラミックスに比べて耐摩耗性が劣
り、処理に伴う石英ガラス原料粉の振動や摩耗によって
剥離し、また機械自体の摩耗によって、石英ガラス原料
粉中に樹脂片が混入することがあった。このような樹脂
は、一旦混入すると篩や磁力選鉱では除去できず、酸処
理によっても除くことができない。一方、前記樹脂は酸
化雰囲気において溶融(燃焼)するとガスが発生するた
め、前記樹脂が混入した石英ガラス原料粉を用いると、
石英ガラス中に直径が3mm以上の巨大な気泡の発生の
原因になっていた。また、その樹脂の灰分がアルカリ金
属や重金属として石英ガラス中に残るため、純度の高い
石英ガラスを得ることができなかった。なお、前記樹脂
が混入した石英ガラス原料粉を非酸化雰囲気で溶融を行
った場合、ガラス中にカ−ボンが残留し黒点の原因とな
るという課題があった。
【0006】このような課題を解決するために、本願出
願人は、先に、金属等の不純物である異物が混入した石
英ガラス原料粉から異物を容易に除去することができる
石英ガラス原料粉異物除去装置を提案している(特願平
11−241184)。図4はその石英ガラス原料粉異
物除去装置Aの概要を示す概略図であり、図に示すよう
に、この石英ガラス原料粉異物除去装置には、石英ガラ
ス原料粉を収容するホッパー1の下方に、石英ガラス原
料粉を搬送手段(例えば圧電フィ−ダ)3に供給する供
給管2が設けられている。また、この搬送手段3の上に
は、溝を形成する目的や、石英ガラス原料粉の汚染を防
止する目的で、石英ガラスやアルミナ、炭化珪素などの
高純度材料製やポリテトラフルオロエチレン製の板材3
aが載置されている。
【0007】また、前記供給管2の先端部は、石英ガラ
ス原料粉が重なり合って搬送手段3に供給されないよう
に、その形状、サイズ、配置位置が決められている。そ
して、供給管2から供給された石英ガラス原料粉は、圧
電フィ−ダ3の上のガラス板3aに形成された溝(図示
せず)に供給され、圧電フィ−ダ3の振動により次の圧
電フィ−ダ4のガラス板4aの上に搬送される。このと
き、石英ガラス原料粉の粒子はほぼ1層に、しかも隙間
なく広がり、重なり合わないように移載される。
【0008】前記搬送手段4の搬送速度は、搬送手段3
の搬送速度より速い速度に調整され、搬送手段3の上に
おいて原料粉が重なりあって搬送されても、搬送手段4
では原料粉の粒子は重なり合わず、薄層、好ましくは1
層になされる。また、圧電フィ−ダ4の下流側には覆板
5aが溝の上方に設けられ、前記覆板5aとガラス板4
aの間に吸引部5が構成されている。この覆板5aは、
例えば汚染の問題のない石英ガラスやアルミナ等の高純
度材料やポリテトラフルオロエチレン等によって形成さ
れ、吸引部5を上方から撮影できるように透明のものが
用いられる。また、この吸引部5は、ノズル6が圧電フ
ィ−ダ4上を移動する異物を吸引に適した所定の空間に
形成されている。
【0009】前記ノズル6はその先端部から徐々に太径
になるように形成され、接続パイプ6aを介して、石英
ガラス原料粉を回収するトラップ7に接続されている。
前記トラップ7にはフィルタ−7aが装着され、前記フ
ィルタ−7aが装着された接続パイプ8にはバルブ10
を介して吸引ホンプ9が接続されている。また、前記接
続パイプ8の管路中に、バルブ動作手段10aによって
開閉動作がなされる電磁バルブからなるバルブ10が設
けられている。
【0010】更に、前記吸引部5を構成する覆板5aの
上方には、CCDカメラからなる撮像装置11が設けら
れている。そして、前記撮像装置11からの画像デ−タ
に基づいて異物を検出しバルブ動作手段10aに対し
て、動作信号を送出する画像処理動作制御部12が設け
られている。なお、符号13は照明手段である、
【0011】前記撮像装置11によって、石英ガラス原
料粉像を画像デ−タに変換し、画像処理動作制御部12
によって、撮像装置11からの映像アナログ信号をA/
D変換する。そして、A/D変換回路からのデジタル信
号が一定の値(しきい値)より大きいかあるいは小さい
かによって、すなわち明度によって白色の場合は
「0」、黒色の場合は「1」として「0、1」の画像デ
−タに変換し、「1」のデ−タをカウントする。そし
て、「1」のデ−タが所定数を越えた場合に異物として
検出し、バルブ動作手段10aを制御する。
【0012】以上のように構成された石英ガラス原料粉
異物除去装置Aでは、まず原料ホッパ−1に投入された
石英ガラス原料粉が、供給管2を通って圧電フィ−ダ3
の上に置かれたガラス板3aの溝に落下する。そして、
圧電フィ−ダ3、4によって石英ガラス原料粉は吸引部
5に搬送され、その上方から撮像装置11によって撮影
される。前記撮像装置11によって撮影された一定の範
囲の画像のアナログ信号は、前記したように画像処理動
作制御部12において二値化処理され、白色粒子以外の
粒子、例えば薄茶、茶色の粒子は黒色の粒子の場合と同
様に、「1」としてデ−タ変換される。 そして、
「1」のデ−タをカウントし、異物として検出すると、
前記バルブ動作手段10aに対して動作信号を送出し、
ノズル6の先端から異物を吸引する。 前記ノズル6に
よって吸引された異物は接続パイプ6aを通り、トラッ
プ7に捕捉される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、本願
出願人が提案した石英ガラス原料粉異物除去装置にあっ
ては、0.5mm以上の黒点については略完全に除去で
きることが確認され、異物の混入の少ない石英ガラス原
料粉を得ることができる。しかしながら、異物が多量の
含まれる石英ガラス原料粉を前記石英ガラス原料粉異物
除去装置に供給した場合、ノズルの吸引が応答し切れ
ず、異物が残留するという技術的課題があることが判明
した。
【0014】かかる課題を解決するには、石英ガラス原
料粉に多量の異物が含まれる場合には、前記石英ガラス
原料粉を磁選処理等してから、前記石英ガラス原料粉異
物除去装置に供給する方法が考えられる。この磁選処理
する方法としては、従来から、電磁力を利用する方法や
棒状の永久磁石を直接する方法などがある。しかしなが
ら、前記磁選処理機では、多量の石英ガラス原料粉から
磁性体粉を連続的に効率よく除去することができず、ま
た、磁性体粉の除去精度が悪く、石英ガラス原料粉が接
触するため、磁石が損耗するなどの技術的課題があっ
た。
【0015】本発明は、上記技術的課題を解決するため
に鑑み成されたものであり、石英ガラス原料粉から磁性
体粉を連続的にかつ効率よく除去し、しかも、磁石が損
耗することのない石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置
を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、石英ガラス原料粉を供給するフィーダと、該フィー
ダから供給された石英ガラス原料粉を搬送するベルトコ
ンベアと、石英ガラス原料粉に含まれる磁性体を吸引す
る磁力を有すると共に、前記ベルトコンベアの搬出側プ
ーリを兼ねる磁気ドラムとを備えることを特徴としてい
る。
【0017】上記のように構成された本発明の石英ガラ
ス原料粉の磁性体粉除去装置は、フィーダによって供給
された石英ガラス原料粉が、ベルトコンベア上に薄層状
に載置されて搬送され、搬出端に到達したときに、搬出
側プーリである磁気ドラムの磁力を受けて磁性体粉(異
物)のみがコンベアベルトに吸引される。このとき、ベ
ルトコンベア上の原料粉は薄層状であるため、原料粉に
含まれる磁性体粉はほぼ一様の吸引力を受け、コンベア
ベルトに吸引されたまま、コンベアベルトの復路に移動
して磁気ドラムの磁力が弱まった位置まで到達したとき
に、自重により落下する。一方、石英ガラス原料粉の中
の非磁性体粉(良品)は、磁気ドラムの磁力を受けるこ
とがなく、ベルトコンベアの搬出端から落下するため、
落下位置の異なる磁性体粉(異物)と分離される。ま
た、磁気ドラムは石英ガラス原料粉とは直接接触しない
ので、損耗を防止することができる。
【0018】ここで、前記ベルトコンベアの搬出端の下
方に、石英ガラス原料粉に含まれる磁性体粉の落下領域
と非磁性体粉の落下領域とに区分する仕切り壁を設ける
ことが望ましい。この構成により、落下位置の異なる磁
性体粉(異物)と非磁性体粉(良品)が混合することな
く正確に分離され、選別精度が確保される。
【0019】また、前記ベルトコンベアの搬出端の下方
に、石英ガラス原料粉に含まれる強磁性体粉の落下領域
と、弱磁性体粉の落下領域と、非磁性体粉の落下領域と
の3つに区分する仕切り壁を設けることが望ましい。こ
の構成により、ベルトコンベアから落下した石英ガラス
原料粉は、非磁性体粉のみの良品と、弱磁性体粉の不良
品と、強磁性体粉のみの不良品の3種類に区分される。
この場合、弱磁性体粉も含まない良品(非磁性体粉)の
みを回収することができる。
【0020】更に、複数の前記ベルトコンベアを多段に
配列し、上位のベルトコンベアの下方に配設される下位
のベルトコンベアは、上位のベルトコンベアの搬出端か
ら落下する非磁性体粉を受け入れ、前記上位のベルトコ
ンベアの磁気ドラムの吸引力を受けて落下する磁性体粉
を受け入れない位置に配設し、最下段のベルトコンベア
の下方には、非磁性体粉と磁性体粉をそれぞれ別個に回
収する粉体収容部が設けられていることが望ましい。こ
の構成により、石英ガラス原料粉はベルトコンベアの段
数だけ選別が繰り返して行われるので、1回目の選別で
良品に混じった磁性体粉も2回目、3回目の選別で良品
の中から除去されることになり、選別精度を高めること
ができる。
【0021】更にまた、石英ガラス原料粉を撮影する撮
像装置と、該撮像装置によって得られた画像データを画
像処理し、石英ガラス原料粉内の異物を検出する画像処
理動作制御部と、該画像処理動作制御部からの異物検出
信号に基づいて異物を吸引するノズルとを備えた石英ガ
ラス原料粉異物除去装置の前工程に、前記石英ガラス原
料粉の磁性体粉除去装置を設置することが望ましい。こ
の構成により、石英ガラス原料粉は本発明の磁性体粉除
去装置により効率よく連続的に磁性体粉を除去した後
に、石英ガラス原料粉異物除去装置で異物を高精度に分
離される。したがって、この後工程に本願出願人が提案
した石英ガラス原料粉異物除去装置を用いれば、石英ガ
ラス原料粉に異物の混入量が多い場合であっても、異物
を連続的に、かつ十分に吸引除去することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の石英ガラス原料粉の磁性
体粉除去装置の実施の形態について、図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の第1実施形態にかかる石英
ガラス原料粉の磁性体粉除去装置B 1 の構成を示す概略
図、図2は本発明の第2実施形態にかかる石英ガラス原
料粉の磁性体粉除去装置B2 の構成を示す概略図、図3
は本発明の第3実施形態にかかる石英ガラス原料粉の磁
性体粉除去装置B3 の構成を示す概略図である。
【0023】前記石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置
1 には、図1に示すように、石英ガラス原料粉Gを収
容するホッパ20の下端に供給管20aが設けられてい
る。この供給管20aは、石英ガラス原料粉Gを圧電フ
ィーダ21のガラス板21aの上に供給するもので、石
英ガラス原料粉Gがガラス板21a上に薄層状に広がっ
て供給されるように、供給管20aの管径とガラス板2
1aとの間隔が設定される。また、前記圧電フィーダ2
1は、ガラス板21a上に供給された薄層状の石英ガラ
ス原料粉Gに振動を加えて下流側のベルトコンベア22
に供給する搬送装置である。
【0024】また、ベルトコンベア22は、搬入側およ
び搬出側のプーリにコンベアベルト22aを巻回し、一
方のプーリの回転駆動力によりコンベアベルト22a上
の石英ガラス原料粉を搬送するものであるが、搬出側の
プーリを磁気ドラム23とした点が一般のベルトコンベ
アと相違している。前記磁気ドラム23は、搬出端に接
近した石英ガラス原料粉Gの中の、磁性体粉、例えば鉄
粉を、コンベアベルト22aを介して吸引する磁力を有
している。なお、ベルトコンベア22上の石英ガラス原
料粉Gを薄層状(一層状)に維持して搬送するために
は、搬出側のプーリである磁気ドラム23に回転駆動力
を与えて、搬送面が弛まないように緊張させるか、ある
いは中間にテンションプーリを設ける必要がある。
【0025】以上のように構成された磁性体粉除去装置
1 による磁性体粉の除去方法について説明すると、ま
ず、ホッパ20の供給管20aからフィダー21に供給
された石英ガラス原料粉Gは、重ならないように薄層状
に広げられてベルトコンベア22に供給される。供給さ
れたベルトコンベア22上の石英ガラス原料粉Gは、薄
層状を維持したまま搬出端に到達し、石英ガラス原料粉
G内に含まれる磁性体粉、例えば鉄粉(図1では便宜上
黒色で表現したもの)のみ、磁気ドラム23からほぼ一
様の吸引力を受ける。そして、前記磁性体粉は、コンベ
アベルト22aに吸着されたままベルトコンベア22上
の復路にさしかかり、磁気ドラム23から遠ざかるにつ
れて磁気ドラム23の吸引力が次第に減少するので、自
重により落下する。
【0026】これに対して、石英ガラス原料粉G中の非
磁性体粉は、磁気ドラム23の吸引力を受けることな
く、ベルトコンベア22の搬出端より落下する。そのた
め、その落下位置に良品の石英ガラス原料粉(非磁性体
粉)のみを回収することができる。このようにして、石
英ガラス原料粉Gの磁性体粉(異物)除去を、化学薬品
を使用することなく、磁気ドラム23を損耗させること
なく、連続して効率的に行うことができる。
【0027】この石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置
1 では、下方に落下した非磁性体粉(良品)が落下面
を転動して磁性体粉(異物)と混合するのを防止するた
めに、非磁性体粉(良品)の落下領域と磁性体粉(異
物)の落下領域とを区分し、非磁性体粉(良品)と磁性
体粉(異物)とを夫々別個に収容する回収容器24を設
けることが望ましい。この回収容器24には、図1に示
すように、磁性体粉(異物)の落下領域と、非磁性体粉
(良品)の落下領域とを区分する仕切り壁25aを設け
るが良い。
【0028】また、微細な石英ガラス原料粉(良品)が
落下中の空気抵抗あるいは微風などにより鉛直方向に正
しく落下しないで選別精度が悪化する虞れを防止するた
めに、石英ガラス原料粉(良品)を鉛直方向に落下案内
するナイフエッジ状の上部仕切り壁26aを設けること
が望ましい。
【0029】図2は、本発明の第2実施形態を示す石英
ガラス原料粉の磁性体粉除去装置B 2 の図面であり、落
下する石英ガラス原料粉Gを強磁性体粉、弱磁性体粉お
よび非磁性体粉に区分する仕切り壁25a、25bが回
収容器24内に設けられている。また、仕切り壁25
a、25bの真上に、ナイフエッジ状の上部仕切り壁2
6a、26bを設けたもので、その他の構成は第1実施
形態と同様である。この第2実施形態では、石英ガラス
原料粉Gから強磁性体粉を除去するのみならず、弱磁性
体粉も除去するようにしたので、選別精度の高い良品を
得ることができる。また、石英ガラス製品によっては透
明度が低くても良いものもあり、その場合には弱磁性体
粉も非磁性体粉に混入させても良く、この場合は原料を
より有効に活用することができる。
【0030】図3は、本発明の第3実施形態を示す石英
ガラス原料粉の磁性体粉除去装置B 3 の図面であり、磁
気ドラム23を備えたベルトコンベア22を多段に設け
たものである。この磁性体粉除去装置B3 にあっては、
圧電フィーダ21から石英ガラス原料粉Gを受けるベル
トコンベア22が最上位に、その下方にベルトコンベア
22と同様の第2のベルトコンベア22′が、更に第3
のベルトコンベア22″が設けられている。なお、本実
施形態ではベルトコンベア22を3段に配列したが、2
段あるいは4段以上であっても良い。
【0031】また、前記第2のベルトコンベア22′
は、上位のベルトコンベア22の搬出端から落下する非
磁性体粉を受け入れるが、磁気ドラム23の吸引力を受
けて落下する磁性体粉を受け入れない位置に配設されて
いる。また、第3のベルトコンベア22″も、同様に、
第2のコンベア22′の搬出端から落下する非磁性体粉
を受け入れるが、磁気ドラム23の吸引力を受けて落下
する磁性体粉を受け入れない位置に配設されている。更
に、最下位のベルトコンベア22″の下方に配置される
回収容器24には、落下する非磁性体粉と磁性体粉を区
分する仕切り壁25a、25b、25cが設けられ、仕
切り壁25の上方に上部仕切り壁26a、26b、26
cが設けられている。
【0032】以上のように構成された石英ガラス原料粉
の磁性体粉除去装置B3 による磁性体粉除去方法を説明
すると、ホッパ20から供給された石英ガラス原料粉G
は、圧電フィーダ21のガラス板21aに薄層状に載置
され、搬出端から上位のベルトコンベア22に薄層の状
態をもって移載される。そして上位のベルトコンベア2
2の搬出端に搬送された石英ガラス原料粉Gは、磁性体
粉のみ磁気ドラム23に吸引されてベルトコンベア22
の復路に移動し、磁気ドラム23から遠ざかった位置で
吸引力が低下して自重により下方の回収容器24内に落
下する。
【0033】また、弱磁性体粉は、上位のベルトコンベ
ア22の第1回目の磁気選別では充分に選別されない
で、非磁性体粉と共にベルトコンベア22の搬出端から
第2のベルトコンベア22′に落下することがある。し
かし、第2のベルトコンベア22′で2回目の磁気選別
を受け、この第2のベルトコンベア22′の磁気選別か
ら更に漏れた弱磁性粉があったとしても、第3のベルト
コンベア22″で3度目の磁気選別を受ける。このよう
にして、磁気選別が数回繰り返して行われるので、磁性
体粉の除去精度が極めて高くなる。
【0034】第1回目の選別で除去された磁性体粉には
強磁性体粉が多く含まれ、第3回目の選別では比較的に
弱磁性体粉が回収され易い傾向があるので、それぞれの
選別で回収される磁性体粉(異物)を区分する仕切り壁
25a、25b、25cを収容容器24内に設けること
が望ましい。更にその真上に上部仕切り壁26a、26
b、26cを設けることが望ましい。
【0035】以上述べた石英ガラス原料粉の磁性体粉除
去装置B1 、B2 あるいはB3 を、図4に示す石英ガラ
ス原料粉異物除去装置Aの上流側に設けると、元の石英
ガラス原料粉に多量の異物が含まれる場合であっても、
吸引応答仕切れないという石英ガラス原料粉異物除去装
置の問題を解消し、石英ガラス原料粉の異物を連続的に
効率よく、しかも、高精度に除去することが可能にな
る。
【0036】
【発明の効果】本発明の石英ガラス原料粉の磁性体粉除
去装置は、以上述べたように構成されているので、石英
ガラス原料粉の磁性体粉を連続して効率よく除去するこ
とができる効果を奏する。また、石英ガラス原料粉異物
除去装置の上流に、本発明にかかる磁性体粉除去装置を
設置することにより、磁性体粉を除去した後に石英ガラ
ス原料粉異物除去装置に石英ガラス原料粉を供給するこ
とができる。そのため、元の石英ガラス原料粉に多量の
異物を含む場合であっても、連続して効率よく、しか
も、高精度に異物を除去することができる。更に、本発
明に使用される磁気ドラムは、石英ガラス原料粉に直接
接触しないので、損耗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる石英ガラス原料
粉の磁性体粉除去装置の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第2実施形態にかかる石英ガラス原料
粉の磁性体粉除去装置の構成を示す概略図である。
【図3】本発明の第3実施形態にかかる石英ガラス原料
粉の磁性体粉除去装置の構成を示す概略図である。
【図4】石英ガラス原料粉異物除去装置の構成を示す概
略図である。
【符号の説明】
G 石英ガラス原料粉 B1 、B2 、B3 石英ガラス原料粉の磁性体粉
除去装置 A 石英ガラス原料粉異物除去装
置 20 ホッパ 20a 供給管 21 圧電フィーダ 21a ガラス板 22 ベルトコンベア 22a コンベアベルト 23 磁気ドラム 24 回収容器 25a、25b、25c 仕切り壁 26a、26b、26c 上部仕切り壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英ガラス原料粉を供給するフィーダ
    と、 該フィーダから供給された石英ガラス原料粉を搬送する
    ベルトコンベアと、 石英ガラス原料粉に含まれる磁性体を吸引する磁力を有
    すると共に、前記ベルトコンベアの搬出側プーリを兼ね
    る磁気ドラムとを備えることを特徴とする石英ガラス原
    料粉の磁性体粉除去装置。
  2. 【請求項2】 前記ベルトコンベアの搬出端の下方に、
    石英ガラス原料粉に含まれる磁性体粉の落下領域と非磁
    性体粉の落下領域とに区分する仕切り壁を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載された石英ガラス原料粉の磁
    性体粉除去装置。
  3. 【請求項3】 前記ベルトコンベアの搬出端の下方に、
    石英ガラス原料粉に含まれる強磁性体粉の落下領域と、
    弱磁性体粉の落下領域と、非磁性体粉の落下領域の3つ
    領域に区分する仕切り壁を設けたことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載された石英ガラス原料粉の磁
    性体粉除去装置。
  4. 【請求項4】 複数の前記ベルトコンベアが多段に配列
    され、 上位のベルトコンベアの下方に配設される下位のベルト
    コンベアは、上位のベルトコンベアの搬出端から落下す
    る非磁性体粉を受け入れ、前記上位のベルトコンベアの
    磁気ドラムの吸引力を受けて落下する磁性体粉を受け入
    れない位置に配設され、 最下段のベルトコンベアの下方には、非磁性体粉と磁性
    体粉をそれぞれ別個に回収する粉体収容部が設けられて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
    に記載された石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置。
  5. 【請求項5】 石英ガラス原料粉を撮影する撮像装置
    と、該撮像装置によって得られた画像データを画像処理
    し、石英ガラス原料粉内の異物を検出する画像処理動作
    制御部と、該画像処理動作制御部からの異物検出信号に
    基づいて異物を吸引するノズルとを備えた石英ガラス原
    料粉異物除去装置の前工程に、 前記石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置を設置するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    された石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置。
JP32787399A 1999-11-18 1999-11-18 石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置 Pending JP2001137740A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32787399A JP2001137740A (ja) 1999-11-18 1999-11-18 石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32787399A JP2001137740A (ja) 1999-11-18 1999-11-18 石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001137740A true JP2001137740A (ja) 2001-05-22

Family

ID=18203943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32787399A Pending JP2001137740A (ja) 1999-11-18 1999-11-18 石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001137740A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104888945A (zh) * 2015-06-03 2015-09-09 安徽省铜陵县牛山矿业有限责任公司 超细粉体机下料除铁装置
CN105059871A (zh) * 2015-08-05 2015-11-18 中国大唐集团科学技术研究院有限公司 一种热电厂用防断煤给煤机
CN106583038A (zh) * 2016-12-15 2017-04-26 廖嘉琪 一种粉状矿物除铁装置
JP2017098454A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 トヨタ自動車株式会社 磁性粉末の磁気選別方法
CN107999274A (zh) * 2017-12-14 2018-05-08 贵州柳江畜禽有限公司 一种用于饲料生产的防脱落除铁装置
CN108889442A (zh) * 2018-06-29 2018-11-27 刘树理 饲料除铁装置
KR20220085340A (ko) * 2020-12-15 2022-06-22 조태호 2단 철가루 분리 장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104888945A (zh) * 2015-06-03 2015-09-09 安徽省铜陵县牛山矿业有限责任公司 超细粉体机下料除铁装置
CN105059871A (zh) * 2015-08-05 2015-11-18 中国大唐集团科学技术研究院有限公司 一种热电厂用防断煤给煤机
JP2017098454A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 トヨタ自動車株式会社 磁性粉末の磁気選別方法
CN106583038A (zh) * 2016-12-15 2017-04-26 廖嘉琪 一种粉状矿物除铁装置
CN107999274A (zh) * 2017-12-14 2018-05-08 贵州柳江畜禽有限公司 一种用于饲料生产的防脱落除铁装置
CN108889442A (zh) * 2018-06-29 2018-11-27 刘树理 饲料除铁装置
KR20220085340A (ko) * 2020-12-15 2022-06-22 조태호 2단 철가루 분리 장치
KR102415030B1 (ko) * 2020-12-15 2022-06-30 조태호 2단 철가루 분리 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DK2812119T3 (en) Method and apparatus for separating non-magnetic constituents from a mixture of metal scrap
CN104245144B (zh) 用于加工炉渣材料的方法和系统
US8695903B2 (en) Processing of steel making slag
JP2003170122A (ja) 粒状物色彩選別機
TWI815008B (zh) 電子/電氣機器零件屑之處理方法及處理裝置
JP2001137740A (ja) 石英ガラス原料粉の磁性体粉除去装置
KR20160062751A (ko) 슬래그 처리장치
GB2521827A (en) Separating waste materials
TWI767196B (zh) 電子、電氣機器零件屑之處理方法
JP2014200723A (ja) 強磁性体の分離方法及び装置
JP2005028285A (ja) 微小磁性物除去装置
JP2013208591A (ja) 高品位石灰石の選別装置及び選別方法
CN208912183U (zh) 一种对烧结后棕刚玉进行分离的装置
KR101915536B1 (ko) 원료의 이물 제거용 복합적 선별장치
US7318528B1 (en) Precious metal recovery
KR20200061892A (ko) 탄소나노튜브의 가공 방법 및 그 탄소나노튜브의 가공 장치
CN213644965U (zh) 一种用于金属异物检测剔除的物料输送系统
JP3647682B2 (ja) 石英ガラス原料粉異物除去装置及びこれを用いた石英ガラス原料粉異物除去方法、並びに石英ガラスの製造方法
KR20160112649A (ko) 금속슬러그 입자 선별장치
JP2002001219A (ja) 異物除去装置及び該異物除去装置を用いた原料粉精製装置
KR101623796B1 (ko) 금속슬러그 입자 선별장치.
JP5306136B2 (ja) 製錬炉への鉱石原料及び溶剤の装入方法
SU1454506A1 (ru) Устройство дл извлечени металла из твердых шлаков
JP2014200724A (ja) 強磁性体の分離方法及び装置
CN217830857U (zh) 一种物料分拣输送设备

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041228