JP2002000849A - パチンコ機および記録媒体 - Google Patents

パチンコ機および記録媒体

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JP2002000849A
JP2002000849A JP2000183448A JP2000183448A JP2002000849A JP 2002000849 A JP2002000849 A JP 2002000849A JP 2000183448 A JP2000183448 A JP 2000183448A JP 2000183448 A JP2000183448 A JP 2000183448A JP 2002000849 A JP2002000849 A JP 2002000849A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大当りが発生した場合に大入賞口が再開放す
るか否かを決定する条件などの単純さを解消することに
より、遊技者が遊技を早く飽きてしまうことのないパチ
ンコ機を実現する。 【解決手段】 抽選図柄表示装置37は、大当りが発生
し、大入賞口が初回開放後に複数回開放する権利、ある
いは、その権利が発生した場合の遊技において大入賞口
が所定回数開放したときに再度開放する権利が発生する
か否かを抽選するための抽選図柄(たとえば○および
×)を変動表示する。また、開放回数表示装置38は、
抽選により複数回開放権利が発生した場合の大入賞口の
開放回数を抽選するための開放回数抽選図柄(たとえば
2〜16およびV)を変動表示し、その後、抽選された
開放回数を停止表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機、および
そのパチンコ機を機能させるためのコンピュータプログ
ラムが記録された記録媒体に関し、たとえば大当りが発
生した場合に大入賞口が連続して開放可能な遊技状態に
なるパチンコ機、およびそのパチンコ機を機能させるた
めのコンピュータプログラムが記録された記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパチンコ機として、たと
えば図24に示す第1種パチンコ機および図25に示す
第2種パチンコ機が知られている。図24は従来の第1
種パチンコ機を正面から見た概略説明図であり、図25
は従来の第2種パチンコ機を正面から見た概略説明図で
ある。図24に示すように、従来の第1種パチンコ機2
00は、遊技盤202と、この遊技盤202の遊技領域
へ遊技球を発射する発射装置212とを備えており、遊
技盤202には、特別図柄表示装置204と、第1種始
動口206と、大入賞口208とが備えられている。そ
して、発射装置212から発射された遊技球が、第1種
始動口206に入賞すると、特別図柄表示装置204が
3箇所に図柄を変動表示し、停止した3つの図柄が所定
の図柄(たとえば777)に揃った場合に大当りが発生
し、大入賞口208を所定時間開放する。そして、大入
賞口208の開放時間が所定時間に達するか、大入賞口
208への入賞数が所定数に達すると大入賞口208が
閉口する。初回開放した大入賞口208に入賞した入賞
球が、大入賞口208の内部に設けられた特定領域21
0を通過すると、その後大入賞口208が複数回連続し
て開放可能な権利が発生する。そして、入賞球が特定領
域210を通過すると、大入賞口208が再度開放する
権利が発生する。このように、大入賞口208の開放か
ら閉口までを1ラウンドとして、遊技球が特定領域21
0を通過することを条件に、所定回数のラウンド(たと
えば16ラウンド)を遊技できる。
【0003】また、図25に示すように、従来の第2種
パチンコ機300は、変動入賞装置302を備えてお
り、その変動入賞装置302には、横方向に進出して大
入賞口を開放する可動部材304,306と、入賞球の
流下経路を変化させる内部機構308,310とが備え
られている。変動入賞装置302の下方には、3つの第
2種始動口312,314,316が備えられており、
遊技球が左右両側の第2種始動口312,316の一方
に入賞すると、可動部材304,306が1回進出動作
し、中央の第2種始動口314に入賞すると、2回進出
動作する。そして、可動部材304,306が進出動作
して開放した大入賞口に遊技球が入賞し、その入賞した
遊技球が変動入賞装置302の内部に形成された特定領
域(図示せず)を通過すると、大当りが発生し、可動部
材304,306が複数回(たとえば18回)進出動作
する。そして、その複数回の進出動作を1ラウンドとし
た場合、ラウンド実行中に遊技球が大入賞口に入賞する
と、再度ラウンドを実行可能になり、ラウンド中に遊技
球が大入賞口に入賞することを条件として複数(たとえ
ば15回)のラウンドを実行することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の第
1種パチンコ機200では、大入賞口208が複数回開
放する権利に基づく遊技を行う場合に大入賞口208が
再度開放する権利が発生するか否かは、大入賞口208
に入賞した入賞球が特定領域210を通過するか否かと
いう単純な条件をもって決定しているため、遊技者が遊
技を早く飽きてしまうという問題がある。また、上記従
来の第2種パチンコ機300も、大当りに基づく遊技
は、可動部材304,306が、予め設定されている一
定回数、進出動作を行うだけであるため、遊技者が遊技
を早く飽きてしまうという問題がある。つまり、上記従
来のパチンコ機は、いずれも遊技者が遊技を早く飽きて
しまうという問題がある。さらに、第2種パチンコ機で
は、大入賞口に入賞した遊技球が特定領域を通過する確
率の調整は、変動入賞装置302の内部機構308,3
10の構造を工夫することによって行っているが、内部
機構308,310の構造が複雑になるため、開発に時
間がかかるし、設定したい確率に正確に調整することが
難しいなどの問題もある。
【0005】そこでこの発明は、大当りが発生した場合
に大入賞口が再開放するか否かを決定する条件などの単
純さを解消することにより、遊技者が遊技を早く飽きて
しまうことのないパチンコ機を実現することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段・作用および効果】この発
明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明
では、遊技球が入賞し易い状態に作動可能な電動役物
と、この電動役物の作動開始から終了までを1サイクル
とした場合に、前記電動役物が前記サイクルを実行可能
になるか否かを決定する決定手段と、この決定手段によ
って前記電動役物が前記サイクルを実行可能になること
が決定され、前記電動役物が前記サイクルを複数実行す
る場合に、次のサイクルを実行するか否かを抽選する抽
選手段とを備えるという技術的手段を用いる。
【0007】遊技球が入賞し易い状態に作動可能な電動
役物が、その状態に作動開始してから終了するまでを1
サイクルとした場合に、決定手段は、電動役物がそのサ
イクルを実行可能になるか否かを決定する。そして、抽
選手段は、決定手段によって電動役物が上記サイクルを
実行可能な遊技状態になることが決定され、電動役物が
上記サイクルを複数実行する場合に、次のサイクルを実
行するか否かを抽選する。
【0008】たとえば、後述する発明の第1実施形態に
記載するように、第1種パチンコ機では、上記決定手段
として機能するメインCPU112は、遊技球が第1種
始動口27を通過した際に、大当り乱数値をカウントす
るカウンタから大当り乱数値を1つ抽出し、その抽出し
た大当り乱数値が所定の乱数値であるか否か(電動役物
が上記サイクルを実行可能になるか否か)を決定する。
つまり、大入賞口41(電動役物)が開閉する遊技状態
になる大当りを発生するか否かを決定する。遊技者側か
ら見れば、特別図柄表示装置32によって変動表示され
た3つの特別図柄が大当り図柄(たとえば777)で停
止するか否かが決定される。そして、上記抽出した大当
り乱数値が所定の乱数値であり、大当りが発生し、大入
賞口41が複数回開放可能な遊技状態になり、大入賞口
41が第2回目の開放を行う場合に、抽選図柄を抽選図
柄表示装置37によって変動表示し、その停止図柄が
「○」か「×」かによって、大入賞口41が第2回目の
開放を行うか否かを抽選する。また、その抽選は、大入
賞口41の開閉動作ごと(サイクルごと)に行われる。
つまり、大入賞口41が次の開放を行うか否か(次のサ
イクルを実行するか否か)を抽選によって決定できるた
め、従来のように、大入賞口に入賞した入賞球が特定領
域を通過するか否かという単純な条件をもって決定する
ものとは異なり、決定の過程が変化に富むため、遊技者
の遊技に対する飽きの到来を遅くすることができる。
【0009】また、たとえば、後述する発明の第4実施
形態に記載するように、第2種パチンコ機では、大当り
が発生し、抽選により、大入賞口41が複数回開放可能
な遊技状態になり、右開閉部材91(電動役物)および
左開閉部材92(電動役物)が進出動作して大入賞口を
開放する。そして、その大入賞口に遊技球が入賞する
と、抽選図柄を抽選図柄表示装置95によって変動表示
し、その停止図柄が「○」か「×」かによって、大入賞
口の複数回の開放を1セットとするラウンド(この1ラ
ウンドが請求項1に記載の1サイクルに対応する)を複
数ラウンド実行可能な遊技状態になる権利(以下、複数
ラウンド実行権利と称する)が発生するか否かを抽選す
る。そして、その抽選により、複数ラウンド実行権利が
発生し、右開閉部材91および左開閉部材92が複数回
の進退動作を行って大入賞口を開放し、初回のラウンド
を終了した場合に、抽選図柄を抽選図柄表示装置95に
よって変動表示し、その停止図柄が「○」か「×」かに
よって、次の第2ラウンドを実行するか否かを抽選す
る。また、その抽選は、ラウンド終了ごと(サイクル終
了ごと)に行われる。つまり、次のラウンドを実行する
か否か(次のサイクルを実行するか否か)を抽選によっ
て決定できるため、従来のように、大入賞口に入賞した
入賞球が特定領域を通過するか否かという単純な条件を
もって決定するものとは異なり、決定の過程が変化に富
むため、遊技者の遊技に対する飽きの到来を遅くするこ
とができる。以下、次のラウンドを実行する権利を再ラ
ウンド実行権利と称する。さらに、再ラウンド実行権利
が発生する確率を乱数値を使用して決定できる。たとえ
ば、後述する発明の第4実施形態に記載するように、
「0」〜「19」の計20コマの抽選乱数値を設定して
おき、その抽選乱数値から1つの乱数値を選択し、その
選択した乱数値が所定の乱数値(たとえば「7」)であ
る場合に再ラウンド実行を決定する。上記所定の乱数値
を数を増加することにより、再ラウンド実行権利が発生
する確率を高くすることができる。つまり、再ラウンド
実行権利が発生する確率をソフトウエアの処理によって
容易に調整することができるとともに、設定したい確率
に正確に調整することができる。。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のパチンコ機において、前記抽選手段によって、次の
サイクルを実行することが抽選される確率を変化させる
確率変化手段を備えるという技術的手段を用いる。
【0011】特に、請求項4に記載の発明では、請求項
2または請求項3に記載のパチンコ機において、前記決
定手段の決定結果を表示する表示手段を備えており、前
記確率変化手段は、前記表示手段の表示内容に対応し
て、前記抽選手段によって、次のサイクルを実行するこ
とが抽選される確率を変化させるという技術的手段を用
いる。
【0012】たとえば、後述する発明の第2実施形態に
記載するように、第1種パチンコ機では、特別図柄表示
装置32(表示手段)によって表示される大当り図柄の
種類(決定手段の決定結果)に対応させて、大入賞口4
1が次の開放を可能な遊技状態になる確率を変化させる
(確率変化手段)。たとえば、大当り図柄が「777」
であった場合は、「0」〜「99」の計100コマの抽
選乱数値から選択した抽選乱数値が「4」の場合以外
は、再開放権利が発生するため、99/100の高確率
で再開放権利が発生する。つまり、大当り図柄の種類に
対応して、大入賞口41が再度開放する確率を変化させ
ることができるため、遊技者は、より一層変化に富んだ
遊技を行うことができるので、より一層飽きの来ないパ
チンコ機を実現できる。また、従来のように、変動入賞
装置の内部機構を工夫することにより、大入賞口の再開
放する確率を調整するものでは、変化に富んだ確率を設
定することが困難であったが、抽選乱数値によって設定
した確率を大当り図柄の種類によってさらに変化させる
ことができるため、変化に富んだ確率を設定することが
できる。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載のパチンコ機において、前記抽選手段
による抽選結果を表示する抽選結果表示手段を備えると
いう技術的手段を用いる。
【0014】抽選結果表示手段は、抽選手段による抽選
結果を表示する。たとえば、後述する発明の第1実施形
態に記載するように、第1種パチンコ機では、抽選図柄
表示装置37が「○」または「×」を表示することによ
り、大入賞口41の再開放権利が発生したか否かの抽選
結果を遊技者に知らせる。これにより、遊技者は、再開
放権利を取得できたか否かを知ることができる。また、
たとえば、後述する発明の第4実施形態に記載するよう
に、第2種パチンコ機では、抽選図柄表示装置95が
「○」または「×」を表示することにより、再ラウンド
実行権利が発生したか否かの抽選結果を遊技者に知らせ
る。これにより、遊技者は、再ラウンド実行権利を取得
できたか否かを知ることができる。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項2ない
し請求項4のいずれか1つに記載のパチンコ機におい
て、遊技球が所定の領域を通過したことを検出する検出
手段を備えており、前記確率変化手段は、前記検出手段
による検出結果に対応して、前記抽選手段によって、次
のサイクルを実行することが抽選される確率を変化させ
るという技術的手段を用いる。
【0016】たとえば、後述する発明の第3実施形態に
記載するように、第1種パチンコ機では、メインCPU
112が、大入賞口41が開放するごとに右ゲートスイ
ッチ25a(検出手段)および左ゲートスイッチ26a
(検出手段)からのスイッチング信号に基づいて遊技球
の右ゲート25および左ゲート26の合計のゲート通過
数N(検出結果)を演算し、そのゲート通過数Nに対応
させて、大入賞口41が再開放可能な遊技状態になる確
率を変化させる(確率変化手段)。たとえば、ゲート通
過数Nが「5」以上であった場合は、「0」〜「99」
の計100コマの抽選乱数値から選択した抽選乱数値が
「4」の場合以外は、再開放権利が発生するため、99
/100の高確率で再開放権利が発生する。つまり、ゲ
ート通過数Nに対応して、大入賞口41が再度開放する
確率を変化させることができるため、遊技者は、より一
層変化に富んだ遊技を行うことができるので、より一層
飽きの来ないパチンコ機を実現できる。
【0017】また、たとえば、後述する発明の第5実施
の形態に記載するように、第2種パチンコ機では、メイ
ンCPU112が、大入賞口スイッチ(検出手段)から
のスイッチング信号に基づいて大入賞口への入賞数A
(検出結果)を演算し、その演算された入賞数Aに対応
させて、再ラウンド実行権利が発生する確率を変化させ
る(確率変化手段)。たとえば、大入賞口入賞数Aが
「10」以上であった場合は、「0」〜「99」の計1
00コマのラウンド数抽選乱数値から選択したラウンド
数抽選乱数値が「4」の場合以外は、再ラウンド実行権
利が発生するため、99/100の高確率で再ラウンド
実行権利が発生する。つまり、大入賞口への入賞数に対
応して、再ラウンド実行権利が発生する確率を変化させ
ることができるため、遊技者は、より一層変化に富んだ
遊技を行うことができるので、より一層飽きの来ないパ
チンコ機を実現できる。
【0018】請求項6に記載の発明では、遊技球が入賞
し易い状態に作動可能な電動役物を備えたパチンコ機に
備えられており、コンピュータが読取可能なプログラム
が記録された記録媒体であって、前記電動役物の作動開
始から作動終了までを1サイクルとした場合に、前記電
動役物が前記サイクルを実行可能な遊技状態になるため
の条件を満たすか否かを決定する決定処理と、この決定
処理によって前記条件を満たすことが決定され、前記電
動役物が前記サイクルを複数実行する場合に、次のサイ
クルを実行するか否かを抽選する抽選処理とを含む処理
を実行するコンピュータプログラムが記録された記録媒
体という技術的手段を用いる。
【0019】つまり、コンピュータによって遊技を制御
するパチンコ機では、後述する発明の実施の形態に記載
するように、メインCPU112が、ROM114に記
録されたコンピュータプログラムを実行することによ
り、上記決定処理および抽選処理を行うことができるた
め、上記コンピュータプログラムを記録したROM11
4などの記録媒体を使用することにより、請求項1ない
し請求項5のいずれか1つに記載のパチンコ機を実現で
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>以下、この発明
に係るパチンコ機の第1実施形態について図を参照して
説明する。なお、この第1実施形態では、この発明に係
るパチンコ機として、いわゆる第1種パチンコ機を例に
挙げて説明する。 [全体の主要構成]まず、この第1実施形態に係るパチ
ンコ機の主要構成について図1を参照して説明する。図
1は、この実施形態に係るパチンコ機の概略構成を示す
斜視説明図である。パチンコ機10には、前枠11がヒ
ンジ19によって開閉可能に設けられており、その前枠
11には、ガラス枠13が開閉可能に取付けられてい
る。前枠11の右側には、ガラス枠13開閉用の鍵を差
し込む鍵穴12が設けられている。ガラス枠13の内部
には、遊技盤14が設けられており、前枠11の右下に
は、遊技球を遊技盤14へ発射する発射モータ(図5に
符号15eで示す)を駆動したり停止したりするための
発射ハンドル15aが回動可能に取付けられている。
【0021】ガラス枠13の下部には、上受け皿パネル
20が設けられており、その上受け皿パネル20には、
賞球や貸球が供給される賞球・貸球供給口20aが形成
されている。その賞球・貸球供給口20aの供給側に
は、その賞球・貸球供給口20aから供給された賞球や
貸球を貯留しておくための上受け皿20cが形成されて
いる。上受け皿20cの下方には、上受け皿20cの収
容可能数を超えて流下した賞球や上受け皿球抜きレバー
20bの操作により上受け皿20cから排出された遊技
球を排出する排出口21aが形成されている。排出口2
1aの排出側には、その排出口21aから排出された遊
技球を収容しておくための下受け皿21が設けられてい
る。また、前枠11の正面上端には、枠ランプ304a
が設けられている。
【0022】[遊技盤14の主要構成]次に、遊技盤1
4の主要構成について図2ないし図4を参照して説明す
る。図2は、遊技盤14の主要構成を示す説明図であ
る。図3(A),(B)および図4は、図2に示す遊技
盤14に設けられたセンターケース30に取付けられた
特別図柄表示装置の表示内容などを示す説明図である。
図2に示すように、遊技盤14の略中央には、センター
ケース30が設けられており、その下方には、第1種始
動口27が設けられており、その下部には、普通電動役
物28が設けられている。その下方には、扉方式で前方
に開放する大入賞口41を有する変動入賞装置40が設
けられており、その左右には、左下入賞口43,右下入
賞口42がそれぞれ設けられている。センターケース3
0の左右には、左ゲート26および右ゲート25がそれ
ぞれ設けられており、右ゲート25の下方には右袖入賞
口23が、左ゲート26の下方には左袖入賞口24がそ
れぞれ設けられている。
【0023】図3に示すように、センターケース30に
は、特別図柄表示装置32が取付けられている。特別図
柄表示装置32は、左領域32a、中領域32bおよび
右領域32cの3つの領域を備えており、各領域は、そ
れぞれ複数の図柄、たとえば0〜9の特別図柄を液晶に
より変動表示する。そして、その変動表示された3つの
特別図柄が所定の図柄(たとえば777)で停止すると
大当りが発生し、変動入賞装置40に設けられた大入賞
口41が開放し、その大入賞口41から容易に遊技球が
入賞できる状態となる。特別図柄表示装置32は、遊技
球が第1種始動口27を通過した場合に始動し、その通
過回数は記憶され、その記憶数は、特別図柄記憶表示L
ED36によって表示される。
【0024】また、特別図柄表示装置32の下方には、
抽選図柄表示装置37および開放回数表示装置38が設
けられている。抽選図柄表示装置37は、大当りが発生
し、大入賞口41が初回開放後に複数回開放する権利
(以下、複数回開放権利と称する)、あるいは、その権
利が発生した場合の遊技において大入賞口41が所定回
数開放したときに再度開放する権利(以下、再開放権利
と称する)が発生するか否かを抽選するための抽選図柄
(たとえば○および×)を変動表示する。また、開放回
数表示装置38は、抽選により複数回開放権利が発生し
た場合の大入賞口41の開放回数を抽選するための開放
回数抽選図柄(たとえば2〜16およびV)を変動表示
し、その後、抽選された開放回数を停止表示する。ま
た、図3(B)に示すように、特別図柄表示装置32
は、複数回開放権利が発生しなかった場合に「ザンネ
ン」という文字を表示したり、複数回権利に基づく遊技
中には、図4に示すように、左領域32aにラウンド
数、中領域32bに大当り図柄、右領域32cに大入賞
口41への入賞数をそれぞれ表示する。
【0025】さらに、センターケース30には、天入賞
口31と、3個のLEDからなる普通図柄表示装置34
と、この普通図柄表示装置34の作動回数の記憶数を表
示する4個のLEDからなる普通図柄記憶表示LED3
5とが設けられている。普通図柄表示装置34の3個の
LEDが、当り図柄(たとえば●○●(●は点灯○は消
灯))を表示すると、普通電動役物28が両翼を開放動
作する。この両翼を開放した普通電動役物28は、第1
種始動口27と同じ機能を有しており、その両翼から入
賞すると、特別図柄表示装置32が特別図柄の変動表示
を開始する。
【0026】その他、遊技盤14には、発射された遊技
球を遊技盤14に案内する案内レール16、風車22、
入賞しなかった遊技球をアウト球として回収するアウト
口45、コーナー飾りLED18a、サイド飾りLED
18bなどが設けられている。また、遊技盤14には多
くの釘47が打ち込まれており、遊技盤14に発射され
た遊技球は、釘と釘の間を乱舞しながら落下し、天入賞
口31、右ゲート25、左ゲート26、第1種始動口2
7、右袖入賞口23、左袖入賞口24、右下入賞口4
2、左下入賞口43、両翼を開放した普通電動役物2
8、または、大入賞口41に入賞したり、あるいは、い
ずれにも入賞しないでアウト口45から回収されたりす
る。
【0027】[パチンコ機10の電気的構成]次に、パ
チンコ機10の電気的構成についてそれをブロックで示
す図5を参照して説明する。パチンコ機10には、主基
板100が設けられており、この主基板100には、マ
イクロプロセッサ110が搭載されている。マイクロプ
ロセッサ110には、遊技の主な制御を実行するメイン
CPU112と、このメインCPU112が各種制御を
実行するための各種制御プログラムが記録されたROM
114と、メインCPU112が各種制御プログラムを
実行する際にROM114から読出された制御プログラ
ムや遊技中に発生する大当りに関するデータなどの各種
データを一時的に格納するRAM116とが搭載されて
いる。
【0028】主基板100には、次に記載するものが電
気的に接続されている。遊技盤14に設けられた各種L
EDの点灯および消灯を制御するランプ制御装置30
0、電源基板80、賞球の払出しなどを制御する払出制
御基盤200、特別図柄表示装置32、抽選図柄表示装
置37、開放回数表示装置38、遊技中の効果音などを
制御する音声制御装置79、遊技球の第1種始動口27
の通過を検出する第1種始動口スイッチ27a、入賞や
大当りなどに関する遊技盤情報をパチンコホールの管理
室などに設けられたコンピュータ(図示省略)へ送信す
るための遊技枠情報端子基板52、盤面中継基板51、
遊技枠中継基板53である。
【0029】払出制御基盤200には、主基板100か
ら送出される制御コマンドを入力して動作するマイクロ
プロセッサ210が搭載されており、マイクロプロセッ
サ210には、賞球の払出しなどを制御するサブCPU
212と、このサブCPU212が賞球の払出しなどの
制御を実行するための各種制御プログラムが記録された
ROM214と、サブCPU212が各種制御プログラ
ムを実行する際にROM214から読出された制御プロ
グラムや遊技中に発生する入賞数や賞球数などの各種デ
ータを一時的に格納するRAM216とが搭載されてい
る。また、払出制御基盤200には、電源基板80、C
R接続基板56、発射モータ15eを駆動するための発
射モータ駆動基板15c、遊技枠情報端子基板52およ
び払出中継基板55が電気的に接続されている。
【0030】遊技枠中継基板53には、満杯検出スイッ
チ21b、賞球切れスイッチ64,65およびセンサ中
継基板54が電気的に接続されている。センサ中継基板
54は、賞球ユニット62に備えられた賞球払出センサ
62a,62bおよび払出中継基板55と電気的に接続
されている。払出中継基板55には、貸球切れスイッチ
61、賞球払出モータ62cおよび貸球ユニット63が
電気的に接続されている。盤面中継基板51には、次に
記載するものが電気的に接続されている。遊技球が右ゲ
ート25を通過したことを検出する右ゲートスイッチ2
5a、左ゲート26を通過したことを検出する左ゲート
スイッチ26a、大入賞口スイッチ41a、天入賞口ス
イッチ31a、右袖入賞口スイッチ23a、左袖入賞口
スイッチ24a、右下入賞口スイッチ42a、左下入賞
口スイッチ43a、普通電動役物28を開閉させる普通
電動役物ソレノイド28a、普通図柄表示装置34およ
び大入賞口中継基板50である。
【0031】大入賞口中継基板50には、大入賞口ソレ
ノイド41bが電気的に接続されている。電源基板80
は、CR接続基板56と電気的に接続されており、CR
接続基板56には、プリペイドカードの残りの度数を表
示する度数表示基板やプリペイドカードを読取る装置な
どを備えるパチンコ機外装置部分81と電気的に接続さ
れている。電源基板80は、AC24V(50Hz/6
0Hz)の主電源70から電源の供給を受け、各基板へ
必要電源を供給する。
【0032】[ラウンドの進行と大入賞口41の開閉タ
イミング]次に、ラウンドの進行と大入賞口41の開閉
タイミングについて図6を参照して説明する。図6
(A)は、第16ラウンドまで進んだ場合のラウンドの
進行と大入賞口41の開閉タイミングを途中を省略して
示すタイミングチャートであり、図6(B)は、第16
ラウンドまで進まなかった場合のラウンドの進行と大入
賞口41の開閉タイミングを途中を省略して示すタイミ
ングチャートである。
【0033】図6(A)に示すように、大当りが発生し
てから停止表示時間T1経過後に特別図柄表示装置32
が大当り用のデモンストレーション画面の表示を開始
し、その開始から判定後インターバル時間T2経過後に
大入賞口41が、初回(第1回目)の開放を行う。大入
賞口41は、大入賞口開放時間T3(たとえば30秒)
経過後に閉口し、第1ラウンドが終了する。なお、大入
賞口41に所定個(たとえば10個)の入賞があった場
合は、大入賞口開放時間T3経過前であっても大入賞口
41は閉口する。ここで、大入賞口閉口後、遊技球が1
個以上入賞している条件を満たしていれば、複数回開放
抽選時間T4内に、大入賞口41が第2回目以降の複数
回の開放動作を行うか否かの抽選を行う。この抽選は、
前述したように、抽選図柄表示装置37(図3)に複数
の図柄、たとえば○および×を変動表示し、○で停止し
た場合を当りとし、×で停止した場合をハズレとする。
当りの場合は、大入賞口41の開放回数の抽選を行う。
この抽選は、前述したように、開放回数表示装置38
(図3)に複数の図柄、たとえば「2」〜「16」およ
び「V」を変動表示する。
【0034】そして、「2」〜「16」のいずれかが表
示された場合は、その表示された数字に対応する回数、
大入賞口41の開放が可能となり、「V」が表示された
場合は、後述する再開放抽選においてハズレにならない
限り、大入賞口41が開放し、第16ラウンドを超える
ことが可能となる。第1ラウンド終了後から開放後イン
ターバル時間T5が経過すると、大入賞口41が開放
し、第2ラウンドが開始する。そして、第2ラウンドが
終了すると、大入賞口閉口後、遊技球が1個以上入賞し
ている条件を満たしていれば、再開放抽選時間T6内
に、大入賞口41が連続して再度開放するか否かの抽選
を行う。この抽選は、前述したように、抽選図柄表示装
置37に複数の図柄、たとえば○および×を変動表示
し、○で停止した場合を当りとし、×で停止した場合を
ハズレとする。そして、当りの場合は、第3ラウンドに
進み、大入賞口41は、第3回目の開放を行う。以降、
当りになることを条件として、大入賞口41は、複数回
開放抽選において抽選された開放回数を上限として開放
する。
【0035】[メインCPU112が実行する主な処
理]次に、メインCPU112が実行する主な処理につ
いて、それを示す図7のフローチャートを参照して説明
する。メインCPU112は、主電源70(図5)によ
り電源が投入されたことを検出すると(ステップ(以
下、Sと略す)10:Yes)、RAM116のクリア
などの初期化を行う(S12)。続いてメインCPU1
12は、次に記載する処理を実行する。(1)普通図柄
表示装置34を制御する普通図柄制御(S14)。
(2)普通電動役物ソレノイド28aをON・OFF制
御する普通電動役物制御(S16)。(3)第1種始動
口スイッチ27aのONに基づいて大当り特別乱数値を
抽出する第1種始動口処理(S20)。(4)特別図柄
表示装置32に画像制御コマンドを出力する特別図柄制
御(S40)。(5)大当りによる遊技におけるラウン
ドの進行内容を制御するラウンド制御(S80)。
(6)各種入賞口スイッチからの信号に基づいて払出制
御基板200のサブCPU212へ賞球払出コマンドを
出力する入賞制御(S800)。(7)音声制御装置7
9へ音声制御コマンドを出力する音声制御(S81
0)。(8)ランプ制御装置300へランプ制御コマン
ドを出力するランプ制御(S820)。(9)貸球ユニ
ット63を制御する貸球制御(S830)。なお、S1
4〜S830の各処理および制御は、割込み処理によっ
て実行される。
【0036】[第1種始動口処理]次に、メインCPU
112が図7のS20において実行する第1種始動口処
理の流れについて、それを示す図8のフローチャートを
参照して説明する。メインCPU112は、第1種始動
口スイッチ27aからのスイッチング信号を取込んで、
遊技球が第1種始動口27を通過したことを検出すると
(S22:Yes)、RAM116に格納されている特
別図柄始動記憶数U2が4未満であると判定した場合は
(S24:Yes)、特別図柄始動記憶数U2に「1」
を加算する(S26)。続いてメインCPU112は、
大当り乱数値をカウントするカウンタから大当り乱数値
を1つ抽出し(S28)、その抽出した大当り乱数値を
RAM116に一時的に格納する(S30)。上記カウ
ンタは、たとえば0〜224の計225コマの大当り乱
数値をカウントする。
【0037】[特別図柄制御]次に、メインCPU11
2が図7のS40において実行する特別図柄制御の流れ
について、それを示す図9のフローチャートを参照して
説明する。なお、ROM114には、特別図柄表示装置
32が変動表示する特別図柄の種類、変動表示時間、停
止タイミングなどを指定する各種コマンドが記憶されて
おり、特別図柄表示装置32に備えられたサブCPU
(図示せず)は、メインCPU112から送出されたコ
マンドを解析し、その解析結果に対応する特別図柄など
をキャラクタROM(図示せず)から読出して液晶表示
器に表示する。
【0038】最初に、メインCPU112は、コマンド
を特別図柄表示装置32へ出力中ではないと判定し(S
42:No)、特別図柄始動記憶数U2が「1」以上で
あると判定すると(S44:Yes)、特別図柄始動記
憶数U2から「1」を減算する(S46)。続いてメイ
ンCPU112は、第1種始動口処理(図8)のS30
において格納した乱数値が、所定の乱数値(たとえば
7)であるか否か、つまり大当りであるか否かを判定し
(S48)、大当りである場合は(S48:Yes)、
大当りフラグを立てる(S50)。続いてメインCPU
112は、ROM114から変動パターン指定コマンド
を選択して特別図柄表示装置32へ出力し(S52)、
特別図柄の変動時間を計測するタイマTをスタートする
(S54)。
【0039】そしてメインCPU112は、コマンドを
特別図柄表示装置32へ出力中であると判定し(S4
2:Yes)、タイマTの計測時間TがTa時間以上に
なったと判定すると(S56:Yes)、左図柄指定コ
マンドを特別図柄表示装置32へ出力する(S58)。
これにより、特別図柄表示装置32は、左図柄の停止図
柄をキャラクタROMから読出す準備をする。続いてメ
インCPU112は、タイマTの計測時間TがTb時間
以上になったと判定すると(S60:Yes)、中図柄
指定コマンドを特別図柄表示装置32へ出力する(S6
2)。これにより、特別図柄表示装置32は、中図柄の
停止図柄をキャラクタROMから読出す準備をする。続
いてメインCPU112は、タイマの計測時間TがTc
時間以上になったと判定すると(S64:Yes)、右
図柄指定コマンドを特別図柄表示装置32へ出力する
(S66)。これにより、特別図柄表示装置32は、右
図柄の停止図柄をキャラクタROMから読出す準備をす
る。そしてメインCPU112は、タイマの計測時間T
がTd時間以上になったと判定すると(S68:Ye
s)、全図柄停止コマンドを特別図柄表示装置32へ出
力し(S70)、タイマTをリセットする(S72)。
これにより、特別図柄表示装置32は、左・中・右図柄
の変動を停止し、それぞれに準備していた停止図柄を表
示する。
【0040】[ラウンド制御]次に、メインCPU11
2が図7のS80において実行するラウンド制御の流れ
について図10ないし図12を参照して説明する。図1
0は、ラウンド制御の流れを示すフローチャートであ
り、図11は、図10のS100においてメインCPU
112が実行する開放回数抽選処理の流れを示すフロー
チャートであり、図12は、図10のS300において
メインCPU112が実行する再開放抽選処理の流れを
示すフローチャートである。
【0041】メインCPU112は、特別図柄制御(図
9)のS50において大当たりフラグが立てられている
と判定すると(S82:Yes)、RAM116に格納
されたラウンド数Rに「1」を加算する(S84)。続
いてメインCPU112は、大入賞口41を開放するた
めの開放コマンドを大入賞口ソレノイド41bへ出力
し、大入賞口ソレノイド41bをONして大入賞口41
を開放する(S86)。これにより、第1ラウンドが開
始する。続いてメインCPU112は、大入賞口41が
開放可能な最大時間である大入賞口開放時間T3(たと
えば30秒)などを計測するタイマTをスタートする
(S88)。そしてメインCPU112は、大入賞口開
放時間T3が経過したと判定すると(S90:Ye
s)、大入賞口41を閉口するための閉口コマンドを大
入賞口ソレノイド41bへ出力し、大入賞口ソレノイド
41bをOFFして大入賞口41を閉口する(S9
4)。
【0042】またメインCPU112は、大入賞口開放
時間T3が経過するまでは(S90:No)、大入賞口
スイッチ41a(図5)からのスイッチング信号を取り
込んで大入賞口41の入賞数P1をカウントし、その入
賞数P1が10以上になった場合は(S92:Ye
s)、大入賞口開放時間T3が経過する前でも大入賞口
41を閉口する(S94)。続いてメインCPU112
は、後のS300の再開放抽選において再開放フラグが
立てられている場合は、その再開放フラグをリセットす
る(S96)。ここでは、まだ再開放抽選を実行してい
ないため、S96の処理は無意味な処理となる。続いて
メインCPU112は、この大当りにおいて実行された
ラウンド数Rが「1」であると判定し(S98:Ye
s)、再開放抽選処理を実行する(S100)。
【0043】(開放回数抽選処理)ここで、メインCP
U112が実行する開放回数抽選処理について図11を
参照して説明する。メインCPU112は、第1ラウン
ドにおいて大入賞口41に入賞した入賞数P1が「1」
以上であるか否か、つまり大入賞口41に1個でも入賞
したか否かを判定し(S102)、1個以上入賞してい
ると判定すると(S102:Yes)、抽選乱数値をカ
ウントする抽選カウンタから抽選乱数値を1つ選択する
(S104)。上記抽選カウンタは、たとえば「0」〜
「9」の計10コマの抽選乱数値をカウントし、その中
から抽選乱数値を1つ選択する。続いてメインCPU1
12は、抽選図柄表示装置37(図3、図5)へ抽選図
柄変動コマンドを出力し、抽選図柄表示装置37によっ
て抽選図柄を変動表示する(S106)。たとえば、抽
選図柄表示装置37は、抽選図柄として○および×を交
互に表示する。そしてメインCPU112は、所定時間
経過後に抽選図柄変動停止コマンドを抽選図柄表示装置
37へ出力し、抽選図柄の変動表示が停止する(S10
8)。
【0044】そしてメインCPU112は、S104に
おいて選択した抽選乱数値が当りに該当する抽選乱数値
であるか否かを判定する(S110)。たとえば、抽選
乱数値が「4」である場合は当りではない、つまりハズ
レと判定し、「4」以外の抽選乱数値である場合は、当
りと判定する。続いてメインCPU112は、当りの場
合は(S110:Yes)、複数回開放権利の発生を意
味する複数回開放フラグを立て(S112)、当り図柄
表示コマンドを抽選図柄表示装置37へ出力して当たり
図柄を表示する(S114)。たとえば、図3(A)に
示すように、抽選図柄表示装置37は「○」を表示す
る。これにより、遊技者は、複数回開放権利を取得でき
たことを知ることができる。また、特別図柄表示装置3
2に、たとえば「当り」のメッセージを表示することも
できる。続いてメインCPU112は、開放回数抽選乱
数値をカウントする開放回数抽選カウンタから開放回数
抽選乱数値を1つ選択する(S116)。上記開放回数
抽選カウンタは、たとえば「0」〜「15」の計16コ
マの開放回数抽選乱数値をカウントし、その中から抽選
乱数値を1つ選択する。
【0045】続いてメインCPU112は、開放回数抽
選図柄変動表示コマンドを抽選図柄表示装置37へ出力
し、開放回数を抽選で決定するための開放回数抽選図柄
を変動表示する(S118)。たとえば、抽選図柄
「2」〜「16」および「V」を変動表示する。そして
メインCPU112は、所定時間経過後に開放回数抽選
図柄変動停止コマンドを抽選図柄表示装置37へ出力し
て開放回数抽選図柄の変動表示を停止し(S120)、
開放回数を表示する(S122)。たとえば、S116
において選択した開放回数決定乱数が「0」の場合は開
放回数「2」を表示し、「1」の場合は「3」を表示す
るというように、開放回数決定乱数に「2」を加算した
数を開放回数として表示する。これにより、遊技者は、
大入賞口41が後何回開放可能であるかを知ることがで
きる。また、開放回数決定乱数が「15」の場合は、図
3(A)に示すように「V」を表示する。この「V」が
表示された場合は、後述する再開放抽選においてハズレ
を引かない限り、大入賞口41が連続して開放する。こ
のように、「V」が表示された場合は、遊技者は、大入
賞口41が後何回開放可能であるかを具体的に知ること
ができないため、わくわくした緊張感のある遊技を楽し
むことができる。
【0046】そしてメインCPU112は、S122に
おいて表示された開放回数を、この大当りに基づく遊技
において開放可能な最大のラウンド数としてセットする
(S124)。一方、ハズレの場合は(S110:N
o)、ハズレ図柄表示コマンドを抽選図柄表示装置37
へ出力してハズレ図柄を表示する(S126)。たとえ
ば、図3(B)に示すように、抽選図柄表示装置37
は、「×」を表示する。また、メインCPU112は、
ハズレメッセージ表示コマンドを特別図柄表示装置32
へ出力してハズレであることを示すハズレメッセージを
表示する(S128)。たとえば、図3(B)に示すよ
うに、特別図柄表示装置32は、「ザンネン」というメ
ッセージを表示する。これにより、遊技者は、複数回開
放権利を取得できなかったことを知ることができる。そ
してメインCPU112は、図10のラウンド制御に戻
り、上記開放回数抽選処理のS112において複数回開
放フラグが立てられているか否かを判定し(図10のS
290)、複数回開放フラグが立てられていると判定す
ると(S290:Yes)、再開放抽選処理を実行する
(S300)。
【0047】(再開放抽選処理)ここで、メインCPU
112が実行する再開放抽選処理について図12を参照
して説明する。メインCPU112は、再開放抽選乱数
値をカウントする再開放抽選カウンタから再開放抽選乱
数値を1つ選択する(S302)。上記再開放抽選カウ
ンタは、たとえば「0」〜「9」の計10コマの再開放
抽選乱数値をカウントし、その中から再開放抽選乱数値
を1つ選択する。続いてメインCPU112は、抽選図
柄表示装置37(図3、図5)へ再開放抽選図柄変動コ
マンドを出力し、抽選図柄表示装置37によって再開放
抽選図柄を変動表示する(S304)。たとえば、抽選
図柄表示装置37は、再開放抽選図柄として○および×
を交互に表示する。そしてメインCPU112は、所定
時間経過後に再開放抽選図柄変動停止コマンドを抽選図
柄表示装置37へ出力し、再開放抽選図柄の変動表示が
停止する(S306)。
【0048】そしてメインCPU112は、S302に
おいて選択した再開放抽選乱数値が当りに該当する再開
放抽選乱数値であるか否かを判定する(S308)。た
とえば、再開放抽選乱数値が「4」である場合は当りで
はない、つまりハズレと判定し、「4」以外の再開放抽
選乱数値である場合は、当りと判定する。続いてメイン
CPU112は、当りの場合は(S308:Yes)、
再開放権利の発生を意味する再開放フラグを立て(S3
10)、当り図柄表示コマンドを抽選図柄表示装置37
へ出力して当たり図柄を表示する(S312)。たとえ
ば、図4に示すように、抽選図柄表示装置37は「○」
を表示する。これにより、遊技者は、再開放権利を取得
できたことを知ることができる。また、特別図柄表示装
置32に、たとえば「当り」のメッセージを表示するこ
ともできる。一方、ハズレの場合は(S308:N
o)、ハズレ図柄表示コマンドを抽選図柄表示装置37
へ出力してハズレ図柄を表示する(S314)。たとえ
ば、図3(B)に示すように、抽選図柄表示装置37
は、「×」を表示する。これにより、遊技者は、再開放
権利を取得できなかったことを知ることができる。ま
た、図3(B)に示すように、特別図柄表示装置32に
「ザンネン」というメッセージを表示することもでき
る。
【0049】そしてメインCPU112は、図10のラ
ウンド制御に戻り、上記再開放抽選のS310において
再開放フラグが立てられているか否かを判定し(S40
2)、再開放フラグが立てられていると判定すると(S
402:Yes)、終了したラウンド数Rが、図11の
開放回数抽選処理のS124においてセットされたラウ
ンドR1に「1」を加算したラウンドであるか否かを判
定する(S404)。ここで、「1」を加算するのは、
既にS84において「1」が加算され、S86〜S94
により、第1ラウンドが終了しているためである。続い
てメインCPU112は、ラウンド数Rが(R1+1)
でない場合は(S404:No)、再度S84〜S96
により次のラウンドを実行する。そして、S98におい
てラウンド数Rは「1」ではないと判定し(S98:N
o)、再開放抽選を行う(S300)。この再開放抽選
において、再開放が決定され(S402:Yes)、ラ
ウンド数Rが(R1+1)でない場合は(S404:N
o)、再度S84〜S96により次のラウンドを実行す
る。なお、特別図柄表示装置32は、図4に示すよう
に、左領域32aに現在実行しているラウンド数を表示
し、中領域32bに大当り図柄を表示し、右領域32c
に現在のラウンドにおいて大入賞口41に入賞した入賞
数を表示する。図4に示す例では、左領域32aには第
6ラウンドを示す「R6」が表示され、中領域32bに
は大当り図柄「7」が表示され、右領域32cには入賞
数「8コ」が表示されている。
【0050】以降、S300における再開放抽選処理に
おいて再開放が決定され続ける限り、ラウンド数Rが
(R1+1)になるまでラウンドが連続して実行され、
ラウンド数Rが(R1+1)に満たない場合でも、再開
放が決定されないと、その時点でラウンドは終了する。
そして、メインCPU112は、ラウンド数Rが(R1
+1)になったと判定すると(S404:Yes)、ラ
ウンド数R、入賞数P1、複数回開放フラグおよび大当
りフラグをリセットし(S406)、このラウンド制御
を終了する。
【0051】[第1実施形態の効果]以上のように、上
記第1実施形態に係る第1種パチンコ機10を使用すれ
ば、大当りが発生した場合の大入賞口41が初回の開放
以降、複数回開放可能となるかをメインCPU112に
よる抽選によって決定することができるため、従来のよ
うに、入賞球が特定領域を通過するか否かという単純な
決定とは異なるので、遊技者が遊技を早く飽きてしまう
ことのないパチンコ機を実現することができる。しか
も、複数回開放可能となった場合に、その開放回数をも
メインCPU112による抽選によって決定することが
できるため、従来のように、一律に開放回数が決定され
ているものとは異なるので、より一層飽きの来ないパチ
ンコ機を実現することができる。また、開放回数が決定
された以降は、大入賞口41が再度開放するか否かを大
入賞口41が閉口するごとにメインCPU112が抽選
により決定するため、遊技者は、果たして次のラウンド
に進めるであろうかという緊張感を伴った遊技を行うこ
ととなるため、より一層飽きの到来の遅いパチンコ機を
実現することができる。
【0052】<第2実施形態>次に、この発明に係る第
2実施形態のパチンコ機について図13および図14を
参照して説明する。図13は、この第2実施形態に係る
パチンコ機に備えられたメインCPU112が実行する
開放回数抽選処理の流れを示すフローチャートであり、
図14は、メインCPU112が実行する再開放抽選処
理の流れを示すフローチャートである。この第2実施形
態に係るパチンコ機は、大当り図柄の種類によって複数
回開放権利および再開放権利の発生する確率を変えるこ
とができることを特徴とする。なお、メインCPU11
2が実行する開放回数抽選処理および再開放抽選処理以
外は、前述の第1実施形態と同一であるため、その同一
部分の説明を省略し、ここでは、開放回数抽選処理およ
び再開放抽選処理を中心に説明する。
【0053】(開放回数抽選処理)メインCPU112
は、第1ラウンドにおいて大入賞口41に入賞した入賞
数P1が「1」以上であると判定すると(S140:Y
es)、「0」〜「99」の計100コマの抽選乱数値
をカウントする抽選カウンタから抽選乱数値を1つ選択
し(S142)、抽選図柄表示装置37によって抽選図
柄を変動表示する(S144)。続いてメインCPU1
12は、図9の特別図柄表示処理により、特別図柄表示
装置32に表示された特別図柄の種類を解析する(S1
46)。続いてメインCPU112は、S146におけ
る解析の結果、大当り図柄が「777」であった場合は
(S148:Yes)、S142において選択した抽選
乱数値が「4」であるか否かを判定し(S150)、
「4」ではない場合は(S150:No)、抽選図柄の
変動表示を停止する(S158)。続いてメインCPU
112は、複数回開放フラグを立て(S160)、抽選
図柄表示装置37によって当たり図柄を表示する(S1
62)。
【0054】続いてメインCPU112は、開放回数抽
選カウンタから開放回数抽選乱数値を1つ選択し(S1
64)、抽選図柄表示装置37によって開放回数抽選図
柄を変動表示し(S166)、所定時間経過後に開放回
数抽選図柄の変動表示を停止する(S168)。続いて
メインCPU112は、開放回数表示装置38によって
開放回数を表示し(S170)、その開放回数を最大の
ラウンド数としてセットする(S172)。一方、メイ
ンCPU112は、S142において選択した抽選乱数
値が「4」であった場合は(S150:Yes)、抽選
図柄の変動を停止し(S174)、抽選図柄表示装置3
7によってハズレ図柄を表示し(S176)、特別図柄
表示装置32によってハズレメッセージを表示する(S
178)。つまり、大当り図柄が「777」であった場
合は、選択した抽選乱数値が「4」の場合以外は、複数
回開放権利が発生するため、99/100の高確率で複
数回開放権利が発生する。
【0055】また、メインCPU112は、大当り図柄
が「777」ではない場合は(S148:No)、大当
り図柄が「111」であるか否かを判定する(S15
2)。続いてメインCPU112は、大当り図柄が「1
11」ではない場合は(S152:No)、選択した抽
選乱数値が「0」〜「9」であるか否かを判定し(S1
54)、「0」〜「9」ではない場合は(S154:N
o)、S158〜S172を実行し、開放回数を抽選す
る。一方、選択した抽選乱数値が「0」〜「9」である
場合は(S154:Yes)、ハズレ図柄およびハズレ
メッセージを表示する(S174〜S178)。つま
り、大当り図柄が「111」ではなかった場合は、選択
した抽選乱数値が「0」〜「9」の場合以外は、複数回
開放権利が発生するため、90/100の確率で複数回
開放権利が発生する。
【0056】また、メインCPU112は、大当り図柄
が「111」である場合は(S152:Yes)、選択
した抽選乱数値が「0」〜「29」であるか否かを判定
し(S156)、「0」〜「29」ではない場合は(S
156:No)、S158〜S172を実行し、開放回
数を抽選する。一方、選択した抽選乱数値が「0」〜
「29」である場合は(S156:Yes)、ハズレ図
柄およびハズレメッセージを表示する(S174〜S1
78)。つまり、大当り図柄が「111」であった場合
は、選択した抽選乱数値が「0」〜「29」の場合以外
は、複数回開放権利が発生するため、70/100の確
率で複数回開放権利が発生する。
【0057】(再開放抽選処理)メインCPU112
は、「0」〜「99」の計100コマの再開放抽選乱数
値をカウントする再開放抽選カウンタから再開放抽選乱
数値を1つ選択し(S320)、抽選図柄表示装置37
によって再開放抽選図柄を変動表示する(S322)。
続いてメインCPU112は、図9の特別図柄表示処理
により、特別図柄表示装置32に表示された特別図柄の
種類を解析する(S324)。続いてメインCPU11
2は、S324における解析の結果、大当り図柄が「7
77」であった場合は(S326:Yes)、S320
において選択した再開放抽選乱数値が「4」であるか否
かを判定し(S328)、「4」ではない場合は(S3
28:No)、再開放抽選図柄の変動表示を停止する
(S336)。続いてメインCPU112は、再開放フ
ラグを立て(S338)、抽選図柄表示装置37によっ
て当たり図柄を表示する(S340)。
【0058】一方、メインCPU112は、S320に
おいて選択した再開放抽選乱数値が「4」であった場合
は(S328:Yes)、再開放抽選図柄の変動を停止
し(S342)、抽選図柄表示装置37によってハズレ
図柄を表示する(S344)。つまり、大当り図柄が
「777」であった場合は、選択した再開放抽選乱数値
が「4」の場合以外は、再開放権利が発生するため、9
9/100の高確率で再開放権利が発生する。また、メ
インCPU112は、大当り図柄が「777」ではない
場合は(S326:No)、大当り図柄が「111」で
あるか否かを判定する(S330)。続いてメインCP
U112は、大当り図柄が「111」ではない場合は
(S330:No)、選択した再開放抽選乱数値が
「0」〜「9」であるか否かを判定し(S332)、
「0」〜「9」ではない場合は(S332:No)、S
336〜S340を実行し、再開放権利を発生する。一
方、選択した再開放抽選乱数値が「0」〜「9」である
場合は(S332:Yes)、ハズレ図柄を表示する
(S342、S344)。つまり、大当り図柄が「11
1」ではなかった場合は、選択した再開放抽選乱数値が
「0」〜「9」の場合以外は、複数回開放権利が発生す
るため、90/100の確率で再開放権利が発生する。
【0059】また、メインCPU112は、大当り図柄
が「111」である場合は(S330:Yes)、選択
した再開放抽選乱数値が「0」〜「29」であるか否か
を判定し(S334)、「0」〜「29」ではない場合
は(S334:No)、S336〜S340を実行し、
再開放権利を発生する。一方、選択した再開放抽選乱数
値が「0」〜「29」である場合は(S334:Ye
s)、ハズレ図柄を表示する(S342、S344)。
つまり、大当り図柄が「111」であった場合は、選択
した再開放抽選乱数値が「0」〜「29」の場合以外
は、再開放権利が発生するため、70/100の確率で
再開放権利が発生する。
【0060】[第2実施形態の効果]以上のように、上
記第2実施形態に係る第1種パチンコ機10を使用すれ
ば、大当り図柄の種類によって複数回開放権利および再
開放権利の発生する確率を変えることができるため、よ
り一層飽きの来ないパチンコ機を実現することができ
る。
【0061】<第3実施形態>次に、この発明に係る第
3実施形態のパチンコ機について図15および図16を
参照して説明する。図15は、この第3実施形態に係る
パチンコ機に備えられたメインCPU112が実行する
ゲート通過数計数処理の流れを示すフローチャートであ
り、図16は、メインCPU112が実行する再開放抽
選処理の流れを示すフローチャートである。この第3実
施形態に係るパチンコ機は、右ゲート25および左ゲー
ト26(図2)の通過数によって再開放権利の発生する
確率を変えることができることを特徴とする。なお、メ
インCPU112が実行するゲート通過数計数処理およ
び再開放抽選処理以外は、前述の第1実施形態と同一で
あるため、その同一部分の説明を省略し、ここでは、ゲ
ート通過数計数処理および再開放抽選処理を中心に説明
する。
【0062】(ゲート通過数計数処理)メインCPU1
12は、図10のラウンド制御のS86において大入賞
口41が開放されたと判定し(S902:Yes)、右
ゲートスイッチ25a(図5)からの検出信号に基づい
て、遊技球が右ゲート25を通過したことを検出すると
(S904:Yes)、ゲート通過数Nに「1」を加算
する(S906)。続いてメインCPU112は、左ゲ
ートスイッチ26a(図5)からの検出信号に基づい
て、遊技球が左ゲート26を通過したことを検出すると
(S908:Yes)、ゲート通過数Nに「1」を加算
する(S910)。そしてメインCPU112は、大入
賞口41が閉口すると(S902:No)、次の開放ま
で待機する。以降、メインCPU112は、大入賞口4
1が開放するごとに遊技球の右ゲート25および左ゲー
ト26の通過数Nを演算する。
【0063】(再開放抽選処理)メインCPU112
は、「0」〜「99」の計100コマの再開放抽選乱数
値をカウントする再開放抽選カウンタから再開放抽選乱
数値を1つ選択し(S350)、抽選図柄表示装置37
によって再開放抽選図柄を変動表示する(S352)。
続いてメインCPU112は、図15のゲート通過数計
数処理によって計数したゲート通過数Nが「5」以上で
あるか否かを判定し、「5」以上である場合は(S35
4:Yes)、S350において選択した再開放抽選乱
数値が「4」であるか否かを判定し(S356)、
「4」ではない場合は(S356:No)、再開放抽選
図柄の変動表示を停止する(S362)。続いてメイン
CPU112は、再開放フラグを立て(S364)、抽
選図柄表示装置37によって当たり図柄を表示する(S
366)。
【0064】一方、メインCPU112は、S350に
おいて選択した再開放抽選乱数値が「4」であった場合
は(S356:Yes)、抽選図柄表示装置37によっ
てハズレ図柄を表示する(S368)。つまり、ゲート
通過数Nが「5」以上であった場合は、選択した再開放
抽選乱数値が「4」の場合以外は、再開放権利が発生す
るため、99/100の高確率で再開放権利が発生す
る。また、メインCPU112は、ゲート通過数Nが
「5」未満の場合は(S354:No)、ゲート通過数
Nが「1」以上であるか否か、つまり「1」以上「5」
未満であるか否かを判定する(S358)。続いてメイ
ンCPU112は、ゲート通過数Nが「1」以上「5」
未満である場合は(S358:Yes)、S350にお
いて選択した再開放抽選乱数値が「0」〜「9」である
か否かを判定し(S360)、「0」〜「9」ではない
場合は(S360:No)、S362〜S366を実行
し、再開放権利を発生する。また、選択した再開放抽選
乱数値が「0」〜「9」である場合は(S360:Ye
s)、再開放抽選図柄の変動を停止し(S368)、ハ
ズレ図柄を表示する(S370)。つまり、ゲート通過
数Nが「1」以上「5」未満であった場合は、選択した
再開放抽選乱数値が「0」〜「9」の場合以外は、再開
放権利が発生するため、90/100の確率で再開放権
利が発生する。一方、ゲート通過数Nが「1」以上では
ない、つまり開放した大入賞口41に遊技球が1個も入
賞していない場合も(S358:No)、ハズレ図柄を
表示する(S368、S370)。
【0065】[第3実施形態の効果]以上のように、上
記第3実施形態に係る第1種パチンコ機10を使用すれ
ば、大入賞口41が開放している間に右ゲート25およ
び左ゲート26を通過した遊技球の通過数Nによって再
開放権利の発生する確率を変えることができるため、よ
り一層飽きの来ないパチンコ機を実現することができ
る。また、遊技者の関心を大入賞口41ばかりでなく、
右ゲート25および左ゲート26にも移すことができる
ため、遊技盤14(図2)の活用領域を広げることもで
きる。
【0066】<第4実施形態>次に、この発明を第2種
パチンコ機に適用した場合を第4実施形態として図17
ないし図20を参照して説明する。図17は、この第4
実施形態に係るパチンコ機に設けられた遊技盤の主要構
成を示す説明図である。図18は、メインCPUが実行
するラウンド制御の流れを示すフローチャートであり、
図19は、メインCPUが図18のS506において実
行するラウンド数抽選処理の流れを示すフローチャート
であり、図20は、メインCPUが図18のS550に
おいて実行する再ラウンド抽選処理の流れを示すフロー
チャートである。
【0067】[遊技盤の主要構成]図17に示すよう
に、遊技盤14の略中央には、変動入賞装置90が備え
られており、その変動入賞装置90には、右方向に進退
動作可能な右開閉部材91と、左方向に進退動作可能な
開閉部材92とが設けられている。右開閉部材91およ
び左開閉部材92がそれぞれ横方向に進出動作すること
により、大入賞口が形成される。また、変動入賞装置9
0には、大当りに基づく遊技を行う際のラウンド数を表
示するラウンド数表示装置93と、大入賞口の入賞数を
カウントするカウント数表示装置94と、抽選図柄表示
装置95と、ラウンド数抽選装置96とが設けられてい
る。変動入賞装置90の右側には、右肩入賞口100が
設けられており、左側には左肩入賞口101が設けられ
ている。右肩入賞口100の下方には、右袖入賞口10
2が設けられており、左肩入賞口101の下方には、左
袖入賞口103が設けられている。変動入賞装置90の
下方には、左から順に、左第2種始動口97と、中第2
種始動口98と、右第2種始動口99とが設けられてい
る。
【0068】左第2種始動口97または右第2種始動口
99に入賞した場合は、右開閉部材91および左開閉部
材92がそれぞれ所定時間(たとえば0.3秒)ずつ1
回進出動作し、中第2種始動口98に入賞した場合は、
それぞれ所定時間(たとえば0.8秒)ずつ2回進出動
作する。つまり、左右の第2種始動口に入賞した場合よ
りも中央の第2種始動口に入賞した場合の方が、大入賞
口への入賞確率が高くなる。
【0069】[ラウンド制御]メインCPUは、変動入
賞装置90の内部に設けられた大入賞口スイッチ(図示
せず)からの検出信号によって、遊技球が大入賞口へ入
賞したことを検出すると(S502:Yes)、大入賞
口入賞フラグを立て(S504)、ラウンド数抽選処理
を実行する(S506)。
【0070】(ラウンド数抽選処理)ここで、メインC
PUが実行するラウンド数抽選処理について図19を参
照して説明する。メインCPUは、抽選乱数値をカウン
トする抽選カウンタから抽選乱数値を1つ選択する(S
508)。上記抽選カウンタは、たとえば「0」〜「1
9」の計20コマの抽選乱数値をカウントし、その中か
ら抽選乱数値を1つ選択する。続いてメインCPUは、
抽選図柄表示装置95(図17)へ抽選図柄変動コマン
ドを出力し、抽選図柄表示装置95によって抽選図柄を
変動表示する(S510)。たとえば、抽選図柄表示装
置95は、抽選図柄として○および×を交互に表示す
る。そしてメインCPUは、所定時間経過後に抽選図柄
変動停止コマンドを抽選図柄表示装置95へ出力し、抽
選図柄の変動表示が停止する(S512)。
【0071】そしてメインCPUは、S508において
選択した抽選乱数値が当りに該当する抽選乱数値である
か否かを判定する(S514)。たとえば、抽選乱数値
が「7」である場合は当りと判定し、「7」以外の抽選
乱数値である場合は、ハズレと判定する。続いてメイン
CPUは、当りの場合は(S514:Yes)、複数ラ
ウンドフラグを立て(S516)、当り図柄表示コマン
ドを抽選図柄表示装置95へ出力して当たり図柄を表示
する(S518)。たとえば、抽選図柄表示装置95は
「○」を表示する。これにより、遊技者は、複数ラウン
ド実行権利を取得できたことを知ることができる。続い
てメインCPUは、ラウンド数抽選乱数値をカウントす
るラウンド数抽選カウンタからラウンド数抽選乱数値を
1つ選択する(S520)。上記ラウンド数抽選カウン
タは、たとえば「0」〜「15」の計16コマのラウン
ド数抽選乱数値をカウントし、その中からラウンド数抽
選乱数値を1つ選択する。
【0072】続いてメインCPU112は、ラウンド数
抽選図柄変動表示コマンドをラウンド数抽選装置96へ
出力し、ラウンド数を抽選で決定するためのラウンド数
抽選図柄を変動表示する(S522)。たとえば、ラウ
ンド数抽選図柄「2」〜「16」および「V」を変動表
示する。そしてメインCPUは、所定時間経過後にラウ
ンド数抽選図柄変動停止コマンドをラウンド数抽選装置
96へ出力してラウンド数抽選図柄の変動表示を停止し
(S524)、ラウンド数を表示する(S526)。た
とえば、S520において選択したラウンド数抽選乱数
値が「0」の場合はラウンド数「2」を表示し、「1」
の場合は「3」を表示するというように、ラウンド数抽
選乱数値に「2」を加算した数をラウンド数として表示
する。これにより、遊技者は、何ラウンド実行可能であ
るかを知ることができる。また、ラウンド数抽選乱数値
が「15」の場合は、ラウンド数抽選装置96に「V」
を表示する。この「V」が表示された場合は、後述する
再ラウンド抽選においてハズレを引かない限り、連続し
てラウンドを実行する。このように、「V」が表示され
た場合は、遊技者は、何ラウンドを実行可能であるかを
具体的に知ることができないため、わくわくした緊張感
のある遊技を楽しむことができる。
【0073】そしてメインCPUは、S526において
表示されたラウンド数を、この大当りに基づく遊技にお
いて開放可能な最大のラウンド数R1としてセットする
(S528)。一方、ハズレの場合は(S514:N
o)、ハズレ図柄表示コマンドを抽選図柄表示装置95
へ出力してハズレ図柄を表示する(S530)。たとえ
ば、抽選図柄表示装置95は、「×」を表示する。これ
により、遊技者は、複数ラウンド実行権利を取得できな
かったことを知ることができる。そしてメインCPU
は、図18のラウンド制御に戻り、上記ラウンド数抽選
処理のS516において複数ラウンドフラグが立てられ
ているか否かを判定し(S534)、複数ラウンドフラ
グが立てられていると判定すると(S534:Ye
s)、ラウンド数Rに「1」を加算し(S536)、右
開閉部材91および左開閉部材92を進退動作させてラ
ウンドを開始する(S538)。このとき、ラウンド数
表示装置93(図17)は、ラウンド数「1」を表示す
る。
【0074】続いてメインCPUは、ラウンドの実行時
間を計測するタイマTをスタートし(S540)、その
タイマTの計測時間TがT4時間(たとえば0.9秒×
18=16.2秒)に達したことを検出すると(S54
2:Yes)、第1ラウンドを終了する(S546)。
またメインCPUは、タイマTの計測時間TがT4時間
に達していない場合であっても(S542:No)、大
入賞口への入賞数P1が、所定個数(たとえば10個)
以上になった場合は(S544:Yes)、第1ラウン
ドを終了する(S546)。続いてメインCPU112
は、再ラウンドフラグをリセットし(S548)、再ラ
ウンド抽選処理を実行する(S550)。なお、カウン
ト数表示装置94は、入賞数P1を表示する。
【0075】(再ラウンド抽選処理)ここで、メインC
PUが実行する再ラウンド抽選処理について図20を参
照して説明する。メインCPUは、再ラウンド抽選乱数
値をカウントする再ラウンド抽選カウンタから再ラウン
ド抽選乱数値を1つ選択する(S552)。上記再ラウ
ンド抽選カウンタは、たとえば「0」〜「19」の計2
0コマの再ラウンド抽選乱数値をカウントし、その中か
ら再ラウンド抽選乱数値を1つ選択する。続いてメイン
CPUは、抽選図柄表示装置95(図17)へ再ラウン
ド抽選図柄変動コマンドを出力し、抽選図柄表示装置9
5によって再ラウンド抽選図柄を変動表示する(S55
4)。たとえば、抽選図柄表示装置95は、再ラウンド
抽選図柄として○および×を交互に表示する。そしてメ
インCPUは、所定時間経過後に再ラウンド抽選図柄変
動停止コマンドを抽選図柄表示装置95へ出力し、再ラ
ウンド抽選図柄の変動表示が停止する(S556)。
【0076】そしてメインCPUは、S552において
選択した再ラウンド抽選乱数値が当りに該当する再ラウ
ンド抽選乱数値であるか否かを判定する(S558)。
たとえば、再ラウンド抽選乱数値が「0」〜「4」であ
る場合は当りではない、つまりハズレと判定し、「0」
〜「4」以外の再ラウンド抽選乱数値である場合は、当
りと判定する。続いてメインCPUは、当りの場合は
(S558:Yes)、再ラウンドフラグを立て(S5
60)、当り図柄表示コマンドを抽選図柄表示装置95
へ出力して当たり図柄を表示する(S562)。たとえ
ば、抽選図柄表示装置95は「○」を表示する。これに
より、遊技者は、再ラウンド実行権利を取得できたこと
を知ることができる。一方、ハズレの場合は(S55
8:No)、ハズレ図柄表示コマンドを抽選図柄表示装
置95へ出力してハズレ図柄を表示する(S564)。
たとえば、抽選図柄表示装置95は、「×」を表示す
る。これにより、遊技者は、再ラウンド実行権利を取得
できなかったことを知ることができる。また、「×」に
代えて「ザンネン」というメッセージを表示することも
できる。
【0077】そしてメインCPUは、図18のラウンド
制御に戻り、上記再ラウンド抽選のS560において再
ラウンドフラグが立てられているか否かを判定し(S5
66)、再ラウンドフラグが立てられていると判定する
と(S566:Yes)、終了したラウンド数Rが、図
19のラウンド数抽選処理のS528においてセットさ
れたラウンドR1であるか否かを判定する(S56
8)。続いてメインCPUは、ラウンド数RがR1でな
い場合は(S568:No)、再度S536〜S548
により次のラウンドを実行し、再ラウンド抽選を行う
(S550)。この再ラウンド抽選において、再ラウン
ドが決定され(S566:Yes)、ラウンド数RがR
1でない場合は(S568:No)、再度S536〜S
548により次のラウンドを実行する。
【0078】以降、S550における再ラウンド抽選処
理において再ラウンドが決定され続ける限り、ラウンド
数RがR1になるまでラウンドが連続して実行され、ラ
ウンド数RがR1に満たない場合でも、再ラウンドが決
定されないと、その時点でラウンドは終了する。そし
て、メインCPU112は、ラウンド数RがR1になっ
たと判定すると(S568:Yes)、ラウンド数R、
入賞数P1、複数ラウンドフラグおよび大入賞口入賞フ
ラグをリセットし(S570)、このラウンド制御を終
了する。
【0079】[第4実施形態の効果]以上のように、上
記第4実施形態に係る第2種パチンコ機を使用すれば、
大当りが発生した場合に、複数ラウンド実行可能な遊技
状態となるか否かをメインCPUによる抽選によって決
定することができるため、従来のように、大入賞口に入
賞した遊技球が特定領域を通過した場合は必ず上記遊技
状態となるものよりも、スリルのある遊技をすることが
できるので、遊技に飽き難いパチンコ機を実現すること
ができる。しかも、複数ラウンド実行可能な遊技状態と
なった場合に、そのラウンド数をもメインCPUによる
抽選によって決定することができるため、従来のよう
に、一律にラウンド数が決定されているものとは異なる
ので、より一層飽きの来ないパチンコ機を実現すること
ができる。また、ラウンド数が決定された以降は、次の
ラウンドを再度実行するか否かをラウンドが終了するご
とにメインCPUが抽選により決定するため、遊技者
は、果たして次のラウンドに進めるであろうかという緊
張感を伴った遊技を行うこととなるため、より一層飽き
の到来の遅いパチンコ機を実現することができる。
【0080】<第5実施形態>次に、この発明に係る第
5実施形態のパチンコ機について図21ないし図23を
参照して説明する。図21は、この第5実施形態に係る
第2種パチンコ機に備えられたメインCPU112が実
行する大入賞口入賞処理の流れを示すフローチャートで
あり、図22は、メインCPU112が実行するラウン
ド数抽選処理の流れを示すフローチャートであり、図2
3は、メインCPU112が実行する再ラウンド抽選処
理の流れを示すフローチャートである。この第5実施形
態に係る第2種パチンコ機は、大入賞口への入賞数に対
応して複数ラウンド実行権利および再ラウンド実行権利
の発生する確率を変えることができることを特徴とす
る。なお、メインCPU112が実行する大入賞口入賞
処理、ラウンド数抽選処理および再ラウンド抽選処理以
外は、前述の第4実施形態と同一であるため、その同一
部分の説明を省略し、ここでは、大入賞口入賞処理、ラ
ウンド数抽選処理および再ラウンド抽選処理を中心に説
明する。
【0081】(大入賞口入賞処理)メインCPU112
は、図18のS538においてラウンドが開始したと判
定し(S602:Yes)、大入賞口に入賞した入賞球
を検出する大入賞口スイッチ(図示せず)からの検出信
号に基づいて、大入賞口への入賞を検出すると(S60
4:Yes)、大入賞口入賞数Aに「1」を加算する
(S606)。以降、メインCPU112は、図18の
S546においてラウンドが終了するまで大入賞口への
入賞球を検出するごとに大入賞口入賞数Aを演算する。
【0082】(ラウンド数抽選処理)メインCPU11
2は、「0」〜「99」の計100コマの抽選乱数値を
カウントする抽選カウンタから抽選乱数値を1つ選択し
(S612)、抽選図柄表示装置95によって抽選図柄
を変動表示する(S614)。続いてメインCPU11
2は、図21の大入賞口入賞処理により演算された大入
賞口入賞数Aが「10」以上であった場合は(S61
6:Yes)、S612において選択した抽選乱数値が
「4」であるか否かを判定し(S618)、「4」では
ない場合は(S618:No)、抽選図柄の変動表示を
停止する(S626)。続いてメインCPU112は、
複数ラウンドフラグを立て(S628)、抽選図柄表示
装置95によって当たり図柄を表示する(S630)。
【0083】続いてメインCPU112は、ラウンド数
抽選カウンタからラウンド数抽選乱数値を1つ選択し
(S632)、ラウンド数抽選装置96(図17)によ
ってラウンド数抽選図柄を変動表示し(S634)、所
定時間経過後にラウンド数抽選図柄の変動表示を停止す
る(S636)。続いてメインCPU112は、ラウン
ド数抽選装置96(図17)によってラウンド数を表示
し(S638)、そのラウンド数を最大のラウンド数R
1としてセットする(S640)。一方、メインCPU
112は、S612において選択した抽選乱数値が
「4」であった場合は(S618:Yes)、抽選図柄
の変動を停止し(S642)、抽選図柄表示装置95に
よってハズレ図柄を表示する(S644)。つまり、1
つのラウンド中における大入賞口への入賞数が「10」
以上であった場合は、選択した抽選乱数値が「4」の場
合以外は、複数ラウンド実行権利が発生するため、99
/100の高確率で複数ラウンド実行権利が発生する。
【0084】また、メインCPU112は、大入賞口入
賞数が「10」以上ではない場合は(S616:N
o)、大入賞口入賞数が「5」以上であるか否か、つま
り大入賞口入賞数が「5」以上「10」未満であるか否
かを判定する(S620)。続いてメインCPU112
は、大入賞口入賞数が「5」以上「10」未満ではない
場合は(S620:No)、選択した抽選乱数値が
「0」〜「9」であるか否かを判定し(S622)、
「0」〜「9」ではない場合は(S622:No)、S
626〜S640を実行し、ラウンド数を抽選する。一
方、選択した抽選乱数値が「0」〜「9」である場合は
(S622:Yes)、抽選図柄の変動を停止し(S6
42)、ハズレ図柄を表示する(S644)。つまり、
大入賞口入賞数が「5」以上「10」未満ではなかった
場合は、選択した抽選乱数値が「0」〜「9」の場合以
外は、複数ラウンド実行権利が発生するため、90/1
00の確率で複数ラウンド実行権利が発生する。
【0085】また、メインCPU112は、大入賞口入
賞数が「5」以上「10」未満である場合は(S62
0:Yes)、選択した抽選乱数値が「0」〜「29」
であるか否かを判定し(S624)、「0」〜「29」
ではない場合は(S624:No)、S626〜S64
0を実行し、ラウンド数を抽選する。一方、選択した抽
選乱数値が「0」〜「29」である場合は(S624:
Yes)、抽選図柄の変動を停止し(S642)、ハズ
レ図柄を表示する(S644)。つまり、大入賞口入賞
数が「5」以上「10」未満であった場合は、選択した
抽選乱数値が「0」〜「29」の場合以外は、複数ラウ
ンド実行権利が発生するため、70/100の確率で複
数ラウンド実行権利が発生する。
【0086】(再ラウンド抽選処理)メインCPU11
2は、「0」〜「99」の計100コマの再ラウンド抽
選乱数値をカウントする再ラウンド抽選カウンタから再
ラウンド抽選乱数値を1つ選択し(S652)、抽選図
柄表示装置95によって再ラウンド抽選図柄を変動表示
する(S654)。続いてメインCPU112は、図2
1の大入賞口入賞処理により演算された大入賞口入賞数
Aが「10」以上であった場合は(S656:Ye
s)、S652において選択した再ラウンド抽選乱数値
が「4」であるか否かを判定し(S660)、「4」で
はない場合は(S660:No)、再ラウンド抽選図柄
の変動表示を停止する(S666)。続いてメインCP
U112は、再ラウンドフラグを立て(S668)、抽
選図柄表示装置95によって当たり図柄を表示する(S
670)。
【0087】一方、メインCPU112は、S652に
おいて選択した再ラウンド抽選乱数値が「4」であった
場合は(S660:Yes)、再ラウンド抽選図柄の変
動を停止し(S672)、抽選図柄表示装置95によっ
てハズレ図柄を表示する(S674)。つまり、大入賞
口への入賞数が「10」以上であった場合は、選択した
再ラウンド抽選乱数値が「4」の場合以外は、再ラウン
ド実行権利が発生するため、99/100の高確率で再
ラウンド実行権利が発生する。
【0088】また、メインCPU112は、大入賞口入
賞数Aが「10」以上ではない場合は(S656:N
o)、大入賞口入賞数が「5」以上「10」未満である
か否かを判定する(S658)。続いてメインCPU1
12は、大入賞口入賞数が「5」以上「10」未満では
ない場合は(S658:No)、選択した再ラウンド抽
選乱数値が「0」〜「9」であるか否かを判定し(S6
62)、「0」〜「9」ではない場合は(S662:N
o)、S666〜S670を実行し、再ラウンド実行を
決定する。一方、選択した再ラウンド抽選乱数値が
「0」〜「9」である場合は(S662:Yes)、再
ラウンド抽選図柄の変動を停止し(S672)、ハズレ
図柄を表示する(S674)。つまり、大入賞口入賞数
が「5」以上「10」未満ではなかった場合は、選択し
た再ラウンド抽選乱数値が「0」〜「9」の場合以外
は、再ラウンド実行権利が発生するため、90/100
の確率で再ラウンド実行権利が発生する。
【0089】また、メインCPU112は、大入賞口入
賞数が「5」以上「10」未満である場合は(S65
8:Yes)、選択した再ラウンド抽選乱数値が「0」
〜「29」であるか否かを判定し(S664)、「0」
〜「29」ではない場合は(S664:No)、S66
6〜S670を実行し、再ラウンド実行を決定する。一
方、選択した抽選乱数値が「0」〜「29」である場合
は(S664:Yes)、再ラウンド抽選図柄の変動を
停止し(S672)、ハズレ図柄を表示する(S67
4)。つまり、大入賞口入賞数が「5」以上「10」未
満であった場合は、選択した再ラウンド抽選乱数値が
「0」〜「29」の場合以外は、再ラウンド実行権利が
発生するため、70/100の確率で再ラウンド実行権
利が発生する。
【0090】[第5実施形態の効果]以上のように、上
記第5実施形態に係る第2種パチンコ機を使用すれば、
大入賞口への入賞数Aに対応して複数ラウンド実行権利
および再ラウンド実行権利の発生する確率を変えること
ができるため、より一層飽きの来ない第2種パチンコ機
を実現することができる。
【0091】<他の実施形態> (1)前記各実施形態では、複数回開放権利、複数ラウ
ンド実行権利、再開放権利、再ラウンド実行権利の発生
する確率を既存のゲートまたは大入賞口の通過数に対応
して変化させる場合を説明したが、上記確率を変化させ
るための専用のゲートを遊技盤に設けることもできる。 (2)また、第1種パチンコ機において、大当り図柄の
種類およびゲート通過数を組み合わせて複数回開放権利
または再開放権利の発生する確率を変化させることもで
きる。 (3)前記第3実施形態では、ゲート通過数に対応して
再開放権利の発生する確率を変化させる場合を説明した
が、大入賞口への入賞数に対応して上記各確率を変化さ
せることもできる。 (4)前記各実施形態では、開放回数抽選処理において
大入賞口の開放回数を抽選する場合を説明したが、同時
に大入賞口の開放時間を抽選するように構成することも
できる。また、ラウンド数抽選処理において、同時にラ
ウンドの実行時間を抽選するように構成することもでき
る。 (5)前記各実施形態では、再開放抽選処理において大
入賞口が次の開放を行うか否かを抽選する場合を説明し
たが、大入賞口の次の開放時間を抽選するように構成す
ることもできる。また、再ラウンド抽選処理において次
のラウンドの実行時間を抽選するように構成することも
できる。
【0092】[各請求項と実施形態との対応関係] (1)大入賞口41または変動入賞装置90が、請求項
1に係る電動役物に対応し、左第2種始動口97、中第
2種始動口98および右第2種始動口99が、決定手段
に対応する。 (2)抽選図柄表示装置37(図3、図4)または抽選
図柄表示装置95(図17)が、請求項3に係る抽選結
果表示手段に対応する。 (3)特別図柄表示装置32が請求項4に係る表示手段
に対応し、大入賞口スイッチ41a(図5)および変動
入賞装置90(図17)の内部に設けられた大入賞口ス
イッチ(図示せず)が、請求項4に係る検出手段に対応
する。 (4)ROM114(図5)が、請求項6に係る記録媒
体に対応する。
【0093】(5)メインCPU112が実行する図8
の第1種始動口処理および図9の特別図柄制御のS42
〜S50が、請求項1に係る決定手段として機能すると
ともに、請求項6に係る決定処理に対応する。 (6)図12の再開放抽選処理のS302〜S310
が、請求項1に係る抽選手段として機能するとともに、
請求項6に係る抽選処理に対応する。 (7)メインCPU112が実行する図14の再開放抽
選処理のS324〜S334が、請求項2に係る確率変
化手段として機能する。 (8)メインCPU112が実行する図12の再開放抽
選処理のS312が、請求項3に係る抽選結果表示手段
として機能する。 (9)メインCPU112が実行する図15のゲート通
過数計数処理のS902〜S910が、請求項5に係る
検出手段として機能する。 (10)メインCPU112が実行する図21の大入賞
口入賞処理のS602〜S606が、請求項5に係る検
出手段として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るパチンコ機の概略構
成を示す斜視説明図である。
【図2】図1に示すパチンコ機10に備えられた遊技盤
14の主要構成を示す説明図である。
【図3】図3(A)および図3(B)は、図2に示す遊
技盤14に設けられたセンターケース30に取付けられ
た特別図柄表示装置の表示内容などを示す説明図であ
る。
【図4】図2に示す遊技盤14に設けられたセンターケ
ース30に取付けられた特別図柄表示装置の表示内容な
どを示す説明図である。
【図5】パチンコ機10の電気的構成をブロックで示す
説明図である。
【図6】図6(A)は、第16ラウンドまで進んだ場合
のラウンドの進行と大入賞口41の開閉タイミングを途
中を省略して示すタイミングチャートであり、図6
(B)は、第16ラウンドまで進まなかった場合のラウ
ンドの進行と大入賞口41の開閉タイミングを途中を省
略して示すタイミングチャートである。
【図7】メインCPU112が実行する主な処理を示す
フローチャートである。
【図8】メインCPU112が図7のS20において実
行する第1種始動口処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図9】メインCPU112が図7のS40において実
行する特別図柄制御の流れを示すフローチャートであ
る。
【図10】メインCPU112が図7のS80において
実行するラウンド制御の流れを示すフローチャートであ
る。
【図11】メインCPU112が図10のS100にお
いて実行する開放回数抽選処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図12】メインCPU112が図10のS300にお
いて実行する再開放抽選処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図13】第2実施形態に係るパチンコ機に備えられた
メインCPU112が実行する開放回数抽選処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図14】メインCPU112が実行する再開放抽選処
理の流れを示すフローチャートである。
【図15】第3実施形態に係るパチンコ機に備えられた
メインCPU112が実行するゲート通過数計数処理の
流れを示すフローチャートである。
【図16】メインCPU112が実行する再開放抽選処
理の流れを示すフローチャートである。
【図17】第4実施形態に係るパチンコ機に設けられた
遊技盤の主要構成を示す説明図である。
【図18】メインCPUが実行するラウンド制御の流れ
を示すフローチャートである。
【図19】メインCPUが図18のS506において実
行するラウンド数抽選処理の流れを示すフローチャート
である。
【図20】メインCPUが図18のS550において実
行する再ラウンド抽選処理の流れを示すフローチャート
である。
【図21】第5実施形態に係る第2種パチンコ機に備え
られたメインCPU112が実行する大入賞口入賞処理
の流れを示すフローチャートである。
【図22】メインCPU112が実行するラウンド数抽
選処理の流れを示すフローチャートである。
【図23】メインCPU112が実行する再ラウンド抽
選処理の流れを示すフローチャートである。
【図24】従来の第1種パチンコ機を正面から見た概略
説明図である。
【図25】従来の第2種パチンコ機を正面から見た概略
説明図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機 32 特別図柄表示装置(表示手段) 37 抽選図柄表示装置(抽選結果表示手段) 38 開放回数表示装置 41 大入賞口(電動役物) 41a 大入賞口スイッチ(検出手段) 90 変動入賞装置(電動役物) 95 抽選図柄表示装置(抽選結果表示手段) 97 左第2種始動口(決定手段) 98 中第2種始動口(決定手段) 99 右第2種始動口(決定手段) 112 メインCPU 114 ROM(記録媒体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球が入賞し易い状態に作動可能な電
    動役物と、 この電動役物の作動開始から終了までを1サイクルとし
    た場合に、前記電動役物が前記サイクルを実行可能にな
    るか否かを決定する決定手段と、 この決定手段によって前記電動役物が前記サイクルを実
    行可能になることが決定され、前記電動役物が前記サイ
    クルを複数実行する場合に、次のサイクルを実行するか
    否かを抽選する抽選手段と、 を備えることを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 前記抽選手段によって、次のサイクルを
    実行することが抽選される確率を変化させる確率変化手
    段を備えることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ
    機。
  3. 【請求項3】 前記抽選手段による抽選結果を表示する
    抽選結果表示手段を備えることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のパチンコ機。
  4. 【請求項4】 前記決定手段の決定結果を表示する表示
    手段を備えており、前記確率変化手段は、前記表示手段
    の表示内容に対応して、前記抽選手段によって、次のサ
    イクルを実行することが抽選される確率を変化させるこ
    とを特徴とする請求項2または請求項3に記載のパチン
    コ機。
  5. 【請求項5】 遊技球が所定の領域を通過したことを検
    出する検出手段を備えており、 前記確率変化手段は、前記検出手段による検出結果に対
    応して、前記抽選手段によって、次のサイクルを実行す
    ることが抽選される確率を変化させることを特徴とする
    請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載のパチン
    コ機。
  6. 【請求項6】 遊技球が入賞し易い状態に作動可能な電
    動役物を備えたパチンコ機に備えられており、コンピュ
    ータが読取可能なプログラムが記録された記録媒体であ
    って、 前記電動役物の作動開始から作動終了までを1サイクル
    とした場合に、前記電動役物が前記サイクルを実行可能
    な遊技状態になるための条件を満たすか否かを決定する
    決定処理と、 この決定処理によって前記条件を満たすことが決定さ
    れ、前記電動役物が前記サイクルを複数実行する場合
    に、次のサイクルを実行するか否かを抽選する抽選処理
    とを含む処理を実行するコンピュータプログラムが記録
    されたことを特徴とする記録媒体。
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