JP2001524214A - 反応容器装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 反応容器装置１６０は、化学又は生物学的物質を含む１つ又は複数の個別容器１６２を含む。１つ又は複数の容器１６２が、個別容器１６２に物質を出し入れする物質移動デバイスの管状要素と係合するよう配置されている。複数の容器１６２が、反応容器装置の反対の側に沿って直線の肩１６５を形成する接続リブ構造によって互いに結合され、肩１６５は、反応容器装置担持構造内で装置を支持する。管状要素の保護チップなど、接触制限要素１７０を保持する接触制限要素保持構造は、それぞれの個別容器１６２と関連し、動作可能な状態で物質移動デバイスの管状要素と係合できるよう、動作可能な方向で接触制限要素１７０を保持する。容器装置１６０操作構造１６６によって、反応容器装置はロボット操作デバイスで１つの位置から別の位置に移動することができ、情報パネル１７４が、人間及び／又は機械が読みとれる情報を配置できる表面を呈する。

Description

【発明の詳細な説明】 反応容器装置 発明の分野 本発明は化学物質又は生物学的物質を入れるのに有用な反応容器に関する。 発明の背景 反応容器又は試験管は、内包空間で種々の分析を実行するため、化学及び生物 学的技術で一般に使用されている。一般に反応容器で実行された１つ又は複数の ステップを有する分析は、化学反応、免疫学的分析、及び核酸塩基分析などがあ る。このような反応及び分析の例は、現在入手できる文献に徹底的に記載され、 当業者には周知である。反応容器は概ね個別ユニット又は試験管として製造され 販売されているが、医者は複数の分析を同時に又は順次実行するため、一群の反 応容器を都合よくまとめて組織する保持ラックを使用することが普通である。あ る場合には、複数の反応容器が一体物として組み立てられている。 大抵の分析では、反応容器に溶液を配量するか、これから溶液を取り出すため に物質移動デバイスが使用されている。最も一般的な物質移動デバイスは、流体 を配量又は抜き取る１本又は複数の管状要素を含むピペット及び吸引器である。 一群の独立した分析をほぼ同時に、又は互いに近接して実行する際に物質移動デ バイスを使用する場合、常に、物質移動デバイスが偶発的に反応容器間で物質又 は汚染物質を移動する媒介体として働くという懸念がある。もう一つの懸念は、 医者が反応容器に誤って物質を加えたり、物質を除去したりすることである。相 互汚染やピペット及び吸引器の操作エラーを最小限にするため、医者は、反応容 器からピペットで物質を移したり、物質を吸引したりする場合は、物質の移動を 注意深く監視し、ほぼ完全な正確さを発揮しなければならない。相互汚染及びピ ペット及び吸引器の操作エラーを回避することは、分析が診断の性質を有するか 、長時間にわたる患者の疾病の進行に関する情報、又は治療養生法に関する情報 を提供するよう意図されている場合、特に重要である。 相互汚染の可能性を制限する一つの方法は、反応容器の内容物と接触する可能 性がある物質移動デバイスの表面積の量を減少させることである。この目的は、 ピペットチップなどの接触制限要素を使用することによって達成することができ 、これは基本的に、ピペットの外表面と反応容器の内容物との間の障壁として働 く。十分な長さと容量とのピペットチップを選択することにより、ピペットと反 応容器の内容物との接触をほぼなくすことができる。これは、反応容器からの物 質を、ピペットの下表面より下にあるピペットチップの部分に引き込むからであ る。言うまでもなく、大抵の場合、反応容器ごとに１つの専用のピペットチップ を設けることも重要である。 幾つかのピペットチップを使用して複数の分析を同時に、又は順次実行する場 合、医者は通常、少なくとも１つのピペットで都合よくアクセスすることができ る位置に、供給用ピペットチップを配置する必要がある。物質移動デバイスが自 動化された（又は実際的に自動化された）分析器具内でロボットのように機能す る場合、十分な量のピペットチップを設けることがさらに複雑になる。自動化さ れたフォーマットでは、ピペットでアクセス可能な場所に大量のピペットチップ を備蓄する必要があるが、こうすると必要な全空間量が制限される。したがって 、ピペットが複雑な移動に従事することや、かなりの距離を移動したりすること が必要なく、ロボット様ピペットが容易にアクセス可能なピペットチップが必要 とされている。 従来通りの反応容器で生じるもう一つの問題は、自動化した分析器具では操作 しにくい個別の試験管として梱包されていることである。個別の反応容器である と、医者と器具とがそれぞれ反応容器を別個に扱わねばならないので、（一定期 間内に処理される）原料量効率を妨げる。さらに、従来通りの反応容器には、自 動器具で操作できるようにする構造が一切設けられていないので、反応容器は概 して器具の中の一カ所に配置され、自動的に移動させることができない。このよ うに移動できないと、器具を反応容器の配置に応じて設計しなければならないの で、構造的に特定の制限が生じ、分析の効率が悪くなる。したがって、１つの反 応容器、又は１つの操作可能なユニットとして結合した複数の反応容器を含む自 動分析器具で操作できる反応容器装置が必要とされている。 発明の概要 上述した１つ又は複数の必要性に適合する反応容器装置を提供することが、本 発明の目的である。したがって、本発明による反応容器装置は、化学又は生物学 的分析の実行に使用することができ、このような分析の実行に使用する物質を含 む少なくとも１つの反応容器を備えている。反応容器装置は、反応容器装置が複 数の反応容器を含む場合、反応容器は操作可能な状態で互いに直接又は間接的に 結合され、反応容器装置を構成する複数の反応容器の一部又は全てに物質を配量 するか、物質を抜き取る物質移動デバイスと相互作用することができる。 物質移動デバイスが安全かつ効率的に反応容器に物質を配量したり、そこから 物質を抜き取ったりできるよう、本発明の一つの実施形態は、反応容器装置に関 連する１つ又は複数の接触制限要素を提供する。この実施形態の接触制限要素は 、動作可能な状態で物質移動デバイスと係合するよう構成され、配置されて、物 質移動デバイスの少なくとも一部と、物質移動デバイスによって反応容器に配量 されるか、そこから抜き取られ、汚染する可能性がある物質との、汚染する可能 性がある接触を制限する。１つ又は複数の接触制限要素が、反応容器装置の１つ 又は複数の反応容器それぞれと関連する。 本発明が複数の接触制限要素を含む場合、反応容器装置には、１つ又は複数の 接触制限要素保持構造が設けられ、接触制限要素保持構造はそれぞれ、異なる接 触制限要素に関連することが好ましい。接触制限要素保持構造はそれぞれ、（ｉ ）動作可能な状態で物質移動デバイスと係合できるよう、関連する容器の近傍に 、動作方向で関連の接触制限要素を受けて、着脱式にこれを保持し、（ｉｉ）関 連する接触制限要素が動作可能な状態で物質移動デバイスと係合している場合、 関連する接触制限要素を関連の接触制限要素保持構造から外すことができるよう にするよう構成され、配置される。 反応容器装置のこの実施形態には、その接触制限要素が供給されているので、 物質移動デバイスが複雑な動作を回避し、反応容器装置を器具の動作位置に移動 させると、都合よく接触制限要素と係合するよう、自動分析器具を構成すること ができる。この実施形態の追加の利点は、器具を、大量の接触制限要素を受ける よう構成する必要がなく、分析を実行している間に、医者が器具の中の接触制限 要素の量を監視する必要がないことである。 本発明のさらなる実施形態は、自動反応容器操作デバイスによって装置を操作 することができる反応容器操作構造を含む反応容器装置である。この実施形態に よると、反応容器操作構造は、自動反応容器操作デバイスと係合するよう構成さ れて、配置され、したがって反応容器装置は自動器具内でロボットのごとく操作 することができる。この実施形態の反応容器装置は、少なくとも１つの反応容器 を含み、オプションとして、上述した接触制限要素及び接触制限要素保持構造を 含むことができる。 本発明の他の特徴及び特性、さらに操作方法、構造の関連要素及び部品の組合 せの機能、及び製造の経済性は、添付図面を参照しながら以下の記述及び請求の 範囲を考察すると、さらに明らかになり、図面はすべて本明細書の一部を形成し 、同様の参照番号は種々の図で対応する部品を示す。 図面の簡単な説明 図１は、反応容器装置、及び本発明の態様を実現するチップレットという形態 の接触制限要素の第１の実施形態の斜視図である。 図２は、接触制限チップレットの側面図である。 図３は、図１の矢印「III」で示す方向で切り取った図１の反応容器装置の部 分下面図である。 図４は、本発明の反応容器装置の第１の代替実施形態の側面図である。 図５は、図４の反応容器装置の上面図である。 図６は、図４の「VI−VI」の方向の断面図である。 図７は、図４の「VII−VII」の方向の断面図である。 図８は、図４の「VIII−VIII」の方向の断面図である。 図９は、本発明による反応容器装置を操作する例証的な反応容器装置操作デバ イスの斜視図である。 図１０は、反応容器装置を中に入れた図９の操作デバイスの側面部分断面図で ある。 図１１は、本発明による反応容器装置を処理する例証的な反応容器装置処理デ バイスの側面部分断面図である。 図１２は、本発明による反応容器装置、及び装置に振動を与える傾斜揺動板の 部分側面図である。 図１３は、処理デバイスの管状要素が、本発明の装置の接触制限保持構造の中 に配置された状態で、反応容器処理デバイス内の容器担持構造によって担持され た、本発明による反応容器装置を示す断面図である。 図１４は、管状要素及び接触制限チップレットが装置に挿入された管状要素の 先端上に配置された状態で、容器担持構造内に配置された反応容器装置を示す断 面図である。 図１５は、本発明の反応容器装置の第２の代替実施形態の斜視図である。 図１６は、本発明の反応容器装置の第３の代替実施形態の斜視図である。 図１７は、物質移動デバイスの管状要素によって係合された接触制限チップレ ットの代替実施形態の側面図である。 好ましい実施形態の詳細な説明 図１及び図３に示されるように、本発明による反応容器装置の好ましい実施形 態は、概ね参照文字１６０で示される。図示のように、反応容器装置１６０は、 複数の個別容器１６２を備えることが好ましい。図示の実施形態では、反応容器 装置１６０は５つの個別容器１６２を含むが、本発明による反応容器は、所望に 応じて任意の数の容器１６２を含んでもよい。１０個の容器１６２が好ましく、 ５個の容器１６２が最も好ましい。個別容器１６２はそれぞれ、従来通りの試験 管に類似した構造、つまり円形の開放口１６１及び丸まって閉じた底端１６３と を有する円筒形本体を有することが好ましい。しかし、個別容器はそれぞれ、長 方形、八角形などの他の形状を有することができ、上端に閉鎖可能な蓋構造など を装備してもよい。反応容器が複数の容器を含む場合、容器は同じ、又は異なっ た形状及びサイズを有することができる容器１６２は、整列し、１列の容器１６ ２を備えた配置構成で配向することが好ましく、反応容器装置１６０のいずれか の側に沿って縦方向に延在する下向きの肩１６５を形成する接続リブ構造１６４ によって、互いに接続される。容器１６２は、異なる非線形の配置構成で配向で きるか、１つの反応容器装置が２列以上の容器１６２を備えることができる。 反応容器装置１６０は、射出成形したポリプロピレンで形成した一体物である ことが好ましい。最も好ましいポリプロピレンは、デラウェア州Ｗｉｌｍｉｎｇ ｔｏｎのＭｏｎｔｅｌｌ Ｐｏｌｙｏｌｅｆｉｎｓｍが製品番号ＰＤ７０１ＮＷ で販売している。Ｍｏｎｔｅｌｌの材料を使用するのは、容器に成形でき、反応 容器装置で実行する好ましい生物学的分析に適合するからである。さらに、Ｍｏ ｎｔｅｌの材料は静電放電事象の経験数が少なく、これは反応容器装置で実行す る分析の結果が、分析の最後で装置の内容物が発する光を検出することによって 判断される場合に重要である。静電放電事象は、光出力の正確な検出又は定量化 を妨害することがある。 反応容器装置１６０の一端に設けたアーチ形の遮蔽構造１８５は、上部分１６ ９及び下部分１７３を含む。反応容器操作デバイスと係合するようになっている 反応容器操作構造１６６が、遮蔽上部分１６９から延在する。反応容器操作構造 １６６は、横方向に延在する板１６８と、板１６８の反対端にある横断部片１６ ７を備える。控え壁１８３が、遮蔽下部分１７３と横断部片１６７との間で側板 １６８から下方向に延在する。 図３で示すように、遮蔽下部分１７３及び横断部片１６７は互いに面する凸面 を有する。反応容器装置１６０は、以下で述べるように、操作デバイスの係合部 材を横方向（「Ａ」方向）に移動させ、遮蔽下部分１７３と横断部片１７３との 間の空間５０に入れることにより、操作デバイス及び他の構成要素と係合するこ とが好ましい。縦下部分１７３と横断部片１６７との凸面は、横方向に相対運動 する係合部材が空間５０に入る広めのポイントを提供する。横断部片１６７及び 遮蔽下部分１７３の凸面の中央には、それぞれ垂直に延在する隆起アーチ形尾根 １７１、１７２を設けてもよい。尾根１７１、１７２の目的は以下で述べる。 反応容器操作構造１６６の反対側で反応容器装置１６０の端部に設けたラベル 受け構造１６４は、上部分７１及び下部分７５を有することが好ましく、これは まとめて平坦なラベル受け表面１６５を呈する。ラベル受け構造１７４は、さら に、上部分６１にかすがいを提供するため、上部分７１と最も端にある容器１６ ２との間に延在する垂直控え壁７８を含む。図４で最もよく分かるように、ラベ ル受け構造１７４の控え壁８０は、垂直に配向され、リブ構造１６４に近い位置 から下部分７５の下端に向かって対角に延在し、下部分７５にかすがいを提供す る。機械走査可能なバー・コードなどのラベルを表面１７５に設け、反応容器装 置１６０に関する識別及び指示情報を提供することができる。ラベルは、表面１ ７５に印刷するか、接着剤で表面１７５にラベル・シートを付着させるなど、任 意の適切な手段で表面１７５に適用することができる。 物質は、ピペット移送又は吸引装置（以下ではまとめて「ピペット移送装置」 又は「ピペット」と呼ぶ）などの物質移動デバイスによって、開放口１６１を通 って容器１６２に配量するか、そこから取り出すことができる。ピペット操作装 置は、細長い管状要素（例えば図１１の管状要素２２０を参照）を含んでもよく 、これは開放口１６１を通して容器１６２に挿入され、容器１６２自体、容器１ ６２に含まれる物質及び／又は容易に配量される物質と接触することがある。ピ ペット移送装置を使用して、物質を複数の個別容器１６２に配量するか、そこか ら物質を取り出す、あるいはその両方を実行することができる。したがって、個 別容器１６２が相互汚染する可能性を低下させるには、物質又は容器１６２の壁 と接触するピペット移送装置の量を制限することが望ましい。したがって、使い 捨ての保護チップ又はチップレットの形態をとることができる接触制限要素が、 ピペット移送装置の管状要素の端を覆う。ピペット移送装置を個別容器と係合さ せ、物質を容器に配量するか、物質を取り出す間、１つの接触制限要素を使用し て、管状要素の端を覆う。ピペット移送装置が次に容器に移動する前に、その接 触制限要素を廃棄するか、後にその容器で使用するために保存し、新しい接触制 限要素が管状要素と係合する。 図２に示すように、接触制限要素の好ましい実施形態は、チップレット１７０ を備える。好ましい実施形態では、チップレット１７０は管状本体１７９を備え 、これは前記管状本体１７９に対して半径方向に延在することが好ましい周辺フ ランジ１７７と、周辺フランジ１７７に隣接し、チップレット１７０の管状本体 の残りの部分より概ね大きい径を有する厚壁部分１７８とを有する。軸方向に延 在する内腔１８０が、チップレット１７０を通る。内腔１８０は外方向に漏斗状 に 開く端部１８１を含み、これはピペット移送装置の管状要素の下自由端のチップ レット１７０の内腔１８０への挿入を容易にする。内腔１８０の内径は、管状要 素の外径と締り嵌めを形成し、管状要素の下端を内腔１８０に押し込むと、チッ プレット１７０を管状要素に摩擦固定する。 図示の実施形態では、管状本体１７９及び内腔１８０は形状が概ね円筒形で、 ピペット移送又は吸引デバイスなど、物質移動デバイスの管状要素の典型的な円 筒形状と一致する。しかし、本発明は、円筒形である管状本体と内腔とを有する 接触制限要素に制限されるものではない。というのは、接触制限要素の管状本体 及び内腔は、物質移動デバイスの円筒形でない管状要素に一致する円筒形以外の 形状を有してもよいからである。 チップレット１７０の下端は、面取り部分１８２を含むことが好ましい。容器 １６２から物質を吸引するために使用するピペット移送装置の管状要素の底部に チップレット１７０を使用すると、面取り部分１８２がチップレット１７０の端 部と容器１６２の底部１６３との間に真空が形成されるのを防止する。 接触制限要素の代替実施形態は、図１７の参照番号４７０で示されたチップレ ットである。チップレット４７０は、管状本体４７９を備え、これは前記管状本 体４７９に対して半径方向に延在することが好ましい周辺フランジ４７７と、周 辺フランジ４７７に隣接し、チップレット４７０の管状本体の残りの部分より概 ね大きい径を有する厚壁部分４７８とを有する。軸方向に延在する内腔４８０が 、チップレット４７０を通る。内腔４８０は面取りした端部４８１を含み、これ は管状本体４７９の上端４８３の管状要素４２０の下自由端への挿入を容易にす る。管状本体４７９の上端４８３の外径は、管状要素４２０の内径と締り嵌めを 形成し、管状本体４７９の上端を管状要素４２０の下自由端に押し込むと、チッ プレット４７０を管状要素４２０に摩擦固定する。 この場合も管状本体４７９及び内腔４８０は、図１７で示すような概ね円筒形 の形状である必要はなく、物質移動デバイスの円筒形でない管状要素に一致する 円筒形以外の形状を有してもよい。 チップレット４７０の下端は、面取り部分４８２を含むことが好ましい。容器 １６２から物質を吸引するのに使用するピペット移送装置の管状要素の底部にチ ップレット４７０を使用すると、面取り部分４８２がチップレット４７０の端部 と容器１６２の底部１６３との間に真空が形成されるのを防止する。 図１で示すように、反応容器装置１６０は、各反応容器１６２の開放口１６１ に隣接するチップレット保持構造１７６の形態で、接触制限要素保持構造を含む ことが好ましい。各チップレット保持構造１７６は、細長いオリフィス１５０を 提供し、これは概ね円筒形状であることが好ましく、その中で接触制限チップレ ット１７０（４７０）を受ける。環状端面１５２がオリフィス１５０の周囲に延 在し、チップレット１７０（４７０）をチップレット保持構造１７６に挿入する と、周辺フランジ１７７（４７７）がチップレット保持構造１７６の端面１５２ に接触し、チップレット１７０（４７０）をオリフィス１５０に挿入できる深さ を制限する。厚壁部分１７８（４７８）の外径は、オリフィス１５０の内径より わずかに大きい。あるいは、複数の小さく隆起したリブ１５４（図３参照）が、 円周方向に離隔した異なる位置で、オリフィス１５０の内壁に沿って縦方向に延 在することが好ましい。隆起したリブ１５４の頂部が、厚壁部分１７８（４７８ ）の外径よりわずかに小さい内径を形成する。したがって、チップレット保持構 造１７６が厚壁部分１７８（４７８）とオリフィス１５０の内径の間、又は厚壁 部分１７８（４７８）とリブ１５４の頂部との間に摺動締り嵌めを提供する。し たがって、チップレット１７０（４７０）が、チップレット保持構造１７６のオ リフィス１５０内にしっかり保持され、したがって反応容器装置１６０を逆さま にしても、チップレット１７０（４７０）がチップレット保持構造１７６から外 れる可能性は低い。これに対して、チップレット１７０（４７０）をチップレッ ト保持構造１７６内に保持している間、チップレット１７０（４７０）がピペッ ト移送装置の管状要素と摩擦嵌合すると、チップレット１７０（４７０）と管状 要素との間の摩擦が、チップレット１７０（４７０）とチップレット保持構造１ ７６との間の摩擦保持力より大きい。したがって、管状要素をチップレット保持 構造１７６のオリフィス１５０から軸方向に引き抜いた場合、チップレット１７ ０（４７０）は、管状要素の端部に固定されたままになるはずである。 本明細書の残りを通して、チップレット１７０（図２に示す実施形態）のみに 言及する。しかし、当業者には、以下の記述及び図はチップレット４７０（図１ ７に示す実施形態）にも適用できることが理解される。 代替チップレット保持構造７６を図４及び図５に示す。反応容器装置６０は、 図１の反応容器装置１６０のチップレット保持構造１７６とは異なるチップレッ ト保持構造７６を含む。しかし、他の態様では、反応容器装置６０は反応容器装 置１６０と同じである。チップレット保持構造７６は、チップレット受けオリフ ィス７９を含み、端面７７がオリフィス７９を囲み、部分環を形成する。スロッ ト７８が、チップレット保持構造７６の壁に沿って縦方向に延在する。チップレ ット７０をチップレット保持構造７６に挿入する場合、スロット７８によって、 チップレット保持構造７６が拡張されることができ、反応容器装置６０を形成す る材料の弾性が、チップレット１７０とチップレット保持構造７６との間に摩擦 嵌合を提供する。 図１、図４及び図５で示すように、接続リブ構造１６４は、反応容器装置１６ ０の両側に沿って延在し、反応容器装置１６０（６０）の各側に沿って、外縁１ ９２で下向きの肩１６５を形成する。反応容器装置１６０（６０）は、肩１６５ によって診断器具などの中に動作可能な状態で支持され、肩は個別容器１６２の 幅よりわずかに大きいが、縁１９２間のリブ構造１６４の幅より小さい距離だけ 、互いから間隔をあけた平行で水平なフランジに載る。このようなフランジは、 反応容器装置支持板の縁から延在するスロットで形成することができる。反応容 器装置の内容物を処理する自動器具では、反応容器装置操作デバイスによって反 応容器装置を支持構造に挿入し、そこから取り出すことができる。 反応容器操作構造１６６と反対側のリブ構造１６４の端部で、上向きに傾斜し た２つの部分が、反応容器装置１６０（６０）の両側に上向き斜行肩８４を提供 する。上向き斜行肩８４は、反応容器装置１６０（６０）が支持構造上に摺動す るのを容易にする。 反応容器装置１６０（６０）を操作する例証的なデバイス２０を、図９及び図 １０に示す。デバイス２０は、本発明による無数の反応容器装置の内容物を処理 し、各反応容器装置１６０で１つ又は複数の分析を実行することができる器具の 取付ブラケット又は取付板に取り付けられるベース構造２２を含む。操作デバイ ス２０は、反応容器装置を器具内の１つの位置から別の位置へと移動させる。 操作デバイス２０は、さらに、ステッパ・モータ２４によって軸２５を中心に 回転する回転移送キャリア２８を含み、モータは駆動ベルト２７を介して軸２５ に取り付けられたプーリ２９を回転させる。軸２５及びプーリ２９は、プーリ筐 体２６で覆ってもよい。回転移送キャリア２８は、筐体３２に覆われたベース板 ３０を含む。筐体３２は、一端に開口３６を含み、ベース板３０にはスロット３ １が形成される。操作フック３４は、スロット３１内で摺動並進するよう取り付 けられ、ステッパ・モータ３８によって起動されて操作フック３４をスロット３ １内に拡張及び収縮させるねじ式駆動ねじ４０に取り付けられる。 反応容器装置１６０の反応容器装置操作構造１６６と係合するため、操作フッ ク３４は、図９に示すように開口３６から突き出した前位置まで延在する。操作 フック３４の横並進運動は、回転移送キャリア２８を小さく回転することなどに よって実行され、操作フック３４を、アーチ形遮蔽構造１８５の下部分１７３と 反応容器操作構造１６６の横断部片１６７との間にある空間５０に配置する。操 作構造１６６が係合した状態で、ステッパ・モータ３８が駆動ねじ４０を引っ込 め、操作フック３４及び反応容器装置１６０を回転移送キャリア２８内へ引き戻 す。反応容器装置１６０の接続リブ構造１６４によって形成された下向きの肩１ ６５は、スロット３１の反対側の縁４２に沿ってベース板３０によって支持され 、したがって反応容器装置１６０を回転移送キャリア２８内に支持する。反応容 器装置１６０が回転移送キャリア２８内に固定された状態で、キャリア２８はス テッパ・モータ２４によって、ステッパ・モータ３８が駆動ねじ４０及び操作フ ック３４を拡張できる別の位置まで回転させ、反応容器装置１６０を回転移送キ ャリア２８から押し出し、器具内の別の位置にすることができる。 例証的な反応容器処理デバイス２００を図１１に示す。処理デバイス２００は 、まとめて反応容器処理器具を構成する多くの同様の、又は関連したデバイスの 一つを表している。 処理デバイス２００は、開口２０２が形成された筐体２０１を含む。反応容器 装置１６０は、図９及び図１０で示し、以下で述べる操作デバイス２０のような 操作デバイスによって、開口２０２を通って処理デバイス２００に挿入し、２０ ２を通って外すことができる。筐体２０１の内部で、反応容器装置は、ベース板 ２０４（図１３及び図１４も参照）を有する容器キャリア構造２０６によって支 持され、容器受けスロット（図示せず）が内部に形成され、したがって反応容器 装置１６０を反応容器装置１６０の接続リブ構造１６４を支持するスロットの反 対側の縁に沿って、板２０４の一部で支持することができる。 処理デバイス２００は、反応容器装置１６０の内容物を混合する混合デバイス でもよく、処理デバイス２００は、物質を反応容器装置１６０の個別容器１６２ にそれぞれ同時に配量する配量デバイスでもよく、あるいは処理デバイス２０は 、反応容器装置１６０の容器１６２それぞれから物質を同時に吸引するデバイス でもよい。あるいは、処理デバイス２００は、上記の機能の２つ又はそれ以上の 組合せを実行してもよい。 混合デバイスとして、容器キャリア構造２０６は軌道を描く混合組立体と結合 することができ、混合組立体は、ステッパ・モータ２０８、偏心ピン２１２が延 在する駆動ホィール２１０及び偏心ビン２１８を有し、ベルト２１４によって駆 動ホィール２１０に結合されるアイドラー・ホィール２１６を備える。ステッパ ・モータ２０８が駆動プーリ２１０を回転させ、これがアイドラー・プーリ２１ ６を回転させるにつれ、偏心ピン２１２及び２１８が容器キャリア構造２０６と 係合し、容器キャリア構造と、これに担持された反応容器装置１６０とを軌道動 作路で移動させる。振動数が十分に高い運動で、反応容器装置１６０を十分に攪 拌し、その内容物を混合することができる。 図１、図４及び図５に示すように、側面リブ１９０は、接続リブ構造１６４よ り上で、互いに対して半径方向の反対側の位置で容器１６２の外壁に沿って縦方 向に延在する。側面リブ１９０の外縁は、概ね接続リブ構造１６４の外縁１９２ と同一平面にある。側面リブは、容器１６２の開放した口１６１に追加の強度及 び剛性を与える。また、側面リブ１９０の外縁は、図１３及び図１４に示すよう な容器キャリア構造２０６の側壁と係合し、反応容器装置１６０が容器キャリア 構造２０６内で横方向に傾斜できる程度を制限することができる。側面リブ１９ ０は、容器１６２それぞれに設けることが概ね好ましいが、側面リブ１９０が含 まれる場合、これを全部の容器１６２には設けなくてもよい。 反応容器装置１６０は、容器キャリア構造２０６内にある場合、列状の管状要 素２２０を備える配量及び／又は吸引システムと係合することができる。配量及 び／又は吸引システムは、反応容器装置１６０の個別容器１６２の方向と一致す るよう配向された５本の管状要素２２０を含むことが好ましい。管状要素２２０ は、管状要素２２０の自由端に反応容器装置１６０に対して垂直運動を与え、管 状要素２２０の端を個別容器１６２に出し入れし、物質を吸引及び／又は配量す る手段と結合される。また、管状要素２２０は、管状要素２２０それぞれに流体 を提供するか、管状要素２２０それぞれで吸引するため、流体ポンプ及び流体源 又は真空ポンプなどの手段と結合される。 しかし、上述したように、管状要素２２０を反応容器１６２に挿入する前に、 接触制限チップレット１７０を各管状要素２２０の端に配置することが好ましい 。したがって、管状要素２２０は最初に下降し、個別のチップレット保持構造１ ７６内に担持されたチップレット１７０全部と同時に係合する。列状の管状要素 ２２０を管状要素２２０に横並進運動を与える手段と結合し、管状要素２２０を チップレット保持構造１７６より上の位置に移動させる。あるいは、反応容器構 造２０６自体を横方向に移動させ、チップレット保持構造１７６を個別の管状要 素２２０の下に配置することができる。容器キャリア構造２０６を上述したよう に軌道を描く混合組立体と結合すると、ステッパ・モータ２０８が制限されたス テップ数だけ組立体を移動させ、したがって容器キャリア構造１０６及び反応容 器装置１６０を一つの軌道路の一部に移動させ、チップレット保持構造１７６を 図１３に示すような管状要素２２０より下に配置することができる。 図１、図４及び図５に示すように、個別チップレット保持構造１７６（７６） はそれぞれ、隣接する容器１６２の間の位置に配置されることが好ましい。チッ プレット保持構造１７６（７６）を隣接する容器１６２間に配置することにより 、反応容器装置１６０がピペット２２０に対して移動すると、管状要素２２０が 、接触制限要素保持構造１７６（７６）の軌道路に配置される。したがって、軌 道混合器組立体を使用して、上述したように管状要素２２０に対してチップレッ ト保持構造１７６（７６）を適切に配置することができる。また、チップレット 保持構造１７６（７６）を隣接する容器１６２の間に配置すると、チップレット 保持構造１７６（７６）を接続リブ構造１６４の縁１９２に最も近い容器１６２ の 外部分に配置した場合より、反応容器装置１６０（６０）の輪郭が狭くなる。 処理デバイス２００は、容器キャリア構造２０６内に保持された反応容器装置 １６０の容器１６２に物質を配量する列状の固定ノズル２２も含むことができる 。 図１２で示すように、代替振動混合デバイス２３０が、モータ（図示せず）に よって駆動された軸２３４上に配置された斜行揺動板２３２を備える。揺動板２ ３２がアーチ形遮蔽構造１８５の下部分１７３と容器装置操作構造１６６の横断 部片１６７との間の空間５０に入るまで、キャリア構造（図示せず）に担持され た反応容器装置１６０が、振動混合デバイス２３０に対して動くか、揺動混合デ バイス２３０が反応容器装置１６０に対して動く。軸２３４が回転するにつれ、 反応容器１６０と係合揺動板２３２の部分の位置が、線形に振動するように変化 し、反応容器装置１６０に線形振動動作を与える。 横断部片１６７及び下部分１７３の凸面の中央にそれぞれ設けた隆起尾根１７ １、１７２は、揺動板２３２と凸面との表面接触を最小限にし、その間の摩擦を 制限することができる。しかし、隆起した尾根１７１、１７２は操作デバイスの 操作フックと装置操作構造１６６との係合を妨害する可能性があると判断されて いる。したがって、隆起した尾根１７１、１７２は削除することが好ましい。 本発明の反応容器装置の好ましい実施形態では、直線の列状の個別容器１６２ が接続リブ構造１６４によって互いに一体に結合される。しかし、本発明の最も 広い態様は、図１５に示すような反応容器装置２６０を想定し、これは開放口２ ６１と、容器２６２に取り付けられたチップレット保持構造２７６などの接続さ れた接触制限要素保持構造を有する。図１５に図示した実施形態では、チップレ ット保持構造２７６はチップレット受けオリフィス２７９、縦スロット２７８及 び環の一部を形成する端面２７７を含む。あるいは、接触制限要素保持構造は、 図１のチップレット保持構造１７６の形態でもよく、それは縦スロットが形成さ れず、縦方向に延在する複数の隆起リブ１５４（図３参照）がオリフィス１５０ の内面に形成される。 本発明の反応容器装置のさらなる代替実施形態は、概ね図１６の参照番号３６ ０で指示される。図面で示すように、反応容器装置３６０の好ましい実施形態は 、複数の個別容器３６２を含み、それぞれが容器開放口３６１を有する。反応容 器 装置３６０の最も好ましい実施形態は、５つの個別容器３６２を含む。個別容器 ３６２は、接続リブ構造３６４によって互いに接続される。 反応容器装置３６０は、大部分の態様では上述し、図１、図４及び図５で図示 した反応容器装置と同一であるが、反応容器装置３６０はそれぞれの個別容器３ ６２に関連した接触制限保持構造１７６（７６）を含まない。反応容器装置３６ ０は、それぞれの個別容器３６２に関連して、チップレット１６０などの接触制 限要素も含まない。 反応容器装置３６０は、平坦なラベル受け表面３６５を形成するよう協力する 上部分３７７及び下部分３７５を有するラベル受け構造３７４も含むことが好ま しい。垂直控え壁３７８が、ラベル受け構造３７４の上部分３７７と最も端にあ る個別容器３６２の外壁との間に延在する。 また、反応容器装置３６０は、上部分３６９及び下部分３７３を有するアーチ 形遮蔽構造３８５を含む。容器装置操作構造３６６は、アーチ形遮蔽構造３８５ の上部分３６９と横断部片３６７との間に延在する板３６８及びアーチ形遮蔽構 造３８５の下部分３７３と容器装置操作構造３６６の横断部片３６７との間に延 在する控え壁３８３によって、アーチ形遮蔽構造３８５に接続される。前述した 実施形態と同様、横断部片３６７とアーチ形遮蔽構造３８５の下部分３７３とは 、互いに面した凸面を有することが好ましく、表面はそれぞれ、アーチ形の垂直 尾根３７１及び３７２を含むことができる。容器装置操作構造３６６及び反応容 器装置３６０のアーチ形尾根３７１及び３７３は、上述した容器装置操作構造１ ６６及び隆起したアーチ形リブ１７１及び１７２と同じ機能を果たす。 反応容器装置３６０は、さらに、接続リブ構造３６４より上で、隣接する個別 容器３６２の間でその上部分に延在する接続壁３８０も含むことができる。又は 、控え壁３８２を、最も端にある個別容器３６２とアーチ形遮蔽構造３８５との 間に設けてもよい。最後に、反応容器装置３６０は、さらに、個別容器３６２の 上部分の半径方向で対向する位置に、外面に沿って垂直に延在する側面リブ３９ ０を含んでもよい。反応容器装置３６０の側面の尾根３９０は、上述した側面リ ブ１９０と同じ機能を果たす。 本発明について、現在最も実用的で好ましい実施形態と考えられるものに関連 して述べてきたが、本発明は開示された実施形態に制限されるものではなく、請 求の範囲の精神及び範囲に含まれる種々の変形及び同等の配置構成も含むものと する。したがって、本発明の形成に使用した特定のパラメータは、以下の請求の 範囲で形成する本発明の新規の態様から逸脱することなく変更できることを理解 されたい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ｗ (72)発明者 シュナイダー、ロバート、イー. アメリカ合衆国、コロラド、ルイスビル、 サウス タナー コート 145 (72)発明者 スミス、ロバート、ジェイ. アメリカ合衆国、コロラド、ルイスビル、 ラークスパー コート 889 (72)発明者 ツェオ、ガス アメリカ合衆国、カリフォルニア、サン ディエゴ、コーベット コート 12810

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．化学又は生物学的分析の実行に使用する容器装置であって、 （ａ）１つ又は複数の物質を含む複数の容器にして、前記複数の容器が動作可 能な状態で互いに結合され、前記複数の容器の１つ又は複数の容器に物質を配量 する又はそこから物質を抜き取るよう構成されて、配置された物質移動デバイス と相互作用できる複数の容器と、 （ｂ）前記１つ又は複数の容器のそれぞれに関連する１つ又は複数の接触制限 要素にして、前記接触制限要素はそれぞれ、動作可能な状態で物質移動デバイス と係合し、物質移動デバイスの少なくとも一部と、物質移動デバイスによって１ つ又は複数の容器に配量される又は容器から抜き取られる物質との接触を制限す るよう構成されて、配置された１つ又は複数の接触制限要素と、 （ｃ）前記１つ又は複数の容器に関連し、それに対して固定された近傍にある １つ又は複数の接触制限要素保持構造にして、前記接触制限要素保持構造はそれ ぞれ、前記接触制限要素の１つと関連し、前記接触制限要素保持構造の構成及び 配置がそれぞれ、 （ｉ）前記関連容器の近傍で、動作方向で前記関連接触制限要素を受けて、 着脱式に保持し、前記接触制限要素が物体移動デバイスと動作可能に係合し、 （ｉｉ）前記関連接触制限要素が物質移動デバイスと動作可能に係合した時 に、前記関連接触制限要素を前記関連接触制限要素保持構造から外せるようにな っている１つ又は複数の接触制限要素保持構造とを有している容器装置。 ２．請求項１に記載の容器装置において、前記１つ又は複数の容器が、物質移動 デバイスと同時に係合して、物質移動デバイスが前記１つ又は複数の容器のそれ ぞれに同時に物質を配量するか、そこから物質を抜き取れるよう配置される容器 装置。 ３．請求項１に記載の容器装置において、前記複数の容器が互いに固定状態で接 続される容器装置。 ４．請求項１に記載の容器装置において、該容器装置が５つの前記容器を備えて いる容器装置。 ５．請求項３に記載の容器装置において、該容器装置が前記複数の容器を互いに 固定状態で接続する容器接続構造をさらに備えている容器装置。 ６．請求項５に記載の容器装置において、前記複数の容器が縦方向に間隔をあけ て列状に整列した容器である容器装置。 ７．請求項６に記載の容器装置において、前記容器接続構造が前記複数の容器の 外面に接続された接続リブ構造を備え、前記接続リブ構造が前記外面から前記容 器の列に沿って延在し、前記列状の容器の反対側に沿って延在する概ね直線の縁 表面と、前記複数の容器の下端に面した概ね平坦な肩とを形成する容器装置。 ８．請求項７に記載の容器装置において、前記接続リブ構造の一端が前記列状の 容器の反対側に沿って上方向に曲がり、前記概ね直線の縁表面から延在する上に 傾斜した縁表面を形成する容器装置。 ９．請求項１に記載の容器装置において、該容器装置が前記複数の容器に結合さ れた容器装置操作構造を備え、前記容器装置操作構造が容器装置操作デバイスと 係合して前記容器装置を操作するよう構成され、配置される容器装置。 １０．請求項１に記載の容器装置において、該容器装置が前記複数の容器と結合 し、人間及び／又は機械が読みとれる情報を添付するラベル受け表面を提示する ラベル受け構造を備える容器装置。 １１．請求項７に記載の容器装置において、前記複数の容器の少なくとも１つが 反対側の外面から外側に延在するリブを有し、前記反対側の外面が前記列状の容 器の前記反対側に対応する容器装置。 １２．請求項５に記載の容器装置において、前記複数の固定接続された容器及び 前記容器接続構造が射出成形ポリプロピレンで一体形成される容器装置。 １３．請求項１に記載の容器装置において、前記複数の容器がそれぞれ円形の開 放した上端及び閉じた下端を有する概ね円筒形の中空構造を含む容器装置。 １４．請求項１に記載の容器装置において、前記１つ又は複数の接触制限要素が 保護用チップレットを備え、 該保護用チップレットが近位端及び遠位端及び前記近位端から前記遠位端まで 内部に形成された内腔を有する管状本体と、 前記管状本体の外周に配置された周辺フランジとを備え、 前記保護用チップレットは前記保護用チップレットが管状要素と係合すると、 物質移動デバイスの管状要素の自由端に摩擦で固定されるよう構成され、配置さ れる容器装置。 １５．請求項１４に記載の容器装置において、前記内腔の一部が、管状要素を前 記内腔に挿入すると、前記内腔に挿入された管状要素の自由端を受け、前記管状 本体の内面と管状要素の自由端の外面との間に締り嵌めを提供するようなサイズ である容器装置。 １６．請求項１４に記載の容器装置において、前記管状本体が、前記管状本体を 管状要素に挿入すると、管状要素の自由端に挿入され、前記管状本体の外面と管 状要素の自由端の内面との間に締り嵌めを提供するようなサイズである容器装置 。 １７．請求項１４に記載の容器装置において、前記管状本体及び前記保護用チッ プレットの前記内腔が概ね円筒形状である容器装置。 １８．請求項１４に記載の容器装置において、前記遠位端に近い前記管状本体の 一部が前記管状本体の縦軸に対して角度をつけて形成されている容器装置。 １９．請求項１４に記載の容器装置において、前記保護用チップレットが、前記 周辺フランジから前記管状本体に沿って縦方向に延在し、前記管状本体の残りの 部分の外径より大きい外径を形成する構造をさらに備える容器装置。 ２０．請求項１４に記載の容器装置において、前記１つ又は複数の接触制限要素 保持構造がそれぞれ前記関連容器の外面に取り付けられたチップレット保持構造 を備え、前記チップレット保持構造が、内部に形成された細長いオリフィスを有 して、前記細長いオリフィスに挿入された関連保護用チップレットの管状本体を 受け、さらに前記細長いオリフィスの軸に対して横断方向に配向されて前記細長 いオリフィスの端部を囲む周辺端面を有し、前記保護用チップレットの前記管状 本体が前記細長いオリフィスに完全に挿入されると、前記保護用チップレットの 前記周辺フランジが、前記チップレット保持構造の前記周辺端面と接触し、前記 チップレット保持構造が、前記細長いオリフィスと前記細長いオリフィスに挿入 された前記関連保護用チップレットの前記管状本体との間に摺動締り嵌めを提供 するよう構成されて、配置され、それによって前記関連保護用チップレットが前 記細長いオリフィス内に摩擦固定される容器装置。 ２１．請求項２０に記載の容器装置において、該容器装置が、前記チップレット 保持構造内に形成され、前記細長いオリフィスの側部に沿って延在するスロット をさらに備え、前記スロットが、前記保護用チップレットを前記細長いオリフィ スに挿入すると、前記チップレット保持構造の弾性拡張を可能にするよう構成さ れ、配置されている容器装置。 ２２．請求項２０に記載の容器装置において、前記管状本体及び前記保護用チッ プレットの前記内腔が概ね円筒形状であり、前記細長いオリフィスが概ね円筒形 状であり、前記チップレット保持構造が、前記細長いオリフィスの内面に形成さ れ、円周方向に間隔をあけて軸方向に延在する隆起リブをさらに備え、前記複数 の隆起リブの頂部によって形成された内径が、前記細長いオリフィスに挿入され た前記関連保護用チップレットの前記管状本体の部分の外径より小さく、前記複 数の隆起リブの頂部と前記関連保護用チップレットの前記管状本体との間に摺動 締り嵌めを提供する容器装置。 ２３．請求項２２に記載の容器装置において、前記保護用チップレットの前記管 状本体が、前記管状本体の範囲に沿って厚壁部分を含み、前記厚壁部分が、前記 管状本体の残りの部分の外径より大きい外径を有し、前記複数の隆起リブの頂部 によって形成された内径が、前記細長いオリフィスに挿入された前記関連保護用 チップレットの前記管状本体の前記厚壁部分の外径より小さく、前記複数の隆起 リブの頂部と前記関連保護用チップレットの前記管状本体の前記厚壁部分との間 に摺動締り嵌めを提供する容器装置。 ２４．請求項１に記載の容器装置において、該容器装置が、前記容器装置の一端 に配置された遮蔽構造と、前記遮蔽構造に取り付けられた容器操作構造とをさら に備え、前記容器操作構造が、前記遮蔽構造から延在する側板と、前記遮蔽構造 の反対側の前記側板の端に取り付けられ、それに対して横断方向に延在する横断 部片とを含み、前記容器操作構造が、前記容器装置操作デバイスの操作フックを 、前記遮蔽構造と前記横断部片との間にある空間に配置して前記容器装置を操作 することにより、容器装置操作デバイスと係合するよう構成され、配置される容 器装置。 ２５．請求項２４に記載の容器装置において、前記遮蔽構造及び前記横断部片が 、 前記遮蔽構造と前記横断部片との間にある前記空間の対向する側に、互いに面す る凸面を含む容器装置。 ２６．請求項２５に記載の容器装置において、該容器装置が、前記互いに面する 凸面のそれぞれに１つずつ配置された隆起リブをさらに備え、各リブが、前記凸 面それぞれの湾曲に対して軸方向に延在し、前記凸面それぞれの概ね中央に配置 される容器装置。 ２７．（ａ）開放した頂部と閉鎖した底部とを有する１つ又は複数の概ね円筒形 の容器と、 （ｂ）前記関連容器に反応材料を導入するか、そこから反応材料を取り出すの に使用する管状要素の遠位端を覆うため、前記１つ又は複数の容器それぞれに関 連した保護チップにして、前記保護チップが、 （ｉ）近位端及び遠位端、及び前記近位端から前記遠位端まで内部に形成さ れた内腔を有する管状本体と、 （ｉｉ）前記管状本体の外周に配置された周辺フランジとを備えた保護チッ プっと、 （ｃ）前記１つ又は複数の容器それぞれに関連した保護用チップ保持構造にし て、前記関連容器の前記開放端付近に固定して配置され、前記関連容器にほぼ平 行に延在し、内径を形成する内部に形成された概ね円筒形のオリフィスを有する 管状構造を備え、前記管状構造が、前記概ね円筒形のオリフィスの入口周辺で端 面を形成する反応容器装置であって、 前記保護用チップ保護構造の前記管状構造が、前記保護用チップの前記管状本 体を受け、摩擦保持するようになっていて、前記保護用チップの前記管状本体を 前記保護用チップ保持構造の前記概ね円筒形のオリフィスに十分に挿入すると、 前記保護用チップの前記周辺フランジが、前記管状構造の前記端面と係合する反 応容器装置。 ２８．請求項２７に記載の反応容器装置において、該反応容器装置が互いに概ね 平行になるよう配置された複数の前記容器を備える反応容器装置。 ２９．請求項２８に記載の反応容器装置において、該反応容器装置が５つの前記 容器を備える反応容器装置。 ３０．請求項２８に記載の反応容器装置において、該反応容器装置が、前記複数 の容器を互いに固定状態で接続する容器接続構造をさらに備える反応容器装置。 ３１．請求項３０に記載の反応容器装置において、前記複数の容器が、縦方向に 間隔をあけて列状に整列した容器である反応容器装置。 ３２．請求項３１に記載の反応容器装置において、前記容器接続構造が、前記複 数の容器の外面に接続された接続リブ構造を備え、前記接続リブ構造が、前記外 面から前記容器の列に沿って延在し、前記列状の容器の反対側に沿って延在する 概ね直線の縁表面と、前記複数の容器の下端に面した概ね平坦な肩とを形成する 反応容器装置。 ３３．請求項３１に記載の反応容器装置において、前記接続リブ構造の一端が、 前記列状の容器の反対側に沿って上方向に曲がり、前記概ね直線の縁表面から延 在する上に傾斜した縁表面を形成する反応容器装置。 ３４．請求項２７に記載の反応容器装置において、該反応容器装置が、前記１つ 又は複数の容器に結合された容器装置操作構造をさらに備え、前記容器装置操作 構造が、反応容器装置操作デバイスと係合して前記反応容器装置を操作するよう 構成され、配置される反応容器装置。 ３５．請求項２７に記載の反応容器装置において、該反応容器装置が、前記１つ 又は複数の容器と結合し、人間及び／又は機械が読みとれる情報を添付するラベ ル受け表面を提示するラベル受け構造をさらに備える反応容器装置。 ３６．請求項３２に記載の反応容器装置において、前記１つ又は複数の容器の少 なくとも１つが、半径方向反対側の外面から外側に延在するリブを有し、前記半 径方向反対側の外面が前記列状の容器の前記反対側に対応する反応容器装置。 ３７．請求項３０に記載の反応容器装置において、前記複数の固定接続された容 器及び前記容器接続構造が、射出成形ポリプロピレンで一体形成される反応容器 装置。 ３８．請求項２７に記載の反応容器装置において、前記遠位端に近い前記管状本 体の一部が、その縦軸に対して角度をつけて形成される反応容器装置。 ３９．請求項２７に記載の反応容器装置において、前記保護用チップの前記管状 本体が、概ね円筒形状であり、前記管状本体の範囲に沿って厚壁部分を含み、前 記厚壁部分が、前記管状本体の残りの部分の外径より大きい外径を形成する反応 容器装置。 ４０．請求項２７に記載の反応容器装置において、該反応容器装置が、前記チッ プ保持構造内に形成され、前記概ね円筒形のオリフィスの側部に沿って延在する スロットをさらに備え、前記スロットが、前記保護用チップの前記管状本体を前 記概ね円筒形のオフィスに挿入すると、前記チップ保持構造の弾性拡張を可能に するよう構成され、配置される反応容器装置。 ４１．請求項２７に記載の反応容器装置において、前記管状本体が概ね円筒形状 であり、前記チップ保持構造が、前記概ね円筒形のオリフィスの内面に形成され 、円周方向に間隔をあけて軸方向に延在する隆起リブをさらに備え、前記複数の 円周方向に間隔をあけた隆起リブの頂部によって形成された内径が、前記概ね円 筒形のオリフィスに挿入された前記保護用チップの前記管状本体の部分の外径よ り小さい反応容器装置。 ４２．請求項４１に記載の反応容器装置において、前記保護用チップの前記管状 本体が、前記管状本体の範囲に沿って厚壁部分を含み、前記厚壁部分が、前記前 記複数の円周方向に間隔をあけた隆起リブの頂部によって形成された内径より大 きい外径を有形成する反応容器装置。 ４３．請求項２７に記載の反応容器装置において、該反応容器装置が、前記反応 容器装置の一端に配置された遮蔽構造と、前記遮蔽構造に取り付けられた容器装 置操作構造とをさらに備え、前記容器装置操作構造が、前記遮蔽構造から延在す る側板と、前記遮蔽構造の反対側の前記側板の端に取り付けられ、それに対して 横断方向に延在する横断部片とを含み、前記容器装置操作構造が、前記反応容器 装置操作デバイスの操作フックを、前記遮蔽構造と前記横断部片との間にある空 間に配置して前記容器装置を操作することにより、容器装置操作デバイスと係合 するよう構成され、配置される反応容器装置。 ４４．請求項４３に記載の反応容器装置において、前記遮蔽構造及び前記横断部 片が、前記遮蔽構造と前記横断部片との間にある前記空間の対向する側に、互い に面する凸面を含む反応容器装置。 ４５．請求項４４に記載の反応容器装置において、該反応容器装置が、前記互い に面する凸面のそれぞれに１つずつ配置された隆起リブをさらに備え、各リブが 、前記凸面それぞれの湾曲に対して軸方向に延在し、前記凸面それぞれの概ね中 央に配置される反応容器装置。 ４６．反応容器装置であって、 物質を含む複数の反応容器にして、前記複数の反応容器が、互いに接続され、 物質移動デバイスの１つ又は複数の管状要素と同時に係合し、複数の反応容器の １つ又は複数に同時に反応材料を導入するか、そこから反応材料を抜き取るよう 、前記複数の反応容器を呈するよう配置された複数の反応容器と、 管状要素を使用して１つ又は複数の反応容器に反応材料を同時に導入するか、 １つ又は複数の管状要素を使用して、前記１つ又は複数の反応容器から同時に反 応材料を取り出す場合に、１つ又は複数の管状要素のそれぞれの遠位端を覆う保 護チップを保持するチップ保持構造とを備え、 前記チップ保持構造の１つが、前記１つ又は複数の反応容器のそれぞれと関連 して、前記関連反応容器の近傍に固定され、前記チップ保持構造の構成及び配置 がそれぞれ、 （１）前記１つ又は複数の管状要素の１つの遠位端と係合するよう、保護チッ プの上端を向けながら、関連保護チップを、動作可能な方向で前記関連反応材料 容器の近傍で受けて、保持し、 （２）前記１つの管状要素の遠位端が、前記チップ保持構造に保持された関連 保護チップと動作可能な状態で係合し、保護チップが１つの管状要素の遠位端の 一部を覆った状態で、前記チップ保持構造から引っ込むと、関連の保護チップを 前記チップ保持構造から外せるようにする反応容器装置。 ４７．化学又は生物学的分析の実行に使用する容器装置であって、 １つ又は複数の物質を含む１つ又は複数の容器にして、前記１つ又は複数の容 器が、前記１つ又は複数の容器の少なくとも１つに物質を配量するか、そこから 物質を抜き取れるよう、物質移動デバイスと相互作用できるよう構成されて、配 置された１つ又は複数の容器と、 前記１つ又は複数の容器と結合された容器装置操作構造にして、前記容器装置 操作構造が、容器装置操作デバイスと係合して前記容器装置を操作するよう構成 されて、配置される容器装置操作構造とを有する容器装置。 ４８．請求項４７に記載の容器装置において、該容器装置が１つ又は複数の物質 を含む複数の容器を備え、前記複数の容器が互いに結合され、前記複数の容器が 物質移動デバイスと同時に係合して、前記複数の容器のそれぞれに同時に物質を 配量するか、そこから物質を抜き取れるよう構成され、配置される容器装置。 ４９．請求項４７に記載の容器装置において、該容器装置が、前記１つ又は複数 の容器と結合し、人間及び／又は機械が読みとれる情報を添付するラベル受け表 面を提示するラベル受け構造をさらに備える容器装置。