JP2001523469A - 転写に基づく二本鎖dna標的の増幅 - Google Patents

転写に基づく二本鎖dna標的の増幅

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、DNA標的を増幅するための転写に基づく増幅方法に関する。本発明の方法によって、等温の転写に基づく増幅法が、二本鎖DNAを増幅するために提供される。二本鎖DNAを増幅するための本発明の方法は、前記二本鎖DNAを、前記二本鎖DNAに含まれる2つのDNA鎖の第1鎖の一部に相補的な配列を含み、そしてRNAポリメラーゼによって認識されるプロモーターの配列をさらに含む少なくとも1つのオリゴヌクレオチド;前記二本鎖DNAに含まれる第2鎖の一部に相補的な配列を含むさらなるオリゴヌクレオチド;RNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素;DNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素;RNアーゼH活性を有する酵素;RNAポリメラーゼ活性を有する酵素と接触させる工程、およびこのようにして得られた反応混合物を、増幅が起こるのに十分な時間、適切な条件のもとで維持する工程を含む。本発明による方法は、小さなDNA分子(例えば、プラスミドDNA)を増幅するのに特に有用である。驚くべきことに、転写に基づく増幅は、制限酵素でDNAを処理する必要がなく、あるいはさらに重要なことに、加熱することによって取り扱う前に鎖を分離する必要がなく、二本鎖DNAから始めることができる。等温の転写に基づく増幅反応とともに従来から使用されている試薬はすべて、二本鎖DNAを含有する出発材料に対して、それが一本鎖RNAであるかのように、単に使用することができる。本発明により、本質的には同じプロセスが、二本鎖DNAの等温の転写に基づく増幅に適用できることが今回見出された。本発明の方法は、病原性微生物の小さなDNA分子を検出するのに特に有用であり、このような検出によって診断が可能になる。特に、HIV−1ウイルスの複製途中で形成されるHIV−1の環状DNA分子は、本発明の方法によって検出することができる。そのようなHIV−1の環状DNA分子の検出はウイルスの活性な複製を示しており、これは疾患の進行(すなわち、AIDSの発症)と相関し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、DNA標的を増幅するための転写に基づく増幅方法に関する。
【0002】 核酸増幅法は、分子生物学および組換えDNA技術の分野で使用されている。
このような方法は、存在量が少なく、そして多くの場合には、広範囲の様々な他
の核酸(RNAおよびDNAの両方)もまた存在する環境に存在する特定の核酸
配列のコピー数を増やすために使用されている。特に、核酸増幅法は、核酸の検
出または定量を容易にするために使用されており、例えば、感染性疾患、遺伝病
および様々なタイプのガンを診断するために重要である。核酸増幅法はまた、核
酸が微量で存在し得るサンプルが調べられる他の分野、例えば、法廷科学、考古
学または父親鑑定などの分野において用途が見出されている。
【0003】 いくつかの核酸増幅技術が、異なる作用機構に基づいて知られている。核酸増
幅に関する1つの方法は、「ポリメラーゼ連鎖反応」(PCR)として知られて
いる。これは、欧州特許出願EP200362および同EP201148に記載
されている。PCRは、二本鎖DNAが標的として使用される周期的なプロセス
である。PCRプロセスの各サイクルは、二本鎖DNAの標的をその2つの相補
的な鎖に分けることによって開始される。それぞれの鎖に対して、プライマーが
アニーリングし、そして存在するDNAポリメラーゼは、プライマーがアニーリ
ングしたDNA鎖に沿ってプライマーを伸長させ、その結果、2つの新しいDN
A二重鎖が形成される。反応混合物を加熱すると、このDNA二重鎖の鎖は再び
分離し、そして新しいPCRサイクルが開始できる。従って、PCRプロセスに
よって、DNA標的の多数のDNAコピーが得られる。一本鎖RNAがPCRの
所望する標的である場合、RNAは、最初に逆転写酵素によって二本鎖DNAに
変換されなければならない。
【0004】 本発明は、異なる種類の核酸増幅法、すなわち、「転写に基づく増幅技術」に
関連する。この技術は、多数のRNAコピーを、RNAポリメラーゼによって認
識されるプロモーターを含むテンプレートから転写することを含む。この方法に
よって、多数のRNAコピーが、RNAポリメラーゼによって認識される機能的
なプロモーターを含むDNAテンプレートから転写される。このコピーは再び標
的として使用され、そのようなコピーから大量のDNAテンプレートが新しく得
られる。そのような方法は、Gingeras他による国際特許公開WO88/
10315に、そしてBurg他による国際特許公開WO89/1050に記載
されている。等温での転写に基づく増幅技術が、Davey他による欧州特許E
P323822(NASBA法に関する)に、Gingeras他による欧州特
許EP373960に、そしてKacian他による欧州特許EP408295
に記載されている。転写に基づく増幅反応はまた、熱に安定性な酵素を用いて行
うことができる。転写に基づく増幅は、通常、41℃付近の温度で行われる。こ
のような熱に安定な酵素は、反応をより高い温度で行うことを可能にする。その
ような熱に安定な方法は、東洋紡績(株)の名で出願された欧州特許EP682
121に記載されている。
【0005】 欧州特許EP323822、同EP373960および同EP408295に
記載されているような方法は、等温の連続的な方法である。これらの方法の場合
、RNA依存性DNAポリメラーゼ活性、DNA依存性DNAポリメラーゼ活性
、RNアーゼ(H)活性およびRNAポリメラーゼ活性の4つの酵素活性が、増
幅を達成するために必要である。これらの活性のいくつかは1つの酵素において
一緒にすることができ、従って、通常は、2つまたは3つの酵素が必要とされる
だけである。RNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素は、DNAをR
NAテンプレートから合成する酵素である。従って、DNA依存性DNAポリメ
ラーゼは、DNAをDNAテンプレートから合成する。転写に基づく増幅反応に
おいて、AMV(ニワトリ骨髄芽球症ウイルス)逆転写酵素またはMMLV(モ
ロニーマウス白血病ウイルス)逆転写酵素などの逆転写酵素を使用することがで
きる。そのような酵素は、RNAおよびDNAの両方に依存性するDNAポリメ
ラーゼ活性を有するが、固有的なRNアーゼ活性もまた有する。さらに、大腸菌
のRNアーゼHなどのRNアーゼは、転写に基づく増幅反応の反応混合物に加え
ることができる。
【0006】 DNA依存性RNAポリメラーゼは、多数のRNAコピーを、RNAポリメラ
ーゼによって認識されるプロモーターを含むDNAテンプレートから合成する。
RNAポリメラーゼの例は、大腸菌ならびにバクテリオファージT7、T3およ
びSP6から得られるポリメラーゼである。転写に基づく増幅法により広く使用
されているRNAポリメラーゼの例は、T7ポリメラーゼである。従って、多数
コピーのRNAを転写するために使用されるテンプレートに組み込まれるプロモ
ーターは、T7プロモーターである。通常、プロモーターを含むテンプレートは
、標的配列を含む核酸から出発して作製しなければならない。そのような核酸は
、増幅反応の試験材料として使用される出発材料に存在し得る。出発材料に存在
する核酸は、通常、標的配列を、さらにより長い配列の一部として含有する。さ
らなる核酸配列が、標的配列の3’末端および5’末端の両方に存在していても
よい。増幅反応は、出発材料から得られたこのような核酸、上記の活性を一緒に
提供する適切な酵素類、および少なくとも1つのオリゴヌクレオチド(しかし、
通常は2つのオリゴヌクレオチド)を一緒にすることによって開始させることが
できる。これらのオリゴヌクレオチドの少なくとも1つは、プロモーターの配列
を含まなければならない。
【0007】 転写に基づく増幅法は、試験材料が一本鎖RNAである場合には特に有用であ
るが、一本鎖DNAまたは二本鎖DNAを試験材料として同様に使用することが
できる。転写に基づく増幅法が、標的配列の3’末端および5’末端の両方にさ
らなる配列を有する(「プラス」センスの)一本鎖RNAを含むサンプルで行わ
れる場合、先行技術において記載されているような方法により都合よく使用され
ている1対のオリゴヌクレオチドは下記のものからなる。
【0008】 − 標的配列の3’末端にハイブリダイゼーションし得る第1のオリゴヌクレ
オチド(通常は、「プロモーターオリゴヌクレオチド」と呼ばれる)であって、
その5’末端に結合したプロモーター(好ましくは、T7プロモーター)の配列
を有するオリゴヌクレオチド(このオリゴヌクレオチドのハイブリダイゼーショ
ン部分は、試験材料として使用されたプラスRNAと逆の極性を有する) − 標的配列の3末端を含む第2のオリゴヌクレオチド(「プライマー」)(
このオリゴヌクレオチドはプラスRNAと同じ極性を有する)。
【0009】 そのような1対のオリゴヌクレオチドは、適切な活性を有するすべての酵素な
らびに十分な量の必要なリボヌクレオチドおよびデオキシリボヌクレオチドと一
緒に、1つの反応混合物に一緒に入れられ、そして適切な条件(すなわち、適切
な緩衝液条件および適切な温度)のもとで十分な時間保たれるときに、等温の連
続的な増幅反応が始まる。図1には、この分野で知られている転写に基づく増幅
反応の一部について提案されている機構が示されている。この等温の連続的な増
幅プロセスは、周期的なプロセスとして図1に描かれている。しかし、実際には
、このプロセスのすべての工程は、すべての成分が反応容器中に存在しているの
で同じ温度で起こる。従って、事象の個々の順序は増幅プロセスの基礎となる考
えられる機構をより良く理解するために有益であるようにプロセスが描かれてい
るので、増幅中の反応混合物において実際に起こっていることを実際に反映して
いるとは考えられない。図1に示されているサイクルは、最初の量の一本鎖RN
Aで始まると見なすことができる。サイクルに示されているRNAはマイナスセ
ンスRNAである。従って、RNAは、上記オリゴヌクレオチド対の第2のオリ
ゴヌクレオチドとハイブリダイゼーションすることができる。このマイナスRN
Aは、通常、増幅反応の出発材料においてはそのようなものとして存在しないが
、例えば、反応混合物のすべての成分が一緒にされている場合、そのようなオリ
ゴヌクレオチドおよび酵素との反応によって出発材料に存在するプラスRNAか
ら得られる。
【0010】 上記方法の多くの変化体が先行技術に記載されている。図1に示されている反
応図式から、(上記の)第2のオリゴヌクレオチドは、マイナスRNAに相補的
なDNA鎖の合成を開始させるプライマーとして作用していることが理解され得
る。プロモーター配列を含むオリゴヌクレオチドは、第2のオリゴヌクレオチド
の伸長生成物の3’末端にアニーリングすることができる。このオリゴヌクレオ
チドのプロモーター部分は、第2のオリゴヌクレオチドの伸長生成物を伸長させ
て二本鎖プロモーターを得るためのテンプレートとして作用する。プロモーター
オリゴヌクレオチドの3’末端は、DNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有す
る酵素(逆転写酵素)によって伸長し得るが、この酵素は必ずしも必要ではない
。プロモーター配列を含有するオリゴヌクレオチドのテンプレートとしての機能
を示すために、このテンプレートは、転写に基づく増幅に関連する先行技術のい
くつか(例えば、Genprobe Inc.の欧州特許EP408295)で
は「スプライステンプレート」と呼ばれている。そのような「スプライステンプ
レート」の3’末端はブロックすることさえできる。その場合、「スプライステ
ンプレート」がプライマーとして作用する能力は完全に除かれている。
【0011】 図1は、転写に基づく増幅に関して提案される図式を示す。この図式は、一本
鎖RNA転写物の合成を含む。上記のように、増幅され得る核酸を含有する出発
材料は、この特定の形態の核酸を含有し得ない。出発材料は、特定の長さのマイ
ナスRNAを含有しない。その理由は、図1に示されているような事象からなる
提案されたこのサイクルは、おそらくは、出発材料における核酸から最初のRN
A転写工程に至る一連の事象によって進むためである。上記に説明されているよ
うに、転写に基づく増幅法は、一本鎖RNAから始まる増幅に特に有用である。
オリゴヌクレオチドの1つ、すなわち、プロモーター配列を有するオリゴヌクレ
オチドは、次いで、この一本鎖RNAにアニーリングすることが考えられ、そし
てRNA依存性DNAポリメラーゼを有する酵素(逆転写酵素など)によって伸
長される。DNA−RNA二重鎖がこのようにして得られ、そのRNA鎖はRN
アーゼHによって消化することができる。もう一方のオリゴヌクレオチドは、残
ったDNA鎖にアニリーングし、そしてこの鎖をテンプレートして伸長する。従
って、RNAポリメラーゼに対する機能的な二本鎖プロモーターを含む二本鎖D
NAテンプレートを作製することができ、そしてこの二本鎖DNAテンプレート
から最初の転写工程を行うことができる。このようにして得られた転写物は、図
1に示される提案された反応図式に入れることができる。実際には、サンプル中
の一本鎖RNAから始まるこの一連のすべての事象は、すべての成分を一緒にし
、そしてこの混合物を、酵素が十分に活性である適切な温度にすると直ちに起こ
る。この方法の実施者は、これらの工程のいずれかを達成するために介入する必
要はない。
【0012】 しかし、転写に基づく増幅法を、標的配列が二本鎖DNA(環状または線状の
いずれか)としてのみ含まれる出発材料について行わなければならない場合、当
業者は、出発材料に最初に存在する二本鎖DNAから一本鎖の核酸を得るための
方法を最初に行わなければ、何も増幅され得ないと予想しよう。当業者は、DN
Aは二本鎖形態であるので、当業者のオリゴヌクレオチドはどれもDNAにアニ
ーリングし得ないと予想している。転写に基づく増幅法に関する当業者の知識に
基づいて、この場合に行われる最も妥当なことは、DNAを分離するために(1
00℃までの)高い温度を加えることによって二本鎖のDNA鎖を分離し、そし
てオリゴヌクレオチドの一方をこの一本鎖の1つにアニーリングさせることであ
る。現在の転写に基づく増幅法により使用されている酵素は、そのような高い温
度に耐えることができず、そしてそのような場合、DNA鎖が分離された後で加
えることできるだけである。オリゴヌクレオチドの1つが一本鎖DNAにアニリ
ーングして伸長する場合、二本鎖のDNAが再び作製され、そして反応混合物は
、二本鎖DNAをその分離した鎖に再び融解するのに十分に高い高温に供しなけ
ればならない。再度ではあるが、このような高温は、存在する酵素を失活させ、
そして新しい酵素を、加熱工程が行われた後で再度加えなければならない。第2
のオリゴヌクレオチドを次に加えることができ、そして第1の工程で伸長した(
プロモーター)オリゴヌクレオチドから作製された鎖にアニーリングさせること
ができ、従って、二本鎖の機能的なプロモーターを含む二本鎖DNAテンプレー
トが得られ、このテンプレートからRNA転写の第1工程を行うことができる。
得られたRNA転写物は図1に示されているようなサイクルに入れることができ
、そしてプロセスはさらに等温的であり得る。
【0013】 上記から、転写に基づく増幅法を二本鎖DNAから始めることは冗長なプロセ
スであり得ることが明らかである。転写に基づく増幅法は、実施者が行わなけれ
ばならないいくつかの特定の作業を必要とする;サンプルは加熱および冷却を繰
り返し行わなければならず、そして酵素は各加熱工程の後で補給しなければなら
ない。
【0014】 あるいは、出発材料中の二本鎖DNAは、増幅を開始する前にRNAに転写す
ることができる。そのようなさらなる工程は、ポリメラーゼ結合部位とも呼ばれ
ているプロモーター配列の非存在下で二本鎖DNAをRNAに転写する酵素(例
えば、大腸菌のRNAポリメラーゼ)に基づくことができる。転写に基づく増幅
法によって二本鎖DNAの増幅を容易にするさらなる工程のそのようなプロセス
は、PCT特許出願公開WO9602668に記載されている。この手順に記載
されているさらなる工程は、さらなる取り扱い工程を含むだけでなく、さらなる
成分、すなわち、大腸菌のRNAポリメラーゼを使用することもまた含む。
【0015】 今回、サンプルが二本鎖DNAを含む場合に、転写に基づく増幅プロセスが適
用できることが見出された。このプロセスは本質的に等温的であり、そしてこの
プロセスによってDNAの配列を含む大量のRNA転写物が得られる。
【0016】 本発明の方法により、等温の転写に基づく増幅法が、二本鎖DNAを増幅する
ために提供される。二本鎖DNAを増幅するための本発明の方法は、前記二本鎖
DNAを、 − 前記二本鎖DNAに含まれる2つのDNA鎖の第1鎖の一部に相補的な配
列を含み、そしてRNAポリメラーゼによって認識されるプロモーターの配列を
さらに含む、少なくとも1つのオリゴヌクレオチド、 − 前記二本鎖DNAに含まれる第2鎖の一部に相補的な配列を含む、さらな
るオリゴヌクレオチド、 − RNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素、 − DNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素、 − RNアーゼH活性を有する酵素、 − RNAポリメラーゼ活性を有する酵素 と接触させる工程、およびこのようにして得られた反応混合物を、増幅が起こる
のに十分な時間、適切な条件のもとで維持する工程を含む。
【0017】 本発明による方法は、小さなDNA分子(例えば、プラスミドDNA)を増幅
するのに特に有用である。
【0018】 本発明の方法は、病原性微生物の小さなDNA分子を検出するのに特に有用で
あり、そのような検出により診断が可能になる。特に、HIV−1ウイルスの複
製途中で形成されるHIV−1の環状DNA分子は、本発明の方法によって検出
することができる。そのようなHIV−1の環状DNA分子の検出はウイルスの
活性な複製を示しており、これは疾患の進行(すなわち、AIDSの発症)と相
関し得る。別の適用において、本発明は、クラミジア種に天然に存在するプラス
ミドDNA分子を検出するために使用することができる。クラミジアのプラスミ
ドはいくつかのビルレンス因子をコードし得る。このことは、プラスミドの検出
は、クラミジア感染の存在を示すだけでなく、感染を引き起こすクラミジア細胞
がいくつかのビルレンス因子を保有することを示すこともまた意味する。
【0019】 他のさらなる適用において、本発明の方法は、DNAの(部分的な)分解およ
び単離を行った後のゲノム配列を増幅するために使用することができる。これは
広範囲に適用され、そのような適用の多くは、ゲノムDNAにおける変異の検出
および同定と関連し得る。このような変異は、ガンの診断、遺伝性疾患の診断、
または疾患に対する素因の診断と関連し得る。
【0020】 驚くべきことに、転写に基づく増幅は、制限酵素でDNAを処理する必要がな
く、あるいはさらに重要なことに、加熱することによって取り扱う前に鎖を分離
する必要がなく、二本鎖DNAから始めることができる。等温の転写に基づく増
幅反応により従来から使用されている試薬はすべて、二本鎖DNAを含有する出
発材料について、それが一本鎖RNAであるかのように、単に使用することがで
きる。
【0021】 本発明による方法により使用される酵素は、転写に基づく増幅法に好適である
としてこの分野で知られている任意の酵素であり得る。反応条件は、一本鎖RN
Aを増幅するために広く使用されている先行技術の転写に基づく増幅法と本質的
には同じである。本発明の場合、転写に基づく増幅反応がそれに従って機能する
と考えられる機構の知識に基づいて、本発明の方法が機能し得ないことを当業者
が予想したとしても、本質的には同じプロトコルを二本鎖DNAの等温的な転写
に基づく増幅に使用できることが今回見出された。
【0022】 好ましい実施形態において、DNAは、増幅用オリゴヌクレオチドの存在下で
、しかし増幅用酵素の非存在下で65℃に加熱される。酵素は、反応混合物が増
幅反応のインキュベーション温度(すなわち、41℃)に冷却された後で反応物
に加えられるだけである。本発明の方法の別の実施形態において、DNAは、2
つの増幅用オリゴヌクレオチドが存在するもとで100℃に加熱することができ
る。当業者は、オリゴヌクレオチドのアニーリングおよび伸長を行った後、新し
く生成したDNA鎖は、第2のオリゴヌクレオチドがアニーリングして伸長し得
る前に最初のDNAテンプレートから分離しなければならないという事実のため
に、本発明の方法が機能することを依然として予想していない。ただ1つの加熱
工程を有するこの第2の好ましい実施形態において、酵素は、反応混合物が増幅
インキュベーション温度(すなわち、41℃)に冷却された後で加えられるだけ
である。
【0023】 好ましくは、下記の2つのオリゴヌクレオチドが本発明による方法において使
用される。
【0024】 − 二本鎖DNAの第1鎖において特定の配列にハイブリダイゼーションし得
る第1のオリゴヌクレオチド(通常は、「プロモータープライマー」と呼ばれる
)であって、その5’末端に結合したプロモーター(例えば、T7プロモーター
)の配列を有するオリゴヌクレオチド、および − 二本鎖DNAの第2鎖における特定の配列に対して十分に相補的な配列を
含む第2のオリゴヌクレオチド(「プライマー」)。 これらのオリゴヌクレオチドの配列は、それらが互いにハイブリダイゼーション
できないように選ばなければならない。
【0025】 二本鎖DNAを上記の2つのオリゴヌクレオチドおよび適切な酵素と接触させ
ることによって、二本鎖DNAを構成する2つの鎖を分離するためのいくつかの
鎖分離工程を全く必要としない転写に基づく増幅プロセスを行うことができるこ
とは驚くべきことである。本発明の方法によって、二本鎖DNAの配列の一部で
ある標的配列を含む多数の線状RNAコピーが得られる。
【0026】 実施例 緒言 下記の実施例は、本発明の機構および有用性を明らかにする。実施例は限定的
ではなく、そしてそのように見なすべきではない。下記の実施例において使用さ
れている酵素は、ニワトリ骨髄芽球症ウイルス(AMV)逆転写酵素、T7RN
Aポリメラーゼおよび大腸菌RNアーゼHである。類似する活性を有する他の酵
素および他の起源から得られる酵素を使用することができる。異なるプロモータ
ー特異性を有する他のRNAポリメラーゼもまた使用するのに好適であり得る。
【0027】 下記の実施例において使用されたNASBA反応条件は、20μlの容量にお
いて、40mMのtris(pH8.5)、42mMのKCl(または、後の実
験では70mMのKCl)、12mMのMgCl、5mMのDTT、1mMの
各dNTP、2mMのrATP、2mMのrCTP、2mMのrUTP、1.5
mMのrGTP、0.5mMのITP、0.2μMの各オリゴヌクレオチド、3
75mMのソルビトール、0.105g/lのBSA、6.4ユニットのAMV
−RT、32ユニットのT7RNAポリメラーゼ、0.08ユニットの大腸菌R
NアーゼH、および指定量のテンプレートであった。使用したオリゴヌクレオチ
ド配列は例示であり、そして他の配列がこれらの標的配列および他の標的配列に
対して使用されるので限定的ではない。
【0028】 実施例1 高温での変性工程を用いることなくNASBAによるDNA標的の増幅の可能
性を明らかにするために、下記の2つのオリゴヌクレオチドを、上記のNASB
A反応成分と組み合わせて使用した。 HIV−1gag1 P1:
【0029】
【化1】
【0030】 HIV−1gag1 P2:
【0031】
【化2】
【0032】 P1のT7プロモーター部分を斜体字で示す。これらのプライマーは、増幅の
ために、HIV−1ゲノムのgag領域の一部を標的とする。増幅用試験物とし
て、HIV−1ゲノムのgag領域を含むプラスミドDNAのpUCp24を種
々の添加量で使用した。使用したプロトコルは、標的プラスミドDNAを緒言に
記載されている酵素以外の上記成分と混合すること、65℃への加熱、41℃へ
の冷却、酵素の添加、および41℃で90分間のインキュベーションからなった
。増幅物をアガロースゲルで電気泳動し、ナイロンフィルター上にブロットして
32Pで標識したHIV−1gagプローブの5’GAA TGG GAT
AGA GTG CAT CCA GTG CAT G3’とハイブリダイゼー
ションした。陽性の結果を、増幅において、10分子の添加プラスミドDNA
の感度で得ることができる。同じ結果を、65℃のインキュベーションを用いる
ことなく同じプロセスで得ることができる。
【0033】 実施例2 高温での変性工程を用いることなくNASBAによるDNA標的の増幅の可能
性を明らかにするために、下記の2つのオリゴヌクレオチドを、上記のNASB
A反応成分と組み合わせて使用した。 HPV16 P1:
【0034】
【化3】
【0035】 HPV16 P2:
【0036】
【化4】
【0037】 P1のT7プロモーター部分を斜体字で示す。これらのプライマーは、増幅の
ために、HPV16ゲノムの一部を標的とする。増幅用試験物として、HPV1
6ゲノムの全長を含有するプラスミドDNAのpHPV16を種々の添加量で使
用した。使用したプロトコルは、標的プラスミドDNAを緒言に記載されている
酵素以外の上記成分と混合すること、65℃への加熱、41℃への冷却、酵素の
添加、および41℃で90分間のインキュベーションからなった。増幅物をアガ
ロースゲルで電気泳動し、ナイロンフィルター上にブロットして、32Pで標識
したHPV16プローブの5’AGT ACA AAT ATG TCA TT
A TGT GC3’とハイブリダイゼーションした。陽性の結果を、増幅にお
いて、1pgの添加プラスミドDNAの感度で得ることができる。
【0038】 実施例3 高温での変性工程を用いることなくNASBAによるDNA標的の増幅の可能
性を明らかにするために、下記の2つのオリゴヌクレオチドを、上記のNASB
A反応成分と組み合わせて使用した。 トラコーマクラミジア天然プラスミド P1:
【0039】
【化5】
【0040】 トラコーマクラミジア天然プラスミド P2:
【0041】
【化6】
【0042】 P1のT7プロモーター部分を斜体字で示す。これらのプライマーは、増幅の
ために、トラコーマクラミジア(Chlamydia trachomatis
)の天然プラスミドの一部を標的とする。増幅用試験物として、トラコーマクラ
ミジアのプラスミド調製物を、トラコーマクラミジアの封入形成単位(IFU)
の量に関して種々の添加量で使用した。使用したプロトコルは、標的プラスミド
DNAを緒言に記載されている酵素以外の上記成分と混合すること、65℃への
加熱、41℃への冷却、酵素の添加、および41℃で90分間のインキュベーシ
ョンからなった。増幅物をアガロースゲルで電気泳動し、ナイロンフィルター上
にブロットして、32Pで標識したトラコーマクラミジア天然プラスミドのプロ
ーブの5’CGT GCG GGG TTA TCT TAA AAG GGA
T3’とハイブリダイゼーションした。陽性の結果を、増幅において、0.0
1IFUに対応するプラスミドDNAの量で得ることができる。
【0043】 実施例4 高温での変性工程を用いることなくNASBAによるDNA標的の増幅の可能
性を明らかにするために、下記の2つのオリゴヌクレオチドを、上記のNASB
A反応成分と組み合わせて使用した。 組織因子 P1:
【0044】
【化7】
【0045】 組織因子 P2:
【0046】
【化8】
【0047】 P1のT7プロモーター部分を斜体字で示す。これらのプライマーは、増幅の
ために、ヒト組織因子遺伝子の一部を標的とする。増幅用試験物として、組織因
子遺伝子の一部を含有するプラスミドDNAのpUC13−TFを種々の添加量
で使用した。使用したプロトコルは、標的プラスミドDNAを緒言に記載されて
いる酵素以外の上記成分と混合すること、65℃への加熱、41℃への冷却、酵
素の添加、および41℃で90分間のインキュベーションからなった。増幅物を
アガロースゲルで電気泳動し、ナイロンフィルター上にブロットして、32Pで
標識した組織因子プローブの5’GTT CAG GAA AGA AAA C
AG CCA3’とハイブリダイゼーションした。陽性の結果を、増幅において
、10分子の添加プラスミドDNAの感度で得ることができる。
【0048】 実施例5 高温での変性工程を用いることなくNASBAによるDNA標的の増幅の可能
性を明らかにするために、下記の2つのオリゴヌクレオチドを、上記のNASB
A反応成分と組み合わせて使用した。 CD14 P1:
【0049】
【化9】
【0050】 CD14 P2:
【0051】
【化10】
【0052】 P1のT7プロモーター部分を斜体字で示す。これらのプライマーは、増幅の
ために、ヒトCD14遺伝子の一部を標的とする。増幅用試験物として、CD1
4遺伝子の一部を含有するプラスミドDNAのpπH3Mを種々の添加量で使用
した。使用したプロトコルは、標的プラスミドDNAを緒言に記載されている酵
素以外の上記成分と混合すること、65℃への加熱、41℃への冷却、酵素の添
加、および41℃で90分間のインキュベーションからなった。増幅物をアガロ
ースゲルで電気泳動し、ナイロンフィルター上にブロットして、32Pで標識し
たCD14プローブの5’CCA TGG AGC GCG CGT CCT3
’とハイブリダイゼーションした。陽性の結果を、増幅において、10分子の
添加プラスミドDNAの感度で得ることができる。
【0053】 実施例6 高温での変性工程を用いることなくNASBAによるDNA標的の増幅の可能
性を明らかにするために、下記の2つのオリゴヌクレオチドを、上記のNASB
A反応成分と組み合わせて使用した。 アクチン P1:
【0054】
【化11】
【0055】 アクチン P2:
【0056】
【化12】
【0057】 P1のT7プロモーター部分を斜体字で示す。括弧内のヌクレオチドは「縮重
した」位置を示し、括弧内のヌクレオチドのいずれかが存在し得る。これらのプ
ライマーは、増幅のために、ヒトアクチン遺伝子の一部を標的とする。増幅用試
験物として、RNアーゼAで処理した全ヒトゲノムDNA(市販のヒト胎盤DN
A)を400ngの添加量で使用した。使用したプロトコルは、標的プラスミド
DNAを緒言に記載されている酵素以外の上記成分と混合すること、65℃への
加熱、41℃への冷却、酵素の添加、および41℃で90分間のインキュベーシ
ョンからなった。増幅物をアガロースゲルで電気泳動し、ナイロンフィルター上
にブロットして、32Pで標識したアクチンプローブの5’CTG TCC A
CC TTC CAG CAG ATG TGG A3’とハイブリダイゼーシ
ョンした。陽性の結果は、増幅用試験物としてヒトゲノムDNAを使用して示さ
れ得る。
【0058】 実施例7 高温での変性工程を用いることなくNASBAによるDNA標的の増幅の可能
性を明らかにするために、下記の2つのオリゴヌクレオチドを、上記のNASB
A反応成分と組み合わせて使用した。 CMVエキソン4 P1:
【0059】
【化13】
【0060】 CMVエキソン4 P2:
【0061】
【化14】
【0062】 P1のT7プロモーター部分を斜体字で示す。これらのプライマーは、増幅の
ために、CMVゲノムの一部を標的とする。増幅用試験物として、CMV感染H
EL細胞の全DNAをRNアーゼAで処理して、このDNAを、0.1細胞と等
価な添加量で使用した。使用したプロトコルは、標的プラスミドDNAを緒言に
記載されている酵素以外の上記成分と混合すること、65℃への加熱、41℃へ
の冷却、酵素の添加、および41℃で90分間のインキュベーションからなった
。増幅物をアガロースゲルで電気泳動し、ナイロンフィルター上にブロットして
32Pで標識したCMVプローブの5’CTG CTA TGT CTT A
GA GGA GA3’とハイブリダイゼーションした。陽性の結果は、増幅用
試験物として、0.1細胞当量のDNAを使用して示される。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、転写に基づく増幅の反応図式である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スフツキンク,アドリアナ・フレデリーケ オランダ国、エヌ・エル−3991・アー・ヘ ー・ホーテン、ハーベル−オールト・10 Fターム(参考) 4B063 QA01 QA19 QQ10 QQ42 QR08 QR14 QR31 QR56 QR62 QR75 QS16 QS24 QS34 QX07 4B064 AF27 CA02 CA12 CA21 CC24 DA13 DA14 DA15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二本鎖DNAを増幅するための方法であって、前記二本鎖D
    NAを、 − 前記二本鎖DNAに含まれる2つのDNA鎖の第1鎖の一部に相補的な配
    列を含む少なくとも1つのオリゴヌクレオチド、前記オリゴヌクレオチドはRN
    Aポリメラーゼによって認識されるプロモーターの配列をさらに含み、 − 前記二本鎖DNAに含まれる第2鎖の一部に相補的な配列を含む、さらな
    るオリゴヌクレオチド、 − RNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素、 − DNA依存性DNAポリメラーゼ活性を有する酵素、 − RNアーゼH活性を有する酵素、 − RNAポリメラーゼ活性を有する酵素 と接触させる工程、および このようにして得られた反応混合物を、増幅が起こるのに十分な時間、適切な条
    件のもとで維持する工程 を含む方法。
  2. 【請求項2】 前記二本鎖DNAはプラスミドDNAまたはゲノムDNAで
    ある、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 逆転写酵素が使用される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記逆転写酵素がAMV逆転写酵素である、請求項3に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記プロモーター配列がT7プロモーター配列であり、そし
    て使用されるRNAポリメラーゼがT7RNAポリメラーゼである、請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 異なるRNアーゼH酵素が使用される、請求項1〜5のいず
    れか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記RNアーゼHが大腸菌のRNアーゼHである、請求項1
    〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記DNAが、前記オリゴヌクレオチドの存在下で65℃に
    加熱され、その後に増幅用酵素が加えられる、請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 前記DNAが、前記の2つの増幅用オリゴヌクレオチドの存
    在下、100℃に一回加熱される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
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