JP2001522533A - シリコン・カーバイド・フィールド制御型バイポーラ・スイッチ - Google Patents

シリコン・カーバイド・フィールド制御型バイポーラ・スイッチ

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JP2001522533A JP54697298A JP54697298A JP2001522533A JP 2001522533 A JP2001522533 A JP 2001522533A JP 54697298 A JP54697298 A JP 54697298A JP 54697298 A JP54697298 A JP 54697298A JP 2001522533 A JP2001522533 A JP 2001522533A
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Abstract

(57)【要約】 上面及び下面を有する第1導電型のバルク単結晶シリコン・カーバイド基板を有するフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。基板の上面上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第1エピタキシャル層が形成されている。シリコン・カーバイドの第1エピタキシャル層上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第2エピタキシャル層が形成されている。第2エピタキシャル層内に、第3導電型シリコン・カーバイドの複数の領域が形成され、第2エピタキシャル層内にゲート・グリッドを形成する。第2エピタキシャル層上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第3エピタキシャル層が形成され、更に第3エピタキシャル層上に第2導電型シリコン・カーバイドの第4エピタキシャル層が形成されている。第4エピタキシャル層は、第1、第2及び第3エピタキシャル層におけるよりも、キャリア濃度が高い。第4エピタキシャル層上に第1オーミック・コンタクトが形成され、基板の下面上に第2オーミック・コンタクトが形成されている。オーミック・ゲート・コンタクトがゲート・グリッドに接続され、このオーミック・ゲート・コンタクトにバイアスが印加されたときに、第1オーミック・コンタクトと第2オーミック・コンタクトとの間の電流がピンチオフされる。

Description

【発明の詳細な説明】 シリコン・カーバイド・フィールド制御型バイポーラ・スイッチ 発明の分野 本発明は、フィールド制御型デバイス(field controlled device)に関し、更 に特定すれば、シリコン・カーバイド内に形成されたフィールド制御型デバイス に関するものである。 発明の背景 高速回路及び高電力回路に対する要求が高まるに連れて、デバイスのスイッチ ング速度の上昇、電流搬送能力の向上、及び逆バイアス・ブレータダウン電圧の 増大がより必要となっている。モータや発電機制御用電力モジュール、照明制御 用電子バラスと、工業用ロボット、ディスプレイ駆動装置、自動点火及び自動制 御というような用途は全て、スイッチが高電力化及び高速化されれば、その恩恵 が得られるであろう。しかしながら、これまでに具現化されている高速高電力用 のMOSFET、IGBT、又はMOS制御サイリスタは、非常に高い逆バイア ス・ブレークダウン電圧、低い洩れ電流、低い順方向オン抵抗、及び高スイッチ ング速度を有するデバイスを生み出すことについては、ある程度の成功が得られ ているに過ぎない。フィールド制御型サイリスタは、高電力用デバイスとして研 究されてきたが、該デバイスはそのスイッチング速度に限界があった。高電力、 高電流で、しかもスイッチング速度が高いデバイスを提供するためには、更に開 発を進める必要がある。 フィールド制御型バイポーラ・スイッチは、三端子デバイスであり、P−i− N整流構造にゲート構造が導入され、アノード端子及びカソード端子間の電流の 流れを制御する。これら三端子デバイスは、ドリフト領域において高レベルの少 数キャリアが注入された状態で動作することができるので、フィールド制御型サ イリスタは、非常に高い電流密度で動作し、しかも順方向電圧降下が少ない。し かしながら、高レベルの注入少数キャリアの存在により、フィールド制御型サイ リスタは、高周波数では動作することができなかった。実際、ドリフト領域に蓄 積された少数キャリアのために、従来のデバイスでは、スイッチング速度が1M Hz未満に限られていた。実際、既存のフィールド制御型サイリスタの典型的な 強制ゲート・ターン・オフ時間(forced gate turn of ftime)は、デバイスの設 計ブレータダウン電圧及びゲーティング技法に依存しており、1〜20μ秒の間 である。この点については、Baliga,B.J.(バリガ,B.J.)のModern Power D evice(最新のパワー・デバイス),1987年の196〜260ページを参照 されたい。 Metzler et al.(メッツラーその他)に対して最近付与された米国特許第5 ,387,805号は、アノードからカソードまでの電流経路が、チャネル層内 の空乏層(空隙)に隣接したチャネル領域を通過する、フィールド制御型サイリ スタについて記載している。このデバイスは、空乏層を包囲するP型領域の利用 によって、電流をピンチオフしている。しかしながら、このデバイスは、電流密 度が400A/cm2未満に制限され、電圧阻止利得(voltage blocking gain)は 150であり、ゲート電圧は2〜10ボルトに制限される。したがって、このデ バイスによって達成可能な理論的アノード電圧は、最大でも1500ボルトであ る。Metzler et al.は、フィールド制御型デバイスに関する様々な特許発明を他 にも記載している。しかしながら、Metzler et al.に記載されているように、こ れらの特許には、本発明のデバイスの特性を有するデバイスが記載されていない 。 例えば、Baliga(バリガ)の米国特許第4,937,644号は、非対称フィ ールド制御型サイリスタ(asymmetrical field controlled thyristor)について 記載している。このBaliga特許は、DC阻止利得が60よりも大きいデバイスに ついて記載し、スイッチング速度が向上すると主張しているが、このデバイスの スイッチング速度についてのデータを何ら開示していない。このデバイスは、順 方向阻止電圧が約2000ボルトまでに制限されている。 したがって、ブレークダウン電圧の上昇、低いオン抵抗、電流能力の向上、及 びスイッチング速度の向上を兼ね備えた、高性能フィールド制御型デバイスを開 発する必要性がある。 発明の目的及び概要 以上の点に鑑み、本発明の目的の1つは、既存のデバイスよりも電流密度能力 が高いフィールド制御型デバイスを提供することである。本発明の別の目的は、 従来のデバイスよりもブレータダウン電圧が高いフィールド制御型デバイスを提 供することである。本発明の更に別の目的は、従来のフィールド制御型デバイス よりもスイッチング速度を改善した、フィールド制御型デバイスを提供すること である。 これらの目的に鑑み、本発明のフィールド制御型バイポーラ・スイッチの一実 施形態は、上面及び下面を有する第1導電型のバルク単結晶シリコン・カーバイ ド基板を含んでいる。基板の上面上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第1 エピタキシャル層が形成されている。シリコン・カーバイドの第1エピタキシャ ル層上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第2エピタキシャル層が形成され ている。第2エピタキシャル層内に、第3導電型シリコン・カーバイドの複数の 領域が形成され、第2エピタキシャル層内にゲート・グリッドを形成する。第2 エピタキシャル層上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第3エピタキシャル 層が形成され、第3エピタキシャル層上に、第2導電型シリコン・カーバイドの 第4エピタキシャル層が形成されている。第4エピタキシャル層は、第1エピタ キシャル層、第2エピタキシャル層及び第3エピタキシャル層内におけるよりも ドーピング濃度が高い。第4エピタキシャル層上に、第1オーミック・コンタク トが形成され、基板の下面上に第2オーミック・コンタクトが形成されている。 ゲート・グリッドにオーミック・ゲート・コンタクトが接続され、このオーミッ ク・ゲート・コンタクトにバイアスが印加されたときに、第1オーミック・コン タクトと第2オーミック・コンタクトとの間の電流がピンチオフされる。 本発明の一代替実施形態では、第2エピタキシャル層は、第1エピタキシャル 層よりもキャリア濃度が低い。別の代替実施形態では、第3エピタキシャル層及 び第1エピタキシャル層は、キャリア濃度がほぼ同一である。更に別の実施形態 では、第3エピタキシャル層及び第2エピタキシャル層は、キャリア濃度がほぼ 同一である。 本発明の別の実施形態では、フィールド制御型サイリスタは更に、基板の上面 上に形成され、基板と第1エピタキシャル層との間に配置された、第4導電型の 第5エピタキシャル層を備え、第1エピタキシャル層は、第5エピタキシャル層 上に形成されている。 本発明のフィールド制御型バイポーラ・スイッチのある実施形態では、第1導 電型及び第3導電型はP型導電性であり、第2導電型はN型導電性である。かか る実施形態では、第1オーミック・コンタクトはカソード・コンタクトであり、 第2オーミック・コンタクトはアノード・コンタクトである。 本発明の別の実施形態では、第1導電型及び第3導電型はN型導電性である。 この場合、第2導電型はP型導電性である。かかる実施形態では、第1オーミッ ク・コンタクトはアノード・コンタクトであり、第2オーミック・コンタクトは カソード・コンタクトである。 トンネル・ダイオードを組み込んだ本発明の一実施形態では、第1及び第2導 電型はN型導電性であり、第3及び第4導電型はP型導電性である。このような デバイスでは、第1オーミック・コンタクトはカソード・コンタクトであり、第 2オーミック・コンタクトはアノード・コンタクトである。 本発明の更に別の態様では、基板、並びに、第1、第2、第3及び第4エピタ キシャル層が、サイリスタの周辺を規定する側壁を有するメサを形成する。メサ の側壁は、下方向に基板内部まで達している。 シンカ(sinker)・アノード・コンタクトを有する本発明の一実施形態では、 第1導電型シリコン・カーバイドの領域が、メサの底面において、基板内に形成 されている。更に、第2オーミック・コンタクトに電気的に接続されたオーミッ ク・コンタクトが、第1導電型シリコン・カーバイドの領域上に形成されている 。 本発明のメサ型の代替実施形態では、第1、第2、第3、第4及び第5エピタ キシャル層がメサを形成する。メサの側壁がサイリスタの周辺を規定する。メサ の側壁は、下方向に延び、第1、第2、第3及び第4エピタキシャル層を通過し 、第5エピタキシャル層内部に達する。第2オーミック・コンタクトに電気的に 接続されたオーミック・コンタクトを、メサの側壁の底面において、第5エピタ キシャル層上に形成することも可能である。 また、本発明の一代替実施形態は、メサの側壁上に形成され、側壁を保護する 絶縁層を含むことも可能である。追加的な実施形態は、4Hポリタイプ・シリコ ン・カーバイド(polytype silicon carbide)から成るものとしてもよい。 本発明のバイポーラ・スイッチの更に別の代替実施形態では、第3及び第4エ ピタキシャル層内に複数のトレンチが形成されている。第2エピタキシャル層内 に形成された第3導電型シリコン・カーバイドの複数の領域が、複数のトレンチ の底部にある。更に、トレンチ内に形成された第3導電型シリコン・カーバイド 上に、オーミック・ゲート・コンタクトが形成されている。オーミック・ゲート ・コンタクトにバイアスが印加されると、これによって、第1オーミック・コン タクトと第2オーミック・コンタクトとの間の電流がピンチオフされる。 本発明の更に別の実施形態では、ゲート・グリッドは複数の櫛形配置されたフ ィンガを備えている。オーミック・ゲート・コンタクトは、ゲート・グリッドの 櫛形フィンガ上に形成された複数の櫛形フィンガを備え、オーミック・ゲート・ コンタクトのフィンガが、ゲート・グリッドのフィンガにほぼ平行となっている 。このような場合、第1オーミック・コンタクトは、第4エピタキシャル層上に 形成され、オーミック・ゲート・コンタクトのフィンガ間に分散された、複数の 櫛形フィンガを備えるものとすることができる。 本発明の一代替実施形態では、高電圧高電流フィールド制御バイポーラ・スイ ッチは、上面及び下面を有する第1導電型のバルク単結晶シリコン・カーバイド 基板を含んでいる。基板の上面上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第1エ ピタキシャル層が形成されている。第1エピタキシャル層内に第3導電型シリコ ン・カーバイドの複数の領域が形成され、第1エピタキシャル層内にゲート・グ リッドを形成する。前記シリコン・カーバイドの第2エピタキシャル層上に、第 2導電型シリコン・カーバイドの第2エピタキシャル層が形成されている。第2 エピタキシャル層上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第3エピタキシャル 層があり、この第3エピタキシャル層は、第1エピタキシャル層及び第2エピタ キシャル層内におけるよりもキャリア濃度が高い。第3エピタキシャル層上に第 1オーミック・コンタクトが形成され、更に基板の下面上に第2オーミック・コ ンタクトが形成されている。ゲート・グリッドに接続されたオーミック・ゲート ・ コンタクトによって、当該オーミック・ゲート・コンタクトにバイアスが印加さ れたときに、第1オーミック・コンタクトと第2オーミック・コンタクトとの間 の電流をピンチオフすることができる。 本発明の更に別の実施形態は、フィールド制御型バイポーラ・スイッチを提供 し、この場合第2エピタキシャル層及び第1エピタキシャル層は、キャリア濃度 がほぼ同一である。 本発明の更に別の実施形態では、第4導電型の第4エピタキシャル層を備えて いる。第4エピタキシャル層は、基板の上面上に形成され、基板と第1エピタキ シャル層との間に配置されている。したがって、第1エピタキシャル層は、第4 エピタキシャル層上に形成されている。 本発明の特定の実施形態では、第1導電型及び第3導電型はP型導電性であり 、第2導電型はN型導電性である。このような場合、第1オーミック・コンタク トはカソード・コンタクトであり、第2オーミック・コンタクトはアノード・コ ンタクトである。本発明の更に別の実施形態では、第1導電型及び第3導電型が N型導電性であり、第2導電型がP型導電性である。このような場合、第1オー ミック・コンタクトはアノード・コンタクトであり、第2オーミック・コンタク トはカソード・コンタクトである。本発明の別の代替実施形態では、第1及び第 2導電型はN型導電性であり、第3及び第4導電型はP型導電性である。このよ うな場合、第1オーミック・コンタクトはカソード・コンタクトであり、第2オ ーミック・コンタクトはアノード・コンタクトである。 本発明の更に別の態様では、基板、並びに、第1、第2、及び第3エピタキシ ャル層は、サイリスタの周辺を規定する側壁を有するメサを形成する。メサの側 壁は、下方向に前記基板内部まで達する。本発明の更に別の態様では、メサの底 面において、第1導電型シリコン・カーバイドの領域が基板内に形成されている 。第1導電型シリコン・カーバイドの領域上に、第2オーミック・コンタクトに 電気的に接続されたオーミック・コンタクトが形成され、デバイスにシンカ・コ ンタクトを備えている。 第4エピタキシャル層をオプションで備えた本発明の一実施形態では、第1、 第2、第3及び第4エピタキシャル層が、サイリスタの周辺を規定する側壁を有 するメサを形成する。メサの側壁は、下方向に延び、第1、第2及び第3エピタ キシャル層を通過し、第4エピタキシャル層内部に達する。かかるデバイスの更 に別の態様では、メサの側壁の底面において、前記第2オーミック・コンタクト に電気的に接続されたオーミック・コンタクトが、第4エピタキシャル層上に形 成されており、デバイスにシンカ・コンタクトを備える。 メサを有するデバイスでは、一代替実施形態は、メサの側壁上に形成された絶 縁層を含んで側壁を保護している。 本発明の一代替実施形態は、第2及び第3エピタキシャル層内に形成された複 数のトレンチを含んでいる。複数のトレンチの底部において、第3導電型シリコ ン・カーバイドの複数の領域が、第1エピタキシャル層内に形成されている。更 に、オーミック・ゲート・コンタクトは、トレンチ内に形成された第3導電型シ リコン・カーバイド上に形成されたオーミック・ゲート・コンタクトで構成され ている。 一代替実施形態では、ゲート・グリッドは、複数の櫛形配置のフィンガを備え る。更に別の実施形態では、オーミック・ゲート・コンタクトは、ゲート・グリ ッドの櫛形フィンガ上に形成された複数の櫛形フィンガを備え、オーミック・ゲ ート・コンタクトのフィンガが、ゲート・グリッドの前記フィンガと実質的に平 行となっている。このような場合、第1オーミック・コンタクトは、前記第3エ ピタキシャル層上に形成され、前記オーミック・ゲート・コンタクトのフィンガ 間に配置された複数の櫛形フィンガを備えている。 本発明の追加の代替実施形態は、上面及び下面を有する第1導電型のバルク単 結晶シリコン・カーバイド基板を含む、高電圧高電流フィールド制御バイポーラ ・スイッチを提供する。基板の上面上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第 1エピタキシャル層が形成されている。第1エピタキシャル層上に、第2導電型 シリコン・カーバイドの第2エピタキシャル層が形成されている。第2エピタキ シャル層は、第1エピタキシャル層におけるよりもキャリア濃度が高い。第2エ ピタキシャル層を貫通し第1エピタキシャル層内部に達する、複数のトレンチが 形成されている。複数のトレンチの底部において第1エピタキシャル層内に、第 3導電型シリコン・カーバイドの複数の領域が形成され、第1エピタキシャル層 内 にゲート・グリッドを形成する。第2エピタキシャル層上に第1オーミック・コ ンタクトが形成され、更に基板の下面上に第2オーミック・コンタクトが形成さ れている。トレンチ内の第3導電型シリコン・カーバイド領域上に、オーミック ・ゲート・コンタクトが形成され、このオーミック・ゲート・コンタクトにバイ アスが印加されると、第1オーミック・コンタクトと第2オーミック・コンタク トとの間の電流の流れが絞られる。 本発明の更に別の実施形態は、基板の上面上に形成され、基板と第1エピタキ シャル層との間に配置された、第4導電型シリコン・カーバイドの第3エピタキ シャル層を含む。第3エピタキシャル層上に、第1エピタキシャル層が形成され ている。 本発明の代替実施形態では、第1及び第3導電型はp−型導電性であり、第2 導電型はn−型導電性である。この場合、第1オーミック・コンタクトはカソー ド・コンタクトとなり、第2オーミック・コンタクトはアノード・コンタクトと なる。あるいは、第1及び第3導電型はn−導電性であり、第2導電型はp−型 導電性である。この場合、第1オーミック・コンタクトはアノード・コンタクト となり、第2オーミック・コンタクトはカソード・コンタクトとなる。トンネル ・ダイオードの代替実施形態では、第1及び第2導電型はn−導電性であり、第 3及び第4導電型はp−型導電性である。この場合、第1オーミック・コンタク トはカソード・コンタクトとなり、第2オーミック・コンタクトはアノード・コ ンタクトとなる。 本発明のメサ型の実施形態では、基板、ならびに第1及び第2エピタキシャル 層は、前記トランジスタの周辺を規定する側壁を有するメサを形成する。メサの 側壁は、下方向に基板内まで達している。メサ型デバイスの更に別の態様では、 メサの側壁上に絶縁層が形成されて側壁を保護している。 本発明の更に別の態様では、ゲート・グリッドは、複数の櫛形接続されたフィ ンガを備えている。本発明の追加的な櫛形構造では、オーミック・ゲート・コン タクトは、ゲート・グリッドの櫛形フィンガ上に形成された複数の櫛形フィンガ を備え、オーミック・ゲート・コンタクトのフィンガが、ゲート・グリッドの前 記フィンガと実質的に平行となっている。更に、第1オーミック・コンタクトは 、 第2エピタキシャル層上に形成され、オーミック・ゲート・コンタクトのフィン ガ間に分散する複数の櫛形フィンガを備えている。 本発明の前述の及びその他の目的、利点、ならびに特徴、更にこれらを実現す る方式は、以下の本発明の詳細な説明を、好適かつ代表的な実施形態を示す添付 図面と関連付けて検討することにより、一層容易に明らかとなろう。 図面の説明 図1Aは、埋め込みゲート・グリッドを有する本発明の一実施形態の断面図で ある。 図1Bは、埋め込みゲート・グリッド及び任意選択のシリコン・カーバイド・ エピタキシャル層を有する、本発明の実施形態の断面図である。 図2Aは、トレンチ内にゲート・グリッドを形成した、本発明の第2実施形態 の断面図である。 図2Bは、トレンチ内に形成したゲート・グリッド、及び任意選択のシリコン ・カーバイド・エピタキシャル層を有する、本発明の実施形態の断面図である。 図3は、アノード・シンカ・コンタクト(anode sinker contact)及び埋め込み ゲート・グリッドを有する、本発明の第3実施形態の断面図である。 図4は、アノード・シンカ・コンタクト及びトレンチ内に形成されたゲート・ グリッドを有する、本発明の第4実施形態の断面図である。 図5は、埋め込みゲート・グリッド及びトンネル・ダイオードを有する、本発 明の第5実施形態の断面図である。 図6は、トンネル・ダイオード及びトレンチ内に形成されたゲート・グリッド を有する、本発明の第6実施形態の断面図である。 図7は、トレンチ内に形成されたゲート・グリッドを有する、本発明の第7実 施形態の断面図である。 図8は、トレンチ内に形成されたゲート・グリッドを有する、本発明の第8実 施形態の断面図である。 図9は、埋め込みゲート・グリッドを有する、本発明の一実施形態の平面図で ある。 図10は、トレンチ内に形成されたゲートを有する、本発明の代替実施形態の 平面図である。 詳細な説明 これより本発明の好適な実施形態を示す添付図面を参照しながら、本発明につ いて更に詳しく説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で実施可 能であり、ここに明示する実施形態に限定されるものとして解釈すべきではない 。逆に、これらの実施形態は、この開示を完全なものとし、本発明の範囲を当業 者に完全に伝えるために与えるものでしかない。同一の番号は、全体を通して同 様のエレメントを示すものとする。 図1Aは、本発明の高電圧高電流フィールド制御型バイポーラ・スイッチの第 1実施形態を示している。図1Aに見られるように、上面及び下面を有する第1 導電型のバルク単結晶シリコン・カーバイド基板10は、当該基板10の上面上 に、第2導電型シリコン・カーバイドの第1エピタキシャル層20が形成されて いる。第2導電型シリコン・カーバイドの第2エピタキシャル層22が、第1エ ピタキシャル層20上に形成されている。第2エピタキシャル層22内部には、 第3導電型シリコン・カーバイドの複数の領域が形成されており、これらは第2 エピタキシャル層22内にゲート・グリッド30を形成する。第2導電型シリコ ン・カーバイドの第3エピタキシャル層24が、第2エピタキシャル層22上に 形成されている、同様に図1Aに示すように、第2導電型シリコン・カーバイド の第4エピタキシャル層26が、第3エピタキシャル層24上に形成されている 。この第4エピタキシャル層26は、第1エピタキシャル層20、第2エピタキ シャル層22又は第3エピタキシャル層24のいずれよりも、キャリア濃度が高 くなっている。 第4エピタキシャル層上に、第1オーミック・コンタクト42が形成され、基 板及びエピタキシャル層の導電型に応じて、カソード・コンタクト又はアノード ・コンタクトのいずれかにもなり得る。基板10の下面には第2オーミック・コ ンタクト40が形成され、これもカソード又はアノードのいずれにもなり得る。 オーミック・ゲート・コンタクトが第3次元的に形成され、図9にゲート・コン タクト46として示されている。このオーミック・ゲート・コンタクト46は、 第 2エピタキシャル層22内に形成された複数の領域30と接触し、オーミック・ ゲート・コンタクト46にバイアスを印加した場合、第1オーミック・コンタク ト42と第2オーミック・コンタクト40との間の電流をピンチオフするように 形成されている。 図1Aに示されているように、エピタキシャル構造が、任意選択により、バイ ポーラ・スイッチの周辺を規定する側壁37を有するメサ36に形成される。側 壁37は、好ましくは、エピタキシャル層の各々を通過し、基板10内に達する 。任意選択により、絶縁層38をメサの側壁上に形成して側壁を保護する。これ は、第1オーム・コンタクト42までというように、メサ上面のシリコン・カー バイドの露出エリア上、及び基板10におけるメサの底面上にまで達しているこ とが好適である。 図1Bは、本発明の埋め込みゲート・フィールド制御型サイリスタの代替実施 形態を示している。図1Bは、第4導電型の任意の第5エピタキシャル層12を 示している。第5エピタキシャル層12は、基板10の上面上に形成され、基板 10と第1エピタキシャル層20との間に配置されている。したがって、第1エ ピタキシャル層20は、第5エピタキシャル層12上に形成されることになる。 また、図1Bも、バイポーラ・スイッチの周辺を規定する側壁37を有するメ サ36に任意選択により形成されたエピタキシャル構造を示している。側壁37 は、好ましくは、エピタキシャル層の各々を通過し、基板10内部に達する。あ るいは、メサ36の側壁37は、第1、第2、第3及び第4エピタキシャル層2 0,22,24,及び26を通過し、第5エピタキシャル層12まで又はこの内 部まで達することも可能である。更に、メサの側壁上に絶縁層38を形成して側 壁を保護することができ、側壁は、メサの上面上の第1オーミック・コンタクト 42まで、及びメサの底面上の第5エピタキシャル層12まで達する。 図1Aのバイポーラ・スイッチは、P型導電性基板、又はN型導電性基板を利 用して形成することができる。基板10をP型導電性シリコン・カーバイドで形 成する場合、第1導電型及び第3導電型はP型シリコン・カーバイドとなる。第 2導電型シリコン・カーバイドは、N型シリコン・カーバイドとなる。このよう な場合、第1エピタキシャル層20、第2エピタキシャル層22、第3エピタキ シャル層24、及び第4エピタキシャル層26は、N型導電性シリコン・カーバ イドであり、基板10及び埋め込みゲートを形成するゲート・グリッド30の複 数の領域は、P型導電性シリコン・カーバイドである。このようなP−Nフィー ルド制御型バイポーラ・スイッチでは、第2オーミック・コンタクト40がアノ ード・コンタクトとなり、第1オーミック・コンタクト42がカソード・コンタ クトとなる。 この実施形態では、フィールド制御型バイポーラ・スイッチの埋め込みゲート を形成するゲート・グリッド30、及び基板10は、P+型導電性シリコン・カ ーバイドで構成することが好ましい。ここで用いる場合、「N+」又は「P+」は 、同一の又は別のエピタキシャル層、基板の隣接する領域、あるいは他の領域に おけるよりも、高いキャリア濃度で規定される領域を意味する。第1エピタキシ ャル層20は、好ましくは、N-シリコン・カーバイドで形成し、第4エピタキ シャル層26は、好ましくは、N+シリコン・カーバイドで形成する。第2エピ タキシャル層22は、低濃度にドープした、即ち、N-のシリコン・カーバイド で形成するとよい。N-のシリコン・カーバイドは、第1エピタキシャル層20 よりもなおキャリア濃度が低い。このように、埋め込みゲートを形成するゲート ・グリッド30の複数の領域は、最もキャリア濃度が低いエピタキシャル層内に 形成することが好ましい。第3エピタキシャル層24は、第1エピタキシャル層 20と実質的に同一のキャリア濃度を有するとよく、あるいは第2エピタキシャ ル層22と実質的に同一のキャリア濃度を有することも可能である。 図1Bに示したデバイスでは、第4導電型の任意の第5エピタキシャル層12 は、高濃度にドープしたP+シリコン・カーバイドのような、P型導電性のシリ コン・カーバイドとするとよい。あるいは、第1導電型をN+シリコン・カーバ イドのようなN型導電性シリコン・カーバイドにすることによって、図1Bのデ バイスを利用してトンネル・ダイオード構造を形成することも可能である。この ようなデバイスでは、基板10及び第5エピタキシャル層12がトンネル・ダイ オードを形成する。本発明のこの実施形態を図5に示している。 前述のテバイスに対する相補型デバイスも、N型基板の使用によって形成可能 である。相補型デバイスでは、第1導電型及び第3導電型はN型シリコン・カー バイドとなる。第2導電型シリコン・カーバイドは、P型シリコン・カーバイド となる。したがって、相補型デバイスでは、第1エピタキシャル層20、第2エ ピタキシャル層22、第3エピタキシャル層24、及び第4エピタキシャル層2 6は、P型導電性シリコン・カーバイドとなり、基板10及び埋め込みゲートを 形成するゲート・グリッド30の複数の領域は、N型導電性シリコン・カーバイ ドとなる。この相補型デバイスでは、第2オーミック・コンタクト40はカソー ド・コンタクトとなり、第1オーミック・コンタクト42はアノード・コンタク トとなる。 この相補型の実施形態では、フィールド制御型バイポーラ・スイッチの埋め込 みゲートを形成するゲート・グリッド30の複数の領域、及び基板10は、N+ 型導電性のシリコン・カーバイドで形成することが好ましい。第1エピタキシャ ル層20は、好ましくは、P+シリコン・カーバイドで形成し、第4エピタキシ ャル層26は、好ましくは、P+シリコン・カーバイドで形成する。第2エピタ キシャル層22は、低濃度にドープした、即ち、P-のシリコン・カーバイドで 形成することができるが、第1エピタキシャル層20よりもキャリア濃度が低い ことが好ましい。したがって、埋め込みゲートを形成するゲート・グリッド30 の複数の領域は、好ましくは、最も低いキャリア濃度を有するエピタキシャル層 内に形成する。第3エピタキシャル層24は、第1エピタキシャル層20と実質 的に同一のキャリア濃度を有するとよいが、第2エピタキシャル層22と実質的 に同一のキャリア濃度を有することも可能である。 図1Bの相補型デバイスでは、第4導電型の任意の第5エピタキシャル層12 は、高濃度にドープしたN+シリコン・カーバイドのような、N型導電性シリコ ン・カーバイドとするとよい。 図2Aは、本発明の高電圧、高電流フィールド制御型バイポーラ・スイッチの 別の実施形態を示す。図2Aに示されているように、上面及び下面を有する第1 導電型のバルク単結晶シリコン・カーバイド基板50は、当該基板50の上面上 に、第2導電型シリコン・カーバイドの第1エピタキシャル層60が形成されて いる。第1エピタキシャル層60上には、第2導電型シリコン・カーバイドの第 2エピタキシャル層62が形成されている。第2エピタキシャル層62上には、 第2導電型シリコン・カーバイドの第3エピタキシャル層64が形成されている 。また、図2Aに示すように、第3エピタキシャル層64上には、第2導電型シ リコン・カーバイドの第4エピタキシャル層66が形成されている。この第4エ ピタキシャル層66は、第1エピタキシャル層60、第2エピタキシャル層62 又は第3エピタキシャル層64におけるよりもキャリア濃度が高くなっている。 第3及び第4エピタキシャル層64及び66内に、複数のトレンチ74が形成さ れている。第2エピタキシャル層62内にゲート・グリッド70を形成する第3 導電型シリコン・カーバイドの複数の領域が、複数のトレンチ74の底部に形成 されている。 図2Aに示されているように、第1オーミック・コンタクト82が第4エピタ キシャル層上に形成され、カソード・コンタクト又はアノード・コンタクトのい ずれにもなり得る。第2オーミック・コンタクト80が基板50の底面上に形成 され、同様にカソード又はアノードのいずれかにもなり得る。オーミック・ゲー ト・コンタクトが、ゲート・コンタクト84として形成されている。オーミック ・ゲート・コンタクト84は、トレンチ74の底部に形成されたゲート・グリッ ド70の複数の領域上に形成されている。このオーミック・ゲート・コンタクト 84は、第2エピタキシャル層62内に形成されたゲート・グリッド70の複数 の領域に接触し、オーミック・ゲート・コンタクト84にバイアスを印加した場 合に、第1オーミック・コンタクト82と第2オーミック・コンタクト80との 間の電流をピンチオフするように形成されている。 また、図2Aに示すように、任意選択のエピタキシャル構造が、バイポーラ・ スイッチの周辺を規定する側壁77を有するメサ76に形成されている。側壁7 7は、好ましくは、エピタキシャル層の各々を通過し、基板50内に達する。任 意選択で、絶縁層78をメサの側壁上に形成して側壁を保護する。これは、第1 オーム・コンタクト82までというように、メサの上面のシリコン・カーバイド の露出エリア上まで、及び基板50におけるメサの底面上にまで達することもで きる。 図2Bは、本発明の埋め込みゲート・フィールド制御型サイリスタの代替実施 形態を示している。図2Bは、第4導電型の任意形成の第5エピタキシャル層5 2を示す。第5エピタキシャル層52は、基板50の上面上に形成され、基板5 0と第1エピタキシャル層60との間に配置されている。したがって、第1エピ タキシャル層60は、第5エピタキシャル層52上に形成されることになる。 図2Bはまた、バイポーラ・スイッチの周辺を規定する側壁77を有するメサ 76に任意選択で形成されたエピタキシャル構造を示している。側壁77は、好 ましくは、エピタキシャル層の各々を通過し、基板50内部に達する。あるいは 、メサ76の側壁77は、第1、第2、第3及び第4エピタキシャル層60、6 2、64、及び66を通過し、第5エピタキシャル層52まで又はこの内部まで 達することも可能である。更に、メサの側壁上に絶縁層78を形成して側壁を保 護することができ、絶縁層78は、メサの上面上まで、及びメサの底面上まで達 することもできる。 図2Aのバイポーラ・スイッチは、P型導電性基板、又はN型導電性基板を利 用して形成することができる。基板50をP型導電性シリコン・カーバイドで形 成する場合、第1導電型及び第3導電型はP型シリコン・カーバイドとなる。第 2導電型シリコン・カーバイドは、N型シリコン・カーバイドとなる。このよう な場合、第1エピタキシャル層60、第2エピタキシャル層62、第3エピタキ シャル層64、及び第4エピタキシャル層66は、N型導電性シリコン・カーバ イドであり、基板50及び埋め込みゲートを形成するゲート・グリッドの複数の 領域70は、P型導電性シリコン・カーバイドである。このようなP−Nフィー ルド制御型バイポーラ・スイッチでは、第2オーミック・コンタクト80がアノ ード・コンタクトとなり、第1オーミック・コンタクト82がカソード・コンタ クトとなる。 このP型基板の実施形態では、フィールド制御型バイポーラ・スイッチの埋め 込みゲートを形成するゲート・グリッド70の複数の領域、及び基板50は、P+ シリコン・カーバイドで構成することが好ましい。第1エピタキシャル層60 は、好ましくは、N-シリコン・カーバイドで形成し、第4エピタキシャル層6 6は、好ましくは、N+シリコン・カーバイドで形成する。第2エピタキシャル 層62は、低濃度にドープした、即ち、N-のシリコン・カーバイドで形成する が、第1エピタキシャル層60よりもなおキャリア濃度が低いことが好ましい。 このように、埋め込みゲートを形成する複数の領域70は、最もキャリア濃度が 低いエピタキシャル層内に形成することが好ましい。第3エピタキシャル層64 は、キャリア濃度を第1エピタキシャル層60と実質的に同一にするとよく、あ るいは第2エピタキシャル層62とキャリア濃度を実質的に同一にしてもよい。 図2Bのデバイスでは、第4導電型の任意の第5エピタキシャル層52は、高 濃度にドープしたP+シリコン・カーバイドのような、P型導電性のシリコン・ カーバイドとするとよい。あるいは、第1導電型をN+シリコン・カーバイドの ようなN型導電性シリコン・カーバイドにすることによって、図2Bのデバイス を利用するしてトンネル・ダイオード構造を形成することも可能である。このよ うに、基板50及び第5エピタキシャル層52がトンネル・ダイオードを形成す る。本発明のこの実施形態を図6に示している。 N型基板上に、相補型デバイスも形成可能である。相補型デバイスでは、第1 導電型及び第3導電型はN型シリコン・カーバイドとなる。第2導電型シリコン ・カーバイドはP型シリコン・カーバイドとなる。したがって、相補型デバイス では、第1エピタキシャル層60、第2エピタキシャル層62、第3エピタキシ ャル層64及び第4エピタキシャル層66は、P型導電性シリコン・カーバイド となり、基板50及び埋め込みゲートを形成する複数の領域70は、N型導電性 シリコン・カーバイドとなる。この相補型デバイスでは、第2オーミック・コン タクト80はカソード・コンタクトとなり、第1オーミック・コンタクト82は アノード・コンタクトとなる。 図2Aに示したデバイスの相補型の実施形態では、フィールド制御型バイポー ラ・スイッチの埋め込みゲートを形成する複数の領域70、及び基板50は、N+ 型導電性のシリコン・カーバイドで形成することが好ましい。第1エピタキシ ャル層60は、好ましくは、P+シリコン・カーバイドで形成し、第4エピタキ シャル層66は、好ましくは、P+シリコン・カーバイドで形成する。第2エピ タキシャル層62は、低濃度にドープした、即ち、P-のシリコン・カーバイド で形成することができるが、第1エピタキシャル層60よりもキャリア濃度が低 いことが好ましい。したがって、埋め込みゲートを形成する複数の領域70は、 好ましくは、低いキャリア濃度が最も低いエピタキシャル層内に形成する。第3 エピタキシャル層64は、キャリア濃度が第1エピタキシャル層60と実質的に 同一とするとよいが、第2エピタキシャル層62と実質的に同一のキャリア濃度 とすることも可能である。 図2Bに示した相補型デバイスでは、第4導電型の任意形成の第5エピタキシ ャル層52は、高濃度にドープしたN+シリコン・カーバイドのような、N型導 電性シリコン・カーバイドとすればよい。 図3は、シンカ・コンタクト(sinker contact)を有する本発明の別の実施形態 を示している。図3に示されているように、図1Aのデバイスは、メサ36の底 面において基板10内に形成された、第1導電型シリコン・カーバイドの領域1 1を有する。第1導電型シリコン・カーバイドの領域11上には、第2オーミッ ク・コンタクト40に電気的に接続されているオーミック・コンタクト48が形 成されている。図3のデバイスは、図1Aのデバイスについて記載した導電型の 種々の組み合わせの各々で生産することができる。領域11は、基板10と同一 の導電型で形成され、高いキャリア濃度を有する。したがって、例えばP型基板 を用いる場合、領域11はP+シリコン・カーバイドであり、N型導電性基板を 用いる場合、領域11はN+シリコン・カーバイドである。 図1Bの任意形成の第5エピタキシャル層12を有するデバイスでも、シンカ ・コンタクトを形成することができる。このような場合、メサは前述のように形 成され、第5エピタキシャル層12まで又はその中まで達するが、基板10内部 には達しない。次いで、第5エピタキシャル層12上の、メサ36の側壁37の 底面に、オーミック・コンタクトを形成する。 図4は、シンカ・コンタクトを有する本発明の追加的な実施形態を示している 。図4に示されているように、図2Aのデバイスは、メサ76の底面において基 板50内に形成された第1導電型シリコン・カーバイドの領域51を有する。第 1導電型シリコン・カーバイドの領域51上には、第2オーミック・コンタクト 80に電気的に接続されている、オーミック・コンタクト88が形成されている 。図4のデバイスは、図2Aのデバイスについて記載した導電型の種々の組み合 わせの各々で生産することができる。領域51は、基板50と同一の導電型で形 成され、高いキャリア濃度を有する。したがって、例えば、P型基板を用いる場 合、 領域51はP+シリコン・カーバイドとなり、N型導電性基板を用いる場合、領 域51はN+シリコン・カーバイドとなる。 シンカ・コンタクトは、図2Bの任意形成の第5エピタキシャル層52を有す るデバイスでも形成可能である。このような場合、メサは前述のように形成され 、第5エピタキシャル層52まで又はその中まで達するが、基板50内部には達 しない。次いで、第5エピタキシャル層52上のメサ76の側壁77の底面に、 オーミック・コンタクトを形成する。 図7は、本発明の別の実施形態を示している。図7に示されているように、図 2Aのデバイスの場合と同様に、上面及び下面を有する第1導電型のバルク単結 晶シリコン・カーバイド基板150は、当該基板150の上面上に、第2導電型 シリコン・カーバイドの第1エピタキシャル層164が形成されている。同様に 図7に示すように、第1エピタキシャル層164上には、第2導電型シリコン・ カーバイドの第2エピタキシャル層166が形成されている。この第2エピタキ シャル層166は、第1エピタキシャル層164におけるよりも、キャリア濃度 が高い。第1及び第2エピタキシャル層164及び166内には、複数のトレン チ174が形成されている。第1エピタキシャル層164内にゲート・グリッド 170を形成する第3導電型シリコン・カーバイドの複数の領域が、複数のトレ ンチ174の底部に形成されている。 図7に見られるように、第2エピタキシャル層166上に第1オーミック・コ ンタクト182が形成され、カソード・コンタクト又はアノード・コンタクトの いずれかにもなり得る。第2オーミック・コンタクト180が基板150の底面 上に形成され、同様にカソード又はアノードのいずれにもなり得る。オーミック ・コンタクトが、ゲート・コンタクト184として形成されている。オーミック ・ゲート・コンタクト184は、トレンチ174の底部に形成されたゲート・グ リッド170の複数の領域上に形成されている。該オーミック・ゲート・コンタ クト184は、第1エピタキシャル層164内に形成されたゲート・グリッド1 70の複数の領域に接触し、オーミック・ゲート・コンタクト184にバイアス を印加した場合に、第1オーミック・コンタクト182と第2オーミック・コン タクト180との間の電流をピンチオフするように形成されている。 また、図7に示されているように、任意選択のエピタキシャル構造が、バイポ ーラ・スイッチの周辺を規定する側壁177を有するメサ176に形成される。 側壁177は、好ましくは、エピタキシャル層の各々を通過し、基板150内部 に達する。メサの側壁上に絶縁層178を任意選択で形成し、これにより側壁を 保護する。絶縁層178は、メサ上面上のシリコン・カーバイドの露出エリア上 、及び基板150におけるメサの底面のシリコン・カーバイドの露出エリアまで 達し、したがって第1オーミック・コンタクト182まで達することができる。 図8は、本発明のフィールド制御型バイポーラ・スイッチの代替実施形態を示 している。図8は、第4導電型の任意選択形成の第3エピタキシャル層152を 示している。第3エピタキシャル層152は、基板150の上面上に形成され、 基板150と第1エピタキシャル層164との間に配置されている。したがって 、第1エピタキシャル層164は、第3エピタキシャル層152上に形成されて いる。 また、図8は、サイリスタの周辺を規定する側壁177を有するメサ176に 任意選択形成されたエピタキシャル構造を示している。側壁177は、好ましく は、エピタキシャル層の各々を通過し、基板150内まで達する。あるいは、メ サ176の側壁177は、第1及び第2エピタキシャル層164及び166を通 過し、第3エピタキシャル層152まで又はその中まで達することもできる。次 いで、メサの側壁上に絶縁層178を形成し、側壁を保護することができる。絶 縁層178は、メサの上面上のシリコン・カーバイドの露出エリア上、及び第3 エピタキシャル層152におけるメサの底面のシリコン・カーバイドの露出エリ アまで達し、したがって、第1オーミック・コンタクト182まで達することが できる。 図7のバイポーラ・スイッチは、P型導電性基板、又はN型導電性基板を利用 して形成することができる。基板150をP型導電性シリコン・カーバイドで形 成する場合、第1導電型及び第3導電型はP型シリコン・カーバイドとなる。第 2導電性シリコン・カーバイドは、N型シリコン・カーバイドとなる。このよう な場合、第1エピタキシャル層164及び第2エピタキシャル層166は、N型 導電性シリコンカーバイドであり、基板150及び埋め込みゲートを形成する複 数の領域170は、P型導電性シリコン・カーバイドである。かかるP−Nフィ ールド制御型サイリスタでは、第2オーミック・コンタクト180はアノード・ コンタクトとなり、第1オーミック・コンタクト182はカソード・コンタクト となる。 この実施形態では、フィールド制御型バイポーラ・スイッチの埋め込みゲート を形成するゲート・グリッド170の複数の領域、及び基板150は、好ましく は、P+型導電性シリコン・カーバイドで形成する。第1エピタキシャル層16 4は、好ましくは、N-シリコン・カーバイドで形成し、第2エピタキシャル層 166は、好ましくは、N+シリコン・カーバイドで形成する。 図8のデバイスでは、第4導電型の任意の第3エピタキシャル層152は、高 濃度にドープしたP+シリコン・カーバイドのような、P型導電性シリコン・カ ーバイドとするとするとよい。あるいは、第1導電型をN+シリコン・カーバイ ドのようなN型導電性シリコン・カーバイドにすることによって、図8のデバイ スを利用してトンネル・ダイオード構造を形成することも可能である。このよう なデバイスでは、基板150及び第3エピタキシャル層152がトンネル・ダイ オードを形成する。 N型基板上では、相補型デバイスも形成可能である。相補型デバイスでは、第 1導電型及び第3導電型はN型シリコン・カーバイドとなる。その場合、第2導 電型シリコン・カーバイドは、P型シリコン・カーバイドとなる。したがって、 相補型デバイスでは、第1エピタキシャル層164、第2エピタキシャル層16 6はP型導電シリコン・カーバイドとなり、基板150及び埋め込みゲートを形 成する複数の領域170はN型導電性シリコン・カーバイドとなる。この相補型 デバイスでは、第2オーミック・コンタクト180はカソード・コンタクトとな り、第1オーミック・コンタクト182はアノード・コンタクトとなる。 図8のデバイスの相補型の実施形態では、フィールド制御型バイポーラ・スイ ッチの埋め込みゲートを形成する複数の領域170、及び基板150は、N+型 導電性のシリコン・カーバイドで形成することが好ましい。第1エピタキシャル 層164は、好ましくは、P-シリコン・カーバイドで形成し、第2エピタキシ ャル層166は、好ましくは、P+シリコン・カーバイドで形成する。図8の相 補型デバイスでは、第4導電型の任意の第3エピタキシャル層152は、N+シ リコン・カーバイドのような、N型導電性シリコン・カーバイドとするとよい。 図9は、図1A、図1B、図3及び図5によるデバイスの平面図を示している 。図9に見られるように、本発明のバイポーラ・スイッチは、側壁37を有する メサ36として形成される。図9の隠れ線として示されている埋め込みゲート・ グリッド30は、ゲート・コンタクト46に対して垂直に延びている。ゲート・ コンタクト46は、ゲート・グリッド30と相互接続しており、接続された平行 な複数のフィンガを構成する。ゲート・コンタクト46の複数のフィンガは、ト レンチ内に形成されている。トレンチは、下方向に埋め込みゲート・グリッド3 0の上面まで達しており、埋め込みゲート・グリッド30への接触を可能にする 。また、図9には、ゲート・コンタクト46上に形成し、本発明によるデバイス の相互接続を容易にすることができる、コンタクト・パッド47も示されている 。また、図9は、同様に複数のフィンガを形成可能な、第1オーミック・コンタ クト42も示す。第1オーミック・コンタクト42のフィンガは、ゲート・コン タクト46のフィンガと交互に配置されている。コンタクト・パッド43も、第 1オーミック・コンタクト42上に形成し、図9のデバイスの相互接続を容易に することができる。図3のデバイスでは、メサ36の底面に形成されるコンタク ト46(図9には示されていない)は、図9に示すメサ36を環状に取り囲んで 形成される。 図2A、図2B、図4、図6、図7及び図8によるデバイスの平面図が、図1 0に示されている。図10では、76として示すエレメントは、先に76及び1 76と付番したエレメントに対応し、77として示すエレメントは、先に77及 び177と付番したエレメントに対応し、82として示すエレメントは、先に8 2及び182と付番したエレメントに対応し、84として示すエレメントは、先 に84及び184と付番したエレメントに対応する。図10に示されているよう に、本発明のバイポーラ・スイッチは、側壁77、177を有するメサ76、1 76として形成されている。ゲート・グリッド70、170は、ゲート・コンタ クト84、184に対して平行に延び、ゲート・コンタクト84、184は、ゲ ート・グリッド70、170と相互接続し、接続された平行な複数のフィンガを 形成する。ゲート・コンタクト84、184の複数のフィンガは、トレンチ74 、174内に形成され、ゲート・グリッド70、170への接触を可能にする。 また、図10には、ゲート・コンタクト84、184上に形成され、本発明によ るデバイスの相互接続を容易にするコンタクト・パッド85も示されている。 また、図10には、複数のフィンガを形成可能な第1オーミック・コンタクト 82、182も示されている。第1オーミック・コンタクト82、182のフィ ンガは、ゲート・コンタクト84のフィンガと交互に配置するとよい。このよう な場合、オーミック・ゲート・コンタクト84、184は、ゲート・グリッド7 0、170の交互配置されたフィンガ上に形成された複数の櫛形フィンガから成 り、オーミック・ゲート・コンタクト84、184のフィンガは、ゲート・グリ ッドのフィンガに対して平行となる。したがって、第1オーミック・コンタクト 82、182は、最上位のエピタキシャル層上に形成された複数の交互配置され たフィンガから成り、オーミック・ゲート・コンタクト84,184のフィンガ 間に分散している。第1オーミック・コンタクト82、182上にもコンタクト ・パッド83を形成し、図10のデバイスの相互接続を容易にすることができる 。図4のデバイスでは、メサ76の底面に形成されるコンタクト86(図10に は示されていない)は、図10に示すメサ76を環状に囲むように形成される。 前述の実施形態の各々では、基板及びエピタキシャル層は、6H、4H、15 R又は3Cシリコン・カーバイドの群から選択したシリコン・カーバイドで形成 すればよいが、4Hシリコン・カーバイドが、前述のデバイスの各々には好まし い。N型エピタキシャル層又は基板へのコンタクトに好ましい金属は、ニッケル (Ni)である。P型エピタキシャル層又は基板へのオーミック・コンタクトを 形成するには、プラチナ又はニッケルが適している。また、アルミニウム・タイ ・コンタクト(aluminum tie contact)を用いて、本発明のオーミック・コンタク トを形成してもよい。これら特定の金属について記載したが、シリコン・カーバ イドとオーミック・コンタクトを形成する金属であれば、当業者には公知の他の あらゆる金属も使用可能である。 次に、図1A〜図10に関連してこれまでに説明したデバイスの製造について 説明する。P+基板10を有する図1Aのデバイスの製造では、米国特許第4, 912,064号に記載されているような、エピタキシャル成長プロセスを利用 し、P+基板10上に厚いN+層20を成長させる。米国特許第4,912,06 4号の開示内容は、この言及により、あたかも全体を明記したかのように、本願 にも含まれるものとする。P+基板とのオーミック・コンタクトを形成すること によって、基板10の底面に、アノード・コンタクト40を形成する。また、N+ の第1エピタキシャル層20上に、N+の第2エピタキシャル層22をエピタキ シャル成長させる。この第2エピタキシャル層22は、キャリア濃度が第1エピ タキシャル層20よりも低いか、あるいは、第1エピタキシャル層20と同一と することができる。同一とした場合、第1エピタキシャル層20の一部として形 成可能である。いずれの場合でも、米国特許第5,087,576号に記載され ているような方法によって、第2エピタキシャル層22内に深いP+注入ゲート ・グリッドを形成する。米国特許第5,087,576号の開示内容は、この言 及により、あたかも全体を明記したかのように、本願にも含まれるものとする。 第2エピタキシャル層22内にP+ゲート・グリッド30を作成した後、第2エ ピタキシャル層22上に、N+の第3エピタキシャル層24をエピタキシャル成 長させる。この第3エピタキシャル層24のキャリア濃度は、第1エピタキシャ ル層20又は第2エピタキシャル層22のいずれかとほぼ同一にすることができ 、前述と同一のエピタキシャル成長プロセスを用いて作成することができる。第 3エピタキシャル層24を成長させた後、前述のエピタキシャル成長方法を利用 して、第3エピタキシャル層24上に第4エピタキシャル層26を成長させる。 この第4エピタキシャル層26は、高濃度にドープしたN+エピタキシャル層で あり、良好な上面上のカソード・オーミック・コンタクトが容易に得られる。 エピタキシャル層の全てを成長させた後、反応性イオン・エッチングにより、 第3及び第4エピタキシャル層24及び26を貫通しP+ゲート・グリッド30 までのゲート・コンタクトを形成する。図1Aの埋め込みゲート・グリッドデバ イスでは、ゲート・グリッドの方向に対して垂直な複数のトレンチをエッチング し、次いでこれらトレンチの底部にオーミック・コンタクトを形成することによ って、ゲート・グリッド30に接触させる。これらのトレンチを形成するには、 米国特許第4,981,551号に記載されている反応性イオン・エッチング技 法を利用するとよい。その開示内容は、この言及により、あたかも完全に明記さ れているかのように、本願にも含まれるものとする。デバイスをエッチングし、 ゲート・グリッドの部分を露出させた後、カソード及びゲート・グリッドのため にオーミック・コンタクトを形成することができる。ゲート・グリッドのコンタ クトは、エッチング・プロセスによって作成されたトレンチの底部に形成され、 カソード・コンタクト42は、第4エピタキシャル層26上に形成される。 デバイスの周囲のエリアは、エッチングされてメサを形成する。メサは、デバ イスの空乏(デプレーション)領域を通過し、デバイス内の電流がメサに流れる ように制限し、デバイスの容量を減少させることが望ましい。デバイスの空乏領 域がメサのレベルの下を貫通すると、空乏領域はメサの外側のエリアに広がり、 その結果、容量が大きくなる。メサは、好ましくは、前述のデバイス周囲に、反 応性イオン・エッチングによって形成するが、しかしながら、当業者には公知の 別の形成方法を用いてもメサを形成することができる。メサの形成後、例えば、 二酸化シリコンの絶縁層78を、メサの側壁を含むデバイスの露出表面上に形成 し、デバイスを保護することができる。絶縁材料としてはSiO2が好ましいが 、当業者には公知の別の絶縁材料を利用してもよい。 図1Bのデバイスは、前述のステップを実行し、第1エピタキシャル層20の 形成に先立って、基板10上にP+シリコン・カーバイドのエピタキシャル層1 2を形成することを含むことによって、作成することができる。図3のデバイス は、図1Aのデバイスを形成し、絶縁層の作成に先立って、メサの底面にP+シ リコン・カーバイド11の領域を形成することによって形成することができる。 次いで、これらの領域上にオーミック・コンタクト48を形成し、シンカ・アノ ードを作成することができる。更に、図1Bのデバイスは、メサのみをP+層1 2までエッチングし、次いでメサの底面においてオーミック・コンタクトを形成 することによって、シンカ・アノードを含むように変更することができる。図1 A、図1B及び図3を参照して先に説明したデバイスの相補型デバイスを作成す るためには、前述の方法を利用すればよいが、N+シリコン・カーバイドをP+シ リコン・カーバイドと置換し、P-シリコン・カーバイドをN+シリコン・カーバ イドと置換し、P+シリコン・カーバイドをN+シリコン・カーバイドと置換する 必要がある。 P+基板50を有する図2のデバイスを製造するのは、米国特許第4,912 ,064号に記載されているようなエピタキシャル成長プロセスを利用して、P+ 基板50上に厚いN-層60を成長させる。米国特許第4,912,064号の 開示内容は、この言及により、あたかも全体を明記するかのように、本願にも含 まれるものとする。P+基板にオーミック・コンタクトを形成することによって 、基板50の底面にアノード・コンタクト80を形成する。また、N+の第1エ ピタキシャル層60上に、N+の第2ピタキシャル層62も形成する。この第2 エピタキシャル層62のキャリア濃度は、第1エピタキシャル層60よりも低く することができ、または、第1エピタキシャル層60と同一濃度とすることがで きる。同一とした場合、第1エピタキシャル層60の一部として形成可能である 。また、第2エピタキシャル層62上には、N-の第3エピタキシャル層64も 成長させる。この第3エピタキシャル層64の濃度は、第1エピタキシャル層6 0又は第2エピタキシャル層62のいずれかとほぼ同一とすることができ、また 、前述と同一のエピタキシャル成長を用いて作成することができる。第3エピタ キシャル層64を成長させた後、前述のエピタキシャル成長方法を利用して、第 3エピタキシャル層64上に、第4エピタキシャル層66を成長させる。この第 4エピタキシャル層66は、高濃度にドープしたN+エピタキシャル層であり、 良好な上面上のカソード・オーミック・コンタクトが容易に得られる。 エピタキシャル層の全てを成長させた後、第3エピタキシャル層66及び第4 エピタキシャル層64を貫通するトレンチをエッチングする。これらのエッチン グは、米国特許第4,981,551号に関して先に記載した反応性イオン・エ ッチング技法を利用して形成することができる。トレンチを形成した後、米国特 許第5,087,576号のイオン注入方法を利用して、トレンチの底面におい て第2エピタキシャル層62内にP+ゲート領域を形成する。当業者には認めら れようが、第3エピタキシャル層60の成長に先立って、任意にイオン注入を行 ってもよい。このような場合、トレンチを注入領域に位置合わせし、トレンチが 領域と一致し、トレンチの底部が注入領域に対応するようにする。デバイスをエ ッチングし、ゲート・グリッド70を作成した後、カソード及びゲート・コンタ クトのためにオーミック・コンタクトを形成することができる。この場合、ゲー ト・コンタクトは、イオン注入したトレンチの底面に形成し、カソード・コンタ クト82は第4エピタキシャル層66上に形成する。 デバイス全体をエッチングし、メサを形成する。メサは、デバイスの空乏領域 を通過し、デバイス内の電流の流れをメサに制限し、デバイスの容量を減少させ ることが好ましい。デバイスの空乏領域がメサのレベルの下を貫通すると、空乏 領域はメサの外側のエリアに広がり、その結果容量が大きくなる。メサは、好ま しくは、前述のデバイス周囲に、反応性イオン・エッチングによって形成するが 、しかしながら、当業者には公知の別の形成方法を用いてもメサを形成すること ができる。メサの形成後、例えば、二酸化シリコンの絶縁層78を、メサの側壁 を含むデバイスの露出表面上に形成し、デバイスを保護することができる。絶縁 材料としてはSiO2が好ましいが、当業者には公知の別の絶縁材料を利用して もよい。 図2Bのデバイスは、前述のステップを実行し、第1エピタキシャル層60の 形成に先立って、基板50上にP+シリコン・カーバイドのエピタキシャル層5 2を形成することを含むことによって、作成することができる。図4のデバイス は、図2Aのデバイスを作成し、絶縁層の作成に先立って、メサの底面にP+シ リコン・カーバイド51の領域を形成することによって形成することができる。 次に、これらの領域上にオーミック・コンタクト88を形成し、シンカ・アノー ドを作成することができる。更に、図2Bのデバイスは、メサをP+層52まで エッチングし、次いでメサの底面にオーミック・コンタクトを形成するだけで、 シンカ・アノードを含むように変更することができる。図2A、図2B及び図4 を参照して先に説明したデバイスの相補型デバイスを作成するには、前述の方法 を利用すればよいが、ただし、N+シリコン・カーバイドをP+シリコン・カーバ イドと置換し、P-シリコン・カーバイドをN-シリコン・カーバイドと置換し、 P+シリコン・カーバイドをN+シリコン・カーバイドと置換する。 図5及び図6のトンネル・ダイオードデバイスは、それぞれ、図1B及び図2 Bに関して先に説明した技法を利用して製造することができるが、トンネル・ダ イオードデバイスでは、基板10及び50はN+シリコン・カーバイドである。 残りの製造プロセスは、それぞれのデバイスについて先に説明したものと同一で ある。 第1、第2及び第3エピタキシャル層のキャリア濃度が同一である場合、これ らの層は、単一のエピタキシャル層として形成することができ、図7及び図8の デバイスを作成することができる。図7及び図8のデバイスは、図2A、図2B 、図4、及び図6のデバイスを作成する際に利用した技法と同一のものを利用し て作成する。しかしながら、3つのエピタキシャル層を成長させる代わりに、前 述の方法を用いて、単一のN-エピタキシャル層164を成長させる。次いで、 トレンチ174を第1エピタキシャル層164内の所定の深さまでエッチングし 、前述のように、トレンチの底部にイオン注入によってP+領域を形成する。オ ーミック・コンタクト、メサ及び絶縁層の形成は、図2A、図2B、図4、及び 図6に関してここで説明したように実行する。更に、当業者には認められようが 、図1A〜図6のデバイスにおけるいずれの2つの隣接するエピタキシャル層が 同一の導電型であり、同一キャリア濃度を有する場合、これらの層は単一のエピ タキシャル層として形成することができる。但し、このような形成がゲート・グ リッドの実現を妨げないことを条件とする。 動作において、本発明のデバイスは、通常状態ではオンとなり、電流をデバイ スのアノードからカソードに流させる。ゲート・グリッドにバイアスを印加する と、逆バイアス状態のPN接合が形成され、ゲート・グリッドのエレメント間の 電流導通経路をピンチオフする。ターン・オフの間、ゲート電流は、ゲート・グ リッド・エレメント間の導通チャネル内の電子ホール・プラズマを抽出し、デバ イスがアノード/カソード電圧を支持することを可能にする。更に、本発明のデ バイスは、低濃度にドープしたドリフト層への少数キャリア注入によって、非常 に高いオン状態電流密度を提供しなければならない。これらのデバイスは、デバ イスのオン状態中、500A/cm2よりも高い電流密度のスイッチングを考慮 しなければならない。また、これらのデバイスは、オン状態抵抗が低くなければ ならない。 N-ドリフト領域デバイスに関して、順方向阻止モードでデバイスを動作させ るには、ゲートに十分大きな負電圧を印加し、ゲート・グリッドエレメント間の N-領域内にポテンシャル・バリアを形成し、電流の流れを妨げる。ゲート上の 負電圧が高いほど、デバイスの最大阻止電圧能力に到達するまで、アノード上で 阻止することが可能な電圧は高くなる。この能力は、いずれも、第1エピタキシ ャル層(20、60)の特性のゲート・ブレークダウン電圧によって決定される 。ゲート電圧をカソードに対して正から負に切り替えた場合、チャネル領域内の キャリアは、デバイスが電圧をサポートし始めることができる前に、ゲートを通 じて抽出しなければならない。この電荷抽出の間、ストレージ・タイム(蓄積時 間)と称されるインターバルの間に、一定のゲート電流が流れる。一旦チャネル 内の蓄積電荷が除去されると、ポテンシャル・バリアが形成され、デバイスは電 圧をサポートすることが可能となる。その後、ドリフト領域内の蓄積電荷は、キ ャリアの再結合によって減衰する。このため、フォール・タイムと呼ばれる期間 にアノード電流が減少することになる。ストレージ・タイム及びフォール・タイ ムは双方共、フィールド制御型デバイスのスイッチング特性に影響を与え、かか るデバイスが切り替える可能な速度を制限する。 先に述べたように、P+ゲート・グリッド又はN+ゲート・グリッドの形成は、 低濃度ドープ阻止層へのイオン注入によって行われる。図1A、図1B、図3及 び図5の埋め込みゲートの実施形態では、注入領域の上に、別の低濃度にドープ したエピタキシャル層を成長させなければならない。これは、ゲート接合にバイ アスをかけるときに形成される逆バイアス空乏領域を支持するために十分な厚さ とする。続く低濃度ドープ層の厚さは、意図する最大ゲート電圧によって決まる 。これは、デバイスの定格最大電圧を、以下で説明する電圧阻止利得で除算した ものよりも大きい、ゲート上面側電極(デバイスの極性に応じてアノード又はカ ソードのいずれか)の電圧を支持するのに十分な厚さでなければならない。 イオン注入後の第1エピタキシャル層の結晶品質は、デバイスのピンチ・オフ を行うためにゲート上に印加する逆バイアスを支持し得る程に十分良好でなけれ ばならない。フィールド制御型デバイスでは、このバイアスは50Vもの高さに 達する可能性があるが、より典型的には、10Vから20Vの範囲である。ゲー ト・グリッド間の領域のピンチ・オフに対応するゲート電圧は、以下の式で近似 することができる。 VG=Vbi−qND(S/2)2/(2εS) なお、qは電子電荷、NDは第2エピタキシャル領域のドーピング・レベル、S はゲート・グリッドのエレメント間のギャップ、εSはSiCの誘電率、そして Vbiはゲート接合の内部電位(built in potential)である。Vbiは、以下の式で 与えられる。 Vbi=kT/q・ln(NAD/ni 2) なお、kはボルツマン定数、Tはケルヴィンを単位とする温度、NDはN型領域 の濃度、NAはP型領域の濃度、そしてniはSiCの真性(intrinsic)濃度で ある。したがって、VGは、ゲート・グリッド・エレメントの間隔、及びドリフ ト領域のドーピング濃度の選択によって制御することができる。 デバイスの順方向阻止電圧利得Gは、以下の式で近似することができる。 G≒LWd/S2 ただし、Lはゲート・グリッドの注入領域の厚さ、Wdはアノードに向かう方向 のゲート接合の空乏幅、Sはゲート・グリッドの注入領域間のギャップである。 最小バイアスにおける順方向オン状態I−V関係は、以下の式を用いて近似す ることができる。 IA=4AqDai/Xn・exp[qVAK/(2kT)] ここで、IAはアノード電流、Aはアノードの面積、Daは両極性(ambipolar) 拡散係数、niはSiCの真性濃度、VAKはアノード−カソード電圧、そしてXn はドリフト領域の厚さである。 より大きな逆ゲート・バイアスによる順方向バイアスでは、ピンチオフが生じ 、電子に対するポテンシャル・バリアが形成され、カソードからアノードへの電 子移動を妨げる。このバリアは、電子の供給を制限し、電流全体の制御要因とな る。バリアの高さφBは、ゲート電圧によって制御されるだけでなく、大きなVA K によっても低下させることができる。φBのVAKに対する依存性を静電誘導と呼 び、デバイスのゲート構造の寸法によって決まる。このような場合、アノード電 流は、以下の式によって近似することができる。 IA=I0・exp[q(ηVG+θVAK)/(kT)] ここで、I0は飽和電流、η及びθは所与のデバイス構造に対する定数であり、 バリアの高さに対するVG及びVAKの制御を示す。 前述のデバイス間で選択する際、埋め込みゲート構造を有する前述のデバイス は、従来の製造技術を用いて、カソード/アノード・エリアの一層効率的な使用 、及び一層効率的な電流のゲート制御を可能とし、その結果、オン状態抵抗が低 下し、順方向阻止電圧利得が高くなる。トレンチの底部に形成されたゲート・グ リッドを有する前述のデバイスに関しては、これらのデバイスは、ゲート・グリ ッド抵抗が低く、その結果ターン・オフの間のゲート・デバイアス効果(gate de biasing effect)が低下する。 ゲート−カソード又はゲート−アノードのメタライゼーションのレイアウトは 、フィールド制御型デバイスのオン状態の電圧降下、スイッチング速度及び阻止 利得を決定する際に、重要な役割を担う。このメタライゼーションのレイアウト は、電流がデバイスのダイ全体にわたって均一となることを確保しなければなら ない。その結果、オン抵抗の低下、スイッチング速度の上昇、及び高い阻止利得 が得られる。本発明と共に多くのレイアウト設計が利用できるが、インボリュー ト・ゲ ート構造(involute gate structure)が好ましい。しかしながら、同様に利用可 能な単純な矩形状レイアウト設計を図9及び図10に示している。 先の検討を基にすると、本発明のデバイスでは、典型的に、その低濃度ドープ 領域全体(層20又は層60)の厚さが約10μ〜約300μとなる。層の厚さ は、所望のブレークダウン電圧によって異なる。本発明によるデバイスのゲート ・グリッドを構成する注入領域即ちトレンチ間のギャップ(S)は、できるだけ 小さくしなければならず、典型的な距離は約0.5μ〜約5μである。埋め込み ゲート・グリッドのエレメント又はトレンチ内に形成されたゲート・グリッドの 注入領域の幅も、約0.5μ〜約5μとすればよい。これらの領域は、エピタキ シャル層のキャリア濃度が低くなるに連れて、様々な深さでこれらの中に形成す ることができる。ゲート・グリッドに適した深さは、約5μ〜エピタキシャル層 厚とすればよい。ゲート・グリッドを構成する注入領域の厚さ即ち深さ(L)は 、できるだけ厚くすべきであるが、約500〜約5μが適していると考えられる 。第1オーミック・コンタクトを形成する高キャリア濃度エピタキシャル層に適 した厚さは、約500〜約5μである。 P+あるいはN+導電型領域及びエピタキシャル層のドーピングに関して、これ らの領域は、過度な製造欠陥を伴わずにできるだけ高濃度にドープしなければな らない。約1×1018よりも高いキャリア濃度が、これらの領域及びエピタキシ ャル層には適している。しかしながら、約1×1018よりも高いキャリア濃度が 好ましい。P型領域を生産するのに適したドーパントには、アルミニウム、硼素 又はガリウムが含まれる。N型領域を生産するのに適したドーパントには、窒素 及び燐が含まれる。アルミニウムは、P+領域に好適なドーパントであり、前述 のような高温イオン注入を用いて、1000℃〜1500℃の温度を用いて、P+ 領域にアルミニウムを注入することが好ましい。約3×1017cm-3までのキ ャリア濃度が、N-又はP-エピタキシャル層には適しているが、しかしながら、 約3×1016以下のキャリア濃度も好ましい。多数のN-又はP-エピタキシャル 層に関しては、約1×1013〜約5×1016のキャリア濃度が、ゲート・グリッ ドの下に位置する第1エピタキシャル層には適している。ゲート・グリッドを形 成する第2エピタキシャル層には、約1×1013〜約1×1016のキャリア濃度 が適している。ゲート・グリッドの上に位置する第3エピタキシャル層には、約 5×1017〜約5×1019のキャリア濃度が適している。先に論じたように、相 対的なキャリア濃度は、3つのエピタキシャル層間で変化する可能性があるが、 好適なキャリア濃度は、第1エピタキシャル層には1×1015、第2エピタキシ ャル層には1×1014、そして第3エピタキシャル層には5×1015である。こ のように、ゲート・グリッドは、キャリア濃度が最も低いエピタキシャル層に形 成することが好ましい。 前述の本発明によるデバイスの特性に基づくと、かかるデバイスのスイッチン グ時間は、50〜500nsecとすることができる。これと比較して、他のフ ィールド制御型デバイスのスイッチング時間は、それらの電圧定格にもよるが、 2〜100μsecである。また、本発明のデバイスであれば、10000Vの 大きな順方向ブレークダウン電圧、及び同等の大きさの逆ブレークダウン電圧を 当然有するであろう。50以上の阻止利得も、本発明によるデバイスによって得 られるであろう。したがって、40Vという低いゲート電圧でも、2000ボル トの阻止電圧が達成可能なはずである。また、これらのデバイスは、500A/ cm2以上の電流密度も可能であろう。最後に、これらのデバイスは、400℃ を越える温度でも当然動作可能であろう。 図面及び明細書においては、本発明の典型的な好適な実施形態を開示した。具 体的な用語を用いたが、これらは汎用的な記述の意味で用いたに過ぎず、限定の 目的ではない。本発明の範囲は、以下の請求の範囲に明記してある。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年5月3日(1999.5.3) 【補正内容】 明細書の第2頁25行目〜第3頁第19行目(英文明細書の第3頁に対応)の 「したがって、……形成されている。」を、以下の通り補正する。 「したがって、ブレークダウン電圧の上昇、低いオン抵抗、電流能力の向上、及 びスイッチング速度の向上を兼ね備えた、高性能フィールド制御型デバイスを開 発する必要性がある。 米国特許第5612547号には、6Hシリコン・カーバイドで形成されたシ リコン・カーバイド・静電誘導トランジスタが開示されている。この好適な静電 誘導トランジスタは、レセスト(recessed)・ショットキー・バリア・ゲート型 であり、これには、シリコン・カーバイドに拡散P/N接合を形成してしまうと いう問題があることが知られている。DE(ドイツ)94 11 601 Uは、 ゲート・グリッドを有するデバイスの図を含んでいる。ヨーロッパ特許出願のE P 0 701 288 A2には、多数のシリコン・デバイスが開示されている。 PCT公表公報WO 95/34915号は、シリコン・カーバイト中の半導体 デバイスについて開示しており、また、シリコン・カーバイト中のデバイス製造 に伴う問題について記載している。 発明の目的及び概要 以上の点に鑑み、本発明の目的の1つは、既存のデバイスよりも電流密度能力 が高いフィールド制御型デバイスを提供することである。本発明の別の目的は、 従来のデバイスよりもブレークダウン電圧が高いフィールド制御型デバイスを提 供することである。本発明の更に別の目的は、従来のフィールド制御型デバイス よりもスイッチング速度を改善した、フィールド制御型デバイスを提供すること である。 これらの目的に鑑み、本発明のフィールド制御型バイポーラ・スイッチの一実 施形態は、上面及び下面を有する第1導電型のバルク単結晶シリコン・カーバイ ド基板を含んでいる。基板の上面上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第1 エピタキシャル層が形成されている。シリコン・カーバイドの第1エピタキシャ ル層上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第2エピタキシャル層が形成され ている。第2エピタキシャル層内に、第3導電型シリコン・カーバイドの複数の 領域が形成され、第2エピタキシャル層内にゲート・グリッドを形成する。第2 エピタキシャル層上に、第2導電型シリコン・カーバイドの第3エピタキシャル 層が形成され、第3エピタキシャル層上に、第2導電型シリコン・カーバイドの 第4エピタキシャル層が形成されている。第4エピタキシャル層は、第1エピタ キシャル層、第2エピタキシャル層及び第3エピタキシャル層内におけるよりも ドーピング濃度が高い。第4エピタキシャル層上に、第1オーミック・コンタク トが形成され、基板の下面上に第2オーミック・コンタクトが形成されている。 」 明細書の第32頁第15〜20行目(英文明細書の第40頁に対応)の「これ らの……明記してある。」を、以下の通り訂正する。 「これらのデバイスは、500A/cm2以上の電流密度も可能であろう。最後 に、これらのデバイスは、400℃を越える温度でも当然動作可能であろう。」 請求の範囲を以下の通り補正する。 「1.高電圧高電流フィールド制御バイポーラ・スイッチであって、 上面及び仮面を有する、第1導電型のバルク単結晶シリコン・カーバイド基板 (10、50)と、 前記基板の前記上面上にある、第2導電型のシリコン・カーバイドからなる第 1エピタキシャル層(20、60)と、 前記シリコン・カーバイドからなる第1エピタキシャル層上に形成された、前 記第2導電型のシリコン・カーバイドからなる第2エピタキシャル層(22、6 2)と、 前記第2エピタキシャル層内に形成され、前記第2エピタキシャル層内にゲー ト・グリッドを形成する、第2導電型とは反対の第3導電型のシリコン・カーバ イドからなる複数の領域(30、70)と、 前記第2エピタキシャル層上に形成され、前記第2導電型のシリコン・カーバ イドからなる第3エピタキシャル層(24、64)と、 前記第3エピタキシャル層上にあり、前記第2導電型のシリコン・カーバイド からなる第4エピタキシャル層であって、前記第1エピタキシャル層、前記第2 エピタキシャル層及び前記第3エピタキシャル層内におけるよりもキャリア濃度 が高い第4エピタキシャル層(26、66)と、 前記第4エピタキシャル層上にある第1オーミック・コンタクト(42、82 )と、 前記基板の前記下面上に形成された第2オーミック・コンタクト(40、80 )と、 前記ゲート・グリッドに接続されたオーミック・ゲート・コンタクトであって 、バイアスが印加されたときに、前記第1オーミック・コンタクトと前記第2オ ーミック・コンタクトとの間の電流をピンチオフするオーミック・ゲート・コン タクト(84)と を備えることを特徴とするフィールド制御バイポーラ・スイッチ。 2.請求項1記載のフィールド制御バイポーラ・スイッチにおいて、 該スイッチは更に、前記第3及び第4エピタキシャル層内に形成された複数の トレンチ(74)を備え、前記第2エピタキシャル層内に形成された前記第3導 電型のシリコン・カーバイドからなる前記複数の領域が、前記複数のトレンチの 底部にあり、 前記オーミック・ゲート・コンタクトが、前記トレンチ内に形成された前記第 3導電型のシリコン・カーバイド上に形成されたオーミック・ゲート・コンタク トから成る ことを特徴とするフィールド制御バイポーラ・スイッチ。 3.請求項1又は2記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、前 記第2エピタキシャル層(22、64)は、キャリア濃度が前記第1エピタキシ ャル層(20、60)よりも低いことを特徴とするフィールド制御型バイポーラ ・スイッチ。 4.請求項1〜3いずれかに項記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチに おいて、前記第3エピタキシャル層(24、64)及び前記第1エピタキシャル 層(20、60)は、キャリア濃度が実質的に同一であることを特徴とするフィ ールド制御型バイポーラ・スイッチ。 5.請求項1〜4いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにお いて、前記第3エピタキシャル層824、64)及び前記第2エピタキシャル層 (22、62)は、キャリア濃度が実質的に同一であることを特徴とするフィー ルド制御型バイポーラ・スイッチ。 6.請求項1〜5いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにお いて、前記デバイスが更に、第4導電型の第5エピタキシャル層(12、52) を備え、該第5エピタキシャル層が、前記基板の前記上面上に形成され、かつ前 記基板と前記第1エピタキシャル層との間に配置されており、前記第1エピタキ シャル層が、前記第5エピタキシャル層上に形成されていることを特徴とするフ ィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 7.請求項1〜5いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにお いて、前記第1導電型及び前記第3導電型がP型導電性であり、前記第2導電型 がN型導電性であり、前記第1オーミック・コンタクトがカソード・コンタクト であり、前記第2オーミック・コンタクトがアノード・コンタクトであることを 特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 8.請求項1〜5のいずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチに おいて、前記第1導電型及び前記第3導電型がN型導電性であり、前記第2導電 型がP型導電性であり、前記第1オーミック・コンタクトがアノード・コンタク トであり、前記第2オーミック・コンタクトがカソード・コンタクトであること を特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 9.請求項6記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、前記第1 導電型がN型導電性であり、前記第2導電型がN導電性であり、前記第3導電型 がP型導電性であり、前記第4導電型がP型導電性であり、前記第1オーミック ・コンタクトがカソード・コンタクトであり、前記第2オーミック・コンタクト がアノード・コンタクトであることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・ スイッチ。 10.請求項1〜9いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチに おいて、前記基板(10、50)、並びに前記第1、第2、第3及び第4エピタ キシャル層(20、60:22、62:24、64:26、66)が、前記バイ ポーラ・スイッチの周辺を規定する側壁を有するメサ(36、76)を形成し、 該メサの前記側壁が、下方向に前記基板内部まで達していることを特徴とするフ ィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 11.請求項1〜10いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチ において、該スイッチは更に、 前記メザの底面において、前記基板内に形成された前記第1導電型のシリコン ・カーバイドからなる領域(11、51)と、 前記第2導電型のシリコン・カーバイドの前記領域上に形成された前記第2オ ーミック・コンタクトに電気的に接続されたオーミック・コンタクト(48、8 8)と を備えることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 12.請求項6記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、前記第 1、第2、第3、第4及び第5エピタキシャル層が、前記デバイスの周辺を規定 する側壁を有するメサを形成し、該メサの前記側壁が、下方向に延び、前記第1 、第2、第3及び第4エピタキシャル層を通過し、前記第5エピタキシャル層内 部に達することを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 13.請求項12記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、該ス イッチは更に、前記メサの前記側壁の底面において、前記第5エピタキシャル層 上に形成された前記第2オーミック・コンタクトに電気的に接続されたオーミッ ク・コンタクトを備えることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッ チ。 14.請求項1〜13いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチ において、該スイッチは更に、前記メサの前記側壁上に形成され、前記側壁を保 護する絶縁層(38、78)を備えることを特徴とするフィールド制御型バイポ ーラ・スイッチ。 15.請求項1〜14いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチ において、前記シリコン・カーバイドが、4Hシリコン・カーバイドから成るこ とを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 16.請求項1〜15いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチ において、前記ゲート・グリッドが、複数の櫛形フィンガを備えることを特徴と するフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 17.請求項16記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、 前記オーミック・ゲート・コンタクトが、前記ゲート・グリッドの前記櫛形フ ィンガ上に形成された複数の櫛形フィンガを備え、前記オーミック・ゲート・コ ンタクトの前記櫛形フィンガが、前記ゲート・グリッドの前記櫛形フィンガに実 質的に平行であり、 前記第1オーミック・コンタクトが、第4エピタキシャル層上に形成され、か つ前記オーミック・ゲート・コンタクトの櫛形フィンガと交互に配置された複数 の櫛形フィンガで構成されている ることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 18.請求項1、2、4〜17いずれかに記載のフィールド制御バイポーラ・ス イッチにおいて、第1エピタキシャル層及び第2エピタキシャル層は、1つのエ ピタキシャル層として形成されていることを特徴とするフィールド制御バイポー ラ・スイッチ。 19.請求項1、2、4〜18いずれかに記載のフィールド制御バイポーラ・ス イッチにおいて、第1エピタキシャル層、第2エピタキシャル層及び第3エピタ キシャル層は、1つのエピタキシャル層として形成されていることを特徴とする フィールド制御バイポーラ・スイッチ。」
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW 【要約の続き】 バイアスが印加されたときに、第1オーミック・コンタ クトと第2オーミック・コンタクトとの間の電流がピン チオフされる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.高電圧高電流フィールド制御バイポーラ・スイッチであって、 上面及び仮面を有する、第1導電型のバルク単結晶シリコン・カーバイド基板 と、 前記基板の前記上面上にある、第2導電型シリコン・カーバイドからなる第1 エピタキシャル層と、 前記シリコン・カーバイドからなる第1エピタキシャル層上に形成された、前 記第2導電型シリコン・カーバイドからなる第2エピタキシャル層と、 前記第2エピタキシャル層内に形成され、前記第2エピタキシャル層内にゲー ト・グリッドを形成する、第3導電型シリコン・カーバイドからなる複数の領域 と、 前記第2エピタキシャル層上に形成された、前記第2導電型シリコン・カーバ イドからなる第3エピタキシャル層と、 前記第3エピタキシャル層上にあり、前記第2導電型シリコン・カーバイドか らなる第4エピタキシャル層であって、前記第1エピタキシャル層、前記第2エ ピタキシャル層及び前記第3エピタキシャル層内におけるよりもキャリア濃度が 高い第4エピタキシャル層と、 前記第4エピタキシャル層上にある第1オーミック・コンタクトと、 前記基板の前記下面上に形成された第2オーミック・コンタクトと、 前記ゲート・グリッドに接続されたオーミック・ゲート・コンタクトであって 、バイアスが印加されたときに、前記第1オーミック・コンタクトと前記第2オ ーミック・コンタクトとの間の電流をピンチオフするオーミック・ゲート・コン タクトと を備えることを特徴とする高電圧高電流フィールド制御バイポーラ・スイッチ。 2.請求項1記載の高電圧高電流フィールド制御バイポーラ・スイッチにおいて 、該スイッチは更に、 前記第3及び第4エピタキシャル層内に形成された複数のトレンチを備え、前 記第2エピタキシャル層内に形成された前記第3導電型シリコン・カーバイドの 前記複数の領域が、前記複数のトレンチの底部にあり、 前記オーミック・ゲート・コンタクトが、前記トレンチ内に形成された前記第 3導電型シリコン・カーバイド上に形成されたオーミック・ゲート・コンタクト から成る ことを特徴とする高電圧高電流フィールド制御バイポーラ・スイッチ。 3.請求項1又は2記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、前 記第2エピタキシャル層は、キャリア濃度が前記第1エピタキシャル層よりも低 いことを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 4.請求項1〜3いずれかに項記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチに おいて、前記第3エピタキシャル層及び前記第1エピタキシャル層は、キャリア 濃度が実質的に同一であることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイ ッチ。 5.請求項1〜4いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにお いて、前記第3エピタキシャル層及び前記第2エピタキシャル層は、キャリア濃 度が実質的に同一であることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッ チ。 6.請求項1〜5いずれかに記載の高電圧高電流フィールド制御型バイポーラ・ スイッチにおいて、前記デバイスが更に、第4導電型の第5エピタキシャル層を 備え、該第5エピタキシャル層が、前記基板の前記上面上に形成され、かつ前記 基板と前記第1エピタキシャル層との間に配置されており、前記第1エピタキシ ャル層が、前記第5エピタキシャル層上に形成されていることを特徴とするフィ ールド制御型バイポーラ・スイッチ。 7.請求項1〜6いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにお いて、前記第1導電型及び前記第3導電型がP型導電性であり、前記第2導電型 がN型導電性であり、前記第1オーミック・コンタクトがカソード・コンタクト であり、前記第2オーミック・コンタクトがアノード・コンタクトであることを 特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 8.請求項1〜6のいずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチに おいて、前記第1導電型及び前記第3導電型がN型導電性であり、前記第2導電 型がP型導電性であり、前記第1オーミック・コンタクトがアノード・コンタク トであり、前記第2オーミック・コンタクトがカソード・コンタクトであること を特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 9.請求項1〜6のいずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチに おいて、前記第1導電型がN型導電性であり、前記第2導電型がN導電性であり 、前記第3導電型がP型導電性であり、前記第4導電型がP型導電性であり、前 記第1オーミック・コンタクトがカソード・コンタクトであり、前記第2オーミ ック・コンタクトがアノード・コンタクトであることを特徴とするフィールド制 御型バイポーラ・スイッチ。 10.請求項1〜9いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチに おいて、前記基板、並びに前記第1、第2、第3及び第4エピタキシャル層が、 前記バイポーラ・スイッチの周辺を規定する側壁を有するメサを形成し、該メサ の前記側壁が、下方向に前記基板内部まで達していることを特徴とするフィール ド制御型バイポーラ・スイッチ。 11.請求項1〜10いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチ において、該スイッチは更に、 前記メサの底面において、前記基板内に形成された前記第1導電型シリコン・ カーバイドからなる領域と、 前記第2導電型シリコン・カーバイドの前記領域上に形成された前記第2オー ミック・コンタクトに電気的に接続されたオーミック・コンタクトと を備えることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 12.請求項6記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、前記第 1、第2、第3、第4及び第5エピタキシャル層が、前記デバイスの周辺を規定 する側壁を有するメサを形成し、該メサの前記側壁が、下方向に延び、前記第1 、第2、第3及び第4エピタキシャル層を通過し、前記第5エピタキシャル層内 部に達することを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 13.請求項12記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、該ス イッチは更に、前記メサの前記側壁の底面において、前記第5エピタキシャル層 上に形成された前記第2オーミック・コンタクトに電気的に接続されたオーミッ ク・コンタクトを備えることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッ チ。 14.請求項1〜13いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチ において、該スイッチは更に、前記メサの前記側壁上に形成され、前記側壁を保 護する絶縁層を備えることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ 。 15.請求項1〜14いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチ において、前記シリコン・カーバイドが、4Hシリコン・カーバイドから成るこ とを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 16.請求項1〜15いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチ において、前記ゲート・グリッドが、複数の櫛形フィンガを備えることを特徴と するフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 17.請求項16記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、前記 オーミック・ゲート・コンタクトが、前記ゲート・グリッドの前記櫛形フィンガ 上に形成された複数の櫛形フィンガを備え、前記オーミック・ゲート・コンタク トの前記櫛形フィンガが、前記ゲート・グリッドの前記櫛形フィンガに実質的に 平行であることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 18.高電圧高電流フィールド制御バイポーラ・スイッチにおいて、 上面及び下面を有する第1導電型のバルク単結晶シリコン・カーバイド基板と 、 前記基板の前記上面上にある、第2導電型シリコン・カーバイドからなる第1 エピタキシャル層と、 前記第1エピタキシャル層内に形成され、前記第1エピタキシャル層内にゲー ト・グリッドを形成する、第3導電型シリコン・カーバイドからなる複数の領域 と、 前記シリコン・カーバイドからなる第1エピタキシャル層上に形成された、前 記第2導電型シリコン・カーバイドからなる第2エピタキシャル層と、 前記第2エピタキシャル層上にある、前記第2導電型シリコン・カーバイドか らなる第3エピタキシャル層であって、前記第1エピタキシャル層及び前記第2 エピタキシャル層内におけるよりもキャリア濃度が高い第3エピタキシャル層と 、 前記第3エピタキシャル層上にある第1オーミック・コンタクトと、 前記基板の前記下面上に形成された第2オーミック・コンタクトと、 前記ゲート・グリッドに接続されたオーミック・ゲート・コンタクトであって 、バイアスが印加されたときに、前記第1オーミック・コンタクトと前記第2オ ーミック・コンタクトとの間の電流をピンチオフするオーミック・ゲート・コン タクトと を備えることを特徴とするフィールド制御バイポーラ・スイッチ。 19.請求項18記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、前記 第2エピタキシャル層及び前記第1エピタキシャル層は、キャリア濃度が実質的 に同一であることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 20.請求項18又は19記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおい て、前記デバイスが更に、第4導電型の第4エピタキシャル層を備え、該第4エ ピタキシャル層が、前記基板の前記上面上に形成され、かつ前記基板と前記第1 エピタキシャル層との間に配置されており、前記第1エピタキシャル層が、前記 第4エピタキシャル層上に形成されていることを特徴とするフィールド制御型バ イポーラ・スイッチ。 21.請求項18〜20のいずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイ ッチにおいて、 該スイッチは更に、前記第2及び前記第3エピタキシャル層内に形成された複 数のトレンチを備え、前記第1エピタキシャル層内に形成された前記第3導電型 シリコン・カーバイドの前記複数の領域が、前記複数のトレンチの底部にあり、 前記オーミック・ゲート・コンタクトが、前記トレンチ内に形成された前記第 3導電型シリコン・カーバイド上に形成されたオーミック・ゲート・コンタクト から成り、バイアスが前記オーミック・ゲート・コンタクトに印加されたときに 、前記第1オーミック・コンタクトと前記第2オーミック・コンタクトとの間の 電流をピンチオフする ことを特徴とするフィールド制御バイポーラ・スイッチ。 22.請求項18〜21のいずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイ ッチにおいて、前記第1エピタキシャル層は、キャリア濃度が前記第2エピタキ シャル層よりも低いことを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 23.請求項18〜22いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッ チにおいて、前記デバイスが更に、第4導電型の第4エピタキシャル層を備え、 該第4導電型の第4エピタキシャル層が、前記基板の前記上面上に形成され、前 記基板と前記第1エピタキシャル層との間に配置されており、前記第1エピタキ シャル層が、前記第3エピタキシャル層上に形成されていることを特徴とする高 電圧高電流フィールド制御型バイポーラ・スイッチ 24.請求項18〜23いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッ チにおいて、前記第1導電型及び前記第3導電型がP型導電性であり、前記第2 導電型がN型導電性であり、前記第1オーミック・コンタクトがカソード・コン タクトであり、前記第2オーミック・コンタクトがアノード・コンタクトである ことを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 25.請求項18〜23いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッ チにおいて、前記第1導電型及び前記第3導電型がN型導電性であり、前記第2 導電型がP型導電性であり、前記第1オーミック・コンタクトがアノード・コン タクトであり、前記第2オーミック・コンタクトがカソード・コンタクトである ことを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 26.請求項18〜23いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッ チにおいて、前記第1導電型がN型導電性であり、前記第2導電型がN型導電性 であり、前記第3導電型がP型導電性であり、前記第4導電型がP型導電性であ り、前記第1オーミック・コンタクトがカソード・コンタクトであり、前記第2 オーミック・コンタクトがアノード・コンタクトであることを特徴とするフィー ルド制御型バイポーラ・スイッチ。 27.請求項18〜26のいずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイ ッチにおいて、前記基板、並びに前記第1、第2、及び第3エピタキシャル層が 、前記トランジスタの周辺を規定する側壁を有するメサを形成し、該メサの前記 側 壁が下方向に前記基板内部まで達していることを特徴とするフィールド制御型バ イポーラ・スイッチ。 28.請求項18〜27いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッ チにおいて、該スイッチは更に、 前記メサの底面において、前記基板内に形成された前記第1導電型シリコン・ カーバイドからなる領域と、 前記第2導電型シリコン・カーバイドからなる前記領域上に形成された前記第 2オーミック・コンタクトに電気的に接続されたオーミック・コンタクトとを備 えることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 29.請求項18〜28いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッ チにおいて、前記第1、第2、第3及び第4エピタキシャル層が、前記バイポー ラ・スイッチの周辺を規定する側壁を有するメサを形成し、該メサの前記側壁が 、下方向に延び、前記第1、第2及び第3エピタキシャル層を通過し、前記第4 エピタキシャル層内部に達していることを特徴とするフィールド制御型バイポー ラ・スイッチ。 30.請求項29記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、該ス イッチは更に、前記メサの前記側壁の底面において、前記第4エピタキシャル層 上に形成された前記第2オーミック・コンタクトに電気的に接続されたオーミッ ク・コンタクトを備えることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッ チ。 31.請求項29又は30記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおい て、該スイッチは更に、前記メサの前記側壁上に形成され、該側壁を保護する絶 縁層を備えることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 32.請求項18〜31いずれかに記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッ チにおいて、前記ゲート・グリッドが、複数の櫛形フィンガを備えることを特徴 とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。 33.請求項32記載のフィールド制御型バイポーラ・スイッチにおいて、 前記オーミック・ゲート・コンタクトが、前記ゲート・グリッドの前記櫛形フ ィンガ上に形成された複数の櫛形フィンガを備え、前記オーミック・ゲート・コ ンタクトの前記櫛形フィンガが、前記ゲート・グリッドの前記櫛形フィンガと実 質的に平行であり、 前記第1オーミック・コンタクトが、前記第3エピタキシャル層上に形成され 、前記オーミック・ゲート・コンタクトの櫛形フィンガ間に配置された複数の櫛 形フィンガを備えることを特徴とするフィールド制御型バイポーラ・スイッチ。
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