JP2001519812A - ソマトスタチン作動薬 - Google Patents

ソマトスタチン作動薬

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JP2001519812A JP54289198A JP54289198A JP2001519812A JP 2001519812 A JP2001519812 A JP 2001519812A JP 54289198 A JP54289198 A JP 54289198A JP 54289198 A JP54289198 A JP 54289198A JP 2001519812 A JP2001519812 A JP 2001519812A
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パツチエツト,アーサー・エイ
パステルナーク,アレキサンダー
バーク,スコツト
チエン,メン・シン
ジヨンストン,デイビツド
チヤツプマン,ケビン
ナーグンド,ラビ
タタ,ジエイムズ・アール
クオ,リヤンチン
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メルク エンド カンパニー インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、受容体サブタイプ2に対する高い選択性を有する強力なソマトスタチン作動薬化合物に関する。医薬的に許容される塩と水和物を含む式(I)の化合物が開示されている。該化合物は、糖尿病、癌、先端肥大症、再狭窄、抑鬱、過敏性腸症候群、疼痛および糖尿病性網膜症の治療において有用である。該化合物の多くは経口投与でも活性である。

Description

【発明の詳細な説明】 ソマトスタチン作動薬 発明の背景 ソマトスタチンは、SST−14(アミノ酸14個)およびSST−28(ア ミノ酸28個)という2種類の形で存在する広く分布しているペプチドである。 SSTは、強力な抗増殖効果を有するとともに、成長ホルモン、インシュリン、 グルカゴン、膵酵素類および胃酸の分泌調節などの複数の機能を有する。 ソマトスタチンの作用機序には、高アフィニティ膜関連の受容体が介在してい る。5種類のソマトスタチン受容体(SSTR1〜5)が知られている(Reisin e,T;Bell,G.I.,Endocrine Reviews 1995,16,427-442)。5種類の受容体は いずれも不均一に分布しており、薬理的に区別される。非常に多数のペプチド類 縁体についての構造機能相関試験から、ソマトスタチンのTrp−Lysジペプ チドが高アフィニティ結合において重要であることが明らかになっている。従っ て、それらの受容体を利用できれば、サブタイプに対する選択的に活性なリガン ドを設計して、その生理機能を明らかにし、臨床土の利用分野を導 き出すことが可能となる。例えば、サブタイプ選択的ペプチドを利用する研究か ら、ソマトスタチンサブタイプ2受容体(SSTR2)が、下垂体前葉からの成 長ホルモン放出および膵臓からのグルカゴン放出の阻害に介在し、SSTR5選 択的作動薬かインシュリン放出を阻害することを示す証拠が得られている。その 結果は、糖尿病治療におけるSSTR2選択的類縁体の有用性と本発明の化合物 の多くがその選択性を有することを示唆するものである。 さらに、本明細書に記載の新規化合物は、先端肥大症、網膜新血管新生、神経 病性および内臓性の疼痛、過敏性腸症候群、慢性萎縮性胃炎、クローン病、慢性 関節リウマチおよびサルコイドーシスなどの各種状態の治療において有用である 。本発明の化合物は、細胞増殖を阻害し、乳癌などのある種の腫瘍の退行を生じ させる。該化合物は、血管形成術後の再狭窄を予防するのに有用であり、非ステ ロイド系抗炎症薬(NSAID)誘発潰瘍を予防し、大腸炎の治療および類嚢胞 黄斑浮腫の阻害において有用である。該化合物の中心的活性は、REM睡眠の促 進および認識機能の向上などである。該化合物はさらに、鎮痛活性をも有し、例 えば癌性疼痛、群発性頭痛および術後疼痛の 治療に有用であり、片頭痛発作および抑鬱の予防および治療において有用である 。本明細書に記載の化合物は、例えば癌、再狭窄およびアテローム性動脈硬化を 治療するためのラパマイシン(rapamycin)ならびに糖尿病治療におけるアンギ オテンシン変換酵素阻害薬およびインシュリンなどの他の療法と併用することが できる。本発明の化合物はさらに、天然ホルモンならびにオクトレオタイド(oc treotide)およびセグリタイド(seglitide)などの該ホルモンのペプチド類縁体 と比較して、大きさがかなり小さいことから、製剤が容易である。本発明の化合 物の多くは、経口投与後に活性を示す。発明の概要 本発明は、下記式Iによって表される化合物ならびに該化合物の医薬的に許容 される塩および水和物に関する。 式中、 R1は、−C1-10アルキル、−アリール、アリール(C1-6アルキル)−、(C3-7 シクロアルキル)(C1-6アルキル)−、(C1-5アルキル)−K−(C1-5ア ルキル)−、アリール(C0〜C5アルキル)−K−(C1〜C5アルキル)−およ び(C3-7シクロアルキル)(C0-5アルキル)−K−(C1-5アルキル)−から なる群から選択され; アルキル部分は、1〜5個のハロゲン基、S(O)m2a、1〜3個のOR2a 基またはC(O)OR2aによって置換されていても良く; アリールは、未置換あるいは1〜3個のC1-6アルキル基、1〜3個のハロゲ ン基、1〜2個の−OR2基、メチレンジオキシ、−S(O)m2、1〜2個の CF3、−OCF3もしくはNO2基、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O) OR2、−C(O)N(R22、1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R22、−N(R2)SO2フェニルまたは−N(R2)SO22によって置換され たフェニル、ナフチル、ビフェニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル 、アザインドール、ピリジル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、チアゾリルお よびベンズイミダゾリルからなる群から選択され; Kは−O−、−S(O)m−、−N(R2)C(O)−、−C(O)N(R2) −、−CR2=CR2−および−C≡C−からなる群から選択され; R1aは、HおよびC1-3アルキルからなる群から選択され; R1cは、H、−(CH2qSR2、−(CH2qOR2およびC1-8アルキルか らなる群から選択され; R2は、H、C1-8アルキル、(CH2t−アリールおよびC3-7シクロアルキ ルからなる群から選択され;2個のR2基が存在する場合、それらの基はそれら が結合している原子および何らかの介入原子と一体となってC3-8環を表すこと ができ、該環はO、SまたはNR3aを含んでいても良く;R3aは水素またはC1- 6 アルキルであり;該C1-6アルキルはOHによって置換されていても良く; R2がC1-8アルキルを表す場合、それは1〜5個のハロゲン基、S(O)m2 a 、1〜3個のOR2a基またはC(O)OR2aによって置換されていても良く; R2aは、HおよびC1-8アルキル(OHによって置換されていても良い)から なる群から選択され; Z1は、−O−、−CH2−および−NR2aからなる群から 選択され; Z2は、−O−、−CH2−、−CHR2b−および−NR2bからなる群から選択 され;Z2がNR2bを表す場合、それはR1c、QまたはWと連結してC5-8環を形 成していても良く、該環はO、S(O)mもしくはNR2aによって中断されてい ても良く; R2bは、H、C1-8アルキル、−(CH2t−アリール、−(CH2nCO22 、−(CH2nCON(R22、−(CH2nOHおよび−(CH2nOR2か らなる群から選択され; Wは、H、C1-8アルキル、−(CH2t−アリール(アリールはフェニル、 ビフェニルおよびナフチルから選択される)、−(CH2t−ヘテロアリール( ヘテロアリールは、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリア ゾリルおよびピラジニルから選択される)、−(CH2qC(O)OR2、−( CH2qOR2、−(CH2qOC(O)R2、−(CH2qC(O)R2、−( CH2qC(O)(CH2tアリール、−(CH2qN(R2)C(O)R2、− (CH2qC(O)N(R22、−(CH2qN(R2)SO22、−(CH2q N(R2)C(O)N(R22、−(CH2qO C(O)N(R22、−(CH2qN(R2)C(O)OR2、−(CH2qN( R2)SO2N(R22および−(CH2qS(O)m2からなる群から選択され ; 上記においてヘテロアリール部分は、ハロゲン、R2、N(R22もしくはO R2で置換されていても良く;R2、(CH2qおよび(CH2tは1〜2個のC1-4 アルキル、OH、OC1-8アルキル、O(CH2t−アリール、OC3-7シク ロアルキル、CO2H、CO21-8アルキル、CO2(CH2t−アリール、CO23-7シクロアルキルまたは1〜3個のハロゲン基で置換されていても良く; 前記アリール部分はさらに、1〜3個のハロゲン、−OR2、−CON(R22 、−C(O)OR2、C1-4アルキル、−S(O)m2、−N(R22、−CF3 または1H−テトラゾール−5−イルによって置換されていても良く; Qは下記の構造からなる群から選択されるものを表し; 式中、xおよびyは独立に0、1、2、3、4、5または6であり; Vは、−N(R6a)−、−S(O)m−、−O−、−CONR2−および−NR2 CO−からなる群から選択され; R6aは、水素、C1-8アルキル、R2C(O)−およびR2SO2−からなる群か ら選択され; R7およびR7aは独立に、水素、C1-6アルキル、CF3およびアリールからな る群から選択され; R8は、−NR45、−N(=NR9)NR10および−N+(R43からなる群 から選択され; R4およびR5は独立に、−R2、−C(=NR2)N(R22、−C(=NCN )N(R22、−C(=NC(O)R2)N(R22、−C(=NSO22)N (R22、−C(=NNO2)NR2、ヘテロアリール、−C(=O)N(R22 、−C(=O)R2、 2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピルおよび( CH2t−シクロプロピルからなる群から選択されるか; あるいはR4とR5が一体となって、−(CH2d−La(CH2e−を表し; Laは−C(R22−、−O−、−S(O)m−または−N(R2)−であり;d およびeは独立に1〜3であり;前記ヘテロアリールおよびR2は、1〜3個の C1-6アルキル基、1〜7個のハロゲン基、N(R22、OR2、N(R2)C( O)R2、C(O)N(R2)、OC(O)R2、S(O)m2、CF3、OCF3 、NO2、N(R2)C(O)(R2)、N(R2)C(O)N(R22、C(O) OR2、C(O)N(R22、SO2N(R22、N(R2)SO22またはメチ レンジオキシで置換されていても良く; Eは、−SO2−、−CO(C(R22n−、−C(=N−CN)−、−C( =N−NO2)−および−C(=N−SO2N(R22−からなる群から選択され ; R9およびR10は独立にHもしくはC1-8アルキルであるか、または両者が一体 となってC3-8環を表しても良く、該環はO、S(O)mもしくはNR2aによって 中断されていても良く; Bは下記の構造からなる群から選択され; この場合、C1-6アルキルによって置換されていても良い環および開環の外側 にある線 によって、結合箇所が示してあり;R2および(CH2qは上記で説明した通り であり;は、芳香族または非芳香族の5〜6員環を表し; GはN、CHまたはCであり; Yは、−C(O)−、−SO2−、−C(OR11)=、−C(SR11)=、− C(NR11)=、−C(R111-2=、=N−、NR11、=NC(O)−、−N (R11)C(R112 −または−C(R112−であり; Xは−N(R11)−、=N−、=N−C(R112−、−O−、−O−C(R1 12−、−S−、−S−C(R112−またはC(R112であり; R11はH、C1〜C8アルキル、−(CH2pOR2、−(CH2pN(R22 、(CH2pN(R2)C(O)N(R22、−(CH2pN(R2)C(O)R2 、(CH22ヘテロアリール、(CH2pN(R2)SO21〜C4アルキル、 −(CH2pC(O)N(R22または−(CH2pC(O)OR2であり;ヘ テロアリールは、テトラゾール、オキサジアゾール、イミダゾールまたはトリア ゾールであり、それらはR2、OR2またはN(R22によって置換されていても 良く、pは0〜3であり; Aは縮合芳香環もしくは非芳香環であり;該環は5〜12個の原子を有し;O 、SおよびNから選択される0〜4個のヘテロ原子を有し;C1-6アルキル、ハ ロゲン、−OR2、N(R22、メチレンジオキシ、−S(O)m2、−CF3、 −OCF3、−NO2、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、−C( O)N(R22、−1H−テトラゾール−5−イル、− SO2N(R22、−N(R2)SO2フェニル、N(R2)C(O)N(R2)お よび−N(R2)SO22から選択される1〜3個の基で置換されていても良く ; mは0〜2の整数であり; nは0〜3の整数であり; qは0〜3の整数であり; tは0〜3の整数である。 医薬組成物および治療方法も含まれる。発明の詳細な説明 本発明の化合物は、ソマトスタチンの作動薬であり、ソマトスタチン受容体サ ブタイプSSTR2に対して選択的である。該化合物は、糖尿病、癌、先端巨大 症、抑鬱、慢性萎縮性冑炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、網膜症、関節炎、内臓 性および神経病性の両方の疼痛の治療および予防ならびに再狭窄の予防などの多 くの臨床的用途を有する。該化合物の多くが経口投与で活性である。 本発明のある目的は、そのような化合物について説明することにある。 別の目的は、該ソマトスタチン作動薬の好ましい立体異性体 について説明することにある。 別の目的は、そのような化合物の製造方法について説明することにある。 別の目的は、該化合物の使用方法および有効成分として該化合物を含有する組 成物について説明することにある。これら以外の目的については、以下の説明を 読むことで明らかになるであろう。 本発明の1態様において、本発明の化合物およびそれの医薬的に許容される塩 および水和物は、下記構造式I’を有するものである。 式中、 R1は、−C1〜C10アルキル、アリール、アリール(C1〜C6アルキル)、( C3〜C7シクロアルキル)(C1〜C6アル キル)−、(C1〜C5アルキル)−K−(C1〜C5アルキル)−、アリール(C0 〜C5アルキル)−K−(C1〜C5アルキル)−および(C3〜C7シクロアルキ ル)(C0〜C5アルキル)−K−(C1〜C5アルキル)−からなる群から選択さ れ;Kは−O−、−S(O)m−、−N(R2)C(O)−、−C(O)N(R2 )−、−CR2=CR2−および−C≡C−からなる群から選択され;R2および アルキルは、1〜5個のハロゲン、S(O)m2a、1〜3個のOR2aまたはC (O)OR2aによって置換されていても良く;アリールは、未置換あるいは1〜 3個のC1〜C6アルキル基、1〜3個のハロゲン、1〜2個の−OR2、メチレ ンジオキシ、−S(O)m2、1〜2個の−CF3、−OCF3、ニトロ、−N( R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、−C(O)N(R2)(R2)、−1 H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R2)(R2)、−N(R2)SO2フ ェニルまたは−N(R2)SO22によって置換されたフェニル、ナフチル、ビ フェニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、アザインドール、ピリジ ル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、チアゾリルおよびベンズイミダゾリルか らなる群から選択され; R2は、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリールおよびC3〜C7シクロ アルキルからなる群から選択され;1個の原子上に2個のC1〜C6アルキル基が 存在する場合、それらの基が一体となってC3-8環を形成することができ、該環 は酸素、硫黄またはNR3aを含んでいても良く;R3aは水素または水酸基によっ て置換されていても良いC1〜C6アルキルであり;アリールは、この場合の基本 構造において定義した通りであり; R1aは、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から選択され; R2aは、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から選択され;該アルキルは 水酸基によって置換されていても良く; R2bは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2nCO2 2、−(CH2nCON(R22、−(CH2nOHまたは−(CH2nOR2 から選択され; R1cは、水素、−(CH2qSR2、−(CH2qOR2およびC1〜C8アルキ ルからなる群から選択され; Z1は、−O−、−CH2−および−NR2aからなる群から選択され; Z2は、−O−、−CH2−、−CHR2b−および−NR2bからなる群から選択 され;Z2がNR2bを表す場合、それはR1c、Qおよび/またはWと連結してC5 -8 環を形成していても良く、該環は酸素、S(O)mもしくはNR2aによって中 断されていても良く; Wは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2qC(O) OR2、−(CH2qOR2、−(CH2qOC(O)R2、−(CH2qC(O )R2、−(CH2qC(O)(CH2tアリール、−(CH2qC(O)N( R22、−(CH2qN(R2)C(O)R2、−(CH2qN(R2)SO22 、−(CH2qN(R2)C(O)N(R22、−(CH2qOC(O)N(R2 2、−(CH2qN(R2)C(O)OR2、−(CH2qN(R2)SO2N( R22、−(CH2qS(O)m2および(CH2tヘテロアリールからなる群 から選択され;該ヘテロアリールは、テトラゾール、オキサジアゾール、チアジ アゾール、トリアゾールまたはピラジンであり、R2、N(R22およびOR2で 置換されていても良く;R2、(CH2qおよび(CH2tは1〜2個のC1〜C4 アルキル、OR2、C(O)OR2、1〜3個のハロゲン で置換されていても良く;前記アリールは、1〜3個のハロゲン、−OR2、− CON(R22、−C(O)OR2、C1〜C4アルキル、−S(O)m2、N( R22、CF3または1H−テトラゾール−5−イルで置換されていても良く; Qは下記の構造からなる群から選択され; 式中、xおよびyは独立に0、1、2、3、4、5または6であり; Vは、−N(R6a)−、−S(O)m−、−O−、−CONR2−および−NR2 CO−からなる群から選択され; R6aは、水素またはC1〜C8アルキル、R2CO−およびR2SO2−からなる 群から選択され; R7およびR7aは独立に、水素、C1〜C6アルキル、トリフルオロメチルおよ びアリールからなる群から選択され; R8は、 からなる群から選択され; R4およびR5は独立に、R2、−C(=NR2)N(R22、−C(=NCN) N(R22、−C(=NC(O)R2)N(R22、C(=NSO22)N(R2 2、−C(=NNO2)NR2、ヘテロアリール、−C(=O)N(R22、− C(=S)N(R22、−C(=O)R2、2,2,2−トリフルオロエチル、 3,3,3−トリフルオロプロピルおよび(CH2tシクロプロピルからなる群 から選択されるか;あるいはR4とR5が一体となって、−(CH2d−La(C H2e−を表すことができ;Laは−C(R22−、−O−、−S(O)m−また は−N(R2)−であり;dおよびeは独立に1〜3であり;前記ヘテロアリー ルおよびR2は、1〜3個のC1-6アルキル基、1〜7個のハロゲン、N(R22 、OR2、N(R2)C(O)R2、C(O)N(R2)、OC(O)R2、S(O )mR2、CF3、OCF3、NO2、N(R2)C(O)(R2)、N(R2)C( O)N(R22、C(O)OR2、C(O)N(R22、SO2N(R22、N (R2)SO22またはメチレンジオキシで置換されていても良く;該ヘテロア リールは、ピリジル、イミダゾリル、ピリミジニル、チアゾリルまたはピラジニ ルであり; Eは、−SO2−、−CO(C(R22n−、−C(=N−CN)−、−C( =N−NO2)−および−C(=N−SO2N(R22−からなる群から選択され ; R9およびR10は独立にHもしくはC1-8アルキルであるか、または両者が一体 となってC3-8環を表しても良く、該環は1〜5個のハロゲン、OR2またはS( O)m2によって置換されていても良く; Bは下記の構造からなる群から選択される非環状構造、複素環または二環式複 素環からなる群から選択され; この場合、C1〜C6アルキルによって置換されていても良い 環および開環の外側にある線によって、結合箇所が示してあり;R2および(CH2qは上記で説明した通り であり; GはN、CHまたはC=であり; Yは、−C(O)−、−SO2−、−C(OR11)=、−C(SR11)=、− C(NR11)=、=N−、N(R11)−、=NC(O)−または−C(R112 −であり; Xは−N(R11)−、=N−、=N−C(R112−、−N(R11)C(R11 2−、−O−、−O−C(R112−、−S−、−S−C(R112−またはC (R112であり; R11はH、C1〜C8アルキル、CF3、CH2CF3、−(CH2pOR2、−( CH2pN(R22、(CH2pN(R2)C(O)N(R22、−(CH2p N(R2)C(O)R2、(CH22ヘテロアリール、(CH2pN(R2)SO2 1〜C4アルキル、−(CH2pC(O)N(R22または−(CH2pC(O )OR2であり;ヘテロアリールは、テトラゾール、オキサジアゾール、イミダ ゾールまたはトリアゾールであり、それらはR2、OR2またはN(R22によっ て置 換されていても良く、pは0〜3であり; Aは縮合アリールもしくはヘテロアリール基(該基のうちの1〜4個の原子が N、Oおよび/またはSのヘテロ原子である);シクロアルキル;またはヘテロ シクロアルキル基(該基のうちの1〜3個の原子がヘテロ原子N、Oおよび/ま たはSである)であり;該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはシ クロヘテロアルキル基は5〜10個の原子を有し、1〜3個のC1〜C6アルキル 、ハロゲン、−OR2、N(R22、メチレンジオキシ、−S(O)m2、−C F3、−OCF3、ニトロ、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、− C(O)N(R22、−1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R22、 −N(R2)SO2フェニル、N(R2)C(O)N(R2)または−N(R2)S O22で置換されていても良く;位置異性体か存在する場合は、それらの異性体 は全て含まれ; mは0〜2の整数であり; nは0〜3の整数であり; qは0〜3の整数であり; tは0〜3の整数である。 特に興味深い化合物の別の群は、下記式Ibの化合物ならびに該化合物の医薬 的に許容される塩に関するものである。 式中、 R1は、C1〜C10アルキル、アリール、アリール(C1〜C6アルキル)、(C3 〜C7シクロアルキル)(C1〜C6アルキル)−、(C1〜C5アルキル)−K− (C1〜C5アルキル)−、アリール(C0〜C5アルキル)−K−(C1〜C5アル キル)−および(C3〜C7シクロアルキル)(C0〜C5アルキル)−K−(C1 〜C5アルキル)−からなる群から選択され; Kは−O−、−S(O)m−、−N(R2)C(O)−、−C(O)N(R2) −、−CR2=CR2−および−C≡C−からなる群から選択され;R2およびア ルキルは、1〜5個のハロゲン、S(O)m2a、1〜3個のOR2aまたはC( O)OR2a によってさらに置換されていても良く;アリールは、フェニル、ナフチル、ビフ ェニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、アザインドール、ピリジル 、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、チアゾリルおよびベンズイミダゾリルから なる群から選択され;該アリールは、未置換あるいは1〜3個のC1〜C6アルキ ル、1〜3個のハロゲン、1〜2個の−OR2、メチレンジオキシ、−S(O)m 2、1〜2個のCF3、−OCF3、ニトロ、−N(R2)C(O)(R2)、− C(O)OR2、−C(O)N(R2)(R2)、−1H−テトラゾール−5−イ ル、−SO2N(R2)(R2)、−N(R2)SO2フェニルまたは−N(R2)S O22によって置換されており; R2は、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリールおよびC3〜C7シクロ アルキルからなる群から選択され;1個の原子上に2個のC1〜C6アルキル基が 存在する場合、それらの基が一体となってC3-8環を形成ことができ、該環は酸 素、硫黄またはNR3aを含んでいても良く;R3aは水素または水酸基によって置 換されていても良いC1〜C6アルキルであり; R2aは、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から選択され;該アルキルは 水酸基によって置換されていても良く; Z2は、−O−、−CH2−、−CHR2b−および−NR2bからなる群から選択 され;Z2がNR2bである場合、それはR1c、Qおよび/またはWと連結してC5 -8 環を形成していても良く、該環は酸素、S(O)mもしくはNR2aによって中 断されていても良く; R2bは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2nCO2 2、−(CH2nCON(R22、−(CH2nOHまたは−(CH2nOR2 から選択され; R1cは、水素およびC1〜C8アルキルからなる群から選択され; Wは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2qC(O) OR2、−(CH2qOR2、−(CH2qOC(O)R2、−(CH2qC(O )R2、−(CH2qC(O)(CH2tアリール、−(CH2qC(O)N( R22、−(CH2qN(R2)C(O)R2、−(CH2qN(R2)SO22 、−(CH2qN(R2)C(O)N(R22、−(CH2qOC(O)N(R2 2、−(CH2qN(R2)C(O)OR2、−(CH2qN(R2)SO2N( R22、−(CH2qS(O)m2および(CH2tヘテロアリール からなる群から選択され;該ヘテロアリールは好ましくは、テトラゾール、オキ サジアゾール、チアジアゾール、トリアゾールまたはピラジンであり、R2、N (R22およびOR2で置換されていても良く;R2、(CH2qおよび(CH2 tは1〜2個のC1〜C4アルキル、OR2、C(O)OR2、1〜3個のハロゲ ンで置換されていても良く;前記アリールは、1〜3個のハロゲン、−OR2、 −CON(R22、−C(O)OR2、C1〜C4アルキル、−S(O)m2、N (R22、CF3または1H−テトラゾール−5−イルで置換されていても良く ; Qは下記の構造からなる群から選択され; 式中、xおよびyは独立に0、1、2、3、4、5または6であり; Vは、−N(R6a)−、−S(O)m−、−O−、−CONR2−および−NR2 CO−からなる群から選択され; R6aは、水素またはC1〜C8アルキル、R2CO−およびR2SO2−からなる 群から選択され; R7およびR7aは独立に、水素、C1〜C6アルキル、トリフルオロメチルおよ びアリールからなる群から選択され; R8は、からなる群から選択され; R4およびR5は独立に、R2、−C(=NR2)N(R22、−C(=NCN) N(R22、−C(=NC(O)R2)N(R22、C(=NSO22)N(R22、−C(=S)N(R22、−C(=NNO2)NR2、ヘテロアリール、− C(=O)N(R22、−C(=O)R2、2,2,2−トリフルオロエチル、 3,3,3−トリフルオロプロピルおよび(CH2tシクロプロピルからなる群 から選択されるか;あるいはR4とR5が一体となって、−(CH2d−La(C H2e−を表すことが でき;Laは−C(R22−、−O−、−S(O)m−または−N(R2)−であ り;dおよびeは独立に1〜3であり;前記ヘテロアリールおよびR2は、1〜 3個のC1-6アルキル基、1〜7個のハロゲン、N(R22、OR2、N(R2) C(O)R2、C(O)N(R2)、OC(O)R2、S(O)m2、CF3、OC F3、NO2、N(R2)C(O)(R2)、N(R2)C(O)N(R22、C( O)OR2、C(O)N(R22、SO2N(R22、N(R2)SO22または メチレンジオキシで置換されていても良く;該ヘテロアリールは、ピリジル、イ ミダゾリル、ピリミジニル、チアゾリルまたはピラジニルであり; Eは、−SO2−、−CO(C(R22n−、−C(=N−CN)−、−C( =N−NO2)−および−C(=N−SO2N(R22)−からなる群から選択さ れ; R9およびR10は独立にHもしくはC1-8アルキルであるか、または両者が一体 となってC3-8環を表しても良く、該環は1〜5個のハロゲン、OR2またはS( O)m2によって置換されていても; Bは下記の構造からなる群から選択される非環状構造または 複素環からなる群から選択され; この場合、C1〜C6アルキルによって置換されていても良い環および開環の外 側にある線 によって、結合箇所が示してあり;R2および(CH2qは上記で説明した通り であり; GはN、CHまたはC=であり; Yは、−C(O)−、−SO2−、−C(OR11)=、−C(SR11)=、− C(NR11)=、=N−、−N(R11)−、=NC(O)−または−C(R112 −であり; Xは−N(R11)−、=N−、=N−C(R112−、−N(R11)C(R11 2−、−O−、−O−C(R112−、−S−、−S−C(R112−またはC (R112であり; R11はH、C1〜C8アルキル、CF3、CH2CF3、−(CH2pOR2、−( CH2pN(R22、(CH2pN(R2)C(O)N(R22、−(CH2p N(R2)C(O) R2、(CH22ヘテロアリール、(CH2pN(R2)SO21〜C4アルキル 、−(CH2pC(O)N(R22または−(CH2pC(O)OR2であり; ヘテロアリールは、テトラゾール、オキサジアゾール、イミダゾールまたはトリ アゾールであり、それらはR2、OR2またはN(R22によって置換されていて も良く、pは0〜3であり; Aは縮合アリールもしくはヘテロアリール基(該基のうちの1〜4個の原子が N、Oおよび/またはSのヘテロ原子である);シクロアルキル;またはヘテロ シクロアルキル基(該基のうちの1〜3個の原子がヘテロ原子N、Oおよび/ま たはSである)であり;該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはシ クロヘテロアルキル基は5〜10個の原子を有し、1〜3個のC1〜C6アルキル 、ハロゲン、−OR2、N(R22、メチレンジオキシ、−S(O)m2、−C F3、−OCF3、ニトロ、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、− C(O)N(R22、−1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R22、 −N(R2)SO2フェニル、N(R2)C(O)N(R2)または−N(R2)S O22で置換されていても良く;位置異性体が存在する場合は、それらの異性体 は全 て含まれ; mは0〜2の整数であり; nは0〜3の整数であり; qは0〜3の整数であり; tは0〜3の整数である。 特に興味深い化合物の別の小群は、下記式Icの化合物ならびに該化合物の医 薬的に許容される塩に関するものである。 式中、 R1は、C1〜C10アルキル、アリール、アリール(C1〜C6アルキル)、(C3 〜C7シクロアルキル)(C1〜C6アルキル)−、(C1〜C5アルキル)−O− (C1〜C5アルキル)−およびアリール(C0〜C5アルキル)−O−(C1〜C5 アルキル)−からなる群から選択され;R2およびアルキルは、1 〜5個のハロゲン、S(O)m2a、1〜3個のOR2aまたはC(O)OR2aに よってさらに置換されていても良く;アリールは、フェニル、ナフチル、ビフェ ニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、アザインドール、ピリジル、 ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、チアゾリルおよびベンズイミダゾリルからな る群から選択され;該アリールは、未置換あるいは1〜3個のC1〜C6アルキル 、1〜3個のハロゲン、1〜2個の−OR2、メチレンジオキシ、−S(O)m2 、1〜2個のCF3、−OCF3、ニトロ、−N(R2)C(O)(R2)、−C (O)OR2、−C(O)N(R2)(R2)、−1H−テトラゾール−5−イル 、−SO2N(R2)(R2)、−N(R2)SO2フェニルまたは−N(R2)SO22によって置換されており; R2は、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリールおよびC3〜C7シクロ アルキルからなる群から選択され;1個の原子上に2個のC1〜C6アルキル基が 存在する場合、それらの基が一体となってC3〜C8環を形成することができ、該 環は酸素、硫黄またはNR3aを含んでいても良く;R3aは水素または水酸基によ って置換されていても良いC1〜C6アルキルであ り; R2aは、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から選択され;該アルキルは 水酸基によって置換されていても良く; Z2は、−O−、−CH2−、−CHR2b−および−NR2bからなる群から選択 され;Z2がNR2bである場合、それはR1c、Qおよび/またはWと連結してC5 -8 環を形成していても良く; R2bは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2nCO2 2、−(CH2nCON(R22、−(CH2nOHまたは−(CH2nOR2 から選択され; R1cは、水素およびC1〜C8アルキルからなる群から選択され; Wは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2qC(O) OR2、−(CH2qOR2、−(CH2qOC(O)R2、−(CH2qC(O )R2、−(CH2qC(O)(CH2tアリール、−(CH2qC(O)N( R22、−(CH2qN(R2)C(O)R2、−(CH2qN(R2)SO22 、−(CH2qN(R2)C(O)N(R22、−(CH2qOC(O)N(R2 2、−(CH2qN(R2) C(O)OR2、−(CH2qN(R2)SO2N(R22、−(CH2qS(O )m2および(CH2tヘテロアリールからなる群から選択され;該ヘテロアリ ールは好ましくは、テトラゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、トリア ゾールまたはピラジンであり、R2、N(R22およびOR2で置換されていても 良く;R2、(CH2qおよび(CH2tは1〜2個のC1〜C4アルキル、OR2 、C(O)OR2、1〜3個のハロゲンで置換されていても良く;前記アリール は、1〜3個のハロゲン、−OR2、−CON(R22、−C(O)OR2、C1 〜C4アルキル、−S(O)m2、N(R22、CF3または1H−テトラゾール −5−イルで置換されていても良く; Qは下記の構造からなる群から選択され; 式中、xおよびyは独立に0、1、2、3、4、5または6であり; Vは、−N(R6a)−、−S(O)m−、−O−、−CONR2−および−NR2 CO−からなる群から選択され; R6aは、水素またはC1〜C8アルキル、R2CO−およびR2SO2−からなる 群から選択され; R7およびR7aは独立に、水素、C1〜C6アルキル、トリフルオロメチルおよ びアリールからなる群から選択され; R8は、 からなる群から選択され; R4およびR5は独立に、R2、−C(=NR2)N(R22、−C(=NCN) N(R22、−C(=S)N(R22、−C(=NC(O)R2)N(R22、 C(=NSO22)N(R22、−C(=NNO2)NR2、ヘテロアリール、− C(=O)N(R22、−C(=O)R2、2,2,2−トリフルオロエチル、 3,3,3−トリフルオロプロピルおよび (CH2tシクロプロピルからなる群から選択されるか;あるいはR4とR5が一 体となって、−(CH2d−La(CH2e−を表すことができ;Laは−C(R22−、−O−、−S(O)m−または−N(R2)−であり;dおよびeは独立 に1〜3であり;前記ヘテロアリールおよびR2は、1〜3個のC1-6アルキル基 、1〜7個のハロゲン、N(R22、OR2、N(R2)C(O)R2、C(O) N(R2)、OC(O)R2、S(O)m2、CF3、OCF3、NO2、N(R2) C(O)(R2)、N(R2)C(O)N(R22、C(O)OR2、C(O)N (R22、SO2N(R22、N(R2)SO22またはメチレンジオキシで置換 されていても良く;該ヘテロアリールは、ピリジル、イミダゾリルであり; Eは、−SO2−、−CO−、−C(=N−CN)−、−C(=N−NO2)− および−C(=N−SO2NH2)−からなる群から選択され; R9およびR10は独立にHもしくはC1-8アルキルであり; GはN、CHまたはC=であり; Yは、−C(O)−、−SO2−、−C(OR11)=、−C (SR11)=、−C(NR11)=、=N−、N(R11)−、=NC(O)−また は−C(R112−であり; Xは−N(R11)−、=N−、=N−C(R112−、−N(R11)C(R112−、−O−、−O−C(R112−、−S−、−S−C(R112−またはC (R112であり; R11はH、C1〜C8アルキル、CF3、CH2CF3、−(CH2pOR2、−( CH2pN(R22、(CH2pN(R2)C(O)N(R22、−(CH2p N(R2)C(O)R2、(CH22ヘテロアリール、(CH2pN(R2)SO2 1〜C4アルキル、−(CH2pC(O)N(R22または−(CH2pC(O )OR2であり;ヘテロアリールは、テトラゾール、オキサジアゾール、イミダ ゾールまたはトリアゾールであり、それらはR2、OR2またはN(R22によっ て置換されていても良く、pは0〜3であり; Aは縮合アリールもしくはヘテロアリール基(該基のうちの1〜4個の原子が N、Oおよび/またはSのヘテロ原子である);シクロアルキル;またはヘテロ シクロアルキル基(該基のうちの1〜3個の原子がヘテロ原子N、Oおよび/ま たはS である)であり;該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはシクロヘ テロアルキル基は5〜10個の原子を有し、1〜3個のC1〜C6アルキル、ハロ ゲン、−OR2、N(R22、メチレンジオキシ、−S(O)m2、−CF3、− OCF3、ニトロ、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、−C(O) N(R22、−1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R22、−N(R2 )SO2フェニル、N(R2)C(O)N(R2)または−N(R2)SO22で置 換されていても良く;位置異性体か存在する場合は、それらの異性体は全て含ま れ; mは0〜2の整数であり; nは0〜3の整数であり; qは0〜3の整数であり; tは0〜3の整数である。 特に興味深い化合物のさらに別の小群は、下記式Idの化合物ならびに該化合 物の医薬的に許容される塩に関するものである。 式中、 R1は、下記の構造からなる群から選択され 上記アリールは、1〜3個のC1〜C6アルキル、ハロゲン、1〜2個の−OR2 、メチレンジオキシ、−S(O)m2、−CF3、−OCF3、ニトロ、−N( R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、−C(O)N(R2)(R2)、−1 H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R2)(R2)、−N(R2)SO2フ ェニル、または−N(R2)SO22によって置換されていても良く; R2は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ ル、t−ブチルから選択され; R2bは、水素、C1〜C4アルキル、(CH2nアリール、−(CH2nCO2 2、−(CH2nCON(R22、−(CH2nOHまたは−(CH2nOR2 から選択され; Wは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2qC(O) OR2、−(CH2qOR2、−(CH2qOC(O)R2、−(CH2qC(O )R2、−(CH2qC(O)(CH2tアリール、−(CH2qC(O)N( R22、−(CH2qN(R2)C(O)R2、−(CH2qN(R2)SO22 、−(CH2qN(R2)C(O)N(R22、−(CH2qOC(O)N(R2 2、−(CH2qN(R2) C(O)OR2、−(CH2qN(R2)SO2N(R22、−(CH2qS(O )m2および(CH2tヘテロアリールからなる群から選択され;該ヘテロアリ ールは好ましくは、テトラゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、トリア ゾールまたはピラジンであり、R2、N(R22およびOR2で置換されていても 良く;R2、(CH2qおよび(CH2tは1〜2個のC1〜C4アルキル、OR2 、C(O)OR2、1〜3個のハロゲンで置換されていても良く;前記アリール は、1〜3個のハロゲン、−OR2、−CON(R22、−C(O)OR2、C1 〜C4アルキル、−S(O)m2、N(R22、CF3または1H−テトラゾール −5−イルで置換されていても良く; Qは下記の構造からなる群から選択され; 式中、xおよびyは独立に0、1、2、3、4、5または6 であり; R6aは、水素またはC1〜C8アルキル、R2CO−およびR2SO2−からなる 群から選択され; R8は下記のものであり; 4およびR5は独立に、R2、−C(=NR2)N(R22、ヘテロアリール、 −C(=S)N(R22、−C(=O)N(R22、−C(=O)R2、2,2 ,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピルおよび(CH2 tシクロプロピルからなる群から選択され;該ヘテロアリールは、ピリジルま たはイミダゾリルであり; Eは、−CO−、−C(=N−CN)−および−SO2−からなる群から選択 され; は、であり; 上記芳香環は、1〜3個のC1〜C6アルキル、ハロゲン、−OR2、N(R22 、メチレンジオキシ、−S(O)m2、−CF3、−OCF3、ニトロ、−N( R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、−C(O)N(R22、−1H−テ トラゾール−5−イル、−SO2N(R22、−N(R2)SO2フェニル、N( R2)C(O)N(R2)または−N(R2)SO22で置換されていても良く; R11はH、C1〜C8アルキル、CF3、CH2CF3、−(CH2pOR2、−( CH2pN(R22、(CH2pN (R2)C(O)N(R22、−(CH2pN(R2)C(O)R2、(CH22 ヘテロアリール、(CH2pN(R2)SO21〜C4アルキル、−(CH2pC (O)N(R22または−(CH2pC(O)OR2であり;ヘテロアリールは 、テトラゾール、オキサジアゾール、イミダゾールまたはトリアゾールであり、 それらはR2、OR2またはN(R22によって置換されていても良く、pは0〜 3であり; mは0〜2の整数であり; nは0〜3の整数であり; qは0〜3の整数であり; tは0〜3の整数である。 特に興味深い化合物のさらに別の小群は、下記式Ieで定義される化合物なら びに該化合物の医薬的に許容される塩である。 式中、 R1は、下記の構造からなる群から選択され 上記アリールは、1〜3個のC1〜C6アルキル、1〜3個のハロゲン、1〜2 個の−OR2、S(O)m2または1〜2個のCF3によって置換されていても良 く; R2は、水素またはC1〜C6アルキルから選択され; R2bは、水素、C1〜C4アルキル、(CH2nフェニルま たは−(CH2nOR2から選択され; Wは、水素、C1〜C8アルキル、(CH22OR2、(CH2qC(O)N( R22、(CH2qC(O)OR2あるいはR2,N(R22もしくはOR2で置 換されていても良いオキサジアゾールからなる群から選択され; Qは−(CH23−、−(CH24−、−(CH25−、−CH2S−(CH2 2−または−CH2O−(CH22−からなる群から選択され; R8は下記のものであり;4およびR5は独立に、R2、−C(=NR2)N(R22、2,2,2−トリ フルオロエチルまたは−CH2CH2−OR2からなる群から選択され;R1aはH またはC1-3アルキルであり; R11は水素、R2、CF3、CH2CF3またはCH2CH2OR2であり; R12は水素、1〜2個のR2、1〜2個のハロゲン、1〜2 個のOR2または1〜2個のCF3であり; nは0、1または2であり; qは0または1である。 本発明には、医薬的に許容される担体との組み合わせで式Iの化合物を含む医 薬組成物も含まれる。 本発明はさらに、糖尿病、癌、先端巨大症、慢性萎縮性胃炎、クローン病、潰 瘍性大腸炎、網膜症、関節炎、内臓性および神経病性の疼痛の治療ならびに再狭 窄の予防の方法であって、ヒトまたは動物に対して、前記疾患または状態を治療 するのに有効な量で式Iの化合物を投与する段階を有する方法をも含むものであ る。 本明細書においては、別段の断りがない限り、以下に定義の用語を用いて本発 明を詳細に説明する。 「アルキル」という用語は、別段の定義がない限り、炭素数1〜15の基から 誘導される1価のアルカン(炭化水素)を指し、炭素数が2以上の場合は、二重 結合または三重結合を有していても良い。該基は、直鎖、分岐または環状である ことができる。好ましい直鎖または分岐のアルキル基には、メチル、エチル、プ ロピル、イソプロピル、ブチルおよびt−ブチルがあ る。好ましいシクロアルキル基には、シクロペンチルおよびシクロヘキシルがあ る。 アルキルにはさらに、シクロアルキレン部分を有するかまたは該部分によって 中断された直鎖または分岐のアルキル基も含まれる。その例としては、以下のも のがある。 式中、x+y=0〜10であり、w+z=0〜9である。 アルキル基のアルキレン部分および1価のアルキル部分は、シクロアルキレン 部分に対して、いずれか可能な結合筒所で結合することができる。 置換アルキルが存在する場合それは、各部分に関して定義される1〜3個の基 で置換された、上記で定義の直鎖、分岐または環状のアルキル基を指す。 「アルケニル」という用語は、炭素数2〜15であって、1個以上の炭素−炭 素二重結合を有する直鎖、分岐または環状の炭化水素基を指す。好ましいアルケ ニル基には、エテニル、プロペニル、ブテニルおよびシクロヘキセニルなどがあ る。アル キルに関して前述したように、アルケニル基の直鎖、分岐または環状部分は二重 結合を有することができ、置換アルケニル基が与えられる場合には置換されてい ても良い。 「アルキニル」という用語は、炭素数2〜15であって、1個以上の炭素−炭 素三重結合を有する直鎖、分岐または環状の炭化水素基を指す。炭素−炭素三重 結合は3個まで存在することができる。好ましいアルキニル基には、エチニル、 プロピニルおよびブチニルなどがある。アルキルに関して前述したように、アル キニル基の直鎖、分岐または環状部分は三重結合を有することができ、置換アル キニル基が与えられる場合には置換されていても良い。 「アルコキシ」という用語は、直鎖または分岐の形状で指定された長さの基を 指し、炭素2個以上の長さがある場合には、二重結合または三重結合を有してい ても良い。そのようなアルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポ キシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペント キシ、イソペントキシ、ヘキソキシ、イソヘキソキシ、アリルオキシ、プロパル ギルオキシなどがある。 「ハロゲン」という用語は、ハロゲン原子であるフッ素、塩 素、臭素およびヨウ素を含むものとする。 アリールとは、例えばフェニル、置換フェニルなどの基のような芳香環ならび にナフチル、インダリル、ビフェニルなどの縮合した環を指す。そのようにアリ ールは、炭素数6以上の1以上の環を有するものであり、そのような環は2個ま で存在し、その炭素数は10個以下であり、隣接する炭素間に交互の(共鳴)二 重結合がある。好ましいアリール基は、フェニルおよびナフチルである。アリー ル基もやはり、1〜3個のC1〜C15アルキル、ハロゲン、−OR2、メチレンジ オキシ、−S(O)m2、−CF3、−OCF3、ニトロ、−N(R2)C(O) (R2)、−C(O)OR2、−C(O)N(R22、−1H−テトラゾール−5 −イル、−SO2N(R22、−N(R2)SO2フェニルまたは−N(R2)SO22によって置換されていても良い。好ましい置換アリールには、1個または2 個の基で置換されたフェニルおよびナフチルがある。 「ヘテロアリール」という用語は、5員または6員の環を有する単環式芳香族 炭化水素基あるいは8〜10員の二環式芳香族基であって、1以上のヘテロ原子 O、SもしくはNを有し、炭素原子もしくは窒素原子が結合筒所であり、別の炭 素原子が OもしくはSから選択されるヘテロ原子によって置き換わっていても良く、1〜 3個の別の炭素原子が窒素ヘテロ原子によって置き換わっていても良いものを指 す。ヘテロアリール基は、1〜3個のC1〜C8アルキル、ハロゲン、−OR2、 メチレンジオキシ、−S(O)m2、−CF3、−OCF3、N(R22、ニトロ 、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、−C(O)N(R22、− 1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R22、−N(R2)SO2フェニ ルまたは−N(R2)SO22から選択される3個以下の基で置換されていても 良い。 そのように、ヘテロアリールには、1以上のヘテロ原子を含む芳香族基または 部分的芳香族基が含まれる。その種のものの例としては、チオフェン、オキサジ アゾール、イミダゾピリジン、ピリジン、オキサゾール、チアゾール、ピラゾー ル、テトラゾール、イミダゾール、ピリミジン、ピラジン、ベンゾチエニル、ベ ンゾフラニル、インドリル、アザインドール、ベンズイミダゾリル、キノリニル 、イソキノリニルおよびトリアジンがある。 「ヘテロシクロアルキル」および「複素環」という用語は、 環の炭素の1個が、O、S、SO、SO2もしくはNから選択されるヘテロ原子 によって置き換わっており、3個までの別の炭素原子がヘテロ原子によって置き 換わっていても良いシクロアルキル基(非芳香族)を指す。 複素環は、炭素または窒素で連結しており、炭素連結であって窒素を含む場合 、その窒素はR2によって置換されていても良い。複素環の例としては、ピペリ ジニル、モルホリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイ ミダゾ[4,5−c]ピリジニル、イミダゾリニル、ピペラジニル、ピロリジン −2−オンイル、ピペリジン−2−オンイルなどがある。 上記の用語のある種のものは、上記式において複数回使用されている場合があ るが、そのような場合には、各用語は他のものに対して独立に定義されるものと する。 「医薬的に許容される塩」という用語に含まれる塩とは、遊離塩基と安定な有 機酸もしくは無機酸との反応によって製造される本発明の化合物の無毒性塩を指 す。代表的な塩には、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、 重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、カンシル酸、炭酸塩、クエン酸塩、ジヒドロ クロリド、エデト酸塩、エディシル酸塩(Edisylate)、 エストル酸塩(Estolate)、エシル酸塩(Esylate)、フマル酸塩、グルコン酸 塩、グルタミン酸塩、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、乳酸塩 、ラクトビオン酸塩、ラウリル酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩 、メシル酸塩、粘液酸塩、ナプシル酸塩(Napsylate)、硝酸塩、N−メチルグ ルカミン・アンモニウム塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩(エンボネー ト(Embonate))、パルミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、 ポリガラクツロン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、塩基性酢酸塩 、コハク酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、トシル酸塩および吉草酸塩などがある 。 本発明の化合物は1以上の不斉炭素原子を有する場合があり、ラセミ体および 光学活性体として存在する場合がある。それらは化合物はいすれも、本発明の範 囲に含まれるものと想到される。従って、化合物がキラルの場合、他方を実質的 に含まない個々のエナンチオマーは本発明の範囲に含まれるものであり、さらに は、2種類のエナンチオマーの全ての混合物も含まれる。さらに、本発明の化合 物の多形および水和物も本発明の範囲に含まれる。 分子上の各種置換基の性質に応じて、本発明の化合物には不斉中心が存在する 場合がある。そのような各不斉中心は独立に2種類の光学異性体を与え、可能な 光学異性体およびジアステレオマーの混合物ならびに純粋もしくは部分的に純粋 な化合物はいずれも、本発明の範囲に含まれる。式Iで星印にて表される不斉炭 素原子の場合、示してある構造の面に関して窒素置換基が上側にあり、R1aが下 側にある化合物の方が、相対的にソマトスタチン作動薬としての活性が高く、従 ってより好ましいことが認められている。等価な表現として、R1とN置換基を 構造の面内に置き、C=O基を上側とする。この配置は、−アミノ酸に存在す るものに相当する。ほとんどの場合これは、−配置と称される。ただしそれは 、−または−の立体化学の帰属を行うに際して使用されるR1がどのような ものであるかによって変わる。さらに、本発明の最も好ましい化合物の一部の配 置を示す。星印を有する式I中の炭素原子が、明らかであって通常D−配置のも のである場合、各追加の立体中心が存在するたびに2倍以下のジアステレオマー が生じる。これらのジアステレオマーは本発明において示したように、任意にジ アステレオマー(d1)、ジアステレオマー(d2)などと称 し、所望に応じて、本明細書に記載の方法に従って、個別の合成またはクロマト グラフィー分離を行うことができる。それらの絶対的立体化合物は、必要に応じ て、絶対配置が公知である不斉中心を有する試薬を用いて誘導体化した結晶生成 物または結晶中間体のX線結晶解析によって決定することができる。 「薬理上有効量」という用語は、研究者または臨床医が求める組織、系、動物 またはヒトの生理的もしくは医学的応答を引き出す薬剤もしくは医薬品の量を意 味するものとする。 「置換された」という用語は、指定の置換基による複数の置換を含むものとす る。 複数の置換基部分が開示または特許請求されている場合、該置換化合物は独立 に、1以上の開示もしくは特許請求されている置換基部分によって1回または複 数回置換されていても良い。 本発明の化合物はソマトスタチン作動薬として作用する能力 を有することから、哺乳動物、特にヒトにおいて、ソマトスタチンまたはそれが 調節するホルモンが関与すると考えられる障害の治療および予防のための薬理作 用物質として有用である。そのような障害の例については前記にて示してあるが 、糖尿病、先端肥大症、神経病性疼痛、再狭窄、関節炎および癌などがある。本 発明の化合物はさらに、他の治療薬と併用することもできる。例えば糖尿病治療 の場合、そのような薬剤にはメトホルミンその他のビグアニド類、アカルポース 、スルホニル尿素類、チアゾリジンジオン類その他のインシュリン増感剤などが あり、該増感剤には、ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体−γ(PPAR−γ )、インシュリン、インシュリン様成長因子I、グルカゴン様ペプチドI(gl p−I)およびデクスフェンフルラミン(dexfenfluramine)などの満腹促進剤 に対して作動薬として機能する化合物などがあるが、これらに限定されるもので はない。 本発明の化合物は、錠剤、カプセル(それぞれ、持続製剤および徐放製剤を含 む)、丸薬、粉剤、粒剤、エリキシル剤、チンキ剤、懸濁液、シロップおよび乳 濁液などの経口投与製剤の形で投与することができる。同様にそれらは、静脈投 与剤(ボ ーラス投与および点滴の両方)、腹腔内投与剤、皮下投与剤または筋肉投与剤で 投与することもでき、それらはいずれも、製薬分野の当業者に公知の製剤を用い るものである。有効かつ無毒性の量の所望の化合物を子宮収縮抑制薬として用い ることができる。 本発明の化合物を用いる投与法は、患者の種類、動物種、年齢、体重、性別お よび医学的状態;治療対象の状態の重度;投与経路;患者の腎機能および肝機能 ;ならびに使用される特定の化合物または該化合物の塩などの多様な要素に応じ て選択される。通常の技術を有する医師または獣医であれば、状態の進行の予防 、消失または停止するのに必要な薬剤の有効量を容易に決定・処方できる。 上記で示した効果を得るべく使用する場合、本発明の化合物の静脈投与用量ま たは経口投与用量はそれぞれ、約0.001〜5mg/kgおよび0.1〜50 mg/kgである。有利には本発明の化合物は1日1回投与で投与することがで きるか、あるいは総1日用量を1日2回、3回または4回の分割投与で投与する ことができる。さらに、本発明における好ましい化合物を、好適な経鼻媒体の局 所使用を介して経鼻剤で、あるいは 当業者には公知の経皮皮膚膏薬の形態を用いて経皮的経路を介して投与すること ができる。経皮的投与系の形態で投与するには、当然のことながら、投与法を通 じて間歇的ではなく連続的に投与を行う。 本発明の方法においては、上記で詳細に説明した化合物は有効成分を形成する ことができ、所期の投与形態、すなわち経口錠剤、カプセル、エリキシル剤、シ ロップなどに関して好適に選択され、従来の製薬上の実務に適合する好適な医薬 用の希釈剤、賦形剤もしくは担体(本明細書では総称して「担体」材料と称する )との混合で投与するのが普通である。 例えば、錠剤またはカプセルの形で経口投与する場合、エタノール、グリセリ ン、水などの経口用で無毒性の医薬的に許容される不活性担体と活性薬剤成分と を組み合わせることができる。さらに、所望または必要に応じて、好適な結合剤 、潤滑剤、崩壊剤および着色剤を、混合物に組み入れることもできる。好適な結 合剤には、デンプン、ゼラチン、グルコースもしくはβ−ラクトースなどの天然 糖、コーン甘味剤、アカシア,トラガカントもしくはアルギン酸ナトリウムなど の天然および合成ガム類、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコー ル、 ロウなどがある。上記の製剤で使用される潤滑剤には、オレイン酸ナトリウム、 ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢 酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどがある。崩壊剤には、デンプン、メチルセル ロール、寒天、ベントナイト・ザンタンガム(zanthan gum)などがあるが、こ れらに限定されるものではない。 本発明の化合物は、小単ラメラ小胞、大単ラメラ小胞および多ラメラ小胞など のリポソーム投与系の形態で投与することもできる。リポソームは、コレステロ ール、ステアリルアミンまたはホスフアチジルコリン類などの各種リン脂質から 形成することができる。 本願を通じて、以下の略称は下記の意味で使用する。 Bu:ブチル Bn:ベンジル BOC、Boc:t−ブチルオキシカルボニル BOP:ヘキサフルオロリン酸ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ・トリス /ジメチルアミノ)ホスホニウム calc.:計算値 CBZ、Cbz:ベンジルオキシカルボニル CDI:N,N’−カルボニルジイミダゾール DCC:ジシクロヘキシルカルボジイミド DCM:塩化メチレン DIEA:ジイソプロピルエチルアミン DMF:N,N’−ジメチルホルムアミド DMAP:4−ジメチルアミノピリジン DSC:N,N’−ジスクシニミジルカーボネート EDC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩 酸塩 EI−MS:電子イオン質量スペクトル分析 Et:エチル EtOAc:酢酸エチル EtOH:エタノール eq.:当量 FAB−MS:高速原子衝撃質量分析 HOAc:酢酸 HOBT、HOBt:ヒドロキシベンゾトリアゾール HPLC:高速液体クロマトグラフィー KHMDS:カリウムビス(トリメチルシリル)アミド LAH:水素化リチウムアルミニウム LHMDS:リチウムビス(トリメチルシリル)アミド Me:メチル MeOH:メタノール MF:分子式 MHz:メガヘルツ MPLC:中圧液体クロマトグラフィー NMM:N−メチルモルホリン NMR:核磁気共鳴 Ph:フェニル Pr:プロピル prep.:製造 TFA:トリフルオロ酢酸 THF:テトラヒドロフラン TLC:薄層クロマトグラフィー TMS:トリメチルシラン 本発明の化合物は、哺乳動物における各種ホルモンおよび栄養因子の分泌を阻 害する効果を有し得る。該化合物を用いて、先端肥大症;癌様腫、VIP産生腫 瘍、膵島細胞腫およびグル カゴン産生腫瘍などの内分泌性腫瘍;あるいは糖尿病ならびに網膜症、神経症お よび腎症などの糖尿病関連の病気などの障害の治療において、GH、インシュリ ン、グルカゴンおよびプロラクチンなどのある種の内分泌を抑制することができ る。さらに、該化合物を用いて、膵炎、瘻孔、出血性潰瘍およびAIDSやコレ ラなどの疾患に関連する下痢などの障害の治療のために、膵臓、胃および小腸で の外分泌を抑制することもできる。本発明の化合物を投与することで治療可能な IGF−1などの栄養因子(ならびに、一部の内分泌因子)の自己分泌またはパ ラタリン分泌が関与する障害には、乳癌、前立腺癌および肺癌(小細胞性および 非小細胞性の両方の類上皮腫)ならびに肝癌、神経芽細胞腫、結腸および膵臓の 腺癌(導管型)、軟骨肉腫および黒色腫、ならびに血管形成術後の人工血管関連 のアテローム性動脈硬化および再狭窄などがある。脳内のソマトスタチンは、サ ブスタンスP(NK−1)のニュ−ロン性放出を阻害し、NK−1拮抗薬は抗鬱 薬としての際立った用途を有することが明らかになっている。従って本発明の化 合物は、抑鬱治療においても有用である。 本発明の化合物はさらに、神経性炎症の仲介物質(例:サブ スタンスPまたはタキキニン類)を抑制する上でも有用であり、慢性関節リウマ チ;乾癬;日焼け、湿疹その他の掻痒発生源に関連するような局所炎症;ならび に喘息を含むアレルギーの治療において有用であると考えられる。本発明の化合 物はさらに、中枢神経系における神経調節物質として機能することもでき、アル ツハイマー病および他の形態の痴呆、疼痛(神経病性および内臓性の疼痛を含む )および頭痛の治療において有用な利用分野を有する。さらに、肝硬変および食 道静脈瘤などの血行不良が関与する障害において、本発明の化合物は細胞保護を 行うことができる。 本発明の式Iの化合物の製造は、順次または集中的な合成経路で行うことがで きる。わかりやすくするため、Bが4−ピペリジニルであり、Aが未置換の縮合 ベンゾ環である式Iの特殊な場合(式IIA)を、ここでは示してある。異なっ た芳香環もしくは非芳香環と縮合した、及び/又はそれらの環に別の置換基を有 する化合物は、本明細書に示した方法を当業界で公知の手順で若干の変更を加え ることにより、容易に製造することができる。式Iの化合物の製造を詳細に説明 する合成を、以下の反応図式で示す。 「標準的ペプチドカップリング反応条件」という表現が本明細書では繰り返し 出てくるが、それは、HOBTなどの触媒存在下で、塩化メチレンなどの不活性 溶媒中、EDC、DCCおよびBOPなどの酸活性化剤を用いて、カルボン酸と アミンとをカツプリングさせることを意味するものである。「混合尿素形成」と いう表現は、ホスゲンまたはCDI、DSCもしくはクロロギ酸p−ニトロフェ ニルなどのホスゲン相当物を用いることで、2種類の異なるアミンを変換して、 その混合尿素を形成することを指す。その反応には、塩化メチレン、THFおよ びDMFまたはそれらの混合液などの不活性溶媒中、NMM、TEAもしくはD IEAなどの塩基存在下で、ホスゲンまたは相当物とアミンとを反応させ、次に 第2のアミンとNMM、TEAもしくはDIEAなどの塩基を加えるという段階 が関与する。アミン類およびカルボン酸類に保護基を使用して、所望の反応を促 進し、望ましくない反応を低減することは、よく知られている。存在し得る保護 基を外すのに必要な条件は、グリ ーンらの著作に記載されている(Greene,T,and Wuts,P.G.M.,Protective Group s in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,Inc.,New York,NY 1991)。C BZおよびBOCが広く使用されているが、それらの脱離条件は当業者には公知 である。例えばCBZ基の脱離は、エタノールなどのプロトン溶媒中、パラジウ ム−活性炭などの貴金属もしくはそれの酸化物存在下での接触水素化等の多くの 方法によって行うことができる。他の潜在的な反応性官能基が存在するために接 触水素化が禁忌である場合、CBZ基の脱離は、臭化水素の酢酸溶液による処理 あるいはTFAおよびジメチルスルフィドの混合物による処理によって行うこと もできる。BOC保護基の脱離は、塩化メチレン、メタノールまたは酢酸エチル などの溶媒中、トリフルオロ酢酸、塩酸または塩化水素ガスなどの強酸によって 行うことができる。 式1の化合物の合成で必要な保護アミノ酸誘導体は、多くの場合市販されてお り、その保護基(P1)は例えば、メチル基、アリル基またはベンジル基である 。他の保護アミノ酸は、文献的方法(Williams,R.M.,Synthesis of Optically Active α-Amino Acids,Pergamon Press:Oxford,1989)によって製造するこ とができる。式2のピペリジン類の多くが、市販されて いるか文献で公知であり、他のものは、類緑の化合物について前述した文献的方 法に従って製造することができる。それらの方法の一部を、以下の図式に示して ある。精製手順には、結晶化、順相もしくは逆相のクロマトグラフィーなどがあ る。 本発明の化合物は、容易に入手可能な原料、試薬および従来の合成手順を用い て、以下の図式もしくはその変法に従って、容易に製造することができる。それ らの反応において、当業者には公知であるものを使用することが可能であるが、 それについてはあまり詳細には言及しない。別段の断りがない限り、R1、R1a 、R2、R4、R5、G、Y、X、Z1、Z2、W、Q、E、Bなどについての定義 は、上記で説明した通りである。 図式1 式4Aの中間体は、図式1に示した方法に従って合成することができる。保護 アミノ酸1と式2のピペリジンとの間の混合尿素形成は、ホスゲンまたはCDI 、DSCもしくはクロロギ酸p−ニトロフェニルなどのホスゲン相当物を用いて 、通常の尿素形成反応下で簡便に行われる。P1保護基の脱離は、ほとんどのエ ステルについてケン化により、あるいはP1がベンジルの場合には接触水素化に よって、あるいはP1がアリルの場合にはパラジウム(0)に基づく均一触媒反 応によって行うことができる。中間体4Aは、図式2に示したように、式Iの分 子の残りの部分が変わったソマトスタチン作動薬合成用の共通の中間体として使 用することができる。 図式1A 式4Bのアミド中間体の製造は、図式1Aに示した方法に従って行うことがで きる。保護アミノ酸1と2−ブロモ酢酸などの2−ハロ酸との標準的なペプチド カップリング反応により中間体1Aを得て、それを式2のアミンと反応させると 、DIEAなどの非求核性塩基の存在下で、3Aの化合物が得られる。P1保護 基は、前述の方法に従って脱離させることができる。 図式2 式4の中間体を、Z2が酸素または置換窒素である式5の中間体(またはR4が P2である式6の中間体)にカップリングさせ て、標準的なエステルもしくはペプチドカップリング反応条件下で、式I−Aの 化合物を得ることができる。P2は、BOC、Cbzなどのアミン保護基である 。式5の選択的保護ジアミン類またはアミノアルコール類の多くは、市販されて いるかあるいは文献で公知であり、他のものは、類縁化合物について記載された 文献的方法に従って製造することができる。それらの方法の一部を以下の図式に 示してある。さらに、R4またはR5が水素である場合、P2が上記で定義の保護 基である保護アミノ酸6をカップリング反応に用いる。I−AにおけるP2を脱 離させてI−Bを与える反応は、上記のようにして行うことができる。次に、上 記で定義のR4を、当業界で公知の手順に従って導入して、一般式T−Cの化合 物を得ることもできる。例えば、R4が置換アルキル基である場合、エポキシド の還元的アミノ化または開環により、あるいはアルキルハライドによるアルキル 化によって、それを導入することができる。R4がアミジノ基である場合、硝酸 1−アミジノ−3,5−ジメチルピラゾール(Methods Enzymol.,25b,558,19 72)などの試薬によってそれを導入することができる。図式3 別法として、化合物5を原料として式Iの化合物を製造することができる。P3 が例えばBOC、Cbz、Fmocなどである保護アミノ酸誘導体8は、多く の場合市販されている。N−保護アミノ酸8を、Z2が酸素または置換窒素であ る式5の中間体にカップリングさせて、標準的なエステルもしくはペプチドカッ プリング反応条件下で、式9の化合物を得ることができる。式8における保護基 は、P2の脱離を起こすことなく、それを脱離させることができるという基準で 選択する。P2保護基を脱離 させて化合物10を得る場合、図式1および図式1Aに記載の手順に従って、そ の化合物を式I−Aの化合物にさらに変換することができる。化合物I−Aをさ らにI−BおよびI−Cに変える手順は、図式2に示してある。 本発明の範囲に含まれる式IIの化合物の製造は、当業界で公知の方法によっ て行うことができる。未置換縮合ベンゾ環として示したAを有するピペリジン類 について、以下の図式にそのような方法を示してある。本明細書で定義している 他の環状化合物または環に異なる置換を有する化合物あるいはその両方の製造に 、類似の方法を用いることができる。わかりやすくするため、以下の図式でのベ ンゾ環は、未置換として描いてある。ベンゾ環上に別の置換基を有する化合物は 、当業界で公知の手順により本明細書に記載の方法に若干の変更を加えることで 、容易に製造することができる。図式4 置換のないピペリジニルベンズイミダゾリノン16は市販品である。ベンゼン 環に置換基を有する誘導体は、文献記載の方法(J.Med.Chem.,30,814-819(198 7)および米国特許第3910930号;引用によって本明細書に含まれるものと する)に従って、図式4に示した方法により製造される。P4は、ベンジル、メ チル、BOC、Cbz、エチルオキシカルボニルなどの保護基である。そこで、 P4がC(O)OEtである市販の4−アミノピペリジン11と置換o−ハロニ トロベンゼン12との縮合によって、ニトロ化合物13が得られる。ニトロ基の アミンへの還 元は、エタノールなどのプロトン性溶媒中、ラネーNi、パラジウム炭素もしく は白金−炭素などの触媒による接触水素化によって行うことができる。閉環は、 塩基の存在下、ホスゲンまたはDSC、CDIなどのホスゲン相当物によって行 うことができる。保護基P4の脱離は、C(O)OEtの場合にはアルカリ加水 分解によって、あるいはグリーンらの著作(Greene,T,and Wuts,P.G.M.,Pro tective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,Inc.,New York, NY 1991)に記載のような標準的脱保護条件によって行うことができる。 図式5 同様に、式Iの化合物でYで定義される他の基は、図式5に示した反応に従っ て製造することができる。そこで、環状スルファミド15Aは、ジアミン14と スルファミドとを反応させることで製造することができる。塩基存在下にジアミ ン14とチオホスゲンもしくはそれの相当物とを反応させることで、チオ尿素1 5Bが得られ、臭化シアンと反応させることで、化合物15Cが得られる。保護 基P4は、前述の方法に従って脱離することができる。 図式6 ピペリジンの窒素を適切な保護基P4で保護して、アルキル化、アシル化等を 行うことで、ベンズイミダゾゾロン類を修飾して、置換基R11を導入することが できる。同様に、化合物15A〜Cおよび14Dを、式IのXおよびYによって 定義されたように修飾することができる。保護基P4は、該保護基の脱離の際に R11の脱離や変化が起こらないように選択する。 図式7 11が環に直接結合している場合、そのような化合物は図式7に従って製造す ることができる。化合物14をカルボン酸または相当物とカップリングさせ、次 に脱水条件下で閉環することで、化合物17が得られる。P4保護基を脱離させ ることで、化合物18が得られる。 図式8 別法として、Xが−OH、−NH2、−NR11H、−SH、−CH2OH、−C H2NH2、−CH2NR11H、−CH2SH等であるオルト置換アニリン化合物1 9を、保護4−ピペリジノン11で還元的にアミノ化して、化合物20を得るこ とができる。前述の化学反応によって、閉環を行うことができる。 図式9 別途製造では、XがO、S、NHもしくはN−アルキルであり、YがCH、C OH、COR11、CHもしくはNである19aなどの電子豊富芳香族化合物と保 護4−ピペリジノン11との酸触媒カップリング反応が関与する。この方法によ って得られる4−置換テトラヒドロピリジン22は、図式1〜8に詳細に記載し た化学反応を利用することで、本発明の化合物に変換することができる。メタノ ール等のプロトン性溶媒中、白金もしくはパラジウム触媒を使用して、4−置換 テトラヒドロピリ ジン22を水素化して、式23のピペリジンを得ることができ、それをさらに変 換して、式Iの本発明の化合物を得ることができる。 図式10 X=NHであり、Y=CR11であり、R11がHもしくはアルキルである化合物 23の具体的なインドール体は、ケトンもしくはアルデヒドおよび芳香族ヒドラ ジンを原料とするフィッシャーのインドール合成法(J.Chem.Soc.Chem.Commun. ,563(1981);J.Chem.Soc.,3175(1957))を用いて製造することができる。具体 的には、式23Aのピペリジンは、図式10に示した方法に従って、保護ピペリ ジン酢酸化合物24から製造することができる。公知のカルボン酸24の相当す るアルデヒドもしくはケトンへの変換は、当業界で公知の各種条件によって行う ことができる。例えば、ベンゼンもしくは四塩化炭素など の不活性溶媒中、オキサリルクロライドもしくは塩化チオニルなで24を処理す ることで、相当する酸塩化物を得て、それをローゼムント(Rosemund)還元によ ってアルデヒド25(R11=H)に変換する。その変換は、N,O−ジメチルヒ ドロキシルアミンアミドを、グリニャール試薬と反応させてケトンを得るか、L AHと反応させてアルデヒドを得るビエンレブ(Wienreb)法によっても行うこ とができる。ほとんどのヒドラジン類が、市販品であるか文献的に公知であり、 それに従って製造することができる。フィッシャーのインドール合成条件下で、 ケトン25とヒドラジンとを縮合させることにより、インドール化合物23Aが 得られる。保護基P4を標準的な方法によって脱離させ、図式1〜8に示した化 学反応によって本発明の化合物に変換することができる。 図式11 o−アリールオキシムから式23Bのベンゾフランを得る類似の合成を、図式 12に示したような25から26への変換によって例示してある(Tetrahedron Lett .,2867(1967)参照)。 多くの場合、本発明の範囲に含まれる式IIIの化合物または該化合物のモノ 保護体は、市販されているか当業界では公知である。Z2がNHもしくはOであ り、R1a、W、R4およびR5がHであり、Qが(CH2x(xは1〜7)である 最も簡単な場合、該式はジアミンまたはアミノアルコールを表し、そのいずれも 市販されている。モノBoc保護ジアミンは、過剰のジアミンとBoc2Oとを メタノール中で反応させることで製造することができ、Boc保護アミノアルコ ールは、アミノアルコールとBoc2Oとを反応させることで製造することがで きる。 上記の手順は、R1aおよびWが前記で定義した基である式 IIIの化合物にも応用することができる。 式IVの化合物はアミノ酸を表し、それは多くの場合市販されている。例えば 、Qが(CH24の場合、その構造はリジンを表し、Qが(CH23の場合、構 造はオルニチンを表す。それらのアミノ酸の多くが、各種保護された形で入手可 能である。それらに修飾を施して、本願の範囲で定義される化合物を得ることが できる。例えば、適切に保護された2個のアミノ基により、アルント−アイスタ ート(Arndt-Eistert)反応によって、カルボン酸を次に高次の相同体に変換し たり、あるいはアミドまたはエステルなどの相同酸の誘導体とすることができる 。その酸はさらに、定義した通りの各種アミンによって、アミドに変換すること もできる。酸をアルコールまで還元し、それをアルキル化によってエーテルに変 換するか、あるいは当業者に公知の方法で還元することができる。 本発明の好ましい化合物は、以下の実施例に具体的に記載した化合物のいずれ かまたは全てである。しかしながら、これら の化合物は、本発明と見なされる唯一の範囲を構成していると解釈すべきもので はなく、該化合物またはそれの部分の組み合わせ自体が、一つの範囲を構成でき るものである。以下、実施例によって本発明の化合物の製造についての詳細を説 明する。以下の製造手順の条件および工程に公知の変更を加えることで、これら の化合物を製造できることは、当業者であれば容易に理解できよう。別段の断り がない限り、温度は全て℃単位である。 中間体1 段階A 市販のN−Cbz−D−トリプトファン(10.4g、30.6mmol)、 N−e−t−BOC−L−リジンメチルエステル 塩酸塩(9.55g、32.2mmol)、HOBt(6.21g、46.0m mol)およびDIEA(5.61mL、32.2mmol)の塩化メチレン( 100mL)溶液に、0℃でEDC(8.81g、46.0mmol)を、10 分間かけて数回に分けて加えた。反応混合物を昇温させて室温とし、16時間攪 拌した。反応混合物をNaHCO3の飽和溶液(100mL)に投入し、分液を 行った。有機層を1N HCl、水およびブライン100mLずつでその順序に て洗浄し、無水MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮して、黄色/白色固体17. 8g(粗収率100%)を得た。段階B: 上記生成物(17.8g、30.6mmol)およびパールマン触媒[含水2 0%Pd(OH)2炭素、1.8g]のメタノール(300mL)中混合物につ いて、排気およびH2パージを3回行い、H2風船を用い、大気圧で2時間攪拌し た。反応混合 物をセライト濾過し、TFA(3.5g、30.6mmol)を加え、得られた 溶液を濃縮して白色固体を得た(16.3g、粗収率95%)。 中間体2 段階A: b−メチル−D−トリプトファンメチルエステル(6.00g、25.9mm ol)を、ジスクシニミジルカーボネート(6.95g、27.1mmol)お よびDIEA(11.3mL、64.6mmol)の塩化メチレン中混合物と混 合した。反応混合物を0.5時間攪拌後、4−(2−ケト−1−ベンズ イミダゾリニル)−ピペリジン(5.90g、27.1mmol)を加え、混合 物を終夜攪拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、1N HCl(100 mL)、飽和NaHCO3溶液(100mL)およびブライン(100mL)の 順で洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮した。得られた粗生成物をMP LC(シリカ、5%メタノール/酢酸エチル)で精製して、白色固体7.55g を得た。段階B: 前段階からのカップリング生成物(7.55g、15.9mmol)をTHF (30mL)に溶かし、LiOH(2.67g、63.6mmol)の1:1E tOH/水(60mL)溶液で処理し、室温で4時間攪拌した。3N HClを 加えることでpHを約2〜3に調節し、得られた溶液を酢酸エチルで3回抽出し た。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮し て、白色固体6.50gを得た。中間体3 段階A: 市販のN−BOC−D−トリプトファン(15.2g、50.0mmol)、 N−e−Cbz−L−リジンt−ブチルエステル塩酸塩(18.7g、50.0 moml)、HOBt(6.76g、50mmol)およびDIEA(8.71 mL、50.0mmol)の塩化メチレン(350mL)溶液に0℃で、10分 間かけてEDC(12.5g、65.0mmol)を少量ずつ加えた。0℃で3 0分後、反応混合物を昇温させて室温とし、さらに4時間攪拌した。反応混合物 を水(300mL)に投入し、分液を行い、有機層を飽和NaHCO3(250 mL)およ びブライン(250mL)の順で洗浄し、無水MgSO4で脱水し、濾過し、濃 縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、50%酢酸エチル /ヘキサン)によって精製して、生成物27.5gを白色固体として得た(収率 88%)。 1H NMR(CDCl3、400MHz)d9.12(brs、1H)、7. 70(d、J=6.8Hz、1H)、7.31〜7.38(m、6H)、7.0 8〜7.17(m、2H)、6.97(d、J=1.6Hz、1H)、5.96 (brs、1H)、5.28(brs、1H)、5.13(s、2H)、4.9 4(brs、1H)、4.49(brs、1H)、4.31(見かけのbrd、 J=5.2Hz、1H)、3.22〜3.30(m、1H)、3.03〜3.1 3(m、2H)、2.93〜3.02(m、1H)、1.70(brs、2H) 、1.43(brs、9H)、1.35(s、9H)、0.64〜0.85(m 、2H) ESI−MS:C344647 計算値:622 実測値:623(M+H)段階B: 上記生成物(10.0g、16.1mmol)の酢酸エチル(75mL)溶液 に0℃で2分間HClガスを吹き込んだ。反応混合物をさらに10分間攪拌し、 濃縮して、所望の生成物と、該生成物のt−ブチルエステルが加水分解されて相 当する酸になった副生成物との混合物(3:2)8.64gを得た。 ESI−MS:C293845 計算値:522 実測値:523(M+H) 中間体4 段階A: N−BOC−b−メチルトリプトファン(7.79g、24.5mmol)、 N−e−Cbz−L−リジンt−ブチルエステル塩酸塩(10.04g、26. 9mmol)、HOBt(4.96g、36.7mmol)およびDIEA(4 .69mL、26.9mmol)の塩化メチレン(150mL)溶液に0℃で、 10分間かけてEDC(7.04g、36.7mmol)を少量ずつ加えた。反 応混合物を昇温させて室温とし、3.75時間攪拌し、飽和NaHCO3溶液( 100mL)に投入した。有機層を分液し、1N HCl(100mL)、水( 100mL)およびブライン(100mL)の順で洗浄し、無水MgSO4で脱 水し、濾過し、濃縮して、白色/黄色固体14.5g(粗収率93%)を得た。段階B: 上記BOC−b−メチルTrp−Lys(Cbz)O−t−ブチル付加物(5 54mg、0.870mmol)のメタノール(8mL)溶液に、メタンスルホ ン酸(251mg、2.61mmol)を加え、得られた混合物を室温で70時 間攪拌した。反応混合物を濃縮してメタノールを除去し、塩化メチレン(50m L)に溶かし、2N NaOH溶液(40mL)で2回、ブラインで1回洗浄し 、無水MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮して、白色固体280.1mg(収率 60%)を得た。HPLC分析では、純度93%の所望のアミンであることが示 された。中間体5 段階A: 市販の1−ベンジル−4−(2−ニトロアニリン)ピペリジン(5.00g、 16.1mmol)を、Pd(OH)2/C(20%、750mg)、メタノー ル(50mL)および濃HCl(13.3mL、161mmol)と混合した。 混合物をH2(ガス)(45psi)下で24時間攪拌し、セライト濾過し、濃 縮した。得られた塩を塩化メチレンと2N NaOH溶液との間で分配し、有機 層をブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮して、生成物4.3 1gを赤色固体として得た。 ESI−MS:C18233 計算値:281 実測値:282(M+H)段階B: 上記段階Aからの生成物(4.31g、15.3mmol)をスルファミド( 1.70g、17.6mmol)のジグライム(60mL)溶液と混合し、混合 物を還流させた。3.5時間後、溶媒を減圧下に除去した。フラッシュクロマト グラフィー(シリカ、2.5%NH4OH、22.5%メタノール/塩化メチレ ン)による精製で、純粋な生成物1.61gを得た。 ESI−MS:C182132S 計算値:343 実測値:344(M+H)段階C: 前記反応からの生成物(558mg、1.62mmol)をPd(OH)2/ C(20%、100mg)、メタノール(10mL)および濃HCl溶液(0. 30mL、3.3mL)と混合し、H2(ガス)(50psi)下で24時間攪拌 した。反応液をセライト濾過し、濾過ケーキをメタノールで洗浄し、新鮮な触媒 (100mg)を用いて反応を繰り返した。さらに24 時間後、追加の触媒を加え(280mg)、反応をH2(ガス)下で72時間続 けた。その時点でのTLCは、原料が全て消費されたことを示していた。反応混 合物をセライト濾過し、濾過ケーキを追加のメタノールで洗浄し、濾液を濃縮し て、所望の生成物を得た。 ESI−MS:C111532S 計算値:253 実測値:254(M+H) 中間体6 段階A: 段階B: ギ酸(568mg、12.3mmol)を、0℃のAc2O(1.05g、1 0.3mmol)に加え、得られた混合物を加熱して60℃とし、2.75時間 攪拌し、冷却して室温とした。THF(5mL)を加え、溶液を冷却して−15 ℃とし、前記段階からの生成物(2.00g、6.86mmol)をTHF(5 mL)溶液として加えた。0.5時間後、反応混合物を濃縮し(40℃で加熱) 、得られた粗生成物をMPLC(シリカ、90%酢酸エチル/ヘキサン、次に1 00%酢酸エチル、次に4%メタノール/酢酸エチル)によって精製して、ベン ズイミダゾール1.25gを得た。その中間体(1.21g、4.00mmol )を酢酸エチルに溶かし、その溶液にHCl(ガス)を10分間吹き込むことで 、BOC基を脱離させた。溶媒を除去して、中間体Xを得た。 BOC中間体のESI−MS:C172332 計算値:301 実測値:302(M+H) 中間体7 段階A: N−a−Cbz−N−e−BOC−リジン(15.0g、39.4mmol) 、イソプロパノール(2.89g、47.3mmol)およびEDC(9.07 g、47.3mmol)の塩化メチレン(300mL)溶液を0℃とし、それに DMAP(5.06g、41.4mmol)を加えた。反応混合物を昇温させて 室温とし、24時間攪拌し、塩化メチレン(200mL)で希釈し、1N塩酸( 250mL)で2回洗浄し、ブライン(250mL)で1回洗浄し、MgSO4 で脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリ カ、50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、純粋な生成物16.0g (収率96%)を得た。段階B: 前段階で製造した中間体(16.0g、37.8mmol)および10%Pd (OH)2/炭素(1.6g)のメタノール(150mL)中混合物を、磁気攪 拌しながら、風船でのH2(ガス)で16時間処理した。反応混合物をセライト 濾過し、濃縮して、所望の生成物(10.8g、99%)を得た。 中間体8 市販のN−a−Cbz−N−e−BOC−リジン(10.0g、26.3mm ol)、ジエチルアミン水溶液(2M溶液、15.8mL、31.5mmol) およびHOBt(3.73g、27.6mmol)の塩化メチレン(200mL )溶液を0℃とし、それにEDC(6.05g、31.5mmol)を少量ずつ 5分間かけて加えた。溶液を昇温させて室温とし、終夜攪拌した。反応混合物を 塩化メチレン200mLで希釈し、1N HCl(200mL)、飽和NaHC O3(200mL)およびブライン(200mL)の順で洗浄し、MgSO4で脱 水し、濾過し、濃縮して、白色固体を得た。Cbz保護基の脱離 を、製造例6(段階B)の製造について前述したものと同じ方法によって行った 。 中間体9 段階A: ヒドラジン(4mL)のメタノール(40mL)溶液に、Z−Lys(Boc )−OSn(4.77g)を室温で加えた。1時間攪拌後、混合物を濃縮乾固し た。残留物にオルト酢酸トリエチル(15mL)を加え、140℃で60時間加 熱した。得られた混合物を冷却して室温とし、1N HCl(水溶液)に投入し た。混合物を塩化メチレンで抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水 し、濃縮した。残留物を、クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=1/1 )によって精製して所望の生成物を得て、それをメタノール30mLに溶かし、 Pd(OH)2で1気圧下に1時間水素化した。混合物をセライト濾過して、P d触媒を除去した。濾液を減圧下に濃縮して、標題 化合物(370mg)を得た。 中間体10 段階A: N−a−Cbz−N−e−BOC−リジン(10.0g、26.3mmol) 、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(2.82g、26.3mmol )、HOBt(3.52g、26.3mmol)およびDIEA(5.50mL 、31.6mmol)の塩化メチレン(300mL)溶液を0℃とし、それにE DC(7.56g、39.5mmol)を少量ずつ10分間かけて加えた。終夜 攪拌後、反応混合物を塩化メチレン(200mL)で希釈し、水(250mL) で1回、飽和NaHCO3溶液(250mL)で1回、ブライン(250mL) で1回洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物 をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、60%酢酸エチル/ヘキサン)によ って精製して、生成物11.05g(99%)を得た。 1H NMR(CDCl3、300MHz)d7.34(m、5H)、5.52 (d、J=8.1Hz、1H)、5.09(見かけのd、J=3.3Hz、2H )、4.72(m、1H)、4.60(m、1H)、3.77(s、3H)、3 .20(s、3H)、3.06〜3.12(m、2H)、1.34〜1.77( m、6H)、1.42(s、9H) ESI−MS:C213336 計算値:423 実測値:424(M+H) 段階B: 前段階で製造したアミド(1.69g、4.00mmol)のTHF(20m L)溶液をN2雰囲気下で冷却して0℃とし、それに注射器によってイソブチル マグネシウムブロマイド(2 Mジエチルエーテル溶液、6.0mL、12mmol)を滴下した。滴下後、反 応混合物を昇温させて室温とし、4時間攪拌した。水(約1mL)を加えること で反応停止し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、1N HCl(25mL) および次にブライン(25mL)によって洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し 、濃縮した。MPLC(シリカ、40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製し て、所望の生成物427mgを得た。 ESI−MS:C233625 計算値:420 実測値:421(M+H)段階C: 前段階の反応の生成物(400mg、0.95mmol)を、メタノール(5 mL)中Pd/C(5%、60mg)と混合し、H2(ガス)下で2時間攪拌し た。反応混合物をセライト濾過し、濾過ケーキを追加のメタノールで洗浄し、濾 液を濃縮して、所望の生成物270mgを得た。中間体11 段階A: 中間体10の合成において段階Aに記載の方法と同様にして、上記ビエンレブ アミドを製造した。段階B: 前段階からの生成物(3.39g、8.00mmol)をエ=テル(40mL )に溶かし、N2でパージし、冷却して0℃とし、LAHの1M THF溶液(1 0mL、10mmol)を滴下した。0℃で1時間後、水を滴下することで反応 停止し、1N HClで希釈し、酢酸エチルで2回洗浄した。合わせた有機層を ブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮して、所望の生成物を得 た。段階C: 乾燥イソブチルトリフェニルホスホニウムブロマイド(1.68g、4.20 mmol)のTHF(20mL)中混合物をN2下に冷却して0℃とし、それに KHMDSの0.5Mトルエン溶液(8.4mL、4.2mmol)を10分間 かけて滴下し、得られた明橙赤色溶液を1時間攪拌した。前段階からの生成物( 1.02g、2.80mmol)のTHF(10mL)溶液を0℃で滴下し、昇 温して室温とし、18時間攪拌した。ブラインによって反応を停止し、酢酸エチ ルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで1回洗浄し、Na2SO4で脱水 し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー精製(シリカ、30%酢 酸エチル/ヘキサン)によって、純粋な生成物580mgを得た。1H NMR(CDCl3、300MHz)主要ピークd5.23(t、J=1 0Hz、1H)−C=CH−)、5.00(t、J=10Hz、1H、−CH =C−)、0.94(d、J=6.6Hz、3H)−CHC 3)、0.91 (d、J= 6.6Hz、3H、−CHC 3) ESI−MS:C233624 計算値:404 実測値:405(M+H)段階D: 前段階からの生成物(400mg、0.99mmol)を酢酸エチルに溶かし 、冷却して0℃とし、気体HClで約2分間処理し、さらに20分間攪拌した。 溶媒を除去して、生成物330mgを得た。 ESI−MS:C182822 計算値:304 実測値:305(M+H) 中間体12 段階A: 市販の1−N−BOC−1,2−ジアミノエタン(5.00g、31.2mm ol)を、N−メチルモルホリン(6.86mL、62.4mmol)およびD MAP(381mg、3.12mmol)の塩化メチレン(80mL)溶液と混 合し、クロロギ酸ベンジル(4.76mL、32.8mmol)を滴下した。室 温でさらに4時間攪拌後、反応混合物をDCM(200mL)で希釈し、1N HCl(150mLで2回)、飽和NaHCO3溶液(150mL)およびブラ イン(150mLで2回)で洗浄した。有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、 濃縮して、白色固体9.20gを得た。 1H NMR(CDCl3、300MHz)d7.26〜7.39(m、5H) 、5.19(brs、1H)、5.09(s、2H)、4.83(brs、1H )、3.15〜3.31(m、4H)、1.43(s、9H) ESI−MS:C152224 計算値:294 実測値:295(M+H) この粗生成物を酢酸エチルに溶かし、冷却して0℃とし、気体HClで5分間 処理した。溶媒を除去して、所望の生成物7.2gを得た。 1H NMR(CD3OD、300MHz)d7.28〜7.41(m、5H) 、5.10(s、2H)、3.40(t、J=5.7Hz、2H)、3.05( t、J=5.7Hz、2H) ESI−MS:C101422 計算値:194 実測値:195(M+H)段階B: 前段階からの生成物(1.26g、5.46mmol)、N−a−FMOC− D−セリン−O−t−ブチルエーテル(2.0g、5.2mmol)、HOBt (703mg、5.20mmol)およびDIEA(0.91mL、5.2mm ol)のDCM(50mL)溶液を0℃とし、それにEDC(1.49g、7. 8 mmol)をゆっくり5分間かけて加えた。反応混合物を昇温させて室温とした 。終夜攪拌後、反応混合物をDCMで希釈し、水、飽和NaHCO3溶液および ブラインの順で洗浄した。有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、濃縮して、粗 生成物を得た。 得られた粗生成物をモルホリンの20%DCM溶液(50mL)に溶かし、終 夜攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水で4回、ブラインで1回洗浄した 。有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ ー(シリカ、1:9:90NH4OH/MeOH/DCM)によって精製して、 所望の生成物を得た。 ESI−MS:C172734 計算値:337 実測値:338(M+H) 中間体13 段階A: Z−バリン(2.00g、7.96mmol)、1−N−BOC−1,2−ジ アミノエタン(1.40g、8.76mmol)およびHOBt(1.08g、 7.96mmol)のDCM(50mL)溶液を0℃とし、それにEDC(2. 28g、11.9mmol)を約5分間かけて加えた。反応混合物を昇温させて 室温とし、2時間攪拌した。DCMで希釈し、次に水、飽和NaHCO3溶液お よびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で脱水し、濾過し、濃縮して、所 望の生成物3.01gを得た。段階B: 前段階からの生成物(3.0Og、7.63mmol)およびPd(OH)2/ C(20%、300mg)の混合物をMeOH (50mL)に溶かし、H2下で2時間攪拌した。反応混合物をセライト濾過し 、濾過ケーキをMeOHで洗浄した。濾液を濃縮して、所望の生成物1.96g を得た。 中間体14 本発明の化合物の一部は、固相法を用いて製造することができ、その一般的手 順について以下に説明する。樹脂に結合したジアミンまたはアミノアルコールの製造 ラップ・テンタゲルHMPB(Rapp Tentagel HMPB)樹脂(0.20mmol /g、図1参照)をフリットガラス管に移し入れ、1:1 THF/CH2Cl2 30mLで洗浄する。DIEAの0.75M THF/CH2Cl2溶液9mLを 加える。クロロギ酸p−ニトロフェニルの0.75M THF/CH2Cl2溶液 9mLを加える。6時間攪拌する。管の排液を行い、樹脂をTHF/CH2Cl2 30mLで2回洗浄する。ジアミンもしくはアミノアルコール(表1参照)とD IEAの1:1混合物の0.25M DMF溶液18mLを加え、16時間攪拌 する。管の排液を行い、樹脂をDMF20mLで4回洗浄する。図1.ラップ・テンタゲルHMPB樹脂 ジアミンもしくはアミノアルコールを負荷した樹脂(図2および表1参照)2 5mgをフリットガラス管に移し入れる。樹脂をDMF1.5mLで2回洗浄す る。Fmoc−(RS,SR)−b−メチルトリプトファンの0.52M DM F溶液250μLを加える。DIC/3%DMAPの0.52M DMF溶液2 50μLを加える。反応容器を3時間攪拌する。管の排液を行い、樹脂をDMF 1.5mLで2回洗浄し、アシル化を繰り返す。管を排液し、樹脂をDMF1. 5mLで3回洗浄する。ピペリジンの20%DMF溶液500μLを加え、30 分間攪拌する。排液を行い、樹脂をDMFと1:1THF/CH2Cl2それぞれ 1.5mLで2回ずつ洗浄する。DIEAの0.5M THF/CH2Cl2溶液2 50μLを加える。クロロギ酸p−ニトロフェニルの0.5M THF/CH2C l2溶液250μLを加える。30分間攪拌する。管の排液を行い、樹脂をTH F/CH2Cl21.5mLで2回洗浄する。1:1 4−(2− ケト−1−ベンズイミジアゾリニル)ピペリジン/DIEAの0.25MDMF 溶液500μLを加え、20分間攪拌する。管の排液を行い、樹脂をDMF、T HF/CH2Cl2、THF、CH2Cl2、イソプロパノール、CH2Cl2および 氷酢酸各1.5mLで3回ずつ洗浄する。窒素下に氷酢酸1mLを加え、加熱し て40℃として21.5時間経過させて、樹脂から化合物を放出させる。管の排 液を行い、溶液を回収する。その溶液を凍結乾燥して、標題化合物を得る。質量 スペクトル分析により、所望の生成物の存在を確認する(表2参照)。図2 中間体15 N−アセチル−トレオ−(2R,3S)−b−メチルトリプトファン(R)−( +)−a−メチルベンジルアミン塩 シュナイダーらの方法(Snyder and Matteson,J.Am.Chem. Soc.,1957,79,2217)によって、ラセミ化b−メチルトリプトファンを製造し た。異性体A(100g)を90/10アセトン−水1.25リットルに20℃ で懸濁させ、(R)−(+)−a−メチルベンジルアミン50mLを一気に加え た。懸濁液はわずかな時間だけ透明となり、その後濃厚な白色懸濁液が生じ、直 ちに固体塊となった。終夜熟成させた後、攪拌および濾過を容易にするため、追 加のアセトン500mLを加えた。懸濁液を濾過し、ケーキをアセトン500m Lで洗浄し、吸引して湿ったケーキを得た。その固体を90/10アセトン/水 2.5リットルに懸濁させ、蒸気浴で加熱沸騰させた。白色スラリーを冷却して 20℃とし、終夜経過させた。生成物を濾取し、アセトンで洗浄し、乾燥して、 標題化合物39.1gを得た。a=+9.1°(c=1、MeOH)。発表され ている化合物との比較により、立体化学を割り当てた(J.Org.Chem.,1994,59 ,4239およびJ.Org.Chem.,1995,60,4978)。 中間体16 N−アセチル−トレオ−(2S,3R)−b−メチルトリプトファンS−(−) −a−メチルベンジルアミン塩 中間体15からの母液を合わせ、濃縮して約1リットルとし、 1N HCl(400mL)を加えた。得られた懸濁液を、最初20℃で、次に 0℃で1時間攪拌した。生成物を濾過し、濾液が中性となるまで水で洗浄した。 生成物を吸引して湿ケーキ(重量79g)を得た。固体を95%アセトン/水1 リットルに懸濁させ、(S)−(−)−a−メチルベンジルアミン40mLを加 え、次に90%アセトン/水1リットルを加えた。数分後、固体塊が生じた。追 加のアセトン500mLを加え、混合物を蒸気浴で約0.5時間加熱した。それ を20℃で終夜静置した。生成物を濾取し、アセトン500mLで洗浄し、吸引 して湿ケーキを得た。その生成物を95%アセトン/水2リットルに懸濁させ、 蒸気浴で加熱沸騰させた。白色懸濁液を冷却して20℃とし、終夜経過させた。 生成物を濾取し、アセトン500mLで洗浄し、乾燥して、標題化合物54gを 得た。a=−9.0°(c=1、MeOH)。 中間体17 N−アセチル−エリトロ−(2R,3R)−b−メチルトリプトファンR−(+ )−a−メチルベンジルアミン塩 酢酸エチルを含む脆い泡状物である異性体B(中間体15での引用文献参照) 170gを、エタノール100mLを含む酢 酸エチル2.5リットルに溶かした。それに、R−(+)−a−メチルベンジル アミン60mLを加えた。10分後、追加の酢酸エチル2リットルを加え、得ら れた濃厚懸濁液を20℃で3日間熟成させた。生成物を濾取し、酢酸エチルで洗 浄し、吸引によって湿ケーキとした。得られた塩について、2%水を含む熱酢酸 エチルでの再スラリー化を4回行った(2.5リットルで1回、6リットルで2 回、8リットルで1回)。乾燥生成物の収量は、塩43.2gであった。a=− 19.6°(c=1、MeOH) 中間体18 N−アセチル−エリトロ−(2S,3S)−b−メチルトリプトファンS−(− )−a−メチルベンジルアミン塩 中間体18からの母液を合わせ、濃縮して約2リットルとし、1N HCl( 500mL)で2回洗浄した。洗浄液を酢酸エチルで1回抽出し戻し、合わせた 酢酸エチル抽出液をブラインで2回洗浄した。溶液を酢酸エチルで希釈して6リ ットルとし、(S)−(−)−a−メチルベンジルアミン60mLを加えた。1 0分後、得られた懸濁液を加熱沸騰させた。懸濁液を室温まで冷却し、終夜攪拌 した。生成物を濾取し、酢酸エチルで洗浄 し、吸引して湿ケーキを得た。その塩を酢酸エチル6リットルに懸濁させ、葱濁 液を加熱沸騰させた。葱濁液を冷却して室温とし、終夜攪拌した。生成物を濾取 し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥させた。乾燥生成物の収量は、塩65.8gであ った。a=+19.7°(c=1、MeOH)。 中間体19 N−アセチル−トレオ−(2S,3R)−b−メチルトリプトファン 中間体16からの塩(53g)を1N HCl(400mL)とともに20℃ で20分間攪拌した。懸濁液を濾過し、濾液が中性となるまでケーキを水で洗浄 した。湿ケーキを次の反応に直接使用した。サンプルを乾燥して、標題化合物を 得た。a=−26.4°(c=MeOH) 中間体20 トレオ−(2S,3R)−b−メチルトリプトファン 中間体19からの湿ケーキを1N HCl(400mL)に懸濁させ、12時 間還流した。溶液を冷却して20℃とし、溶液の半量を実施例7に用いた。水酸 化ナトリウムを用いてpHを7.0に調節し、得られた懸濁液を冷却して0℃と し、濾過し、 ケーキを水で洗浄し、乾燥することで、標題化合物を単離した。a=−29.3 °(c=0.9、H2O) 中間体21 N−t−BOC−トレオ−(2S,3R)−b−メチルトリプトファン 中間体20からの水溶液のpHを水酸化ナトリウムによって7に調節し、冷却 して0℃とした。炭酸カルシウム20g、ジ−t−ブチルジカーボネート19g およびTHF150mLを加えた。混合物をゆっくり昇温させて室温とし、終夜 放置した。反応液をエーテルで2回抽出し、2N HClで水層を酸性とし、酢 酸エチルで2回抽出した。合わせた酢酸エチル抽出液をブラインで洗浄し、Mg SO4で脱水し、濾過し、濃縮して、標題化合物21.2gを得た。 中間体22 N−アセチル−トレオ−(2R,3S)−b−メチルトリプトファン 中間体19の手順に従って製造した。a=+26.6°(c=1、MeOH)中間体23 トレオ−(2R,3S)−b−メチルトリプトファン 中間体20の手順に従って製造した。a=+30.6°(c=0.9、H2O ) 中間体24 N−t−Boc−トレオ−(2R,3R)−b−メチルトリプトファン 中間体21の手順に従って製造した。 中間体25 N−アセチル−エリトロ(2S,3S)−b−メチルトリプトファン 中間体18からの塩(65g)を1N HCl(250mL)および酢酸エチ ル(1.5リットル)とともに室温で5分間攪拌した。分液を行い、酢酸エチル 層を1N HCl、H2Oおよびブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し 、濃縮して、標題化合物を脆い泡状物として得た。 中間体26 エリトロ−(2S,3S)−b−メチルトリプトファン 中間体25からの生成物を2N HCl(500mL)に懸濁 させ、4時間還流した。溶液を冷却して20℃とし、溶液の半量を中間体27に 用いた。溶液を減圧下に濃縮することで、標題化合物を泡状物として単離した。 中間体27 N−t−BOC−エリトロ(2S,3S)−b−メチルトリプトファン 中間体20からの水溶液のpHを水酸化ナトリウムによって7に調節し、冷却 して0℃とした。炭酸カルシウム24g、ジ−t−ブチルジカーボネート22g およびTHF150mLを加えた。混合物をゆっくり昇温させて室温とし、終夜 放置した。反応液をエーテルで2回抽出し、2N HClで水層を酸性とし、酢 酸エチルで2回抽出した。合わせた酢酸エチル抽出液をブラインで洗浄し、Mg SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。固体をエーテルに再度溶かし、ヘキサンで 洗いながらエーテルを減圧下に除去した。得られたスラリーを濾過し、乾燥して 、標題化合物20.1gを得た。 中間体28 N−アセチル−トレオ−(2R,3R)−b−メチルトリプトファン 中間体25の手順に従って製造した。a=°(c=1、MeOH) 中間体29 トレオ−(2R,3R)−b−メチルトリプトファン 中間体26の手順に従って製造した。a=°(c=0.9、H2O) 中間体30 N−t−BOC−トレオ−(2R,3R)−b−メチルトリプトファン 中間体27の手順に従って製造した。 実施例1 段階A: 前記で製造したD−Trp−N−e−BOC−Lys−OMe・HCl(30 0mg、0.535mmol)をジスクシニミジルカーボネート(137mg、 0.535mmol)およびDIEA(0.373mL、2.14mmol)の THF(10mL)溶液と混合し、室温で0.5時間攪拌した。得られた透明溶 液に、4−(2−ケト−1−ベンズイミダゾリニル)−ピペリジン(116mg 、0.535mmol)を加え、攪拌をさらに16時間続けた。反応混合物を濃 縮し、塩化メチレン(40mL)に再度溶かし、1N HCl(30mL)、飽 和NaHCO3(30mL)およびブライン(30mL)の順で洗浄し、無水M gSO4で脱水し、濾過し、濃縮した。粗生成物をMPLC(シリカ、5%Me OH/EtOAc)によって精製して、白色固体を得た。 MS−CI(NH3)C364777 計算値:689 実測値:590(M+H−100[BOC])段階B: 上記で製造したBOC前駆体を酢酸エチル(5mL)に溶かし、冷却して0℃ とし、その溶液にHCl(ガス)を2分間吹き込んだ。さらに15分間攪拌後、 溶媒を減圧下に除去して、白色固体を得た。 1H NMR(CD3ODN400MHz)d7.63(d、J=8Hz、1H )、7.32(d、J=8Hz、1H)、7.17(s、1H)、7.01〜7 .10(m、7H)、4.57(見かけのt、J=8Hz、1H)、4.38〜 4.42(m、2H)、4.06〜4.17(m、2H)、3.70(s、3H )、3.29〜3.35(m、1H)、 3.17(dd、J=14.4,8.4Hz、1H)、2.79〜2.97(m 、4H)、2.28〜2.32(m、1H)、2.11〜2.16(m、1H) 、2.00(m、1H)、1.63〜1.81(m、3H)、1.50〜1.6 3(m、2H)、1.13〜1.25(m、2H) ESI−MS:C313975 計算値:589 実測値:590(M+H) 実施例2 段階A: 中間体5(TFA塩、3.80g、5.84mmol)をジスクシニミジルカ ーボネート(1.50g、5.84mmol)およびDIEA(3.05mL、 31.8mmol)の塩化メチレン(50mL)溶液と混合し、室温で0.5時 間攪拌し、4−(2−ケト−1−ベンズイミダゾリニル)−ピペリジン(1.2 7g、5.84mmol)を加えた。得られた混合物をさらに2時間攪拌し、塩 化メチレンで希釈し、飽和NaHCO3、1N HClおよびブラインの順で洗浄 し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮した。MPLC精製(シリカ、3%メタ ノール/酢酸エチル)によって、所望の生成物3.20gを得た。 ESI−MS:C435377 計算値:779 実測値:780(M+H)段階B: 上記段階Aに記載の方法で製造した付加物(3.10g、3.97mmol) およびPd/C(10%、310mg)をメタノール(約50mL)中で混合し 、H2(ガス)(風船で加えた)下にて2時間攪拌した。反応混合物をセライト 濾過し、1当量の濃HClで処理し、濃縮して、所望の生成物を白色固体として 得た。 ESI−MS:C354775 計算値:645 実測値:646(M+H) 実施例3 段階A: 予め冷却しておいたメタノール(10mL、0℃)に、塩化 チオニル(0.74mL、10mmol)を滴下した。得られた溶液に、市販の N−a−BOC−N−a−メチル−N−e−Cbz−リジンジシクロヘキシルア ミン塩を加え、反応液を還流させた。2時間後、反応混合物を冷却し、溶媒およ び副生成物を減圧下に除去した。粗生成物を「そのまま」使用した。段階B: 前段階からの粗生成物(395mg)、前述の方法に従って製造した中間体3 (277mg、0.601mmol)、HOBt(94.6mg、0.601m mol)およびDIEA(125mL、0.601mmol)の塩化メチレン溶 液に、0℃のEDC(173mg、0.901mmol)を加えた。反応混合物 を室温で18時間攪拌し、塩化メチレンで希釈し、水、飽和NaHCO3溶液お よびブラインの順で洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮した。MPLC 精製(シリカ、3% メタノール/酢酸エチル)によって、純粋な生成物92mgを得た。 ESI−MS:C414977 計算値:751 実測値:752(M+H)段階C: 上記段階Bからの生成物(92.0mg、0.123mmol)をPd/C( 10%、20mg)のメタノール中混合物と混合し、H2(ガス)下で1時間攪 拌した。反応混合物をセライト濾過し、1当量の濃HCl溶液で処理し、濃縮し て、所望の生成物をそれの塩酸塩として得た。 ESI−MS:C334375 計算値:617 実測値:618(M+H) ベンズイミダゾリジニルピペリジン構造に対する代表的な修飾を含む、以下の 表1に示した化合物を、実施例1の段階AおよびBならびに実施例2の段階Aお よびBに例示したような上記の確立した手順に従って、中間体4〜7から製造し た。 実施例23〜28の化合物ならびにTrpに付加した各種の代表的なジアミン 単位を含む表IIに示した化合物を、中間体8〜14との組み合わせで実施例1 および2に例示したような上記の確立した手順に従って、さらには各種の必要な 中間体製造に関する確立した手順に従って製造した。 実施例23 実施例2の遊離塩基生成物(100mg、0.155mmol)を、メチルイ ソシアネート(11mL、0.186mmol)のDCM溶液と混合し、室温で 終夜攪拌した。反応混合物を濃縮して、所望の生成物90mgを得た(MF/E SI−MS(M+H):C375086/703)。 実施例24 実施例2の遊離塩基生成物(100mg、0.155mmol)を、メチルイ ソチオシアネート(13mL、0.186mmol)のDCM溶液と混合し、室 温で終夜攪拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をMPLC(シリカ、5%M eOH/酢酸エチル)によって精製して、所望の生成物87mgを得た(MF/ ESI−MS(M+H):C375085S/719)。実施例25 実施例2の遊離塩基生成物(100mg、0.155mmol)を、無水酢酸 (19mL)およびNMM(34mL、0.37mmol)のDCM溶液と混合 し、室温で1時間攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、1N HCl、飽和 NaHCO3溶液およびブラインの順で洗浄し、有機層をMgSO4で脱水し、濾 過し、濃縮して、所望の生成物85mgを得た(MF/ESI−MS(M+H) :C374976/688)。 実施例26 実施例2の遊離塩基生成物(100mg、0.155mmol)を1H−ピラ ゾール−1−カルボキサミジン塩酸塩(22.7mg、0.155mmol)お よびDIEA(27.0mL、0.155mmol)のDMF中混合物と混合し 、室温で終夜攪拌した。エーテル(約5mL)を加えて生成物を沈殿させた。生 成物を回収し、追加のエーテルで洗浄し、減圧下に乾燥して、所望の生成物12 3mgを得た(MF/ESI−MS(M+H):C364995/689)。 実施例27 実施例2の遊離塩基生成物(100mg、0.155mmol)のエタノール (2mL)溶液に、ホルムアルデヒド(19mL、0.23mmol)およびT FA(2mL)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌した。シアノ水素化ホウ素 ナトリウム(10mg、0.16mmol)を加え、攪拌を室温で終夜 継続した。1N HCl約10滴を加えて反応を停止し、反応混合物にN2を約1 5秒間吹き込んでHCNを除去した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和N aHCO3およびブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾過し、濃縮した。フ ラッシュクロマトグラフィー(シリカ、2:18:80NH4OH/MeOH/ DCM)によって2種類の分画を得たが、ESI−MSにより、遅く溶出する方 の分画が生成物に相当するものであった(MF/ESI−MS(M+H):C37 5175/674)。 実施例28 上記の実施例27からの生成物(20mg、0.03mmol)をTHF(1 mL)に溶かし、ヨウ化メチル(9.2mL、0.15mmol)で処理した。 反応混合物を終夜攪拌した後、反応混合物を濃縮して、所望の生成物23mgを 得た(MF/ESI−MS(M+H):C385475I/688(M+))。実施例29 ラップ・テンタゲルHMPB樹脂(0.20mmol/g)をフリットガラス 管に移し入れた。樹脂をTHF/CH2Cl25mLで3回洗浄した。DIEAの 0.75M THF/CH2Cl2溶液2.5mLを加えた。クロロギ酸p−ニト ロフェニルの0.75M THF/CH2Cl2溶液2.5mLを加えた。反応液 を8.5時間攪拌した。管の排液を行い、樹脂をTHF/CH2Cl25mLで2 回洗浄した。1:3 L−リジンメチルエステル/DIEAの0.25M溶液5 .0mLを加え、15.5時間攪拌した。管の排液を行い、DMF5mLで3回 洗浄した。1:1.5 Fmoc−(RS,SR)−b−メチルトリプトファン /HOBtの0.5M DMF溶液2.5mLを加えた。DIC/3%DMAP の0.5M DMF溶液2.5 mLを加え、3時間攪拌した。管の排液を行い、DMF5mLで2回洗浄し、ア シル化を繰り返した。管を排液し、DMF5mLで3回洗浄した。ピペリジンの 20%DMF溶液5mLを加え、30分間攪拌した。管の排液を行い、DMFと THF/CH2Cl2それぞれ5mLで3回ずつ洗浄した。DIEAの0.5M溶 液2.5mLを加えた。クロロギ酸p−ニトロフェニルの0.5M THF/C H2Cl2溶液2.5mLを加え、45分間攪拌した。管の排液を行い、THF/ CH2Cl25mLで2回洗浄した。1:1 4−(2−ケト−1−ベンズイミジ アゾリニル)ピペリジン/DIEAの0.25M DMF溶液5.0mLを加え た。30分間攪拌した。管の排液を行い、DMF、THF/CH2Cl2、THF 、CH2Cl2、イソプロパノール、CH2Cl2および氷酢酸各5mLで5回ずつ 洗浄した。窒素下に氷酢酸5mLを加え、加熱して40℃として22時間経過さ せて、樹脂から化合物を放出させた。管の排液を行い、溶液を回収した。その溶 液を凍結乾燥して、2種類のジアステレオマーの粗混合物を得た。それらの化合 物を逆相MPLCによって分離して、純粋な生成物2種類を得た。いずれの化合 物も、HPLC的に純粋であり、ESI−MSによって、予想通りの親イオン( M+1:604)を与えた。 本明細書に記載のものと同様の方法ならびに当業界で公知の方法によって製造 することができるさらに別の化合物には以下のものがある。 生物アッセイ 本発明の化合物がソマトスタチン作動薬として作用する能力は、in vitroアッ セイ(Rens-Domiano et al.,Pharmacological Properties of Two Cloned Som atostatin Receptors,Mol.Pharm.,42:28-34(1992)に開示されている;該文献 は引用により本明細書に含まれる)によって求めることができる。受容体発現構築物 hSSTR1〜5についての全長コード配列を含む哺乳動物発現ベクターを以 下に記載のように構築した。各種ヒトソマト スタチン受容体を有するゲノムDNAの断片を、pcDNA3(Invitrogen)の 多重クローニング部位に挿入した。使用した断片は、hSSTR1については1 .5kbのPStI−XmnI断片、hSSTR2については1.7kbのBa mHI−HindIII断片、hSSTR3については2.0kbのNcoI− HindIII断片、hSSTR4については1.4kbのNheI−NdeI 断片、hSSTR5については3.2kbのXhoI−EcoRI断片であった 。トランスフェクション CHO−K1細胞をATCC(American Type Culture Collection)から入手 し、10%ウシ胎仔血清を含むα−MEMで成長させた。リポフェクタミン(li pofectamine)を用いて、5種類全てのhSSTRについてのDNAで、細胞を 安定にトランスフェクションした。ネオマイシン耐性クローンを選択し、G41 8を含む培地で維持した(400μgmL)。受容体結合アッセイ トランスフェクションから72時間後、1mM EGTA、5mM MgCl2 、10μg/mLロイペプチン、10μg/mLペプスタチン、200μg/m Lバシトラシンおよび0.5 μg/mLアプロチニンを含む50mMトリス−HCl(pH7.8)(緩衝液 1)に細胞を回収し、4℃で7分間、24000×gで遠心した。ブリンクマン ポリトロン(Brinkman Polytron;2.5、30秒に設定)を用いて、緩衝液1で ペレットを均質化した。ホモジネートを4℃で20分間、48000×gにて遠 心した。ペレットを緩衝液1で均質化し、膜を放射性リガンド結合アッセイで用 いた。最終容量200μLにて、25℃で30分間、競合するペプチドの存在下 または非存在下で、細胞膜(蛋白約10μg)を125I−Tyr11−ソマトスタ チン(0.2nM;比放射能、2000Ci/mmol;NEN)とインキュベ ーションした。非特異的結合を、100nMソマトスタチン存在下で結合した残 留放射能と定義した。氷冷50nMトリス−HCl緩衝液(pH7.8)を加え ることで結合反応を終了させ、氷冷トリスHCl緩衝液12mLとともに速やか に濾過し、γ−シンチレーション分光光度計で結合放射能をカウンティングした (効率80%)。放射性リガンド結合試験からのデータを用いて、阻害曲線を得 た。数学的モデル化プログラムFITCOMP(National Institutes of Healt hが後援するPROPHETシステムから入手)を用いて行った曲 線適合化からIC50値を得た。フォルスコリン刺激cAMP蓄積の阻害 cAMP蓄積試験に使用する細胞を、12ウェルの培養平板で継代培養した。 COS−7細胞をトランスフェクションしてから72時間後に、実験を行った。 ウェルから培地を除去し、0.5mMのイソブチルメチルキサンチンを含む新鮮 な培地500μLと入れ替えた。細胞を37℃で20分間インキュベートした。 培地を除去し、0.5mMのイソブチルメチルキサンチンを含み、10μMのフ ォルスコリンおよび各種濃度の被験化合物を含むかもしくは含まない新鮮な培地 500μLと入れ替えた。細胞を37℃で30分間インキュベートした。培地を 除去し、そのウェルで細胞を1N HCl(500μL)中にて超音波処理し、 冷凍して、その後のラジオイムノアッセイによるcAMP含有量の測定に供した 。サンプルを解凍し、cAMPラジオイムノアッセイ緩衝液で希釈してから、市 販のアッセイキット(NEW/DuPont(Wilmington,DE)より)を用いて、cAMP含 有量の分析を行った。成長ホルモン放出の阻害 ラット下垂体前葉細胞の一次培養物からの成長ホルモン分泌 の放出を定量することで、各種化合物の機能的活性を評価した。ハンクス液中0 .2%コラゲナーゼおよび0.2%ヒアルロニダーゼによる酵素消化によって、 細胞をラット下垂体から分離した。その細胞を培地に懸濁させ、濃度を細胞1. 5×105個/mLに調節し、その懸濁液1.0mLを24ウェルトレイの各ウ ェルに入れた。加湿5%CO2−95%空気雰囲気中37℃で3〜4日間、細胞 を維持した。培地の構成は、0.37%NaHCO3、10%ウマ血清、2.5 %ウシ胎仔血清、1%非必須アミノ酸、1%グルタミン、1%ナイスタチンおよ び0.1%ゲンタマイシンを含むダルベッコの調製イーグル培地とした。化合物 のGH放出阻害能力についての試験を行う前に、実験開始の1.5時間前に2回 、開始の直前に1回、25mM Hepes(pH7.4)を含む上記の培地で 細胞を洗浄した。新鮮な培地1mLに入った本発明の化合物を各ウェルに加え、 それを37℃で15分間インキュベートすることで、該化合物についての試験を 4連で行った。インキュベーション後、培地を取り、2000gで15分間遠心 することで、細胞残滓を除去した。上清液を取り、ラジオイムノアッセイにより 、GHについてのアッセイを行った。 本発明の化合物は、約30pM〜約3μMのIC50で、ソマトスタチンの受容 体への結合を阻害することが認められた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/04 A61P 25/04 25/24 25/24 27/02 27/02 35/00 35/00 43/00 43/00 111 111 C07D 413/14 C07D 413/14 417/14 417/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CN,CU,CZ,EE,GE,GW,HU,I D,IL,IS,JP,KG,KR,KZ,LC,LK ,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX, NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,UA,US,UZ,VN ,YU (72)発明者 パツチエツト,アーサー・エイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 パステルナーク,アレキサンダー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 バーク,スコツト アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 チエン,メン・シン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ジヨンストン,デイビツド アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 チヤツプマン,ケビン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ナーグンド,ラビ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 タタ,ジエイムズ・アール アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 クオ,リヤンチン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記式Iによって表される化合物ならびに該化合物の医薬的に許容される 塩および水和物。 [式中、 R1は、−C1-10アルキル、−アリール、アリール(C1-6アルキル)−、(C3-7 シクロアルキル)(C1-6アルキル)−、(C1-5アルキル)−K−(C1-5ア ルキル)−、アリール(C0〜C5アルキル)−K−(C1〜C5アルキル)−およ び(C3-7シクロアルキル)(C0-5アルキル)−K−(C1-5アルキル)−から なる群から選択され; アルキル部分は、1〜5個のハロゲン基、S(O)m2a、1〜3個のOR2a 基またはC(O)OR2aによって置換されていても良く; アリールは、未置換あるいは1〜3個のC1-6アルキル基、1〜3個のハロゲ ン基、1〜2個の−OR2基、メチレンジオキシ、−S(O)m2、1〜2個の CF3、−OCF3もしくはNO2基、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O) OR2、−C(O)N(R22、1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R22、−N(R2)SO2フェニルまたは−N(R2)SO22によって置換され たフェニル、ナフチル、ビフェニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル 、アザインドール、ピリジル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、チアゾリルお よびベンズイミダゾリルからなる群から選択され; Kは−O−、−S(O)m−、−N(R2)C(O)−、−C(O)N(R2) −、−CR2=CR2−および−C≡C−からなる群から選択され; R1aは、HおよびC1-3アルキルからなる群から選択され; R1cは、H、−(CH2qSR2、−(CH2qOR2およびC1-8アルキルか らなる群から選択され; R2は、H、C1-8アルキル、(CH2t−アリールおよびC3-7シクロアルキ ルからなる群から選択され;2個のR2基が存在する場合、それらの基はそれら が結合している原子およ び何らかの介入原子と一体となってC3-8環を表すことができ、該環はO、Sま たはNR3aを含んでいても良く;R3aは水素またはC1-6アルキルであり;該C1 -6 アルキルはOHによって置換されていても良く; R2がC1-8アルキルを表す場合、それは1〜5個のハロゲン基、S(O)m2 a 、1〜3個のOR2a基またはC(O)OR2aによって置換されていても良く; R2aは、HおよびC1-8アルキル(OHによって置換されていても良い)から なる群から選択され; Z1は、−O−、−CH2−および−NR2aからなる群から選択され; Z2は、−O−、−CH2−、−CHR2b−および−NR2bからなる群から選択 され;Z2がNR2bを表す場合、それはR1c、QまたはWと連結してC5-8環を形 成していても良く、該環はO、S(O)mもしくはNR2aによって中断されてい ても良く; R2bは、H、C1-8アルキル、−(CH2t−アリール、−(CH2nCO22 、−(CH2nCON(R22、−(CH2nOHおよび−(CH2nOR2か らなる群から選択され; Wは、H、C1-8アルキル、−(CH2t−アリール(アリールはフェニル、 ビフェニルおよびナフチルから選択される)、−(CH2t−ヘテロアリール( ヘテロアリールは、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリア ゾリルおよびピラジニルから選択される)、−(CH2qC(O)OR2、−( CH2qOR2、−(CH2qOC(O)R2、−(CH2qC(O)R2、−( CH2qC(O)(CH2tアリール、−(CH2qN(R2)C(O)R2、− (CH2qC(O)N(R22、−(CH2qN(R2)SO22、−(CH2q N(R2)C(O)N(R22−(CH2qOC(O)N(R22、−(CH2 qN(R2)C(O)OR2、−(CH2qN(R2)SO2N(R22および− (CH2qS(O)m2からなる群から選択され; 上記においてヘテロアリール部分は、ハロゲン、R2、N(R22もしくはO R2で置換されていても良く;R2、(CH2qおよび(CH2tは1〜2個のC1-4 アルキル、OH、OC1-8アルキル、O(CH2t−アリール、OC3-7シク ロアルキル、CO2H、CO21-8アルキル、CO2(CH2t−アリール、CO23-7シクロアルキルまたは1〜3個のハ ロゲン基で置換されていても良く; 前記アリール部分はさらに、1〜3個のハロゲン、−OR2、−CON(R22 、−C(O)OR2、C1-4アルキル、−S(O)m2、−N(R22、−CF3 または1H−テトラゾール−5−イルによって置換されていても良く; Qは下記の構造からなる群から選択されるものを表し; 式中、xおよびyは独立に0、1、2、3、4、5または6であり; Vは、−N(R6a)−、−S(O)m−、−O−、−CONR2−および−NR2 CO−からなる群から選択され; R6aは、水素、C1-8アルキル、R2C(O)−およびR2SO2−からなる群か ら選択され; R7およびR7aは独立に、水素、C1-6アルキル、CF3およびアリールからな る群から選択され; R8は、−NR45、−N(=NR9)NR10および−N+(R43からなる群 から選択され; R4およびR5は独立に、−R2、−C(=NR2)N(R22、−C(=NCN )N(R22、−C(=NC(O)R2)N(R22、−C(=NSO22)N (R22、−C(=NNO2)NR2、ヘテロアリール、−C(=O)N(R22 、−C(=O)R2、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフル オロプロピルおよび(CH2t−シクロプロピルからなる群から選択されるか; あるいはR4とR5が一体となって、−(CH2d−La(CH2e−を表し; Laは−C(R22−、−O−、−S(O)m−または−N(R2)−であり;d およびeは独立に1〜3であり;前記ヘテロアリールおよびR2は、1〜3個の C1-6アルキル基、1〜7個のハロゲン基、N(R22、OR2、N(R2)C( O)R2、C(O)N(R2)、OC(O)R2、S(O)m 2、CF3、OCF3、NO2、N(R2)C(O)(R2)、N(R2)C(O) N(R22、C(O)OR2、C(O)N(R22、SO2N(R22、N(R2 )SO22またはメチレンジオキシで置換されていても良く; Eは、−SO2−、−CO(C(R22n−、−C(=N−CN)−、−C( =N−NO2)−および−C(=N−SO2N(R22−からなる群から選択され ; R9およびR10は独立にHもしくはC1-8アルキルであるか、または両者が一体 となってC3-8環を表しても良く、該環はO、S(O)mもしくはNR2aによって 中断されていても良く; Bは下記の構造からなる群から選択され; この場合、C1-6アルキルによって置換されていても良い環および開環の外側 にある線 によって、結合箇所が示されており;R2および(CH2qは上記で説明した通 りであり; は、芳香族または非芳香族の5〜6損環を表し; GはN、CHまたはCであり; Yは、−C(O)−、−SO2−、−C(OR11)=、−C(SR11)=、− C(NR11)=、−C(R111-2=、=N−、NR11、=NC(O)−、−N (R11)C(R112−または−C(R112−であり; Xは−N(R11)−、=N−、=N−C(R112−、−O−、−O−C(R1 12−、−S−、−S−C(R112−またはC(R112であり; R11はH、C1〜C8アルキル、−(CH2pOR2、−(CH2pN(R22 、(CH2pN(R2)C(O)N(R22、−(CH2pN(R2)C(O)R2 、(CH22ヘテロアリール、(CH2pN(R2)SO21〜C4アルキル、 −(CH2pC(O)N(R22または−(CH2pC(O) OR2であり;ヘテロアリールは、テトラゾール、オキサジアゾール、イミダゾ ールまたはトリアゾールであり、それらはR2、OR2またはN(R22によって 置換されていても良く、pは0〜3であり; Aは縮合芳香環もしくは非芳香環であり;該環は5〜12個の原子を有し;O 、SおよびNから選択される0〜4個のヘテロ原子を有し;C1-6アルキル、ハ ロゲン、−OR2、N(R22、メチレンジオキシ、−S(O)m2、−CF3、 −OCF3、−NO2、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、−C( O)N(R22、−1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R22、−N (R2)SO2フェニル、N(R2)C(O)N(R2)および−N(R2)SO22 から選択される1〜3個の基で置換されていても良く; mは0〜2の整数であり; nは0〜3の整数であり; qは0〜3の整数であり; tは0〜3の整数である。] 2. 下記構造式I’の化合物あるいは該化合物の医薬的に許容される塩または 水和物。 [式中、 R1は、−C1〜C10アルキル、アリール、アリール(C1〜C6アルキル)、( C3〜C7シクロアルキル)(C1〜C6アルキル)−、(C1〜C5アルキル)−K −(C1〜C5アルキル)−、アリール(C0〜C5アルキル)−K−(C1〜C5ア ルキル)−および(C3〜C7シクロアルキル)(C0〜C5アルキル)−K−(C1 〜C5アルキル)−からなる群から選択され;Kは−O−、−S(O)m−、− N(R2)C(O)−、−C(O)N(R2)−、−CR2=CR2−または−C≡ C−であり;R2およびアルキルは、1〜5個のハロゲン、S(O)m2a、1〜 3個のOR2aまたはC(O)OR2aによってさらに置換されていても良く;アリ ールは、未置換あるいは1〜3個のC1〜C6アルキル基、1〜3個のハロゲン、 1〜2個の−OR2、 メチレンジオキシ、−S(O)m2、1〜2個の−CF3、−OCF3、ニトロ、 −N(R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、−C(O)N(R2)(R2) 、−1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R2)(R2)、−N(R2)S O2フェニルまたは−N(R2)SO22によって置換されたフェニル、ナフチル 、ビフェニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、アザインドール、ピ リジル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、チアゾリルおよびベンズイミダゾリ ルからなる群から選択され; R2は、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリールおよびC3〜C7シクロ アルキルからなる群から選択され;1個の原子上に2個のC1〜C6アルキル基が 存在する場合、それらの基が一体となってC3-8環を形成ことができ、該環は酸 素、硫黄またはNR3aを含んでいても良く;R3aは水素または水酸基によって置 換されていても良いC1〜C6アルキルであり; R1aは、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から選択され; R2aは、水素およびC1〜C3アルキルからなる群から選択され;該アルキルは 水酸基によって置換されていても良く; R2bは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2nCO22、−(CH2nCON(R22、−(CH2nOHまたは−(CH2nOR2 から選択され; R1cは、水素、−(CH2qSR2、−(CH2qOR2およびC1〜C8アルキ ルからなる群から選択され; Z1は、−O−、−CH2−および−NR2aからなる群から選択され; Z2は、−O−、−CH2−、−CHR2b−および−NR2bからなる群から選択 され;Z2がNR2bを表す場合、それはR1c、Qおよび/またはWと連結してC5 -8 環を形成していても良く、該環は酸素、S(O)mもしくはNR2aによって中 断されていても良く; Wは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2qC(O) OR2、−(CH2qOR2、−(CH2qOC(O)R2、−(CH2qC(O )R2、−(CH2qC(O)(CH2tアリール、−(CH2qC(O)N( R22、−(CH2qN(R2)C(O)R2、−(CH2qC(O)N(R22 、−(CH2qN(R2)SO22、−(CH2qN(R2)C(O)N(R22 、−(CH2qOC(O)N(R22、 −(CH2qN(R2)C(O)OR2、−(CH2qN(R2)SO2N(R22 、−(CH2qS(O)m2および(CH2tヘテロアリールからなる群から選 択され;該ヘテロアリールは好ましくは、テトラゾール、オキサジアゾール、チ アジアゾール、トリアゾールまたはピラジンであり、R2、N(R22およびO R2で置換されていても良く;R2、(CH2qおよび(CH2tは1〜2個のC1 〜C4アルキル、OR2、C(O)OR2、1〜3個のハロゲンで置換されていて も良く;前記アリールは、1〜3個のハロゲン、−OR2、−CON(R22、 −C(O)OR2、C1〜C4アルキル、−S(O)m2、N(R22、CF3また は1H−テトラゾール−5−イルで置換されていても良く; Qは下記の構造からなる群から選択され; 式中、xおよびyは独立に0、1、2、3、4、5または6であり; Vは、−N(R6a)−、−S(O)m−、−O−、−CONR2−および−NR2 CO−からなる群から選択され; R6aは、水素またはC1〜C8アルキル、R2CO−およびR2SO2−からなる 群から選択され; R7およびR7aは独立に、水素、C1〜C6アルキル、トリフルオロメチルおよ びアリールからなる群から選択され; R8は、 からなる群から選択され; R4およびR5は独立に、R2、−C(=NR2)N(R22、−C(=NCN) N(R22、−C(=NC(O)R2)N(R22、C(=NSO22)N(R2 2、−C(=NNO2)NR2、ヘテロアリール、−C(=O)N(R22、− C(=O)R2、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロ プロピルおよび(CH2tシクロプロピルからなる群から選択 されるか;あるいはR4とR5が一体となって、−(CH2d−La(CH2e− を表すことができ;Laは−C(R22−、−O−、−S(O)m−または−N( R2)−であり;dおよびeは独立に1〜3であり;前記ヘテロアリールおよび R2は、1〜3個のC1-6アルキル基、1〜7個のハロゲン、N(R22、OR2 、N(R2)C(O)R2、C(O)N(R2)、OC(O)R2、S(O)m2、 CF3、OCF3、NO2、N(R2)C(O)(R2)、N(R2)C(O)N(R22、C(O)OR2、C(O)N(R22、SO2N(R22、N(R2)SO2 2またはメチレンジオキシで置換されていても良く; Eは、−SO2−、−COC(R2)N−、−C(=N−CN)−、−C(=N −NO2)−および−C(=N−SO2N(R22−からなる群から選択され; R9およびR10は独立にHもしくはC1-8アルキルであるか、または両者が一体 となってC3-8環を表しても良く、該環は、酸素、S(O)mまたはNR2aによっ て中断されていても良く; Bは下記の構造からなる群から選択される非環状構造、環状、複素環または二 環式複素環からなる群から選択され; この場合、C1〜C6アルキルによって置換されていても良い環および開環の外 側にある線 によって、結合箇所が示されており;R2および(CH2qは上記で説明した通 りであり; GはN、CHまたはC=であり; Yは、−C(O)−、−SO2−、−C(OR11)=、−C(SR11)=、− C(NR11)=、−C(R11k=、=N−、NR11、=NC(O)−、−N( R11)C(R112−または−C(R112−であり; Xは−N(R11)−、=N−、=N−C(R112−、−N(R11)−、−O −、−O−C(R112−、−S−、−S−C(R112−またはC(R112で あり; R11はH、C1〜C8アルキル、−(CH2pOR2、−(CH2pN(R22 、(CH2pN(R2)C(O)N(R22、−(CH2pN(R2)C(O)R2 、(CH22ヘテロアリール、(CH2pN(R2)SO21〜C4アルキル、 −(CH2pC(O)N(R22または−(CH2pC(O)OR2であり;ヘ テロアリールは、テトラゾール、オキサジアゾール、イミダゾールまたはトリア ゾールであり、それらはR2、OR2またはN(R22によって置換されていても 良く、pは0〜3であり; Aは縮合アリールもしくはヘテロアリール基(該基のうちの1〜4個の原子が N、Oおよび/またはSのヘテロ原子である);シクロアルキル;またはヘテロ シクロアルキル基(該基のうちの1〜3個の原子がヘテロ原子N、Oおよび/ま たはSである)であり;該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘ テロシクロアルキル基は5〜10個の原子を有し、1〜3個のC1〜C6アルキル 、ハロゲン、−OR2、N(R22、メチレンジオキシ、−S(O)m2、−C F3、−OCF3、ニトロ、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、− C(O)N(R22、−1H−テトラゾール−5−イル、−S O2N(R22、−N(R2)SO2フェニル、N(R2)C(O)N(R2)また は−N(R2)SO22で置換されていても良く;該環に不斉がある場合、それ らの異性体は全て含まれ; mは0〜2の整数であり; nは0〜3の整数であり; qは0〜3の整数であり; tは0〜3の整数である。] 3. 下記構造式Ibを有する請求項1に記載の化合物あるいは該化合物の医薬 的に許容される塩または水和物。 [式中、 R1は、C1〜C10アルキル、アリール、アリール(C1〜C6アルキル)、(C3 〜C7シクロアルキル)(C1〜C6アルキル)−、(C1〜C5アルキル)−K− (C1〜C5アルキル) −、アリール(C0〜C5アルキル)−K−(C1〜C5アルキル)−および(C3 〜C7シクロアルキル)(C0〜C5アルキル)−K−(C1〜C5アルキル)−か らなる群から選択され; Kは−O−、−S(O)m−、−N(R2)C(O)−、−C(O)N(R2) −、−CR2=CR2−および−C≡C−からなる群から選択され;R2およびア ルキルは、1〜5個のハロゲン、S(O)m2a、1〜3個のOR2aまたはC( O)OR2aによってさらに置換されていても良く;アリールは、フェニル、ナフ チル、ビフェニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、アザインドール 、ピリジル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、チアゾリルおよびベンズイミダ ゾリルからなる群から選択され;該アリールは、未置換あるいは1〜3個のC1 〜C6アルキル、1〜3個のハロゲン、1〜2個の−OR2、メチレンジオキシ、 −S(O)m2、1〜2個の−CF3、−OCF3、ニトロ、−N(R2)C(O )(R2)、−C(O)OR2、−C(O)N(R2)(R2)、−1H−テトラゾ ール−5−イル、−SO2N(R2)(R2)、−N(R2)SO2フェニルまたは −N(R2)SO22によって置換されており; R2は、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリールおよ びC3〜C7シクロアルキルからなる群から選択され;1個の原子上に2個のC1 〜C6アルキル基が存在する場合、それらの基が一体となってC3-8環を形成こと ができ、該環は酸素、硫黄またはNR3aを含んでいても良く;R3aは水素または 水酸基によって置換されていても良いC1〜C6アルキルであり; R2aは、水素およびC1〜C8アルキルからなる群から選択され;該アルキルは 水酸基によって置換されていても良く; Z2は、−O−、−CH2−、−CHR2b−および−NR2bからなる群から選択 され;Z2がNR2bである場合、それはR1c、Qおよび/またはWと連結してC5 -8 環を形成していても良く、該環は酸素、S(O)mもしくはNR2aによって中 断されていても良く; R2bは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2nCO2 2、−(CH2nCON(R22、−(CH2nOHまたは−(CH2nOR2 から選択され; R1cは、水素、−(CH2qSR2、−(CH2qOR2およびC1〜C8アルキ ルからなる群から選択され; Wは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2qC(O) OR2、−(CH2qOR2、−(CH2q OC(O)R2、−(CH2qC(O)R2、−(CH2qC(O)(CH2tア リール、−(CH2qC(O)N(R22、−(CH2qN(R2)C(O)R2 、−(CH2qC(O)N(R22、−(CH2qN(R2)SO22、−(C H2qN(R2)C(O)N(R22、−(CH2qOC(O)N(R22、− (CH2qN(R2)C(O)OR2、−(CH2qN(R2)SO2N(R22、 −(CH2qS(O)m2および(CH2tヘテロアリールからなる群から選択 され;該ヘテロアリールは好ましくは、テトラゾール、オキサジアゾール、チア ジアゾール、トリアゾールまたはピラジンであり、R2、N(R22およびOR2 で置換されていても良く;R2、(CH2qおよび(CH2tは1〜2個のC1〜 C4アルキル、OR2、C(O)OR2、1〜3個のハロゲンで置換されていても 良く;前記アリールは、1〜3個のハロゲン、−OR2、−CON(R22、− C(O)OR2、C1〜C4アルキル、−S(O)m2、N(R22、CF3または 1H−テトラゾール−5−イルで置換されていても良く; Qは下記の構造からなる群から選択され; 式中、xおよびyは独立に0、1、2、3、4、5または6であり; Vは、−N(R6a)−、−S(O)m−、−O−、−CONR2−および−NR2 CO−からなる群から選択され; R6aは、水素またはC1〜C8アルキル、R2CO−およびR2SO2−からなる 群から選択され; R7およびR7aは独立に、水素、C1〜C6アルキル、トリフルオロメチルおよ びアリールからなる群から選択され; R8は、 からなる群から選択され; R4およびR5は独立に、R2、−C(=NR2)N(R22、 −C(=NCN)N(R22、−C(=NC(O)R2)N(R22、C(=N SO22)N(R22、−C(=NNO2)NR2、ヘテロアリール、−C(=O )N(R22、−C(=O)R2、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3, 3−トリフルオロプロピルおよび(CH2tシクロプロピルからなる群から選択 されるか;あるいはR4とR5が一体となって、−(CH2d−La(CH2e− を表すことができ;Laは−C(R22−、−O−、−S(O)m−または−N( R2)−であり;dおよびeは独立に1〜3であり;前記ヘテロアリールおよび R2は、1〜3個のC1-6アルキル基、1〜7個のハロゲン、N(R22、OR2 、N(R2)C(O)R2、C(O)N(R2)、OC(O)R2、S(O)m2、 CF3、OCF3、NO2、N(R2)C(O)(R2)、N(R2)C(O)N(R22、C(O)OR2、C(O)N(R22、SO2N(R22、N(R2)SO2 2またはメチレンジオキシで置換されていても良く; Eは、−SO2−、−COC(R2)N−、−C(=N−CN)−、−C(=N −NO2)−および−C(=N−SO2N(R22)−からなる群から選択され; R9およびR10は独立にHもしくはC1-8アルキルであるか、 または両者が一体となってC3-8環を表しても良く、該環は酸素、S(O)mまた はNR2aによって中断されていても良く; Bは下記の構造からなる群から選択される非環状構造、環状、複素環または二 環式複素環からなる群から選択され; この場合、C1〜C6アルキルによって置換されていても良い環および開環の外 側にある線 によって、結合箇所が示されており;R2および(CH2qは上記で説明した通 りであり; GはN、CHまたはC=であり; Yは、−C(O)−、−SO2−、−C(OR11)=、−C(SR11)=、− C(NR11)=、−C(R11k=、=N−、NR11、=NC(O)−、−N( R11)C(R112−または−C(R112−であり; Xは−N(R11)−、=N−、=N−C(R112−、−N(R11)−、−O −、−O−C(R112−、−S−、−S−C(R112−またはC(R112で あり; R11はH、C1〜C8アルキル、−(CH2pOR2、−(CH2pN(R22 、(CH2pN(R2)C(O)N(R22、−(CH2pN(R2)C(O)R2 、(CH22ヘテロアリール、(CH2pN(R2)SO21〜C4アルキル、 −(CH2pC(O)N(R22または−(CH2pC(O)OR2であり;ヘ テロアリールは、テトラゾール、オキサジアゾール、イミダゾールまたはトリア ゾールであり、それらはR2、OR2またはN(R22によって置換されていても 良く、pは0〜3であり; Aは縮合アリールもしくはヘテロアリール基(該基のうちの1〜4個の原子が N、Oおよび/またはSのヘテロ原子である);シクロアルキル;またはヘテロ シクロアルキル基(該基のうちの1〜3個の原子がヘテロ原子N、Oおよび/ま たはSである)であり;該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘ テロシクロアルキル基は5〜10個の原子を有し、1〜3個のC1〜C6アルキル 、ハロゲン、−OR2、N(R22、 メチレンジオキシ、−S(O)m2、−CF3、−OCF3、ニトロ、−N(R2 )C(O)(R2)、−C(O)OR2、−C(O)N(R22、−1H−テトラ ゾール−5−イル、−SO2N(R22、−N(R2)SO2フェニル、N(R2) C(O)N(R2)または−N(R2)SO22で置換されていても良く;該環に 不斉がある場合、それらの異性体は全て含まれ; mは0〜2の整数であり; nは0〜3の整数であり; qは0〜3の整数であり; tは0〜3の整数である。] 4. 下記式Icで表される請求項1に記載の化合物あるいは該化合物の医薬的 に許容される塩または水和物。 [式中、 R1は、C1〜C10アルキル、アリール、アリール(C1〜C6アルキル)、(C3 〜C7シクロアルキル)(C1〜C6アルキル)−、(C1〜C5アルキル)−K− (C1〜C5アルキル)−、アリール(C0〜C5アルキル)−K−(C1〜C5アル キル)−および(C3〜C7シクロアルキル)(C0〜C5アルキル)−K−(C1 〜C5アルキル)−からなる群から選択され;Kは−O−、−S(O)m−、−N (R2)C(O)−、−C(O)N(R2)−、−CR2=CR2−または−C≡C −であり;R2およびアルキルは、1〜5個のハロゲン、S(O)m2a、1〜3 個のOR2aまたはC(O)OR2aによってさらに置換されていても良く;アリー ルは、フェニル、ナフチル、ビフェニル、キノリニル、イソキノリニル、インド リル、アザインドール、ピリジル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、チアゾリ ルおよびベンズイミダゾリルからなる群から選択され;該アリールは、未置換あ るいは1〜3個のC1〜C6アルキル、1〜3個のハロゲン、1〜2個の−OR2 、メチレンジオキシ、−S(O)m2、1〜2個の−CF3、−OCF3、ニトロ 、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、−C(O)N(R2)(R2 )、−1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R2)(R2)、 −N(R2)SO2フェニルまたは−N(R2)SO22によって置換されており ; R2は、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリールおよびC3〜C7シクロ アルキルからなる群から選択され;1個の原子上に2個のC1〜C6アルキル基が 存在する場合、それらの基が一体となってC3〜C8環を形成ことができ、該環は 酸素、硫黄またはNR3aを含んでいても良く;R3aは水素または水酸基によって 置換されていても良いC1〜C6アルキルであり; R2aは、水素およびC1〜C8アルキルからなる群から選択され;該アルキルは 水酸基によって置換されていても良く; Z2は、−O−、−CH2−、−CHR2b−および−NR2bからなる群から選択 され;Z2がNR2bである場合、それはR1c、Qおよび/またはWと連結してC5 -8 環を形成していても良く;該環は酸素、S(O)mまたはNR2aによって中断 されていても良く; R2bは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2nCO2 2、−(CH2nCON(R22、−(CH2nOHまたは−(CH2nOR2 から選択され; R1cは、水素、−(CH2qSR2、−(CH2qOR2 およびC1〜C8アルキルからなる群から選択され; Wは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2qC(O) OR2、−(CH2qOR2、−(CH2qOC(O)R2、−(CH2qC(O )R2、−(CH2qC(O)(CH2tアリール、−(CH2qC(O)N( R22、−(CH2qN(R2)C(O)R2、−(CH2qC(O)N(R22 、−(CH2qN(R2)SO22、−(CH2qN(R2)C(O)N(R22 、−(CH2qOC(O)N(R22、−(CH2qN(R2)C(O)OR2、 −(CH2qN(R2)SO2N(R22、−(CH2qS(O)m2および(C H2tヘテロアリールからなる群から選択され;該ヘテロアリールは好ましくは 、テトラゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、トリアゾールまたはピラ ジンであり、R2、N(R22およびOR2で置換されていても良く;R2、(C H2qおよび(CH2tは1〜2個のC1〜C4アルキル、OR2、C(O)OR2 、1〜3個のハロゲンで置換されていても良く;前記アリールは、1〜3個のハ ロゲン、−OR2、−CON(R22、−C(O)OR2、C1〜C4アルキル、− S(O)m2、N(R22、CF3または1H−テトラゾール−5−イルで置換 されていても良く; Qは下記の構造からなる群から選択され; 6aは、水素またはC1〜C8アルキル、R2CO−およびR2SO2−からなる 群から選択され; R8は、 からなる群から選択され; R4およびR5は独立に、R2、−C(=NR2)N(R22、−C(=NCN) N(R22、−C(=NC(O)R2)N(R22、C(=NSO22)N(R2 2、−C(=NNO2)NR2、ヘテロアリール、−C(=O)N(R22、− C(=O)R2、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロ プロピルおよび(CH2tシクロプロピルからなる群から選択 されるか;あるいはR4とR5が一体となって、−(CH2d−La(CH2e− を表すことができ;Laは−C(R22−、−O−、−S(O)m−または−N( R2)−であり;dおよびeは独立に1〜3であり;前記ヘテロアリールおよび R2は、1〜3個のC1-6アルキル基、1〜7個のハロゲン、N(R22、OR2 、N(R2)C(O)R2、C(O)N(R2)、OC(O)R2、S(O)m2、 CF3、OCF3、NO2、N(R2)C(O)(R2)、N(R2)C(O)N(R22、C(O)OR2、C(O)N(R22、SO2N(R22、N(R2)SO2 2またはメチレンジオキシで置換されていても良く; R9およびR10は独立にH、C1-8アルキルであるか、あるいは両者が一体とな ってC3-8の環を形成していても良く;該環は、酸素、S(O)mまたはNR2aに よって中断されていても良く; GはN、CHまたは−C=であり; Yは、−C(O)−、−SO2−、−C(OR11)=、−C(SR11)=、− C(NR11)=、−C(R11k=、=N−、NR11、=NC(O)−、−N( R11)C(R112−または−C(R112−であり; Xは−N(R11)−、=N−、=N−C(R112−、−N(R11)−、−O −、−O−C(R112−、−S−、−S−C(R112−またはC(R112で あり; R11はH、C1〜C8アルキル、−(CH2pOR2、−(CH2pN(R22 、(CH2pN(R2)C(O)N(R22、−(CH2pN(R2)C(O)R2 、(CH22ヘテロアリール、(CH2pN(R2)SO21〜C4アルキル、 −(CH2pC(O)N(R22または−(CH2pC(O)OR2であり;ヘ テロアリールは、テトラゾール、オキサジアゾール、イミダゾールまたはトリア ゾールであり、それらはR2、OR2またはN(R22によって置換されていても 良く、pは0〜3であり; Aは、縮合ベンゼン、シクロヘキサン、シクロペンタン、シクロヘプタン、ピ ロリジン、ピロール、ピペリジン、イミダゾール、ピリジン、ピリミジン、チオ フェン、チオラン、チアゾールまたはオキサゾールであり;該環は、1〜3個の C1〜C15アルキル、ハロゲン、−OR2、N(R22、メチレンジオキシ、−S (O)m2、−CF3、−OCF3、ニトロ、−N(R2)C(O)(R2)、−C (O)OR2、−C(O)N(R22、 −1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R22、−N(R2)SO2フェ ニルまたは−N(R2)SO22で置換されていても良く;該環に不斉がある場 合、それらの異性体は全て含まれ; mは0〜2の整数であり; nは0〜3の整数であり; qは0〜3の整数であり; tは0〜3の整数である。] 5. 下記式Idの構造を有する請求項1に記載の化合物あるいは該化合物の医 薬的に許容される塩または水和物。 [式中、 R1は、下記の構造からなる群から選択され 上記アリールは、未置換あるいは1〜3個のC1〜C6アルキル、1〜3個のハ ロゲン、1〜2個の−OR2、メチレンジオキシ、−S(O)m2、1〜2個の −CF3、−OCF3、ニトロ、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2 、−C(O)N(R2)(R2)、−1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N (R2)(R2)、−N(R2)SO2フェニルまたは−N(R2)SO22によっ て置換されていても良く; R2は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ チル、イソブチル、t−ブチルから選択され; R2bは、水素、C1〜C4アルキル、(CH2nアリール、−(CH2nCO2 2、−(CH2nCON(R22、−(CH2nOHまたは−(CH2nOR2 から選択され; Wは、水素、C1〜C8アルキル、(CH2tアリール、−(CH2qC(O) OR2、−(CH2qOR2、−(CH2qOC(O)R2、−(CH2qC(O )R2、−(CH2qC(O)(CH2tアリール、−(CH2qC(O)N( R22、−(CH2qN(R2)C(O)R2、−(CH2qN(R2)SO22 、−(CH2qN(R2)C(O)N(R22、−(CH2qOC(O)N(R2 2、−(CH2qN(R2)C(O)OR2、−(CH2qN(R2)SO2N( R22、−(CH2qS(O)m2および(CH2tヘテロアリールからなる群 から選択され;該ヘテロアリールは好ましくは、テトラゾール、オキサジアゾー ル、チアジアゾール、トリアゾールまたはピラジンであり、R2、N(R22お よびOR2で置換されていても良く;R2、(CH2qおよび(CH2tは1〜2 個のC1〜C4アルキル、OR2、C(O)OR2、1〜3個のハロゲンで置換され ていても良く;前記アリールは、1〜 3個のハロゲン、−OR2、−CON(R22、−C(O)OR2、C1〜C4アル キル、−S(O)m2、N(R22、CF3または1H−テトラゾール−5−イ ルで置換されていても良く; Qは下記の構造からなる群から選択され; 6aは、水素またはC1〜C8アルキル、R2CO−およびR2SO2−からなる 群から選択され; R8は下記のものであり; 4およびR5は独立に、R2、−C(=NR2)N(R22、ヘテロアリール、 −C(=S)N(R22、−C(=O)N(R22、−C(=O)R2、2,2 ,2−トリフルオロエチル、3,3, 3−トリフルオロプロピルおよび(CH2tシクロプロピルからなる群から選択 され;該ヘテロアリールは、ピリジルまたはイミダゾリルであり; Eは、−CO−、−C(=N−CN)−および−SO2−からなる群から選択 され; は、 であり; 上記芳香環は、1〜3個のC1〜C6アルキル、ハロゲン、−OR2、N(R22 、メチレンジオキシ、−S(O)m2、− CF3、−OCF3、ニトロ、−N(R2)C(O)(R2)、−C(O)OR2、 −C(O)N(R22、−1H−テトラゾール−5−イル、−SO2N(R22 、−N(R2)SO2フェニル、N(R2)C(O)N(R2)または−N(R2) SO22で置換されていても良く; R11はH、C1〜C8アルキル、CF3、CH2CF3、−(CH2pOR2、−( CH2pN(R22、(CH2pN(R2)C(O)N(R22、−(CH2p N(R2)C(O)R2、(CH22ヘテロアリール、(CH2pN(R2)SO2 1〜C4アルキル、−(CH2pC(O)N(R22または−(CH2pC(O )OR2であり;ヘテロアリールは、テトラゾール、オキサジアゾール、イミダ ゾールまたはトリアゾールであり、それらはR2、OR2またはN(R22によっ て置換されていても良く、pは0〜3であり; mは0〜2の整数であり; nは0〜3の整数であり; qは0〜3の整数であり; tは0〜3の整数である。] 6. 下記構造Ieを有する請求項1に記載の化合物あるいは該化合物の医薬的 に許容される塩または水和物。 [式中、 R1は、下記の構造からなる群から選択され 上記アリールは、1〜3個のC1〜C6アルキル、1〜3個のハロゲン、1〜2 個の−OR2、S(O)m2または1〜2個のCF3によって置換されていても良 く; R2は、水素またはC1〜C6アルキルから選択され; R2bは、水素、C1〜C4アルキル、(CH2nフェニルまたは(CH2nOR2 から選択され; Wは、水素、C1〜C4アルキル、(CH22OR2、(CH2qC(O)N( R22、(CH2qC(O)OR2あるいはR2,N(R22もしくはOR2で置 換されていても良いオキサジアゾールからなる群から選択され; Qは−(CH23−、−(CH24−、−(CH25−、−CH2S−(CH2 2−または−CH2O−(CH22−からなる群から選択され; R8は下記のものであり;4およびR5は独立に、R2、−C(=NR2)N(R22、 2,2,2−トリフルオロエチルまたは−CH2CH2−OR2からなる群から選 択され;R1aはHまたはC1-3アルキルであり; R11は水素、R2、CF3、CH2CF3またはCH2CH2OR2であり; R12は水素、1〜2個のR2、1〜2個のハロゲン、1〜2個のOR2または1 〜2個のCF3であり; qは0または1であり; nは0、1または2である。] 7. 下記のものから選択される請求項1に記載の化合物あるいは該化合物の医 薬的に許容される塩または水和物。 8. 以下の表Iに示した請求項1に記載の化合物あるいは該化合物の医薬的に 許容される塩または水和物。 9. 下記のものから選択される請求項1に記載の化合物あるいは該化合物の医 薬的に許容される塩または水和物。 [上記において、X−は負電荷を有する対イオンである。]10. 以下の表IIに示した請求項1に記載の化合物。 11. 下記のものから選択される請求項1に記載の化合物あるいは該化合物の 医薬的に許容される塩。 12. 糖尿病治療を必要とする哺乳動物での糖尿病治療方法において、該哺乳 動物に対して、有効量のソマトスタチン作動薬を投与する段階を有することを特 徴とする方法。 13. 糖尿病治療を必要とする哺乳動物での糖尿病治療方法であって、該哺乳 動物に対して、有効量の請求項1に記載のソマトスタチン作動薬を投与する段階 を有する方法。 14. 先端肥大症治療を必要とする哺乳動物での先端肥大症治療方法であって 、該哺乳動物に対して、有効量の詰求項1に記載のソマトスタチン作動薬を投与 する段階を有する方法。 15. 再狭窄治療を必要とする哺乳動物での再狭窄治療方法であって、該哺乳 動物に対して、有効量の請求項1に記載のソマトスタチン作動薬を投与する段階 を有する方法。 16. 抑鬱の治療または予防を必要とする哺乳動物での抑鬱治療または予防方 法において、該哺乳動物に対して、有効量のソマトスタチン作動薬を投与する段 階を有することを特徴とする方法。 17. 抑鬱の治療または予防を必要とする哺乳動物での抑鬱治療または予防方 法において、該哺乳動物に対して、有効量の請求項1に記載のソマトスタチン作 動薬を投与する段階を有す ることを特徴とする方法。 18. 癌治療を必要とする哺乳動物での癌治療方法であって、該哺乳動物に対 して、有効量の請求項1に記載のソマトスタチン作動薬を投与する段階を有する 方法。 19. 過敏性腸症候群治療を必要とする哺乳動物での過敏性腸症候群治療方法 であって、該哺乳動物に対して、有効量の請求項1に記載のソマトスタチン作動 薬を投与する段階を有する方法。 20. 疼痛治療を必要とする哺乳動物での疼痛治療方法であって、該哺乳動物 に対して、有効量の請求項1に記載のソマトスタチン作動薬を投与する段階を有 する方法。 21. 糖尿病網膜症治療を必要とする哺乳動物での糖尿病網膜症治療方法であ って、該哺乳動物に対して、有効量の請求項1に記載のソマトスタチン作動薬を 投与する段階を有する方法。 22. 請求項1に記載の化合物と医薬的に許容される担体を含有する医薬組成 物。
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