JP2001519299A - 容器の封止組立体 - Google Patents

容器の封止組立体

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JP2001519299A JP2000515810A JP2000515810A JP2001519299A JP 2001519299 A JP2001519299 A JP 2001519299A JP 2000515810 A JP2000515810 A JP 2000515810A JP 2000515810 A JP2000515810 A JP 2000515810A JP 2001519299 A JP2001519299 A JP 2001519299A
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    • B65D41/02—Caps or cap-like covers without lines of weakness, tearing strips, tags, or like opening or removal devices
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器、特に炭酸飲料容器のための封止組立体を提供する。 【解決手段】 封止組立体は、容器首部（１０）と封止体（１２）とを備えている。首部（１０）と封止体（１２）のうちの一方に形成された第１ねじは、１つまたはそれ以上の第１ねじ山部分（１８）を有し、首部と封止体のうちの他方に形成された第２ねじは、複数の第２ねじ山部分（２０）を有している。首部と封止体は、圧力に対して安全な特徴を有するように構成されている。この特徴は、封止体（１２）が首部（１０）における中間位置にある時に、封止体の緩みを阻止し、容器内からガスを排出させる。ガス排出手段は、周方向に重なり合う２つの第２ねじ山部分（２０）間に位置する凹部（６６）を含み、上記中間位置で圧力ガスが逃げる排出螺旋通路（２６）の断面積を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、炭酸飲料容器等、圧力が付与された容器に用いられる容器首部と封
止体の組立体に関する。
【０００２】 現在、大量生産されている炭酸飲料容器は、容器と封止体に連続した螺旋状の
ねじを用いている。ねじは、通常５°未満の低いねじピッチ角で容器首部に形成
された単一の実質的に連続したねじ山部を含んでいる。この低いピッチ角は、封
止体が容器内からの圧力で自然に緩まないことを保証するために必要である。低
いピッチ角は、封止体が容器首部に締め込まれている時に、封止体と容器首部と
の間の気密な圧縮シールを達成するのに必要なてこ機能を提供する。ねじ山が低
いピッチであると、封止体を容器首部から取り外すのに、封止体を３６０°超の
角度で回すことが必要である。これは手間がかかり、特に老人や子供にとって煩
わしいが、封止体を緩める際にガスの排出を許容し、これにより、封止体を容器
首部から緩め始めた時に封止体が不意に吹き飛ぶ危険性を減じている。このガス
排出は、通常は、ねじ山を縦に貫通する軸方向のガス排出用切欠を形成すること
によって、助けられている。
【０００３】 低いピッチのねじ山の欠点は、封止体を首部から取り外したり再度固定したり
するために要求される煩雑な回動作業と、長いねじ山を形成するための成形材料
の余分な使用と、低いピッチ角に起因した封止体のスカート部からの不正開封証
明リングの分離の不確実さと、を含んでいる。
【０００４】 米国特許５１３５１２４は、炭酸飲料容器の封止組立体を開示している。この
組立体は、高圧状態の容器から封止体を緩める際に、封止体が不意に吹き飛ぶの
を禁じる安全性に関する特徴を有している。この封止組立体は、封止体が容器首
部に対して中間位置にある時にガスを排出させる複雑な二重バヨネット型ねじ構
造を備えている。このバヨネット型ねじ構造は、体の弱い人や非常に幼いユーザ
ーが締め込んだり取り外したりするのが困難であった。その作業が、封止体の押
し込みとそれに続く回動を含んでいるからである。さらに、バヨネット型ねじは
、不正開封証明リングが信頼性のある機能を発揮するためには、本質的に適して
いない。このリングは、封止体のスカート部に破壊可能に取りつけられており、
始めて開封された後で容器首部に残るものである。
【０００５】 本出願人は、国際特許出願ＷＯ９５／０５３２２号において、炭酸飲料容器の
ための改良された圧力安全キャップ（圧力に対して安全なキャップ）を開示して
いる。この出願で開示した容器の封止組立体は、実質的に連続したねじ山を有し
、このねじ山が、実質的に連続した螺旋状の通路を画成している。この螺旋は変
更可能である。封止体は、３６０°以下の回動により、容器首部において完全に
外れた位置から完全に締め込んだ位置まで、移動することができる。首部または
封止体のねじには、互いに係合可能な要素が設けられている。この要素は、封止
体が容器から飛び出る方向の軸方向圧力を受けた時に、封止体が中間位置を越え
て緩み方向に回動するのを阻止または制限する。首部と封止体は、封止体が少な
くとも中間位置にある時に、容器首部からガスを排出する排出通路を提供するよ
うに構成されている。この圧力に対して安全な特徴は、封止体を容器首部に対し
て緩め始めた時に、封止体が不意に吹き飛ぶのを防止する。それ故、この特徴は
、容器と封止体の組立体において、短くて、より急峻なピッチのねじ、ないしは
複数起点のねじの使用を可能にし、これにより、組立体を、圧力に対する安全性
を犠牲にすることなく、年老いた人や子供にとってより優しいものにすることが
できる。
【０００６】 ＷＯ９７／２１６０２号は、ＷＯ９５／０５３２２号の組立体を改良したもの
であり、容器首部のねじ山の下側の面のピッチが変化している。ねじ山のピッチ
は、その下端近傍の領域でより低くなっている。これは、容器がシールされかつ
圧力が付与されているときに封止体が吹き飛ぶ傾向を減じる。首部のねじ山には
、ガス排出が起きる中間位置の近傍に、更なる低ピッチ領域が設けられている。
これは、ガス排出が起きる中間位置で封止体がブロック手段を乗り越える傾向を
減じる。
【０００７】 英国特許２２８８３９０号は、飲料容器の封止組立体を開示している。封止キ
ャップは、半回転未満で容器首部にねじ込まれる。この際、キャップに保持され
たピンが容器首部に設けられたねじ山間に係合される。このねじ山はピッチが変
化し、これにより、最終のピッチ角を減じ、ひいてはキャップに付与される圧力
がキャップを容器首部から後退させる可能性を減じる。ねじ山の下側には溝が形
成され、容器内の圧力の排出が起きるまで、キャップが中間位置を越えて緩めら
れるのを阻止する。
【０００８】 本発明の目的は、圧力に対して安全な容器と封止体の組立体のために改良され
た圧力排出構造を提供することにある。この構造は、容器内からの余剰圧力を速
やかに排出し、これにより容器首部からの封止体の取り外しをより早く行うこと
ができる。
【０００９】 本発明は、次の構成を有する容器の封止組立体を提供する。 開口を有する容器首部と、 ベース部とスカート部とを有する、上記首部のための封止体と、 上記首部と封止体のうちの一方に形成され、１つ又はそれ以上の第１ねじ山部
分を含む第１ねじと、 上記首部と封止体のうちの他方に形成され、上側ねじ山面と下側ねじ山面を有
する複数の第２ねじ山部分を含み、これら第２ねじ山部分の領域が周方向に重な
り合う第２ねじと、 上記封止体が上記首部にねじ込まれた時に、首部と封止体との間にシールを形
成する手段と、 上記首部と封止体に設けられ、封止体が容器首部から飛び出す方向に軸方向圧
力を受けている時に、封止体が中間位置を越えて緩み方向に回動するのを阻止な
いしは制限する、互いに係合可能な要素とを備え、 少なくとも上記封止体が上記中間位置にある時に、容器首部からガスを排出す
るための排出通路を提供するように、首部と封止体が構成されており、 上記排出通路が首部と封止体のうちの上記他方に形成された凹部を含み、この
凹部が２つの第２ねじ山部分間に配置されるとともに、これら第２ねじ山部分と
周方向に重なり合い、これにより、第２ねじ山部分間の排出通路の断面積を増大
させることを特徴とする。
【００１０】 上記第２ねじ山部分はバヨネット型のねじ山部分ではない。第２ねじ山部分は
、容器首部または封止体のスカート部の周りに、十分な距離だけ延びており、こ
れにより、このねじ山部分の上端部が他のねじ山部分の下端部に近接し、好まし
くは首部または封止体のスカート部の周りに限られた角度範囲にわたって、他の
ねじ山部分と重なり合っている。すなわち、隣接する第２ねじ山部分は、周方向
に重なり合っている。上記ねじ部分の上端部と下端部との間には間隙（ギャップ
）が形成されている。封止体を容器首部にねじ込んだり外したりする際に、第１
ねじ山部分がこの間隙を通る。この間隙は、あらゆる状況で最適なガス排出をす
るには断面積が小さ過ぎる。本発明は、容器首部または封止体のスカート部に凹
部を設け、上記間隙の断面積を増大させ、ひいては間隙を介してのガス排出率を
増大させることにより、この欠点を克服している。
【００１１】 第２ねじ山部分の周方向に重なる領域における排出経路の断面積の増大は、容
器内側からの圧力排出を速やかにし、これにより、圧力に対する安全性を損なう
ことなく、排出が起きている状態で封止体が中間位置で係止されている時間を短
縮する。
【００１２】 好ましくは、上記凹部が、上記第２ねじ山部分間において、容器首部または封
止体のスカート部の周方向に延びる溝を含む。好ましくは、上記溝は、第２ねじ
山部分と実質的に平行に延びている。好ましくは、第２ねじ山部分は容器首部に
設けられ、実質的に円筒形状の首部表面から外方向に突出している。この場合、
上記凹部は好ましくは容器首部に形成された溝を含んでいる。好ましくは、凹部
の縦断面積は、凹部に隣接した第２ねじ山部分の縦断面積の５％〜５０％である
。
【００１３】 好ましくは、上記第１，第２のねじは、少なくとも封止体が上記中間位置にあ
る時に、封止体が首部に対して軸方向に動くのを許容するように、構成されてお
り、上記係合可能な要素は、例えば、容器内からの軸方向圧力によって、上記封
止体が首部から飛び出す方向に軸方向移動した時に、互いに係合するように構成
されている。さらに好ましくは、上記互いに係合可能な要素は、封止体が上記中
間位置において首部に向かう方向に軸方向移動する時、例えば封止体が容器の首
部にねじ込まれた時には、互いに係合しないように構成されている。
【００１４】 好ましくは、上記互いに係合可能な要素は、１つの第２ねじ山部分の下面に形
成された段差ないしは凹部を含み、これにより第１当接面を提供し、この第１当
接面には、１つの第１ねじ山部分の第２当接面が当たり、これにより、封止体が
容器首部から飛び出す方向に軸方向圧力を受けている時に、封止体が中間位置に
おいて緩み方向に回動するのを阻止ないしは制限する。
【００１５】 好ましくは、上記第２ねじ山部分は、第１断面を有する第１部分と、この第１
断面より狭い第２断面を有する第２部分とを含み、これにより、第２ねじ山部分
の下側のねじ山面には上記第１，第２部分の境に段差が設けられ、上記第１当接
面がこの段差により提供される。比較的広い第１断面は、好ましくは第２ねじ山
部分の周方向に重なり合う領域に近く、その結果、この領域ではねじ山間のギャ
ップが比較的狭くなる。それ故、本発明が提供する上記間隙の断面積を増大させ
るための凹部が、望ましいものとなる。さらに好ましくは、上記第２ねじ山部分
の下側の面に対向する第２ねじ山部分の上側の面は、上記第１部分と第２部分の
境においても実質的に滑らかで連続的である。
【００１６】 好ましくは、上記第１，第２のねじの少なくとも一方は、４つのねじ起点を有
している。これは、最初の螺合を達成するために必要とされる容器首部での封止
体の回転量を最小にし、これにより老人や子供にとって優しいものとなる。
【００１７】 好ましくは、上記封止体は、首部における完全に開放した位置から完全に締め
込んだ位置まで、３６０°以下、より好ましくは１８０°以下、さらに好ましく
は９０°以下の１回りの滑らかな回動によって、移動することができる。
【００１８】 好ましくは、第１ねじ山部分は、封止体が容器首部にねじ込まれる際に、螺旋
のピッチは変わるが、実質的に連続した、好ましくは実質的に螺旋をなすねじ山
通路に従う。連続したねじ山通路は、老人や関節炎患者や子供でも組立体を容易
に閉じることができる。これに対して、米国特許５１３５１２４号に開示された
バヨネット型ねじでは、封止体を容器首部に固定するために、比較的複雑で手順
を踏んだ操作が必要である。その結果、封止体は度々不適切に容器首部に固定さ
れる。さらに、バヨネット型封止組立体を開く時に確実にかつ容易に離れる封止
体用の不正開封証明リングを案出するのは非常に困難である。最後に、連続した
ねじでは、肉体的に弱い人が容器内からの圧力に抗して封止体をねじ込むのが、
上記バヨネット型のねじに比べて容易である。
【００１９】 首部と封止体の間のシールを形成する手段は、首部にねじ込まれるのであれば
、好ましくは、封止体のベース部の内側の圧縮可能なシールパッドであり、この
シールパッドが容器首部のへりに当接する。好ましくは、このシールパッドは圧
縮可能なエラストマーにより形成される。エラストマーの圧縮を最適に行い、圧
力に対して気密なシールを達成するために、環状のシールリブを容器首部のへり
又は封止体のベース部の内側においてシールパッドの下面に設けてもよい。
【００２０】 さらに、上記容器首部と封止体に設けられた相補的なロック手段を備え、この
ロック手段により、所定の最小限の開きトルクを付与するまで、封止体が容器首
部における完全締め込み位置から緩むのを禁じる。さらに好ましくは、上記ロッ
ク手段は、容器首部と封止体スカート部のうちの一方に設けられた縦のロックリ
ブと、容器首部と封止体スカート部のうちの他方に設けられた相補的なロック用
傾斜凸部とを含み、封止体が容器首部における完全締め込み位置にある時に、上
記ロックリブがロック用傾斜凸部の保持端縁に当たる。他の好ましい実施例では
、縦溝のようなロック凹部が一つ以上の第１または第２のねじ山部分に設けられ
、縦のロックリブが容器首部と封止体のスカート部の他方に設けられている。こ
れにより、封止体が容器首部において完全締め込みのシール位置にある時、ロッ
クリブが凹部に嵌る。この種のロック手段は、ＷＯ９１／１８７９９号およびＷ
Ｏ９５／０５３２２号に詳細に記載されている。これらの全開示内容は、番号を
参照することによってここに組み込まれる。
【００２１】 相補的なロック手段は多くの重要な利点をもたらす。第１に、このロック手段
は、封止体が容器内側からの圧力に起因して完全締め込みのシール位置から不用
意に後退するのを禁じる。また、ロック手段は、容器首部と封止体に、より急な
ピッチのねじを用いることを可能にする。さらにロック手段により、封止体が完
全締め込みのシール位置に達した時に、カチッとなる。これによりユーザーに上
記の位置に達したことを報せることができる。これは、圧力に対する有効な気密
性を得るための容器と封止体との間の適切な圧縮度を保証する。
【００２２】 好ましくは、さらに、容器首部と封止体のうちの一方に設けられた突出する第
１係止部を有し、この第１係止部は、容器首部と封止体のうちの他方に設けられ
た相補的な第２係止部に当たり、これにより、封止体が容器首部において予め決
められたシール位置を越えて過剰締め込みされるのを阻止する。より好ましくは
、上記第１係止部が、第２ねじ山部分の下端に近接した縦の肩部を含んでおり、
上記第２係止部が第１ねじ山部分の端である。他の実施例では、第１係止部が、
上述したロック用傾斜凸部の近傍において、容器本体または封止体のスカート部
から突出し、第２係止部が上述した縦のロックリブである。このロックリブは、
完全締め込みのシール位置において、第１係止部とロック用傾斜凸部の間の凹部
に弾性的に嵌り込む。適切な係止手段はＷＯ９１／１８７９９号に開示されてい
る。
【００２３】 容器首部への蓋の過剰締め込みを禁じる係止手段を設けることにより、この過
剰締め込みによるねじの破損を禁じることができる。また、完全締め込みのシー
ル位置においてシールパッドの適切な圧縮度を実現し、有効な圧力気密を得るこ
とを保証する。弾性のシールパッドの過剰圧縮は、シールパッドの弾力を損なわ
せ、亀裂を生じさせ、ひいては圧力気密を損なわせる。
【００２４】 好ましくは、容器首部と封止体の第１，第２のねじは、ＷＯ９７／２１６０２
号に開示されているように、ピッチが変化するねじである。この出願の全内容は
、番号を参照することにより、ここに組み込まれる。好ましくは、上記第２ねじ
山部分の下側ねじ山面のピッチは、第１領域で低く、この第１領域よりも緩み方
向に位置する第２領域で高い。上記第２ねじ山部分の下側ねじ山面のピッチは、
第１領域において実質的に一定である。好ましくは、上記第１領域は、上記容器
首部または封止体のスカート部の周りに２０〜４０°の角度範囲で延びている。
好ましくは、上記下側のねじ山面の第１領域におけるピッチは、−５°〜１０°
の範囲にあり、より好ましくは１°〜７°の範囲にある。
【００２５】 好ましくは、上記下側ねじ山面の第２領域が第１領域に隣接している。好まし
くは、上記下側ねじ山面のピッチは、上記第２領域において実質的に一定であり
、上記容器首部または封止体のスカート部の周りに１５〜３５°の角度範囲で延
びている。上記下側ねじ山面の第２領域におけるピッチが、１５°〜３５°の範
囲にある。
【００２６】 ピッチが変化するねじを用いると、急な平均ピッチのねじを速く回せて老人や
子供に優しくなり、圧力に対する安全性も得られる。このように、両方の利点を
容易に結合することができる。速く回せるねじにより生じる問題は、急なピッチ
であるため、容器が圧力を受けている時に、封止体が容器首部の完全締め込み位
置から後退する傾向がある点である。この問題は、バヨネット型のねじを用いる
ことにより克服できるが、このバヨネット型のねじは、前述したように種々の問
題をもたらす。これに対して、ピッチが異なるねじは、圧力を受けた時に封止体
が後退するという問題を解決し、しかも連続的な速く回せるねじの全ての利点を
そのまま保持する。
【００２７】 好ましくは、下側のねじ山面は、第２領域に隣接した比較的低いピッチの第３
領域を有する。好ましくは、この第３領域は一定のピッチを有し、好ましくは１
〜１２°の範囲にある。この第３領域は、キャップが中間のガス排出位置で係止
されている時に、容器の首部と封止体の他方に形成された第１ねじ山部分が当た
るように、配置されている。この第３領域の比較的低いピッチにより、高いガス
排出圧力の時にキャップがブロック手段を乗り越える傾向を減じることができる
。
【００２８】 好ましくは、第１ねじ山部分及び／又は第２ねじ山部分は、軸方向のガス排出
通路により中断される。これは、現存の炭酸飲料の浅いピッチのねじの場合と同
様である。軸方向ガス排出通路は、封止体が緩められた時に容器内からの圧力の
排出を助ける。しかし、容器首部にブロー成形で軸方向ガス排出通路を成形する
のは、通常の２つの型による成形では、困難である。
【００２９】 したがって、より好ましくは、本発明に係わる容器の封止組立体は、さらに、
一つまたはそれ以上の第１ねじ山部分及び／又は第２ねじ山部分を貫通して延び
る横断ガス排出通路を備えている。この「横断」の意味は、ガス排出通路が容器首
部または封止体のスカート部の周りを実質的に周方向に延びることを含む。好ま
しくは、２つの横断ガス排出通路が、容器首部の両側に配置され、ねじ山部分を
貫通し、容器首部のブロー成形の継ぎ目（合わせ目）を横切る。
【００３０】 好ましくは、上記横断ガス排出通路は先細であり、ねじ山部分の上側よりも下
側で狭くなっている。これは、封止体が容器内の圧力を受けている時に、第１，
第２ねじ山部分の接触面積を最大にする。
【００３１】 本発明に係わる容器の封止組立体の詳細な実施例を、図面を参照しながら以下
に説明する。
【００３２】 図１，図２を参照すると、本実施例は、特に炭酸飲料容器に適用される容器の
封止組立体である。この組立体の主たる特徴は、私達の国際特許出願ＷＯ９５／
０５３２２号およびＷＯ９７／２１６０２号に開示され権利主張された組立体の
特徴と似ている。これら出願の全内容は、その番号を参照することによってここ
に組み込まれる。
【００３３】 組立体は、炭酸飲料容器の容器首部１０と封止体１２とを含む。これら容器首
部と封止体は、両方ともプラスチック材料で形成されている。容器は、好ましく
は、炭酸飲料容器の成形方法として公知の方法で、ポリエチレンテレフタレート
を射出成形及びブロー成形することにより、形成される。封止体は、好ましくは
、ポリプロピレンを射出成形することにより、形成される。封止体１２は、基部
１４とスカート部１６（裾部）とを有している。
【００３４】 スカート部１６の内側には、図３〜図５のねじ展開図に想像線で示すように、
４つの第１ねじ山部分１８からなる４つの起点を有する第１ねじが設けられてい
る。第１ねじ山部分１８は、短いねじ山部分であり、約６°の比較的低いピッチ
の上面６０と、約１３．５°の中程度ピッチの下面６２とを有している。
【００３５】 容器首部１０は、４つの第２ねじ山部分２０からなる第２ねじを備えている。
第２ねじ山部分の各々は、上側ねじ山面２２と下側ねじ山面２４とを有する実質
的に連続した螺旋のねじ山である。これら上側，下側のねじ山面２２，２４は、
傾斜しており、これにより第２ねじ山部分の断面が台形になっている。実質的に
連続したほぼ螺旋状の間隔２６は、隣接する第２ねじ山部分２０の上側と下側の
面２２，２４の重なり合う領域間に形成されている。
【００３６】 第２ねじ山部分２０は、その長さの一部において、周方向に重なっている。容
器首部１０には、上記重なり領域２６において、第２ねじ山部分２０間に、溝６
６が形成されている。
【００３７】 一つおきの第２ねじ山部分２０には、上側のねじ山面２２から下側のねじ山面
２４の第１領域２８へと貫通する横断溝６８が形成されている。この横断溝は、
上端から下端へと先細となっている。
【００３８】 この組立体の重要な特徴は、第２ねじ山部分２０の下側ねじ山面２４の輪郭で
ある。この特徴は、私達の国際特許出願ＷＯ９７／２１６０２号により詳細に開
示されている。下側ねじ山面２４は、たった約６°の実質的に一定のピッチを有
する第１の下側領域２８を備えている。下側領域２８は、約２５°の実質的に一
定ではるかに高いピッチを有する中間領域３０に隣接する。ねじ山部分２０の平
均ピッチ（すなわち、直線的な上側のねじ山面２２のピッチ）は、１３．５°で
ある。
【００３９】 第２ねじ山部分２０は、さらに、私達の国際特許出願ＷＯ９５／０５３２２号
に開示され権利主張された特徴と似た圧力に対する安全性の特徴を有している。
手短に述べると、段差３２が第２ねじ山部分２０の下側のねじ山面２４に形成さ
れている。第１ねじ山部分１８が下側のねじ山面２４に当たっている時、すなわ
ち封止体に容器首部から軸方向に向かう力が付与されている時に、この段差３２
に第１ねじ山部分１８の端が当たり、これにより、首部１０に対して封止体１２
が緩るむのを阻止する。第２ねじ山部分の下側ねじ山面２４の第３領域３４は、
上記段差３２に隣接しており、約６°の低いピッチを有している。上記段差は、
第２ねじ山部分２０の比較的広い頂部７０と、第２ねじ山部分２０の比較的狭い
第３領域３４との境に形成されている。
【００４０】 容器と封止体の組立体は更に、容器首部と封止体に設けられた相補的なロック
要素を備えており、これにより、最小限のねじ緩めトルクを付与することなしに
、封止体が完全締め込み位置から緩むのを阻止する。これらロック要素は、封止
体のスカート部１６の内側に形成されて径方向に等しく離れた４つのロックリブ
３６と、容器首部に形成されて径方向に等しく離れた４つの保持用傾斜凸部３８
とを備えている。この傾斜凸部３８は、径方向に傾斜した外面４０と径方向に突
出した保持端縁４４とを備えている。封止体が容器首部に完全に締め込まれた時
に、封止体のリブ３６が、この端縁４４に当たる。相補的なロック手段は、私達
の国際特許出願ＷＯ９１／１８７９９号に記載されており、その全内容はこの番
号を参照することによって、ここに組み込まれる。
【００４１】 容器と封止体の組立体は更に、封止体と容器首部との間に気密のシールを形成
する手段を含んでいる。この手段は、好ましくは、気密の弾性を有するシールパ
ッドを有しており、容器首部のへりに押し当てられる。好ましくは、弾性のシー
ルパッドがその最初の厚さの３０％と７０％の間で圧縮された時に、最適なシー
ルが達成される。
【００４２】 第２ねじ山部分２０は、その下端が長手方向の肩部７２で終わる。この肩部７
２は、第１ねじ山部分の第２端７４が当たる第１係止部を構成しており、これに
より封止体の首部への過剰締め込みを阻止する。
【００４３】 容器の封止組立体は更に、不正開封証明の安全性に係わる特徴を備えている。
これは、不正開封証明リング５０からなり、このリングは最初は封止体１２のス
カート部１６と一体に形成され、もろくて折れやすいブリッジ５２によりこのス
カート部１６に連なっている。不正開封証明リング５０は、このリングと一体を
なしフレキシブルで径方向内側に尖った複数の保持タブ５４を有している。環状
の保持リップ５６が容器首部１０に設けられている。容器首部には環状の保持リ
ップ５６の下側においてラチェット突起５８が設けられている。この突起は、容
器首部の周りに径方向に離れて形成されており、容器首部１０における不正開封
証明リング５０の緩み方向の回転を阻止する。この不正開封証明リングの特徴の
構造と作用は、私達の国際特許出願ＷＯ９４／１１２６７号に開示され権利主張
されており、その全内容は番号を参照することにより、ここに組み込まれる。
【００４４】 使用に際して、封止体１２は、従来と同様に下方にねじ込むことにより、容器
首部１０に固定されている。この封止体１２は、約９０°回すことにより、容器
首部１０に対して完全解放位置から完全締め込み位置まで、移動させることがで
きる。封止体が下方にねじ込まれる際に、通常はユーザーによって容器首部に向
かう軸方向力が封止体に付与される。それ故、第１ねじ部分１８は、容器首部の
第２ねじ山部分２０の上側の面２２に当たりこの面に沿って進む。第１ねじ山部
分は、変化するピッチの螺旋に沿った実質的に連続した通路に従う。第１，第２
のねじは自由に進む。すなわち、完全締め込み位置近くになるまで、ねじ山部分
間の摩擦トルクが実質的に無い。この９０°の封止体回転と、実質的に連続した
ねじ経路と、自由進行のねじの全ての特徴により、特に老人や関節炎患者や子供
にとって封止体を非常に容易に容器首部に固定することができる。
【００４５】 封止体が容器首部における完全締め込み位置に近づくと、いくつかの事が起き
る。第１に、リング５０が容器首部の保持リップ５６を乗り越え始める。リング
５０の保持タブ５４は、径方向外方向に変形し、これにより、もろいブリッジ５
２に過剰な径方向の応力が働くことなく、不正開封証明リングは保持リップ５６
を越えることができる。フレキシブルな保持タブ５４は、同様にして容器首部の
径方向のラチェット突起５８を実質的に乗り越える。
【００４６】 第２に、封止体のスカート部１６のロックリブ３６が、容器首部の保持用傾斜
凸部３８における外側の傾斜した面４０に乗り上げる。傾斜面４０の緩やかな傾
斜と、封止体のスカート部１６の弾性により、ロックリブ３６を傾斜面４０に乗
り上げさせるのに、比較的小さな付加的トルクしか要求されない。
【００４７】 第３に、封止体のベース部におけるシールパッド４６と容器首部のシールリブ
４８との間の最初の当接は、封止体に容器首部から外方向の軸方向力を与える。
これは、封止体のスカート部のねじ山部分１８を、第２ねじ山部分２０の上側ね
じ山面２２から離し、第２ねじ山部分２０の下側ねじ山面２４に当てるように押
す。より具体的には、第１ねじ山部分１８は下側ねじ山面２４の下側領域２８に
当たる。封止体を引き続いて下方へのねじ込み方向に回すと、図３に示す最終的
な完全締め込み位置に達するまで、第１ねじ山部分１８が下側領域２８に沿って
進む。下側領域２８の低いピッチにより、この更なる回動がパワフルなてこ作用
（カム作用）を生じさせ、これによりシールパッド４６をシールリブ４８に対し
て圧縮させ、ひいては有効な気密シールを達成できる。
【００４８】 容器首部１０における封止体１２の完全締め込み位置に達した時、ロックリブ
３６が傾斜面４０のトップを越え、ラチェットの傾斜凸部３８の急峻な保持面に
当接する。同位置で、第１ねじ山部分１８の第２端７４が、第２ねじ山部分の下
端において、係止肩部７２に当接し、これにより、ねじの破損やシールパッドの
過剰圧縮を起こす封止体の更なる締め込みを阻止する。
【００４９】 封止体１２が容器首部１０において完全締め込み位置にある時、図３に示すよ
うに、第１ねじ山部分１８の上側の面６０は、容器首部の第２ねじ山部分２０の
下側ねじ山面２４の下側領域２８に当たっている。第１ねじ山部分の上側の面は
、下側領域２８と合致する低いピッチを有しており、これによりこの領域２８に
おけるねじ山部分間の接触面積を最大にし、封止体によって働く軸方向の力を、
容器首部の周りに可能な限り均等に分散する。領域２８の低ピッチにより、容器
内の圧力に起因して容器首部から出てきた軸方向力のうち、この位置でのねじ山
面間の当接によるカム作用で緩み回転方向の力に変化されるのは、比較的小さい
。これは、圧力により封止体が自然に緩む傾向を大きく減じる。封止体が自然に
緩むのを、ロックリブ３６とロック用傾斜凸部３８の保持縁４４との間の当接に
よっても禁じることができる。下側領域２８における下側ねじ山面の低いピッチ
により、封止体が自然に緩む傾向を減じるため、封止体が自然に吹き飛ぶリスク
なしに、ロック要素３６，３８の最小限の開きトルクを減じることができる。こ
れにより、封止体の圧力に対する安全性を減じることなく、老人や関節炎患者や
子供でも封止体を容易に取り外すことができる。
【００５０】 使用に際して、封止体は簡単な緩め作業により、容器首部から取り外すことが
できる。初期の最小限の緩めトルクは、ロック要素３６，３８の抵抗を克服する
ために必要である。この抵抗を一旦克服すれば、封止体を緩めるためにユーザー
により付与されるべきトルクは、本質的に必要ない。容器内の内部圧力は、封止
体に、容器の口から飛び出る方向の軸方向力を与える。その結果、封止体が緩め
られた時に第１ねじ山部分１８は、第２ねじ山部分２０の下側の面２８に乗りな
がらこの面に沿って進む。第１ねじ山部分は最初は、第２ねじ山部分２０の下側
面における下側領域２８に乗って進み、それから第２ねじ山部分２０の下側面の
急なピッチの中間領域３０に乗って進む。第１ねじ山部分１８は、それから図４
に示すように第２ねじ山部分２０の段差３２に当たる。この位置では、更なる封
止体の緩みが阻止され、この状態でガス排出がねじ通路２６に沿って生じる。こ
の中間のガス排出位置では、第１ねじ山部分１８は、主として第２ねじ山部分２
０の下側の面の第３領域３４に当接している。この領域３４の低ピッチにより、
封止体への軸方向力のうち、カム作用で緩み回転方向のトルクに変換されるのは
、比較的小さい。これにより、封止体が圧力安全性の構成部を超えて吹き飛ぶ傾
向を大きく減じる。
【００５１】 容器首部の溝６６は、第２ねじ山部分２０の重なり領域間での螺旋状のガス排
出通路２６に沿うガス排出を、より速くすることを可能にする。さらに、第２ね
じ山部分２０を通る横断排出通路６８は、上記封止体が容器首部における中間位
置にある時に、さらなるガス排出通路を提供する。
【００５２】 容器首部内からのガス排出が終わると、封止体に軸方向の上方への力は働かな
くなり、封止体は下降させることができ、これにより、ねじ山部分１８を第２ね
じ山部分２０の上側の面２２に当てることができる。この位置では、図５に示す
ように、封止体を緩め続けて容器首部から完全に外すことができる。
【００５３】 上記実施例は、単なる例として開示してものである。本発明の他の多くの実施
例が特許請求の範囲の範囲内にあることは、当業者にとって明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明に係わる容器の封止組立体を、封止体が容器首部における完全締め込み
位置にある時の状態で示す側面図であり、封止体は一部省略するとともに一部断
面にして示す。
【図２】 図１の容器の封止組立体を、封止体を取り外した後の状他で示す側面図である
。
【図３】 図１の容器首部のねじの展開図であり、完全締め込み位置での封止体のねじを
想像線で示す。
【図４】 図３に似た図であるが、中間の係止されたガス排出位置にある時の封止体のね
じを想像線で示す。
【図５】 図３，図４に似た図であるが、ねじ込み／緩みが阻止されない位置にある時の
封止体のねじを想像線で示す。
【符号の説明】
１０ 容器首部 １２ 封止体 １４ 基部 １６ スカート部 １８ 第１ねじ山部分 ２０ 第２ねじ山部分 ２２ 上側のねじ山面 ２４ 下側のねじ山面 ２８ 第１領域 ３０ 第２領域 ３２ 段差 ３６ ロックリブ ３８ 傾斜凸部 ４６ シールパッド ６６ 溝（凹部） ６８ 横断溝 ７２ 肩部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，Ｕ Ｇ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ Ｆターム(参考） 3E084 AB01 BA01 CA01 CC05 DA01 DB06 DB12 DC05 FA09 FB01 FB05 FB08 GA02 GB02 KA01 KA13

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 開口を有する容器首部と、 ベース部とスカート部とを有する、上記首部のための封止体と、 上記首部と封止体のうちの一方に形成され、１つ又はそれ以上の第１ねじ山部
    分を含む第１ねじと、 上記首部と封止体のうちの他方に形成され、上側ねじ山面と下側ねじ山面を有
    する複数の第２ねじ山部分を含む第２ねじと、 上記封止体が上記首部にねじ込まれた時に、首部と封止体との間にシールを形
    成する手段と、 上記首部と封止体に設けられ、封止体が容器首部から飛び出す方向に軸方向圧
    力を受けている時に、封止体が中間位置を越えて緩み方向に回動するのを阻止な
    いしは制限する、互いに係合可能な要素とを備え、 少なくとも上記封止体が上記中間位置にある時に、容器首部からガスを排出す
    るための排出通路を提供するように、首部と封止体が構成されており、 上記排出通路が首部と封止体のうちの上記他方に形成された凹部を含み、この
    凹部が２つの第２ねじ山部分間に配置されるとともに、これら第２ねじ山部分と
    周方向に重なり合い、これにより、第２ねじ山部分間の排出通路の断面積を増大
    させることを特徴とする容器の封止組立体。
  2. 【請求項２】 上記凹部が、上記第２ねじ山部分間において、容器首部または封止体のスカー
    ト部の周方向に延びる溝を含むことを特徴とする請求項１に記載の容器の封止組
    立体。
  3. 【請求項３】 上記第１，第２のねじは、少なくとも封止体が上記中間位置にある時に、封止
    体が首部に対して軸方向に動くのを許容するように、構成されており、上記係合
    可能な要素は、上記封止体が首部から飛び出す方向に軸方向移動した時に、互い
    に係合するように構成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の容
    器の封止組立体。
  4. 【請求項４】 上記互いに係合可能な要素は、封止体が上記中間位置において首部に向かう方
    向に軸方向移動する時には、互いに係合しないように構成されていることを特徴
    とする請求項３に記載の容器の封止組立体。
  5. 【請求項５】 上記互いに係合可能な要素は、１つの第２ねじ山部分の下面に形成された段差
    ないしは凹部を含み、これにより第１当接面を提供し、この第１当接面には、１
    つの第１ねじ山部分の第２当接面が当たり、これにより、封止体が容器首部から
    飛び出す方向に軸方向圧力を受けている時に、封止体が中間位置において緩み方
    向に回動するのを阻止ないしは制限することを特徴とする請求項１〜４のいずれ
    かに記載の容器の封止組立体。
  6. 【請求項６】 上記第１，第２のねじ山部分の両方に、互いに当接する相補的な段差ないしは
    凹部が設けられていることを特徴とする請求項５に記載の容器の封止組立体。
  7. 【請求項７】 上記第２ねじ山部分は、第１断面を有する第１部分と、この第１断面より狭い
    第２断面を有する第２部分とを含み、これにより、第２ねじ山部分の下側のねじ
    山面には上記第１，第２部分の境に段差が設けられ、上記第１当接面がこの段差
    により提供されることを特徴とする請求項５または６に記載の容器の封止組立体
    。
  8. 【請求項８】 上記第２ねじ山部分の下側の面に対向する第２ねじ山部分の上側の面は、上記
    第１部分と第２部分の境においても実質的に滑らかで連続的であることを特徴と
    する請求項７に記載の容器の封止組立体。
  9. 【請求項９】 上記第１，第２のねじの少なくとも一方は、４つのねじ起点を有することを特
    徴とする請求項１〜８のいずれかに記載の容器の封止組立体。
  10. 【請求項１０】 上記封止体は、首部における完全に開放した位置から完全に締め込んだ位置ま
    で、３６０°以下の１回りの滑らかな回動によって、移動することができること
    を特徴とする請求項１〜９のいずれかに記載の容器の封止組立体。
  11. 【請求項１１】 上記封止体は、首部における完全に開放した位置から完全に締め込んだ位置ま
    で、１８０°以下の１回りの滑らかな回動によって移動することができることを
    特徴とする請求項１０に記載の容器の封止組立体。
  12. 【請求項１２】 上記封止体は、首部における完全に開放した位置から完全に締め込んだ位置ま
    で、９０°以下の１回りの滑らかな回動によって移動することができることを特
    徴とする請求項１１に記載の容器の封止組立体。
  13. 【請求項１３】 上記シールを形成する手段は、封止体のベース部の内側の圧縮可能なシールパ
    ッドを含み、このシールパッドが容器首部のへりに当接することを特徴とする請
    求項１〜１２のいずれかに記載の容器の封止組立体。
  14. 【請求項１４】 さらに、上記容器首部と封止体に設けられた相補的なロック手段を備え、この
    ロック手段により、所定の最小限の開きトルクを付与するまで、封止体が容器首
    部における完全締め込み位置から緩むのを禁じることを特徴とする請求項１〜１
    ３のいずれかに記載の容器の封止組立体。
  15. 【請求項１５】 上記ロック手段は、容器首部と封止体スカート部のうちの一方に設けられた縦
    のロックリブと、容器首部と封止体スカート部のうちの他方に設けられた相補的
    なロック用傾斜凸部とを含み、封止体が容器首部における完全締め込み位置にあ
    る時に、上記ロックリブがロック用傾斜凸部の保持端縁に当たることを特徴とす
    る請求項１４に記載の容器の封止組立体。
  16. 【請求項１６】 さらに、容器首部と封止体のうちの一方に設けられた突出する第１係止部を有
    し、この第１係止部は、容器首部と封止体のうちの他方に設けられた相補的な第
    ２係止部に当たり、これにより、封止体が容器首部において予め決められたシー
    ル位置を越えて過剰締め込みされるのを阻止することを特徴とする請求項１〜１
    ５のいずれかに記載の容器の封止組立体。
  17. 【請求項１７】 上記第１係止部が、第２ねじ山部分の下端に近接した縦の肩部を含んでおり、
    上記第２係止部が第１ねじ山部分の端であることを特徴とする請求項１６に記載
    の容器の封止組立体。
  18. 【請求項１８】 上記第２ねじ山部分の下側ねじ山面のピッチは、第１領域で低く、この第１領
    域よりも緩み方向に位置する第２領域で高いことを特徴とする請求項１〜１７の
    いずれかに記載の容器の封止組立体。
  19. 【請求項１９】 上記第２ねじ山部分の下側ねじ山面のピッチは、第１領域において実質的に一
    定であることを特徴とする請求項１８に記載の容器の封止組立体。
  20. 【請求項２０】 上記第１領域は、上記容器首部または封止体のスカート部の周りに２０〜４０
    °の角度範囲で延びていることを特徴とする請求項１８または１９に記載の容器
    の封止組立体。
  21. 【請求項２１】 上記下側のねじ山面の第１領域におけるピッチは、−５°〜１０°の範囲にあ
    ることを特徴とする請求項１８〜２０のいずれかに記載の容器の封止組立体。
  22. 【請求項２２】 上記下側のねじ山面の第１領域におけるピッチが、１°〜７°の範囲にあるこ
    とを特徴とする請求項２１に記載の容器の封止組立体。
  23. 【請求項２３】 上記下側ねじ山面の第２領域が第１領域に隣接していることを特徴とする請求
    項１８〜２２のいずれかに記載の容器の封止組立体。
  24. 【請求項２４】 上記下側ねじ山面のピッチは、上記第２領域において実質的に一定であり、上
    記容器首部または封止体のスカート部の周りに１５〜３５°の角度範囲で延びて
    いることを特徴とする請求項１８〜２３のいずれかに記載の容器の封止組立体。
  25. 【請求項２５】 上記下側ねじ山面の第２領域におけるピッチが、１５°〜３５°の範囲にある
    ことを特徴とする請求項１８〜２４のいずれかに記載の容器の封止組立体。
  26. 【請求項２６】 更に、１つまたはそれ以上の第２ねじ山部分を貫く横断ガス排出通路を備えた
    ことを特徴とする請求項１〜２５のいずれかに記載の容器の封止組立体。
  27. 【請求項２７】 上記横断ガス排出通路が先細の断面を有していることを特徴とする請求項２６
    に記載の容器の封止組立体。
  28. 【請求項２８】 さらに、１つまたはそれ以上の第２ねじ山部分を貫く軸方向のガス排出通路を
    備えたことを特徴とする請求項１〜２７のいずれかに記載の容器の封止組立体。
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