JP2001519186A - マットレス構造 - Google Patents

マットレス構造

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JP2001519186A
JP2001519186A JP2000515470A JP2000515470A JP2001519186A JP 2001519186 A JP2001519186 A JP 2001519186A JP 2000515470 A JP2000515470 A JP 2000515470A JP 2000515470 A JP2000515470 A JP 2000515470A JP 2001519186 A JP2001519186 A JP 2001519186A
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エー． リーダー，ライアン
アール． ストルプマン，ジェイムス
ディー． ダルトン，ロジャー
アール． ウエスターフェルド，スティーブン
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パトマーク カンパニー，インコーポレイティド
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    • Y10S5/00—Beds
    • Y10S5/926—Low friction, e.g. slippery material

Abstract

(57)【要約】 複数のマットレス構造を有するマットレス(52)が提供される。各構成要素は、ユーザの筋骨格状態および界面圧力の嗜好に対処すべく適合調整されたマットレス構造を提供すべく選択的に組立てられる。マットレス構造の構成要素は、中央開口(82)を有する発泡体製の周縁フレーム(74)を含んでいる。マットレス構造の構成要素は、中央開口(82)を充填する複数のコア(88)を付加的に含む。該コア(88)は、領域発泡体ブロック(92)、刻目付き発泡体コア(94)、空気袋体(96)のセット、または、それらの組合せ、のいずれかを代替的に含むことにより、種々の堅さ及び支持特性を提供する。トッパ(86)は、上記フレーム(74)、中央開口(82)およびその内部の選択コア(88)をカバーする。上記トッパ(86)はフォームラバーから作成され得ると共に、空気袋体、水入り袋体、または他の流体を収納する袋体を含むことにより種々の堅さ及び支持特性を提供し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 発明の背景及び概要 本発明は、ベッド及びマットレス構造に関し、より詳細には個々のユーザの特
別の注文に応じて作ることのできるマットレス構造に関する。本発明のマットレ
スは、店頭で提供されるユーザの筋骨格に対応したキットから組み立てられる様
々な形態でユーザに届けることが可能である。斯かるマットレスは、また、店頭
の他に工場または組立場所で、店頭で使用された試供マットレスに対する顧客の
反応に基づいて特注することも可能である。
【０００２】 パッドにもたれかかるユーザを支持する発泡体支持パッドまたはマットレスを
提供することは公知のことである。例えば、全てファリー（Ｆａｒｌｅｙ）の米
国特許番号第４，８７９，７７６号、５，０３８，４３３号、５，０７７，８４
９号、５，１１１，５４２号及び５，１７２，４３９号にはユーザを支持するマ
ットレスオーバーレイまたはパッドが開示されている。更に、マグナッソン（Ｍ
ａｇｎｕｓｓｏｎ）の米国特許番号第４，４４９，２６１号及びウォーカー（Ｗ
ａｌｋｅｒ）の米国特許番号第４，９９１，２４４号にはコアマットレスを受け
るマットレスボーダーが開示されており、ハッチンソン（Ｈｕｔｃｈｉｎｓｏｎ
）らの米国特許番号第５，１０５，４８８号、ペック（Ｐｅｃｋ）らの米国特許
番号第４，８０３，７４４号及びキャラウェー（Ｃａｌｌａｗａｙ）らの米国特
許番号第４，４２４，６００号及び４，４３５，８６４号には選択的に堅さを調
整できる支持表面が開示されている。
【０００３】 本発明によるマットレス構造は連接結合デッキ上に敷かれるように位置決めさ
れた従来のマットレスと一緒に使用するのに適したものである。斯かる従来のマ
ットレスは、ユーザの肩甲骨及び腰部を支持するヘッド部、ユーザの仙骨を支持
する座部即ちシート部、ユーザの大腿を支持する大腿部及び足部を含む。各名称
のマットレス部分はそれぞれベッドの睡眠面にもたれる人の頭、座、大腿及び足
及びその下に位置するデッキの頭、座、大腿及び足部分に関係する。
【０００４】 従来のマットレスは、更に、上層マットレスカバー及び斯かる上層マットレス
カバーに連結した下層マットレスカバーを含む。斯かる上層及び下層マットレス
カバーは複数のマットレス構造部品を収容するマットレス内部を画定する。下層
カバーは一表面上に配置して、下層カバーの上のマットレスの底部に部品を配置
すると共にその上にその他の部品を組み立てる「ボトムアップ」組立技術を使用
してマットレスを組立てるための型板即ちテンプレートとして使用することがで
きる。上層カバーは上層カバーに始まり、先ず上層カバーにマットレスの頂部の
部品を追加し、その他の部品をその上に組立てる「トップダウン」組立を容易に
するよう位置決めすることが可能である。
【０００５】 マットレス構造部品は、高弾性、高密度ウレタンフォーム等の比較的堅いフォ
ームラバーから形成されるフレームを含む。斯かるフレームは全体としてマット
レスの周囲に沿って位置決めする。比較的堅い発泡体を使用することで、マット
レスの上を向いた睡眠表面に対するユーザの出入りを助けると共に、ユーザが睡
眠表面から転がり落ちるのを防止する支持特性が提供される。フレームは睡眠表
面の下でユーザがその上方に載ることになる中央開口部を含むように形成される
。
【０００６】 空気袋体、「区分発泡体」要素、発泡体ブロックから形作られた「刻目付き発
泡体」及びそれらの組み合わせを含んだ複数のコアが前記中央開口部を充填する
よう提供される。斯かるコアを選択して堅さ、支持及び界面圧力特性を特注して
各ユーザの個々の要望を満たすようにする。斯かる如くマットレスを特注するに
は各個人の身長、体重、体格、重量分布、健康状態及び好みの組み合わせを考慮
する必要がある。
【０００７】 マットレスの特注の好適な方法は可能性のあるユーザへの質問調査を行いユー
ザの「睡眠プロフィール」の分析を支援することから始まる。睡眠プロフィール
はユーザの全体的な健康及び睡眠習慣等の要素を評価する。推奨する堅さは空気
袋体を収容する「試供マットレス」の様々な区分の圧力または各区分の発泡体の
タイプ及び密度で算出する。更に、推奨する表面は推奨表面に関するアンケート
に対するユーザの回答に基づいて確立する。
【０００８】 推奨する表面及び堅さが一旦確立されると、ユーザが推奨する堅さに見合うよ
うな圧力にされた空気袋体を収容した試験睡眠表面に横になる。空気袋体の区分
を次いで調整してユーザの好みに合わせ、結果として生じた堅さの示度を記録す
る。好適な堅さの示度を特注のベッド構成に変換するアルゴリズムが開発された
。例えば、好適な堅さの示度を変換して発泡体密度を確立し、斯かる発泡体密度
をマットレスに組み込むと、好適な堅さ示度を有する試験睡眠表面により画定さ
れたのと同様な堅さ及び支持特性が画定される。
【０００９】 特注ベッド構成が一旦確立されると、複数のコアを収容した店頭のキットから
マットレスを組立ててユーザに試験をしてもらい出来上がったマットレスがユー
ザの好みに合うか否かを確認してもらう。マットレスが満足するものでなければ
、店頭で調整することができる。ユーザは一旦満足すると、所望であれば、斯か
る特注マットレスをすぐさま届けてもらえる。或いは、一旦特注ベッド構成が確
立されると、斯かる構成を記載したデータを工場へ転送して工場でマットレスを
組立てて斯かるユーザまで配送される。
【００１０】 本発明のマットレス構造はツインベッド、ダブルベッド、クィーンサイズベッ
ドまたはキングサイズベッドに合ったサイズにすることができる。マットレスを
クィーンサイズ及びキングサイズベッドのサイズにする時には、所望であれば、
マットレスの両側をここに特注して、コア及び上層即ちトッパを特注してベッド
の各側の堅さ及び支持を所望の通りにすることで斯かるベッドに寝る各人の所望
する堅さ及び支持特性を提供することが可能となる。このような「サイドバイサ
イド」の特注においては、マットレスのそれぞれの半分の上に寝るユーザを支持
するコア及びトッパを区別分離することができる。コア及びトッパを区別分離す
れば特注の実施が簡単になると共に、ベッドの使用者の１人が動いた時にマット
レスの一方の半分から他方へその動きが伝わるのを最小限にするのにも役立つ。
【００１１】 後で明細書中で詳細に説明する如く、マットレス構造には様々な堅さ及び支持
特性を提供するようユーザが選択的に調整できる発泡体ブロックに隣接した空気
袋体をもうけることができる。連接結合デッキを有するベッドで同一のマットレ
スを使用した場合には、斯かるマットレスにユーザが手元でデッキ及び空気袋体
の調整を制御できる手に持つことのできるハンドヘルドの制御器を設けることが
できる。更に、斯かるハンドヘルドの制御器は「メモリセット」を特徴として含
むようにして、ユーザが好適なデッキ及びマットレスの組み合わせの設定を確立
するのを可能にすることができる。
【００１２】 例えば、ユーザは、デッキが全体として平らな睡眠位置にある時には、マット
レスの一定の事前選択領域において第１の支持特性セットを所望することが可能
である。ユーザはこの特性セットを第１のメモリ設定として確立しておく。ユー
ザは、また、デッキを全体として平らな睡眠位置から離れた一定のリクライニン
グ位置にした時に、マットレスの前記領域で異なる支持特性セットを所望するこ
とが可能となる。ユーザがこの第２の特性セットを第２のメモリ設定として確立
しておけば、ユーザは自動的にベッド及びマットレス構造をボタンを押して第１
及び第２の支持特性のどちらかに変えることができる。勿論、これらのメモリ設
定を確立してあっても、ユーザは所望に応じてその他の位置へベッド及びマット
レスを動かすことが可能となる。
【００１３】 更に、マットレス構造に空気袋体、区分発泡体要素及び刻目付き発泡体の組み
合わせを設けて、「組み合わせマットレス」を作ることが可能である。例えば、
肩甲骨を支持する空気袋体、腰部を支持する発泡体、仙骨を支持する座部の空気
袋体及び大腿及び足を支持する発泡体を有するマットレス構造を提供することが
できる。所望であれば、空気袋体を流体に連通させて複数の空気袋体を同時に且
つ同圧力に膨張及び収縮するようにすることも、或いは、空気袋体を互いに独立
させてユーザが斯かる空気袋体を独立して制御して、肩甲骨及び仙骨各々に対し
て異なる支持及び堅さ特性を設定することができるようにすることが可能である
。
【００１４】 本発明の１実施例によれば、店頭で特注に応じて組立ててユーザの筋骨格状態
及び界面圧力に合ったマットレスが提供される。斯かるマットレス構造は中央開
口部を画定するフレーム及びを斯かるフレーム内に位置決めされて置かれる発泡
体コアを含む。斯かる発泡体コアは頭側即ち頭部端発泡体ブロック、足側即ち足
部端発泡体ブロック及び頭部端発泡体ブロック及び足部端発泡体ブロック間に置
かれる座即ちシート発泡体ブロックを備える。斯かる発泡体ブロックの各々は上
側及び斯かる上側と反対の下側を有する。マットレス構造は更に第１のブロック
堅さを有し且つ頭部端発泡体ブロック及びシート発泡体ブロック間に位置決めさ
れる第１のブロック及び第２のブロック堅さを有し且つ足部端発泡体ブロック及
びシート発泡体ブロック間に置かれる第２のブロックを有する。斯かる第２のブ
ロック堅さは第１のブロック堅さとは異なり、ユーザが事前に選択することが可
能である。更に、マットレスは第１のカバー及び第２のカバーを備え、斯かる第
１のカバーは第１の堅さを有し、フレームを横断すると共に頭部端及び足部端発
泡体ブロック間に延在するように形成され、前記第２のカバーは第２のカバー堅
さを有すると共に頭部端発泡体ブロック及び足部端発泡体ブロック間でフレーム
の反対側を横断するように形成される。第２のカバー堅さは第１のカバー堅さと
異なりユーザに複数の堅さ構成を提供するようにされている。
【００１５】 本発明の別の実施例では、フレームを備えたマットレスコアが提供され、斯か
るフレームは内部領域を画定すると共に頂端部及び反対の底端部と、第１及び第
２のカバーとを有する。第１のカバーは側壁の頂端部に連結されると共に第１の
カバー堅さを有する。第２のカバーは側壁の底端部に連結されると共に第２のカ
バー堅さを有し、斯かる第２のカバー堅さは前記第１のカバー堅さより堅くされ
ている。マットレスコアは更にシート支持部分、第１の発泡体ブロック及び第２
の発泡体ブロックを備えており、前記シート支持部分は前記内部領域内に位置決
めされる。シート支持部分は第１のカバーに面した頂側面、第２のカバーに面し
た反対側の底側面及び前記頂側面及び底側面間に延在した対向壁を有する。第１
の発泡体ブロックはシート支持部分の一方の側に隣接して置かれるように位置決
めされると共に第１のコア堅さを有し、第２の発泡体ブロックはシート支持部分
の対向する側に置かれるように位置決めされると共に第１のコア堅さとは異なる
第２のコア堅さを有する。
【００１６】 本発明の更に別の実施例では、フレームを備えたマットレスが提供され、斯か
るフレームは内部領域、一体型の膨張自在の袋体及び複数の発泡体ブロックを画
定し、前記一体型の膨張自在の袋体は前記フレームの内部領域内に置かれるよう
に位置決めされる。発泡体ブロックはフレームの内部領域内で前記膨張自在の袋
体上に位置するように位置決めされる。更に、発泡体ブロックは膨張自在の袋体
上で相対的に移動するように構成される。
【００１７】 本発明の更に別の実施例では、フレームを備えたマットレスが提供され、斯か
るフレームは頭部端部分、足部端部分及び対向する側部を備え、前記対向する側
部は前記頭部端部分と足部端部分との間に延在すると共にそれらの間の内部領域
及び複数の発泡体ブロックを画定し、前記複数の発泡体ブロックは前記フレーム
の内部領域内に置かれるように位置決めされる。発泡体ブロックは対向する端を
含み、斯かる端は前記フレームの対向する側部に接着剤で連結され、前記接着剤
は前記フレーム及び前記発泡体ブロック間に存すべく位置決めされる。
【００１８】 更に、本発明の別の実施例では、フレームを有したマットレスが提供され、前
記フレームは内部領域、複数の発泡体ブロック及び膨張自在の袋を画定し、前記
複数の発泡体ブロックは前記フレームの内部領域内に置かれるように位置決めさ
れ、前記膨張自在の袋は前記発泡体ブロックの１つに隣接して置かれるように位
置決めされる。
【００１９】 本発明の更に別の実施例では、マットレスにピロートップ（pillow top）を取
り付ける機構が提供される。斯かる取り付け機構は、ピロートップに連結したピ
ロートップハンドル、ピロートップハンドルに隣接してマットレスに垂直方向に
連結されたマットレスハンドル、及びストラップを備える。ピロートップハンド
ルは対向する端及びハンドル部を含み、斯かるハンドル部は前記対向する端間に
延在すると共に握り開口を画定する。マットレスハンドルは対向する端及びハン
ドル部を含み、斯かるハンドル部は前記対向する端間に延在すると共に握り開口
を画定する。ストラップはピロートップ及びマットレスハンドルの握り開口を貫
通するサイズにされると共に、対向端及びそれらの締結機構を含む。斯かる締結
機構はストラップの対向する端を一体に連結する構成にされる。
【００２０】 本発明によれば、マットレスの頂部カバー上に置くのに適したピロートップ組
立体即ちピロートップアセンブリが提供され、斯かるピロートップ組立体はマッ
トレス及び該マットレス上に載ったユーザ間に置かれる構成にされる。ピロート
ップ組立体は第１及び第２の織物層及び該織物層間の一連の区分ブロックを備え
る。第１の織物層は外側部、対向する内側部、頭部端及び対向する足部端を有す
る。第２の織物層は第１の織物層に連結されると共に、外側部及び対向する内側
部を有し、該内側部は第１の織物層の内側部と協働してその間に内部領域を画定
する。前記一連の区分ブロックは前記内部領域内に置かれるように位置決めされ
ると共に、第１の織物層の頭部端及び足部端間に延在する構成にされる。
【００２１】 本発明の別の実施例によれば、マットレスの頂部カバー上で使用するのに適し
たピロートップ組立体が提供される。斯かるピロートップ組立体は織物シェル及
び一連の区分ブロックを備える。織物シェルは頂部層、底部層、頭部端及び対向
する足部端を含み、前記底部層は前記頂部層から隔置されてその間に内部領域を
画成する。前記一連の区分ブロックは前記内部領域内に置かれるように位置決め
されると共に前記織物シェルの頭部端及び足部端間に延在する。前記一連の区分
ブロックの各々は第１の端及びその反対側の第２の端を有し、斯かる一連の区分
ブロック中の第１の区分ブロックの第２の端は前記一連の区分ブロックの隣接す
る区分ブロックの第１の端に移動自在に連結される。
【００２２】 本発明の更に別の実施例によれば、マットレス上で使用するのに適したピロー
トップ組立体が提供される。斯かるピロートップ組立体は織物シェル及び一連の
区分ブロックを含む。前記織物シェルは頂部層、底部層、頭部端及び対向する足
部端を含み、前記頂部層は第１の熱抵抗を有し、斯かる底部層は頂部層から離間
されてその間に内部領域を画成すると共に第２の熱抵抗を有し、斯かる第２の熱
抵抗は前記頂部層の第１の熱抵抗より大きくされている。前記一連の区分ブロッ
クは前記内部領域内に置かれて前記織物シェルの前記頭部端及び足部端間に延在
するように位置決めされる。
【００２３】 本発明の目的、特徴及び利点は、現在考えられる本発明の最良の実施形態を具
現化した下記の好適な実施例の詳細な説明を考察すれば当業者には明白となる。
【００２４】 詳細な説明は添付図面を参照する。
【００２５】 発明の詳細な説明 ベッド及びマットレス構造５０は図１（ａ）乃至図１（ｃ）に図示して例示し
た本発明によるマットレス５２を含む。本説明中において使用される場合には、
「頭部端４６」なる句は任意の言及する物体のベッド及びマットレス構造５０の
頭部端４６の最寄りに置かれるように位置決めされた端部を示すのに使用される
。同様に「足部端４８」なる句は任意の言及する物体のベッド及びマットレス構
造５０の足部端４８の最寄りに置かれるように位置決めされた端部を示すのに使
用される。
【００２６】 マットレス５２は、図１（ａ）及び図２に図示する如く、周縁５６を有した底
部カバー５４及び周縁５６に取り付けた第１の片割れジッパ５８を含む。マット
レス５２は、また、頂部カバー６０を含み、斯かる頂部カバーは底部カバー５４
と協働してマットレス内部７２を画成する。
【００２７】 頂部カバー６０は、図１（ａ）及び図２に図示する如く、上方を向いた頂部６
２及び下方に延在する側部６６を含む。側部６６は底部縁６８及び該底部縁６８
に取り付けられる第２の片割れジッパ６４を含み、この第２の片割れジッパ６４
が第１の片割れジッパ５８に取り付くとジッパ７０が形成されて、頂部カバー６
０及び底部カバー５４が接続される。
【００２８】 ジッパ７０は底部縁６８に隣接して置かれるように位置決めされるが、図１（
ｂ）及び図１（ｃ）に図示する如く、上方に向かって延びてマットレスの側部を
画定する側部６７を有する底部カバーを設けることができ、前記第２の片割れジ
ッパを頂部カバーの側部６７に取り付けてジッパ７０をマットレスの側部または
マットレス５２の上部周縁に沿って位置決めすることが可能となる。従って、ジ
ッパ７０は底部縁６８に隣接してまたはマットレスの側部に沿った任意の位置に
置かれるように位置決めすることができ、好適なマットレス５２では側部６６を
含むが現在考えられる本発明の範囲を逸脱するものではない。しかしながら、ジ
ッパ７０を底部縁６８に隣接させて位置決めすると、ジッパ７０を容易に隠せる
ようにしてマットレス５２の外観を向上すると共に下記に説明する利点に関連し
た一定の組立体を提供する。
【００２９】 フレーム７４は頭部端発泡体部分７６、足部端発泡体部分７８及び前記頭部端
発泡体部分７６と足部端発泡体部分７８を接合する長手方向に延在する側部発泡
体部分８０を有し、図１（ａ）及び図２に図示する如く、マットレス内部７２に
収容される。フレーム７４は丸みの付いた角部で形成されてマットレス５２の外
観を高めるようにされる。更に、継手８３が頭部端発泡体部分７６を側部発泡体
部分８０に接続すると共に、足部端発泡体部分７８を側部発泡体部分８０へ接続
する。継手８３は重ね継手であり、頭部端及び足部端部分７６、７８が側部発泡
体部分８０のそれぞれの部分に重なり且つ取り付けられる部分がある。この方法
で継手８３を形成すると、マットレス５２がデッキ１３８の連接結合の移動（ar
ticulation）中に土台１２０の頭部端４６を摺動して通過する際に頭部端発泡体
部分７６に追加の支持がもたらされるようになる。
【００３０】 図１（ａ）及び図２に図示するごとく、頭部端、足部端及び側部発泡体部分７
６、７８、８０は協働して中央開口部８２を画定すると共に、該開口部の上方に
ユーザ（図示なし）が載る。発泡体底部８４は中央開口部８２内に収容され、発
泡体底部８４及びフレーム７４が底部カバー５４に当たるように配設される。ト
ッパ８６がフレーム７４の頂部に当たるようにして中央開口部８２の上方に載置
され、頂部カバー６０の頂部６２に係合する。コアまたはコア構造８８が中央開
口部８２内に収容されると共に発泡体底部８４及びトッパ８６の間に置かれるよ
うに位置決めされる。トッパ８６をフレーム７４及びコア８８の双方を覆うよう
なサイズにすることでユーザがフレーム７４及びコア８８間の界面を感じるのを
最小限にする。
【００３１】 ピロートップ９０を頂部カバー６０の頂部６２の上に取り付けると共に、図１
（ａ）及び図２に図示するごとく、マットレス内部７２の外側に置かれるように
位置決めしてユーザが載る睡眠表面１２２を画定する。頂部カバー６０はポリプ
ロピレンのせん断防止材料等の摩擦係数の低い材料から形成されてマットレス５
２の頭部端４６近傍でピロートップ９０が頂部カバー６０に対して摺動するのが
可能となる。更に、頂部カバー６０は若干弾性的にされてユーザがマットレス５
２「内に沈み込む」ようにされてマットレス５２がユーザの形状に合致するのを
可能にして界面圧力を軽減する。
【００３２】 ピロートップ９０は繊維で覆われ且つ例えばボタンにより飾りの縫い目等が施
されてピロートップ９０の外観を見栄えよくしている。ピロートップ９０はジッ
パ（図示なし）、接着剤（図示なし）、ストラップ（図示なし）またはピロート
ップ９０を頂部カバー６０に縫い付ける等の任意の適当な方法で頂部カバー６０
に取り付けることができる。しかしながら、図３を参照して下記に説明する如く
、ピロートップ９０はフック・ループ式ファスナを使用して頂部カバー６０に取
り付けられてピロートップ９０の取り外し及び取り替えが容易にできるようにさ
れる。或いは、マットレス５２をピロートップ９０なしで提供することが可能で
あり、斯かる場合には頂部カバー６０の頂部６２の上を向いた表面が睡眠表面１
２２として機能する。
【００３３】 或いは、図１（ａ）乃至図１（ｃ）に図示する如く、コア８８が１組の区分発
泡体ブロック９２、刻目付き発泡体コア即ち溝付き発泡体コア９４、空気袋体９
６またはそれらの組み合わせを含むことができる。フレーム７４、発泡体底部８
４、トッパ８６、区分発泡体ブロック９２、刻目付き発泡体コア９４及びピロー
トップ９０の内部（図示なし）をウレタンフォーム等のフォームラバーで形成す
ることが可能である。フォームラバーの堅さ及び支持特性はマットレス５２のユ
ーザの望みに従って変更することができる。フォームラバーの堅さ及び支持特性
は発泡体の密度または発泡体の外側表面の形状を変更することにより変更するこ
とができる。
【００３４】 ウレタンフォームは上記の部品には好適な材料であるが、フォームラバーによ
り提供される支持及び堅さ特性と同様な支持及び堅さ特性を提供するものであれ
ば任意の材料を使用することが可能であり、これは現在考えられ得る本発明の範
囲を逸脱するものではない。例えば、トッパ８６をラテックスフォームまたはウ
レタンフォームから形成することができ、あるいは、空気袋体、水袋またはその
他の流体の入った袋を使用することが可能であり、これは現在考えられ得る本発
明の範囲を逸脱するものではない。
【００３５】 マットレス５２を、図３に図示する如く、ボックススプリング、ベッドの固定
デッキ、ベッドの連接結合デッキ等の土台１２０の上に載置する。マットレスは
また床またはその他の任意の全体として平らな上を向いた表面上に載置され、こ
れは現在考えられ得る本発明の範囲を逸脱するものではない。
【００３６】 土台１２０及び底部カバー５４の下側にフック・ループ式ファスナ１６４から
なる細長い係合部を設けて、図３に図示する如く、マットレス５２を土台１２０
に対して取り外し自在に取り付ける。取付け具１６４はマットレス５２が土台１
２０に対して横方向に移動するのを防止する。しかしながら、取付け具１６４を
ベッド及びマットレス構造５０の頭部端４６から隔置してマットレス５２の頭部
端４６を下記に説明する如く土台１２０の頭部端４６に対して長手方向に摺動で
きるようにする。
【００３７】 更に、ピロートップ９０の下側及びマットレス５２の頂部カバー６０の頂部６
２の上側の双方に図３に図示する如くフック・ループ式ファスナ１６８からなる
細長い係合部を設けてピロートップ９０がマットレスに取り外し自在に取り付け
られるようにする。マットレス５２にはまた一対の長手方向に延在する長いルー
プ１７０を設けると共に、ピロートップ９０には一対の横断方向に延在する短い
ループ１７２を設ける。各短いループ１７２はピロートップ９０に固定される第
１の端１７４及びピロートップ９０にフック・ループ式ファスナ１７８を使用し
て取り付けられる第２の端１７６を含む。各短いループ１７２の第２の端１７６
はそれぞれ長いループ１７０の一つに受容されて短いループ１７２が長いループ
１７０と協働してピロートップ９０がマットレス５２に対して横断方向に移動す
るのを防止すると共に、ピロートップ９０がデッキ１３８の連接結合の移動中に
マットレス５２に対して長手方向に摺動できるようにされる。
【００３８】 上記に説明した如く、マットレス５２は、固定された全体として平らな上方を
向いたユーザの使用中にマットレス５２が載置される表面上、または、図４に図
示する如き連接結合デッキ１３８を有するその他の装置（図示なし）上の双方で
使用できるように構成される。例示した連接結合デッキ１３８はヘッド部分１４
４、シート部分１４６、大腿部分１４８及び足部分１５０を含む。ライト（図示
なし）またはその他の照明装置を設けることが可能であり、斯かる照明装置はア
ーム（図示なし）または伸長するブラケットをヘッド部分１４４に取り付けてラ
イトがマットレス５２を照明する位置まで届くようにすることができる。アーム
をヘッド部分に取り付けることで、ユーザの頭とライトとの相対位置は全体とし
て固定される。
【００３９】 デッキ１３８のシート部分１４６はマットレス５２を載せる全体として水平で
上方を向いた表面を有するベッドに対して固定され、ヘッド部分１４４、大腿部
分１４８及び足部分１５０はマットレス５２を移動するようにベッド（図示なし
）に対して及び互いに対して移動自在にされて、マットレス５２の位置及びマッ
トレス５２上のユーザの位置が変化するようにする。ヘッド部分１４４、大腿部
分１４８及び足部分１５０を移動する駆動装置を図４に矢印１５２により図示す
る。好適な連接結合デッキ１３８では、足部分１５０は該足部分１５０が全体と
してシート部分１４６に対して平行となる位置にのみ移動可能となる。更に、好
適な大腿部分１４８の動きは全体として水平な睡眠位置と睡眠位置から上方に向
いてユーザ（図示なし）の足がユーザの胴と水平または胴より高くされた全体と
して垂直方向にされたままとなる位置の間に限定される。
【００４０】 様々な機械的及び電気機械的アクチュエータ及び駆動装置を使用して図４乃至
図６に図示する如くベッドに対して個々のデッキ部分１４４、１４６、１４８、
１５０を昇降させることが可能であるのは理解できることである。リードスクリ
ュー駆動を含んだ様々なタイプの伝達要素及び様々なタイプの機械的リンケージ
を備えた電気駆動モータを使用して病院用ベッドの各部を相対移動させることは
病院用ベッド技術では公知である。また、加圧空気を動力源とする様々なタイプ
の空気袋体を含んだ空気アクチュエータを使用して病院用ベッドの個々の部分を
起動及び／または移動することも公知である。本明細書及び特許請求の範囲にお
いては「上昇または下降させる手段」なる用語は本発明の椅子式ベッド即ちチェ
アベッド５０の各部を昇降させるための全てのタイプの手動クランク機構を含め
た全てのタイプの機械式、電気機械式、油圧式及び空気式機構を網羅する意味で
使用されるものである。
【００４１】 上記に示した如く、マットレス５２は土台１２０に取り付けられ且つピロート
ップ９０がマットレス５２に取り付けられてマットレス５２の頭部端４６が土台
１２０に対して摺動可能となり且つピロートップ９０がマットレス５２に対して
摺動可能となる。マットレス５２の一方の端及びピロートップ９０を固定して、
次いで、連接結合デッキ１３８を移動するとマットレス５２と土台１２０との間
及びピロートップ９０とマットレス５２との間にせん断力生ずることは当業者に
は明白なことである。図３を参照して上記に説明した如く、マットレス５２を土
台１２０に接続し且つピロートップ９０をマットレス５２に接続すれば、マット
レス５２の頭部端４６及びピロートップ９０が土台１２０に対して及び互いに対
して長手方向に摺動可能となってせん断力を軽減される。
【００４２】 上記に説明した如く、コア８８は区分発泡体ブロック９２を含むことができる
。マットレス５２中の１組の区分発泡体ブロック９２は複数の横断方向に延在す
る区分発泡体ブロック９２を含み、該ブロックは互いに長手方向に当接する。マ
ットレス５２を図１（ａ）に図示する如くシングルベッドに使用する場合には、
中央開口部８２を第１の幅１１０とし、各ブロック９２が中央開口部８２の全幅
１１０に亘って延在して対向する側部発泡体部分８０に係合するようにする。複
数の区分発泡体ブロック９２が中央開口部８２全体に充填されて、該ブロック９
２の最初のブロックが頭部端発泡体部分７６に係合し、区分発泡体ブロック９２
の最後のブロックが足部端発泡体部分７８に係合し、且つ前記最初及び最後のブ
ロック間の区分発泡体ブロック９２が互いに係合する。
【００４３】 マットレスをクィーンサイズのベッド（図示なし）に使用する場合には、中央
開口部８２を第２の幅として、各ブロック９２が前記第２の幅の２分の１だけ延
在する。斯かる場合には、コア８８は代替的に１組の区分発泡体ブロック９２、
刻目付き発泡体コア９４及び空気袋体９６を含んだ並列の組み合わせを含むこと
ができる。例えば、刻目付き発泡体コア９４を側部発泡体部分８０の一方に係合
する開口部８２内に収容し、区分発泡体ブロック９２を一方の側で刻目付き発泡
体コア９４に係合し、且つ側部発泡体部分８０の他方の側に係合する開口部８２
内に収容することができる。
【００４４】 別の例では、中央開口部８２が並列の左右の組の区分発泡体ブロック９２を収
容できる。区分発泡体ブロック９２の左の組の区分発泡体ブロック９２の最初の
ブロックが頭部端発泡体部分７６に係合し、区分発泡体ブロック９２の左の組の
区分発泡体ブロック９２の最後のブロックが足部端発泡体部分７８に係合し、且
つ区分発泡体ブロック９２の左の組の区分発泡体ブロック９２の各々が側部発泡
体部分８０の１つに係合する。区分発泡体ブロック９２の右の組の区分発泡体ブ
ロック９２の最初のブロックが頭部端発泡体部分７６に係合し、区分発泡体ブロ
ック９２の右の組の区分発泡体ブロック９２の最後のブロックが足部端発泡体部
分７８に係合し、且つ区分発泡体ブロック９２の右の組の区分発泡体ブロック９
２の各々が側部発泡体部分８０の１つに係合する。更に、左の組の区分発泡体ブ
ロックの区分発泡体ブロック９２が右の組の区分発泡体ブロックの区分発泡体ブ
ロック９２に係合する。従って、クィーンサイズのベッドでは区分発泡体ブロッ
クが互いに長手方向及び横方向に当接する。
【００４５】 マットレス５２を図２に図示する如くキングサイズのベッドで使用する場合に
は、中央開口部８２を第３の幅１１２とし、各ブロック９２が中央開口部８２の
全幅１１２の２分の１未満に延在する。斯かる場合には、コア８８は、更に、発
泡体仕切りレール１１４を含む。発泡体仕切りレール１１４は中央開口部８２を
第１の側部開口部１１６及び第２の側部開口部１１８へ分割する。
【００４６】 第１及び第２の側部開口部１１６、１１８の幅は等しく、発泡体仕切りレール
１１４は第１及び第２の側部開口部１１６、１１８が図２に図示する如く第１の
幅１１０と等しくなるようなサイズにされる。従って、ブロック９２、刻目付き
発泡体コア９４及び空気袋体９６は、図１（ａ）に図示するようなシングルベッ
ドまたはツインベッドの各開口部８２と第１及び第２の側部開口部１１６、１１
８に交換可能に嵌合され、図２に図示する如く側部レール８０の一方及び発泡体
仕切りレール１１４に係合する。
【００４７】 図２に図示した如く、第１の開口部１１６は区分発泡体ブロック９２、刻目付
き発泡体コア９４及び空気袋体９６の何れかを収容でき、第２の側部開口部１１
８は区分発泡体ブロック９２、刻目付き発泡体コア９４及び空気袋体９６の何れ
かを収容できる。第１の開口部１１６に収容されたコア８８の各片の選択は第２
の開口部のコア８８の各片の選択から独立しており、キングサイズのベッドに使
用するマットレス用のコア８８が発泡体仕切りレール１１４、区分発泡体ブロッ
ク９２、刻目付き発泡体コア９４、空気袋体９６またはそれらの組み合わせを含
むことができる。
【００４８】 例えば、コア８８が上記に説明したクィーンサイズのベッド用として２組の区
分発泡体ブロック９２を含む場合には、各ブロック９２はそれぞれ第１または第
２の開口部１１６、１１８の全幅に延在して発泡体仕切りレール１１４及び対向
する側部発泡体部分８０に係合する。各組の区分発泡体ブロック９２が第１また
は第２の開口部１１６、１１８全体を満たして、ブロック９２の最初のブロック
が頭部端発泡体部分７６、発泡体仕切りレール１１４及び側部発泡体部分８０の
一方に係合するようにし、ブロック９２の最後のブロックが足部端発泡体部分７
８、発泡体仕切りレール１１４及び側部発泡体部分８０の同じ部分に係合するよ
うにして、最初及び最後のブロックの間のブロック９２は互いに、発泡体仕切り
レール１１４及び側部発泡体部分８０の同じ部分に係合するようにする。
【００４９】 各区分発泡体ブロックにはせん断防止コーティングが施されて各区分発泡体ブ
ロック９２が隣接した区分発泡体ブロックから独立して且つフレーム７４から独
立して垂直方向に移動できるようにされている。せん断防止コーティングは区分
発泡体ブロック９２及び図１（ａ）及び図２に図示する如く区分発泡体ブロック
９２を収容する内部１００を有したスリーブ９８上に形成されるまたは塗布され
るコーティングである。スリーブ９８は「パラシュート材料」またはナイロン等
の摩擦係数の低い材料から形成される。
【００５０】 区分発泡体ブロック９２の堅さは区分発泡体ブロック９２毎に変更することが
可能である。堅さは平均押し込み荷重撓み（ＩＬＤ）で約１５乃至９８の範囲で
ある。好適な区分発泡体ブロック９２には図１（ａ）乃至（ｃ）及び図２に図示
する如く、リブの付いた上部及び下部表面が設けられる。斯かる表面のリブはリ
ブのない場合と比較して区分発泡体ブロック９２を圧縮するのに必要とする力が
少なくて済む。これは、殆ど重量が区分発泡体ブロック９２に作用しないような
場合でもブロック９２が圧縮されてユーザの体形に合致するようになり、界面圧
力を低減し、本質的にはＩＬＤを低減してリブを追加することでＩＬＤを「微調
整する」ことが可能となる。
【００５１】 上記に説明した如く、コア８８は図１（ａ）、図２、図５及び図６に図示する
ように刻目付き発泡体コア９４を含むこともできる。刻目付き発泡体コア９４は
堅さが均一な発泡体からなる一体片であり、所望の形状に彫り出されたものであ
る。しかしながら、刻目付き発泡体コア９４はその長さに沿ってまたは幅の横断
方向に沿って変動する堅さを有する発泡体片から形成することができ、これも現
在考え得る本発明の範囲を逸脱するものではない。
【００５２】 刻目付き発泡体コア９４は該刻目付き発泡体コア９４の頂部表面１３２に沿っ
て横断方向に延在する溝１３０及び該刻目付き発泡体コア９４の頂部表面１３２
及び底部表面１３６の双方から内側に向かって延在する横断方向に延在する切り
込み即ちカット１３４を含むように形成され、これは図５及び図６に最も良く図
示されており、ベッド（図示なし）の連接結合デッキ１３８上に載置された刻目
付き発泡体コア９４が図示されている。各カット１３４はそれぞれの表面１３２
、１３６から内側に向かって延在すると共に横断方向に延在する円筒状開口部１
４２で終端する横断方向に延在するスリット１４０を含む。
【００５３】 上記に説明した如く、連接結合デッキ１３８のヘッド、大腿及び足部分１４４
、１４８、１５０の各々は、図５及び図６に図示する如く、シート部分１４６に
対して、互いに対してそしてベッドに対して相対移動するのが典型的である。前
記部分１４４、１４８、１５０の各部分に隣接した刻目付き発泡体コア９４の各
部は斯かる部分１４４、１４８、１５０の各々と一緒に移動するように構成され
る。スリット１４０は、例えば、図６に図示する如く、スリット１４０から離間
する内側方向へ刻目付き発泡体コア９４を折り曲げるのを可能にし、開口部１４
２は、刻目付き発泡体コア９４が折り曲げられた時に不用意に破断するのを防止
する。
【００５４】 図５及び図６に図示する如く、カット１３４は少なくともカット１３４の１つ
が全体としてヘッド及びシート部分１４４、１４６の間に置かれるように、少な
くともカット１３４の１つが全体としてシート及び大腿部分１４６、１４８の間
に置かれるように、そして、少なくともカット１３４の１つが全体として大腿及
び足部分１４８、１５０の間に置かれるように位置決めされる。刻目付き発泡体
コア９４には複数のカット１３４が図５及び図６に最も良く図示されているよう
に各位置に設けられて、ベッドに応じてヘッド、シート、大腿、及び足部分１４
４、１４６、１４８、１５０の長手方向の長さが異なり得る、連接結合デッキを
有した様々なベッドと一緒に使用された時に、上記に記載したことが事実となる
ようにされる。
【００５５】 上記に述べた如く、刻目付き発泡体コア９４には、また、図５及び図６に最も
良く図示されている如く、頂部表面１３２上に横断方向に延在する溝１３０が設
けられる。該溝１３０は、図6 に図示する如く、カット１３４の反対の表面１３
２、１３６が該表面上に押し付けられるのを可能にするスペースを追加して設け
ることにより刻目付き発泡体コア９４の折り曲げが容易になるように位置決めす
ることができる。しかしながら、刻目付き発泡体コア９４のヘッド、シート、大
腿及び足部分１４４、１４６、１４８、１５０または連接結合デッキ１３８と一
体となって移動する部分には溝１３０は必要ない。
【００５６】 各溝１３０は図５及び図６に最良に図示されている如く、一定の深さ１６０及
び一定の幅１６２を有しており、深さ１６０及び幅１６２の双方は溝１３０に隣
接した刻目付き発泡体コア９４の示す支持及び堅さ特性を変更するために変更す
ることができる。例えば、溝１３０の深さ１６０を深くすれば、溝１３０に隣接
した刻目付き発泡体コア９４が、該刻目付き発泡体コア９４を備えた発泡体より
柔らかい発泡体を有する非刻目付き発泡体マットレスから予測される支持及び堅
さ特性をユーザ（図示なし）に提供することができる。同様に、溝１３０の幅１
６２を広くすることで、溝１３０に隣接する刻目付き発泡体コア９４は該刻目付
き発泡体コア９４を備えた発泡体より柔らかい発泡体を有する非刻目付き発泡体
マットレスから予測される支持及び堅さ特性をユーザ（図示なし）に提供するこ
とができる。このように、溝１３０の深さ１６０及び幅１６２を変更することで
、刻目付き発泡体コア９４の当該部分の支持及び堅さ特性を変更することができ
る。
【００５７】 溝１３０は刻目付き発泡体コア９４の頂部表面１３２に形成される。しかしな
がら、刻目付き発泡体コア９４のベッドに係合する表面に溝１３０を形成して刻
目付き発泡体コア９４の頂部表面１３２が全体として平らになるようにすれば、
刻目付き発泡体コア９４を備えるマットレス５２の堅さ及び支持特性は低下する
が、斯かる低下は刻目付き表面を上方に向けた時に起きる低下ほど大きな低下で
はない。従って、刻目付き発泡体コア９４のベッドに係合する下向きの表面上に
刻目を付ける、即ち彫り出すことによりマットレス５２の堅さ及び支持特性をさ
らに調整することが可能となる。刻目付き発泡体コア９４の頂部表面１３２のみ
に、ベッドに係合する下向き表面のみに及び上記双方の表面に溝１３０を含むよ
うに刻目付き発泡体コアを彫り出すことは本発明の現在考えられ得る範囲内のこ
とである。
【００５８】 フレーム７４の側部発泡体部分８０及び発泡体仕切りレール１１４に刻目をつ
けてそれぞれの部材８０、１１４が、図７に図示する如く、連接結合デッキ１３
８のヘッド、シート、大腿及び足部分１４４、１４６、１４８、１５０に沿って
移動するようにすることも可能である。発泡体仕切りレール１１４は、一般的に
は、刻目付き発泡体コア９４に関して上記に説明したのと同じ溝１３０及びカッ
ト１３４のパターンを有するように彫り出される。
【００５９】 フレーム７４をコア８８より堅さが著しく大きな発泡体から形成してマットレ
ス５２の側部及び端部に沿って支持を更に強くすることができる。斯かる追加の
支持は、ユーザがベッドに乗り降りする時に特に役に立つ。しかしながら、斯か
る堅さを増強した側部発泡体部分８０を使用するには斯かる側部発泡体部分８０
がデッキ１３８のヘッド、シート、大腿及び足部分１４４、１４６、１４８、１
５０と確実に一緒に動くように該側部発泡体部分８０を彫り出す必要がある。
【００６０】 刻目付き発泡体コア９４の場合には、フレーム７４の側部発泡体部分８０に、
図７に図示する如く、スリット１４０及び円筒状開口部１４２を有する横断方向
のカット１３４を設ける。側部発泡体部分８０に、更に、溝１３０を設けて、刻
目付き発泡体コア９４について上記に説明した如く、側部発泡体部分８０の堅さ
及び支持特性を変更することが可能である。
【００６１】 図１（ａ）、図２及び図８（ａ）に図示する如く、コア８８は空気袋体９６を
含むことができる。空気袋体９６は空気を使用して膨張及び収縮させるのが好適
であるが、その他のガスまたは水及び最終液体の粘度を調整するための添加物の
入った水等の液体等の任意の許容可能な流体を使用して空気袋体９６を膨張する
ことができ、これは現在考え得る本発明の範囲を逸脱するものではない。従って
、その他の流体を使用することも可能であると理解するものであるが、本明細書
及び特許請求の範囲全体を通じて流体は空気を示すものとする。
【００６２】 空気袋体９６は「１区分」空気袋体（図示なし）であることが可能であり、該
空気袋体を貫通する１つの連続した空気ポケットを有し、全体の空気袋体が空気
が空気袋体に加えられるまたは該空気袋体から取り出される度に均一に膨張及び
収縮するようにされる。空気袋体９６は多区分空気袋体であり、独立して膨張自
在となる区分を有する。好適且つ例示するたの空気袋体９６は「４区分」空気袋
体９６であり、図８（ａ）及び図９では独立して膨張自在となる区分を含んで図
示されており、斯かる区分は肩甲骨を支持する上部背区分１９２、腰部領域を支
持する下部背区分１９４、仙骨を支持するシート区分１９６及び大腿、脚および
足を支持する足区分即ちフット区分１９８を含む。
【００６３】 空気袋体９６は空気不透過性材料から成る上部シート２１０から構成され、斯
かる空気不透過性材料は空気不透過性材料からなる下部シート２１２に図８（ａ
）、図８（ｂ）及び図９に図示する如く当該材料間に置かれた周縁に配置された
ビード２１４の形態をした接着剤により接着接続されて気密な周縁シールを形成
する。上部シート２１０及び下部シート２１２はビード２１４と協働して空気不
透過性の空気袋体９６の内部領域２１６を画成する。ビード２１４は２層周縁フ
ランジ２１７を形成する上部シート２１０及び下部シート２１２の外側縁から若
干離間させて配置される。
【００６４】 図９及び図１１乃至図１５に図示する如く、横断方向に延在するＩビーム２１
８、２１９が内部領域２１６内に収容される。図１１及び図１４に図示する如く
、各Ｉビーム２１８、２１９は上部シート２１０に縫い付けられ且つ接着剤で取
付けられた頂部リップ２２０及び下部シート２１２に縫い付けられ且つ接着剤で
取り付けられた下部リップ２２２を含む。各Ｉビーム２１８，２１９は上部シー
ト２１０、下部シート２１２及び隣接した各Ｉビーム２１８、２１９と協働して
ポケット２２４を画成して、空気袋体９６が膨張された時に、図８（ａ）、図８
（ｂ）、図９及び図１１乃至図１５に最良に図示されている如く、長手方向に延
在する一連の横断方向ポケット２２４が画成される。各ポケット２２４は最大容
積まで膨張された時に所定のサイズになるようにされる。
【００６５】 各Ｉビーム２１８、２１９は、図８（ａ）に図示する如く、横断方向の第１の
端２２６及び横断方向の第２の端２２８を有する。Ｉビーム２１８の第１及び第
２の端２２６、２２８はビード２１４から隔置されてＩビーム２１８により画定
される隣接したポケット２２４と流体連絡する開口部２３０を画成して、その間
の空気の流れを可能にする。しかしながら、Ｉビーム２１９の第１及び第２の端
２２６、２２８はビード２１４に接着して取り付けられてＩビーム２１９により
画定される隣接したポケット２２４間に空気不透過性のシールを形成する。従っ
て、Ｉビーム２１９により画定された隣接したポケット２２４はＩビーム２１９
を介して流体連絡はされない。Ｉビーム２１９は、図８（ａ）、図８（ｂ）及び
図９に図示する如く、別体且つ異なる上部背区分１９２、下部背区分１９４、シ
ート区分１９６及びフット区分１９８の各々を画定するように配置される。
【００６６】 各区分１９２、１９４、１９６、１９８にはそれぞれの区分１９２、１９４、
１９６、１９８のポケット２２４と流体連絡した管２３２が設けられ、該管２３
２は各々図８（ａ）に図示した加圧空気供給装置２３４と流体連絡される。好適
な加圧空気供給装置２３４は、図１（ａ）、図２及び図８（ａ）に図示する如く
、空気コンプレッサ、加圧空気タンク等の圧縮空気源２３６、各管２３２を圧縮
空気源２３６へ接続するマニホールド２３８及び各管への及び各管からの圧縮空
気の流れを個々に制御するバルブ２４０を含む。マニホールド２３８は、図１（
ａ）及び図２に図示する如く、フレーム７４の足部端発泡体部分７８に形成され
た開口部２４３内に置かれるように位置決めされる。
【００６７】 バルブ２４０は３方向常時開供給／排気バルブ２６０を含み、該バルブは開放
されると、マニホールド２３８を圧縮空気源２３６へ接続し、付勢されると、マ
ニホールド２３８を排気ライン２５８に接続する。上部背バルブ２６２は常時閉
バルブであり、付勢されると上部背区分１９２をマニホールド２３８へ接続する
。シートバルブ２６６は常時閉バルブであり、付勢されるとシート区分１９６を
マニホールド２３８へ接続する。フットバルブ２６８は常時閉バルブで、付勢さ
れるとフット区分１９８をマニホールド２３８へ接続する。
【００６８】 上部背区分１９２に隣接した４区分空気袋体９６を有したマットレス５２の支
持及び堅さ特性を増大させるには、ユーザは上部背バルブ２６２を付勢して上部
背区分１９２を図８（ａ）に図示する如く、マニホールド２３８と流体連絡させ
る。供給／排気バルブ２６０は常時開いており、上部背区分１９２がマニホール
ド２３８と流体連絡すると、上部背区分１９２もまた圧縮空気源２３８と流体連
絡して上部背区分１９２が膨張する。同様に、下部背区分１９４、シート区分１
９６またはフット区分１９８に隣接したマットレス５２の堅さ及び支持特性を増
大するには、ユーザは単純に下部背バルブ２６４、シートバルブ２６６またはフ
ットバルブ２６８を付勢してそれぞれ空気袋体９６のそれぞれの区分１９４、１
９６、１９８を圧縮空気源２３６と流体連絡させる。マットレス５２全体の堅さ
及び支持特性を同時に増大させるには、ユーザは単純に上部背バルブ２６２、下
部背バルブ２６４、シートバルブ２６６及びフットバルブ２６８の４つをすべて
同時に付勢して、４つの全ての区分１９２、１９４、１９６、１９８を同時に圧
縮空気源２３６と流体連絡させる。
【００６９】 上部背区分１９２に隣接した４区分空気袋体を有したマットレス５２の支持及
び堅さ特性を低減させてユーザにもっと豪華な感じを提供するには、ユーザは、
図８（ａ）及び図８（ｂ）に図示する如く、供給／排気バルブ２６０を付勢して
マニホールド２３８を排気ライン２５８と流体連絡させて、次いで、上部背バル
ブ２６２を付勢して上部背区分１９２をマニホールド２３８と流体連絡させる。
典型的には、排気ライン２５８は直接大気に通気し、供給／排気バルブ２６０及
び上部背バルブ２６２の付勢が上部背区分１９２を大気と流体連絡させて、上部
背区分１９２を収縮させてユーザにより豪華な感じを提供するようにする。
【００７０】 同様に、下部背区分１９４、シート区分１９６またはフット区分１９８に隣接
したマットレス５２の堅さ及び支持特性を低減するには、ユーザは単純に下部背
バルブ２６４、シートバルブ２６６及びフットバルブ２６８を付勢して空気袋体
９６の下部背区分１９４、シート区分１９６及びフット区分１９８をマニホール
ド２３８及び、従って、それぞれの区分１９４、１９６、１９８と互いに流体連
絡させると同時に、供給／排気バルブ２５８を付勢して、図８（ａ）及び図８（
ｂ）に図示する如く、マニホールド２３８及び、従って、それぞれの区分１９４
、１９６、１９８を排気ライン２５８と流体連絡させる。マットレス５２全体の
堅さ及び支持特性を同時に低減するには、ユーザは単純に上部背バルブ２６２、
下部背バルブ２６４、シートバルブ２６６及びフットバルブ２６８の４つの全て
のバルブと供給／排気バルブ２６０を同時に付勢して４つの区分全てと排気ライ
ン２５８とを同時に流体連絡させて該４つの区分が大気と同時に通気するように
する。
【００７１】 所望であれば、マニホールド２３８及びバルブ２４０を再構成して、図８（ｂ
）に図示する如く、空気袋体９６の分離した４つの区分の性能を「リンク」する
ことができる。例えば、上部背区分１９２と連絡する管２３２をシート区分１９
６と連絡する管２３２に上部背区分１９２及びシート区分１９６の双方と連絡す
る接続管２６３により流体連絡させることができる。接続管２６３を上部背及び
シートバルブ２６７及びマニホールド２３８を介して圧縮空気源２３６と流体連
絡させて、上部背区分１９２及びシート区分１９６の双方が全体として同時且つ
同程度に膨張されてマットレス５２の当該区分１９２及び１９６の堅さ及び支持
特性を増大させるようにする。接続管２６３を、また、排気ライン２５８に流体
連絡させて、上部背区分１９２、シート区分１９６双方を同時に且つ同程度に収
縮させて、マットレス５２の堅さ及び支持特性を低減する。
【００７２】 区分１９２、１９４、１９６、１９８の任意の２つ以上の区分を接続管でリン
クしてマットレス５２の分離した部分に同様な堅さ及び支持特性をもたらすこと
ができる。同様に、第２の接続管２６５を、第１の共通ラインに接続されていな
い管２３２を流体連絡するように形成することができる。例えば、上部背区分１
９２及びシート区分１９６が接続管２６３と流体連絡している場合には、下部背
区分１９４と連絡する管２３２を第２の接続管２６５によりフット区分１９８と
連絡している管２３２と流体連絡させて、下部背区分１９４をフット区分１９８
に流体連絡させるようにする。第２の接続管２６５を圧縮空気源２３６と流体連
絡させることで、下部背区分１９４及びフット区分１９８の双方が同時に膨張し
て、下部背区分１９４及びフット区分１９８に隣接したマットレス５２の堅さ及
び支持特性を同時に且つ同程度に増大させる。同様に、第２の接続管２６５を排
気ライン２５８に流体連絡させることで、下部背区分１９４及びフット区分１９
８に隣接したマットレス５２の堅さ及び支持特性が全体として同時に且つ全体と
して同程度に低下する。従って、空気袋体９６の独立した区分をリンクさせて、
リンクさせた区分に隣接したマットレス５２の支持及び堅さ特性をユーザが調整
した時に同時且つ同程度に変更することが可能となる。
【００７３】 ４区分または１区分空気袋体９６を有したマットレス５２において、各区分１
９２、１９４、１９６、１９８の圧力を空気袋体９６を「コンピュータ」モード
にすれば自動的に制御することができる。ユーザが、所望の堅さ及び支持特性を
もたらす所望の圧力を各区分１９２、１９４、１９６、１９８に対して一旦設定
すれば、前記区分１９２、１９４、１９６、１９８の１つ以上の区分内の圧力を
変更することができる。例えば、ユーザが動いて当該区分で支持するユーザの身
体の部位が重くなったりまたは軽くなったりした場合には、当該区分の圧力が変
化して、当該区分の堅さ及び支持特性が変更される。
【００７４】 空気袋体９６の各区分１９２、１９４、１９６、１９８には各区分１９２、１
９４、１９６、１９８の圧力に応じて出力信号を発生させる変換器９６が設けら
れて、各区分１９２、１９４、１９６、１９８の圧力を監視可能であるようにし
、ベッド及びマットレス構造５０がこのような圧力変動を補償するように形成可
能であるようにする。例えば、上部背区分１９２の圧力がユーザが設定した設定
点から低下した場合には、上部背バルブ２６２が自動的に付勢されて、上部背区
分１９２の圧力が設定点まで上昇するまで上部背区分１９２を圧縮空気源２３６
と流体連絡させて、これによりマットレス５２の堅さ及び支持特性を選択レベル
まで増大させる。同様に、シート区分１９６内の圧力がユーザが設定した設定点
以上に増大した場合には、シートバルブ２６６及び供給／排気バルブ２６０が自
動的に付勢されて、シート区分１９６を排気ライン２５８と流体連絡させて、圧
力が設定点まで低減されるまでシート区分１９６を収縮させ、これにより、シー
ト区分１９６に隣接したマットレス５２の支持及び堅さ特性を選択したレベルま
で低減させる。各区分１９２、１９４、１９６、１９８内の圧力を監視且つ調整
することで、ユーザが選択した支持及び堅さと区政を維持することができる。
【００７５】 図２に図示する如く、マットレス５２をキングサイズまたはクィーンサイズよ
うなサイズにし、且つ、コア８８が２つの並列に置かれた空気袋体９６を含む場
合には、１つの圧縮空気源を使用して双方の空気袋体９６の膨張及び収縮を行う
事ができる。典型的には、各空気袋体９６にマニホールド２３８及びバルブ２４
０を設け、各供給／排気バルブ２６０を「Ｔコネクタ」（図示なし）に流体連絡
させて、各供給／排気バルブ２６０を圧縮空気源２３６と流体連絡させる。
【００７６】 上記に説明した如く、双方の空気袋体９６は「コンピュータ」モードで作動す
ることが可能であり、各区分１９２、１９４、１９６、１９８の圧力が、各区分
を自動的に膨張及び収縮させて、各区分の支持する荷重の変動をもたらすユーザ
の移動を補償するようにする。本発明による上記に説明したバルブ構成は「連続
運転」状態を防止する。連続運転状態は空気袋体９６が並列されている場合に現
れるもので、空気袋体の双方がコンピュータモードになっており、この時、一方
の空気袋体９６が排気されて一方のマニホールド２３８が排気ライン２５８と流
体連絡されると同時に他方の空気袋体９６は膨張されて他方のマニホールド２３
８が圧縮空気源２３６と流体連絡される。双方のマニホールド２３８がＴコネク
タにより接続されていることから、圧縮空気源２３６が排気ライン２５８と流体
連絡して双方の空気袋体９６が所望の状態に到達せず、システムが各空気袋体を
膨張及び収縮させようとすることから連続して運転されることとなる可能性があ
る。
【００７７】 しかしながら、各供給／排気バルブ２６０は３方向バルブであって、供給／排
気バルブ２６０が開いてマニホールド２３８を圧縮空気源２３６と流体連絡させ
たときには、排気ライン２５８とマニホールド２３８間の流れを確実に遮断する
。更に、供給／排気バルブ２６０は、該供給／排気バルブ２６０が付勢されてマ
ニホールド２３８が排気ライン２５８と流体連絡すると、圧縮空気源２３６から
の流れを遮断する。従って、３方向バルブを供給／排気バルブ２６０に使用する
ことで、２つの並列に配置された空気袋体が作動するときに不用意に連続運転状
態が起きる可能性が排除される。
【００７８】 図１０に図示した如く、１区分空気袋体９６の作動は４区分空気袋体９６の作
動より単純である。吸気バルブ２９２は常時閉じて圧縮空気源２３６およびマニ
ホールド２３８の間の流体連絡を遮断する。同様に、排気バルブ２９４は常時閉
じて排気ライン２５８及びマニホールド２３８間の流体連絡を遮断する。マニホ
ールド２３８は空気袋体９６と流体連絡し、且つ、測定した圧力を出力信号に変
換してコントローラ３７０に供給する変換器２９６はマニホールド２３８を介し
て空気袋体９６と流体連絡する。１区分空気袋体９６を有したマットレス５２の
堅さ及び支持特性を増大するには、ユーザは単純に吸気バルブ２９２を付勢して
圧縮空気源２３６及び空気袋体９６間の流体連絡を回復して空気袋体９６を膨張
させる。マットレス５２の堅さ及び支持特性を低減するには、ユーザは排気バル
ブ２９４を付勢して排気ライン２５８及び空気袋体９６間の流体連絡を回復して
空気袋体９６を収縮させる。
【００７９】 Ｉビーム２１８、２１９は全体として同じ高さであり、ポケット２２４のサイ
ズ及び形状は、図９に図示するごとく、全体として均一にされている。Ｉビーム
２１８、２１９の高さは図１１乃至図１４に図示する如く、Ｉビーム２１８より
高くされたＩビーム２１８’に就いては変更することができて、Ｉビーム２１８
’により画定されるポケット２２４’を創出し、該ポケットはＩビーム２１８’
に隣接しないポケット２２４より大きなサイズまで膨張する。ポケット２２４’
はポケット２２４’に隣接したマットレス５２上の一部を創出し、該一部におい
てはユーザが追加の支持及び堅さを感じることとなる。図１１乃至図１５に図示
する如く、Ｉビーム２１８’を配置することで空気袋体９６は下部背区分１９４
に隣接したユーザの腰部に対して支持及び堅さが追加して提供される。
【００８０】 典型的には、Ｉビーム２１８、２１９は全体として同じ高さにされて、ポケッ
ト２２４のサイズ及び形状が図９に図示する如く全体として均一になるようにさ
れている。しかしながら、図１１乃至図１５に図示するごとく、Ｉビーム２１８
，２１９より高いＩビーム２１８’を選択して、空気袋体９６を、より高いＩビ
ーム２１８’により画定されるポケット２２４’を創出し、該ポケットをＩビー
ム２１８、２１９のみで画定したポケット２２４より大きなサイズまで膨張する
ようにして、ポケット２２４’に隣接した上部及び下部シート２１０、２１２が
、ポケット２２４、２２４’が図１５に最も良く図示するごとく最大まで膨張し
た時にＩビーム２１８、２１９により画定されたポケット２２４に隣接した上部
及び下部シート２１０、２１２を超えて突起するように形成することができる。
空気袋体９６の他の表面を超えて突起する隔離したポケット２２４’を含むこと
で、マットレス５２は突起したポケット２２４’に隣接した長手方向の区分にお
いて追加の堅さ及び支持特性を提供することができる。
【００８１】 図１１及び図１２に図示する如く、全体として平らな表面上に載置された空気
袋体９６にＩビーム２１８及び２１９間に置かれるように１つのＩビーム２１８
’を位置決めすることができる。空気袋体９６が最大に膨張されると、前記Ｉビ
ーム２１８’により画定された２つの隣接するポケット２２４’に隣接した上部
シート２１０が図１１に図示する如くポケット２２４に隣接した上部シート２１
０より上方へ突起する。同様に、図１３及び図１４に図示する如く、２つの隣接
するＩビーム２１８’を全体として平らな表面上に載置された空気袋体９６にＩ
ビーム２１８及び２１９間に置かれるように位置決めすることができる。空気袋
体９６が最大に膨張されると、各々が前記Ｉビーム２１８’により少なくとも部
分的に画定された３つの隣接するポケット２２４’に隣接した上部シート２１０
が図１４に図示する如くポケット２２４に隣接した上部シート２１０より上方へ
突起する。図１１乃至図１５にはＩビーム２１８、２１９より高いＩビーム２１
８’を１つ及び２つだけ図示したが、任意の数の隣接するＩビーム２１８’の高
さを変えて空気袋体９６の上部及び下部シート２１０、２１２の所望の部分を前
記上部及び下部シート２１０、２１２の残りの部分より上方へ突起するようにす
ることができる。
【００８２】 背の高いＩビーム２１８’を使用して、たとえ空気袋体９６が１区分空気袋体
であっても、図１５に図示する如く、空気袋体９６を含んだマットレス５２に沿
った長手方向に堅さ及び支持特性を変更することができる。更に、背の高いＩビ
ーム２１８’を使用して多区分空気袋体９６の各区分に該区分に隣接して多数の
堅さ及び支持特性を提供させるようにすることができる。
【００８３】 例えば、Ｉビーム２１８’を使用して図１５に図示する如くシート区分１９６
に隣接したフット区分１９８にポケット２２４’を形成することができる。斯か
るポケット２２４’を有する空気袋体９６を含んだマットレス５２はユーザに対
してその大腿に隣接して堅さ及び支持を更に強くすることができる。このように
、フット区分１９８は、フット区分１９８の各ポケット２２４、２２４’の空気
圧がほぼ同じになるように全て流体連絡されているポケット２２４、２２４’を
含み、同時に、フット区分１９８に隣接するマットレス５２の部分に複数の堅さ
及び支持特性を提供する。
【００８４】 他の例では、Ｉビーム２１８’を使用して図１５に図示する如くユーザの踝に
隣接したフット区分１９８にポケット２２４’を形成することができる。斯かる
ポケット２２４’を有する空気袋体９６を含んだマットレス５２はユーザに対し
てその踝に隣接して堅さ及び支持を更に強くすることができる。更に、ユーザの
踝に隣接して斯かる支持を強めることでマットレス５２がユーザの踵に対する界
面圧力を軽減してユーザの踵にできる圧力潰傷を軽減することができる。このよ
うに、空気袋体９６を使用して、１つまたは例えば区分１９２、１９４、１９６
、１９８の如き多数の区分内の空気圧力を調節自在にし、且つ、他のＩビーム２
１８、２１９より背の高いＩビーム２１８’を使用することでマットレス５２の
支持及び堅さ特性を調整して、空気袋体９６の上部及び下部シート２１０、２１
２の一部をＩビーム２１８、２１９にのみ隣接した上部及び下部シート２１０、
２１２の一部より上方へ突起するようにできる。
【００８５】 空気袋体９６のフランジ２１７は、図８（ａ）、図８（ｂ）及び図９に図示す
る如く周縁ビード２１４の外側に置かれるように位置決めされ、上部及び下部シ
ート２１０、２１２双方の外側部分から形成される。フランジ２１７は複数の隔
置された開口部２４４を含むように形成され、該開口部はフランジを貫通する。
斯かる開口部２４４を製造工程において使用して製造作業中に空気袋体９６の安
定化を図ることができる。
【００８６】 しかしながら、開口部２４４はまたマットレス５２内の空気袋体９６を安定さ
せるのにも使用することができる。例えば、マットレス５２をクィーンサイズの
ベッド（図示なし）に使用して、コア８８が並列で当接係合する要素を含むよう
にする時に、コア８８が並置した空気袋体９６を含む場合には、最初の空気袋体
９６の開口部２４４を２番目の空気袋体９６の開口部２４４に結合して最初の空
気袋体９６が２番目の空気袋体９６に対して横断方向へ相対移動するのを防止す
ることが可能である。コア８８が並置した要素を含み、その中の１つのみが空気
袋体９６であった場合でも、所望であれば、開口部２４４を依然として使用して
空気袋体９６の安定化を図ることができる。
【００８７】 ベッド及びマットレス構造５０において、マットレス５２の頂部カバー６０は
、図１６に図示する如く、圧縮空気源２３６から空気を受け取る密閉「暖気放出
」チャネル２５０を含むように形成することができる。斯かる密閉チャネル２５
０は軽量で空気不透過材料から形成して空気を該チャネル２５０の長さ方向に沿
って導くようにするのが好ましい。この材料は小さな開口部（図示なし）を含む
ように形成して少量の空気が該チャネル２５０から流出するようにする。斯かる
開口部は空気を図１２の矢印２５２で図示するように方向付けてマットレス５２
の表面を横断させる。
【００８８】 空気ヒータ２５４を、図１６に図示する如く、圧縮空気源２３６及びチャネル
２５０の間に配置して加熱空気をチャネル２５０に供給するようにする。空気ヒ
ータ２５４は選択的に作動されて、空気ヒータが作動中は、空気２５２は暖気が
放出されてユーザを暖め、特にユーザの四肢を暖める。空気ヒータ２５４が作動
していないと、空気２５２は室温の空気が放出されてチャネル２５０が作動中で
あればユーザを冷却する。勿論、バルブを圧縮空気源２３６及びチャネル２５０
間に配置してユーザの裁量によりチャネル２５０を作動させたりまたは作動させ
なかったりすることができる。
【００８９】 チャネル２５０を図１６に図示するように頂部カバー６０の周りに位置決めす
ることができる。上記に説明した如く、マットレス５２の大体の部分を構成する
材料は断熱材であるフォームラバーである。従って、チャネル２５０が睡眠表面
及びユーザにでき得る限り密接にされるのが重要である。結果として、マットレ
ス５２がピロートップ９０を含む場合には、チャネル２５０を頂部カバー６０よ
りは寧ろピロートップ９０の外側縁の周りに形成してチャネルを睡眠表面１２２
に隣接させるようにすることができる。
【００９０】 また、図１６に図示するごとく、ハンドヘルド制御器２５６をユーザが使用す
るように設けてベッド及びマットレス構造５０の作動を制御する。ハンドヘルド
制御器２５６は圧縮空気源２３６及び空気ヒータ２５４双方及び図２１及び図２
２を参照して下記に詳細に説明するその他のマットレス機能を操作することがで
きる。
【００９１】 ベッド及びマットレス構造５０には更に図１７乃至図２０に図示したアームレ
スト２７０を設けることができる。斯かるアームレスト２７０は湾曲した頂部表
面２７２、湾曲した底部表面２７４及び全体的に平らな側部２７６を含む。頂部
表面２７２及び底部表面２７４は各々、飲料物用グラス、飲料物用カップ等（図
１８に仮想線で示した。）を収容する大きさにされた開口部２７８を含む。好適
なアームレスト２７０はフォームラバーパッド２８０及び繊維製カバー２８２を
含み、該繊維製カバーは図１８に最良に図示する如く前記パッドの周りにぴった
り合う形状にされる。頂部及び底部表面２７２、２７４はアームレスト２７０の
第１の端２８６近傍で第１の距離２８４だけ隔置され、アームレスト２７０の第
２の端２９０近傍で第２の距離２８８だけ隔置されるようにして、先細りして一
体となる。
【００９２】 アームレスト２７０はユーザの肘（図示なし）及び睡眠表面１２２間に位置決
めされる。斯かる肘と睡眠表面１２２との距離は睡眠表面１２２上に寝ているユ
ーザ間で若干変動する。アームレスト２７０をユーザの肘に対して長手方向に移
動すると、大抵のユーザは自身の肘を快適に載せることのできる頂部及び底部表
面２７２、２７４間の距離を有した位置をアームレスト２７０上に見出す。ユー
ザが第２の端２９０より第１の端２８６に近い所で肘を最も快適に載せられると
判断する場合には、図１９に図示する如く、ユーザは上方を向いた開口部２７８
が、アームレスト２７０のシート部分１４６から長手方向に離間するように延在
する部分上にくるよう大抵頂部表面２７２を上方へ向けてアームレスト２７０を
使用する。反対に、ユーザが第１の端２８６より第２の端２９０に近い所で肘を
最も快適に載せられると判断する場合には、図２０に図示する如く、ユーザは、
再度上方を向いた開口部２７８がアームレスト２７０のシート部分１４６から長
手方向に離間するように延在する部分上にくるように大抵底部表面２７４を上方
へ向けてアームレスト２７０を使用する。どちらの場合も頂部及び底部表面２７
２、２７４の形状は全体としてデッキ１３８が全体的に平らな睡眠位置から離間
するように連接結合の移動がなされるときのマットレス５２の睡眠表面１２２の
形状に合致するものであることがわかる。
【００９３】 上記に説明した如く、図１６、図２１及び図２２に図示する如く、ハンドヘル
ド制御器２５６を設けてベッド及びマットレス構造５０の作動を制御する。ハン
ドヘルド制御器２５６は第１の端３１０、第２の端３１２、該第２の端３１２か
ら離間してベッド及びマットレス構造５０に向かって延びる電源及び通信コード
３１４、上部表面３１６及び該上部表面に支持されてユーザからの入力を受信す
るキーパッド３１８を含み、ベッド及びマットレス構造５０は下記に説明する如
くキーパッド３１８からの入力に応じてその様々な機能を調節するようにされる
。ユーザがハンドヘルド制御器２５６を手に持ってベッド及びマットレス構造５
０を操作する時には、ハンドヘルド制御器２５６は、図２１に図示する如く、ほ
ぼ直立して持たれ、第１の端３１０が全体として第２の端３１２より上方に来る
ようになる。
【００９４】 例示したキーパッド３１８は、図２２に図示するごとく、発光ダイオード（Ｌ
ＥＤ）の主ディスプレー３２０、メモリボタン３２２、ベッド位置ボタン３２４
、マットレスコントロールボタン３２６、マッサージコントロールボタン３２８
及びベッド選択ボタン３３０を含む。更に、キーパッド３１８はＬＥＤコンピュ
ータオン／オフディスプレー３３２、ＬＥＤ区分ディスプレー３３４及びＬＥＤ
ベッド選択ディスプレー３３６を含む。下記に説明する如く、例示のキーパッド
３１８は連接結合デッキ１３８及び少なくとも１つの４区分空気袋体９６を有し
たキングサイズまたはクィーンサイズベッドと一緒に使用する構成にされている
。その他の機能を有したその他のベッドは上記のボタンの少なくともいくつかを
含んだキーパッド３１８を有したハンドヘルド制御器２５６を含む。
【００９５】 キーパッド３１８は主ディスプレー３２０が図２２に図示する如くキーパッド
３１８の第１の端３１０に隣接して位置決めされるように構成される。残ったボ
タン及びディスプレーは主ディスプレー３２０及び第２の端３１２の間に長手方
向に隔置された関係に置かれるように位置決めされる。メモリボタン３２２は主
ディスプレー３２０に隣接して位置決めされると共に、ベッド位置ボタン３２４
はメモリボタン３２２に隣接して位置決めされ、マットレスコントロールボタン
３２６はベッド位置ボタン３２４に隣接して位置決めされ、マッサージコントロ
ールボタン３２８はマットレスコントロールボタン３２６に隣接して位置決めさ
れ、且つ、ベッド選択ボタン３３０はマッサージコントロールボタン３２８及び
キーパッド３１８の第２の端３１２に隣接して位置決めされる。
【００９６】 ユーザはメモリボタン３２２により連接結合デッキ１３８の１つ以上の好適な
「メモリ位置」を設定することができるようになる。更に、メモリ位置はユーザ
により選択された空気袋体９６の区分１９２、１９４、１９６、１９８内の対応
する圧力を含んで、図２２に図示する如く、連接結合デッキ１３８の各好適な位
置に対応する選択された堅さ及び支持特性を提供する。斯かる例示のキーパッド
３１８ではユーザが２つのメモリ位置を設定するのが可能になっている。ユーザ
は一旦メモリ位置を設定すると、ユーザは単純に所望の位置に対応するメモリボ
タンを押すだけで、連接結合デッキ１３８が自動的に規定位置へ移動すると共に
、空気袋体９６の各区分１９２、１９４、１９６、１９８が自動的に規定圧力に
膨張または収縮して、マットレス５２が、連接結合デッキ１３８の選択した位置
に対応するユーザの選択した事前に選択されている堅さ及び支持特性を提供する
。
【００９７】 ベッド位置ボタン３２４によりユーザは連接結合デッキ１３８の連接結合部分
を操作することができる。更に、主ディスプレー３２０の個々のＬＥＤの所定の
ものが通電されて連接結合デッキ１３８の相対位置を表示する。更に、主ディス
プレー３２０は空気袋体９６の区分１９２、１９４、１９６，１９８の内の相対
的空気圧力を表示する。主ディスプレー３２０は最後に押されたボタンの表示も
行う。１つ以上の機能が１度に作動している場合、または、メモリボタン３２２
が押された場合には、主ディスプレー３２０がデッキ１３８のヘッド部分１４４
の相対位置を表示する。また、ベッド位置ボタン３２４は事前に設定した「ラウ
ンジ」ボタン３３８及び事前に設定した「ベッドフラット」ボタン３４０を含み
、これらのボタンは顧客プロフィールシートからの入力に従ってマットレスの組
立中に設定される追加のメモリキーである。
【００９８】 図２２に図示したマットレスコントロールボタン３２６はユーザが区分ボタン
３４２を押すのに応じて空気袋体の区分１９２、１９４、１９６、１９８を選択
する「区分」ボタン、その１つが通電されて選択した１９２、１９４、１９６、
１９８を表示するＬＥＤを含む区分ディスプレー３３４、ユーザが押すのに応じ
て選択した区分内の空気圧力を増大して選択した区分に隣接したマットレス５２
の堅さを増大させる「堅い」ボタン、及びユーザが押すのに応じて選択した区分
内の空気圧力を減少して選択した区分に隣接したマットレス５２の堅さを減少さ
せる「柔かい」ボタン３４６。上記に説明した如く、ユーザが区分ボタン３４２
を押してある選択区分を選択すると、主ディスプレー３２０が選択した区分内の
相対圧力を表示する。
【００９９】 更に、マットレスコントロールボタン３２６はマットレスコンピュータオン／
オフボタン３４８を含む。ユーザは一旦各区分１９２、１９４、１９６、１９８
の所望の空気圧を設定してしまうと、ユーザが空気袋体９６に対して移動するこ
とが可能となる。ユーザが移動するに連れて、所望の空気圧を最初に設定した時
にユーザの当該身体部位を支持していた区分がユーザの異なるより軽いまたは重
い身体部位を支持するようになる。区分１９２、１９４、１９６、１９８内の空
気量が固定されていれば、ユーザの斯かる身体の移動は各区分１９２、１９４、
１９６、１９８に作用していた力を変化させるものであり、従って、各区分の圧
力及び各１９２、１９４、１９６、１９８に隣接したマットレス５２の支持及び
堅さ特性を変更する。
【０１００】 マットレス５２は図８（ａ）、図８（ｂ）及び図１０を参照して上記に説明し
た各区分１９２、１９４、１９６、１９８内の空気圧力を測定する変換器２９６
を含むのが好ましい。各区分１９２、１９４、１９６、１９８の所望の堅さ及び
支持特性を選択した後で、ユーザがコンピュータオン／オフボタン３４８を押し
て「コンピュータモード」をオンにすると、内部コンピュータが各区分１９２、
１９６、１９８内の空気圧に応じて各変換器から供給される出力信号をモニタし
て、必要であれば図８（ａ）、図８（ｂ）及び図１０を参照して上記に説明した
方法でバルブ２４０を自動的に作動して各区分１９２、１９６、１９８内の空気
圧をユーザの選択した堅さ及び支持特性に対応した設定点に維持する。コンピュ
ータモードがオンされると、ＬＥＤコンピュータオン／オフディスプレー３３２
のＬＥＤが通電されて斯かる状態を表示する。
【０１０１】 マットレス５２には、また、マッサージ機能を提供することができる。現在好
適なマッサージ機能は第１及び第２のモータ（図示なし）により提供され、第１
のモータはヘッド部分１４４に隣接した連接結合デッキ１３８に取り付けられ、
第２のモータはフット部分１５０に隣接した連接結合デッキ１３８に取り付けら
れる。各モータは全体として水平に延在する軸を回転する。偏心ウェートを各軸
に固定して各軸が回転すると、各軸、各モータ及び各モータに隣接したデッキ１
３８が振動するようにされる。ユーザが感じる振動のレベルを増大するためには
、前記シャフトの回転速度を高め、ユーザの感じる振動レベルを低減するにはシ
ャフトの回転速度を下げる。
【０１０２】 上記に説明した如く、マットレスコントロールボタン３２６はマッサージコン
トロールボタン３２８を含み、該マッサージコントロールボタンが頭部端マッサ
ージ増大ボタン３５０、頭部端マッサージ低減ボタン３５２、足部端マッサージ
増大ボタン３５４、足部端マッサージ低減ボタン３５６およびウェーブボタン３
５８を含む。ユーザが頭部端マッサージ増大ボタン３５６を押すとヘッド部分１
４４に隣接した連接結合デッキ１３８に取り付けたモータがその軸の回転速度を
該軸の回転速度がそれ以上高くならない最大回転速度に到達するまで上昇させる
。
【０１０３】 ユーザが頭部端マッサージ低減ボタン３５２を押すと、ヘッド部分１４４に隣
接した連接結合デッキ１３８のモータがその軸の回転速度を最小回転速度に到達
するまで減少させる。モータは軸が最小回転速度で回転中に頭部端マッサージ低
減ボタン３５２を押すと軸の回転を停止する。同様に、足部端マッサージ増大ボ
タン３５４及び足部端マッサージ低減ボタン３５６を押すとフット部分１５０に
隣接した連接結合デッキ１３８に取り付けたモータがその軸の回転速度を増減す
る。ウェーブボタン３５８を押すと、前記モータが一緒に作動して調整したマッ
サージ効果が提供される。
【０１０４】 最後に、マットレス５２が並置した空気袋体９６を有したクィーンサイズまた
はキングサイズベッドの場合は、ハンドヘルド制御器２５６がベッド及びマット
レス構造５０の半分同志を制御する。図２２に図示する如く、ベッド選択ボタン
３３０を押すと、ベッド及びマットレス構造５０の２つの半分の部分の間でトグ
ルスイッチが作用して、ベッド選択ディスプレー３３６の「左」のＬＥＤが通電
された時には、ユーザからのキーパッド１３８へのコントロール入力がベッド及
びマットレス構造５０の左側を操作し、ベッド選択ディスプレー３３６の「右」
のＬＥＤが通電される時には、ユーザからのキーパッド１３８へのコントロール
入力がベッド及びマットレス構造５０の右側を操作するようにする。
【０１０５】 ユーザが図２２に図示した例示のキーパッド１３８を使用して連接結合デッキ
１３８及び４区分空気袋体９６を含んだベッド及びマットレス構造５０を操作す
る時には、ユーザがメモリボタン３２２の１つを押すのが一般的である。しかし
ながら、時にはユーザはベッド選択ボタン３２４を使用して連接結合デッキ１３
８の位置を調整するのを選択したり、頻度は低いであろうが、マットレス制御ボ
タン３２６を押してマットレス５２の支持及び堅さ特性を調整するのを希望する
場合がある。時には、典型的なユーザはマッサージコントロールボタン３２８を
押してマッサージ機能を利用する。
【０１０６】 従って、例示のキーパッド３１８はボタンが使用頻度の順に第１の端３１０か
ら第２の端３１２へまたは上から下へと配置されて、最も使用頻度の高いボタン
がキーパッド１３８の頂部または第１の端に最も近く位置決めされ、使用頻度の
最も低いボタンがキーパッド３１８の底部または第２の端３１２に最も近く位置
決めされるように構成される。更に、例示のキーパッド１３８はボタンがキーパ
ッド１３８の第１の端３１０から第２の端３１２または頂部から底部へ向かって
、典型的な操作順序で一般的に最初の方に使用されるボタンをキーパッド１３８
の頂部に最も近くなるように且つ典型的な操作順序で最後の方に使用されるボタ
ンはキーパッド３１８の底部に最も近くなるようにしてユーザが一般的に使用す
る順に配置されているのが分かる。
【０１０７】 ハンドヘルド制御器２５６はユーザにマン−マシンインタフェースを提供する
。ボタン３２２、３２４、３２６、３２８、３３０（図で表示されている）を押
すことでユーザは様々な操作を選択することができる。これらの操作はベッド位
置、マットレスコンピュータ、メモリ、マッサージ、マットレス区分及び堅さま
たは柔らかさコントロールである。これらの指令は図２３に図示する如くＲＳ２
３２ワイヤ接続３７２を介してコンプレッサ制御盤３７４へ送られる。コンプレ
ッサ制御盤３７４はマットレス制御盤３７６、マッサージ及びベッド位置モータ
３７８への相互接続インタフェースとして機能する。ハンドヘルド制御器２５６
で発生した信号はコンプレッサ制御盤３７４を通ってマットレス制御盤３７６へ
送られる。マットレスコントローラはバルブ２４０を作動して圧縮空気または区
分から区分への排気の流れを制御する。マットレスコントローラは、また、各区
分の空気圧力をモニタする変換器２９６からの信号を受信すると共に、信号をハ
ンドヘルド制御器２５６へ戻して表示を行う。
【０１０８】 ハンドヘルド制御器２５６は８つの空気袋体または空気袋体９６の個々の区分
を圧力コントロールシステムとの直列リンクを介してリモートコントロールする
ことが可能なマイクロプロセッサをベースにした制御システムである。斯かるシ
ステムはまた、前記直列リンクにより関係する圧力情報を受信及び表示する。斯
かるリンクはそれ自体はワイヤまたは無線リンクとすべきである。
【０１０９】 前記システムはマイクロチップ（Ｍｉｃｒｏｃｈｉｐ）１６Ｃシリーズの表面
装着一時プログラム可能装置に基づいている。２つのマイクロコントローラが使
用されている。１つをハンドヘルド制御器２５６内に配置すると共に、他方をマ
ットレス制御盤内に配置している。それぞれＲＳ２３２直列リンクを介して連絡
する。
【０１１０】 マイクロチップ装置の主たる利点は、コントローラの低減した命令セットによ
るコントロールアルゴリズムの実施にある。追加の利点として以下を含む。 ・単純な必要メモリ予測及び単一ラインで主として単一サイクル命令によ
るタイミング計算 ・低コスト ・追加のプログラムメモリが不要 ・アップグレードが容易にできる大規模ファミリーの他の装置へ直接持ち
運びができるソフトウェア ・特殊な睡眠能力及び外部割り込みによる電力消費の節約 ・不回答コントローラによるシステムクラッシュを防止するビルトイン独
立型ウォッチドッグタイマ ・プログラムメモリアクセス事故による意図しないプログラム汚染を防止
する分離したプログラム及びメモリ
【０１１１】 このシステムの隠れた特徴はマン−マシンインタフェースにおけるキーパッド
３１８上に直接フィードバック表示ができることである。主ディスプレー３２０
によりユーザは制御操作の直接実時間フィードバックが可能になる。マットレス
制御盤３７６が各区分内の空気圧力に応じた変換器２９６からの信号を受信する
と共に斯かる情報を使用して圧力設定及び空気袋体９６の制御区分をハンドヘル
ド制御器２５６の主ディスプレー３２０上に表示する。
【０１１２】 マットレス５２は理想的には、ユーザに該ユーザにより自身のために設定した
堅さ及び支持特性を提供するよう特注した睡眠表面１２２を提供するのに適して
いる。上記に説明した如く、マットレス５２は１区分または多区分の空気袋体を
含むことが可能であり、且つ、空気袋体９６の各区分内には高さの異なるＩビー
ムを設けて各区分内で多数の堅さ及び支持特性を提供することが可能である。マ
ットレス５２はまた上記に説明した如く刻目付き発泡体コア９４または区分発泡
体ブロック９２を含むことが可能である。または、更に、マットレス５２に図１
（ｂ）及び図１（ｃ）に図示する如く上記の部材の組み合わせを設けることが可
能である。
【０１１３】 マットレス５２に図１（ｂ）に図示する如く、区分発泡体ブロック９２及び空
気袋体９６の組み合せを設けることができ、図１（ｂ）においては例証的にユー
ザの肩甲骨及び仙骨を支持する空気袋体９６及びユーザの腰部領域、大腿及び脚
を支持する区分発泡体ブロック９２が図示されている。空気袋体９６は個々に且
つ別個に作動可能であり、または、空気袋体９６は図８（ｂ）を参照して上記に
説明したのと同様な方法で互いに流体連絡されて、全体として同時に且つ全体と
して同程度まで膨張及び収縮することが可能である。
【０１１４】 同様に、マットレス５２は例証的に図１（ｃ）に図示する如く、ユーザの上部
背、座部及び下部脚を支持するように位置決めされた区分発泡体ブロック９２及
びユーザの腰部領域及び大腿を支持する空気袋体９６を含むことができる。上記
に述べた如く、空気袋体９６は個々に且つ別個に作動可能であり、または、空気
袋体９６は図８（ｂ）を参照して上記に説明したのと同様な方法で互いに流体連
絡されて、全体として同時に且つ全体として同程度まで膨張及び萎縮することが
可能である。マットレス５２中で区分発泡体ブロック９２及び空気袋体９６の任
意の組み合せまたは位置決めを行ってユーザの所望する堅さ及び支持特性を満た
すことが可能であるのが分かる。好適な刻目付き発泡体コア９４は全体として中
央開口部８２の全長に沿って延在するが、短い刻目付き発泡体コア（図示なし）
を設けて、所望であれば、ユーザに現在考えられる本発明の範囲を逸脱すること
なく自身の好適な堅さ及び支持特性を提供することが可能である。
【０１１５】 マットレス５２は、多数の区分を有した空気袋体９６を内包した「試験マット
レス」（図示なし）と一緒にユーザの堅さ、支持及び界面圧力に関する好みを決
定するのに使用することができ、また斯かる堅さ、支持及び界面圧力を各ユーザ
対してマットレス５２を特別に作るのに使用することができる。マットレス５２
を特注で作るのに好適な方法は潜在的な使用者が該使用者の「睡眠プロフィール
」を分析する一助となるアンケートを書き終えた後で開始する。斯かる睡眠プロ
フィールはユーザの一般的な健康及び睡眠習慣等の要素を評価する。推奨堅さは
試験マットレスの様々な区分の圧力かまたは各区分の発泡体のタイプ及び密度と
して算出される。更に、推奨表面は推奨表面に関するアンケートに対するユーザ
の回答に基づいて設定される。
【０１１６】 一旦推奨する表面及び堅さが確立されると、ユーザが試験マットレス上に寝て
、空気袋体９６が加圧されて推奨堅さに合致するようにされる。次いで、空気袋
体９６の区分を調整してユーザの好みに合うようにすると共に結果として生じた
好適な堅さを記録する。
【０１１７】 一旦好適な堅さ及び支持特性がユーザにより特注ベッド構成に設定されると、
空気袋体圧力の示度を相関するアルゴリズムが開発される。例えば、マットレス
内に組み込むのであれば、好適な堅さ示度を変換して、好適な堅さ示度を有した
試験睡眠表面により提供される堅さ及び支持特性に類似した堅さ及び支持特性を
提供する発泡体密度を確立する。
【０１１８】 この相関は既知のサイズのプローブにより既知の力を所定の選択した空気圧力
を有した空気袋体に加えた時の該空気袋体の変形を比較し、次いで、同一のプロ
ーブで発泡体に同一の力を加えたときに同一の撓みをもたらす発泡体ＩＬＤ（ｆ
ｏａｍ ＩＬＤ）を決定することで作ることが可能である。空気袋体９６内の様
々な空気圧力に対して空気袋体９６と全体として同一の撓みをもたらす発泡体Ｉ
ＬＤを示す圧力変形応答曲線を開発することができる。
【０１１９】 一旦、ユーザに該ユーザ自身の好みの堅さ、支持及び界面圧力特性を提供する
空気圧力示度が見つかると、マットレス５２を圧力変形応答曲線を使用してマッ
トレス５２がユーザに好適な特性を提供する刻目付き発泡体コア９４、区分発泡
体ブロック９２、空気袋体９６またはそれらの組み合せを含んだマットレス構成
部品またはコア８８を有するように立案することができる。更に、所望であれば
、コンピュータを使用してユーザの好みの堅さ及び支持特性を見つけた後で試験
マットレスの圧力示度をマップすることが可能であり、且つ、一定のプログラム
で前記圧力マップ及び前記圧力変形応答曲線を使用してユーザの好みを満たすマ
ットレス５２を提供するマットレス構造構成部品の構成を決定することが可能と
なる。
【０１２０】 特注ベッド構成が一旦確立されると、マットレス５２を複数のコア８８を含む
キットから店頭で組立てて使用者に試験させ、斯かる組立てられたマットレス５
２がユーザ自身の好みに合致していることを確認させる。マットレス５２が満足
するものでなければ、コア８８を店頭で交換できる。ユーザがコア８８の配列に
満足したなら、ユーザは所望であれば完成した特注マットレスを即刻届けてもら
うことができる。或いは、特注ベッド構成が一旦確立したら、この構成を工場へ
伝達してマットレス５２を工場で組立ててユーザに届けることができる。
【０１２１】 これに加え、組立て及び配送の後にユーザが代替的な堅さ(firmness)もしくは
支持特性の選択を決定したなら、マットレス52が所望の堅さ及び支持特性を提供
するまでコア88は再調整もしくはアップグレードされ得る。所望であれば、ユー
ザが堅さ及び支持特性を調節し得るべくユーザに対してはコア88のキットが提供
され得る。
【０１２２】 ユーザの筋骨格状態に適合すべく適合調整された発泡体マットレス52を提供す
べくマットレス構造構成要素もしくはコア88を選択する方法は、当該構成要素の
選択的組立てのために準備された複数のマットレス構造構成要素を提供すること
を含む。これらの構成要素は、その上にユーザが横臥するマットレス52において
長手方向に延在する中央開口82を充填するための複数の発泡体コア88を備えてい
る。これらの発泡体コア88は、所望のアセンブリを選択する為の種々の形状と支
持および堅さ特性とを有さねばならない。
【０１２３】 上記方法はまた、当該中央開口の横手方向に延伸すると共に長手方向に離間さ
れた複数の空気袋体により充填される同様の長手方向延在中央開口と、各空気袋
体を種々の圧力へと選択的に充填する為の空気源とを有するテスト用マットレス
を配備することも含んでいる。ユーザはテスト用マットレスの中央開口上に位置
せしめられると共に、複数の空気袋体上に支持される。各空気袋体内の空気圧は
選択圧力へと調節されて、ユーザにより所望される支持および堅さを提供する。
次に、選択された空気圧に対応する所望の支持および堅さ特性を有する同等の発
泡体コアが選択されて中央開口内に載置されることで適合調整されたマットレス
を提供する。
【０１２４】 本発明に係るマットレス52は、図１(a) 乃至図１(c) に示された如きツインベ
ッドもしくはダブルベッド、又は、図２に示された如きクィーンサイズもしくは
キングサイズのベッドのサイズとされ得る。マットレス52がクィーンサイズおよ
びキングサイズのベッドのサイズとされたとき、所望であればマットレス52の両
側は個別に適合調整され、個々の睡眠パートナーにより所望される堅さ及び支持
特性を提供する。コア88およびトッパ86の両者はマットレス52の各側に対して選
択され、ベッドの各側に対して所望の堅さおよび支持を提供する。この融通性は
、マットレス52の各側に対して配備された別体のコア88に由来する。
【０１２５】 この融通性に加え、マットレス52の各半体に対する別個のコア88の使用は、マ
ットレス52の一側から他側への動き伝達を減少すべく作用する。故に、一方の睡
眠パートナーが移動したときに、他方の睡眠パートナーが体験する移動の量は結
果的に最小化される。
【０１２６】 上述の如くマットレス52は、ユーザにより選択的に調節されて種々の堅さ及び
支持特性を提供し得る独立した複数区分を有する空気袋体を備え得る。もし同一
のマットレス52が連接結合デッキ138 を有するベッド上で使用されるのであれば
、マットレス52は、デッキ138 の位置および空気袋体96の各区分の支持特性の両
者を調節すべくユーザにより制御されるハンドヘルド制御器256 を備え得る。こ
れに加えてハンドヘルド制御器256 は、デッキ138 およびマットレス52に対する
好適な設定組合せの確立をユーザに許容する“メモリ設定”機能を含み得る。
【０１２７】 これに加えて上記マットレスは、空気袋体96、区分発泡体要素92および刻目付
き発泡体コア94の組合せを備えることにより“組合せマットレス”を形成し得る
。例示的に、マットレス52はユーザの肩甲骨を支持する空気袋体96と、ユーザの
腰部を支持する区分発泡体ブロック92と、シート部分(seat portion)でユーザの
仙骨を支持する空気袋体96と、大腿および脚を支持する区分発泡体ブロック92と
を有して提供され得る。所望であれば、各空気袋体96は流体連通されることによ
り同時に同一圧力へと膨張および収縮され得るか、又は、各空気袋体96は相互に
独立されると共にユーザにより別個に制御されてユーザは肩甲骨および仙骨の各
々に対して異なる支持特性を確立することも可能である。
【０１２８】 図２４に示された本発明の代替実施例において、マットレス装置452 は少なく
とも４個の異なる堅さ感触の組合せを含むべく提供される。該マットレス装置45
2 によれば小売業者は、購入前にユーザに対して少なくとも４通りの異なる堅さ
感触を呈示する単一のテスト装置を使用し得る。故に該マットレス装置452 に依
れば、小売業者は店舗内のテスト用マットレスの台数を減ずることで床面積を節
約し得ると共に、ユーザは小売業者から購入しようとするマットレスの感触を適
合調整し得ることになる。種々の堅さ感触は、マットレス装置452 によりユーザ
に対して垂直区分け(vertical zoning)(以下、“制御式圧縮”と称する) および
頭部／足部間区分け(head-to-toe zoning)を提供することで達成される。この概
略的に２次元の区分けは、ユーザの体重負荷をマットレス装置452 上に分散させ
てユーザと該装置452 との間の界面圧力を最小化する。
【０１２９】 図２４を参照すると、マットレス装置452 は頂部キルティングパネル454 およ
び底部キルティングパネル460 を含んでいる。頂部キルティングパネル454 は、
上向きの頂部459 、( 不図示の) 逆側の底部、および、周縁部456 を有している
。例示的に、頂部キルティングパネル454 の頂部459 はキルティングパターンを
含むべく縫い綴じられている。頂部キルティングパネル454 は幾分か弾性的な材
料から作成されることにより、ユーザはマットレス装置452 内に“沈下”し得る
。故にマットレス装置452 はユーザの体型に適合して界面圧力を緩和する。
【０１３０】 図２４および図２５に示された如く、マットレス装置452 の底部キルティング
パネル460 は頂部キルティングパネル454 と協働してマットレス内部472 を画成
する。而して、底部キルティングパネル460 は、内向きの頂部462 、反対側の外
側底部464 、および、上方に延在する側部466 を含んでいる。側部466 は、底部
464 の近傍の底縁部468 と、頂部キルティングパネル454 の周縁部456 への取付
けの為の頂縁部470 とを含んでいる。但し図１(a) に示された如く頂部キルティ
ングパネル454 は、下方に延在してマットレス側部を画成する側部67を有すべく
提供され得る。頂縁部470 および周縁部456 は、シーム(seam)などの縫製構造に
より取付けられる。但し、頂部および底部キルティングパネル454 、460 を相互
に連結すべくジッパ、ならびに、フック、ボタン、タブなどの他の取付機構が使
用され得ることは理解される。頂部459 と同様に、底部キルティングパネル460
の底部464 は貝殻状キルティングパターンを含むべく縫い綴じられると共に、或
る程度まで弾性的な材料から製造される。図２４を参照。貝殻状キルティングパ
ターンが例示されているが、本発明に依れば頂部および底部459 、464 に対して
多様なキルティングパターンが企図されることは理解される。これに加え、頂部
および底部キルティングパネル454 、460 の頂部および底部459 、464 は、種々
の弾性を有する多様な材料から構成されて装置454 に種々の堅さ感触を備え得る
。
【０１３１】 マットレス装置454 はまた、コア458 と、該コア458 を囲繞すると共に頭部端
部分476 、足部端部分478 、および、頭部端および足部端部分476 、478 に接合
すべく長手方向に延在する側部部分480 を有するフレーム474 と、上側トッパ発
泡体479 と、下側トッパ発泡体481 とを含んでいる。尚、以下においては“頭部
端部分(head end section)”および“足部端部分(foot end section)”という語
句が使用されるが、ユーザの頭部および足部を支持すべくいずれの部分が使用さ
れても良いことは理解される。フレーム474 はコア458 よりも堅い発泡体により
構成されて、ユーザがマットレス装置454 に進入もしくは退出するときにユーザ
に対して付加的な支持を提供する。但し、フレーム474 を構成すべく種々の堅さ
を有する多様な材料が使用され得ることは理解される。図２４に示された如く、
フレーム474 はマットレス内部472 に受容される。頭部端および足部端部分476
、478 は、接合部483 にて側部部分480 に連結される。フレーム474 の頭部端部
分476 、足部端部分478 および側部部分480 は協働して、ユーザが横臥する中央
開口482 を画成する。フレーム474 は、上側および下側トッパ発泡体479 、481
の間に挟持される。
【０１３２】 図２４を参照すると、鉛直方向における上側トッパ発泡体479 は事前選択され
た第1 発泡体堅さを有すると共に、下側トッパ発泡体481 は事前選択された第2
発泡体堅さを有している。本発明に依れば、上記上側トッパ堅さは下側トッパ堅
さとは異なっている。上側および下側のトッパ堅さの間の差は、変更され得る。
但し、上側および下側のトッパ堅さの差が増大するにつれ、制御式圧縮における
差に依るユーザへのマットレス感触の差が増大することは理解される。
【０１３３】 コア458 はフレーム474 の中央開口482 内に受容されると共に、上側および下
側トッパ発泡体479 、481 間に存すべく位置せしめられる。マットレス装置454
において、トッパ発泡体479 、481 は鉛直方向制御式圧縮(vertical controlled
compression) を提供すると共にコア458 は頭部／足部間区分けを提供する。
【０１３４】 コア458 は、頭部端ブロック490 と、足部端ブロック492 と、頭部端および足
部端ブロック490 、492 間に存すべく位置せしめられたシートブロック494 と、
区分ブロック410 、412 とを含んでいる。図２５に示された如く各ブロック490
、492 、494 は、頂部キルティングパネル454 に面する頂部側496 と、底部キル
ティングパネル460 に面する底部側498 と、頂部および底部側496 、498 間に延
在する両側縁部500 とを含んでいる。
【０１３５】 コア488 の各ブロック490 、492 、494 は、個々の事前選択ブロック堅さを有
している。例示的に、コア488 の各ブロック490 、492 、494 はフォームラバー
(foam rubber) で構成されるが、各ブロック490 、492 、494 が多様な圧縮可能
材料から構成され得ると共に膨張可能な袋体として形成され得ることは理解され
る。フォームラバーの堅さおよび支持特性が小売業者により事前選択されること
により、ユーザが特定のマットレス感触に適合調整するのを助けるテスト用マッ
トレス装置をユーザに提供し得る。各ブロック490 、492 、494 の堅さは約15乃
至約98のILD の範囲に亙るが、各ブロック490 、492 、494 の堅さは本発明に従
って変更され得る。コア488 の各ブロック490 、492 、494 は、個々の事前選択
ブロック堅さを有するが、所望であれば各ブロック490 、492 、494 が同一の堅
さを有し得ることは理解される。
【０１３６】 図２４に示された如く、コア488 の区分ブロック410 、412 はユーザの腰部領
域および大腿領域と略々整列して存すべく位置せしめられる。ブロック410 、41
2 はフォームラバーで構成されるが、ブロック410 、412 が多様な圧縮可能材料
で構成され得るか又は空気袋体として形成され得ることは理解される。フォーム
ラバーの堅さおよび支持特性が小売業者により事前選択されることにより、ユー
ザが特定のマットレス感触に適合調整するのを助けるテスト用マットレス装置を
ユーザに提供し得る。ブロック410 、412 の堅さは約15乃至約98のILD の範囲に
亙る。ブロック410 、412 の堅さは本発明に従い変更され得ることは理解される
。
【０１３７】 第1 ブロック410 は頭部端ブロック490 およびシートブロック494 の間に存す
ると共に長手方向にてそれらに対して当接すべく位置せしめられる。故に第1 ブ
ロック410 は、ユーザの頭部が頂部キルティングパネル454 上の頭部端ブロック
490 の近傍に位置せしめられたときにユーザの( 不図示の) 腰部(lumber)と略々
整列される。これに加え、第1 ブロック410 は事前選択された堅さを有している
。好適には、第1 ブロック410 の堅さは頭部端ブロック490 およびシートブロッ
ク494 の堅さよりも大きくしてユーザの腰部に対して付加的な支持を提供する。
第2 ブロック412 は、足部端ブロック492 およびシートブロック494 の間に存す
ると共に長手方向にてそれらに対して当接すべく位置せしめられる。故に第2 ブ
ロック412 は、ユーザの( 不図示の) 頭部が頂部キルティングパネル454 上の頭
部端ブロック490 の近傍に位置せしめられたときにユーザの( 不図示の) 上腿と
略々整列される。第2 ブロック412 は事前選択された堅さを有している。好適に
は、第2 ブロック412 の堅さは足部端ブロック492 およびシートブロック494 の
堅さよりも大きくしてユーザの大腿に対して付加的な支持を提供する。本発明に
依れば第2 ブロック412 の堅さは第1 ブロック410 の堅さよりも大きく、小さく
、又は、等しくされ得ることは理解される。
【０１３８】 図２５ａに示された如く、ブロック410 およびシートブロック494 は耐剪断被
覆430 を備えている。例示的に耐剪断被覆430 は各ブロック490 、410 、412 、
494 および496 に塗付されることから、ブロック410 、412 は近傍の各ブロック
490 、492 、494 から独立して鉛直方向に移動して頭部／足部間区分けを可能と
する。図１(a) および図２に示された如く、耐剪断被覆は各ブロック410 、412
、490 、494 、496 上に形成されたもしくは塗付された被覆とされ得る。耐剪断
被覆はまた、ブロック410 、412 を受容する内部100 を有するスリーブ98ともさ
れ得る。スリーブ98は、ポリプロピレン製耐剪断材料またはナイロンなどの低摩
擦係数の材料から作成される。更に、以下に記述されるスリップカバー598 また
はスリーブ638 は、本発明に係る耐剪断被覆として使用され得る。
【０１３９】 もしマットレス装置452 がひとりのユーザを収容すべきサイズとされるのであ
れば、各ブロック410 、412 は中央開口482 の全幅に亙り延在して両方の側部部
分480 を係合する。但し図２５に示された如くマットレス装置452 が２人のユー
ザを収容すべきサイズとされるのであれば、中央開口482 は所定幅432 とされ、
第1 および第2 ブロック410 、412 は幅432 の半分のみに延在する。斯かる場合
、中央開口482 は第1 および第2 ブロック410 、412 の左側および右側セット41
6 、418 を並置して受容することにより小売業者に対して８通りの異なるテスト
用マットレス感触を提供する。故に、左側および右側セット416 、418 の各第1
ブロック410 は、頭部端ブロック490 およびシートブロック494 に係合する。左
側および右側セット416 、418 の第2 ブロック412 は、足部端ブロック492 およ
びシートブロック494 に係合する。これに加え、左側セット416 の各ブロック41
0 、412 は、右側セット418 の各ブロック410 、412 に長手方向に当接する。
【０１４０】 上記マットレス装置452 は、ボックススプリング、ベッドの固定デッキ、ベッ
ドの連接結合デッキなどの土台上でユーザに複数の堅さ設定を提供すべく使用さ
れ得る。マットレス装置452 はまた、現在において権利請求された本発明の範囲
を越えること無く、床、テーブルまたは略々平坦で上向きの任意の表面上に配置
し得る。
【０１４１】 本発明のマットレス装置452 は、ユーザに対するマットレス装置452 の配向に
依存して、各ユーザに対して少なくとも４通りの異なる堅さ設定を提供し得る。
これらの４通りの堅さ設定の各々は鉛直方向および頭部／足部間で制御された固
有の圧縮感触を有している。たとえばユーザは、頂部キルティングパネル454 上
に着所するときに２通りの堅さ設定を体験し得る。頂部キルティングパネル454
上に着所すると、ユーザの頭部は、各々が事前選択された堅さを有する頭部端ブ
ロック490 または足部端ブロック492 のいずれかの上に位置せしめられ得る。ユ
ーザの頭部が頭部端ブロック490 上に位置されたとき、ユーザの腰部領域は第1
のブロック堅さを有する第1 ブロック410 と整列される。ユーザの頭部が足部端
ブロック492 上に位置せしめられたとき、ユーザの腰部は第2 のブロック堅さを
有する第2 ブロック412 と整列される。
【０１４２】 ユーザが更なる２通りの堅さ設定を体験する為には、マットレス装置452 を単
純に裏返してユーザが底部キルティングパネル460 上に横臥せねばならない。パ
ネル460 の近傍の下側トッパ発泡体481 はパネル454 の近傍の上側トッパ発泡体
479 と異なる堅さを有することから、ユーザは鉛直方向において全体的に異なる
様に制御された圧縮感触を体験する。前述の如く、ユーザの頭部が頭部端ブロッ
ク490 上または足部端ブロック492 上に位置せしめられることに依存して頭部／
足部間区分けも変化する。上記マットレス装置452 は小売用テスト装置として記
述されたが、該マットレス装置452 は家庭または他の療養施設での個人使用の為
にユーザにより購入されることもある。更にマットレス452 は、ユーザの頭部の
位置、および、ユーザに対するマットレス452 の配向に依存して、好適な堅さの
組合せをユーザに提供すべく配置構成される。
【０１４３】 図２６に示された本発明の別実施例においては、低コストで２次元区分けから
３次元区分けへのアップグレードをユーザに許容するマットレス552 が提供され
る。マットレス552 は、一体片袋体590 と、該袋体590 上に取付けられた複数の
区分ブロック592 とを配備することにより低コストで３次元区分けを達成する。
一体片袋体590 と該袋体590 上の区分ブロック592 との組合せは、マルチチャン
バ式エアマットレスを含む一層贅沢な“感触”のシステムを提供し得る。マット
レス552 がアップグレード可能であるということは、ユーザが更に低コストな発
泡体、従来式スプリング、ウォータチューブなどから袋体590 へとアップグレー
ドし得ることを意味する。区分ブロック592 は発泡体と協働することにより、鉛
直方向における制御式圧縮ならびに頭部／足部間の制御式圧縮を提供する。
【０１４４】 図２６に示されているアップグレードされたマットレス552 は３次元区分けを
有すると共に、周縁部556 を有する上側キルティングパネル554 と下側キルティ
ングパネル560 とを含んでいる。上側および下側キルティングパネル554 、560
は協働して、袋体590 を収納するマットレス内部572 を画成する。下側キルティ
ングパネル560 は上向きパネル部分562 および上方延在側部566 を含み、上向き
パネル部分562 は発泡体／ファイバ複合体から構成される。側部566 は、ジッパ
により周縁部556 と連結される頂縁部568 を含んでいる。本発明に依れば、上側
および下側キルティングパネル554 、560 はフック、留め金などにより相互に連
結され得る。尚、本発明の範囲を越えること無くパネル554 、556 を相互に連結
すべくシームが使用され得ることも理解される。
【０１４５】 マットレス552 は、マットレス内部572 内に受容されるフレーム574 を含んで
いる。該フレームは、頭部端発泡体部分576 と、足部端発泡体部分578 と、これ
らの頭部端および足部端発泡体部分576 、578 と接合して中央開口582 を画成す
るべく長手方向に延伸する側部発泡体部分580 とを含んでいる。以下で論ずる如
く、フレーム574 の各部分576 、578 、580 上には、フック・ループ式ファスナ
579 が取付けられる。本発明に依れば、ファスナはフック、留め金などとされ得
ることは理解される。図２７を参照すると、フレーム574 は下側キルティングパ
ネル560 の上向きパネル部分562 上に着座すると共に、各ブロック592 は袋体59
0 と上側キルティングパネル554 との間に存すべく位置せしめられる。上側キル
ティングパネル554 は下側キルティングパネル560 に類似した材料から構成され
ると共に、各ブロック592 とフレーム574 との間の界面をユーザが知覚できるの
を最小化すべく配置構成される。
【０１４６】 袋体590 は、フレーム574 の中央開口582 内に存すべく位置せしめられると共
に、パネル部分562 上に着所する。袋体590 は一体片の空気袋体であるが、袋体
590 は水入り袋体、または、他の流体を収納する適切な袋体とされ得ることは理
解される。袋体は、負荷の重量に依存して袋体590 が圧縮するのを許容する容量
まで空気により充填される。許容される圧縮の量は空気袋体590 内の空気の体積
に依存して変化することは理解される。
【０１４７】 図２６に示された如く、各ブロック592 は空気袋体590 と協働して３次元区分
けを提供する。各区分ブロックは協働することにより鉛直方向の制御式圧縮およ
び頭部／足部間区分けによる制御式圧縮を提供すると共に、袋体590 は該袋体59
0 内の空気の体積に基づいて並置区分け(side-to-side zoning) を提供すべく作
用する。各ブロック592 は中央開口582 の全幅に亙り延在して両側部580 上に着
所する。これに加え、各ブロック592 の最初のものは頭部端部分576 に係合し、
各ブロック592 の最後のものは足部端部分578 に係合し、それらの間の各ブロッ
ク592 は相互に係合する。各ブロックは概略的に矩形状であると共に、パネル55
4 に係合する上側部553 と、反対側の下側部555 と、相互に長手方向に当接する
両側部557 とを含んでいる。各ブロック592 の上側部553 は上側キルティングパ
ネル554 に固定されて、袋体590 上への移動を防止され得る。これに加え、各ブ
ロック592 の下側部555 は、フレーム574 上のファスナ579 と協働して各ブロッ
ク592 をマットレス内部572 内の所定位置に保持するフック・ループ式ファスナ
581 を含んでいる。２個のブロック592 がファスナ581 を備えて示されるが、本
発明に依れば２個より多いまたは少ないブロックがファスナを含み得ることは理
解される。これに加え、本発明に依れば留め金、ジッパなどの種々の解除可能フ
ァスナが使用され得ることは理解される。
【０１４８】 図２５ａに示された如く各ブロック592 は耐剪断被覆430 を備え得ることから
、各ブロック592 は近傍のブロック592 から独立して鉛直方向に圧縮して頭部／
足部間の制御式圧縮を提供し得る。耐剪断被覆430 は、本明細書中で前述した如
く構成される。代替的に図２８に示された如く、本発明に依れば耐剪断被覆の役
割を果たすべくスリップカバー598 が配備され得る。スリップカバー598 は、頂
部部材630 と、該頂部部材630 との間に複数のポケット634 を形成すべく該頂部
部材630 に連結された底部部材632 とを含んでいる。各ポケット634 は、シーム
636 により離間される。図２９を参照すると、各ポケット634 は各ブロック592
を受容する。これに加え、各ポケット634 は矢印595 により示された如く、各ブ
ロック592 の相互に対する別個の圧縮を許容する。更に、各ポケット634 は各ブ
ロック592 がマットレス552 内に移動するのを好適に阻止する。スリップカバー
598 が使用されるとき、該スリップカバー598 にはフック・ループ式ファスナが
縫い込まれ得るか、または、スリップカバー598 はフレーム上に単に着座するの
が許容され得る。被覆430 の如きスリップカバー598 は、各ブロック592 の独立
した作用を許容することから、頭部／足部間の制御式圧縮を許容する。
【０１４９】 フレーム574 および各ブロック592 は、ウレタンフォームなどのフォームラバ
ーから作成され得る。フレーム574 は各ブロック592 より堅いものであることに
より、マットレスに対してユーザが進入もしくは退出するときに付加的な支持を
提供する。而して、フォームラバーの堅さ及び支持特性は、マットレス552 のユ
ーザの所望に従い適合調整され得る。フォームラバーの堅さ及び支持特性は、本
明細書中で前述された如き技術により適合調整される。これらの構成要素に対し
てはウレタンフォームが好適であるが、たとえばポリエステルファイバおよびラ
テックスフォームなどの、フォームラバーにより提供されるのと同様の支持およ
び堅さ特性を提供する任意の材料が、現在において理解される本発明の範囲を越
えること無く使用され得る。
【０１５０】 マットレス552 がクィーンサイズもしくはキングサイズのベッドで使用される
のであれば、中央開口582 は第2 幅であると共に各ブロック592 は該第2 幅の半
分だけ延在する。斯かる場合、中央開口582 は各ブロック592 の( 不図示の) 左
右のセットを並置方式で受容し得る。
【０１５１】 図３０には、マットレス装置の代替実施例610 が示されている。装置610 は３
次元区分けを有すると共に、前述の上側キルティングパネル554 および下側キル
ティングパネル560 を含んでいる。フレーム574 は各ブロック651 を囲繞すべく
協働する。各ブロック651 に対する耐剪断被覆として作用すべく、各スリーブ63
8 が配備される。各スリーブ638 は、上側パネル640 と、下側パネル642 と、上
側および下側パネル640 、642 を連結する側部パネル644 とを含んでいる。これ
に加え、スリーブ638 はその内部に、シーム648 により画成された複数のポケッ
ト646 を含んでいる。上側パネル640 の各々は、自身を貫通するスロット650 を
含んでいる。各スロット650 は、各ポケット646 内への開口を画成すると共に、
自身内に区分ブロック651 を受容すべきサイズとされる。各ブロック651 は、縮
小された寸法を有すべく形成されたこと以外、各ブロック592 と同様である。ス
リップカバー598 と同様に、スリーブ638 は各ブロック651 の個別の圧縮を許容
することから区分けの第3 の次元を許容する。
【０１５２】 スリーブ638 は、垂直区分け( “制御式圧縮”) 、頭部／足部間区分け、およ
び、並置区分けを可能とすることにより、３次元区分けを可能とする。スリーブ
638 内の各ブロック651 は垂直区分け( “制御式圧縮”) を提供し、且つ、フレ
ーム574 の頭部端576 と足部端578 との間に延在する各ブロック651 の位置決め
は、支持の第2 の次元を提供する。図３０に示された如く各スリーブ638 の位置
決めは、第3 の並置方向における支持変化を与える。各スリーブ638 内に各ブロ
ック651 を載置すると、各ブロック651 は所定位置に固定されると共に、洗練さ
れた外観、耐久性および組立ての容易性を提供する。これに加え、各スリーブ63
8 は均一なサイズおよび形状であると共に、ツイン、ダブル、クィーンまたはキ
ングサイズのマットレスで使用される。各スリーブ638 の均一な寸法に依れば、
製造者は在庫目録を減少し得ることになる。各ポケット646 内に延在すべく各ブ
ロック651 も均一なサイズおよび形状であることは理解される。各スリーブ638
の側部パネル644 は相互に連結されることにより、個々のスリーブ638 が回転す
るのを防止すると共に各スリーブ638 を相互に対して所定位置に保持するマトリ
クスを形成し得ることも理解される。装置610 もまた、ボックススプリング、ベ
ッドの固定デッキ、ベッドの連接結合デッキなどの土台596 上に着所する。装置
610 はまた、現在において理解される本発明の範囲を越えること無く、床、また
は略々平坦で上向きの他の任意の表面上に配置し得る。
【０１５３】 本発明の別実施例においては、２次元区分けを可能とする経済的なマットレス
652 が提供される。図３１に示された如く、マットレス652 に依ればユーザは鉛
直方向の制御式圧縮と頭部／足部間の制御式圧縮とにより適合調整された堅さ設
定を生成することが可能とされる。マットレス652 が図２４に示されたマットレ
ス452 と類似する限りにおいて、同様の参照番号は同一の構成要素を示すべく使
用される。マットレス652 のコア662 は、前述の各ブロック592 に類似した材料
から作成された一群の横方向延在ブロック664 を含んでいる。
【０１５４】 図３１を参照すると、コア662 はフレーム474 の中央開口482 内に受容される
と共に、底部キルティングパネル460 と頂部キルティングパネル454 との間に存
すべく位置せしめられる。コア662 の各ブロック664 は、中央開口482 内におい
て長手方向に相互に当接する。各ブロック664 は、両端部669 、頂部側670 、反
対側の底部側672 、およびそれらの間に延在する側縁部673 、675 を含み、マッ
トレス652 がシングルベッドとして使用されるときに各ブロック664 は中央開口
482 の全幅に延在すると共に両端部669 はフレーム474 の対向側部部分480 に連
結される。たとえば図３２に示された如くブロック664 の頂部側670 はトッパ67
4 に連結される。各ブロック664 が中央開口482 を通り移動する可能性は、トッ
パ674 をフレーム474 およびコア662 の両者に連結することで最小化される。好
適実施例において、各ブロック664 は接着剤676 により側部部分480 およびトッ
パ674 に連結される。本発明に依れば、選択される接着剤が接着されるべき材料
に適合する限りにおいて、多様な市販の接着剤676 が使用され得る。更に、各ブ
ロック664 は、フック・ループ型コネクタ、ボタン、留め金などの解除可能コネ
クタにより側部部分480 およびトッパ674 へと連結され得る。本発明の範囲を越
えること無く、区分ブロック664 がトッパ674 のみ、または、側部部分480 のみ
に連結され得ることは理解される。
【０１５５】 次に図３３を参照すると、低摩擦係数を有する耐剪断被覆430 は、各ブロック
664 の間に位置せしめられてそれらの間の移動を助長し得る。その相対移動は頭
部／足部間区分けを可能とする。たとえば、各ブロック664 は相互に対して移動
すると共に種々の堅さレベルを有することから、頂部キルティングパネル454 上
に横臥するユーザは頭部／足部間で種々の堅さレベルを体験する。本発明に依れ
ば、スリップカバー598 もしくはスリーブ638 も使用され得ることは理解される
。但し１個より多いスリーブ638 が使用されるとき、図３０に関して前述した３
次元区分けに帰着する。
【０１５６】 図３４に示された如く、本発明の付加的実施例においては可動支持構成要素71
0 が配備される。支持構成要素710 はマットレス754 と共に示されているが、支
持構成要素710 は種々のマットレス装置452 、552 、652 などと共に使用される
のに適している。支持構成要素710 は、マットレス710 内のまたは該マットレス
上の種々の箇所に位置せしめられ得る膨張可能な別体の空気袋体716 を含んでい
る。構成要素710 を移動することにより、空気袋体716 はユーザに対して選択的
で局所的な制御式圧縮を提供する。
【０１５７】 袋体716 は図３４において、フレーム474 のブロック715 と発泡体底部717 と
の間に位置して示されている。袋体716 はまた、ブロック715 と頂部キルティン
グパネル454 との間、または、キルティングパネル454 とユーザとの間に存すべ
く位置せしめられ得る。支持構成要素710 は、ユーザの腰部領域と整列され、ま
たは、所望であればユーザの大腿、足部、頭部または他の任意の領域と整列され
得る。これに加え、袋体716 は好適には空気袋体であると共に、支持構成要素71
0 の堅さを調節すべくユーザにより膨張および収縮され得る。袋体716 は、ハン
ドヘルド制御器256 に関して本明細書中で前述された如き制御システムにより操
作される。但し、本発明に依れば多様な市販の制御器が使用され得る。故に、マ
ットレス754 のユーザはマットレス754 の特定部分の堅さを選択的に変更するこ
とが許容される。
【０１５８】 図３５は本発明の更なる別実施例を示しており、スーパーピロートップ(super
pillow top)4090および取付機構850 が配備されている。以下で論ずる如く取付
機構850 は摺動防止材料1036と協働して、マットレス4052上にスーパートップ41
90を固定する。本発明に依るスーパートップ4090はユーザに対し多様な表面に関
する２次元区分けを提供する。たとえばスーパートップ4090は、種々の市販のス
プリングコイル式マットレス、単一チャンバ式エアマットレス、ウォータベッド
などに対して２次元区分けを提供する。スーパートップ4090は、シェル4016と、
前述の各ブロック592 と同様の材料から作成されて横方向に延在すると共にシェ
ル4016内に存すべく位置せしめられた一群のブロック4664と、を含む。各ブロッ
ク4664が図示かつ記述されてはいるが、本発明に依れば、所定の単一堅さを備え
た発泡体ブロック、または、種々の堅さを有する包旋形ブロック(convoluted bl
ock)が使用され得ることは理解される。いずれにせよ、以下で論ずる如くスーパ
ートップ4090はピロートップ724 、1010、1210よりも厚寸である。
【０１５９】 シェル4016は、頂部キルティングパネル4018と、該頂部パネル4018にシームに
より連結された底部キルティングパネル4020とを含んでいる。但し、頂部および
底部キルティングパネル4018、4012を相互に連結すべく、ジッパ、および、フッ
ク、ボタン、タブなどの他の取付機構が使用され得ることは理解される。実際、
頂部および底部キルティングパネル4018、4012を相互に連結すべくシームが使用
されない場合、各ブロック4664はスリーブ4050( 図３５ｃ) により相互に対して
近傍関係で保持される。底部パネル4020は、頂部パネル4018に向けて上方に延在
することにより各ブロック4664を受容する内部領域4024を画成する側壁4022を含
んでいる。これに加え、ピロートップアセンブリ1010に関して以下に論ずる如く
、スーパートップ4090には“サマートップ”および“ウィンタートップ”が形成
され得る。もしスーパートップ4090が( 不図示の) クィーンサイズベッドまたは
( 不図示の) キングサイズベッドで使用されるのであれば、各ブロック4664は内
部領域4024の半分のみに延在する。斯かる場合にスーパートップ4090は代替的に
、一群の区分発泡体ブロック4664、( 不図示の) 刻目付き発泡体コア、および、
( 不図示の) 空気袋体を含む並置方式組合せを含み得る。スーパートップ4090の
側壁4022には、取手103 が連結される。図３５ａに示された如く、各取手103 は
両端部119 および取手部分121 を含んでいる。取手部分121 はスーパートップ41
90と協働して把持用開口123 を画成する。
【０１６０】 本発明に係るスーパートップ4090は、外側シェル4102、フレーム574 および一
体片空気袋体4106を有するマットレス4052上に存すべく配置構成される。シェル
4102は、頂部パネル4108および底部パネル4120を含んでいる。底部パネル4120は
各側壁4122を含むが、該側壁4122は頂部パネル4108まで上方に延在して、フレー
ム574 および袋体4106を受容する内部領域4124を画成する。各取手101 は各側壁
4122に連結される。図３５ａに示された如く、各取手101 は離間された各端部11
3 と、それらの間の取手部分115 とを含んでいる。取手部分115 はマットレス40
52の側部4066と協働して把持用開口117 を画成する。スーパートップ4190がマッ
トレス4052上に位置せしめられると、各取手101 が鉛直方向で各取手103 の近傍
に存すべく位置せしめられる。マットレス4052が図示かつ記述されているが、マ
ットレスの内部領域4124は本発明に依れば発泡体、従来式スプリング、ウォータ
チューブなどを含み得ることは理解される。
【０１６１】 図３５ｂに示された如く、マットレス4052はマットレス土台120 上に存すべき
形状とされる。土台120 は、連結されるフック・ループ式ファスナ4121を有して
いる。土台120 は、ボックススプリング、ベッドの固定デッキ、ベッドの連接結
合デッキなどのいくつかの多様なプラットフォームとされ得る。マットレス4052
はまた、現在において理解された本発明の範囲を越えること無く、床、または略
々平坦で上向きの任意の表面上に配置し得る。
【０１６２】 取付機構850 は、各々の取手101 、103 の把持用開口117 、123 を貫通延在す
るサイズとされた少なくとも一本のストラップ105 を含んでいる。次に図３６を
参照すると、ストラップ105 は、フック・ループ式ファスナ109 、129 を備えた
第1 端部107 と、フック・ループ式ファスナ139 を有する第2 端部111 とを含ん
でいる。フック・ループ式ファスナ109 、129 、139 が図示かつ記述されてはい
るが、留め金、ボタン、接着剤、ジッパ、リベットなどの種々の解除可能なまた
は永続的な締結機構は本発明の範囲外で無いことは理解される。
【０１６３】 スーパートップ4190をマットレス4052に連結すべく、図３５ｂに示された如く
ストラップ105 の第2 端部111 は取手101 、103 の把持用開口117 、123 を貫通
延伸せしめられると共に、各ファスナ139 は土台120 上の各フック・ループ式フ
ァスナ4121に連結される。次にストラップ105 の第1 端部107 は取手103 上に折
返されることから、フック・ループ式ファスナ109 、129 は相互に係合する。ス
ーパートップ4190およびマットレス4052上には２個のみの取手101 、103 が示さ
れているが、４個の取手、または、４個より多いまたは少ない取手などの任意の
個数の取手が各々所望に応じて配備され得ることは理解される。更に、マットレ
ス4052が示されているが、取付機構850 は多様なマットレスと共に使用され得る
ことは理解される。
【０１６４】 本発明の更なる別実施例に依れば、図３７に示されたマットレス752 が提供さ
れる。マットレス752 は、織物シェル720 と、該シェル720 内に位置せしめられ
たフレーム774 と、２次元区分けを提供する区分ブロック810 と、シート部分ブ
ロック812 と、腰部部分ブロック814 と、トッパ722 と、シェル720 の回りに延
在することにより当該ピロートップ724 をシェル720 へと連結する可撓ストラッ
プ726 を含むピロートップ724 と、を含む。フレーム774 は、頭部端発泡体部分
776 と、足部端発泡体部分778 と、頭部端および足部端発泡体部分776 、778 を
接合して中央開口782 を画成すべく長手方向に延在する側部発泡体部分780 と、
を含む。部分776 、778 およびトッパ772 には、フック・ループ式コネクタなど
の解除可能コネクタ730 が連結され、トッパをフレーム774 上に保持する。本発
明の範囲を越えること無く、ボタン、留め金などの解除可能コネクタも同様に使
用され得ることは理解される。
【０１６５】 図３７に示された如く、区分ブロック810 、シート部分ブロック812 および腰
部部分ブロック814 は、フレーム774 の中央開口782 内に位置するサイズとされ
る。ブロック810 、812 および814 はフォームラバーで構成されるが、ブロック
810 、812 および814 がまた、多様な圧縮可能材料から構成されてもよく、また
は、空気袋体として形成されてもよいことは理解される。フォームラバーの堅さ
及び支持特性は、小売業者もしくは購入者により事前選択され得る。本発明に依
れば、マットレス752 は任意の個数の部分において任意個数の区分ブロック810
を含むことが可能であり、マットレス752 は図３７および図３８に示されたシー
ト部分のタイプのブロック812 のみを含むことが可能であり、マットレス752 は
図３７および図３９に示された腰部部分のタイプのブロック814 のみを含むこと
が可能であり、又は、マットレス752 はシート部分および腰部部分におけるタイ
プの両ブロック812 、814 を含むことが可能なことも理解される。
【０１６６】 次に図３８を参照すると、各シート部分ブロック812 は複合ブロック818 であ
り、ユーザに対して目的の制御式圧縮を提供するものである。複合ブロック818
は、更に柔軟な上側部分820 ，堅固なコア部分822 、および、柔軟な下側部分82
4 を含んでいる。複合ブロック818 は例示的には約10.2cm（約４インチ）厚みで
あり、約5.1cm （約2 インチ）厚みのコア822 を備えている。上側および下側部
分820 、824 は約2.5cm （約１インチ）厚みであり、コア部分822 をカバーする
。複合ブロック818 の寸法は、本発明の範囲を越えること無く変更され得ること
は理解される。図３８ａに示された如く、ユーザがブロック812 上に横臥すると
き、負荷は柔軟層820 に亙り略々均一に分散されて、該柔軟層820 が収縮して負
荷を僅かに吸収する。図３８ｂに示された如く、ユーザが着座姿勢へと起き上が
るとき、層820 、824 には相当の圧縮が生ずるが、中央コアは支持を提供する相
対的な所定位置に留まる。故に、着座姿勢に在るときに、ユーザの体重は複合ブ
ロック818 の全表面に亙り分散されるのでは無くコア822 に対して下方に向けら
れる。故に複合ブロック818 は、ユーザの体重が複合ブロック818 の全表面に亙
り分散され( 且つ上側部分820 内にのみ圧縮され) たときには更に柔軟な感触(
図３８ａ参照) を提供すると共に、ユーザの体重の殆どがコア822 に向けられた
とき( 図３８ｂ) には必要な堅さを提供する。
【０１６７】 上下の部分820 、824 は、接着剤、フック・ループ式ファスナ、ストラップ、
スリーブなどの解除可能な又は永続的な締結機構によりコア822 へと連結され得
る。複合ブロック818 の厚みおよび所定枚数の層が図示かつ記述されたが、堅い
コアが更に柔軟な上下の部分により囲繞される限りにおいて、種々の厚みおよび
層が使用され得ることは理解される。
【０１６８】 本発明の別実施例に依れば、頭部／足部間区分けにおいて大きな分解能を提供
すべくマットレス752 と共に使用される腰部部分814 が配備される。図３９に示
された如く、腰部部分814 は、並置関係で存すべく位置せしめられた３個の部分
832 、834 、836 を有する複合ブロック830 を含んでいる。部分832 、834 、83
6 は、所定の堅さレベルを有することにより、ユーザの所定“スィートスポット
（sweet spot）”に対して所望の堅さを提供している。例示的に、複合ブロック
830 は、堅い中央部分832 と、該中央部分832 の各側に存すべく位置せしめられ
た更に柔軟な側部部分834 、836 とを含んでいる。故に、腰部部分814 はユーザ
の所定の“スィートスポット”に堅さを提供する一方、所定のスィートスポット
の各側には更に柔軟な支持を提供する。尚、中央部分832 が必ずしも側部部分83
4 、836 よりも堅くはないことは理解される、と言うのも、部分832 、834 、83
6 の堅さは本発明の範囲を越えること無く変更され得るからである。
【０１６９】 図３９に示された如く、腰部部分814 の側部部分834 、836 は一連のブロック
810 内の異なるブロック810 の近傍に存すべく位置せしめられ、目的とする頭部
／足部間区分けを提供する。複合ブロック830 は例示的に、各ブロック810 間で
22.9cm(9インチ) だけ延在すると共に10.2cm(4インチ) の深さである。中央部分
832 は7.6cm(3 インチ) 幅であると共に、２つの側部部分の各々は7.6cm(3 イン
チ) 幅であり、複合ブロック814 の22.9cm(9インチ) 幅を形成している。側部部
分834 、836 は中央部分832 に対し、接着剤、フック・ループ式ファスナ、スリ
ーブ、ストラップなどの解除可能もしくは永続的な締結機構により連結され得る
。
【０１７０】 本発明の別実施例に係るマットレス構造900 は、図４０および図４１に示され
ると共に、ユーザに対して３次元区分けを提供する。マットレス構造900 は、織
物シェル720 と、区分ブロック910 と、発泡体側部レール974 と、発泡体端部レ
ール975 と、スリップカバー976 と、トッパ912 と、ブロック910 およびトッパ
912 の間に存すべく位置せしめられた空気チャンバ914 と、ピロートップ724 と
を含んでいる。トッパ912 は鉛直方向の制御式圧縮を提供すると共に、空気チャ
ンバ914 および各ブロック910 の回りに延在することによりチャンバ914 上にト
ッパ912 を保持する可撓ストラップ978 を含んでいる。ストラップ978 は接着剤
を使用してトッパ912 に連結されるが、本発明に依ればフック・ループ式ファス
ナ、留め金、ボタンおよびシームなどの多様な解除可能なまたは解除不能な締結
機構が使用され得ることは理解される。
【０１７１】 個々のブロック910 は、マットレス構造900 内において種々の堅さの領域を生
成すべく変化し得る種々のサイズおよび堅さレベルを有する。故に各ブロック91
0 は、空気袋体マットレス構造900 に関して( 不図示の) 特定サイズおよび体格
の人の要求に適合すべく調和した“適合調整”マットレス構造900 を生成するこ
とにより、前述の如き３次元区分けをユーザに提供する。各ブロック910 および
トッパ912 は好適には、各ブロック592 およびトッパ586 と同様の発泡体材料か
ら構成される。図４０に示された如く、空気チャンバ914 は各ブロック910 上に
存すべく位置せしめられる。チャンバ914 は選択的に膨張可能であり、ユーザに
対して並置区分けを提供する。空気チャンバ914 は、約6.4cm(約2.5 インチ) 厚
みとされ得る。故に、各ブロック910 上に位置せしめられた上記薄寸の空気チャ
ンバ914 に依れば、ベッド900 上に横臥しているユーザは空気チャンバ914 内の
空気の量を調節することによりベッド900 の並置堅さ(side-to-side firmness)
を調節し得ると共に、上記空気チャンバ内の圧力を変更することで頭部／足部間
区分けを拡大もしくは最小化し得る。本発明に依れば空気チャンバ914 の厚みは
変更され得ることは理解される。
【０１７２】 図４１を参照すると、空気チャンバ914 は自身内に複数の内側支持体920 を含
んでいる。内側支持体920 の各々は協働することにより、空気チャンバ914 内に
空気チャネル922 を画成する。各空気チャネル922 は、相互に流体連通されても
良く、または、個別のチャネルとされても良い。制御器990 はユーザに対し、チ
ャネル922 の膨張もしくは収縮を許容して所望のマットレス感触を提供する。本
発明に依れば、制御器990 はハンドヘルドもしくはヘッドボード／サイドボード
に取付可能な制御器とされ得る。上記制御器は、本明細書中で前述した多様な制
御器の任意のもの、または、市販の膨張／収縮制御器の任意のものとされ得る。
【０１７３】 図４２に示された如く、本発明に係るピロートップアセンブリ1010は、暖かい
夏月間と寒い冬月間に対する別体の睡眠用表面を提供する。ピロートップアセン
ブリ1010は、シェル1016と、該シェル1016内に存すべく位置せしめられた発泡体
パッド1014とを含んでいる。シェル1016は、寒い月間の快適な睡眠に対して設計
された熱的特性を有する頂部キルティングパネル1018と、暖かい月間の快適な睡
眠に対して設計された熱的特性を有する底部キルティングパネル1020とを含んで
いる。
【０１７４】 本発明に係るピロートップアセンブリ1010は、マットレス、マットレス上張り
、または、マットレス交換システム1022( 以下、“マットレス”と称する) 上に
位置すべき形状とされる。図４２に示された如く、マットレス1022は、頭部端10
24と、該頭部端1024から長手方向に離間された足部端1026と、それらの間で長手
方向に延在する第1 縁部1028と、第1 縁部1028から離間されて長手方向に延在す
る第2 縁部1030とを有している。これに加え、マットレス1022は上側パネル1032
を含んでいる。
【０１７５】 明細書記述および請求の範囲に亙り使用された如く、“頭部端(head end)”と
いう表現は、マットレス1022の頭部端1024に最も近く存すべく位置せしめられた
一切の言及対象の端部を示すべく使用されると共に、“足部端(foot end)”とい
う表現は、マットレス1022の足部端1026に最も近く存すべく位置せしめられた一
切の言及対象の端部を示すべく使用される。また、“第1 縁部(first edge)”と
いう表現は、マットレス1022の第1 縁部1028に最も近く存すべく位置せしめられ
た一切の言及対象の端部を示すべく使用されると共に、“第2 縁部(second edge
) ”という表現は、マットレス1022の第2 縁部1030に最も近く存すべく位置せし
められた一切の言及対象の端部を示すべく使用される。同様に、別段の注記が無
ければ、ピロートップアセンブリ1010の要素と同一の要素付番は代替実施例に関
しても使用される。上述の如くマットレス1022は、家庭で使用されるマットレス
、病院または他の療養施設で使用されるマットレス、または、人が横臥する上向
き表面44を有する他の任意のタイプのマットレスとされ得る。代表的なマットレ
ス1022は、本発明のピロートップアセンブリ1010を支持する。
【０１７６】 ピロートップアセンブリ1010は上側パネル1032上に着所することから、該ピロ
ートップアセンブリ1010は( 不図示の) マットレス内部の外側に位置する。本発
明に依ればピロートップアセンブリ1010は、一連の４本ストラップ1034を含み、
ひとつのストラップ1034は各角隅部の近傍に載置される。ピロートップアセンブ
リ1010は、各ストラップ1034をマットレス1022の各角隅部上に輪掛けすることに
よりマットレス1022に固定される。ピロートップのストラップ1034は、ピロート
ップ1010を拘束保持する摺動防止材料1036と組合せて使用される。ピロートップ
アセンブリ1010はまたマットレス1022上に拘束なしで位置せしめられ得るか、ま
たは、フック・ループ式ファスナまたは他の適切な連結手段を使用してマットレ
ス1022に連結され得る。アセンブリ1010上には４本ストラップ1034が示されてい
るが、本発明に依れば４本より多いまたは少ない本数のストラップが配備され得
ることは理解される。
【０１７７】 パッド1014を収納するピロートップアセンブリ1010のシェル1016は頂部キルテ
ィングパネル1018を含むが、該パネル1018は底部キルティングパネル1020と協働
して両者間に内部領域1046を画成する。図４３に示された如く頂部キルティング
パネル1018は好適には、接着剤シート1048と、ポリウレタンフォームから構成さ
れると共に該接着剤シート1048の近傍に存すべく位置せしめられた発泡体層1050
と、羊毛／ポリエステル混合物または純毛または抗菌性ポリエステル繊維から構
成されて発泡体層1050の近傍に存すべく位置せしめられて第1 熱抵抗を有する冬
期層1052と、該冬期層1052をカバーするレーヨン、コットンまたはコットン配合
ダマスク布地から構成された布地1054と、から構成される。但し布地1054は、空
気不透過もしくは液体不透過の布地などの布地の製造において使用される多様な
天然もしくは合成繊維から構成され得ることは理解される。更に、本発明の範囲
を越えること無く、空気不透過もしくは液体不透過の頂部キルティングパネル10
18および底部キルティングパネル1020が使用され得る。発泡体層1050はユーザに
対し、鉛直方向における所定の制御式圧縮を提供する。発泡体層1050は比較的に
柔軟であり、ユーザが冬期層1052内に沈下するのを許容する。故に、ユーザの表
面積の大部分は冬期層1052と係合し、ユーザに対して暖かな感触を提供する。
【０１７８】 底部キルティングパネル1020はたとえば図４３に示された如く、接着剤シート
1048と、ポリウレタンフォームから構成されると共に該接着剤シート1048の近傍
に存すべく位置せしめられた発泡体層1056と、抗菌性ポリエステル繊維または羊
毛／ポリエステル混合物または純毛から構成されて発泡体層1056の近傍に存すべ
く位置せしめられて第2 熱抵抗を有する夏期層1058と、該夏期層1058をカバーす
る布地1054と、から構成される。本発明の好適実施例において、夏期層1058に隣
接して載置された底部キルティングパネル1020の発泡体層1056は、冬期層1052に
隣接して位置せしめられた頂部キルティングパネル1018の発泡体層1050よりも大
きな第2 堅さを有する発泡体から作成される。故に、ユーザの表面積の少ない割
合が、ユーザに対して涼しい感触を提供すると共に発泡体層1050よりも大きな第
2 堅さを有する発泡体から作成された夏期層1058と係合する。
【０１７９】 上述の如く、本発明の好適実施例は、異なる熱抵抗を有する頂部および底部キ
ルティングパネル1018、1020を含んでいる。たとえば頂部キルティングパネル10
18の冬期層1052が羊毛／ポリエステル混合物から構成された場合、それは高い熱
抵抗により効果的に“ウィンタートップ”を生成する。同様に、底部キルティン
グパネル1020の夏期層1058が抗菌性を有するポリエステル繊維から構成された場
合、それは不都合な微生物の増加に対する低い熱抵抗により効果的に“サマート
ップ”を生成する。故に、“サマートップ”はユーザに対して涼しい皮膚感触を
提供すると共に、“ウィンタートップ”はユーザに対して大きな熱抵抗を提供す
ることにより暖かな皮膚感触を提供する。故に、寒い冬期月間の間はウィンター
トップがユーザに最も近く載置され得る。気候が暖かくなるとき、ピロートップ
アセンブリ1010は裏返されてサマートップが睡眠者に最も近くなる。故に、ピロ
ートップアセンブリ1010は２つの側面に対し、季節の変化に伴って生ずる異なる
環境条件に対する異なる熱的特性を提供する。これに加え、冬期層1052は夏期層
1058よりも毛羽立った(plush) ものとされ得る。故に、ユーザの表面積の多くは
冬期層1052の表面と係合し、冬期層はユーザに対して更に暖かく感じられる。夏
期層1058は冬期層1052よりも堅くされ得る。故に、ユーザが夏期層1058内に沈下
するのは冬期層1052よりも少なく、夏期層1058と係合するユーザの表面積は少な
いことから、ユーザの体の大部分は空気に晒されて涼しくなる。更に、種々の季
節に対してピロートップアセンブリ1010を裏返せば、アセンブリ1010の耐用年数
が長くなり、最後までも使用できる。
【０１８０】 図４３に示された如く、頂部キルティングパネル1018は第1 周縁部1060を含む
と共に、底部キルティングパネル1020は、シーム1064にて第1 周縁部1060に連結
された第2 周縁部1062を含んでいる。シーム1064が図示かつ記述されたが、本発
明に依ればジッパなどの解除可能ファスナが使用され得ることは理解される。図
４２および図４３に示された如く、頂部および底部キルティングパネル1018、10
20はキルティングされている。本発明に依ればキルティング1066は各層1018、10
20の全体に対して別個に貫通するが、本発明の範囲を越えることなくキルティン
グはアセンブリ1010の全体を貫通し得る。故に、キルティング1066は美的外観な
らびに構造的支持の両者をピロートップアセンブリ1010に提供し得る。
【０１８１】 パッド1014はシェル1016の内部領域1046内に位置する。パッド1014は協働して
、鉛直方向における所定の制御式圧縮を備えると共に組立容易であり一体片のピ
ロートップアセンブリ1010を形成する。図４２に示された如くパッド1014は、比
較的に平坦な矩形のブロックの形状とされると共に、均一な所定堅さを有してい
る。図４２および図４３に示された如く、パッド1014はシェル1016の内部領域10
46内において頂部および底部キルティングパネル1018、1020の間に存すべく位置
せしめられると共に、マットレス1022の頭部端1024から足部端1026へと延在する
。接着剤シート1048は、頂部および底部キルティングパネル1018、1020とパッド
1014との間の接着剤接続の役割を果たすことにより、ピロートップアセンブリ10
10に対する更なる構造的支持を提供する。現在において理解される本発明の範囲
を越えること無く、パッド1014は、所望形状に仕上げられても良く、又は、その
丈に沿ってもしくはその幅に亙り変化する堅さを有する発泡体片から形成され得
る。
【０１８２】 本発明に依れば摺動防止材料1036が提供されることにより、該摺動防止材料10
36の近傍において上側パネル1032上でピロートップアセンブリ1010が摺動移動す
るのが阻止される。摺動防止材料1036は、マットレス1022の連接結合の移動の際
にマットレス1022とピロートップアセンブリ1010との間で移動が生じ得る( 不図
示の) 連接結合ベッドに関して特に有用である。これに加え、抗摺動材料1036は
、ユーザがマットレス1022に進入もしくは退出するときにピロートップアセンブ
リ1010の摺動移動を阻止する。ピロートップアセンブリ1010は、頭部領域1038、
シート領域1040および足部領域1042を含んでいる。抗摺動材料1036は、シート領
域1040とマットレス1022との間に存すべく位置せしめられる。頭部および足部領
域1038、1042とマットレス1022との間には抗摺動材料1036が載置されないことか
ら、連接結合ベッドにおいて、マットレス1022と頭部および足部領域1038、1042
との間では移動もしくは摺動が許容される。この移動は、ピロートップアセンブ
リ1010のシート領域1040がマットレス1022のシート領域1040に対して比較的に静
止して留まり乍ら、連接結合ベッドの連接結合の移動に依るマットレス1022の基
本的移動に対して頭部および足部領域1038、1042を調節することを許容する。ピ
ロートップとマットレスとの間におけるこの相対移動は、該当表面と患者との間
における“剪断”を最小化する。抗摺動材料1036は、Sleep Tight(登録商標)(ポ
リエステル荒目地布上のポリ塩化ビニル(PVC))、ゴム発泡体、又は、抗摺動材料
1036の近傍においてマットレス1022に対するピロートップアセンブリ1010の移動
を制限する任意の適切な材料から作成される。
【０１８３】 図４４に示された如く、ピロートップアセンブリ2110はユーザに対して２次元
区分けを提供する。詳細には、上記アセンブリは、鉛直方向の制御式圧縮および
頭部／足部間区分けを提供すべく協働する一群2112の標準区分ブロック2114を含
んでいる。ピロートップアセンブリ2110に依ればユーザは、従来の内側スプリン
グ式マットレス、従来のウォータマットレス、又は、従来の単一チャンバ空気袋
体上に頭部／足部間区分けを有することにより、調節可能な空気袋体よりも低コ
ストで区分けおよび調節可能堅さの両者を達成し得る。一群2112の各ブロック21
14は、ブロック592 と同様の発泡体材料から構成されると共に、個別の堅さレベ
ルを有している。故に、種々の堅さレベルの各ブロック2114は、ピロートップア
センブリ2110内に種々の堅さの領域を生成する。故に一群2112は、特定サイズお
よび体型の( 不図示の) 人の要求に適合すべく又はユーザに対して所望の堅さ特
性を提供すべく前述の如く“適合調整された”ピロートップもしくはアセンブリ
2110又はスーパートップを生成する。モジュール式ブロック2114の組立ては、各
ブロック2114を囲繞すると共にそれらを所定位置に固定的に保持するシェル1016
を使用して完成される。ピロートップアセンブリ1010と同様に、本明細書中に開
示されたピロートップアセンブリ2110およびピロートップアセンブリの他の実施
例は両面仕立てであり、このことは、ピロートップアセンブリ2110および以下で
言及されるピロートップアセンブリの他の実施例が、ピロートップアセンブリ10
10に関して上記で詳述された如くサマートップおよび反対側のウィンタートップ
を含むことを意味する。
【０１８４】 図４４に示された如く、各ブロック2114は略々矩形状である。各ブロック2114
は、頂部キルティングパネル1018に面する頂面2168と、底部キルティングパネル
1020に面する底面2170と、頂面および底面2168、2170間に延在する両側縁部2172
と、頂面2168と底面2170との間に延在する第1 および第2 端部2174、2176とを含
むべく形成される。一群2112中における第1 ブロック2178の第2 端部2176は、一
群2112中の第2 ブロック2180の第1 端部2174に当接して該第1 端部2174に固定さ
れ、それらの間に接触接合部2182を形成する。同様に、第2 ブロック2180の第2
端部2176は第3 ブロック2184の第1 端部2174に当接すると共に該第1 端部2174に
固定され、それらの間に接触接合部2182を形成する。同様にして、第3 ブロック
は第4 ブロック2188に当接すると共に、該第4 ブロックは第5 ブロック2190に当
接する。但し本発明に依れば、各ブロック2114は一体的に連結される必要はない
。第1 、第3 および第5 ブロック2178、2184、2190は好適には、実質的に同一度
合いの堅さの発泡体から作成される。第2 および第4 ブロック2180、2188は好適
には、第1 、第3 および第5 ブロック2178、2184、2190よりも高い度合いの堅さ
を有する発泡体で作成される。この配置構成は、ピロートップアセンブリ2110に
対して対称性を提供する。本発明の範囲を越えること無く各ブロック2114が、接
触接合部にて相互に適合することによりマットレス1022の頭部端1024と足部端10
26との間で延在する各ブロック2114の一群2112を形成し得る、台形、矩形、ハニ
カム、又は任意辺数の形状とされ得ることは理解される。頭部／足部間区分けを
提供すべくコンボルーション(convolution) を備えた単一ブロック2114を含むこ
とによりアセンブリ2110の堅さが変更され得ることも理解される。
【０１８５】 一群2112の代表的なブロック2114は、前述のブロック92と同様に構成されて該
ブロックと類似した堅さ範囲を有する。ブロック2114の実際の堅さ度合いは、エ
ンドユーザに選択の範囲を提供すべく事前選択され得る。たとえば３種の堅さ設
定を事前選択することにより、“柔軟な”ピロートップアセンブリ、柔軟なピロ
ートップアセンブリよりも高い度合いの堅さに依る区分ブロックを有する“中間
”ピロートップアセンブリ、又は、中間ピロートップアセンブリより高い度合い
の堅さに依る区分ブロックを有する“ハード”ピロートップアセンブリがユーザ
に対して提供され得る。故に購入者は、事前選択された選択肢から堅さの度合い
を選択し得る。本発明に依れば、ピロートップアセンブリ2110に対しては言及さ
れた３種に加えて多くの度合いの堅さも設計され得る。
【０１８６】 本発明の更なる別実施例においては、たとえば図４５に示された如くピロート
ップアセンブリ1010とマットレス1022との間に位置するのに適した熱分散装置11
40が提供される。熱分散装置1140はユーザに対し、装置1140の大部分がユーザの
体温よりも低い周囲温度に在るときに、ウォータベッドと類似した熱的感覚を、
その重量又は列断のリスクなしでユーザに提供してユーザを冷やす。ピロートッ
プアセンブリがユーザに対する熱の到達を防止する断熱体として機能するほどに
は厚寸でない限り、装置1140が多様なピロートップアセンブリとマットレスとの
間に存すべく位置せしめられ得ることは理解される。
【０１８７】 熱分散装置1140は、内部キャビティ1144を画成する不透過性ライナ1142、内部
キャビティ1144内に存すべく位置せしめられたゲル1146、および、少なくとも一
個の加熱要素1148を含んでいる。加熱要素1148は、ゲル1146から離間して位置す
べく配置構成された市販のいくつかのワイヤ加熱パッドとされてもよく、又は、
要素1148がゲル1146内に浸漬される如く装置1140と一体的とされ得る( 不図示)
。本発明で使用するに適したゲル1146は、熱伝導性であり、吸熱源を提供し、且
つ、ユーザから加熱要素1148のワイヤの感触を遮断するものである。但し、ゲル
が図示かつ記述されたが、本発明に依れば稠密発泡体などの多様な稠密の熱伝導
性材料が使用され得ることは理解される。本発明に依れば装置1140の所望の熱的
特性は、ゲル1146の熱伝導性および密度、加熱要素1148の個数、および装置1140
のサイズに依存して変化し得る。装置1140は加熱要素1148により生成された熱を
保持すると共に、ゲル1146を介して、故にマットレス1022に亙り、熱を均一に放
散する。
【０１８８】 熱分散装置1140はユーザに対し、使用前にピロートップアセンブリ1010を予備
加熱し、又は、睡眠中の熱源を提供する機能を提供する。一実施例において装置
1140は加熱領域149 を生成することから、ユーザは自身の所定加熱仕様に対して
ピロートップアセンブリ1010を適合調整することが可能となる。たとえば背中に
疾患を有する人は、自身の体の残部とは別に腰部領域を加熱することを欲するこ
ともある。更に、冬期においては身体の残部とは別に下腿および足部の加熱を望
む人もいる。医療、快適さ、および他の理由に対しても、独立した多数の加熱領
域149 が組合せて利用され得る。加熱領域149 は、所望の加熱領域149 の近傍に
局所化された加熱要素1148を載置することにより生成される。装置1140が図示か
つ記述されたが、本発明のピロートップアセンブリ1010に依れば他の熱源および
加熱要素1148が使用され得る。
【０１８９】 図４６、図４７および図４９に示された如く、本発明に係る更なるピロートッ
プアセンブリ1210もしくはスーパートップが提供される。ピロートップアセンブ
リ1210はユーザに対して２次元区分けを提供する。特に、ピロートップアセンブ
リ1210は、ひとり以上の人が睡眠するマットレス1022に対する２つの群1212、12
13の標準化区分ブロック1214を含んでいる。各群1212、1213の個別のブロック12
14は協働して、鉛直方向の制御式圧縮と頭部／足部間区分けとを提供する。各ブ
ロック1214は、ブロック592 と同様の発泡体材料から構成され、種々のサイズお
よび堅さレベルを有し、且つ、ピロートップアセンブリ1210内に種々の堅さの領
域を生成する。故に、群1212、1213は、特定のサイズおよび体型の人々の要求に
適合し、又は、各ユーザに対して所望の堅さ特性を提供すべく“適合調整された
”アセンブリ1210を生成する。シェル1016はブロック1214を囲繞すると共に、そ
れらを所定位置に保持する。本発明に依れば、アセンブリ1210には一群1212のブ
ロック1214も形成され得る。
【０１９０】 各ブロック1214は、シェル1016の内部領域1046内に位置する。図４６に示され
た如く、区分ブロック1214は略々均一な形状とされると共に、頂部および底部キ
ルティングパネル1018、1020間において内部領域1046内で並置関係で位置せしめ
られる。これに加えて各ブロック1214はシェル1016の頭部端1022から足部端1026
まで延在するが、該シェル1016はマットレス1022の頭部端1022から足部端1026ま
で延在する。( 不図示の) 更なる接着剤シートは、頂部および底部キルティング
パネル1018、1020と各ブロック1214との間の接着剤接続の役割を果たすことによ
り、ピロートップアセンブリ1210に対する更なる構造的支持を提供すべく使用さ
れ得る。
【０１９１】 図４７を参照すると、各ブロック1214は矩形に仕上げられて鉛直方向の制御式
圧縮および頭部／足部間区分けの両者を提供する。本発明の範囲を越えること無
く各ブロック1214が、接触接合部にて相互に適合し得る台形、ハニカム、又は任
意辺数の形状で形成され得ることは理解される。但し本発明に依れば、各ブロッ
ク1214は相互に連結される必要は無い。各ブロック1214は、頂部キルティングパ
ネル1018に面する頂面1254と、底部キルティングパネル1020に面する底面1056と
、頂面1254と底面1256との間に延在する両側縁部1058と、頂面1254と底面1256と
の間に延在する第1 および第2 端部1260、1262と、を含むべく形成される。群12
12の第1 ブロック1272の第2 端部1262は群1212の近傍ブロック1274の第1 端部12
60と当接することにより、それらの間に接触接合部1264を形成する。熱分散装置
1140に依ればユーザは、２次元区分けと共に、ウォータベッドと同様の熱的感覚
も有し得る。
【０１９２】 ピロートップアセンブリ1212のシート部分1273とマットレス1022との間に存す
べく抗摺動材料1036が位置せしめられて、マットレス1022の連接結合の移動時に
おけるマットレス1022とピロートップアセンブリ1212との間の移動を防止する。
これに加え、抗摺動材料1036は、ユーザがマットレス1022に進入もしくは退出す
るときにピロートップアセンブリ1212の摺動移動を阻止する。抗摺動材料1036は
マットレス1022上に配置されるが、抗摺動材料1036がシェル1016と連結され得る
ことは理解される。
【０１９３】 図４８に示された如く、本発明に係る更なるピロートップアセンブリ1310が提
供される。ピロートップアセンブリ1310は、下側領域群1314と異なる堅さを有す
る上側領域群1312を含んでいる。故にピロートップアセンブリ1310はユーザに対
し、ユーザが頂部キルティングパネル1018の近傍であるか又は底部キルティング
パネル1020の近傍であるかに依存して少なくとも２通りの異なる堅さ感触を提供
する。特に、キルティングパネル1018、1020のいずれがユーザと係合するかに依
存して、ユーザは鉛直方向における異なる制御式圧縮を体験する。
【０１９４】 上側領域群1312は頂部キルティングパネル1018の近傍に存すべく位置せしめら
れ、且つ、下側領域群1314は底部キルティングパネル1020の近傍に存すべく位置
せしめられる。パネル1018、1020は前述の如くサマートップおよびウィンタート
ップとして形成され得ることに加え、群1312、1314内の個々のブロック1316は種
々のサイズおよび堅さレベルを有すると共にピロートップアセンブリ1310内で頭
部／足部間の堅さ領域を生成する。上側および下側領域群の間における斯かる堅
さの差は、異なる発泡体密度を有するブロック1316を使用することにより、又は
、リブもしくは当業者が公知の他の技術を使用することにより、生成され得る。
例示的に、抗摺動材料1036はピロートップアセンブリ1310のシート部分1373とマ
ットレス1022との間に存すべく位置せしめられて、上述の如きマットレス1022の
連接結合の移動時においてマットレス1022とピロートップアセンブリ1310との間
の移動を防止する。これに加え、抗摺動材料1036はユーザがマットレス1022に進
入もしくは退出するときにピロートップアセンブリ1310の摺動移動を阻止する。
【０１９５】 次に図５０を参照すると、本発明に係る別のピロートップアセンブリ2310が提
供される。該ピロートップアセンブリは、略々台形状のブロック2314の群2312を
含むことにより、ユーザに対して２次元区分けを提供する。群2312の個々のブロ
ック2314は、ブロック592 と同様の発泡体材料で構成される。ブロック2314は、
種々の堅さレベルを有することによりピロートップアセンブリ2310内に種々の堅
さの領域を生成する。各ブロック2314の組立ては、各ブロック2314を囲繞すると
共にそれらを所定位置に固定して保持するシェル1016を使用することにより容易
なものとされる。各ブロック2314は、頂部キルティングパネル1018に面する頂面
2354と、底部キルティングパネル1020に面する底面2356と、頂面2354から底面23
56に向けてそれる傾斜第1 および第2 端部2360、2362とを含むべく形成される。
図５０に示された如く、群2312の第1 ブロック2372の第2 端部2362は群2312の近
傍ブロック2374の第1 端部2360に当接して、それらの間に接触接合部2364を形成
する。群2312の各近傍ブロック2314の第1 および第2 端部2360、2362の間におい
て接合部2364に存すべく耐剪断被覆430 が位置せしめられることから、ブロック
2314の各々は近傍ブロック2314から独立して移動して頭部／足部間区分けを提供
し得る。
【０１９６】 各ブロック2314は、立方体、矩形、ハニカム、又は、ブロック2314の群2312を
協働形成すべく適合し得る任意辺数の形状として形成され得ることは理解される
。代表的な台形ブロック2314においては、群2312の第1 ブロック2372の第2 端部
2362に対して、群2312の近傍ブロック2374の第1 端部2360が重なり合う。代替的
に、群2312の第1 ブロック2372の第2 端部2362が群2312の近傍ブロック2374の第
1 端部2360と重なり合い得ることは理解される。この重なり合い配置構成は群23
12におけるひとつの区分ブロック2314から隣接ブロック2314への堅さの漸進的変
化を提供するものと確信される。群2312における代表的なブロック2314はブロッ
ク94と同一の材料で構成されると共に、各ブロック2314の堅さはブロック94に対
して前述した如く変更され得る。現在において理解される本発明の範囲を越える
こと無く、ブロック2314は、所望形状に仕上げられても良く、又は、その丈に沿
ってもしくはその幅に亙り変化する堅さを有する発泡体片から形成され得る。
【０１９７】 各ブロック2314の堅さは、ピロートップアセンブリ2310を構築して配送する遠
隔工場に期待すること無く、販売箇所で選択されることにより、ユーザに対して
ピロートップアセンブリ2310の適合調整設計を許容する。更に、ユーザがピロー
トップアセンブリ2310の堅さ設定の変更を望むのであれば、ユーザはピロートッ
プアセンブリ2310を調節の為に販売箇所に戻し得る。販売箇所では、ユーザの嗜
好に合致すべく各ブロック2314が除去かつ交換され得る。
【０１９８】 図５１を参照すると、本発明に係る両面仕立ピロートップアセンブリ2210が提
供される。ピロートップアセンブリ2210は略々台形のブロック2214の下側セット
2212を含むが、該下側セット2212は、該下側セット2212上に存すべく位置せしめ
られた略々台形のブロック2214の上側セット2218とは異なる堅さ感触を有してい
る。故に、ピロートップアセンブリ2210はユーザに対し、ユーザが上側セット22
18の近傍であるか又は下側セット2212の近傍であるかに依存して少なくとも２通
りの異なる堅さ感触を提供する。第1 および第2 のセット2212、2218の積層形態
に依ればユーザは、ピロートップアセンブリ2210の鉛直方向の制御式圧縮を更に
適合調整し得ると共に頭部／足部間区分けの感触も変更し得る。
【０１９９】 図５１に示された如く、上側セット2212は横方向に延在するブロック2214を含
んでいる。ブロック2214の下側セット2218はブロック2214の第1 セット2212に亙
り横方向に延在する。但し、一定の所望の適合調整を達成する為には、第1 およ
び第2 セット2212、2218内のブロック2214は、種々の堅さを有し得ると共に、種
々の形態で存すべく位置せしめられ得る。ピロートップアセンブリは、アセンブ
リ1010に関して前述した如く、サマートップおよび反対側のウィンタートップを
含んでいる。故に好適には、より堅い発泡体ブロックがサマートップの近傍に存
すべく位置せしめられ、ユーザがウィンタートップの近傍の発泡体および毛羽立
った発泡体ブロック内に沈下するのが防止される。
【０２００】 図５０および図５１の領域化ピロートップアセンブリ2310および2210は、前述
の如き抗摺動材料1036上に存すべく位置せしめられる。抗摺動材料はユーザがマ
ットレスに進入もしくは退出するときにピロートップアセンブリ2310、2210の摺
動を防止すると共に、マットレス1022の連接結合の移動時にシート部分の近傍の
アセンブリ2310、2210の摺動を防止する。ピロートップアセンブリ2310、2210は
また、( 不図示の) ひとりより多い人を睡眠させるマットレスに対しても適合調
整され得る。ピロートップアセンブリ2310、2210は適合調整され得ることから、
マットレス1022のひとつの部分はひとりの人により所望された堅さ特性を提供す
ると共に、別の部分はその人の睡眠パートナーの堅さ特性を提供する。故に、複
数の個人的嗜好がひとつのピロートップアセンブリ2310、2210により対処され得
る。
【０２０１】 前述した如く、耐剪断被覆140 は近傍ブロック1214、2114、2214、2314の間に
存すべく位置せしめられることから、ブロック1214、2114、2214、2314は相互に
独立して移動することにより頭部／足部間区分けを提供し得る。以下においては
ブロック2314のみが論じられるが、ブロック2314の説明はブロック1214、2114お
よび2214にも適用されることは理解される。本発明に依れば、図５２に示された
如くスリップカバー1598が配備されて耐剪断被覆の役割を果たすと共に各ブロッ
ク2314を単一ユニットへと相互に接合し得る。スリップカバー1598は、頂部部材
1630と、該頂部部材1630に連結されて該頂部部材1630との間に複数のポケット16
34を形成する底部部材1632とを含む。各ポケット1634はシーム1636により離間さ
れる。図５３を参照すると、各ポケット1634は各ブロック2314を受容すると共に
、留め金1635が提供され、ポケット1634に対する開口1637を閉塞してポケット16
34内にブロック2314を保持するようにする。ポケット1634はピロートップアセン
ブリ2310内での各ブロック2314の移動を好適に阻止すると共に、各ブロック2314
の独立した動作を許容する。各ブロックの独立した動作は、頭部／足部間区分け
を提供する図５３の矢印で示される。スリップカバー1598は、“パラシュート材
料”又はナイロンなどの低摩擦係数を有する材料から作成される。
【０２０２】 所望であれば、たとえば図５４に示された代替的スリーブ1638が配備されて耐
剪断被覆として作用する。スリーブ1638は鉛直方向制御式圧縮と頭部／足部間区
分けを許容することにより２次元区分けを可能とする。スリーブ1638は、上側パ
ネル1640と、下側パネル1642と、上側および下側パネル1640、1642を相互に連結
する各側部1644とを含む。これに加え、スリーブ1638は、シーム1648により画成
された複数の離間ポケット1646を内部に含んでいる。上側パネル1640の各々は該
パネルを貫通する少なくとも１個のスロット1650を含むが、該スロット1650はポ
ケット1646内への貫通開口を画成すると共に発泡体ブロック2314を受容すべきサ
イズとされる。本発明に依れば、スリーブ1638と共に縮小サイズのブロック1214
、2114および2214も使用され得る。スリップカバー1598と同様に、スリーブ1638
はブロック1651の個別圧縮を可能とする。本発明に依れば、種々のサイズおよび
形状のブロックを受容すべくポケット1646は種々の形状およびサイズで配置構成
され得る。
【０２０３】 図５５に示された如く、ユーザが２次元区分けから３次元区分けへとアップグ
レードするのを許容すべくマットレス構造3010が提供される。マットレス構造30
10は、複数の区分ブロック3016を提供することにより２次元区分けを達成する。
マットレス構造3010がアップグレード可能であるということは、より安価な発泡
体トッパ3024から図５６に示された如き袋体3032へとアップグレードし得ること
を意味する。区分ブロック3016は発泡体トッパ3024または袋体3032と協働するこ
とにより、鉛直方向の制御式圧縮ならびに頭部／足部間の制御式圧縮を提供する
。袋体3032は並置制御式圧縮を提供することにより、３次元区分けを許容する。
【０２０４】 図６２を参照すると、ユーザへの出荷が容易であると共に対称的であることか
ら概略的に誤り無く設置し得るマットレス構造8010が提供される。該マットレス
構造は、織物シェル3014、区分ブロック8016、発泡体側部レール8018、発泡体端
部レール8020およびスリップカバー3022を含んでいる。ブロック8016は、マット
レス構造8010内において種々の堅さの領域を生成すべく変化し得る種々のサイズ
および堅さレベルを有することにより、特定のサイズおよび体型の人の要求に適
合調和すべく‘適合調整された’マットレス構造8010を提供し、又は、所望の堅
さ特性を有するマットレスを提供し得る。ブロック8016は好適には、ブロック59
2 と同様の発泡体材料で構成される。
【０２０５】 図６２に示された如く、ブロック8016は織物シェル3014内のスリップカバー30
22内に存すべく位置せしめられる。これらのブロックはスリップカバー3022と協
働することにより、マットレス構造8010のコア部分を形成する。ブロック8016が
形成される。ブロック3016は矩形状( 図６２および図６３参照) に形成されると
共に、シェル3014の頂部パネル3040に面する頂面8050と、シェル3014の底部パネ
ル3042に面する底面8052と、頂部および底部表面8050、8052の間に延在する各端
部8054、8056および各側縁部8058、8060とを含んでいる。図６２に示された如く
、マットレス構造8010は８個のブロック8016を含んでいる。２個のブロック8016
が両端部8062、8064を形成する一方、６個のブロック8016が中央セグメント8066
を形成する。現在において理解される本発明の範囲を越えること無く、８個より
多いもしくは少ないブロック8016が使用され得ることは理解される。
【０２０６】 図６３を参照すると、側部レール8018の一部は各ブロック8016の端部8054の近
傍に存すべく位置せしめられると共に該端部8054に固定され、且つ、側部レール
8018の一部は各ブロック8016の反対側の端部8056の近傍に存すべく位置せしめら
れると共に該端部8056に固定される。トッパ8057の一部は各ブロック8016の頂面
8050の近傍に存すべく位置せしめられると共に該頂面8050に固定され、且つ、ト
ッパ8057の一部は底面3052の近傍に存すべく位置せしめられると共に該底面3052
に固定される。図６３に示された如く、端部レール8020は離間された各側部レー
ル8018の間に存すべく位置せしめられる。端部レール8020および側部レール8018
の目的は、マットレスの回りに堅い周縁部を構築することである。この堅い周縁
部はユーザが転がり落ちるのを防止すると共に、ベッドの縁部に着座するときの
快適さを改善する。図６２に示された如く、端部レール8020は両端部8062、8064
において、離間された側部レール8018間に存すべく位置せしめられる。
【０２０７】 側部および端部レール3018、3020ならびにトッパ8057は、接着剤によりブロッ
ク3016に固定される。本発明に依れば、側部および端部レール8018、8020、トッ
パ8057およびブロック8016を形成すべく使用された材料と共に使用するのに適し
ている限りにおいて、多様な市販の接着剤が使用され得ることは理解される。代
替的に、側部および端部レール8018、8020およびトッパ8057は、現在において理
解される本発明の範囲を越えること無く、フック・ループ式コネクタ、ボタン、
留め金などによりブロック8016に連結され得る。側部および端部レール8018、80
20およびトッパ3057は、前述の如きフレーム574 およびブロック592 と同様の材
料から構成される。図５９に関して説明された如く、本発明に依れば、必ずしも
全てのブロック8016が側部レール8018に固定されるわけではないことを理解すべ
きである。
【０２０８】 上述の如く、マットレス構造8010の側部レール8018、端部レール8020およびト
ッパ8057は一体的に各ブロック8016に連結され、販売者もしくはユーザによる組
立てに対する構成要素の個数を最小化している。マットレス構造8010の組立てを
更に簡素化すべく、側部レール8018、端部レール8020、トッパ8057およびブロッ
ク8016の堅さ特性はマットレス構造8010の中央における点に関して対称的となる
ように選択され得るので、各ブロック8016を内部領域3044内に不適切に載置する
ことはあり得ない。各ブロック8016が相互に対して適切な順序で配置されるので
あれば、内部領域3044内におけるブロック8016の配向に関わらず、マットレス構
造8010は期待された堅さ特性を提供する。
【０２０９】 マットレス構造3010は、織物シェル3014、区分ブロック3016、スリップカバー
3022およびピロートッパ3024を含んでいる。個々のブロック3016は、マットレス
構造3010内において種々の堅さの領域を生成すべく変化し得る種々のサイズおよ
び堅さレベルを有することにより、特定のサイズおよび体型の人の要求に適合調
和すべく“適合調整された”マットレス構造3010を提供し、又は、所望の堅さ特
性を有するマットレスを提供し得る。ブロック3016は好適には、ブロック592 と
同様の発泡体材料で構成される。
【０２１０】 織物シェル3014は、頂部パネル3040、底部パネル3042、および、側壁3043を含
むが、これらは協働してそれらの間に内部領域3044を画成する。頂部および底部
パネル3040、3042ならびに側壁3043は透過可能なレーヨン材料から構成される。
但し、頂部および底部パネル3040、3042並びに側壁3043はコットン、羊毛、ポリ
エステルおよびそれらの混合物などの布地の構成で使用される多様な天然および
合成繊維から構成され得ることは理解される。本発明の範囲を越えること無く、
空気不透過もしくは液体不透過の頂部および底部パネルも使用され得る。
【０２１１】 織物シェル3014の頂部パネル3040は第1 周縁部3046を含むと共に、底部パネル
3042は第2 周縁部3048を含んでいる。頂部パネル3040は低摩擦係数を有する材料
で構成されることにより、ピロートップがマットレス構造3010に対して移動する
のを許容し、ユーザに対する剪断を最小化する。これに加え、たとえば図５５に
示された如く、頂部パネル3040は好適にはシート部分3099の近傍などの中央箇所
において、抗摺動材料1036が固定された部分も含み得る。抗摺動材料1036は該抗
摺動材料1036の近傍での頂部パネル3040に対するピロートップ3130の摺動移動を
阻止する一方、マットレスの連接結合の移動時に頂部パネル材料が頂部パネル30
40の他の表面の近傍において該頂部パネル3040に対するピロートップ3130の移動
を許容する。
【０２１２】 頂部パネル3040の周縁部3046は第1 領域寸法を画成すると共に、底部パネル30
42の周縁部3048は、第1 領域寸法と実質的に等しい第2 領域寸法を画成する。第
1 および第2 領域寸法は、マットレス構造がツインサイズマットレス、フルサイ
ズマットレス、クィーンサイズマットレス又はキングサイズマットレスであるか
に依存して変化する。側壁3043は第1 および第2 周縁部3046、3048の間に延在す
る。図５５に示された如く、側壁3043はシームにより底部パネル3042に連結され
ると共にジッパ3041により頂部パネル3040へと連結される。但し、現在において
理解される本発明の範囲を越えること無く、頂部パネル3040および底部パネル30
42を側壁3043に連結すべく、フック・ループ式ファスナ、ジッパ、ボタン、留め
金、および多様な永続的または解除可能な連結機構が使用され得ることは理解さ
れる。
【０２１３】 図５７に示された如く、ブロック3016は織物シェル3014の底部パネル3042の近
傍のスリップカバー3022内に存すべく位置せしめられる。ブロック3016はスリッ
プカバー3022と協働してマットレス構造3010のコア部分を形成する。各ブロック
3016は矩形状( 図５６および図５８参照) に形成されると共に、織物シェル3014
の頂部パネル3040に面する頂面3050と、シェル3014の底部パネル3042に面する底
面3052と、各端部3054、3056と、頂面および底面3050、3052の間に延在する側縁
部3058、3060とを含んでいる。図５７および図５８に示された如く、マットレス
構造3010は８個のブロック3016を含んでいる。２個のブロック3016が端部3062、
3064を形成する一方、６個のブロック3016が中央セグメント3066を形成する。現
在において理解される本発明の範囲を越えること無く、８個より多いまたは少な
いブロック3016が使用され得ることは理解される。
【０２１４】 次に図５５を参照すると、側部レール3018の一部は各ブロック3016の端部3054
の近傍に存すべく位置せしめられると共に該端部3054に固定され、且つ、側部レ
ール3018の一部は各ブロック3016の反対側の端部3056の近傍に存すべく位置せし
められると共に該端部3056に固定される。端部レール3020および側部レール3018
の目的は、マットレスの回りにおける堅い周縁部を構築することである。この堅
い周縁部はユーザが転がり落ちるのを防止すると共に、ベッドの縁部に着座する
ときの快適さを改善する。図５６に示された如く、端部レール3020は両端部3062
、3064において離間された側部レール3018間に存すべく位置せしめられる。
【０２１５】 側部および端部レール3018、3020は、接着剤によりブロック3016に固定される
。本発明に依れば、側部および端部レール3018、3020、およびブロック3016を形
成すべく使用された材料と共に使用されるのに適している限りにおいて、多様な
市販の接着剤が使用され得ることは理解される。代替的に、側部および端部レー
ル3018、3020は、現在において理解される本発明の範囲を越えること無く、フッ
ク・ループ式コネクタ、ボタン、留め金などによりブロック3016に連結され得る
。側部および端部レール3018、3020は、前述の如きフレーム574 およびブロック
592 と同様の材料から構成される。図５９に関して更に説明される如く、本発明
に依れば、必ずしも全てのブロック3016が側部レール3018に固定されるわけでは
ないことを理解すべきである。
【０２１６】 上述の如く、マットレス構造3010の側部レール3018、端部レール3020は一体的
に各ブロック3016に連結され、販売者もしくはユーザによる組立てに対する構成
要素の個数を最小化している。マットレス構造3010の組立てを更に簡素化すべく
、側部レール3018、端部レール3020およびブロック3016の堅さ特性はマットレス
構造3010の中央における点に関して対称的となるように選択され得ることから、
各ブロック3016を内部領域3044内に不適切に載置することはあり得ない。たとえ
ば、もし各ブロックが側部レール3018から側部レール3018まで均一な堅さであり
；もし側部レール3018の各部分が同一の堅さの材料から作成され；もし端部レー
ル3020が同一の堅さの材料から作成され；もし各ブロック3016の堅さ特性が、各
ブロック3016(a) の堅さ特性が等しく、各ブロック3016(b) の堅さ特性が等しく
、各ブロック3016(c) の堅さ特性が等しく、且つ、各ブロック3016(d) の堅さ特
性が等しくなる如く変化するのであれば；各ブロック3016(a) の堅さ特性がこれ
らのブロック3016(b) 、ブロック3016(d) の堅さ特性から変化したとしても、ま
たは、ブロック3016(b) 、3016(c) 、3016(d) のいずれかの堅さ特性が他のもの
から変化したとしても；各ブロック3016が相互に対して適切な順序で配置される
のであれば、内部領域3044内におけるブロック3016の配向に関わらず、マットレ
ス構造3010は期待された堅さ特性を提供する。
【０２１７】 図５５および図５６に示された如く、スリップカバー3022は各ブロック3016お
よびレール3018、3020を収納すべく配備されることにより、各ブロック3016の独
立した動作を許容する。故にスリップカバー3022は、鉛直方向制御式圧縮および
頭部／足部間区分けの両者を許容する。スリップカバー3022は、織物シェル3014
の底部パネル3042の近傍に存すべく位置せしめられる。スリップカバー3022は、
織物シェル3014の底部パネル3042から離間した方を向く頂部パネル3070と、底部
パネル3042の近傍となる反対側の底部パネル3072とを含んでいる。これに加え、
頂部および底部パネル3070、3072の間には横方向に延在する複数のシーム3078が
延在することにより、ブロック3016を受容する複数のポケット3080を形成する。
スリップカバー3022は、スリーブ98、598 と同様に低摩擦係数の材料で作成され
ることから、各ブロック3016の間に作用する摩擦は最小化されて各ブロック3016
の個別の圧縮を可能とする。更に、各ポケット3080はシェル3014の内部領域3044
内における各ブロック3016の移動を阻止すると共に、各ブロック3016が各ポケッ
ト3080内で移動されたときでも各ブロック3016はそれらの適切な順番に保持され
、上述の如くマットレス構造3010の組立ての容易性を付加する。最後に、スリッ
プカバー3022に依れば各ブロック3016は相互に折り畳まれ得ることから、マット
レス構造3010の効率的な積載もしくは輸送を可能とする。故に、マットレス構造
3010は拡開し易いものである、と言うのも、それは中央線に沿って対称的だから
である。この折り畳み特徴に依れば、上記構造の輸送が容易なものとされ得る。
更に、スリーブ3022は、美観的に好ましい外観の為に各ブロック3016をカバーす
る。
【０２１８】 図５５に示された如く、スリップカバー3022の底部パネル3072は、自身を貫通
するスロット3084を含むべく形成される。各スロット3084は、各ブロック3016お
よびレール3018、3020が矢印3081で示された如く各ポケット3080内に挿入される
のを許容する。各スロット3084は各ブロック3016を底部パネル3042に対して露出
する。故に、各ブロック3016と底部パネル3042との間の摩擦は、シェル3014に対
するスリップカバー3022の摺動移動を阻止する。例示的に、各ポケット3080内に
は１個のスロット3084が延伸するが、所望であれば、複数のスロットが配備され
てマットレス構造3010の組立てを更に容易化する。スロット3084は約5.1cm(約2
インチ) であることから、ブロック3016はシェル3014の底部パネル3042に係合し
、その上でスリップカバー3022が摺動するのを阻止する。本発明に依ればスロッ
ト3084のサイズならびに位置は変更され得ることは理解される。
【０２１９】 図５５に示された如く、発泡体トッパ3024はシェル3014の内部領域3044内でス
リップカバー3022上に存すべく位置せしめられて、第1 配置構成3028を形成する
。トッパ3024はスリップカバー3022に亙り延在して織物シェル3014の側壁3043に
係合し、区分ブロック3016および側部および端部レール3018、3020上に位置する
。トッパ3024は、各ブロック3016と同様の材料で構成される。トッパ3024の堅さ
はブロック3016の堅さよりも小さい。但し、本発明の範囲を越えること無く、ト
ッパ3024の堅さがブロック3016の堅さよりも大きくされ得ることは理解される。
【０２２０】 トッパ3024は、上側3092と、スリップカバー3022に面する底部側3094とを含ん
でいる。底部側3094は凹凸部(interruption)3096を含むべく形成される。本発明
に依れば、トッパ3024は凹凸部3096なしで形成され得るか、または、上側3092に
凹凸部が形成され得ることは理解される。トッパ3024はまた、所定高さを有する
各端部3098と、離間された各角隅部3102にて端部3098と係合する側縁部3100とを
含んでいる。
【０２２１】 図５５に示された如く、ストラップ3104はトッパ3024から延在することにより
、織物シェル3014の内部領域3044内におけるトッパ3024の移動を最小化する。各
ストラップ3104は、各角隅部3102近傍でトッパ3024の上側3092に連結された各端
部3106と、該各端部3106の間に延在する中間部分3108とを含んでいる。中間部分
3108はループの役割を果たすと共に、区分けされたコアスリップカバー3022の下
方に延在して該スリップカバー3022にトッパ3024を連結するサイズとされる。ス
トラップ3104は、フック・ループ式ファスナを使用してトッパ3024に連結される
。但し、本発明に依れば各ストラップ3104は、多様な接着剤、留め金、締め金、
締め紐、ボタン、シームなどを使用してコア3024に連結され得ることは理解され
る。
【０２２２】 図５６に示された如く、マットレス構造3010は、第1 配置構成3028のトッパ30
24を静的な空気袋体3032および薄寸トッパ3034と交換してアップグレードされる
ことにより、アップグレードされた第2 配置構成3030を形成しても良い。アップ
グレードされた配置構成3030は、調節可能な堅さと共に頭部／足部間区分けの利
点を含む３次元区分けを提供する。袋体3032は、内部領域3044内の区分けコア30
22上に存すべく位置せしめられる。袋体3032は区分けコア3022に亙り延在すると
共に、織物シェル3014の各側壁3043に係合する。故に、袋体3032は８個の複合領
域上に位置する。袋体3032は好適には空気を使用して膨張および収縮されるが、
現在において理解される本発明の範囲を越えること無く、他の気体、または、水
、もしくは、最終的な液体の粘度を調節する添加物を含む水などの液体などの、
任意の利用可能流体を使用して袋体3032を膨張し得ることは理解される。故に、
斯かる流体は本明細書および請求の範囲を通して空気と称されるが、他の流体も
使用され得ることは理解される。
【０２２３】 袋体3032は該袋体3032全体に亙り延在する１個の連続的な空気ポケットを有す
る“一区分”袋体であることから、該袋体3032に対して空気が付加または除去さ
れる毎に袋体3032の全体が均一に膨張および収縮される。例示的に、袋体3032は
約6.4cm(約2.5 インチ) の最大高さに膨張される。但し、本発明の範囲を越える
こと無く、袋体3032の高さが変化し得ることは理解される。袋体3032はまた、本
発明の範囲を越えること無く、独立的に膨張可能な( 不図示の) 複数領域を有す
る複数区分け空気袋体ともされ得る。袋体3032は、ブロック3016上に位置せしめ
られる。故に、袋体3032が収縮されるのであれば、ユーザに対しては各ブロック
3016が支持を提供する。
【０２２４】 袋体3032は、周縁部の回りにおいて空気不透過材料製の下側シート3088に対し
て結合された空気不透過材料製の上側シート3086から構成される。上側および下
側シート3086、3088は加熱により相互に結合されることは理解される。特に、上
側および下側シート3086、3088は、ナイロン製外側部およびウレタン製内側部分
から構成される。上側および下側シート3086、3088を相互に連結すべく、ウレタ
ン製内側部分の各々は共に載置されると共に、該内側部分の各々が相互に結合さ
れるまで加熱される。上記袋体は、気密な周縁部シールを形成する接着剤の周縁
部縁取りなどの多様な技術を使用して形成され得ることは理解される。図６０に
示された如く、上側および下側シート3086、3088は協働して、空気不透過である
袋体3032の内部領域3090を画成する。これに加え、内部領域3090内には各I 型ビ
ーム3091が位置せしめられ、完全に膨張された袋体3032の高さを確立すると共に
、膨張されたときに袋体3032に亙る均一な高さを提供する。これらのI 型ビーム
は袋体3032の略々横方向に延在すると共に、( 不図示の) 貫通開孔を含むべく形
成される。各開孔は、袋体3032上におけるユーザの移動に依り、または、袋体30
32が載置されたフレームの連接結合の移動に依り、袋体3032の圧縮時に空気が袋
体3032を貫通移動するのを許容する。
【０２２５】 図５８に示された如く、薄寸トッパ3034は、袋体3032の上側シート3086上に存
すべく位置せしめられる。薄寸トッパ3034は、頂部側3110と、袋体3032に面する
反対側の底部側3112と、所定高さを有する各端部3114と、離間された角隅部3118
にて各端部3114に係合する側縁部3116( 図５９参照) とを有している。トッパ30
34の底部側3112は、内部に凹凸部3120を含むべく形成される。例示的に、底部側
3112は内部にコンボルーション(convolution) を含んでいる。本発明に依れば、
上記薄寸トッパ3034が凹凸部3120無しで形成され得るか、または、頂部側3110に
凹凸部が形成され得ることは理解される。
【０２２６】 図５６に示された如く、ストラップ3122はトッパ3034から延在することにより
、織物シェル3014の内部領域3044内におけるトッパ3034および袋体3032の移動を
最小化する。ストラップ3122は、各角隅部3118の近傍でトッパ3034の頂部側3110
に連結された各端部3124と、ループの役割を果たすと共に各端部3124の間で延在
する中間部分3126とを含んでいる。中間部分3126は、区分けコア3022の下方で延
在してそれにトッパ3034を連結するサイズとされる。ストラップ3122は、( 不図
示の) フック・ループ式ファスナを使用して薄寸トッパ3034に連結される。但し
現在において理解される本発明の範囲を越えること無く、ストラップ3122は、多
様な接着剤、留め金、締め金、締め紐、ボタン、シームなどを使用してトッパ30
34に連結され得ることは理解される。故に、マットレス構造3010はコア3024およ
び袋体3032／トッパ3034が交換され得る。
【０２２７】 本発明に依れば、たとえば図５９に示された両面仕立マットレス構造3210が提
供される。マットレス構造3210は輸送および組立てが容易であると共に、ユーザ
に対して２次元区分けを提供する。マットレス構造3210は、織物シェル3214と、
端部発泡体ブロック3215と、中央ブロック3216と、ブロック3215および中央ブロ
ック3216を受容すべく形成されたカバー3224とを含んでいる。カバー3224に依れ
ばマットレス構造は拡開が容易とされ得る、と言うのも、それは中央線に沿って
対称的だからである。この折り畳み特徴は、マットレス構造3210の効率的な積載
もしくは輸送を可能とする。マットレス構造3210におけるカバー3224はまた、ブ
ロック3215、3216がジッパ付き織物シェル3214の内側に容易に位置せしめられる
のを許容する。カバー3224はまた、シェル3214内においてブロック3215、3216が
“自己位置決め(self-locate) ”することを補助する、と言うのも、カバー3224
上の角隅部シームがブロックの角隅部と整列するからである。
【０２２８】 中央ブロック3216および端部ブロック3215は協働してマットレス構造3210に対
する堅さ特性を定義する。たとえば、ブロック3215、3216はユーザに対して種々
の度合いの鉛直方向制御式圧縮および頭部／足部間区分けを提供する。ブロック
3215、3216の堅さレベルは、構造3210が“柔軟な”すなわち“毛羽立った(plush
) ”特性、“堅い”特性、およびそれらの間の種々の堅さ特性、ならびにそれら
の種々の組合せを有する如く選択され得る。１個の中央ブロック3216および２個
の端部ブロック3215が例示されてはいるが、本発明に依ればこれより多いまたは
少ないブロック3215、3216が使用され得ることは理解される。
【０２２９】 織物シェル3214は、頂部パネル3240、底部パネル3242、および、側壁3243を含
み、これらは協働してそれらの間に内部領域3244を画成する。頂部および底部パ
ネル3240、3242および側壁3243は、前述の如きシェル3014と同様にして構成され
る。中央ブロック3116の近傍において織物シェル3214の頂部パネル3240には、抗
摺動材料1036が固定され得る。但しブロック3215の上方の頂部パネル3240は、そ
れ上のピロートップの相対移動を許容すべく構成される。故に、たとえば織物シ
ェル3214の頂部パネル3240上に直接的に存すべく位置せしめられたピロートップ
の頭部端および足部端などの、抗摺動材料1036から離間したピロートップの( 不
図示の) 部分は、フレーム3012の連接結合の移動の間において頂部パネル3240に
対して自由に摺動する。ピロートップの( 不図示の) 中央部分は、抗摺動材料10
36上で頂部パネル3240に対してほぼ固定されたままとなる。
【０２３０】 織物シェル3214の頂部パネル3240は第1 周縁部3246を含むと共に、底部パネル
3242は第2 周縁部3248を含んでいる。頂部パネル3240の第1 周縁部3246は第1 領
域寸法を画成すると共に、底部パネル3242の第2 周縁部3248は第1 領域寸法と実
質的に等しい第2 領域寸法を画成する。第1 および第2 領域寸法は、マットレス
構造がツインサイズマットレス、フルサイズマットレス、クィーンサイズマット
レス又はキングサイズマットレスであるかに依存して変化する。側壁3243は第1
および第2 周縁部3246、3248の間に延在する。例示的に、側壁3243はシームによ
り頂部および底部パネル3240、3242に連結される。但し、本発明に依れば、頂部
パネル3240および底部パネル3242を連結すべく、フック・ループ式ファスナ、ジ
ッパ、ボタン、留め金、および多様な連結機構が使用され得ることは理解される
。
【０２３１】 図５９に示された如く、ブロック3215、3216はカバー3224内へ延在するサイズ
とされる。図６０に示された如く、ブロック3215、3216はカバー3224と協働して
マットレス構造3210のコア3225を形成する。ブロック3215、3216は対称的な形状
であると共に、略々同一の所定幅w および長さL を有している。本発明に依れば
、マットレス構造3210がフルサイズマットレス、キングサイズマットレス、また
はクィーンサイズマットレスであれば、1 セットより多い端部および中央ブロッ
ク3215、3216が並置関係で使用され得ることは理解される。
【０２３２】 各ブロック3215は、シェル3214の頂部パネル3240に面する頂面3250と、底部パ
ネル3242に面する底面3252と、頂面および底面3250、3252の間に延在する各端部
3254、3256および側縁部3258、3260とを含んでいる。各ブロック3215は、ウレタ
ンフォームなどの弾性発泡体材料から構成される。各ブロック3215は、概略的に
等しいサイズおよび堅さレベルを有している。但し本発明に依れば、各ブロック
3215は種々のサイズおよび堅さレベルを有すると共に種々の堅さの領域を生成し
得ることは理解される。ブロック3016に関して前述した如く、フォームラバーの
堅さ及び支持特性は、マットレス構造のユーザの所望に従い変更され得る。また
、ブロック3016に関して前述した如く、ブロック3215を構成すべく種々の材料が
使用され得る。
【０２３３】 図６１に示された如く、中央ブロック3216は外側区分ブロック3340および中央
区分ブロック3341を含んでいる。ブロック3340および3341は対称的であり、これ
は、ブロック3340および3341が同様のサイズ、形状、堅さを有すると共に共通軸
心に沿って整列されることを意味する。ブロック3340および3341は、ブロック30
16に関して前述された如く形成される。但しブロック3340はブロック3341よりも
堅くし、ユーザの大腿および腰部に対して付加的な支持を提供する。中央区分ブ
ロック3341は堅さが少なく、ユーザのシートの近傍で圧縮される。図６１に示さ
れた如く、各ブロック3340の回りには低摩擦係数のポリウレタンフィルム3342が
延在することにより、各ブロック3340が相互に対して独立して移動するのを許容
する。本発明に依れば低摩擦係数の多様な材料が、ブロック3340に接着されるか
、または、ブロック3340の回りに延在してもよく、相互の移動を可能とすること
が理解される。
【０２３４】 図６１に示された如く、発泡体側部レール3318は発泡体ブロック3340の各端部
3054、3056の近傍に存すべく位置せしめられる。側部レール3318は接着剤により
ブロック3340に固定される。本発明に依れば、選択される接着剤がブロック3340
を作成する材料と共に適切に使用され得る限りにおいて、多様な市販の接着剤が
使用され得ることは理解される。更に、側部レール3318は、フック・ループ式コ
ネクタ、ボタン、留め金などによりブロック3340に連結され得る。側部レール33
18は前述されたフレーム574 と同様に構成されると共に、ブロック3215、3216よ
りも堅い発泡体で構成される。側部レール3318は、ユーザがマットレス構造3210
に進入もしくは退出するときにユーザに対して支持を提供する。また、側部レー
ル3318は中央ブロック3216上にのみ存在する、と言うのも、中央ブロック3216は
ユーザがマットレス構造3210に昇降する箇所だからである。但し、側部レール33
18が一個以上のブロック3215の近傍に位置せしめられ得ることは理解される。
【０２３５】 図５９および図６１に示された如く、トッパ部分3322は、ブロック3215の頂面
および底面3250、3252と、ブロック3340の頂面および底面3050、3052とに係合す
る。トッパ部分3322は鉛直方向制御式圧縮を提供することにより、ユーザとの界
面圧力を最小化し且つ快適さを最大化する。トッパ表面3322の下方のブロック32
15、3216は圧縮すると共に様々な程度でユーザの種々の部分に対する支持を提供
する。トッパ部分3322はまた、ブロック3340とレール3318との間の界面をユーザ
が知覚する可能性も最小化する。ブロック3215および3340の頂面および底面3250
、3252および3050、3052は、対向するトッパ3322に加熱結合される。選択された
接着剤が接着される材料と適合する限りにおいて、ブロック3215および3340はフ
ック・ループ式コネクタ、ボタン、留め金などにより、または、多様な市販の接
着剤によりトッパ3322に対して連結され得ることは理解される。
【０２３６】 カバー3224は、ブロック3215、3216およびトッパ3332を収納すべく配備される
。カバー3224は、織物シェル3014の底部パネル3242の近傍に存すべく位置せしめ
られる。カバー3224は、底部パネル3242から離間した方を向く頂部パネル3270と
、反対側の底部パネル3272とを含んでいる。頂部および底部パネル3270、3272の
間には、側壁3271が延在する。頂部および底部パネル3270、3272は、該頂部およ
び底部パネル3270、3272の間の( 不図示の) キャビティを形成すべくシームによ
り側壁3271に連結される。更に、それらの間には、図５９に示された如くライン
3281に沿ってブロック3215、3216を受容する３個のポケット3280が形成される。
各ポケット3280はシーム3282により離間されることにより、相互に対するブロッ
ク3215、3216の個別の圧縮を許容する。更に、ポケット3280はシェル3214の内部
領域3244内におけるブロック3215、3216の移動を阻止する。カバー3224はポリエ
ステル不織材料またはナイロンなどの低摩擦係数の材料から作成され、耐剪断被
覆の役割を果たす。
【０２３７】 更に、図６０に示された如くカバー3224はブロック3215、3216が共に折り畳ま
れるのを許容し、マットレス構造3210の効率的な積載もしくは輸送を可能とする
。故に、マットレス構造3210は容易に拡開される、と言うのも、それは中央線に
沿って対称的だからである。更に、カバー3224は、美観的に好ましい外観の為に
ブロック3215、3216をカバーする。カバー3224は対称的であることから、マット
レス構造3210は本質的に“フールプルーフ”である、と言うのも、家庭にて構造
3210を受け取るユーザがカバー3224をシェル3214内に不適切に設置することはあ
り得ないからである。
【０２３８】 次に図６４を参照すると、マットレス構造3010と共に使用されて該マットレス
構造3010が土台120 の足部端部7055から摺動離脱するのを防止する本発明に係る
マットレス保持ブラケット7010が提供される。土台120 は、従来のボックススプ
リングセットの外観を土台120 に与える( 不図示の) 発泡体カバーを含んで形成
される。マットレス構造3010が図示かつ記述されているが、本発明に依れば保持
ブラケット7010はいくつかのマットレスと共に使用され得ることは理解される。
ブラケット7010は、片持式支持棒7014およびリテイナ7016を含んでいる。
【０２３９】 保持ブラケット7010は、基部脚7036、7038を有する支持フレーム7012と、基部
脚7036、7038の上方に上げられた片持式リテイナ支持脚部7018とを含んでいる。
リテイナ7016は基部脚7036、7038の上方にてネジ7020によりリテイナ支持脚部70
18に連結される。但し、本発明に依ればピン、リベット、ステープルなどのいく
つかのファスナが使用され得ることは理解される。支持フレーム7012は、土台12
0 上での確実な固定位置決めのために形成される。リテイナ支持脚部7018は、両
基部脚7036、7038を相互接続する。
【０２４０】 図６４に示された如きリテイナ支持脚部7018は、各々の基部脚7036、7038に面
すべく配置された凹形側7052と、反対側の凸形側7054とを備えた湾曲シャフト70
40を有している。リテイナ支持脚部7018は両端部7056、7058を含み、且つ、湾曲
シャフト7040は両端部7056、7058の間に延在する。湾曲シャフト部分7040は、自
身を貫通する( 不図示の) 開孔も含んでいる。これらの端部7056、7058は、相互
に離間関係で位置せしめられる。リテイナ支持脚部7018は、基部脚7036、7038を
相互接続する限りにおいて種々の形状で形成され得る。
【０２４１】 各基部脚7036、7038は、土台120 の回りを巻回すべく配置構成されると共に、
略々第1 平面内の連結端部7058と、該第1 平面の上方に鉛直方向に延在する直立
端部7066とを含んでいる。好適には、各基部脚7036、7038は上記第1 平面からリ
テイナ支持脚部7016まで鉛直方向上方に延在する。連結端部7058は各々、ネジ70
24を受容するサイズとされた開孔7022を含んでいる。本発明に依れば、ピン、リ
ベット、ステープルなどのいくつかのファスナが使用され得ることは理解される
。
【０２４２】 リテイナ7016は、基部7070と、該基部7070から離間して鉛直方向に延在するタ
ブ7072とを含んでいる。基部7070はリテイナ支持脚部7018の略々近傍に位置すべ
く配置構成されると共に、ネジ7020を受容するサイズとされた( 不図示の) 開孔
を含んでいる。
【０２４３】 マットレス保持ブラケット7010を土台120 およびマットレス構造3010に連結す
る為には、基部脚7036、7038が土台120 の回りに巻回され、各端部7058がネジ70
24により土台に連結される。故に、支持フレーム7012は土台120 上に確実に保持
される。リテイナ7016のタブ7072はブロック3016内に形成された予備成形スリッ
ト7074内に挿入される。リテイナ7016の基部7070はリテイナ支持脚部7018と整列
されると共に、ネジ720 は、基部7070、織物シェル3014、および湾曲シャフト部
分7040内の開孔を通りリテイナ7016を支持フレーム7012に連結する。故に、固定
されたタブ7072はブロック3016が土台120 の足部端部7055から摺動離脱するのを
防止する。
【０２４４】 本発明の代替実施例において、図６５にはマットレス保持装置9100が示されて
いる。保持装置9100は、剛体デッキ9122を有する土台9120上で対応マットレス構
造3014が横方向に摺動するのを防止する。保持装置9100は、ネジ9130によりデッ
キ9122に対して連結されたL 形状ブラケット9102を含んでいる。本発明に依れば
ピン、リベット、ステープルなどのいくつかのファスナが使用され得ることは理
解される。ブラケット9102は上部9104を含むが、該上部はマットレス構造3104の
側部に沿うことにより、土台9120が連接結合移動されている時にマットレス構造
3104が土台9120から摺動離脱するのを防止する。
【０２４５】 図６５には本発明の更なる別実施例が示されている。図６４に関して前述され
た如く、リテイナ7016はネジ9020により土台9120の剛体支持部9122に連結される
。但し、本発明に依ればピン、リベット、ステープルなどのいくつかのファスナ
が使用され得ることは理解される。土台9120が剛体デッキ9122を有する限りにお
いて、リテイナ7016はいくつかの多様なマットレス構造を土台9120に直接的に連
結すべく使用され得る。
【０２４６】 好適実施例に関して本発明を詳細に記述してきたが、変形例および改造例が添
付の請求の範囲に記述されると共に定義された本発明の精神および範囲内に存在
する。
【図面の簡単な説明】
【図１（ａ）】 図１（ａ）は、本発明によるマットレスの分解斜視図であり、発泡体底部及び
フレームの下に位置決めされた底部カバーと、前記フレーム中に形成された中央
開口部内の発泡体底部の上方に収容可能であり且つ刻目付き発泡体コア、横断方
向に延在する区分発泡体ブロック、空気袋体またはそれらの組み合わせのどれか
を含んでいる複数のコアとを示しており、前記マットレスはまた、前記フレーム
及びコアの上方に置かれるように位置決めされた発泡体トッパと、該トッパ、前
記フレーム及び前記発泡体底部を囲繞すると共に、頂部カバーを底部カバーに取
り付けるように底部カバーの片割れジッパに係合する片割れジッパを含む頂部カ
バーと、前記頂部カバーの頂部に取り付けられているピロートップとを含んでい
る。
【図１（ｂ）】 図１（ｂ）は、図１（ａ）と同様な図であって、区分発泡体ブロック及び空気
袋体の組み合わせを有したコアを含むマットレスを図示しており、前記区分発泡
体ブロックはユーザの背中の腰部領域及びユーザの大腿および足を支持するよう
に位置決めされ、前記空気袋体はユーザのその他の部分を支持するように位置決
めされているのを図示している。
【図１（ｃ）】 図１（ｃ）は、図１（ｂ）と同様な図であり、区分発泡体ブロック及び空気袋
体の組み合わせを有したコアを含むマットレスを図示しており、前記空気袋体が
ユーザの背中の腰部領域及びユーザの大腿を支持するように位置決めされ、前記
区分発泡体ブロックがユーザのその他の部分を支持するように位置決めされてい
るのを図示している。
【図２】 図２は、図１（ａ）のマットレスと同様なキングサイズのマットレスの分解斜
視図であり、底部カバー、発泡体底部、フレーム、フレームの中央開口部内に収
容されて該中央開口部を２つの同サイズの側部開口部に分割する発泡体仕切り、
前記２つの側部開口部に代替的に収容される複数のコアを示しており、このキン
グサイズのベッドはまた、トッパ、頂部カバー及びピロートップも含んでいる。
【図３】 図３は、土台及び前記マットレスを含んだ本発明によるマットレス及びベッド
構造の分解斜視図であり、マットレスが土台上方に置かれるように位置決めされ
ると共にピロートップが前記マットレスの上方に置かれるように位置決めされ、
前記マットレスが、該マットレスの足部端で土台及びマットレスに取り付けた一
対の細長いフック・ループ式ファスナにより土台に取り付けられて、マットレス
と土台の連接結合の移動がなされる時にマットレスの頭部端と土台における長手
方向の相対的動きを可能にし、ピロートップがマットレスの頂部カバー及びピロ
ートップに取り付けた一対の細長いフック・ループ式ファスナによりマットレス
の頂部カバーに接続され、ピロートップがまたマットレスの頂部カバーの頭部端
に固定した一対の細長いストラップでマットレスに連結され、長手方向のループ
及び該ループに送り込まれると共にピロートップに取り付ける短いストラップを
形成して、ピロートップの頭部端がマットレスの頂部カバーに対して長手方向に
摺動自在となる一方で、ピロートップに対する横断方向には全体として固定され
たままとなっているのを図示している。
【図４】 図４は、本発明のマットレスを備えた連接結合デッキの線図であり、デッキが
全体として平らな睡眠位置以外の位置に移動されているのを図示している。
【図５】 図５は、図１（ａ）の線５−５に沿った断面線図であり、刻目付き発泡体コア
がベッドの連接結合デッキ上に載置され、前記デッキが全体として平らな睡眠位
置にあるのを図示している。
【図６】 図６は、図５と同様の図であり、デッキのヘッド部分が上方の高い位置へ持ち
上げられ、大腿部分が上方の高い位置へ若干持ち上げられ、足部分がシート部分
の上方に該シート部分と全体として平行に持ち上げられ、刻目付き発泡体コアが
全体としてデッキの形状に沿うのを可能にするように、刻目付き発泡体コアの折
ってある部分の反対の表面上に切り込みが形成されているのを図示している。
【図７】 図７は、図２のフレーム及び発泡体仕切りの斜視図であり、フレーム及び発泡
体仕切りレールが連接結合デッキ（図示なし）により全体として平らな睡眠位置
以外の位置へ移動され、切り込みが曲がり部分の反対側の表面上のフレームの側
部発泡体部分に形成され、且つ、切り込みが曲がり部分の反対側の表面上の発泡
体仕切りレールに形成されてフレーム及び発泡体仕切りレールが全体としてデッ
キの形状に沿うのが可能になるのを図示している。
【図８（ａ）】 図８（ａ）は、「４区分」空気袋体及び加圧空気供給装置の部分破断底面図で
あり、空気袋体の内部に取り付けたＩビーム（図示なし）により空気袋体中にポ
ケットが形成されるのを図示すると共に、各Ｉビームが第１及び第２の横断方向
端を有し、第１のＩビームのセットの第１及び第２の端が空気袋体から隔置され
てポケット間で流体の連絡を可能にする開口部が形成されるのを図示し、且つ、
加圧空気供給装置のマニホールドを図示している。
【図８（ｂ）】 図８（ｂ）は、図８（ａ）と同様な４区分空気袋体の図であり、互いに隣接し
ていない空気袋体の４つの区分が流体連絡をしており、上部背区分が空気袋体の
内部領域の外側に位置決めした第１の管を介してシート区分と流体連絡をしてお
り、下部背区分が空気袋体の内部領域の外側に位置決めした第２の管を介してフ
ット区分と流体連絡をしているのを図示している。
【図９】 図９は、図８（ａ）の線９−９に沿った断面図であり、前記４区分空気袋体が
Ｉビームにより分割したポケットを有し、選択されたＩビームが空気袋体の区分
を画成し、第２のＩビームのセットの端が、空気袋体の縁に係合して、そのＩビ
ームに隣接したポケットを分離し、別体で独立して膨張及び収縮自在となる空気
袋体の区分を形成しているのを図示している。
【図１０】 図１０は、１区分空気袋体用バルブマニホールドの略図であり、圧縮空気ライ
ン、排気ライン、空気袋体の内部と流体連絡した空気ライン及び圧力測定値を電
気出力信号に変換する変換器を図示している。
【図１１】 図１１は、図８（ａ）の線１１−１１に沿った空気袋体の断面図であり、一部
膨張した空気袋体の内部領域に全体として均一の高さのＩビームが含まれ、該ビ
ームの１つが残りのＩビームより著しく高くされているのを図示している。
【図１２】 図１２は、図１１と同様な図であり、空気袋体が完全に膨張して、著しく背を
高くされたＩビームにより画成されたポケットに隣接した空気袋体がその他のポ
ケットに隣接した空気袋体の上方へ突起して、該突起したポケットに隣接したマ
ットレスによりユーザに対して更なる支持及び堅さがもたらされるのを図示して
いる。
【図１３】 図１３は、図８（ａ）の線１３−１３に沿った断面図であり、一部膨張した空
気袋体の内部領域に全体として均一の高さのI ビームが含まれており、該ビーム
中２つのＩビームが残りのI ビームより著しく高くされているのが図示している
。
【図１４】 図１４は、図１３と同様な図であり、空気袋体が完全に膨張して、著しく高く
されたI ビームにより画成されたポケットに隣接した空気袋体がその他の空気袋
体の上方へ突起して、斯かる突起したポケットに隣接したマットレスがユーザに
追加の支持及び堅さを提供するのを図示している。
【図１５】 図１５は、図９と同様な図であり、空気袋体が複数の著しく高くされたＩビー
ムを有していて、ユーザの腰部領域に隣接したポケット、ユーザの大腿に隣接し
たポケット及びユーザの踝に隣接したポケットに隣接した空気袋体がその他のポ
ケットに隣接した空気袋体の上方へ突起して、ユーザに追加の支持及び堅さを突
起したポケットに隣接したマットレスの部分の近傍において付与すると共に、ユ
ーザの踵に対しては空気抜きを追加して行うのを図示している。
【図１６】 図１６は、図１（ａ）及び図２のマットレスを図示しており、空気供給装置が
加圧空気をマットレスの内部の空気袋体及びマットレスの上方を向いた睡眠表面
の周辺に形成した密閉チャネルに供給し、空気ヒータが空気供給装置と前記チャ
ネルとの間に配置されて前記チャネル内に受容される空気を加熱すると共に、前
記チャネルを囲繞する材料が前記チャネルから睡眠表面を横断してユーザを暖め
るまたは冷却する少量の空気を導く小開口部を含むように形成されているのを図
示している。
【図１７】 図１７は、本発明のアームレストの斜視図である。
【図１８】 図１８は、図１７の線１８−１８に沿った断面図であり、前記アームレストを
囲繞するカバーを図示すると共に、前記アームレストに形成されたカップホルダ
ー内に収容されたカップ（仮想線）を図示している。
【図１９】 図１９は、図１８と同様な図であり、全体として平らな睡眠位置から離間した
位置に移動された連接結合デッキを有したベッドを図示しており、マットレスが
デッキに載せられ且つアームレストが第１の配向である状態を図示している。
【図２０】 図２０は、図１９と同様な図であり、前記デッキが全体として平らな睡眠位置
から離間した異なる位置に移動され、マットレスが該デッキに載せられ且つアー
ムレストが第２の配向である状態を図示している。
【図２１】 図２１は、ベッドの連接結合デッキの連接結合部の位置、空気袋体の４つの区
分内の空気圧力を制御し、ユーザが選択したデッキ位置に対応するユーザが選択
した空気圧力をメモリに事前に設定して、単一のボタンを押すことでデッキを事
前に設定した位置へ調整すると共に空気袋体の４つの区分内の圧力を事前に選択
した圧力へ調整するハンドヘルド制御器を図示している。
【図２２】 図２２は、図２１のハンドヘルド制御器の平面図であり、ハンドヘルド制御器
上の指示を図示すると共に、第１の端の「ベッド位置ボタン」を図示し、ボタン
が、最も使用頻度の高いボタンを第１の端に隣接し、使用頻度の最も低いボタン
を第１の端の反対側の第２の端に隣接して配置されるように位置決めする「使用
頻度配列」で配列され、残りのボタンが使用頻度の高いボタンがより第１の端に
近くなるようにその間で使用頻度順に配置されているのを図示している。
【図２３】 図２３は、本発明のベッド及びマットレス構造の特徴を制御する制御システム
の電気要素を例示した略ブロック図である。
【図２４】 図２４は、本発明のマットレス装置の代替の実施例の分解斜視図であり、頂部
キルトパネル、底部キルトパネル、前記頂部及び底部キルトパネル間に位置決め
した中央開口部を画定するフレーム、前記中央開口部内に位置決めされ且つ頭部
端ブロック、足部端ブロック及びシートブロックを含むマットレスコア、第１の
ブロック堅さを有し頭部端ブロック及びシートブロック間に置かれるように位置
決めされる第１の区分ブロック及び第２のブロック堅さを有し足部端ブロック及
びシートブロックとの間に置かれるように位置決めされる第２の区分ブロックを
図示している。
【図２５】 図２５は、２人のユーザを収容するように構成された図２４のマットレス装置
の一部破断斜視図であり、並置関係に置かれるように位置決めされたブロックの
第１セット及び第２セットが示されている。
【図２５ａ】 図２５ａは図２５の線２５ａ−２５ａに沿った断面図であり第１の区分ブロッ
ク及びシートブロック上に位置決めしたせん断防止コーティングを図示している
。
【図２６】 図２６は、本発明の代替実施例の一部破断斜視図であり、内部開口部を画定す
るフレーム、該開口部内に置かれるように位置決めした一体型袋体及び該一体型
袋体上に置かれるように位置決めした複数の区分ブロックを含んだマットレスを
図示している。
【図２７】 図２７は、図２６のマットレスの断面図であり、マットレスが下部キルトパネ
ル及び上部キルトパネルを含み、且つ、一体型袋体が前記下部キルトパネル上に
載置され、前記区分ブロックが一体型袋体及び上部キルトパネル間に置かれるよ
うに位置決めされているのを図示している。
【図２８】 図２８は、本発明の別の実施例によるスリップカバーの一部拡大斜視図であり
、スリップカバーが頂部部材、底部部材及び織物スペーサ領域により隔置された
複数のポケットを含み、該ポケットが区分ブロックを内部に収容するサイズにさ
れているのを図示している。
【図２９】 図２９は、図２８の線２９−２９に沿った区分ブロックをポケット内に挿入し
た後の横断面図であり、個々の区分ブロックが相互に独立して圧縮されるのを図
示している。
【図３０】 図３０は、本発明の代替実施例の分解斜視図であり、シェル、フレーム、トッ
パ、各々が頂部カバー、底部カバー、シームにより画定された複数のポケット及
び前記頂部カバーに形成されたスロットを含んだスリーブ、及び前記スロットを
介して前記スリーブのポケット内へ挿入される区分状ブロックを図示している。
【図３１】 図３１は、本発明の代替実施例の一部破断斜視図であり、内部領域を画定し且
つ頭部端、足部端及び該頭部端及び足部端間に延在する対向する側部を含むフレ
ームと、前記内部領域内に置かれるように位置決めした複数の区分状ブロックと
を図示すると共に、前記ブロックの各々が前記フレームの対向する側部に接着剤
により連結される対向する端を含むのを図示している。
【図３２】 図３２は、図３１の線３２−３２に沿った横断面図であり、１つの区分ブロッ
クが接着剤により前記フレームに連結された一端を含むのを図示している。
【図３３】 図３３は、図３１の線３３−３３に沿った横断面図であり、スリーブが前記マ
ットレスの隣接した区分ブロック間に置かれるように位置決めしてあるのを図示
している。
【図３４】 図３４は、本発明の代替実施例の一部破断斜視図であり、内部領域を画定する
フレーム及び該内部領域内に分配されたモジュールブロック部品を図示しており
、該モジュールブロック部品は区分ブロック及びその区分ブロックに隣接して位
置決めされて斯かる区分ブロックの堅さを選択的に増大または減少させる空気袋
体を含んでいる。
【図３５】 図３５は、本発明の代替実施例の分解斜視図であり、ハンドルを備えた織物シ
ェルであって、該シェル内に置かれるように位置決めされた複数の区分ブロック
を備えた織物シェルを有したスーパーピロートップと、取付け機構と、土台とを
図示している。
【図３５ａ】 図３５ａは、図３５の前記スーパートップ、マットレス土台及び取り付け機構
の分解斜視図であり、前記取付け機構がフック・ループ式ファスナを備えたスト
ラップを含み且つ前記マットレスがハンドルを有するのを図示している。
【図３５ｂ】 図３５ｂは、図３５ａのマットレス、ピロートップ及び取り付け機構の横断面
図であり、前記ストラップがピロートップ及びマットレスのハンドルを貫通する
と共に前記土台上のフック・ループ式ファスナに連結されているのを図示してい
る。
【図３５ｃ】 図３５ｃは、本発明の代替実施例によるスーパートップに使用される図３５の
ブロックを収容したスリーブの斜視図である。
【図３６】 図３６は、図３５ｂの１つのストラップの拡大図であり、ストラップがフック
・ループ式ファスナを備えた対向する端を含んでいるのを図示している。
【図３７】 図３７は、本発明の更に別の実施例による別途の分解斜視図であり、ベッドが
フレーム、複数の区分発泡体ブロック、シートブロック、腰部ブロック、トッパ
及びピロートッパを含んでいるのを図示している。
【図３８】 図３８は、図３７の線３８−３８に沿った横断面図であり、シートブロックが
堅さが異なる薄い上部層、厚い内部コア及び薄い下部層を含んでいるのを図示し
ている。
【図３８ａ】 図３８ａは、図３８と同様の図であり、ユーザがブロック上に横臥して荷重を
ブロック全体に分配する時のシートブロックを図示している。
【図３８ｂ】 図３８ｂは、図３８と同様な図であり、ユーザの重量がシートブロックのコア
に向かって向けられた時のシートブロックを図示している。
【図３９】 図３９は、図３７の線３９−３９の横断面図であり、腰部ブロックが厚い中央
コア及び隔置され且つ前記中央コアを間に挟む異なる堅さの薄い側部層を含んで
いるのを図示している。
【図４０】 図４０は、本発明の更に別の実施例によるマットレス構造の分解斜視図であり
、マットレス構造がシェル、複数の区分ブロック、トッパ及び前記区分ブロック
とトッパとの間に置かれるように位置決めされた薄い空気チャンバを含んでいる
のを図示している。
【図４１】 図４１は、図４０のマットレス構造の横断面図であり、前記空気チャンバが該
チャンバ内に管状の空隙を画定する複数の内部サポートを含んでいるのを図示し
ている。
【図４２】 図４２は、本発明によるピロートップ組立体の分解斜視図であり、ピロートッ
プ組立体が、マットレスの頂部表面上に置かれるように位置決めされると共に、
その間に内部領域を画定する第１及び第２のカバーを有するシェル、前記内部領
域内に保持される発泡体ブロック及び前記第１のカバーから延びて前記マットレ
スに係合して該マットレス上に前記組立体を保持するハンドルを含んでいるのを
図示している。
【図４３】 図４３は、図４２のピロートップ組立体の横断面図であり、前記第１及び第２
のカバーがその間に位置決めした前記区分ブロックで一体に連結され、摺動防止
シートがピロートップ組立体のシート部及びマットレス間に置かれるように位置
決めされてピロートップ組立体のシート部とマットレスとの間の動きを防止する
のを図示している。
【図４４】 図４４は、図４２と同様な本発明による別のピロートップ組立体の図であり、
斯かるピロートップ組立体が内部領域を画定するシェル、該内部領域内に保持さ
れた一連の区分ブロック及び前記シェルから延びたハンドルを含んでいるのを図
示している。
【図４５】 図４５は、マットレス上に位置決めされた本発明による熱分散装置の横断面図
であり、該熱分散装置が加熱要素に係合し且つ図４２のピロートップ組立体を支
持しているのを図示している。
【図４６】 図４６は、本発明よるピロートップ組立体の分解斜視図であり、該ピロートッ
プ組立体が、マットレスの頂部表面上に位置決めされ、且つその間に内部領域を
画定する第１及び第２の層と、前記内部領域内に保持される２つの一連の区分ブ
ロックを有するシェルを含んでいるのを図示すると共に、横滑り防止材料が前記
ピロートップ組立体と前記マットレスとの間に置かれるように位置決めされてい
るのを図示している。
【図４７】 図４７は、図４６のピロートップ組立体の横断面図であり、前記シェルの前記
第１及び第２の層が該層間に位置決めされた区分ブロックと一体に連結され、且
つ摺動防止シートがピロートッパの中間領域と前記マットレスとの間に位置決め
されてマットレスの連接結合の移動中に前記ピロートッパの中間領域とマットレ
スとの間の動きが防止されるようにされているのを図示している。
【図４８】 図４８は、本発明の別のピロートップ組立体の横断面図であり、該ピロートッ
プ組立体が摺動防止材料上に置かれるように位置決めされ、該摺動防止材料がマ
ットレスの頂部表面上に置かれているのを図示していると共に、前記ピロートッ
プ組立体がシェル、該シェル内に置かれるように位置決めされた第１の一連の全
体として矩形の区分ブロック及び前記シェル内の前記第１の一連の全体として矩
形の区分ブロック上に置かれるように位置決めされた第２の一連の全体として矩
形の区分ブロックを含んでいるのを図示している。
【図４９】 図４９は、図４７のピロートップ組立体が摺動防止材料上に置かれるように位
置決めされており、該摺動防止材料が図４５の熱分散装置上に置かれるのを図示
している。
【図５０】 図５０は、本発明の別のピロートップ組立体の横断面図であり、該ピロートッ
プ組立体が、マットレスの頂部表面上に置かれるように位置決めされ、内部領域
を画定するシェル及び該内部領域内に保持された一連の横断方向に延在する台形
の形状をした区分ブロックを含み、前記区分ブロックの各々が角度の付いた第１
及び第２の端を含んでいるのを図示すると共に、前記一連の区分ブロックの第１
のブロックの第２の端が該一連のブロック中の隣接するブロックの第１の端に重
なり合うのを図示している。
【図５１】 図５１は、本発明の更に別のピロートップ組立体の図５０と同様な図であり、
該ピロートップ組立体が全体として台形の形状にされた第１の一連の区分ブロッ
ク及び前記第１の一連の区分ブロック上に置かれるように位置決めされた第２の
一連の全体として台形の形状にされた区分ブロックを含んでいるのを図示してい
る。
【図５２】 図５２は、区分ブロックを収容するサイズにされた複数のポケット有した本発
明のスリップカバーの斜視図であり、前記ポケットの１つの中に挿入される前の
区分ブロックを図示している。
【図５３】 図５３は、ポケット内へ区分ブロックを挿入した後の図５２のスリップカバー
の横断面図である。
【図５４】 図５４は、本発明によるスリーブの斜視図であり、該スリーブがスロット及び
ポケットを有するのを図示すると共に、全体として台形の形状にされた区分ブロ
ックが前記ポケット内に置かれるように位置決めされているのを図示し、且つ、
区分ブロックの１つがスリーブのスロットを介してポケット内へ挿入されるのを
図示している。
【図５５】 図５５は、本発明の変換マットレス構造（conversion mattress structure)の
分解組立図であり、該マットレス構造が、織物シェル、弾性ブロック及び該ブロ
ックを収容するように形成されたスリーブを含んでいるのを図示すると共に、回
旋状発泡体（convoluted foam)が前記スリーブ上に載置されるように構成されて
いるマットレス構造の第１の構成を図示している。
【図５６】 図５６は、図５５のマットレス構造の第２の構成の分解組立図であり、該マッ
トレス構造が空気袋体及び発泡体トッパを含んでおり、該空気袋体及びトッパが
前記織物シェル内のスリーブ上に載置される構成にされているのを図示している
。
【図５７】 図５７は、組立てられた位置にある図５５のマットレス構造の横断面図であり
、織物シェルが所定の高さを有し且つ前記発泡体コアが前記スリーブ上に位置決
めされているのを図示している。
【図５８】 図５８は、組立てられた位置にある図５６のマットレス構造の横断面図であり
、発泡体トッパが空気袋体上に配置され、該空気袋体がスリーブ上に配置されて
いるのを図示すると共に、前記織物シェルが全体として同一の所定の高さを有し
ており、マットレス構造が前記第１及び第２の構成間で交換可能であることを図
示している。
【図５９】 図５９は、本発明の代替実施例の分解組立図であり、マットレス構造が、織物
シェルと、該シェルに固定された摺動防止材料と、対向する端部発泡体ブロック
と、３つの対称な区分発泡体ブロック（仮想線）、発泡体側部レール及び端部ブ
ロック及び中央ブロックに連結されたトッパを含む中央ブロックと、前記端部及
び中央ブロックを収容するように形成されたスリーブとを含んでいるのを図示し
ている。
【図６０】 図６０は、折りたたんだ位置にある図５９のマットレス構造の斜視図であり、
非折り曲げ位置における端部発泡体ブロックの相対的位置を（仮想線）で示すと
共に、マットレス構造の保管及び配送に当たり製造業者の助けとなる端部発泡体
ブロックの対称性を図示している。
【図６１】 図６１は、図５９の中央ブロックの分解組立図であり、該ブロック内の３つの
対称的な区分発泡体ブロックがポリエチレンフィルムにより分離されて該ブロッ
クが互いに移動できるようにされているのを図示している。
【図６２】 図６２は、本発明のマットレス構造の分解組立図であり、該マットレス構造が
織物シェル、複合発泡体ブロック及び該複合発泡体ブロックを収容するように形
成されたスリーブを含んでいるのを図示している。
【図６３】 図６３は、１つの複合ブロックの斜視図であり、該ブロックが頂部及び底部発
泡体トッパ及び対向する発泡体端部レールに連結されるのを図示している。
【図６４】 図６４は、本発明によるマットレス保持ブラケットの分解斜視図であり、該ブ
ラケットが、ブロック内へ延びるように構成されたリテイナと、土台及び前記リ
テイナに連結されるように構成された支持フレームとを含んでいるのを図示して
いる。
【図６５】 図６５は、関係するマットレス構造が剛体デッキを有する土台上を横方向に滑
動するのを防止するマットレス保持装置及び土台の剛体のサポートに連結される
ように構成された図６４のリテイナの分解斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ６０／０６６，６２７ (32)優先日 平成９年11月26日(1997．11．26) (33)優先権主張国 米国（ＵＳ） (31)優先権主張番号 ０９／０６４，２９７ (32)優先日 平成10年４月22日(1998．4．22) (33)優先権主張国 米国（ＵＳ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，Ｕ Ｇ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ストルプマン，ジェイムス アール. アメリカ合衆国，サウスカロライナ 29412，チャールストン，トレイバーズ ドライブ 1011 (72)発明者 ダルトン，ロジャー ディー. アメリカ合衆国，サウスカロライナ 29461，モンクス コーナー，ファーン リーフ ストリート 105 (72)発明者 ウエスターフェルド，スティーブン アー ル. アメリカ合衆国，インディアナ 47006, ベイツビル，ヒッコリー ロード 20111 Ｆターム(参考） 3B096 AB07 AC03 AC12 AD03 AD06 AD07

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 別個の堅さの度合いを有する複数の圧縮可能なブロックと、 上記各ブロックを内部に保持する離間された複数のポケットを画成するスリー
    ブであって、上記各ブロックを相互に隣接して位置せしめ且つ各ブロックの個別
    の圧縮を許容することにより、各圧縮可能ブロックが隣接ブロックから独立して
    鉛直方向に移動するようにして少なくとも２次元の堅さ区分けを可能とするスリ
    ーブと、 を備えて成る、マットレス用の支持アセンブリ。
  2. 【請求項２】 前記スリーブが前記ポケット内への開口を画成するスロット
    を含み、且つ、該スロットが前記ブロックを通過させて受容するサイズとされる
    、請求項１記載の支持アセンブリ。
  3. 【請求項３】 相互に隣接して存すべく位置せしめられた複数のスリーブを
    更に備えて成る、請求項２記載の支持アセンブリ。
  4. 【請求項４】 前記各スリーブが相互に連結される、請求項３記載の支持ア
    センブリ。
  5. 【請求項５】 前記スリーブがナイロンから構成される、請求項２記載の支
    持アセンブリ。
  6. 【請求項６】 前記スリーブが頂部部材と該頂部部材に連結された反対側の
    底部部材とを含み、且つ、 上記頂部部材および底部部材が、前記ブロックを通過させて受容するサイズと
    された、前記ポケット内への開口を協働画成する、請求項１記載の支持アセンブ
    リ。
  7. 【請求項７】 前記開口を選択的に閉塞して前記ブロックを前記ポケット内
    に保持すべく配置構成されたファスナを更に備えて成る、請求項６記載の支持ア
    センブリ。
  8. 【請求項８】 前記マットレスが、頭部端、反対側の足部端、および、両側
    縁部を有し、且つ、 前記スリーブが上記マットレスの上記頭部端と上記足部端との間に延在するよ
    うにされる、請求項１記載の支持アセンブリ。
  9. 【請求項９】 前記各スリーブが前記マットレスの前記両側縁部の間で相互
    に隣接して存すべく位置せしめられて３次元区分けを提供する、請求項８記載の
    支持アセンブリ。
  10. 【請求項１０】 前記スリーブが前記ポケット内への開口を画成するスロッ
    トを含み、且つ、該スロットが前記ブロックを通過させて受容するサイズとされ
    る、請求項９記載の支持アセンブリ。
  11. 【請求項１１】 前記各スリーブが相互に連結される、請求項８記載の支持
    アセンブリ。
  12. 【請求項１２】 連接結合マットレス構造およびピロートップと共に使用さ
    れるマットレスシェルアセンブリであって、 上記マットレス構造上に存すべく配置構成されたシェル部分と、 上記シェル部分に連結されると共に自身上に上記ピロートップを支持すべく配
    置構成された頂部パネルであって、低摩擦係数の材料で構成されることにより上
    記ピロートップが上記マットレス構造に対して移動するのを許容する頂部パネル
    と、 上記頂部パネル上に存すべく位置せしめられた抗摺動材料であって、該抗摺動
    材料の近傍における上記頂部パネル上での上記ピロートップの摺動移動を阻止し
    得る抗摺動材料と、 を備えて成る、マットレスシェルアセンブリ。
  13. 【請求項１３】 前記頂部パネルが、頭部端、反対側の足部端、および、上
    記頭部端および足部端部の間に存すべく位置せしめられたシート部分とを含み、
    且つ、 前記抗摺動材料が上記頂部パネルの上記シート部分の近傍に存すべく位置せし
    められる、請求項１２記載のマットレスシェルアセンブリ。
  14. 【請求項１４】 一体片の膨張可能袋体と、 上記膨張可能袋体上に存すべく位置せしめられると共に、上記膨張可能袋体上
    で相互に移動すべく配置構成された複数の弾性ブロックと、を備えて成るマット
    レス。
  15. 【請求項１５】 当該マットレスがフレームを更に備え、且つ、 前記各ブロックが前記フレームに連結された各端部を含む、請求項１４記載の
    マットレス。
  16. 【請求項１６】 前記各端部が前記フレームに対して接着剤により連結され
    る、請求項１５記載のマットレス。
  17. 【請求項１７】 前記各ブロックが耐剪断被覆を含むことにより、各ブロッ
    クが隣接ブロックおよび前記フレームから独立して鉛直方向に移動する、請求項
    １５記載のマットレス。
  18. 【請求項１８】 当該マットレスが、前記各ブロックを受容するサイズとさ
    れたポケットを画成するスリーブを更に備え、且つ、 上記スリーブが低摩擦係数を有する、請求項１４記載のマットレス。
  19. 【請求項１９】 各ブロックが所定の堅さを有する、請求項１４記載のマッ
    トレス。
  20. 【請求項２０】 底部、頭部端、足部端、および上記頭部端および足部端の
    間において上記底部から延在する各側部パネルを有するマットレスシェルと協働
    し、ユーザに対して３次元の堅さ区分けを提供するマットレス装置であって、 長手方向に離間されると共に横方向に延在する複数の弾性ブロックであって、
    頂部側と、上記シェルの上記底部に面すべく配置構成された底部側と、上記頂部
    側および底部側の間に延在する各端部とを有し、相互に対して独立して移動可能
    な複数の弾性ブロックと、 少なくとも一個の上記ブロックの上記頂部側上に存すべく位置せしめられた膨
    張可能袋体と、 上記膨張可能袋体上に存すべく位置せしめられたトッパであって、上記シェル
    の頭部端および足部端に対して取付けられるべく配置構成された各端部と、上記
    各側部パネルに対して取付けられるべく配置構成された両側部とを含むトッパと
    、 を備えて成る、マットレス装置。
  21. 【請求項２１】 前記弾性ブロックの各々を内部に保持する離間された複数
    のポケットを画成するスリーブであって、上記各ブロックを相互に隣接して位置
    せしめ且つ各ブロックの個別の圧縮を許容して、各ブロックが隣接ブロックから
    独立して鉛直方向に移動するようにするスリーブを更に備えて成る、請求項２０
    記載のマットレス。
  22. 【請求項２２】 前記スリーブが前記ポケット内への開口を画成するスロッ
    トを含み、且つ、該スロットが前記ブロックを通過させて受容するサイズとされ
    る、請求項２１記載のマットレス。
  23. 【請求項２３】 相互に隣接して存すべく位置せしめられた複数のスリーブ
    を更に備えて成る、請求項２２記載の支持アセンブリ。
  24. 【請求項２４】 前記各スリーブが相互に連結される、請求項２３記載の支
    持アセンブリ。
  25. 【請求項２５】 前記スリーブが頂部部材と該頂部部材に連結された反対側
    の底部部材とを含み、且つ、 上記頂部部材および底部部材が、前記ブロックを通過させて受容するサイズと
    された、前記ポケット内への開口を協働画成する、請求項２１記載の支持アセン
    ブリ。
  26. 【請求項２６】 前記スリーブが前記マットレスシェルの頭部端および足部
    端の間に延在するようにされる、請求項２１記載の支持アセンブリ。
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