JP2001512314A - 肺癌用のタンパク質マーカーおよびその使用 - Google Patents

肺癌用のタンパク質マーカーおよびその使用

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Abstract

(57)【要約】 肺腫瘍由来の組織中のタンパクの、キャリヤー両性電解質(CA)および固定化pH勾配(IPG)両者に基づく、2-Dゲルのコンピュータ解析は、種々の型の腫瘍およびコントロール組織中に存在するタンパクを明らかにする。

Description

【発明の詳細な説明】 肺癌用のタンパク質マーカーおよびその使用発明の背景 発明の属する分野 本発明は、肺癌用マーカーである、タンパク質に関するものである。 三種の主な型の肺腫瘍を識別するように発現する、多数のポリペプチドが同定 されている。少数のこれらポリペプチドは、以前に食道腫瘍用のマーカーとして 同定されているマーカーと重複する。しかしながら、大多数(約30個のポリペプ チド)が、この分析にとって新規である。関連技術の説明 肺癌は、年齢35を越える男性における癌死亡の主な原因となっており、またこ の年齢群における女性の死亡の、主な原因となっている。幾つかのサブタイプの 肺癌が存在する。偏平上皮癌、腺癌および小細胞癌が、主なサブタイプである。 肺癌の、この全体としての高い発生率および死亡率のために、初期段階における この種の癌のスクリーニングおよび検出法は、全く有益なものである。しかしな がら、一般的に利用できるスクリーニング法の利点には、疑問があり、より効果 的な方法に対する多大な需要がある。そのためには、腫瘍および腫瘍の特定のサ ブタイプに対して、高い特異性をもつ、生化学的なマーカーの同定が有利であろ う。 現時点において、肺癌は、主として生検によって診断されている。不幸なこと に、この癌が診断された時点までに、この癌は、しばしばかなり進行した状態に ある。診断後の生存率は低い。 従って、初期段階における肺癌診断の必要性が存在する。疾病の進行に対応す るマーカーを用いて、治療養生を監視することができる。発明の概要 本発明の方法は、種々の肺癌サブタイプにおいて発現される、数百に及ぶ細胞 タンパク質(タンパク)を分析して、該サブタイプに対して特異的なタンパクを 同定する工程を含む。二次元的ゲル電気泳動法の手順を利用して、統計的に有意 な方法で、該主要なサブタイプ間の識別を可能とすると思われる、タンパクのサ ブセットを検出した。これらのタンパクは、以下のような領域を含む多くの分野 における有用性をもつ。 1. 正常な個体または肺癌の高い危険性のある個体のスクリーニング。 2. 診断時点における、特定の肺癌サブタイプの確立。 3. 特定の肺癌サブタイプに罹患していると診断された個体の指標の規定。 4. 種々の肺癌サブタイプにおける、これらタンパクの役割の理解に基づく、治 療のための新規な方法の提供。 正常な肺および種々の型の肺腫瘍、例えば偏平上皮癌、小細胞癌および腺癌を 由来とするタンパクを示す、2-Dゲルの比較により、一連のタンパクが、種々の 起源組織において同定されている。これらのタンパクは、肺腫瘍の病因論に関す る情報を与え、また治療養生を監視するためのマーカーとしての利用性をもつ。 これらのタンパクはまた、精製し、診断試薬として使用できる抗体を生成するた めの免疫源として使用することができる。更に、該タンパクまたはこれらに対す る抗体の幾つかは、治療上の用途をもつことができる。図面の簡単な説明 第1図は、偏平上皮細胞肺癌に罹患した患者由来のサンプルの、等電点(IEF) 電気泳動ゲルを示す図である。 第2図は、古典的な小細胞肺癌に罹患した患者由来のサンプルの、IEF電気泳 動ゲルを示す図である。 第3図は、肺の腺癌に罹患した患者由来のサンプルの、IEF電気泳動ゲルを示 す図である。発明の詳細な説明 本発明の一局面は、肺腫瘍に関する新規な診断法である。この診断法は、腫瘍 に罹っていない肺組織に対して、肺癌において過度に発現され、かつ肺腫瘍サブ タイプに対して特異的な、少なくとも一種のタンパクの検出に基づくものである 。 肺腫瘍の診断において使用すべき該タンパクを同定するために、60例の肺腫瘍に おいて発現されたタンパクを、2-Dゲル電気泳動を利用して分析した。肺腫瘍お よび腫瘍に罹っていない肺組織に関する、該タンパクのゲル電気泳動プロフィー ルを比較することにより、肺腫瘍において過度に発現されたタンパクを捜し出し た。以下で証明するように、過度に発現された該特定のタンパクの幾つかはまた 、該肺腫瘍サブタイプとも相関がある。従って、種々の特定の肺腫瘍サブタイプ において過度に発現された、複数のタンパクマーカーに注目することによって、 該肺腫瘍サブタイプの診断を行うことができる。例えば、それぞれ3種の主な肺 腫瘍サブタイプ、即ち偏平上皮細胞癌、腺癌または小細胞癌の一つに対して特異 的な、少なくとも3種のタンパクマーカーによって、該主な肺腫瘍サブタイプの 診断を行うことができる。該タンパクマーカーは、抗体の不在下で、ゲル電気泳 動を利用して、該タンパクマーカーに対して特異的な抗体が入手できる場合には 、イムノアッセイによって、あるいは任意の他の該タンパクマーカーの検出法に よって決定できることを強調すべきである。該タンパクマーカーに対して特異的 である抗体は、該診断法のインビボまたはインビトロでの使用を可能とする。 本発明のもう一つの局面は、治療すべき該肺腫瘍サブタイプに対して特異的な 少なくとも一つのタンパクマーカーの出現を追跡することによって、肺腫瘍の治 療の進行具合を監視する方法である。本発明において同定された該タンパクマー カーの幾つかは、治療中の該肺腫瘍サブタイプに対して特異的なタンパクマーカ ーに注目することによって、肺腫瘍の治療中に追跡することができる。治療が進 行するにつれて、少なくとも1種のこれら特異的なタンパクマーカーの存在を、 別の方法で追跡して、該治療の有効性を判断することができる。肺癌のキャリヤー両性電解質(CA)に基づく2-Dゲル 60例を越える肺腫瘍由来の組織を、2-D分析のために入手した。 該腫瘍の多くは、利用可能な銀染色されたゲルを含む一対の複製を有し、その 第一次元のゲルは、等電点電気泳動用ゲルであった。更に、該腫瘍の大部分は、 固定されたpH勾配を使用して分析された。これらの共通の腫瘍型は、十分に理解 されている:肺の古典的小細胞(SC)癌、腺癌(Ad)および偏平上皮(Sq)腫瘍。レー ラー(Rarer)腫瘍型は、少数のサンプルによって代表された。 これら3種の主な肺腫瘍型の分析には、3つの大きなゲルバッチの、肉眼によ る分析を利用した。該ゲルは、対象とする最大数の該腫瘍型(これら3種の型の 各々を10以上)を含んでいた。その像は、一度に一つの小さな拡大部分を、最良 の像のサブセットを与えると思われる像の間にスポットを合わせて、コンピュー タでも研究した。このコンピュータによる研究のために、スポットをAb6148、即 ちSCサンプル(標品)を撮影するように合わせ、これからここで使用した「肺」 スポット番号系を導いた。このマスター(master)を、食道癌、結腸癌、膵臓癌、 白血病、脳腫瘍および乳癌を包含する腫瘍研究で使用するマスター像にも調和さ せ、肺における対象とする各スポットが、他の系におけるスポット数と一致する ようにした。対象とするスポットが同定された時点で、各スポットに関する、大 抵の場合はどのサンプルが最大のまたは最小のスポットをもつかに関連する、論 評を行った。 興味深いスポットの幾つかのセットを、群として扱うべきであると思われ、即 ちこれらは単一の遺伝子の生成物であり、翻訳後の変更(修飾)においてのみ異 なっていると思われる。この解釈は、該ゲル上のスポットの近接性、これらスポ ットの形成する配列の幾何形状(例えば、「チャージチェーン(charge chain)」 、その銀染色に関する同一の色および異なるサンプルにおける量の相関に基づく ものである。このような場合、単一のスポットのみが、典型的には、無関係と思 われる他のスポットと最小の重なりを示す群またはスポットにおける最大のもの が、定量のために選択される。定量のために選択された該群および代表は以下の 通りである。 定量されたスポット 37-40 40 28-30 29 52-54 53 33-35 33 87-89 87,88 P18タンパクスポット 第1〜3図は、該候補スポットの位置を示す。これらは、該肺腫瘍適合に対し て特異的なスポット番号で標識されている。 pH範囲約3.5-10.0をカバーする、キャリヤー両性電解質を主体とする2-Dゲル を、全ての検体について調製した。 組織を、(1l当たり)8Mの尿素、20mlのノニデット(Nonidet)P-40界面活性 剤、20mlの両性電解質(pH3.5-10)、20mlの2-メルカプトエタノール、および0.2m Mの、蒸留脱イオン水に溶解したフェニルメチルスルホニルフルオライドを含有 する溶解バッファーの添加によって溶解した。70μgのタンパクを含有する約30 μlのアリコートを、各ゲル上に載せた。 等電点電気泳動は電荷の変更に敏感であるので、不適当なサンプルの調製に起 因する可能性のある、タンパクの変更(例えば、タンパク分解、グルタミンおよ びアスパラギンの脱アミノ化、シスチンのシスチックアシッドへの酸化、カルバ ミル化)を最小化することが重要である。一旦溶解したサンプルを、短期間(<1 カ月)、重大なタンパク変性を起こさないように、-80℃にて凍結保存する。 2-DPAGEを、前に記載されたように(Strahler等,Journal of Clinical Inves tigation,1990,85:200-207)実施した。殆どの場合、アリコートを即座に等電 点電気泳動ゲル上に適用した。一次元ゲルは、1l当たり50mlの両性電解質を含 んでいた(pH3.5-10)。等電点電気泳動は、1,200Vにて16時間および1,500Vにて2 時間実施した。20個のゲルを同時に泳動させた。二次元分離のために、アクリル アミド勾配11.4-14.0g/dlを使用した。ゲル中のタンパクスポットを、メリル等 の銀−染色技術(Merril等,Science,1981,211:1437-1438)を使用して、可視化 した。肺癌の固定化pH勾配(IPG)2-Dゲル キャリヤー両性電解質を主成分とする2-Dパターンの生成に加えて、固定化pH 勾配を使用した第二の組のパターンを、多数の該腫瘍に対して生成した。 サンプルは、上記の肺癌のCAを主成分とする2-Dゲルと同様にして調製した。 一次元の分離に対して、固定化pH勾配は、pH範囲4-10に及んだ。この二次元は、 該CAを主成分とする2-Dゲルと同様であった。 IPGゲルは、特定のpK値を有する、カルボキシルまたは三級アミノ基をもつア クリルアミド誘導体を使用して調製した。線形pH勾配は、濃厚な酸性溶液および 希薄な塩基性溶液から、2-チャンバー微小勾配形成装置を使用して得る。このpH 勾配を、グリセロールの同時線形勾配によって、該インモビリン(Immobiline)- アクリルアミド−ビスアクリルアミドマトリックスの重合中安定化させる。pHを 制限するためにインモビリンを滴定することによる、緩衝性インモビリン混合物 の処方、即ち狭い範囲のpH勾配(1pH単位)または広い範囲のpH勾配(>1pH単位 、6pH単位まで)に対する溶液は公開されている(Gianazza等,Electrophoresis ,1985,6:113およびLKBアプリケーション(application)Note,1984,324)。 該二次元分離は、SDSゲル中で、分子量を基にしてタンパクを分離する。11.5 〜14%T(2.6%の架橋度)のアクリルアミド勾配は、分子量15,000〜100,000のタン パクを効果的に分離する。この範囲外のタンパクは、それ程十分に解像されない 。10,000Da未満の分子量をもつタンパクは、染料フロントと近接して泳動し、解 像されない。コンピュータを使用した2-Dゲルの解析 各ゲルを1024×1024画素フォーマットで走査させ、ここでは各画素は、種々の 強度を表す256個の可能な値の一つをもつことができる。画像研究用のスポット リストを、マスター画像のスポットリストと一致させる。従って、その結果が調 和したタンパクスポットの1階層(hierarchy)となる。この調和の目的は、該階 層を通して同一のポリペプチドスポットをリンクさせ、Strahler等(1990)によっ て記載されたように、その存在、定量的な変動および特異性を評価する。ゲル間 の個々のタンパクの量を比較するために、調節法を利用する。1mm2当たりの光 学強度単位で測定された、検出されたポリペプチドの積分強度を、至るところに 記載されている、基準ポリペプチドの強度に対して調節する。この調節は、タン パクの積層または染色に起因する、ゲル間の任意の変動を補償するために行う。 対象とする殆どのスポットを定量化し、その結果を表1−5に示した。対象と する、第1-3図に見られる幾つかのスポットは、該表には示されていない。スポ ット除外の要因は以下の通りである。 −これらは、上記のような大きなスポット群の一部である。 −定量的な結果を解析した後に、それらに対する興味が薄れた(例えば、肺32 、44、46、99)。 −それらは既に研究されている。これは、肺スポット番号23-26(np65's)、56 (B23's)、87-89(P18's)、97(CRBP-1)、60(PCNA)、78(Hsp27)並びにNDPK-Aを包 含する。これら顕著なスポットの幾つかを、各腫瘍サンプル(P18、P18a、CRBP-1 、Hsp27、Hsp27a)の特徴付けを補助するために定量した。他の組織におけるスポットの評価 肺腫瘍において興味あることが分かったスポットに関する、幾らかの見識を得 るための試みにおいて、種々の正常な組織および腫瘍組織を研究した。以下のリ ストに含められたスポットは、定量化され、かつ極めて興味深いものと考えられ るスポットの該当するサブセットである。幾つかの定量化されたスポットは、こ の時点では余り興味深くないと考えられた。というのは、肺腫瘍間の差異が、そ れ程統計的に有意ではなく、腫瘍型間の平均の差異がそれ程大きくはなく、ある いは該スポットが、コントロール肺サンプル内の腫瘍よりもそれ程大きく思えな かったからである。 極めて小さなP-値を与えなかったものの、幾つかのスポットが依然として含ま れている。通常、これは、恐らく興味ある差があると思われるが、使用したかな り単純な統計的テストが、群(ゲルバッチ)の作用を無視しており、しかもサン プルが完全には一致していない(誇張された分散度)幾つかの場合によって影響 されるからであると考えられる。また食道癌の研究を含む、以前の研究において 興味あるものとされた場合に、好ましいスポットとされるものであった。 GELS: 脳:髄芽腫、神経膠芽腫、および正常なサンプル 乳癌 白血病:AML=ANLL、CALLおよび正常なPBL 肺癌:偏平上皮(Squ)癌、小細胞(SC)癌、腺癌(Adn)および正常な肺のサンプル (NM) 神経芽腫:種々の段階およびmyc複製数 食道癌:食道の偏平上皮癌(SC)、正常な食道(NE)、胃粘膜(GM)、バレット食道 (BA)、食道腺癌(EA)および噴門の腫瘍(TC) 記載項目: L= 大きい、即ち食道腺癌または噴門の腫瘍よりも大きい M= 中程度、しかし対象とする腫瘍におけるよりも大きくない S= 小さい A= 存在しない S?またはA?は、単に該領域に、腫瘍中に観測されるようなものが存在しないこ とから、幾つかの組織においてスポットを同定できなかったことを意味する。逆 に、L?は、該当位置に大きなスポットが存在するが、同一のスポットであるか否 かが確認されないことを意味する。A*は以下に注記があることを意味する。 最初のスポット数は、肺腫瘍の調和において使用したものである(Ab6148)。第 二のスポット数は、食道由来の該マスター像に基づくものである(Bb9779)。食道 による“@”は、該スポットが該当する食道組織において興味あるとされたもの であることを意味する。しばしば、他の報告における食道サンプル中のこれらス ポットに関して、注記がある。一つの一般的な観測は、SC肺と神経芽腫との比較 が最も容易であることである。 スポットの第一のブロックは、初めにSQまたはAd肺(通常Ad)においてより大 きいと考えられており、一方スポットの第二のブロックは、SC肺サンプルにおい てより大きいと考えられていた。これらの定量的な結果は、種々の型のサンプル におけるスポットサイズに関する、正確な状態を判定するのに使用すべきである 。というのは、しばしばあるスポットは、該型の2つにおいてより大きく、ある いは一つの型において最大であり、もう一つが最小であり、第三の型の腫瘍にお いて中程度であるような、パターンを有する。肺腫瘍に関するスポットの定量 3回のIEFゲル電気泳動から得た、肺偏平上皮腫瘍(Sq)、腺癌腫(Ad)、および 小細胞肺癌(SC)のデジタル像におけるスポットを定量した。全体で9Sq、8Adおよ び9SCサンプルが存在した。該サンプルの起源は、原発腫瘍(PT)または転移性 腫瘍(MT)であった。電気泳動実験によって形成されたこれらゲル群は、該表の第 一の欄にA、BおよびCとして示した。該腫瘍の「段階(Stage)」は“stg”で示し た。 マスター肺癌パターンと一致した像をもつゲルは、殆ど「A」と表示した群由 来のものであった。幾つかのスポットは省略した。というのは、これらが定量困 難であり、以下の表に示された1種のみのスポット群の一員であると思われ、ま たはこれらがすでに公知であるからである。サンプル型間で多少とも不変である と思われる10個の基準スポットをも、該スポットの積分強度データの調節で使用 するために、定量した。これらのスポットは、検査された他の型の組織を示す、 もう一つの表の順序で表示されている。4つの「顕著なスポット(famous spots)」 (L2=ホスホリル化Hsp27、L4=ホスホリル化されていないHsp27、P18およびP18a= ホスホリル化P18)をも、該サンプルの特徴付けを補助する目的で、該表に含めた 。 該10個の基準スポットを使用したゲル同士の補正は、通常の方法となっている ものであった。基準は、本研究における該ゲル全体に渡る各スポットの平均サイ ズを計算することによって作成した。特定のゲルに関する補正値を計算するため に、該基準に対する、該ゲル上の各スポットの比を計算し、(平均log比に対し て、真数をとることによって)該比を平均した。もとのスポットの積分強度を、 この補正因子で割って、以下の表に示した、補正された積分強度を得る。各ゲル に対して、該補正因子を、表の「ダーク(Dark)」の下方に与える。 各スポットに対して、各型のサンプルに関する平均および分散、並びに該3つ の平均が同等であるか否かに関するF-テストのp-値を与える。恐らく肉眼で判定 される、泳動効果および幾つかのスポットに関する個々の効果が見られ、電気泳 動実験により形成された群に従って、ブロックとして該データを表に示した理由 は、この泳動効果である。しばしば、群効果(group effects)を考慮したテスト に関する有意性が大きくなり、あるいは大きな値をもつ単一の個体を省略するこ とにより、分散を低下することが、該P-値を大幅に変更するのに十分であること が理解できる。有力なマーカー 14.小細胞肺癌において大きなスポットとして現れるもの。これは正常な肺組 織には見られず、肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌では小さなスポットとして現 れる。殆どの他の組織および大きな髄芽腫を除く癌においては、これは低強度ス ポットとして現れる。 15.スポット14と同様な強度および組織分布パターンをもつもの。分離されな い関連ポリペプチドの一群を表すものと思われる。 16.小細胞肺癌において中程度の強度をもつスポットとして現れるもの。これ は少量で正常な肺組織にも存在し、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌におい ては小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および大きな髄芽腫を除く癌 においては、これは存在しないか、あるいは低強度スポットとして現れる。 17.小細胞肺癌において大きな強度をもつスポットとして現れるもの。これは 正常な肺組織中に少量で存在し、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌において は小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および大きな髄芽腫を除く癌に おいては、これは存在しないか、あるいは低強度スポットとして現れる。 22.小細胞肺癌において中程度の強度をもつスポットとして現れるもの。これ は少量で正常な肺組織にも存在し、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌におい ては小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および癌においては、これは 存在しないか、あるいは低強度スポットとして現れる。 27.小細胞肺癌において中程度の強度をもつスポットとして現れるもの。これ は正常な肺組織には存在せず、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌においては より小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および癌においては、これは 存在しないか、あるいは低強度スポットとして現れる。 31.これは、小細胞肺癌において中程度乃至高い強度をもつスポットである。 これは正常な肺組織には存在せず、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌におい てはより小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および癌においては、こ れは存在しないか、あるいは低強度スポットとして現れる。 33.小細胞肺癌において中程度の強度をもつスポットとして現れるもの。これ は正常な肺組織、肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌には存在しない。殆どの他の 組織および癌においては、これは存在しないか、あるいは低強度スポットとして 現れる。 50.小細胞肺癌において顕著なスポットとして現れ、正常な肺、肺の腺癌およ び偏平上皮細胞肺癌においては小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織な たびに大きな脳および幾つかの脳腫瘍を除く癌においては、これは中程度乃至低 い強度のスポットとして現れる。 68.小細胞肺癌において中程度のサイズのスポットとして現れ、正常な肺、肺 の腺癌および偏平上皮細胞肺癌においてはより小さなスポットとして現れる。殆 どの他の組織ならびに大きな脳および幾つかの脳腫瘍を除く癌においては、これ は中程度乃至低い強度のスポットとして現れる。 47.小細胞肺癌において大きな強度をもつスポットとして現れるもの。これは 正常な肺組織には存在せず、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌においては小 さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および癌においては、これは低強度 スポットとして現れる。 57.小細胞肺癌において中程度の強度をもつスポットとして現れるもの。これ は正常な肺組織、肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌ではより小さい。殆どの他の 組織および癌において、これは低強度スポットとして現れる。 58.小細胞肺癌において高い強度をもつスポットを生ずる。これは、正常な肺 組織、肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌においてはより小さい。殆どの他の組織 および大きな脳のものを除く癌において、これは低強度乃至中程度の強度をもつ スポットとして現れる。 59.小細胞肺癌および食道腺癌において高い強度をもつスポットを生ずる。こ れは、正常な肺組織、肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌においてはより小さい。 殆どの他の組織および大きな脳のものを除く癌において、これは低強度乃至中程 度の強度をもつスポットとして現れる。 61.これは、小細胞肺癌においては、中程度乃至高い強度をもつスポットであ る。これは正常な肺組織には存在せず、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌に おいてはより小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および癌において、 これは存在しないか、低強度のスポットとして現れる。 66.これは、小細胞肺癌においては、中程度乃至高い強度をもつスポットであ る。これは正常な肺組織には存在せず、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌に おいてはより小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および癌において、 これは存在しないか、低強度のスポットとして現れる。 67.小細胞肺癌において大きなスポットとして現れる。これは正常な肺組織に は存在せず、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌においては小さなスポットと して現れる。殆どの他の組織および大きな関連する脳のものを除く癌において、 これは存在しないか、低強度のスポットとして現れる。 73.小細胞肺癌において中程度の強度をもつスポットとして現れる。これは正 常な肺組織には存在しないか小さいものであり、かつ肺の腺癌および偏平上皮細 胞肺癌においては小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および中程度の 関連する脳のものを除く癌において、これは存在しないか、低強度のスポットと して現れる。 74.恐らく73と関連している。小細胞肺癌において中程度の強度をもつスポッ トとして現れる。これは正常な肺組織には存在しないか小さいものであり、かつ 肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌においては小さなスポットとして現れる。殆ど の他の組織および中程度の関連する脳のものを除く癌において、これは存在しな いか、低強度のスポットとして現れる。 81.これは、小細胞肺癌においては、高強度をもつスポットである。これは、 正常な肺組織には存在せず、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌においてはよ り小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および癌においては、これは存 在しないか、低強度のスポットとして現れる。 105. これは、小細胞肺癌においては、中程度乃至高い強度をもつスポットで ある。これは、正常な肺組織、肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌においては小さ い。殆どの他の組織および癌においては、これは存在しないか、低強度のスポッ トとして現れる。 86.これは、小細胞肺癌においては、高強度をもつスポットである。これは正 常な肺組織、肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌においては小さい。殆どの他の組 織および癌においては、これは存在しないか、または低強度のスポットとして現 れる。 97.これは、小細胞肺癌においては、高強度をもつスポットである。これは正 常な肺組織では存在せず、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌においては小さ い。殆どの他の組織および癌においては、これは存在しないか、低強度のスポッ トとして現れる。 98.これは、小細胞肺癌においては、中程度乃至高い強度をもつスポットであ る。これは、正常な肺組織では存在せず、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺癌 においてはより小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および癌において は、これは存在しないか、低強度のスポットとして現れる。 106. これは、小細胞肺癌においては、中程度乃至高い強度をもつスポットで ある。これは、正常な肺組織では存在せず、かつ肺の腺癌および偏平上皮細胞肺 癌においてはより小さなスポットとして現れる。殆どの他の組織および癌におい ては、これは存在しないか、低強度のスポットとして現れる。 109. 偏平上皮細胞肺癌において、中程度の強度をもつスポットとして現れ、 かつ正常な肺組織では存在せず、また大きな偏平上皮食道癌を除く他の癌におい ては、存在しないか、あるいは小径のスポットとして現れる。 101. 偏平上皮細胞肺癌および肺の腺癌において、中程度の強度をもつスポッ トとして現れ、正常な肺組織においては小さい。これは、大きな偏平上皮食道癌 を除く他の癌においては、存在しないか、小径のスポットとして現れる。 102. 101と類似する発現パターンをもつもの。 107. 偏平上皮細胞肺癌および腺癌において、高い強度をもつスポットとして 現れ、正常な肺組織においては、存在しないか、小さい。これは、小細胞肺癌に おいては、小さなものであり、また多数の他の癌においては、中程度乃至大きな ものである。 21.偏平上皮細胞肺癌および腺癌において、高い強度をもつスポットとして現 れ、正常な肺組織においては中程度のものであり、また小細胞肺癌においては、 小さなものである。また、これは食道の偏平上皮細胞癌および腺癌においても大 きなものであり、かつ他の癌においては種々の変動するサイズのものとして現れ る。 62.偏平上皮細胞肺癌および腺癌において、高い強度をもつスポットとして現 れ、正常な肺においては中程度のものであり、また小細胞肺癌においては、小さ なものである。他の癌においては種々の変動するサイズのものとして現れる。 79.偏平上皮細胞肺癌および腺癌において、高い強度をもつスポットとして現 れ、正常な肺においては大きなものである。これは、小細胞肺癌においては、小 さなものである。他の組織および癌においては種々の変動するサイズのものとし て現れる。 80.偏平上皮細胞肺癌および腺癌において、高い強度をもつスポットとして現 れ、また小細胞肺癌においては、小乃至中程度のものである。これは、殆どの他 の組織において検出することは困難であるか、あるいは存在しない。 90.偏平上皮細胞肺癌および腺癌において、高い強度をもつスポットとして現 れ、また小細胞肺癌においては、小乃至中程度のものであり、しかも正常な肺に おいては小さなものである。他の組織および癌においては種々の変動するサイズ のものとして現れる。 95.偏平上皮細胞肺癌および腺癌においては、染料フロント近傍の大きなスポ ットとして現れ、また小細胞肺癌においては、小乃至中程度のものであり、しか も正常な肺組織においては小さなものである。他の組織および癌においては変動 性のものであるか、検出不能である。 43.偏平上皮細胞肺癌および腺癌においては、高強度のスポットとして現れ、 また小細胞肺癌においては、小乃至中程度のものである。多くの他の組織におい ては検出が困難であるか、あるいは存在しない。 29.偏平上皮細胞肺癌および腺癌においては、大きなスポットとして現れ、ま た小細胞肺癌および正常な肺組織においては、小乃至中程度のものである。他の 殆どの組織おいては変動性のものである。 40.偏平上皮細胞肺癌および腺癌においては、大きなスポットとして現れ、ま た小細胞肺癌および正常な肺組織においては、小乃至中程度のものである。他の 殆どの他の組織おいては変動性のものである。 42.これは、目立たないスポットであり、偏平上皮細胞肺癌および腺癌におい て最も顕著であり、殆どの他の組織おいてはより小さいか、存在しない。 53.肺腺癌において顕著な、一連のスポットの一部である。 83.このスポットは、偏平上皮細胞肺癌および腺癌において顕著であり、殆ど の他の組織おいてはより小さいか、存在しない。 92.これは、目立たないスポットであり、偏平上皮細胞肺癌および腺癌におい て最も顕著であり、殆どの他の組織おいては極めて小さいか、存在しない。 94.このスポットは、偏平上皮細胞肺癌および腺癌において顕著であり、殆ど の他の組織おいては検出が困難であるか、存在しない。 84.このスポットは、肺および食道腺癌および偏平上皮細胞癌において最も顕 著であり、他の組織および癌においては、変動性のものである。 100. これは、目立たないスポットであり、偏平上皮細胞肺癌および腺癌にお いて最も顕著であり、殆どの他の組織おいては極めて小さいか、存在しない。 96.偏平上皮細胞肺癌および腺癌においては、高い強度をもつスポットとして 現れ、また小細胞肺癌および正常な肺組織においては、小乃至中程度のものであ る。他の殆どの他の組織おいては変動性のものである。抗体の生産 該ゲルから溶出した該タンパク、またはそのペプチドフラグメントを、抗体生 産用の免疫原として使用できる。これら抗体はポリクローナル抗体であり得、あ るいはモノクローナル抗体であり得る。該抗体は、当業者には公知の方法によっ て製造される。極めて高いアフィニティーおよび特異性をもつ抗体は、癌のマー カー用の免疫学的なテストのために使用できる。 ポリクローナル抗体を製造するために、通常アジュバントと混合される該免疫 原を、宿主動物、例えばマウス、モルモット、ラビット、ヤギまたはウマに注入 する。該注入は、同一のサイトまたは異なるサイトに、規則的なまたは不規則的 な間隔で繰り返される。該宿主動物から周期的に採血し、最適の力価が達成され たことが認められるまで、その抗体力価を評価する。該抗体は、採血によって該 宿主動物から採取した抗血清から、あるいは当分野で公知の体細胞ハイブリダイ ゼーション技術により、得ることができる。 モノクローナル抗体は、当分野で公知の、例えばKohler & Milstein(Nature , 1975,vol.256,pp.495-497)によって製造することができる。一般に、脾細胞 は、該免疫原またはそのフラグメントを注入した、宿主動物から得られる。該脾 細胞は、該注入された宿主動物と同一または異なる種の、不死化細胞系(セルラ イン)、好ましくはミエローマ細胞系との細胞融合により不死化される。該融合 細胞をクローニングし、得られるハイブリドーマを、該免疫原と特異的に結合す るモノクローナル抗体の産生についてスクリーニングする。 本出願において、用語「免疫学的アッセイ」とは、物質の定量のための免疫学 的技術において公知の任意の方法を意味する。免疫学的アッセイの例は、ラジオ イムノアッセイである。インビボでの適用 製造した該抗体は、放射性標識と複合化して、患者に注入することができる。 適当な撮像技術を利用して、該放射能により複合化した抗体を用いて、腫瘍の位 置の特定を行うことができる。該抗体と結合した放射能の量がかなり増大した場 合、または該抗体が、または毒素、抗−腫瘍薬物と複合化されている場合には、 該複合体は、インビボで腫瘍細胞を殺すのに使用することができる。該抗体は、 ターゲット機能を与え、該毒素、抗−腫瘍薬物または放射能は、該抗体により標 的とされた細胞を殺す。該放射性標識は、α−粒子、β−粒子またはγ線を放出 する任意の同位体であり得る。該毒素は、任意の物質、例えば細胞に対して有毒 であることが知られているリシンであり得る。該抗−腫瘍薬物は、腫瘍を治療す るのに有効な任意の薬物、例えばダウノルビシン、5-フルオロウラシル、もしく はその誘導体、またはメトトレキセートを包含する。放射能、毒素または腫瘍治 療用薬物と組み合わせた抗体の使用は、当分野で公知であり、例えばRoitt,I. 等,Immunology,1996,pp.20.8 & 20.9,モスビー、ロンドンを参照のこと。 この文献を本発明に援用する。有効投与量は、体重1kg当たり0.005〜500mg抗体 であり得る。この複合体は、静脈内、筋肉内または皮下注射によって投与できる 。 該タンパクマーカーはまた、肺腫瘍の免疫療法で使用することもできる。例え ば、患者の血液由来の免疫担当細胞を、インビトロにて、該患者が罹患している 肺腫瘍のサブタイプに対して特異的な、1種以上のタンパクマーカーに繰り返し 暴露することができる。これらの攻撃した免疫担当細胞を、該肺腫瘍の免疫療法 のために、後に同一の患者に注入することができる。遺伝子療法 本発明の方法によって同定された腫瘍特異的タンパクに対応する遺伝子を、単 離し、かつ同定することができる。所定のタンパクに対応する該遺伝子を単離す るための方法は、当業者には周知である。次いで、この遺伝子を、分子生物学的 技術によって不活性化し、かつ遺伝子療法によってその身体内で置換することが できる。あるいはまた、該腫瘍特異的マーカーの遺伝子に対する、アンチセンス 分子を作成し、該アンチセンス分子を治療薬物として使用することができる。当 業者にとっては公知の、上記方法の何れかを利用して、該腫瘍特異的遺伝子発現 を減じる。MRP8 およびMRP14並びにその腫瘍生物学との関連性、および腫瘍マーカーとして の研究 種々の型の肺腫瘍(即ち、偏平上皮細胞癌、腺癌および小細胞癌)由来の2Dタ ンパクパターンを比較する研究において、あるタンパクスポットが、これらの腫 瘍型において同定され、これは該患者の正常な肺組織中には存在しないことが分 かった。このタンパクは、配列MLTELEKALNを与え、これはヒトMRP-8と100%の相 同性をもつ。更に、大きなMRP-8スポットを有する肺腫瘍に対する該2Dタンパク パターンに関連して、付随的な低分子量のスポット対の存在が認められ、このこ とは、公開された数値との比較により明らかとなるように、MRP-14の二つの型と 一致する(MRP14は、4コドン離れて位置する2つの翻訳開始サイトをもつ)。肺 腫瘍において過度に発現された該スポットタンパクの中で、好ましいスポットタ ンパクは、MRP8およびMRP14である。MRP8 およびMRP14の腫瘍生物学との関連性 MRP8(10kDa)およびMRP14(14kDa)は、両者共にカルシウム結合タンパクであっ て、EF−ハンドタンパクのS100ファミリー(family)に属し、一ファミリーは少な くとも17の構成員からなる。タンパクのこのファミリーに対する遺伝子として興 味深いのは、ヒト染色体Iq21に位置しており、該染色体の領域は、しばしば異な る腫瘍型で配列されている。これらタンパクは、分化、細胞サイクルの調節およ び細胞骨格/膜相互作用中に、ある役割を演じることが報告されている。これら タンパク両者は、いずれかの末端における疎水性領域の側面に位置し、かつ中央 のヒンジ領域によって分離された、2つの別々のEF−ハンドで構成される。MRP8 は、マクロファージにおける走化性活性を媒介することが明らかにされている。 興味深いことに、該ヒンジ領域(該2つのEF−ハンド領域間)によってコードさ れるペプチドは、この効果を特異的に媒介することが示された。従って、これら タンパクは、癌を包含する、慢性的な炎症を生ずる疾患においてある役割を演じ ているものと思われる。 該N-末端およびカルボキシ−末端EF−ハンドの両者は、カルシウムを結合する ことができるが、該カルボキシ−末端EF−ハンドが、より高いアフィニティーを もつ。MRP8およびMRP14は、両者共に顆粒球および単球から分泌されることが示 されている。これらタンパクは、古典的なシグナルペプチドをもたないので、該 タンパクがどのようにして分泌されるかについては、現時点では不明である。一 つの可能性は、カルシウムの結合が、該膜との相互作用を可能とする疎水性ドメ インを露出させ、結果として該膜の分泌を生ずる可能性があることにある。MRP8 およびMRP14の両者が、ホモダイマー化し、また相互にヘテロダイマー化して、 種々の分子量をもつ複合体を生成することが明らかにされている。各ホモダイマ ーまたはヘテロダイマー型の正確な機能については、現時点では不明である。 嚢胞性繊維症抗原に対する抗体(MRP8およびMRP14のヘテロダイマー化により 形成されるエピトープ)も、MRP14であることが示された14kDaの抗原に対して正 の反応を生じるであろう。この抗体は市販品として入手可能である。この抗体は 、同一の患者由来の腫瘍組織および対応する正常な組織部分に関する、免疫組織 化学のために利用されている。これらの染色された組織部分は、該正常な肺組織 において最小の染色性を示した。腫瘍組織において幾分高い反応性が見られたが 、これは恐らく高濃度での浸潤性細胞の存在によるものと思われた。しかしなが ら、注目すべきことは、該腫瘍に極近接する正常を組織で構成される領域にお いて、かなり多量の免疫反応性が存在し、従って浸潤性細胞(即ち、顆粒球、単 球および/またはマクロファージ)が、該腫瘍に補給されていることを示唆して いる。更に、該抗体が、正常な個体の血清中に存在するものと思われる濃度より も高い濃度で存在する、肺腫瘍に罹患した患者の血清中の特異的な14kDaのタン パクを識別するか否かを検査した。14例の肺腫瘍患者および14例の正常な個体の 血清を、1D電気泳動によって分離し、得られるタンパクをPVDF膜に転写し、かつ 市販品として入手できる抗体を使用して精査した。14kDaにおいて可視化したバ ンド内の、反応性の積分強度分析は、正常な個体(n=14;0.09なる平均強度)由来 の血清における反応性と比較して、腫瘍患者(n=14;0.46なる平均強度)由来の血 清中で、顕著に高い反応性を示した。 これらの発見は、該MRPが腫瘍組織中に検出された、癌の種々の型のスクリー ニングにおける、MRPに対する抗体の役割を示している。配列決定 幾つかの上記スポットタンパクのアミノ酸配列決定を実施した。該スポットを 該ゲルから溶出し、配列決定分析にかける。幾つかの該スポットタンパクのアミ ノ酸配列を以下に報告する。該スポットタンパクと該配列番号(Seq.IDNo.)との 対応性を以下の表に示す。 Seq .ID No. スポットタンパク 1 16 2 59 3 67 4 80 5 84 6 90 7 92 8 95 9 107 10 109(主な成分) 11 109(微量成分) スポットタンパク109は、2つの成分を含む。該主な成分および微量成分の配 列を、それぞれ配列番号10および11(Seq.ID No.10および11)に記載する。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年3月19日(1999.3.19) 【補正内容】 請求の範囲 1. スポット14、15、16、17、21、22、27、29、31、33、40、42、43、47、50、 53、57、58、59、61、62、66、68、73、74、79、81、83、84、86、90、94、95、 96、97、98、100、101、102、105および106からなる群から選ばれる非−腫瘍組 織と比較して、肺腫瘍中で過度に発現されるタンパク。 2. 請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する、抗体または抗原と 結合するそのフラグメント。 3. 肺腫瘍のサブタイプを確立し、もしくは肺腫瘍の進行を追跡するためのスク リーニング法であって、 a)動物もしくはヒト中の、または動物もしくはヒト由来のサンプル中の、スポ ット14、15、16、17、21、22、27、29、31、33、40、42、43、47、50、53、57、 58、59、61、62、66、67、68、73、74、79、80、81、83、84、86、90、92、94、 95、96、97、98、100、101、102、105、106、107および109からなる群から選ば れる、少なくとも1種のタンパクの量を測定し、そして b)肺腫瘍の存在、そのサブタイプ、またはその段階と、該タンパク量とを相関 させる工程を含むことを特徴とする上記方法。 4. 該タンパクの量を免疫学的アッセイにより測定する請求の範囲第3項に記載 の方法。 5. 該タンパクの量を2-Dゲル電気泳動により測定する請求の範囲第3項に記載 の方法。 6. 該少なくとも1種のタンパクが、動物もしくはヒト中の、または動物もしく はヒト由来のサンプル中のスポット14、15、16、17、21、22、27、29、31、33、 40、42、43、47、50、53、57、58、59、61、62、66、67、68、73、74、79、80、 81、83、84、86、90、92、94、95、96、97、98、100、101、102、105、106、107 および109からなる群から選ばれる複数のタンパクである請求の範囲第3項に記 載の方法。 7. 該タンパクの量を、免疫学的アッセイにより測定する、請求の範囲第6項に 記載の方法。 8. 該タンパクの量を2-Dゲル電気泳動により測定する請求の範囲第6項に記載 の方法。 9. 請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する、抗体または抗原と 結合するそのフラグメントの製造法であって、 a)動物を請求の範囲第1項に記載のタンパクで免疫し、 b)該動物から血清を採取し、そして c)該血清から、請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する、抗体 または抗原と結合するそのフラグメントを単離する工程を含むことを特徴とする 上記方法。 10.請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する、モノクローナル抗 体または抗原と結合するそのフラグメントの製造法であって、 a)動物を請求の範囲第1項に記載のタンパクで免疫し、 b)該動物から脾細胞を単離し、 c)該脾細胞をミエローマ細胞と融合し、 d)該融合細胞を育成し、 e)該融合細胞を、請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する抗体 についてテストし、そして f)請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する、任意の抗体または 抗原と結合するそのフラグメントを単離する工程を含むことを特徴とする上記方 法。 11.組織部分における腫瘍組織の検出方法であって、 a)組織部分を、MRP8およびMRP14のヘテロダイマー化により形成されるエピト ープに対して特異的な抗体で処理し、 b)任意の未結合抗体を洗い流し、そして c)腫瘍組織の存在に関する指標として、該組織部分における結合抗体の量を測 定する工程を含むことを特徴とする上記方法。 12.該腫瘍が肺腫瘍である請求の範囲第11項に記載の方法。 13.動物またはヒト内の腫瘍の検出方法であって、 a)該動物またはヒト由来の血清サンプル中のタンパクを分離し、 b)該タンパクを膜に転写し、 c)該タンパクを、MRP8およびMRP14のヘテロダイマー化により形成されるエピ トープに対して特異的な抗体を使用して精査し、 d)結合した抗体の量を測定し、 e)バンド内の反応性の強度を積分し、そして f)該積分強度と、腫瘍の存在または段階とを相関付ける工程を含むことを特徴 とする上記方法。 14.該腫瘍が肺腫瘍である請求の範囲第13項に記載の方法。 15.該バンドが14kDaである請求の範囲第14項に記載の方法。 16.請求の範囲第1項記載のタンパクをコード化する単離された遺伝子であって 、該タンパクが、a)配列番号(Seq.ID No.)1、b)配列番号(Seq.ID No.)5、お よびc)配列番号(Seq.ID No.)8からなる群から選ばれるアミノ酸配列を含むこと を特徴とする上記単離遺伝子。 17.治療を必要とする動物またはヒトにおける腫瘍を治療する方法であって、 a)請求の範囲第2項に記載の抗体または抗原と結合するそのフラグメントを、 放射性物質、毒素または抗−腫瘍薬物と複合化し、そして b)該複合体の有効量を該動物またはヒトに投与する工程を含むことを特徴とす る上記方法。 18.治療を必要とする動物またはヒトにおける腫瘍を治療する方法であって、 a)該動物またはヒト由来の免疫担当細胞を、スポット14、15、16、17、21、22、 27、29、31、33、40、42、43、47、50、53、57、58、59、61、62、66、67、68、 73、74、79、80、81、83、84、86、90、92、94、95、96、97、98、100、101、10 2、105、106、107および109からなる群から選ばれる少なくとも1種のタンパク に暴露し、そして b)該免疫担当細胞を、該動物またはヒトに注入して腫瘍を治療する工程を含む ことを特徴とする上記方法。 19.動物またはヒト内の肺癌を診断する方法であって、該動物またはヒト由来の 血清サンプル中の肺腫瘍において過度に発現する、MRP8およびMRP14からなる 群から選ばれる少なくとも一種のタンパクを検出し、そして該タンパクの検出を 肺腫瘍の存在と相関させる工程を含むことを特徴とする上記方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 C07K 16/18 C07K 14/435 C12P 21/08 16/18 G01N 33/574 A C12P 21/08 (C12P 21/08 G01N 33/574 C12R 1:19) //(C12P 21/08 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:19) A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. スポット14、15、16、17、21、22、27、29、31、33、40、42、43、47、50、 53、57、58、59、61、62、66、68、73、74、79、81、83、84、86、90、94、95、 96、97、98、100、101、102、105および106からなる群から選ばれる非−腫瘍組 織と比較して、肺腫瘍中で過度に発現されるタンパク。 2. 請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する、抗体または抗原と 結合するそのフラグメント。 3. 肺腫瘍のサブタイプを確立し、もしくは肺腫瘍の進行を追跡するためのスク リーニング法であって、 a)動物もしくはヒト中の、または動物もしくはヒト由来のサンプル中の、スポ ット14、15、16、17、21、22、27、29、31、33、40、42、43、47、50、53、57、 58、59、61、62、66、67、68、73、74、79、80、81、83、84、86、90、92、94、 95、96、97、98、100、101、102、105、106、107および109からなる群から選ば れる、少なくとも1種のタンパクの量を測定し、そして b)肺腫瘍の存在、そのサブタイプ、またはその段階と、該タンパク量とを相関 させる工程を含むことを特徴とする上記方法。 4. 該タンパクの量を免疫学的アッセイにより測定する請求の範囲第3項に記載 の方法。 5. 該タンパクの量を2-Dゲル電気泳動により測定する請求の範囲第3項に記載 の方法。 6. 該少なくとも1種のタンパクが、動物もしくはヒト中の、または動物もしく はヒト由来のサンプル中のスポット14、15、16、17、21,22、27、29、31、33、 40、42、43、47、50、53、57、58、59、61、62、66、67、68、73、74、79、80、 81、83、84、86、90、92、94、95、96、97、98、100、101、102、105、106、107 および109からなる群から選ばれる複数のタンパクである請求の範囲第3項に記 載の方法。 7. 該タンパクの量を、免疫学的アッセイにより測定する、請求の範囲第6項に 記載の方法。 8. 該タンパクの量を2-Dゲル電気泳動により測定する請求の範囲第6項に記載 の方法。 9. 請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する、抗体または抗原と 結合するそのフラグメントの製造法であって、 a)動物を請求の範囲第1項に記載のタンパクで免疫し、 b)該動物から血清を採取し、そして c)該血清から、請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する、抗体 または抗原と結合するそのフラグメントを単離する工程を含むことを特徴とする 上記方法。 10.請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する、モノクローナル抗 体または抗原と結合するそのフラグメントの製造法であって、 a)動物を請求の範囲第1項に記載のタンパクで免疫し、 b)該動物から脾細胞を単離し、 c)該脾細胞をミエローマ細胞と融合し、 d)該融合細胞を育成し、 e)該融合細胞を、請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する抗体 についてテストし、そして f)請求の範囲第1項に記載のタンパクと特異的に結合する、任意の抗体または 抗原と結合するそのフラグメントを単離する工程を含むことを特徴とする上記方 法。 11.組織部分における腫瘍組織の検出方法であって、 a)組織部分を、MRP8およびMRP14のヘテロダイマー化により形成されるエピト ープに対して特異的な抗体で処理し、 b)任意の未結合抗体を洗い流し、そして c)腫瘍組織の存在に関する指標として、該組織部分における結合抗体の量を測 定する工程を含むことを特徴とする上記方法。 12.該腫瘍が肺腫瘍である請求の範囲第11項に記載の方法。 13.動物またはヒト内の腫瘍の検出方法であって、 a)該動物またはヒト由来の血清サンプル中のタンパクを分離し、 b)該タンパクを膜に転写し、 c)該タンパクを、MRP8およびMRP14のヘテロダイマー化により形成されるエピ トープに対して特異的な抗体を使用して精査し、 d)結合した抗体の量を測定し、 e)バンド内の反応性の強度を積分し、そして f)該積分強度と、腫瘍の存在または段階とを相関付ける工程を含むことを特徴 とする上記方法。 14.該腫瘍が肺腫瘍である請求の範囲第13項に記載の方法。 15.該バンドが14kDaである請求の範囲第14項に記載の方法。 16.請求の範囲第1項記載のタンパクをコード化する単離された遺伝子であって 、該タンパクが、a)配列番号(Seq.ID No.)1、b)配列番号(Seq.ID No.)2、c )配列番号(Seq.ID No.)5、d)配列番号(Seq.ID No.)6およびe)配列番号(Seq.I D No.)8からなる群から選ばれるアミノ酸配列を含むことを特徴とする上記単離 遺伝子。 17.治療を必要とする動物またはヒトにおける腫瘍を治療する方法であって、 a)請求の範囲第2項に記載の抗体または抗原と結合するそのフラグメントを、 放射性物質、毒素または抗−腫瘍薬物と複合化し、そして b)該複合体の有効量を該動物またはヒトに投与する工程を含むことを特徴とす る上記方法。 18.治療を必要とする動物またはヒトにおける腫瘍を治療する方法であって、 a)該動物またはヒト由来の免疫担当細胞を、スポット14、15、16、17、21、22 、27、29、31、33、40、42、43、47、50、53、57、58、59、61、62、66、67、68 、73、74、79、80、81、83、84、86、90、92、94、95、96、97、98、100、101、 102、105、106、107および109からなる群から選ばれる少なくとも1種のタンパ クに暴露し、そして b)該免疫担当細胞を、該動物またはヒトに注入して腫瘍を治療する工程を含む ことを特徴とする上記方法。
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