JP2001511123A - アミロイド症の治療のためのイミノ−アザ−アントラシクリノン誘導体 - Google Patents

アミロイド症の治療のためのイミノ−アザ−アントラシクリノン誘導体

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JP2001511123A JP53153498A JP53153498A JP2001511123A JP 2001511123 A JP2001511123 A JP 2001511123A JP 53153498 A JP53153498 A JP 53153498A JP 53153498 A JP53153498 A JP 53153498A JP 2001511123 A JP2001511123 A JP 2001511123A
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カルーソ,ミケーレ
フアイアルデイ,ダニエラ
バンデイエラ,テイツイアーノ
ランセン,ジヤクリーヌ
スアラート,アントニーノ
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フアルマシア・エ・アツプジヨン・エツセ・ピー・アー
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Abstract

(57)【要約】 式(1)[式中、R1およびR2はそれぞれ、水素および有機残基から選択され、R3は式OR6またはNR78で示される基である]で示される化合物または医薬的に許容されるその塩は、アミロイド症の治療に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】アミロイド症の治療のためのイミノ−アザ−アントラシクリノン誘導体 本発明は、イミノ−アザ−アントラシクリノン誘導体、アミロイド症の治療の ためのそれらの使用、それらの製造方法、およびそれらを含有する医薬組成物に 関する。 アミロイド症、細胞死、および組織機能の損失の関係は、いくつかの神経変性 障害を含む種々の障害に関連していると考えられる。従って、アミロイド形成の 予防および/またはアミロイド分解(degradation)の誘発は、末梢 アミロイド症およびアルツハイマー型神経変性障害を含むアミロイド症に関係す る全ての病理学的障害にとって重要な治療法である。 本発明は、イミノ−アザ−アントラシクリノン、およびアミロイド症の治療に おけるそれらの治療に関する。この新規な種類の分子は、アントラザロンと称す る親化合物から誘導され、このアントラザロンは、架橋複素環に縮合したアント ラキノン系の存在を特徴とし、その構造は下記式: によって示される。 アントラザロンは、8−アザ−アントラシクリノンに関連する、アントラザリ ノンと称することができる新規な種類の分子の1つであると考えられる。 本発明の化合物は、架橋複素環上のイミノ官能基の存在を特徴とする。 より詳しくは、本発明は、式[式中: − R1は、 水素、 ヒドロキシル、 C1 〜16アルキル、 C1 〜16アルコキシル、 C3 〜8シクロアルコキシル、 ハロゲン、 非置換か、あるいは、アシル、トリフルオロアシル、アラルキル、アリー ル、OSO2(R4)[式中、R4はアルキルまたはアリールである]でモノ−また はジ−置換されていてもよいアミノ、 から選択され、 − R2は、 水素、 RB−CH2−[式中、RBは、アリール基、ヘテロシクリル基、または式Rc −CH=CH−[式中、Rcは、水素、C1 〜16アルキル、C2 〜8アルケニルまた はC3 〜8シクロアルキルである]で示される基、を表す]、 C1 〜16アルキル、 C3 〜8シクロアルキル、 アリール−C1〜C16−アルキル、 アリールオキシ−C1〜C16−アルキル、 式−C(R5)=Oで示されるアシル[式中、R5は、 水素、 C1 〜16アルキル、 C2 〜16アルケニル、 C3 〜8シクロアルキル、 アリール、 ヘテロシクリル、 から選択される]、 アミノ酸のアシル残基、 から選択され、 − R3は、 式OR6で示される基[式中、R6は、 水素、 C1 〜16アルキル、 C2 〜16アルケニル、 C3 〜8シクロアルキル、 アリール−C1〜C6−アルキル、 アリール、 を表す]、 式NR78で示される基[式中、R7およびR8は、同じであっても異なっ ていてもよく、 水素、 C1 〜16アルキル、 アラルキル、 C2 〜16アルケニル、 C3 〜8シクロアルキル、 ヘテロシクリル、 式−C(R5)=Oで示されるアシル[式中、R5は前記と同様に規定さ れる]、 を表すか、または、R7およびR8が、それらが結合しているN原子と一緒になっ てヘテロシクリルを表す]、 から選択され、 但し、R1がメトキシル基であり、R3がヒドロキシル基であるとき、R2は4− ピリジンメチルでないことを条件とする] で示されるアントラザリノン誘導体、または医薬的に許容されるその塩を提供す る。 好ましい式1の化合物は、 − R1が、 水素、 ヒドロキシ、 メトキシ、 から選択され、 − R2が、 水素、 メチル、 アリル、 ベンジル、 3−ブロモベンジル、 4−トリフルオロメチルベンジル、 4−メトキシベンジル、 (4−ベンジルオキシ)ベンジル、 3,4−ジメトキシベンジル、 3,5−ジt.ブチル−4−ヒドロキシベンジル、 ピリジンメチル、 グリシル、 アラニル、 システイル、 ニコチノイル、 から選択され、 − R3が、 ヒドロキシ、 メトキシ、 エトキシ、 ベンジルオキシ、 ピリジンメチルオキシ、 メチルアミノ、 ジメチルアミノ、 ベンジルアミノ、 4−モルホリニル、 4−メチルピペラジニル から選択される、 化合物である。 「アルキル」基または部分という用語は一般に、C1〜C16アルキル基または 部分である。C1〜C16アルキル基または部 分は、直鎖および分岐鎖アルキル基または部分を包含する。好ましくは、C1〜 C16アルキル基または部分は、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシ ルまたはドデシルあるいはその分岐鎖異性体のようなC1〜C12アルキル基また は部分である。好ましくは、C1〜C12アルキル基または部分は、メチル、エチ ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘ キシルまたはイソヘキシルあるいはその分岐鎖異性体のようなC1〜C6アルキル 基または部分である。 前記のアルキル基および部分は、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ハロゲン 、CF3、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アミノ、モノ−またはジ −アルキルアミノ、カルボキシ、アルキルオキシカルボニルから選択される1つ またはそれ以上の置換基で置換されていてもよい。 本明細書において使用される「アルケニル」という用語は、ノネニル、デセニ ルおよびドデセニルのような16個までの炭素原子を有する直鎖および分岐鎖基 を包含する。好ましいアルケニル基は、8個までの炭素原子を有する。例は、ア リル、ブテニル、ヘキセニル、オクテニルを包含する。 本明細書において使用される「シクロアルキル」という用語は、3〜8個、好 ましくは3〜5個の炭素原子を有するシクロアルキル基を意味する。例としては 、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシ クロオクチルが包含される。 「アリール」基または部分は、C16アルキル、C16アルコキシ、トリフル オロメチル、ハロゲン、ヒドロキシおよびアリールオキシから選択される1個ま たはそれ以上の置換基、好ましくは1個、2個または3個の置換基で任意に置換 されているフェニルまたはナフチルのような、一般に環部分に6〜10個の炭素 原子を有する単環式および二環式芳香族基または部分を包含する。 本明細書において使用される「ヘテロシクリル」という用語は、第二の5また は6員の飽和または不飽和ヘテロシクリル基あるいは前記シクロアルキル基また はアリール基に任意に縮合している、O、SおよびNから選択される少なくとも 1つのヘテロ原子を有する3、4、5または6損の飽和または不飽和複素環を意 味する。 ヘテロシクリル基の例は、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾ リル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾ リル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フラニル、ピラニル、ピリ ジニル、ジヒドロピリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピラジニル、ピリ ミジニル、ピリダジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ベンズイミダゾリル、 ベンゾチアゾリルまたはベンゾオキサゾリル基である。 本明細書において使用される「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素 またはヨウ素を意味する。 本明細書において使用される「アラルキル」という用語は、ベンジル、フェネ チル、ジフェニルメチルおよびトリフェニルメチルのような、前記アリール基で 置換されている前記アルキル基を意味する。 本明細書において使用される「アルコキシ」、「アリールオキシ」または「シ クロアルコキシル」という用語は、酸素原子に結合した前記アルキル、アラルキ ルまたはシクロアルキル基を意味する。 本明細書において使用される「アリールオキシアルキル」という用語は、フェ ノキシエチルまたはフェノキシプロピルのような、酸素原子によって前記アリー ルに結合している前記アル キルを意味する。 本明細書において使用される「アミノ酸」という用語は、グリシン、アラニン 、システイン、フェニルアラニン、チロシン等のような天然アミノ酸を意味する 。 アシル基は一般にC1〜C10アシル基であり、例えば、メタノイル、エタノイ ル、プロパノイル、ブタノイル、t−ブタノイル、s−ブタノイルまたはヘキサ ノイル基のようなC1〜C6アシル基である。 本発明は、式(I)の化合物の全ての可能な異性体およびそれらの混合物、例 えば、ジアステレオマー混合物およびラセミ混合物も包含する。従って、7位お よび9位における立体中心が、RまたはS配置であってもよい(または両配置、 即ち、ステレオマーの混合物が存在する)。同様に、オキシムおよびヒドラゾン が、シンまたはアンチ異性体、あるいはシンおよびアンチ異性体の混合物の形態 であってもよい。 本発明は、塩形成基を有する式の化合物の塩、特に、カルボキシル基または 塩基性基(例えば、アミノ基)を有するそれらの化合物の塩も提供する。 塩は一般に、生理学的に許容される、または医薬的に許容さ れる塩であり、例えば、アルカリ金属およびアルカリ土類金属塩(例えば、ナト リウム、カリウム、リチウム、カルシウムおよびマグネシウム塩)、アンモニウ ム塩、および適切な有機アミンまたはアミノ酸との塩(例えば、アルギニン、プ ロカイン塩)、ならびに、好適な有機または無機酸、例えば、塩酸、硫酸、モノ −およびジカルボン酸およびスルホン酸(例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、酒 石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸)を用いて形成される付加塩 である。 R1、R2およびR3が前記のように規定される式1の化合物は、 (a) 式[式中、R1およびR2は前記のものと同意義である] で示される化合物を、式: R3−NH2 [式中、R3は前記のものと同意義である] で示される化合物と反応させ、および (b) 所望であれば、得られる式の化合物を、適切な化学反応によって、 異なる式の化合物に変換し、および/または、 (c) 式の化合物を、医薬的に許容されるその塩に変換する、 ことによって製造することができる。 式の化合物は、典型的には、メタノール、エタノール、ジオキサンまたはト ルエンから一般に選択される有機溶媒中において、式R3−NH2またはR3−N H2.HA[式中、R3は前記のものと同意義であり、HAは、無機酸、典型的には 塩酸または硫酸を表す]で示される化合物と反応される。化合物R3−NH2また はR3−NH2.HAは、典型的には、2〜5倍の過剰において存在する。式R3 −NH2.HAの化合物が使用される場合は、その反応が、等モル量の有機または 無機塩基の存在下に行われる。その塩基は、典型的には、酢酸ナトリウム、およ び炭酸水素ナトリウムまたはカリウムから選択される。反応は、典型的には、室 温〜約100℃において1〜24時間で行 われる。溶媒は一般にエタノールであり、反応は一般に80℃において2〜4時 間で行われる。 式R3−NH2またはR3−NH2.HAの化合物は一般に商業的に入手可能であ るか、または文献に記載の既知の方法によって製造することができる(例えば、 Houben−Weyl,Methoden der Organischen Chemie、E16a巻、Georg Thieme Verlag、St uttgart 1990年参照)。 R1およびR2が前記のものと同意義であり、R3がOR6[R6は水素である]で ある式の化合物を、文献に記載の既知の方法によって、R1およびR2が前記の ものと同意義であり、R3がOR6[R6は水素またはアリールを表さない]である 式の化合物に変換することができる(例えば、J.Am.Chem.Soc. 1947年、第71巻、3021頁またはFarmaco,Ed.Sci.19 90年、第45巻、1013頁参照)。 R1が前記のものと同意義であり、R2が水素であり、R3がOR6[R6は水素で ない]である式の化合物を、既知のアシル化法によって、R1が前記のものと同 意義であり、R2が式−C(R5)=O[式中、R5は前記のものと同意義である] で示 されるアシル基であり、R3がOR6[R6は水素を表さない]である式の化合 物に変換することができる。好ましくは、変換は、R1が前記のものと同意義で あり、R2が水素であり、およびR3がOR6[R6は水素でない]である式の化合 物を、ジイソプロピルカルボジイミド、ジシクロヘキシルカルボジイミド、また は2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノン(EEDQ )のような縮合剤の存在において、式R5−COOHの酸と反応させることによ って行われる。好ましい反応条件は、室温において、4〜24時間にわたって、 ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミドのような無水溶媒を使用することを 含む。 R1、R2およびR3が前記のものと同意義である式の化合物を、ジクロロメ タン、メタノール、エタノールまたはジオキサンのような適切な有機溶媒に遊離 塩基を溶解し、および、メタノール、エタノールまたはジオキサン中の医薬的に 許容される有機または無機酸の溶液を添加することによって、医薬的に許容され る塩に変換することができる。生成される化合物の塩を、溶液の蒸発または濃 縮によって得るか、またはジエチルエーテルを塩溶液に添加することによって塩 を沈殿させる。 必要であれば、工程のどこかの段階において、生成される全ての可能なジアス テレオマー混合物およびラセミ混合物を通常法によって分離することができる。 オキシムおよびヒドラゾンが、シンおよびアンチ異性体の混合物として、または 単一異性体として得られ、混合物は既知の方法、例えばクロマトグラフィーによ って、単一のシンおよびアンチ異性体に分離することができる。 R1が前記のものと同意義であり、R2が前記のものと同意義である残基RBC H2を表す式の化合物は、式[式中、R1は前記のものと同意義であり、Wは脱離基を表す] で示される化合物を、式: RBCH2−NH2 [式中、RBは前記のものと同意義である] で示されるアミンと反応させることによって製造することがで きる。 好適なW基は、O−ダウノサミニル(daunosaminyl)(O−ダウノ サミン)誘導体のようなO−サッカリド、O−トリフルオロアセチルまたはO− (p−ニトロベンゾイル)またはO−エトキシカルボニルのようなO−アシル、 およびO−テトラヒドロピラニル(O−THP)のようなO−アセタールを包含 する。式RBCH2−NH2で示される好ましいアミンは、アリルアミンおよびア ルキルアリールアミン、例えば、ベンジルアミン、3,4−ジメトキシベンジル アミンまたはピリジンメチルアミンを包含する。 式で示される化合物を、典型的には、1〜10倍の過剰の前記のように規定 される式RBCH2−NH2のアミンと反応させる。反応は、ジクロロメタンまた はピリジンのような好適な有機溶媒中で行われる。ピリジンのような有機塩基が 存在してもよい。反応は、一般に−10℃〜室温において、6〜48時間で行わ れる。 好ましくは、4倍の過剰の式RBCH2−NH2のアミンが使用される。溶媒は 、最も典型的にはピリジンである。好ましい反応条件は、室温において12〜2 4時間である。 R1が前記のものと同意義であり、R2が水素を表す式の化合物は、例えば、 R1が前記のものと同意義であり、R2が3,4−ジメトキシベンジルである式 の化合物を、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(D DQ)を用いて脱ブロッキング(deblocking)することによって製造 される。好ましい条件は、ジクロロメタンと水との混合物(一般に20:1の容 量比)中における当量のDDQの使用を含む。この反応は一般に、室温において 1〜6時間で行われる。 R1が前記のものと同意義であり、R2がC1 〜16アルキル、C3 〜8シクロアル キル、該アラルキルまたは該アリールオキシアルキル基を表す式の化合物は、 R1が前記のものと同意義であり、R2が水素を表す式の化合物から、標準アル キル化法によって製造することができる。 例えば、式で示される8−N−アルキル−、−アルケニル−、−シクロアル キル−、−アラルキル−またはアリールオキシアルキル−アントラザリノンは、 R1が前記のものと同意義であり、R2が水素である式の化合物を、基R2−X[ 式中、R2は、C1 〜16アルキル、C3 〜8シクロアルキル、該アラルキル または該アリールオキシアルキルであり、Xは、ハロゲン、O−SO2−CF3、 0−SO2−CH3またはO−SO2−C64−CH3のような脱離基である]と反 応させることによって製造するのが好ましい。好ましくはXはハロゲン、より好 ましくはヨウ素または臭素である。典型的には、この反応は、好適な有機または 無機塩基の存在下に行われる。好ましい条件は、トリエチルアミン、エチルジイ ソプロピルアミンまたは炭酸水素ナトリウムの存在下に、ジクロロメタンまたは ジメチルホルムアミドのような有機溶媒中において、2〜10倍の過剰のR2− Xを、40〜80℃の温度において4〜24時間にわたって使用することを含む 。 R1が前記のものと同意義であり、R2が式−C(R5)=O[R5は前記のもの と同意義である]で示されるアシル基である式の化合物は、R2が水素である式 の化合物を、式R5−CO−Halまたは(R5CO)2O[R5は前記のものと 同意義であり、Halはハロゲン、好ましくは塩素である]で示されるアシル誘 導体と反応させることによって製造するのが好ましい。好ましい条件は、ジクロ ロメタンまたはジメチルホルムアミドのような有機溶媒中において、2〜10倍 の過剰のアシル 誘導体を、−10〜40℃において、1〜24時間にわたって使用することを含 む。 さらなる例においては、R1が前記のものと同意義であり、R2が式C(R5) =O[R5は前記のものと同意義である]で示されるアシル基、またはアミノ酸の アシル残基である式の化合物を、R1が水素である式のアントラザリノンと 、式R5−COOHの酸誘導体または適切に保護されたアミノ酸とを、ジシクロ ヘキシルカルボジイミドまたは2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2 −ジヒドロキノン(EEDQ)のような縮合剤の存在下に、無水有機溶媒中で反 応させることによって製造することができる。好ましい条件は、ジメチルホルム アミドのような乾燥有機溶媒中で、1〜4倍の過剰の酸または保護されたアミノ 酸を使用することを含む。当量のEEDQが一般に室温において15時間にわた って使用される。 式の化合物は、天然源から入手可能であるかまたは、既知のアントラシクリ ンまたはアントラシクリノンから開始する既知の合成方法によって製造すること ができる。 例えば、糖がダウノサミニルである7−O−サッカリドを、ダウノルビシンの ような天然源に由来するか、またはその合成 改質によって製造することもできる。 C−7の位置で官能化された他のアグリコンを、既知の方法によって製造する ことができる。 例えば、式[W=O−THP]の7−O−THP誘導体は、式4: のアグリコンを、3,4−ジヒドロ−2H−ピランと、有機溶媒中において、酸 触媒の存在下に、室温で1〜4時間反応させることによって製造することができ る。好ましい条件は、式4のアグリコンをジクロロメタンに溶解し、触媒量のカ ンファースルホン酸またはp−トルエンスルホン酸の存在下に4当量の3,4− ジヒドロ−2H−ピランと室温で4時間反応させることを含む。反応混合物を炭 酸水素ナトリウム水溶液、水で洗浄し、次に溶媒を減圧下に除去することによっ て、7−O−THP誘導体が得られる。 式の7−O−アシル誘導体は、式のアグリコンを、好適なカルボン酸、酸 無水物または塩化アシルと、有機触媒中において、塩基の存在下に、−10〜室 温において1〜6時間反応させることによって製造することができる。 例えば、式[W=O−COCH3]の7−O−アセチル誘導体は、式(4)の アグリコンを、無水酢酸と、ジクロロメタンのような有機溶媒中で、ピリジンの ような有機塩基の存在下に反応させることによって製造することができる。この 化合物を、ヘキサンのような無極性溶媒中における粗生成物の沈殿によって得る ことができる。 式の化合物の製造のためのいくつかの出発物質は既知であり、他のものは、 既知の方法によって、既知のアントラシクリンまたはアントラシクリノンから開 始して製造することができる。 例えば、下記アントラシクリンが既知であり、同じ式によって示すことがで きる: ダウノルビシン(3a:R1=OCH3、W=O−ダウノサミニル)、4−デメト キシダウノルビシン(3b:R1=H、W=O−ダウノサミニル)、4−アミノ ダウノルビシン(3c:R1 =NH2、W=O−ダウノサミニル)。式のいくつかの7−O−誘導体も既知 であり、例えば、7−O−エトキシカルボニルダウノマイシノン(3d:R1= OCH3、W=O−COOC25)、7−O−THP−ダウノマイシノン(3e: R1=OCH3、W=O−THP)、7−O−アセチルダウノマイシノン(3f:R1 =OCH3、W=O−COCH3)を包含する。 本発明の化合物は、アミロイド形成プロテイン(amyloidogenic proteins)によるアミロイド沈着物の形成に対する高い阻害活性によ って特徴づけられ、存在するアミロイド沈着物の分解を誘発することができる。 アミロイド症という用語は、特定のタンパク質が、細胞外間隙において、不溶 性繊維の凝集物の形態で、凝集および沈着する傾向を有することを一般的特徴と する疾患の群を意味する。従って、凝集したタンパク質は、器官および組織に構 造的および機能的損傷を生じさせる。最近、アミロイドおよびアミロイド症の分 類が、Bulletin of the World Health Orga nisation、1993年、第71(1)巻、105頁に記載されている。 全ての種類のアミロイドは、それらが多種のタンパク質サブ ユニットを有するにもかかわらず、逆平行β−プリーツシートにおいて共通の超 微細構造機構を有している(Glenner G.G.、New Englan d J.Med.1980年、第302巻、1283頁参照)。ALアミロイド 症は、アミロイド繊維を形成する特殊なモノクローナル免疫グルブリン軽鎖によ って生じる。これらのモノクローナル軽鎖は、化学療法に対するよく知られてい るそれらの非感受性の原因となっている低分裂指数を有するモノクローナル形質 細胞によって産生される。これらの細胞の悪性度は、それらのプロチド合成活性 に依存する。 この疾患の臨床推移(clonical course)は、関係する器官の 選択性に依存する。心臓浸潤の場合、予後が非常に悪く(半数生存<12ヶ月) 、腎臓に関係する場合は、より良性である(半数生存約5年)。 アミロイド形成を阻止するかまたは遅らせることができ、存在するアミロイド 沈着物の溶解性を増加させる分子が、ALアミロイド症患者にとっての唯一の筋 の通った望みであると考えられる。さらに、アミロイド繊維の超分子機構が全て の種類のアミロイドにおいて同じであるため、アミロイド形成を阻止し、 存在する沈着物の溶解性を増加させて、通常のメカニズムによるクリアランスを 可能にする薬剤が、アルツハイマー病および他の病理における中枢神経系のアミ ロイド症を含む全ての種類のアミロイド症に非常に有効である。 事実、アルツハイマー病(AD)、ダウン症候群、拳闘家痴呆および大脳アミ ロイド血管症の主な病理学的特徴の1つは、大脳実質および血管壁における、不 溶性、プロテアーゼ抵抗性アミロイド沈着物の形態における、アミロイドβペプ チド(Aβ)と称される39〜43個のアミノ酸のペプチドの沈着である。この マーカーは、大脳皮質、縁部および皮質下核における、神経細胞の損失に関係し ている。種々の神経系への選択的損傷、および前頭皮質におけるシナプス損失が 、認識低下と相関関係にあることが、いくつかの研究によって示されている。A Dにおける神経変性プロセスの病原および分子的根拠は十分に解明されていない が、脳における、アミロイド沈着物の形態におけるAβの沈着が、この疾患の発 生に中心的役割を果たしていると考えられる。事実、初代培養神経細胞を包含す る種々の細胞系における、Aβペプチドの生体外神経毒性効果が、多くの研究者 によって報告されている(Yanknerら著、Science 1989年、第245巻、417頁、Roherら著、Biochem.Bi ophys.Res.Commun.1991年、第174巻、572頁、Ko hら著、Brain Res.1990年、第533巻、315頁、Copan iら著、NeuroReport 1991年、第2巻、763頁、Matts onら著、J.Neurosci.1992年、第12巻、376頁、Matt sonら著、Brain Res.1993年、第621巻、35頁、Pike ら著、Neurosci.1993年、第13巻、1676頁)。 さらに、アミロイド先駆体タンパク質(APP)遺伝子における突然変異によ る家族性ADの分離は、βアミロイド沈着物の、ADにおける潜在的病原機能を 示唆している(Mullan M.ら著、TINS 1993年、第16巻、3 92頁)。事実、Aβペプチドの可溶形態が、正常な細胞代謝の結果として生体 内および生体外で産生される(Haassら著、Nature 1993年、第 359巻、322頁)。 Aβペプチドの神経毒性が、それらのフィブリル形成特性に関係している。海 馬神経細胞は、新鮮なAβ1−40またはAβ1−42溶液への24時間の曝露 に非感受性であるが、前も って生理食塩水に保存されたAβ1−40またはAβ1−42に37℃で2〜4 日間曝露してペプチドを凝集させた場合に、それらの生存率が減少したことが、 合成ペプチドを用いた研究によって示されている(LorenzoおよびYan kner PNAS 1994年、第91巻、12243頁)。 一方、非凝集Aβペプチドを含有する非コンゴレッド染色性「プレアミロイド 」形成は、神経細胞変性に関係していなかった(Tagliaviniら著、N uerosci.Lett.1988年、第93巻、191頁)。 全長Aβペプチドの神経毒性および繊維形成特性が、Aβ配列の残基25〜3 5(Aβ25〜35)にわたる短いフラグメントにおいても見い出された。海馬 神経細胞を、ミクロモル濃度のAβ25〜35に慢性的であるが急性的でなくさ らすと、アポプトシスとして既知の、プログラムされた細胞死のメカニズムの活 性化によって、神経細胞死を誘発させた(Forloniら著、NeuroRe port 1993年、第4巻、523頁)。ここでもまた、神経細胞毒性が、 Aβ25〜35の自己凝集特性に関係していた。 海面様脳症(SE)のような他の神経変性障害は、神経細胞 死、および、この場合はプリオン(PrP)タンパク質に由来するアミロイドの 細胞外沈着を特徴とする。βアミロイドが細胞毒性であるという観察から類推し て、PrPの種々のセグメントど同一の合成ペプチドの、ラット一次海馬神経細 胞の生存率に対する効果を調査した。PrPフラグメント106〜126に対応 するペプチドの慢性的適用が、アポプトシスによる神経細胞死を誘発し、一方、 同じ条件下において、PrP106〜126のかき混ぜ配列は、細胞生存率を低 下させなかった(Forloniら著、Nature 1993年、第362巻 、543頁)。PrP106〜126は、生体内において非常に繊維形成性であ ることが示され、コンゴレッドで染色した場合に、ペプチド凝集物は、アミロイ ドに特徴的なβ−シート構造を示すグリーン複屈折を示した。 アミロイド繊維の形成を阻害する化合物の活性を、光散乱アッセイおよびチ オフラビンTアッセイによって評価した。 光散乱アッセイを下記のように行った。 Forloniら、Nature 1993年、第362巻、543頁によっ て、Aβ25〜35(GSNKGAIIGLH)およびPrP106〜126( KTNMKHMAGAAAAG AVVGGLG)を、430A Applied Biosystems In strumentsによる固相化学を使用して合成し、逆相HPLC(Beck man Inst.243型)によって精製した。 ペプチド溶液の光散乱を、分光蛍光計(Perkin Elmer LS 5 0B)によって評価し、励起および発光を600nmにおいて監視した。 Aβフラグメント25〜35およびPrP106〜126を、0.5〜1mg /ml(各々、0.4〜0.8mMおよび0.2〜0.4mM)の濃度で、10 mMリン酸緩衝液pH5の溶液に溶解した場合に、それらは1時間以内に自発的 に凝集した。 化合物1を、当モル濃度においてペプチドの溶液に添加した場合に、凝集の阻 害が観察された。 チオフラビンTアッセイは、アミロイド繊維へのペプチドの凝集を阻害する試 験化合物の能力を測定するものである。アミロイド形成を、チオフラビンT蛍光 発光によって定量する。チオフラビンTがアミロイド繊維に特異的に結合し、こ の結合が、その吸光および発光スペクトルにおけるシフトを生じる。蛍光シグナ ルの強度は、形成されるアミロイドの量に正比例する。 このアッセイは下記のように行われた。 Aβ25〜35ペプチドの原液を、凍結乾燥ペプチドをジメチルスルホキシド (DMSO)に7.07mg/mLの濃度において溶解することによって製造し た。 この溶液のアリコートを、50mMリン酸緩衝液pH5に溶解して、100μ Mの最終ペプチド濃度を得、最終容量113μLにおいて30μM試験化合物を 添加してまたは添加せずに25℃で24時間培養した。化合物は、3.39mM の濃度においてDMSOに前もって溶解し、次に、培養混合物中に3%未満のD MSOパーセンテージ(v/v)になるように水で稀釈した。 Naikiら、Anal,Biochem.1989年、第177巻、244 頁、およびH.LeVine III、Protein Sci.1993年、 第2巻、404頁に記載のように、蛍光測定を行った。簡単に述べると、培養し た試料を、最終容量1.5mLにおいて47mMチオフラビンTを含有する50 mMクエン酸ナトリウム緩衝液pH5中に8mg/mlのペプチド濃度において 稀釈した。Kontron蛍光分光光度計で、420nmにおける励起および4 90nmにおける発 光で、蛍光を測定し、その数値を47mM ThTのバックグラウンド蛍光を引 いた後に平均した。 結果を、相対蛍光、即ち、単独で培養されたAβ25〜35ペプチドの蛍光( 対照)のパーセンンテージとして表す。 ペプチド溶液と一緒に培養した場合に、化合物1は、チオフラビンT蛍光を最 高90%減少させ、それらの毒性が非常に低いことが見い出された。 本発明の化合物の活性は、モノマー形態のAβ1〜40ペプチドのシードトリ ガード凝集(seed−triggered aggregation)の阻害 によっても示される。開示化合物の活性を、下記の手順によって評価する。 ペプチドを33.33mg/mLの濃度においてジメチルスルホキシドに溶解 することによって、Aβ1〜40ペプチドモノマー原液を製造する。原液を、ジ メチルスルホキシドで1〜11.5にさらに稀釈する。次に、この溶液を、15 0mM塩化ナトリウムを含有する10mMリン酸緩衝液pH7.4で稀釈して、 試験溶液を製造する。Aβ1〜40ペプチドモノマー溶液47μLを含有するエ ッペンドルフ管に、Aβ1〜40モノマー含有量に基づき66.4μMの予備形 成音波処理Aβ1− 40繊維を含有する試験化合物の830μM水溶液3μLを加える。得られる溶 液は、Aβ1〜40モノマーにおいて20μMであり、試験化合物において50 μMであり、および、Aβ1〜40モノマー含有量に基づき4μMの予備形成音 波処理Aβ1〜40繊維を含有する。凝集を37℃で2時間にわたって進ませる 。次に、懸濁液を+4℃で15分間、15000rpmにおいて遠心分離にかけ 、上澄みを集め、Aβ1〜40モノマーをHPLCで定量する。 いくつかの代表的化合物の活性を表1に示す。活性は、Aβ1〜40モノマー 含有量に基づき4μMの予備形成音波処理Aβ1〜40繊維によって刺激された 、20μM Aβ1〜40モノマー溶液の凝集の阻害のパーセントとして表され る。 本発明の化合物は、種々のアミロイド形成タンパク質によって形成されるアミ ロイド沈着物の形成を防止し、抑制し、または遅くし、あるいは分解を誘発する のに有効な医薬の製造に使用することができる。従って、本発明の化合物は、種 々のアミロイド症疾患の予防および治療に使用することができる。アミロイド症 疾患は、ALアミロイド症のような末梢アミロイド症、および、アルツハイマー 病、ダウン症候群、海面様脳症などのような中枢神経系のアミロイド症を包含す る。 本発明は、有効成分としての式(1)の化合物または医薬的に許容されるその 塩を、医薬的に許容される担体、賦形剤または必要であれば他の添加剤との組み 合わせにおいて含んで成る医薬組成物を提供する。 ヒトまたは動物の体の治療に使用するための、前記のように規定される式(I )の化合物または医薬的に許容されるその塩 も提供する。さらに、本発明は、アミロイド症疾患の治療に使用される薬剤の製 造における、式(I)の化合物または医薬的に許容されるその塩の使用を提供す る。 式の化合物またはその塩を含有する医薬組成物は、種々の投与形態および投 与方法において、通常の非毒性医薬担体または稀釈剤を使用して、従来の方法で 製造することができる。 特に、式の化合物は下記のように投与することができる: A) 経口投与、例えば、錠剤、トローチ剤、ローゼンジ剤、水性または油性懸 濁剤、分散性の散剤または顆粒剤、乳剤、硬質または軟質カプセル剤、あるいは シロップ剤またはエリキシル剤。経口投与のための組成物は、医薬組成物の製造 に関して当分野で既知の方法によって製造することができ、そのような組成物は 、医薬的に洗練された嗜好性製剤を提供するために、甘味料、風味料、着色料お よび防腐剤から選択される1種類またはそれ以上の薬剤を含有することができる 。 錠剤は、錠剤の製造に適した非毒性の医薬的に許容される賦形剤との混合にお いて、有効成分を含有する。そのような賦形剤の例は、不活性稀釈剤、例えば、 炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム、またはリン 酸ナトリ ウム;粒状化および崩壊剤、例えば、トウモロコシ澱粉またはアルギン酸;結合 剤、例えば、トウモロコシ澱粉、ゼラチン、またはアカシア;および潤滑剤、例 えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルクである。錠剤は 、被覆されていなくてもよく、または既知の方法で被覆して、胃腸管における崩 壊および吸収を遅らせ、それによって長時間にわたる持続作用を提供することが できる。例えば、グリセリルモノステアレートまたはグリセリルジステアレート のような遅延物質を使用することができる。 経口投与のための製剤は、有効成分が、不活性固体稀釈剤、例えば、炭酸カル シウム、リン酸カルシウムまたはカオリンと混合される硬質ゼラチンカプセルと して、または、有効成分が、水または油媒体、例えば、ピーナッツ油、液体パラ フィンまたはオリーブ油と混合される軟質ゼラチンカプセルとして提供すること もできる。水性懸濁剤は、水性懸濁剤の製造に適した賦形剤との混合において、 有効成分を含有する。 そのような賦形剤は、懸濁化剤、例えば、ナトリウムカルボキシメチルセルロ ース、メチルセルロース、ヒドロキシ、プロピルメチルセルロース、アルギン酸 ナトリウム、ポリビニルピ ロリドン、トラガカントゴムおよびアカシアゴムであり;分散または湿潤剤は、 天然ホスファチド、例えば、レシチン、またはアルキレンオキシドと脂肪酸との 縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンステアレート、またはエチレンオキシ ドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレンオキシ セタノール、またはエチレンオキシドと、脂肪酸およびヘキシトールから誘導さ れる部分エステルとの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンソルビトールモ ノオレエート、またはエチレンオキシドと、脂肪酸およびヘキシトール無水物か ら誘導される部分エステルとの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンソルビ タンモノオレエートであってもよい。 前記水性懸濁剤は、1種類またはそれ以上の防腐剤、例えば、エチルまたはn −プロピル p−ヒドロキシベンゾエート、1種類またはそれ以上の着色料、1 種類またはそれ以上の風味料、あるいは1種類またはそれ以上の甘味料、例えば 、スクロースまたはサッカリンを含有することができる。油性懸濁剤は、有効成 分を、植物油、例えば、落花生油、オリーブ油、胡麻油またはココナッツ油、あ るいは液体パラフィンのような鉱油に懸濁することによって製剤化することがで きる。油性懸濁剤は、 増粘剤、例えば、蜜蝋、硬質パラフィンまたはセチルアルコールを含有してもよ い。前記のような甘味料、および風味料を添加して、嗜好性経口製剤を得ること ができる。 これらの組成物は、アスコルビン酸のような自動酸化剤を添加することによっ て保存することもできる。水の添加による水性懸濁剤の製造に好適な分散性の散 剤および顆粒剤は、分散または湿潤剤、懸濁化剤、および1種類またはそれ以上 の防腐剤と混合された有効成分を提供する。好適な分散または湿潤剤および懸濁 剤は、前記に例示されたものである。追加の賦形剤、例えば、甘味料、風味料も 添加することができる。 本発明の医薬組成物は、水中油乳剤の形態であってもよい。油相は、オリーブ 油または落花生油のような植物油、または液体パラフィンのような鉱油、あるい はそれらの混合物であってもよい。 好適な乳化剤は、天然ゴム、例えば、アカシアゴムまたはトラガカントゴム、 天然ホスファチド、例えば、大豆、レシチン、および、脂肪酸およびヘキシトー ル無水物から誘導されるエステルまたは部分エステル、例えば、ソルビタンモノ オレエート、および該部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例 えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートである。乳剤は、甘味料お よび風味料を含有してもよい。シロップ剤およびエリキシル剤は、甘味料、例え ば、グリセロール、ソルビトール、またはスクロースと一緒に製剤化される。そ のような製剤は、粘滑剤、防腐剤、風味料および着色料も含有することができる 。 B) 非経口投与、皮下投与、静脈内投与、筋肉内投与または胸骨内投与、ある いは滅菌注射可能な水性または油性懸濁剤の形態における注入法による。医薬組 成物は、滅菌注射可能な水性または油性懸濁剤の形態であってもよい。 この懸濁剤は、前記の好適な分散または湿潤剤および懸濁化剤を使用して、既 知の方法によって製剤化することができる。滅菌注射製剤は、非毒性の非経口投 与に許容される稀釈剤または溶媒中の滅菌注射溶液または懸濁液、例えば、1, 3−ブタンジオール中の溶液であってもよい。使用できる賦形剤および溶媒は、 リンゲル液、および等張性塩化ナトリウム溶液を包含する。さらに、滅菌固定油 も通常、溶媒または懸濁媒体として使用される。 この目的のために、通常、合成モノまたはジグリセリドを包 含するどのような種類の固定油も使用することができる。さらに、オレイン酸の ような脂肪酸も注射剤の製造に使用することができる。 本発明はさらに、非毒性および治療的に有効な量の式の化合物または医薬的 に許容されるその塩を投与することを含んで成る、アミロイド症疾患に罹患した または罹患しやすいヒトまたは動物、例えば、哺乳動物の治療法を提供する。 一般的な一日の投与量は、特定化合物の活性、治療を受ける患者の体重および 健康状態、疾患の種類および程度、および投与の回数および経路に応じて、体重 1kgにつき約0.1〜約50mgである。好ましくは、1日の投与レベルは、 5mg〜2gの範囲である。単一投与形態を形成するために担体物質と合わされ る有効成分の量は、治療を受ける宿主および投与の特定の形態に依存して変化す る。例えば、経口投与のための製剤は、全組成物の約5〜約95%の担体物質の 適切かつ有益な量と合わされる、5mg〜2gの有効成分を含有する。投与単位 は、約5mg〜約500mgの有効成分を含有する。 下記実施例は、本発明を例示するものであり、限定するものではない。実施例1 8−N−(3,4−ジメトキシベンジル)アントラザロンオキシム(1a) ステップ1. ダウノルビシン(3a、1.58g、3ミリモル)を乾燥ピリジン(20mL )に溶解し、3,4−ジメトキシベンジルアミン(2g、12ミリモル)を加え 、室温で16時間維持した。次に、この反応混合物に1N HCl水溶液(40 0mL)を加え、ジクロロメタン(200mL)で抽出した。有機相を水(2x 200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に少容量に濃縮し 、溶離系としてトルエン−アセトン混合物(容量比9:1)を使用してシリカゲ ル上でフラッシュクロマトグラフィーにかけて、1gの8−N−(3,4−ジメ トキシベンジル)アントラザロン2a(R1=OCH3、R2=3,4−ジメトキ シベンジル)を得た。 KieselgelプレートF254(Merck)上でのTLC、溶離系ジクロ ロメタン−アセトン(容量比95:5)Rf=0.56 FAB−MS(+):m/z 530[MH]+;380[M−CH2(C63) (OCH32+2H]+ 1HNMR(400MHz、CDCl3)δ: 1.43(s,3H,CH 3);2.34(d,J=17.5Hz,1H,CH (H)−12);2.66,2.77(2ダブレット,J=19.4Hz,2H ,CH 2−10);2.81(dd,J=7.3,17.5Hz,1H,CH( )−12);3.24,3.79(2ダブレット,J=12.8Hz,2H, N−CH 2−Ph);3.85,3.86(2xs,6H,2xOCH 3);4. 08(s,3H,4−OCH 3);4.77(d,J=7.3Hz,1H,− 7);6.6〜6.8(m,3H,芳香族水素);7.38(d,J=7.6H z,1H,−3);7.77(dd,J=7.6,7.8Hz,1H,−2 );8.03(d,J=7.8Hz,1H,−1);13.22 (s,1H,OH−11);13.50(s,1H,OH−6)。 ステップ2. エタノール(30mL)中の8−N−(3,4−ジメトキシベンジル)アント ラザロン2a(1g、1.89ミリモル)の溶液を、ヒドロキシルアミンヒドロ クロリド(0.2g、2.83ミリモル)および酢酸ナトリウム(0.38g、 2.83ミリモル)で処理し、3時間還流した。溶媒を蒸発させた。残渣をジク ロロメタンおよび水で採取し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した 。溶液を少容量に濃縮し、ジエチルエーテルを加え、沈殿したオキシム(1a) を集めた:0.55g(収率54%)。 FAB−MS:m/z 545[M+H]+;151[C9112+ 1 NMR(200MHz、DCl3)δ: 1.55(s,3H,CH 3);2.68(d,J=16.9Hz,1H,CH (H)−12);2.77,2.87(2ダブレット,J=19.3Hz,2H ,CH 2−10);2.81(dd,J=5.7,16.9Hz,1H,CH( )−12);3.15,3.78(2ダブレット,J=12.7Hz,2H, N −CH 2−Ar);3.83,3.85(2シングレット,6H,2 OCH 3) ;4.07(s,3H,4−OCH 3);4.60(d,J=5.7Hz,1H ,−7);6.6〜6.8(m,3H,芳香族水素);7.04(s,1H, C=NO);7.37(dd,J=1.1,8.6Hz,1H,−3);7 .76(dd,J=7.7,8.6Hz,1H,−2);8.02(dd,J =1.1,7.7Hz,1H,−1);13.26,13.51(2シングレ ット,2H,フェノールOH)。実施例2 8−N−アリルアントラザロンオキシム(1b) ステップ1. 実施例1において2aの製造に関して記載したように、ダウノルビシン(3a 、1.58g、3ミリモル)を、アリルアミン(0.9g、12ミリモル)と反 応させた。粗生成物を、ジ クロロメタンおよびアセトンの混合物(容量比98:2)を溶離系として使用し てシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにかけて、0.85gの8−N −アリルアントラザロン2b(R1=OCH3、R2=アリル)を得た。 KieselgelプレートF254(Merck)上でのTLC、溶離系 ジク ロロメタン−アセトン(容量比95:5)Rf=0.11 HNMR(200MHz、CDCl3)δ: 1.37(s,3H,CH 3);2.41(d,J=17.6Hz、1H,CH (H)−12);2.64(m,2H,CH 2−10);2.88(dd,J= 7.2,17.6Hz,1H,CH()−12);2.8〜3.4(m,2H ,CH 2CH=CH2);4.04(s,3H,4−OCH 3);5.0〜5.2 (m,2H,CH2CH=CH 2);5.90(m,1H,CH2 CH=CH2); 7.37(d,J=8.4Hz,1H,−3);7.75(dd,J=7.6 ,8.4Hz,1H,−2);8.00(d,J=7.6Hz,1H,−1 );13.0,13.5(2xs,2H,OH−6+OH−11)。 ステップ2. エタノール(30mL)中の8−N−アリルアントラザロン2b(1.5g、 3.58ミリモル)の溶液を、ヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.41g 、5.8ミリモル)および酢酸ナトリウム(0.47g、5.8ミリモル)で処 理し、3時間還流した。溶媒を蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび水で採 取し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶液を少容量に濃縮し 、n−エキサン(exane)を加え、沈殿したオキシム(1b)を集めた:1 .2g(収率77%)。 FAB−MS:m/z 435[M+H]+1 HNMR(200MHz、CDCl3)δ: 1.48(s,3H,CH 3);2.6〜3.0(m,5H,CH 2−12+CH 2 −10+C(H)N);3.30(m,1H,CH()N);4.06( s,3H,4−OCH 3);4.83(d,J=6.4Hz,1H,−7); 5.02(d,J=17.1Hz,1H,CH=CH(H−トランス));5. 09(d,J=10.1Hz,1H,CH=CH(−シス)):5,90(m ,1H,NCH2 CH=CH2);7.08(s,1H,C=N−O);7.3 5(d,J=8.4Hz, 1H,−3);7.74(dd,J=7.7,8.4Hz,1H,−2); 7.99(d,J=7.7Hz,1H,−1);13.20,13.55(2 シングレット,2H,フェノールOH)。実施例3 8−N−アリルアントラザロン O−メチルオキシム(1c) 実施例2に記載のように製造された8−N−アリルアントラザロン2b(0. 5g、1.19ミリモル)のエタノール(15)mL中の溶液を、O−メチルー ヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.2g、2.38ミリモル)および酢酸 ナトリウム(0.2g、2.38ミリモル)で処理し、4時間還流した。溶媒を 蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび水で採取し、有機相を分離し、無水硫 酸ナトリウムで乾燥した。その反応混合物を、シクロヘキサン−酢酸エチルの混 合物(容量比80:20)を使用して、0.15g(収率28%)の化合物1c を得た。 KieselgelプレートF254(Merck)上でのTLC、溶離系 シク ロヘキサン−酢酸エチル(容量比50:50)Rf=0.37。 ESI−MS:m/z 449[M+H]+1 HNMR(400MHz、CDCl3)δ: 1.50(s,3H,CH 3);2.64(d,J=17.5Hz,1H,CH (H)−12);2.72,2.82(2ダブレット,J=19.2Hz,2H ,CH 2−10);2.84(dd,J=6.8,17.5Hz,1H,CH( )−12);2.55,3.30(2マルチプレット,2H,N−CH 2CH =CH2);3.79(s,3H,N−OCH 3);4.07(s,3H,4−OCH 3 );4.80(d,J=6.8Hz,1H,−7);5.05(m,2 H,CH2CH=CH 2);5.89(m,1H,CH2 CH=CH2);7.36 (dd,J=0.8,8.5Hz,1H,−3);7.75(dd,J=7. 7,8.5Hz,1H,−2);8.01(dd,J=0.8,7.7Hz, 1H,−1);13.23,13.56(2s,2H,OH−6+OH−11 )。 前記実施例に記載のように操作して、下記化合物も製造することができる。実施例4 8−N−アリルアントラザロン O−ベンジルオキシム,1d(R1=OCH3、 R2=アリル、R3=OCH2Ph)、実施例5 8−N−(3,4−ジメトキシベンジル)アントラザロン O−メチルオキシム (1e) 実施例1に記載のように製造された8−N−(3,4−ジメトキシベンジル) アントラザロン2a(1g、1.88ミリモル)のエタノール(30mL)中の 溶液を、O−メチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.62g、7.42 ミリモル)および酢酸ナトリウム(1.01g、7.42ミリモル)で処理し、 24時間還流した。溶媒を蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび水で採取し 、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をジエチル エーテルでトリチュ レーションし、濾過して0.69g(収率65%)の化合物1eを得た。ジクロ ロメタン中の化合物の溶液にメタノール塩酸を添加し、ジエチルエーテルでヒド ロクロリド塩を沈殿させることによって、化合物1をヒドロクロリド塩に変換 した。 ESI−MS:m/z 559[M+H]+1 HNMR(400MHz、DMSO−d6、T=55℃)δ: 1.52(s,3H,CH 3);2.2〜3.8(m,6H,CH 2−12+CH 2 −10+NCH 2−Ar);3.65,3.70,3.71(3シングレット、 9H、3 OCH 3);3.95(s,3H,4−OCH 3);4.47(s,1 H,−7);6.7〜6.9(m,3H,C6 3−(OCH32);7.60 (m,1H,−3);7.88(m,1H,H−1+−2);13.00, 13.41(2シングレット,2H,OH−6+OH−11)。実施例6 8−N−(3,4−ジメトキシベンジル)アントラザロン O−ベンジルオキシ ム(1f) 実施例1に記載のように製造された8−N−(3,4−ジメトキシベンジル) アントラザロン2a(0.5g、0.94ミリモル)のエタノール(30mL) 中の溶液を、O−ベンジルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.30g、1 .88ミリモル)および酢酸ナトリウム(0.26g、1.88ミリモル)で処 理し、12時間還流した。溶媒を蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび水で 採取し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、少容量に濃縮した。こ の反応混合物を、ジクロロメタン−アセトンの混合物(容量比95:5)を使用 してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにかけて、0.30g(収率 50%)の化合物1fを得た。 EST−MS:m/z 635[M+H]+1 HNMR(200MHz、CDCl3)δ: 1.54(s,3H,CH 3);2.64(d,J=17.6Hz,1H,CH (H)−12);2.76,2.88(2ダブレッ ト,J=19.3Hz,2H,CH 2−10);2.82(dd,J=5.9, 17.6Hz,1H,CH()−12);3.16,3.77(2ダブレット ,J=12.7Hz,2H,N−CH 2−Ar);3.84,3.86(2シン グレット,6H,2 OCH 3);4.08(s,3H,4−OCH 3);4.5 7(d,J=5.9Hz,1H,−7);5.03(m,2H,OCH 2Ph );6.74(m,3H,C6 3−(OCH32);7.26(m,5H,Ph );7.36(m,1H,−3);7.78(dd,J=9.0Hz,1H, −2);8.04(d,J=9.0Hz,1H,−1);13.29,13 .50(2シングレット,2H,OH−6+OH−11)。実施例7 8−N−ベンジルアントラザロン O−メチルオキシム、1g(R1=OCH3、 R2=ベンジル、R3=OCH3)、実施例8 8−N−ベンジルアントラザロン O−ベンジルオキシム、1h(R1=OCH3 、R2=ベンジル、R3=OCH2Ph)、実施例9 8−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)アントラザロン O−メチルオキシム、1i(R1=OCH3、R2=4−トリフルオロメチルベン ジル、R3=OCH3)、実施例10 8−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)アントラザロンO−ベンジルオキ シム、1l(R1=OCH3、R2=4−トリフルオロメチルベンジル、R3=OC H2Ph)、実施例11 8−N−(3,5−ジt.ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アントラザロンオ キシム、1m(R1=OCH3、R2=3,5−ジt.ブチル−4−ヒドロキシベ ンジル、R3=OH)、実施例12 8−N−(3,5−ジt.ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アントラザロン O−メチルオキシム、1n(R1=OCH3、R2=3,5−ジt.ブチル−4− ヒドロキシ−ベンジル、R3=OCH3);実施例13 8−N−(3,5−ジt−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アントラザロン O−ベンジルオキシム、1o(R1=OCH3、R2=3,5−ジt−ブチル−4 −ヒドロキシベンジル、R3= OCH2Ph)。実施例14 8−N−(4−ピリジルメチル)アントラザロン O−メチルオキシム、(1p ステップ1. ダウノルビシン(3a、1.58g、3ミリモル)を乾燥ピリジン(20mL )に溶解し、4−アミノメチルピリジン(1.2g、12ミリモル)を加え、室 温で16時間維持した。次に、この反応混合物に1N HCl水溶液(400m L)を加え、ジクロロメタン(200mL)で抽出した。有機相を水(2x20 0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下に少容量に濃縮し、ト ルエン−アセトンの混合物(容量比9:1)を溶離系として使用してシリカゲル 上でフラッシュクロマトグラフィーにかけて、0.95g(収率67%)の8− N−(4−ピリジルメチル)アントラザロン2c(R1=OCH3、R2=4−ピ リジルメチル)を得た。 FAB−MS(+):m/z 471[MH]+;380[M−CH2(C54N )+2H]+ 1HNMR(400MHz、CDCl3)δ: 1.39(s,3H,CH 3);2.50(d,J=17.9Hz,1H,CH (H)−12);2.78(s,2H,CH 2−10);2.96(dd,J= 7.3,17.9Hz,1H,CH()−12);3.70、4.07(2ダ ブレット,J=16.7Hz,2H,N+CH 2−py);4.07(s,3H ,OCH 3);4.76(d,J=7.3Hz,1H,−7);7.40(d ,J=7.3Hz,1H,−3);7.79(dd,J=7.3Hz,1H, −2);7.89(d,J=6.0Hz,2H,C65N);8.02(d, J=7.7Hz,1H,−1);8.70(d,J=6.0Hz,2H,C6 5N);13.14(s,1H,OH−11);13.45(s,1H,OH −6)。 ステップ2. エタノール(30mL)中の8−N−(4−ピリジルメチル) アントラザロン2c(0.5g、1.06ミリモル)の溶液を、O−メチルヒド ロキシルアミンヒドロクロリド(0.18g、2.15ミリモル)および酢酸ナ トリウム(0.29g、2.15ミリモル)で処理し、12時間還流した。溶媒 を蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび水で採取し、有機相を分離し、無水 硫酸ナトリウムで乾燥し、少容量に濃縮した。残渣を、ジクロロメタン−アセト ンの混合物(容量比80:20)を使用してシリカゲル上でフラッシュクロマト グラフィーにかけて、0.18g(収率34%)の化合物1pを得た。 ESI−MS:m/z 500[M+H]+1 HNMR(200MHz、DMSO−d6)δ: 1.41(s,3H,CH 3);2.48(d,J=19.0Hz,1H,CH (H)−10);2.54(d,J=17.1Hz,1H,C(H)−12) ;2.90(m,2H,CH()−12+CH()−10);3.51,4 .08(2ダブレット,J=17.5Hz,2H,N−CH 2−Py);3.7 2(s,3H,N−OCH 3);3.94(s,3H,4−OCH 3);4.48 (d,J=6.3Hz,1H,−7);7.60(m,2H,C55N);7 .84(m,2H,− 1+−2);8.67(m,2H,C55N);13.03,13.48(2 シングレット,2H,OH−6+OH−11)。実施例15 8−N−(4−ピリジルメチル)アントラザロン O−ベンジルオキシム(1q エタノール(30mL)中の8−N−(4−ピリジルメチル)アントラザロン2c (0.5g、1.06ミリモル)の溶液を、O−ベンジルヒドロキシルアミ ンヒドロクロリド(0.4g、2.51ミリモル)および酢酸ナトリウム(0. 34g、2.51ミリモル)で処理し、6時間還流した。溶媒を蒸発させた。残 渣をジクロロメタンおよび水で採取し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで 乾燥し、少容量に濃縮した。残渣を、ジクロロメタン−アセトンの混合物(容量 比80:20)を使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにかけ て、0.19g(収率31%)の化合物1qを得た。 ESI−MS:m/z 576[M+H]+1 HNMR(200MHz、DMSO−d6)δ: 1.40(s,3H,CH 3);2.47(d,J=17.0Hz,1H,CH (H)−12);2.50,2.89(2ダブレット,J=18.8Hz,2H ,CH 2−10);2.85(dd,J=6.8,17.0Hz,1H,CH( )−12);3.20,3,90(2ダブレット,J=15.0Hz,2H, N−CH 2−Py);3.93(s,3H,4−OCH 3);4.39(d,J= 6.8Hz,1H,−7);4.96(s,2H,OCH 2Ph);7.23 (m,7H,Ph+C55N);7.60(m,1H,−3);7.87(m ,2H,−1+−2);8.43(dd,J=1.7,4.3Hz,2H, C55N);13.00,13.40(ブロードシグナル,2H,OH−6+ −11)。実施例16 8−N−アリルアントラザロン N,N−ジメチルヒドラゾン、1r(R1=O CH3、R2=アリル、R3=O(CH32)、実施例17 8−N−(4−ピリジンメチル)アントラザロン、4−メチルピペラジニルヒド ラゾン、1s(R1=OCH3、R2=4−ピ リジンメチル、R3=4−メチルピペラジニル)、実施例18 8−N−(4−ピリジンメチル)アントラザロン、4−モルホリニルヒドラゾン 、1t(R1=OCH3、R2=4−ピリジンメチル、R3=4−モルホリニル)、実施例19 4−デメトキシ−8−N−(4−ピリジンメチル)アントラザロン O−メチル オキシム、1u(R1=H、R2=4−ピリジンメチル、R3=OCH3)、実施例20 8−N−(3−ブロモベンジル)アントラザロン O−メチルオキシム、1v( R1=OCH3、R2=3−ブロモベンジル、R3=OCH3)。実施例21 8−N−アリルアントラザロン O−エチルオキシム(1w) 実施例2に記載のように製造される8−N−アリルアントラザロン2b(0. 6g、1.43ミリモル)のエタノール(15mL)中の溶液を、O−エチルヒ ドロキシルアミンヒドロクロリド(0.27g、2.77ミリモル)および酢酸 ナトリウム(0.36g、2.77ミリモル)で処理し、4時間還流した。溶媒 を蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび水で採取し、有機相を分離し、無水 硫酸ナトリウムで乾燥し、少容量に濃縮した。残渣を、シクロヘキサン−酢酸エ チルの混合物(容量比90:10)を使用してシリカゲル上でフラッシュクロマ トグラフィーにかけて、0.43g(収率65%)の化合物1wを得た。 ESI−MS:m/z 463[M+H]+1 HNMR(400MHz、CDCl3)δ: 1.18(t,J=7.0Hz,3H,OCH2 CH 3);1.50(s,3H,CH 3 );2.64(d,J=16.5Hz,1H,CH(H)−12);2. 70,2.80(2ダブレット,J=18.0Hz,2H,CH 2−10);2 .75,3.30(2マルチプレット,2H,N−CH 2CH=CH2);2.8 4(dd,J=6.4,16.5Hz,1H,CH()−12); 4.04(m,2H,N−OCH 2CH3);4.08(s,3H,4−OCH 3 );4.82(d,J=6.8Hz,1H,−7);5.10(m,2H,C H2CH=CH 2);5.90(m,1H,CH2 CH=CH2);7.37(dd ,J=1.1,8.6Hz,1H,−3);7.75(dd,J=7.9,8 .6Hz,1H,−2);8.02(dd,J=1.1,7.9Hz,1H, −1);13.24,13.56(2シングレット,2H,OH−6+OH− 11)。実施例22 8−N−アリルアントラザロン N−メチルヒドラゾン(1y) 実施例2に記載のように製造される8−N−アリルアントラザロン2b(0.5 g、1.19ミリモル)のエタノール(15mL)中の溶液を、N−メチルーヒ ドラジン(0.45g、9.52ミリモル)で処理し、24時間還流した。溶媒 を蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび水で採取し、有機相を分 離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、少容量に濃縮した。この反応混合物を、ジ クロロメタン−メタノールの混合物(容量比95:5)を使用してシリカゲル上 でフラッシュクロマトグラフィーにかけて、0.31g(収率58%)の化合物1y を得た。 ESI−MS:m/z 448[M+H]+1 HNMR(200MHz、CDCl3)δ: 1.45(s,3H,CH 3);2.35(d,J=16.2Hz,1H,CH (H)−12);2.68(dd,J=6.4,16.2Hz,1H,CH( )−12);2.72(m,2H,CH 2−10);2.70,3.30(2マ ルチプレット,2H,N−CH 2CH=CH2);2.88(s,3H,NHCH 3 );4.08(s,3H,4−OCH 3);4.88(d,J=6.4Hz,1 H,−7);5.10(m,2H,CH2CH=CH 2);5.90(m,1H ,CH2 CH=CH2);7.36(dd,J=0.9,8.5Hz,1H,− 3);7.75(dd,J=7.7,8.5Hz,1H,−2);8.01( dd,J=0.9,7.7Hz,1H,−1);13.21,13.59(2 s,2H,OH−6+OH− 11)。実施例23 8−N−(4−ピリジルメチル)アントラザロン O−エチルオキシム(1x) エタノール(30mL)中の8−N−(4−ピリジルメチル)アントラザロン2c (0.5g、1.06ミリモル)の溶液を、O−エチルヒドロキシルアミン ヒドロクロリド(0.4g、4.1ミリモル)および酢酸ナトリウム(0.56 g、4.1ミリモル)で処理し、16時間還流した。溶媒を蒸発させた。残渣を ジクロロメタンおよび水で採取し、有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥 し、蒸発させた。残渣をエタノールおよびジエチルエーテルの混合物でトリチュ レーションし、濾過し、該混合物で洗浄して、0.5g(収率92%)の目的化 合物1xを得た。 ESI−MS:m/z 514[M+H]+1 HNMR(200MHz、DMSO−d6)δ: 1.12(t,J=7.0Hz,3H,CH 3CH2O);1.41(s,3H,CH 3 );2.55,2,98(2ダブレット,J=19.0Hz,2H,CH 2 −10);2.55(d,J=17.1Hz,1H,C(H)−12);2. 94(dd,J=6.4,17.1Hz,1H,CH()−12);3.62 ,4.21(2ダブレット,J=17.3Hz,2H,N−CH 2−Py);3 .95(s,3H,4−OCH 3);4.00(m,2H,CH3 CH 2O);4 .48(d,J=6.4Hz,1H,−7);7.63(m,1H,−3) ;7.86(m,4H,−1+−2+C55N);8.78(d,J=6. 6Hz,2H,C55N);13.04,13.49(2シングレット、2H,OH −6+OH−11)。実施例24 8−N−(4−ピリジルメチル)アントラザロン O−(4−ピリジルメチル) オキシム(1z) エタノール(30mL)中の8−N−(4−ピリジルメチル)アントラザロン2c (0.5g、1.06ミリモル)の溶液を、O−(4−ピリジルメチル)ヒ ドロキシルアミンヒドロクロリド(0.42g、2.61ミリモル)および酢酸 ナトリウム(0.36g、2.61ミリモル)で処理し、4時間還流した。溶媒 を蒸発させた。残渣をジクロロメタンおよび水で採取し、有機相を分離し、無水 硫酸ナトリウムで乾燥し、少容量に濃縮した。残渣をクロロホルム−メタノール の混合物(容量比20:1)を使用して、シリカゲル上でフラッシュクロマトグ ラフィーにかけて、0.23g(収率38%)の化合物1zを得た。この化合物 を実施例5に記載のようにヒドロクロリド塩に変換した。 ESI−MS:m/z 577[M+H]+1 HNMR(200MHz、DMSO−d6)δ: 1.38(s,3H,CH 3);2.57,3.00(2ダブレット,J=19 .0Hz,2H,CH 2−10);2.76(d,J=17.6Hz,1H,C (H)−12);3.05(dd,J=6.3,17.6Hz,1H,CH( )−12);3.61,4.16(2ダブレット,J=16.6Hz,2H, N−CH 2 −Py);3.96(s,3H,4−OCH 3);4.56(d,J=6.3H z,1H,−7);5.24(s,2H,OCH 2Py);7.60(m,3 H,−3+C55N);7.89(m,4H,−1+−2+C55N); 8.67,8.75(2ダブレット,J=6.3Hz,4H,C55N);13 .05,13.52(2シングレット,2H,OH−6+OH−11)。実施例25 アントラザロンオキシム(1aa) ステップ1. 8−N−(3,4−ジメトキシベンジル)アントラザロン(2a、1.0g、 1.89ミリモル)を、塩化メチレン(40mL)および水(2mL)の混合物 に溶解し、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DD Q、0.5g、1.89ミリモル)で室温において処理した。4時間後、 その反応混合物を炭酸水素ナトリウム5%水溶液(3×200mL)、次に水で 洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下に除去して、0 .61g(85%)のアントラザロン2d(R1=OCH3、R2=H)を得た。 FD−MS:380[MH]+;362[M−NH3]+1 HNMR(400MHz、CDCl3)δ: 1.45(s,3H,CH 3);2.43(d,J=17.5Hz,1H,CH (H)−12);2.76,2.84(2ダブレット,J=19.2Hz,2H ,CH 2−10);2.86(dd,J=7.3,17.5Hz,1H,CH( )−12);4.08(s,3H,OCH 3);5.14(d,J=7.3H z,1H,−7);7.37(d,J−8.5Hz,1H,−3);7.7 6(dd,J=7.7,8.5Hz,1H,−2);8.01(d,J=7. 7Hz,1H,−1);13.14(s,1H,OH−11);13.60( s,1H,OH−6)。 ステップ2. エタノール(30mL)中のアントラザロン2d(0.5g、1.32ミリモ ル)の溶液を、ヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.14g、2ミリモル) および酢酸ナトリウム (0.27g、2ミリモル)で処理し、3時間還流した。溶媒を蒸発させた。残 渣を、ジクロロメタンおよび水で採取し、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム で乾燥し、少容量に濃縮した。残渣を、クロロホルム−メタノール混合物(容量 比48:2)を使用してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにかけて 、0.06g(収率12%)の化合物1aaをEおよびZオキシムの1:1混合 物として得た。 ESI−MS:m/z 395[M+H]+1 HNMR(200MHz、DMSO−d6)δ: 1.43,1.59(2シングレット,6H,CH 3);2.28,2.51( 2ダブレット,J=14.7Hz,2H,2つのオキシムのCH(H)−12) ;2.60,2.72(2ダブレット,J=18.6Hz,2H,一方の異性体 のCH 2−10);2.58,3.13(2ダブレット,J=18.6Hz,2 H,他方の異性体のCH 2−10);2.68,2,90(2ダブレット,J= 7.6,14.7Hz,1H,2つのオキシムのCH()−12);3.96 (s,3H,OCH 3);4.65,4.68(2ダブレット,J=7.6Hz ,2H,2つのオキシムの−7);7.64(m,1H,−3);7.85 (m, 2H,−1+−2);10.45,10.52(2シングレット,2H,2 つのオキシムのNOH);13.00,13.60(ブロードシグナル,2H,OH −6+OH−11)。実施例26 アントラザロン O−メチルオキシム(1ab) エタノール(30mL)中のアントラザロン2d(0.5g、1.32ミリモ ル)の溶液を、O−メチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.33g、3 .9ミリモル)および酢酸ナトリウム(0.53g、3.9ミリモル)で処理し 、12時間還流した。溶媒を蒸発させた。残渣を、ジクロロメタンおよび水で採 取し、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、少容量に濃縮した。残渣 を、ジクロロメタン−アセトン混合物(容量比90:10)を使用してシリカゲ ル上でフラッシュクロマトグラフィーにかけて、0.12g(収率23%)の化 合物1abを得た。 ESI−MS:m/z 409[M+H]+1 HNMR(200MHz、DMSO−d6)δ: 1.71(2シングレット,6H,CH 3);2.60(d,J=15.5Hz ,1H,CH(H)−12);2.74,3.32(2ダブレット,J=18. 5Hz,2H,CH 2−10);3.02(dd,J=6.2,15.5Hz, 1H,CH()−12);3.80(s,3H,NOCH 3);4.08(s ,3H,4−OCH 3);4.94(d,J=6.2Hz,1H,−7);7 .37(dd,J=1.3,8.6Hz,1H,−3);7.75(dd,J =7.7,8.6Hz,1H,−2);8.01(dd,J=1.3,7.7 Hz,1H,−1);13.22,13.64(s,2H,OH−6+OH− 11)。実施例27 アントラザロン O−エチルオキシム(1ac)IおよびII エタノール(30mL)中のアントラザロン2d(0.5g、1.32ミリモ ル)の溶液を、O−エチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.51g、5 .2ミリモル)および酢酸ナトリウム(0.71g、5.2ミリモル)で処理し 、24時間還流した。溶媒を蒸発させた。残渣を、ジクロロメタンおよび水で採 取し、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、少容量に濃縮した。残渣 を、ヘキサン−酢酸エチル−メタノール混合物(容量比50:20:5)を使用 してシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにかけて、0.085g(収 率15%)の低極性化合物1ac−I、融点258〜261℃(分解)、および 0.095g(収率17%)の高極性化合物1ac−II、融点147〜149 ℃を得た。 ESI−MS:m/z 423[M+H]+1 H NMR(400MHz、CDCl3)δ、低極性異性体:1.19(t,J =6.8Hz,3H,CH 3CH2O);1.60(s,3H,CH 3);2.8 2(m,2H,C 2−12);2.91(m,2H,CH 2−10);4.05 (m,2H,CH3 CH 2O);4.08(s,3H,4−OCH 3);4.97 (m,1H,−7);7.37(dd,J=1.3,8. 6Hz,1H,−3);7.76(dd,J=7.7,8.6Hz,1H, −2);8.01(dd,J=1.3,7.7Hz,1H,−1);13.1 9,13.62(2シングレット,2H,OH−6+OH−11)。1 H NMR(400MHz、CDCl3)δ、高極性異性体:1.23(t,J =7.3Hz,3H,CH 3CH2O);1.72(s,3H,CH 3);2.6 0(d,J=15.8Hz,1H,C(H)−12);2.74,3.34( 2ダブレット,J=18.4Hz,2H,CH 2−10);3.02(dd,J =6.4,15.8Hz,1H,CH()−12);4.03(m,2H,C H3 CH 2O);4.08(s,3H,4−OCH 3);4.95(d,J=6. 4Hz,1H,−7);7.37(d,J=8.5Hz,1H,−3);7 .76(dd,J=7.7,8.5Hz,1H,−2);8.01(d,J= 7.7Hz,1H,−1);13.23,13.65(2シングレツト,2H ,OH−6+OH−11)。実施例28 アントラザロン O−ベンジルオキシム(1ad) エタノール(30mL)中のアントラザロン2d(0.43g、1.13ミリ モル)の溶液を、O−ベンジルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.36g 、2.26ミリモル)および酢酸ナトリウム(0.31g、2.26ミリモル) で処理し、16時間還流した。溶媒を蒸発させた。残渣を、ジクロロメタンおよ び水で採取し、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残 渣を、ジエチルエーテルでトリチュレーションして、0.28g(収率51%) の化合物1adを得た。 ESI−MS:m/z 485[M+H]+1 HNMR(200MHz、DMSO−d6)δ: 1.43(s,3H,CH 3);2.56(d,J=16.5Hz,1H,CH (H)−12);2.62,2.76(2ダブレット,J=18.0Hz,2H ,CH 2−10);2.78(dd,J=6.1,16.5Hz,1H,CH( )−12);3.97(s,3H,4−OCH 3);4.68(d,J=6. 1Hz, 1H,−7);4.97(s,2H,CH 2Ph);7.25(m,5H,P h);7.62(m,1H,−3);7.87(m,2H,−1+−2) ;13.03,13.62(s,2H,OH−6+OH−11)。実施例29 8−N−[2−(4−ピリジル)アセチル]アントラザロン O−メチルオキシ ム(1ae) 無水ジクロロメタン(5mL)中の、O−メチルオキシム1ab(0.117 g、0.29ミリモル)の溶液に、2−(4−ピリジル)酢酸(0.05g、0 .29ミリモル)、トリエチルアミン(0.04mL、0.29ミリモル)およ び4−ジメチルアミノピリジン(0.017g、0.145ミリモル)を加えた 。この反応混合物を、0℃で冷却し、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド (0.051mL、0.33ミリモル)を攪拌しながら加えた。この反応を室温 で5時間攪拌し、 pH3緩衝液に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。有機相を、pH7緩衝液 で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を、減圧下に除去し、残渣をジ エチルエーテルでトリチュレーションした。固形物を集め、ジエチルエーテルで 充分に洗浄して、0.08g(収率52%)の目的化合物(1ae)を得た。 ESI−MS:m/z 528[M+H]+1 HNMR(200MHz、DMSO−d6)δ: 1.92(s,3H,CH 3);2.66(d,J=17.1Hz,1H,CH (H)−12);2.97(dd,J=6.4,17.1Hz,1H,CH( )−12);2.67,3.35(2ダブレット,J=18.2Hz,2H, 2 −10);3.74(s,3H,NOCH 3);3.80(s,2H,CO 2 Py);3.98(s,3H,4−OCH 3);5.69(d,J=6.4H z,1H,−7);7.07(d,J=5.9Hz,2H,C55N);7. 66(m,1H,−3);7.87(m,2H,−1+−2);8.20 (d,J=5.9Hz,2H,C55N);12.87,13.40(s,2H ,OH−6+OH−11)。実施例30 8−N−[2−(4−ピリジル)アセチル]アントラザロン O−エチルオキシ ム(1af) アントラザロン O−エチルオキシム1ac(0.15g、0.36ミリモル )、2−(4−ピリジル)酢酸(0.06g、0.36ミリモル)、トリエチル アミン(0.05mL、0.36ミリモル)、4−ジメチルアミノピリジン(0 .02g、0.178ミリモル)、およびN,N’−ジイソプロピルカルボジイ ミド(0.063mL、0.41ミリモル)から開始して、目的化合物を実施例 28に記載のように製造した:0.11g(収率57%)の1afが得られた。 ESI−MS:m/z 542[M+H]+1 HNMR(200MHz、DMSO−d6)δ: 1.11(t,J=7.0Hz,3H,CH 3CH2O);1.93(s,3H,CH 3 );2.68(d,J=16.9Hz, 1H,CH(H)−12);2.71,3.35(2ダブレット,J=18.2 Hz,2H,CH 2−10);2.98(dd,J=6.6,16,9Hz,1 H,CH()−12);3.79(s,2H,COCH 2Py);3.98( s,3H,4−OCH 3);3.99(m,2H,CH3 CH 2O);5.68( d,J=6.6Hz,1H,−7);7.07(d,J=6.1Hz,2H, C55N);7.67(m,1H,−3);7.87(m,2H,−1+ −2);8.21(d,J=6.1Hz,2H,C55N);13.50(ブロ ードシグナル,2H,OH−6+OH−11)。実施例31 4−デメトキシ−8−N−(3,4−ジメトキシベンジル)アントラザロンオキ シム(1ag) ステップ1. 4−デメトキシダウノルビシン(b、1.38g、3ミリ モル)および3,4−ジメトキシベンジルアミン(2g、12ミリモル)を、実 施例1に記載のように反応させて、1g(収率66%)の4−デメトキシ−8− N−(3,4−ジメトキシベンジル)アントラザロン2e(R1=H、R2=3, 4−ジメトキシベンジル)を得た。融点112〜115℃。 FAB−MS(+):m/z 500[MH]+;350[M−CH2(C63) (OCH32+2H]+; ステップ2. エタノール(30mL)中の4−デメトキシ−8−N−(3,4−ジメトキシ ベンジル)アントラザロン2e(0.5g、1ミリモル)の溶液を、ヒドロキシ ルアミンヒドロクロリド(0.15g、2.16ミリモル)および酢酸ナトリウ ム(0.29g、2.16ミリモル)で処理し、8時間還流した。沈殿物を濾過 し、エタノール−水、次にエタノールで洗浄し、脱水して、0.4g(収率77 %)の目的化合物1agを得た。 ESI−MS:m/z 515[M+H]+1 HNMR(200MHz、CDCl3)δ: 1.55(s,3H,CH 3);2.72(d,J=17.0Hz,1H,CH (H)−12);2.80,2.92(2ダブレッ ト,J=18.4Hz,2H,CH 2−10;2.86(m,1H,CH() −12);3.19,3.80(2ダブレット,J=12.7Hz,2H,N 2 Ar);3.84,3.86(2ダブレット,6H,OCH 3);4.61( d,J=5.7Hz,1H,−7);6.70(m,3H,C63−(OCH32);6.90(s,1H,NOH);7.85(m,2H,−2+−3 );8.35(m,2H,−1+−4);13.16,13.30(2シン グレット,2H,OH−6+OH−11)。実施例32 4−デメトキシ−8−N−(3,4−ジメトキシベンジル)アントラザロン O −メチルオキシム(1ah) 実施例30に記載のように操作して、4−デメトキシ−8−N−(3,4−ジ メトキシベンジル)アントラザロン2e(0.5g、1ミリモル)、O−メチル ヒドロキシルアミンヒ ドロクロリド(0.18g、2.15ミリモル)および酢酸ナトリウム(0.2 9g、2.15ミリモル)から開始して、0.37g(収率70%)の目的化合 物1ahを得た。 ESI−MS:m/z 529[M+H]+1 HNMR(200MHz、CDCl3)δ: 1.58(s,3H,CH 3);2.62(d,J=17.5Hz,1H,CH (H)−12);2.80(dd,J=6.1,17.5Hz,1H,CH( )−12);2.80,2.92(2ダブレット,J=18.5Hz,2H, 2 −10);3.18,3.80(2ダブレット,J=12.7Hz,2H, NCH 2Ar);3.81,3.84,3.86(3シングレット,9H,O 3 );4.58(d,J=6.1Hz,1H,−7);6.80(m,3H ,C6 3−(OCH32);7.85(m,2H,−2+−3);8.36 (m,2H,−1+−4);13.15,13.30(2シングレット,2 H,OH−6+OH−11)。実施例33 下記成分を含有する錠剤を、従来法によって製造することができる: 成分 錠剤1個当たり 化合物 25.0mg ラクトース 125.0mg トウモロコシ澱粉 75.0mg タルク 4.0mg ステアリン酸マグネシウム 1.0mg 合計重量 230.0mg実施例34 下記成分を含有するカプセルを、従来法によって製造することができる: 成分 カプセル1個当たり 化合物 50.0mg ラクトース 165.0mg トウモロコシ澱粉 20.0mg タルク 5.0mg カプセル重量 240.0mg
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU,BR ,CA,CN,HU,IL,JP,KR,MX,NO, NZ,PL,SI,UA,US (72)発明者 バンデイエラ,テイツイアーノ イタリー国、イ―27025・ガンボロ、コル ソ・ビツトーリオ・エマニユエレ、44 (72)発明者 ランセン,ジヤクリーヌ イタリー国、イ―20028・サン・ビツトー レ・オロナ、ビア・ジ.ウンガレツテイ、 17 (72)発明者 スアラート,アントニーノ イタリー国、イ―20158・ミラン、ビア・ デツリ・インブリアーニ、39

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式I: [式中: − R1は、 水素、 ヒドロキシル、 C1 〜16アルキル、 C1 〜16アルコキシル、 C3 〜8シクロアルコキシル、 ハロゲン、 非置換か、あるいは、アシル、トリフルオロアシル、アラルキル、アリー ル、OSO2(R4)[式中、R4はアルキルまたはアリールである]でモノ−また はジ−置換されていてもよいアミノ、 から選択され、 − R2は、 水素、 RB−CH2−[式中、RBは、アリール基、ヘテロシクリル基、または式Rc −CH=CH−[式中、Rcは、水素、C1 〜16アルキル、C2 〜8アルケニルまた はC3 〜8シクロアルキルである]で示される基、を表す]、 C1 〜16アルキル、 C3 〜8シクロアルキル、 アリール−C1〜C16−アルキル、 アリールオキシ−C1〜C16−アルキル、 式−C(R5)=Oで示されるアシル[式中、R5は、 水素、 C1 〜16アルキル、 C2 〜16アルケニル、 C3 〜8シクロアルキル、 アリール、 ヘテロシクリル、 から選択される]、 アミノ酸のアシル残基、 から選択され、 − R3は、 式OR6で示される基[式中、R6は、 水素、 C1 〜16アルキル、 C2 〜16アルケニル、 C3 〜8シクロアルキル、 アリール−C1〜C6−アルキル、 アリール、 を表す]、 式NR78で示される基[式中、R7およびR8は、同じであっても異なっ ていてもよく、 水素、 C1 〜16アルキル、 アラルキル、 C2 〜16アルケニル、 C3 〜8シクロアルキル、 ヘテロシクリル、 式−C(R5)=Oで示されるアシル[式中、R5は前記と同様に規定さ れる]、 を表すか、または、R7およびR8が、それらが結合しているN原子と一緒になっ てヘテロシクリルを表す]、 から選択され、 但し、R1がメトキシル基であり、R3がヒドロキシル基であるとき、R2は4− ピリジンメチルでないことを条件とする] で示される化合物、または医薬的に許容されるその塩。 2. − R1が、 水素、 ヒドロキシ、 メトキシ、 から選択され、 − R2が、 水素、 メチル、 アリル、 ベンジル、 3−ブロモベンジル、 4−トリフルオロメチルベンジル、 4−メトキシベンジル、 (4−ベンジルオキシ)ベンジル、 3,4−ジメトキシベンジル、 3,5−ジt.ブチル−4−ヒドロキシベンジル、 ピリジンメチル、 グリシル、 アラニル、 システイル、 ニコチノイル、 から選択され、 − R3が、 ヒドロキシ、 メトキシ、 エトキシ、 ベンジルオキシ、 ピリジンメチルオキシ、 メチルアミノ、 ジメチルアミノ、 ベンジルアミノ、 4−モルホリニル、 4−メチルピペラジニル から選択される、 請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるその塩。 3. 8−N−(3,4−ジメトキシベンジル)アントラザロンオキシム、8− N−アリルアントラザロンオキシム、8−N−アリルアントラザロン O−メチ ルオキシム、およびアントラザロン O−エチルオキシム、または医薬的に許容 されるそれらの塩から選択される請求項1に記載の化合物。 4. 請求項1に規定される式Iの化合物の製造方法であって、該方法が、 (a) 式[式中、R1およびR2は請求項1と同様に規定される] で示される化合物を、式: R3−NH2 [式中、R3は請求項1と同様に規定される] で示される化合物と反応させ、および (b) 所望であれば、そのようにして得られる式(I)の化合物を、式(I )の他の化合物に変換し、および/または、 (c) 所望であれば、式(I)の化合物を医薬的に許容されるその塩に変換 する、 ことを含んで成る方法。 5. ステップ(a)において、請求項4に規定される式の化合物を、有機溶 媒中、有機または無機塩基の存在下に、式R3−NH2.HA[式中、HAは無機酸 を表す]と反応させる請求項4に記載の方法。 6. 医薬的に許容される担体または稀釈剤との組み合わせにおいて、有効成分 としての請求項1〜3のいずれか1つに記載の式1の化合物または医薬的に許容 されるその塩を含んで成る医薬組成物。 7. ヒトまたは動物の体の治療に使用するための、請求項1〜3のいずれか1 つに記載の式1の化合物または医薬的に許容されるその塩。 8. ALアミロイド症、アルツハイマー病、またはダウン症候群の治療に使用 される薬剤の製造における、請求項1〜3のいずれか1つに記載の式1の化合物 または医薬的に許容されるその塩の使用。 9. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、または医薬的に 許容されるその塩の、非毒性および有効な量を投与することを含んで成る、アミ ロイド症疾患に罹患している、または罹患しやすいヒトまたは動物の治療法。
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