JP2001511026A

JP2001511026A - 飲料製造用の煎じ出し装置

Info

Publication number: JP2001511026A
Application number: JP52792798A
Authority: JP
Inventors: ブルース・ダブリュー・メルトン
Original assignee: エスパイア・インコーポレーテッド
Priority date: 1996-12-16
Filing date: 1997-12-12
Publication date: 2001-08-07
Also published as: EP0955855A1; US5775205A; CN1240337A; CA2269232A1; IL129788A0; AU726804B2; BR9714035A; TR199901331T2; US6095033A; NZ335393A; KR20000057208A; AU7734898A; US6202542B1; WO1998026697A1; CN1099267C; US6269736B1; US5913964A

Abstract

(57)【要約】煎じ出し装置６１０は、これに関連する容器の上部に取り付けられ、一杯分のの香味材を受け入れ保持するための収容部６４１を有している。加熱された水または他の液体が、収容部を通って関連する容器内に注がれ、香味材から液体に香味が煎じ出されるように収容部の内側および外側間を循環する。煎じ出し装置が関連する容器から取り外された後、収容部からの余分な液体を収集するために、収容部の上部７４２内に着座して収容部の逆側に谷部７２０を形成する煎じ出し装置用カバー６５０も設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】飲料製造用の煎じ出し装置〔発明の背景〕本発明は、一般に、お茶の製造および調合に関し、さらに詳細には、お茶、ハーブティー、コーヒー、風味をつけたコーヒーおよびお茶、ならびに他の煎じ出しされる飲み物を作るための煎じ出し装置(infuser)に関する。本発明による煎じ出し装置は、改良された性能、利便さ、および使用上の他の利点を提供するとともに、好ましくは低コストで使い捨て可能な装置である。この煎じ出し装置(the infuser unit)は、その好ましい実施態様においては、包装されていないお茶(loose tea)のように煎じて煮出しされる飲料に関するが、他にも広く適用される。本発明は、煎じて煮出しされる(infused and brewed) 飲料を製造するための新規な方法を含む。また本発明は、飲料用の蓋の新規な構造および異なる種類の飲料を製造する際の蓋の新規な使用法に関する。蓋および煎じ出し装置の新規な構造は、以下の記述から明らかなように、飲料の製造に必ずしも関係しない他の利点を提供する。最近、いわゆるグルメ向けコーヒー飲料に対する関心が急速に高まってきている。数多くのコーヒーの香味および種類が盛んに宣伝され、その販売が促進されている。一般大衆は、さまざまな種類のこれらの製品を提供するコーヒー専門店に通じてきている。多くのいわゆる高級品質のコーヒーショップは、店舗内での（on-premises）消費で販売されようがまた店舗外での(off-premisses)消費で販売されようが、その製品に高い値段を享受している。一部にはグルメ向けコーヒー市場のますます高まる過剰供給状態により、さらには低カフェインの健康飲料の必要性に応じて、米国ではお茶および「ハーブティー」（「チザン」(tisanes)および「煎じ出し」(infusions)としても知られている）の消費に対する関心がますます高まってきている。世界的には、お茶はコーヒーよりもずっと長期間にわたって受け入れられており、非常に広範囲で消費されている。お茶の煎じ出し(brewing)および消費は、いくつかの重要な点でコーヒーの煎じ出しおよび消費と異なっているが、その製品および方法は他の点では同種の問題を提供しており、そのうちの多くは、本発明により解決されている。ティーバッグが出現する前、お茶は、慣習的には、ポットの中にお茶の葉を入れ、その上にほぼ沸騰したお湯を注ぎ込み、所望の濃さになるまで煎じられることによって用意されていた。苦みやその他の望ましくない香味が生成されないようにするために、それによってお茶の葉を閉じ込めて煎じ出し中に所望のタイミングで取り外すためのフィルタ(screens)やストレーナを用いることが知られていた。しかしながら、ストレーナ等を用いることは、装置の観点からは相対的に扱いにくく、非効率的であるという欠点がある。ストレーナは頻繁に清掃を必要とし、所望の濃さが得られたときに使用者がストレーナを取り外さなければならない。またストレーナは、満たして密閉するのが難しく、さらに、滴下することなく取り外して貯蔵するのが難しい。さらにストレーナは、とくに最高品質のお茶の葉を使用する場合に、お湯を十分に循環させるのには小さすぎる。ティーバッグは、濾過装置(straining equipment)の欠点のいくつかに取り組んでいるが、ティーバッグにもまた多くの欠点がある。多くのバッグ入りのお茶は低品質であり、お茶の葉をバッグ内に入れる工程が、香味を相当損失させるレベルまでお茶の葉を押しつぶして粉々にすることを含んでいる。ティーバッグが比較的小形で織り地が細かいことにより、お湯の中でお茶の葉の循環が制限されるとともに、液体の中に香味が迅速にかつ十分に分散されるのが阻止される。また、上述のストレーナと同様に、使用したティーバッグは、とくに飲み物が持ち帰り用として売られる(is sold“to go”or on a“carry out”basis)場合に、取り外しおよび廃棄の問題を生じさせる。ティーバッグのもう一つの欠点は、一般に、一種類または二種類の大きさでしか使用できず、持ち帰り用商品の飲み物の濃さを実際上予め決定してしまうということである。お茶の濃さは、多くの場合、お茶の葉に加えられるお湯の量を調節することによって変えられる。しかしながら、持ち帰り用として売られるお茶の店舗内での煎じ出しの場合には、カップの大きさが規格化されており、このため、ティーバッグの大きさが決まっているとお茶の濃さを変えることが簡単には行えない。袋入りのお茶はまた、飲み物の値段にさらに費用を付加する。通常、お茶は袋の中に入れられる（多くの場合、ひもと取り外し容易なラベルとを備えている）。次に、袋は、紙またはフォイルの封筒またはスリーブ内に配置される。それから、封筒またはスリーブは箱の中に入れられる。これらの工程および（または）材料に要する費用はかなりのものである。さらに、ティーバッグは、包装されていないお茶よりもお茶出しの際にずっとかさばる。このため、輸送費および保管費を増加させ、さらに消費者にお茶出しをする費用を増加させる。袋入り茶の実用上のもう一つの大きな欠点は、高価で特殊な袋詰め装置の購入し、維持し、操作する費用である。お茶の共同出荷業者(co-packers)は、典型的には、特殊な袋の充填に最低１００，０００個以上の量を要求する。これらの量のさまざまな種類の香味を確約するための売手の能力は、最も定評のある会社を除きすべての会社にとって法外に費用がかかるものと考えられている。ティーバッグを袋詰めすることの他の困難性は、このような袋詰めを大規模に大量生産していることから生じる。生産工程を計画し完成させるのにかなりの遅れが生じ得る。その多くが輸入されるお茶の原料を共同出荷業者およびその流通業者のような中間業者を通じて配送することは、明らかに製品のコストに付加され、その本来的な遅れはまたお茶の新鮮さおよび香味を損なうことになる。お茶を飲む人の多くはまた、環境問題にも鋭く精通しており、このような消費者は、ティーバッグによく使用される漂白紙には否定的な反応を持っている。また、煎じ出し中に所望のタイミングでバッグの取り出しを容易にするためのひもやホッチキスの針の使用は、これらを廃棄の流れ(waste stream)から分離することを含む、廃棄の問題を生じさせる。ひもの無いティーバッグがこのような問題に取り組むために考案されているが、お茶を入れる人にとっては扱いにくい。というのは、お茶を入れる人が、衛生上の理由で、袋をカップに入れるのにはさみ道具(tongs)を用いなければならないからである。ひもの無いティーバッグはまた、煎じ出し中に所望のタイミングでティーバッグを取り出す際にある種の危険および不便な状態に使用者をさらす。多くの場合、ひもの無いティーバッグは、熱いお茶の中から利用者(user)の指で直接掴み出される。上述したティーバッグの欠点は、飲み物が持ち帰り用として売られるときに悪化する。ティーバッグは、購入後３分ないし５分で飲み物から取り出されなければならないが、これは、一般に、小売店で待つには長すぎ、また滴下するティーバッグのための適切な容器が配置されるには速すぎる時間である。さらに、取り外し可能な蓋の付いたカップ内でティーバッグを使用すると、ある種の嵩張ったティーバッグ用容器が蓋の中に組み込まれていない限り、利用者はティーバッグを取り出すために蓋を開けなければならない。蓋を外そうとしているときにカップから高温のお湯がこぼれると、けがをする危険性がある。上述した従来の操作の特徴部分は、ティーバッグおよび従来のカップの蓋を含む煎じ出し方法以外の方法を使用することを強く主張している。一方、ストレーナを含む補助的な器具を使用することはまた、その器具が煎じ出し後に操作されなければならないという条件に加えて、困難な問題を生じさせるので、持ち帰り用には適さない。これに対して、本発明は、後述するいくつかの実施態様において、ティーバッグおよびその他の煎じ出し方法の使用を許容しつつ、ティーバッグおよびその他の煎じ出し方法の使用に関連する欠点のいくつかを回避しまたは排除している。本発明はまた、後述するいくつかの実施態様において、従来技術で一般に組み立てられていた飲み物用の蓋が直面するいくつかの困難な問題および欠点を克服している。さらに、本発明はまた、いくつかの実施態様において、袋入り茶や、コーヒーバッグ等のようなその他の予め充填された煎じ液または予め充填され煎じ出しされた飲み物にも用いられ得る。次に、包装されていないばら荷のお茶(bulk，loose tea)の特徴および利点について説明すると、将来の消費者の満足および小売りの利益に関する限り、ばら荷のお茶は、ほとんどの場合、袋入りのお茶よりも高品質であると認められている。ばら荷のお茶はまた、お茶だしの際に袋入りのお茶ほどスペースを必要としない。袋入りのお茶は、余分なスペースのための遊び(allowance)を袋内部、および封筒、スリーブまたは箱のために設けなければならない。ばら荷のお茶は、ずっと容易に輸送され、ストックされるとともに、大量の飲み物を準備するための場所をとっておく可能性を提供する。人気のある市場に首尾よく供給するためには、少なくとも三種類から四種類の紅茶、数種類の緑茶、かなりの数のハーブティー、香味を高める多くの物質や添加物を売手が提供することができるべきであると信じられている。これらは少なくとも１０ないし２０種類のお茶および香味品に上るが、これらすべてが、包装されていないばら荷の形態でしかも低コストで入手可能であり、ずっと小形の容器で輸送でき貯蔵可能である。さらに、広口瓶(jar)のようなばら荷のお茶用の容器は、中身の新鮮さを保つために容易に再度蓋を閉めることができる。包装されていないばら荷の形態のハーブティー理想的でもある。というのは、その葉が従来のお茶の葉よりも壊れやすく、したがって、袋入りには向かないからである。ハーブティーは、現在、お茶市場のシェアの点から見て最も急速に成長している商品であると考えられている。ブレンドされまたはミックスされたお茶の袋に特有の問題は貯蔵寿命(shelf l ife)である。特定のお茶またはハーブは袋の中身の残りの物よりも速く古くなるので、商品全体の貯蔵寿命は最も不安定な材料の貯蔵寿命に縛られる。もし貯蔵寿命の長い現在のお茶とともに使用可能な香味材すなわち香味を増大させるものが入手可能であるとすれば、在庫管理工程に過度に負荷をかけることなく、それらを混合した商品の貯蔵寿命は効果的に延びることになるだろう。飲料品全体の新鮮さを確保して香味を最小限に抑えることは、とくにグルメ市場において常に望ましいことである。袋入りのお茶と異なり、包装されていないばら荷のお茶は、個別に識別できるとともに、そこから独特の飲み物が特定の顧客の注文に応じて各小売人により好みの分量だけ(to taste)オーダーメードでブレンドされる大箱または広口瓶に保存できる。他のお茶に関連して種々の濃さを有するハーブティーの増加や風味を付けたお茶の増加、さらに香辛料およびドライフルーツのようなお茶の香味材の使用はすべて、とくに持ち帰り用の顧客のためにお茶の煎じ出し場所において好みの量だけオーダーメードでブレンドするために、お茶および香味材がばらで入手可能になることを強く主張している。上述のことから、適切に設計されたお茶煎じ出し装置、すなわちカップ内のお茶の葉のための容器あるいはその他の煎じ出し用容器が、お茶の小売人および消費者の多くの需要に供与することは明らかである。お茶のほかに、適切な設計になる煎じ出し装置から利益を享受できるその他の熱い飲み物がある。たとえば、コーヒーや風味を付けたコーヒーはとても人気があるが、顧客の個々の好みに応じてというよりもむしろ量で作られて提供される。もう一つの例は、「チャイ」(chai)として知られる飲み物をベースにしたアジアのホットミルクである。このホットミルクは、シナモン、胡淑、ジンジャー、ショウガ、潰したあるいは切れ切れにした香辛料、ハーブ、および（あるいは）他の香味材で風味付けされている。このような風味をオーダメードでホットミルクに付加することができる装置の使用は、グルメ飲料市場で急速に成長する層であるチャイ愛好家たちに広くアピールする。適切に設計された煎じ出し装置は、アイスティーを作ることをも容易にする。煎じ出し装置内で好みの量だけオーダーメードでブレンドされた、包装されていない新鮮なお茶の葉の上に非常に熱いお湯を通して、葉を殺菌消毒するとともに、カップ内の氷にミックスされて冷やされる前にほとんど同時に風味を抽出することが理想的な状態であろう。本発明の一つまたはそれ以上の実施態様によれば、アイスティーを準備して供することを簡単に行うことができる煎じ出し装置が提供されており、この煎じ出し装置は他の利点をも有している。適切に設計された煎じ出し装置によって得られる他の利点については、カップ内の液体の液面の下方で整流装置として機能し、これにより液体の望ましくない跳ね(sloshing)を防止する、透過性のある煎じ出し装置が製作できれば有利である。理想的な煎じ出し装置の他の利点は、カップ内の液面が若干下がった後に、蓋を取り外したり位置を変えたりする危険を冒すことなく、飲み物の濃さが増加し続けないようにする方法でお茶の葉を配置できることである。理想的な煎じ出し装置の他の利点は、取り外し可能な蓋を飲み物用のカップとして、飲み物を入れる際に利用できるようにしていることである。さらに、蒸気の状態の風味が飲む人により吸い込まれる、コーヒーを含む商品であるが、主にお茶については、飲む人の鼻を収容する開口または凹部を備えたカバーおよび煎じ出し装置の組合せが、商品のはっきりした風味を有利に増大できるだろう。理想的な煎じ出し装置においては、湿って膨張し使い尽くされた葉もまた、熱および揮発成分が失われないように容器に蓋をすることにより、液体の風味を増大させるための物に似た物として機能する。店舗内での消費または持ち帰り用のためにお茶を入れることに関し、いわゆるグルメ向けコーヒー店はコーヒーに適用できない問題に直面している。したがって、大形のポットのコーヒーを煎じ出しでき、大形の共通のポットから多くの顧客に供することができるのに対し、お茶の主な利点はユーザーがたくさんの風味の中から選ぶということである。このことと煎じ出し工程の性質は、すでに煎じ出しされた多量のお茶を手元におくことに対して一般に不利に作用する。理想的な状態とは、お茶の葉の上に注がれることによって非常に熱いお湯が注入されるカップに関連するであろう煎じ出し装置内に、包装されていないお茶、ハーブティー、および（または）香味材が軽量スクープ(a scoop)等によって正確に所望量だけ衛生的に入れられることであろう。これにより、消費者は必要な時間の間風味が広がるようにすることができる。その後、お茶の葉を取り出して滴下することなく捨てるか、あるいは湯面（液面）を下げてお湯からお茶の葉を分離し、風味の形成または変化を終了させることができる。さらに理想的な状態では、ユーザーは試飲の目的で容器からお茶をすすり始めることができ、これにより、袋または何らかの補助器具を取り外すというよりもむしろカップ内の液面を下げることによって、自動的に液体内からお茶の葉を取り出すことができるだろう。ある状況下においては、ユーザーは、蓋を取り外すとともに、蓋が液体およびその他の滴下物を集める位置で蓋を上下逆にして、ティーバッグまたは他の煎じ出し装置の廃棄の問題を回避する。ユーザーは、蓋を取り外して上下逆にし、液体容器内でその位置を変えることもできるだろう。上述した望ましい特徴を備えたお茶煎じ出し装置(a tea infuser)を従来技術が提供できなかったことに鑑み、本発明は、紅茶、コーヒーまたはその他の煎じ出し飲料のための改良された煎じ出し器または煎じ出し装置を提供することを目的とする。本発明の他の目的は、低コストでしかも一つまたはそれ以上の煎じ出し器、飲料用容器の蓋およびカバーを備えた単一の装置で、信頼して製作することができる煎じ出し装置を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、いくつかの実施態様で中心に配置され穴の開いている収容部(well)またはポケット部を備えた煎じ出し装置を提供することにある。この収容部またはポケット部は、カップの縁部をシールするためにカップの開口上方の所定位置に保持できるとともに、お湯の中での煎じ出しに関して、お湯がお茶の葉の上方から注がれて煎じ出し装置の収容部内したがってカップ内に入るのが好ましいので、お茶の葉またはコーヒー粉の一杯分の量あるいは袋などの中のお茶またはコーヒーの所定量を収容部またはポケット部に限定するのを許容する。いくつかの実施態様では、煎じ出し装置の収容部は、該煎じ出し装置の蓋部から取り外し可能であり、予め充填されて蓋内部の所定位置にパチンと嵌められる。あるいは蓋部は、煎じ出し装置の収容部なしで別個に使用され得るが、これは、中央に開口を有する蓋の新規な構造を提供する。本発明の別の目的は、お茶の葉またはコーヒー粉を保持するための収容部および飲料の出口領域を提供するとともに、ユーザーが容器を傾けてすすっているときに使用者の鼻を収容できる形状を有する煎じ出し装置および液体カップカバーの組合せを提供することにある。本発明の他の目的は、使い捨て可能で、多数の煎じ出し装置のコンパクトな貯蔵を簡略化できるように設計されたお茶煎じ出し装置またはコーヒー煎じ出し装置を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、大量生産に容易に適応できるタイプの飲料煎じ出し装置を提供することにある。この煎じ出し装置は、お茶を受け入れる収容部の一部が、いくつかの材料のうちの任意の一つの材料から方法を選択しつつ作製されている。また収容部は、お茶煎じ出し装置、および蓋としてのみ使用される装置から取り外される。あるいは、煎じ出し装置の収容部は予め充填されて、飲み物を準備する際に蓋の所定位置にパチンと嵌められる。本発明の別の目的は、ティーバッグの使用の際に生じるような液の滴下の問題を生じさせない巧みな手法で、蓋に付いたお茶の葉またはコーヒーのかすを所望時に簡単に保持しかつ取り出すことができる、低コストで使い捨て可能な煎じ出し器または煎じ出し装置を提供することにある。本発明の他の目的は、飲み物に薬味を付加する際に飲料用カップから取り外す必要のない煎じ出し装置を提供することにある。これにより、薬味を付加する際に、蓋を取り外し、飲料容器の縁部または隆起部に形成されていたかもしれない凝縮物の上方で蓋を元の位置に戻すことに含まれる安全性の問題を回避できる。本発明のさらに他の目的は、お茶を飲む顧客に種々のお茶を入手する機会および大きな満足を与えるために、小売店でのお茶およびコーヒーの煎じ出しおよび提供を簡略化する装置を提供することにある。本発明の上述したおよびその他の目的ならびに利点は、いくつかの実施態様において、飲料容器と取り外し可能な関係を有する、使い捨て可能で低コストの煎じ出し装置を提供することによって実際上達成される。この煎じ出し装置は、リブあるいはビード部のあるスカート部のような容器装着部を好ましくは有する本体部と、その外縁部において飲み口領域を有しかつ上方に配置された概略環状の面と、開口上部を有する収容部またはポケット部と、収容部の下部が最初は下方に配置されるように、関連する容器内に十分に下方に延びる透過性のある壁部または底部とを備えている。そして、液体飲料の液面のすぐ上方で飲み物が消費されることになる。固有の目的および利点を含む、上述したおよびその他の目的ならびに利点は、容器をプラスチック、発泡体または防水性の紙材料から貯蔵可能な形態で構成することによっても一部達成される。この煎じ出し装置は、充填された飲料用カップの輸送を容易にしかつ使用上こぼれることのない煎じ出し装置を容易にするために、また熱い飲み物を出すときに飲み物の熱を保持するために、装着されたまたは分離された補助蓋または閉塞用キャップを収容するように構成され配置されている。上述したおよびその他の目的ならびに利点が実際上達成される方法は、実施例により説明され、同じ参照符号が全体を通じて対応部分を示す添付図面に示される本発明の好ましい実施態様の以下の詳細な記述が参照されるとき、よりはっきりと明らかになるだろう。〔発明の概要〕本発明は、その好ましいいくつかの実施態様において、飲料用カップまたは容器に装着するための容器把持部または装着部と、容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部と、環状のカバーパネル部から下方に延びる壁を備えた収容部と、環状のカバーパネル部内に形成された飲み口用部分とを備えた煎じ出し装置を提供している。包装されていないお茶または煎じ出し可能な他の飲用粒子が、袋詰めされていないかあるいは予め袋詰めされた状態で収容部に配置され、お湯が環状部の上方から収容部内に注がれる。収容部の底パネルは、お湯が飲用粒子の上を流れて収容部の透過性のある底部を通り飲料容器内に流れ込むように、液体に対して透過性を有しているのが好ましい。このようにして、お茶の葉または煎じ出し可能な飲用粒子の上をお湯が通ることにより、お茶またはその他の類似の飲み物が煎じ出しされ煮出しされる。煎じ出し装置の収容部は、収容部の底部内のお茶の葉が容器内の液面の下方に位置するように、十分に下方に延びているのが好ましい。このように、飲料容器内の液面が収容部の底部のお茶の葉よりも上方に配置されるので、お茶の葉の成分が連続して滲み出て煎じ出しされる。コーヒーの煎じ出しのための煎じ出し装置の実施態様においては、収容部は、関連する容器内の湯面の下方まで延びている必要はない。煎じ出し装置は、飲料容器に固定するために該飲料容器の上にパチンと嵌められるのが好ましい。本発明による煎じ出し装置では、該煎じ出し装置を含む飲料容器の蓋が飲み物を作るのに利用されている。さらに、お茶の葉、お湯、他の薬味を付加するのに、容器から蓋を取ることなく、容器の収容部に近づくことができる。いくつかの実施態様では、熱を保持し液のこぼれをも防ぐために収容部を覆う、装着されたまたは分離されかつパチンと中に嵌め込まれる蓋またはカバーが設けられている。他の実施態様では、煎じ出し装置の収容部なしに蓋だけで、中央に配置された開口を通り関連する容器内の液体に接近することができる飲料用蓋を提供している。〔図面の簡単な説明〕ＦＩＧ．１は、本発明による煎じ出し装置の透視図であって、液体で満たされた飲用カップに関連して分解組立図で示されている。ＦＩＧ．２は、容器、煎じ出し装置、および装置のオプションのカバーの一形態の一部縦断面を含む分解組立図である。ＦＩＧ．２Ａは、煎じ出し装置の上方の所定位置に配置され、飲用開孔を有する図２のカバーの透視部分図である。ＦＩＧ．３は、縦断面図であって、図２に似ているが、カップの使用時に飲み口部分の開孔に液体の流れを限定するために、煎じ出し装置の収容部に形成されたお茶の葉を示している。ＦＩＧ．４は、本発明により製作された煎じ出し装置の一形態の透視図であって、収容部の概略円錐状の壁に幅の狭い溝が形成された状態を示している。ＦＩＧ．５は、ＦＩＧ．４に似た図であるが、細かなメッシュまたは織地から構成された壁を有する円錐台状(frusto-conical shape)の収容部を示している。ＦＩＧ．６は、ＦＩＧ．４および５に似た図であるが、収容部の壁に形成された細かな複数の孔と、煎じ出し装置の外側縁部に飲み口部分を形成するリフトタブ(a lift tab)とを有する煎じ出し装置を備えたカップを示している。ＦＩＧ．７は、ＦＩＧ．４ないし６に似た図であるが、本発明の一実施態様を示しており、煎じ出し装置がカップから取り外されるときに液が滴下するのを最小限に抑えるために、ポケット部の壁部の周囲の一部および底部の全面が穴の開いていない材料から作製されている。ＦＩＧ．８は、滴下しない煎じ出し装置を廃棄のために取り外し、ＦＩＧ．２に示すような補助蓋を容器の開口に配置した状態を示す縦断面図である。ＦＩＧ．９は、本発明により製作された一形式の煎じ出し装置とともに使用されるカバーの変形例を縮小して示す縦断面部分図である。ＦＩＧ．１０は、装着されたカバーとともに煎じ出し装置を示す本発明の他の好ましい実施態様の透視図である。ＦＩＧ．１１は、煎じ出し装置およびＦＩＧ．１０のカバーの側面図である。ＦＩＧ．１２は、煎じ出し装置およびＦＩＧ．１０のカバーの平面図であって、飲み口部分から離れて配置された(offset away)収容部を示している。ＦＩＧ．１３は、ＦＩＧ．１２の１３−１３線に沿った煎じ出し装置およびカバーの断面図である。ＦＩＧ．１４は、ＦＩＧ．１３の煎じ出し装置の断面部分図であって、容器装着部および環状の上部パネル部を詳細に示している。ＦＩＧ．１５は、ＦＩＧ．１３のカバーの断面図であって、カバーユニットを詳細に示している。ＦＩＧ．１６は、ＦＩＧ．１３の煎じ出し装置の側面図であって、煎じ出し装置内に着座したカバーを示している。ＦＩＧ．１７は、煎じ出し装置の他の好ましい実施態様の透視図である。ＦＩＧ．１８は、ＦＩＧ．１７の煎じ出し装置の断面部分図であって、容器装着部および環状の上部パネル部を詳細に示している。ＦＩＧ．１９は、ＦＩＧ．１７の煎じ出し装置およびカバーの平面図である。ＦＩＧ．２０は、ＦＩＧ．１７の煎じ出し装置の飲み口部分の平面部分図である。ＦＩＧ．２１は、ＦＩＧ．２０の２０−２０線に沿った断面図である。ＦＩＧ．２２は、ＦＩＧ．１７の煎じ出し装置の断面部分図である。ＦＩＧ．２３は、ＦＩＧ．１７の煎じ出し装置およびカバーの側面図である。ＦＩＧ．２４は、本発明による煎じ出し装置の飲料容器における他の実施態様の透視図である。ＦＩＧ．２５は、飲料容器内に挿入されたＦＩＧ．２４の煎じ出し装置の側面断面図である。ＦＩＧ．２６は、飲料容器内に挿入されたＦＩＧ．２４の煎じ出し装置の平面図である。ＦＩＧ．２７は、本発明の他の実施態様による煎じ出し装置を示しており、この煎じ出し装置においては、ＦＩＧ．１７の煎じ出し装置から収容部が取り外されており、蓋部分が、該蓋部分に挿入された収容部とともにあるいは単独で使用される。ＦＩＧ．２８は、本発明の他の実施態様による煎じ出し装置を示しており、この煎じ出し装置においては、ＦＩＧ．５の煎じ出し装置から収容部が取り外されており、蓋部分が、該蓋部分に挿入された収容部とともにあるいは単独で使用される。ＦＩＧ．２９は、本発明の他の実施態様による煎じ出し装置を示しており、この煎じ出し装置においては、ＦＩＧ．６の煎じ出し装置から収容部が取り外されおり、蓋部分が、該蓋部分に挿入された収容部とともにあるいは単独で使用される。ＦＩＧ．３０は、本発明による煎じ出し装置の他の実施態様の透視図であって、容器の上部リップ部の下方において煎じ出し装置が飲料容器内に挿入された状態を示している。ＦＩＧ．３１は、飲料容器内に挿入されたＦＩＧ．３０の煎じ出し装置の平面図である。〔発明の好ましい実施態様の説明〕本発明はいくらか異なった形態で具体化されてもよく、また製品の好ましい形態の製作には異なった材料が用いられてもよいことは理解されるだろうが、ここでの記述は本発明のいくつかの実施態様についてなされる。このような実施態様の少なくとも一つにおいては、取り外し可能な煎じ出し装置が８〜２０オンスの適度の容量を有する使い捨て可能な飲用カップに関連して製作されている。また煎じ出し装置の大部分またはすべてが、熱成形されたプラスチック製シート材料から製作されている。図面についてより詳細に説明すると、ＦＩＧ．１ないし３は、本発明による使い捨て可能な低コストの煎じ出し装置(infuser unit)を符号１０で示しており、この煎じ出し装置１０は、符号１２で示される液体飲料用のカップまたは同様の飲料容器に関連して取り外し可能になっている。容器１２は、丸い側壁部１４と、好ましくは容器１２の上部縁部に形成されたロール部またはカール部の形態をとるリム１７によって部分的に限定され符号１６で示される開口上部とを有している。液体１５は、所望の初期レベルである上面（液面）１９を有するものとして示されている。好ましい一実施態様においては、容器は、安定性、経済性および熱の低伝導性を最良に組み合わせるために、コーテッド・ペーパー（coated p aper）材料から製作されている。煎じ出し装置１０は、符号１８で示される一体型本体部を有するように示されている。この本体部１８は、ＦＩＧ．２および３にもっともよく示されるように、符号２１で示されるリムグリップ部を含むように、符号２０で示される半径方向外側のスカート部を有している。この場合には、スカート部２０が、テーパ状の底部スカートフランジ部２２と、それらの間に形成された着座用の溝２８が容器１２のリム１７に係合するように設けられた上側および下側ビード部２４，２６とを有している。テーパ状の底部フランジ部２２は、煎じ出し装置１０が容器１２の上に装着される際に案内用の直径部分として作用する。ＦＩＧ．１ないし３に示される好ましい一形態においては、上側ビード部２４と符号３２で示される環状の本体部上面パネルとの間で第２の内側溝３０が限定されている。環状の上面パネル３２は、半径方向に延びる概略平坦状の外側縁部３４を有しており、該外側縁部３４は、外周の長さが好ましくは１／２インチで幅が約１／８インチの予め形成された開口３７を含む飲み口部分(a drinking ar ea)３６を有している。煎じ出し装置１０はまた、香味が引き出される一杯分のお茶またはコーヒー（ＦＩＧ．３中のＴで示す）あるいはその他の物を受け入れて収容するための収容部３８を有している。収容部３８は、環状の上面パネル３２の内側縁部から内方および下方に延びる皿穴状壁部４０によって部分的に限定された上端開口部３９を有している。概略円形で好ましくはテーパ状の壁部４１は、皿穴状壁部４０からカップ内部に下方に延びて収容部３８を形成している。図示されるように、収容部３８の壁部４１は、間隔をあけて幾何学的パターンで配置された煎じ出し用の複数の開孔４２が形成された部分を有している。要求があれば、開孔４２は、平行に配置された複数の細長い孔から構成されていてもよく、また、規則正しくあるいは不規則に配置された種々の種類の開孔であってもよい。ＦＩＧ．１ないし３に示す形態では、収容部３８は円錐台状の(f rusto-conical)形状を有しており、概略平坦状の底壁部４４を有している。開孔４２は、お茶、コーヒーおよび（または）香味向上材（以下、これらをＴと称する）を収容部３８内に保持する程十分に小さくなっているが、一杯分のＴまたはその他の香味材から抽出される香味とともに水を煎じ出すために、水が収容部３８の内部に容易に入ることができる程十分に大きくなっている。開孔４２はまた、砂糖またはクリームが水またはその他の液体飲料１５内に拡散できる程十分に大きくなっている。そして、収容部の深さは、初期の液面Ｌ１（ＦＩＧ．２）が、容器１２のリム１７の十分に下方であるが、砂糖またはクリームを後から加えて水または他の液体とすぐに混ざり合わせることができるよう、収容部３８の大部分よりも上方に配置されるような深さである。ＦＩＧ．２の実施態様に示すように、オプションとなる一つの特徴部分は、取り外し可能な煎じ出し装置用カバー５０を用いることである。このカバー５０は、テーパ状のスカートフランジ部５４および溝５６を有するカバースカート部５２を有している。溝５６は、フランジ部５４をスカート部５２の残りの部分から分離するビード部６０とカバー上面パネル５８との間に配置されている。カバー上面パネル５８は、好ましくは、煎じ出し装置１０内の皿穴状壁部４０と一致する皿穴状壁部６４で接続された凹んだ中央部６２を有している。カバー５０は、該カバー５０の溝５６と煎じ出し装置１０の溝２８のビード外周面との間の協働的な相互固定状態によって、煎じ出し装置１０に取り外し可能に固定されている。ＦＩＧ．２Ａに示されるように、煎じ出し装置のカバー５０は、飲み口部分３６に開孔３７を有する煎じ出し装置１０の一形態とともに使用される別個の部材であってもよい。カバー５０は、該カバー５０の外側縁部６８に形成された折り畳み線７９に向かって半径方向内方に延びる線７０，７２で限定された切頭扇形 (a truncated sector)の形態をとる起立可能な(lift-up)タブ６６を有している。なお、折り畳み線７９は、カバー５０の凹んだ中央部６２内に形成することも可能である。好ましくは、起立可能なタブ６６が把持用の延長部７６を有しており、線７０，７２に沿って切れ始めることになる応力集中部を形成する切込み７８，８０が設けられている。このアプリケーションにおいては、水が収容部内のお茶の上に注がれた後で煎じ出し装置１０の上にカバー５０がパチンと嵌め込まれる。飲み物をすするときには、起立可能なタブ６６の延長部７６が把持されて上方に引き上げられ、これにより、本体部上面パネル３２の外側縁部３４における開孔３７が露出する。あるいは、ＦＩＧ．８に示さるように、煎じ出し装置１０が、使用後、容器１２から取り外されてもよい。その後、液体を密封した状態で、カバー５０が容器１２のリム１７上に配置される。なお、これらの工程は任意のものである。カバーの他の形態は、本明細書の他の個所に記述されている。ＦＩＧ．４ないし６には、煎じ出し装置のいくつかの変形態様が示されている。まず、ＦＩＧ．４において、煎じ出し装置１１０はＦＩＧ．１ないし３中の煎じ出し装置１０に類似して示されており、該煎じ出し装置１１０は、本体部１１８の上面パネル１３２の飲み口部分に配置された開孔１３７を有している。ＦＩＧ．４の実施態様とＦＩＧ．１の実施態様との主な相違点は、収容部壁部１４０が先端の点までテーパ状になっている、あるいは底部までほとんどテーパ状になっていることである。すなわち、この構造は、収容部１３８を形成するのに平坦な底壁部を必要としない。また、ＦＩＧ．１ないし３の実施態様よりも、開孔１４２の幅が狭くかつ個数が多い状態で示されている。ＦＩＧ．５は、煎じ出し装置の他の実施態様を符号２１０で示している。この煎じ出し装置２１０は、飲み口部分すなわち環状のパネル２３２の一部に開孔２３７を有している。リムグリップ部２２１は、外側スカート部２２０を含んでおり、ＦＩＧ．１ないし３の対応部分に類似している。しかしながら、ＦＩＧ．５の実施態様では、開孔のかわりに、収容部２３８の壁部２４１が細かなメッシュ状の網材料から構成されている。これにより、収容部２３８の壁部２４１および底壁部２４４を液体が透過でき、水がお茶またはその他の香味製品に向かって流れかつこれらを通過して流れることができる。ＦＩＧ．６は、煎じ出し装置のさらに他の実施態様をカップ３１２に関連して符号３１０で示している。この煎じ出し装置３１０は、針またはピンで穴をあけられかつ収容部３３８を形成する壁部３４１を有している。この例では、飲み口部分３３６は予め形成された開口３３７を有しており、この開口３３７は、横方向の折り畳み線３７４の近傍で終端となる線３７０，３７２により限定された起立可能なタブ３６６によって形成可能である。タブ３６６は、把持用の延長部３７６を有しているのが好ましい。線３７０，３７２は、タブ３６６の起立時に応力集中個所として機能して切れ始める切込み３７８，３８０の半径方向外側端で終端となっている。ＦＩＧ．６には、一つの任意的な特徴部分、すなわち、側壁部３４１にエンボス加工されたまたは印刷された、液の満タンの線または液面の印３７７が示されている。これは、ユーザーまたはお茶出しをする人が、ＦＩＧ．２に示されるＬ1のような所望レベルまで容器に液を満たす際に手助けになる。異なった壁の形状や飲み口部分などが、図示されたものと異なる組合せで用いられ得るということは理解されるだろう。したがって、本発明は、種々の変更や組合せの実施態様に適用される。ＦＩＧ．７および８には、煎じ出し装置のさらに他の実施態様が符号４１０で示されている。ここでは、図示された形態の煎じ出し装置４１０は、環状の上面パネル４３２と、収容部４３８と、その中に開孔４３７が形成された飲み口部分４３６と、一連のビード部と、スカート部４２０に形成された溝部とを有している。溝形の開孔４４２はまた、該各開孔４４２の間に配置された中実のスペース４４３とともに示されている。この実施態様では、底壁部４４４が壁４４１の一つの周辺部であので、穴のあいていないものとして示されている。ＦＩＧ．８にもっともよく示されるように、底壁部４４４に穴があいていないことは、煎じ出し装置４１０が容器４１２から取り外される際に、もし煎じ出し装置４１０が中実の壁側に傾けられた場合でも滴下しないという特徴部分を提供する。本発明による煎じ出し装置が種々の方法で使用されるということは理解されるだろうが、本発明の種々の特徴部分を最大限に利用した好ましい方法を含む記述が以下に示される。通常の状態下では、お茶またはコーヒーを煎じ出しする好ましい形態の一つは、まず、図示しない軽量スプーン等でばら荷のものから一杯分のお茶、コーヒー粉(coffee grounds)、または香味材（以下、これらを「Ｔ」と称する）を取り出し、次に、これらＴを煎じ出し装置１０，４１０のポケット部または収容部３８，４３８に入れる。これらの作業は、煎じ出し装置１０が容器１２に連結される前または後に行われる。煎じ出し装置の容器への連結は、容器１２のリム１７に煎じ出し装置１０の外側スカート部２０上のフランジ部２２をかぶせ、リム１７が溝２８にパチンと嵌まり込んで収容部がシールされるまで下方に押し付けることによって、行われる。その後すぐに、たとえばＦＩＧ．６中の液面の印３７７を考慮しつつ、容器１２内の水１５の液面１９が初期のまたは上方の液面の印３７７と一致するまで、非常に熱いお湯がポケット部または収容部３８，２３８，３３８等のＴの上に注がれる。この印３７７は、ＦＩＧ．２に示すように、初期の液面の印Ｌ1に配置されるだろう。ここでは、収容部またはポケット部の下部は、液面１９のかなり下方に配置される。その後、お湯によって一杯分のＴから香味が抽出され、お湯の中に煎じ出される。この方法は、お湯の温度が最も高いときに、一杯分のＴを直接お湯に接触させるという利点を有している。２分から５分の適度の時間煎じ出しが行われた後、容器をＦＩＧ．３の位置まで傾けることにより、ユーザーが開孔３７，１３７等から中の液体をすすって飲むことができる。もし、カバー５０が所定位置に配置されている場合には、扇状のタブ６６を起立させて開孔３７（ＦＩＧ．２Ａ）を露出させることが含まれる。ＦＩＧ．６の実施態様では、タブ３６６は煎じ出し装置３１０そのものに形成されている。実際には、一杯分の濡れたお茶の葉、コーヒー粉または香味材Ｔがポケット部または収容部内でしばしば効果的に塊(a plug)Ｐ（ＦＩＧ．３）を形成することが分かってきており、これにより、飲料が収容部からこぼれるのが制限され、ユーザーが開孔から中の飲料をすすることができる。その際、容器内の液面が下がり、一杯の量Ｔと接触するお湯１５の量がしだいに少なくなる。そして、下方の液面レベルＬ2に達したとき、それ以上の抽出および煎じ出しが完全に終了し、中の液体がそのとき有している濃さを単に保持する。本発明によれば、濡れて膨張したお茶の葉、コーヒー粉または香味材の塊Ｐが、実際上は断熱体としても用いられ、これにより、効果的に閉じられた容器が長時間の間液体を熱い温度から温かい温度まで保持する。飲む時間を延長しさらに熱の移送を低減させることが要求されれば、以下の任意的な工程を利用できる。まず、たとえばＦＩＧ．２の分解組立図に示すように、取り外し可能なカバー５０が煎じ出し装置１０の上方の所定位置にパチンと嵌め込まれる。これは、Ｌ2に向かって液面が下降する前または後、すなわち、飲み物の濃さが増す可能性がなくなったときに行われる。これに関連して、飲み物の濃さつまり飽和状態を制御する他の方法が、ＦＩＧ．２に関連して見られるべきＦＩＧ．８に示されている。ＦＩＧ．８には、穴のあいていない側壁部分４４５を有する煎じ出し装置４１０が、液面が下降する前または後であって最初の煎じ出しから適度の時間を経て取り外されるように、示されている。好ましくは、飲み物が所望の濃さになったとき、煎じ出し装置４１０が取り外されて一方の側に傾けられる。これにより、穴のあいていない底壁部４４４および側壁部分４４５の組合せが、収容部４３８内に含まれていた飽和した一杯の量Ｔから望ましくない滴下が生じるのを防止する。煎じ出し装置４１０が取り外されたとき、熱の保持のために、蓋５１０が容器１２の上に配置される。その後すぐに、蓋を取り外すことにより、あるいは、ＦＩＧ．２Ａまたは６に示すように、タブ６６を上げて図示したタイプの飲み口用開孔を提供することにより、容器１２内の飲料を飲むことが行われる。次に、図９について説明すると、収容部カバーユニット５５０の他の態様を有する煎じ出し装置５１０の一形態が示されている。この図では、煎じ出し装置５１０がＦＩＧ．１ないし３またはＦＩＧ．４ないし８の煎じ出し装置に示されるタイプに概略似ていることが分かる。しかしながら、ＦＩＧ．２の実施態様におけるカバーと異なり、ＦＩＧ．９の収容部カバー５５０は、小径のはめ込み型ユニットであって、簡単な取出しのための付属のプル・タブ(pull-tab)５５１と、下方に延びかつわずかに大径のビード部５６５で終端となる皿穴状壁部５６４とを有している。収容部カバー５５０の主カバーパネル部分５５８は、概略凹状の部分を有しており、主パネルを対向する半分の部分に分割する中央の隆起部５６１をオプションとして有しているのが好ましい。隆起部５６１は、図示するように煎じ出し装置５１０内への挿入の際に、ユーザーが親指および人差し指でカバーをつまめるように形成されている。これに関連して、この煎じ出し装置は、皿穴状壁部５４０がいくらか急に傾斜しており、また、収容部カバー５５０上のビード部５６５の協働的保持状態のために、収容部カバーを受け入れる環状溝５３５もまた設けられているという点でのみ、その他の煎じ出し装置と異なっている。煎じ出し装置５１０の収容部５３８は、その他の煎じ出し装置の収容部と概略類似しているが、図示の簡略化のために、いくつかの典型的な開孔または煎じ出し用開口とともに示されている。小径のカバーユニット５１０がコストを削減するとともに、蓋がされた容器の輸送中に液のこぼれを防止して熱を保持するという目的で、収容部の上部のみをカバーするという便利な方法を提供するという点を除いては、装置の機能は同じである。収容部のカバー５１０は、飲み物の所望の濃さを視覚で決定する方法をとれるように、透明であるのが好ましい。アイスティーをつくる好ましい方法においては、ＦＩＧ．１のカップまたは容器１２が適度の量の氷で満たされ、所定位置に配置された煎じ出し装置のポケット部３８内に茶葉が入れられる。その後、お湯と茶葉が直接接触した状態下で最大限に抽出されるように、お湯がポケット部または収容部内にゆっくりと注がれる。煎じ出しされたお茶は、容器内に入って底に移動すると、氷と接触して低温状態を得る。いくつかの好ましい実施態様では、煎じ出し装置が、共重合体を含むスチレンのような熱成形可能なプラスチック材料から製作されている。好ましくは、成形される材料の厚みは０．０１０〜０．０１５インチである。成形方法により、厚みは製品全体でいくらか変化する。使用される重合体の選択は、可撓性、プルタブが存在する場合には相対的なちぎれ易さ、全体の剛性、およびオプション的には彩色可能性の要件に精通している当該技術分野の当業者にとって、厳密なアプリケーションに基づいて定まる。種々の手法でエンボス加工されまたは刻印される能力は、重要である必要はない。収容部の側壁部および（または）底部の開孔は、円形、長孔または他の配列であろうと、スリッター(slitters)、針状または輪郭抜き型のパンチ、穿孔機(perforators)、レーザー、ウオータージェット、電気スパーク等の公知の方法で形成される。実際の製造方法は、本発明の達成には重要でない。煎じ出し装置のスカート部は、リムグリップ部が容器上部のカール部または成形ビード部に容易に係合して、実質的に液体を密封するほど十分な装着状態を形成するように、十分に変形できる可撓性を有しているべきである。いくつかの場合には、紙または織地のような非プラスチック材料が用いられる。また、薄い十字部分(thin cross section)を有する金属さえも採用され得る。たとえば、もし収容部がリム係合部が作られている材料とは別個のまたは異なる材料から予め成形されている場合のように、もし煎じ出し装置が一つ以上の材料から製作されている場合には、分離された部分は、製造工程またはお茶出しの場所において、当該技術分野の当業者に知られた熱接着(heat sealing)、接着剤、折り目付け加工(crimping)、嵌め込み挿入(snap insert)、ねじによる螺合またはその他の手法によって、互いに接着される。煎じ出し装置およびカバーの好ましい他の実施態様がＦＩＧ．１０ないし１６に示されている。この実施態様では、煎じ出し装置が可撓部材によりカバー部分に取り付けられている。ＦＩＧ．１０ないし１２に示すように、この煎じ出し装置は、すでに述べたいくつかの実施態様と多くの点で類似している。とくに、この煎じ出し装置は、カップまたはその他の液体収容用飲料容器の外周に取り付けるための容器グリップ部６２１を有している。容器グリップ部６２１には、下部フランジ部６２２および着座用の溝６２８が形成されており、上部ビード部６２４および下部ビード部６２６が着座用の溝６２８を外周を限定している。フランジ部は、煎じ出し装置をカップまたは他の飲料容器上の所定位置に保持するように限定された着座用の溝とともに、煎じ出し装置が容器上方の所定位置に滑り込むことができるように形成されている。容器グリップ部または装着部の真上には、環状の上面パネルが配置されている。上面パネルは、平坦な外側縁部６３４と、煎じ出し装置の上部全周において平坦部から下方に延びる上部側壁部７２４とを有している。好ましい円形形状で煎じ出し装置が示されているが、装置が所望の他の形状から製作されてもよいことは注目されるべきである。煎じ出し装置の異なった形状または色は、種々のお茶や飲み物の種類とともに用いられる煎じ出し装置収容部の異なった大きさや形状を識別するのに用いられ得る。ＦＩＧ．１４に詳細に示されるように、内壁部６４０は、平坦な上部６３４から下方に傾斜してまたは湾曲して延びている。このように、煎じ出し装置の上部谷部７２８は、煎じ出し装置の上部近傍に形成されている。上部谷部７２８の半径方向内側部分には、テーパー状縁部７３０がもう一つの内側リム７３２まで上方に延びている。上部開口壁６４０の隣の平坦な上部外側縁部６３４に沿って飲み口部分が形成されている。ＦＩＧ．１２に示すように、開口６３７は中の飲み物を飲むために設けられている。開口が示されているが、この飲み口部分は省略することできる。煎じ出し装置は、飲む前に取り外されまたは廃却される、あるいは飲み口のない保温カバーとして用いられる飲料製造装置または煎じ出し装置として機能する。本実施態様による煎じ出し装置の内部構造がＦＩＧ．１１および１３に示されている。収容部は、煎じ出し装置の全周回りに延びる側壁部６４１を備えた煎じ出し装置の上部から下方に傾斜している。収容部底部６４４は、側壁部６４１の基部に形成されている。この実施態様では、収容部底部６４４は、円形の穴６４２が形成され、パンチ加工されあるいは該底部６４４側まで切り込まれた状態で、平坦になっているのが好ましい。これにより、飲料の煎じ出し工程中に、収容部の内側から外側までの液体の流路が許容されるとともに、収容部の外側から内側への逆方向の流体の流れが許容される。収容部の側壁部６４１は、煎じ出し装置の上部と一体に形成されている。ＦＩＧ．１４に詳細に示されるように、リム７３２が上部谷部７２８の頂上部に沿って半径方向内方に形成されている。カバーシート壁部７３４が、リム７３２から下方および半径方向内方にに延びている。そして、収容部内側開口壁７３６が、カバーシート壁部７３４および上部ビード部７３８間に形成されている。カバー着座用の溝７４２は、上部ビード部７３８と半径方向内方に延びる下部ビード部７４０との間に形成されている。以下により詳細に説明されるように、カバーは、煎じ出し装置の閉塞位置においてこの溝内に着座している。上部ビード部７３８および下部ビード部７４０は、水が収容部内に追加されるとき、液面の印または指標として作用する。先の実施態様に関連して述べると、液体の流路のための収容部用および煎じ出し用の開口は、任意の形状および大きさを有していてよい。この実施態様では、側壁部は、平坦な底壁部まで下方に傾斜しているのが好ましい。収容部は、煎じ出し装置が容器内に配置されて水が煎じ出し装置上部を通って注がれるときに、水が収容部内外を出入りできるほど十分に深くなければならない。また、飲み物が所望の濃さに達してから煎じ出しが引き続いて行われないよう、少量の液体の取出しの際に飲み物が液面の上方にあるようにするために、収容部は十分に浅くなければならない。収容部は、たとえばアイスティーを作る場合のように、種々の飲み物のために異なった深さを有していてよい。収容部の壁は、スロープ状でも階段状でもよい。収容部のわずかに湾曲した側部は、お茶、コーヒー、香味材および水のために漏斗的作用をする。すなわち、側部が、ばら荷のお茶、コーヒー粉、香味材またはティーバッグを煎じ出し装置の底部まで運び、沸騰に近いお湯をこれらの上に導いて、煎じ出しに先立ってお湯の循環を促進させる。製作される装置の成形および積層の容易性に関しては、製造上の見地から円錐形状も好ましい。また、この実施態様では、穴は平坦な底部に沿ってのみ配置されているのが好ましい。この配置は、お茶、コーヒーまたは香味材と接触した後に、大量の水の流れが収容部から外方に生じるのを許容する。なお、穴は、平坦な底部に沿って配置された場合に、熱成形される好ましい実施態様においてもっとも簡単に成形されまたは製作される。穴を収容部の底部に用いることは、穴を通る水の向上した流れを提供するとも考えられている。穴の大きさは種々変化するが、一実施態様においては、０．４インチが茶葉からお茶を煎じ出しのに十分であると考えられていた。他の穴径および穴形状は、他の飲み物を煎じ出しするのに好ましい。ＦＩＧ．１１および１２に示されるように、可撓性のストリップまたは取付部材７２２によって、カバー６５０が煎じ出し装置６１０に取り付けられているのが好ましい。このように可撓性部材は、煎じ出し装置内への挿入および装着を許容する、該煎じ出し装置内の一体的なノッチ部７２６を介して折り畳まれる。カバーが閉塞位置に着座しているときに可撓性ストリップ７２２に作用する圧力は、カバーを開放させまたは煎じ出し装置から押しのけようとする。あるいは、同じ目的を達成するために、リフトアップタブがフランジ７１０上の所望位置においてカバーに付加されていてもよい。あるいは、可撓性ストリップが、曲がるまたは折り畳まれるというよりも旋回する一体的なヒンジとともに形成されていてもよい。他の種類の取付部材もまた可能である。たとえば、ノッチの側面上の隆起部、突起部またはノッチ部がヒンジを固着または固定するのに用いられてもよい。ＦＩＧ．１０，１１および１３に示されＦＩＧ．１５に詳細に示されるカバーは、カバー壁部７１０または垂れ下がるスカート部を一端に有している。下部ビード部７１４の上方には、カバーシート側部スカート部７１２が形成されており、該側部スカート部は、内側谷部７２０を形成する内側リム７１６とともに折り畳めるようになっている。内側谷部７２０の逆側には、凸部またはカバー中央部６６２が形成されている。カバーが煎じ出し装置内に着座し、煎じ出し装置が飲料容器から取り外されて上下逆にされるとき、谷部が煎じ出し装置からの滴および他の液体を集めるように作用する。これにより、従来の煎じ出し装置と異なり、本発明は、ティーバッグのような使用済の煎じ出し具の取り外しに起因する、容器内の液体からの滴下および他の問題が生じるのを防止する。いくつかの実施態様においては、煎じ出し装置は、該装置が上下逆にされたとき容器内に挿入されて容器とともに運搬できるように、設計されている。カバーはまた、飲用中にカップがユーザーの顔に向かって傾けられたときに、収容部内の内容物を所定位置に保持する機能を発揮する。カバーはまた、飲料内のお湯を高温に維持するために熱を保持するのを助ける。装着された単一部材のカバーおよび煎じ出し装置はまた、簡単で使用が容易である。煎じ出し装置の設計において、カバーは種々の隆起部によって着座位置に導かれる。ＦＩＧ．１０および１２に示すように、煎じ出し装置は、液体飲料を得るための飲み口用の穴または開口を有する上部リムに沿った平坦な外側部分を有している。煎じ出し装置および（または）カバーは、液体の色を見ることができる透明プラスチック材料から製作されているのが好ましい。このようにして、煎じ出し装置のユーザーは、飲み物の濃さの指標として、またさらなる煎じ出しを防止するために液体の一部を取り除く必要性の指標として、飲み物の色の暗さを見ることができる。ＦＩＧ．１２に示すように、収容部の底部中央は、煎じ出し装置のカバー装着部の中心から偏倚している。好ましくは、収容部の中心は、飲み口部分から離れて可撓性ストリップ７２２のノッチ７２６側に偏倚している。収容部の飲み口部分からの偏倚は、煎じ出し装置が飲用として使用されているときに、液体の飲み口部分へのスムーズな流れをもたらし、飲用時にすすっているときに煎じ出し装置の内容物を液体から外側に保持するのを助けるとともに、可撓性ストリップまたは取付部材７２２の長さを短くすることによって製造をも簡略化すると考えられている。煎じ出し装置およびカバーの好ましい他の実施態様がＦＩＧ．１７ないし２３に示されている。この実施態様は、ＦＩＧ．１０ないし１６に示された実施態様と類似しているが、いくつかの変形と簡略化がなされている。とくに、煎じ出し装置が、飲料容器への取付けのための下部フランジ部８２２および着座用溝部８２８を備えた容器グリップ部を有している。この実施態様の環状上面は、平坦な外側縁部８３４と、平坦部から下方に垂れ下がる上部側壁部８２４とを有している。ＦＩＧ．１０の実施態様と異なり、平坦部８３４は幅が広く、半径方向内方にさらに延びている。リム８３２および開口壁部８４０間には、谷部が形成されている。谷部は、ノッチ部８２６において壁部８４０に混成されている。ＦＩＧ．２０および２１に示すように、環状上面の頂上部には飲み口部分が形成されている。開口８３７は、ユーザーの唇と接触する部分を丸くすることによってより最適な飲み口部分が形成されるように、縁部８３９からわずかに後退しており、煎じ出し装置およびカバーがカップから取り外されて上下逆にされたときの滴下を防止している。収容部内側開口壁８３６は、リム８３２の半径方向内方に配置されている。ＦＩＧ．１８および２３は、煎じ出し装置の構造を示している。カバー着座用の溝８４２は、液面の指標として作用する上部および下部ビード部間に形成されている。先の実施態様と同様に、収容部壁部８４１は、カバー着座用の溝から下方に傾斜している。ＦＩＧ．１７，１９および２３に示されるこの実施態様におけるカバーもまた、先のいくつかの実施態様から簡略化されている。カバー８５０は、単一の着座部９１２を有している。谷部９２０は、凸状の中央部８６２と着座部９１２との間に形成されている。煎じ出し装置の本実施態様に形成されたノッチ８２６は、通気孔８５１に通じる凹部８５８を有している。凹部は、通気孔がパンチ加工されあるいは形成される平坦部に通じている。垂直方向の位置においては、凹部は、カップから漏れ出る液体を収集するのを助ける。また、取り外した上下逆の位置においては、凹部は、濃縮された液体が通気孔を通って漏れ出るのを防止する。煎じ出し装置のもう一つの実施態様がＦＩＧ．２４，２５および２６に示されている。この実施態様では、カバー装着部が省略されている。煎じ出し装置は、ベース９５０がその中で茶葉を保持するように作用しかつ壁部９５１が容器９３０内に煎じ出し装置を保持するように作用するカップ内に滑り込んでパチンと嵌まり込みまたは摩擦力で嵌入される。煎じ出し装置は、容器のリム９３５と同じ位置またはその下方位置に配置されており、リムには装着されていない。これにより、カップのリムおよび蓋のシール部が互いに影響を受けない状態におかれる。収容部９５０から容器内部への経路には、液体をすするのを容易にするために、容器および煎じ出し装置間の大きな隙間または開孔を提供する、穴のあいた部分９５３が設けられている。開孔９５３は、液体が煎じ出し装置内に取り込まれるのを防止する。煎じ出し装置は、お茶が下方に滴下するように上方に傾斜して延びる把手部９４０を有している。一般的な蓋９４５がカップ上部の上に配置されていてもよい。ＦＩＧ．２７には、煎じ出し装置収容部が取り外された、ＦＩＧ．１７の煎じ出し装置の一実施態様が示されている。煎じ出し装置収容部を除いて、ＦＩＧ．２７の実施態様の各部は、ＦＩＧ．１７の各部と同一であり、そのように識別される。ＦＩＧ．２７の実施態様は、蓋の中央の開孔内の所定位置に挿入されて嵌め込まれ、かつ予め充填された煎じ出し装置とともに使用される。たとえば、煎じ出し装置収容部には、消費者の明示された要求にしたがって選択された、種々の種類および量の茶葉またはその他の飲料用粒子が予め充填されている。次に、購入時に茶葉、コーヒーまたはその他の飲料用粒子の一部を計量して用意することなく、煎じ出し装置が容器の上に置かれて、飲み物が準備される。あるいは、ＦＩＧ．２７の実施態様は、取り外し可能なカバーを有する改良された飲料用蓋を提供する。改良された蓋は、容器から蓋を取り外すことなく、飲み物への経路を許容する。取り外し可能なカバーのない従来の蓋においては、クリーム、砂糖のような薬味を飲み物に入れるためには蓋が取り外されなければならない。湯気を立てる熱い飲み物から蓋が取り外されると、容器のリムまたはビード部分にしばしば濃縮物が形成される。蓋が容器のリムに戻されたとき、濃縮物の存在は、蓋および容器間の液体密封状態の生成を妨げる。これにより、ユーザーが飲料店のカウンターまたはその他の場所を離れる際に容器が動かされると、少量の液体が容器から漏れ出て、容器の外側に流れ出る。改良された蓋は、容器から蓋を取り外す必要性をなくし、これにより、従来の蓋におけるこのような問題の発生を防止する。ＦＩＧ．２８および２９は、それぞれＦＩＧ．５および６の煎じ出し装置の変形例であって、ＦＩＧ．２７の実施態様がＦＩＧ．１７の実施態様の変形例である場合と同様に、収容部を取り外している。ＦＩＧ．２８および２９の蓋は、ＦＩＧ．２７の蓋と同様にかつカバーの存在なしで機能して同じ利点をもたらす。あるいは、ＦＩＧ．２９に示された、起立する蓋部分３６６が、ＦＩＧ．２７に示されたカバー付きの実施態様とともに用いられてもよい。ＦＩＧ．３０および３１は、煎じ出し装置の他の実施態様を図示しているが、これは、ＦＩＧ．２４，２５および２６に示された実施態様と類似している。ＦＩＧ．３０および３１の装置の各部は、ＦＩＧ．２４，２５および２６の装置と同じ符号で示されている。この実施態様では、煎じ出し装置が、容器の上部ビード部またはリムの下方位置において容器内に配置されている。お湯は、収容部に加えられて飲料粒子または茶葉の上を流れ、容器内に流入する。既述の煎じ出し装置のいくつかの実施態様において、収容部内の開孔や幅の狭い溝は省略できる。このような装置では、煎じ出し装置の収容部が、飲料容器内の液体から分離しておかれる食べ物の保管部分として機能し得る。このように、煎じ出し装置は、飲み物とともに消費されるプレッツェル(pretzels)や小形のナッツのような食べ物を保管するのを助ける、改良された飲み物用蓋を提供する。また収容部は、飲み物の購入後に消費者によって開けられる収容部内にカバーされて保持される小さな玩具や景品のような販売促進用の品物のために用いられるだろう。このように、煎じ出し装置は、販売時に景品やその他の品物が予め包装されて飲み物の上に配置されることを可能にする蓋を提供する。このように、本発明が、本明細書中で指摘されたものの他に本発明に本来備わっているものを含む多くの利点および特徴を有する、新規かつ改良された煎じ出し装置を提供することが分かるだろう。いくつかの好ましい実施態様が図面によって説明されてきたが、製品の既述された形態の変形が当該技術分野の当業者の想到するものであること、およびそのような変形および変更が本発明の精神および添付されたクレームの範囲から外れることなくなされるものであることは、予想されることである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項【提出日】平成１０年１２月１７日（１９９８．１２．１７）【補正内容】補正されたクレーム１．関連する容器内において昇温下で香味が抽出される材料からお茶を製造するための煎じ出し装置であって、密着して液体を密封する関係をもって、関連する液体容器のリムに取り外し可能な容器装着部と、前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部と、一杯分の香味材を受け入れるための収容部とを備え、前記環状のカバーパネル部が、大量の液体が前記収容部内に直接入る通路のための実質的な開孔をその中に有しており、前記収容部が、前記カバーパネル部から前記容器装着部の実質的下方位置まで下方に延びる壁部によって限定されており、前記壁部および前記関連する液体容器間で間隔を隔てられた関係を提供するよう、前記壁部が前記容器装着部から半径方向に間隔を隔てて配置されており、前記関連する容器内で飲料用の飲み物を形成するように、液体が環状のカバー部を通って前記収容部の外側まで流れた後、前記収容部の一部が前記関連する容器内の液体の液面の下方まで延びており、前記収容部の少なくとも一部が、前記収容部の内側および外側にそれぞれ配置される領域間で水の循環が許容されて、前記香味材から前記液体への香味の煎じ出しが行われるよう、液体透過性を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。３．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記液体が前記容器装着部、前記環状のカバーパネル部の開孔および前記収容部を通って前記関連する容器内に流入するとき、前記容器装着部が前記関連する容器の外側の周縁部全体に密着して装着されている、ことを特徴とする煎じ出し装置。５．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記環状のカバーパネル部の一部には飲み口部分が形成されており、該飲み口部分は、その少なくとも一部が前記容器装着部の半径方向内方に位置する開孔を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。６．クレーム５に記載の煎じ出し装置において、前記収容部が平坦な底部を有するとともに、前記収容部の前記液体透過性の部分が、前記収容部の底部に沿ってのみ配置された開孔をさらに備えている、ことを特徴とする煎じ出し装置。７．関連する容器内において昇温下で香味が抽出される材料から飲み物を製造するための煎じ出し装置であって、密着して液体を密封する関係をもって、関連する液体容器のリムに取り外し可能な容器装着部と、前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部と、一杯分の香味材を受け入れるための収容部とを備え、前記収容部が、前記カバーパネル部から前記容器装着部の実質的下方位置まで下方に延びる壁部によって限定されており、前記関連する容器内で飲料用の飲み物を形成するように、液体が環状のカバー部を通って前記収容部の外側まで流れた後、前記収容部の一部が前記関連する容器内の液体の液面の下方まで延びており、前記収容部の少なくとも一部が、前記収容部の内側および外側にそれぞれ配置される領域間で水の循環が許容されて、前記香味材から前記液体への香味の煎じ出しが行われるよう、液体透過性を有しており、前記関連する容器の底部と前記収容部の底部との間の距離が前記収容部の前記底部と環状のカバー部との間の距離よりも大きくなるような深さまで、前記収容部が前記関連する容器内に延びている、ことを特徴とする煎じ出し装置。８．クレーム５に記載の煎じ出し装置において、前記収容部が、該収容部および関連する容器間で連続する流れを許容するほど十分に大きな断面積を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。９．クレーム５に記載の煎じ出し装置において、前記環状のカバーパネル部が前記容器装着部の概略上方に位置している、ことを特徴とする煎じ出し装置。１２．クレーム７に記載の煎じ出し装置において、前記収容部が、該収容部への液体の増量の際に液面を表示するための少なくとも一つの環状部を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。１５．関連する容器内において昇温下で香味が抽出される材料から飲み物を製造するための煎じ出し装置であって、密着して液体を密封する関係をもって、関連する液体容器のリムに取り外し可能な容器装着部と、前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部と、一杯分の香味材を受け入れるための収容部とを備え、前記収容部が、前記カバーパネル部から前記容器装着部の実質的下方位置まで下方に延びる壁部によって限定されており、前記関連する容器内で飲料用の飲み物を形成するように、液体が環状のカバー部を通って前記収容部の外部まで流れた後、前記収容部の一部が前記関連する容器内の液体の液面の下方まで延びており、前記収容部の少なくとも一部が、前記収容部の内側および外側にそれぞれ配置される領域間で水の循環が許容されて、前記香味材から前記液体への香味の煎じ出しが行われるよう、液体透過性を有しており、前記収容部の中心が前記容器装着部の中心から偏倚している、ことを特徴とする煎じ出し装置。１８．関連する容器内において昇温下で香味が抽出される材料から飲み物を製造するための煎じ出し装置であって、密着して液体を密封する関係をもって、関連する液体容器のリムに取り外し可能な容器装着部と、前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部と、一杯分の香味材を受け入れるための収容部とを備え、前記収容部が、前記カバーパネル部から前記容器装着部の実質的下方位置まで下方に延びる壁部によって限定されており、前記関連する容器内で飲料用の飲み物を形成するように、液体が環状のカバー部を通って前記収容部の外側まで流れた後、前記収容部の一部が前記関連する容器内の液体の液面の下方まで延びており、前記収容部の少なくとも一部が、前記収容部の内側および外側にそれぞれ配置される領域間で水の循環が許容されて、前記香味材から前記液体への香味の煎じ出しが行われるよう、液体透過性を有しており、前記環状のカバーパネル部内に着座して係合する、関連するカバー部を前記煎じ出し装置が備え、前記カバー部が、可撓性部材によって前記煎じ出し装置に固定して装着されている、ことを特徴とする煎じ出し装置。２２．クレーム１８に記載の煎じ出し装置において、前記関連するカバー部には谷部が形成されており、前記煎じ出し装置が前記関連する容器から取り外されて傾けられたとき、前記谷部が前記収容部からの余分な液体を集めるように作用している、ことを特徴とする煎じ出し装置。２３．クレーム１８に記載の煎じ出し装置において、前記関連するカバー部が閉塞位置に着座したとき前記カバー部にはその底部側に谷部が形成されており、前記煎じ出し装置が前記関連する容器から取り外され、容器底部側が表面から離れた状態で前記煎じ出し装置が該表面の上に配置されるとき、前記谷部が前記収容部からの余分な液体を集めるように作用している、ことを特徴とする煎じ出し装置。２９．クレーム１７に記載の煎じ出し装置において、前記環状のカバーパネル部がその表面に形成された飲み口用開孔を有しており、前記開孔が前記環状のカバーパネル部の表面より下方にわずかに凹んでいる、ことを特徴とする煎じ出し装置。３０．煎じ出し装置および関連する容器を用いて、昇温下で香味が抽出される材料から飲み物を製造するための方法であって、前記煎じ出し装置が、密着して液体を密封する関係をもって前記関連する液体容器の外側に取り外し可能な容器装着部を有し、前記煎じ出し装置が前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部を有するとともに、前記煎じ出し装置が一杯分の香味材を受け入れるための収容部を有し、前記収容部が、前記環状のカバーパネル部から前記容器装着部の実質的下方位置まで下方に延びる壁部によって限定されており、前記壁部および前記関連する液体容器間で間隔を隔てられた関係を提供するよう、前記壁部が前記容器装着部から半径方向に隔てられており、前記香味材から前記液体への香味の煎じ出しが行われるよう、前記収容部の内側および外側にそれぞれ位置する領域間で液体の循環を許容するために、前記収容部の少なくとも一部が液体透過性を有しており、前記環状のカバーパネル部の開孔が、前記煎じ出し装置の外側から前記収容部内に前記水が直接入る流路を許容するほど十分に大きくなっており、前記方法は、関連する容器内に煎じ出し装置を配置する工程と、前記煎じ出し装置の前記収容部の内側に一杯分の香味材を配置する工程と、前記環状のカバー部内の開孔を通って前記収容部内に昇温状態の水を加え、前記一杯分の香味材を覆う工程と、前記水が前記一杯分の香味材の上を流れて、前記液体透過性の壁部を通り、前記関連する容器内に流入するのを許容する工程と、前記香味材から前記関連する容器内の前記液体に香味が煎じ出しされるよう、前記収容部の前記外側および内側間で前記液体を循環させる工程と、から構成されている。３５．クレーム３０に記載の方法において、飲み口部分が前記環状のカバーパネル部の一部に形成されており、前記飲み口部分が、前記容器装着部の半径方向内方にその少なくとも一部が位置する開孔を有している、ことを特徴とする方法。３６．煎じ出し装置および関連する容器を用いて、昇温下で香味が抽出される材料から飲み物を製造するための方法であって、前記煎じ出し装置が、密着して液体を密封する関係をもって前記関連する液体容器の外側に取り外し可能な容器装着部を有し、前記煎じ出し装置が前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部を有するとともに、前記煎じ出し装置が一杯分の香味材を受け入れるための収容部を有し、前記収容部が、前記環状のカバーパネル部から前記容器装着部の実質的下方位置まで下方に延びる壁部によって限定されており、前記香味材から前記液体への香味の煎じ出しが行われるよう、前記収容部の内側および外側にそれぞれ位置する領域間で液体の循環を許容するために、前記収容部の少なくとも一部が液体透過性を有し、前記煎じ出し装置が関連するカバー部を有しており、前記方法は、関連する容器内に煎じ出し装置を配置する工程と、前記煎じ出し装置の前記収容部の内側に一杯分の香味材を配置する工程と、前記環状のカバー部を通って前記収容部内に昇温状態の水を加え、前記一杯分の香味材を覆う工程と、前記水が前記一杯分の香味材の上を流れて、前記液体透過性の壁部を通り、前記関連する容器内に流入するのを許容する工程と、前記煎じ出し装置および前記関連する容器内で前記水からの熱を保持するために、前記水を加える工程の後で前記収容部の上に前記カバー部を配置する工程と、前記香味材から前記関連する容器内の前記液体に香味が煎じ出しされるよう、前記収容部の前記外側および内側間で前記液体を循環させる工程と、前記収容部からの余分な液体が前記カバー部に流入するように、前記関連する容器から煎じ出し装置を取り外して該装置を傾ける工程を有している、ことを特徴とする方法。４３．飲料容器用の蓋であって、密着して液体を密封する関係をもって、関連する液体容器のリムに取り外し可能な容器装着部と、前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部とを備え、前記容器装着部が関連する容器に装着されているとき、薬味の前記飲料内への挿入を許容するために、前記環状のカバーパネル部が、中央に配置された開孔を有しており、飲み口部分が前記環状のカバーパネル部の一部に形成されており、前記飲み口部分が、前記容器装着部の半径方向内方にその少なくとも一部が位置する開孔を有している、ことを特徴とする蓋。【手続補正書】【提出日】平成１１年７月１日（１９９９．７．１）【補正内容】請求の範囲１．関連する容器内において昇温下で風味が引き出される材料から飲み物を作るための煎じ出し装置であって、関連する液体容器のリムに、液体を密封するぴったりとした関係で取り外し可能に関係する容器装着部と、前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部と、一杯の量の風味材を受け入れるための収容部とを備え、前記環状のカバーパネル部が、大量の液体が前記収容部内に直接入る通路のための実質的な開口をその中に有しており、前記収容部が、前記カバーパネル部から前記容器装着部の実質的下方位置まで下方に延びる壁部によって限定されており、前記壁部が、該壁部と前記液体容器との間に間隔の隔てられた関係を提供するために、前記容器装着部から半径方向に間隔を隔てて配置されており、液体が環状のカバー部分を通り前記壁部の外側まで流れて、前記容器内で飲用液体を形成した後、前記収容部の一部が前記容器内の液面の下方まで延びており、前記収容部の少なくとも一部が、前記収容部の各々外側および内側の領域間で水が循環でき、前記風味材から前記液体に風味が煎じ出されるよう、液体透過性を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。２．前記容器装着部が、前記関連する液体容器から取り外し可能になっている、クレーム１に記載の煎じ出し装置。３．前記液体が、前記容器装着部、前記環状のカバーパネル部の開孔および前記収容部を通って前記関連する容器内に流入するとき、前記容器装着部が、前記関連する容器の外側全周の回りにぴったりと装着されている、クレーム１または２に記載の煎じ出し装置。４．前記環状カバーパネル部の一部に飲み口部分が形成されており、該飲み口部分が、前記容器装着部の半径方向内方に配置された少なくとも一部を有する開孔を含んでいる、クレーム１ないし３のいずれかに記載の煎じ出し装置。５．前記収容部が平坦な底部を有し、前記収容部の液体透過部分が、前記収容部の底部に沿ってのみ配置された開孔をさらに備えている、クレーム４に記載の煎じ出し装置。６．前記収容部の中心が、前記容器装着部の中心から偏倚している、クレーム１に記載の煎じ出し装置。７．前記煎じ出し装置の前記環状のカバーパネル部内で着座して係合する、関連するカバー部をさらに有している、クレーム１，３または４に記載の煎じ出し装置。８．前記煎じ出し装置の前記環状のカバーパネル部内で着座して係合する、前記関連するカバー部が可撓性部材によって前記煎じ出し装置に固定されている、クレーム７に記載の煎じ出し装置。９．前記関連するカバー部が、前記可撓性部材に圧力を作用させることによって、着座位置から取り外されるようになっている、クレーム８に記載の煎じ出し装置。１０．前記環状のカバーパネル部がその表面に形成された飲用開孔を有しており、前記開孔が前記環状のカバーパネル部の表面から下方にわずかに凹んでいる、クレーム１または７に記載の煎じ出し装置。１１．昇温下で風味が引き出される材料からクレーム１記載の煎じ出し装置およびこれに関連する容器を用いて飲み物を作る方法であって、該方法は、前記煎じ出し装置をこれに関連する容器内に配置することと、前記煎じ出し装置の前記収容部内に一杯の量の風味材を入れることと、前記煎じ出し装置の外側から直接前記収容部内への前記水の経路を許容するほど十分に大きな、前記環状のカバーパネル部内の開孔を通って前記収容部内に昇温状態の水を入れて前記風味材を覆うことと、前記水が前記風味材の上を流れ、前記液体透過性の壁部を通って前記関連する容器内に流入するのを許容することと、前記風味材から前記関連する容器内の前記液体まで風味が煎じだされるように、前記液体を前記収容部の外側および内側間で循環させることと、を備えている飲み物を作る方法。１２．液体容器のための蓋であって、関連する液体容器のリムと取り外し可能なかつ液体を密封したピッタリとした関係を有する容器装着部と、前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部とを備え、関連する容器に前記容器装着部が取り付けられているとき、前記液体内に薬味の挿入を許容するための中央に配置された開孔を前記環状のカバーパネル部が有しており、飲み口用開孔が前記環状のカバーパネル部の一部に形成されており、該飲み口用開孔が、前記容器装着部の半径方向内方に配置された少なくとも一部を有する開孔を含んでいる、ことを特徴とする蓋。１３．前記環状のカバーパネル部内に着座状態で係合するための関連するカバー部をさらに有している、クレーム１２に記載の蓋。１４．前記飲み口用開孔が、前記環状のカバー部の中央の開孔から隔てられた別個の開孔である、クレーム１２に記載の蓋。１５．前記飲み口用の開孔が、前記環状のカバーパネル部の表面の下方にわずかに凹んだ開孔である、クレーム１２に記載の蓋。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ

Claims

【特許請求の範囲】１．関連する容器内において昇温下で香味が抽出される材料からお茶を製造するための煎じ出し装置であって、密着して液体を密封する関係をもって、関連する液体容器のリムに取り外し可能な容器装着部と、前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部と、一杯分の香味材を受け入れるための収容部とを備え、前記収容部が、前記カバーパネル部から前記容器装着部の実質的下方位置まで下方に延びる壁部によって限定されており、前記関連する容器内で飲料用の飲み物を形成するように、液体が環状のカバー部を通って前記収容部の外側まで流れた後、前記収容部の一部が前記関連する容器内の液体の液面の下方まで延びており、前記収容部の少なくとも一部が、前記収容部の内側および外側にそれぞれ配置される領域間で水の循環が許容されて、前記香味材から前記液体への香味の煎じ出しが行われるよう、液体透過性を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。２．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記容器装着部が前記関連する液体容器から取り外し可能になっている、ことを特徴とする煎じ出し装置。３．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記液体が前記容器装着部および前記収容部を通って前記関連する容器内に流入するとき、前記容器装着部が前記関連する容器の外側に密着して装着されている、ことを特徴とする煎じ出し装置。４．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記液体が前記収容部から前記関連する容器内に流入した後、前記煎じ出し装置が前記関連する容器から取り外し可能になっている、ことを特徴とする煎じ出し装置。５．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記収容部が平坦な底部を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。６．クレーム５に記載の煎じ出し装置において、前記収容部の前記液体透過性の部分が、前記収容部の底部に沿ってのみ配置された開孔をさらに備えている、ことを特徴とする煎じ出し装置。７．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記関連する容器の底部と前記収容部の底部との間の距離が前記収容部の前記底部と環状のカバー部との間の距離よりも大きくなるような深さまで、前記収容部が前記関連する容器内に延びている、ことを特徴とする煎じ出し装置。８．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記収容部が、該収容部および関連する容器間で連続する流れを許容するほど十分に大きな断面積を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。９．クレーム８に記載の煎じ出し装置において、前記収容部が、前記環状のカバーパネル部の開口径に等しい前記収容部の上部の幅によって形成された断面積を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。１０．クレーム９に記載の煎じ出し装置において、前記収容部が、該収容部の上部から底部まで半径方向内方に傾斜する壁部を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。１１．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記収容部が前記環状のカバーパネル部から取り外し可能になっている、ことを特徴とする煎じ出し装置。１２．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記収容部が、該収容部への液体の増量の際に液面を表示するための少なくとも一つの環状部を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。１３．クレーム１２に記載の煎じ出し装置において、前記収容部が、該収容部への香味材の増量の際に種々の液面を表示するための複数の環状部を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。１４．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記収容部が、関連するカバー部の着座を許容するように形成された溝部を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。１５．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記収容部の中心が前記容器装着部の中心から偏倚している、ことを特徴とする煎じ出し装置。１６．クレーム１５に記載の煎じ出し装置において、前記煎じ出し装置が飲み口部分を有しており、前記収容部の前記中心が前記飲み口部分から離れて偏倚している、ことを特徴とする煎じ出し装置。１７．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記煎じ出し装置の前記環状のカバーパネル部内に着座して係合するための関連するカバー部をさらに有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。１８．クレーム１７に記載の煎じ出し装置において、前記カバー部が、可撓性部材によって前記煎じ出し装置に固定して装着されている、ことを特徴とする煎じ出し装置。１９．クレーム１８に記載の煎じ出し装置において、前記関連するカバー部が着座位置におかれているとき、前記可撓性部材が前記煎じ出し装置の前記環状のカバー部内の一体的なノッチ部に配置されている、ことを特徴とする煎じ出し装置。２０．クレーム１８に記載の煎じ出し装置において、前記可撓性部材に圧力を作用させることにより、前記関連するカバー部が着座位置から解放されるようになっている、ことを特徴とする煎じ出し装置。２１．クレーム１７に記載の煎じ出し装置において、前記関連するカバー部が、前記煎じ出し装置の環状カバーパネル部と前記煎じ出し装置との間において半径方向に配置された溝部内に着座している、ことを特徴とする煎じ出し装置。２２．クレーム１７に記載の煎じ出し装置において、前記関連するカバー部には谷部が形成されており、前記煎じ出し装置が前記関連する容器から取り外されて傾けられたとき、前記谷部が前記収容部からの余分な液体を集めるように作用している、ことを特徴とする煎じ出し装置。２３．クレーム１７に記載の煎じ出し装置において、前記関連するカバー部が閉塞位置に着座したとき前記カバー部にはその底部側に谷部が形成されており、前記煎じ出し装置が前記関連する容器から取り外され、容器底部側が表面から離れた状態で前記煎じ出し装置が該表面の上に配置されるとき、前記谷部が前記収容部からの余分な液体を集めるように作用している、ことを特徴とする煎じ出し装置。２４．クレーム２３に記載の煎じ出し装置において、前記煎じ出し装置が前記関連する容器から取り外され、容器底部側が表面から離れた状態で前記煎じ出し装置が該表面の上に配置されるとき、前記カバー装着部の底部側が前記収容部の外側からの余分な液体を集めるための谷部を形成している、ことを特徴とする煎じ出し装置。２５．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記容器装着部が、関連する液体容器のリムの内側に嵌まり込むようになっている、ことを特徴とする煎じ出し装置。２６．クレーム１に記載の煎じ出し装置において、前記一杯分の香味材が包装されていない状態で前記収容部の底部に置かれている、ことを特徴とする煎じ出し装置。２７．クレーム１９に記載の煎じ出し装置において、前記一体的なノッチ部が、エアの通路を許容する開孔を有している、ことを特徴とする煎じ出し装置。２８．クレーム１９に記載の煎じ出し装置において、前記一体的なノッチ部には、前記カバー装着部に沿って余分の液体を収集するように作用する傾斜した側部が形成されている、ことを特徴とする煎じ出し装置。２９．クレーム２３に記載の煎じ出し装置において、前記環状のカバー部がその表面に形成された飲み口用開孔を有しており、前記開孔が前記環状のカバーパネル部の表面より下方にわずかに凹んでいる、ことを特徴とする煎じ出し装置。３０．煎じ出し装置および関連する容器を用いて、昇温下で香味が抽出される材料から飲み物を製造するための方法であって、前記煎じ出し装置が、密着して液体を密封する関係をもって前記関連する液体容器の外側に取り外し可能な容器装着部を有し、前記煎じ出し装置が前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部を有するとともに、前記煎じ出し装置が一杯分の香味材を受け入れるための収容部を有し、前記収容部が、前記環状のカバーパネル部から前記容器装着部の実質的下方位置まで下方に延びる壁部によって限定されており、前記香味材から前記液体への香味の煎じ出しが行われるよう、前記収容部の内側および外側にそれぞれ位置する領域間で液体の循環を許容するために、前記収容部の少なくとも一部が液体透過性を有しており、前記方法は、関連する容器内に煎じ出し装置を配置する工程と、前記煎じ出し装置の前記収容部の内側に一杯分の香味材を配置する工程と、前記環状のカバー部を通って前記収容部内に昇温状態の水を加え、前記一杯分の香味材を覆う工程と、前記水が前記一杯分の香味材の上を流れて、前記液体透過性の壁部を通り、前記関連する容器内に流入するのを許容する工程と、前記香味材から前記関連する容器内の前記液体に香味が煎じ出しされるよう、前記収容部の前記外側および内側間で前記液体を循環させる工程と、から構成されている。３１．クレーム３０に記載の方法において、前記香味材から前記関連する容器内の前記液体に香味が十分に抽出されたことを確認した上で、前記関連する容器から前記煎じ出し装置を取り外す工程をさらに備えた、ことを特徴とする方法。３２．クレーム３０に記載の方法において、前記香味材が茶葉を含んでいる、ことを特徴とする方法。３３．クレーム３２に記載の方法において、前記煎じ出し装置を前記関連する容器の上に配置する前に、前記関連する容器に角状の凍った水を加える工程をさらに備えた、ことを特徴とする方法。３４．クレーム３０に記載の方法において、前記煎じ出し装置が関連するカバー部を有しており、前記水を加える工程の後で、前記煎じ出し装置および前記関連する容器内で前記水からの熱を保持するために、前記カバー部が前記収容部の上に配置される、ことを特徴とする方法。３５．クレーム３４に記載の方法において、前記関連するカバー部が可撓性部材によって前記煎じ出し装置に装着されている、ことを特徴とする方法。３６．クレーム３４に記載の方法において、前記収容部からの余分な液体が前記カバー部に流入するように、前記関連する容器から煎じ出し装置を取り外して該装置を傾ける工程を有している、ことを特徴とする方法。３７．クレーム３６に記載の方法において、前記収容部からの前記余分な液体を収集するために、前記カバー部が一体的に形成された谷部を有している、ことを特徴とする方法。３８．クレーム３６に記載の方法において、前記煎じ出し装置が前記容器から取り外され、カバー底部が表面から離れた状態で前記煎じ出し装置が前記表面の上に配置されるとき、前記収容部からの前記余分な液体を収集するために、一体的に形成された谷部を前記カバー部が有している、ことを特徴とする方法。３９．クレーム３０に記載の方法において、前記一杯分の香味材を前記煎じ出し装置の前記収容部内に配置する前記工程が、前記煎じ出し装置を前記容器内に配置する前記工程の前に行われる、ことを特徴とする方法。４０．関連する容器内の液面から離れた小片の物を保持するための収容部ユニットであって、密着して液体を密封する関係をもって、関連する液体容器のリムに取り外し可能な容器装着部と、前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部と、複数の小片の物を受け入れるための収容部とを備え、前記収容部が、前記カバーパネル部から前記容器装着部の実質的下方位置まで下方に延びる壁部によって限定されており、前記環状のカバーパネル部が、前記容器装着部の半径方向内方に位置する飲み口部分を有している、ことを特徴とする収容部ユニット。４１．クレーム４０に記載の収容部ユニットにおいて、関連するカバー部をさらに備えており、前記小片の物が前記収容部に加えられた後で、前記カバー部が前記収容部の上に配置されるようになっている、ことを特徴とする収容部ユニット。４２．クレーム４０に記載の収容部ユニットにおいて、前記小片の物から前記液体に香味の煎じ出しが行われるよう、前記収容部の内側および外側にそれぞれ位置する領域間で液体の循環を許容するために、前記収容部の少なくとも一部が液体透過性を有している、ことを特徴とする収容部ユニット。４３．飲料容器用の蓋であって、密着して液体を密封する関係をもって、関連する液体容器のリムに取り外し可能な容器装着部と、前記容器装着部から半径方向内方に延びる環状のカバーパネル部とを備え、前記容器装着部が関連する容器に装着されているとき、薬味の前記飲料内への挿入を許容するために、前記環状のカバーパネル部が、中央に配置された開孔を有している、ことを特徴とする蓋。４４．クレーム４３に記載の蓋において、前記環状のカバーパネル部内に着座して係合するための関連するカバー部をさらに備えている、ことを特徴とする蓋。４５．クレーム４４に記載の蓋において、前記関連するカバー部が可撓性部材によって前記蓋に固定して装着されている、ことを特徴とする蓋。４６．クレーム４５に記載の蓋において、前記可撓性部材に圧力を作用させることにより、前記関連するカバー部が着座位置から解放されるようになっている、ことを特徴とする蓋。