【発明の詳細な説明】
ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物の製法
本発明は、式(I):
(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、水素であるか、又はこれらの1
個〜8個の基は、非置換若しくは置換の炭素環芳香族基、非置換若しくは置換の
複素環芳香族基、ハロゲン、非置換若しくは置換のC1−C18アルキル、−OR9
、−CN、−NR10R11、−COR12、−NR13COR12、−NR9COOR12
、−NR9CONR10R11、−NHSO2R12、−SO2R12、−SOR12、−S
O20R12、−CONR10R11、−SO2NR10R11、−N=NR14、−OCOR12
及び−OCONHR12(ここで、それぞれ2個の隣接基は、一緒に、炭素環又
は複素環を形成することができる)からなる群から選択される基であり、
R12は、C1−C18アルキル、C6−C10アリール又はベンジル(これは、非置
換であるか、又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシで置
換されている)又は5−〜7−員複素環基であり、
R10及びR11は、互い独立して、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロ
アルキル、C6−C10アリール若しくは5−〜7−員ヘテロアリール(そのそれ
ぞれは、非置換であるか、又はシアノ若しくはヒドロキシル基により置換されて
いる)であるか、又はR10及びR11は、他の基R1〜R8の少なくとも1個と一緒
になって、5−〜6−員の、炭素環又はヘテロ環を形成し、
R9は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C6−C10ア
リール又は5−〜7−員ヘテロアリールであり、
R13は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C1−C4アル
キルアリール(そのそれぞれは、非置換であるか、又はシアノ、ヒドロキシル若
しくはC1−C4アルコキシカルボニル基により置換されている)であるか、又は
C6−C10アリール(これは、非置換であるか、又はハロゲン、C1−C4アルキ
ル若しくはC1−C4アルコキシ基により置換されている)であるか、又は5−〜
7−員ヘテロシクリルであり、そして
R14は、カップリング成分の基又はC6−C10アリールにれは、非置換である
か、又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシ基で置換され
ている)で示されるペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物の製法に関する。
ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物の製造方法は、既知である。したがっ
て、例えば、Mol.Cryst.Liqu.Cryst.,158b,(1988),p.337ffに、ペリレン
−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジ無水物が、ペリレン−3,4−ジカル
ボン酸無水物へ気相脱カルボニル化により転換されることが記載されている。し
かしながら、この方法は、収率が低い(〜5%)ので、実際的な重要性はない。
ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物を製造するための別の可能な出発原料
は、工業的に容易に得られるペリレン−3,4−ジカルボキシミドである。塩基
でのペリレン−3,4−ジカルボキシミドの直接加水分解は、しかしながら、カ
ルボキシイミド窒素が脱プロトン化され、アルカリのような塩基に不活性なアニ
オンが生成するので、不可能である。
しかしながら、Bull.Chem.Soc.Jpn.52(1979)p.l723ffに記載されてい
る方法による濃硫酸を用いる加水分解は、可能である。ペリレン−3,4−ジカ
ルボキシミドから出発して、濃硫酸中約250℃に加熱することによりスルホン
化されたペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物が、形成される。著者は、しか
しながらこの中間体を単離しなかったが、それを、更にアミンと反応させて、窒
素原子に置換されたペリレン−3,4−ジカルボキシミドスルホン酸を得、次い
で相当する窒素原子に置換されたペリレン−3,4−ジカルボキシミドを得るた
めにそれらを脱スルホン化した。過酷な反応条件(濃H2SO4、250℃)を含
むことに加えて、ペリレン−3,4−ジカルボキシミドのほどほどの収率は、欠
点である。
別の方法は、DE−A 4,338,784に開示されており、それによりN−(2,5−
ジ−tert−ブチル−フェニル)ペリレン−3,4−ジカルボキシミドが、第一工
程で、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジ無水物から出発して製
造される。それの精製後、ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物へアルカリ処
理により転換される。この方法の欠点は、N−(2,5−ジ−tert−ブチルフェ
ニル)ペリレン−3,4−ジカルボキシミドを、クロマトグラフィにより精製し
なければならないことである。
相当する3,9−誘導体の少量と一緒にペリレン−3,10−ジカルボン酸を
得るペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物の水性水酸化アルカ
リ金属での部分脱カルボニル化は、Chem.Zentralblatt 1929 I,p.2472から知
られている。
したがって、上記の欠点を持たないペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物の
改良された製造方法を得ることは、本発明の目的である。特にペリレン−3,4
:9,10−テトラカルボン酸無水物又はその環置換誘導体から出発して、その
目的は、ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物又はその環−置換誘導を1反応
工程で得ることである。
したがって、式(I):
(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、水素であるか、又はこれらの1
個〜8個の基は、非置換若しくは置換の炭素環芳香族基、非置換若しくは置換の
複素環芳香族基、ハロゲン、非置換若しくは置換のC1−C18アル
キル、−OR9、−CN、−NR1OR11、−COR12、−NR13COR12、−N
R9COOR12、−NR9CONR10R11、−NHSO2R12、−SO2R12、−S
OR12、−SO2OR12、−CONR10R11、−SO2NR10R11、−N=NR14
、−OCOR12及び−OCONHR12(ここで、それぞれ2個の隣接基は、一緒
に、炭素環又は複素環を形成することができる)からなる群から選択される基で
あり、
R12は、C1−C18アルキル、C6−C10アリール又はベンジル(これは、非置
換であるか、又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシで置
換されている)又は5−〜7−員複素環であり、
R10及びR11は、互い独立して、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロ
アルキル、C6−C10アリール若しくは5−〜7−員ヘテロアリール(そのそれ
ぞれは、非置換であるか、又はシアノ若しくはヒドロキシル基により置換されて
いる)であるか、又はR10及びR11は、他の基R1〜R8の少なくともは1個と一
緒になって、5−〜6−員の、炭素環又はヘテロ環を形成し、
R9は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C6−C10アリ
ール又は5−〜7−員ヘテロアリールであり、
R13は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C1−C4アル
キルアリール(そのそれぞれは、非置換であるか、又はシアノ、ヒドロキシル若
しくはC1−C4アルコキシカルボニル基により置換されている)であるか、又は
C6−C10アリール(これは、非置換であるか、又はハロゲン、C1−C4アルキ
ル若しくはC1−C4アルコキシ基により置換されている)であるか、又は5−〜
7−員ヘテロシクリルであり、そして
R14は、カップリング成分の基又はC6−C10アリール(これは、非置換であ
るか、又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシ基で置換さ
れている)で示されるペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物を製造するための
本発明の方法は、式(II):(式中、
R1〜R8は、上記と同義である)のペリレン−3,4:9,10−テトラカル
ボン酸無水物を、塩基として立体障害アミンと共に上昇した温度で反応させるこ
とを含む方法であることが見出された。
選択された非置換又は置換の炭素環芳香族基は、環当たり5〜7個の炭素原子
を有する、好適にはモノ−〜テトラ環、特に好適にはモノ−及びジ環基、例えば
フェニル、ビフェニル及びナフチルであることができる。
選択された非置換又は置換のヘテロ環芳香族基は、好適には5〜7個の環原子
を有する好適にはモノ−〜トリ環基である。この基は、少なくとも1個のヘテロ
環のみからなることができるか、又はヘテロ環(類)は、少なくとも1個の縮合
ベンゼン環を含むことができる。考慮してもよい例は、ピリジル、ピリミジル、
ピラジニル、トリアジニル、フラニル、ピロリル、チオフェニル、キノリル、イ
ソキノリル、クマリニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾキサゾ
リル、ジベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ジベンゾチオフェニル、インド
リル、カルバゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリ
ル、チアゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ピリダジル、シンノリル、
キナゾリル、キノキサリル、フタラジニル、フタラジンジオニル、フタルイミジ
ル、クロモニル、ナフトラクタミル、ベンゾピリドニル、オルト−スルホベンズ
イミジル、マレイミジル、ナフチルリジニル、ベンズイミダゾロニル、ベンゾキ
サゾロニル、ベンゾチアゾロニル、ベンゾチアゾリニル、キナゾロニル、ピリミ
ジル、キノキサロニル、フタラゾニル、ジオキサピリジニル、ピリドニル、イソ
キノロニル、イソチアゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、
インダロロニル、アクリジニル、アクリドニル、キナゾリンジオニル、ベンゾキ
サジンジオニル、ベンゾキサジノニル及びフタルイミジルである。
好適な実施態様において、炭素環及び/又はヘテロ環芳香族基は、通常の置換
基、特に好適には非−水溶化基によりモノ−又は多置換されている。考慮しても
よい例は:
ハロゲン、例えばフロロ、クロロ、ブロモ及びヨード、好適にはクロロ;
シアノ基−CN;
非置換又は置換C1−C18アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−
アミル、n−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、
n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−
オクタデシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7
−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、好
適にはC1−C12アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、
n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−
ドデシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−ト
リデシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、特に好
適にはC1−C8−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n
−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチ
ル、3−ペンチル、4−ヘプチル、3−ヘキシル、3−プチル、非常に特に好適
には、C1−C4アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル
、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル;
ここで、記載のアルキル基は、一般に親水性を増大させない以下の基により置
換されているいることができ、例えば、
フロロ、シアノ、−OCOR12、−OR10、−OCOOR12、−CON(R10
)(R11)又は−CONHR12、
ここで、R12は、C1−C18アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル
、
イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−アミル、n−ヘ
キシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、
n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、
3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、
3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、好適にはC1−C1 2
アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル
、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、
n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、3−
ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、3−
ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、C6−C10アリール、
例えばフェニル、2,5−ジ−tert−ブチルフェニル及びナフチル、好適にはフ
ェニル、ナフチル又はベンジル(それは非置換又はハロゲン、例えばクロロ及び
フロロ、好適にはフロロで置換されている)、C1−C4アルキル又は−O−C1−
C4アルキル、又は5〜7員ヘテロ環基、例えばピリジル、ピリミジル、ピラジ
ニル、トリアジニル、フラニル、ピロリル、チオフェニル、キノリル、イソキノ
リル、クマリニルであり、そして
R10及びR11は、水素、C1−C18アルキル(これは、既に上述したように、非
置換又はシアノ若しくはヒドロキシル基により置換されている)、好適にはC1−
C12アルキル、特に好適にはC1−C8アルキル、非常に特に好適には更に既に上
述したようにC1−C4アルキル、C3−C24シクロアルキル、C5−、C6−、C1 2
−、C15−、C16−、C20−及びC24−シクロアルキル、アリール、又はヘテ
ロアリール、好適には上述の炭素及びヘテロ環芳香族基から誘導されたもの、特
にフェニル(それは、非置換又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4
アルコキシで置換されている)であるか、又はここで、R10及びR11は、他のR1
〜R8の少なくとも1個と一緒になって、5−〜6−員環又は別のものとしてヘ
テロ環、例えばピリジン、ピロール、フラン若しくはピラン環を形成し、好適な
基−OR10は、ヒドロキシル、−O−メチル、−O−エチル、−O−i−プロピ
ルー、−O−i−ブチル、−O−フェニル、−O−2,5−ジ−tert−ブチルフ
ェニル、好適な基−CON(R10)(R11)
は、−CONH2、−COMe2、−COEt2、−CONM(iPr)2、−CON
(iBu)2、−CONPh2、−CON(2,5−ジ−tert−ブチルフェニル)2で
ある。
別の好適な実施態様において、アルキル基上に用いられる置換基は、モノ−若
しくはジアルキル化アミノ基、アリール基、例えばナフチル若しくは特にフェニ
ル(これは、非置換又はハロゲン、アルキル若しくは−O−アルキルにより置換
されている)、又は更にヘテロ環芳香族基、例えば2−チエニル−、2−ベンゾ
キサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンズイミダゾリル、6−ベンズイミ
ダゾロニル、2−、3、−若しくは4−ピリジニル、2−、4−、若しくは6−
キノリル又は1−、3−、4−、6−若しくは8−イソキノリル基である。
これらの部分に対して述べた置換基が、更にアルキルを含むならば、このアル
キルは、分岐又は非分岐であることができ、そして好適には1〜18個、特に1
〜12個、特別には1〜8個、特に好適には1〜4個の炭素原子を含む。非置換
アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル
、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、1,1,3,3
−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル
、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、3−ペンチル、4−ヘプ
チル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプ
チル、3−ノニル、3−ウンデシルであり、置換アルキル基の例は、ヒドロキシ
メチル、2−ヒドロキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シ
アノメチル、メトキシカルボニルメチル、アセトキシメチル又はベンジルである
。
−OR9、ここで、R9は、水素、ここで述べた好適なものを含むR12のために
定義されたC1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、特に好適にはC5−
、C6−、C12−、C15−、C16−、C20−及びC24−シクロアルキル、C6−C10
アリール、例えばナフチル及びフェニル、好適には非置換フェニル及びフェニ
ル(これは、ハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4−アルコキシにより
置換されている)、又は5−〜7−員ヘテロアリールを含む。考慮してもよいR9
の好適な基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、1,
1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、
n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、3−ペンチル
、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、3−ヘキシル
、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロ
キシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シアノメチル、メトキ
シカルボニルメチル、アセトキシメチル、ベンジル、フェニル、o−、m−若し
くはp−クロロフェニル、o−、m−若しくはp−メチルフェニル、1−若しく
は2−ナフチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロドデシル、シクロペ
ンタデシル、シクロヘキサデシル、シクロエイコサニル、シクロテトラコサニル
、チエニル及びピラニルメチルであり;好適な基−OR9は、ヒドロキシル、メ
トキシ、−O−エチル、−O−i−プロピル−、−O−i−ブチル、−O−フェ
ニル、−O−2,5−ジ−tert−ブチルフェニルである;
−NR10R11、ここで、R10及びR11は、上に既述されている。考慮してもよ
い好適な基の例は、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジ
エチルアミノ、イソプロピルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、2−ヒドロ
キシプロピルアミノ、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ、シクロペ
ンチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロドデシルアミノ、シクロペンタデ
シルアミノ、シクロヘキサデシルアミノ、シクロエイコサニルアミノ、シクロテ
トラコサニルアミノ、フェニルアミノ、N−メチルフェニルアミノ、ベンジルア
ミノ、ジベンジルアミノ、ピペリジル又はモルホリルである。
−COR12、ここで、R12は、更に上に示されているように定義されている。
考慮してもよい好適な基R12の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル
、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノ
ニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、3−ペ
ンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、3−ヘ
キシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、ヒドロキシメチル、2−
ヒドロキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シアノメチ
ル、メトキシカルボニルメチル、アセトキシメチル、ベンジル、フェニル、o−
、m−若しくはp−クロロフェニル、o−、m−若しくはp−メチルフェニル、
1−若しくは2−ナフチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロドデシル
、シクロペンタデシル、シクロヘキサデシル、シクロエイコサニル、シクロテト
ラコサニル、チエニル、ピラニルメチル及びフルフリルである;
NR13COR12、ここでR12は、上に更に示されているように定義され、そし
てR13は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C1−C4アル
キルアリール(それのそれぞれは、非置換又はシアノ、ヒドロキシル若しくはC1
−C4アルコキシカルボニル基で置換されている)、C6−C10アリール(これは
、非置換又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシ基により
置換されている)であるか、又は5−〜7−員ヘテロ環であり、ここで、アルキ
ル、アルコキシ、アリールなどのような個々の基の意味は、上に示した好適な範
囲を含み、上に示したそれらの基の定義に相当する。考慮してもよい基の例は、
アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、ベンゾイルアミノ、p
−クロロベンゾソイルアミノ、p−メチルベンゾイルアミノ、N−メチルアセト
アミノ、N−メチルベンゾイルアミノ、N−スクシンイミド、N−フタルイミド
又はN−(4−アミノ)フタルイミドである;
−NR9COOR12、ここでR12及びR9は、既に上に更に示されているように
定義されている。考慮してもよい基の例は、−NHCOOCH3、−NHCOO
C2H5及び−NHCOOC6H5である;
−NR9CONR10R11、ここでR9、R10及びR11は、既に上述のよう定義さ
れている。考慮してもよい基の例は、ウレイド、N−メチルウレイド、N−フェ
ニル−ウレイド又はN,N’−2’,4’−ジメチルフェニルウレイドである;
−NHSO2R12、ここで、R12は、既に上述のよう定義されている。考慮し
てもよい基の例は、メチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、p−
スルホニルアミノ又は2−ナフチルスルホニルアミノである;
−SO2R12、ここで、R12は、既に上述のよう定義されている。考慮しても
よい基の例は、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、
2−ナフチル−スルホニルである;
−SOR12、ここで、R12は、既に上述のよう定義されている。考慮してもよ
い基の例は、フェニルスルホキシジルである;
−SO2OR12、ここで、R12は、既に上述のよう定義されている。考慮して
もよいR12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−、m−、若しくはp−
クロロフェニル、o−、m−、若しくはp−メチルフェニル、1−若しくは2−
ナフチルである;
−CONR10R11、ここで、R10及びR11は、既に上述のよう定義されている
。考慮してもよい基の例は、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N−エチ
ルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、
N−メチル−N−フェニル−カルバモイル、N−1−ナフチルカルバモイル又は
N−ピペリジルカルバモイルである;
−SO2NR10R11、ここで、R10及びR11は、既に上述のよう定義されてい
る。考慮してもよい基の例は、スルファモイル、N−メチルスルファモイル、N
−エチルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル、N−メチル−N−フェ
ニルスルファモイル又はN−モルホリル−スルファモイルである;
−N=NR14、ここでR14は、カップリング成分の基又はフェニル基(これは
、非置換又はハロゲン、アルキル若しくは−O−アルキルにより置換されている
)、ハロゲン及びアルキルは、上述のように定義されている。R14の定義でのア
ルキルは、好適なものとして上に示されている炭素原子の数の一つを持つことが
できる。考慮してもよいR14の例は、アセトアセトアリーリド、ピラゾリル、ピ
リドニル、o−、p−ヒドロキシフェニル、o−ヒドロキシナフチル、p−アミ
ノフェニル又はp−N,N−ジメチルアミノフェニル基である。
−OCOR12、ここで、R12は、既に上述のように定義されている。考慮して
もよいR12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−、m−若しくはp−ク
ロロフェニルである;
−OCONHR12、ここで、既に上述のよう定義されている。考慮してもよい
R12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−、m−若しくはp−クロロフ
ェニルである。
用いたハロゲンは、フロロ、クロロ、ブロモ又はヨード、好適には、フロロ又
はクロロであることができる。
用いることができる非置換又は置換C1−C18アルキルは、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、
n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−
ドデシル、n−オクタデシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−
ウンデシル、7−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−
ウンデシル、好適にはC1−C12アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、
n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウ
ンデシル、n−ドデシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウン
デシル、7−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウン
デシル、特に好適には、C1−C8−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、t
ert−アミル、n−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプ
チル、n−オクチル、3−ペンチル、4−ヘプチル、3−ヘキシル、3−ヘプチ
ル、非常に特に好適には、C1−C4アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルで
ある;
ここで、考慮しているアルキル基は、以下の基で置換されていることができる
:
一般的に親水性を増大しない基、例えばフロロ、ヒドロキシル、シアノ、−O
COR12、−OR10、−OCOOR12、−CON(R10)(R11)又は−OCON
HR12、ここで、R12は、C1−C18アルキル、例えばメチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−アミル
、n−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オ
クチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタ
デシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、
7−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、
好適にはC1−C12アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル
、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n
−ドデシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−
トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、C6
−C10アリール、例えばフェニルおよびナフチル、好適にはナフチル、又はベン
ジル(これは、非置換又はハロゲン、例えばクロロおよびフロロ、好適にはフロ
ロ、C1−C4アルキル又は−O−C1−C4−アルキル、又は5〜7員ヘテロ環基
、例えばピリジル、ピリミジル、ピラジニル、トリアジニル、フラニル、ピロリ
ル、チオフェニル、キノリル、イソキノリル、クマリニルであり、そして R10
及びR11は、水素、C1−C18アルキル(これは、非置換又はシアノ若しくはヒド
ロキシル基により置換されている)、好適にはC1−C12アルキル、特に好適には
C1−C8アルキル、非常に特に好適には更に既に上述したようにC1−C4アルキ
ル、C3−C24シクロアルキル、好適にはC5−、C6−、C12−、C15−、C16
−、C20−及びC24−シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリール、好適に
は上述の炭素及びヘテロ環芳香族基から誘導されたもの、特にフェニル(それは
、非置換又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシで置換さ
れている)であるか、又はここで、R10及びR11は、他のR1〜R8の少なくとも
1個と一緒になって、5−〜6−員環又は別のものとしてヘテロ環、例えばピリ
ジン、ピロール、フラン若しくはピラン環を形成する。
別の好適な実施態様において、アルキル基上に用いられる置換基は、モノ−若
しくはジアルキル化アミノ基、アリール基、例えばナフチル又は特にフェニル(
これは、非置換又はハロゲン、アルキル若しくは−O−アルキルにより置換され
ている)、又は更にヘテロ環芳香族基、例えば2−チエニル−、2−ベンゾキサ
ゾリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンズイミダゾリル、6−ベンズイミダゾ
リル、2−、3、一若しくは−ピリジニル、2−、4−、若しくは6−キノリル
又は1−、3−、4−、6−若しくは8−イソキノリル基である。
それらの場合において述べた置換基が、この場合、アルキル基を含むならば、
このアルキルは、分岐又は非分岐であることができ、そして好適には1〜18個
、特に1〜12個、特別には1〜8個、特に好適には1〜4個の炭素原子を含む
ことができる。非置換アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキ
シル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n
−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、3
−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、3
−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシルであり、置換アルキル
基の例は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、トリフルオロメチル、ト
リフルオロエチル、シアノメチル、メトキシカルボニルメチル、アセトキシメチ
ル又はベンジルである。
基−OR9において、以下の基が、R9のために用いられることができる:水素
、ここで述べた好適なものを含むR12のために既に定義されたC1−C18アルキ
ルである。考慮してもよいR9の好適な基の例は、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、
n−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オク
チル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデ
シル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデ
シル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、ヒドロキシ
メチル、2−ヒドロキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シ
アノメチル、メトキシカルボニルメチル、アセトキシメチル、ベンジル、フェニ
ル、o−、m−若しくはp−クロロフェニル、o−、m−若しくはp−メチルフ
ェニル、1−若しくは2−ナフチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ドデシル、シクロペンタデシル、シクロヘキサデシル、シクロエイコサニル、シ
クロテトラコサニル、チエニル及びピラニルメチルである。考慮してもよい好適
な基−OR9は、ヒドロキシル、メトキシ、−O−エチル、−O−i−プロピル
−、−O−i−ブチル、−O−フェニル、−O−2,5−ジ−tert−ブチルフェ
ニルである。
−NR10R11において、既に上に定義された基が、R10及びR11のために用
いることができる。考慮してもよい好適な基の例は、アミノ、メチルアミノ、ジ
メチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、イソプロピルアミノ、2−ヒド
ロキシエチルアミノ、2−ヒドロキシプロピルアミノ、N,N−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ、シクロペンチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロ
ドデシルアミノ、シクロペンタデシルアミノ、シクロヘキサデシルアミノ、シク
ロエイコサニルアミノ、シクロテトラコサニルアミノ、フェニルアミノ、N−メ
チルフェニルアミノ、ベンジルアミノ、ジベンジルアミノ、ピペリジル又はモル
ホリル、特に好適な基は、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−n−プロピル
アミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジ−n−ペンチルアミノ、ジ−n−ヘキシルア
ミノ、ジ−n−ヘプチルアミノ、ジ−n−オクチルアミノ、ジ−n−ドデシルア
ミノである。
R10及びR11は、それ自体、又は適切ならば、R1、R2、R3、R4、R5、R6
、R7、R8の組からの他の遊離の基の少なくとも1個と一緒になって、1個以上
の5−若しくは6−員の、飽和若しくは不飽和環、例えばピリジン、ピロール、
ピペリジン、キノリン又はベンゾキノリジン誘導体を形成する。
−COR12の例は、R12が上に定義されているこれらの基を用いることができ
る。好適な基R12は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、1,1,3,
3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシ
ル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、3−ペンチル、4−ヘ
プチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘ
プチル、3−ノニル、3−ウンデシル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチ
ル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シアノメチル、メトキシカルボ
ニルメチル、アセトキシメチル、ベンジル、フェニル、o−、m−若しくはp−
クロロフェニル、o−、m−若しくはp−メチルフェニル、1−若しくは2−ナ
フチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロドデシル、シクロペンタデシ
ル、シクロヘキサデシル、シクロエイコサニル、シクロテトラコサニル、チエニ
ル、ピラニルメチル及びフルフリルである。
NR13COR12として、R12が上に定義され、そしてR13が、水素、
C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C1−C4アルキルアリール(そ
れのそれぞれは、非置換又はシアノ、ヒドロキシル若しくはC1−C4アルコキシ
カルボニル基で置換されている)、C6−C10アリール(これは、非置換又はハロ
ゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシ基により置換されている)
であるか、又は5−〜7−員ヘテロシクリルであり、ここで、アルキル、アルコ
キシ、アリールなどのような個々の基の意味は、上に示した好適な範囲を含み、
上に示したそれらの基の定義に相当し、例えば、o−、m−若しくはp−クロロ
フェニル、o−、m−若しくはp−メチルフェニル、1−若しくは2−ナフチル
、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロドデシル、シクロペンタデシル、シ
クロヘキサデシルヘ、シクオロエイコサニル、シクロテトラコサニル、チエニル
、ピラニルメチル、ベンジル又はフルフリルである。考慮してもよい基の例は、
アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、ベンゾイルアミノ、p
−クロロベンゾソイルアミノ、p−メチルベンゾイルアミノ、N−メチルアセト
アミノ、N−メチルベンゾイルアミノ、N−スクシンイミド、N−フタルイミド
又はN−(4−アミノ)フタルイミドである。
−NR9COOR12として、R12及びR9が、既に上に更に示されているこれら
の基が用いられる。考慮してもよい基の例は、−NHCOOCH3、−NHCO
OC2H5及び−NHCOOC6H5である。
−NR9CONR10R11として、R10、R11及びR9が、既に上述のよう定義さ
れているこれらの基が用いられる。考慮してもよい基の例は、ウレイド、N−メ
チルウレイド、N−フェニル−ウレイド又はN,N’−2’,4’−ジメチルフ
ェニルウレイドである。
−NHSO2SO2R12として、R12は、既に上述のよう定義されているこれら
の基が用いられる。考慮してもよい基の例は、メチルスルホニルアミノ、フェニ
ルスルホニルアミノ、p−スルホニルアミノ又は2−ナフチルスルホニルアミノ
である。
−SO2R12として、R12が、既に上述のよう定義されているこれらの基が用
いられる。考慮してもよい基の例は、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フ
ェニルスルホニル、2−ナフチルスルホニルである。
−SOR12として、R12が、既に上述のよう定義されているこれらの基が用い
られる。考慮してもよい基の例は、フェニルスルホキシジルである。
−SO2OR12として、R12が、既に上述のよう定義されているこれらの基が
用いられる。考慮してもよいR12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−
、m−、若しくはp−クロロフェニル、o−、m−、若しくはp−メチルフェニ
ル、1−若しくは2−ナフチルである。
−CONR10R11として、R10及びR11が、既に上述のように定義されている
これらの基が用いられる。考慮してもよい基の例は、カルバモイル、N−メチル
カルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル、N,N−
ジメチルカルバモイル、N−メチル−N−フェニル−カルバモイル、N−1−ナ
フチルカルバモイル又はN−ピペリジルカルバモイルである。
−SO2NR10R11として、R10及びR11が、既に上述のよう定義されている
これらの基が用いられる。考慮してもよい基の例は、スルファモイル、N−メチ
ルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル、
N−メチル−N−フェニルスルファモイル又はN−モルホリルースルファモイル
である。
−N=NR14として、R14が、カップリング成分の基又はフェニル基(これは
、非置換又はハロゲン、アルキル若しくは−O−アルキルにより置換されている
)、ハロゲン及びアルキルは、上述のように定義されている基が用いられる。R1 4
の定義でのアルキルは、好適なものして上に示されている炭素原子の数の一つ
を持つことができる。考慮してもよいR14の例は、アセトアセトアリーリド、ピ
ラゾリル、ピリドニル、o−、p−ヒドロキシフェニル、o−ヒドロキシナフチ
ル、p−アミノフェニル又はp−N,N−ジメチルアミノフェニル基である。
−OCOR12として、R12は、既に上述のよう定義されているこれらの基が用
いられる。考慮してもよいR12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−、
m−若しくはp−クロロフェニルである。
−OCONHR12として、既に上述のよう定義されているこれらの基が用いら
れる。考慮してもよいR12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−、
m−若しくはp−クロロフェニルである。
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIは、例えば初めに述
べた先行技術の文献から知られている。置換された化合物は、同様に知られてい
るか、又は例えば、DE−A 4,338,784に記載された方法と類似に製造することが
できる。したがって、ニトロ誘導体は、例えばジクロロメタン中4酸化2窒素又
は酢酸無水物中硝酸銅でのニトロ化により得ることができる。相当するアミノ化
合物を製造することは、ニトロ化合物の還元により可能であり、その場合、更に
誘導体化することができる。ブロモ化誘導体は、例えばDE-A 4,338,784と類似に
、直接のブロム化により製造することができ、それらから、一般的に、相当する
アルコキシ及びフェノキシ誘導体は、親核置換により得ることができる。アルキ
ル誘導体は、Leonhard Feiler,Dissertation 1995,University of Munichと類
似にアルキルリチウムの手段により直接のアルキル化により得ることができる。
特に好適な誘導体は、非置換ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸
無水物II(ここで、R1〜R8は、水素である)並びに1,7−ジ置換ペリレン−
3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物II(例えば、DE−A 19547209,DE−A
19547210又はWO 96/22331に記載されている)である。
適切な立体障害アミンは、例えば、7〜20個の炭素原子を有する立体的に障
害された三級脂肪族アミン、特に非−縮合アミン、例えばイソプロピル、若しく
はtert−ブチル基、例えばジエチルイソプロピルアミン、ジイソプロピルメチル
アミン、tert−ブチルジエチルアミン、ジ−tert−ブチルメチルアミン、ジ−te
rt−ブチル−エチルアミン若しくはジイソプロピルエチルアミン、特にジイソプ
ロピルエチルアミン、及び、1、4−ジアザビ[2.2.2]オクタン(DAB
CO)、ジアザビシクロウンデカン(DBU)及びヘテロ環アミン、例えばテト
ラメチピペリジン、2,6−ルチジン又は2,6−ジ−tert−ブチルピリジンで
ある。
慣用的に、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIに対する
立体障害アミン(=塩基)のモル比は、0.5:1〜20:1、好適には1:1
〜10:1、特に好適には1.5:5〜5:1の範囲で選択される。
反応は、本発明により上昇した温度、すなわちほぼ室温で行われる。好適な温
度範囲は50〜250℃、特に好適には100〜200℃、特に160〜190
℃のものである。
好適な実施態様において、反応は、補助塩基の存在下に行われる。適切な補助
塩基は、例えば、所望ならば4〜9個の炭素原子を有する縮合フェニル環を有す
る5−〜6−員環からなる環状窒素化合物、例えば1−、2−若しくは3−メチ
ルイミダゾール、ピリジン又はキノリンである。
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIに対する補助塩基の
モル比は、1:1〜1:100、好適には1:10〜1:50、特に好適には1
:25〜1:50の範囲で選択される。
更に特に好適な実施態様において、反応は、触媒、例えば亜鉛、鉛、カルシウ
ム、銅、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、錫、銀、又はマグネシウム塩、好
適には塩化物、酢酸カルシウム、酢酸マンガン、酢酸カドミウム、酢酸鉄(II)
及び酢酸鉄(III)、酢酸コバルト酢酸銅、酢酸ニッケル、酢酸錫、酢酸銀又は酢
酸マグネシウム、特に好適には酢酸亜鉛2水和物である。
一般に、触媒に対するペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物
IIのモル比は、1:0.5〜1:10、特に1:1〜1:5の範囲で用いられる
。
この反応は、慣用的に超雰囲気圧、例えば120kPa〜10MPaの範囲で、好適
にはオートクレーブ中で、例えば反応混合物を、好適にはオートクレーブ中で、
例えば反応混合物を上記の温度まで加熱することにより行われる。
反応時間は、自然に、とりわけ選択された温度及び反応体の反応性に依存し、
例えば170℃で、好適には0.5〜10時間、特に好適には2〜5時間の範囲
である。
特に好適な実施態様において、ペリレンジ無水物II、特に好適には、非置換ペ
リレンジ無水物II(R1〜R8は、水素である)を、塩基としてジイソプロピルア
ミンと共に1:3〜1:5、好適には1:3.5〜1:4.5(II/塩基)のモ
ル比で、酢酸亜鉛2水和物の存在下に反応させる。この方法において、一般に、
イミドIVは得られず、単に少量のカルボン酸が副生物として得られる。
一般に、反応混合物は、有機溶媒、好適にはC1−C4アルカノール、例えばメ
タノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール又はtert−ブタノ
ール、特に好適にはエタノール中に存在するアミンを、酸、好適には希釈鉱酸例
えば希釈塩酸又は希釈硫酸の存在でとることにより、次いでそれらを分離するこ
とにより処理される。
不溶性残渣は、好適には塩基と処理される。好適な実施態様は、残渣を濃縮ア
ルカリ金属炭酸塩溶液、好適には炭酸カリウムと処理することからなり、それに
より出発ペリレンIIは、溶液中で、例えばテトラカリウム塩になり、一方、共通
イオンの大量添加のために、所望のペリレン無水物I及び一般に副生物として生
成するペリレン誘導体III及びIVは、溶解せずに残る。この不溶性の構成物は、
既知の手段、例えば溶解成分の濾過又は遠心分離により除去することができる。
酸性にした後、テトラカリウム塩を、再び出発材料として用いることができる。 所望のペリレン無水物Iは、次いでイミドIVから、例えば、希釈アルカリ金属
炭酸塩、好適には希釈炭酸カリウムと一緒にペリレン誘導体IIIで処理すること
により除去することができる。炭酸カリウム溶液の温度は、好適には40〜90
℃である。適切ならば、この方法は、残渣中の所望のペリレン無水物I及び/又
はカルボン酸IIIの所望の最少量が達成されるまで、数回繰り返されねばならな
い。
他の好適な実施態様は、不溶性の残渣、アミンからの遊離物の希釈アルカリ金
属炭酸塩溶液、好適には炭酸カリウム溶液での処理、それ自体既知の方法での不
溶物からの可溶成分の除去、次いで得られた水性塩基相を、例えばクロロホルム
での抽出からなる。このクロロホルム相は、経済及び経済的興味に従い、処理す
るか又は破棄される。一般に水性相は、所望のペリレン無水物I、及び適切なら
ば、製造条件に従い、カルボン酸IIIを含む。
二つの実施態様により得た、ペリレン無水物I、及び適切ならば、カルボン酸
IIIを含む溶液は、更に以下のように処理される:
好適には希釈鉱酸、例えば塩酸で酸性として、ペリレン無水物I、及び適切な
らばカルボン酸IIIを、まず沈殿させ、次いで好適にはn−ブタノール、特に好
適には40〜90℃の範囲の温度を有するn−ブタノールで抽出される。この工
程で、カルボン酸IIIは、通常、溶液中へ行き、したがって分離し、適切ならば
例えばクロロホルム中での再結晶により、更に精製することができる。所望のペ
リレン無水物Iは、残渣として残り、所望ならば更に水で洗浄し、続いて乾燥さ
れる。
本発明の別の実施態様は、水の存在下に、上昇した温度で、ペリレンジ無水物
IIと塩基としての立体障害アミンと共にの反応によるカルボン酸IIIの製造に関
する。
用いることができる立体障害アミンは、既に上述され、好適には脂肪族アミン
、特に好適には3−アミノ−3−エチルペンタンである。
慣用的にペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIに対する立
体障害アミン(=塩基)のモル比は、0.5:1〜20:1、好適には1:1〜
10:1、特に好適には1.5:1〜5:1の範囲から選択される。
好適には、水に対するペリレンジ無水物IIの比は、20:1〜0.5:1、特
に好適には10:1〜2:1、非常に特に好適には6:1〜3:1である。
反応は、本発明により上昇した温度、すなわちほぼ室温で行われる。好適な温
度範囲は50〜250℃、特に好適には100〜200℃、特に160〜190
℃のものである。
好適な実施態様において、反応は、補助塩基の存在下に行われる。適切な補助
塩基は、例えば、所望ならば4〜9個の炭素原子を有する縮合フェニル環を有す
る5−〜6−員環からなる環状窒素化合物、例えば1−、2−若しくは3−メチ
ルイミダゾール、ピリジン又はキノリンである。
一般的に、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIに対する
補助塩基のモル比は、1:1〜1:100、好適には1:10〜1:50、特に
好適には1:25〜1:50の範囲で選択される。
処理は、好適には既に上述したように実施され、カルボン酸IIIは、好適には
クロロホルム/氷酢酸中で再結晶される。
特に好適な実施態様は、カルボン酸IIIを得るための、水の存在下でのペリレ
ンジ無水物IIと塩基としてのジイソプロピルアミンと共にの反応に関する。
別の実施態様は、上昇した温度でのペリレンジ無水物IIと塩基としての立体障
害アミンと共にの反応によるペリレンイミドIVの製造に関する。
用いることのできる立体障害アミンは、既に上述され、好適にはDABCO及
びDBUである。
好適な実施態様において、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無
水物IIに対する立体障害アミン(=塩基)のモル比は、0.5:1〜20:1、
好適には1:1〜10:1、特に好適には1.5:1〜5:1の範囲から選択さ
れる。
反応は、本発明により上昇した温度、すなわちほぼ室温で行われる。好適な温
度範囲は50〜250℃、特に好適には100〜200℃、特に160〜190
℃のものである。
好適な実施態様において、反応は、補助塩基の存在下に行われる。適切な補助
塩基は、例えば、所望ならば4〜9個の炭素原子を有する縮合フェニル環を有す
る5−〜6−員環からなる環状窒素化合物、例えば1−、2−若しくは3−メチ
ルイミダゾール、ピリジン又はキノリンである。
一般的に、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIに対する
補助塩基のモル比は、1:1〜1:100、好適には1:10〜1:50、特に
好適には1:25〜1:50の範囲で選択される。
処理は、好適には既に上述したように実施され、ペリレンイミドIV(これは既
に記載されている)は、好適にはクロロホルム/エタノール中で再結晶される。
好適な実施態様において、ペリレンジ無水物IIは、既に上述した反応条件を参
照してモル比1:2〜1:4でDABCOと反応させる。この工程において、
前出のように、カルボン酸IIIは、副生物として少量のみか、まったく生成しな
い。
本発明の別の実施態様は、置換ペリレン無水物I、すなわち、R1〜R8の少な
くとも1個が、水素以外である置換ペリレン無水物I、特に1−、1,6−、1
,7−、2,5−、7,12−又は8,11−位に置換、すなわち基R2;R2,
R7;R2,R6;R1,R8;R3,R6;及びR4,R5が、それぞれ水素ではない
それらの置換ペリレン無水物Iに関する。置換ペリレン無水物Iは、好適には環
システムに1個以上の置換基を有し、2置換化合物の場合には、置換基は、好適
には同一である。
適切な置換基は、既に上述した基R1〜R8のであり、好適な置換基は、ここで
アルキル、ニトロ、アミノ基及びハロゲン、例えばクロロ又はブロモである。
本発明の別の実施態様は、置換ペリレンカルボン酸III、特に1−、1,6−
、1,7−、2,5−、7,12−又は8,11−位に置換された置換ペリレン
カルボン酸IIIのそれらである。置換ペリレン無水物IIIは、好適には環システム
に1個以上の置換基を有し、2置換化合物の場合には、置換基は、好適には同一
である。
適切な置換基は、既に上述した基R1〜R8であり、好適な置換基は、ここでア
ルキル、ニトロ、アミノ基及びハロゲン、例えばクロロ又はブロモである。
本発明の別の実施態様は、置換ペリレンイミドIV、特に1−、1,6−、1,
7−、2,5−、7,12−又は8,11−位に置換された置換ペリレンイミド
IVのそれらである。置換ペリレン無水物Iは、好適には環システムに1個以上の
置換基を有し、2置換化合物の場合には、置換基は、好適には同一である。
適切な置換基は、既に上述した基R1〜R8であり、好適な置換基は、ここでア
ルキル、ニトロ、アミノ基及びハロゲン、例えばクロロ又はブロモである。
本発明のペリレン誘導体I及びII及びその金属錯体は、それぞれの場合に、そ
れ自体既知の方法により、着色剤、特に顔料及び染料としての用途に適切であり
、好適には:
(a)ポリマーの練りこみ着色のために、ここで、ポリマーとして、ポリ塩化ビ
ニル、酢酸セルロース、ポリカーボナート類、ポリアミド類、ポリウレタン類、
ポリイミド類、ポリベンズイミダゾール類、メラミン樹脂類、シリコーン類、ポ
リエステル類、ポリスチレン、ポリ(メチルメタクリラート)、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ(酢酸ビニル)、ポリアクリロニトリル、ポリブタジエン、ポ
リクロロブタジエン若しくはポリイソプレン、又は記述のモノマーのコポリマー
類を用いることができる;
(b)建て染め染料又は媒染染料として、例えば天然材料、並びに特に紙、木材
、わら、皮革、獣皮若しくは天然繊維材料、例えば、木綿、羊毛、絹、ジュート
、サイザル麻、大麻、亜麻若しくは動物の毛(例えば馬の毛)及びそれらの転換
形態生成物、例えば、ビスコース繊維、硝酸化絹若しくは銅アンモニアレーヨン
(レーヨン)の染色のために、媒染のための好適な塩はアルミニウム、クロム及
び鉄塩である;
(c)染料、被覆において、特に自動車被覆、ペイント、紙の着色、印刷着色、
インキ、特にインキジェットプリンターでの用途、好適には蛍光インキとしての
均一溶液で、マーク及び記録目的、並びに電子写真、例えばドライコピーシステ
ム、(ゼロックス方法)及びレーザープリンターのための電子写真において;
(d)特定の誤りのない着色印刷が達成されるべき、小切手、小切手カード、銀
行券、クーポン、文書、照明用紙などのような安全標識目的のために;
(e)顔料及び染料のような着色剤への添加剤として、そこでは特定の色調が達
成され、特に発光色調が好適である;
(f)蛍光手段による、それらの目的物の機械的認識のための目的物の標識のた
めに、貯蔵のため、例えばまた、プラスチックのリサイクルのために目的物の機
械的認識が好適であり、そこでは文字数字式印刷又はバーコードが好適に用いら
れる;
(g)光の周波数変換のために、例えば、短波光から長波、可視光の調製、又は
非−線形光のレーザー光の周波数2倍化、及び3倍化のために:
(h)種々の表示、指示及び標識方法のための表示成分、例えば受動表示要素、
指示及び交通標識、例えば交通灯の製造のために;
(i)超伝導有機材料(例えばヨードでのドーピングの後、π−π相互作用を経
由して、中間体の電荷の局在が、通常得られる)のための出発材料として;
(j)固体蛍光標識のために;
(k)装飾及び美術目的のために;
(l)例えば生化学、医薬、技術及び自然科学でのトレーサー目的のために、そ
れは本発明の染料を基質と共有結合、又は水素架橋結合若しくは親水性相互作用
(吸着)のような第二の結合を経由する結合に可能である;
照)、特に、シンチレーターの蛍光染料として;
(n)染料又は蛍光染料として光学的集光システムにおいて、蛍光性太陽エネル
ギーコレクター(H.Langhals,Nachr.Chem.Tech.Lab.1980,28,716参照)
において、蛍光−活性化表示(W.Greubel and G.Baur,Elektronik 1977,26
,6参照)において、プラスチックを製造するための光−誘導重合のために、材
料試験のために、例えば半導体回路の製造において、例えば集積半導体成分の微
小構造の研究のために、光伝導体として、電子写真方法において、励起が電子、
イオン若しくはUV照射により生じる、表示、照明若しくは画像変換システム、
例えば蛍光表示、陰極管若しくは蛍光管において、そのように染料を含むか、又
は他の半導体と組み合わせて含む集積半導体回路の部品として、例えばエピタキ
シの形態において、化学発光システム、例えば化学発光フラッシュ光において、
化学発光イムノアッセイ又は他の蛍光検出方法において、信号染料として、好適
には手書き文書及び図面又は他の図形品の光学的強調のために、特定の光学的着
色の痕跡が達成される標識及び他の製品の記入のために、染料レーザーにおいて
、好適には蛍光染料レーザーにおいて、レーザービームの製造のために、光学的
貯蔵媒体及びQスイッチとして;
(o)及びまた、レオロジー増強剤として;
実施例
実施例1:ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物I
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジ無水物II(2.00g、5.
1mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.63g、20.4mmol)、酢酸亜鉛
2水和物(1.49g、6.8mmol)及びイミダゾール(16g、235mmol)
を、ステンレスオートクレーブ中で細かく粉砕し、170℃で3.5時間加熱し
た。反応混合物を熱エタノール(240ml)中に分散し、2N塩酸(450ml)
を加え、沈殿物を吸引濾別し、空気中、110℃で乾燥した。熱2N K2CO3溶
液(250ml)で6回処理し、次いでクロロホルムで抽出した。クロロホルム相
を捨て、水相を2N HClで酸性とした。沈殿物を吸引濾別し、空気中110℃
で乾燥した。100℃で1−ブタノールで処理し、蒸留水で洗浄し、再び、空気
中100℃で乾燥した。収量:純粋なI、410mg(25%)。
m.p.>350℃。Rf(シリカゲル;クロロホルム/氷酢酸10:1)=0.7
8
実施例2〜4:
酢酸亜鉛を加えず、アミン及びアミンへのペリレンジ無水物IIのモル比の両方
を、下記表のように代えて、実施例1を繰り返した。
実施例5:ペリレン−3−カルボン酸III
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジ無水物II(2.00g、5
.1mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.63g、20.4mmol)、蒸留水
(20ml)及びイミダゾール(16g、235mmol)を、Iの製造のための実施例
1に記載されているように、反応させ、処理した。1−ブタノール相を蒸発させ
、残渣をクロロホルム/氷酢酸(10:1)から再結晶した。収量:III、36
0mg(24%)。m.p.320℃。Rf(シリカゲル;クロロホルム/エタノール1
0:1)=0.41。
実施例6:ペリレン−3,4−ジカルボキシミドIV
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジ無水物II(2.00g、5
.1mmol)、DABCO(1.14g、10.2mmol)及びイミダゾール(16
g、235mmol)を、Iの製造のための実施例1に記載したように反応さ
せ、処理した。K2CO3抽出物からの不溶性残渣を空気中、110℃で乾燥し、
次いでクロロホルム/エタノール10:1から、抽出的に再結晶した。収量IV1
.2g(76%)m.p.>350℃。Rf(シリカゲル;クロロホルム/氷酢酸1
0:1):0.55。実施例7及び8:
実施例8において、DBUを、DABCOに代え、アミン及びアミンへのペリ
レンジ無水物IIのモル比の両方を、下記表のように代えて、実施例1を繰り返し
た。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成11年2月9日(1999.2.9)
【補正内容】
明細書
ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物の製法
本発明は、式(I):
(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、水素であるか、又はこれらの1
個〜8個の基は、非置換若しくは置換の炭素環芳香族基、非置換若しくは置換の
複素環芳香族基、ハロゲン、非置換若しくは置換のC1−C18アルキル、−OR9
、−CN、−NR10R11、−COR12、−NR13COR12、−NR9COOR12
、−NR9CONR10R11、−NHSO2R12、−SO2R12、−SOR12、−S
O2OR12、−CONR10R11、−SO2NR10R11、−N=NR14、−OCOR12
及び−OCONHR12(ここで、それぞれ2個の隣接基は、一緒に、炭素環又
は複素環を形成することができる)からなる群から選択される基であり、
R12は、C1−C18アルキル、C6−C10アリール又はベンジル(これは、非置
換であるか、又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシで置
換されている)又は5−〜7−員複素環基であり、
R10及びR11は、互い独立して、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロ
アルキル、C6−C10アリール若しくは5−〜7−員ヘテロアリール(そのそれ
ぞれは、非置換であるか、又はシアノ若しくはヒドロキシル基により置換されて
いる)であるか、又はR10及びR11は、他の基R1〜R8の少なくとも1個と一緒
になって、5−〜6−員の、炭素環又はヘテロ環を形成し、
R9は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C6−C10ア
リール又は5−〜7−員ヘテロアリールであり、
R13は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C1−C4アル
キルアリール(そのそれぞれは、非置換であるか、又はシアノ、ヒドロキシル若
しくはC1−C4アルコキシカルボニル基により置換されている)であるか、又は
C6−C10アリール(これは、非置換であるか、又はハロゲン、C1−C4アルキ
ル若しくはC1−C4アルコキシ基により置換されている)であるか、又は5−〜
7−員ヘテロシクリルであり、そして
R14は、カップリング成分の基又はC6−C10アリール(これは、非置換であ
るか、又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシ基で置換さ
れている)で示されるペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物の製法に関する。
ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物の製造方法は、既知である。したがっ
て、例えば、Mol.Cryst.Liqu.Cryst.,158b,(1988),p.337ffに、ペリレン
−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジ無水物が、ペリレン−3,4−ジカル
ボン酸無水物へ気相脱カルボニル化により転換されることが記載されている。し
かしながら、この方法は、収率が低い(〜5%)ので、実際的な重要性はない。
ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物を製造するための別の可能な出発原料
は、工業的に容易に得られるペリレン−3,4−ジカルボキシミドである。塩基
でのペリレン−3,4−ジカルボキシミドの直接加水分解は、しかしながら、カ
ルボキシイミド窒素が脱プロトン化され、アルカリのような塩基に不活性なアニ
オンが生成するので、不可能である。
しかしながら、Bull.Chem.Soc.Jpn.52(1979)p.1723ffに記載されてい
る方法による濃硫酸を用いる加水分解は、可能である。ペリレン−3,4−ジカ
ルボキシミドから出発して、濃硫酸中約250℃に加熱することにより、スルホ
ン化されたペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物が形成される。著者は、しか
しながらこの中間体を単離しなかったが、それを、更にアミンと反応させて、窒
素原子に置換されたペリレン−3,4−ジカルボキシミドスルホン酸を得、次い
で相当する窒素原子に置換されたペリレン−3,4−ジカルボキシミドを得るた
めにそれらを脱スルホン化した。過酷な反応条件(濃H2SO4、250℃)を含
むことに加えて、ペリレン−3,4−ジカルボキシミドのほどほどの収率は、欠
点である。
別の方法は、DE−A 4,338,784に開示されており、それによりN−(2,5−
ジ−tert−ブチルーフェニル)ペリレン−3,4−ジカルボキシミドが、第一工
程で、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジ無水物から出発して製
造される。それの精製後、ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物へアルカリ処
理により転換される。この方法の欠点は、N−(2,5−ジ−tert−ブチルフェ
ニル)ペリレン−3,4−ジカルボキシミドを、クロマトグラフィにより精製し
なければならないことである。
相当する3,9−誘導体の少量と一緒にペリレン−3,10−ジカルボン酸を
得るペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物の水性水酸化アルカ
リ金属での部分脱カルボニル化は、Chem.Zentral、blatt 1929 I,p.2472から
知られている。
WO 96/22331は、ペリレン無水物が溶媒として第三級窒素塩基化合物及び触媒
として遷移金属又は遷移金属塩の存在下に第一アミンと反応させるペリレンイミ
ドの製造方法方法を記載している。
EP-A-657436は、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物を、
第一級アミンと、150〜350℃の温度で、加圧下に、水、触媒及び塩基とし
て第三級窒素化合物の存在下に反応させるペリレンイミドを製造する方法を記載
している。
DE-Ps 486,491は、ペリレンテトラカルボン酸のカリウム塩をアルカリ溶液と
反応させる、ペリレン、ペリレンモノ−及びジカルボン酸の製造方法を記載して
いる。
したがって、上記の欠点を持たないペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物の
改良された製造方法を得ることは、本発明の目的である。特にペリレン−3,4
:9,10−テトラカルボン酸無水物又はその環置換誘導体から出発して、その
目的は、ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物又はその環−置換誘導体を1反
応工程で得ることである。
したがって、式(I):
(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、水素であるか、又はこれらの1
個〜8個の基は、非置換若しくは置換の炭素環芳香族基、非置換若しくは置換の
複素環芳香族基、ハロゲン、非置換若しくは置換のC1−C18アルキル、−OR9
、−CN、−NR10R11、−COR12、−NR13COR12、−NR9COOR12
、−NR9CONR10R11、−NHSO2R12、−SO2R12、−SOR12、−S
O2OR12、−CONR10R11、−SO2NR10R11、−N=NR14、−OCOR12
及び−OCONHR12(ここで、それぞれ2個の隣接基は、一緒に、炭素環又
は複素環を形成することができる)からなる群から選択される基であり、
R12は、C1−C18アルキル、C6−C10アリール又はベンジル(これは、非置
換であるか、又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシで置
換されている)又は5−〜7−員複素環であり、
R10及びR11は、互い独立して、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロ
アルキル、C6−C10アリール若しくは5−〜7−員ヘテロアリール(そのそれ
ぞれは、非置換であるか、又はシアノ若しくはヒドロキシル基により置換されて
いる)であるか、又はR10及びR11は、他の基R1〜R8の少なくとも1個と一緒
になって、5−〜6−員の、炭素環又はヘテロ環を形成し、
R9は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C6−C10アリ
ール又は5−〜7−員へテロアリールであり、
R13は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C1−C4アル
キルアリール(そのそれぞれは、非置換であるか、又はシアノ、ヒドロキシル
若しくはC1−C4アルコキシカルボニル基により置換されている)であるか、又
はC6−C10アリール(これは、非置換であるか、又はハロゲン、C1−C4アル
キル若しくはC1−C4アルコキシ基により置換されている)であるか、又は5−
〜7−員へテロシクリルであり、そして
R14は、カップリング成分の基又はC6−C10アリール(これは、非置換であ
るか、又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシ基で置換さ
れている)で示されるペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物を製造するための
本発明の方法は、式(II):
(式中、
R1〜R8は、上記と同義である)のペリレン−3,4:9,10−テトラカル
ボン酸無水物を、塩基として立体障害アミンと共に上昇した温度で反応させるこ
とを含む方法であることが見出された。
選択された非置換又は置換の炭素環芳香族基は、環当たり5〜7個の炭素原子
を有する、好適にはモノ−〜テトラ環、特に好適にはモノ−及びジ環基、例えば
フェニル、ビフェニル及びナフチルであることができる。
選択された非置換又は置換のヘテロ環芳香族基は、好適には5〜7個の環原子
を有する好適にはモノ−〜トリ環基である。この基は、少なくとも1個のヘテロ
環のみからなることができるか、又はヘテロ環(類)は、少なくとも1個の縮合
ベンゼン環を含むことができる。考慮してもよい例は、ピリジル、ピリミジル、
ピラジニル、トリアジニル、フラニル、ピロリル、チオフェニル、キノリル、イ
ソキノリル、クマリニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾキサゾ
リル、ジベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ジベンゾチオフェニル、インド
リル、カルバゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリ
ル、チアゾリル、インダゾリル、ベンゾチアゾリル、ピリダジル、シンノリル、
キナゾリル、キノキサリル、フタラジニル、フタラジンジオニル、フタルイミジ
ル、クロモニル、ナフトラクタミル、ベンゾピリドニル、オルト−スルホベンズ
イミジル、マレイミジル、ナフチルリジニル、ベンズイミダゾロニル、ベンゾキ
サゾロニル、ベンゾチアゾロニル、ベンゾチアゾリニル、キナゾロニル、ピリミ
ジル、キノキサロニル、フタラゾニル、ジオキサピリジニル、ピリドニル、イソ
キノロニル、イソチアゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、
インダロロニル、アクリジニル、アクリドニル、キナゾリンジオニル、ベンゾキ
サジンジオニル、ベンゾキサジノニル及びフタルイミジルである。
好適な実施態様において、炭素環及び/又はヘテロ環芳香族基は、通常の置換
基、特に好適には非−水溶化基によりモノ−又は多置換されている。考慮しても
よい例は:
ハロゲン、例えばフロロ、クロロ、ブロモ及びヨード、好適にはクロロ;
シアノ基−CN;
非置換又は置換C1−C18アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−
アミル、n−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、
n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−
オクタデシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7
−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、好
適にはC1−C12アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、
n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−
ドデシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−ト
リデシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、特に好
適にはC1−C8−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n
−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オク
チル、3−ペンチル、4−ヘプチル、3−ヘキシル、3−プチル、非常に特に好
適には、C1−C4アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル;
ここで、記載のアルキル基は、一般に親水性を増大させない以下の基により置
換されているいることができ、例えば、
フロロ、シアノ、−OCOR12、−OR10、−OCOOR12、−CON(R10
)(R11)又は−CONHR12、
ここで、R12は、C1−C18アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル
、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−アミル、n−
ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチル
、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデシル
、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル
、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、好適にはC1−
C12アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、n−ヘプチル
、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、3
−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、3
−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、C6−C10アリール
、例えばフェニル、2,5−ジ−tert−ブチルフェニル及びナフチル、好適には
フェニル、ナフチル又はベンジル(それは、非置換又はハロゲン、例えばクロロ
及びフロロ、好適にはフロロで置換されている)、C1−C4アルキル又は−O−
C1−C4アルキル、又は5〜7員ヘテロ環基、例えばピリジル、ピリミジル、ピ
ラジニル、トリアジニル、フラニル、ピロリル、チオフェニル、キノリル、イソ
キノリル、クマリニルであり、そして
R10及びR11は、水素、C1−C18アルキル(これは、既に上述したように、非
置換又はシアノ若しくはヒドロキシル基により置換されている)、好適にはC1−
C12アルキル、特に好適にはC1−C8アルキル、非常に特に好適には更に既に上
述したようにC1−C4アルキル、C3−C24シクロアルキル、C5−、C6−、C1 2
−、C15−、C16−、C20−及びC24−シクロアルキル、アリール、
又はヘテロアリール、好適には上述の炭素及びヘテロ環芳香族基から誘導された
もの、特にフェニル(それは、非置換又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくは
C1−C4アルコキシで置換されている)であるか、又はここで、R10及びR11は
、他のR1〜R8の少なくとも1個と一緒になって、5−〜6−員環又は別のもの
としてヘテロ環、例えばピリジン、ピロール、フラン若しくはピラン環を形成し
、好適な基−OR10は、ヒドロキシル、−O−メチル、−O−エチル、−O−i
−プロピル−、−O−i−ブチル、−O−フェニル、−O−2,5−ジ−tert−
ブチルフェニル、好適な基−CON(R10)(R11)は、−CONH2、−COM
e2、−COEt2、−CONM(iPr)2、−CON(iBu)2、−CONPh2
、−CON(2,5−ジ−tert−ブチルフェニル)2である。
別の好適な実施態様において、アルキル基上に用いられる置換基は、モノ−若
しくはジアルキル化アミノ基、アリール基、例えばナフチル若しくは特にフェニ
ル(これは、非置換又はハロゲン、アルキル若しくは−O−アルキルにより置換
されている)、又は更にヘテロ環芳香族基、例えば2−チエニル−、2−ベンゾ
キサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンズイミダゾリル、6−ベンズイミ
ダゾロニル、2−、3、−若しくは4−ピリジニル、2−、4−、若しくは6−
キノリル又は1−、3−、4−、6−若しくは8−イソキノリル基である。
これらの部分に対して述べた置換基が、更にアルキルを含むならば、このアル
キルは、分岐又は非分岐であることができ、そして好適には1〜18個、特に1
〜12個、特別には1〜8個、特に好適には1〜4個の炭素原子を含む。非置換
アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル
、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、1,1,3,3
−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル
、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、3−ペンチル、4−ヘプ
チル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプ
チル、3−ノニル、3−ウンデシルであり、置換アルキル基の例は、ヒドロキシ
メチル、2−ヒドロキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シ
アノメチル、メトキシカルボニルメチル、アセトキシメチル又は
ベンジルである。
−OR9、ここで、R9は、水素、ここで述べた好適なものを含むR12のために
定義されたC1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、特に好適にはC5−
、C6−、C12−、C15−、C16−、C20−及びC24−シクロアルキル、C6−C10
アリール、例えばナフチル及びフェニル、好適には非置換フェニル及びフェニ
ル(これは、ハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4−アルコキシにより
置換されている)、又は5−〜7−員ヘテロアリールを含む。考慮してもよいR9
の好適な基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル
、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、1,1,3,3
−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル
、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、3−ペンチル、4−ヘプ
チル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプ
チル、3−ノニル、3−ウンデシル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル
、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シアノメチル、メトキシカルボニ
ルメチル、アセトキシメチル、ベンジル、フェニル、o−、m−若しくはp−ク
ロロフェニル、o−、m−若しくはp−メチルフェニル、1−若しくは2−ナフ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロドデシル、シクロペンタデシル
、シクロヘキサデシル、シクロエイコサニル、シクロテトラコサニル、チエニル
及びピラニルメチルであり;好適な基−OR9は、ヒドロキシル、メトキシ、−
O−エチル、−O−i−プロピル−、−O−i−ブチル、−O−フェニル、−O
−2,5−ジ−tert−ブチルフェニルである;
−NR10R11、ここで、R10及びR11は、上に既述されている。考慮してもよ
い好適な基の例は、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジ
エチルアミノ、イソプロピルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、2−ヒドロ
キシプロピルアミノ、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ、シクロペ
ンチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロドデシルアミノ、シクロペンタデ
シルアミノ、シクロヘキサデシルアミノ、シクロエイコサニルアミノ、シクロテ
トラコサニルアミノ、フェニルアミノ、N−メチルフェニルアミノ、ベンジルア
ミノ、ジベンジルアミノ、ピペリジル又はモルホリルである。
−COR12、ここで、R12は、更に上に示されているように定義されている。
考慮してもよい好適な基R12の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル
、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノ
ニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、3−ペ
ンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、3−ヘ
キシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、ヒドロキシメチル、2−
ヒドロキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シアノメチル、
メトキシカルボニルメチル、アセトキシメチル、ベンジル、フェニル、o−、m
−若しくはp−クロロフェニル、o−、m−若しくはp−メチルフェニル、1−
若しくは2−ナフチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロドデシル、シ
クロペンタデシル、シクロヘキサデシル、シクロエイコサニル、シクロテトラコ
サニル、チエニル、ピラニルメチル及びフルフリルである;
NR13COR12、ここでR12は、上に更に示されているように定義され、そし
てR13は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C1−C4アル
キルアリール(それのそれぞれは、非置換又はシアノ、ヒドロキシル若しくはC1
−C4アルコキシカルボニル基で置換されている)、C6−C10アリール(これは
、非置換又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシ基により
置換されている)であるか、又は5−〜7−員ヘテロ環であり、ここで、アルキ
ル、アルコキシ、アリールなどのような個々の基の意味は、上に示した好適な範
囲を含み、上に示したそれらの基の定義に相当する。考慮してもよい基の例は、
アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、ベンゾイルアミノ、p
−クロロベンゾソイルアミノ、p−メチルベンゾイルアミノ、N−メチルアセト
アミノ、N−メチルベンゾイルアミノ、N−スクシンイミド、N−フタルイミド
又はN−(4−アミノ)フタルイミドである;
−NR9COOR12、ここでR12及びR9は、既に上に更に示されているように
定義されている。考慮してもよい基の例は、−NHCOOCH3、−NHCOO
C2H5及び−NHCOOC6H5である;
−NR9CONR10R11、ここでR9、R10及びR11は、既に上述のよう定義
されている。考慮してもよい基の例は、ウレイド、N−メチルウレイド、N−フ
ェニル−ウレイド又はN,N’−2',4’−ジメチルフェニルウレイドである
;
−NHSO2R12、ここで、R12は、既に上述のよう定義されている。考慮し
てもよい基の例は、メチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、p−
スルホニルアミノ又は2−ナフチルスルホニルアミノである;
−SO2R12、ここで、R12は、既に上述のよう定義されている。考慮しても
よい基の例は、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、2
−ナフチル−スルホニルである;
−SOR12、ここで、R12は、既に上述のよう定義されている。考慮してもよ
い基の例は、フェニルスルホキシジルである;
−SO2OR12、ここで、R12は、既に上述のよう定義されている。考慮して
もよいR12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−、m−、若しくはp−
クロロフェニル、o−、m−、若しくはp−メチルフェニル、1−若しくは2−
ナフチルである;
−CONR10R11、ここで、R10及びR11は、既に上述のよう定義されている
。考慮してもよい基の例は、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N−エチ
ルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、
N−メチル−N−フェニル−カルバモイル、N−1−ナフチルカルバモイル又は
N−ピペリジルカルバモイルである;
−SO2NR10R11、ここで、R10及びR11は、既に上述のよう定義されてい
る。考慮してもよい基の例は、スルファモイル、N−メチルスルファモイル、N
−エチルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル、N−メチル−N−フェ
ニルスルファモイル又はN−モルホリル−スルファモイルである;
−N=NR14、ここでR14は、カップリング成分の基又はフェニル基(これは
、非置換又はハロゲン、アルキル若しくは−O−アルキルにより置換されている
)、ハロゲン及びアルキルは、上述のように定義されている。R14の定義でのア
ルキルは、好適なものとして上に示されている炭素原子の数の一つを持つことが
できる。考慮してもよいR14の例は、アセトアセトアリーリド、ピラゾリル、
ピリドニル、o−、p−ヒドロキシフェニル、o−ヒドロキシナフチル、p−ア
ミノフェニル又はp−N,N−ジメチルアミノフェニル基である。
−OCOR12、ここで、R12は、既に上述のように定義されている。考慮して
もよいR12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−、m−若しくはp−ク
ロロフェニルである;
−OCONHR12、ここで、既に上述のよう定義されている。考慮してもよい
R12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−、m−若しくはp−クロロフ
ェニルである。
用いたハロゲンは、フロロ、クロロ、ブロモ又はヨード、好適には、フロロ又
はクロロであることができる。
用いることができる非置換又は置換C1−C18アルキルは、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、
n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−
ドデシル、n−オクタデシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−
ウンデシル、7−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−
ウンデシル、好適にはC1−C12アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、
n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウ
ンデシル、n−ドデシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウン
デシル、7−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウン
デシル、特に好適には、C1−C8−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、t
ert−アミル、n−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプ
チル、n−オクチル、3−ペンチル、4−ヘプチル、3−ヘキシル、3−ヘプチ
ル、非常に特に好適には、C1−C4アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルで
ある;
ここで、考慮しているアルキル基は、以下の基で置換されていることができ
る:
一般的に親水性を増大しない基、例えばフロロ、ヒドロキシル、シアノ、−O
COR12、−OR10、−OCOOR12、−CON(R10)(R11)又は−OCON
HR12、ここで、R12は、C1−C18アルキル、例えばメチル、エチル、n−プ
ロピル、ィソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert−アミル
、n−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オ
クチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタ
デシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリ
デシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、好適には
C1−C12アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキシル、n−ヘ
プチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシ
ル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシ
ル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、C6−C10ア
リール、例えばフェニルおよびナフチル、好適にはナフチル、又はベンジル(こ
れは、非置換又はハロゲン、例えばクロロおよびフロロ、好適にはフロロ、C1
−C4アルキル又は−O−C1−C4−アルキル、又は5〜7員ヘテロ環基、例え
ばピリジル、ピリミジル、ピラジニル、トリアジニル、フラニル、ピロリル、チ
オフェニル、キノリル、イソキノリル、クマリニルであり、そして
R10及びR11は、水素、C1−C18アルキル(これは、非置換又はシアノ若しく
はヒドロキシル基により置換されている)、好適にはC1−C12アルキル、特に好
適にはC1−C8アルキル、非常に特に好適には更に既に上述したようにC1−C4
アルキル、C3−C24シクロアルキル、好適にはC5−、C6−、C12−、C15−
、C16−、C20−及びC24−シクロアルキル、アリール、又はヘテロアリール、
好適には上述の炭素及びヘテロ環芳香族基から誘導されたもの、特にフェニル(
それは、非置換又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシで
置換されている)であるか、又はここで、R10及びR11は、他のR1〜R8の少な
くとも1個と一緒になって、5−〜6−員環又は別のものとしてヘテロ環、例え
ばピリジン、ピロール、フラン若しくはピラン環を形成する。
別の好適な実施態様において、アルキル基上に用いられる置換基は、モノ−若
しくはジアルキル化アミノ基、アリール基、例えばナフチル又は特にフェニル(
これは、非置換又はハロゲン、アルキル若しくは−O−アルキルにより置換され
ている)、又は更にヘテロ環芳香族基、例えば2−チエニル−、2−ベンゾキサ
ゾリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンズイミダゾリル、6−ベンズイミダゾ
リル、2−、3、−若しくは−ピリジニル、2−、4−、若しくは6−キノリル
又は1−、3−、4−、6−若しくは8−イソキノリル基である。
それらの場合において述べた置換基が、この場合、アルキル基を含むならば、
このアルキルは、分岐又は非分岐であることができ、そして好適には1〜18個
、特に1〜12個、特別には1〜8個、特に好適には1〜4個の炭素原子を含む
ことができる。非置換アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、n−ヘキ
シル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n
−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデシル、3
−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデシル、3
−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシルであり、置換アルキル
基の例は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、トリフルオロメチル、ト
リフルオロエチル、シアノメチル、メトキシカルボニルメチル、アセトキシメチ
ル又はベンジルである。
基−OR9において、以下の基が、R9のために用いられることができる:水素
、ここで述べた好適なものを含むR12のために既に定義されたC1−C18アルキ
ルである。考慮してもよいR9の好適な基の例は、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−アミル、
n−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n−オク
チル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オクタデ
シル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、7−トリデ
シル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、ヒドロキシ
メチル、2−ヒドロキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、シ
アノメチル、メトキシカルボニルメチル、アセトキシメチル、ベンジル、フェニ
ル、o−、m−若しくはp−クロロフェニル、o−、m−若しくはp−メチルフ
ェニル、1−若しくは2−ナフチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ドデシル、シクロペンタデシル、シクロヘキサデシル、シクロエイコサニル、シ
クロテトラコサニル、チエニル及びピラニルメチルである。考慮してもよい好適
な基の例は、ヒドロキシル、メトキシ、−O−エチル、−O−i−プロピル−、
−O−i−ブチル、−O−フェニル、−O−2,5−ジ−tert−ブチルフェニル
である。
−NR10R11において、既に上に定義された基が、R10及びR11はのために用
いることができる。考慮してもよい好適な基の例は、アミノ、メチルアミノ、ジ
メチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、イソプロピルアミノ、2−ヒド
ロキシエチルアミノ、2−ヒドロキシプロピルアミノ、N,N−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ、シクロペンチルアミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロ
ドデシルアミノ、シクロペンタデシルアミノ、シクロヘキサデシルアミノ、シク
ロエイコサニルアミノ、シクロテトラコサニルアミノ、フェニルアミノ、N−メ
チルフェニルアミノ、ベンジルアミノ、ジベンジルアミノ、ピペリジル又はモル
ホリル、特に好適な基は、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ−n−プロピル
アミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジ−n−ペンチルアミノ、ジ−n−ヘキシルア
ミノ、ジ−n−ヘプチルアミノ、ジ−n−オクチルアミノ、ジ−n−ドデシルア
ミノである。
R10及びR11は、それ自体、又は適切ならば、R1、R2、R3、R4、R5、R6
、R7、R8の組からの他の遊離の基の少なくとも1個と一緒になって、1個以上
の5−若しくは6−員の、飽和若しくは不飽和環、例えばピリジン、ピロール、
ピペリジン、キノリン又はベンゾキノリジン誘導体を形成する。
−COR12として、それらの基は、R12が上に定義されているこれらの基を用
いることができる。考慮してもよい好適な基R12の例は、メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、tert−ア
ミル、n−ヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ヘプチル、n
−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−オ
クタデシル、3−ペンチル、4−ヘプチル、5−ノニル、6−ウンデシル、
7−トリデシル、3−ヘキシル、3−ヘプチル、3−ノニル、3−ウンデシル、
ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロ
エチル、シアノメチル、メトキシカルボニルメチル、アセトキシメチル、ベンジ
ル、フェニル、o−、m−若しくはp−クロロフェニル、o−、m−若しくはp
−メチルフェニル、1−若しくは2−ナフチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、シクロドデシル、シクロペンタデシル、シクロヘキサデシル、シクロエイコ
サニル、シクロテトラコサニル、チエニル、ピラニルメチル及びフルフリルであ
る。
NR13COR12として、R12が上に定義され、そしてR13が、水素、C1−C1 8
アルキル、C3−C24シクロアルキル、C1−C4アルキルアリール(それのそれ
ぞれは、非置換又はシアノ、ヒドロキシル若しくはC1−C4アルコキシカルボニ
ル基で置換されている)、C6−C10アリール(これは、非置換又はハロゲン、C1
−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシ基により置換されている)であるか
、又は5−〜7−員ヘテロシクリルであり、ここで、アルキル、アルコキシ、ア
リールなどのような個々の基の意味は、上に示した好適な範囲を含み、上に示し
たそれらの基の定義に相当し、例えば、o−、m−若しくはp−クロロフェニル
、o−、m−若しくはp−メチルフェニル、1−若しくは2−ナフチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロドデシル、シクロペンタデシル、シクロヘキ
サデシルヘ、シクオロエイコサニル、シクロテトラコサニル、チエニル、ピラニ
ルメチル、ベンジル又はフルフリルである。考慮してもよい基の例は、アセチル
アミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、ベンゾイルアミノ、p−クロロ
ベンゾソイルアミノ、p−メチルベンゾイルアミノ、N−メチルアセトアミノ、
N−メチルベンゾイルアミノ、N−スクシンイミド、N−フタルイミド又はN−
(4−アミノ)フタルイミドである。
−NR9COOR12として、R12及びR9が、既に上に更に示されているこれら
の基が用いられる。考慮してもよい基の例は、−NHCOOCH3、−NHCO
OC2H5及び−NHCOOC6H5である。
−NR9CONR10R11、として、R10、R11及びR9が、既に上述のよう定義
されているこれらの基が用いられる。考慮してもよい基の例は、ウレイド、
N−メチルウレイド、N−フェニルーウレイド又はN,N’−2',4’−ジメ
チルフェニルウレイドである。
−NHSO2SO2R12として、R12は、既に上述のよう定義されているこれら
の基が用いられる。考慮してもよい基の例は、メチルスルホニルアミノ、フェニ
ルスルホニルアミノ、p−スルホニルアミノ又は2−ナフチルスルホニルアミノ
である。
−SO2R12として、R12が、既に上述のよう定義されているこれらの基が用
いられる。考慮してもよい基の例は、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フ
ェニルスルホニル、2−ナフチルスルホニルである。
−SOR12として、R12が、既に上述のよう定義されているこれらの基が用い
られる。考慮してもよい基の例は、フェニルスルホキシジルである。
−SO2OR12として、R12が、既に上述のよう定義されているこれらの基が
用いられる。考慮してもよいR12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−
、m−、若しくはp−クロロフェニル、o−、m−、若しくはp−メチルフェニ
ル、1−若しくは2−ナフチルである。
−CONR10R11として、R10及びR11が、既に上述のように定義されている
これらの基が用いられる。考慮してもよい基の例は、カルバモイル、N−メチル
カルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル、N,N−
ジメチルカルバモイル、N−メチル−N−フェニル−カルバモイル、N−1−ナ
フチルカルバモイル又はN−ピペリジルカルバモイルである。
−SO2NR10R11として、R10及びR11が、既に上述のよう定義されている
これらの基が用いられる。考慮してもよい基の例は、スルファモイル、N−メチ
ルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N−フェニルスルファモイル、
N−メチル−N−フェニルスルファモイル又はN−モルホリル−スルファモイル
である。
−N=NR14として、R14が、カップリング成分の基又はフェニル基(これは
、非置換又はハロゲン、アルキル若しくは−O−アルキルにより置換されている
)、ハロゲン及びアルキルは、上述のように定義されている基が用いられる。R1 4
の定義でのアルキルは、好適なものとして上に示されている炭素原子の数
の一つを持つことができる。考慮してもよいR14の例は、アセトアセトアリーリ
ド、ピラゾリル、ピリドニル、o−、p−ヒドロキシフェニル、o−ヒドロキシ
ナフチル、p−アミノフェニル又はp−N,N−ジメチルアミノフェニル基であ
る。
−OCOR12として、R12は、既に上述のよう定義されているこれらの基が用
いられる。考慮してもよいR12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−、
m−若しくはp−クロロフェニルである。
−OCONHR12として、既に上述のよう定義されているこれらの基が用いら
れる。考慮してもよいR12の基の例は、メチル、エチル、フェニル、o−、m−
若しくはp−クロロフェニルである。
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIは、例えば初めに述
べた先行技術の文献から知られている。置換された化合物は、同様に知られてい
るか、又は例えば、DE−A 4,338,784に記載された方法と類似に製造することが
できる。したがって、ニトロ誘導体は、例えばジクロロメタン中4酸化2窒素又
は酢酸無水物中硝酸銅でのニトロ化により得ることができる。相当するアミノ化
合物を製造することは、ニトロ化合物の還元により可能であり、その場合、更に
誘導体化することができる。ブロモ化誘導体は、例えばDE-A 4,338,784と類似に
、直接のブロム化により製造することができ、それらから、一般的に、相当する
アルコキシ及びフェノキシ誘導体は、親核置換により得ることができる。アルキ
ル誘導体は、Leonhard Feiler,Dissertation 1995,University of Munichと類
似にアルキルリチウムの手段により直接のアルキル化により得ることができる。
特に好適な誘導体は、非置換ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸
無水物II(ここで、R1〜R8は、水素である)並びに1,7−ジ置換ペリレン−
3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物II(例えば、DE-A 19547209,DE-A 1
9547210又はWO 96/22331に記載されている)である。
適切な立体障害アミンは、例えば、7〜20個の炭素原子を有する立体的に障
害された三級脂肪族アミン、特に非−縮合アミン、例えばイソプロピル、若しく
はtert−ブチル基、例えばジエチルイソプロピルアミン、ジイソプロピルメチ
ルアミン、tert−ブチルジエチルアミン、ジ−tert−ブチルメチルアミン、ジ−
tert−ブチル−エチルアミン若しくはジイソプロピルエチルアミン、特にジイソ
プロピルエチルアミン、及び、1、4−ジアザビ[2.2.2]オクタン(DA
BCO)、ジアザビシクロウンデカン(DBU)及びヘテロ環アミン、例えばテ
トラメチピペリジン、2,6−ルチジン又は2,6−ジ−tert−ブチルピリジン
である。
慣用的に、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIに対する
立体障害アミン(=塩基)のモル比は、0.5:1〜20:1、好適には1:1
〜10:1、特に好適には1.5:5〜5:1の範囲で選択される。
反応は、本発明により上昇した温度、すなわちほぼ室温で行われる。好適な温
度範囲は50〜250℃、特に好適には100〜200℃、特に160〜190
℃のものである。
好適な実施態様において、反応は、補助塩基の存在下に行なわれる。適切な補
助塩基は、例えば、所望ならば4〜9個の炭素原子を有する縮合フェニル環を有
する5〜6員環からなる環状窒素化合物、例えば1−、2−若しくは3−メチル
イミダゾール、ピリジン又はキノリンである。
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIに対する補助塩基の
モル比は、1:1〜1:100、好適には1:10〜1:50、特に好適には1
:25〜1:50の範囲で選択される。
更に特に好適な実施態様において、反応は、触媒、例えば亜鉛、鉛、カルシウ
ム、銅、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、錫、銀、又はマグネシウム塩、好
適には塩化物、酢酸カルシウム、酢酸マンガン、酢酸カドミウム、酢酸鉄(II)
及び酢酸鉄(III)、酢酸コバルト、酢酸銅、酢酸ニッケル、酢酸錫、酢酸銀又は
酢酸マグネシウム、特に好適には酢酸亜鉛2水和物である。
一般に、触媒に対するペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物
IIのモル比は、1:0.5〜1:10、特に1:1〜1:5の範囲で用いられる
。
この反応は、慣用的に超雰囲気圧、例えば120kPa〜10MPaの範囲で、好適
にはオートクレーブ中で、例えば反応混合物を、好適にはオートクレーブ中で、
例えば反応混合物を上記の温度まで加熱することにより行なわれる。
反応時間は、自然に、とりわけ選択された温度及び反応体の反応性に依存し、
例えば170℃で、好適には0.5〜10時間、特に好適には2〜5時間の範囲
である。
特に好適な実施態様において、ペリレンジ無水物II、特に好適には、非置換ペ
リレンジ無水物II(R1〜R8は、水素である)を、塩基としてジイソプロピルア
ミンと共に1:3〜1:5、好適には1:3.5〜1:4.5(II/塩基)のモ
ル比で、酢酸亜鉛2水和物の存在下に反応させる。この方法において、一般に、
イミドIVは、得られず、単に少量のカルボン酸が副生物として得られる。
一般に、反応混合物は、有機溶媒、好適にはC1−C4アルカノール、例えばメ
タノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール又はtert−ブタノ
ール、特に好適にはエタノール中に存在するアミンを、酸、好適には希釈鉱酸例
えば希釈塩酸又は希釈硫酸の存在でとることにより、次いでそれらを分離するこ
とにより処理される。
不溶性残渣は、好適には塩基と処理される。好適な実施態様は、残渣を濃縮ア
ルカリ金属炭酸塩溶液、好適には炭酸カリウムと処理することからなり、それに
より出発ペリレンIIは、溶液中で、例えばテトラカリウム塩になり、一方、共通
イオンの大量添加のために、所望のペリレン無水物I及び一般に副生物として生
成するペリレン誘導体III及びIVは、溶解せずに残る。この不溶性の構成物は、
既知の手段、例えば溶解成分の濾過又は遠心分離により除去することができる。
酸性にした後、テトラカリウム塩を、再び出発材料として用いることができる。
所望のペリレン無水物Iは、次いでイミドIVから、例えば、希釈アルカリ金属
炭酸塩、好適には希釈炭酸カリウムと一緒にペリレン誘導体IIIで処理すること
により除去することができる。炭酸カリウム溶液の温度は、好適には40〜90
℃である。適切ならば、この方法は、残渣中の所望のペリレン無水物I及び/又
はカルボン酸IIIの所望の最少量が達成されるまで、数回繰り返されねばならな
い。
他の好適な実施態様は、不溶性の残渣、アミンからの遊離物の希釈アルカリ金
属炭酸塩溶液、好適には炭酸カリウム溶液での処理、それ自体既知の方法での不
溶物からの可溶成分の除去、次いで得られた水性塩基相を、例えばクロロホルム
での抽出からなる。このクロロホルム相は、経済及び経済的興味に従い、処理す
るか又は破棄される。一般に水性相は、所望のペリレン無水物I、及び適切なら
ば、製造条件に従い、カルボン酸IIIを含む。
二つの実施態様により得た、ペリレン無水物I、及び適切ならば、カルボン酸
IIIを含む溶液は、更に以下のように処理される:
好適には希釈鉱酸、例えば塩酸で酸性として、ペリレン無水物I、及び適切な
らばカルボン酸IIIを、先ず沈殿させ、次いで好適にはn−ブタノール、特に好
適には40〜90℃の範囲の温度を有するn−ブタノールで抽出される。この工
程で、カルボン酸IIIは、通常、溶液中へ行き、したがって分離し、適切ならば
例えばクロロホルム中での再結晶により、更に精製することができる。所望のペ
リレン無水物Iは、残渣として残り、所望ならば更に水で洗浄し、続いて乾燥さ
れる。
本発明の別の実施態様は、水の存在下に、上昇した温度で、ペリレンジ無水物
IIと塩基としての立体障害アミンと共での反応によるカルボン酸IIIの製造に関
する。
用いることができる立体障害アミンは、既に上述され、好適には脂肪族アミン
である。
慣用的にペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIに対する立
体障害アミン(=塩基)のモル比は、0.5:1〜20:1、好適には1:1〜
10:1、特に好適には1.5:1〜5:1の範囲から選択される。
好適には、水に対するペリレンジ無水物IIの比は、20:1〜0.5:1、特
に好適には10:1〜2:1、非常に特に好適には6:1〜3:1である。
反応は、本発明により上昇した温度、すなわちほぼ室温で行われる。好適な温
度範囲は50〜250℃、特に好適には100〜200℃、特に160〜190
℃のものである。
好適な実施態様において、反応は、補助塩基の存在下に行なわれる。適切な補
助塩基は、例えば、所望ならば4〜9個の炭素原子を有する縮合フェニル環を有
する5−〜6−員環からなる環状窒素化合物、例えば1−、2−若しくは3−メ
チルイミダゾール、ピリジン又はキノリンである。
一般的に、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIに対する
補助塩基のモル比は、1:1〜1:100、好適には1:10〜1:50、特に
好適には1:25〜1:50の範囲で選択される。
処理は、好適には既に上述したように実施され、カルボン酸IIIは、好適には
クロロホルム/氷酢酸中で再結晶される。
特に好適な実施態様は、カルボン酸IIIを得るための、水の存在下でのペリレ
ンジ無水物IIと塩基としてのジイソプロピルアミンでの反応に関する。
別の実施態様は、上昇した温度でのペリレンジ無水物IIと塩基としての立体障
害アミンと共での反応によるペリレンイミドIVの製造に関する。
用いることのできる立体障害アミンは、既に上述され、好適にはDABCO及
びDBUである。
好適な実施態様において、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無
水物IIに対する立体障害アミン(=塩基)のモル比は、0.5:1〜20:1、
好適には1:1〜10:1、特に好適には1.5:1〜5:1の範囲から選択さ
れる。
反応は、本発明により上昇した温度、すなわちほぼ室温で行われる。好適な温
度範囲は50〜250℃、特に好適には100〜200℃、特に160〜190
℃のものである。
好適な実施態様において、反応は、補助塩基の存在下に行なわれる。適切な補
助塩基は、例えば、所望ならば4〜9個の炭素原子を有する縮合フェニル環を有
する5−〜6−員環からなる環状窒素化合物、例えば1−、2−若しくは3−メ
チルイミダゾール、ピリジン又はキノリンである。
一般的に、ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物IIに対する
補助塩基のモル比は、1:1〜1:100、好適には1:10〜1:50、特に
好適には1:25〜1:50の範囲で選択される。
処理は、好適には既に上述したように実施され、ペリレンイミドIV(これは既
に記載されている)は、好適にはクロロホルム/エタノール中で再結晶される。
好適な実施態様において、ペリレンジ無水物IIは、既に上述した反応条件を参
照してモル比1:2〜1:4でDABCOと反応させる。この工程において、前
出のように、カルボン酸IIIは、副生物として少量のみか、まったく生成しない
。
本発明の別の実施態様は、置換ペリレン無水物I、すなわち、R1〜R8の少な
くとも1個が、水素以外である置換ペリレン無水物I、特に1−、1,6−、1
,7−、2,5−、7,12−又は8,11−位に置換、すなわち基R2;R2,
R7;R2,R6;R1,R8;R3,R6;及びR4,R5が、それぞれ水素ではない
それらの置換ペリレン無水物Iに関する。置換ペリレン無水物Iは、好適には環
システムに1個以上の置換基を有し、2置換化合物の場合には、置換基は、好適
には同一である。
適切な置換基は、既に上述した基R1〜R8のであり、好適な置換基は、ここで
アルキル、ニトロ、アミノ基及びハロゲン、例えばクロロ又はブロモである。
本発明の別の実施態様は、置換ペリレンカルボン酸III、特に1−、1,6−
、1,7−、2,5−、7,12−又は8,11−位に置換された置換ペリレン
カルボン酸IIIのそれらに関する。置換ペリレン無水物IIIは、好適には環システ
ムに1個以上の置換基を有し、2置換化合物の場合には、置換基は、好適には同
一である。
適切な置換基は、既に上述した基R1〜R8であり、好適な置換基は、ここでア
ルキル、ニトロ、アミノ基及びハロゲン、例えばクロロ又はブロモである。
本発明の別の実施態様は、置換ペリレンイミドIV、特に1−、1,6−、1,
7−、2,5−、7,12−又は8,11−位に置換された置換ペリレンイ
ミドIVのそれらである。置換ペリレン無水物Iは、好適には環システムに1個以
上の置換基を有し、2置換化合物の場合には、置換基は、好適には同一である。
適切な置換基は、既に上述した基R1〜R8のであり、好適な置換基は、ここで
アルキル、ニトロ、アミノ基及びハロゲン、例えばクロロ又はブロモである。
本発明のペリレン誘導体I及びII及びその金属錯体は、それぞれの場合に、そ
れ自体既知の方法により、着色剤、特に顔料及び染料としての用途に適切であり
、好適には:
(a)ポリマーの練りこみ着色、ここで、ポリマーとして、ポリ塩化ビニル、酢
酸セルロース、ポリカーボナート類、ポリアミド類、ポリウレタン類、ポリイミ
ド類、ポリベンズイミダゾール類、メラミン樹脂類、シリコーン類、ポリエステ
ル類、ポリスチレン、ポリ(メチルメタクリラート)、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ(酢酸ビニル)、ポリアクリロニトリル、ポリブタジエン、ポリクロロ
ブタジエン若しくはポリイソプレン、又は記述のモノマーのコポリマー類を用い
ることができる;
(b)建て染め染料又は媒染染料として、例えば天然材料、並びに特に紙、木材
、わら、皮革、獣皮若しくは天然繊維材料、例えば、木綿、羊毛、絹、ジュート
、サイザル麻、大麻、亜麻若しくは動物の毛(例えば馬の毛)及びそれらの転換
形態生成物、例えば、ビスコース繊維、硝酸化絹若しくは銅アンモニアレーヨン
(レーヨン)の染色のために、媒染のための好適な塩はアルミニウム、クロム及
び鉄塩である;
(c)染料、被覆において、特に自動車被覆、ペイント、紙の着色、印刷着色、
インキ、特にインキジェットプリンターでの用途、好適には蛍光インキとしての
均一溶液で、マーク及び記録目的、並びに電子写真、例えばドライコピーシステ
ム、(ゼロックス方法)及びレーザープリンターのための電子写真において;
(d)特定の誤りのない着色印刷が達成されるべき、小切手、小切手カード、銀
行券、クーポン、文書、照明用紙などのような安全標識目的のために;
(e)顔料及び染料のような着色剤への添加剤として、そこでは特定の色調が達
成され、特に発光色調が好適である;
(f)蛍光手段による、それらの目的物の機械的認識のための目的物の標識のた
めに、貯蔵のため、例えばまた、プラスチックのリサイクルのために目的物の機
械的認識が好適であり、そこでは文字数字式印刷又はバーコードが好適に用いら
れる;
(g)光の周波数変換のために、例えば、短波光から長波、可視光の調製、又は
非−線形光のレーザー光の周波数2倍化、及び三倍化のために:
(h)種々の表示、指示及び標識方法のための表示成分、例えば受動表示要素、
指示及び交通標識、例えば交通灯の製造のために;
(i)超伝導有機材料(例えばヨードでのドーピングの後、π−π相互作用を経
由して、中間体の電荷の局在が、通常得られる)のための出発材料として;
(j)固体蛍光標識のために;
(k)装飾及び美術目的のために;
(l)例えば生化学、医薬、技術及び自然科学でのトレーサー目的のために、そ
れは本発明の染料を基質と共有結合、又は水素架橋結合若しくは親水性相互作用
(吸着)のような第二の結合を経由する結合に可能である;
(m)高感度検出方法での蛍光染料(C.Aubert,J.Fnnfschilling,1.
特に、シンチレーターの蛍光染料として;
(n)染料又は蛍光染料として、光学的集光システムにおいて、蛍光性太陽エネ
ルギーコレクター(H.Langhals,Nachr.Chem.Tech.Lab.1980,28,716参照)
において、蛍光−活性化表示(W.Greubel and G.Baur,Elektronik 1977,26,
6参照)、プラスチックを製造するための光−誘導重合のために、材料試験のため
に、例えば半導体回路の製造において、例えば集積半導体成分の微小構造の研究
のために、光伝導体として、電子写真方法において、励起が電子、イオン若しく
はUV照射により生じる、表示、照明若しくは画像変換システム、例えば蛍光表
示、陰極管若しくは蛍光管において、そのように染料を含むか、又は他の半導体
と組み合わせて含む集積半導体回路の部品として、例えばエピタキシの形態にお
いて、化学発光システム、例えば化学発光フラッシュ光において、化学発光イム
ノアッセイ又は他の蛍光検出方法において、信号染料として、好適には手書き文
書及び図面又は他の図形品の光学的強調のために、特定の光学的着色の痕
跡が達成される標識及び他の製品の記入のために、染料レーザーにおいて、好適
には蛍光染料レーザーにおいて、レーザービームの製造のために、光学的貯蔵媒
体及びQスイッチとして;
(o)及びまた、レオロジー増強剤として;
実施例
実施例1:ペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物I
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジ無水物II(2.00g、5.
1mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.63g、20.4mmol)、酢酸亜鉛
2水和物(1.49g、6.8mmol)及びイミダゾール(16g、235mmol)
を、ステンレスオートクレーブ中で細かく粉砕し、170℃で3.5時間加熱し
た。反応混合物を熱エタノール(240ml)中に分散し、2N塩酸(450ml)
を加え、沈殿物を吸引濾別し、空気中、110℃で乾燥した。熱2NK2CO3溶
液(250ml)で6回処理し、次いでクロロホルムで抽出した。クロロホルム相
を捨て、水相を2N HClで酸性とした。沈殿物を吸引濾別し、空気中110℃
で乾燥した。100℃で1−ブタノールで処理し、蒸留水で洗浄し、再び、空気
中100℃で乾燥した。収量:純粋なI、410mg(25%)。m.p.>350℃
。Rf(シリカゲル;クロロホルム/氷酢酸10:1)=0.78
実施例2〜4:
酢酸亜鉛を加えず、アミン及びアミンへのペリレンジ無水物IIのモル比の両方
を、下記表のように代えて、実施例1を繰り返した。
実施例5:ペリレン−3−カルボン酸III
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジ無水物II(2.00g、5
.1mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.63g、20.4mmol)、蒸留水
(20ml)及びイミダゾール(16g、235mmol)を、Iの製造のための実施
例1に記載されているように、反応させ、処理した。1−ブタノール相を蒸発さ
せ、残渣をクロロホルム/氷酢酸(10:1)から再結晶した。収量:III、3
60mg(24%)。m.p.320℃。Rf(シリカゲル;クロロホルム/エタノール
10:1)=0.41。
実施例6:ペリレン−3,4−ジカルボキシミドIV
ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸ジ無水物II(2.00g、5
.1mmol)、DABCO(1.14g、10.2mmol)及びイミダゾール(16
g、235mmol)を、Iの製造のための実施例1に記載したように反応させ、処
理した。K2CO3抽出物からの不溶性残渣を空気中、110℃で乾燥し、次いで
クロロホルム/エタノール10:1から、抽出的に再結晶した。収量IV1.2g
(76%)m.p.>350℃。Rf(シリカゲル;クロロホルム/氷酢酸10:1
):0.55。
実施例7及び8:
実施例8において、DBUを、DABCOに代え、アミン及びアミンへのペリ
レンジ無水物IIのモル比の両方を、下記表のように代えて、実施例1を繰り返し
た。
請求の範囲
1.式(I):
(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、水素であるか、又はこれらの1
個〜8個の基は、非置換若しくは置換の炭素環芳香族基、非置換若しくは置換の
複素環芳香族基、ハロゲン、非置換若しくは置換のC1−C18アルキル、−OR9
、−CN、−NR10R11、−COR12、−NR13COR12、−NR9COOR12
、−NR9CONR10R11、−NHSO2R12、−SO2R12、−SOR12、−S
O2OR12、−CONR10R11、−SO2NR10R11、−N=NR14、−OCOR12
及び−OCONHR12(ここで、それぞれ2個の隣接基は、一緒に、炭素環又
は複素環を形成することができる)からなる群から選択される基であり、
R12は、C1−C18アルキル、C6−C10アリール又はベンジル(これは、非置
換であるか、又はハロゲン、C1−C4アルキル、若しくはC1−C4アルコキシで
置換されていることができる)又は5−〜7−員複素環であり、
R10及びR11は、互い独立して、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロ
アルキル、C6−C10アリール若しくは5−〜7−員ヘテロアリール(そのそれ
ぞれは、非置換であるか、又はシアノ若しくはヒドロキシル基により置換されて
いる)であるか、又はR10及びR11は、他の基R1〜R8の少なくとも1個と一緒
になって、5−〜6−員の、炭素環又はヘテロ環を形成し、
R9は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C6−C10アリ
ール又は5〜7員ヘテロアリールであり、
R13は、水素、C1−C18アルキル、C3−C24シクロアルキル、C1−C4アル
キルアリール(そのそれぞれは、非置換であるか、又はシアノ、ヒドロキシル若
しくはC1−C4アルコキシカルボニル基により置換されている)であるか、又は
C6−C10アリール(これは、非置換であるか、又はハロゲン、C1−C4アルキ
ル若しくはC1−C4アルコキシ基により置換されている)であるか、又は5−〜
7−員ヘテロシクリルであり、そして
R14は、カップリング成分の基であるか、又はC6−C10アリール(これは、
非置換であるか、又はハロゲン、C1−C4アルキル若しくはC1−C4アルコキシ
基で置換されている)で示されるペリレン−3,4−ジカルボン酸無水物を製造
する方法であって、
式(II):
(式中、
R1〜R8は、上記と同義である)のペリレン−3,4:9,10−テトラカル
ボン酸無水物を、7〜20個の炭素原子を有する立体障害第三級脂肪族アミン、
1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、ジアザビシクロウンデカン、
2,6−ルチジン、テトラメチルピペリジン及び2,6−ジ−tert−ブチルピリ
ジンからなる群より選択される塩基としての立体障害アミンと共に、上昇した温
度で反応させることを特徴とする方法。
2.式(II)の非置換ペリレン−3,4:9,10−テトラカルボン酸無水物が、
用いられる、請求項1記載の方法。
3.反応が、触媒の存在下に実施される、請求項1又は2記載の方法。
4.反応が、補助塩基の存在下に実施される、請求項1〜3のいずれか1項記載
の方法。
5.式(III):
(式中、
基R1〜R8は、請求項1と同義である)のペリレンカルボン酸を製造するため
の方法であって、請求項1記載のペリレンジ無水物IIを、7〜20個の炭素原子
を有する立体障害第三級脂肪族アミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]
オクタン、ジアザビシクロウンデカン、2,6−ルチジン、テトラメチルピペリ
ジン及び2,6−ジ−tert−ブチルピリジンからなる群より選択される塩基とし
ての立体障害アミンと共に、水、及び所望ならば補助塩基の存在下に上昇した温
度で反応させることを特徴とする方法。
6.式(IV):
(式中、
基R1〜R8は、請求項1と同義である)のペリレンイミドを製造するための方
法であって、請求項1記載のペリレンジ無水物IIを、塩基としての立体障害アミ
ンと共に、所望ならば補助塩基の存在下に上昇した温度で反応させることを
特徴とする方法。
7.基R1〜R8の少なくとも1個が、水素以外であり、好適には1−、1,6−
、1,7−、2,5−、7,12−、又は8,11−位で置換されているそれら
である置換ペリレン無水物Iである、請求項1記載の式(I)のペリレン無水物
。
8.基R1〜R8の少なくとも1個が、水素以外であり、好適には1−、1,6−
、1,7−、2,5−、7,12−、又は8,11−位で置換されているそれら
である、請求項5記載の式(III)のペリレンカルボン酸。
9.基R1〜R8の少なくとも1個が、水素以外であり、好適には1−、1,6−
、1,7−、2,5−、7,12−、又は8,11−位で置換されているそれら
である、請求項6記載の式(IV)のペリレンイミド。
10.ポリマーの練り込み着色のための着色剤として、建て染め染料として、媒
染染料として、着色剤、被覆、特に自動車塗装、ペイント材料、紙の着色剤、印
刷着色剤、インキ、特にインキジェットプリンターでの用途のために、絵画及び
記録目的のために、並びに電子写真、例えばドライコピーシステム、(ゼロック
ス方法)及びレーザープリンターのために、安全なマーク方法のために、顔料及
び染料(そこでは、ある色調が達成される)のような着色剤への添加剤として、
それらの目的物の蛍光手段による機械的認識のための目的物の標識のために、光
の周波数の変換のために、種々な表示、指示及びマークのための受動表示成分の
製造のために、超伝導有機材料のための原料として、固体蛍光標識のために、装
飾及び美術の目的のために、追跡のために、非常に敏感な検出方法における蛍光
染料として、集光システムでの着色剤又は蛍光染料として、蛍光太陽光集光器、
蛍光−活性表示、プラスチックスの製造のための光−誘導重合のための冷光源、
試験材料のために、光半導体において、光写真方法において、表示、照明、又は
画像変換システムにおいて、集積半導体回路(これは、そのように、又は他の半
導体との組み合わせで染料を含む)の部品として、化学発光システムにおいて、
蛍光イムノアッセイ又は他の蛍光検出方法において、信号着色剤として、染料レ
ーザーにおいて、光学貯蔵媒体において、Qスイッチ及びレオロジー増強剤とし
ての、請求項7記載のペリレン誘導体I、及び/又は請求項8記載のIII、及
び/又は請求項9記載のIVの用途。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M
W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY
,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM
,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,
CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E
S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID
,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,
LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M
G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT
,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,
TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y
U,ZW
【要約の続き】
ン酸無水物を、塩基として立体障害アミンと共に上昇し
た温度で反応させることによる製造、ペリレン誘導及び
それらの用途。