JP2001506007A - アルコール水準器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 面（１６）を設定するためのレベル面（１４）を有する本体（１２）、前記本体の内部に取り付けられていて、前記レベル面に対し概ね垂直な長さ方向軸（２４）を有している少なくとも一つの気泡管、及び前記本体に固定され、前記気泡管のイメージを前記レベル面に概ね平行な観察面（３２）へ送る光学移送要素（３０）を備えるアルコール水準器（１０）。

Description

【発明の詳細な説明】 名称 アルコール水準器 発明の分野 本発明は、アルコール水準器に関するものである。 発明の背景 気泡水準器と称されているアルコール水準器は、水平面又は垂直面の 設定に使用される周知の器具である。この水準器は、液体に浮遊する空気気泡を 抱有するシールされたガラス管を含む。空気気泡が所定の段階をもって付けられ た印の間にあると、その特定の面が水平又は垂直とみなされる。 代表的なアルコール水準器で鉛直出しとも言う垂直面を定めるとき、 前記気泡管を定める面に対しほぼ垂直にするが、定める面に対し直面できない位 置から気泡を目視しなければならなくなる。残念なことに、そのような位置から 気泡を目視することは、往々にして面倒で、厄介なことになる。逆光状態もその ような位置からの気泡読取りの困難性を倍加させる。 シュレーダーに対する米国特許第４，１０３，４３０号は、発光パネ ルとピボット回動可能なミラーとを含み、気泡の照明されたイメージを作って、 空気気泡管を直接見ることなく該イメージを目視することができるようにしたア ルコール水準器を開示している。しかしながら、設定する面に対し直接には対面 しない位置から気泡を目視しなければならない。 発明の概要 本発明は、設定する面に対し直かに対面する位置から気泡を見ること ができる新規のアルコール水準器を提供しようとするものである。 かくて、本発明の好ましい実施例によれば、面を設定するレベル面を 有する本体を含み、この本体内に少なくとも一つの気泡管が取り付けられ、 この気泡管は、前記レベル面に対し概ね垂直な長さ方向軸を有し、前記本体に固 定され、気泡管のイメージを前記レベル面に対し概ね平行な観察面（ビューイン グプレーン）へ送る光学移送要素を含んでいるアルコール水準器が提供される。 本発明の好ましい実施例によれば、前記光学移送要素は、前記イメー ジを拡大する。本発明の他の好ましい実施例によれば、前記光学移送要素は、イ メージのサイズを縮小する。照明装置が設けられて、前記イメージを照明する。 本発明の好ましい実施例によれば、前記光学移送要素は、前記気泡管 と観察面とに対し、ある角度をもつようになっている反射面を含み、前記気泡管 のイメージを前記観察面へ反射する。本発明の他の好ましい実施例によれば、前 記光学移送要素は、電気式観察デバイスを含む。 前記光学移送要素は、前記アルコール水準器の外部又は内部に取り付 けられる。さらに、前記光学移送要素は、前記アルコール水準器から取り外しで きるようになっていてもよい。 本発明の好ましい実施例によれば、垂直面を設定しながらアルコール 水準器の気泡管を見やすくする方法をも提供するもので、前記気泡管は、前記垂 直面に対しほぼ垂直の長さ方向軸を有し、前記方法は、光学移送要素をアルコー ル水準器に固定し、これで気泡管のイメージを前記垂直面に対し平行な観察面へ 移し、観察面で気泡を目視すステップを含む。 図面の簡単な記述 本発明は、図面を関連させての以下の詳細な記述からさらに十分に理 解され、認識されるものであって、図面において： 図１は、本発明の好ましい実施例により構成され、操作されるアルコ ール水準器の略図であり； 図２は、設定される垂直面からずれて傾けられた図１のアルコール水 準器の略図であり； 図３は、本発明の他の好ましい実施例により構成され、操作されるア ルコール水準器の略図であり； 図４は、設定される垂直面からずれて傾けられた図３のアルコール水 準器の略図であり； 図５は、本発明の他の好ましい実施例により構成され、操作され、気 泡管のイメージを拡大する光学移送要素を含むアルコール水準器の略図であり； 図６は、本発明の他の好ましい実施例により構成され、操作され、気 泡管のイメージを縮小する光学移送要素を含むアルコール水準器の略図であり； 図７は、本発明のさらに別の好ましい実施例により構成され、操作さ れ、気泡管のイメージを電気的に移送する光学移送要素を含むアルコール水準器 の略図であり；そして 図８は、本発明のさらに別の好ましい実施例により構成され、操作さ れ、アドオンアクセサリーを備える光学移送要素を含むアルコール水準器の略図 である。 好ましい実施例の記述 本発明の好ましい実施例により構成され、操作されるアルコール水準 器１０を図解する図１をここで参照する。アルコール水準器１０は、好ましくは 、面１６を設定するレベル面１４を有する本体１２を含む。本体１２は、当業者 にはよく知られているような機械的に安定で耐久性がある金属合金で作られてい ることが好ましい。レベル面１４は、当然ではあるが、極めて精度の高い平滑性 を有している。通常プラスチックで作られているエンドキャップ１８がよく知ら れているように本体１２の端部に固定されている。 アルコール水準器１０は、好ましくは、本体１２に取り付けられた一 つ又は複数の気泡管２０を含み、該気泡管で垂直面を設定し、そして、本体１２ に取り付けられた一つ又は複数の気泡管２２を含み、該気泡管で水平面を 設定するようになっている。気泡管２０は、好ましくは、レベル面１４に対しほ ぼ垂直な長さ方向軸２４を有している。 本発明の好ましい実施例によれば、光学移送要素３０が本体１２に固 定されており、この要素で気泡管２０のイメージを設定される面１６に対しほぼ 平行な観察面３２へ送る。観察面３２は、レベル面１４に対しほぼ平行な本体１ ２の面３４に配置されていることが好ましい。図１に見られるように、光学移送 要素３０は、好ましくは、本体１２の中空内部に気泡管２０と観察面３２に対し 、ある角度をもって取り付けられた反射面３６を含み、この面で気泡管２０のイ メージを観察面３２へ反射する。反射面３６は、例えば、研磨されたミラー又は プリズムでよい。好ましくは、面３４に窓部３８が切り込まれており、これによ って、ユーザー４０が観察面３２で気泡管２０のイメージを楽に観察できるよう になっている。 設定される垂直面１６に対し角度αで傾斜しているアルコール水準器 １０を図解する図２をここで参照する。図２の向きにおいては、面１６からアル コール水準器１０の底部端部が離れていることにより、気泡４２がユーザー４０ 側へ動き、気泡４２のイメージが観察面３２の上方へ動いて見えることになる。 これは、図２の向きにおいては、光学移送要素３０が気泡管２０の上方に位置す るからである。逆にアルコール水準器１０の上部端部が面１６から離れると、気 泡４２は、ユーザー４０側から遠退き、気泡４２のイメージは、観察面３２の下 側へ動いて見えることになる。 光学移送要素３０は、光学パワーを備えることができる。例えば、光 学移送要素３０は、カーブしていて、気泡管２０のイメージを拡大したり、歪ま せたりすることができる。 本発明の他の好ましい実施例により作られ、操作されるアルコール水 準器５０を図解する図３を参照する。アルコール水準器５０は、アルコール水準 器１０と実質的に同じものであり、類似の要素には、類似の符号がつけてある。 アルコール水準器５０は、光学移送要素５２が気泡管２０の下側に取り付けられ ている点でアルコール水準器１０と相違するもので、この重な点を図 ４を参照しながら述べる。 設定される垂直面１８に対し角度βで傾斜しているアルコール水準器 ５０を図解する図４をここで参照する。図４の向きにおいては、面１６からアル コール水準器５０の底部端部が傾いていることにより、気泡４２がユーザー４０ 側へ動き、気泡４２のイメージが観察面３２の下方へ動いて見えることになる。 これは、図４の向きにおいては、光学移送要素５２が気泡管２０の下方に位置す るからである。逆にアルコール水準器５０の上部端部が面１６に対し傾くと、気 泡４２は、ユーザー４０側から遠退き、気泡４２のイメージは、観察面３２の上 側へ動いて見えることになる。 本発明のまた別の好ましい実施例により作られ、操作されるアルコー ル水準器６０の一部を図解する図５を参照する。アルコール水準器６０は、アル コール水準器１０と実質的に同じものであり、類似の要素には、類似の符号がつ けてある。アルコール水準器６０は、光学移送要素６２が気泡管２０のイメージ を拡大させる点でアルコール水準器１０と相違する。これは、例えば、反射面３ ６と観察面３２との中間に拡大レンズ８４を配置することによって達成される。 電球又はＬＥＤのような照明装置６６を設けて、気泡管２０のイメージを照明す ることができる。 本発明のまた別の好ましい実施例により作られ、操作されるアルコー ル水準器６０の一部を図解する図６を参照する。アルコール水準器７０は、アル コール水準器１０と実質的に同じものであり、類似の要素には、類似の符号がつ けてある。アルコール水準器７０は、光学移送要素６２が気泡管２０のイメージ を縮小させる点でアルコール水準器１０と相違する。これは、例えば、反射面３ ８と観察面３２との中間に縮小レンズ７４を配置することによって達成される。 本発明のまた別の好ましい実施例により作られ、操作されるアルコー ル水準器８０の一部を図解する図７を参照する。アルコール水準器８０は、アル コール水準器１０と実質的に同じものであり、類似の要素には、類似の符号がつ けてある。アルコール水準器８０は、光学移送要素６２が気泡管２０の イメージをミニュチュアカメラのような電気式観察デバイス８６の手段によりフ ァインダー面３２に配置のＬＣＤスクリーンのようなスクリーン８４へ写す点で アルコール水準器１０と相違する。光学移送要素８２は、反射面を全く必要とし ない。 本発明のまた別の好ましい実施例により作られ、操作されるアルコー ル水準器９０の一部を図解する図８を参照する。アルコール水準器９０は、アル コール水準器１０と実質的に同じものであり、類似の要素には、類似の符号がつ けてある。アルコール水準器９０は、光学移送要素９２がアルコール水準器９０ の外側に取り付けられている点でアルコール水準器１０と相違する。光学移送要 素９２は、好ましくは、ミラー又はプリズムのような反射面９４を含み、これに よって、設定される面１６に対しほぼ平行な観察面９６へ気泡管２０のイメージ が反射される。反射面９４は、アルコール水準器９０から取り外し可能になって いることが好ましく、ヒンジ９８でヒンジされている。このように、光学移送要 素９２は、アルコール水準器９０の付加的アクセサリーになっている。 光学移送要素９２は、光学パワーを備えることができる。例えば、光 学移送要素９２は、カーブしていて、気泡管２０のイメージを拡大したり、歪ま せたりできる。光学移送要素９２は、また、気泡管２０の軸９９を軸として回転 できるようになっている。 本発明が特に図示し、以上に記載したものだけに限定されないことは 、当業者に認識されるものである。むしろ、本発明の範囲は、以上に記載した特 徴のコンビネーションとサブコンビネーションの両者を含むのみならず、前記記 述を読解する当業者に生じる、そして、従来技術にはないモディフィケーション とバリエーションとをも含むものである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１１月５日（１９９８．１１．５） 【補正内容】 請求の範囲 １． 以下を備えるアルコール水準器： 面を設定するレベル面を有する本体； 前記本体の内部に取り付けられ、前記レベル面に概ね垂直な長さ方向 軸を有する少なくとも一つの気泡管；及び 前記本体に固定され、気泡管のイメージを前記レベル面に概ね平行な ファインダー面へ伝える光学移送要素。 ２． 前記光学移送要素は、前記イメージを拡大する請求項１によるアルコ ール水準器。 ３． 前記光学移送要素は、イメージのサイズを縮小する請求項１によるア ルコール水準器。 ４． 前記イメージを照明する照明装置が前記本体に取り付けられている請 求項１によるアルコール水準器。 ５． 前記光学移送要素は、前記気泡管とファインダー面とに対し、ある角 度をもつようになっている反射面を含み、前記気泡管のイメージを前記観察面へ 反射する請求項１によるアルコール水準器。 ６． 前記反射面がミラーを備える請求項５によるアルコール水準器。 ７． 前記反射面がプリズムを備える請求項５によるアルコール水準器。 ８． 前記光学移送要素は、電気式ビューイングデバイスを備える請求項１ によるアルコール水準器。 ９． 前記光学移送要素は、前記アルコール水準器の内部に取り付けられて いる請求項１によるアルコール水準器。 １０． 前記光学移送要素は、前記アルコール水準器の外部に取り付けられて いる請求項１によるアルコール水準器。 １１． 前記光学移送要素は、前記アルコール水準器から取り外しできるよう になっている請求項１によるアルコール水準器。 １２． 面を設定するレベル面と、前記本体の内部に取り付けられた少なくと も一つの気泡管とを有する本体を備え、前記気泡管は、前記レベル面に対し概ね 垂直な長さ方向軸を有するアルコール水準器を使用するための以下を備える光学 アクセサリー： 前記気泡管のイメージを前記レベル面に対しほぼ平行な観察面へ送る 、前記本体に固定された光学移送要素。 １３． 前記光学移送要素は、前記イメージを拡大する請求項１２による光学 アクセサリー。 １４． 前記光学移送要素は、イメージのサイズを縮小する請求項１２による 光学アクセサリー。 １５． 前記光学移送要素は、反射面を備える請求項１２による光学アクセサ リー。 １６． 前記反射面がミラーからなる請求項１５による光学アクセサリー。 １７． 前記の反射面がプリズムからなる請求項１５による光学アクセサリ ー。 １８． 前記光学移送要素は、電気式ビューイングデバイスを備える請求項１ ２による光学アクセサリー。 １９． 垂直面を設定しながらアルコール水準器の気泡管を見やすくする方法 で、前記気泡管は、前記垂直面に対しほぼ垂直の長さ方向軸を有していて、以下 のステップからなる前記方法： 光学移送要素を前記アルコール水準器に固定し、これで気泡管のイメ ージを前記垂直面に対し平行な観察面へ送り； 前記レベル面が前記気泡管の端部と設定される前記面との間にあるよ うに前記レベル面を前記垂直面に対し配置し；そして 前記観察面で前記気泡を観察すること。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，Ｕ Ａ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 以下を備えるアルコール水準器： 面を設定するレベル面を有する本体； 前記本体の内部に取り付けられ、前記レベル面に概ね垂直な長さ方向 軸を有する少なくとも一つの気泡管；及び 前記本体に固定され、気泡管のイメージを前記レベル面に概ね平行な 観察面へ伝える光学移送要素。 ２． 前記光学移送要素は、前記イメージを拡大する請求項１によるアルコ ール水準器。 ３． 前記光学移送要素は、イメージのサイズを縮小する請求項１によるア ルコール水準器。 ４． 前記イメージを照明する照明装置が前記本体に取り付けられている請 求項１によるアルコール水準器。 ５． 前記光学移送要素は、前記気泡管と観察面とに対し、ある角度をもつ ようになっている反射面を含み、前記気泡管のイメージを前記観察面へ反射する 請求項１によるアルコール水準器。 ６． 前記反射面がミラーを備える請求項５によるアルコール水準器。 ７． 前記反射面がプリズムを備える請求項１によるアルコール水準器。 ８． 前記光学移送要素は、電気式観察デバイスを備える請求項１によるア ルコール水準器。 ９． 前記光学移送要素は、前記アルコール水準器の内部に取り付けられて いる請求項１によるアルコール水準器。 １０． 前記光学移送要素は、前記アルコール水準器の外部に取り付けられて いる請求項１によるアルコール水準器。 １１． 前記光学移送要素は、前記アルコール水準器から取り外しできるよう になっている請求項１によるアルコール水準器。 １２． 面を設定するレベル面と、前記本体の内部に取り付けられた少なくと も一つの気泡管とを有する本体を備え、前記気泡管は、前記レベル面に対し概ね 垂直な長さ方向軸を有するアルコール水準器を使用するための以下を備える光学 アクセサリー： 前記気泡管のイメージを前記レベル面に対しほぼ平行な観察面へ送る 、前記本体に固定された光学移送要素。 １３． 前記光学移送要素は、前記イメージを拡大する請求項１２による光学 アクセサリー。 １４． 前記光学移送要素は、イメージのサイズを縮小する請求項１２による 光学アクセサリー。 １５． 前記光学移送要素は、前記気泡管とファインダー面とに対し、ある角 度をもつようになっている反射面を含み、前記気泡管のイメージを前記観察面へ 反射する請求項１２による光学アクセサリー。 １６． 前記反射面がミラーからなる請求項１５による光学アクセサリー。 １７． 前記の反射面がプリズムからなる請求項１５による光学アクセサリー 。 １８． 前記光学移送要素は、電気式ビューイングデバイスを備える請求項１ ２による光学アクセサリー。 １９． 垂直面を設定しながらアルコール水準器の気泡管を見やすくする方法 で、前記気泡管は、前記垂直面に対しほぼ垂直の長さ方向軸を有していて、以下 のステップからなる前記方法： 光学移送要素を前記アルコール水準器に固定し、これで気泡管のイメ ージを前記垂直面に対し平行な観察面へ移し；そして 前記観察面で前記気泡を観察すること。