JP2001502282A - 積み重ね式パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 積み重ね式パレット（１０）は、二つの両端部（１４、１６）及び二つの両側部（１８、２０）を含むベース部材（１２）を有する。ベース部材（１２）の一方の端部（１４）内に凹所（２２）が延びている。この凹所は、二つの側縁部（２４、２６）及び横縁部（２８）によって画成されている。滑らかに湾曲した一対の部材（３０、３２）がベース部材の他端（１６）から下方に延びている。間隔が隔てられた一対の細長いビーム（３6、３８）がベース部材の端部間でベース部材から下方に延びている。ハンドル部材（５０）が凹所（２２）の側縁部（２４、２６）間でベース部材（１２）に枢着されている。ハンドル部材（５０）は、ハンドル部材がベース部材の上に折り畳まれた不作動位置から、ハンドル部材がベース部材から上方に延びる作動位置まで枢動するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】 積み重ね式パレット技術分野 本発明は積み重ね式パレットに関し、更に詳細には、輸送用コンテナの開放端 に挿入されるようになったパレットに関する。このパレットは、不使用時には、 隣接したパレット上にコンパクトに積み重ねることができる。背景技術 包装された複数の商品を移送するためには、最初に、ほぼ平らな支持面を持つ 物品支持プラットホーム即ちパレット上に商品を置くことが一般的である。この ようなパレットは、国際標準化機構が公布したＩ．Ｓ．Ｏ．規格に従う必要があ る。米国特許第４，８３４，０００号には、この種のパレットの一例が示してあ る。パレットは、荷物が載せられた後、トラック、船舶、又は航空機によって運 ばれる輸送用コンテナに押し込まれ、又は引き込まれる。このようなパレットは 、代表的には、比較的大きく、数トンに及ぶ荷物を支持する。従って、荷物を載 せたパレットを輸送用車輛又はコンテナの貨物領域に押し込んだり引き入れたり するのに特別の載荷用車輛、例えばＰＬＳ（パレット載荷−取り出しシステム） トラックが使用される。 現存の物品支持プラットホームは、多くの場合、一対の両端壁を含む。このよ うなプラットホームの例が、米国特許第４，０９９，６４０号、米国特許第４， １６２，７３７号、米国特許第４，３５５，７３２号、米国特許第４，６３８， ７４４号、米国特許第４，９１１，３１８号、米国特許第４，９６４，３４９号 、米国特許第５，２７５，３０１号、米国特許第５，３９８，８３２号、米国特 許第５，４９４，１８２号に開示されている。物品支持プラットホームの端壁は 、商品が取り出された後には、複数のプラットホームを互いに積み重ねることが できるように折り畳んだ状態に置かれるのが望ましい。プラットホームを積み重 ねることは、プラットホームの収納及び移送を便利に行う上で重要である。上文 中に説明した種類のプラットホームを折り畳んだ状態に置くためには、代表的に は、端壁を内方に折り畳み、プラットホームの平らな支持面上に載せる。従って 、同様に折り畳んだプラッ トホームを、隣接した折り畳んだプラットホームの上に積み重ねるとき、上側の プラットホームを適正に整合させる上で下側のプラットホームの端壁が邪魔にな る場合が多い。 別の問題点は、代表的には、複数の平らなプラットホームを互いに積み重ねた 場合に生じる。この問題点は、プラットホームに端壁が設けられていようといま いと、これらのプラットホームを互いに容易に締結できないということである。 このため、積み重ねたスタック（stack）での移送は困難となる。 更に、複数のプラットホームを含むスタックは極めて重く、移送が困難である 。しかしながら、スタックは、代表的には、スタックを所望の位置に押し込んだ り引き入れたりできるように従来のＰＬＳトラックがスタックと容易に係合でき るようにするための手段を備えていない。発明の開示 本発明は、上文中に論じた従来技術の欠点を解決するように設計されている。 本発明の目的は、不使用時に、隣接したパレット上に効率的に積み重ねることが できるパレットを提供することである。 本発明の別の目的は、従来のＰＬＳトラックによる移送を容易にするため、パ レットの一端にハンドル部材が枢着されたパレットを提供することである。 本発明の更に別の目的は、国際標準化機構が定めたＩ．Ｓ．Ｏ．規格に従うパ レットを提供することである。 本発明の特徴及び利点を示す例示の実施例によれば、矩形の平らなベース部材 を持つ積み重ね式パレットが提供される。ベース部材は、二つの両端部及び二つ の両側部を有する。ベース部材の一方の端部には、二つの側縁部及び横縁部によ って画成された凹所が設けられている。滑らかに湾曲した一対の部材がベース部 材の両端部から下方に延びている。間隔が隔てられた一対の細長いビームがベー ス部材の端部間でベース部材から下方に延びている。ハンドル部材は、凹所の側 縁部間でベース部材に枢着されている。ハンドル部材は、ハンドル部材がベース 部材の上に折り畳まれた収納位置から、ハン ドル部材がベース部材から上方に延びる作動位置まで枢動するようになっている 。ハンドル部材は、複数のパレットを互いに積み重ねることの邪魔にならないよ うに、真上に位置決めされたパレットの細長いビーム間に嵌着するように形成さ れており且つ寸法決めされている。 本発明のこの他の目的、特徴、及び利点は、以下の好ましい実施例の詳細な説 明を添付図面と関連して読むことにより、容易に明らかになるであろう。図面の簡単な説明 本発明を例示する目的で、添付図面には現在の好ましい一つの形態が示してあ る。本発明は、図示の装置通りの構成に限定されないということは理解されよう 。 第１図は、本発明の原理に従って形成した積み重ね式パレットの斜視図であり 、 第２図は、直立状態のハンドル部材を示す、本発明の部分斜視図であり、 第３図は、第１図の３−３線に沿った端面図であり、 第４図は、第１図の４−４線に沿った断面図であり、 第５図は、第１図の５−５線に沿った断面図であり、 第６図は、第１図の６−６線に沿った端面図であり、 第７図は、第６図の７−７線に沿った断面図であり、 第８図は、互いに積み重ねた二つのパレットを示す端面図であり、 第９図は、輸送用コンテナに挿入される、荷物を載せたパレットを示す斜視図 であり、 第１０図は、輸送用コンテナに挿入される、パレットのスタックの斜視図であ る。本発明を実施するための最良の態様 次に、添付図面を詳細に参照すると、これらの図では、様々な図に亘り、同じ エレメントを表示するのに同じ参照番号が使用してある。第１図には、本発明の 原理に従って製造した積み重ね式パレットが示してある。この積み重ね式パレッ トには全体に参照番号１０が附してある。 積み重ね式パレット１０は、矩形の平らなベース部材１２を含む。このベース 部材は、第１端部１４、第２端部１６、及び二つの両側部１８及び２０を有する 。ベース部材１２の第１端部１４には、二つの側縁部２４及び２６、及び横縁部 ２８によって画成された凹所２２が設けられている。ベース部材１２は、好まし くは、長さが５８５cmであり、幅が２３０cmであり、高さが１２．５cmである。 滑らかに湾曲したセグメント３０及び３２の形態のスライダパッドがベース部 材１２の第２端部１６（第６図参照）と隣接してベース部材１２の底部から下方 に延びている。各スライダパッドは、ベース部材１２の側部１８及び２０のうち の異なる一方の側部と隣接して位置決めされている。湾曲したセグメント即ちス ライダパッドにより、以下に詳細に説明するように、ベース部材１２の第１端部 １４を従来のＰＬＳトラックで持ち上げて輸送用コンテナのフロア等の表面に亘 って動かすとき、パレットを滑らせるのが容易になる。本発明と関連してスライ ダパッドを使用するのが好ましいけれども、スライダパッドの代わりに、従来の ローラー手段を使用してもよいということは容易に明らかになるであろう。スラ イダパッド又はローラー手段の目的は、パレットをＰＬＳトラックで移動させる 際のパレット１０の第２端部１６とコンテナのフロア又は他の支持面との間の摩 擦を小さくすることである。 一対の細長い鋼製ビーム即ちガーダー３６及び３８が、ベース部材の底部から ベース部材の第１端部と第２端部との間で下方に延びている(第４図及び第５図 参照)。これらの細長いビームは、ベース部材の長さ方向中心線の両側で等間隔 に隔てられており、好ましくは、互いから約９００ｍｍ離れたところに配置され ている。ベース部材１２は、細長いビーム３６及び３８上に支持されている。ベ ース部材１２の第２端部１６と隣接して配置されたビームの各々の端部は、好ま しくは湾曲しており、そのため、第１端部１４をＰＬＳトラックで持ち上げ、パ レットの重量が湾曲したセグメント３０及び３２に加わったときにビームが地面 と接触せず、パレットの移動の邪魔にならない。 好ましい実施例では、細長いビームの各々は、二つの開口部４０、４２及び４ ４、４６を夫々有する。ビーム３６の開口部４０は、好ましくは、ビーム３８の 開口部４４と整合しており、開口部４２は、好ましくは、開口部４６と整合して いる。開口部をこのように整合させることによって、パレットをフォークリフト トラックで容易に持ち上げることができる。詳細には、フォークリフトトラック の各タイン（ｔｉｎｅ）が整合した開口部を通過し、そのため、トラックはパレ ットを持ち上げることができる。 好ましい実施例では、二つの足部４８及び４９が設けられている。各足部は、 ベース部材１２の第１端部１４と隣接したベース部材の側部１８及び２０から夫 々下方に延びている(第１図参照)。ベース部材１２を支持面上に十分に支持する ため、湾曲したセグメント３０、３２、足部４８、４９、及び細長いビーム３６ 、３８がベース部材から下方に等距離延びている。 以下に更に詳細に説明するように、ハンドル部材５０がベース部材１２の第１ 端部１４と隣接して固定されている。ハンドル部材５０は、先窄まりの一対のア ーム５２及び５４を含む。これらのアームの先窄まりの端部は、湾曲した連結セ グメント５６によって連結されている。 ベース部材１２には、凹所２２の側縁部２４及び２６の各々と隣接してブラケ ット支持体５８及び６０が固定されている。一対のＬ字形状ブラケット６２及び ６４が設けられており、これらのブラケットは、枢着ピン（図示せず）によって 対応する一方のブラケット支持体に各々枢着されている。ハンドル部材５０の自 由端の各々は、Ｌ字形状ブラケット部材の対応する一方に固定されている。Ｌ字 形状ブラケット６２及び６４により、ハンドル部材５０は、ベース部材１２上に 折り畳まれた不作動折り畳み位置（第１図参照）からハンドル部材５０がベース 部材１２から上方に延びる作動直立位置（第２図参照）まで移動させることがで きる。以下に更に詳細に説明するようにパレットを別のパレットの上にコンパク トに積み重ねることができるようにするため、細長いビームがベース部材の底部 から下方に延びる距離は、ハンドル部材の厚さよりも大きいということに着目す べきである。 所望であれば、ハンドル部材５０を直立位置に解放自在に係止するため、 係止手段が設けられていてもよい。この係止手段は、ブラケット６４の開口部と 協働する摺動ボルト７０等の形態であるのがよい。 間隔が隔てられた二つのアイレット７８及び８０がベース部材１２の第２端部 １６に枢着されている。これらのアイレットは、ベース部材から上方に延びる直 立配位から、ベース部材から下方に延びる折り畳み配位（第６図参照）まで移動 するようになっている。ピン８４が湾曲した支持部材３０から外方に延びており 、ピン８６が湾曲した支持部材３２から外方に延びてぃる。アイレット７８を折 り畳み配位で配置したとき、ピン８４がこのアイレットを通って突出する。同様 に、アイレット８０を折り畳み配位で配置したとき、ピン８６がこのアイレット を通って突出する。 二つの追加のアイレット８８及び９０がベース部材１２の第１端部１４と隣接 して固定されている。アイレット７８、８０、及び８８、９０が設けられている ため、クレーン又は他の持ち上げ装置によってパレットを持ち上げることができ る。詳細には、複数のラインの一端を各アイレットに固定できる。各ラインの他 端は、パレット１０を持ち上げて容易に移送できるようにするため、持ち上げ装 置に固定できる。 上述の装置と関連した原理の理解を促すため、次に、その作動を簡単に説明す る。使用に当たっては、パレット１０のハンドル部材５０をその直立位置（第２ 図参照）に置く。次いでパレット上に物品を載せる。物品は、好ましくは、覆い が掛けてありパレットに縛り付けてある。その後、湾曲した連結セグメント５６ を当該技術分野で周知の種類の従来型ＰＬＳトラックに取り付けられたグリッピ ング部材１００で把持する(第９図参照)。パレット１０の第１端部１４をＰＬＳ トラックで持ち上げる。その結果、パレット１０の重量が湾曲したセグメント３ ０及び３２に加わる。ＰＬＳトラックは、トラックの支持面上にパレット１０を 周知の方法で引上げ、第９図で参照番号１０２を附した輸送用コンテナの開放端 に位置決めされるように戻す。その後、ＰＬＳトラックは、滑らかに湾曲したセ グメント３０及び３２が輸送用コンテナのフロアに載るまでパレットを下げる。 パレットをコンテナ内に移動させるとき、湾曲したセグメント３０及び３２は、 パレットがコンテナ 内に適正に位置決めされるまで、そのコンテナのフロアに亘って摺動する。明ら かに、輸送用コンテナからのパレットの取り出しは以上の手順の逆で行われる。 代表的には、商品を輸送用コンテナ内又はこれらのコンテナから移送するのに 多数のパレットが使用される。パレットは、使用されない場合には、必要なフロ ア空間を無駄にしないように互いに積み重ねられる。パレットは、好ましくは、 以下の方法で積み重ねられる。パレット１０’の一つのハンドル部材５０’をそ の不作動位置即ち折り畳み位置に置く。次いでフォークリフトのタインをパレッ ト１０’の細長いビームのうちのいずれかのフォークリフト開口部に挿入する。 次いで、パレットをフォークリフトが持ち上げ、これを別のパレット１０の上に 置く(第８図参照)。下側のパレット１０のハンドルは、第８図に示すように、上 側のパレットから下方に延びる細長いビーム間に嵌まる。上側パレット１０’の 細長いビームは下側のパレット１０の上面に載る。 隣接したパレット１０及び１０’を以下に説明するように互いに係止する。一 方のパレット１０の第２端部１６に設けられたアイレット７８及び８０を直立配 位にし、パレット１０’の湾曲したセグメントから延びるピンの各々を下側にあ るパレット１０のアイレット７８及び８０の対応する一方に夫々通す。更に、隣 接したパレットの第１端部１４及び１４’を摺動ボルト等で互いに固定するのが よい。この手順を、所望数のパレットを含むスタック１０４が得られる（第１０ 図参照）まで繰り返す。 パレットのスタックを移送することを所望する場合（例えば、これらのパレッ トを船積会社に戻すため）には、好ましくは、スタック１０４において最も下、 即ち最後のパレット１０のハンドル部材５０を第１０図に示すように直立位置で 係止する。ハンドル部材５０は最後から２番目のパレット１０''、最後から３番 目のパレット１０'''等の凹所２２を通って上方に延びる。ハンドル部材５０を 直立位置にしたまま、ＰＬＳトラックのグリッピング部材１００でパレット１０ のハンドル部材を把持し、スタック全体を所望の位置まで押したり引いたりする 。 本発明は、その精神及び要旨から逸脱することなく他の特定の形態で実施でき 、従って、本発明の範囲を示すものとして、以上の説明でなく、添付の請求の範 囲を参照すべきである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年６月９日（１９９８．６．９） 【補正内容】 ベース部材１２には、凹所２２の側縁部２４及び２６の各々と隣接してブラケ ット支持体５８及び６０が固定されている。一対のＬ字形状ブラケット６２及び ６４が設けられており、これらのブラケットは、枢着ピン（図示せず）によって 対応する一方のブラケット支持体に各々枢着されている。ハンドル部材５０の自 由端の各々は、Ｌ字形状ブラケット部材の対応する一方に固定されている。Ｌ字 形状ブラケット６２及び６４により、ハンドル部材５０は、ベース部材１２上に 折り畳まれた不作動折り畳み位置（第１図参照）からハンドル部材５０がベース 部材１２から上方に延びる作動直立位置（第２図参照）まで移動させることがで きる。以下に更に詳細に説明するようにパレットを別のパレットの上にコンパク トに積み重ねることができるようにするため、細長いビームがベース部材の底部 から下方に延びる距離は、ハンドル部材の厚さよりも大きいということに着目す べきである。 所望であれば、ハンドル部材５０を直立位置に解放自在に係止するため、係止 手段が設けられていてもよい。この係止手段は、ブラケット６４の開口部と協働 する摺動ボルト７０等の形態であるのがよい。 間隔が隔てられた二つのアイレット７８及び８０がベース部材１２の第２端部 １６に枢着されている。これらのアイレットは、ベース部材から上方に延びる直 立配位から、ベース部材から下方に延びる折り畳み配位（第６図参照）まで移動 するようになっている。ピン８４が湾曲した支持部材３０から外方に延びており 、ピン８６が湾曲した支持部材３２から外方に延びている。アイレット７８を折 り畳み配位で配置したとき、ピン８４がこのアイレットを通って突出する。同様 に、アイレット８０を折り畳み配位で配置したとき、ピン８６がこのアイレット を通って突出する。 二つの追加のアイレット（図示せず）がベース部材１２の第１端部１４と隣接 して固定されている。アイレットが設けられているため、クレーン又は他の持ち 上げ装置によってパレットを持ち上げることができる。詳細には、 複数のラインの一端を各アイレットに固定できる。各ラインの他端は、パレット １０を持ち上げて容易に移送できるようにするため、持ち上げ装置に固定できる 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 マーティン・クリーブ―スミス イギリス国シーブイ35・７キューエック ス，リーク・ウートン，ウートン・パドッ クス

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．積み重ね式パレットにおいて、 第１端部、第２端部、及び二つの両側部を持つ、矩形の平らなベース部材と、 前記ベース部材の前記第２端部と隣接して前記ベース部材から下方に延びる摩 擦減少手段と、 前記ベース部材の前記第１端部と前記第２端部との間で前記ベース部材から下 方に延びる間隔が隔てられた一対の細長いビームであって、前記ベース部材がこ れらの細長いビーム上に支持される、一対の細長いビームと、 前記第１端部と隣接して前記ベース部材に枢着されたハンドル部材であって、 このハンドル部材は、前記ベース部材の頂部上に折り畳まれたその不作動位置か ら、前記ベース部材から上方に延びるその作動位置まで枢動するようになってお り、前記ハンドル部材は前記ビーム間の距離以下の幅を持ち、これによって前記 ハンドル部材がその不作動位置にあるとき、積み重ねられた同様構造のパレット のビーム間に前記ハンドル部材を嵌着できる、前記ハンドル部材と、 を有する、積み重ね式パレット。 ２．前記摩擦減少手段は、滑らかに湾曲した一対のセグメントを含み、これらの 滑らかに湾曲したセグメントの各々は、前記ベース部材の前記側部のうちの異な る一方の側部と隣接して位置決めされている、請求項１に記載の積み重ね式パレ ット。 ３．前記ベース部材は、前記ベース部材の前記第１端部内に延びる凹所を有し、 この凹所は、二つの側縁部及び横縁部によって画成されており、前記ハンドル部 材が前記側縁部に枢着されている、請求項１に記載の積み重ね式パレット。 ４．前記ハンドル部材は、先窄まりになった一対のアームを含み、これらの先窄 まりのアームの各々は、前記ベース部材に前記凹所の前記側縁部のうちの異なる 一方の側縁部と隣接して枢着されており、前記対をなしたアームは 、連結セグメントによって連結されている、請求項３に記載の積み重ね式パレッ ト。 ５．前記ビームの各々には、間隔が隔てられた少なくとも二つの開口部が設けら れている、請求項１に記載の積み重ね式パレット。 ６．前記ハンドル部材は所定の厚さを有し、前記細長いビームは、少なくとも前 記ハンドル部材の厚さ以上の所定距離だけ前記ベース部材から下方に延びている 、請求項１に記載の積み重ね式パレット。 ７．前記ハンドル部材を前記作動位置に解放自在に係止するための係止手段を更 に有する、請求項１に記載の積み重ね式パレット。 ８．前記ベース部材の前記第１端部と隣接した前記ベース部材の前記側部のうち の異なる一方の側部から各々下方に延びる一対の足部を更に有し、これらの足部 及び前記摩擦減少手段は、前記ビームが前記ベース部材から下方に延びる前記距 離と等しい所定距離だけ、前記ベース部材から下方に延びている、請求項６に記 載の積み重ね式パレット。 ９．積み重ね式パレットにおいて、 第１端部、第２端部、及び二つの両側部を持ち、二つの側縁部及び横縁部によ って画成された、前記第１端部内に延びる凹所を更に有する矩形の平らなベース 部材と、 前記ベース部材の前記第２端部と隣接して前記ベース部材から下方に延びる摩 擦減少手段と、 前記ベース部材の前記第１端部と前記第２端部との間で前記ベース部材から下 方に延びる間隔が隔てられた一対の細長いビームであって、前記ベース部材がこ れらの細長いビーム上に支持される、一対の細長いビームと、 前記凹所の前記側縁部と隣接して前記ベース部材に枢着されたハンドル部材で あって、このハンドル部材は前記ベース部材の頂部上に折り畳まれたその不作動 位置から、前記ベース部材から上方に延びるその作動位置まで枢動するようにな っており、前記ハンドル部材は前記ビーム間の距離以下の幅を持ち、これによっ て前記ハンドル部材がその不作動位置にあるとき、積み重ねられた同様構造のパ レットのビーム間に前記ハンドル部材を嵌着できる、 前記ハンドル部材と、 を有する、積み重ね式パレット。 １０．前記摩擦減少手段は、滑らかに湾曲した一対のセグメントを含み、これら の滑らかに湾曲したセグメントの各々は、前記ベース部材の前記側部のうちの異 なる一方の側部と隣接して位置決めされている、請求項９に記載の積み重ね式パ レット。 １１．前記ハンドル部材は、先窄まりになった一対のアームを含み、これらの先 窄まりのアームの各々は前記ベース部材に前記凹所の前記側縁部のうちの異なる 一方の側縁部と隣接して枢着されており、前記対をなしたアームは、連結セグメ ントによって連結されている、請求項９に記載の積み重ね式パレット。 １２．前記ビームの各々には、間隔が隔てられた少なくとも二つの開口部が設け られている、請求項９に記載の積み重ね式パレット。 １３．前記ハンドル部材は所定の厚さを有し、前記細長いビームは、少なくとも 前記ハンドル部材の厚さ以上の所定距離だけ前記ベース部材から下方に延びてい る、請求項９に記載の積み重ね式パレット。 １４．前記ハンドル部材を前記作動位置に解放自在に係止するための係止手段を 更に有する、請求項９に記載の積み重ね式パレット。 １５．前記ベース部材の前記第１端部と隣接した前記ベース部材の前記側部のう ちの異なる一方の側部から各々下方に延びる一対の足部を更に有し、これらの足 部及び前記摩擦減少手段は、前記ビームが前記ベース部材から下方に延びる前記 距離と等しい所定距離だけ、前記ベース部材から下方に延びている、請求項１３ に記載の積み重ね式パレット。 １６．積み重ね式パレットシステムにおいて、 複数のパレットを含み、これらのパレットの各々は、 第１端部、第２端部、及び二つの両側部を持ち、更に、二つの側縁部及び横縁 部によって画成された、前記第１端部内に延びる凹所を更に有する矩形の平らな ベース部材と、 前記ベース部材の前記第２端部と隣接して前記ベース部材から下方に延び る摩擦減少手段と、 前記ベース部材の前記第１端部と前記第２端部との間で前記ベース部材から下 方に延びる間隔が隔てられた一対の細長いビームであって、前記ベース部材がこ れらの細長いビーム上に支持される、一対の細長いビームと、 前記凹所の前記側縁部と隣接して前記ベース部材に枢着されたハンドル部材で あって、このハンドル部材は、前記ベース部材の頂部上に折り畳まれたその不作 動位置から、前記ベース部材から上方に延びるその作動位置まで枢動するように なっている、前記ハンドル部材とを有し、 前記複数のパレットは、互いの上に位置決めされてスタックを形成するように なっており、このスタックの最も下にある最後のパレット、最後から２番目のパ レット、及び最後から３番目のパレットを含むスタックを形成し、前記最後から ２番目のパレット及び最後から３番目のパレットの前記ハンドル部材は、前記不 作動位置に位置決めされており、前記最後から３番目のパレットの前記細長いビ ームは前記最後から２番目のパレットのベース部材と接触し、前記最後から２番 目のパレットの前記ハンドル部材は前記最後から３番目のパレットの前記細長い ビーム間に位置決めされ、前記最後のパレットの前記ハンドル部材は前記作動位 置に配置されており、前記最後から２番目のパレット及び前記最後から３番目の パレットの凹所内を上方に延びている、ことを特徴とする積み重ね式パレットシ ステム。 １７．前記パレットの各々を前記スタックの隣接したパレットに連結するための 手段を更に有する、請求項１６に記載の積み重ね式パレットシステム。