JP2001501157A - 液体、ゲル状もしくは粘性物質の用量を吐出するポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は容器から液体、ゲル状もしくは粘性物質の用量を吐出するポンプに関し、吸引真空を形成するために圧搾でき、かつ出口弁を介して液体を送出する可撓性かつ弾性の材料により形成されたポンプ本体を有し、出口弁は過剰圧力により開放する。単純な構成を有すると同時に自己始動する上記タイプのポンプを提供するために、出口弁はその頂部でポンプ本体を閉鎖する弁プレートとして形成され、ポンプ本体へ一体的に形成され、送出方向へ膨出しかつリップシールの形態の弁出口を形成する切れ目を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 液体、ゲル状もしくは粘性物質の用量を吐出するポンプ 本発明は請求項１の導入部に記載の容器から液体、ゲル状もしくは粘性物質の 用量を吐出するためのポンプ、およびかかるポンプを具備した容器に関する。 化粧品の分野において、ポンプはローション、クリーム、シャンプ、歯磨きペ ースト、香水、アフターシェーブ等を吐出するためにしばしば使用される。確実 動作ポンプが歯磨きペーストに使用される。ピストンポンプと比較して、確実動 作ポンプはより少ない構成要素で構成でき、かつ摩擦に敏感でない利点を有する 。 移動空間の境界を形成するポンプ本体は、そのばねによる弾性復原力に依存し て圧縮に続いて初期位置へ復帰し、かつそのプロセスで生じる真空により容器内 の物質を吸引する形態をとる。既知ポンプ本体は弾性ボール、ドーム状本体もし くは折り畳んだベローの形態を採る。 易流動性媒体用容器がDE8138264U1から既知であり、これは容器ハウジング上 に設置された弾性復原圧搾頭部、および弁ルズル開口部を有し、かつその底部に 入口弁を備え、取込みホースは入口弁で終端している。圧搾頭部の弁ノズル開口 部は共に密閉移動してノズル開口部を閉鎖するリップ部で構成される。圧搾頭部 それ自体はベロー構造である。弁ノズル開口部の確実な閉鎖は使用材料の永久復 原力を必要とする。 しかし、この種の確実動作ポンプのポンプ本体に利用できる材料は、複数作動 後に疲労を受けるか、もしくはその弾性が充分な真空を形成するのに不十分であ ることにより復元力に限界がある。確実 動作ポンプは、更に、存在する出口弁および入口弁に付加的ばねを使用しない場 合には自己始動しない。特に少量の構成要素で構成される確実動作ポンプの利点 はこのようにして消失する。 充填歯ブラシがDE3603475C1から既知であり、この歯ブラシのハンドルには歯 磨き剤用の空間があり、かつその歯ブラシ頭部はその空間から歯ブラシのブラシ 領域内の出口へ通じるダクトを有する。 歯ブラシハンドルの他端部にはその空間とダクト間に設置されかつその供給空間 に閉鎖方向が対面する弁を有するポンプ装置を作動させる作動部材が設けられて いる。このポンプ装置は歯磨き剤をピストンロッドによりダクトへ送るピストン ポンプとして構成されている。この種のピストンポンプは磨耗し易くかつ多数の 構成要素を必要とする。 従って、本発明の課題は、請求項１による容器から液体、ゲル状もしくは粘性 物質の用量を吐出するポンプであって、簡単な構造であると同時に自己始動する ポンプを提供することにある。 この課題は請求項１に記載の特徴により達成される。 その結果として、出口弁の設計およびポンプ本体上への一体的構成により非常 に安価であるのみならず、信頼性をもって自己始動により作動する確実動作ポン プが提供される。 自己始動の問題は、真空が形成されるときに出口弁から空気が吸引されないこ とを確実にすることであるので、基本的に出口弁に関する問題である。かかる確 実性を付与する上で、当然ながら、ばね荷重弁のコストを節約することが望まし い。 出口弁がポンプ本体へ連続的に一体的に構成されたことにより、出口弁が密に 閉鎖するばかりかポンプは自己始動する。これは送出方向に突出した、即ち外方 へ湾曲した弁プレートが、リップシールの形態の弁出口を形成する切れ目により 送出方向、即ち外方へ容易 に開放するが、全体を密に閉鎖するにつれて反対方向に加わる圧力が大きくなる ことによる。このようにして、圧縮ポンプ本体が真空を形成するときに、弁プレ ート上に生じる吸引はその切れ目、従ってリップシールを共に圧搾して完全な気 密状態にする。容器内に収容された物質、即ち製品塊は容器から吸引される。こ れと反対に、ポンプ本体が共に圧搾される場合には、ポンプ本体の移動空間へ吸 引された物質は自動的に開放する切れ目を通って吐出される。小さい外方への湾 曲が移動空間において圧力上昇下で出口弁の開放傾向に寄与する。 出口弁の閉鎖機能は確実であるので真空は数日後であっても完全にその状態を 維持する。この他に出口弁に必要とされる弁座は完全に省略される。出口弁は従 来弁よりも遥に疲労を受け難く、かつ従って耐久性がある。 高粘度の歯磨きペースト、化粧ローション、シャンプ、コンディショナおよび 身体クリームの場合、かかるポンプに関する試験結果は優秀な吸引、吐出性能を 示した。液体媒体、アルコール液、およびアフタシェーブ剤は容器へ突出するス タンドパイプとの関係で全く例外的に良好に作用した。 弁プレートの切れ目は、閉鎖力が可能な限り均一にリップシールに働くように 中央に形成することが好ましい。 弁プレートの寸法は、好適にはリップシールの長さに構成され、その切れ目が 弁プレートの幅に実質的にわたって延在するように構成される。 ポンプ本体は、好適には、ネック（首）またはスタックの形態であってその自 由端に出口弁を有するポンプ出口から成り、シーリングガイドが頂部上に取付け られるディスペンサ頭部の送出ダクト内に調整用に設けられる。請求項６に記載 の弁プレートの設計は、そ れが反応速度を早めかつそれにより反応鈍化を可能な限り小さくするので好適で ある。 請求項７から１０に記載のポンプ本体の形状は形状に関連してばね弾性復原力 を確実に高レベルにする。ここに存在する湾曲力によって圧縮されたポンプ本体 は圧力が解除されるときに自動的に再び隆起する。 フードもしくはドーム形に形成されたポンプ本体の場合、このポンプ本体は請 求項９に説明されたように不均一の壁厚を有してよい。このフードもしくはドー ムの上部が中央下部よりも薄い壁厚を有する場合には、初期送出は中央下移動空 間からの送出よりも少ない圧力消費により行われる。この目的から、中央下部の 壁厚を大きくすることにより、中央下移動空間が空になるときに、その厚みのあ る壁厚によって復原力は強力優勢になり、ポンプ本体の初期位置への自動的発射 を可能にしかつそれと共により弱い上部を担持する。このように、ポンプ本体の 上部の弾性はディスペンサの作動の開始時に必要な圧力を減少させるために相対 的に弱い方が望ましい。 ポンプ本体、従って出口弁を含むポンプ本体の好適材料は請求項１２および１ ３に記載されている。ここではシリコーンゴムを使用することができ、この材料 は、熱可塑性プラスチックと対照的に、芳香密であるので有利であり、かつ耐熱 性であるので滅菌できる。 ポンプ本体は、無気およびスタンドパイプディスペンサに関するに慣習と同様 に請求項１５および１６に記載の入口弁を有する。蝶形弁はばね荷重を伴うこと なく自動閉鎖する利点を有する。特に好適な入口弁が請求項１７および１８に記 載されている。この１つは単一部品で構成されかつ組立に費用が掛からないので 非常に安価に製造できる。 本発明のポンプ本体は、更に、１回のディスペンスストロークで 必要とされる送出量の関数としてその寸法を選択できる利点を有する。特定物質 の計量吐出がこのように簡単な方法により可能である。好適吐出量は１０ｍｃｌ から１０００ｍｃｌの範囲である。 吐出装置、特にディスペンサにおけるポンプ本体を伴う圧搾は、好適には、ポ ンプ本体上の中央に周辺方向へ分配される圧力を与える作動要素によって行われ る。ポンプ本体がフードもしくはドーム形態でありかつネックもしくはスタック 形の出口突出部を有する場合には、ネックもしくはスタック形の出口突出部上中 央に圧力を加えることは回避されるべきである。中央へのスポット状の圧力付与 の場合、かかるポンプ本体は内方へ簡単に反転し易く、このことはポンプ本体の 一部のみが空になることを意味する。この反転状態からのばね復原力はほんの僅 かである。 請求項２１および２２による圧力分配プレートは、その圧力が、ポンプ本体そ して可能であればそのフードもしくはドームから突出するスタック形突出部に負 荷を与えることなく、ポンプ本体の上外面全体上に均一に加わることを確実にす る。ポンプ本体はこのようにして共に圧搾されてフラットディスクを形成する。 この場合、極めて安価かつ実用的解決が、この圧力分配プレートを十字形圧力要 素として作動ノブに一体化することにより得られる。 驚くべき結果は、かかる圧力を全領域に加えることが極めて柔軟な材料により 形成されたポンプ本体においてさえも異例の強力復原力の改良になったことであ る。結果的に、例えばディスペンサが追従プランジャを装備した無気装置として 作用する場合に、高い粘性媒体でさえも最少の指圧により確実に送出できる。ス タンドパイプを使用するときで、粘性媒体の場合には強力な送出力を拘束する摩 擦力がスタンドパイプに加わることを考慮する必要がある。従って、スタンドパ イプおよび高い粘性を持つ媒体との関係で、ポンプ本 体はその形状および材料に基づいく高い復原力を有するものでなければならない 。 ポンプ本体上に作用する前記ディスペンサそしてその作動要素はポンプ本体に 対して軸方向へ移動する作動ノブもしくはディスペンサ頭部に指圧を加えること により作動する。 前記ポンプ本体はいずれの所望吐出装置にも設置できる。使用分野は最初に説 明した化粧品産業の物質分配用ディスペンサを含む。このポンプは手動もしくは 電動歯ブラシに組み合わせることができる。 本発明の他の構成は次の説明および従属請求項から明らかにされる。 以下に、添付図面に示された例示形態を参照して更に詳細に本発明を説明する 。 添付図面において、図１は追従プランジャを有する、空気の存在しない第１例 示形態による容器およびポンプを具備したディペンサ装置の図式的長手断面を示 す。 図２はスタンドパイプを有する、第２例示形態による容器およびポンプを具備 したディスペンサ装置の図式的長手断面を示す。 図３は休止位置における、図１によるポンプを具備したディスペンサ頭部の図 式的長手断面を示す。 図４は作業位置における、図１によるディスペンサ頭部の図式的長手断面を示 す。 図５はポンプの図式的平面図を示す。 図６は図５によるポンプの図式的長手断面を示す。 図７は図１から４によるポンプの入口弁、蝶形弁の図式的長手断面を示す。 図８は入口弁の他の例示形態、弁ケージを有する蝶形弁の図式的 長手断面を示す。 図９はリップシールを有する入口弁の他の例示形態を伴う図５および６による ポンプの図式的長手断面を示す。 図１０は図９によるポンプを上方から示す図式図である。 図１１は図９および１０によるポンプの入口弁の図式的長手断面を示す。 図１２はセットバック断面形態の圧力プレートを伴った他のディスペンサ頭部 の他の例示形態による作動ノブの図式的長手断面を示す。 図１３は十字形断面形態の圧力プレートを伴った他の例示形態による作動状態 のポンプを有するディスペンサ頭部の図式的長手断面を示す。 図１４は作動ノブの図式的横断面を示す。 図１５は図１３によるポンプハウジングを上方から見た平面図を示す。 図１６は無気装置に一体化されたポンプを具備する歯ブラシの図式的長手断面 を示す。 図１７は図１６による歯ブラシの図式的底面図を示す。 図１は流動媒体、特に液体、ゲル状もしくは粘性物質の用量を、吸引吐出装置 としての確実動作ポンプ２を装備した容器１から吐出するための無気ディスペン サ装置の第１例示形態を示し、確実動作ポンプにより真空駆動物質の上昇が行わ れる。吸引真空（減圧）を形成するために、確実動作ポンプ２は可撓性かつ弾性 材料により形成された圧縮自在のポンプ本体３から成る。出口側で、ポンプ本体 ３は過剰圧力下で開放し、かつ確実動作ポンプ２が送出ダクト５へ液体を送出す るようにディスペンサ頭部６の送出ダクト５との関係で開閉する出口弁４を有す る。 確実動作ポンプ２は容器１の上エッジへ着脱自在に取付けられるポンプハウジ ング７へ固定される。この場合、ねじ蓋が着脱自在の取付を可能にするために設 けられる。他の開閉具として、例えば差込み式もしくはスナップ式蓋またはフエ ルールを有するクリンプ形態のものが使用できる。ポンプハウジング７により、 ポンプ本体３は容器１の開口部上方に滑嵌め設置される。この目的から、ポンプ 本体３は底部にシーリングワッシャ８を有していてよい。 更に、入口側で、ポンプ本体３には移動空間１０を開閉する入口弁９が入口側 に付与されていてよい。かかる入口弁９は、容器１内に設置された従動ピストン １１が爪（図示せず）により押し戻されないように固定される場合には省略でき る。 ポンプハウジング７は容器１へ取付けるために底部にネジ山を有する軸方向に 延在するポンプハウジングガイドスリーブ１２を有する。ポンプハウジングガイ ドスリーブ１２はポンプ本体３の左右側に充分な自由空間を有していて、例えば 図４に示されたように、ポンプ本体３のデイスク状への圧搾を可能にする。ポン プハウジング７は更にポンプハウジング７に対して軸方向に移動できるディスペ ンサ頭部６を誘導する。その場合、ディスペンサ頭部６上に設けられた作動プラ ンジャ１３がポンプ本体３を作動プランジャ１３上に設けられた作動要素１４に よりポンプ本体３を一緒に圧搾できるように、ディスペンサ頭部６はポンプハウ ジングガイドスリーブ１２によりポンプハウジング７内で少なくとも一部が移動 可能である。ポンプハウジングガイドスリーブ１２内でのディスペンサ頭部６の 軸方向移動誘導のために、ディスペンサ頭部６はディスペンサ頭部ガイドスリー ブ１７内の溝１６と相互作用する１以上の舌部１５（図１５）を有する。当然な がら、この舌部および溝の構成は反転していてよい。 図１に図示されたディスペンサは自動調整追従プランジャ１１（従動ピストン ）と共に作動し、従って、所謂無気ディスペンサである。図３および４は、一方 で開始位置もしくは非作動位置（図３）で、そしてポンプ本体３が少なくとも部 分的に共に圧搾される作動位置（図４）におけるポンプハウジング７および確実 動作ポンプ２を有するディスペンサ頭部６を示す。確実動作ポンプ２の設計は特 に図５から１１を参照して詳細に後述する。 図２に図示されたディスペンサは、これが固定底部２０を持つ容器１を有する 点、およびスタンドパイプアダプタ１８を用いて入口弁９へ連結されたスタンド パイプ１９が形成されている点でのみ図１の図示ディスペンサと相違する。 図１から４の各々は出口弁４が上部でポンプ本体３を閉鎖しかつポンプ本体３ と一体成形された弁プレート２１（図５，６）として構成されたポンプ本体３を 有するディスペンサへ嵌入されたポンプを示す。弁プレート２１は突出し、即ち 、送出方向において外方へ湾曲し、かつリップシールの形態の弁出口を形成する 切れ目２２（図５）を有する。特に、この設計は異なる壁厚を有するポンプ本体 の特定形状に関する出口弁４を示す図５および６から理解できる。 弁プレート２１は好適には中心に形成された切れ目を有する。更に、切れ目２ ２は好適には実質的に弁プレート２１の幅にわたる。弁プレート２１は、好適に は、膜状に薄く形成される。更に、弁プレート２１は、好適には、均一の僅かな 程度の曲率を有する。弁プレート２１の厚みは３から６ｍｍの弁プレート寸法に 対して約０．５から１ｍｍの範囲にある。弁プレート２１の厚みは送出されるそ れぞれの物質に個別的に構成されてよい。切れ目２２は、通常、弁プレート２１ の中心を通るカット付与により形成される。カットの両側は相互に対して付勢す るリップを形成し、ポンプが吸引すると きに密閉し、かつポンプ本体が圧力下で空になるときに相互から分離することに より開放する。 ポンプ本体３は圧縮状態から初期状態へのばね復原力に関連して特定形状に設 計される。この場合、ポンプ本体３は円形基本形を有するフードもしくはドーム 形に形成される。選択的に、楕円形基本形が採用できる。更に、ポンプ本体３は 、好適には、頂部にテイパがつけられる。特に、ポンプ本体３は、ネックもしく はスタックの形態であってポンプ本体３を頂部で閉鎖する弁プレート２１がその 上に形成されたポンブ出口２３において、頂部が終端するものであってよい。か かるポンプ出口２３は、図１から４から理解されるように、吐出装置との係合位 置のためのシーリングガイドを有する。ただし、選択的に、このシーリングガイ ドはポンプ本体３上に設けられかつ弁プレート２１を囲繞するシーリングリング （図示されていない）により形成されてよい。送出ダクト５内のポンプ本体３の シーリング座はこのようにして確保される。 図５および６による例示形態に図示されたように、フードもしくはドーム形ポ ンプ本体３は異なる壁厚で形成されてよい。上部の壁厚は、好適には、中央下部 よりも薄い。この上部は、例えば中央下部の壁厚の半分であってよい。 弁プレート２１は円形もしくは多角形であってよい。ポンプ本体３の他の形態 例として、例えばポンプベローの形態がある。 ポンプ２に好適な材料は熱可塑性ポリエステルエラストマー、特に、スチレン ブチレンスチレン（ＳＢＳ）、スチレンエチレンブチレンスチレン（ＳＥＢＳ） もしくはブロックコポリマーである。他の好適可撓性かつ弾性材料は３０から８ ０、特に６０から８０のＡショア硬度を有する天然ゴムもしくはシリコーンゴム である。 入口弁９は蝶形弁により形成されてよく、図７によれば、蝶形フ ラップ２４は溶接／接着結合部２５によりシーリングワッシャ２６上に固定され る。入口弁９の他の設計は図８に示されており、この図において蝶形弁の蝶形フ ラップ２４はシーリングワッシャ２８の弁ディスクケージ２７内に装備される。 図９から１１は入口弁９の他の形態を示す。入口弁９はポンプ本体３の入口を 閉鎖する弁プレート２９により形成され、送出方向に突出し、かつリップシール の形態の弁入口を形成する切れ目３０を有する。弁プレート２９は、好適には、 移動空間１０のエッジに延びる周辺補強部３１を有する。 ポンプ本体３の寸法は１０ｍｃｌから１０００ｍｃｌ、特に５０ｍｃｌから１ ０００ｍｃｌの物質量の計量に必要な容積の関数として選択されてよい。 図１から４に示された作動要素１４は、ポンプが作動するときに周辺に膨張す る圧力がポンプ本体３の上側もしくは側壁上に加わるように設計される。この側 壁は作動プランジャ１３に対して横切る方向へ延在する。この場合、作動要素１ ４は、ディスペンサ頭部７が降下するときにポンプ本体３をディスク状に共に圧 搾するプレスディスクである。 図１２から１５に示された例示形態において、作動要素１４はディスペンサ頭 部６へ一体化された十字形圧力要素４０を有する圧力分配プレートである。 上述の確実動作ポンプ２は複数の吐出装置に取付けることができる。化粧品の 分野との関係から上述したディスペンサは単に一用途例である。 図１６および１７はポンプ２を一体化した歯ブラシを示す。この場合、ポンプ ２は交換可能アタッチメントとして形成されてよい歯ブラシ頭部３２の送出ダク ト３３へ物質を送出する。ポンプ２は中 空歯ブラシハンドル３４へカートリッジとして容器１と共に挿入される。ポンプ ２を作動させるために、歯ブラシ頭部３２を中空歯ブラシハンドル３４に対して 移動可能にするか、または作動ノブ３６が底部に設けられてよく、このノブはね じキャップ３７により取付けられる。確実動作ポンプ２は歯ブラシネック３９内 への出口弁４の滑嵌めにより着座し、ポンプ本体３を共に圧搾するための作動容 器１４は歯ブラシネック３９上に一体的に設けられる。 作動ノブ３６への押圧により、確実動作ポンプ２の移動空間１０に収容された 物質は出口弁４を介して送出ダクト３３へ搾り出されかつ歯ブラシ頭部３８へ運 ばれる。暫定圧力が不連続の場合、ポンプ本体３は再び初期形態に戻る。そのと きにそこに形成された真空が容器１１における追従プランジャ１１の自動調整を 可能にする。確実動作ポンプ２の入口弁９は搾り出し段階で閉鎖し、他方、出口 弁は圧力下で開放する。作動ノブ３６上への圧力が不連続の場合には、出口弁４ が閉鎖して移動空間１０への空気の侵入を阻止し、他方で入口弁が真空の発生に より開放して物質をポンプ本体へ運こぶ。この作用は容器１が空になるまで繰り 返される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．共に圧搾されて吸引真空を形成しかつ液体を出口弁を介して送出すること のできる可撓性かつ弾性材料により形成されたポンプ本体を有し、前記出口弁は 過剰圧下で開放し、頂部で前記ポンプ本体を閉鎖しかつ前記ポンプ本体に一体的 に形成され、かつ前記ポンプ本体には入力側に入口弁が形成された、容器から液 体、ゲル状もしくは粘性物質の用量を吐出するためのポンプであって、前記出口 弁（４）は送出方向へ膨出した弁プレート（２１）として形成され、かつリップ シールの形態の弁出口を形成する切れ目（２２）を有することを特徴とするポン プ。 ２．前記弁プレート（２１）は中心に形成された切れ目（２２）を有する、請 求項１のポンプ。 ３．前記切れ目（２２）は弁プレート（２１）の幅にわたって実質的に延在す る、請求項１または２のポンプ。 ４．前記ポンプ本体（３）はネック形態のポンプ出口（２３）で終端し、かつ その出口上に前記ポンプ本体をその頂部で閉鎖する弁プレート（２１）が形成さ れている、請求項１から３のいずれか１のポンプ。 ５．ネック形態の前記ポンプ出口（２３）は送出装置の送出ダクト（５）にお いて調整用のシーリングガイドを形成している、請求項４のポンプ。 ６．前記弁プレート（２１）は膜状に薄くかつ僅かに湾曲する形態である、請 求項１から５のいずれか１のポンプ。 ７．前記ポンプ本体（３）は円形もしくは楕円形基本形態を有するフードもし くはドーム形に形成されている、請求項１から６のいずれか１のポンプ。 ８．前記フードもしくはドーム形壁の厚みはその底部よりも頂部が薄く形成さ れている、請求項７のポンプ。 ９．前記ポンプ本体（３）はポンプベローに形成されている、請求項１から６ のいずれか１のポンプ。 １０．前記弁プレート（２１）は円形状に形成されている、請求項１から９の いずれか１のポンプ。 １１．前記ポンプ本体（３）は熱可塑性プラスチック、特にスチレンブタジエ ンスチレン（ＳＢＳ）、スチレンエチレンブチレンスチレン（ＳＥＢＳ）もしく はブロックコポリマーで形成されている、請求項１から１０のいずれか１のポン プ。 １２．前記ポンプ本体（３）は３０から８０のＡショア硬度を有する天然ゴム もしくはシリコーンゴム等可撓性かつ弾性材料で形成されている、請求項１から １０のいずれか１のポンプ。 １３．前記ポンプ本体（３）はその底部に一体成形されたシーリングリング（ ８）を有する、請求項１から１２のいずれか１のポンプ。 １４．前記入口弁（９）は１側に取付けられた蝶形弁（２５）により形成され ている、請求項１から１３のいずれか１のポンプ。 １５．前記入口弁（９）は前記ポンプ本体（３）へ入口を閉鎖する弁プレート （２９）により形成され、送出方向に膨出し、かつリップシールの形態でその弁 入口を形成する切れ目（３０）を有する、請求項１から１３のいずれか１のポン プ。 １６．前記入口弁（９）の弁プレートは補強部（３１）を有し、この補強部は より高い圧力負荷のために移動室（１０）の縁部にある、請求項１５のポンプ。 １７．前記ポンプ本体（３）の寸法は必要とされる吐出量の関数として１０ｍ ｃｌから１０００ｍｃｌの範囲で選択できる、請求項 １から１６のいずれか１のポンプ。 １８．前記出口弁（４）はディスペンサ頭部の送出ダクト（５）へ液体を運び 、かつ前記ディスペンサ頭部（６）は前記ポンプ本体（３）に対する圧縮の周辺 方向への分配伝達のための作動要素（１４）を有する、請求項１から１７のいず れか１のポンプを有するディスペンサ。 １９．前記作動要素（１４）は、圧力が軸方向へ加わるときにディスク状に前 記ポンプ本体（３）の側壁を共に圧搾するために、その側壁上に働く圧縮ディス クから成る、請求項１８のディスペンサ。 ２０．前記作動要素（１４）は十字形圧力要素（４０）と一体化された圧力分 配プレートを有する、請求項１８のディスペンサ。 ２１．前記ディスペンサ頭部（６）は前記容器（１）上に保持できるポンプハ ウジング（７）に対して軸方向へ移動自在である、請求項１８から２０のいずれ か１のディスペンサ。 ２２．前記容器（１）はその容器の底部を形成する追従プランジャ（１１）に より底部で閉鎖されている、請求項１８から２１のいずれか１のディスペンサ。 ２３．前記追従ピストン（１１）は爪により押し戻しが阻止されている、請求 項２２のディスペンサ。 ２４．前記ポンプ本体（３）は前記容器（１）へ突出するスタンドパイプ（１ ９）を介してその容器から液体を送出する、請求項１８から２１のいずれか１の ディスペンサ。 ２５．歯ブラシとして形成され、前記歯ブラシへ頂部に取付けたポンプ（２） を有する容器（１）から成るカートリッジが挿入可能である、請求項１８から２ ４のいずれか１のディスペンサ。 ２６．前記歯ブラシは歯ブラシ頭部（３２）を有し、この歯ブラ シ頭部は前記ポンプ本体（３）を共に圧搾するために中空歯ブラシハンドル（３ ４）に対して軸方向へ移動自在である、請求項２５のディスペンサ。 ２７．前記ポンプ（２）はその底部の作動ノブ（３６）により作動可能である 、請求項２５のディスペンサ。