JP2001500473A - 低融点エステルクオート - Google Patents

低融点エステルクオート

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アイグナー・ルードルフ
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クラリアント・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(1) (式中、RCOは、6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基であり、R1は、メチル基であり、R2は、C1-C6-アルキル基であり、R3は、C3-C6-アルキル基であり、そしてX-は、ハロゲンアニオンである)で表されるエステルクオートに関する。これらのエステルクオートは、対応するカルボン酸エタノールアミンエステル化合物をそのままでまたは溶媒の存在下にメチルハライドで四級化することにより製造される。本発明によるエステルクオートは低い融点を有している。さらに、これらは、高濃度であっても良好な水溶性を有しており、そしてその製造方法のために、高い純度を有しており、そして毒性成分を含有しない。これらのエステルクオートは、多くの用途に使用することができ、そして例えば高い界面活性剤効果を有する固体または水性調製物の製造に好適である。

Description

【発明の詳細な説明】 低融点エステルクオート 本発明は、低融点の第四カルボン酸エタノールアミンエステルハライド、その 製造方法および使用方法に関する。 エステルクオート(quat)ともいわれる第四カルボン酸エタノールアミンエステ ル塩は、多くの用途に使用することのできる非常に効果的なカチオン性界面活性 剤である。従って、これらの界面活性剤は、例えば、繊維柔軟化剤、化粧品基礎 材料、防汚および汚れの再堆積に関する活性化合物、帯電防止組成物、紡織仕上 げ剤、殺虫剤および相間移動触媒として好適である。その生分解性のために、こ れらのエステルクオートは生物学的にも有利なので、最近これらは昔からの脂肪 アルキルクオート、例えばジステアリルジメチルアンモニウムクロライドから実 質的に取って代わってきている。 貯蔵、移送およびさらなる加工に関しては、室温ですでに液状であるかまたは 少なくとも低融点を有していることがエステルクオートには求められる。さらに 、これらはいかなる毒性の化合物も含まず、そして特に最終調製物へのさらなる 加工に関しては、これらは容易に水に溶解するか、または水に分散するべきであ る。さらに、できるだけ高い純度が望まれる。 ドイツ特許出願公開第A-37 10 064号明細書には、室温ですでにペースト状( ワックス状)のコンシステンシーを有するので、低い融点を有するハロゲン化物 および硫酸塩の形態の第四エステルアミンが記載されている。しかしながら、低 融点は、これらのエステルクオートが多かれ少なかれグリセリドまたは部分的な グリセリドを含有する場合にだけ達成される。四級化剤は、アルキルハライド、 例えばメチルクロライドまたはアルキルスルフェート、例えばジメチルスルフェ ートである。後者の場合には、エステルクオート/グリセリド混合物は、毒性の ジアルキルスルフェートを含む場合がある。全ての例で実証されているように、 四級化は、有機溶媒、例えばイソプロパノールの存在下に行われる。 米国特許第A-5 463 094号明細書には、第四アンモニウムスルフェートおよび エステルアミンスルフェートが記載されている。これらは溶媒の不存在下に製造 される。四級化剤は、それ自体有利(反応性)であるジメチルスルフェートであ る。得られるエステルクオート中の毒性の残余のジアルキルスルフェートを避け るために、ジアルキルスルフェートは化学量論的量未満で使用される。しかしな がら、これによって、エステルクオートは多かれ少なかれ出発化合物を含有する 結果となる。その分離および純粋なエステルクオート化合物の製造が可能な場合 であっても、それは複雑であり、経費がかかる。 最後に、チェコスロバキア特許第B-246 133号明細書およびチェコスロバキア 特許第B-264 073号明細書を特筆することができ、これらにはエタノールアミン エステルスルフェートが同様に記載されている。それぞれの場合においてジメチ ルスルフェートを使用して製造されるこれらのエステルクオートも上記の欠点を 有している。 この度、その他の成分を用いないでも低融点を有するエステルクオート化合物 が見いだされた。さらに、これらは容易に水に溶解し、その製造に起因する毒性 の成分を有していない。本発明によるこのエステルクオート化合物は、以下の式 (1) (式中、 RCOは、6〜22個の炭素原子、好ましくは8〜18個の炭素原子を有する脂肪族アシ ル基であり、 R1は、メチル基であり、 R2は、C1-C6-アルキル基であり、 R3は、C3-C6-アルキル基であり、そして X-は、ハロゲンアニオンである) に相当する。 式(1)で表される本発明による好ましいエステルクオートは、RCOが上記の アシル基であり、R1がメチル基であり、R2がC1-C4-アルキル基であり、R3がC3-C4 - アルキル基であり、そしてX-が上記のアニオンであるものである。 式(1)で表される特に好ましいエステルクオートは、RCOが上記のアシル基 であり、そしてX-が、上記のアニオンであり、そしてR1、R2およびR3が以下のア ルキル基であるものである: R1 メチル、R2 メチル、R3 プロピル (エステルクオート1a)、 R1 メチル、R2 メチル、R3 ブチル (エステルクオート1b)、 R1 メチル、R2 プロピル、R3 プロピル (エステルクオート1c)、および R1 メチル、R2 ブチル、R3 ブチル (エステルクオート1d)。 R1、R2およびR3の好ましいアルキル基は、飽和または不飽和の、直鎖状または 分岐鎖状であり、特に好ましくは飽和であり直鎖状である。ハロゲンアニオンは 、好ましくはCl-である。脂肪族アシル基は、好ましくは上記の数の炭素原子を 有する脂肪アシル基である。これは飽和であるかまたは不飽和(好ましくはモノ 不飽和からトリ不飽和)であることができる。好ましい例は、カプリル酸、カプ リン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびオレイン酸のアシル基 およびヤシ油アシル、牛脂アシル、好ましくは硬化した牛脂アシル等である。脂 肪酸基は、場合によっては二種以上のアシル基の混合物、例えばC12およびC14- アシル(C12/14)、C16およびC18-アシル(C16/18)またはC12からC18-アシルであ る。 式(1)のエステルクオートを製造するための本発明による方法は、式(2) (式中、 CO、R2およびR3は、上記の意味である) で表されるカルボン酸エタノールアミンエステル化合物を、メチルハライド、好 ましくはメチルクロライドで、溶媒の不存在下にまたは溶媒としての水または水 と低級アルカノールの混合物の存在下に四級化することからなる。 従って、本発明による方法では、四級化は、上記の溶媒を使用して、またはい かなる溶媒も使用しないで、四級化剤としてのメチルハライドを用いて行われる 。 好ましい手段によれば、エステル化は、第一段階において行われ、そして得ら れるエステル化生成物を四級化する。従って、好ましい方法では、 a) 以下の式(3) (式中、R2およびR3は、上記の意味である) で表されるエタノールアミン化合物を、以下の式(4) RCO-OH (4) (式中、RC0は、上記の意味である) で表されるカルボン酸で、溶媒の不存在下にエステル化してカルボン酸エタノー ルアミンエステル化合物とし、そして b)段階a)で得られたエステル化生成物を上記したように四級化する。 本発明による方法を、以下に詳細に説明する:使用される特定の式(3)で表 されるエタノールアミンまたは式(2)で表されるエタノールアミンエステルは 、R2、R3およびRCOに対して式(1)に特定される意味を有する。同じことが、 式(4)の使用されるカルボン酸(脂肪酸)にもいえる。このエタノールアミン 化合物およびカルボン酸を有機溶媒またはその他の溶媒の不存在下に反応させて エステル化合物を形成させる。エステル化反応の温度は、100〜250℃、好ましく は130〜200℃である。反応成分である式(3)のエタノールアミンおよび式(4 )のカルボン酸は、1モルのエタノールアミンに対して0.8〜1.2モルのカルボン 酸、好ましくは1〜1.05モルのカルボン酸のモル比で使用される。エステル化触 媒は、エステル化反応を促進させるために使用することができる。好ましくは酸 性触媒、より好ましくはハロゲン化水素酸、例えば塩酸;リン酸、例えば次亜リ ン酸またはオルトリン酸;硫酸およびスルホン酸、例えばメタンスルホン酸、パ ラトルエンスルホン酸またはドデシルベンゼンスルホン酸である。リン酸および スルホン酸が好ましい。酸性触媒の量は、一般に使用されるエタノールアミンの 重量を基準として、0.05〜0.5重量%である。反応温度および反応成分の種類に 応じて、反応は大気圧下またはそれ自身によって確立される圧力下において進め られる。反応の際に、不活性ガス雰囲気、例えば窒素雰囲気を保持することが好 ましい。さらに、例えば不活性ガス流および/または減圧を使用して、反応混合 物から反 応水を取り除くことが好ましい。エステル化反応に続いて、ガスクロマトグラフ ィー分析または酸価の測定を行うことが有利である。反応時間は、一般に5〜15 時間の範囲である。場合によっては水で洗浄される、得られるエステル化生成物 は、室温で液状からワックス状であり、そして本質的に式(2)の所望のカルボ ン酸エタノールアミンエステル化合物からなる。 本発明による四級化反応は、好ましくは上記のエステル化反応により得られる エステルアミン生成物を用いて行われる。他の方法で得られるか、または市販さ れている式(2)のエステルアミン生成物も使用することができる。この四級化 は、溶媒の不存在下にまたは上記の溶媒の存在下に、メチルハライドを使用して 行われ、その際第一の場合(溶媒の不存在下の反応)では50〜200℃、好ましく は60〜150℃の温度を保持し、そして第二の場合(溶媒の存在下の反応)では40 〜100℃、好ましくは50〜80℃の温度を保持する。溶媒としての水/アルカノー ル混合物中では、アルカノールの割合は広範囲に変化してもよい。一般に、水と アルカノールとの混合物を基準とした百分率で、0〜70重量%、好ましくは3〜20 重量%のアルカノールである。好ましい低級アルカノールは、C1-C4-アルカノー ル、例えばメタノール、エタノール、プロパノールおよびイソプロパノールであ る。明らかにこの四級化は、得られる低融点エステルクオートのために、比較的 低温で行われる。さらにこれらの構造的に選択された化合物の特別な特性、言い 換えればその高い水溶性のために、この四級化は、溶媒として水だけを使用して 濃縮されているかまたは高度に濃縮されている水性生成物組成物を用いて行うこ ともできる。従って、溶液を基準とした百分率で、45重量%未満、好ましくは5 〜25重量%の量の溶媒(例えば水)を用いて、この四級化を行うことができる。 四級化されるエステルアミンは、そのままでまたは上記の溶液の形態で、気体状 メチルハライド、好ましくはメチルクロライドと一緒にされ、その際メチルハラ イドは(主に安全上の理由から)最高で10バール、好ましくは2〜8バールの圧力 となるような量で使用される。四級化反応に続いて、四級化の程度を連続的に測 定することが有利である。反応時間は、一般に5〜15時間である。四級化の終了 は、もはや圧力が減少せず、一定となることから明らかである。過剰のメチルハ ライドは、減圧し、場合によっては排気することによって容易に取り除かれる。 室温 でワックス状である得られるエステルクオートは、最高で80℃、一般に最高で70 ℃の融点を有しており、その温度で易流動性である(注ぐことができる)。 本発明による方法は、バッチ式または連続式のいずれでも行うことができる。 連続手段は、好ましくは少なくとも2、特に好ましくは2〜3のカスケードに配置 された攪拌タンクで行われる。ここでは、エステルアミンと、エステルアミンを 基準としてメチルハライドの変換率を約10〜30モル%とした後に、エステルアミ ンおよびメチルハライドを連続的に第一タンクに供給し、そして最終タンクから の生成物が所望の四級化度を有するように攪拌タンク中の生成組成物の滞留時間 を調節することが有利である。 メチルハライドを用いる本発明による四級化は、ジアルキルスルフェートを用 いる方法と比較すると、ジアルキルスルフェートとは対照的にメチルハライドを 反応生成物から容易にそして定量的に取り除くことができるので、四級化剤を問 題なく過剰に使用することもできるという大きな利点を有している。問題なく使 用することのできるメチルハライドを過剰に用いる場合には、さらなる利点とし て、反応速度が上昇し、そして変換率が高まる。本発明による第四エステルアミ ンハライドは、予期しないほどの低い融点を有しており、そしてこれらは、融点 を低下させる助剤、添加剤、溶媒等の不存在下においても低い融点を有している 。さらに、これらは良好な水溶性および生分解性を示し、そしてその特別な製造 方法のために、高純度で毒性成分および残留有機溶媒を含有しないで得られる。 この新規の低融点カチオン性界面活性剤は、高度に濃縮された(例えば90重量% の活性化合物を含有する)水溶液として得ることができ、これは高濃度の活性化 合物にもかかわらず、室温(15〜25℃)においても易流動性である。これらの優 れた特性のために、本発明によるエステルクオートは、カチオン性界面活性剤が 望まれる場合、例えば冒頭に記載した全ての適用分野であればどこにおいても特 に好適である。本発明によるこれらの用途は、好ましくは高い界面活性剤効果を 有する水性調製物の製造である。この新規のエステルクオートは、固形調製物を 製造するのにも特に好適である。この場合には、出発時点では本発明による新規 の生成物は溶融状態または溶液であり、そして生成物を固形状態、例えば粉末、 ペレット、顆粒等に変換するための通常の製造工程にこの溶融物または溶液を供 給 する。この種の工程は、例えば溶融物の場合には噴霧冷却または噴霧造粒であり 、そして溶液の場合には凝集または噴霧乾燥である。場合によっては、調製物の 製造に助剤を用いてもよい。 本発明を例および比較例に基づいてさらに詳細に説明する。 例1 N,N-ジプロピル-N-メチル−[1-オキソドデシル(テトラデシル)オキシエチル]ア ンモニウムクロライド 温度計、攪拌機およびブリッジ形状の蒸留装置を備えた三口フラスコに、612g (3モル)のラウリン酸および445g(3モル)のジプロピルエタノールアミンを導入 し、そして窒素でフラッシュしながら160℃の内部温度まで加熱する。160℃で2 時間の後反応時間の後に、この混合物を1時間190℃に加熱する。さらに190℃で1 0時間攪拌して、残余の反応水を留去する。この手法において、1003gの黄色がか った油が得られる(アミン価29.8mlの0.1N HCl/g)。 得られる204g(0.6モル)のエステルアミンを1リットル容量の耐圧ガラス製オ ートクレーブに導入する。密閉したオートクレーブを120℃に加熱し、そして一 度に少量ずつ、ちようど十分なメチルクロライドを、圧力が5バールを越えない ように添加する。120℃、4〜5バールで7時間攪拌した後に、圧力を減少させ、物 理的に溶解したメチルクロライドを排気により取り除く(200ミリバール)。こ の手法において、234gの所望の第四アンモニウム化合物が、若干黄色がかった固 体の形態で得られる(融点69℃、カチオン性活性物質2.53ミリモルのN/g、純度9 5%)。 例2 N,N-ジブチル-N-メチル-[1-オキソドデシル(テトラデシル)オキシエチル]アンモ ニウムクロライド 温度計、攪拌機およびブリッジ形状の蒸留装置を備えた三口フラスコに、172g (0.85モル)のラウリン酸および145g(0.85モル)のジブチルエタノールアミンを 導入し、そして窒素でフラッシュしながら160℃の内部温度まで加熱する。160℃ で1時間の後反応時間の後に、この混合物を30分間190℃に加熱する。さらに 190℃で8時間攪拌して、残余の反応水を留去する。この手法において、302gの黄 色がかった油が得られる(アミン価27.6mlの0.1N HCl/g)。 得られる249g(0.69モル)のエステルアミンを1リットル容量の耐圧ガラス製 オートクレーブに導入する。密閉したオートクレーブを75〜80℃に加熱し、そし て一度に少量ずつ、ちようど十分なメチルクロライドを、圧力が5バールを越え ないように添加する。80℃、4〜5バールで12時間攪拌した後に、圧力を減少させ 、物理的に溶解したメチルクロライドを排気により取り除く(200ミリバール) 。この手法において、283gの所望の第四アンモニウム化合物が、若干黄色がかっ た固体の形態で得られる(融点54℃、カチオン性活性物質2.37ミリモルのN/g、 純度95%)。 例3 N,N-ジプロピル-N-メチル-[1-オキソドデシル(テトラデシル)オキシエチル]アン モニウムクロライド 286g(0.85モル)の例1のエステルアミンを36.5gの水と一緒に1リットル容量の 耐圧ガラス製オートクレーブに導入する。密閉したオートクレーブを60℃に加熱 し、そして一度に少量ずつ、ちようど十分なメチルクロライドを、圧力が5バー ルを越えないように添加する。60℃、4〜5バールで9時間攪拌した後に、圧力を 減少させ、物理的に溶解したメチルクロライドを排気により取り除く(200ミリ バール)。この手法において、361gの所望の第四アンモニウム化合物が、若干黄 色がかった注ぐことのできるシロップの形態で得られる(固形分含有量90%、純 度93%)。 比較例1 N,N,N-トリメチル-[1-オキソドデシル(テトラデシル)オキシエチル]アンモニウ ムクロライド 温度計、攪拌機およびブリッジ形状の蒸留装置を備えた三口フラスコに、1.15 kg(5.6モル)のラウリン酸を導入し、窒素でフラッシュしながら160℃の内部温度 まで加熱し、そして645g(7モル)のジメチルエタノールアミンを6時間かけて 連続的に滴下して加える。160℃で2時間の後反応時間の後に、この混合物を30分 間180℃に加熱する。さらに180℃で3時間攪拌して、残余の反応水を留去する。 過剰なアミンを取り除くために、この混合物をさらに3時間30ミリバールの圧力 で攪拌する。この手法において、1.56kgの黄色がかった油が得られる(アミン価 33.3mlの0.1N HCl/g)。 得られる365g(1.2モル)のエステルアミンを、74gのイソプロパノールととも に1リットル容量の耐圧ガラス製オートクレーブに導入する。密閉したオートク レーブを75〜80℃に加熱し、そして一度に少量ずつ、ちようど十分なメチルクロ ライドを、2時間かけて圧力が5バールを越えないように添加する。80℃、4〜5バ ールで6時間攪拌した後に、圧力を減少させ、物理的に溶解したメチルクロライ ドをロータリーエバポレーターで取り除く(80℃/200ミリバール)。この手法 において、所望の第四アンモニウム化合物が、85%濃度のイソプロパノールを含 有する若干黄色がかった残部の形態で得られる(融点53℃、カチオン性活性物質 2.12ミリモルのN/g、乾燥残部を基準として純度97%)。生成物の一部を減圧乾 燥キャビネット(100℃/100ミリバール)で乾燥する。173℃で分解して溶融す る粉末が得られる。 比較例2 N,N-ジエチル-N-メチル-[1-オキソドデシル(テトラデシル)オキシエチル]アンモ ニウムクロライド 温度計、攪拌機およびブリッジ形状の蒸留装置を備えた三口フラスコに、612g (3モル)のラウリン酸を導入し、窒素でフラッシュしながら160℃の内部温度まで 加熱し、そして439g(3.75モル)のジエチルエタノールアミンを5時間かけて連 続的に滴下して加える。160℃で2時間の後反応時間の後に、この混合物を30分間 180℃に加熱する。さらに180℃で8時間攪拌して、残余の反応水を留去する。過 剰なアミンを取り除くために、この混合物をさらに3時間20ミリバールの圧力で 攪拌する。この手法において、909gの黄色がかった油が得られる(アミン価32.4 mlの0.1N HCl/g)。 得られる371g(1.2モル)のエステルアミンを、76gのイソプロパノールとと もに1リットル容量の耐圧ガラス製オートクレーブに導入する。密閉したオート クレーブを75〜80℃に加熱し、そして一度に少量ずつ、ちようど十分なメチルク ロライドを、2時間かけて圧力が5バールを越えないように添加する。80℃、4〜5 バールで6時間攪拌した後に、圧力を減少させ、物理的に溶解したメチルクロラ イドをロータリーエバポレーターで取り除く(80℃/200ミリバール)。この手 法において、所望の第四アンモニウム化合物が、85%濃度のイソプロパノールを 含有する若干黄色がかった残部の形態で得られる(融点53℃、カチオン性活性物 質2.36ミリモルのN/g、乾燥残部を基準として純度99%)。生成物の一部を減圧 乾燥キャビネット(100℃/100ミリバール)で乾燥する。155℃で分解して溶融 する粉末が得られる。 比較例3 N,N-ジオクチル-N-メチル-[1-オキソドデシル(テトラデシル)オキシエチル]アン モニウムクロライド 温度計、攪拌機およびブリッジ形状の蒸留装置を備えた三口フラスコに、36.4 g(0.18モル)のラウリン酸および49g(0.18モル)のジオクチルエタノールアミン を導入し、そして窒素でフラッシュしながら160℃の内部温度まで加熱する。160 ℃で1時間の後反応時間の後に、この混合物を30分間190℃に加熱する。さらに19 0℃で11時間攪拌して、残余の反応水を留去する。この手法において、82gの黄色 がかった油が得られる(アミン価20.7mlの0.1N HCl/g)。 得られる50g(0.1モル)のエステルアミンを、13.8gのイソプロパノールとと もに1リットル容量の耐圧ガラス製オートクレーブに導入する。密閉したオート クレーブを75〜80℃に加熱し、そして一度に少量ずつ、ちようど十分なメチルク ロライドを、2時間かけて圧力が5バールを越えないように添加する。80℃、4〜5 バールで3日間攪拌した後に、圧力を減少させ、物理的に溶解したメチルクロラ イドをロータリーエバポレーターで取り除く(80℃/200ミリバール)。この手 法において、所望の第四アンモニウム化合物が、イソプロパノール中の85%濃度 の混合物として若干黄色がかった油の形態で得られる(カチオン性活性物質1.62 ミリモルのN/g、乾燥残部を基準として純度92%)。生成物の一部を減圧乾 燥キャビネット(100℃/100ミリバール)で乾燥する。93〜95℃で溶融する固体 が得られる。 比較例4 N-メチル-[1-オキソドデシル(テトラデシル)オキシエチル]モルホリニウムクロ ライド 温度計、攪拌機およびブリッジ形状の蒸留装置を備えた三口フラスコに、652g (3.2モル)のラウリン酸および417g(3.2モル)のヒドロキシエチルモルホリンを 導入し、そして窒素でフラッシュしながら160℃の内部温度まで加熱する。160℃ で1時間の後反応時間の後に、この混合物を30分間190℃に加熱する。さらに190 ℃で29時間攪拌して、残余の反応水を留去する。この手法において、1012gの黄 色がかった油が得られる(アミン価30.8mlの0.1N HCl/g)。 得られる195g(0.6モル)のエステルアミンを、72gのイソプロパノールととも に1リットル容量の耐圧ガラス製オートクレーブに導入する。密閉したオートク レーブを75〜80℃に加熱し、そして一度に少量ずつ、ちようど十分なメチルクロ ライドを、2時間かけて圧力が5バールを越えないように添加する。80℃、4〜5バ ールで38時間攪拌した後に、圧力を減少させ、物理的に溶解したメチルクロライ ドをロータリーエバポレーターで取り除く(80℃/200ミリバール)。この手法 において、所望の第四アンモニウム化合物が、イソプロパノール中の80%濃度の 混合物として若干黄色がかった油の形態で得られる(カチオン性活性物質2.05ミ リモルのN/g、乾燥残部を基準として純度94%)。生成物の一部を減圧乾燥キャ ビネット(100℃/100ミリバール)で乾燥する。150℃を越えて溶融する固体が 得られる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成9年9月26日(1997.9.26) 【補正内容】 明細書 低融点エステルクオート 本発明は、低融点の第四カルボン酸エタノールアミンエステルクロライド、そ の製造方法および使用方法に関する。 エステルクオート(quat)ともいわれる第四カルボン酸エタノールアミンエステ ル塩は、多くの用途に使用することのできる非常に効果的なカチオン性界面活性 剤である。従って、これらの界面活性剤は、例えば、繊維柔軟化剤、化粧品基礎 材料、防汚および汚れの再堆積に関する活性化合物、帯電防止組成物、紡織仕上 げ剤、殺虫剤および相間移動触媒として好適である。その生分解性のために、こ れらのエステルクオートは生物学的にも有利なので、最近これらは昔からの脂肪 アルキルクオート、例えばジステアリルジメチルアンモニウムクロライドから実 質的に取って代わってきている。 貯蔵、移送およびさらなる加工に関しては、室温ですでに液状であるかまたは 少なくとも低融点を有していることがエステルクオートには求められる。さらに 、これらはいかなる毒性の化合物も含まず、そして特に最終調製物へのさらなる 加工に関しては、これらは容易に水に溶解するか、または水に分散するべきであ る。さらに、できるだけ高い純度が望まれる。 ドイツ特許出願公開第A-37 10 064号明細書には、室温ですでにペースト状( ワックス状)のコンシステンシーを有するので、低い融点を有するハロゲン化物 および硫酸塩の形態の第四エステルアミンが記載されている。 R1、R2およびR3の好ましいアルキル基は、飽和または不飽和の、直鎖状または分 岐鎖状であり、特に好ましくは飽和であり直鎖状である。ハロゲンアニオンは、 Cl-である。脂肪族アシル基は、好ましくは上記の数の炭素原子を有する脂肪ア シル基である。これは飽和であるかまたは不飽和(好ましくはモノ不飽和からト リ不飽和)であることができる。好ましい例は、カプリル酸、カプリン酸、ラウ リン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびオレイン酸のアシル基およびヤシ油 アシル、牛脂アシル、好ましくは硬化した牛脂アシル等である。脂肪酸基は、場 合によっては二種以上のアシル基の混合物、例えばC12およびC14-アシル(C12/1 4 )、C16およびC18-アシル(C16/18)またはC12からC18-アシルである。 式(1)のエステルクオートを製造するための本発明による方法は、式(2) (式中、 RCO、R2およびR3は、上記の意味である) で表されるカルボン酸エタノールアミンエステル化合物を、メチルクロライドで 、溶媒の不存在下にまたは溶媒としての水または水と低級アルカノールの混合物 の存在下に四級化することからなる。 従って、本発明による方法では、四級化は、上記の溶媒を使用して、またはい かなる溶媒も使用しないで、四級化剤としてのメチルクロライドを用いて行われ る。 好ましい手段によれば、エステル化は、第一段階において行われ、そして得ら れるエステル化生成物を四級化する。従って、好ましい方法では、 a) 以下の式(3) (式中、R2およびR3は、上記の意味である) で表されるエタノールアミン化合物を、以下の式(4) RCO-OH (4) (式中、RCOは、上記の意味である) で表されるカルボン酸で、溶媒の不存在下にエステル化してカルボン酸エタノー ルアミンエステル化合物とし、そして b)段階a)で得られたエステル化生成物を上記したように四級化する。 本発明による方法を、以下に詳細に説明する: 反応時間は、一般に5〜15時間の範囲である。場合によっては水で洗浄される 、得られるエステル化生成物は、室温で液状からワックス状であり、そして本質 的に式(2)の所望のカルボン酸エタノールアミンエステル化合物からなる。 本発明による四級化反応は、好ましくは上記のエステル化反応により得られる エステルアミン生成物を用いて行われる。他の方法で得られるか、または市販さ れている式(2)のエステルアミン生成物も使用することができる。この四級化 は、溶媒の不存在下にまたは上記の溶媒の存在下に、メチルクロライドを使用し て行われ、その際第一の場合(溶媒の不存在下の反応)では50〜200℃、好まし くは60〜150℃の温度を保持し、そして第二の場合(溶媒の存在下の反応)では4 0〜100℃、好ましくは50〜80℃の温度を保持する。溶媒としての水/アルカノー ル混合物中では、アルカノールの割合は広範囲に変化してもよい。一般に、水と アルカノールとの混合物を基準とした百分率で、0〜70重量%、好ましくは3〜20 重量%のアルカノールである。好ましい低級アルカノールは、C1-C4-アルカノー ル、例えばメタノール、エタノール、プロパノールおよびイソプロパノールであ る。明らかにこの四級化は、得られる低融点エステルクオートのために、比較的 低温で行われる。さらにこれらの構造的に選択された化合物の特別な特性、言い 換えればその高い水溶性のために、この四級化は、溶媒として水だけを使用して 濃縮されているかまたは高度に濃縮されている水性生成物組成物を用いて行うこ ともできる。従って、溶液を基準とした百分率で、45重量%未満、好ましくは5 〜25重量%の量の溶媒(例えば水)を用いて、この四級化を行うことができる。 四級化されるエステルアミンは、そのままでまたは上記の溶液の形態で、気体状 メチルクロライドと一緒にされ、その際メチルクロライドは(主に安全上の理由 から)最高で10バール、好ましくは2〜8バールの圧力となるような量で使用され る。四級化反応に続いて、四級化の程度を連続的に測定することが有利である。 反応時間は、一般に5〜15時間である。四級化の終了は、もはや圧力が減少せず 、一定となることから明らかである。過剰のメチルクロライドは、減圧し、場合 によっては排気することによって容易に取り除かれる。室温でワックス状である 得られるエステルクオートは、最高で80℃、一般に最高で70℃の融点を有してお り、その温度で易流動性である(注ぐことができる)。 本発明による方法は、バッチ式または連続式のいずれでも行うことができる。 連続手段は、好ましくは少なくとも2、特に好ましくは2〜3のカスケードに配置 された攪拌タンクで行われる。ここでは、エステルアミンと、エステルアミンを 基準としてメチルクロライドの変換率を約10〜30モル%とした後に、エステルア ミンおよびメチルクロライドを連続的に第一タンクに供給し、そして最終タンク からの生成物が所望の四級化度を有するように攪拌タンク中の生成組成物の滞留 時間を調節することが有利である。 メチルクロライドを用いる本発明による四級化は、ジアルキルスルフェートを 用いる方法と比較すると、ジアルキルスルフェートとは対照的にメチルクロライ ドは反応生成物から容易にそして定量的に取り除くことができるので、四級化剤 を問題なく過剰に使用することもできるという大きな利点を有している。問題な く使用することのできるメチルクロライドを過剰に用いる場合には、さらなる利 点として、反応速度が上昇し、そして変換率が高まる。本発明による第四エステ ルアミンクロライドは、予期しないほどの低い融点を有しており、そしてこれら は、融点を低下させる助剤、添加剤、溶媒等の不存在下においても低い融点を有 している。さらに、これらは良好な水溶性および生分解性を示し、そしてその特 別な製造方法のために、高純度で毒性成分および残留有機溶媒を含有しないで得 られる。この新規の低融点カチオン性界面活性剤は、高度に濃縮された(例えば 90重量%の活性化合物を含有する)水溶液として得ることができ、これは高濃度 の活性化合物にもかかわらず、室温(15〜25℃)においても易流動性である。こ れらの優れた特性のために、本発明によるエステルクオートは、カチオン性界面 活性剤の望まれる場合、例えば冒頭に記載した全ての適用分野であればどこにお いても特に好適である。本発明によるこれらの用途は、好ましくは高い界面活性 剤効果を有する水性調製物の製造である。この新規のエステルクオートは、固形 調製物を製造するのにも特に好適である。この場合には、出発時点では本発明に よる新規の生成物は溶融状態または溶液であり、そして生成物を固形状態、例え ば粉末、ペレット、顆粒等に変換するための通常の製造工程にこの溶融物または 溶液を供給する。 請求の範囲 4. 請求項1に記載の第四カルボン酸エタノールアミンエステルハライドを 製造する方法において、以下の式(2) (式中、 RCO、R2およびR3は、上記の意味である) で表されるカルボン酸エタノールアミンエステルを、メチルクロライドで、溶媒 の不存在下にまたは溶媒としての水または水と低級アルカノールの混合物の存在 下に四級化することからなる上記方法。 5. a)以下の式(3) (式中、R2およびR3は、上記の意味である) で表されるエタノールアミンを、以下の式(4) RCO-OH (4) (式中、RCOは、上記の意味である) で表されるカルボン酸で、溶媒の不存在下にエステル化してカルボン酸エタノー ルアミンエステル化合物とし、そして b) 段階a)で得られたエステル化生成物を、溶媒の不存在下にまたは溶媒と しての水または水と低級アルカノールの混合物の存在下にメチルクロライドで四 級化することからなる請求項4に記載の方法。 6. 四級化が、溶媒としての水と0〜70重量%の低級アルカノール(水とア ルカノールの混合物を基準とする)の存在下に、生成物溶液を基準として45重量 %未満の量の溶媒を使用して行われる請求項4または5に記載の方法。 7. 四級化が、50〜200℃の温度で溶媒の不存在下に行われるか、または四 級化が、40〜100℃の温度で溶媒の存在下に行われる請求項4〜6のいずれかに 記載の方法。 8. 四級化が、少なくとも2つのカスケード配置された攪拌タンクで連続的 に行われる請求項4〜7のいずれかに記載の方法。 9. 請求項1に記載のカルボン酸エタノールアミンエステルクロライドを、 高い界面活性剤効果を有する固体または水性調製物の製造に使用する方法。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年2月6日(1998.2.6) 【補正内容】 この度、その他の成分を用いないでも低融点を有するエステルクオート化合物 が見いだされた。さらに、これらは容易に水に溶解し、その製造に起因する毒性 の成分を有していない。本発明によるこのエステルクオート化合物は、以下の式 (1) (式中、 RCOは、6〜22個の炭素原子、好ましくは8〜18個の炭素原子を有する脂肪族アシ ル基であり、 R1は、メチル基であり、 R2およびR3は、同一であり、そしてC3-C6-アルキル基であり、そして X-は、ハロゲンアニオンである) に相当する。 式(1)で表される本発明による好ましいエステルクオートは、RCOが上記の アシル基であり、R1がメチル基であり、R2がC1-C4-アルキル基であり、R3がC3-C4 -アルキル基であり、そしてX-が上記のアニオンであるものである。 式(1)で表される特に好ましいエステルクオートは、RCOが上記のアシル基 であり、そしてX-が、上記のアニオンであり、そしてR1、R2およびR3が以下のア ルキル基であるものである: R1 メチル、R2 プロピル、R3 プロピル (エステルクオート1c)、および R1 メチル、R2 ブチル、R3 ブチル (エステルクオート1d)。 請求の範囲 1. 一般式(1) (式中、 RCOは、6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基であり、 R1は、メチル基であり、 R2およびR3は、同一であり、そしてC3-C6-アルキル基であり、そして X-は、ハロゲンアニオンである) で表される低融点第四カルボン酸エタノールアミンエステルハライド。 3. 式(1)において、RCOが6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基で あり、そしてX-がハロゲンアニオンであり、そしてR1、R2およびR3が以下のアル キル基である請求項1に記載の第四化合物: R1 メチル、R2 プロピル、R3 プロピル、または R1 メチル、R2 ブチル、R3 ブチル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ, VN,YU

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 一般式(1) (式中、 RCOは、6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基であり、 R1は、メチル基であり、 R2は、C1-C6-アルキル基であり、 R3は、C3-C6-アルキル基であり、そして X-は、ハロゲンアニオンである) で表される低融点第四カルボン酸エタノールアミンエステルハライド。 2. 式(1)において、RCOが6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基で あり、そしてX-がハロゲンアニオンであり、そしてR1がメチル基であり、R2がC1 -C4-アルキル基であり、そしてR3がC3-C4-アルキル基である請求項1に記載の第 四化合物。 3. 式(1)において、RCOが6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アシル基で あり、そしてX-がハロゲンアニオンであり、そしてR1、R2およびR3が以下のアル キル基である請求項1に記載の第四化合物: R1 メチル、R2 メチル、R3 プロピル、 R1 メチル、R2 メチル、R3 ブチル、 R1 メチル、R2 プロピル、R3 プロピル、または R1 メチル、R2 ブチル、R3 ブチル。 4. RCOが8から18個の炭素原子を有する脂肪族アシル基であり、そしてX- がCl-である請求項1〜3のいずれかに記載の第四化合物。 5. 請求項1に記載の第四カルボン酸エタノールアミンエステルハライドを 製造する方法において、以下の式(2)(式中、 RCO、R2およびR3は、上記の意味である) で表されるカルボン酸エタノールアミンエステルを、メチルハライドで、溶媒の 不存在下にまたは溶媒としての水または水と低級アルカノールの混合物の存在下 に四級化することからなる上記方法。 6. a) 以下の式(3) (式中、R2およびR3は、上記の意味である) で表されるエタノールアミンを、以下の式(4) RCO-OH (4) (式中、RCOは、上記の意味である) で表されるカルボン酸で、溶媒の不存在下にエステル化してカルボン酸エタノー ルアミンエステル化合物とし、そして b) 段階a)で得られたエステル化生成物を、溶媒の不存在下にまたは溶媒と しての水または水と低級アルカノールの混合物の存在下にメチルハライドで四級 化することからなる請求項5に記載の方法。 7. 四級化が、溶媒としての水と0〜70重量%の低級アルカノール(水とア ルカノールの混合物を基準とする)の存在下に、生成物溶液を基準として45重量 %未満の量の溶媒を使用して行われる請求項5または6に記載の方法。 8. 四級化が、メチルクロライドを用いて行われる請求項5〜7のいずれか に記載の方法。 9. 四級化が、50〜200℃の温度で溶媒の不存在下に行われるか、または四 級化が、40〜100℃の温度で溶媒の存在下に行われる請求項5〜8のいずれかに 記載の方法。 10. 四級化が、少なくとも2つのカスケード配置された攪拌タンクで連続的 に行われる請求項5〜9のいずれかに記載の方法。 11. 請求項1に記載のカルボン酸エタノールアミンエステルハライドを、高 い界面活性剤効果を有する固体または水性調製物の製造に使用する方法。
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