JP2001358781A - データ伝送方法及びデータ伝送装置 - Google Patents

データ伝送方法及びデータ伝送装置

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JP2001358781A
JP2001358781A JP2000179448A JP2000179448A JP2001358781A JP 2001358781 A JP2001358781 A JP 2001358781A JP 2000179448 A JP2000179448 A JP 2000179448A JP 2000179448 A JP2000179448 A JP 2000179448A JP 2001358781 A JP2001358781 A JP 2001358781A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伝送されるべきデータに基づいて8B/10B
変換及びワード同期データ付加を経て形成されたワード
列データが、シリアルデータとされて送出される伝送方
式をもって、ビット同期はとられているが、水平同期及
び垂直同期がとられていない複数のディジタル映像信号
を多重伝送できるものとする。 【解決手段】ビット同期はとられているが水平同期及び
垂直同期がとられていない複数のディジタル映像信号も
しくはそれらとビット付加信号との組合せに、多重化処
理を施して第1のワード列データを得、第1のワード列
データに8B/10B変換処理を施すとともに、それに
より順次得られる10ビットワードデータに基づく第2
のワード列データを形成し、第2のワード列データにお
ける複数のディジタル映像信号のうちの一つについての
特定の位置に対応する部分に、ワーード同期データを含
んだ付加ワードデータグループを挿入して、ワード同期
データを含んだ複合ワード列データを形成し、複合ワー
ド列データをシリアルデータに変換して、そのシリアル
データを伝送すべく送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の特許請求の範囲に記載
された発明は、複数のディジタル映像信号もしくは複数
のディジタル映像信号とビット付加信号との組合せに、
多重化処理を施してワード列データを得、そのワード列
データに、8ビット/10ビット変換,ワード同期デー
タの挿入等の処理を施し、さらに、シリアルデータに変
換して伝送すべく送出するデータ伝送方法及びその実施
に供されるデータ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報等の各種の信号情報をあらわす
情報データを含んだディジタルデータの伝送に関する分
野においては、ディジタルデータをシリアルデータと
し、そのシリアルデータに基づく電気信号を得て、それ
を同軸ケーブルあるいはツイステッドペアライン等が用
いられて形成された伝送路を通じて伝送するシステム、
あるいは、ディジタルデータをシリアルデータとし、そ
のシリアルデータを光信号に変換して、オプティカル・
ファイバーが用いられて形成された伝送路を通じて伝送
するシステム等が提案されている。
【0003】斯かるディジタルデータ伝送システムの一
つとして、ファイバーチャンネル・システム(Fibre Ch
annel System) と称されるものが知られている。このフ
ァイバーチャンネル・システムの如くのディジタルデー
タ伝送システムのもとで扱われるディジタルデータは、
送信側において、例えば、8ビット毎に10ビットへの
変換が行われ、その変換が予め用意された変換テーブル
に従うものとされる、8ビット/10ビット変換(8B
/10B変換)処理が施されるとともに、10もしくは
20ビットワード列データを形成するものとされる。そ
して、実際に伝送されるのは、8B/10B変換が行わ
れて形成される10もしくは20ビットワード列データ
に、さらにパラレルデータをシリアルデータに変換する
パラレル/シリアル変換(P/S変換)処理が施されて
得られるシリアルデータとされる。
【0004】これに対して、受信側においては、受信さ
れたシリアルデータに、シリアルデータをパラレルデー
タに変換するシリアル/パラレル変換(S/P変換)処
理が施されて、10もしくは20ビットワード列データ
が形成され、その10もしくは20ビットワード列デー
タに、10ビット毎に8ビットへの変換が行われ、その
変換が予め用意された変換テーブルに従うものとされ
る、10ビット/8ビット変換(10B/8B変換)処
理が施される。そして、10B/8B変換が行われて形
成されるワード列データから、元のディジタル映像信号
が再生される。
【0005】このような伝送されるべきディジタルデー
タに8B/10B変換が施されて行われるデータ伝送
は、選択された内容を有する10ビットワードが用いら
れることにより、良好な伝送品質をもたらすものとして
認識されている。
【0006】また、ファイバーチャンネル・システムの
如くのディジタルデータ伝送システムのもとで、例え
ば、10ビットワード列データとして伝送されるディジ
タルデータは、その一例を挙げると、図16に示される
如くの、“フレーム”と称される最小の独立したパケッ
トが形成されるデータフォーマットに従うものとされ
る。図16に示される“フレーム”にあっては、全体が
2148バイトで構成されており、その内容は、4バイ
ト構成のフレームスタート部分,24バイト構成のフレ
ームヘッダ部分,64バイト構成のオプショナルヘッダ
部分,2048バイト構成のペイロード部分,4バイト
構成のエラーチェック部分及び4バイト構成のフレーム
エンド部分が順次連なるものとなっている。
【0007】これらの“フレーム”を構成する各部分の
うちの2048バイトのペイロード部分が、信号情報を
あらわす10ビットワード列データを格納する。即ち、
10ビットワード列データが伝送されるにあたっては、
送信側において、ペイロード部分に最大で2048バイ
トの10ビットワード列データを格納した“フレーム”
が多数形成され、それらが順次送出され、受信側におい
ては、順次到来する多数の“フレーム”の夫々における
ペイロード部分から、10ビットワード列データを取り
出す。
【0008】このような10ビットワード列データにお
ける10ビット構成のワードの夫々は、それを構成する
10ビットが、“1”の数が“0”の数より多いもの,
“0”の数が“1”の数より多いもの、もしくは、
“1”の数と“0”の数とが等しいものとなる。斯かる
“1”及び“0”の夫々の数の状態をあらわすにあたっ
て、例えば、ランニング・ディスパリティ(Running Di
sparity : RD)という考え方が導入されており、
“1”の数が“0”の数より多いとき、ランニング・デ
ィスパリティ(RD)が正であると言い、また、“0”
の数が“1”の数より多いとき、RDが負であると言
い、さらに、“1”の数と“0”の数とが等しいとき、
RDがニュートラルであると言う。そして、“1”の数
が“0”の数より多いワードデータはRDを正とするワ
ードデータ,“0”の数が“1”の数より多いワードデ
ータはRDを負とするワードデータ,“1”の数と
“0”の数とが等しいワードデータはRDをニュートラ
ルとするワードデータ(ニュートラル・ワードデータ)
と称される。
【0009】また、前述の如くにして10ビットワード
列データが伝送されるに際しては、受信側において10
ビットワード列データについて行われる10B/8B変
換にあたり、10ビット構成の各ワードデータを的確に
把握することが要され、そのため、送信側において、シ
リアルデータとされて伝送される10ビットワード列デ
ータが、ワード同期データの挿入が適宜なされたものと
される。このワード同期データは、10ビット構成のワ
ードデータではあるが、情報伝達を行う10ビット構成
のワードデータとしては用いられない特定のコードを有
するものとされる。そして、ワード同期データは、挿入
されるに際して、直前のワードデータがRDを負とする
ものであるとき、RDを正とするものとされ、また、直
前のワードデータがRDを正とするものであるとき、R
Dを負とするものとされる。
【0010】このようなワード同期データは、例えば、
K28.5というコードネームで呼ばれる10ビット構
成のワードデータDS10とされる。図17は、K2
8.5というコードネームで呼ばれる10ビット構成の
ワードデータDS10を示し、このワードデータDS1
0は、その直前に配されたワードデータによるRDであ
るCRDが負(−)であるとき、RDを正とする“00
11111010”とされ、また、直前に配されたワー
ドデータによるRDであるCRDが正(+)であると
き、RDを負とする“1100000101”とされる
(以後、“0011111010”を+K28.5と言
い、また、“1100000101”を−K28.5と
言う)。
【0011】一方、映像信号の分野においては、その伝
送に関連して伝達情報の多様化及び再生画像の高品質化
を実現する観点等から、映像信号のディジタル伝送化が
図られている。そして、映像信号のディジタル伝送化の
ための規格化されたディジタル映像信号が提案されてお
り、例えば、4:2:2コンポーネントディジタル映像
信号(D1信号),4fscコンポジットディジタル映
像信号(D2信号)等が知られている。これらD1信
号,D2信号等は、例えば、映像信号における輝度信号
成分をあらわす10ビットワード列データとされたYデ
ータ系列と、映像信号における色差信号成分をあらわす
10ビットワード列データとされたCB /CR データ系
列とに、ワード多重処理が施されるとともに、その結果
得られるワード多重データ系列のうちの所定の部分が、
タイミング基準コードデータ(SAV:Start of Activ
e Video 及びEAV:End of Active Video)により置換
されて得られるものとされる。SAV及びEAVは、ワ
ード同期データの役割を果たす。
【0012】例えば、D1信号を構成するデータ系列
は、10ビットワード列データの形式をとり、例えば、
図18に示される如くのデータフォーマットに従うもの
とされる。図18には、D1信号における各ライン期間
中のラインブランキング期間及びその前後における映像
データ期間の一部に対応する部分が示されている。斯か
る部分においては、各映像データ期間に対応する部分の
直前に、各々が10ビット構成とされる4ワード(3F
F,000,000,XYZ)から成るタイミング基準
コードデータであるSAVが配されるとともに、各映像
データ期間に対応する部分の直後に、各々が10ビット
構成とされる4ワード(3FF,000,000,XY
Z)から成るタイミング基準コードデータであるEAV
が配される。3FF及び000は16進表示された固定
値情報であり、XYZは16進表示された可変値情報で
あって、フィールドの識別,フィールドブランキング期
間の識別、及び、SAV及びEAVの識別を示す。
【0013】斯かる図18に示される如くの10ビット
ワード列データを形成するD1信号は、伝送されるに際
しては、P/S変換処理によりシリアルデータに変換さ
れて送出される。そして、受信側においては、受信され
たシリアルデータ中のSAVもしくはEAVに基づく部
分が検出され、それによりワード同期がとられるもとで
S/P変換処理が施されて、D1信号が再生される。
【0014】また、画像情報をあらわすディジタルデー
タ、即ち、ディジタル画像情報データは、通常、データ
量が膨大なものとなるので、例えば、その伝送,記録等
が行われるにあたっては、データの品質を実質的に低下
させることなくデータ量を低減させることができるデー
タ圧縮が施されたものとされることが望まれる。それゆ
え、ディジタル画像情報データについて、そのデータ量
を低減させるためのデータ圧縮技術の研究開発が種々行
われてきているが、それらの成果の一つとして、画像情
報、特に、動画情報をあらわすディジタルデータである
ディジタル画像情報データについてのデータ圧縮に関し
て、それを実施する手法として、国際標準化団体のもと
における技術委員会の傘下の作業部会であるMPEG
(Moving Picture Experts Group) によって検討され、
規格として承認された、MPEGと称される標準方式が
提案されている。
【0015】このMPEGと称される標準方式にあって
は、ディジタル画像情報データに高能率符号化によるデ
ータ圧縮が施されることになるが、ディジタル画像情報
データについてのMPEGに従った高能率符号化による
データ圧縮が行われる場合には、極めて高い圧縮率のデ
ータ圧縮を実現でき、しかも、データ圧縮が施されたデ
ィジタル画像情報データに基づいて再生される画像を高
品質なものとすることができる利点が得られる。従っ
て、ディジタル・ビデオカメラ,ディジタル・ビデオテ
ープレコーダ等の業務用あるいは家庭用電子機器の分野
において、MPEGに従った高能率符号化によるデータ
圧縮が施されたディジタル画像情報データ(MPEG画
像情報データ)を取り扱うものが増加していく傾向にあ
る。MPEG画像情報データは、一般に、8ビットワー
ド列データを形成するものとされる。
【0016】このようなMPEG画像情報データの如く
の圧縮されたディジタル映像信号データ、さらには、そ
れに音声データが加えられて成る圧縮されたディジタル
映像及び音声信号データを、シリアルデータとして伝送
路を通じて伝送するにあたって用いられるべく開発され
たインターフェースとして、SDTI(Serial DataTra
nsport Interface)と称されるものが提案されている。
このSDTIは、米国のSMPTE(Society of Motio
n Picture and Television Engineers:映画テレビジョ
ン技術者協会) により“SMPTE 305M”をもっ
て規格化されている。
【0017】SDTIのもとにおける信号フォーマット
(SDTI信号フォーマット)にあっても、必要に応じ
て、各ライン期間中にタイミング基準コードデータが配
される。そして、圧縮されたディジタル映像信号データ
もしくは映像及び音声信号データの伝送に用いられるS
DTI信号フォーマットに従って形成されたディジタル
信号(SDTI信号)も、パラレルデータからシリアル
データに変換され、電気信号あるいは光信号とされる伝
送信号の形で伝送される。
【0018】上述の如くのD1信号,D2信号,SDT
I信号等のディジタル映像信号の伝送についても、送信
側において、伝送されるべきディジタル映像信号に対す
る8B/10B変換及びワード同期データの付加が行わ
れて、伝送されるべきディジタル映像信号に基づく、8
B/10B変換処理が施されるとともにワード同期デー
タを含むものとされたワード列データが形成され、その
ワード列データがシリアルデータに変換されて送出され
る伝送方式、をもって行われるようにされることが、例
えば、送受信回路を構成するにあたって既存の集積回路
(IC)素子等を有効に利用できる観点から望まれると
ころとなる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに、送信側
において、伝送されるべきディジタル映像信号に基づい
て、8B/10B変換処理が施されるとともにワード同
期データを含むものとされたワード列データが形成さ
れ、そのワード列データがシリアルデータに変換されて
送出される伝送方式をもっての、D1信号,D2信号,
SDTI信号等のディジタル映像信号の伝送が望まれる
もとにあって、一つのディジタル映像信号のみならず、
複数のディジタル映像信号を多重して伝送でき、特に、
複数のディジタル映像信号が、ビット同期はとられてい
るが、水平同期(ライン同期)及び垂直同期(フレーム
同期)はとられていない場合にも、それらを多重して伝
送できることになれば、D1信号,D2信号,SDTI
信号等のディジタル映像信号の効率的な利用が図られ、
さらには、その利用範囲の拡大が図られることになる。
そして、D1信号,D2信号,SDTI信号等のディジ
タル映像信号の効率的な利用あるいは利用範囲の拡大等
は、例えば、業務用あるいは家庭用電子機器の分野にお
ける技術の更なる発展をもたらすことになる。
【0020】しかしながら、従来にあっては、送信側に
おいて、伝送されるべきデータに基づいて、8B/10
B変換処理が施されるとともにワード同期データを含む
ものとされたワード列データが形成され、そのワード列
データがシリアルデータに変換されて送出される伝送方
式をもって、複数のD1信号,D2信号,SDTI信号
等のディジタル映像信号を、それがビット同期はとられ
ているが水平同期及び垂直同期はとられていない場合に
あっても、比較的容易に整えることができる手段によ
り、多重伝送することができる伝送システムを実現させ
た具体例は見当たらない。また、このようにして複数の
D1信号,D2信号,SDTI信号等のディジタル映像
信号を、それがビット同期はとられているが水平同期及
び垂直同期はとられていない場合にあっても、比較的容
易に整えることができる手段により、多重伝送すること
ができる伝送システムに関する技術について記載された
文献等も見出せない。
【0021】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、伝送されるべきデータに基づいて、
8B/10B変換処理が施されるとともにワード同期デ
ータを含むものとされたワード列データが形成され、そ
のワード列データがシリアルデータに変換されて送出さ
れる伝送方式をもって、ビット同期はとられているが水
平同期及び垂直同期はとられていない、各々が、例え
ば、D1信号,D2信号,SDTI信号等とされる複数
のディジタル映像信号を、比較的容易に整えることがで
きる手段により伝送することができる、データ伝送方法
及びその実施に供されるデータ伝送装置を提供する。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項10までのいずれかに記載さ
れた発明に係るデータ伝送方法は、ビット同期はとられ
ているが水平同期及び垂直同期がとられていない複数の
ディジタル映像信号もしくはそれらとビット付加信号と
の組合せに、多重化処理を施して第1のワード列データ
を得、第1のワード列データに8B/10B変換処理を
施すとともに、8B/10B変換処理により順次得られ
る10ビットワードデータに基づく第2のワード列デー
タを形成し、第2のワード列データにおける複数のディ
ジタル映像信号のうちの一つについての特定の位置に対
応する部分に、予め設定されたコードを有するワード同
期データを含んだ付加ワードデータグループを挿入する
ことにより、ワード同期データを含んだ複合ワード列デ
ータを形成し、複合ワード列データをシリアルデータに
変換して、そのシリアルデータを伝送すべく送出するも
のとされる。
【0023】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項3に記載された発明に係るデータ伝送方法は、付加ワ
ードデータグループを挿入する第2のワード列データに
おける複数のディジタル映像信号のうちの一つについて
の特定の位置に対応する部分を、第2のワード列データ
における複数のディジタル映像信号のうちの一つのライ
ンブランキング期間内におけるタイミング基準コードデ
ータの直前に対応する部分に設定するものとされる。
【0024】さらに、特に、本願の特許請求の範囲にお
ける請求項5に記載された発明に係るデータ伝送方法
は、複数のディジタル映像信号とビット付加信号との組
合せを、3チャンネルの10ビットワード列データのデ
ータ形式をとるディジタル映像信号と2ビット付加デー
タとし、それに基づく第1のワード列データを16ビッ
トワード列データとするとともに、第2のワード列デー
タを20ビットワード列データとし、付加ワードデータ
グループを、ワード同期データが20ビットワードを形
成するものとして、複合ワード列データを、複合20ビ
ットワード列データとするものとされる。
【0025】また、本願の特許請求の範囲における請求
項11から請求項13までのいずれかに記載された発明
に係るデータ伝送装置は、ビット同期はとられているが
水平同期及び垂直同期がとられていない複数のディジタ
ル映像信号もしくはそれらとビット付加信号との組合せ
に、多重化処理を施して第1のワード列データを得るデ
ータ多重手段と、データ多重手段から得られる第1のワ
ード列データに8B/10B変換処理を施すとともに、
8B/10B変換処理により順次得られる10ビットワ
ードデータに基づく第2のワード列データを形成する8
B/10B変換・ワード列データ形成手段と、8B/1
0B変換・ワード列データ形成手段から得られる第2の
ワード列データにおける複数のディジタル映像信号のう
ちの一つについての特定の位置に対応する部分に、予め
設定されたコードを有するワード同期データを含んだ付
加ワードデータグループを挿入することにより、ワード
同期データを含んだ複合ワード列データを形成するデー
タ挿入手段と、データ挿入手段から得られる複合ワード
列データをシリアルデータに変換して、シリアルデータ
を伝送すべく送出するデータ送出手段と、を備えて構成
される。
【0026】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項12に記載された発明に係るデータ伝送装置は、デー
タ挿入手段が、付加ワードデータグループを、第2のワ
ード列データにおける複数のディジタル映像信号のうち
の一つのラインブランキング期間内におけるタイミング
基準コードデータの直前に対応する部分に挿入するもの
とされて構成される。
【0027】上述の如くの本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1から請求項10までのいずれかに記載された
発明に係るデータ伝送方法によれば、ビット同期はとら
れているが水平同期及び垂直同期はとられていない、各
々が、例えば、D1信号,D2信号,SDTI信号等と
される複数のディジタル映像信号、もしくは、斯かる複
数のディジタル映像信号とビット付加信号との組合せに
基づき、8B/10B変換処理及び付加ワードデータグ
ループ挿入処理を経て形成され、シリアルデータに変換
されて送出される複合ワード列データには、それにおけ
る複数のディジタル映像信号のうちの一つについての特
定の位置に対応する部分に、ワード同期データを含んだ
付加ワードデータグループが挿入されていることにな
る。ワード同期データは、例えば、RDを正とするワー
ドデータDS10である+K28.5、もしくは、RD
を負とするワードデータDS10である−K28.5と
される。
【0028】付加ワードデータグループが挿入される、
第2のワード列データにおける複数のディジタル映像信
号のうちの一つについての特定の位置に対応する部分
は、例えば、本願の特許請求の範囲における請求項3に
記載された発明に係るデータ伝送方法の場合のように、
第2のワード列データにおける複数のディジタル映像信
号のうちの一つのラインブランキング期間内におけるタ
イミング基準コードデータの直前に対応する部分に設定
される。
【0029】そして、このような複合ワード列データが
変換されたシリアルデータを受ける受信側において、シ
リアルデータに変換されて伝送された複合ワード列デー
タ中のワード同期データが、複数のディジタル映像信号
もしくは複数のディジタル映像信号とビット付加信号と
を再生するための処理に必要とされるワード同期データ
として、適正に検出されることになるものとされる。ま
た、複合ワード列データに含まれるワード列データは、
8B/10B変換処理を経て得られるものとされること
により、選択された内容を有する10ビットワードが用
いられて形成され、良好な伝送品質をもたらすことにな
る。それゆえ、受信側にあっては、良好な伝送品質が得
られるもとで受信される複合ワード列データに基づく複
数のディジタル映像信号もしくは複数のディジタル映像
信号とビット付加信号との再生、のための処理に必要と
されるデータ同期状態が、確実に得られる状態が確保さ
れる。
【0030】斯かる本願の特許請求の範囲における請求
項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に
係るデータ伝送方法によれば、ワード同期データを含ん
だ付加ワードデータグループが挿入された複合ワード列
データのシリアルデータへの変換,変換されたシリアル
データの送信、さらには、受信側における、シリアルデ
ータの受信,受信されたシリアルデータの複合ワード列
データへの変換等を、例えば、ファイバーチャンネル・
システムのもとにおけるディジタル映像信号の送信及び
受信に用いられる伝送回路ディバイスを利用して行うこ
とができる。従って、伝送されるべきデータに基づい
て、8B/10B変換処理が施されるとともにワード同
期データを含むものとされたワード列データが形成さ
れ、そのワード列データがシリアルデータに変換されて
送出される伝送方式をもって、ビット同期はとられてい
るが水平同期及び垂直同期はとられていない、各々が、
例えば、複数のD1信号,D2信号,SDTI信号等と
される、複数のディジタル映像信号を、比較的容易に整
えることができる手段により伝送することができること
になる。
【0031】また、本願の特許請求の範囲における請求
項11から請求項13までのいずれかに記載された発明
に係るデータ伝送装置においては、データ送出手段によ
りシリアルデータに変換されて送出される、例えば、複
数のD1信号,D2信号,SDTI信号等とされる複数
のディジタル映像信号、もしくは、斯かる複数のディジ
タル映像信号とビット付加信号との組合せに基づき、8
B/10B変換処理及び付加ワードデータグループ挿入
処理を経て形成される複合ワード列データには、RDを
予め定められた正もしくは負とするワード同期データが
含まれていることになる。このようなワード同期データ
は、例えば、RDを正とするワードデータDS10であ
る+K28.5、もしくは、RDを負とするワードデー
タDS10である−K28.5とされる。
【0032】付加ワードデータグループ挿入処理を行う
データ挿入手段は、例えば、本願の特許請求の範囲にお
ける請求項12に記載された発明に係るデータ伝送装置
の場合のように、付加ワードデータグループを、第2の
ワード列データにおける複数のディジタル映像信号のう
ちのラインブランキング期間内におけるタイミング基準
コードデータの直前に対応する部分に挿入する。
【0033】そして、このような複合ワード列データが
変換されたシリアルデータを受ける受信側において、シ
リアルデータに変換されて伝送された複合ワード列デー
タ中のワード同期データが、複数のディジタル映像信号
もしくは複数のディジタル映像信号とビット付加信号と
を再生するための処理に必要とされるワード同期データ
として、適正に検出されることになるものとされる。ま
た、複合ワード列データに含まれるワード列データは、
8B/10B変換処理を経て得られるものとされること
により、選択された内容を有する10ビットワードが用
いられて形成され、良好な伝送品質をもたらすことにな
る。それゆえ、受信側にあっては、良好な伝送品質が得
られるもとで受信される複合ワード列データに基づく複
数のディジタル映像信号もしくは複数のディジタル映像
信号とビット付加信号との再生、のための処理に必要と
されるデータ同期状態が、確実に得られる状態が確保さ
れる。
【0034】斯かる本願の特許請求の範囲における請求
項11から請求項13までのいずれかに記載された発明
に係るデータ伝送装置によれば、ワード同期データを含
んだ付加ワードデータグループが挿入された複合ワード
列データのシリアルデータへの変換,変換されたシリア
ルデータの送信、さらには、受信側における、シリアル
データの受信,受信されたシリアルデータの複合ワード
列データへの変換等を、例えば、ファイバーチャンネル
・システムのもとにおけるディジタル映像信号の送信及
び受信に用いられる伝送回路ディバイスを利用して行う
ことができる。従って、伝送されるべきデータに基づい
て、8B/10B変換処理が施されるとともにワード同
期データを含むものとされたワード列データが形成さ
れ、そのワード列データがシリアルデータに変換されて
送出される伝送方式をもって、ビット同期はとられてい
るが水平同期及び垂直同期はとられていない、各々が、
例えば、D1信号,D2信号,SDTI信号等とされる
複数のディジタル映像信号を、比較的容易に整えること
ができる手段により伝送することができることになる。
【0035】
【発明の実施の形態】図1は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項10までのいずれかに記載さ
れた発明に係るデータ伝送方法の一例が実施される、本
願の特許請求の範囲における請求項11から請求項13
までのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送装置
の一例を示す。
【0036】図1に示される例にあっては、複数のディ
ジタル映像信号である3チャンネルのD1信号DVP
1,DVP2及びDVP3と、ビット付加信号である2
ビット付加データDAB(2)とが、データ多重部11
に供給される。3チャンネルのD1信号DVP1〜DV
P3の夫々は、例えば、図18に示される如くのデータ
系列の態様をとる10ビットワード列データを形成する
ディジタル信号であって、そのワード伝送レートを、例
えば、27MBpsとするパラレルデータとされる。ま
た、2ビット付加データDAB(2)は、2ビット構成
のワードが連なる2ビットワード列データであって、そ
のワード伝送レートが、例えば、27MBpsに選定さ
れる。
【0037】3チャンネルのD1信号DVP1〜DVP
3は、互いの間でビット同期はとられているが、水平同
期及び垂直同期はとられていない状態でデータ多重部1
1に供給され、また、2ビット付加データDAB(2)
は、3チャンネルのD1信号DVP1〜DVP3の夫々
とビット同期がとられた状態でデータ多重部11に供給
される。
【0038】データ多重部11においては、3チャンネ
ルのD1信号DVP1〜DVP3と2ビット付加データ
DAB(2)との組合せに多重化処理を施し、それによ
り、3チャンネルのD1信号DVP1〜DVP3と2ビ
ット付加データDAB(2)との組合せに基づく16ビ
ットワード列データDU(16)を得る。斯かる際に
は、データ多重部11に同時に供給される、3チャンネ
ルのD1信号DVP1〜DVP3の夫々における各ワー
ド(10ビット)と2ビット付加データDAB(2)に
おける各ワード(2ビット)との、合計10×3+2=
32ビットが、順次16ビットずつの2ワードに分割さ
れることにより、ワード伝送レートを27MBps×3
2/16=54MBpsとする16ビットワード列デー
タDU(16)が形成される。
【0039】この16ビットワード列データDU(1
6)は、図2に示される如くに、例えば、D1信号DV
P1を基準にして、D1信号DVP1の或るラインブラ
ンキング期間におけるタイミング基準コードデータSA
Vの第1ワードを形成する10ビットのうちの8ビット
と、D1信号DVP1のタイミング基準コードデータS
AVの第1ワードを形成する10ビットのうちの残り2
ビット及びD1信号DVP2の10ビットワードのうち
の6ビットと、から成る16ビットワード; D1信号
DVP2の10ビットワードのうちの残り4ビット及び
D1信号DVP3の10ビットワードのうちの4ビット
と、D1信号DVP3の10ビットワードのうちの残り
6ビット及び2ビット付加データDAB(2)の2ビッ
トワードを形成する2ビットと、から成る16ビットワ
ード; D1信号DVP1におけるタイミング基準コー
ドデータSAVの第2ワードを形成する10ビットのう
ちの8ビットと、D1信号DVP1のタイミング基準コ
ードデータSAVの第2ワードを形成する10ビットの
うちの残り2ビット及びD1信号DVP2の10ビット
ワードのうちの6ビットと、から成る16ビットワー
ド; D1信号DVP2の10ビットワードのうちの残
り4ビット及びD1信号DVP3の10ビットワードの
うちの4ビットと、D1信号DVP3の10ビットワー
ドのうちの残り6ビット及び2ビット付加データDAB
(2)の2ビットワードを形成する2ビットと、から成
る16ビットワード; D1信号DVP1におけるタイ
ミング基準コードデータSAVの第3ワードを形成する
10ビットのうちの8ビットと、D1信号DVP1のタ
イミング基準コードデータSAVの第3ワードを形成す
る10ビットのうちの残り2ビット及びD1信号DVP
2の10ビットワードのうちの6ビットと、から成る1
6ビットワード; ・・・・・ が、順次連なるものと
される。図2において、tは経過時間をあらわす(以下
において、同様)。
【0040】データ多重部11から得られる16ビット
ワード列データDU(16)は、8B/10B変換・ワ
ード列データ形成部12に供給される。8B/10B変
換・ワード列データ形成部12においては、先ず、デー
タ多重部11からの16ビットワード列データDU(1
6)に、8B/10B変換処理を施す。斯かる8B/1
0B変換処理は、16ビットワード列データDU(1
6)に対し、その各ワードを形成する16ビットを8ビ
ットずつの2個のビットグループに分割することによっ
て、8ビットずつの区分を行い、区分された8ビットの
夫々を、予め用意された変換テーブルに従って、10ビ
ットのデータに順次変換していくことにより行う。
【0041】続いて、8B/10B変換・ワード列デー
タ形成部12においては、8B/10B変換処理により
順次得られる10ビットのデータを2個ずつ重畳して導
出し、ワード伝送レートを54MBpsとする、20ビ
ットワード列データDM(20)を形成する。
【0042】この20ビットワード列データDM(2
0)は、図3に示される如くに、例えば、D1信号DV
P1を基準にして、D1信号DVP1の或るラインブラ
ンキング期間におけるタイミング基準コードデータSA
Vの第1ワードを形成する10ビットのうちの8ビット
が、8B/10B変換されて得られる10ビットデータ
である“DVP1の8ビットの10X”と、D1信号D
VP1のタイミング基準コードデータSAVの第1ワー
ドを形成する10ビットのうちの残り2ビット及びD1
信号DVP2の10ビットワードのうちの6ビットが、
8B/10B変換されて得られる10ビットデータであ
る“DVP1の2ビット+DVP2の6ビットの10
X”と、から成る20ビットワード; D1信号DVP
2の10ビットワードのうちの残り4ビット及びD1信
号DVP3の10ビットワードのうちの4ビットが、8
B/10B変換されて得られる10ビットデータである
“DVP2の4ビット+DVP3の4ビットの10X”
と、D1信号DVP3の10ビットワードのうちの残り
6ビット及び2ビット付加データDAB(2)の2ビッ
トワードを形成する2ビットが、8B/10B変換され
て得られる10ビットデータである“DVP3の6ビッ
ト+DAB(2)の10X”と、から成る20ビットワ
ード; D1信号DVP1におけるタイミング基準コー
ドデータSAVの第2ワードを形成する10ビットのう
ちの8ビットが、8B/10B変換されて得られる10
ビットデータである“DVP1の8ビットの10X”
と、D1信号DVP1のタイミング基準コードデータS
AVの第2ワードを形成する10ビットのうちの残り2
ビット及びD1信号DVP2の10ビットワードのうち
の6ビットが、8B/10B変換されて得られる10ビ
ットデータである“DVP1の2ビット+DVP2の6
ビットの10X”と、から成る20ビットワード; D
1信号DVP2の10ビットワードのうちの残り4ビッ
ト及びD1信号DVP3の10ビットワードのうちの4
ビットが、8B/10B変換されて得られる10ビット
データである“DVP2の4ビット+DVP3の4ビッ
トの10X”と、D1信号DVP3の10ビットワード
のうちの残り6ビット及び2ビット付加データDAB
(2)の2ビットワードを形成する2ビットが、8B/
10B変換されて得られる10ビットデータである“D
VP3の6ビット+DAB(2)の10X”と、から成
る20ビットワード; D1信号DVP1におけるタイ
ミング基準コードデータSAVの第3ワードを形成する
10ビットのうちの8ビットが、8B/10B変換され
て得られる10ビットデータである“DVP1の8ビッ
トの10X”と、D1信号DVP1のタイミング基準コ
ードデータSAVの第3ワードを形成する10ビットの
うちの残り2ビット及びD1信号DVP2の10ビット
ワードのうちの6ビットが、8B/10B変換されて得
られる10ビットデータである“DVP1の2ビット+
DVP2の6ビットの10X”と、から成る20ビット
ワード; ・・・・・ が、順次連なるものとされる。
【0043】8B/10B変換・ワード列データ形成部
12において形成された20ビットワード列データDM
(20)は、速度変換・データ挿入部13に供給され
る。速度変換・データ挿入部13には、20ビットワー
ド列データDM(20)に加えて、ワードデータ送出部
14から、10ビットワードデータを形成するワード同
期データを含んだ2個の20ビットワードデータによっ
て構成され、ワード伝送レートを、例えば、54.03
15MBpsとする付加ワードデータグループDWPが
供給され、また、ワードデータ送出部15から、10ビ
ットワードデータを形成するワード同期データを含んだ
2個の20ビットワードデータによって構成され、ワー
ド伝送レートを、例えば、54.0315MBpsとす
る付加ワードデータグループDWNが供給される。さら
に、速度変換・データ挿入部13には、D1信号DVP
1についての水平同期信号SH及び垂直同期信号SV,
D1信号DVP1のワードクロック信号に同期した、周
波数を27MHzとするクロックパルス信号CA、及
び、周波数を54.0315MHzとするクロックパル
ス信号CBも供給される。
【0044】そして、速度変換・データ挿入部13は、
8B/10B変換・ワード列データ形成部12からの、
ワード伝送レートを54MBpsとする20ビットワー
ド列データDM(20)に対して、そのワード伝送レー
トを54MBpsから、例えば、54.0315MBp
sに変換する速度変換を施すとともに、20ビットワー
ド列データDM(20)におけるD1信号DVP1の各
ラインブランキング期間内におけるタイミング基準コー
ドデータSAVの直前に対応する部分に、ワードデータ
送出部14からの10ビットワードデータを形成するワ
ード同期データを含んだ2個の20ビットワードデータ
から成る付加ワードデータグループDWP、もしくは、
ワードデータ送出部15からの10ビットワードデータ
を形成するワード同期データを含んだ2個の20ビット
ワードデータから成る付加ワードデータグループDWN
を挿入し、それにより、3チャンネルのD1信号DVP
1〜DVP3と2ビット付加データDAB(2)との組
合せに基づく、ワード伝送レートを54.0315MB
psとする複合20ビットワード列データDZ(20)
を形成する。
【0045】ここで、複合20ビットワード列データD
Z(20)のワード伝送レートが、54.0315MB
psとされるのは、以下の理由による。
【0046】D1信号は、その規格からして、1ライン
期間分が1716サンプルのデータで構成される。ま
た、1フレーム(2フィールド)期間は1/29.97
秒であり、1フレーム期間は525ライン期間に相当す
るので、1ライン期間は、1/29.97×1/525
=63.555...μ秒である。このようなもとで、
3チャンネルのD1信号DVP1〜DVP3と2ビット
付加データDAB(2)との組合せに多重化処理が施さ
れて得られる16ビットワード列データDU(16)に
8B/10B変換が施されて形成される20ビットワー
ド列データDM(20)の1ライン期間相当分に含まれ
る20ビットワード数は、1716×4/2=3432
ワードである。複合20ビットワード列データDZ(2
0)は、20ビットワード列データDM(20)の各ラ
インブランキング期間相当分に2個の20ビットワード
データから成る付加ワードデータグループDWPもしく
はDWNが加えられて形成されるので、複合20ビット
ワード列データDZ(20)の1ライン期間相当分に含
まれる20ビットワード数は、3432+2=3434
ワードとなる。従って、複合20ビットワード列データ
DZ(20)のワード伝送レートは、3434/63.
555...≒54.0315MBpsとなる。
【0047】斯かるもとで、8B/10B変換・ワード
列データ形成部12は、16ビットワード列データDU
(16)に8B/10B変換処理を施すとともに、8B
/10B変換処理により順次得られる10ビットワード
データに基づく20ビットワード列データDM(20)
を得るにあたり、その20ビットワード列データDM
(20)における、速度変換・データ挿入部13におい
て速度変換が施された後付加ワードデータグループDW
PもしくはDWNが挿入される部分の直前に位置するこ
とになる20ビットワードデータを形成し、付加ワード
データグループDWPもしくはDWNが連なることにな
る直前10ビットワードデータが、そのRDを正(+)
とするものか負(−)とするものかをあらわすRDデー
タDRDを送出して、そのRDデータDRDを速度変換
・データ挿入部13に供給する。
【0048】それにより、速度変換・データ挿入部13
は、20ビットワード列データDM(20)にワード伝
送レートを54MBpsから54.0315MBpsに
変換する速度変換を施して得た20ビットワード列デー
タに、付加ワードデータグループDWPもしくはDWN
を挿入するにあたり、RDデータDRDが、直前10ビ
ットワードデータがRDを負(−)とするものであるこ
とをあらわすとき、ワードデータ送出部14からの付加
ワードデータグループDWPを挿入し、また、RDデー
タDRDが、直前10ビットワードデータがRDを正
(+)とするものであることをあらわすとき、ワードデ
ータ送出部15からの付加ワードデータグループDWN
を挿入する。
【0049】図4は、速度変換・データ挿入部13につ
いての具体構成例を示す。この図4に示される例におい
ては、8B/10B変換・ワード列データ形成部12か
らの、ワード伝送レートを54MBpsとする20ビッ
トワード列データDM(20)が、スイッチ16に供給
される。スイッチ16には、スイッチ制御信号形成部1
7からの制御信号CSAも供給される。
【0050】スイッチ制御信号形成部17には、D1信
号DVP1についての水平同期信号SH及び垂直同期信
号SV,8B/10B変換・ワード列データ形成部12
からのRDデータDRD及び周波数を54.0315M
Hzとするクロックパルス信号CBが供給される。そし
て、スイッチ制御信号形成部17は、所定の期間毎、例
えば、1m秒間毎に状態変化を生じる制御信号CSAを
形成し、さらに、水平同期信号SH及び垂直同期信号S
Vに応じて、D1信号DVP1のラインブランキング期
間中のタイミング基準コードデータSAVの直前の位置
に同期した制御信号CSB、及び、RDデータDRDの
内容に応じた制御信号CSCを形成する。制御信号CS
Aは、例えば、1m秒間毎に、高レベルと低レベルとを
交互にとるものとされる。また、制御信号CSCは、例
えば、RDデータDRDが直前10ビットワードデータ
がRDを負(−)とするものであることをあらわすとき
高レベルをとり、RDデータDRDが直前10ビットワ
ードデータがRDを正(+)とするものであることをあ
らわすとき低レベルをとるものとされる。
【0051】スイッチ16にはメモリ部18とメモリ部
19とが接続されている。そして、スイッチ16は、制
御信号CSAに応じて、所定の期間毎、例えば、1m秒
間毎の切換えを行い、それにより、20ビットワード列
データDM(20)を、1m秒間毎にメモリ部18とメ
モリ部19とに交互に供給して、20ビットワード列デ
ータDM(20)についてのメモリ部18とメモリ部1
9とに対する振分供給を行う。
【0052】また、メモリ部18とメモリ部19とに関
連して、メモリ制御信号形成部20が設けられており、
メモリ制御信号形成部20には、周波数を27MHzと
するクロックパルス信号CAと周波数を54.0315
MHzとするクロックパルス信号CBとが供給される。
そして、メモリ制御信号形成部20は、クロックパルス
信号CAに基づいて、周波数を27×2=54MHzと
する書込制御信号QWを発生するとともに、クロックパ
ルス信号CBに基づいて、周波数を54.0315MH
zとする読出制御信号QRを発生し、書込制御信号QW
と読出制御信号QRとをメモリ部18及びメモリ部19
の両者に供給する。
【0053】それにより、メモリ部18においては、ス
イッチ16を通じて20ビットワード列データDM(2
0)が供給される期間において、20ビットワード列デ
ータDM(20)が、周波数を54MHzとする書込制
御信号QWに応じて、ワード伝送レートを54MBps
とする状態で書き込まれる。また、メモリ部19におい
ても、スイッチ16を通じて20ビットワード列データ
DM(20)が供給される期間において、20ビットワ
ード列データDM(20)が、周波数を54MHzとす
る書込制御信号QWに応じて、ワード伝送レートを54
MBpsとする状態で書き込まれる。従って、メモリ部
18及び19における、20ビットワード列データDM
(20)についてのワード伝送レートを54MBpsと
する状態での書込みが、スイッチ16の1m秒間毎の切
換えに従って交互に行われる。
【0054】メモリ部18に1m秒間に亙って書き込ま
れた20ビットワード列データDM(20)は、その次
の1m秒間のうちに、周波数を54.0315MHzと
する読出制御信号QRに応じて、ワード伝送レートを5
4.0315MBpsとする20ビットワード列データ
DZ’(20)としてメモリ部18から読み出され、ス
イッチ21に供給される。また、メモリ部19に1m秒
間に亙って書き込まれた20ビットワード列データDM
(20)も、その次の1m秒間のうちに、周波数を5
4.0315MHzとする読出制御信号QRに応じて、
ワード伝送レートを54.0315MBpsとする20
ビットワード列データDZ’(20)としてメモリ部1
9から読み出され、スイッチ21に供給される。
【0055】スイッチ21に関連して、スイッチ22が
設けられている。スイッチ22には、ワードデータ送出
部14からの10ビットワードデータを形成するワード
同期データを含んだ2個の20ビットワードから成る付
加ワードデータグループDWPと、ワードデータ送出部
15からの10ビットワードデータを形成するワード同
期データを含んだ2個の20ビットワードから成る付加
ワードデータグループDWNとが供給され、さらに、ス
イッチ制御信号形成部17からの制御信号CSCも供給
される。
【0056】そして、スイッチ22は、制御信号CSC
が高レベルをとるとき、即ち、8B/10B変換・ワー
ド列データ形成部12から送出されるRDデータDRD
が、直前10ビットワードデータがRDを負(−)とす
るものであることをあらわすとき、ワードデータ送出部
14からの付加ワードデータグループDWPを導出し
て、それをスイッチ21に供給し、また、制御信号CS
Cが低レベルをとるとき、即ち、8B/10B変換・ワ
ード列データ形成部12から送出されるRDデータDR
Dが、直前10ビットワードデータがRDを正(+)と
するものであることをあらわすとき、ワードデータ送出
部15からの付加ワードデータグループDWNを導出し
て、それをスイッチ21に供給する。
【0057】スイッチ21には、スイッチ制御信号形成
部17からの制御信号CSA及びCSBも供給される。
そして、スイッチ21は、制御信号CSA及びCSBに
応じて、メモリ部18から20ビットワード列データD
Z' (20)が読み出される期間において、先ず、D1
信号DVP1のラインブランキング期間内におけるタイ
ミング基準コードデータSAVの直前に対応するタイミ
ングをもって、スイッチ22から導出される、ワード伝
送レートを54.0315MBpsとする20ビットワ
ード列データであるワードデータ送出部14からの付加
ワードデータグループDWPもしくはワードデータ送出
部15からの付加ワードデータグループDWNを取り出
し、続いて、メモリ部18から読み出されるワード伝送
レートを54.0315MBpsとする20ビットワー
ド列データDZ' (20)を取り出す動作を繰り返し、
また、メモリ部19から20ビットワード列データD
Z'(20)が読み出される期間において、先ず、D1
信号DVP1のラインブランキング期間内におけるタイ
ミング基準コードデータSAVの直前に対応するタイミ
ングをもって、スイッチ22から導出される、ワード伝
送レートを54.0315MBpsとする20ビットワ
ード列データであるワードデータ送出部14からの付加
ワードデータグループDWPもしくはワードデータ送出
部15からの付加ワードデータグループDWNを取り出
し、続いて、メモリ部19から読み出されるワード伝送
レートを54.0315MBpsとする20ビットワー
ド列データDZ' (20)を取り出す動作を繰り返す。
【0058】それにより、スイッチ21から、20ビッ
トワード列データDM(20)にワード伝送レートを5
4MBpsから54.0315MBpsに変換する速度
変換が施されて得られる20ビットワード列データD
Z' (20)に、それにおけるD1信号DVP1のライ
ンブランキング期間内におけるタイミング基準コードデ
ータSAVの直前に対応する部分、従って、20ビット
ワード列データDZ' (20)における、D1信号DV
P1におけるタイミング基準コードデータSAVの第1
ワードを形成する10ビットのうちの8ビットが、8B
/10B変換されて得られる10ビットデータである
“DVP1の8ビットの10X”と、D1信号DVP1
のタイミング基準コードデータSAVの第1ワードを形
成する10ビットのうちの残り2ビット及びD1信号D
VP2の10ビットワードのうちの6ビットが、8B/
10B変換されて得られる10ビットデータである“D
VP1の2ビット+DVP2の6ビットの10X”と、
から成る20ビットワードの直前の部分に、ワード伝送
レートを54.0315MBpsとする付加ワードデー
タグループDWPもしくは付加ワードデータグループD
WNが挿入されて形成される、複合20ビットワード列
データDZ(20)が導出される。
【0059】ワードデータ送出部14からのワード伝送
レートを54.0315MBpsとする付加ワードデー
タグループDWPは、予め定められたコードが与えられ
た10ビットワード同期データを20ビットワードデー
タを形成するものとして含んだ、2個の20ビットワー
ドデータによって構成されるが、その一例にあっては、
D21.3というコードネームで呼ばれる10ビット補
助ワードデータが2個重畳されて形成される20ビット
ワードデータD21.3:D21.3に、10ビットワ
ード同期データである+K28.5とD21.4という
コードネームで呼ばれる10ビット補助ワードデータと
が重畳されて形成される20ビットワードデータK2
8.5:D21.4が連って成るものとされる。
【0060】また、ワードデータ送出部15からのワー
ド伝送レートを54.0315MBpsとする付加ワー
ドデータグループDWNも、予め定められたコードが与
えられた10ビットワード同期データを20ビットワー
ドデータを形成するものとして含んだ、2個の20ビッ
トワードデータによって構成されるが、その一例にあっ
ては、D21.4とD21.3とが重畳されて形成され
る20ビットワードデータD21.4:D21.3に、
10ビットワード同期データである+K28.5とD2
1.3とが重畳されて形成される20ビットワードデー
タK28.5:D21.3が連って成るものとされる。
【0061】図5に示される如く、D21.3は、その
直前に配されたワードデータによるRDであるCRDが
負(−)であるときRDをニュートラルとする“101
0101100”とされ、その直前に配されたワードデ
ータによるRDであるCRDが正(+)であるときRD
をニュートラルとする“1010100011”とされ
る。また、D21.4は、その直前に配されたワードデ
ータによるRDであるCRDが負(−)であるときRD
を正(+)とする“1010101101”とされ、そ
の直前に配されたワードデータによるRDであるCRD
が正(+)であるときRDを負(−)とする“1010
100010”とされる。
【0062】上述の付加ワードデータグループDWPの
一例が挿入されて形成される複合20ビットワード列デ
ータDZ(20)は、その付加ワードデータグループD
WPが挿入された部分が、図6に示される如くに、20
ビットワードD21.3(1010101100):D
21.3(1010101100)と20ビットワード
K28.5(0011111010):D21.4(1
010100010)とで成る付加ワードデータグルー
プDWPが、D1信号DVP1におけるタイミング基準
コードデータSAVの第1ワードを形成する10ビット
のうちの8ビットが、8B/10B変換されて得られる
10ビットデータである“DVP1の8ビットの10
X”と、D1信号DVP1のタイミング基準コードデー
タSAVの第1ワードを形成する10ビットのうちの残
り2ビット及びD1信号DVP2の10ビットワードの
うちの6ビットが、8B/10B変換されて得られる1
0ビットデータである“DVP1の2ビット+DVP2
の6ビットの10X”と、から成る20ビットワードの
直前の部分に配されて成り、RDを正(+)とする10
ビットワード同期データである+K28.5(0011
111010)を、20ビットワードデータK28.5
(0011111010):D21.4(101010
0010)を形成するものとして含むものとされる。
【0063】また、上述の付加ワードデータグループD
WNの一例が挿入されて形成される複合20ビットワー
ド列データDZ(20)は、その付加ワードデータグル
ープDWNが挿入された部分が、図7に示される如く
に、20ビットワードD21.4(101010001
0):D21.3(1010101100)と20ビッ
トワードK28.5(0011111010):D2
1.3(1010100011)とで成る付加ワードデ
ータグループDWNが、D1信号DVP1におけるタイ
ミング基準コードデータSAVの第1ワードを形成する
10ビットのうちの8ビットが、8B/10B変換され
て得られる10ビットデータである“DVP1の8ビッ
トの10X”と、D1信号DVP1のタイミング基準コ
ードデータSAVの第1ワードを形成する10ビットの
うちの残り2ビット及びD1信号DVP2の10ビット
ワードのうちの6ビットが、8B/10B変換されて得
られる10ビットデータである“DVP1の2ビット+
DVP2の6ビットの10X”と、から成る20ビット
ワードの直前の部分に配されて成り、RDを正(+)と
する10ビットワード同期データである+K28.5
(0011111010)を、20ビットワードデータ
K28.5(0011111010):D21.3(1
010100011)を形成するものとして含むものと
される。
【0064】なお、複合20ビットワード列データDZ
(20)が、その付加ワードデータグループDWPもし
くはDWNが挿入された部分を、図6もしくは図7に示
される如くのものとする場合にあっては、付加ワードデ
ータグループDWPもしくはDWNが、複合20ビット
ワード列データDZ(20)における付加ワードデータ
グループDWPもしくはDWNが挿入された部分におい
て、RDを正(+)とする10ビットワード同期データ
である+K28.5が含まれることになるものに選定さ
れている。しかしながら、場合によっては、複合20ビ
ットワード列データDZ(20)が、その付加ワードデ
ータグループDWPもしくはDWNが挿入された部分に
おいて、RDを負(−)とする10ビットワード同期デ
ータである−K28.5が含まれることになるものに選
定されることもあり得る。
【0065】このようにして、速度変換・データ挿入部
13において形成される、ワード伝送レートを54.0
315MBpsとする複合20ビットワード列データD
Z(20)は、速度変換・データ挿入部13から送出さ
れて、P/S変換部23に供給される。P/S変換部2
3にあっては、複合20ビットワード列データDZ(2
0)にP/S変換を施して、複合20ビットワード列デ
ータDZ(20)に基づく、ビット伝送レートを54.
0315MBps×20=1.08Gbpsとするシリ
アルデータDZSを形成し、そのシリアルデータDZS
を送信部24に供給する。送信部24は、シリアルデー
タDZSを、例えば、オプティカル・ファイバーが用い
られて形成されたデータ伝送路を通じて伝送すべく、オ
プティカル・ファイバーが用いられて形成されたデータ
伝送路に適した光信号SZとして送出する。それによっ
て、シリアルデータDZSの伝送が行われる。
【0066】上述の如くの図1に示されるデータ伝送装
置にあっては、P/S変換部23及び送信部24が、ワ
ード伝送レートを54.0315MBpsとする複合2
0ビットワード列データDZ(20)をビット伝送レー
トを1.08GbpsとするシリアルデータDZSに変
換して伝送すべく送出するデータ送出部を構成する。そ
して、斯かるデータ送出部を構成するP/S変換部23
及び送信部24は、例えば、ファイバーチャンネル・シ
ステムのもとにおけるディジタル映像信号の送信用に提
供されている集積回路(IC)素子を有効に利用して構
成することができるものとされる。従って、伝送される
べきデータに基づいて、8B/10B変換が施されると
ともに、ワード同期データが付加された20ビットワー
ド列データが形成され、その20ビットワード列データ
がシリアルデータに変換されて伝送されるべく送出され
る伝送方式をもって、ビット同期はとられているが、水
平同期及び垂直同期がとられていない3チャンネルのD
1信号DVP1〜DVP3の夫々と2ビット付加データ
DAB(2)とを、比較的容易に整えることができる手
段により多重伝送することができることになる。
【0067】図8は、本願の特許請求の範囲における請
求項1から請求項6まで及び請求項8から請求項10ま
でのいずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法の
一例が実施される、本願の特許請求の範囲における請求
項11または12に記載された発明に係るデータ伝送装
置の一例を示す。
【0068】図8に示される例にあっては、複数のディ
ジタル映像信号である3チャンネルのD1信号DVP
1,DVP2及びDVP3と、ビット付加信号である2
ビット付加データDAB(2)が、データ多重部31に
供給される。3チャンネルのD1信号DVP1〜DVP
3の夫々は、例えば、図18に示される如くのデータ系
列の態様をとる10ビットワード列データを形成するデ
ィジタル信号であって、そのワード伝送レートを、例え
ば、27MBpsとするパラレルデータとされる。ま
た、2ビット付加データDAB(2)は、2ビット構成
のワードが連なる2ビットワード列データであって、そ
のワード伝送レートが、例えば、27MBpsに選定さ
れる。
【0069】3チャンネルのD1信号DVP1〜DVP
3は、互いの間でビット同期はとられているが、水平同
期及び垂直同期はとられていない状態でデータ多重部3
1に供給され、また、2ビット付加データDAB(2)
は、3チャンネルのD1信号DVP1〜DVP3の夫々
とビット同期がとられた状態でデータ多重部31に供給
される。
【0070】データ多重部31においては、3チャンネ
ルのD1信号DVP1〜DVP3と2ビット付加データ
DAB(2)との組合せに多重化処理を施し、それによ
り、3チャンネルのD1信号DVP1〜DVP3と2ビ
ット付加データDAB(2)との組合せに基づく16ビ
ットワード列データDU(16)を得る。斯かる際に
は、データ多重部31に同時に供給される、3チャンネ
ルのD1信号DVP1〜DVP3の夫々における各ワー
ド(10ビット)と2ビット付加データDAB(2)に
おける各ワード(2ビット)との、合計10×3+2=
32ビットが、順次16ビットずつの2ワードに分割さ
れることにより、ワード伝送レートを27MBps×3
2/16=54MBpsとする16ビットワード列デー
タDU(16)が形成される。この16ビットワード列
データDU(16)も、図2に示される如くのものとさ
れる。
【0071】データ多重部31から得られる16ビット
ワード列データDU(16)は、8B/10B変換・ワ
ード列データ形成部32に供給される。8B/10B変
換・ワード列データ形成部32においては、先ず、デー
タ多重部31からの16ビットワード列データDU(1
6)に、8B/10B変換処理を施す。斯かる8B/1
0B変換処理は、16ビットワード列データDU(1
6)に対し、その各ワードを形成する16ビットを8ビ
ットずつの2個のビットグループに分割することによっ
て、8ビットずつの区分を行い、区分された8ビットの
夫々を、予め用意された変換テーブルに従って、10ビ
ットのデータに順次変換していくことにより行う。
【0072】続いて、8B/10B変換・ワード列デー
タ形成部32においては、8B/10B変換処理により
順次得られる10ビットのデータを2個ずつ重畳して導
出し、ワード伝送レートを54MBpsとする、20ビ
ットワード列データDM(20)を形成する。この20
ビットワード列データDM(20)も、図3に示される
如くのものとされる。
【0073】8B/10B変換・ワード列データ形成部
32において形成された20ビットワード列データDM
(20)は、速度変換・データ挿入部33に供給され
る。速度変換・データ挿入部33には、20ビットワー
ド列データDM(20)に加えて、ワードデータ送出部
34から、10ビットワードデータを形成するワード同
期データを含んだ2個の20ビットワードデータによっ
て構成され、ワード伝送レートを、例えば、54.03
15MBpsとする付加ワードデータグループDWSが
供給される。さらに、速度変換・データ挿入部33に
は、D1信号DVP1についての水平同期信号SH及び
垂直同期信号SV,D1信号DVP1のワードクロック
信号に同期した、周波数を27MHzとするクロックパ
ルス信号CA、及び、周波数を54.0315MHzと
するクロックパルス信号CBも供給される。
【0074】そして、速度変換・データ挿入部33は、
8B/10B変換・ワード列データ形成部32からの、
ワード伝送レートを54MBpsとする20ビットワー
ド列データDM(20)に対して、そのワード伝送レー
トを54MBpsから、例えば、54.0315MBp
sに変換する速度変換を施すとともに、20ビットワー
ド列データDM(20)におけるD1信号DVP1の各
ラインブランキング期間内におけるタイミング基準コー
ドデータSAVの直前に対応する部分に、ワードデータ
送出部34からの10ビットワードデータを形成するワ
ード同期データを含んだ2個の20ビットワードデータ
から成る付加ワードデータグループDWSを挿入し、そ
れにより、3チャンネルのD1信号DVP1〜DVP3
と2ビット付加データDAB(2)との組合せに基づ
く、ワード伝送レートを54.0315MBpsとする
複合20ビットワード列データDZ(20)を形成す
る。
【0075】ここで、複合20ビットワード列データD
Z(20)のワード伝送レートが、54.0315MB
psとされるのは、前述の、図1に示される例における
速度変換・データ挿入部13から得られる複合20ビッ
トワード列データDZ(20)の場合と同様の理由によ
る。
【0076】図9は、速度変換・データ挿入部33につ
いての具体構成例を示す。この図9に示される例におい
ては、8B/10B変換・ワード列データ形成部32か
らの、ワード伝送レートを54MBpsとする20ビッ
トワード列データDM(20)が、スイッチ35に供給
される。スイッチ35には、スイッチ制御信号形成部3
6からの制御信号CSAも供給される。
【0077】スイッチ制御信号形成部36には、D1信
号DVP1についての水平同期信号SH及び垂直同期信
号SVと周波数を54.0315MHzとするクロック
パルス信号CBとが供給される。そして、スイッチ制御
信号形成部36は、所定の期間毎、例えば、1m秒間毎
に状態変化を生じる制御信号CSAを形成し、さらに、
水平同期信号SH及び垂直同期信号SVに応じて、D1
信号DVP1のラインブランキング期間中のタイミング
基準コードデータSAVの直前の位置に同期した制御信
号CSBを形成する。制御信号CSAは、例えば、1m
秒間毎に、高レベルと低レベルとを交互にとるものとさ
れる。
【0078】スイッチ35にはメモリ部37とメモリ部
38とが接続されている。そして、スイッチ35は、制
御信号CSAに応じて、所定の期間毎、例えば、1m秒
間毎の切換えを行い、それにより、20ビットワード列
データDM(20)を、1m秒間毎にメモリ部37とメ
モリ部38とに交互に供給して、20ビットワード列デ
ータDM(20)についてのメモリ部37とメモリ部3
8とに対する振分供給を行う。
【0079】また、メモリ部37とメモリ部38とに関
連して、メモリ制御信号形成部39が設けられており、
メモリ制御信号形成部39には、周波数を27MHzと
するクロックパルス信号CAと周波数を54.0315
MHzとするクロックパルス信号CBとが供給される。
そして、メモリ制御信号形成部39は、クロックパルス
信号CAに基づいて、周波数を27×2=54MHzと
する書込制御信号QWを発生するとともに、クロックパ
ルス信号CBに基づいて、周波数を54.0315MH
zとする読出制御信号QRを発生し、書込制御信号QW
と読出制御信号QRとをメモリ部37及びメモリ部38
の両者に供給する。
【0080】それにより、メモリ部37においては、ス
イッチ35を通じて20ビットワード列データDM(2
0)が供給される期間において、20ビットワード列デ
ータDM(20)が、周波数を54MHzとする書込制
御信号QWに応じて、ワード伝送レートを54MBps
とする状態で書き込まれる。また、メモリ部38におい
ても、スイッチ35を通じて20ビットワード列データ
DM(20)が供給される期間において、20ビットワ
ード列データDM(20)が、周波数を54MHzとす
る書込制御信号QWに応じて、ワード伝送レートを54
MBpsとする状態で書き込まれる。従って、メモリ部
37及び38における、20ビットワード列データDM
(20)についてのワード伝送レートを54MBpsと
する状態での書込みが、スイッチ35の1m秒間毎の切
換えに従って交互に行われる。
【0081】メモリ部37に1m秒間に亙って書き込ま
れた20ビットワード列データDM(20)は、その次
の1m秒間のうちに、周波数を54.0315MHzと
する読出制御信号QRに応じて、ワード伝送レートを5
4.0315MBpsとする20ビットワード列データ
DZ’(20)としてメモリ部18から読み出され、ス
イッチ40に供給される。また、メモリ部38に1m秒
間に亙って書き込まれた20ビットワード列データDM
(20)も、その次の1m秒間のうちに、周波数を5
4.0315MHzとする読出制御信号QRに応じて、
ワード伝送レートを54.0315MBpsとする20
ビットワード列データDZ’(20)としてメモリ部3
8から読み出され、スイッチ40に供給される。
【0082】スイッチ40には、ワードデータ送出部3
4からのワード伝送レートを54.0315MBpsと
する20ビットワード列データである付加ワードデータ
グループDWSも供給され、さらに、スイッチ制御信号
形成部36からの制御信号CSA及びCSBも供給され
る。そして、スイッチ40は、制御信号CSA及びCS
Bに応じて、メモリ部37から20ビットワード列デー
タDZ' (20)が読み出される期間において、先ず、
D1信号DVP1のラインブランキング期間内における
タイミング基準コードデータSAVの直前に対応するタ
イミングをもって、ワードデータ送出部34からのワー
ド伝送レートを54.0315MBpsとする20ビッ
トワード列データである付加ワードデータグループDW
Sを取り出し、続いて、メモリ部37から読み出される
ワード伝送レートを54.0315MBpsとする20
ビットワード列データDZ' (20)を取り出す動作を
繰り返し、また、メモリ部38から20ビットワード列
データDZ' (20)が読み出される期間において、先
ず、D1信号DVP1のラインブランキング期間内にお
けるタイミング基準コードデータSAVの直前に対応す
るタイミングをもって、ワードデータ送出部34からの
ワード伝送レートを54.0315MBpsとする20
ビットワード列データである付加ワードデータグループ
DWSを取り出し、続いて、メモリ部38から読み出さ
れるワード伝送レートを54.0315MBpsとする
20ビットワード列データDZ' (20)を取り出す動
作を繰り返す。
【0083】それにより、スイッチ40から、20ビッ
トワード列データDM(20)にワード伝送レートを5
4MBpsから54.0315MBpsに変換する速度
変換が施されて得られる20ビットワード列データD
Z' (20)に、それにおけるD1信号DVP1のライ
ンブランキング期間内におけるタイミング基準コードデ
ータSAVの直前に対応する部分、従って、20ビット
ワード列データDZ' (20)における、D1信号DV
P1におけるタイミング基準コードデータSAVの第1
ワードを形成する10ビットのうちの8ビットが、8B
/10B変換されて得られる10ビットデータである
“DVP1の8ビットの10X”と、D1信号DVP1
のタイミング基準コードデータSAVの第1ワードを形
成する10ビットのうちの残り2ビット及びD1信号D
VP2の10ビットワードのうちの6ビットが、8B/
10B変換されて得られる10ビットデータである“D
VP1の2ビット+DVP2の6ビットの10X”と、
から成る20ビットワードの直前の部分に、ワード伝送
レートを54.0315MBpsとする付加ワードデー
タグループDWSが挿入されて形成される、複合20ビ
ットワード列データDZ(20)が導出される。
【0084】ワードデータ送出部34からのワード伝送
レートを54.0315MBpsとする付加ワードデー
タグループDWSは、予め定められたコードが与えられ
た10ビットワード同期データを20ビットワードデー
タを形成するものとして含んだ、2個の20ビットワー
ドデータによって構成されるが、その一例にあっては、
10ビットワード同期データである+K28.5と任意
の10ビットワードデータDXX・Xとが重畳されて形
成される20ビットワードデータK28.5:DXX・
Xに、任意の10ビットワードデータDXX・Xが2個
重畳されて形成される20ビットワードデータDXX・
X:DXX・Xが連って成るものとされる。
【0085】このような付加ワードデータグループDW
Sの一例が挿入されて形成される複合20ビットワード
列データDZ(20)は、その付加ワードデータグルー
プDWSが挿入された部分が、図10に示される如く
に、20ビットワードK28.5(001111101
0):DXX・X(xxxxxxxxxx)と20ビッ
トワードDXX・X(xxxxxxxxxx):DXX
・X(xxxxxxxxxx)とで成る付加ワードデー
タグループDWSが、D1信号DVP1におけるタイミ
ング基準コードデータSAVの第1ワードを形成する1
0ビットのうちの8ビットが、8B/10B変換されて
得られる10ビットデータである“DVP1の8ビット
の10X”と、D1信号DVP1のタイミング基準コー
ドデータSAVの第1ワードを形成する10ビットのう
ちの残り2ビット及びD1信号DVP2の10ビットワ
ードのうちの6ビットが、8B/10B変換されて得ら
れる10ビットデータである“DVP1の2ビット+D
VP2の6ビットの10X”と、から成る20ビットワ
ードの直前の部分に配されて成り、10ビットワード同
期データである+K28.5(0011111010)
を、20ビットワードデータK28.5(001111
1010):DXX・X(xxxxxxxxxx)を形
成するものとして含むものとされる。
【0086】なお、複合20ビットワード列データDZ
(20)が、その付加ワードデータグループDWSが挿
入された部分を、図10に示される如くのものとする場
合にあっては、付加ワードデータグループDWSが、複
合20ビットワード列データDZ(20)における付加
ワードデータグループDWSが挿入された部分におい
て、RDを正(+)とする10ビットワード同期データ
である+K28.5が含まれることになるものに選定さ
れている。しかしながら、場合によっては、複合20ビ
ットワード列データDZ(20)が、その付加ワードデ
ータグループDWSが挿入された部分において、RDを
負(−)とする10ビットワード同期データである−K
28.5が含まれることになるものに選定されることも
あり得る。
【0087】このようにして、速度変換・データ挿入部
33において形成される、ワード伝送レートを54.0
315MBpsとする複合20ビットワード列データD
Z(20)は、速度変換・データ挿入部33から送出さ
れて、P/S変換部42に供給される。P/S変換部4
2にあっては、複合20ビットワード列データDZ(2
0)にP/S変換を施して、複合20ビットワード列デ
ータDZ(20)に基づく、ビット伝送レートを54.
0315MBps×20=1.08Gbpsとするシリ
アルデータDZSを形成し、そのシリアルデータDZS
を送信部43に供給する。送信部43は、シリアルデー
タDZSを、例えば、オプティカル・ファイバーが用い
られて形成されたデータ伝送路を通じて伝送すべく、オ
プティカル・ファイバーが用いられて形成されたデータ
伝送路に適した光信号SZとして送出する。それによっ
て、シリアルデータDZSの伝送が行われる。
【0088】上述の如くの図8に示されるデータ伝送装
置にあっても、P/S変換部42及び送信部43が、ワ
ード伝送レートを54.0315MBpsとする複合2
0ビットワード列データDZ(20)をビット伝送レー
トを1.08GbpsとするシリアルデータDZSに変
換して伝送すべく送出するデータ送出部を構成する。そ
して、斯かるデータ送出部を構成するP/S変換部42
及び送信部43は、例えば、ファイバーチャンネル・シ
ステムのもとにおけるディジタル映像信号の送信用に提
供されている集積回路(IC)素子を有効に利用して構
成することができるものとされる。従って、伝送される
べきデータに基づいて、8B/10B変換が施されると
ともに、ワード同期データが付加された20ビットワー
ド列データが形成され、その20ビットワード列データ
がシリアルデータに変換されて伝送されるべく送出され
る伝送方式をもって、ビット同期はとられているが、水
平同期及び垂直同期がとられていない3チャンネルのD
1信号DVP1〜DVP3の夫々と2ビット付加データ
DAB(2)とを、比較的容易に整えることができる手
段により多重伝送することができることになる。
【0089】図11は、本願の特許請求の範囲に記載さ
れた発明に係るデータ伝送方法の一例に従って図1に示
されるデータ伝送装置における送信部24から送出され
る、複合20ビットワード列データDZ(20)が変換
されて得られたシリアルデータDZSに基づく光信号S
Zを受信するデータ受信装置の一例を示す。
【0090】この図10に示されるデータ受信装置の例
にあっては、例えば、オプティカル・ファイバーが用い
られて形成されたデータ伝送路を通じて伝送された光信
号SZを受信する受信部45が備えられている。受信部
45は、光信号SZを受信するとき、受信された光信号
SZに基づくシリアルデータDZSを再生し、再生され
たシリアルデータDZSを同期データ検出・S/P変換
部46に供給する。
【0091】同期データ検出・S/P変換部46にあっ
ては、シリアルデータDZSにおける、20ビットワー
ドデータK28.5:D21.4、もしくは、K28.
5:D21.3を形成する+K28.5(もしくは−K
28.5)がシリアルデータに変換された部分を、同期
データとして検出し、検出された同期データに基づくワ
ード同期をとって、シリアルデータDZSにS/P変換
を施し、図12のAもしくは図13のAに示される如く
の、例えば、ワード伝送レートを54.0315MBp
sとするパラレルデータである複合20ビットワード列
データDZ(20)を形成する。図12のAもしくは図
13のAに示される複合20ビットワード列データDZ
(20)は、付加ワードデータグループDWPもしくは
DWNの内容に応じて選択的に形成される。そして、同
期データ検出・S/P変換部46から得られる複合20
ビットワード列データDZ(20)は、ワードデータ分
離・速度変換部48に供給される。
【0092】また、同期データ検出・S/P変換部46
においては、複合20ビットワード列データDZ(2
0)における付加ワードデータグループDWPもしくは
DWN中の+K28.5(もしくは−K28.5)を含
んだ20ビットワードデータK28.5:D21.4、
もしくは、K28.5:D21.3を検出して、K2
8.5検出出力信号SWSを送出する。このK28.5
検出出力信号SWSは、複合20ビットワード列データ
DZ(20)における付加ワードデータグループDWP
もしくはDWNの内容に応じて、例えば、図12のBも
しくは図13のBに示される如くに得られる。このよう
にして、同期データ検出・S/P変換部46から得られ
るK28.5検出出力信号SWSは、制御信号形成部4
7に供給される。制御信号形成部47においては、K2
8.5検出出力信号SWSに基づく同期制御信号CWが
形成される。
【0093】同期データ検出・S/P変換部46からの
複合20ビットワード列データDZ(20)が供給され
るワードデータ分離・速度変換部48には、制御信号形
成部47からの同期制御信号CWも供給される。そし
て、ワードデータ分離・速度変換部48においては、同
期制御信号CWに応じて、複合20ビットワード列デー
タDZ(20)から、ワード伝送レートを54.031
5MBpsとする付加ワードデータグループDWPもし
くはDWNと、ワード伝送レートを54.0315MB
psとする20ビットワード列データDM(20)とが
互いに分離されて取り出される。
【0094】さらに、ワードデータ分離・速度変換部4
8にあっては、取り出された20ビットワード列データ
DM(20)に、そのワード伝送レートを54.031
5MBpsから54MBpsに変換する速度変換を施し
て、ワード伝送レートを54MBpsとする20ビット
ワード列データDM(20)を形成する。それにより、
ワードデータ分離・速度変換部48からは、ワード伝送
レートを54.0315MBpsとする付加ワードデー
タグループDWPもしくはDWNと、ワード伝送レート
を54MBpsとする20ビットワード列データDM
(20)とが送出され、20ビットワード列データDM
(20)は、10B/8B変換・16ビットワード列デ
ータ形成部49に供給される。
【0095】10B/8B変換・16ビットワード列デ
ータ形成部49には、制御信号形成部47からの同期制
御信号CWも供給される。そして、10B/8B変換・
16ビットワード列データ形成部49においては、先
ず、同期制御信号CWによる同期制御が行われるもと
で、20ビットワード列データDM(20)に、10B
/8B変換処理が施される。斯かる10B/8B変換処
理は、20ビットワード列データDM(20)に対し、
その各ワードを形成する20ビットを10ビットずつの
2個のビットグループに分割することによって、10ビ
ットずつの区分を行い、区分された10ビットの夫々
を、予め用意された変換テーブルに従って、8ビットの
データに順次変換していくことにより行う。続いて、1
0B/8B変換・16ビットワード列データ形成部49
においては、10B/8B変換処理により順次得られる
8ビットのデータを2個ずつ重畳して導出し、ワード伝
送レートを54MBpsとする、16ビットワード列デ
ータDU(16)を形成する。
【0096】10B/8B変換・16ビットワード列デ
ータ形成部49から得られる16ビットワード列データ
DU(16) は、データ分離部50に供給される。
【0097】データ分離部50においては、ワード伝送
レートを54MBpsとする16ビットワード列データ
DU(16) の連続する2ワードを形成する32ビット
が、3グループの10ビットと2ビットとに区分けさ
れ、区分けされた3グループの10ビットと2ビットと
の夫々が個別に導出される状態が継続される。その結
果、16ビットワード列データDU(16) に基づく、
各々がワード伝送レートを54MBps/2=27MB
psとする10ビットワード列データを形成する3チャ
ンネルのパラレルデータと、ワード伝送レートを54M
Bps/2=27MBpsとするビット付加信号とされ
る、3チャンネルのD1信号DVP1,DVP2及びD
VP3と2ビット付加データDAB(2)とが、互いに
分離されて形成される。それにより、データ分離部50
から、再生された3チャンネルのD1信号DVP1,D
VP2及びDVP3と2ビット付加データDAB(2)
とが導出される。
【0098】このようにして、各々がワード伝送レート
を27MBpsとする3チャンネルのD1信号DVP1
〜DVP3と2ビット付加データDAB(2)との夫々
が再生されることになる。
【0099】図14は、本願の特許請求の範囲に記載さ
れた発明に係るデータ伝送方法の他の例に従って図8に
示されるデータ伝送装置における送信部43から送出さ
れる、複合20ビットワード列データDZ(20)が変
換されて得られたシリアルデータDZSに基づく光信号
SZを受信するデータ受信装置の一例を示す。
【0100】この図14に示されるデータ受信装置の例
にあっては、例えば、オプティカル・ファイバーが用い
られて形成されたデータ伝送路を通じて伝送された光信
号SZを受信する受信部51が備えられている。受信部
51は、光信号SZを受信するとき、受信された光信号
SZに基づくシリアルデータDZSを再生し、再生され
たシリアルデータDZSを同期データ検出・S/P変換
部52に供給する。
【0101】同期データ検出・S/P変換部52にあっ
ては、シリアルデータDZSにおける、20ビットワー
ドデータK28.5:DXX.Xを形成する+K28.
5(もしくは−K28.5)がシリアルデータに変換さ
れた部分を、同期データとして検出し、検出された同期
データに基づくワード同期をとって、シリアルデータD
ZSにS/P変換を施し、図15のAに示される如く
の、例えば、ワード伝送レートを54.0315MBp
sとするパラレルデータである複合20ビットワード列
データDZ(20)を形成する。そして、同期データ検
出・S/P変換部52から得られる複合20ビットワー
ド列データDZ(20)は、ワードデータ分離・速度変
換部54に供給される。
【0102】また、同期データ検出・S/P変換部52
においては、複合20ビットワード列データDZ(2
0)における付加ワードデータグループDWS中の+K
28.5(もしくは−K28.5)を含んだ20ビット
ワードデータK28.5:DXX.Xを検出して、K2
8.5検出出力信号SWSを送出する。このK28.5
検出出力信号SWSは、複合20ビットワード列データ
DZ(20)における付加ワードデータグループDWS
の内容に応じて、例えば、図15のBに示される如くに
得られる。このようにして、同期データ検出・S/P変
換部52から得られるK28.5検出出力信号SWS
は、制御信号形成部53に供給される。制御信号形成部
53においては、K28.5検出出力信号SWSに基づ
く同期制御信号CWが形成される。
【0103】同期データ検出・S/P変換部52からの
複合20ビットワード列データDZ(20)が供給され
るワードデータ分離・速度変換部54には、制御信号形
成部53からの同期制御信号CWも供給される。そし
て、ワードデータ分離・速度変換部54においては、同
期制御信号CWに応じて、複合20ビットワード列デー
タDZ(20)から、ワード伝送レートを54.031
5MBpsとする付加ワードデータグループDWSと、
ワード伝送レートを54.0315MBpsとする20
ビットワード列データDM(20)とが互いに分離され
て取り出される。
【0104】さらに、ワードデータ分離・速度変換部5
4にあっては、取り出された20ビットワード列データ
DM(20)に、そのワード伝送レートを54.031
5MBpsから54MBpsに変換する速度変換を施し
て、ワード伝送レートを54MBpsとする20ビット
ワード列データDM(20)を形成する。それにより、
ワードデータ分離・速度変換部54からは、ワード伝送
レートを54.0315MBpsとする付加ワードデー
タグループDWSと、ワード伝送レートを54MBps
とする20ビットワード列データDM(20)とが送出
され、20ビットワード列データDM(20)は、10
B/8B変換・16ビットワード列データ形成部55に
供給される。
【0105】10B/8B変換・16ビットワード列デ
ータ形成部55には、制御信号形成部53からの同期制
御信号CWも供給される。そして、10B/8B変換・
16ビットワード列データ形成部55においては、先
ず、同期制御信号CWによる同期制御が行われるもと
で、20ビットワード列データDM(20)に、10B
/8B変換処理が施される。斯かる10B/8B変換処
理は、20ビットワード列データDM(20)に対し、
その各ワードを形成する20ビットを10ビットずつの
2個のビットグループに分割することによって、10ビ
ットずつの区分を行い、区分された10ビットの夫々
を、予め用意された変換テーブルに従って、8ビットの
データに順次変換していくことにより行う。続いて、1
0B/8B変換・16ビットワード列データ形成部55
においては、10B/8B変換処理により順次得られる
8ビットのデータを2個ずつ重畳して導出し、ワード伝
送レートを54MBpsとする、16ビットワード列デ
ータDU(16)を形成する。
【0106】10B/8B変換・16ビットワード列デ
ータ形成部55から得られる16ビットワード列データ
DU(16) は、データ分離部56に供給される。
【0107】データ分離部56においては、ワード伝送
レートを54MBpsとする16ビットワード列データ
DU(16) の連続する2ワードを形成する32ビット
が、3グループの10ビットと2ビットとに区分けさ
れ、区分けされた3グループの10ビットと2ビットと
の夫々が個別に導出される状態が継続される。その結
果、16ビットワード列データDU(16) に基づく、
各々がワード伝送レートを54MBps/2=27MB
psとする10ビットワード列データを形成する3チャ
ンネルのパラレルデータと、ワード伝送レートを54M
Bps/2=27MBpsとするビット付加信号とされ
る、3チャンネルのD1信号DVP1,DVP2及びD
VP3と2ビット付加データDAB(2)とが、互いに
分離されて形成される。それにより、データ分離部56
から、再生された3チャンネルのD1信号DVP1,D
VP2及びDVP3と2ビット付加データDAB(2)
とが導出される。
【0108】このようにして、各々がワード伝送レート
を27MBpsとする3チャンネルのD1信号DVP1
〜DVP3と2ビット付加データDAB(2)との夫々
が再生されることになる。
【0109】上述の本願の特許請求の範囲における請求
項1から請求項10までのいずれかに記載された発明に
係るデータ伝送方法の一例、もしくは、本願の特許請求
の範囲における請求項1から請求項6まで及び請求項8
から請求項10までのいずれかに記載された発明に係る
データ伝送方法の一例にあっては、図1に示される、本
願の特許請求の範囲における請求項11から請求項13
までのいずれかに記載されたデータ伝送装置の一例にお
けるデータ多重部11、もしくは、図8に示される、本
願の特許請求の範囲における請求項11または請求項1
2のいずれかに記載されたデータ伝送装置の一例におけ
るデータ多重部31に供給されるディジタル映像信号、
即ち、伝送されるべきディジタル映像信号が、ビット同
期がとられているが、水平同期及び垂直同期はとられて
いない3チャンネルのD1信号とされ、しかも、2ビッ
ト付加データDAB(2)と組み合わされるものとなさ
れている。しかしながら、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1から請求項10までのいずれかに記載された
発明に係るデータ伝送方法及び本願の特許請求の範囲に
おける請求項11から請求項13までのいずれかに記載
された発明に係るデータ伝送装置にあっては、伝送され
るべきディジタル映像信号は、D1信号に限られる必要
はなく、例えば、D2信号あるいはSDTI信号等のD
1信号以外のディジタル映像信号であってよく、また、
2ビット付加データDAB(2)等のビット付加信号と
の組合せは、必ずしも必要とはされない。さらに、伝送
されるべきディジタル映像信号のチャンネル数も、3チ
ャンネルに限られる必要はなく、任意のチャンネル数と
なすことができる。
【0110】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項10までのい
ずれかに記載された発明に係るデータ伝送方法によれ
ば、ビット同期はとられているが水平同期及び垂直同期
はとられていない、各々が、例えば、D1信号,D2信
号,SDTI信号等とされる複数のディジタル映像信
号、もしくは、斯かる複数のディジタル映像信号とビッ
ト付加信号との組合せに基づき、8B/10B変換処理
及び付加ワードデータグループ挿入処理を経て形成さ
れ、シリアルデータに変換されて送出される複合ワード
列データには、それにおける複数のディジタル映像信号
のうちの一つについての特定の位置に対応する部分に、
ワード同期データを含んだ付加ワードデータグループが
挿入されていることになる。
【0111】そして、複合ワード列データが変換された
シリアルデータを受ける受信側において、シリアルデー
タに変換されて伝送された複合ワード列データ中のワー
ド同期データが、複数のディジタル映像信号もしくは複
数のディジタル映像信号とビット付加信号とを再生する
ための処理に必要とされるワード同期データとして、適
正に検出されることになるものとされる。また、複合ワ
ード列データに含まれるワード列データは、8B/10
B変換処理を経て得られるものとされることにより、選
択された内容を有する10ビットワードが用いられて形
成され、良好な伝送品質をもたらすことになる。それゆ
え、受信側にあっては、良好な伝送品質が得られるもと
で受信される複合ワード列データに基づく複数のディジ
タル映像信号もしくは複数のディジタル映像信号とビッ
ト付加信号との再生、のための処理に必要とされるデー
タ同期状態が、確実に得られる状態が確保される。
【0112】このような、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項1から請求項10までのいずれかに記載された
発明に係るデータ伝送方法によれば、ワード同期データ
を含んだ付加ワードデータグループが挿入された複合ワ
ード列データのシリアルデータへの変換,変換されたシ
リアルデータの送信、さらには、受信側における、シリ
アルデータの受信,受信されたシリアルデータの複合ワ
ード列データへの変換等を、例えば、ファイバーチャン
ネル・システムのもとにおけるディジタル映像信号の送
信及び受信に用いられる伝送回路ディバイスを利用して
行うことができる。従って、伝送されるべきデータに基
づいて、8B/10B変換処理が施されるとともにワー
ド同期データを含むものとされたワード列データが形成
され、そのワード列データがシリアルデータに変換され
て送出される伝送方式をもって、ビット同期はとられて
いるが水平同期及び垂直同期はとられていない、各々
が、例えば、複数のD1信号,D2信号,SDTI信号
等とされる、複数のディジタル映像信号を、比較的容易
に整えることができる手段により伝送することができる
ことになる。
【0113】また、本願の特許請求の範囲における請求
項11から請求項13までのいずれかに記載された発明
に係るデータ伝送装置においては、データ送出手段によ
りシリアルデータに変換されて送出される、例えば、複
数のD1信号,D2信号,SDTI信号等とされる複数
のディジタル映像信号、もしくは、斯かる複数のディジ
タル映像信号とビット付加信号との組合せに基づき、8
B/10B変換処理及び付加ワードデータグループ挿入
処理を経て形成される複合ワード列データには、RDを
予め定められた正もしくは負とするワード同期データが
含まれていることになる。
【0114】そして、複合ワード列データが変換された
シリアルデータを受ける受信側において、シリアルデー
タに変換されて伝送された複合ワード列データ中のワー
ド同期データが、複数のディジタル映像信号もしくは複
数のディジタル映像信号とビット付加信号とを再生する
ための処理に必要とされるワード同期データとして、適
正に検出されることになるものとされる。また、複合ワ
ード列データに含まれるワード列データは、8B/10
B変換処理を経て得られるものとされることにより、選
択された内容を有する10ビットワードが用いられて形
成され、良好な伝送品質をもたらすことになる。それゆ
え、受信側にあっては、良好な伝送品質が得られるもと
で受信される複合ワード列データに基づく複数のディジ
タル映像信号もしくは複数のディジタル映像信号とビッ
ト付加信号との再生、のための処理に必要とされるデー
タ同期状態が、確実に得られる状態が確保される。
【0115】このような、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項11から請求項13までのいずれかに記載され
た発明に係るデータ伝送装置によれば、ワード同期デー
タを含んだ付加ワードデータグループが挿入された複合
ワード列データのシリアルデータへの変換,変換された
シリアルデータの送信、さらには、受信側における、シ
リアルデータの受信,受信されたシリアルデータの複合
ワード列データへの変換等を、例えば、ファイバーチャ
ンネル・システムのもとにおけるディジタル映像信号の
送信及び受信に用いられる伝送回路ディバイスを利用し
て行うことができる。従って、伝送されるべきデータに
基づいて、8B/10B変換処理が施されるとともにワ
ード同期データを含むものとされたワード列データが形
成され、そのワード列データがシリアルデータに変換さ
れて送出される伝送方式をもって、ビット同期はとられ
ているが水平同期及び垂直同期はとられていない、各々
が、例えば、D1信号,D2信号,SDTI信号等とさ
れる複数のディジタル映像信号を、比較的容易に整える
ことができる手段により伝送することができることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデー
タ伝送方法の一例が実施される、本願の特許請求の範囲
における請求項11から請求項13までのいずれかに記
載された発明に係るデータ伝送装置の一例を示すブロッ
ク構成図である。
【図2】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデー
タ伝送方法の一例の説明に供されるタイムチャートであ
る。
【図3】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデー
タ伝送方法の一例の説明に供されるタイムチャートであ
る。
【図4】 図1に示されるデータ伝送装置における速度
変換・データ挿入部の具体構成例を示すブロック構成図
である。
【図5】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデー
タ伝送方法の一例において用いられる10ビット補助ワ
ードデータの説明に供される概念図である。
【図6】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデー
タ伝送方法の一例の説明に供されるタイムチャートであ
る。
【図7】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデー
タ伝送方法の一例の説明に供されるタイムチャートであ
る。
【図8】 本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項6まで及び請求項8から請求項10までのいずれ
かに記載された発明に係るデータ伝送方法の一例が実施
される、本願の特許請求の範囲における請求項11また
は請求項12に記載された発明に係るデータ伝送装置の
一例を示すブロック構成図である。
【図9】 図8に示されるデータ伝送装置における速度
変換・データ挿入部の具体構成例を示すブロック構成図
である。
【図10】 本願の特許請求の範囲における請求項1か
ら請求項6まで及び請求項8から請求項10までのいず
れかに記載された発明に係るデータ伝送方法の一例の説
明に供されるタイムチャートである。
【図11】 本願の特許請求の範囲における請求項1か
ら請求項10までのいずれかに記載された発明に係るデ
ータ伝送方法の一例に従って送出される光信号を受信す
るデータ受信装置の一例を示すブロック構成図である。
【図12】 図11に示されるデータ受信装置の動作説
明に供されるタイムチャートである。
【図13】 図11に示されるデータ受信装置の動作説
明に供されるタイムチャートである。
【図14】 本願の特許請求の範囲における請求項1か
ら請求項6まで及び請求項8から請求項10までのいず
れかに記載された発明に係るデータ伝送方法の一例に従
って送出される光信号を受信するデータ受信装置の一例
を示すブロック構成図である。
【図15】 図14に示されるデータ受信装置の動作説
明に供されるタイムチャートである。
【図16】 ディジタルデータの伝送にあたって用いら
れる“フレーム”の説明に供される概念図である。
【図17】 ディジタルデータの伝送にあたって用いら
れるワード同期データの説明に供される概念図である。
【図18】 ディジタル映像信号のデータフォーマット
の一例の説明に供される概念図である。
【符号の説明】
11,31・・・データ多重部, 12,32・・・8
B/10B変換・ワード列データ形成部, 13,33
・・・速度変換・データ挿入部, 14,15,34・
・・ワードデータ送出部, 16,21,22,35,
40・・・スイッチ, 17,36・・・スイッチ制御
信号形成部, 18,19,37,38・・・メモリ
部, 20,39・・・メモリ制御信号形成部, 2
3,42・・・P/S変換部, 24,43・・・送信
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 7/08 Fターム(参考) 5C063 AB03 AB07 CA14 CA34 DA07 DA13 DB03 EB01 5K028 AA01 EE03 KK01 KK18 MM17 NN01 NN31 SS06 5K029 FF10 GG03 HH21 HH26 5K047 AA01 CC01 FF17 GG11 HH01 HH03 HH14 HH43 LL04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビット同期はとられているが水平同期及び
    垂直同期がとられていない複数のディジタル映像信号も
    しくは該複数のディジタル映像信号とビット付加信号と
    の組合せに、多重化処理を施して第1のワード列データ
    を得、該第1のワード列データに8ビット/10ビット
    変換処理を施すとともに、該8ビット/10ビット変換
    処理により順次得られる10ビットワードデータに基づ
    く第2のワード列データを形成し、該第2のワード列デ
    ータにおける上記複数のディジタル映像信号のうちの一
    つについての特定の位置に対応する部分に、予め設定さ
    れたコードを有するワード同期データを含んだ付加ワー
    ドデータグループを挿入することにより、ワード同期デ
    ータを含んだ複合ワード列データを形成し、該複合ワー
    ド列データをシリアルデータに変換して、該シリアルデ
    ータを伝送すべく送出するデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】付加ワードデータグループを挿入する第2
    のワード列データにおける複数のディジタル映像信号の
    うちの一つについての特定の位置に対応する部分を、上
    記第2のワード列データにおける上記複数のディジタル
    映像信号のうちの一つのラインブランキング期間内にお
    ける所定の位置に対応する部分に設定することを特徴と
    する請求項1記載のデータ伝送方法。
  3. 【請求項3】付加ワードデータグループを挿入する第2
    のワード列データにおける複数のディジタル映像信号の
    うちの一つについての特定の位置に対応する部分を、上
    記第2のワード列データにおける上記複数のディジタル
    映像信号のうちの一つのラインブランキング期間内にお
    けるタイミング基準コードデータの直前に対応する部分
    に設定することを特徴とする請求項2記載のデータ伝送
    方法。
  4. 【請求項4】複数のディジタル映像信号の夫々を、10
    ビットワード列データのデータ形式をとる信号となすこ
    とを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載のデータ伝送方法。
  5. 【請求項5】複数のディジタル映像信号とビット付加信
    号との組合せを、3チャンネルの10ビットワード列デ
    ータのデータ形式をとるディジタル映像信号と2ビット
    付加データとで形成することを特徴とする請求項4記載
    のデータ伝送方法。
  6. 【請求項6】第1のワード列データを16ビットワード
    列データとするとともに、第2のワード列データを20
    ビットワード列データとし、付加ワードデータグループ
    を、ワード同期データが20ビットワードを形成するも
    のとして、複合ワード列データを、複合20ビットワー
    ド列データとすることを特徴とする請求項5記載のデー
    タ伝送方法。
  7. 【請求項7】付加ワードデータグループを、第2のワー
    ド列データにおける該付加ワードデータグループの直前
    のものとなるワードデータのランニング・ディスパリテ
    ィが正である場合と負である場合とで異なるコードを有
    するものとなすことを特徴とする請求項1から請求項6
    までのいずれかに記載のデータ伝送方法。
  8. 【請求項8】付加ワードデータグループを、複合ワード
    列データに、ランニング・ディスパリティを正とするワ
    ード同期データが含まれることになるものに選定するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに
    記載のデータ伝送方法。
  9. 【請求項9】付加ワードデータグループを、複合ワード
    列データに、ランニング・ディスパリティを負とするワ
    ード同期データが含まれることになるものに選定するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに
    記載のデータ伝送方法。
  10. 【請求項10】付加ワードデータグループを、ランニン
    グ・ディスパリティをニュートラルとする補助ワードデ
    ータを含むものとすることを特徴とする請求項1から請
    求項9までのいずれかに記載のデータ伝送方法。
  11. 【請求項11】ビット同期はとられているが水平同期及
    び垂直同期がとられていない複数のディジタル映像信号
    もしくは該複数のディジタル映像信号とビット付加信号
    との組合せに、多重化処理を施して第1のワード列デー
    タを得るデータ多重手段と、 該データ多重手段から得られる第1のワード列データに
    8ビット/10ビット変換処理を施すとともに、該8ビ
    ット/10ビット変換処理により順次得られる10ビッ
    トワードデータに基づく第2のワード列データを形成す
    る8ビット/10ビット変換・ワード列データ形成手段
    と、 該8ビット/10ビット変換・ワード列データ形成手段
    から得られる第2のワード列データにおける上記複数の
    ディジタル映像信号のうちの一つについての特定の位置
    に対応する部分に、予め設定されたコードを有するワー
    ド同期データを含んだ付加ワードデータグループを挿入
    することにより、ワード同期データを含んだ複合ワード
    列データを形成するデータ挿入手段と、 該データ挿入手段から得られる複合ワード列データをシ
    リアルデータに変換して、該シリアルデータを伝送すべ
    く送出するデータ送出手段と、を備えて構成されるデー
    タ伝送装置。
  12. 【請求項12】データ挿入手段が、付加ワードデータグ
    ループを、第2のワード列データにおける複数のディジ
    タル映像信号のうちの一つのラインブランキング期間内
    におけるタイミング基準コードデータの直前に対応する
    部分に挿入することを特徴とする請求項11記載のデー
    タ伝送装置。
  13. 【請求項13】データ挿入手段が、コードを異にする第
    1及び第2の付加ワードデータグループを夫々送出する
    第1及び第2のワードデータ送出部を備え、第2のワー
    ド列データにおける付加ワードデータグループの直前の
    ものとなるワードデータのランニング・ディスパリティ
    が正である場合には、上記第2のワード列データに上記
    第1の付加ワードデータグループを挿入し、上記直前の
    ものとなるワードデータのランニング・ディスパリティ
    が負である場合には、上記第2のワード列データに上記
    第2の付加ワードデータグループを挿入することを特徴
    とする請求項11または請求項12記載のデータ伝送装
    置。
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