JP5257532B1 - 受信装置及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】パターンに含まれるコードを抜き差しして送信側及び受信側のクロックの誤差を調整する場合に、コードの抜き差しの方法が複数定められていても、パターンの種類を1つにすること。
【解決手段】送信装置は、バイトストリームの画像データを生成し、生成した画像データに、Kコードの8ビットコードを複数並べたパターンP8を決められた間隔で差し込む。送信装置は、その画像データを8B/10Bの符号化方式で符号化して、10ビット幅の画像データに変換する。この画像データには、パターンP8が符号化されたパターンP10が決められた間隔で含まれる。パターンP10は、第1のKコードである「K1」と第2のKコードである「K2」とを、K1、K2、K1、K2、K2、K2の順番に連続させたものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、受信装置及び通信システムに関する。
特許文献1には、シリアル通信において、転送されてきたコードに含まれるタイミング調整用のシンボルを挿抜して、受信側クロック及び送信側クロックの偏差による周波数差を調整する技術について記載されている。
特開2011−250183号公報
本発明は、パターンに対してコードを抜き差しして送信側及び受信側のクロックの誤差を調整する場合に、コードの抜き差しの方法が複数定められていても、パターンの種類を1つにすることを目的とする。
本発明の請求項1に係る受信装置は、8B/10Bの符号化方式で用いられるDコードを連続させた列に、当該符号化方式で用いられるKコードを連続させたパターンを決められた間隔で差し込んだコード列を生成する生成手段と、前記生成手段により生成されたコード列に第1クロックを重畳させた重畳データを送信する送信手段とを備える送信装置から送信されてきた重畳データから前記第1クロックを抽出する抽出手段と、データを記憶する記憶手段と、前記送信手段により送信されてきた重畳データに含まれる前記第1及び第2の種類のコードを、前記コード列において並べられている順番で、前記抽出手段により抽出された第1クロックに同期させて前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、前記第1及び第2の種類のコードを、前記書き込み手段により書き込まれた順番で、前記第1クロックと周波数が共通する第2クロックに同期させて前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、前記書き込み手段による書き込み速度が前記読み出し手段による読み出し速度よりも速い第1の場合には、前記パターンに含まれる前記第2の種類のコードを、当該パターンに対する当該第2の種類のコードの抜き差しの仕方を定めた複数の方法のうちのいずれかの方法で抜き取った上で、前記記憶手段への書き込みを行うよう前記書き込み手段を制御し、当該書き込み速度が当該読み出し速度よりも遅い第2の場合には、当該パターンに含まれる当該第2の種類のコードを当該方法で差し込んだ上で、前記記憶手段への書き込みを行うよう前記書き込み手段を制御する制御手段とを備え、前記複数の方法は、第1のKコード及び当該第1のKコードの後に連続して極性を変化させない第2のKコードを前記パターンが含み、且つ、前記第1の場合には当該第2のKコードを抜き取って、前記第2の場合には当該第2のKコードの後に当該第2のKコードをもう1つ差し込むという第1の方法と、複数のKコードが連続するKコード列であって全体で極性を変化させないKコード列を前記パターンが含み、且つ、前記第1の場合には当該Kコード列を抜き取って、前記第2の場合には当該Kコード列の後に当該Kコード列をもう1つ差し込むという第2の方法とを含み、前記パターンは、前記第1のKコードが極性を変化させない場合には、当該第1のKコードと2 N −1個(Nは自然数)の前記第2のKコードとを連続させたものを前記Kコード列として含み、前記第1のKコードが極性を変化させる場合には、当該第1のKコードと2 N −1個の前記第2のKコードとの並びを2つ連続させたものを前記Kコード列として含み、且つ、当該Kコード列の後に2 N 個の前記第2のKコードを並べたものを含むことを特徴とする。
本発明の請求項に係る受信装置は、請求項に記載の構成において、前記第1のKコードは、K28.5であり、前記第2のKコードは、K28.4であることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る通信システムは、8B/10Bの符号化方式で用いられるDコードを連続させた列に、当該符号化方式で用いられるKコードを連続させたパターンを決められた間隔で差し込んだコード列を生成する生成手段と、前記生成手段により生成されたコード列に第1クロックを重畳させた重畳データを送信する送信手段とを備える送信装置と、請求項1または2に記載の受信装置とを具備することを特徴とする。
請求項1、5に係る発明によれば、パターンに含まれるコードを抜き差しして送信側及び受信側のクロックの誤差を調整する場合に、コードの抜き差しの方法が複数定められていても、パターンの種類を1つにすることができる。
請求項2に係る発明によれば、8B10B方式でデータを符号化して送信する場合に、1種類のパターンで送信側及び受信側のクロックの誤差を調整することができる。
請求項3に係る発明によれば、コードの抜き差しの仕方として第1及び第2の方法を採用した場合に、パターンの種類を1つにすることができる。
請求項4に係る発明によれば、第1及び第2のKコード以外が他の用途に用いられている場合に、パターンの種類を1つにすることができる。
画像形成システムの構成を示すブロック図である。 送信装置の構成を示すブロック図である。 受信装置の構成を示すブロック図である。 生成部によるコード列の生成方法を説明するための図である。 パターンの詳細を説明するための図である。 第1の方法について説明するための図である。 第1の方法でのKコードの抜き差しの一例を示す図である。 第2の方法について説明するための図である。 第2の方法でのKコードの抜き差しの一例を示す図である。 第1の方法でのKコードの抜き差しの一例を示す図である。 第2の方法でのKコードの抜き差しの一例を示す図である。 第1の方法でのKコードの抜き差しの一例を示す図である。 第2の方法でのKコードの抜き差しの一例を示す図である。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態における画像形成システム1の構成を示すブロック図である。画像形成システム1は、用紙等の媒体に画像を形成するものであり、画像処理装置2と、シリアルリンク3と、画像出力装置4とを備える。画像処理装置2は、図示せぬ外部装置から送信されてきたページ記述言語で記述された画像データを受信すると、受信した画像データにRIP(Raster Image Processing)処理を施し、例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(黒)の各色のビットマップの画像データを生成する。画像出力装置4は、CMYKの各色の画像データが入力されると、それらの画像データが表す画像を出力する。画像処理装置2から画像出力装置4への画像データの通信は、シリアルリンク3を介して行われる。
シリアルリンク3は、光ファイバを用いたケーブル30C、30M、30Y及び30K(以下、それぞれを区別しない場合は「ケーブル30」という。)を有する。画像処理装置2は、画像データを送信する送信装置20C、20M、20Y及び20K(以下、それぞれを区別しない場合は「送信装置20」という。)を備える。画像出力装置4は、送信されてきた画像データを受信する受信装置40C、40M、40Y及び40K(以下、それぞれを区別しない場合は「受信装置40」という。)を備える。ケーブル30は、それぞれ末尾の符号(C、M、YまたはK)が共通する送信装置20及び受信装置40を接続する。送信装置20は、末尾の符号が表す色(C色、M色、Y色またはK色)の画像データを受信装置40に送信する。
画像出力装置4は、各受信装置40と接続された画像形成部50を備える。画像形成部50は、電子写真方式によって紙にトナー像を形成する。各受信装置40は、各々が受信した画像データを画像形成部50にそれぞれ供給する。画像形成部50は、供給されたこれらの画像データに基づいて各色のトナー像を紙に転写し、紙に転写されたトナー像に熱と圧力を加えて定着させた後、トナー像が形成された紙を画像出力装置4の外へ排出する。
以下、画像処理装置2及び画像出力装置4が行う通信の詳細について説明する。
図2は、送信装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。送信装置20は、データ処理部210と、パターン差し込み部220と、符号化部230と、クロック生成部240と、シリアライズ部250と、ドライバ260とを備える。データ処理部210には、外部装置から送信されてきた画像データが供給される。データ処理部210は、供給された画像データにRIP処理を行い、本実施形態では、バイトストリーム(8ビット単位のデータの列)のビットマップの画像データを生成する。データ処理部210は、生成した画像データをパターン差し込み部220に供給する。
パターン差し込み部220は、8B/10Bと呼ばれる符号化方式で制御用に用いられるKコードの8ビットコードを複数並べたパターンを、供給された画像データに決められた間隔で差し込む。パターン差し込み部220は、パターンを差し込んだ画像データを符号化部230に供給する。符号化部230は、供給された画像データを8B/10B方式で符号化し、10ビット幅の画像データに変換する。この変換がされた後の画像データは、8B/10B方式でデータ用に用いられるDコードを連続させた列に前述したパターンが決められた間隔で差し込まれたコード列を表すものとなる。パターン差し込み部220及び符号化部230は、互いに協働することでこのコード列を生成する生成部201(本発明に係る「生成手段」の一例)として機能する。符号化部230は、符号化した画像データをシリアライズ部250に供給する。
クロック生成部240は、定められた周波数のリファレンスクロック(以下「第1クロック」という。)を生成し、生成した第1クロックをシリアライズ部250に供給する。符号化部230からシリアライズ部250に供給された画像データは、パラレルデータとなっている。シリアライズ部250は、この画像データを、パラレルデータからシリアルデータに変換してドライバ260に供給する。その際、シリアライズ部250は、クロック生成部240から供給された第1クロックを重畳させる。具体的には、シリアライズ部250は、第1クロックの1周期毎に画像データから1ビットずつ抽出し、抽出したビットを順次ドライバ260に供給する。このようにしてドライバ260に供給されるシリアルデータは、第1クロックが重畳された重畳データとなる。ドライバ260は、ケーブル30に接続されており、供給されたシリアルデータを光信号に変換してケーブル30に出力する。シリアライズ部250及びドライバ260は、生成部201が生成したコード列にリファレンスクロックを重畳させたシリアルデータを送信する送信部202(本発明に係る「送信手段」の一例)として機能する。以上の各部の働きにより、送信装置20は、画像データを受信装置40に送信する。
図3は、受信装置40のハードウェア構成を示すブロック図である。受信装置40は、レシーバ410と、デシリアライズ部420と、クロック抽出部430と、クロック生成部440と、エラスティックバッファ450と、復号部460とを備える。レシーバ410は、ケーブル30に接続されており、送信装置20が出力した光信号を受信する。レシーバ410は、受信した光信号に応じたシリアルデータをデシリアライズ部420及びクロック抽出部430に供給する。デシリアライズ部420は、レシーバ410から供給されたシリアルデータを10ビット幅のパラレルデータに変換してエラスティックバッファ450に供給する。エラスティックバッファ450は、本実施形態では、この10ビットを単位として処理を行う。処理が行われる単位のことをステージという。つまり、エラスティックバッファ450は、1ステージで10ビットのデータを処理する。
クロック抽出部430は、PLL(Phase Locked Loop)等の回路を有し、供給されたシリアルデータから、このシリアルデータに重畳されている第1クロックを抽出する。クロック抽出部430は、抽出した第1クロックをエラスティックバッファ450に供給する。クロック抽出部430は、本発明に係る「抽出部」の一例である。クロック生成部440は、第1クロックと共通する周波数のリファレンスクロック(以下「第2クロック」という。)を生成し、生成した第2クロックをエラスティックバッファ450に供給する。
エラスティックバッファ450は、書き込み部451と、記憶部452と、読み出し部453と、制御部454とを有する。書き込み部451には、デシリアライズ部420からパラレルデータが供給されてくる。このパラレルデータは、送信装置20の生成部201において生成されたコード列を表しており、上述したDコード及びKコードが含まれている。また、書き込み部451には、クロック抽出部430から第1クロックが供給される。書き込み部451は、これらのDコード及びKコードを、コード列において連続している順番で第1クロックに同期させて記憶部452に書き込む。書き込み部451は、本発明に係る「書き込み手段」の一例である。
記憶部452は、メモリなどの、データを記憶する記憶手段である。読み出し部453には、クロック生成部440から第2クロックが供給される。読み出し部453は、Dコード及びKコードを、記憶部452から、書き込み部451により書き込まれた順番に第2クロックに同期させて読み出す。読み出し部453は、本発明に係る「読み出し手段」の一例である。
クロック生成部240が生成する第1クロックと、クロック生成部440が生成する第2クロックとは、上述したように周波数が共通しているが、継続して一致することはあまりなく、100ppm(parts per million)程度の誤差が生じることがある。この誤差により第2クロックが第1クロックよりも速くなると、書き込み部451が記憶部452に書き込む速度(書き込み速度)よりも読み出し部453が記憶部452から読み出す速度(読み出し速度)の方が速くなる。この状態が続くと、記憶部452に記憶されるデータが減少し続けてついには空になってしまういわゆるアンダーブローが発生し、例えば読み出し部453によるDコード及びKコードの読み出しが失敗することになる。反対に、この誤差により第2クロックが第1クロックよりも遅くなると、書き込み速度よりも読み出し速度の方が遅くなる。この状態が続くと、記憶部452に記憶されるデータが増加し続けてついには一杯になるいわゆるオーバーフローが発生し、例えば書き込み部451によるDコード及びKコードの書き込みが失敗することになる。
制御部454は、記憶部452を監視しており、記憶部452に記憶されているデータの総量を示すデータを定められた時間の間隔(例えば100μsec毎)で取得する。制御部454は、取得したデータに基づき、書き込み速度と読み出し速度を比較する。詳細には、制御部454は、取得したデータが示す総量が、決められた大きさ(例えば記憶部452の記憶容量の半分)に比べて大きい場合、書き込み速度が読み出し速度よりも速いと判断し、その大きさに比べて小さい場合、書き込み速度が読み出し速度よりも遅いと判断する。制御部454は、この判断の結果、書き込み速度が読み出し速度よりも速い場合(以下「第1の場合」という。)には、上述したパターンに含まれるKコードを後述する方法で抜き取った上で、記憶部452への書き込みを行うよう書き込み部451を制御する。また、制御部454は、この判断の結果、書き込み速度が読み出し速度よりも遅い場合(以下「第2の場合」という。)には、上述したパターンに含まれるKコードのうち予め定められたものをもう1組後述する方法で差し込んだ上で、記憶部452への書き込みを行うよう書き込み部451を制御する。つまり、制御部454は、書き込み部451に対して、書き込み速度及び読み込み速度の関係に応じて、パターンにおけるKコードの抜き取りまたは差し込みを指示する。制御部454は、本発明に係る「制御手段」の一例である。
制御部454は、第1及び第2の場合に、上記の抜き取り及び差し込みの指示を、それぞれ1度だけ行う。書き込み部451は、これらの指示により、1度だけKコードの抜き取り及び差し込みをそれぞれ行う。これにより書き込み速度及び読み込み速度の差が解消していなければ、次に制御部454が両速度を比較したときに、再度その差を解消させるための指示を制御部454が行う。このように制御部454は、両速度の差が解消するまで上記の指示を繰り返し行う。
制御部454により上記の制御が行われることで、第1及び第2クロックに誤差が生じても、アンダーフローやオーバーフローが発生することなく、読み出し部453による読み出しが継続される。読み出し部453は、読み出したDコード及びKコードを、順次復号部460に供給する。復号部460は、読み出し部453から供給されたDコード及びKコードを、8B/10B方式で10ビット幅のパラレルデータから8ビット幅のパラレルデータに復号する。復号部460は、復号後のパラレルデータからパターン差し込み部220により差し込まれたパターンを抜き出したものを図1に示す画像形成部50に出力する。こうして復号部460から出力されたデータは、データ処理部210により生成されたビットマップの画像データとなっている。
続いて、画像形成システム1による画像データへの上述したパターンの差し込み及びパターンに対するKコードの抜き差しについて詳細に説明する。
図4は、生成部201によるコード列の生成方法を説明するための図である。図4(a)では、図1に示すデータ処理部210により生成されたバイトストリームの画像データが示されている。以降の図では、図の左から右に向けて、図4(a)であれば矢印A1が指す方向に向けて、データが順番に並んでいるものとして示す。図4(a)に示す「8b」とは、それぞれ8ビットのデータであることを示している。図4(b)では、Kコードの8ビットコードを複数並べたパターンP8が差し込まれた画像データが示されている。図4(b)に示す「K1」は、第1のKコードの8ビットコードであり、「K2」は、第2のKコードの8ビットコードである。本実施形態では、第1のKコードはK28.5(8ビットコードは「10111100」)であり、第2のKコードはK28.4(8ビットコードは「10011100」)である。つまり、パターンP8は、K1、K2、K1、K2、K2、K2の順番にK28.5及びK28.4を連続させたものである。
図4(c)では、符号化部230により符号化された画像データが示されている。この画像データは、上述したとおり10ビット幅の画像データである。図4(c)に示す「10b」とは、それぞれ10ビットのデータであることを示している。これらは、具体的には、それぞれがDコード、すなわち0及び1を複数通りの順列で個数の合計が10となるようにして並べたコード(本発明に係る「第1の種類のコード」の一例)、のいずれかである。また、図4(c)に示す「K1」及び「K2」は、それぞれK28.5及びK28.4の10ビットコードを示している。これらのKコードは、0及び1をDコードとは異なる複数通りの順列で個数の合計が10となるようにして並べたコード(本発明に係る「第2の種類のコード」の一例)である。図4(c)では、パターンP8が符号化されたものをパターンP10として示し、パターンP10の直前のDコードをD1、直後のDコードをD2として示している。パターンP10の詳細な内容について、図5を参照して説明する。
図5は、パターンP10の詳細を説明するための図である。図5(a)では、図4(c)に示したパターンP10を拡大して示している。パターンP10は、連続する6つのKコードであるK11、K12、K13、K14、K15及びK16で構成されている。各Kコードの内容は、DコードD1までのランニングディスパリティ(running disparity、以下「RD」という)によって異なる。RDとは、8B/10B方式で符号化された直前のデータまでの「1」の累積個数と「0」の累積個数との差のことである。8B/10B方式では、RDが「+1」(これをプラスの極性という)か「−1」(これをマイナスの極性という)のいずれかになるように符号化される。8B/10B方式で用いられるコード、すなわちDコード及びKコードは、いずれも、「1」が6個で「0」が4個、「1」が5個で「0」が5個、「1」が4個で「0」が6個という組み合わせとなるように定められている。そのため、各コードにおいて「1」の個数から「0」の個数を減じた値は、「+2」、「0」または「−2」のいずれかになる。
Dコード及びKコードは、いずれも、直前までのRDの極性がマイナスであるときに用いられるコード(「RD−のコード」という)と、直前までのRDの極性がプラスであるときに用いられるコード(「RD+のコード」という)とが定められている。例えば、K28.5であれば、RD−のコードが「0011111010」であり、RD+のコードが「1100000101」である。K28.5の場合、RD−のときには、「1」の個数の方が多いコードに符号化されて、RDが「−1」から「+1」となり、RD+のときには、「0」の個数の方が多いコードに符号化することで、RDが「+1」から「−1」となる。また、K28.4であれば、RD−のコードが「0011110010」であり、RD+のコードが「1100001101」である。K28.4の場合、RDの極性がプラスであってもマイナスであっても、「1」及び「0」の個数が同じであるため、極性が変わらない。このようにRDの極性を変化させない性質のことを、ニュートラルという。
図5(b)では、DコードD1までのRDの極性がマイナスの場合のパターンP10を示している。この場合、K11は、RD−のK28.5のコードであり、RD−からRD+に極性を変化させている。K12は、RD+のK28.4のコードであるが、ニュートラルなコードであるため、RDの極性をプラスのまま変化させていない。K13は、RD+のK28.5のコードであり、RD+からRD−に極性を変化させている。K14は、RD−のK28.4のコードであるが、ニュートラルなコードであるため、RDの極性をマイナスのまま変化させていない。K15及びK16は、K14と同じくRD−のK28.4のコードであり、いずれもRDの極性をマイナスのまま変化させていない。
この場合、パターンP10の最後における極性はマイナスとなる。つまり、パターンP10は、全体でも極性を変化させない、すなわちニュートラルなものとなっている。この場合、パターンP10の直後に続く図4(c)に示すDコードD2は、RD−のコードとなる。図5(c)では、DコードD1までのRDの極性がプラスの場合のパターンP10を示している。この場合は、図5(b)に示す場合における極性をいずれも反対にしたものになる。その結果、DコードD2は、RD+のコードとなる。
図3に示す書き込み部451は、制御部454により指示されると、上述したとおり、Kコードの抜き取りまたは差し込みを行う。画像形成システム1では、書き込み部451がパターンに対してKコードを抜き差しする仕方として、2つの方法が採用されている。以下では、それら2つの方法を、第1の方法及び第2の方法という。
図6は、第1の方法について説明するための図である。第1の方法では、コントロールコード及びスキップコードという2種類のKコードが定義される。この定義は、画像形成システム1を設置する技術者や使用する使用者によって行われる。このとき、スキップコードとしては、ニュートラルなKコード(つまり、K28.0、K28.4、K28.7、K23.7、K27.7、K29.7、K30.7)のいずれかを定義しなければならない一方、コントロールコードとしては、どのKコードを定義してもよい。図6では、説明を分かりやすくするため、画像データに1つのコントロールコード(図6(a)に示す「C」)と1つのスキップコード(図6(a)に示す「S」)を連続させたパターンが差し込まれた場合を一例として示している。
図6(a)では、Kコードの抜き取りが行われる例を示している。第1の方法では、書き込み部451は、或るステージにおいてコントロールコードを見つけると、そのステージでの書き込みはそのまま行い、次のステージで処理するデータがスキップコードだけを含むものであるか否かを判断する。このデータがスキップコードだけを含むものである場合、以下ではそのデータのことを「スキップデータ」という。書き込み部451は、スキップデータであると判断した場合、そのスキップデータの書き込みを行わず、スキップデータに続くデータの書き込みを行う。これにより、コード列からそのスキップデータが抜き取られることになる。このように書き込み部451がスキップデータを抜き取って書き込みを行わないことを、以下では単に「抜き取る」という。書き込み部451は、スキップデータでないと判断した場合は、上述した抜き取りを行わずに書き込みを継続する。本実施形態においては、エラスティックバッファ450が1ステージで処理するデータの単位が10ビットであるため、コントロールコードに続くスキップコードがあれば、それは必ずスキップデータになっていることになる。第1の方法では、スキップコードとしてニュートラルなKコードが定義されるため、スキップコードを抜き取ってもパターンの終わりにおけるRDの極性は変化しない。
仮に、スキップコードを抜き取ることによってこの極性が変化すると、スキップコードの直後に例えばRD−のDコードが続いていた場合、RDが「−1」から「+1」になるはずのところ、「+1」から「+3」になってしまう。また、スキップコードの直後にRD+のDコードが続いていた場合、RDが「+1」から「−1」になるはずのところ、「−1」から「−3」になってしまう。これらの場合、復号部460において復号されるときに、いわゆるビット誤りが検出されることになる。ここでいう「ビット誤り」とは、符号化が正しく行われていれば本来現れるはずのない符号がそのビットに現れていることをいう。8B/10B方式では、正しく符号化されていれば、コードの終わりでRDが「+3」や「−3」になることはないので、上記の場合にビット誤りが検出される。第1の方法では、ニュートラルなKコードを抜き取ることで、このビット誤りが発生しないようになっている。
図6(b)では、Kコードの差し込みが行われる例を示している。第1の方法では、書き込み部451は、或るステージにおいてコントロールコードを見つけると、そのステージでの書き込みをそのまま行い、次のステージで処理するデータが上述したスキップデータであるか否かを判断する。書き込み部451は、スキップデータであると判断した場合、そのスキップデータを書き込んだ後、次のステージで再度スキップデータを書き込む。これにより、コード列にはスキップデータが差し込まれることになる。このように書き込み部451が差し込んだスキップデータを書き込むことを、以下では単に「差し込む」という。書き込み部451は、スキップデータでないと判断した場合は、上述した差し込みを行わずに書き込みを継続する。この場合も、ニュートラルなKコードが差し込まれるため、パターンの終わりにおけるRDの極性が変化しない。
図7は、第1の方法でのKコードの抜き差しの一例を示す図である。画像形成システム1では、図7(a)に示すように、上述した第1のKコード、すなわちK28.5がコントロールコードとして定義され、第2のKコード、すなわちK28.4がスキップコードとして定義されている。
図7(a)では、Kコードの抜き取りが行われる例を示している。書き込み部451は、制御部454によりKコードの抜き取りを指示されると、コントロールコードとして定義されているK28.5を見つけて、その次のステージに含まれるスキップコード、すなわちK28.4を抜き取る。このようにニュートラルなスキップコードが抜き取られても、パターンは全体としてニュートラルな状態を維持する。従って、パターンの終わりにおけるRDの極性が変化しないので、ビット誤りも発生しない。
図7(b)では、Kコードの差し込みが行われる例を示している。書き込み部451は、制御部454によりKコードの差し込みを指示されると、コントロールコードとして定義されているK28.5を見つけて、その次のステージに含まれるスキップコード、すなわちK28.4を、パターンの直後に差し込む。このようにニュートラルなスキップコードが差し込まれても、パターンは全体としてニュートラルな状態を維持する。従って、パターンの終わりにおけるRDの極性が変化しないので、ビット誤りも発生しない。
図8は、第2の方法について説明するための図である。第2の方法では、1つまたは複数のKコードを並べたKコード列を定義する。この定義は、第1の方法のように技術者や使用者によって行われる。このKコード列は、全体でニュートラル、すなわち極性を変化させないものとなっていなければならない。図8では、図8(a)に示すように、3つのKコード(Kx)が連続するKコード列が定義され、定義されたKコード列と1つのKコード(Ky)が連続するパターンが差し込まれた場合を一例として示している。
図8(a)では、Kコードの抜き取りが行われる例を示している。第2の方法では、書き込み部451は、定義されたKコード列を見つけると、そのKコード列を抜き取る。第2の方法では、全体でニュートラルとなるKコード列が定義されているため、このKコード列を抜き取っても、その前後でRDの極性が変化せず、ビット誤りが発生しない。
図8(b)では、Kコードの差し込みが行われる例を示している。第2の方法では、書き込み部451は、定義されたKコード列を見つけると、そのKコード列の直後に、そのKコード列をもう1つ差し込む。この場合も、全体でニュートラルなKコード列が差し込まれるだけであるため、その前後でRDの極性が変化せず、ビット誤りが発生しない。
図9は、第2の方法でのKコードの抜き差しの一例を示す図である。画像形成システム1では、図9(a)に示すように、K28.5、K28.4、K28.5及びK28.4と4つのKコードを連続させたものがKコード列として定義されている。また、パターンには、定義されたKコード列に連続する2つのK28.4が含まれている。このパターンは、図5で述べたとおり、全体でニュートラルとなったおり、また、定義されたKコード列も、当然ながらニュートラルとなっている。
図9(a)では、Kコードの抜き取りが行われる例を示している。書き込み部451は、制御部454によりKコードの抜き取りを指示されると、Kコード列として定義されているKコードの並び(この場合K28.5、K28.4、K28.5及びK28.4という並び)を見つけて、そのKコード列をそのまま抜き取る。Kコード列は上記のとおり全体でニュートラルなものであるため、パターンは、Kコード列が抜き取られた後も、全体としてニュートラルな状態を維持する。従って、パターンの終わりにおけるRDの極性が変化せず、ビット誤りも発生しない。
図9(b)では、Kコードの差し込みが行われる例を示している。書き込み部451は、制御部454によりKコードの差し込みを指示されると、Kコード列として定義されているKコードの並びを見つけて、その並びの直後に、定義されたKコード列を差し込む。差し込まれるKコード列は全体でニュートラルなものであるため、パターンは、Kコード列を差し込まれた後も、全体としてニュートラルな状態を維持する。従って、パターンの終わりにおけるRDの極性が変化せず、ビット誤りも発生しない。
以上のとおり、画像形成システム1は、パターンに対してコード(Kコード)を抜き差しして送信側及び受信側のクロック(第1クロック及び第2クロック)の誤差を調整(以下「クロック調整」という。)するものである。画像形成システム1によれば、第1及び第2の方法のどちらでも、図5に示す1つのパターンを用いてクロック調整が行われる。言い換えると、画像形成システム1によれば、コードの抜き差しの方法が複数(第1及び第2の方法)定められていても、パターンの種類が1つで済むことになる。従って、画像形成システム1においては、8B10B方式でデータを符号化して送信する場合に、1種類のパターンで送信側及び受信側のクロックの誤差が調整される。
上述したとおり、画像形成システム1では、Kコードの抜き差しの仕方として、上述した第1の方法及び第2の方法が採用されている。本実施形態によれば、この2つの方法を採用した場合において、上記のとおりパターンの種類が1つで済む。また、本実施形態では、コントロールコード、スキップコード及びKコード列を、いずれもK28.5及びK28.4を用いて定義した。これにより、これらのKコード以外が他の用途に用いられている場合であっても、パターンの種類が1つで済む。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る画像形成システムは、上述した第1実施形態の画像形成システム1と共通する構成を有するものである。よって、第1実施形態と共通する構成については、共通の符号を付してその説明を省く。第2実施形態は、エラスティックバッファ450が1ステージで処理するデータの量が第1実施形態と異なる。具体的には、本実施形態では、エラスティックバッファ450は、1ステージで20ビットのデータを処理する。この場合、書き込み部451によるKコードの抜き差しも、20ビット単位で行われる。
図10は、本実施形態の書き込み部451における第1の方法でのKコードの抜き差しの一例を示す図である。本実施形態においても、コントロールコード及びスキップコードの定義は第1実施形態と共通である。以降の図では、図10(a)で示すように10ビットのデータが上下に複数列並んだ場合、矢印で示すように下から上に向けてデータが順番に並んでいるものとして示す。
図10(a)では、Kコードの抜き取りの一例が示されている。書き込み部451は、パターンに含まれるKコードを、図10(a)に示すようにステージS1、S2及びS3の順番で記憶部452に書き込んでいく。その際、書き込み部451は、制御部454によりKコードの抜き取りを指示されると、上述した抜き取りを行う。具体的には、書き込み部451は、ステージS1においてコントロールコード(K28.5)の有無を判断する。書き込み部451は、この例では有ると判断するので、ステージS1での書き込みはそのまま行い、次のステージS2で処理するデータがスキップデータ(スキップコードだけを含むデータ)であるか否かを判断する。この場合、ステージS2で処理するデータにはK28.5が含まれていてスキップデータではないため、書き込み部451は、否と判断してステージS2では抜き取りを行わない。
一方、書き込み部451は、ステージS2でもコントロールコード(K28.5)が有ると判断するため、ステージS2での書き込みはそのまま行い、更に次のステージS3で処理するデータがスキップデータであるか否かを判断する。この例では、ステージS3で処理するデータはスキップデータであるため、書き込み部451は、そのスキップデータを抜き取り、それ以降の書き込みを継続する。この場合、抜き取られるスキップデータは、2つのK28.4であり、全体でニュートラルなデータである。従って、パターンの終わりにおけるRDの極性が変化しないので、ビット誤りも発生しない。
図10(b)では、Kコードの差し込みの一例が示されている。書き込み部451は、ステージS1及びS2においては、上記の抜き取りの処理で行ったように差し込みを行うことなく、そのまま書き込みを行う。そして、書き込み部451は、ステージS3において、処理するデータがスキップデータであると判断して、そのスキップデータを書き込んだ直後に再度そのスキップデータを書き込む(つまりスキップデータを差し込む)。この場合、差し込まれるスキップデータは、2つのK28.4であり、全体でニュートラルなデータである。従って、この差し込みの場合も、パターンの終わりにおけるRDの極性が変化しないので、ビット誤りが発生しない。
図11は、本実施形態の書き込み部451における第2の方法でのKコードの抜き取りの一例を示す図である。この場合、書き込み部451が行う抜き取り及び差し込みは、図9に示したものと変わらない。書き込み部451は、図11(a)に示すように、Kコード列を見つけて、そのKコード列をそのまま抜き取る。また、書き込み部451は、図11(b)に示すように、Kコード列を見つけて、そのKコード列を書き込んだ後に、定義されたKコード列を差し込む。この場合も、抜き差しするKコード列は全体でニュートラルであるため、パターンの終わりにおけるRDの極性が変化せず、ビット誤りも発生しない。以上のとおり、本実施形態によれば、エラスティックバッファ450が1ステージで20ビットのデータを処理する場合であっても、パターンの種類が1つで済む。
[変形例]
上述した各実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、次のように様々に変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下の各変形例は、必要に応じて組み合わせてもよい。
(変形例1)
送信装置20の生成部201は、上述した各実施形態では、図4に示すパターンP10が差し込まれたコード列を生成したが、例えば、パターンP10に更にK2、すなわちK28.4を追加で連続させたものをパターンとして差し込んだコード列を生成してもよい。このようにニュートラルなKコードを追加しても、パターンの終わりにおけるRDの極性は変化しないため、上述したいずれの場合であっても、この追加によってビット誤りが発生するということはない。
(変形例2)
画像形成システム1においては、上述した各実施形態では、第1の方法におけるコントロールコード及びスキップコードと、第2の方法におけるKコード列とが、K28.5及びK28.4を用いて定義されていたが、他のKコードを用いてこれらの定義が行われてもよい。例えば、Kコード列としては、全体でニュートラルとなっていれば、他のKコードを用いることはもちろん、1種類のKコードを連続させたものとしてもよいし、3種類以上のKコードを連続させたものとしてもよい。スキップコードとしては、上述したニュートラルなKコードのいずれかが定義されればよい。また、コントロールコードとしては、スキップコードとして定義したKコード以外のいずれかが定義されればよい。つまり、コントロールコードとしてニュートラルなKコードが定義されてもよい。
コントロールコードをニュートラルなKコードで定義した場合、コントロールコード及びスキップコードを1つずつ連続させても全体でニュートラルとなる。つまり、この場合、それら2つのKコードを連続させたものをKコード列として定義してもよい。このように、画像形成システム1において用いられるパターンは、連続させるKコードの数が最も少ない場合で2つとなる。なお、理論的には、変形例1で述べたように、実施形態のようにコントロールコード、スキップコード及びKコード列が定義されていれば、その後ろにニュートラルなKコードをいくつ追加してもビット誤りが発生することはないため、連続させるKコードの数に上限はない。ただし、それらの追加したKコードは通信や処理の負荷を増やすだけであるため、ないほうが望ましい。
(変形例3)
エラスティックバッファ450は、上述した実施形態では、1ステージでそれぞれ10ビット、20ビットのデータを処理したが、これに限らず、例えば40ビットや80ビットのデータを処理してもよい。例えば、エラスティックバッファ450が1ステージで40ビットのデータを処理する例について以下に示す。
図12は、本変形例において、第1の方法でのKコードの抜き差しの一例を示す図である。この場合、送信装置20は、K28.5、K28.4、K28.4、K28.4、K28.5、K28.4、K28.4、K28.4、K28.4、K28.4、K28.4、K28.4という12個のKコードが連続したパターンが差し込まれたKコード列を生成する。このうちのK28.5がコントロールコードとして定義され、K28.4がスキップコードとして定義されている。また、最初のK28.5から8つ目のK28.4までの8つの連続したKコードがKコード列として定義されている。
これにより、第1の方法であれば、2つのステージで連続してコントロールコードが見つり、2度目にコントロールコードが見つかったステージの直後のステージで、図12(a)に示すようにスキップデータが抜き取られ、また、図12(b)に示すようにスキップデータが差し込まれることになる。
図13は、本変形例において、第2の方法でのKコードの抜き差しの一例を示す図である。この場合、定義されたKコード列が見つかると、図13(a)に示すようにそのKコード列が抜き取られ、また、図13(b)に示すように見つかったKコード列の直後にもう1つそのKコード列が差し込まれる。
画像形成システム1においては、要するに、エラスティックバッファ450が1ステージで処理するデータの大きさに応じてパターンが定められていればよい。パターンの定め方は、コントロールコードが、実施形態におけるK28.5のようにRDの極性を変化させる場合と、変形例2で述べたようにニュートラルである場合とで異なる。
コントロールコードが極性を変化させる場合、パターンは、そのコントロールコードと2N−1個(Nは自然数)のスキップコードとの並びを2つ連続させたものをKコード列として含み、且つ、そのKコード列の後に2N個のスキップコードを並べたものを含む。これにより、図6のようにコントロールコードを「C」、スキップコードを「S」として示すと、パターンは次のように定められる。例えばN=1であれば、パターンが「C、S、C、S、S、S」、Kコード列が「C、S、C、S」となり、各実施形態で示したものになる。また、N=2であれば、パターンが「C、S、S、S、C、S、S、S、S、S、S、S」、Kコード列が「C、S、S、S、C、S、S、S」となって、図12及び図13で示したものになる。また、パターンは、これらの各Kコードを含んでいればよく、変形例1で述べたように、その後ろにニュートラルなKコードが追加されていてもよい。このように、自然数Nは、エラスティックバッファ450が1ステージで処理するデータの大きさに応じて、例えば、10及び20ビットであれば1、40ビットであれば2、80ビットであれば3、といった具合に決められればよい。
コントロールコードが極性を変化させない、すなわちニュートラルである場合、パターンは、そのコントロールコードと、2N−1個のスキップコードとを並べたものをKコード列として含む。例えば、N=1であれば、パターンは、「C、S」となり、上述した、連続させるKコードの数が最も少ない場合のパターンとなる。また、N=2であれば、パターンは、「C、S、S、S」となる。例えば、図10に示すように第1の方法で抜き差しが行われる場合、パターンが「C、S」だと、スキップデータがないため、抜き差し自体が行われなくなる。この場合に、パターンが「C、S、S、S」だと、スキップデータの抜き差しが行われるようになる。このように、自然数Nは、エラスティックバッファ450が1ステージで処理するデータの大きさに応じて、例えば、10ビットであれば1、20ビットであれば2、40ビットであれば3、といった具合に決められればよい。
(変形例4)
画像形成システム1は、上述した各実施形態では、第1の方法及び第2の方法でパターンに対するKコードの抜き差しを行ったが、他の方法でこの抜き差しを行ってもよい。例えば、第3の方法では、定義された「Kコード列」が見つかり、且つ、そのKコード列の書き込みが終わった次のステージで処理するデータがスキップデータである場合に、そのスキップデータを抜き差しする。この第3の方法を用いた場合、画像形成システム1は、例えば、図7、図11及び図13のどの例であっても、Kコードの抜き差しを行ったあとのパターンの終わりにおけるRDの極性を変化させない。このように、画像形成システム1においては、制御部454が、パターンに対するKコードの抜き差しの仕方を定めた複数の方法(第1、第2及び第3の方法はその例)のうちのいずれかの方法で抜き差しを行うように書き込み部451を制御したときに、パターンの終わりにおけるRDの極性を変化させないようになっている。
(変形例5)
画像形成システム1は、上述した各実施形態では、8B/10Bの符号化方式を用いて画像データを符号化したが、他の符号化方式を用いてもよい。画像形成システム1が用いる符号化方式は、符号化後に、「0」及び「1」が例えば数個以上連続せず、且つ、「0」の個数と「1」の個数と(いわゆるDCバランス)が概ね均等になるものが望ましい。そして、本変形例に係る画像形成システムにおいては、0及び1を複数通りの順列で並べたものを第1の種類のコード(Dコードはその一例)とし、0及び1を前記第1の種類のコードとは異なる複数通りの順列で並べたものを第2の種類のコード(Kコードはその一例)とする。この場合、パターンは、第2の種類のコードを連続させたものである。また、画像形成システム1では、このパターンに対する第2の種類のコードの抜き差しの仕方が複数定めされているものとする。
以上の場合において、本変形例に係るパターンは、それら複数の方法のうちのどの方法で第2の種類のコードを抜き差しした場合であっても、コード列においてそのパターンの終わりまでに含まれる0の個数に対する1の個数の割合(以下「個数割合」という。)が、そのパターンの直前までにおける個数割合に比べて1に近づくように、第2の種類のコードが連続していればよい。
具体的には、例えば、第2の種類のコードとして、変形例2で述べたように、ニュートラルなもの、すなわち、「0」と「1」の個数が一緒のものを連続させたパターンを用いる。この場合、第2の種類のコードが抜き差しされる前も後も、パターン全体でニュートラルとなる。すると、抜き差しの有無に関わらず、パターンによって「0」及び「1」が同じ個数ずつ加えられることになる。従って、そのパターンの直前までにおける上記の個数割合よりも、抜き差し後のパターンの終わりにおける個数割合が1に近くなる。
また、第2の種類のコードとしてニュートラルでないものを用いなければならない場合には、「0」の個数の方が「1」の個数よりも或る個数(差分という)だけ多いもの(マイナスコードという)と、「1」の個数の方がこの差分だけ「0」の個数よりも多いもの(プラスコードという)との組みを含んだパターンを用いる。例えば、実施形態におけるK28.5のRD+のコードがマイナスコードの一例であり、K28.5のRD−のコードがプラスコードの一例である。そして、抜き差しの方法が複数あった場合に、どの方法であっても、その組みがまとめて抜き差しされるように、パターン内で第2の種類のコードを連続させておく。また、マイナスコード及びプラスコード以外は、ニュートラルのコードを用いる。これにより、パターン全体としてはニュートラルとなり、且つ、抜き差しが行われた後も、パターン全体がニュートラルになる。つまり、このパターンを用いれば、抜き差しの有無に関わらず、パターンによって「0」及び「1」が同じ個数ずつ加えられることになる。従って、そのパターンの直前までにおける上記の個数割合よりも、抜き差し後のパターンの終わりにおける個数割合が1に近くなる。
DCバランスを均等に保つ仕組みを有する符号化方式では、パターンに対する第2の種類のコードの抜き差しによってDCバランスが均等な状態から遠ざかってしまうと、実施形態で述べたようにビット誤りが発生することがある。その場合に、本変形例によれば、前述の抜き差しが行われた後も、DCバランスが均等な状態に近づくように第2の種類のコードを連続させたパターンが用いられるので、ビット誤りの発生が抑制される。また、本変形例では、この抜き差しの方法が複数定められていても、どの方法で抜き差しを行ってもニュートラルを維持するパターンを用いるため、パターンの種類が1つで済む。
(変形例6)
画像形成システム1では、上述した各実施形態では、「0」及び「1」という2つの符号で表されたデータを処理したが、「0」と「2」や「−1」と「+1」など、他の符号で表されたデータを処理してもよい。要するに、画像形成システム1は、第1の符号及び第2の符号で表されたデータを処理するものであればよい。ここでいうデータとは、実施形態であれば、DコードやKコード、コード列などのことである。
(変形例7)
送信装置の生成部は、上述した各実施形態では、図2に示すように、Kコードの8ビットコードを差し込んでから符号化を行ったが、符号化をしてからKコードの10ビットコードを差し込んでもよい。ここで差し込むKコードとは、すなわちパターンのことである。この場合、生成部は、パターンを差し込む位置の直前のDコードの終わりのRDの極性がマイナスであれば、図5(b)に示すパターンを差し込み、この極性がプラスであれば、図5(c)に示すパターンを差し込む。これにより、パターンの途中及びパターンの直後においてRDが「+3」や「−3」にならないようにしてパターンが差し込まれる。要するに、生成部は、Dコードを連続させた列に、Kコードを連続させたパターンを決められた間隔で差し込んだコード列を生成するものであればよい。
(変形例8)
上述した画像形成システム1は、送信装置20及び受信装置40が画像データを通信する通信システムであったが、本発明は、データを通信するものであれば、他の通信システムであっても適用し得る。例えば、プリント基板上に配置されたIC(Integrated Circuit)チップ間で基板のパターンを介してデータを通信(伝送ともいう)する構成において、上述した送信装置及び受信装置の構成でデータの通信を行うようにしてもよい。
1…画像形成システム、2…画像処理装置、3…シリアルリンク、4…画像出力装置、20…送信装置、31、32、33、34…ケーブル、40…受信装置、201…生成部、202…送信部、210…データ処理部、220…パターン差し込み部、230…符号化部、240…クロック生成部、250…シリアライズ部、260…ドライバ、410…レシーバ、420…デシリアライズ部、430…クロック抽出部、440…クロック生成部、450…エラスティックバッファ、451…書き込み部、452…記憶部、453…読み出し部、454…制御部、460…復号部

Claims (3)

  1. 8B/10Bの符号化方式で用いられるDコードを連続させた列に、当該符号化方式で用いられるKコードを連続させたパターンを決められた間隔で差し込んだコード列を生成する生成手段と、前記生成手段により生成されたコード列に第1クロックを重畳させた重畳データを送信する送信手段とを備える送信装置から送信されてきた重畳データから前記第1クロックを抽出する抽出手段と、
    データを記憶する記憶手段と、
    前記送信手段により送信されてきた重畳データに含まれる前記第1及び第2の種類のコードを、前記コード列において並べられている順番で、前記抽出手段により抽出された第1クロックに同期させて前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、
    前記第1及び第2の種類のコードを、前記書き込み手段により書き込まれた順番で、前記第1クロックと周波数が共通する第2クロックに同期させて前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
    前記書き込み手段による書き込み速度が前記読み出し手段による読み出し速度よりも速い第1の場合には、前記パターンに含まれる前記第2の種類のコードを、当該パターンに対する当該第2の種類のコードの抜き差しの仕方を定めた複数の方法のうちのいずれかの方法で抜き取った上で、前記記憶手段への書き込みを行うよう前記書き込み手段を制御し、当該書き込み速度が当該読み出し速度よりも遅い第2の場合には、当該パターンに含まれる当該第2の種類のコードを当該方法で差し込んだ上で、前記記憶手段への書き込みを行うよう前記書き込み手段を制御する制御手段と
    を備え、
    前記複数の方法は、
    第1のKコード及び当該第1のKコードの後に連続して極性を変化させない第2のKコードを前記パターンが含み、且つ、前記第1の場合には当該第2のKコードを抜き取って、前記第2の場合には当該第2のKコードの後に当該第2のKコードをもう1つ差し込むという第1の方法と、
    複数のKコードが連続するKコード列であって全体で極性を変化させないKコード列を前記パターンが含み、且つ、前記第1の場合には当該Kコード列を抜き取って、前記第2の場合には当該Kコード列の後に当該Kコード列をもう1つ差し込むという第2の方法とを含み、
    前記パターンは、
    前記第1のKコードが極性を変化させない場合には、当該第1のKコードと2N−1個(Nは自然数)の前記第2のKコードとを連続させたものを前記Kコード列として含み、
    前記第1のKコードが極性を変化させる場合には、当該第1のKコードと2N−1個の前記第2のKコードとの並びを2つ連続させたものを前記Kコード列として含み、且つ、当該Kコード列の後に2N個の前記第2のKコードを並べたものを含む
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記第1のKコードは、K28.5であり、
    前記第2のKコードは、K28.4である
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 8B/10Bの符号化方式で用いられるDコードを連続させた列に、当該符号化方式で用いられるKコードを連続させたパターンを決められた間隔で差し込んだコード列を生成する生成手段と、前記生成手段により生成されたコード列に第1クロックを重畳させた重畳データを送信する送信手段と
    を備える送信装置と、
    請求項1または2に記載の受信装置と
    を具備することを特徴とする通信システム。
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