JP2001358612A - 同期捕捉装置および同期捕捉方法 - Google Patents

同期捕捉装置および同期捕捉方法

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JP2001358612A JP2000177642A JP2000177642A JP2001358612A JP 2001358612 A JP2001358612 A JP 2001358612A JP 2000177642 A JP2000177642 A JP 2000177642A JP 2000177642 A JP2000177642 A JP 2000177642A JP 2001358612 A JP2001358612 A JP 2001358612A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率良く複数のパスのスクランブリング
コードを同定でき、従来に比べ高速なセルサーチを行う
こと。 【解決手段】 第1段階処理部105が、しきい値以上
の複数の相関値に対応する複数のスロットタイミングを
検出し、第2段階処理部110が、複数のスロットタイ
ミングうちいずれか1つのスロットタイミングに従って
スクランブリングコードタイミングおよびスクランブリ
ングコードグループを検出し、第3段階処理部115
が、スクランブリングコードタイミングに従ってスクラ
ンブリングコードを同定し、制御部104が、第1段階
処理部105での処理が1回行われる度に、第2段階処
理部110での処理および第3段階処理部115での処
理が複数のスロットタイミング分行われるようにスイッ
チ103を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA方式の移
動体通信システムにおいて使用される同期捕捉装置およ
び同期捕捉方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA(Code Division Multiple Acc
ess)セルラシステムにおいては、移動局は、電源投入
時や移動に伴うセル切替え(ハンドオーバ)時などにセ
ルサーチを行う必要がある。
【0003】このセルサーチの際の同期捕捉方法とし
て、3段階セルサーチ方式が用いられている。以下、こ
の3段階セルサーチ方式の同期捕捉方法を図18から図
20を用いて説明する。
【0004】CDMAにおける同期捕捉方法は、<第1
段階>スロットタイミングの検出、<第2段階>スクラ
ンブリングコードグループの同定およびスクランブリン
グコードタイミング(すなわち、フレームタイミング)
の検出、<第3段階>スクランブリングコードの同定の
3段階で行われる。なお、第1段階では、全基地局共通
の短周期コードである第1サーチコードを用い、第2段
階では、短周期コードである第2サーチコードを用い
る。この第2サーチコードは、長周期コードであるスク
ランブリングコードを複数含むグループ毎に、異なるパ
ターン(各スロットの1シンボルに乗算されている第2
サーチコード番号の配列パターン)で配置されている
(図18参照)。
【0005】<第1段階>スロットタイミングの検出 通常、CDMAにおいては、図19に示すように同期用
チャネルとして第1同期チャネル(PSC;Primary Se
arch Channel)と第2同期チャネル(SSC;Secondar
y Search Channel) が用意されている。ここでは、P
SCを用いてスロットタイミングを検出する。PSCに
おいては、スロット内の特定の1シンボル(ここでは、
先頭シンボル)が全基地局共通の第1サーチコードのみ
で拡散されている。この第1サーチコードを用いてスロ
ットタイミングを検出する。
【0006】具体的には、スロットタイミングの検出
は、図20の<第1段階>で示すような工程で行われ
る。ST11では、1シンボル分のデータと第1サーチ
コードとの相関値を計算する。そして、この相関値の計
算が1スロットに渡り行われ、1スロット分の遅延プロ
ファイルが作成される。なお、スロットタイミングの検
出精度を高めるために、通常複数スロット分の遅延プロ
ファイルを平均化する。
【0007】図20に示す工程は複数のパスのスクラン
ブリングコードを同定する工程であるため、ST12で
は、既に同定済みのスクランブリングコードに対応する
パスを除外する。すなわち、ST11で作成された遅延
プロファイルから、既に検出済みのスクランブリングコ
ードタイミングに対応する相関値が除外される。
【0008】ST13では、遅延プロファイル上で相関
値が最大となっているパスを検出する。すなわち、相関
値のピークを検出して、そのピークのタイミングをスロ
ットタイミングとして検出する。
【0009】<第2段階>スクランブリングコードグル
ープの同定およびスクランブリングコードタイミングの
検出 ここでは、SSCを用いてスクランブリングコードグル
ープの同定およびスクランブリングコードタイミングの
検出を行う。SSCにおいては、1フレーム内の全ての
スロットの特定の1シンボル(ここでは、先頭シンボ
ル)は、第2サーチコードで拡散されている。この第2
サーチコードは、1フレーム内でそれぞれスロット毎に
異なるものが使用されている。フレーム内でのサーチコ
ードの配置は、長周期コードであるスクランブリングコ
ードを分類したグループ毎に異なる。このグループ数
は、図18に示すように全部で32である。また、第2
サーチコードは、通常17種類用意される。この第2サ
ーチコードを用いてスクランブリングコードグループ
(図18における行)を同定し、フレームの先頭、すな
わちスクランブリングコードタイミングを検出する。
【0010】具体的には、スクランブリングコードグル
ープの同定およびスクランブリングコードタイミングの
検出は、図20の<第2段階>で示すような工程で行わ
れる。ST14では、図18に示す第2サーチコードの
配置表に従って、第1段階で検出されたスロットタイミ
ングに基づいて、受信したスロットの特定の1シンボル
(ここでは、先頭シンボル)と第2サーチコードとの間
で相関処理を行う。これにより、各グループ毎(配置表
の行毎)に0〜15の各スロットに対応する相関値が算
出される。
【0011】次いで、図18に示す第2サーチコードの
配置を1スロットずらした後、その1スロットずらした
後の配置表に従って、第1段階で検出されたスロットタ
イミングに基づいて、次に受信したスロットの特定の1
シンボルと第2サーチコードとの間で再び相関処理を行
う。このとき、スクランブリングコードグループの同定
精度およびスクランブリングコードタイミングの検出精
度を高めるために、0〜15の各スロットに対応させた
相関値を順次平均化する。そして、平均化処理を、図1
8に示す第2サーチコードの配置を1スロットづつずら
しながら所定スロット分行う。
【0012】ST15では、平均化された相関値の最大
値からスクランブリングコードグループおよびスクラン
ブリングコードタイミング(すなわち、フレームの先
頭)を検出する。
【0013】<第3段階>スクランブリングコードの同
定 ここでは、第2段階で同定されたスクランブリングコー
ドグループから確定された16種類のスクランブリング
コード候補から1つのスクランブリングコードを同定す
る。具体的には、スクランブリングコードの同定は、図
20の<第3段階>で示すような工程で行われる。
【0014】ST16では、検出されたスクランブリン
グコードタイミングに従って、受信データとスクランブ
リングコードの相関値を計算する。この処理を同定され
たスクランブリングコードグループに属するスクランブ
リングコード16種類について行う。なお、スクランブ
リングコードタイミングの検出の精度を高めるために、
複数シンボル分の相関値を平均化する。
【0015】ST17では、この相関結果のうち相関値
が最大のものをスクランブリングコードとして同定す
る。
【0016】第1段階〜第3段階の処理が終了し、1つ
のスクランブリングコードが同定されると、ST18に
おいて、所定の数のスクランブリングコードが同定され
たか否か確かめられる。そして、所定の数のスクランブ
リングコードが同定された場合には、処理を終了し、ス
クランブリングコードの同定数が所定の数に達していな
い場合には、第1段階に戻る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の同期捕捉方法では、同定されたスクランブリングコ
ードの数が所定の数に達していない場合には、第1段階
まで戻り、再度第1段階〜第3段階の処理が行われる。
つまり、1つのスクランブリングコードを同定するため
に毎回第1段階の処理が行われるため、複数のパスのス
クランブリングコードを同定するのに長時間を要してし
まうという問題がある。
【0018】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、効率良く複数のパスのスクランブリングコードを
同定でき、従来に比べ高速なセルサーチを行うことがで
きる同期捕捉装置および同期捕捉方法を提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の同期捕捉装置
は、受信データと第1サーチコードとの第1相関値のう
ち所定のしきい値以上の複数の第1相関値に対応する複
数のスロットタイミングを検出する第1処理を行う第1
処理手段と、前記複数のスロットタイミングのうちいず
れか1つのスロットタイミングに従って算出した受信デ
ータと第2サーチコードとの第2相関値のうち最大の第
2相関値よりスクランブリングコードタイミングおよび
スクランブリングコードグループを検出する第2処理を
行う第2処理手段と、前記スクランブリングコードタイ
ミングに従って算出した受信データと前記スクランブリ
ングコードグループに属するスクランブリングコードと
の第3相関値のうち最大の第3相関値よりスクランブリ
ングコードを同定する第3処理を行う第3処理手段とを
具備し、1回の前記第1処理に対して、前記第2処理お
よび前記第3処理を前記複数のスロットタイミング分行
う構成を採る。
【0020】この構成によれば、第1処理で複数のスロ
ットタイミングを検出し、それらの検出したスロットタ
イミングに基づいて第2処理および第3処理を繰り返し
行うため、第1処理1回につき複数のスクランブリング
コードを同定することができる。よって、この構成によ
れば、複数のセルサーチを行う必要がある場合に、従来
に比べ高速にセルサーチを行うことができる。
【0021】本発明の同期捕捉装置は、第2処理手段
が、受信データの周波数誤差が所定のしきい値以上の場
合には、第1処理手段にて検出されたスロットタイミン
グを起点とする所定の範囲にあるタイミングに従って第
2相関値を算出し、前記周波数誤差が前記所定のしきい
値よりも小さい場合には、前記スロットタイミングのみ
に従って第2相関値を算出する構成を採る。
【0022】この構成によれば、第1処理で検出された
スロットタイミングの他に、そのスロットタイミングか
ら所定のチップ分だけ遅れたタイミングと所定のチップ
分だけ進んだタイミングについても、相関値をそれぞれ
算出するため、周波数誤差が比較的大きい場合であって
もセルサーチを精度よく行うことができる。
【0023】本発明の同期捕捉装置は、第2処理手段
が、所定の範囲にあるタイミングに従って算出した第2
相関値のすべてを加算する構成を採る。
【0024】この構成によれば、第1処理で検出された
スロットタイミングに対応する相関値と、そのスロット
タイミングから所定のチップ分だけ遅れたタイミングに
対応する相関値と所定のチップ分だけ進んだタイミング
に対応する相関値とを加算し、その加算した相関値を各
スロット毎に順次平均化するため、第2処理における演
算量および第2処理部において平均化された相関値を蓄
えるためのメモリの容量を削減することができる。
【0025】本発明の同期捕捉装置は、第3処理手段
が、受信データの周波数誤差が所定のしきい値以上の場
合には、第2処理手段にて検出されたスクランブリング
コードタイミングを起点とする所定の範囲にあるタイミ
ングに従って第3相関値を算出し、前記周波数誤差が前
記所定のしきい値よりも小さい場合には、前記スクラン
ブリングコードタイミングのみに従って第3相関値を算
出する構成を採る。
【0026】この構成によれば、第2処理で検出された
スクランブリングコードタイミングの他に、そのスクラ
ンブリングコードタイミングから所定のチップ分だけ遅
れたタイミングと所定のチップ分だけ進んだタイミング
についても、相関値をそれぞれ算出するため、周波数誤
差が比較的大きい場合であってもセルサーチを精度よく
行うことができる。
【0027】本発明の同期捕捉装置は、第2処理手段
が、所定の範囲にあるタイミングに従って算出した第3
相関値のすべてを加算する構成を採る。
【0028】この構成によれば、第2処理で検出された
スクランブリングコードタイミングに対応する相関値
と、そのスクランブリングコードタイミングから所定の
チップ分だけ遅れたタイミングに対応する相関値と所定
のチップ分だけ進んだタイミングに対応する相関値とを
加算し、その加算した相関値を順次平均化するため、第
3処理における演算量および第3処理部において平均化
された相関値を蓄えるためのメモリの容量を削減するこ
とができる。
【0029】本発明の同期捕捉装置は、第2処理手段
が、第1相関値の大きさに基づいて所定の範囲にあるス
ロットタイミングを順次選択し、前記所定の範囲にある
スロットタイミングについては一時的に保持された同一
の受信データを用いて第2相関値を算出する構成を採
る。
【0030】この構成によれば、第1処理で検出された
スロットタイミングのうち所定の範囲にあるスロットタ
イミングに対してまとめて第2処理を行った後、第2処
理で検出された複数のスクランブリングコードグループ
および複数のスクランブリングコードタイミングに対し
て第3処理を繰り返し行うため、さらに高速にセルサー
チを行うことができる。
【0031】本発明の同期捕捉装置は、第2処理手段
が、タイミング順に基づいて所定の範囲にあるスロット
タイミングを順次選択し、前記所定の範囲にあるスロッ
トタイミングについては一時的に保持された同一の受信
データを用いて第2相関値を算出する構成を採る。
【0032】この構成によれば、まとめて第2段階の処
理を行うスロットタイミングを、相関値の大きさに従っ
て選択するのではなく、タイミング順に選択するため、
さらに高速にセルサーチを行うことができる。
【0033】本発明の同期捕捉装置は、第2処理手段
が、第1相関値を乗算することにより位相誤差を補償し
た後、複数回同相加算した第2相関値を用いて第2処理
を行う構成を採る。
【0034】この構成によれば、同相加算した相関値を
用いてスクランブリングコードグループおよびスクラン
ブリングコードタイミングの検出を行うため、雑音成分
を抑圧することができるので、検出の精度をより高める
ことができる。
【0035】本発明の同期捕捉装置は、第2処理手段
が、位相誤差を補償した第2相関値のビット数を前記第
2相関値の平均化処理に必要な領域のビット数に収めた
後、前記第2相関値を複数回同相加算する構成を採る。
【0036】この構成によれば、乗算後の相関値に対し
ていわゆるブロックフローティングによる正規化を行う
とともに、正規化後の相関値を小数点位置を合わせなが
ら平均化するため、第2処理部内に要するメモリの容量
および乗算後の相関値の平均化に要する演算量を削減す
ることができる。
【0037】本発明の同期捕捉装置は、第3処理手段
が、複数回同相加算した第3相関値を用いて第3処理を
行う構成を採る。
【0038】この構成によれば、同相加算した相関値を
用いてスクランブリングコードの同定を行うため、雑音
成分を抑圧することができるので、同定の精度をより高
めることができる。
【0039】本発明の同期捕捉装置は、第3処理手段
が、今回の同相加算後の第3相関値と前回の同相加算後
の第3相関値とから算出される値に基づいて、次回同相
加算する第3相関値の数を決定する構成を採る。
【0040】この構成によれば、同相加算後の相関値か
ら算出される値に応じて同相加算数を適応的に変化させ
るため、受信信号に周波数誤差が生じている場合であっ
ても、周波数推定回路を用いることなく、常に最適な遅
延プロファイルを作成することができるので、セルサー
チの精度を高めることができる。
【0041】本発明の同期捕捉装置は、第1の伝搬係数
を持つ伝搬路を介して送信され正のシンボルのみを含む
第1の信号および第2の伝搬係数を持つ伝搬路を介して
送信され正のシンボルと負のシンボルとを含む第2の信
号を有する信号を用いて第3処理を行う同期捕捉装置で
あって、第3処理手段は、前記第1の伝搬係数で表され
る信号から算出された第3相関値同士を同相加算すると
ともに、前記第2の伝搬係数で表される信号から算出さ
れた第3相関値同士を同相加算する構成を採る。
【0042】この構成によれば、相関値を第1の伝搬係
数で表される相関値と第2の伝搬係数で表される相関値
とに分離した後に同相加算するため、相関値について同
相加算を行いつつダイバーシチ利得も得ることができ
る。よって、これらの構成によれば、セルサーチの性能
を向上させることができる。
【0043】本発明の同期捕捉装置は、受信データと第
1サーチコードとの第1相関値のうち最大の第1相関値
に対応する1つのスロットタイミングを検出し、前記ス
ロットタイミングに従って算出した受信データと第2サ
ーチコードとの第2相関値のうち最大の第2相関値より
スクランブリングコードタイミングおよびスクランブリ
ングコードグループを検出し、前記スクランブリングコ
ードタイミングに従って算出した受信データと前記スク
ランブリングコードグループに属するスクランブリング
コードとの第3相関値のうち最大の第3相関値よりスク
ランブリングコードを検出する第1セルサーチ手段と、
受信データと第1サーチコードとの第1相関値のうち所
定のしきい値以上の複数の第1相関値に対応する複数の
スロットタイミングを検出する第1処理を行い、前記複
数のスロットタイミングうちのいずれか1つのスロット
タイミングに従って算出した受信データと第2サーチコ
ードとの第2相関値のうち最大の第2相関値よりスクラ
ンブリングコードタイミングおよびスクランブリングコ
ードグループを検出する第2処理を行い、前記スクラン
ブリングコードタイミングに従って算出した受信データ
と前記スクランブリングコードグループに属するスクラ
ンブリングコードとの第3相関値のうち最大の第3相関
値よりスクランブリングコードを同定する第3処理を行
い、1回の前記第1処理に対して、前記第2処理および
前記第3処理を前記複数のスロットタイミング分行う第
2セルサーチ手段と、受信データの周波数誤差が所定の
しきい値以上の場合には前記第1セルサーチ手段を用
い、前記周波数誤差が前記所定のしきい値よりも小さい
場合には前記第2セルサーチ手段を用いる制御を行う第
1制御手段と、を具備する構成を採る。
【0044】この構成によれば、受信データの周波数誤
差が比較的大きい場合には、従来どおりにセルサーチを
行い、受信データの周波数誤差が比較的小さい場合に
は、第1処理で検出された複数のスロットタイミングに
対して第2処理および第3処理を繰り返し行うため、周
波数誤差の大きさに応じた最適な方法によりセルサーチ
を行うことができる。よって、この構成によれば、周波
数誤差が比較的大きい場合であってもスクランブリング
コードの同定を精度よく行うことができるとともに、周
波数誤差が比較的小さい場合には複数のスクランブリン
グコードの同定を高速かつ精度よく行うことができる。
【0045】本発明の同期捕捉装置は、受信データと第
1サーチコードとの第1相関値のうち最大の第1相関値
に対応する1つのスロットタイミングを検出し、前記ス
ロットタイミングに従って算出した受信データと第2サ
ーチコードとの第2相関値のうち最大の第2相関値より
スクランブリングコードタイミングおよびスクランブリ
ングコードグループを検出し、前記スクランブリングコ
ードタイミングに従って算出した受信データと前記スク
ランブリングコードグループに属するスクランブリング
コードとの第3相関値のうち最大の第3相関値よりスク
ランブリングコードを検出する第1セルサーチ手段と、
通信相手から報知されたスクランブリングコードタイミ
ングを起点として前記通信相手から報知されたスクラン
ブリングコードタイミングの誤差に相当する範囲にある
タイミングに従って、受信データと前記通信相手から報
知されたスクランブリングコードとの相関値を求めてス
クランブリングコードタイミングを検出する第3セルサ
ーチ手段と、前記誤差が所定のしきい値以上の場合には
前記第1セルサーチ手段を用い、前記誤差が前記所定の
しきい値よりも小さい場合には前記第3セルサーチ手段
を用いる制御を行う第2制御手段と、を具備する構成を
採る。
【0046】この構成によれば、通信相手から報知され
たタイミング誤差が所定のしきい値よりも小さい場合に
は、そのタイミング誤差に相当する窓幅にて通信相手か
ら報知されたスクランブリングコードとの相関値を計算
し、通信相手から報知されたタイミング誤差が所定のし
きい値以上の場合には、従来どおりにセルサーチを行う
ため、タイミング誤差の大きさに応じた最適な方法によ
りセルサーチを行うことができる。よって、この構成に
よれば、タイミング誤差が比較的大きい場合であっても
スクランブリングコードの同定を精度よく行うことがで
きるとともに、タイミング誤差が比較的小さい場合には
スクランブリングコードタイミングの検出を高速かつ精
度よく行うことができる。
【0047】本発明の通信端末装置は、前記いずれかの
同期捕捉装置を搭載する構成を採る。また、本発明の基
地局装置は、前記いずれかの同期捕捉装置を搭載する構
成を採る。
【0048】これらの構成によれば、通信端末装置およ
び基地局装置において、高速かつ精度良くセルサーチを
行うことができる。
【0049】本発明の同期捕捉方法は、受信データと第
1サーチコードとの第1相関値のうち所定のしきい値以
上の複数の第1相関値に対応する複数のスロットタイミ
ングを検出する第1処理を行う第1処理工程と、前記複
数のスロットタイミングうちのいずれか1つのスロット
タイミングに従って算出した受信データと第2サーチコ
ードとの第2相関値のうち最大の第2相関値よりスクラ
ンブリングコードタイミングおよびスクランブリングコ
ードグループを検出する第2処理を行う第2処理工程
と、前記スクランブリングコードタイミングに従って算
出した受信データと前記スクランブリングコードグルー
プに属するスクランブリングコードとの第3相関値のう
ち最大の第3相関値よりスクランブリングコードを同定
する第3処理を行う第3処理工程とを具備し、1回の前
記第1処理に対して、前記第2処理および前記第3処理
を前記複数のスロットタイミング分行うようにした。
【0050】この方法によれば、第1処理で複数のスロ
ットタイミングを検出し、それらの検出したスロットタ
イミングに基づいて第2処理および第3処理を繰り返し
行うため、第1処理1回につき複数のスクランブリング
コードを同定することができる。よって、この構成によ
れば、複数のセルサーチを行う必要がある場合に、従来
に比べ高速にセルサーチを行うことができる。
【0051】本発明の同期捕捉方法は、受信データと第
1サーチコードとの第1相関値のうち最大の第1相関値
に対応する1つのスロットタイミングを検出し、前記ス
ロットタイミングに従って算出した受信データと第2サ
ーチコードとの第2相関値のうち最大の第2相関値より
スクランブリングコードタイミングおよびスクランブリ
ングコードグループを検出し、前記スクランブリングコ
ードタイミングに従って算出した受信データと前記スク
ランブリングコードグループに属するスクランブリング
コードとの第3相関値のうち最大の第3相関値よりスク
ランブリングコードを検出する第1セルサーチ工程と、
受信データと第1サーチコードとの第1相関値のうち所
定のしきい値以上の複数の第1相関値に対応する複数の
スロットタイミングを検出する第1処理を行い、前記複
数のスロットタイミングうちいずれか1つのスロットタ
イミングに従って算出した受信データと第2サーチコー
ドとの第2相関値のうち最大の第2相関値よりスクラン
ブリングコードタイミングおよびスクランブリングコー
ドグループを検出する第2処理を行い、前記スクランブ
リングコードタイミングに従って算出した受信データと
前記スクランブリングコードグループに属するスクラン
ブリングコードとの第3相関値のうち最大の第3相関値
よりスクランブリングコードを同定する第3処理を行
い、1回の前記第1処理に対して、前記第2処理および
前記第3処理を前記複数のスロットタイミング分行う第
2セルサーチ工程とを具備し、受信データの周波数誤差
が所定のしきい値以上の場合には前記第1セルサーチ工
程を用い、前記周波数誤差が前記所定のしきい値よりも
小さい場合には前記第2セルサーチ工程を用いるように
した。
【0052】この方法によれば、受信データの周波数誤
差が比較的大きい場合には、従来どおりにセルサーチを
行い、受信データの周波数誤差が比較的小さい場合に
は、第1処理で検出された複数のスロットタイミングに
対して第2処理および第3処理を繰り返し行うため、周
波数誤差の大きさに応じた最適な方法によりセルサーチ
を行うことができる。よって、この構成によれば、周波
数誤差が比較的大きい場合であってもスクランブリング
コードの同定を精度よく行うことができるとともに、周
波数誤差が比較的小さい場合には複数のスクランブリン
グコードの同定を高速かつ精度よく行うことができる。
【0053】本発明の同期捕捉方法は、受信データと第
1サーチコードとの第1相関値のうち最大の第1相関値
に対応する1つのスロットタイミングを検出し、前記ス
ロットタイミングに従って算出した受信データと第2サ
ーチコードとの第2相関値のうち最大の第2相関値より
スクランブリングコードタイミングおよびスクランブリ
ングコードグループを検出し、前記スクランブリングコ
ードタイミングに従って算出した受信データと前記スク
ランブリングコードグループに属するスクランブリング
コードとの第3相関値のうち最大の第3相関値よりスク
ランブリングコードを検出する第1セルサーチ工程と、
通信相手から報知されたスクランブリングコードタイミ
ングを起点として前記通信相手から報知されたスクラン
ブリングコードタイミングの誤差に相当する範囲にある
タイミングに従って、受信データと前記通信相手から報
知されたスクランブリングコードとの相関値を求めてス
クランブリングコードタイミングを検出する第3セルサ
ーチ工程とを具備し、前記誤差が所定のしきい値以上の
場合には前記第1セルサーチ工程を用い、前記誤差が前
記所定のしきい値よりも小さい場合には前記第3セルサ
ーチ工程を用いるようにした。
【0054】この方法によれば、通信相手から報知され
たタイミング誤差が所定のしきい値よりも小さい場合に
は、そのタイミング誤差に相当する窓幅にて通信相手か
ら報知されたスクランブリングコードとの相関値を計算
し、通信相手から報知されたタイミング誤差が所定のし
きい値以上の場合には、従来どおりにセルサーチを行う
ため、タイミング誤差の大きさに応じた最適な方法によ
りセルサーチを行うことができる。よって、この構成に
よれば、タイミング誤差が比較的大きい場合であっても
スクランブリングコードの同定を精度よく行うことがで
きるとともに、タイミング誤差が比較的小さい場合には
スクランブリングコードタイミングの検出を高速かつ精
度よく行うことができる。
【0055】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、第1段階で複数
のスロットタイミングを検出し、それらの検出したスロ
ットタイミングに基づいて第2段階および第3段階の処
理を繰り返し行って複数のパスのスクランブリングコー
ドを同定するものである。すなわち、本発明の骨子は、
第1段階の処理1回に対して、第2段階および第3段階
の処理を複数回行うことである。
【0056】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0057】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る同期捕捉装置の概略構成を示す要部ブロッ
ク図である。図1において、無線受信部102は、アン
テナ101を介して受信される信号に対して所定の無線
処理(ダウンコンバート、A/D変換等)を施す。制御
部104は、スイッチ103を切り替えることによっ
て、受信データを第1段階処理部105、第2段階処理
部110および第3段階処理部115へ適宜切り替えて
入力する。
【0058】第1段階処理部105において、第1サー
チコード発生部106は、全基地局共通に使用される第
1サーチコードを発生する。相関回路107は、受信デ
ータと第1サーチコードとの相関値を求める。平均化回
路108は、相関値を複数スロット分平均化する。スロ
ットタイミング検出部109は、平均化された相関値の
最大値を検出する。
【0059】第2段階処理部110において、第2サー
チコード発生部111は、第2サーチコード1〜17を
出力する。相関回路112は、受信スロットと第2サー
チコード1〜17との相関値を求める。割り当て部11
3は、相関回路112で求められた相関値を、図18に
示す第2サーチコードの配置表に従って各スロット0〜
15に割り当てながら、0〜15の各スロット毎に相関
値を順次平均化する。スクランブリングコードグループ
同定部114は、スクランブリングコードグループの同
定およびスクランブリングコードタイミングの検出を行
う。
【0060】第3段階処理部115において、スクラン
ブリングコード発生部116は、同定された1つのスク
ランブリングコードグループに属する16種類のスクラ
ンブリングコードを発生する。相関回路117は、受信
データとスクランブリングコードとの相関値を求める。
【0061】次いで、上記構成を有する同期捕捉装置の
動作について説明する。図2は、本発明の実施の形態1
に係る同期捕捉装置の動作を説明するためのフロー図で
ある。
【0062】図2に示すように、本実施の形態に係る同
期捕捉装置は、従来同様、<第1段階>スロットタイミ
ングの検出、<第2段階>スクランブリングコードグル
ープの同定およびスクランブリングコードタイミング
(すなわち、フレームタイミング)の検出、<第3段階
>スクランブリングコードの同定の3段階でセルサーチ
を行う。しかし、本実施の形態に係る同期捕捉装置は、
第1段階で複数のスロットタイミングを選択し、それら
の選択したスロットタイミングに基づいて第2段階およ
び第3段階を繰り返し行う点において従来と異なる。
【0063】<第1段階>スロットタイミングの検出 スロットタイミングの検出は、図2の<第1段階>で示
すような工程で行われる。また、第1段階では、無線受
信部102と第1段階処理部105の相関回路107と
が接続されるように、スイッチ103が制御部104に
よって切り替えられている。
【0064】まず、ST201では、1シンボル分の受
信データと第1サーチコード発生部106が出力する第
1サーチコードとの相関値が、相関回路107によって
計算される。そして、この相関値の計算が1スロットに
渡り行われ、1スロット分の遅延プロファイルが作成さ
れる。作成された遅延プロファイルは、平均化回路10
8によって、複数スロット分平均化される。
【0065】ST202では、スロットタイミング検出
部109が、平均化された遅延プロファイルのうち相関
値が所定のしきい値以上となるパスを複数個検出する。
すなわち、スロットタイミング検出部109は、所定の
しきい値以上となる複数の相関値に対応するそれぞれの
タイミングを、スロットタイミングとして検出する。
【0066】そして、検出された複数のスロットタイミ
ングを示す信号が、制御部104へ出力される。このと
き、制御部104によって、無線受信部102と第2段
階処理部110の相関回路112とが接続されるよう
に、スイッチ103が切り替えられる。
【0067】<第2段階>スクランブリングコードグル
ープの同定およびスクランブリングコードタイミングの
検出 スクランブリングコードグループの同定およびスクラン
ブリングコードタイミングの検出は、図2の<第2段階
>で示すような工程で行われる。
【0068】ST203では、まず、制御部104が、
ST202で検出された複数のスロットタイミングのう
ち、いずれか1つのスロットタイミングを選択し、その
選択したスロットタイミングを示す信号を相関回路11
2へ出力する。制御部104は、例えば、ST202で
検出された複数のスロットタイミングのうち相関値が大
きいものから順に1つづつ選択する。
【0069】相関回路112では、制御部104から指
示されたスロットタイミングに基づいて、順次受信され
るスロットの特定の1シンボルと第2サーチコード発生
部111が出力する第2サーチコードとの間で相関処理
が行われ、相関値が計算される。これにより、0〜15
の各スロットに対応する16個の相関値が、スロットが
受信される度に算出される。算出された16個の相関値
は、スロットが受信される度に割り当て部113へ出力
される。
【0070】割り当て部113では、相関回路112で
求められた相関値が、図18に示す第2サーチコードの
配置表に従って各スロット0〜15に割り当てられる。
また、割り当て部113は、相関回路112から相関値
が出力される度に(すなわち、各スロットが受信される
度に)、図18に示す第2サーチコードの配置を1スロ
ットづつずらしながら相関値を各スロット0〜15に割
り当て、0〜15の各スロット毎に相関値を順次平均化
する。平均化された相関値は、割り当て部113内のメ
モリに蓄えられ、順次更新される。平均化処理は、図1
8に示す第2サーチコードの配置を1スロットづつずら
しながら所定スロット分行われる。
【0071】ST204では、スクランブリングコード
グループ同定部114が、平均化された相関値の最大値
からスクランブリングコードグループの同定およびスク
ランブリングコードタイミング(すなわち、フレームの
先頭)の検出を行う。
【0072】そして、同定されたスクランブリングコー
ドグループおよび検出されたスクランブリングコードタ
イミングを示す信号が、制御部104へ出力される。こ
のとき、制御部104によって、無線受信部102と第
3段階処理部115の相関回路117とが接続されるよ
うに、スイッチ103が切り替えられる。
【0073】<第3段階>スクランブリングコードの同
定 スクランブリングコードの同定は、図2の<第3段階>
で示すような工程で行われる。
【0074】ST205では、まず制御部104が、S
T204で検出されたスクランブリングコードタイミン
グを示す信号を相関回路117へ出力し、ST204で
同定されたスクランブリングコードグループを示す信号
をスクランブリングコード発生部116へ出力する。
【0075】相関回路117では、制御部104から指
示されたスクランブリングコードタイミングに従って、
受信データとスクランブリングコードとの相関値が計算
される。相関回路117では、ST204で同定された
スクランブリングコードグループに属するスクランブリ
ングコード16種類についてこの相関演算が行われる。
算出された相関値は、平均化回路118によって、各ス
クランブリングコード毎に複数回平均化される。
【0076】ST206では、スクランブリングコード
同定部119が、平均化された相関値のうち最大の相関
値となるスクランブリングコードを1つめのパスに対応
するスクランブリングコードとして同定し、同定したこ
とを知らせる信号を制御部104へ出力する。
【0077】第1段階〜第3段階の処理が終了し、1つ
めのパスに対応するスクランブリングコードが同定され
ると、ST207において、制御部104は、ST20
2で検出された複数のスロットタイミングのうち、1つ
めのパスに対応するスロットタイミングを除外する。例
えば、ST202において5つのスロットタイミングが
検出されたとすると、ST207において、残りのスロ
ットタイミングは4つとなる。
【0078】ST208では、制御部104によって、
所定の数のスクランブリングコードが同定されたか否か
が確かめられる。そして、所定の数のスクランブリング
コードが同定された場合には、セルサーチ処理を終了す
る。
【0079】また、スクランブリングコードの同定数が
所定の数に達していない場合には、ST209におい
て、制御部104によって、ST202で検出されたス
ロットタイミングが無くなったか否か確かめられる。す
なわち、ST202で検出されたパスがST207で順
次除外されていった結果0になったか否か判断される。
【0080】ST209での判断の結果、ST202で
検出されたパスが無くなっていない場合には、ST20
3において、制御部104が、残りのスロットタイミン
グ(今、ここでは4つ)のうちの1つのスロットタイミ
ングを示す信号を相関回路112へ出力する。以降、S
T202で検出されたパスが0になるまで第2段階およ
び第3段階の処理が繰り返される。つまり、第1段階の
処理1回に対して、第2段階および第3段階の処理が、
検出されたパスが0になるまで複数回行われる。
【0081】なお、ST209での判断の結果、ST2
02で検出されたパスが無くなっている場合には、セル
サーチ処理を終了する。
【0082】このように、本実施の形態に係る同期捕捉
装置および同期捕捉方法によれば、第1段階で複数のス
ロットタイミングを検出し、それらの検出したスロット
タイミングに基づいて第2段階および第3段階の処理を
繰り返し行うため、第1段階の処理1回につき複数のス
クランブリングコードを同定することができる。よっ
て、本実施の形態に係る同期捕捉装置および同期捕捉方
法によれば、複数のセルサーチを行う必要がある場合
に、従来に比べ高速にセルサーチを行うことができる。
【0083】(実施の形態2)受信データの周波数誤差
が比較的大きい場合に実施の形態1に示したようにして
セルサーチを行うと、第2段階および第3段階の処理を
複数回行っているうちに、第1段階で検出した複数のス
ロットタイミングが現在の正確なスロットタイミングか
ら次第にずれていってしまい、スクランブリングコード
の同定精度およびスクランブリングコードタイミングの
検出精度が低下してしまう可能性がある。
【0084】例えば、周波数誤差が5ppmであった場
合、10msec経過する間に約50nsecのずれが生じる。
つまり、10msec経過する間に、1chip(3.84MHz)
においては約5分の1chipのずれが生じる。
【0085】そこで、本実施の形態に係る同期捕捉装置
では、受信データの周波数誤差が比較的大きい場合に
は、第2段階および第3段階の処理が行われる度にスロ
ットタイミングの検出を改めて行い(すなわち、従来の
方法によるセルサーチを行う)、受信データの周波数誤
差が比較的小さい場合には、第1段階で検出された複数
のスロットタイミングに対して第2段階および第3段階
の処理を繰り返し行う(すなわち、実施の形態1に係る
方法でセルサーチを行う)。
【0086】図3は、本発明の実施の形態2に係る同期
捕捉装置の概略構成を示す要部ブロック図である。な
お、実施の形態1と同一の構成となるものについては、
同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0087】図3において、制御部301は、受信デー
タの周波数誤差が所定のしきい値以上の場合には、第1
段階の処理1回に対して第2段階および第3段階の処理
が1回行われるようにスイッチ103を切り替える。
【0088】また、制御部301は、受信データの周波
数誤差が所定のしきい値よりも小さい場合には、第1段
階の処理1回に対して第2段階および第3段階の処理が
複数回行われるようにスイッチ103を切り替える。つ
まり、受信データの周波数誤差が所定のしきい値よりも
小さい場合には、本実施の形態に係る同期捕捉装置は、
実施の形態1に係る同期捕捉装置と同じ動作をする。
【0089】よって、図4に示す本実施の形態に係る同
期捕捉装置の動作を説明するためのフロー図においてS
T201〜ST209と、図2におけるST201〜S
T209とでは同じ処理が行われるため、同一符号を付
し説明を省略する。
【0090】また、図4に示す動作フロー図において、
ST402とST201、ST405〜ST408とS
T203〜ST206とでは同じ処理が行われるため、
ST402およびST405〜ST408の説明を省略
する。
【0091】図4に示す動作フロー図において、ST4
01では、制御部301によって、入力される周波数誤
差情報から得られる周波数誤差の値と所定のしきい値と
が比較される。そして、周波数誤差が所定のしきい値以
上の場合にはST402へ進み、周波数誤差が所定のし
きい値よりも小さい場合にはST201へ進む。
【0092】ST403では、制御部301からスロッ
トタイミング検出部302へ、既に同定済みのスクラン
ブリングコードに対応するパスを示す信号が出力され
る。そして、スロットタイミング検出部302は、ST
402で作成された遅延プロファイルから、既に検出済
みのスクランブリングコードタイミングに対応する相関
値を除外する。
【0093】ST404では、スロットタイミング検出
部302が、遅延プロファイル上で相関値が最大となっ
ているパスを1つ検出する。すなわち、スロットタイミ
ング検出部302は、相関値のピークを検出して、その
ピークのタイミングをスロットタイミングとして検出す
る。
【0094】第1段階〜第3段階の処理が終了し、1つ
のスクランブリングコードが同定されると、ST409
において、制御部301によって、所定の数のスクラン
ブリングコードが同定されたか否か確かめられる。そし
て、所定の数のスクランブリングコードが同定された場
合には、処理を終了し、スクランブリングコードの同定
数が所定の数に達していない場合には、制御部301
が、無線受信部102と第1段階処理部105の相関回
路107とを接続するようにスイッチ103を切り替え
る。
【0095】なお、1つのスクランブリングコードの同
定および1つのスクランブリングコードタイミングの検
出を終えた後に周波数追従回路を動作させ、周波数誤差
が所定のしきい値以下になるまでセルサーチ処理を中断
し、周波数誤差が所定の閾値以下になってからセルサー
チ処理を再開するようにしてもよい。
【0096】このように、本実施の形態に係る同期捕捉
装置および同期捕捉方法によれば、受信データの周波数
誤差が比較的大きい場合には、第2段階および第3段階
の処理が行われる度にスロットタイミングの検出を改め
て行い(すなわち、従来の方法によるセルサーチを行
う)、受信データの周波数誤差が比較的小さい場合に
は、第1段階で検出された複数のスロットタイミングに
対して第2段階および第3段階の処理を繰り返し行う
(すなわち、実施の形態1に係る方法でセルサーチを行
う)ため、周波数誤差の大きさに応じた最適な方法によ
りセルサーチを行うことができる。よって、本実施の形
態に係る同期捕捉装置および同期捕捉方法によれば、周
波数誤差が比較的大きい場合であってもスクランブリン
グコードの同定を精度よく行うことができるとともに、
周波数誤差が比較的小さい場合には複数のスクランブリ
ングコードの同定を高速かつ精度よく行うことができ
る。
【0097】(実施の形態3)実施の形態2で説明した
ように、受信データの周波数誤差が比較的大きい場合に
実施の形態1に示したようにしてセルサーチを行うと、
第2段階および第3段階の処理を複数回行っているうち
に、第1段階で検出した複数のスロットタイミングが現
在の正確なスロットタイミングから次第にずれていって
しまい、スクランブリングコードの同定精度およびスク
ランブリングコードタイミングの検出精度が低下してし
まう可能性がある。
【0098】そこで、本実施の形態に係る同期捕捉装置
では、第1段階で検出されたスロットタイミングの他
に、そのスロットタイミングから所定のチップ分だけ遅
れたタイミングと所定のチップ分だけ進んだタイミング
についても、第2サーチコードとの相関値をそれぞれ算
出する点において実施の形態1に係る同期捕捉装置と異
なる。
【0099】図5は、本発明の実施の形態3に係る同期
捕捉装置の第2段階処理部の構成を示す要部ブロック図
である。なお、実施の形態1と同一の構成となるものに
ついては、同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0100】第2段階処理部500において、切り替え
制御部501は、受信データの周波数誤差が所定のしき
い値よりも小さい場合には、スイッチ103と相関回路
112とを接続し、受信データの周波数誤差が所定のし
きい値以上の場合には、スイッチ103と遅延器503
とを接続するように、スイッチ502を切り替える。
【0101】すなわち、周波数誤差が所定のしきい値よ
りも小さい場合には、受信データが相関回路112へ入
力され、実施の形態1と同様にして第2段階の処理が行
われる。
【0102】一方、周波数誤差が所定のしきい値以上の
場合には、受信データが遅延器503に入力されて所定
のチップ分(今、ここではXチップ)だけ遅延される。
また、受信データは、遅延器504によってさらに所定
のチップ分(今、ここではXチップ)だけ遅延される。
よって、相関回路505に入力されるデータは、遅延の
ないデータとなり、相関回路506に入力されるデータ
は、相関回路505に入力されたデータよりも−Xチッ
プ分だけ遅延したデータとなり、相関回路507に入力
されるデータは、相関回路505に入力されたデータよ
りも−2Xチップ分だけ遅延したデータとなる。
【0103】相関回路506は、−Xチップ分だけ遅延
したデータの各スロットの先頭に制御部104から指示
されるスロットタイミングを合わせて、第2サーチコー
ドとの相関値を求める。このように、−Xチップ分だけ
遅延したデータをスロットタイミングの基準にするた
め、相関回路505では、制御部104から指示される
スロットタイミングからXチップ分だけ遅れたタイミン
グにおいて第2サーチコードとの相関値が求められ、相
関回路507では、制御部104から指示されるスロッ
トタイミングからXチップ分だけ進んだタイミングにお
いて、第2サーチコードとの相関値が求められる。
【0104】そして、スクランブリングコードグループ
同定部508が、平均化された相関値の最大値からスク
ランブリングコードグループの同定およびスクランブリ
ングコードタイミングの検出を行う。このとき、スクラ
ンブリングコードグループ同定部508は、3つの割り
当て部113のうちいずれか1つの割り当て部から出力
される平均化された相関値に基づいてスクランブリング
コードグループの同定およびスクランブリングコードタ
イミングの検出を行う。そして、同定されたスクランブ
リングコードグループおよび検出されたスクランブリン
グコードタイミングを示す信号が、制御部104へ出力
される。
【0105】このようにして第2段階の処理を行うこと
により、受信データの周波数誤差が比較的大きい場合で
あっても、スクランブリングコードグループの同定およ
びスクランブリングコードタイミングの検出を精度よく
行うことができる。
【0106】なお、第3段階処理部において、第2段階
で検出されたスクランブリングコードタイミングの他
に、そのスクランブリングコードタイミングから所定の
チップ分だけ遅れたタイミングと所定のチップ分だけ進
んだタイミングについても、スクランブリングコードと
の相関値をそれぞれ算出することも可能である。
【0107】図6は、本発明の実施の形態3に係る同期
捕捉装置の第3段階処理部の構成を示す要部ブロック図
である。なお、実施の形態1と同一の構成となるものに
ついては、同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0108】第3段階処理部600において、切り替え
制御部601は、受信データの周波数誤差が所定のしき
い値よりも小さい場合には、スイッチ103と相関回路
117とを接続し、受信データの周波数誤差が所定のし
きい値以上の場合には、スイッチ103と遅延器603
とを接続するように、スイッチ602を切り替える。
【0109】すなわち、周波数誤差が所定のしきい値よ
りも小さい場合には、受信データが相関回路117へ入
力され、実施の形態1と同様にして第3段階の処理が行
われる。
【0110】一方、周波数誤差が所定のしきい値以上の
場合には、受信データが遅延器603に入力されて所定
のチップ分(今、ここではXチップ)だけ遅延される。
また、受信データは、遅延器604によってさらに所定
のチップ分(今、ここではXチップ)だけ遅延される。
よって、相関回路605に入力されるデータは、遅延の
ないデータとなり、相関回路606に入力されるデータ
は、相関回路605に入力されたデータよりも−Xチッ
プ分だけ遅延したデータとなり、相関回路607に入力
されるデータは、相関回路605に入力されたデータよ
りも−2Xチップ分だけ遅延したデータとなる。
【0111】相関回路606は、−Xチップ分だけ遅延
したデータのフレームの先頭に制御部104から指示さ
れるスクランブリングコードタイミングを合わせて、ス
クランブリングコードとの相関値を求める。このよう
に、−Xチップ分だけ遅延したデータをスクランブリン
グコードタイミングの基準にするため、相関回路605
では、制御部104から指示されるスクランブリングコ
ードタイミングからXチップ分だけ遅れたタイミングに
おいてスクランブリングコードとの相関値が求められ、
相関回路607では、制御部104から指示されるスク
ランブリングコードタイミングからXチップ分だけ進ん
だタイミングにおいて、スクランブリングコードとの相
関値が求められる。
【0112】そして、スクランブリングコード同定部6
08が、各平均化回路118で平均化された相関値のう
ち最大の相関値となるスクランブリングコードを第1段
階処理部105で検出されたパスに対応するスクランブ
リングコードとして同定し、同定したことを知らせる信
号を制御部104へ出力する。このとき、スクランブリ
ングコード同定部608は、3つの平均化回路118の
うちいずれか1つの平均化回路から出力される相関値に
基づいてスクランブリングコードを同定する。
【0113】このようにして第3段階の処理を行うこと
により、受信データの周波数誤差が比較的大きい場合で
あっても、スクランブリングコードの同定を精度よく行
うことができる。
【0114】このように、本実施の形態に係る同期捕捉
装置および同期捕捉方法によれば、各段階で検出された
タイミングの他に、そのタイミングから所定のチップ分
だけ遅れたタイミングと所定のチップ分だけ進んだタイ
ミングについても、相関値をそれぞれ算出するため、周
波数誤差が比較的大きい場合であってもセルサーチを精
度よく行うことができる。
【0115】(実施の形態4)実施の形態3のように、
第1段階で検出されたスロットタイミング、そのスロッ
トタイミングから所定のチップ分だけ遅れたタイミング
および所定のチップ分だけ進んだタイミングにそれぞれ
対応させて割り当て部を設けると、3つの割り当て部が
必要となるので、第2段階の処理における演算量が増大
するとともに、第2段階処理部において平均化された相
関値を蓄えるためのメモリの容量が増大してしまう。
【0116】そこで、本実施の形態に係る同期捕捉装置
では、第2段階の処理において、第1段階で検出された
スロットタイミングに対応する相関値と、そのスロット
タイミングから所定のチップ分だけ遅れたタイミングに
対応する相関値と所定のチップ分だけ進んだタイミング
に対応する相関値とを加算し、その加算した相関値を0
〜15の各スロット毎に順次平均化する点において実施
の形態3に係る同期捕捉装置と異なる。
【0117】図7は、本発明の実施の形態4に係る同期
捕捉装置の第2段階処理部の概略構成を示す要部ブロッ
ク図である。なお、実施の形態1および実施の形態3と
同一の構成となるものについては、同一符号を付し、詳
しい説明は省略する。
【0118】第2段階処理部700において、加算器7
01は、3つの相関回路505〜507で求められた相
関値を加算し、加算した相関値を割り当て部113へ出
力する。割り当て部113は、加算された相関値を各ス
ロット0〜15に割り当て、0〜15の各スロット毎に
相関値を順次平均化する。平均化された相関値は、割り
当て部113内のメモリに蓄えられ、順次更新される。
【0119】このように、本実施の形態に係る同期捕捉
装置および同期捕捉方法によれば、第1段階で検出され
たスロットタイミングに対応する相関値と、そのスロッ
トタイミングから所定のチップ分だけ遅れたタイミング
に対応する相関値と所定のチップ分だけ進んだタイミン
グに対応する相関値とを加算し、その加算した相関値を
0〜15の各スロット毎に順次平均化するため、第2段
階の処理における演算量および第2段階処理部において
平均化された相関値を蓄えるためのメモリの容量を削減
することができる(実施の形態3に比べ3分の1にする
ことができる)。
【0120】なお、第3段階処理部において、第2段階
で検出されたスクランブリングコードタイミングに対応
する相関値と、そのスクランブリングコードタイミング
から所定のチップ分だけ遅れたタイミングに対応する相
関値と所定のチップ分だけ進んだタイミングに対応する
相関値とを加算し、その加算した相関値を順次平均化す
ることも可能である。このようにすることにより、同相
加算した相関値を用いてスクランブリングコードの同定
を行うため、雑音成分を抑圧することができるので、同
定の精度をより高めることができる。
【0121】(実施の形態5)図19に示すように、第
2サーチコードで拡散されているシンボル(すなわち、
SSC)は1スロットに1シンボル(図19の例では、
先頭シンボル)しか存在しないため、第2段階における
相関値の平均化処理は1スロット毎にしかできない。一
方、スクランブリングコードの周期はフレーム周期と同
一であるため、第3段階における相関値の平均化処理は
毎シンボル毎に行うことが可能である。
【0122】よって、第3段階におけるスクランブリン
グコードの同定精度と等しい精度を、第2段階における
スクランブリングコードグループの同定およびスクラン
ブリングコードタイミングの検出にて得ようとすると、
第3段階の処理に比べ第2段階の処理に長時間を要して
しまう。具体的には、図19に示すようなフレーム構成
である場合、第3段階において20シンボル分平均した
相関値を使用して得られる同定精度を第2段階の同定お
よび検出にて得ようとすると、2フレーム分平均した相
関値を使用する必要がある(シュミレーションによって
検証済み)。つまり、第2段階の処理には、第3段階の
処理に比べ約16倍の時間を要する。
【0123】そこで、本実施の形態では、第1段階で検
出されたスロットタイミングのうち所定の範囲にあるス
ロットタイミングに対してまとめて第2段階の処理を行
った後、第2段階で同定された複数のスクランブリング
コードグループおよび第2段階で検出された複数のスク
ランブリングコードタイミングに対して第3段階の処理
を繰り返し行う点において実施の形態1と異なる。
【0124】図8は、本発明の実施の形態5に係る同期
捕捉装置の第2段階処理部の概略構成を示す要部ブロッ
ク図である。なお、実施の形態1と同一の構成となるも
のについては、同一符号を付し、詳しい説明は省略す
る。
【0125】第2段階処理部800において、タイミン
グテーブル作成部801は、第1段階処理部105で検
出された複数のスロットタイミングと相関値とを対応づ
けたテーブルを作成する。タイミング指定部802は、
まとめて第2段階の処理を行うべきスロットタイミング
を相関回路804へ指定する。蓄積部803は、受信デ
ータを所定の時間分だけ一時的に保持する。相関回路8
04は、複数のスロットタイミングについてまとめて相
関値を計算する。
【0126】次いで、上記構成を有する同期捕捉装置の
動作について説明する。図9は、本発明の実施の形態5
に係る同期捕捉装置の動作を説明するためのフロー図で
ある。なお、実施の形態1と同一の動作となるステップ
については、同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0127】ST901では、まず、制御部104が所
定のしきい値以上となるすべてのスロットタイミングを
示す信号をタイミングテーブル作成部801へ出力す
る。次いで、タイミングテーブル作成部801が、第1
段階処理部105で検出された複数のスロットタイミン
グと相関値とを対応づけたテーブル(以下、タイミング
テーブルという。)を作成する。今、図10に示すよう
に、第1段階において所定のしきい値以上となる相関値
がC1〜C9であり、T3,T7,T8,T13,T1
4,T32,T33,T34およびT35の複数のタイ
ミングがスロットタイミングとして検出された場合、タ
イミングテーブル作成部801は、図11に示すような
タイミングテーブルを作成する。すなわち、タイミング
テーブル作成部801は、相関値を大きいものから順に
並べてタイミングテーブルを作成する。
【0128】次いで、ST902では、まずタイミング
指定部802がタイミングテーブルを参照し、最も大き
い相関値(すなわち、C1)を選択した後、C1に対応
するタイミングT33を中心として所定の時間の範囲
(今、ここでは±3チップ時間とする)にあるタイミン
グを選択する。よって、ここでは、T32,T33,T
34およびT35が選択される。そして、タイミング指
定部802は、受信スロットのうち、タイミングT30
(すなわち、C1に対応するタイミングT33より3チ
ップ時間前のタイミング)を起点として1シンボル+6
チップの時間の範囲にある受信データを一時的に保持す
るように蓄積部803を制御する。
【0129】次いで、タイミング指定部802は、蓄積
部803に対して一時的に保持したデータを相関回路8
04へ出力するように指示するとともに、相関回路80
4に対して、まずタイミングT32を示す信号を出力す
る。
【0130】相関回路804は、蓄積部803から出力
されたデータと第2サーチコードとの相関値を、タイミ
ングT32においてまず算出する。算出した後、相関回
路804は、算出した相関値を割り当て部113へ出力
するとともに、タイミングT32についての相関演算を
終えた旨を知らせる信号をタイミング指定部802へ出
力する。
【0131】次いで、タイミング指定部802は、蓄積
部803に対して前回の相関値演算に使用したのと同一
の1シンボル+6チップ時間分のデータを相関回路80
4へ出力するように指示するとともに、相関回路804
に対してタイミングT33を示す信号を出力する。
【0132】そして、相関回路804は、蓄積部803
から出力されたデータと第2サーチコードとの相関値
を、タイミングT33において算出する。算出した後、
相関回路804は、算出した相関値を割り当て部113
へ出力するとともに、タイミングT33についての相関
演算を終えた旨を知らせる信号をタイミング指定部80
2へ出力する。
【0133】第2段階処理部800では、このようにし
てタイミングT30を起点とした1シンボル+6チップ
時間分の同一のデータに対してT34およびT35にお
ける相関値も算出される。その後、制御部104は、T
32〜T35に基づいて同定されたスクランブリングコ
ードグループおよびT32〜T35に基づいて検出され
たスクランブリングコードタイミングを示す信号を第3
段階処理部115へ順次出力する。
【0134】そして、ST903において、制御部10
4によって、ST902で処理対象となった所定の範囲
のスロットタイミング(つまり、T32〜T35)が無
くなったか否か確かめられる。すなわち、ST902で
処理対象となった所定の範囲のパスがST207で順次
除外されていった結果0になったか否か判断され、0に
なるまでST205〜ST208の処理が繰り返され
る。
【0135】ST903での判断の結果、ST902で
処理対象となったスロットタイミングT32〜T35が
すべて無くなった場合には、ST209での判断後、再
びST902に戻る。そして、タイミング指定部802
が、再びタイミングテーブルを参照し、T32,T3
3,T34およびT35にそれぞれ対応する相関値を除
いた相関値のうちから最も大きい相関値(すなわち、C
3)を選択した後、C3に対応するタイミングT7を中
心として±3チップ時間の範囲にあるタイミングを選択
する。よって、ここでは、T7およびT8が選択され
る。
【0136】そして、タイミング指定部802は、受信
スロットのうち、タイミングT4(すなわち、C3に対
応するタイミングT7より3チップ時間前のタイミン
グ)を起点として1シンボル+6チップの時間の範囲に
ある受信データを一時的に保持するように蓄積部803
を制御する。以降、上述したのと同様の処理が行われ
る。
【0137】なお、本実施の形態においては、蓄積部に
一時的に保持されるデータ量を、1シンボル+6チップ
とした。これは、蓄積部の容量(つまり、メモリの容
量)を小さくしハードウエア規模を小さくするために、
±3チップ時間(すなわち、6チップ時間)の範囲にあ
るスロットタイミングすべてについて第2サーチコード
との相関値を求めるのに最小限必要なデータ量にあわせ
たものである。但し、蓄積するデータの範囲は±3チッ
プ時間の範囲に限られるものではなく、適宜設定するこ
とが可能である。
【0138】また、本発明者らは、セルサーチの性能等
を向上させることを目的として、先に蓄積型の無線受信
装置の発明を行った。この蓄積型の無線受信装置とは、
本実施の形態に係る同期捕捉装置と同様に、受信データ
を一旦メモリ等に保持し、その保持したデータに対して
繰り返し逆拡散処理を行うものである。この発明は、特
願平10−292545号に記載されている。この内容
は、すべてここに含めておく。
【0139】このように、本実施の形態に係る同期捕捉
装置および同期補足方法によれば、第1段階で検出され
たスロットタイミングのうち所定の範囲にあるスロット
タイミングに対してまとめて第2段階の処理を行った
後、第2段階で同定された複数のスクランブリングコー
ドグループおよび第2段階で検出された複数のスクラン
ブリングコードタイミングに対して第3段階の処理を繰
り返し行うため、実施の形態1に比べさらに高速にセル
サーチを行うことができる。
【0140】(実施の形態6)本実施の形態に係る同期
捕捉装置は、実施の形態5に係る同期捕捉装置とほぼ同
一の構成を有し、まとめて第2段階の処理を行うスロッ
トタイミングを、相関値の大きさに従って選択するので
はなく、タイミング順に選択する点において実施の形態
5と異なる。
【0141】本実施の形態に係る同期捕捉装置では、タ
イミングテーブル作成部801およびタイミング指定部
802の動作のみが実施の形態5と相違するため、再び
図8のブロック図を用いて説明する。
【0142】タイミングテーブル作成部801は、タイ
ミングテーブルを作成する。今、図12に示すように、
第1段階において所定のしきい値以上となる相関値が、
実施の形態5と同様にC1〜C9であり、T3,T7,
T8,T13,T14,T32,T33,T34および
T35の複数のタイミングがスロットタイミングとして
検出された場合、タイミングテーブル作成部801は、
図13に示すようなタイミングテーブルを作成する。す
なわち、タイミングテーブル作成部801は、第1段階
で検出された複数のタイミングを時刻の経過順に並べて
タイミングテーブルを作成する。
【0143】次いで、タイミング指定部802がタイミ
ングテーブルを参照し、最も早いタイミング(すなわ
ち、T3)を選択した後、T3を起点として所定の時間
の範囲(今、ここでは+6チップ時間とする)にあるタ
イミングを選択する。つまり、タイミング指定部802
は、実施の形態5に係るタイミング指定部と同様に、6
チップ時間の範囲にあるタイミングを選択する。よっ
て、ここでは、T3,T7およびT8が選択される。そ
して、タイミング指定部802は、受信スロットのう
ち、タイミングT4を起点として1シンボル+6チップ
の時間の範囲にある受信データを一時的に保持するよう
に蓄積部803を制御する。
【0144】次いで、タイミング指定部802は、蓄積
部803に対して一時的に保持したデータを相関回路8
04へ出力するように指示するとともに、相関回路80
4に対して、まずタイミングT3を示す信号を出力す
る。
【0145】ここで、実施の形態5での動作を示す図1
0と本実施の形態での動作を示す図12とを比較する
と、第2段階処理がまとめて行われるタイミングの範囲
は共に6チップ時間の範囲で同一であるが、まとめて行
われる第2段階の処理回数が実施の形態5では4回であ
るのに対し、本実施の形態では3回で済む。
【0146】このように、本実施の形態に係る同期捕捉
装置および同期補足方法によれば、まとめて第2段階の
処理を行うスロットタイミングを、相関値の大きさに従
って選択するのではなく、タイミング順に選択するた
め、実施の形態5に比べさらに高速にセルサーチを行う
ことができる。
【0147】(実施の形態7)本実施の形態に係る同期
補足装置は、実施の形態1とほぼ同一の構成を有し、同
相加算した相関値を用いてスクランブリングコードグル
ープの同定、スクランブリングコードタイミングの検出
およびスクランブリングコードの同定を行う点において
実施の形態1と異なる。
【0148】図14は、本発明の実施の形態7に係る同
期捕捉装置の第2段階処理部の概略構成を示す要部ブロ
ック図である。なお、実施の形態1と同一の構成となる
ものについては、同一符号を付し、詳しい説明は省略す
る。
【0149】第2段階処理部1400において、第1サ
ーチコード発生部1401は、第1サーチコードを発生
する。相関回路1402は、受信データと第1サーチコ
ードとの相関値を求める。複素乗算回路1403は、受
信データと第1サーチコードとの相関値(以下、第1相
関値という。)のI成分およびQ成分と、受信データと
第2サーチサーチコードとの相関値(以下、第2相関値
という。)のI成分およびQ成分とをそれぞれ乗算した
後、加算する。
【0150】次いで、上記構成を有する同期捕捉装置の
動作について説明する。相関回路1402で求められた
第1相関値および相関回路112で求められた第2相関
値が、複素乗算回路1403に出力される。
【0151】複素乗算回路1403では、第1相関値の
I成分と第2相関値のI成分とが乗算され、第1相関値
のQ成分と第2相関値のQ成分とが乗算された後、乗算
された信号が加算される。すなわち、複素乗算回路14
03では、以下の演算が行われる。 (第1相関値のI成分×第2相関値のI成分)+(第1
相関値のQ成分×第2相関値のQ成分) この演算により、第2相関値の位相誤差が補償され、各
スロットにおいて算出された第2相関値の位相が同相と
なる。位相誤差を補償された第2相関値は、割り当て部
113へ出力される。
【0152】割り当て部113では、位相誤差を補償さ
れた第2相関値を、図18に示す第2サーチコードの配
置表に従って各スロット0〜15に割り当てながら0〜
15の各スロット毎に順次平均化する。つまり、割り当
て部113では、第2相関値が各スロット毎に同相加算
される。
【0153】なお、第3段階の処理において複数回同相
加算した相関値を平均化することも可能である。つま
り、図1に示す第3段階処理部115の平均化回路11
8が、相関回路117から出力される相関値を複数回同
相加算した後平均化することも可能である。但し、スク
ランブリングコードとの相関値は毎シンボル毎に平均化
することが可能であり、シンボル間での位相差はごく僅
かであるため、第2段階で行ったような第1相関値によ
る位相誤差の補償は不要である。なお、スクランブリン
グコードの同定精度をより高めるために、第3段階の処
理においても、第1相関値による位相誤差の補償を行っ
た後同相加算してもよい。
【0154】また、本発明者らは、先に受信信号に周波
数誤差が生じている場合であっても、周波数推定回路を
用いることなく、常に最適な遅延プロファイルを作成す
ることを目的として、同相加算後の信号間の位相差の大
きさに応じて同相加算される信号の数を適応的に変化さ
せる発明を行った。この発明は、特願2000-160
155号に記載されている。この内容は、すべてここに
含めておく。そこで、この発明と同様にして、本実施の
形態に係る同期捕捉装置の第3段階処理部で行われる同
相加算処理において、同相加算後の相関値間の位相差の
大きさに応じて同相加算される相関値の数を適応的に変
化させることも可能である。
【0155】また、本発明者らは、所定のパターンにし
たがってダイバーシチ送信される+Aの信号と−Aの信
号に対して同相加算を行う場合にもダイバーシチ利得を
得ることを目的として、先に、+Aのみを含むシンボル
Dplus同士を同相加算し、−Aを含むシンボルDminus
同士を同相加算した後、同相加算後のDplusと同相加算
後のDminusとをそれぞれ2乗した後加算する発明を行
った。この発明は、特願2000-131672号に記
載されている。この内容は、すべてここに含めておく。
そこで、この発明と同様にして、本実施の形態に係る同
期捕捉装置の第3段階処理部で行われる同相加算処理に
おいて、+Aのみを含むシンボルとの相関値同士を同相
加算し、−Aを含むシンボルとの相関値同士を加算した
後、それらの同相加算後の相関値をそれぞれ2乗した後
加算してもよい。これにより、相関値について同相加算
を行いつつダイバーシチ利得も得ることができるので、
セルサーチの性能を向上させることができる。
【0156】このように、本実施の形態に係る同期捕捉
装置および同期補足方法によれば、同相加算した相関値
を用いてスクランブリングコードグループの同定、スク
ランブリングコードタイミングの検出およびスクランブ
リングコードの同定を行うため、雑音成分を抑圧するこ
とができるので、同定および検出の精度をより高めるこ
とができる。
【0157】(実施の形態8)実施の形態7の第2段階
処理部のように第1相関値と第2相関値とを複素乗算す
ると、複素乗算後の相関値のビット数が増加してしまう
ため、割り当て部内に要するメモリ(複素乗算後の相関
値を第2サーチコードの配置表に従って各スロット0〜
15に割り当てながら0〜15の各スロット毎に順次平
均化するのに必要なメモリ)の容量が増加してしまうと
ともに、複素乗算後の相関値の平均化に要する演算量が
増加してしまう。
【0158】そこで、本実施の形態では、複素乗算後の
相関値のビット数と、割り当て部内に用意された平均化
のためのメモリのビット数とを比較し、複素乗算後の相
関値のビット数が平均化のためのメモリのビット数に収
まるように複素乗算後の相関値をビットシフトした後、
平均化する点において実施の形態7と異なる。つまり、
本実施の形態では、複素乗算後の相関値を第2サーチコ
ードの配置表に従って各スロットに割り当てる前に、平
均化された後の相関値のビット数を推測して複素乗算後
の相関値をビットシフトするものである。
【0159】図15は、本発明の実施の形態8に係る同
期捕捉装置の第2段階処理部の概略構成を示す要部ブロ
ック図である。なお、実施の形態7と同一の構成となる
ものについては、同一符号を付し、詳しい説明は省略す
る。
【0160】第2段階処理部1500において、正規化
部1501は、いわゆるブロックフローティング処理に
より、複素乗算後の相関値をビットシフトする。すなわ
ち、正規化部1501は、複素乗算後の相関値に対して
いわゆるブロックフローティングによる正規化を行う。
この際にシフトするビット数は、以下のようにして行わ
れる。なお、以下の説明では、一例として、割り当て部
内に用意された平均化のためのメモリのビット数を8ビ
ットとした場合について説明する。
【0161】まず正規化部1501は、第2サーチコー
ド1〜17についてそれぞれ算出された複素乗算後の相
関値のうち、最もビット数が大きいもの(すなわち、最
も値が大きいもの)を選択する。そして、正規化部15
01は、その最も大きい値のビット数と平均化のための
メモリのビット数とを比較し、その最も大きい値を右に
ビットシフトする。
【0162】具体的には、今、第2サーチコード1〜1
7についての1回目の複素乗算後の相関値のうち最も大
きい値のビット数が10ビットであるとすると、正規化
部1501は、その10ビットの値を右に2ビットシフ
トして8ビットにすることにより、平均化処理の際にオ
ーバーフローしないようにする。8ビットにされた相関
値は、割り当て部1502へ出力される。
【0163】次いで、第2サーチコード1〜17につい
ての2回目の複素乗算後の相関値のうち最も大きい値の
ビット数が12ビットであるとすると、正規化部150
1は、その12ビットの値を右に4ビットシフトして8
ビットにすることにより、平均化処理の際にオーバーフ
ローしないようにする。8ビットにされた相関値は、割
り当て部1502へ出力される。
【0164】そして、割り当て部1502は、1回目の
複素乗算後の相関値と2回目の複素乗算後の相関値とを
平均化する際には、1回目の複素乗算後の相関値をさら
に2ビット右にシフトして、各々の複素乗算後の相関値
の小数点位置を合わせた後、平均化する。
【0165】このように、本実施の形態に同期捕捉装置
および同期捕捉方法によれば、複素乗算後の相関値に対
していわゆるブロックフローティングによる正規化を行
うとともに、正規化後の相関値を小数点位置を合わせな
がら平均化するため、割り当て部内に要するメモリの容
量および複素乗算後の相関値の平均化に要する演算量を
削減することができる。
【0166】(実施の形態9)移動局は、現在通信中の
基地局から他の基地局に対応するスクランブリングコー
ド、スクランブリングコードタイミングおよびスクラン
ブリングコードタイミングの誤差(以下、タイミング誤
差という。)を報知される。
【0167】そこで、本実施の形態に係る同期捕捉装置
では、基地局から報知されたタイミング誤差が所定のし
きい値よりも小さい場合には、そのタイミング誤差に相
当する窓幅にて、基地局から報知されたスクランブリン
グコードとの相関値を計算し、基地局から報知されたタ
イミング誤差が所定のしきい値以上の場合には、上記従
来の方法によるセルサーチを行う点において実施の形態
1と異なる。
【0168】図16は、本発明の実施の形態9に係る同
期捕捉装置の概略構成を示す要部ブロック図である。な
お、実施の形態2と同一の構成となるものについては、
同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0169】図16において、制御部1601は、タイ
ミング誤差が所定のしきい値よりも小さい場合には、無
線受信部102と相関回路1603とを接続するように
スイッチ103を切り替える。また、制御部1601
は、タイミング誤差が所定のしきい値以上の場合には、
第1段階の処理1回に対して第2段階および第3段階の
処理が1回行われるようにスイッチ103を切り替え
る。
【0170】スクランブリングコード発生部1602
は、基地局から報知されたスクランブリングコード情報
から特定したスクランブリングコードを発生する。相関
回路1603は、タイミング誤差に相当する窓幅にて、
受信データとスクランブリングコードとの相関値を求め
る。平均化回路1604は、相関値を複数回平均化す
る。スクランブリングコードタイミング検出部1605
は、スクランブリングコードタイミングを検出する。
【0171】次いで、上記構成を有する同期捕捉装置の
動作について説明する。図17は、本発明の実施の形態
9に係る同期捕捉装置の動作を説明するためのフロー図
である。なお、なお、実施の形態2と同一の動作となる
ステップについては、同一符号を付し、詳しい説明は省
略する。
【0172】図17に示す動作フロー図において、ST
1701では、制御部301によって、基地局から報知
されるタイミング誤差の値と所定のしきい値とが比較さ
れる。そして、タイミング誤差が所定のしきい値以上の
場合にはST402へ進み、タイミング誤差が所定のし
きい値よりも小さい場合にはST1702へ進む。ま
た、タイミング誤差が所定のしきい値よりも小さい場合
には、制御部301は、無線受信部102と相関回路1
603とを接続するとともに、基地局から報知されたス
クランブリングコードタイミングおよびタイミング誤差
を示す信号を相関回路1603へ出力する。
【0173】ST1702では、スクランブリングコー
ド発生部1602が、基地局から報知されたスクランブ
リングコード情報から特定したスクランブリングコード
を発生する。そして、相関回路1603が、タイミング
誤差に相当する窓幅にて、受信データとスクランブリン
グコードとの相関値を求める。
【0174】具体的には、例えば、タイミング誤差が4
0チップ時間であったとすると、相関回路1603は、
制御部1601から指示されたスクランブリングコード
タイミングを中心として、±40チップの範囲にあるタ
イミングのすべてについて、受信データとスクランブリ
ングコードとの相関値を求める。そして、これらの相関
値が平均化回路1604によって、複数回平均化され
る。なお、ここで示した窓幅の範囲の設定方法は一例で
あり、これに限られるものではない。
【0175】次いで、ST1703では、スクランブリ
ングコードタイミング検出部1605が、平均化された
相関値の最大値を検出することにより、スクランブリン
グコードタイミングを検出する。
【0176】このように、本実施の形態に係る同期捕捉
装置および同期補足方法によれば、基地局から報知され
たタイミング誤差が所定のしきい値よりも小さい場合に
は、そのタイミング誤差に相当する窓幅にて基地局から
報知されたスクランブリングコードとの相関値を計算
し、基地局から報知されたタイミング誤差が所定のしき
い値以上の場合には、上記従来の方法によるセルサーチ
を行うため、タイミング誤差の大きさに応じた最適な方
法によりセルサーチを行うことができる。よって、本実
施の形態に係る同期捕捉装置および同期捕捉方法によれ
ば、タイミング誤差が比較的大きい場合であってもスク
ランブリングコードの同定を精度よく行うことができる
とともに、タイミング誤差が比較的小さい場合にはスク
ランブリングコードタイミングの検出を高速かつ精度よ
く行うことができる。
【0177】なお、上記実施の形態1〜9を適宜組み合
わせて実施することも可能である。
【0178】また、上記実施の形態1〜9に係る同期捕
捉装置を、移動体通信システムで使用される通信端末装
置や基地局装置に適用することが可能である。適用した
場合、通信端末装置および基地局装置において、高速か
つ精度良くセルサーチを行うことができる。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
効率良く複数のパスのスクランブリングコードを同定で
き、従来に比べ高速なセルサーチを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る同期捕捉装置の概
略構成を示す要部ブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る同期捕捉装置の動
作を説明するためのフロー図
【図3】本発明の実施の形態2に係る同期捕捉装置の概
略構成を示す要部ブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係る同期捕捉装置の動
作を説明するためのフロー図
【図5】本発明の実施の形態3に係る同期捕捉装置の第
2段階処理部の構成を示す要部ブロック図
【図6】本発明の実施の形態3に係る同期捕捉装置の第
3段階処理部の構成を示す要部ブロック図
【図7】本発明の実施の形態4に係る同期捕捉装置の第
2段階処理部の概略構成を示す要部ブロック図
【図8】本発明の実施の形態5に係る同期捕捉装置の第
2段階処理部の概略構成を示す要部ブロック図
【図9】本発明の実施の形態5に係る同期捕捉装置の動
作を説明するためのフロー図
【図10】本発明の実施の形態5に係る同期捕捉装置の
動作を説明するための遅延プロファイルの一例を示す図
【図11】本発明の実施の形態5に係る同期捕捉装置で
作成されるタイミングテーブルの一例を示す図
【図12】本発明の実施の形態6に係る同期捕捉装置の
動作を説明するための遅延プロファイルの一例を示す図
【図13】本発明の実施の形態6に係る同期捕捉装置で
作成されるタイミングテーブルの一例を示す図
【図14】本発明の実施の形態7に係る同期捕捉装置の
第2段階処理部の概略構成を示す要部ブロック図
【図15】本発明の実施の形態8に係る同期捕捉装置の
第2段階処理部の概略構成を示す要部ブロック図
【図16】本発明の実施の形態9に係る同期捕捉装置の
概略構成を示す要部ブロック図
【図17】本発明の実施の形態9に係る同期捕捉装置の
動作を説明するためのフロー図
【図18】スクランブリングコードグループに対応する
第2サーチコードの配置の一例を示す表
【図19】フレーム構成の一例を示す模式図
【図20】従来の同期捕捉装置の動作を説明するための
フロー図
【符号の説明】
104,301,1601 制御部 105 第1段階処理部 106,1401 第1サーチコード発生部 107,112,117,505〜507,605〜6
07,804,1402,1603 相関回路 108,118,1604 平均化回路 109,302 スロットタイミング検出部 110 第2段階処理部 111 第2サーチコード発生部 113,1502 割り当て部 114,508 スクランブリングコードグループ同定
部 115 第3段階処理部 116,1602 スクランブリングコード発生部 119,608 スクランブリングコード同定部 501,601 切り替え制御部 503,504,603,604 遅延器 701 加算器 801 タイミングテーブル作成部 802 タイミング指定部 803 蓄積部 1403 複素乗算回路 1501 正規化部 1605 スクランブリングコードタイミング検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今泉 賢 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 南田 智昭 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 株式 会社松下通信金沢研究所内 (72)発明者 鈴木 秀俊 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5K022 EE01 EE36 5K047 AA02 BB01 BB05 CC01 DD01 DD02 GG27 GG57 HH15 HH45 JJ06 LL06 MM03 MM13

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信データと第1サーチコードとの第1
    相関値のうち所定のしきい値以上の複数の第1相関値に
    対応する複数のスロットタイミングを検出する第1処理
    を行う第1処理手段と、前記複数のスロットタイミング
    のうちいずれか1つのスロットタイミングに従って算出
    した受信データと第2サーチコードとの第2相関値のう
    ち最大の第2相関値よりスクランブリングコードタイミ
    ングおよびスクランブリングコードグループを検出する
    第2処理を行う第2処理手段と、前記スクランブリング
    コードタイミングに従って算出した受信データと前記ス
    クランブリングコードグループに属するスクランブリン
    グコードとの第3相関値のうち最大の第3相関値よりス
    クランブリングコードを同定する第3処理を行う第3処
    理手段とを具備し、1回の前記第1処理に対して、前記
    第2処理および前記第3処理を前記複数のスロットタイ
    ミング分行うことを特徴とする同期捕捉装置。
  2. 【請求項2】 第2処理手段は、受信データの周波数誤
    差が所定のしきい値以上の場合には、第1処理手段にて
    検出されたスロットタイミングを起点とする所定の範囲
    にあるタイミングに従って第2相関値を算出し、前記周
    波数誤差が前記所定のしきい値よりも小さい場合には、
    前記スロットタイミングのみに従って第2相関値を算出
    することを特徴とする請求項1記載の同期捕捉装置。
  3. 【請求項3】 第2処理手段は、所定の範囲にあるタイ
    ミングに従って算出した第2相関値のすべてを加算する
    ことを特徴とする請求項2記載の同期捕捉装置。
  4. 【請求項4】 第3処理手段は、受信データの周波数誤
    差が所定のしきい値以上の場合には、第2処理手段にて
    検出されたスクランブリングコードタイミングを起点と
    する所定の範囲にあるタイミングに従って第3相関値を
    算出し、前記周波数誤差が前記所定のしきい値よりも小
    さい場合には、前記スクランブリングコードタイミング
    のみに従って第3相関値を算出することを特徴とする請
    求項1記載の同期捕捉装置。
  5. 【請求項5】 第2処理手段は、所定の範囲にあるタイ
    ミングに従って算出した第3相関値のすべてを加算する
    ことを特徴とする請求項4記載の同期捕捉装置。
  6. 【請求項6】 第2処理手段は、第1相関値の大きさに
    基づいて所定の範囲にあるスロットタイミングを順次選
    択し、前記所定の範囲にあるスロットタイミングについ
    ては一時的に保持された同一の受信データを用いて第2
    相関値を算出することを特徴とする請求項1記載の同期
    捕捉装置。
  7. 【請求項7】 第2処理手段は、タイミング順に基づい
    て所定の範囲にあるスロットタイミングを順次選択し、
    前記所定の範囲にあるスロットタイミングについては一
    時的に保持された同一の受信データを用いて第2相関値
    を算出することを特徴とする請求項1記載の同期捕捉装
    置。
  8. 【請求項8】 第2処理手段は、第1相関値を乗算する
    ことにより位相誤差を補償した後、複数回同相加算した
    第2相関値を用いて第2処理を行うことを特徴とする請
    求項1記載の同期捕捉装置。
  9. 【請求項9】 第2処理手段は、位相誤差を補償した第
    2相関値のビット数を前記第2相関値の平均化処理に必
    要な領域のビット数に収めた後、前記第2相関値を複数
    回同相加算することを特徴とする請求項8記載の同期捕
    捉装置。
  10. 【請求項10】 第3処理手段は、複数回同相加算した
    第3相関値を用いて第3処理を行うことを特徴とする請
    求項1記載の同期捕捉装置。
  11. 【請求項11】 第3処理手段は、今回の同相加算後の
    第3相関値と前回の同相加算後の第3相関値とから算出
    される値に基づいて、次回同相加算する第3相関値の数
    を決定することを特徴とする請求項10記載の同期捕捉
    装置。
  12. 【請求項12】 第1の伝搬係数を持つ伝搬路を介して
    送信され正のシンボルのみを含む第1の信号および第2
    の伝搬係数を持つ伝搬路を介して送信され正のシンボル
    と負のシンボルとを含む第2の信号を有する信号を用い
    て第3処理を行う同期捕捉装置であって、第3処理手段
    は、前記第1の伝搬係数で表される信号から算出された
    第3相関値同士を同相加算するとともに、前記第2の伝
    搬係数で表される信号から算出された第3相関値同士を
    同相加算することを特徴とする請求項10記載の同期捕
    捉装置。
  13. 【請求項13】受信データと第1サーチコードとの第1
    相関値のうち最大の第1相関値に対応する1つのスロッ
    トタイミングを検出し、前記スロットタイミングに従っ
    て算出した受信データと第2サーチコードとの第2相関
    値のうち最大の第2相関値よりスクランブリングコード
    タイミングおよびスクランブリングコードグループを検
    出し、前記スクランブリングコードタイミングに従って
    算出した受信データと前記スクランブリングコードグル
    ープに属するスクランブリングコードとの第3相関値の
    うち最大の第3相関値よりスクランブリングコードを検
    出する第1セルサーチ手段と、 受信データと第1サーチコードとの第1相関値のうち所
    定のしきい値以上の複数の第1相関値に対応する複数の
    スロットタイミングを検出する第1処理を行い、前記複
    数のスロットタイミングうちのいずれか1つのスロット
    タイミングに従って算出した受信データと第2サーチコ
    ードとの第2相関値のうち最大の第2相関値よりスクラ
    ンブリングコードタイミングおよびスクランブリングコ
    ードグループを検出する第2処理を行い、前記スクラン
    ブリングコードタイミングに従って算出した受信データ
    と前記スクランブリングコードグループに属するスクラ
    ンブリングコードとの第3相関値のうち最大の第3相関
    値よりスクランブリングコードを同定する第3処理を行
    い、1回の前記第1処理に対して、前記第2処理および
    前記第3処理を前記複数のスロットタイミング分行う第
    2セルサーチ手段と、 受信データの周波数誤差が所定のしきい値以上の場合に
    は前記第1セルサーチ手段を用い、前記周波数誤差が前
    記所定のしきい値よりも小さい場合には前記第2セルサ
    ーチ手段を用いる制御を行う第1制御手段と、を具備す
    ることを特徴とする同期捕捉装置。
  14. 【請求項14】 受信データと第1サーチコードとの第
    1相関値のうち最大の第1相関値に対応する1つのスロ
    ットタイミングを検出し、前記スロットタイミングに従
    って算出した受信データと第2サーチコードとの第2相
    関値のうち最大の第2相関値よりスクランブリングコー
    ドタイミングおよびスクランブリングコードグループを
    検出し、前記スクランブリングコードタイミングに従っ
    て算出した受信データと前記スクランブリングコードグ
    ループに属するスクランブリングコードとの第3相関値
    のうち最大の第3相関値よりスクランブリングコードを
    検出する第1セルサーチ手段と、 通信相手から報知されたスクランブリングコードタイミ
    ングを起点として前記通信相手から報知されたスクラン
    ブリングコードタイミングの誤差に相当する範囲にある
    タイミングに従って、受信データと前記通信相手から報
    知されたスクランブリングコードとの相関値を求めてス
    クランブリングコードタイミングを検出する第3セルサ
    ーチ手段と、 前記誤差が所定のしきい値以上の場合には前記第1セル
    サーチ手段を用い、前記誤差が前記所定のしきい値より
    も小さい場合には前記第3セルサーチ手段を用いる制御
    を行う第2制御手段と、を具備することを特徴とする同
    期捕捉装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から請求項14のいずれかに
    記載の同期捕捉装置を搭載することを特徴とする通信端
    末装置。
  16. 【請求項16】 請求項1から請求項14のいずれかに
    記載の同期捕捉装置を搭載することを特徴とする基地局
    装置。
  17. 【請求項17】 受信データと第1サーチコードとの第
    1相関値のうち所定のしきい値以上の複数の第1相関値
    に対応する複数のスロットタイミングを検出する第1処
    理を行う第1処理工程と、前記複数のスロットタイミン
    グうちのいずれか1つのスロットタイミングに従って算
    出した受信データと第2サーチコードとの第2相関値の
    うち最大の第2相関値よりスクランブリングコードタイ
    ミングおよびスクランブリングコードグループを検出す
    る第2処理を行う第2処理工程と、前記スクランブリン
    グコードタイミングに従って算出した受信データと前記
    スクランブリングコードグループに属するスクランブリ
    ングコードとの第3相関値のうち最大の第3相関値より
    スクランブリングコードを同定する第3処理を行う第3
    処理工程とを具備し、1回の前記第1処理に対して、前
    記第2処理および前記第3処理を前記複数のスロットタ
    イミング分行うことを特徴とする同期捕捉方法。
  18. 【請求項18】受信データと第1サーチコードとの第1
    相関値のうち最大の第1相関値に対応する1つのスロッ
    トタイミングを検出し、前記スロットタイミングに従っ
    て算出した受信データと第2サーチコードとの第2相関
    値のうち最大の第2相関値よりスクランブリングコード
    タイミングおよびスクランブリングコードグループを検
    出し、前記スクランブリングコードタイミングに従って
    算出した受信データと前記スクランブリングコードグル
    ープに属するスクランブリングコードとの第3相関値の
    うち最大の第3相関値よりスクランブリングコードを検
    出する第1セルサーチ工程と、 受信データと第1サーチコードとの第1相関値のうち所
    定のしきい値以上の複数の第1相関値に対応する複数の
    スロットタイミングを検出する第1処理を行い、前記複
    数のスロットタイミングうちいずれか1つのスロットタ
    イミングに従って算出した受信データと第2サーチコー
    ドとの第2相関値のうち最大の第2相関値よりスクラン
    ブリングコードタイミングおよびスクランブリングコー
    ドグループを検出する第2処理を行い、前記スクランブ
    リングコードタイミングに従って算出した受信データと
    前記スクランブリングコードグループに属するスクラン
    ブリングコードとの第3相関値のうち最大の第3相関値
    よりスクランブリングコードを同定する第3処理を行
    い、1回の前記第1処理に対して、前記第2処理および
    前記第3処理を前記複数のスロットタイミング分行う第
    2セルサーチ工程とを具備し、 受信データの周波数誤差が所定のしきい値以上の場合に
    は前記第1セルサーチ工程を用い、前記周波数誤差が前
    記所定のしきい値よりも小さい場合には前記第2セルサ
    ーチ工程を用いることを特徴とする同期捕捉方法。
  19. 【請求項19】受信データと第1サーチコードとの第1
    相関値のうち最大の第1相関値に対応する1つのスロッ
    トタイミングを検出し、前記スロットタイミングに従っ
    て算出した受信データと第2サーチコードとの第2相関
    値のうち最大の第2相関値よりスクランブリングコード
    タイミングおよびスクランブリングコードグループを検
    出し、前記スクランブリングコードタイミングに従って
    算出した受信データと前記スクランブリングコードグル
    ープに属するスクランブリングコードとの第3相関値の
    うち最大の第3相関値よりスクランブリングコードを検
    出する第1セルサーチ工程と、 通信相手から報知されたスクランブリングコードタイミ
    ングを起点として前記通信相手から報知されたスクラン
    ブリングコードタイミングの誤差に相当する範囲にある
    タイミングに従って、受信データと前記通信相手から報
    知されたスクランブリングコードとの相関値を求めてス
    クランブリングコードタイミングを検出する第3セルサ
    ーチ工程とを具備し、 前記誤差が所定のしきい値以上の場合には前記第1セル
    サーチ工程を用い、前記誤差が前記所定のしきい値より
    も小さい場合には前記第3セルサーチ工程を用いること
    を特徴とする同期捕捉方法。
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