JP2001358041A - タンタル電解コンデンサの製造方法 - Google Patents
タンタル電解コンデンサの製造方法Info
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Abstract
ウントして、簡単且つ確実に製造することができるタン
タル電解コンデンサの製造方法を提供すること。 【解決手段】 板状の第1リード2と第2リード3との
間に台座部14を形成し、第1リード2上から台座部1
4上に架けて、タンタル電解コンデンサ素子1の外周壁
12の一面を搭載する。これにより、タンタル電解コン
デンサ素子1の陰極12が第1リード2と第2リード3
との間に落ち込むことを確実に防止し、タンタル電解コ
ンデンサチップの下面に陰極が露出することを無くす。
Description
解コンデンサを同一工程にて製造する製造方法に関す
る。
例えば特開平8ー148386号公報には、図10に示
されるような構造のものが開示されている。
21の裏面に外部電極22、23が形成され、絶縁基板
21のスルーホール内の導電部材24を介して上面側の
電極22a、23aに接続されるように、コンデンサ素
子1の外周部が基板21の低い部分21bに固着され、
コンデンサ素子1の陽極リード11は絶縁基板21の段
差により高くされた部分21aの表面の電極23aに接
続されることにより形成されている。そして、その上面
側がケース25により被覆される構造になっている。
ジの占める部分は非常に小さく減らすことができ、外形
寸法に対するコンデンサ素子の割合を大きくすることが
できるが、絶縁基板の両面に電極用の導電膜を形成しな
ければならないと共に、基板にスルーホールを設けて導
電部材により上下の導電膜を連結する作業が必要とな
り、基板の作製費用が高価になるという問題がある。と
くに、陽極リードがコンデンサ素子の中心部に位置する
ため、その部分の絶縁性基板を厚くして段差部分を形成
する必要があり、しかもその内部にスルーホールを形成
しなければならないため、基板の作製費用が非常に高価
になるという問題がある。
の問題を解決するべく、図11に示す先行例のように、
リードフレームのような金属薄板の上にタンタル電解コ
ンデンサ素子を搭載して製造することが考えられる。図
11において、リードフレームの状態で第1リード2,
第2リード3を用意し、第1リード2上にタンタル電解
コンデンサ素子1を載置し、第2リード3上に金属ワイ
ヤ4を設け、コンデンサ素子1の陽極リード11と金属
ワイヤ4とを電気的に接続する。最後に、絶縁性樹脂5
でパッケージして、タンタル電解コンデンサを形成す
る。
タル電解コンデンサは、リードフレームで形成されるリ
ード上にタンタル電解コンデンサ素子を載置して構成さ
れるから、コンデンサ素子の体積効率が高く、より容量
の大きいコンデンサを実現することができる。また、従
来の図10のように段差部分を有する基板を必要としな
いから、製作費用も抑えることができる。
を載置する際に、コンデンサ素子1の外周を導電性接着
剤により第1リード2に接着するが、その工程において
接着剤が硬化する前に、図11に例示されるように、タ
ンタル電解コンデンサ素子1の陽極リード11側の外周
部、即ち陰極が第1リード2および第2リード3の間に
落ち込み、タンタル電解コンデンサチップの下面に、陰
極が露出し易いという問題があった。
になされたもので、リードフレーム上に直接コンデンサ
素子をマウントして、簡単且つ確実に製造することがで
きるタンタル電解コンデンサの製造方法を提供すること
を目的とする。
コンデンサの製造方法は、(a)タンタル粉末の焼結体
の一側面から該焼結体内に一端部が埋め込まれて形成さ
れた陽極リードおよび前記焼結体の外周壁に形成された
陰極を有するタンタル電解コンデンサ素子1を用意する
工程、(b)シート又はテープ16上に、板状の第1リ
ード2、台座部および板状の第2リード3をこの順序で
それぞれ所定の間隙部分を介して相対向するように形成
する工程、(c)前記第1リード2上から前記台座部上
に架けて、前記タンタル電解コンデンサ素子1の外周壁
12の一面を搭載する工程、(d)前記第2リード3上
に金属ワイヤ4の一端部をボンディングする工程、
(e)該金属ワイヤ4の他端部と前記コンデンサ素子の
陽極リード11を電気的に接続する工程、および、
(f)前記第1リード2、前記台座部および前記第2リ
ード3上のコンデンサ素子部を絶縁性樹脂5により被覆
する工程、を有することを特徴とする。
サの製造方法によれば、板状の第1リード2と第2リー
ド3との間に台座部が形成され、そして、第1リード2
上から台座部上に架けて、タンタル電解コンデンサ素子
1の外周壁12の一面を搭載するから、タンタル電解コ
ンデンサ素子1の陰極12が第1リード2と第2リード
3との間に落ち込むことが確実に防止され、タンタル電
解コンデンサチップの下面に陰極が露出することが無く
なる。
解コンデンサ素子1をマウントし、その上面に絶縁性樹
脂5をコーティングすることにより製造することができ
るため、タンタル電解コンデンサ素子1とパッケージと
の間隙は、下面側では殆どなく、上面側も非常に小さい
寸法で製造することができる。その結果、非常に外形寸
法の小さいパッケージ内に大きなコンデンサ素子を内蔵
することができ、容量値を大きくしたり、粉末の粒径を
大きくすることによりリーク電流を減らすなどの電気的
特性を向上させることができる。
方法は、(a)タンタル粉末の焼結体の一側面から該焼
結体内に一端部が埋め込まれて形成された陽極リードお
よび前記焼結体の外周壁に形成された陰極を有するタン
タル電解コンデンサ素子1を用意する工程、(b)板状
の第1リード2、板状の台座部14および板状の第2リ
ード3がこの順序でそれぞれ所定の間隙部分を介して相
対向するようにリードフレームを形成する工程、(c)
前記リードフレームの裏面に前記第1リード、前記台座
部及び前記第2リード間の間隙部分を閉塞するようにシ
ート又はテープ16を貼着する工程、(d)前記第1リ
ード2上から前記台座部14上に架けて、前記タンタル
電解コンデンサ素子1の外周壁12の一面を搭載する工
程、(e)前記第2リード3上に金属ワイヤ4の一端部
をボンディングする工程、(f)該金属ワイヤ4の他端
部と前記コンデンサ素子の陽極リード11を電気的に接
続する工程、および、(g)前記第1リード2、前記台
座部14および前記第2リード3上のコンデンサ素子部
を絶縁性樹脂5により被覆する工程、を有することを特
徴とする。
サの製造方法によれば、請求項1と同様の効果を奏する
ほか、台座部14は、同じリードフレームから、板状の
第1リード2および第2リード3とともに、エッチング
や打ち抜きなどのパターニングにて形成されるから、工
程を増やすことなく、また新たな材料を使用することな
く、製造することができる。
方法は、(a)タンタル粉末の焼結体の一側面から該焼
結体内に一端部が埋め込まれて形成された陽極リードお
よび前記焼結体の外周壁に形成された陰極を有するタン
タル電解コンデンサ素子1を用意する工程、(b)板状
の第1リード2および板状の第2リード3が所定の間隙
部分を介して相対向するようにリードフレームを形成す
る工程、(c)前記リードフレームの裏面に前記第1リ
ード及び前記第2リード間の間隙部分を閉塞するように
シート又はテープ16を貼着する工程、(d)前記間隙
部分のシート又はテープ16上に、絶縁性樹脂を塗布し
硬化させて、前記第1リード2の厚さと同程度の厚さの
台座部15を形成する工程、(e)前記第1リード2上
から前記台座部15上に架けて、前記タンタル電解コン
デンサ素子1の外周壁12の一面を搭載する工程、
(f)前記第2リード3上に金属ワイヤ4の一端部をボ
ンディングする工程、(g)該金属ワイヤ4の他端部と
前記コンデンサ素子の陽極リード11を電気的に接続す
る工程、および、(h)前記第1リード2、前記台座部
15および前記第2リード3上のコンデンサ素子部を絶
縁性樹脂5により被覆する工程、を有することを特徴と
する。
サの製造方法によれば、請求項1と同様の効果を奏する
ほか、台座部15は、第1リード2と第2リード3との
間の間隙部分のシート又はテープ16上に、絶縁性樹脂
を塗布し硬化させて、第1リード2の厚さと同程度の厚
さに形成するから、絶縁性樹脂の塗布・硬化のための工
程が増えるけれども、新たな材料を使用することなく、
製造することができる。
いるから、第1リード及び第2リード間の絶縁性能が低
下することもなく、より小型化の要請に対応することが
できる。又、台座部15と同じ絶縁性樹脂で全体をパッ
ケージングして一体化されるから、外観上も第1,第2
リード端子のみが露出するだけで、スマートな仕上がり
となる。
方法は、請求項1〜3のタンタル電解コンデンサの製造
方法において、前記金属ワイヤ4が、タンタル電解コン
デンサの焼結体が焼損する温度より低く、且つはんだ付
けの温度より高い温度で、溶断するヒューズ機能を有す
る材料で形成されていることを特徴とする。
サの製造方法によれば、請求項1〜3と同様の効果を奏
するほか、陽極リード11と第2リード3との間が、所
定の温度以上になると溶断するヒューズ機能を有する金
属ワイヤを介して接続されるから、誘電体膜の劣化など
に基づくショートによるタンタル電解コンデンサの発熱
に対しても、自動的に電流を遮断することができ、焼損
事故などを防止することができる。
によるタンタル電解コンデンサの製造方法について説明
をする。
製造方法によるタンタル電解コンデンサの断面説明図で
ある。この図1において、弁作用金属粉末の焼結体に、
その一壁面から陽極リード11の一端部が埋め込まれて
おり、その焼結体の外周壁に陰極12が形成されること
によりタンタル電解コンデンサ素子(以下、コンデンサ
素子、という)1が形成されている。そして、コンデン
サ素子1の陰極である外周壁12が、板状の第1リード
2に、電気的に接続されるように導電性接着剤により固
定されている。この第1リード2と露出面(裏面側でコ
ンデンサ素子1などが設けられる面と反対側の面)が同
一平面をなすように対向して第2リード3が設けられて
おり、陽極リード11および第2リード3の間に金属ワ
イヤ4が接続されている。なお、撥水性合成樹脂製リン
グであるテフロン(登録商標)リング13は、コンデン
サ素子1の金属焼結体に陰電極12を形成する際に発生
する、しみ上がり現象を防止するために設けられている
ものである。
ド2に載置する際に同時にコンデンサ素子1を支える支
持台となるものであり、第1リード2、第2リード3と
ともに、板状のリードフレームから形成される。したが
って、台座14の厚みは、第1リード2の厚みと同じで
あり、支持台として好適である。この台座14により、
製造時に、コンデンサ素子1の陰極12が第1リード2
と第2リード3との間に落ち込むことを防止している。
上に設けられるコンデンサ素子1および金属ワイヤ4部
分が被覆されるように絶縁性樹脂によるパッケージ5が
設けられることにより形成されている。
ンタル電解コンデンサの製造方法について、順次説明す
る。
同じ構造で、弁作用金属であるタンタル粉末の焼結体
が、その一壁面に陽極リード11が埋め込まれた直方体
状に成形され、陽極酸化によりその周囲にTa2O5など
の酸化皮膜や二酸化マンガン層が形成され、焼結体の外
周に二酸化マンガン層、グラファイト層、銀層などが形
成されて陰極12が形成されている。この焼結体の大き
さは、たとえば底面積が0.3mm四方から数mm四方
程度に形成される。たとえば図1に示されるように縦A
が1.6mm程度、横および奥行きBが0.8mm程度
のパッケージにする場合、コンデンサ素子1の焼結体部
分の大きさは0.6mm四方で高さが1.0mm程度に
大きくすることができた。なお、このときの第1リード
2および第2リード3の幅Cは共に0.4mm程度で、
その間隔Dが0.8mm程度で従来構造と同程度の長さ
に形成されている。
行われる。まず、タンタル粉末を前述の大きさに成形す
ると共にその一壁面に、たとえば太さが0.2mmφ程
度のタンタル線を埋め込んで真空中で焼結することによ
り、陽極リード11が一壁面(上面)に埋め込まれた焼
結体を形成する。そして、陽極リード11の付け根部分
に、テフロンリング13を被せ、陽極リード11の先端
部を、たとえばステンレス板で形成した図示しないステ
ンレスバーに数十個程度溶接する。
まとめて、たとえばリン酸水溶液中に浸漬し、陽極リー
ド11を陽極として陽極酸化をすることにより、タンタ
ル粉末の焼結体の周囲にTa2O5からなる酸化物皮膜を
形成する(化成処理)。その後、硝酸マンガン水溶液中
に浸漬し、二酸化マンガン層(図示せず)を焼結体の内
部およびその外周面に形成する工程と前述の酸化皮膜形
成工程(再化成処理)を数回繰り返す。この硝酸マンガ
ン水溶液が陽極リード11にしみ上らないように撥水性
を有するテフロンリング13が設けられている。
(図示せず)を形成し、さらにその外表面に銀層(図示
せず)を形成することにより、その表面が陰極12とさ
れたコンデンサ素子1が形成される。このように製造さ
れたコンデンサ素子1を、1個づつステンレスバーから
切り離し、個別のコンデンサ素子1を得る。
リード3は、従来のリードフレームを用いたリードと同
様に銅を90%以上含む銅合金または42合金などから
なる0.05〜0.3mm程度の厚さの板状体を打ち抜
いたり、エッチングにより形成され、各第1リード2、
台座14および第2リード3が相互に対向すると共に連
結されたリードフレームの状態で形成されている。すな
わち、図2に示されるように、板状体のリードフレーム
30に、第1リード2、台座14および第2リード3の
間隔分の溝31を打抜きまたはエッチングにより形成す
ることにより形成されている。図2において、P1、P
2…がそれぞれ1個のコンデンサ分で、図2に示される
ように、1枚の板状体のリードフレーム30で多数個分
形成され、絶縁性樹脂製パッケージ5がリードフレーム
上に一面に形成された後に、各素子の境界部で切断され
ることにより各タンタル電解コンデンサが形成される。
なお、板状体のリードフレーム30の端部の溝32は、
切断分離されるタンタル電解コンデンサの端部の切断位
置を示しているもので、なくても構わない。
性のシート或いはテープ16を貼着してリードフレーム
30の溝31を塞ぐ。
多数のコンデンサ素子1を所定の位置に搭載する。この
搭載時に、図3に示されるように、コンデンサ素子1の
焼結体部、即ち陰極部12が、銀ペーストなどの導電性
接着剤が塗布された第1リード2上から台座14上に架
けて載置され、固定される。これにより、コンデンサ素
子1が第1リード2と台座14とにより支持され、図示
のような安定した状態を維持する。したがって、陰極部
12が第1リード2,第2リード3の間に落ち込むこと
が防止され、タンタル電解コンデンサチップの下面に陰
極が露出することが無くなる。しかも従来溝として除去
していたリードフレームの一部を台座14として残すよ
うに、打ち抜きあるいはエッチングを変更するだけでよ
いから、新たな負担も発生しない。一方、陽極リード1
1は第2リード3と、たとえば300℃程度で溶断する
ヒューズ機能を有する金属ワイヤ4により接続される。
この状態が、製造工程の中間状態であり、図3に示され
ている。
は、その一端部が第2リード3上にワイヤボンディング
などによりボンディングされることにより上方に立てら
れ、その他端部が陽極リード11と熱圧着により電気的
に接続される。これにより、第2リード3から距離のあ
る陽極リード11と簡単に、しかも確実に電気的接続を
することができる。また、この金属ワイヤ4にヒューズ
機能を有するワイヤを用いることにより、焼損事故を防
止することができる。すなわち、コンデンサ素子1の焼
結体周囲に形成されている誘電体膜に損傷が生じ絶縁性
が低下して電流がリークすると、温度が上昇し、さらに
過電流になると焼結体が焼損し、事故になりやすいが、
その前に金属ワイヤ4が溶断して電流を遮断することが
できる。この目的から、金属ワイヤ4は、焼結体が焼損
する600℃程度より低く、ハンダ付けなどの温度では
溶断しない260℃程度以上、例えば約300℃で溶断
する材料が用いられる。
子1が取り付けられた状態で、例えば真空状態の減圧下
で表面側にスクリーン印刷などによりペースト状の絶縁
性樹脂をコーティングして、コンデンサ素子1および金
属ワイヤ4部分を被覆し、熱硬化させることによりパッ
ケージ5を形成する。すなわち、射出成形で形成するの
ではなく、その量も少なく、単に塗布して加熱するだけ
で形成される。また、テーピングされたリードフレーム
の状態で減圧状態にしてコーティングすることにより、
狭い空間にもポイドが形成されることなくペースト状の
絶縁性樹脂が充填される。なお、リードフレームの裏面
側に貼着されている粘着性のシート16は、塗布された
絶縁性樹脂が硬化した後、除去される。
形成されたリードフレームを、各素子の境界部で切断す
ることにより、図1に示される構造のタンタル電解コン
デンサが得られる。また、図4は、本実施の形態による
タンタル電解コンデンサを、底面側から見た斜視図であ
り、その底面に第1リード2と第2リード3に加えて、
台座14がストライプ状に配置された形状となってい
る。
タンタル電解コンデンサの製造方法によれば、板状の第
1リード2と第2リード3との間に台座14が形成さ
れ、そして、第1リード2上から台座14上に架けて、
タンタル電解コンデンサ素子1の外周壁12の一面を搭
載するから、タンタル電解コンデンサ素子1の陰極12
が第1リード2と第2リード3との間に落ち込むことが
確実に防止され、タンタル電解コンデンサチップの下面
に陰極が露出することが無くなる。
解コンデンサ素子1をマウントし、その上面に絶縁性樹
脂5をコーティングすることにより製造することができ
るため、タンタル電解コンデンサ素子1とパッケージと
の間隙は、下面側では殆どなく、上面側も非常に小さい
寸法で製造することができる。その結果、非常に外形寸
法の小さいパッケージ内に大きなコンデンサ素子を内蔵
することができ、容量値を大きくしたり、粉末の粒径を
大きくすることによりリーク電流を減らすなどの電気的
特性を向上させることができる。
ら、板状の第1リード2および第2リード3とともに、
エッチングや打ち抜きなどのパターニングにて形成され
るから、工程を増やすことなく、また新たな材料を使用
することなく、製造することができる。
の間が、所定の温度以上になると溶断するヒューズ機能
を有する金属ワイヤ4を介して接続されるから、誘電体
膜の劣化などに基づくショートによるタンタル電解コン
デンサの発熱に対しても、自動的に電流を遮断すること
ができ、焼損事故などを防止することができる。
ンタル電解コンデンサの製造方法について、順次説明す
る。
形態と同様に形成される。
は、従来のリードフレームを用いたリードと同様に銅を
90%以上含む銅合金または42合金などからなる0.
05〜0.3mm程度の厚さの板状体を打ち抜いたり、
エッチングにより形成され、各第1リード2および第2
リード3が相互に対向すると共に連結されたリードフレ
ームの状態で形成されている。すなわち、図5に示され
るように、板状体のリードフレーム30に、第1リード
2および第2リード3の間隔分の溝31を打抜きまたは
エッチングにより形成することにより形成されている。
図5において、P1、P2…がそれぞれ1個のコンデン
サ分で、図5に示されるように、1枚の板状体のリード
フレーム30で多数個分形成され、絶縁性樹脂製パッケ
ージ5がリードフレーム上に一面に形成された後に、各
素子の境界部で切断されることにより各タンタル電解コ
ンデンサが形成される。なお、板状体のリードフレーム
30の端部の溝32は、切断分離されるタンタル電解コ
ンデンサの端部の切断位置を示しているもので、なくて
も構わない。
性のシート或いはテープ16を貼着してリードフレーム
30の溝31を塞ぐ。
2リード3との間、即ち上記溝31のシート或いはテー
プ16上に、スクリーン印刷あるいはディスペンサ等で
絶縁性樹脂5′を塗布し、硬化させて台座15を形成す
る。
6(a)のように、溝31に連続的に塗布する方法と、
図6(b)のように、コンデンサ素子1が載置される部
分のみに塗布する方法とがあり、この内のいずれの方法
を採用するかは、絶縁性樹脂5′の性質、塗布の手法、
等に応じて適宜決定される。
第2リード3の表面に付着させず、溝31にのみ塗布す
る必要がある。このため、図7(a)に示すように、塗
布後に絶縁性樹脂5′がだれることを考慮して、第1リ
ード2と第2リード3との間隔よりも若干小さい範囲
に、且つ第1リード2と第2リード3の厚みよりも少し
厚く塗る。この塗布された絶縁性樹脂5′は、加熱して
硬化され、図7(b)に示されるように、第1リード2
と第2リード3との間の溝31を充填して、台座15と
なる。硬化した絶縁性樹脂5′、即ち台座15のもっと
も高い部分の厚みが、第1リード2の厚みと等しくなる
ように形成されるのが台座として機能させる上で好まし
い。なお、第1リード2の厚みと等しくならない場合に
は、台座15の厚みは第1リード2の厚みより若干小さ
くなってもよい。
所定の位置に、多数のコンデンサ素子1を搭載する。こ
の搭載時に、図8に示されるように、コンデンサ素子1
の焼結体部、即ち陰極部12が、銀ペーストなどの導電
性接着剤が塗布された第1リード2上から台座15上に
架けて載置され、固定される。これにより、コンデンサ
素子1が第1リード2と台座15とにより支持され、図
示のような安定した状態を維持する。したがって、陰極
部12が第1リード2,第2リード3の間に落ち込むこ
とが防止され、タンタル電解コンデンサチップの下面に
陰極が露出することが無くなる。一方、陽極リード11
は第2リード3と、第1の実施の形態におけると同様
に、たとえば300℃程度で溶断するヒューズ機能を有
する金属ワイヤ4により接続される。この状態が、製造
工程の中間状態であり、図8に示されている。
子1が取り付けられた状態で、例えば真空状態の減圧下
で表面側にスクリーン印刷などによりペースト状の絶縁
性樹脂をコーティングして、コンデンサ素子1および金
属ワイヤ4部分を被覆し、熱硬化させることによりパッ
ケージ5を形成する。この絶縁性樹脂は、台座15を形
成している樹脂と同質のものとすることが好ましく、台
座15と一体化されて、パッケージ5となる。
樹脂を、射出成形ではなく、単に塗布して加熱するだけ
で形成される。また、テーピングされたリードフレーム
の状態で減圧状態にしてコーティングすることにより、
狭い空間にもポイドが形成されることなくペースト状の
絶縁性樹脂が充填される。なお、リードフレームの裏面
側に貼着されている粘着性のシート16は、塗布された
絶縁性樹脂が硬化した後、除去される。
形成されたリードフレームを、各素子の境界部で切断す
ることにより、タンタル電解コンデンサが得られる。ま
た、図9は、本実施の形態によるタンタル電解コンデン
サを、底面側から見た斜視図であり、その底面に第1リ
ード2と第2リード3のみが配置された形状となってい
る。即ち、パッケージングのための絶縁性樹脂と、台座
15を形成している樹脂と同質のものとすることで、台
座15は一体化されて、パッケージ5の一部となってい
る。
タンタル電解コンデンサの製造方法によれば、板状の第
1リード2と第2リード3との間に台座15が形成され
るから、タンタル電解コンデンサ素子1の陰極12が第
1リード2と第2リード3との間に落ち込むことが確実
に防止され、タンタル電解コンデンサチップの下面に陰
極が露出することが無くなる。
ル電解コンデンサ素子1とパッケージとの間隙は、下面
側では殆どなく、上面側も非常に小さい寸法で製造する
ことができ、容量値を大きくしたり、粉末の粒径を大き
くすることによりリーク電流を減らすなどの電気的特性
を向上させることができる。
座部15は、第1リード2と第2リード3との間の間隙
部分のシート又はテープ16上に、絶縁性樹脂を塗布し
硬化させて、第1リード2の厚さと同程度の厚さに形成
するから、絶縁性樹脂の塗布・硬化のための工程が増え
るけれども、新たな材料を使用することなく、製造する
ことができる。又、台座部15は絶縁性樹脂で形成され
ているから、第1リード及び第2リード間の絶縁性能が
低下することもなく、より小型化の要請に対応すること
ができる。又、台座部15と同じ絶縁性樹脂で全体をパ
ッケージングして一体化されるから、外観上も第1,第
2リード端子のみが露出するだけで、スマートな仕上が
りとなる。
ンサの製造方法によれば、板状の第1リードと第2リー
ドとの間に台座部が形成され、そして、第1リード上か
ら台座部上に架けて、タンタル電解コンデンサ素子の外
周壁の一面を搭載するから、タンタル電解コンデンサ素
子の陰極が第1リードと第2リードとの間に落ち込むこ
とが確実に防止され、タンタル電解コンデンサチップの
下面に陰極が露出することが無くなる。
解コンデンサ素子をマウントし、その上面に絶縁性樹脂
をコーティングすることにより製造することができるた
め、タンタル電解コンデンサ素子とパッケージとの間隙
は、下面側では殆どなく、上面側も非常に小さい寸法で
製造することができる。その結果、非常に外形寸法の小
さいパッケージ内に大きなコンデンサ素子を内蔵するこ
とができ、容量値を大きくしたり、粉末の粒径を大きく
することによりリーク電流を減らすなどの電気的特性を
向上させることができる。
サの製造方法によれば、請求項1と同様の効果を奏する
ほか、台座部は、同じリードフレームから、板状の第1
リードおよび第2リードとともに、エッチングや打ち抜
きなどのパターニングにて形成されるから、工程を増や
すことなく、また新たな材料を使用することなく、製造
することができる。
サの製造方法によれば、請求項1と同様の効果を奏する
ほか、台座部は、第1リードと第2リードとの間の間隙
部分のシート又はテープ上に、絶縁性樹脂を塗布し硬化
させて、第1リードの厚さと同程度の厚さに形成するか
ら、絶縁性樹脂の塗布・硬化のための工程が増えるけれ
ども、新たな材料を使用することなく、製造することが
できる。 又、台座部は絶縁性樹脂で形成されているか
ら、第1リード及び第2リード間の絶縁性能が低下する
こともなく、より小型化の要請に対応することができ
る。又、台座部と同じ絶縁性樹脂で全体をパッケージン
グして一体化されるから、外観上も第1,第2リード端
子のみが露出するだけで、スマートな仕上がりとなる。
サの製造方法によれば、請求項1〜3と同様の効果を奏
するほか、陽極リードと第2リードとの間が、所定の温
度以上になると溶断するヒューズ機能を有する金属ワイ
ヤを介して接続されるから、誘電体膜の劣化などに基づ
くショートによるタンタル電解コンデンサの発熱に対し
ても、自動的に電流を遮断することができ、焼損事故な
どを防止することができる。
コンデンサの構造を示す図。
ームを示す図。
の構造を示す図。
コンデンサを底面側から見た斜視図。
ームを示す図。
工程を示す図。
工程の一部拡大図。
の構造を示す図。
コンデンサを底面側から見た斜視図。
図
す図
Claims (4)
- 【請求項1】 タンタル粉末の焼結体の一側面から該焼
結体内に一端部が埋め込まれて形成された陽極リードお
よび前記焼結体の外周壁に形成された陰極を有するタン
タル電解コンデンサ素子を用意する工程、 シート又はテープ上に、板状の第1リード、台座部およ
び板状の第2リードをこの順序でそれぞれ所定の間隙部
分を介して相対向するように形成する工程、 前記第1リード上から前記台座部上に架けて、前記タン
タル電解コンデンサ素子の外周壁の一面を搭載する工
程、 前記第2リード上に金属ワイヤの一端部をボンディング
する工程、 該金属ワイヤの他端部と前記コンデンサ素子の陽極リー
ドを電気的に接続する工程、および、 前記第1リード、前記台座部および前記第2リード上の
コンデンサ素子部を絶縁性樹脂により被覆する工程、 を有することを特徴とするタンタル電解コンデンサの製
造方法。 - 【請求項2】 タンタル粉末の焼結体の一側面から該焼
結体内に一端部が埋め込まれて形成された陽極リードお
よび前記焼結体の外周壁に形成された陰極を有するタン
タル電解コンデンサ素子を用意する工程、 板状の第1リード、板状の台座部および板状の第2リー
ドがこの順序でそれぞれ所定の間隙部分を介して相対向
するようにリードフレームを形成する工程、 前記リードフレームの裏面に前記第1リード、前記台座
部及び前記第2リード間の間隙部分を閉塞するようにシ
ート又はテープを貼着する工程、 前記第1リード上から前記台座部上に架けて、前記タン
タル電解コンデンサ素子の外周壁の一面を搭載する工
程、 前記第2リード上に金属ワイヤの一端部をボンディング
する工程、 該金属ワイヤの他端部と前記コンデンサ素子の陽極リー
ドを電気的に接続する工程、および、 前記第1リード、前記台座部および前記第2リード上の
コンデンサ素子部を絶縁性樹脂により被覆する工程、 を有することを特徴とするタンタル電解コンデンサの製
造方法。 - 【請求項3】 タンタル粉末の焼結体の一側面から該焼
結体内に一端部が埋め込まれて形成された陽極リードお
よび前記焼結体の外周壁に形成された陰極を有するタン
タル電解コンデンサ素子を用意する工程、 板状の第1リードおよび板状の第2リードが所定の間隙
部分を介して相対向するようにリードフレームを形成す
る工程、 前記リードフレームの裏面に前記第1リード及び前記第
2リード間の間隙部分を閉塞するようにシート又はテー
プを貼着する工程、 前記間隙部分のシート又はテープ上に、絶縁性樹脂を塗
布し硬化させて、前記第1リードの厚さと同程度の厚さ
の台座部を形成する工程、 前記第1リード上から前記台座部上に架けて、前記タン
タル電解コンデンサ素子の外周壁の一面を搭載する工
程、 前記第2リード上に金属ワイヤの一端部をボンディング
する工程、 該金属ワイヤの他端部と前記コンデンサ素子の陽極リー
ドを電気的に接続する工程、および、 前記第1リード、前記台座部および前記第2リード上の
コンデンサ素子部を絶縁性樹脂により被覆する工程、 を有することを特徴とするタンタル電解コンデンサの製
造方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のタンタル電解コンデンサ
の製造方法において、 前記金属ワイヤが、タンタル電
解コンデンサの焼結体が焼損する温度より低く、且つは
んだ付けの温度より高い温度で、溶断するヒューズ機能
を有する材料で形成されていることを特徴とするタンタ
ル電解コンデンサの製造方法。
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- 2000-06-12 JP JP2000175004A patent/JP4392960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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