JP2001354776A - シリコーンエラストマー球状粒子の水性ディスパージョン - Google Patents

シリコーンエラストマー球状粒子の水性ディスパージョン

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JP2001354776A JP2000178107A JP2000178107A JP2001354776A JP 2001354776 A JP2001354776 A JP 2001354776A JP 2000178107 A JP2000178107 A JP 2000178107A JP 2000178107 A JP2000178107 A JP 2000178107A JP 2001354776 A JP2001354776 A JP 2001354776A
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    • C08K2003/2241Titanium dioxide

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線遮蔽性を有し、且つ、表面平滑性及び
分散性に優れたシリコーンエラストマー球状粒子の水性
ディスパージョン。 【解決手段】 (A)酸化チタン微粒子を0.1〜50
重量%含有し、分子中に−(R1 2SiO)−単位を70
モル%以上含有する平均粒径0.1〜100μmのシリ
コーンエラストマー球状粒子10〜70重量%、(B)
界面活性剤0.1〜30重量%、(C)水が残部、から
なるシリコーンエラストマー球状粒子の水性ディスパー
ジョン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料の原料として
好適なシリコーンエラストマー球状粒子の水性ディスパ
ージョンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、シリコーンエラストマー球状
粒子及びシリコーンエラストマー球状粒子の水性ディス
パージョンが提案されている。例えば、その製造方法と
してはビニル基含有オルガノポリシロキサンとケイ素原
子に結合した水素原子含有オルガノポリシロキサンを界
面活性剤及び水を使って乳化してエマルジョンを作製し
た後、白金系触媒を添加し硬化する方法(特開昭56−
36546号公報、特開昭62−257939号公報、
特開平3−93834号公報)、硬化性オルガノポリシ
ロキサンを噴霧状態で加熱硬化する方法(特開昭59−
68333号公報)、アルケニル基含有オルガノポリシ
ロキサン、ケイ素原子に結合した水素原子含有オルガノ
ポリシロキサン及び白金系触媒を0〜25℃の水中で乳
化させた後、25℃以上の水中に分散させて硬化する方
法(特開昭62−243621号、特開昭63−779
42号公報)、ケイ素原子に結合したオレフィン性不飽
和基含有オルガノポリシロキサンとメルカプトアルキル
基含有オルガノハイドロジェンポリシロキサンを水に分
散させた後、紫外線照射によって硬化する方法(特開昭
63−65692号公報)、アミノ基含有オルガノポリ
シロキサンとアクリル官能性ラジカル含有オルガノポリ
シロキサンを液体に分散させた後、硬化する方法(特開
昭63−128075号公報)、ケイ素原子に結合した
ヒドロキシル基含有ジオルガノポリシロキサン、ケイ素
原子に結合した水素原子含有オルガノハイドロジェンシ
ロキサン及び硬化触媒を水中に分散させた後、高温度の
液体または気体に接触させて硬化する方法(特開昭63
−202658号公報)、アクリロキシ基、メタアクリ
ロキシ基またはアクリルアミド基含有オルガノポリシロ
キサンを液体に分散した後、紫外線照射によって硬化す
る方法(特開昭63−258639号公報)、シラン化
合物及びオルガノポリシロキサンから選ばれる混合物を
含窒素芳香族化合物を主成分とする溶媒中で、縮合触媒
の存在下に縮合、硬化する方法(特開昭63−3123
24号公報)、シラン化合物及びオルガノポリシロキサ
ンから選ばれる混合物をアミン、アミドまたはニトリル
を主成分とする溶媒中で縮合触媒の存在下に縮合、硬化
する方法(特開昭63−312325号公報)、オルガ
ノビニルポリシロキサン、オルガノハイドロジェンポリ
シロキサン及び白金系触媒をエマルジョンとした後、硬
化する方法(特開平1−306471号公報)、ケイ素
原子に結合した脂肪族不飽和基とメルカプト基含有のオ
ルガノポリシロキサンをエマルジョンとした後、光増感
剤の存在下に紫外線を照射して硬化する方法(特開平3
−95268号公報)、ビニル基含有オルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンのエマルジョンを25℃以上の気
体または非相溶性液体中で硬化する方法(特開平4−7
2358号公報)、ビニル基含有オルガノポリシロキサ
ン、ケイ素原子に結合した水素原子含有オルガノポリシ
ロキサン及び白金系化合物をノズルを通して水中に噴
射,分散させた後、硬化する方法(特開昭61−223
032号、特開平1−178523号、特開平2−61
09号公報)が提案されている。また、シリコーンゴム
粉末の水性デイスパージョンを添加、配合する、水を分
散媒としてなる化粧料(特開平10−139624号公
報)が提案されている。これらの方法で得られたシリコ
ーンエラストマー球状粒子は、化粧料に配合した場合、
表面平滑性付与の効果はあるが、紫外線遮蔽効果を損な
う。また、水を分散媒とする化粧料においてはシリコー
ンエラストマー球状粒子の真比重が小さいため分離する
という問題があった。
【0003】一方、他の材料を含んだシリコーンエラス
トマー粒子が提案されている。例えば、カーボンブラッ
クのような導電性材料を含んだシリコーンエラストマー
粒子(特開昭63−251464号公報)が提案されて
おり、紫外線遮蔽性は期待されるが粒子は黒く着色して
いるので、殆どの化粧品用途には不適当である。不飽和
炭化水素基含有エポキシ化合物を含むシリコーンエラス
トマー粒子(特開昭64−56735号公報)、エポキ
シ基、アルケニル基またはアミノ基含有アルコキシシラ
ンを含んだシリコーンエラストマー粒子(特開昭64−
70558号公報)、シリコーンオイルを含んだシリコ
ーンエラストマー粒子(特開平1−81856号公
報)、熱可塑性樹脂粒子を含んだシリコーンエラストマ
ー粒子(特開平2−218710号公報)、熱分解法シ
リカまたは沈降シリカを含んだシリコーンエラストマー
粒子(特開平2−232263号公報)、オルガノポリ
シロキサンを処理した湿式シリカを含んだシリコーンエ
ラストマー粒子(特開平4−168117号公報)、コ
ロイダルシリカを含んだシリコーンエラストマー粒子
(特開平3−281536号公報、特開平10−366
75号公報)、カチオン性乳化剤を含んだシリコーンエ
ラストマー粒子(特開平11−1615号公報)が提案
されているが、これらは通常のシリコーンエラストマー
粒子と同様に紫外線遮蔽効果が期待できず、未処理のシ
リカを含んだシリコーンエラストマー粒子は、更に表面
平滑性が劣るという問題を生じる。また、硬化してエラ
ストマーとなるポリオルガノシロキサン組成物を未硬化
の状態で粉体と混合して粉体上に担持させ、その後、こ
のポリオルガノシロキサン組成物を硬化させて、粉体を
含有したシリコーンエラストマー粒子とする方法(特開
平3−294357号公報)が提案されているが、球状
粒子とすること及び粒径をコントロールすることが困難
であるという問題があった。また、酸化チタン微粒子を
化粧料に配合して紫外線遮蔽性を付与することは広く応
用されているが、表面平滑性を損なったり、分散性が劣
るという問題点があり、酸化チタン微粒子を化粧料に配
合して紫外線遮蔽性を付与すると同時に、優れた表面平
滑性及び分散性をも与えるという酸化チタン微粒子の使
用法が待望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は紫外線
遮蔽性を有し、且つ、表面平滑性及び分散性に優れたシ
リコーンエラストマー球状粒子の水性ディスパージョン
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は上記問題点
を解決するものであって(A)酸化チタン微粒子を0.
1〜50重量%含有し、分子中に−(R1 2SiO)−単
位(ここでR1は炭素数1〜6の1価炭化水素基)を7
0モル%以上含有する平均粒径0.1〜100μmのシ
リコーンエラストマー球状粒子10〜70重量%、
(B)界面活性剤0.1〜30重量%、(C)水残部か
らなることを特徴とするシリコーンエラストマー球状粒
子の水性ディスパージョンである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について更に詳し
く説明する。本発明におけるシリコーンエラストマー球
状粒子の平均粒径は0.1〜100μmが必要であり、
好ましくは1〜30μmである。これは、平均粒径が
0.1μm未満であると表面平滑性が付与されないし、
100μmより大きいと表面平滑性が低下し、また、ざ
らつき感がでるためである。本発明における成分(A)
中の酸化チタン微粒子のオルガノポリシロキサン組成物
に対する分散性を改善するために、酸化チタン微粒子に
オルガノポリシロキサンを加熱処理してなるオルガノポ
リシロキサン処理酸化チタン微粒子を使用することが好
ましい。本発明における成分(A)中のシリコーンエラ
ストマー球状粒子の分子中に含有される−(R1 2Si
O)−単位のR1は置換または非置換の炭素数1〜6の
1価の炭化水素基であり、本発明において使用可能なも
のを例示すると、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基のアルキル基;フェニ
ル基;シクロペンチル、シクロヘキシル基などのシクロ
アルキル基;これらの炭化水素基の炭素原子に結合する
水素原子がハロゲン原子、シアノ基などで置換された炭
化水素基、例えば、クロロメチル基、3,3,3−トリ
フルオロプロピル基、シアノメチル基などが示される
が、良好な表面平滑性を与えるという点からメチル基が
好ましい。分子中の−(R1 2SiO)−の単位は、これ
が70モル%未満であると表面平滑性に乏しくなるの
で、70モル%以上含有されることが必要であり、好ま
しくは80モル%以上である。
【0007】本発明における分子構造中に−(R1 2Si
O)−単位を70モル%以上含有するシリコーンエラス
トマー球状粒子を得るには、硬化性の−(R1 2SiO)
−単位を含むオルガノポリシロキサン組成物を付加反
応、縮合反応による硬化、紫外線硬化、放射線硬化など
の方法で硬化すればよいが、特に白金系触媒を用いた付
加反応による硬化、即ち、1分子中にオレフィン性不飽
和基を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサンと
1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも
2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンから
なる硬化性オルガノポリシロキサン組成物を白金系触媒
で硬化する方法が最も好ましい。
【0008】更に、詳述すると、1分子中にオレフィン
性不飽和基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロ
キサンは、平均式R1 c3 dSiO(4-c-d)/2で表される
ものである。ここでR1は前出に同じであり、R3は炭素
数2〜6の1価オレフィン性不飽和基である。c、dは
0≦c<3、0<d≦3、0.1≦(c+d)≦3で示
される正数であり、好ましくは0≦c<2.295、
0.005<d≦2.3、0.5≦(c+d)≦2.3
である。R3は、ビニル基、アリル基、プロペニル基、
ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基であるが、ビ
ニル基であることが好ましい。このオレフィン性不飽和
基を有するオルガノポリシロキサンの25℃における粘
度は1mm2/s未満であると硬化性が不充分となる
し、10,000mm2/sを超えると粒径分布の狭い
粒子を得ることができなくなることから1〜10,00
0mm2/sが好ましいが、更に、好ましくは5〜3,
000mm2/sである。また、このオレフィン性不飽
和基を有するオルガノポリシロキサンの構造としては、
直鎖状、環状、分岐状いずれであってもよいが、なかで
も直鎖状が最も好ましい。
【0009】また、ケイ素原子に結合した水素原子を少
なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキ
サンは、平均式R1 efSiO(4-e-f)/2で表されるもの
である。ここでR1は前出と同じであり、e、fは、0
≦e<3、0<f≦3、0.1≦(e+f)≦3で示さ
れる正数であり、好ましくは0≦e<2.295、0.
005<f≦2.3、0.5≦(e+f)≦2.3であ
る。このオルガノハイドロジェンポリシロキサンの25
℃における粘度は1mm2/s未満であると硬化性が不
充分となるし、10,000mm2/sを超えると分布
の狭い粒子を得ることができなくなることから1〜1
0,000mm2/sが好ましいが、更に、好ましくは
5〜300mm2/sである。また、このオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンの構造としては、直鎖状、環
状、分岐状いずれであっても良いが、なかでも直鎖状が
最も好ましい。
【0010】このオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンの配合量は上記オレフィン性不飽和基を有するオルガ
ノポリシロキサンのオレフィン性不飽和基1個に対し、
ケイ素原子に結合した水素原子が0.5個未満となるよ
うな量では良好な硬化性を得ることが困難であり、水素
原子が5個を超えるような量では、硬化後のゴムの物理
的物性が低下するので、0.5〜5個となる配合量が好
ましい。より好ましくは0.8〜2個である。
【0011】本発明のシリコーンエラストマー球状粒子
の水性ディスパージョンを得る方法を以下に述べる。ま
ず、硬化性オルガノポリシロキサン組成物中に酸化チタ
ン微粒子を分散させるが、このとき、酸化チタンの分散
性を向上させるために分散剤を添加してもよい。分散剤
は分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチル
ポリシロキサン化合物とアクリレート及び/またはメタ
クリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとをラ
ジカル重合して得たアクリルシリコーン系グラフト共重
合体が好ましい。以下、この分散剤としてのアクリルシ
リコーン系グラフト共重合体の製造方法について述べ
る。分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチ
ルポリシロキサン化合物は一般式(化1)で示される。
ここでR4はメチル基または水素原子、R5は場合により
エーテル結合1個または2個で遮断されてもよい直鎖ま
たは分岐鎖状の炭素鎖を有する炭素原子1〜10個の2
価の飽和炭化水素基、R6は炭素原子1〜4個の1価の
飽和炭化水素基、nは3〜300の数である。一方、ア
クリレート及び/またはメタクリレートを主体とするラ
ジカル重合性モノマーは、ラジカル重合性不飽和結合を
分子中に1個有する化合物を意味し、これを例示する
と、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)
アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等
のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;炭素数1
〜10のフッ素原子置換炭化水素基含有パーフロロアル
キル(メタ)アクリレートが例示される。分子鎖の片末
端にラジカル重合性基を有するジメチルポリシロキサン
化合物とアクリレート及び/またはメタクリレートを主
体とするラジカル重合性モノマーとの共重合はベンゾイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、アゾビ
スイソブチロニトリル等の通常のラジカル重合開始剤の
存在下に、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、バル
ク重合法などの方法で行えばよいが、得られるグラフト
共重合体の分子量を調整しやすい溶液重合法が好まし
い。
【0012】
【化1】
【0013】次に、酸化チタン微粒子100重量部に対
する分散剤の添加量は1〜30重量部が必要であり、好
ましくは0.5〜10重量部である。アクリルシリコー
ン系グラフト共重合体の添加量が1重量部未満では、分
散性を向上させる効果がないし、30重量部を超えると
シリコーンエラストマーの特性を損なうおそれがあるか
らである。本発明における成分(A)の酸化チタン微粒
子とシリコーンエラストマー球状粒子との混合物中の酸
化チタンの配合量は0.1〜50重量%が好ましく、よ
り好ましくは1〜30重量%である。0.1重量%未満
では紫外線遮蔽効果が乏しくなるし、50重量%を超え
ると、後述するように酸化チタン微粒子と硬化性オルガ
ノポリシロキサン組成物の混合物を水中乳化分散させる
ことが困難となるためである。この酸化チタンの量を変
えることによって、0.97〜2.5の範囲でシリコー
ンエラストマー球状粒子の真比重を任意に設定すること
ができる。
【0014】本発明のシリコーンエラストマー球状粒子
の水性ディスパージョンを得るためには、硬化性オルガ
ノポリシロキサン組成物に酸化チタン微粒子を分散させ
た後、界面活性剤及び水を加え、ホモミキサー等の撹拌
機を用いて水中に乳化分散させる。ここで使用する界面
活性剤は、特に限定されず非イオン性界面活性剤、アニ
オン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活
性剤が使用可能であるが、非イオン性界面活性剤として
は、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸
エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコー
ル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエ
ーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテ
ル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリ
オキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアル
キレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキ
レン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、アルキ
ルアルカノールアミド、糖エステル、糖アミド等が使用
可能である。アニオン性界面活性剤としては脂肪酸セッ
ケン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸
塩、N−アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンアミド
エーテルカルボン酸塩、スルホコハク酸モノアルキル
塩、スルホコハク酸ジアルキル塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルスルホコハク酸塩、α−スルホ脂肪酸
エステル塩、α−アシルスルホン酸、アルキルベンゼン
スルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸エ
ステルのスルホン酸塩、N−アシルタウリン酸塩、ナフ
タレンスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物、アルキル
硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステ
ル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロ
ート油、アルキルリン酸塩、アルケニルリン酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、アルキル
アミドリン酸塩等が使用可能である。カチオン性界面活
性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジ
アルキルジメチルアンモニウム塩、トリエタノールアミ
ン・ジ脂肪酸エステル四級塩、アルキルアミン塩、ポリ
アミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン
塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニ
ウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリウム塩、アルキル
ピリジニウム塩等が使用可能である。両性界面活性剤と
しては、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルカ
ルボキシベタイン、アルキルスルホベタイン、アミドア
ミノ酸塩、ホスファチジルコリン、イミダゾリン誘導体
等が使用可能である。しかし、これらの各種界面活性剤
の中でも特にアニオン性界面活性剤が好ましく、より好
ましいものはスルホコハク酸ジイソブチルナトリウム、
スルホコハク酸ジヘキシルナトリウム、スルホコハク酸
ジシクロヘキシルナトリウム、スルホコハク酸ジ2−エ
チルヘキシルナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナ
トリウム等のスルホコハク酸ジアルキル塩である。
【0015】ここで、本発明における成分(A)の酸化
チタン微粒子を含有するシリコーンエラストマー球状粒
子の配合量は10〜70重量%の範囲が必要であり、好
ましくは30〜60重量%である。10重量%未満であ
ると取り扱い容量が大きくなり不経済であるし、70重
量%を超えるとディスパージョンの粘度が高くなり取り
扱いが不便となるためである。本発明における成分
(B)の界面活性剤の配合量は0.1〜30重量%の範
囲とすることが必要であり、好ましくは1〜10重量%
である。0.1重量%未満では乳化分散できないし、3
0重量%を超えても乳化が困難となるためである。
【0016】本発明におけるシリコーンエラストマー球
状粒子を得るには、酸化チタン微粒子と硬化性オルガノ
ポリシロキサン組成物の混合物に界面活性剤を添加して
水性乳化物を作製した後、オルガノポリシロキサン組成
物を硬化する。付加反応により硬化する方法について述
べると、付加反応触媒としては、特に限定されるもので
はないが、各種の白金化合物、パラジウム化合物などが
使用できる。なかでは白金化合物が好ましく、塩化白金
酸、オレフィンとの錯体、ビニルシロキサンとの錯体、
アルコール変性体などが挙げられる。この白金化合物の
添加量は、上記オレフィン性不飽和基を有するオルガノ
ポリシロキサンとオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンとの混合物、即ち、硬化性オルガノポリシロキサン組
成物に対して白金元素換算で1〜100ppmが好まし
い。1ppm未満では付加反応速度が小さくなるし、1
00ppmを超えても効果は変わらず、不経済であるか
らである。付加反応促進または付加反応を完結させるた
めに、付加反応触媒添加後、エマルジョンの安定性を損
なわない範囲で分散液を100℃以下で加熱してもよ
い。
【0017】以上のようにして得られた本発明のシリコ
ーンエラストマー球状粒子は、水性ディスパージョンを
そのまま、あるいは、適宜、水で希釈して水性の材料に
添加して使用できる。また、安定性を阻害しない範囲
で、界面活性剤を添加することは可能である。シリコー
ンエラストマー球状粒子とするには、更に、濃縮、乾燥
などの操作によって水を除去すればよい。また、例え
ば、特開平7−196815号公報に開示されている方
法によって、更に、シリコーンエラストマー球状粒子を
シリコーンレジンで被覆することもできる。
【0018】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。なお、実施例中における粘度は25℃における測定
値である。
【0019】(実施例1)下記式(化2)で示される粘
度が600mm2/sのメチルビニルポリシロキサン3
61gと、下記式(化3)で示される粘度が25mm2
/sのメチルハイドロジェンポリシロキサン14g
〔(Si−H/ビニル基)モル比=1.1〕及びメチル
ハイドロジェンポリシロキサンで被覆し、加熱処理した
酸化チタン微粒子[商品名:SI−UFTR−Z、三好
化成(株)製]125gを容量1リットルのガラスビー
カーに仕込み、ホモミキサーを用いて2,000rpm
で撹拌混合した後、スルホコハク酸ジオクチルナトリウ
ム20gと水200gの混合溶解物を加え6,000r
pmで撹拌したところ、O/Wの状態になり、更に、
6,000rpmで10分間撹拌し、回転数を2,00
0rpmとし水278gを加えた。得られた乳化物を平
板撹拌装置の付いたガラスフラスコに移し、室温で撹拌
下に、塩化白金酸−オレフィン錯体のトルエン溶液(塩
化白金酸含有量0.5重量%)0.6gとポリオキシエ
チレン(付加モル数9)ラウリルエーテル1.2gの混
合溶解物を添加し、24時間反応させ、200メッシュ
金網に通し、酸化チタン微粒子を含有したシリコーンエ
ラストマー粒子の水性ディスパージョンを得た。粒径測
定装置マルチサイザーII[ベックマン・コールター
(株)製]で酸化チタン微粒子を含有したシリコーンエ
ラストマー粒子の平均粒径を測定したところ、3.7μ
mであった。また、水性ディスパージョンをスプレード
ライヤーで乾燥させたところ、弾性のある白色粉末が得
られた。この白色粉末を光学顕微鏡で観察したところ球
状粒子であり、真比重は1.8であった。
【0020】(実施例2)式(化2)で示される粘度が
600mm2/sのメチルビニルポリシロキサン361
gと、式(化3)で示される粘度が25mm2/sのメ
チルハイドロジェンポリシロキサン14g〔(Si−H
/ビニル基)モル比=1.1〕、酸化チタン微粒子[商
品名:TTO−S−2、石原産業(株)製]125g及
び分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジメチル
ポリシロキサン化合物とアクリレート及び/またはメタ
クリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとをラ
ジカル重合して得たアクリルシリコーン系グラフト共重
合体[商品名:KP−545、不揮発分30%、デカメ
チルシクロペンタシロキサン溶液、信越化学工業(株)
製]6gを容量1リットルのガラスビーカーに仕込み、
ホモミキサーを用いて2,000rpmで撹拌混合した
後、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム20gと水2
00gの混合溶解物を加え6,000rpmで撹拌した
ところO/Wの状態になり、更に、6,000rpmで
10分間撹拌を行ない、回転数を2,000rpmとし
水272gを加えた。得られた乳化物を平板撹拌装置の
付いたガラスフラスコに移し、室温で撹拌下に、塩化白
金酸−オレフィン錯体のトルエン溶液(塩化白金酸含有
量0.5重量%)0.6gとポリオキシエチレン(付加
モル数9)ラウリルエーテル1.2gの混合溶解物を添
加し、24時間反応させ、200メッシュ金網に通し、
酸化チタン微粒子を含有したシリコーンエラストマー粒
子の水性ディスパージョン及び酸化チタン微粒子を含有
したシリコーンエラストマー粒子を得た。実施例1と同
様の方法で評価した結果を表1に示す。
【0021】
【化2】
【化3】
【0022】(実施例3)実施例1で使用した式(化
2)で示される粘度が600mm2/sのメチルビニル
ポリシロキサン361gと、式(化3)で示される粘度
が25mm2/sのメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン14g及びメチルハイドロジェンポリシロキサンで被
覆し加熱処理された酸化チタン微粒子[商品名:SI−
UFTR−Z、三好化成(株)製]125gを使用する
代りに、式(化2)で示される粘度が600mm2/sの
メチルビニルポリシロキサン476gと式(化3)で示
される粘度が25mm2/sのメチルハイドロジェンポ
リシロキサン19g〔(Si−H/ビニル基)モル比=
1.1〕及びメチルハイドロジェンポリシロキサンで被
覆し加熱処理された酸化チタン微粒子[商品名:SI−
UFTR−Z、三好化成(株)製]5gとしたほかは、
実施例1と同様にして、酸化チタン微粒子を含有したシ
リコーンエラストマー粒子の水性ディスパージョン及び
酸化チタン微粒子を含有したシリコーンエラストマー粒
子を得た。酸化チタン微粒子を含有したシリコーンエラ
ストマー粒子の真比重は1.0であり、水性ディスパー
ジョンを室温下で1カ月保存したものを観察したところ
分離していなかった。実施例1と同様の方法で評価した
結果を表1に示す。
【0023】(実施例4)実施例1で使用した式(化
2)で示される粘度が600mm2/sのメチルビニル
ポリシロキサン361gと式(化3)で示される粘度が
25mm2/sのメチルハイドロジェンポリシロキサン
14gを使用する代りに、下記式(化4)で示される粘
度60mm2/sのメチルビニルポリシロキサン323
gと式(化3)で示される粘度が25mm2/sのメチ
ルハイドロジェンポリシロキサン52g〔(Si−H/
ビニル基)〕モル比=1.1〕としたほかは、実施例1
と同様にして酸化チタン微粒子を含有したシリコーンエ
ラストマー粒子の水性ディスパージョン及び酸化チタン
微粒子を含有したシリコーンエラストマー粒子を得た。
実施例1と同様の方法で評価した結果を表1に示す。
【0024】
【化4】
【0025】(実施例5)式(化2)で示される粘度が
600mm2/sのメチルビニルポリシロキサン361
gと、式(化3)で示される粘度が25mm2/sのメ
チルハイドロジェンポリシロキサン14g[(Si−H
/ビニル基)モル比=1.1]及びメチルハイドロジェ
ンポリシロキサンで被覆し加熱処理された酸化チタン微
粒子[商品名:SI−UFTR−Z、三好化成(株)製]
125gを容量1リットルのガラスビーカーに仕込み、
ホモミキサーを用いて2,000rpmで撹拌混合した
後、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム50gと水2
00gの混合溶解物を加え6,000rpmで撹拌した
ところ、O/Wの状態になり、更に、6,000rpm
で10分間撹拌し、回転数を2,000rpmとし水2
48gを加えた。得られた乳化物を平板撹拌装置の付い
たガラスフラスコに移し、室温で撹拌下に、塩化白金酸
−オレフィン錯体のトルエン溶液(塩化白金酸含有量
0.5重量%)0.6gとポリオキシエチレン(付加モ
ル数9)ラウリルエーテル1.2gの混合溶解物を添加
し、24時間反応させ、200メッシュ金網に通し、酸
化チタン微粒子を含有したシリコーンエラストマー粒子
の水性ディスパージョンを得、更に、実施例1と同様に
して酸化チタン微粒子を含有したシリコーンエラストマ
ー粒子を得た。実施例1と同様の方法で評価した結果を
表1に示す。
【0026】(比較例1)(化2)で示される粘度が6
00mm2/sのメチルビニルポリシロキサン231g
と、式(化3)で示される粘度が25mm2/sのメチ
ルハイドロジェンポリシロキサン9g〔(Si−H/ビ
ニル基)モル比=1.1〕及びメチルハイドロジェンポ
リシロキサンで被覆し、加熱処理した酸化チタン微粒子
[商品名:SI−UFTR−Z、三好化成(株)製]2
60gを容量1リットルのガラスビーカーに仕込み、ホ
モミキサーを用いて2,000rpmで撹拌混合した
後、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム20gと水2
00gの混合溶解物を加え6,000rpmで撹拌した
ところO/Wの状態にならなかった。更に、水278g
を加えたがO/W状態の乳化物とすることはできなかっ
た。結果を表2に示す。
【0027】(比較例2)式(化2)で示される粘度が
600mm2/sのメチルビニルポリシロキサン481
gと、式(化3)で示される粘度が25mm2/sのメ
チルハイドロジェンポリシロキサン19g[(Si−
H)モル数/(ビニル基)モル数=1.1]を容量1リ
ットルのガラスビーカーに仕込み、ホモミキサーを用い
て2,000rpmで撹拌、混合した後、スルホコハク
酸ジオクチルナトリウム20gと水200gの混合溶解
物を加え6、000rpmで撹拌したところO/Wの状
態になり、更に、6,000rpmで10分間撹拌し、
撹拌数を2000rpmとして水278g加えた。得ら
れた乳化物を平板撹拌装置の付いたガラスフラスコに移
し、室温で撹拌下に、塩化白金酸−オレフィン錯体のト
ルエン溶液(塩化白金酸含有量0.5重量%)0.6g
とポリオキシエチレン(付加モル数9)ラウリルエーテ
ル1.2gの混合溶解物を添加し、24時間反応させ、
200メッシュ金網に通し、シリコーンエラストマー粒
子の水性ディスパージョンを得た。粒径測定装置マルチ
サイザーII[ベックマン・コールター(株)製]でシリコ
ーンエラストマー粒子の平均粒径を測定したところ、
3.2μmであった。また、水性ディスパージョンをス
プレードライヤーで乾燥させたところ、弾性のある白色
粉末が得られた。この白色粉末を顕微鏡で観察したとこ
ろ、球状の粒子であり、真比重は0.97であった。水
性ディスパージョンを室温下1カ月保存したものを観察
したところ下部が不透明になり分離していた。実施例1
と同様の方法で評価した結果を表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明のシリコーンエラストマー球状粒
子の水性ディスパージョンはこれを化粧品の原料とした
とき、これに紫外線遮蔽性を付与しつつ、且つシリコー
ンエラストマー粒子に優れた表面平滑性及び分散性をも
与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 51/08 C08L 51/08 83/04 83/04 83/05 83/05 83/07 83/07 // A61K 7/00 A61K 7/00 B J Fターム(参考) 4C083 AB051 AB241 AC791 CC01 EE01 EE06 EE07 EE17 4F070 AA60 AB08 AC12 AC14 AC50 AD06 AE14 CB02 CB12 GA01 GC01 4J002 AE052 CH022 CP031 CP171 DE136 EG017 EH047 EN107 EN117 EN137 EP017 ES007 EU047 EU117 EV237 EV257 EW047 FA081 FB266 FD056 FD312 FD317 GB00 HA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)酸化チタン微粒子を0.1〜50重量%含有し、分子中に −(R1 2SiO)−単位(ここでR1は炭素数1〜6の1価炭化水素基) を70モル%以上含有する平均粒径0.1〜100μmのシリコーンエラストマ ー球状粒子 …10〜70重量%、 (B)界面活性剤 …0.1〜30重量%、 (C)水 …残部 からなることを特徴とするシリコーンエラストマー球状
    粒子の水性ディスパージョン。
  2. 【請求項2】 (B)の界面活性剤がアニオン性界面活
    性剤である請求項1記載のシリコーンエラストマー球状
    粒子の水性ディスパージョン。
  3. 【請求項3】 (B)の界面活性剤がスルホコハク酸ジ
    アルキル塩である請求項2記載のシリコーンエラストマ
    ー球状粒子の水性ディスパージョン。
  4. 【請求項4】 成分(A)中のシリコーンエラストマー
    球状粒子が、(a)1分子中にオレフィン性不飽和基を
    少なくとも2個有するオルガノポリシロキサン、(b)
    1分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも
    2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンから
    なるオルガノポリシロキサン組成物を白金系触媒で硬化
    させたものである請求項1乃至3のいずれか1項記載の
    シリコーンエラストマー球状粒子の水性ディスパージョ
    ン。
  5. 【請求項5】 成分(A)中の酸化チタン微粒子が、酸
    化チタン微粒子100重量部に対し、平均式R2 ab
    iO(4-a-b)/2[ここで、R2は炭素数1〜20の1価炭
    化水素基であり、0≦a<3、0<b≦3、0.1≦
    (a+b)≦3]で示されるオルガノポリシロキサン
    0.1〜20重量部を混合して加熱処理してなるオルガ
    ノポリシロキサン処理酸化チタン微粒子である請求項1
    乃至4のいずれか1項記載のシリコーンエラストマー球
    状粒子の水性ディスパージョン。
  6. 【請求項6】 成分(A)中の酸化チタン微粒子または
    オルガノポリシロキサン処理酸化チタン微粒子100重
    量部に、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するジ
    メチルポリシロキサン化合物とアクリレート及び/また
    はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー
    とをラジカル重合して得たアクリルシリコーン系グラフ
    ト共重合体1〜30重量部を配合した請求項1乃至請求
    項5のいずれか1項記載のシリコーンエラストマー球状
    粒子の水性ディスパージョン。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記
    載の水性ディスパージョンを乾燥して得られるシリコー
    ンエラストマー球状粒子。
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