JP2001353842A - 非接触式データキャリアおよびシリンダ装置 - Google Patents

非接触式データキャリアおよびシリンダ装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷用のシリンダの内面に取り付けられる非
接触式データキャリアの通信距離を拡大可能なシリンダ
装置を提供する。 【解決手段】 シリンダ装置10は、印刷用のシリンダ
15と、シリンダ15の内面15Iに取り付けられた非
接触式データキャリア1とを有する。非接触式データキ
ャリア1は、可撓性を有する短冊形の絶縁基材と、前記
絶縁基材の表面に形成された周回する線パターンからな
るアンテナコイルと、前記アンテナコイルに接続された
ICチップとを有する。シリンダ15の内面15Iに取
り付けられた非接触式データキャリア1のアンテナコイ
ルの長手方向は、シリンダ15の内周方向と同一または
略同一である。前記アンテナコイルの長手方向の長さ
は、シリンダ15の内周の長さの半分よりも大きく、前
記内周の長さよりも小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダの内面に
非接触式データキャリアが取り付けられたシリンダ装置
と、このシリンダ装置に使用可能な非接触式データキャ
リアとに関する。
【0002】
【従来の技術】輪転印刷機では、シリンダを用いてグラ
ビア印刷を行うことがある。シリンダは、例えば、鋼鉄
の円筒の外面に銅メッキをした構造を有する。一般的に
は、ポジフィルムを焼き付けたカーボン・ティッシュを
転写して腐食製版を行う。
【0003】グラビア印刷用に種々のシリンダを製造し
た場合、シリンダおよびシリンダの情報の管理が必要で
ある。シリンダの情報としては、例えば、シリンダの印
刷内容の情報、シリンダに使用するインクおよび印刷用
紙の情報等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5は、非接触式デー
タキャリアを取り付けたシリンダ装置を例示する説明図
である。このシリンダ装置20は、シリンダ15と、非
接触式データキャリア11とを有する。シリンダ15の
外面15Zは、印刷内容に対応する銅メッキが施されて
おり、内面15Iには、非接触式データキャリア11が
取り付けてある。非接触式データキャリア11内のIC
チップは、シリンダ15の情報を記憶する。
【0005】リーダライタのアンテナをシリンダ15の
空洞に挿入して非接触式データキャリア11との通信を
行うことで、非接触式データキャリア11内のICチッ
プにアクセスし、シリンダ15の情報を得ることが可能
である。しかし、非接触式データキャリア11の通信距
離が小さい場合、リーダライタのアンテナを非接触式デ
ータキャリア11にかなり接近させる必要があり、通信
に手間がかかる。
【0006】本発明の目的は、シリンダ内面に取り付け
られる非接触式データキャリアの通信距離を拡大可能な
シリンダ装置と、当該シリンダ装置に使用可能な非接触
式データキャリアとを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る非接触式デ
ータキャリアは、印刷用のシリンダの内面に取り付けら
れる非接触式データキャリアであって、可撓性の絶縁基
材と、前記絶縁基材の表面に形成された周回する線パタ
ーンからなるアンテナコイルと、前記アンテナコイルに
接続されたICチップとを有し、前記アンテナコイルの
うち前記シリンダの内周方向に対応する方向の長さは、
前記シリンダの内周の長さの半分よりも大きく、前記内
周の長さよりも小さい。
【0008】本発明に係る非接触式データキャリアで
は、好適には、前記絶縁基材は、短冊形または略短冊形
の形状を有し、前記アンテナコイルは、前記絶縁基材の
周縁に沿って形成され、前記絶縁基材の長手方向の長さ
は、前記シリンダの内周の長さの半分よりも大きく、前
記内周の長さよりも小さく、前記非接触式データキャリ
アの前記絶縁基材の長手方向は、前記シリンダの内周方
向に対応している。
【0009】本発明に係る非接触式データキャリアは、
好適には、絶縁性の保護層をさらに有し、前記絶縁基材
上の前記アンテナコイルおよび前記ICチップは、前記
保護層により覆われている。
【0010】本発明に係る非接触式データキャリアで
は、好適には、前記ICチップは、前記シリンダの情報
を記憶するメモリと、パターン形成されたコンデンサと
を有し、前記コンデンサおよび前記アンテナコイルは、
共振回路を構成している。
【0011】本発明に係るシリンダ装置は、印刷用のシ
リンダと、前記シリンダの内面に取り付けられた非接触
式データキャリアとを有するシリンダ装置であって、前
記非接触式データキャリアは、可撓性の絶縁基材と、前
記絶縁基材の表面に形成された周回する線パターンから
なるアンテナコイルと、前記アンテナコイルに接続され
たICチップとを有し、前記アンテナコイルのうち前記
シリンダの内周方向の長さは、前記シリンダの内周の長
さの半分よりも大きく、前記内周の長さよりも小さい。
【0012】本発明に係るシリンダ装置は、好適には、
絶縁層をさらに有し、前記非接触式データキャリアは、
前記絶縁層を介して前記シリンダの内面に取り付けてあ
る。
【0013】本発明に係るシリンダ装置では、好適に
は、前記非接触式データキャリアは、前記シリンダの内
面の中央部または略中央部に取り付けてある。
【0014】本発明に係るシリンダ装置では、好適に
は、前記絶縁基材は、短冊形または略短冊形の形状を有
し、前記アンテナコイルは、前記絶縁基材の周縁に沿っ
て形成され、前記シリンダの内面に取り付けられた前記
非接触式データキャリアの前記絶縁基材の長手方向は、
前記シリンダの内周方向と同一または略同一であり、前
記絶縁基材の長手方向の長さは、前記シリンダの内周の
長さの半分よりも大きく、前記内周の長さよりも小さ
い。
【0015】本発明に係るシリンダ装置では、好適に
は、前記非接触式データキャリアは、可撓性および絶縁
性を有する保護層をさらに有し、前記絶縁基材上の前記
アンテナコイルおよび前記ICチップは、前記保護層に
より覆われている。
【0016】本発明に係るシリンダ装置では、好適に
は、前記ICチップは、前記シリンダの情報を記憶する
メモリと、パターン形成されたコンデンサとを有し、前
記コンデンサおよび前記アンテナコイルは、共振回路を
構成している。
【0017】本発明に係るシリンダ装置では、好適に
は、前記絶縁基材のうち前記アンテナコイルの形成面が
内側になるように、前記非接触式データキャリアが前記
シリンダの内面に取り付けてある。
【0018】アンテナコイルのうちシリンダの内周方向
の長さは、シリンダの内周の長さの半分よりも大きく、
内周の長さよりも小さいので、アンテナコイルの内周方
向の長さが内周の長さの半分以下の場合に比べて通信距
離を拡大可能である。また、アンテナコイルの内周方向
の長さをシリンダの内周の長さ未満とすることで、アン
テナコイルと内周を周回してきたアンテナコイルとの鎖
交磁束の打消し合いを防止可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明に係るシリンダ装置を示す
概略的な説明図である。このシリンダ装置10は、印刷
用のシリンダ15と、非接触式データキャリア1とを有
する。シリンダ15は、鋼鉄等の金属の円筒であり、シ
リンダ15の外面15Zには、印刷内容に対応する銅メ
ッキが施されている。シリンダ15の内面15Iには、
非接触式データキャリア1が絶縁層12を介して取り付
けてある。
【0021】非接触式データキャリア1は、細長い短冊
状または略短冊状の形状を有し、その長手方向はシリン
ダ15の内周(即ち、シリンダ15の回転軸に対して垂
直な平面とシリンダ15の内面15Iとが交わる曲線)
に沿って形成されている。長手方向をシリンダ15の内
周に沿った方向(内周方向)とすることで、シリンダ1
5の回転時に非接触式データキャリア1を遠心力により
シリンダ15の内面15Iに押しつけることができ、非
接触式データキャリア1を内面15Iに密着させること
が可能である。
【0022】また、非接触式データキャリア1は、シリ
ンダ15の内面の中央部または略中央部に取り付けてあ
る。このように非接触式データキャリア1を取り付ける
ことで、シリンダ15の開口部の両方から非接触式デー
タキャリア1までの距離を同じまたは略同じにすること
ができる。すなわち、リーダライタのアンテナを空洞に
挿入する場合に、何れの開口部からアンテナを挿入して
も、挿入の長さが同じときは、アンテナから非接触式デ
ータキャリア1までの距離を同じまたは略同じにするこ
とができる利点がある。
【0023】図2は、図1のシリンダ装置10を、シリ
ンダ15の回転軸を通るように切断した場合における、
シリンダ15および非接触式データキャリア1の概略的
な断面図である。
【0024】絶縁層12の断面形状は、台形または略台
形となっており、長辺側がシリンダ15の内面15Iに
接しており、当該長辺に対向する短辺側に非接触式デー
タキャリア1が接着されている。絶縁層12の厚さは、
一定または略一定であり、一例として約5mmとする。
この絶縁層12により、非接触式データキャリア1を、
導体であるシリンダ15の内面15Iから浮かせること
ができ、シリンダ15の空洞における非接触式データキ
ャリア1の通信距離を拡大可能である。なお、絶縁層1
2の可撓性を利用して、非接触式データキャリア1が接
着された絶縁基材12をシリンダ15内にはめ込むよう
にして、非接触式データキャリア1をシリンダ15の内
面15Iに取り付けてもよい。
【0025】また、絶縁層12の断面形状を台形または
略台形とすることで、リーダライタのアンテナをシリン
ダ15の空洞に挿入した場合に、アンテナの先端と絶縁
層12とが衝突することを絶縁層12の斜面を利用して
防止することができる。さらに、絶縁層12に接触した
時のアンテナの先端位置から非接触式データキャリア1
の位置を検出可能である。
【0026】非接触式データキャリア1は、絶縁基材9
の表面9Aにアンテナコイル5が形成されており、アン
テナコイル5を覆うように絶縁性の保護層7が積層され
ており、絶縁層12を介してシリンダ15の内面15I
に接着されている。この非接触式データキャリア1は、
絶縁基材9のうちアンテナコイル5の形成面9Aが内側
になるように、シリンダ15の内面15Iに取り付けて
ある。なお、非接触式データキャリア1は、シリンダ1
5の内面15Iのうち、一定または略一定の曲率を有す
る領域に取り付けてもよい。
【0027】図3は、図1のシリンダ装置10で使用さ
れる非接触式データキャリア1を示す概略的な構成図で
ある。この非接触式データキャリア1は、絶縁基材9
と、パッド2A,2B,3Aと、アンテナコイル5と、
導体パターン4と、ICチップ8とを有する。
【0028】絶縁基材9は、可撓性を有しており、例え
ば、約5μm〜約300μmの一定または略一定の厚さ
の、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、PET(ポリエチレンテレフタラート)等
の合成樹脂からなる。絶縁基材9は、好ましくは、約1
5μm〜約100μmのポリエステルまたはポリエチレ
ンとする。絶縁基材9は、細長い短冊形または略短冊形
の形状を有し、絶縁基材9の長手方向の長さL9は、シ
リンダ15の内周の長さの半分よりも大きく、前記内周
の長さよりも小さい。
【0029】絶縁基材9の一方の面9Aには、アンテナ
コイル5と、パッド2A,2B,3Aと、導体パターン
4とが形成されている。絶縁基材9の他方の面には、導
体パターン4が形成されており、導体パターン4とパッ
ド2B,3Aは絶縁基材9を介して対向している。導体
パターン4とパッド2B,3Aは、スルーホールを介し
て接続されている。
【0030】アンテナコイル5は、絶縁基材9の一方の
面9Aに形成された周回する線パターン6からなり、絶
縁基材9の周縁に沿って形成されている。アンテナコイ
ル5の最内周の線パターン6Iは、パッド2Aに接続さ
れている。アンテナコイル5の最外周の線パターン6Z
は、パッド2Bに接続されている。
【0031】アンテナコイル5の長手方向の長さL5
は、シリンダ15の内周の長さの半分よりも大きく、前
記内周の長さよりも小さい。このように、長さL5を、
内周の長さの半分よりも大きくすることで、シリンダ1
5の空洞に細長い形状のアンテナを挿入した場合に、シ
リンダ15の回転軸からアンテナを上下方向または左右
方向に動かして内周15Iに接触または略接触させるこ
とで、接触箇所と非接触式データキャリア1との距離を
短くすることができ、アンテナと非接触式データキャリ
ア1とを接近させることができる。
【0032】アンテナコイル5の長手方向の長さL5
は、前記内周の長さに近いほうが望ましい。長さL5を
大きくすることで、アンテナコイル5が囲む領域の面積
を大きくすることができ、非接触式データキャリア1の
通信距離を拡大可能である。
【0033】パッド2Aからパッド2Bまでのアンテナ
コイル5の線パターン6の巻数は、5である。アンテナ
コイル5は、例えば、約5μm〜約50μmの一定また
は略一定の厚さの銅箔、鉄箔、アルミニウム箔等とし、
好ましくはアルミニウム箔とする。
【0034】ICチップ8は、シリンダ15の情報を記
憶する内部メモリと、パターン形成されたコンデンサと
を有し、このコンデンサおよびアンテナコイル5は、共
振回路を構成している。当該共振回路の共振周波数は、
非接触式データキャリア1が送受信する信号の周波数と
同一または略同一である。なお、ICチップ8は、例え
ば1チップマイクロコンピュータ(1チップマイコン)
により構成してもよい。
【0035】絶縁基材9の一方の面9Aの全域には、パ
ッド2A,2B,3Aと、アンテナコイル5と、ICチ
ップ8とを覆うように、可撓性および絶縁性を有する不
図示の保護層(図2中の保護層7)が形成されている。
なお、絶縁基材9の他方の面の全域に、導体パターン4
を覆うように、可撓性および絶縁性を有する保護層を形
成してもよい。保護層は、例えば、絶縁基材9と同一の
材料で構成してもよい。
【0036】図4は、図3の非接触式データキャリア1
のうち、ICチップ8およびその周辺を示す概略的な説
明図である。なお、ICチップ8は、パッド2A,3A
等の状態が判るように、図中では四角形の枠で示してい
る。
【0037】パッド2B,3Aと導体パターン4は、絶
縁基材4を介して対向している。パッド2Bと導体パタ
ーン4は、スルーホール2Hを介して接続されており、
パッド3Aと導体パターン4は、スルーホール3Hを介
して接続されている。
【0038】ICチップ8の回路形成面には、一方の電
極端子と他方の電極端子からなる端子対が形成されてお
り、一方の電極端子はパッド2Aに対応し、他方の電極
端子はパッド3Aに対応している。ICチップ8の端子
対は、バンプを介してパッド2A,3Aに接続されてお
り、このICチップ8はフリップチップ実装されてい
る。
【0039】非接触式データキャリア1では、アンテナ
コイル5と、線パターン6と、パッド2Bとを絶縁性の
レジスト材料による絶縁膜(絶縁層)で覆い、パッド2
A,3Aを露出させてICチップ8を接続してもよく、
さらにはパッド2A,3Aのうち、ICチップ8との接
続部分のみを露出させ、他の部分を絶縁膜で覆うように
してもよい。
【0040】なお、上記実施の形態は本発明の例示であ
り、本発明は上記実施の形態に限定されない。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、シリンダ内面に取り付けられる非接触式データキャ
リアの通信距離を拡大可能なシリンダ装置と、当該シリ
ンダ装置に使用可能な非接触式データキャリアとを提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダ装置を示す概略的な説明
図である。
【図2】図1のシリンダ装置を切断した場合における、
シリンダおよび非接触式データキャリアの概略的な断面
図である。
【図3】図1のシリンダ装置で使用される非接触式デー
タキャリアを示す概略的な構成図である。
【図4】図3の非接触式データキャリアのうち、ICチ
ップおよびその周辺を示す概略的な説明図である。
【図5】本発明に対比されるシリンダ装置を例示する説
明図である。
【符号の説明】
1,11…非接触式データキャリア、2A,2B,3A
…パッド、2H,3H…スルーホール、4…導体パター
ン、5…アンテナコイル、6…線パターン、6I…最内
周の線パターン、6Z…最内周の線パターン、7…保護
層、8…ICチップ、9…絶縁基材、9A…絶縁基材9
の一方の面、10,20…シリンダ装置、12…絶縁
層、15…シリンダ、15I…内面、15Z…外面。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷用のシリンダの内面に取り付けられる
    非接触式データキャリアであって、 可撓性の絶縁基材と、 前記絶縁基材の表面に形成された周回する線パターンか
    らなるアンテナコイルと、 前記アンテナコイルに接続されたICチップと を有し、 前記アンテナコイルのうち前記シリンダの内周方向に対
    応する方向の長さは、前記シリンダの内周の長さの半分
    よりも大きく、前記内周の長さよりも小さい非接触式デ
    ータキャリア。
  2. 【請求項2】前記絶縁基材は、短冊形または略短冊形の
    形状を有し、 前記アンテナコイルは、前記絶縁基材の周縁に沿って形
    成され、 前記絶縁基材の長手方向の長さは、前記シリンダの内周
    の長さの半分よりも大きく、前記内周の長さよりも小さ
    く、 前記非接触式データキャリアの前記絶縁基材の長手方向
    は、前記シリンダの内周方向に対応している請求項1記
    載の非接触式データキャリア。
  3. 【請求項3】絶縁性の保護層をさらに有し、 前記絶縁基材上の前記アンテナコイルおよび前記ICチ
    ップは、前記保護層により覆われている請求項1または
    2記載の非接触式データキャリア。
  4. 【請求項4】前記ICチップは、前記シリンダの情報を
    記憶するメモリと、パターン形成されたコンデンサとを
    有し、 前記コンデンサおよび前記アンテナコイルは、共振回路
    を構成している請求項1〜3の何れかに記載の非接触式
    データキャリア。
  5. 【請求項5】印刷用のシリンダと、 前記シリンダの内面に取り付けられた非接触式データキ
    ャリアとを有するシリンダ装置であって、 前記非接触式データキャリアは、 可撓性の絶縁基材と、 前記絶縁基材の表面に形成された周回する線パターンか
    らなるアンテナコイルと、 前記アンテナコイルに接続されたICチップとを有し、 前記アンテナコイルのうち前記シリンダの内周方向の長
    さは、前記シリンダの内周の長さの半分よりも大きく、
    前記内周の長さよりも小さいシリンダ装置。
  6. 【請求項6】絶縁層をさらに有し、 前記非接触式データキャリアは、前記絶縁層を介して前
    記シリンダの内面に取り付けてある請求項5記載のシリ
    ンダ装置。
  7. 【請求項7】前記非接触式データキャリアは、前記シリ
    ンダの内面の中央部または略中央部に取り付けてある請
    求項5または6に記載のシリンダ装置。
  8. 【請求項8】前記絶縁基材は、短冊形または略短冊形の
    形状を有し、 前記アンテナコイルは、前記絶縁基材の周縁に沿って形
    成され、 前記シリンダの内面に取り付けられた前記非接触式デー
    タキャリアの前記絶縁基材の長手方向は、前記シリンダ
    の内周方向と同一または略同一であり、 前記絶縁基材の長手方向の長さは、前記シリンダの内周
    の長さの半分よりも大きく、前記内周の長さよりも小さ
    い請求項5〜7の何れかに記載のシリンダ装置。
  9. 【請求項9】前記非接触式データキャリアは、可撓性お
    よび絶縁性を有する保護層をさらに有し、 前記絶縁基材上の前記アンテナコイルおよび前記ICチ
    ップは、前記保護層により覆われている請求項5〜8の
    何れかに記載のシリンダ装置。
  10. 【請求項10】前記ICチップは、前記シリンダの情報
    を記憶するメモリと、パターン形成されたコンデンサと
    を有し、 前記コンデンサおよび前記アンテナコイルは、共振回路
    を構成している請求項5〜9の何れかに記載のシリンダ
    装置。
  11. 【請求項11】前記絶縁基材のうち前記アンテナコイル
    の形成面が内側になるように、前記非接触式データキャ
    リアが前記シリンダの内面に取り付けてある請求項5〜
    10の何れかに記載のシリンダ装置。
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