JP2001352275A - Cdmaセルラ方式における通信品質測定方法およびその装置並びに同期捕捉方法およびその装置 - Google Patents
Cdmaセルラ方式における通信品質測定方法およびその装置並びに同期捕捉方法およびその装置Info
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Abstract
かつ、高精度かつ効率的に通信品質(伝搬特性)を測定
する。 【解決手段】 移動局202は、基地局との通信および
通信品質測定のために、測定チャネルの同期チップタイ
ミングを検出する同期捕捉部221と、検出された同期
チップタイミングの情報を蓄積する同期チップタイミン
グ情報部225と、検出された同期チップタイミングを
受信チップタイミングとして、基地局との通信および通
信品質の測定を行うために、測定チャネルの拡散コード
と受信波との間で相関値を求める相関検出部222と、
相関検出後の受信信号ベクトルの時系列データを生成す
る時系列生成部223と、生成された時系列データから
通信品質を計算する通信品質計算部224とを備えた。
Description
式を用いた移動通信システムにおける通信品質測定方法
およびその装置並びに同期捕捉方法およびその装置に関
し、より詳細には、希望信号電力、干渉信号電力、SI
Rおよび通信に有効な送受信間パスを測定する通信品質
測定方法及びその装置、並びに設置基地局より常時送信
されている比較的長い既知の拡散系列で拡散されたチャ
ネルを用いて、通信品質を測定するのに好適な同期捕捉
方法及びその装置に関する。
信品質(伝搬特性)の測定では、まず、測定チャネルの
同期チップタイミング、すなわち受信チップタイミング
を検出する必要がある。なお、受信チップタイミング
は、通信に有効な送受信間パスの時間的位置と一致して
いることが前提である。次に、受信チップタイミングに
対してフィンガと呼ばれる相関器を設定し、その相関検
出値から受信チップタイミングにおける受信信号べクト
ルを求める。
求めるプロセスを示す。上述した受信信号べクトルは、
希望信号と干渉信号が加算されたものである。そこで、
ある一定時間(通常3〜5シンボル程度)内で得られた
受信信号べクトルをベクトル平均し、得られたべクトル
を希望信号のべクトルとする。希望信号電力は、希望信
号べクトルの電力として求める。干渉信号電力は、希望
信号ベクトルを基準とする受信信号ベクトルの分散から
求める。ここで、相関に用いるチップ長は、1シンボル
としている。
街地において3〜5パス程度存在する(ただし、チップ
レート4Mcps相当)。従って、これら全てのパスに
対して希望信号電力、干渉信号電力、SIRを求めるた
めには、当該パス分のフィンガが必要となり効率的では
ない。また、測定の過程にベクトル平均が含まれている
ことから、この平均に用いるシンボルは、「希望信号べ
クトルの位相が同一と見なせるシンボル」である必要が
ある。通常は、時間的に連続したシンボルが用いられ
る。ただし、測定チャネルに送信ダイバーシチが運用さ
れている場合には、状況が異なる。
運用時の共通パイロットチャネルとした場合には、ま
ず、相関検出で得られた受信信号ベクトルを前後のシン
ボルで加減算して、各送信アンテナ毎の受信信号ベクト
ルに分離する。次に、各受信信号ベクトル毎に上述の計
算を行い希望信号電力と干渉信号電力とを求める。得ら
れた各送信アンテナに対する希望信号電力と干渉信号電
力とを合成することにより、送信ダイバーシチ運用時の
希望信号電力と干渉信号電力とを求める。
る受信信号ベクトルは、2シンボル時間毎にしか得るこ
とができない。従って、ベクトル平均に用いるサンプル
数、すなわち受信信号ベクトル数は、送信ダイバーシチ
を運用していない場合に較べて少なくなり、各送信アン
テナに対する測定精度は劣化する。サンプル数を、送信
ダイバーシチを運用していない場合と同数にすると、フ
ェージングによる希望信号ベクトルの位相変化が無視で
きなくなり、この場合にも各送信アンテナに対する測定
精度は劣化する。当然ながら、各送信アンテナに対する
測定精度が劣化すれば、最終的な合成後の測定精度も劣
化する。
し、移動しながら通信品質を測定する場合、測定車の移
動に伴い送受信間のパス位置は、各パス毎に移動する。
従って、測定時には常に受信チップタイミングの検出を
行い、フィンガの位置を更新しなければならない。更新
速度がパスの移動に対して遅い場合には、受信チップタ
イミングとパス位置がずれてしまうことから、得られる
測定値は、正しい値とは言えなくなる。
チップタイミングを検出する方法、すなわち移動機が接
続基地局との間で同期捕捉をする方法として、広帯域C
DMA(以下、W−CDMAという。)セルラ方式にお
いては、いわゆる3段階セルサーチ法が用いられてい
る。より具体的には、基地局より送信されているPSC
H(Primary Synchronization CHannel) 、SSCH(S
econdary Synchronization CHannel)、CPICH(Co
mmon Pilot CHannel:共通パイロットチャネル)の3チ
ャネルを用いて同期捕捉を行うのが、いわゆる3段階セ
ルサーチ法と呼ばれる同期捕捉方法である。3段階セル
サーチ法により3チャネルが用いられている理由は、基
地局より送信されているチャネルのコード(スクランブ
リングコード)が未知であることに起因するためであ
る。
リングコード)を予め決定しておく測定システムなどに
おいては、効率的な同期捕捉方法であるとは言えない。
例えば、測定チャネルとして、基地局より送信されてい
るCPICHを用いる場合には、測定対象基地局のCP
ICHが拡散されているスクランブリングコードのみを
用いて同期捕捉を行えばよい。
間で通信を行う必要がなく、同期チップタイミングはあ
る範囲を持って決定すればよい場合には、完全な同期捕
捉は必要とされない。さらに、実際の基地局を設置する
前に先だって、擬似基地局を設置してサービスエリアの
測定を行う場合もあるが、この場合にも、測定のために
擬似基地局よりPSCH,SSCH,CPICH相当の
3チャネルを送信するのは効率的ではない。
通信品質(伝搬特性)を精度よく測定するためには、フ
ィンガと呼ばれる相関器が想定パス数分用意されてお
り、かつ、各フィンガの設定位置(受信チップタイミン
グ)は、確実に送受信間パスの位置と一致していなけれ
ばならない。また、各受信チップタイミングにおいて希
望信号電力、干渉信号電力を求める際のサンプル数およ
びそのサンプリング間隔にも制約条件があることから効
率的ではない。
隔は、測定チャネルにおいて送信ダイバーシチが運用さ
れているか否かによっても異なり、効率的ではない。
たもので、その目的とするところは、測定の前段階で検
出された受信チップタイミングで設定された範囲(測定
ウィンドウ)内の全チップタイミングを測定対象とし、
ある一定時間内に得られる同一チップタイミングの受信
信号べクトルから、時間差が数周期ずれた2つの時系列
データを作成することにより、高精度かつ効率的に通信
品質(伝搬特性)を測定するための通信品質測定方法お
よびその装置を提供することにある。
期捕捉を行うに際して、その測定チャネル以外のチャネ
ルが必要とされており、効率的でないという問題もあ
る。
たもので、その目的とするところは測定チャネルのみを
用いて、測定のための同期捕捉を高速、高精度、高信頼
度で行えるようにした同期捕捉方法およびその装置を提
供することにある。
イロットチャネルのみを用いて、送信ダイバーシチが運
用されている時の同期捕捉を高速、高精度、高信頼度で
行えるようにした同期捕捉方法およびその装置を提供す
ることにある。
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、測定チ
ャネルの受信チップタイミングを検出し、通信品質の測
定を行うCDMAセルラ方式おける通信品質測定方法に
おいて、前記受信チップタイミングが同一である検出値
に対して、該検出値の時系列データと該時系列データを
1または2以上の周期で遅らせた2系列のデータを生成
する時系列生成ステップと、該時系列生成ステップで生
成された前記2系列のデータの自己共分散行列を求める
行列演算ステップと、前記自己共分散行列の固有値から
前記受信チップタイミングにおける希望信号電力と干渉
信号電力を求める第1の電力演算ステップと、前記希望
信号電力と前記干渉信号電力から前記受信チップタイミ
ングにおけるSIRを求めるSIR演算ステップとを備
えることを特徴とする。
よびサンプリング間隔の制約無しに、精度よく、簡易に
希望信号電力、干渉信号電力、SIRを測定することが
可能となる。
受信チップタイミングを検出し、通信品質の測定を行う
CDMAセルラ方式における通信品質測定方法におい
て、前記受信チップタイミングが同一である検出値に対
して、該検出値の時系列データと該時系列データを1ま
たは2以上の周期で遅らせた2系列のデータを生成する
時系列生成ステップと、該時系列生成ステップで生成さ
れた前記2系列のデータが特定の相関値となる場合に、
受信時間が接近している2ポイント間の受信信号べクト
ルの加算から加算べクトルを求める加算ステップと、前
記受信時間が接近している2ポイント間の受信信号べク
トルの差分から差分べクトルを求める差分ステップと、
前記加算べクトルと前記差分べクトルを平均することに
より希望信号電力と干渉信号電力を求める第2の電力演
算ステップと、前記希望信号電力と前記干渉信号電力か
ら前記受信チップタイミングにおけるSIRを求めるS
IR演算ステップとを備えることを特徴とする。
よびサンプリング間隔の制約無しに、精度よく、簡易に
希望信号電力、干渉信号電力、SIRを測定することが
可能となる。
請求項2において、前記第1の電力演算ステップまたは
前記第2の電力演算ステップにおいて得られた前記希望
信号電力と前記干渉信号電力から、ある一定区間電力平
均を行い、平均希望信号電力と平均干渉信号電力を求め
る第3の電力演算ステップをさらに備え、前記SIR演
算ステップは、前記平均希望信号電力と前記平均干渉信
号電力から前記SIRを求めることを特徴とする。
請求項2において、測定チャネルが複数あり、使用可能
な相関器が一つしかない場合において、前記時系列生成
ステップは、時分割的に複数チャネルの相関検出を行
い、同一の受信チップタイミングにおいて作成する2つ
の系列を各チャネル毎に作成することを特徴とする。
て、各チャネル毎に、前記第1の電力演算ステップまた
は前記第2の電力演算ステップにおいて得られた前記希
望信号電力と前記干渉信号電力から、ある一定区間電力
平均を行い、平均希望信号電力と平均干渉信号電力を求
める前記第4の電力演算ステップをさらに備え、前記S
IR演算ステップは、前記平均希望信号電力と前記平均
干渉信号電力から前記SIRを求めることを特徴とす
る。
て、測定チャネルが複数あり、使用可能な相関器が一つ
しかない場合において、前記第3の電力演算ステップ
は、時分割的に複数チャネルの前記平均希望信号電力と
前記平均干渉信号電力を求め、前記SIR演算ステップ
は、時分割的に複数チャネルの前記SIRを求めること
を特徴とする。
請求項2において、前記SIR演算ステップにおいて得
られた前記SIRの値から、通信に有効となる送受信間
パスを求めるパス検出ステップをさらに備えることを特
徴とする。
から測定した受信チップタイミングが通信に有効なパス
の位置と一致しているか否かの判断を容易に行うことが
できる。また、検出された受信チップタイミングを含む
測定ウィンドウ内の全チップタイミングを測定対象とし
た場合には、各チップのSIRの値から有効なパスを求
めることができる。
信チップタイミングを検出し、通信品質の測定を行うC
DMAセルラ方式における通信品質測定装置において、
前記受信チップタイミングが同一である検出値に対し
て、該検出値の時系列データと該時系列データを1また
は2以上の周期で遅らせた2系列のデータを生成する時
系列生成手段と、該時系列生成手段で生成された前記2
系列のデータの自己共分散行列を求める行列演算手段
と、前記自己共分散行列の固有値から前記受信チップタ
イミングにおける希望信号電力と干渉信号電力を求める
第1の電力演算手段と、前記希望信号電力と前記干渉信
号電力から前記受信チップタイミングにおけるSIRを
求めるSIR演算手段とを備えたことを特徴とする。
よびサンプリング間隔の制約無しに、精度よく、簡易に
各チップ毎の希望信号電力、干渉信号電力、SIRを測
定することが可能となる。
受信チップタイミングを検出し、通信品質の測定を行う
CDMAセルラ方式における通信品質測定装置におい
て、前記受信チップタイミングが同一である検出値に対
して、該検出値の時系列データと該時系列データを1ま
たは2以上の周期で遅らせた2系列のデータを生成する
時系列生成手段と、該時系列生成ステップで生成された
前記2系列のデータが特定の相関値となる場合に、受信
時間が接近している2ポイント間の受信信号べクトルの
加算から加算べクトルを求める加算手段と、前記受信時
間が接近している2ポイント間の受信信号べクトルの差
分から差分べクトルを求める差分手段と、前記加算べク
トルと前記差分べクトルを平均することにより希望信号
電力と干渉信号電力を求める第2の電力演算手段と、前
記希望信号電力と前記干渉信号電力から前記受信チップ
タイミングにおけるSIRを求めるSIR演算手段とを
備えたことを特徴とする。
よびサンプリング間隔の制約無しに、精度よく、簡易に
各チップ毎の希望信号電力、干渉信号電力、SIRを測
定することが可能となる。
は請求項9において、前記第1の電力演算手段または前
記第2の電力演算手段において得られた前記希望信号電
力と前記干渉信号電力から、ある一定区間電力平均を行
い、平均希望信号電力と平均干渉信号電力を求める第3
の電力演算手段をさらに備えたを特徴とする。
は請求項9において、測定チャネルが複数あり、使用可
能な相関器が一つしかない場合において、前記時系列生
成手段は、時分割的に複数チャネルの相関検出を行い、
同一の受信チップタイミングにおいて作成する2つの系
列を各チャネル毎に作成することを特徴とする。
おいて、各チャネル毎に、前記第1の電力演算手段また
は前記第2の電力演算手段において得られた前記希望信
号電力と前記干渉信号電力から、ある一定区間電力平均
を行い、平均希望信号電力と平均干渉信号電力を求める
前記第4の電力演算手段をさらに備えたことを特徴とす
る。
おいて、測定チャネルが複数あり、使用可能な相関器が
一つしかない場合において、前記第3の電力演算手段
は、時分割的に複数チャネルの前記平均希望信号電力と
前記平均干渉信号電力を求め、前記SIR演算手段は、
時分割的に複数チャネルの前記SIRを求めることを特
徴とする。
は請求項9において、前記SIR演算手段において得ら
れた前記SIRの値から、通信に有効となる送受信間パ
スを求めるパス検出手段をさらに備えたことを特徴とす
る。
から測定した受信チップタイミングが通信に有効なパス
の位置と一致しているか否かの判断を容易に行うことが
できる。また、検出された受信チップタイミングを含む
測定ウィンドウ内の全チップタイミングを測定対象とし
た場合には、各チップのSIRの値から有効なパスを求
めることができる。
ンの送信シンボル系列が繰り返し送信される測定チャネ
ルの受信チップタイミングを検出し、通信品質の測定を
行うCDMAセルラ方式における通信品質測定方法にお
いて、前記測定チャネルを拡散しているコード系列を用
いて受信信号の相関検出を行う相関検出ステップと、該
相関検出ステップで検出された受信系列の一方を、相互
の送信シンボル系列間の相関が1であり、かつ、伝搬路
による影響が同一と見なせる範囲内で、1または2以上
のシンボル周期分遅らせる遅延ステップと、前記相関検
出ステップで検出された受信系列の他方と、前記遅延ス
テップで遅延を与えた受信系列において、受信チップタ
イミングが同一であるそれぞれの受信信号ベクトルの差
分値と加算値とから、差分ベクトルと加算ベクトルとを
計算するベクトル計算ステップと、該ベクトル計算ステ
ップで計算された前記差分ベクトルと前記加算ベクトル
とから、希望信号電力と干渉信号電力とSIRとを計算
する通信品質計算ステップとを備えることを特徴とす
る。
列間の相関が1であり、かつ、伝搬路による影響が同一
と見なせる範囲内で時間差を与えることにより、精度よ
く、簡易に希望信号電力、干渉信号電力、SIRを測定
することができる。
シチ運用時に異なるアンテナから共通の拡散コードを用
いて、それぞれ異なるパターンの既知の送信シンボル系
列が繰り返し送信される測定チャネルの受信チップタイ
ミングを検出し、通信品質の測定を行うCDMAセルラ
方式における通信品質測定方法において、前記測定チャ
ネルを拡散しているコード系列を用いて受信信号の相関
検出を行う相関検出ステップと、該相関検出ステップで
検出された受信系列の一方を、前記異なるアンテナにお
ける相互の送信シンボル系列間の相関が1であり、か
つ、伝搬路による影響が同一と見なせる範囲内で、1ま
たは2以上のシンボル周期分遅らせる遅延ステップと、
前記相関検出ステップで検出された受信系列の他方と、
前記遅延ステップで遅延を与えた受信系列において、受
信チップタイミングが同一であるそれぞれの受信信号ベ
クトルの差分値と加算値とから、差分ベクトルと加算ベ
クトルとを計算するベクトル計算ステップと、該ベクト
ル計算ステップで計算された前記差分ベクトルと前記加
算ベクトルとから、希望信号電力と干渉信号電力とSI
Rとを計算する通信品質計算ステップとを備えることを
特徴とする。
用されている測定チャネルの希望信号電力、干渉信号電
力、SIRを精度よく簡易に測定することができる。
おいて、前記相関検出ステップで検出された受信系列の
他方と、前記遅延ステップで遅延を与えた受信系列との
間の相関が1より小さい場合には、前記ベクトル計算ス
テップで計算された差分ベクトルと加算ベクトルのう
ち、それぞれの送信シンボルが一致している受信シンボ
ルの同一受信チップタイミングにおける計算結果のみを
選択し、前記通信品質計算ステップに入力するベクトル
選択ステップを備えることを特徴とする。
号電力と干渉信号電力とSIRとを測定することができ
る。
おいて、前記相関検出ステップで検出された受信系列の
他方と、前記遅延ステップで遅延を与えた受信系列とに
おいて、前記異なるアンテナにおける相互の送信シンボ
ル系列間の相関が1より小さい場合には、前記ベクトル
計算ステップで計算された差分ベクトルと加算ベクトル
のうち、前記異なるアンテナにおける送信シンボルが一
致している受信シンボルの同一受信チップタイミングに
おける計算結果のみを選択し、前記通信品質計算ステッ
プに入力するベクトル選択ステップを備えることを特徴
とする。
号電力と干渉信号電力とSIRとを測定することができ
る。
ンの送信シンボル系列が繰り返し送信される測定チャネ
ルの受信チップタイミングを検出し、通信品質の測定を
行うCDMAセルラ方式における通信品質測定装置にお
いて、前記測定チャネルを拡散しているコード系列を用
いて受信波の相関検出を行う相関検出手段と、該相関検
出手段で検出された受信系列の一方を、相互の送信シン
ボル系列間の相関が1であり、かつ、伝搬路による影響
が同一と見なせる範囲内で、1または2以上のシンボル
周期分遅らせる遅延手段と、前記相関検出手段で検出さ
れた受信系列の他方と、前記遅延手段で遅延を与えた受
信系列において、受信チップタイミングが同一であるそ
れぞれの受信信号ベクトルの差分値と加算値とから、差
分ベクトルと加算ベクトルとを計算するベクトル計算手
段と、該ベクトル計算手段で計算された前記差分ベクト
ルと前記加算ベクトルとから、希望信号電力と干渉信号
電力とSIRとを計算する通信品質計算手段とを備えた
ことを特徴とする。
列間の相関が1であり、かつ、伝搬路による影響が同一
と見なせる範囲内で時間差を与えることにより、精度よ
く、簡易に希望信号電力、干渉信号電力、SIRを測定
することが可能となる。
シチ運用時に異なるアンテナから共通の拡散コードを用
いて、それぞれ異なるパターンの既知の送信シンボル系
列が繰り返し送信される測定チャネルの受信チップタイ
ミングを検出し、通信品質の測定を行うCDMAセルラ
方式における通信品質測定装置において、前記測定チャ
ネルを拡散しているコード系列を用いて受信波の相関検
出を行う相関検出手段と、該相関検出手段で検出された
受信系列の一方を、前記異なるアンテナにおける相互の
送信シンボル系列間の相関が1であり、かつ、伝搬路に
よる影響が同一と見なせる範囲内で、1または2以上の
シンボル周期分遅らせる遅延手段と、前記相関検出手段
で検出された受信系列の他方と、前記遅延手段で遅延を
与えた受信系列において、受信チップタイミングが同一
であるそれぞれの受信信号ベクトルの差分値と加算値と
から、差分ベクトルと加算ベクトルとを計算するベクト
ル計算手段と、該ベクトル計算手段で計算された前記差
分ベクトルと前記加算ベクトルとから、希望信号電力と
干渉信号電力とSIRとを計算する通信品質計算手段と
を備えたことを特徴とする。
用されている測定チャネルの希望信号電力、干渉信号電
力、SIRを精度よく簡易に測定することができる。
おいて、前記相関検出手段で検出された受信系列の他方
と、前記遅延手段で遅延を与えた受信系列との間の相関
が1より小さい場合には、前記ベクトル計算手段で計算
された差分ベクトルと加算ベクトルのうち、それぞれの
送信シンボルが一致している受信シンボルの同一受信チ
ップタイミングにおける計算結果のみを選択し、前記通
信品質計算手段に入力するベクトル選択手段を備えたこ
とを特徴とする。
号電力と干渉信号電力とSIRとを測定することができ
る。
おいて、前記相関検出手段で検出された受信系列の他方
と、前記遅延手段で遅延を与えた受信系列とにおいて、
前記異なるアンテナにおける相互の送信シンボル系列間
の相関が1より小さい場合には、前記ベクトル計算手段
で計算された差分ベクトルと加算ベクトルのうち、前記
異なるアンテナにおける送信シンボルが一致している受
信シンボルの同一受信チップタイミングにおける計算結
果のみを選択し、前記通信品質計算手段に入力するベク
トル選択手段を備えたことを特徴とする。
号電力と干渉信号電力とSIRとを測定することができ
る。
ラ方式を用いた移動通信システムの基地局から常時送信
されている既知の拡散系列で拡散されたチャネルを用
い、移動受信局にて通信品質を測定するにあたり、前記
移動受信局では、測定する拡散コードと受信信号との間
で部分相関値を検出することにより測定チャネルの同期
チップタイミングを決定することを特徴とする。
ードと受信信号との間で部分相関値を求めるので、同期
捕捉に3チャネルを必要としない。
おいて、前記部分相関値を検出する際にマッチドフィル
タを用い、該マッチドフィルタ内のコードを逐次書き換
えていくことにより、前記測定チャネルの同期チップタ
イミングを検出することを特徴とする。
度で部分相関値を用いた同期捕捉を行うことができる。
たは24において、前記同期捕捉を行うに先立ち、予め
平均化時間およびサンプリング時間を設定しておき、該
設定サンプリング時間毎に部分相関値を検出し、検出し
た複数の部分相関値を該平均化時間内で平均化処理した
値を基に、前記測定チャネルの同期チップタイミングを
決定することを特徴とする。
おいて、前記検出した複数の部分相関値を平均化処理す
るに際して、予め定めた電力平均処理、または、ベクト
ル平均処理により平均値を算出し、該平均値を用いて前
記測定チャネルの同期チップタイミングを決定すること
を特徴とする。
おいて、前記平均化処理のプロセスを複数回設定可能と
し、各プロセスにおいて同一もしくは異なる平均化方法
で複数回平均化して得た平均値を用いて、前記測定チャ
ネルの同期チップタイミングを決定することを特徴とす
る。
至27のいずれかに記載の同期チップタイミング検出処
理を複数回行い、得られた複数のタイミング値の平均値
と標準偏差値を用いて前記測定チャネルの同期チップタ
イミングを決定するか、または、同期チップタイミング
をある範囲を持たせて決定するか,または,再び同期捕
捉を行うか否かの判定を行うことを特徴とする。
イミングの正当性を容易に判定できる。また、測定ウィ
ンドウを用いた通信品質測定を行う場合には、ウィンド
ウの位置と幅を決定することができる。
ラ方式を用いた移動通信システムの基地局から常時送信
されている既知の拡散系列で拡散されたチャネルを用
い、移動受信局にて通信品質を測定するための同期捕捉
装置であって、前記移動受信局は、測定する拡散コード
と受信信号との間で部分相関値を検出することにより、
測定チャネルの同期チップタイミングを決定する手段を
備えたことを特徴とする。
ードと受信信号との間で部分相関値を求めるので、同期
捕捉に3チャネルを必要としない。
記載の前記手段は、前記部分相関値を検出するマッチド
フィルタを有し、該マッチドフィルタ内のコードを逐次
書き換えていくことにより、前記測定チャネルの同期チ
ップタイミングを検出することを特徴とする。
度で部分相関値を用いた同期捕捉を行うことができる。
たは30に記載の前記手段は、予め平均化時間およびサ
ンプリング時間を設定しておき、該設定サンプリング時
間毎に部分相関値を検出し、検出した複数の部分相関値
を該平均化時間内で平均化処理した値を基に、前記測定
チャネルの同期チップタイミングを決定することを特徴
とする。
記載の前記手段は、前記検出した複数の部分相関値を平
均化処理するに際して、予め定めた電力平均処理、また
は、ベクトル平均処理により平均値を算出し、該平均値
を用いて前記測定チャネルの同期チップタイミングを決
定することを特徴とする。
記載の前記手段は、前記平均化処理のプロセスを複数回
設定可能とし、各プロセスにおいて同一もしくは異なる
平均化方法で複数回平均化して得た平均値を用いて、前
記測定チャネルの同期チップタイミングを決定すること
を特徴とする。
請求項29乃至33のいずれかに記載の同期チップタイ
ミング検出処理を複数回行い、得られた複数のタイミン
グ値の平均値と標準偏差値を用いて前記測定チャネルの
同期チップタイミングを決定するか、または、同期チッ
プタイミングをある範囲を持たせて決定するか.また
は,再び同期捕捉を行うか否かの判定を行うことを特徴
とする。
イミングの正当性を容易に判定できる。また、測定ウィ
ンドウを用いた通信品質測定を行う場合には、ウィンド
ウの位置と幅を決定することができる。
ラ方式を用いた移動通信システムの基地局から常時送信
されている送信ダイバーシチ運用時の共通パイロットチ
ャネルを用い、移動受信局にて通信品質を測定するにあ
たり、前記移動受信局では、受信信号をシンボル単位で
相関検出して得られた受信信号ベクトルを、前記シンボ
ルの前後で加減算することにより前記基地局の送信アン
テナ毎の受信信号ベクトルに分離し、該受信信号ベクト
ルを電力加算した値に基づいて、同期チップチップタイ
ミングを決定することを特徴とする。
シチが運用されている場合においても、同期捕捉に3チ
ャネルを必要としない。
おいて、複数のアンテナから送信される信号のシンボル
パターンがアンテナ間で直交する単位を1周期として、
複数周期で得られた前記送信アンテナ毎の受信信号ベク
トルを平均した平均ベクトルを電力加算した値に基づい
て、同期チップチップタイミングを決定することを特徴
とする。
たは36に記載の同期チップタイミング検出処理を複数
回行い、得られた複数の電力加算した値を、電力平均し
た値に基づいて、同期チップチップタイミングを決定す
ることを特徴とする。
ラ方式を用いた移動通信システムの基地局から常時送信
されている送信ダイバーシチ運用時の共通パイロットチ
ャネルを用い、移動受信局にて通信品質を測定するため
の同期捕捉装置であって、前記移動受信局は、受信信号
をシンボル単位で相関検出して得られた受信信号ベクト
ルを、前記シンボルの前後で加減算することにより前記
基地局の送信アンテナ毎の受信信号ベクトルに分離し、
該受信信号ベクトルを電力加算した値に基づいて、同期
チップチップタイミングを決定する手段を備えたことを
特徴とする。
シチが運用されている場合においても、同期捕捉に3チ
ャネルを必要としない。
記載の前記手段は、複数の送信アンテナから送信される
信号のシンボルパターンがアンテナ間で直交する単位を
1周期として、複数周期で得られた前記送信アンテナ毎
の受信信号ベクトルを平均した平均ベクトルを電力加算
した値に基づいて、同期チップチップタイミングを決定
することを特徴とする。
請求項38または39に記載の同期チップタイミング検
出処理を複数回行い、得られた複数の電力加算した値
を、電力平均した値に基づいて、同期チップチップタイ
ミングを決定することを特徴とする。
ラ方式を用いた移動通信システムの基地局から常時送信
されている送信ダイバーシチ運用時の共通パイロットチ
ャネルを用い、移動受信局にて通信品質を測定するにあ
たり、前記移動受信局では、受信信号をシンボル単位で
相関検出して得られた受信信号ベクトルを、前記シンボ
ルの前後で加減算することにより前記基地局の送信アン
テナ毎の受信信号ベクトルに分離し、複数のシンボル時
間(最小2シンボル時間)離れた前記2つの受信信号ベ
クトルの加算ベクトルと差分ベクトルとを送信アンテナ
毎に求め、前記加算ベクトルと前記差分ベクトルとを平
均化処理することにより希望信号電力と干渉信号電力と
SIRとを計算することを特徴とする。
クトルを求める際のシンボル時間を2シンボルと設定し
た場合には、この2シンボル時間内でフェージングによ
る希望信号ベクトルの位相変化が無視できていれば、測
定精度は、サンプル数に比例して向上することができ
る。
おいて、1の送信アンテナの受信信号ベクトルから加算
ベクトルと差分ベクトルとを求め、予め定めた補正値を
加えて、希望信号電力と干渉信号電力とSIRとを計算
することを特徴とする。
おいて、前記希望信号電力と前記干渉信号電力とを一定
区間電力平均し、予め定めた補正値を加えて、希望信号
電力と干渉信号電力とSIRとを計算することを特徴と
する。
ラ方式を用いた移動通信システムの基地局から常時送信
されている送信ダイバーシチ運用時の共通パイロットチ
ャネルを用い、移動受信局にて通信品質を測定するため
の通信品質測定装置であって、前記移動受信局は、受信
信号をシンボル単位で相関検出して得られた受信信号ベ
クトルを、前記シンボルの前後で加減算することにより
前記基地局の送信アンテナ毎の受信信号ベクトルに分離
し、複数のシンボル時間(最小2シンボル時間)離れた
前記2つの受信信号ベクトルの加算ベクトルと差分ベク
トルとを送信アンテナ毎に求め、前記加算ベクトルと前
記差分ベクトルとを平均化処理することにより希望信号
電力と干渉信号電力とSIRとを計算する手段を備えた
ことを特徴とする。
クトルを求める際のシンボル時間を2シンボルと設定し
た場合には、この2シンボル時間内でフェージングによ
る希望信号ベクトルの位相変化が無視できていれば、測
定精度は、サンプル数に比例して向上することができ
る。
記載の前記手段は、1の送信アンテナの受信信号ベクト
ルから加算ベクトルと差分ベクトルとを求め、予め定め
た補正値を加えて、希望信号電力と干渉信号電力とSI
Rとを計算することを特徴とする。
記載の前記手段は、前記希望信号電力と前記干渉信号電
力とを一定区間電力平均し、予め定めた補正値を加え
て、希望信号電力と干渉信号電力とSIRとを計算する
ことを特徴とする。
の実施形態について詳細に説明する。最初に、同期チッ
プタイミングを検出する方法である同期捕捉について説
明し、次に通信品質の測定について説明する。
たW−CDMA方式の移動通信システムの全体構成を示
す。移動通信システムは、基地局201と移動局202
とから構成されている。また、移動局202は、基地局
との通信および通信品質測定のために、測定チャネルの
同期チップタイミングを検出する同期捕捉部221と、
検出された同期チップタイミングの情報を蓄積する同期
チップタイミング情報部225と、検出された同期チッ
プタイミングを受信チップタイミングとして、基地局と
の通信および通信品質の測定を行うために、測定チャネ
ルの拡散コードと受信波との間で相関値を求める相関検
出部222と、相関検出後の受信信号ベクトルの時系列
データを生成する時系列生成部223と、生成された時
系列データから通信品質を計算する通信品質計算部22
4とを備えている。また、同期捕捉部221は、同期す
る可能性のある全チップタイミングをブロック化して、
同期タイミング候補を生成する同期タイミング候補生成
部2210と、同期タイミング候補に対して受信信号と
の間で部分相関値を求める部分相関検出部2211と、
各候補タイミングの部分相関値から同期チップタイミン
グを決定する同期チップタイミング決定部2212とを
備えている。
す。CPICH(共通パイロットチャネル)の1フレー
ムには、150個のシンボルが含まれている。1フレー
ムは、10msec の周期である。本実施形態において
は、測定チャネルとして、各基地局から常時送信されて
いるCPICHを用いるものとする。すなわち、測定チ
ャネルのみを用いる同期捕捉方法では、当該測定チャネ
ルの拡散コードと受信信号との間で部分相関を求め、そ
の値が最大となるピーク値を求めることで、同期するチ
ップタイミングを検出することが可能である。ここで、
相関検出にマッチドフィルタを用い、マッチドフィルタ
に書き込むコードを逐次変更しながら部分相関値を求め
ることにより、高速な同期チップタイミングの検出が可
能となる。
られた部分相関値をある一定間隔毎に平均し、その平均
値を用いて同期チップタイミングを検出することによ
り、その同期捕捉精度を向上させることが可能となる。
さらに、同期チップタイミング検出を数回繰り返し、そ
れらの値を用いて測定の対象とする同期チップタイミン
グを決定するか、同期チップタイミングをある範囲を持
たせて決定するか、あるいは、再び同期捕捉を行うかの
いずれかの判定を行うことにより信頼性を向上させるこ
とが可能となる。
簡単のため同期タイミングの時間分解能を1チップ長と
しているが、より詳細な同期のタイミングを検出する場
合には、チップ長に対してX倍のオーバサンプリングと
して、本発明にかかる同期捕捉方法を行えばよい。
ける第1の実施形態の動作原理を示す。第1の実施形態
では、部分相関の対象を256チップ長としている。測
定チャネルをCPICHとした場合、同期する可能性の
あるチップタイミングは、38400通りある。最初
に、チップタイミングをシンボル単位でブロック化す
る。次に、同期タイミングとして、フレーム先頭のシン
ボル番号を基準に150個の候補を生成する。次に、各
同期タイミング候補のコードと受信信号との部分相関
を、図4に示したように逐次求め、各同期タイミング候
補毎の電力遅延プロファイルを取得する。最後に、取得
した各候補の電力遅延プロファイルの中から最大ピーク
となるチップタイミングを検索し、得られたタイミング
を測定チャネルの同期チップタイミングとする。このよ
うに、同期捕捉とは、この同期チップタイミングを検出
することである。
数で複数のチャネルを送信することから、測定チャネル
以外は全て干渉となる。ただし、プロセスゲインについ
てみると、干渉信号の電力は、平均的に相関検出に用い
るチップ長分だけ抑圧される。図4に示した実施形態で
は、256チップ長(1シンボル=256チップ)で部
分相関を行うことから、プロセスゲインは256であ
り、干渉信号の平均電力は1/256になる。
通信に有効なパス位置と一致するチップタイミングの受
信信号電力が、他のタイミングの受信信号電力以上であ
る場合に、同期チップタイミングの検出成功となる。従
って、部分相関のチップ長(ブロック化の単位)を長く
することにより、同期チップタイミングの検出成功確率
を高くすることができる。
出部にマッチドフィルタを用いた場合の動作説明を示
す。部分相関の演算にマッチドフィルタを用い、1/1
5msec毎にマッチドフィルタ内のコードを書き換える。
書き換えるコードは、図5に示すように、150個のタ
イミング候補#1〜#150の中から、256チップを
抽出してマッチドフィルタの書き込みコードとする。
ミングを検出するために要する時間は、10msec で済
む。
態について説明する。第2の実施形態では、図2に示し
た同期捕捉部221における平均化処理を説明する。移
動通信システムにおいては、一般にマルチパスフェージ
ングの影響を受けることから、受信信号の電力(相関検
出値)は激しく変動する。また、相関検出に部分相関を
用いていることから、必ずしも相関検出精度は良いとは
限らない。
ける第2の実施形態の動作原理を示す。第2の実施形態
では、各同期タイミング候補の部分相関値を一定時間内
で平均化し、得られた平均値を用いて同期チップタイミ
ングを検出する。従って、平均化時間内の各タイミング
候補のサンプル数をNとすれば、同期チップタイミング
を検出するまでに要する時間は、N・10msec とな
る。平均化の方法として、電力平均処理を行う方法とベ
クトル平均処理を行う方法とがある。
おける平均化処理として電力平均処理を行った場合を示
す。マッチドフィルタから出力される同期タイミング候
補#i、そのシンボル内チップ番号k、の時刻tにおけ
る受信信号ベクトルを(Ii_k(t),Qi_k(t))とし、平均
化後の同期タイミング候補#i、そのシンボル内チップ
番号kにおける電力をPi_kとする。
の受信信号ベクトルから瞬時の受信信号電力を計算し、
続いて、それらの受信信号電力を同期タイミング候補毎
にN個分電力平均する。そして、得られた平均化後の電
力値より、測定チャネルの同期チップタイミングを決定
する。電力平均処理では、サンプル数Nを増やすと、本
来の同期チップタイミング以外における受信信号電力の
標準偏差が、小さくなることが特徴である(但し、平均
値は変わらない)。
行った後の受信信号電力分布を示す。あるスクランブリ
ングコードを256チップ長で部分相関検出し、サンプ
ル数5、10、15で電力平均した後の、本来の同期チ
ップタイミング以外における受信信号電力値の分布であ
る。但し、フェージングは付加していない。図8から判
るように、サンプル数Nを増やせば、本来の同期チップ
タイミング以外における受信信号電力値の標準偏差が小
さくなる。その結果として、同期捕捉の検出成功確率は
高くなる。
イミング検出手順を示す。ステップS1において、同期
捕捉を開始する。ステップS2では、同期タイミング候
補を設定する(i=0)。ステップS3では、部分相関
演算を行う。ステップS4では、受信信号電力を演算す
る。ステップS5では、i<max iであるか否かを判別
する。ステップS6では、iをインクリメントする。ス
テップS7では、k<Nであるか否かを判別する。ステ
ップS8では、kをインクリメントする。ステップS9
では、全同期タイミング候補、全チップタイミングにつ
いて電力平均を行う。ステップS10では、全同期タイ
ミング候補、全チップタイミングについて最大受信信号
電力の探索を行う。ステップS11では、同期チップタ
イミングの決定を行う。ステップS12では、同期捕捉
を終了する。
における平均化処理としてベクトル平均処理を行った場
合を示す。ベクトル平均処理では、まず、各同期タイミ
ング候補の受信信号ベクトルをI側,Q側それぞれにつ
いて平均化する(個数N個分)。続いて、平均化後の
I,Qの値から受信信号電力を計算し、その値を用いて
測定チャネルの同期チップタイミングを決定する。但
し、ベクトル平均処理では、平均化時間内においてフェ
ージングによる希望信号ベクトルの位相回転が無視でき
ることを前提としているので、図10に示した例では、
1同期タイミング候補あたりのサンプリング間隔を1/
15msec としている。
ンプル数を増やすことにより、本来の同期チップタイミ
ング以外における受信信号電力の平均値が小さくなるこ
とが特徴である(但し、標準偏差は変わらない)。
処理を行った後の受信信号電力分布を示す。あるスクラ
ンブリングコードを256チップ長で部分相関検出し、
サンプル数5,10,15でベクトル平均した後の、本
来の同期チップタイミング以外における受信信号電力値
の分布である。但し、フェージングは付加していない。
本図から判るように、サンプル数Nを増やせば、本来の
同期チップタイミング以外における受信信号電力値の平
均値が小さくなる。その結果として、同期捕捉の検出成
功確率は高くなる。
ップタイミング検出手順を示す。ステップS21におい
て、同期捕捉を開始する。ステップS22では、同期タ
イミング候補を設定する(i=0)。ステップS23で
は、部分相関演算を行う。ステップS24では、k<N
であるか否かを判別する。ステップS25では、kをイ
ンクリメントする。ステップS26では、同期タイミン
グ候補#iの全チップタイミングについてベクトル平均
を求める。ステップS27では、同期タイミング候補#
iの全チップタイミングについて電力値を算出する。ス
テップS28では、i<max iであるか否かを判別す
る。ステップS29では、iをインクリメントする。ス
テップS30では、全同期タイミング候補,全チップタ
イミングについて最大受信信号電力の探索を行う。ステ
ップS31では、同期チップタイミングの決定を行う。
ステップS32では、同期捕捉を終了する。
おける第3の実施形態の動作原理を示す。上述した第2
の実施形態を更に改良した同期捕捉方法を示している。
すなわち、平均化処理のプロセスを複数回設定可能と
し、各プロセスにおいて同一もしくは異なる平均化方法
で複数回平均化して得た平均値を用いて、前記測定チャ
ネルの同期チップタイミングを決定するものである。
としている。平均化の第1段階では、同期タイミング候
補毎にN1個のベクトル平均処理を行う。続いて、ベク
トル平均化後の受信信号ベクトルから電力値を算出し、
それらN2個の平均値を求める。第2段階平均化後の受
信信号電力が最大となるチップタイミングを測定チャネ
ルの同期チップタイミングとして検出する。
により、本来の同期チップタイミング以外における受信
信号電力の平均値がサンプル数N1個分だけ小さくな
り、続く第2段階の平均化により、その標準偏差がサン
プル数N2個分だけ小さくなる。その結果として、同期
捕捉の検出成功確率は、平均化操作が1回の場合に比べ
て更に高くなる。第3の実施形態において、同期捕捉に
要する時間は(N1×N2×10)msec である。
による同期チップタイミング検出手順を示す。ステップ
S41において、同期捕捉を開始する。ステップS42
では、同期タイミング候補を設定する(i=0)。ステ
ップS43では、部分相関演算を行う。ステップS44
では、k1<N1であるか否かを判別する。ステップS
45では、k1をインクリメントする。ステップS46
では、同期タイミング候補#iの全チップタイミングに
ついてベクトル平均を求める。ステップS47では、タ
イミング候補#iの全チップタイミングについて受信信
号電力値を算出する。ステップS48では、i<max i
であるか否かを判別する。ステップS49では、iをイ
ンクリメントする。ステップS50では、k2<N2で
あるか否かを判別する。ステップS51では、k2をイ
ンクリメントする。ステップS52では、全同期タイミ
ング候補,全チップタイミングについて電力平均を求め
る。ステップS53では、全同期タイミング候補,全チ
ップタイミングについて最大受信信号電力の探索を行
う。ステップS54では、同期チップタイミングの決定
を行う。ステップS55では、同期捕捉を終了する。
形態について説明する。第4の実施形態は、上述した第
1〜3の実施形態における同期チップタイミング検出処
理を複数回行い、得られた複数の同期チップタイミング
値の平均値と標準偏差値を用いて前記測定チャネルの同
期チップタイミングを決定するか、同期チップタイミン
グをある範囲を持たせて決定するか、または、再び同期
捕捉を行うか否かのいずれかの判定を行うものである。
述べた平均化の処理により、同期捕捉の検出成功確率を
高くすることができるが、検出した同期チップタイミン
グが必ずしも正しいとは限らない。そこで、第4の実施
形態では、検出した同期チップタイミングが妥当か否か
の判定を行うものである。
おける第4の実施形態の動作原理を示す。平均化後に検
出した同期チップタイミングをM個用意し、それらか
ら、測定の対象とする同期チップタイミングを判定す
る。なお、第4の実施形態では、完全な同期捕捉を必要
とせず、ある範囲(測定ウィンドウ)に同期チップタイ
ミングが入っていれば良いものとする。
ィンド内の全チップタイミングの測定を行うことを前提
としている。まず、検出同期チップタイミングM個の平
均値を求める。続いて、その値を用いて標準偏差を求め
る。測定ウィンドウの中心を求めた平均値とし、求めた
標準偏差の値が測定ウィンドウ幅内に収まっていれば、
測定が可能となることことから、検出成功とする。他
方、求めた標準偏差が測定ウィンドウ幅内に収まらない
場合は、検出が失敗している確率が高いと判断して、再
び同期捕捉を開始する。
用されている場合の同期捕捉方法について説明する。
いる場合のCPICHのフレーム構成と受信信号を示
す。α1は、基地局の送信アンテナ#1から移動局までの
伝搬路に依存するベクトル変化量であり、α2は、基地
局の送信アンテナ#2から移動局までの伝搬路に依存する
ベクトル変化量である。これらは、移動局の場所的移動
に伴い時間的に変化する。また、基地局の各アンテナか
ら送信される信号は、シンボル毎にAまたは−Aの変調
が施されており、このパターンは一意に定められてい
る。なお、送信ダイバーシチが運用されていない場合の
シンボル変調パターンは、アンテナ#1と同一である。
信されたCPICHは、各伝搬路の影響を受け、移動局
では信号が合成された形で受信される。従って、基地局
から送信されたシンボル0番の信号は、移動受信局にお
いて、
後の受信信号ベクトルであり、Pt1、P t2は、各送信アン
テナにおけるCPICHの送信電力であり、N(0)は、干
渉信号ベクトルである。
ル0番の位置を検出することである。なお、後述する送
信ダイバーシチ運用時の通信品質測定は、希望信号電力
である
平均を表す。
信号ベクトルを、各送信アンテナからの受信信号ベクト
ルに分離する。分離するためには、2つの連続するシン
ボルが使用される。基準とするシンボルをi番目のシン
ボル(ただし、iは偶数。)とすると、各アンテナから
の受信信号ベクトルr1、r2は、
びα2(i+1)≒α2(i)の近似を用いている。
おける第4の実施形態の動作原理を示す。同期捕捉は、
受信信号からCPICHの先頭位置(同期チップタイミ
ング)を検出することである。図17に示した#0〜#
149は、図2に示した同期タイミング候補生成部22
10で生成される同期タイミング候補である。なお、ブ
ロック化の単位は1シンボルとしている。受信信号との
相関計算は、同期タイミング候補#0〜#149の中か
ら順次対象シンボル番号を抽出し、このシンボル番号に
対応する拡散コード(256チップ長)で行う。
と、同期タイミング候補 #i からは、シンボル番号 2(N
1+1)i から連続して、2N1+1 個が選択されて相関演算が
行われる。相関演算にマッチドフィルタを用いた場合に
は、全同期タイミング候補に対して相関演算が終了する
時間は、T1=10×(2N1+1)[ms]である。
(i+1) から、式(4)を用いて、各送信アンテナからの受
信信号ベクトルに分離する。ここで、同一の同期タイミ
ング候補に属する分離後の受信信号ベクトル数は、1送
信アンテナあたり N1 個である。これらN1個の受信信号
ベクトルを送信アンテナ毎にベクトル平均し、最後に得
られた2つの平均ベクトルを電力加算する。図17は、
ベクトル平均個数 N1=2 とした場合である。なお、実際
には、上述した演算は、各シンボル内256チップ全て
に対して行う。また、x倍のオーバーサンプリングで実
行した場合には、256×xのサンプル数に対して演算を行
う。同期チップタイミングは、最大電力値を有する同期
タイミング候補とそのシンボル内チップ番号より決定さ
れる。
による同期チップタイミング検出手順を示す。本実施形
態では、演算に要する時間を除けば、同期捕捉の開始か
ら終了までの時間は、T1=10×(2N1+1)×N2[ms]である。
する。ステップS62では、同期タイミング候補を設定
する(i=0)。ステップS63では、部分相関演算を
行う。ステップS64では、k1<2N1+1であるか
否かを判別する。ステップ65では、k1をインクリメ
ントする。ステップS66では、同期タイミング候補の
全チップタイミングについて受信信号ベクトルをアンテ
ナ毎に分離する。ステップS67では、前記受信信号ベ
クトルのベクトル平均値を算出する。ステップS68で
は、最初に、前記平均受信信号ベクトルを各アンテナ毎
に電力値に変換し、次に、各アンテナ毎の電力値を加算
する。
否かを判別する。ステップS70では、iをインクリメ
ントする。ステップS71では、k1=0とする。ステ
ップS72では、k2<N2であるか否かを判別する。
ステップS73では、k2をインクリメントする。ステ
ップS74では、k1=0とする。ステップS75で
は、同期タイミング候補の全チップタイミングについて
電力平均を求める。ステップS76では、受信信号電力
が最大となる同期タイミング候補およびチップタイミン
グを探索する。ステップS77では、同期チップタイミ
ングの決定を行う。ステップS78では、同期捕捉を終
了する。
方法について説明する。
構成を示す。移動局202は、図2に示した構成に同じ
である。通信品質計算部224は、時系列生成部223
で生成させた受信信号ベクトルにおける2つの時系列デ
ータから自己共分散行列を求め、その固有値を計算する
行列演算手段2301と、この固有値を用いて、希望信
号電力と干渉信号電力を演算する電力演算手段2302
と、SIRを算出するSIR演算手段2303とから構
成されている。
制御部2304を利用して、SIR演算手段2303に
おいて算出されたSIR値を用い、通信に有効となる送
受信間パスを求め、同期チップタイミング情報部225
を制御することで、より正確な値を測定することができ
る。
れた同期チップタイミングを基準にある範囲内の全チッ
プタイミングを測定の対象とする。すなわち、測定ウィ
ンドを用いた通信品質測定を行うものとする。
法における第1の実施形態の動作原理を示す。相関検出
を行うチップ長および測定ウィンド幅を1シンボルとす
る。ここで、測定ウィンド内のあるチップタイミングk
について着目する。チップタイミングkにおける希望信
号電力と干渉信号電力を求めるためには、ある一定時間
内(平均化時間)におけるチップタイミングkの受信信
号べクトルを時系列的に並べて系列1とし、系列1から
数シンボル離れた受信信号べクトルの時系列データを系
列2とする。
求め、その固有値を計算する。得られた固有値を用い
て、図20に示す演算を行うことで、チップタイミング
kにおける希望信号電力と干渉信号電力を平均化時間内
の平均値として求めることができる。ただし、図20に
示す固有値から当該電力を求める演算が成り立つのは、
2系列間の相関が比較的高い場合である。言い換えれ
ば、2系列間の時間差がマルチパスフェージングによる
希望信号ベクトルの変動に対して十分小さい時間の場合
である。本実施形態では、サンプリング間隔(1系列内
のデータ間隔)およびサンプル数(1系列内のデータ
数)に制限はない。
ど、真の平均値に近づく。チップタイミングkにおける
SIRは、得られた希望信号電力と干渉信号電力との比
から求めることができる。また、測定ウィンドウを用い
ない通信品質測定の場合は、同期捕捉部で得られた同期
チップタイミングを、チップタイミングkとして測定す
れば良い。
法における第2の実施形態の動作原理を示す。上記2系
列の相関が非常に高い場合、即ち、相関値0.85以上
においては、希望信号電力と干渉信号電力は、2つの時
系列データ間で受信時間が接近している受信信号べクト
ルに対する加算べクトルおよび差分べクトルから求める
ことができる。より好ましくは、相関値0.9以上で、
図20の第1の実施形態と同等の精度で、希望信号電力
および干渉信号電力を算出することができる。さらに、
より好ましくは、相関値0.95以上で、図20の第1
の実施形態と同等の精度で、かつ、より簡易な計算方法
で希望信号電力および干渉信号電力を算出することがで
きる。
時間差)を1シンボルとし、隣り合うシンボル間の受信
信号べクトルから加算べクトル、差分べクトルを求めて
いる。まず、平均化時間内N個の差分べクトルを用い
て、図21に示した演算により干渉信号電力を求める。
次に、平均化時間内N個の加算べクトルおよび既に求め
た干渉信号電力を用いて希望信号電力を求める。求めた
希望信号電力と干渉信号電力の比より、当該平均化時間
におけるSIRを求めることができる。なお、本実施形
態においても、図20に示した第1の実施形態と同様
に、サンプリング間隔とサンプル数に対する制約は基本
的に無い。
成部223において、受信信号ベクトルの2つの時系列
データ生成に加えて、加算ベクトルと差分ベクトルの時
系列データ生成までを行う。なお、本実施形態では、固
有値を求める必要が無いことから、図19に示した行列
演算部2301は必要としない。
の実施形態によるシミュレーション結果を示す。シミュ
レーションにより求めた測定ウィンドウ内の希望信号電
力と干渉信号電力の出力結果例である。シミュレーショ
ンでは、あるコードで拡散された波が5チップ遅れで2
波到来するとした。すなわち、送受信間パスが2パス存
在するとした。1パス目の位置は10チップ目、2パス
目の位置は15チップ目である。2パス目に到来する波
が1パス目における干渉信号となり、1パス目に到来す
る波が2パス目における干渉信号となる。平均化時間は
1500シンボル、サンプリング間隔は1シンボルであ
る。なお、2パス目に到来する波の電力は1パス目に到
来する電力より5dB低く設定し、相関検出は256チ
ップ長の4倍オーバサンプリングである。
法における第3の実施形態の動作原理を示す。上述した
第1の実施形態または第2の実施形態で求めた希望信号
電力および干渉信号電力を、さらに電力平均することで
より安定した値(平均値)を得ることができる。本実施
例では、まず、第1の実施形態または第2の実施形態の
方法を用いて平均化時間内N1個毎の希望信号電力およ
び干渉信号電力の平均値を求める(1次平均)。次に、
2次平均として、1次平均より得られたN2個の希望信
号電力および干渉信号電力値を電力平均する。なお、求
めた希望信号電力と干渉信号電力の比より、当該平均化
区間におけるSIRは求められる。
の実施形態によるシミュレーション結果を示す。シミュ
レーション条件は、平均化方法を除いて図22の場合と
同一である。平均化サンプル数は1次平均5個、2次平
均が300個であり、トータルの平均化時間は1500
シンボルである。図22の結果と比べると、より安定し
た値が得られていることが分かる。
法における第4の実施形態の動作原理を示す。本実施形
態では、測定チャネル数をMとした。同一チャネルが2
シンボル分連続しているのは、第1の実施形態または第
2の実施形態の平均化法により2つの時系列データが必
要であるからである。図25に示したように、2シンボ
ルを1組とすれば、サンプリング区間内において他チャ
ネルの測定が可能となり、ある一定時間内において、ほ
ぼ同一条件で複数チャネルの測定データを得ることがで
きる。ベクトル平均を用いる従来技術では、平均化時間
内において“マルチパスフェージングによる希望信号ベ
クトルの位相変化が無視できること”とする制約がある
ことから、測定チャネル数が多く、平均化時間が比較的
長い場合には、本実施例のように、サンプリング区間内
に他チャネルを時間多重することは困難である。
法における第5の実施形態の動作原理を示す。本実施形
態では、1チャネルのサンプリング区間内に他チャネル
を時間多重して1次平均を求め、得られた結果より、2
次平均(電力平均)を行う。
法における第6の実施形態の動作原理を示す。本実施形
態では、1チャネル毎にまず1次平均を行い、2次平均
化時間内で他チャネルを多重することで、各チャネルの
2次平均化後の値を得る。
の実施形態によるシミュレーション結果を示す。図28
(a)は、図22および図24と同一条件でシミュレー
ションを行い、得られた受信信号電力のプロファイルで
ある。ただし、平均化方法は各チップ毎に電力平均のみ
しか行っていない。図28(b)は、図22より得られ
た希望信号電力と干渉信号電力を用いて求めた各チップ
毎のSIRのプロファイルである。従来、通信に有効と
なるパスの位置は、図19に示した同期捕捉部221に
おいて、図28(a)に示すような受信信号電力を、各
チップ毎に求め、その電力が最大となるピークから、同
期チップタイミングとして検出を行っていた。
号電力より比較的高く設定してあるために、そのピーク
値からパスの位置を検出しやすい。しかし、干渉信号電
力が高くなるにつれて、そのピーク値が実際のパス位置
か否かの判定は困難となる。また、電力のピーク値のみ
では、パスが存在していることによるピークなのか、ノ
イズの変動によるピークなのか区別がつかない。同期捕
捉部221において同期チップタイミングに誤りがあっ
た場合、通信品質測定部224では、通信に有効なパス
位置とは異なるチップタイミングで測定を行うことか
ら、測定精度は劣化する。
で得られた同期チップタイミングを受信チップタイミン
グとして、第1の実施形態または第2の実施形態により
SIRを測定し、図19に示した制御部2304におい
て、測定されたSIR値から、受信チップタイミングが
通信に有効なパス位置からずれているか否かの判定を行
う。ずれていると判定された場合には、図19に示した
同期チップタイミング情報部225を制御することによ
り、同期チップタイミングの変更を行う。
質測定の場合には、測定ウィンドウ内の全チップタイミ
ングに対して、希望信号電力と干渉信号電力とSIRと
を測定することから、図28(b)に示すSIRプロフ
ァイルが得られる。図28(b)において、パスの存在
しない場所は確実にSIR<0となり、パスが存在する
場所ではSIR>0となっている。図19に示した制御
部2304では、SIR>0となるピーク値を検出し、
その位置を通信に有効なパス位置として検出する。
が適当でないと判定された場合には、図19の同期チッ
プタイミング情報部225を制御することにより、測定
ウィンドウの位置もしくはウィンドウ幅の変更を行う。
このような制御により、移動局が移動することで送受信
間パス位置が移動したとしても、ウィンドウの位置はパ
スの移動に追従して変更され、その結果、精度を劣化さ
せること無く通信品質の移動測定が実現可能となる。
方法)図29に、送信ダイバーシチを運用した移動通信
システムの全体構成を示す。移動局202は、図2に示
した構成に同じである。時系列生成部223は、相関検
出後の受信信号ベクトルを所定の遅延シンボル数だけ遅
延させる遅延回路3301と、受信信号ベクトルの差分
と加算から、差分ベクトルと加算ベクトルを求めるベク
トル計算部3302と、通信品質計算部224で計算を
行うためのベクトルを選択するベクトル選択部3303
とから構成されている。
用した通信が運用されている場合には、無線基地局の2
つの異なるアンテナから、共通の拡散コードを用いてそ
れぞれ異なるパターンの既知の送信シンボル系列が繰り
返し送信されるチャネルを想定している。送信ダイバー
シチを使用した通信が運用されていない場合には、無線
基地局の1つのアンテナから、既知のパターンの送信シ
ンボル系列が繰り返し送信されるチャネルを想定してい
る。無線基地局の2つのアンテナは近接しているが、空
間相関が十分小さくなるようにアンテナ距離を設定して
いるため、サービスエリア内の受信点では、独立した伝
送路の影響を受けた信号として到達する。2つのアンテ
ナから送信された信号は、空間でベクトル合成されて受
信点のアンテナで受信される。
チャネルが受信点に到達するまでを示す。一般的に、ア
ンテナ#1からの送信系列 s1(t) と、アンテナ#2から
の送信系列 s2(t) とは、それぞれ独立のフェージング
c1(t), c2(t) を受ける。これらの2つの系列は、空間
において合成された後に受信される。従って、伝搬遅延
を無視すると、受信系列は、r(t)=c1(t)*s1(t)+c2(t)*s
2(t) となる。ここで、伝搬路の影響が同一と見なせる
時間範囲で考えると、フェージングも一定と見なせるた
め、c1(t)=c1, c2(t)=c2 とおける。このため、受信系
列は、送信系列s1(t) と s2(t) の組合せ毎に一定の値
をとる。
列のシンボルをA、アンテナ#2の送信系列のシンボル
をAとした場合には、受信系列は、Xとなる。ある時間
のアンテナ1の送信系列のシンボルをA、アンテナ#2
の送信系列のシンボルをBとした場合には、受信系列
は、Yとなる。このように、伝搬路の影響が一定と見な
せる時間範囲において、受信系列は、送信系列にのみ依
存して決まる。
なパターンが周期的に繰り返し送信されていれば、受信
系列においても同一の周期で何らかの系列パターンが繰
り返されることになる。このとき、受信系列とそれを規
則的な系列パターンの周期分遅延させた遅延受信系列と
の間で相関値を求めると1となる。すなわち、送信系列
パターンの周期分遅延させた遅延受信系列と受信系列と
は完全に一致し、系列相互の相関が1になることを意味
している。ここで、送信側において、既知の系列パター
ンを複数回繰り返した単位をフレームと定義する。
関検出過程を示す。相関前の受信系列 r'(t) のtj+1+i
Δτを先頭とする相関単位であるシンボルを r'(tj+1+i
Δτ)とすると、対応するそれぞれのシンボルを拡散し
ているコード m(tj+1+iΔτ)を設定したマッチドフィル
タのような相関器で相関検出処理を行うと、相関後の受
信信号ベクトル系列 r(tj+1+iΔτ) を得ることがで
き、受信信号ベクトルを rk(tj+1+iΔτ) とする。ただ
し、Δτは、1シンボル長の時間、j は、フレーム内に
おける系列パターンの繰り返し番号、i は、パターン内
シンボル番号、k は、シンボル内の受信チップタイミン
グである。また、測定チャネルフレーム先頭位置、シン
ボル位置などの情報が既知であると仮定している。
延過程を示す。予め設定された遅延シンボル数 I によ
り、相関検出後の受信信号ベクトル系列を数シンボル分
遅らせることにより、遅延受信信号ベクトル系列を生成
させる。遅延シンボル数 Iには、送信系列パターンの繰
り返し周期の整数倍を設定する。
クトル計算過程を示す。相関後の受信信号ベクトル系列
r(t) と当該系列を遅延シンボル数 I 遅らせた遅延受
信信号ベクトル系列 r(t-IΔτ) の2つの時系列データ
間において、シンボル内の受信チップタイミング k に
おける受信信号ベクトル rk(tj+1+iΔτ) と、当該系列
を遅延シンボル数 I 遅らせた同じ受信チップタイミン
グにおける受信信号ベクトル系列 rk(tj+1+iΔτ-IΔ
τ)、すなわち rk(tj+iΔτ) より受信信号ベクトルの
差分と加算から、差分ベクトルと加算ベクトルを求め
る。加算ベクトルは、αi_k(tj)=rk(tj+1+iΔτ)+ rk(t
j+iΔτ) となり、差分ベクトルは、βi_k(t j)=rk(tj+1
+iΔτ)- rk(tj+iΔτ) となる。
クトル選択過程と通信品質計算過程を示す。ベクトル選
択は、予め設定したベクトル選択情報 seli_k(tj) によ
り、通信品質計算過程に入力すべきベクトル計算過程の
出力、すなわち差分ベクトルと加算ベクトルを選択す
る。ベクトル選択情報は、シンボル単位の ON=1, OFF=0
の情報である。
α'i_k(tj) と差分ベクトルβ'i_kとを用いる。差分ベ
クトルの平均から干渉信号電力を、加算ベクトルの平均
と差分ベクトルの平均から希望信号電力を求める。SI
Rは、希望信号電力と干渉電力の比から求めることがで
きる。
た移動通信システムにおける送信ダイバーシチ運用時の
CPICHを示す。CPICHは、1フレーム150シ
ンボルからなり、アンテナ#1からは(A,A,A,
A)が、アンテナ#2からは(A,B,B,A)の4シ
ンボルを周期としたシンボル系列が繰り返し送信されて
いる。ただし、1フレーム毎に送信シンボル系列がいっ
たんリセットされるため、フレーム境界においては、4
シンボル周期の規則性が連続しない。このため、送信シ
ンボル系列との相関が1となるような系列を得るために
は、遅延時間を1フレームとしなければならないが、こ
のように大きな遅延を与えた系列では、伝搬路の影響が
一定と見なせる範囲を逸脱し、正しい加算ベクトルと差
分ベクトルを求めることができない。
ボルとしてフレーム境界を回避し、正しい加算ベクトル
と差分ベクトルのみを選択する方法と、遅延時間シンボ
ルを1シンボルとして、1シンボルおきに現れる正しい
加算ベクトルと差分ベクトルのみを選択する方法とがあ
る。
チ運用時の通信品質測定方法における第1の実施形態の
動作原理を示す。遅延時間を4シンボルとして通信品質
を計算する。系列1において、1フレーム150シンボ
ル中146シンボルは、系列2のシンボルと一致する
が、フレーム境界から4シンボルは一致しない。このた
め、系列1と系列2との相関値が1とならない。このま
までは、正しい加算ベクトルと差分ベクトルを算出でき
ないので、フレーム境界における非一致シンボル部分の
ベクトル情報を、ベクトル選択過程において OFF=0 に
セットすることにより、通信品質計算過程において正し
い計算結果を得ることができる。
チ運用時の通信品質測定方法における第2の実施形態の
動作原理を示す。遅延時間を1シンボルとして通信品質
を計算する。系列1において、フレーム先頭から第1番
目を除き、奇数番目のシンボルは、系列2のシンボルと
一致するが、フレーム先頭から偶数番目のシンボルは一
致しない。このため、系列1と系列2との相関値が1と
ならない。このままでは、正しい加算ベクトルと差分ベ
クトルを算出できないので、フレーム先頭から第1番目
と、フレーム先頭から偶数番目のベクトル情報を、ベク
トル選択過程において OFF=0 にセットすることによ
り、通信品質計算過程において正しい計算結果を得るこ
とができる。
た移動通信システムにおける送信ダイバーシチを運用し
ない時のCPICHを示す。パイロットチャネルは、1
フレーム150シンボルからなり、アンテナ#1のみか
ら(A,A,A,A)の4シンボルを周期としたシンボ
ル系列が繰り返し送信されている。1フレーム毎に送信
シンボル系列がいったんリセットされるが、シンボルが
一定のため、フレーム境界での不連続は発生しない。こ
のため、どのような遅延時間を与えても送信シンボル系
列の相関が1となる。従って、伝搬路の時間相関が小さ
くなる任意の遅延時間において、正しい加算ベクトルと
差分ベクトルを求めることができる。
シンボルとして通信品質を計算する方法、または図37
に示した遅延時間を1シンボルとして通信品質を計算す
る方法のいずれを用いても、送信ダイバーシチを運用し
ない時の希望信号電力と干渉信号電力とが正しく測定さ
れることを示している。従って、送信ダイバーシチを運
用する基地局と、送信ダイバーシチを運用しない基地局
とが混在するときにも、計算方法を区別する必要なく共
通的に適用できることを示している。
チ運用時の通信品質測定方法における第3の実施形態の
動作原理を示す。送信ダイバーシチ運用時のCPICH
を測定チャネルとして、図29に示したベクトル選択部
223を必要としない通信品質測定方法を示す。図29
に示した同期捕捉部221で検出され、同期チップタイ
ミング情報部225に蓄積されている同期チップタイミ
ングを受信チップタイミングとして、相関検出は、受信
信号のシンボル番号に合わせて、参照信号の拡散コード
を変更しながら実行する。各送信アンテナに対する受信
信号ベクトルは、相関検出により得られる受信信号ベク
トルを用いて、式(4)により算出する。
差分ベクトルを作成する。送信ダイバーシチ運用時の希
望信号電力と干渉信号電力とは、各アンテナに対する加
算ベクトルと差分ベクトルより算出する。図39におい
て、希望信号電力と干渉信号電力とを求める際の N
は、1送信アンテナ当たりの加算ベクトルもしくは差分
ベクトルのサンプル数であり、例えば、平均化時間が1
50シンボル(1フレーム内シンボル数)の場合には、
N=74 となる。また、図39においては、簡単のため相
関検出をフレーム先頭から行っているが、必ずしも先頭
から行う必要はない。
品質測定方法の第3の実施形態によるシミュレーション
結果を示す。測定ウィンドウを用いた通信品質測定を前
提とし、演算はチップタイミングに対して4倍のオーバ
サンプリング点で行っている。シミュレーションは、希
望信号の受信電力を 0dBm(各アンテナに対して-3dB
m)、干渉信号の受信電力を 100dBm、送受信間のパス位
置を測定ウィンドウ内10チップ目と設定した。図40
より、設定した送受信間パス位置において、希望信号電
力と干渉信号電力とが精度良く演算されていることがわ
かる。
チ運用時の通信品質測定方法における第4の実施形態の
動作原理を示す。送信ダイバーシチ運用時のCPICH
を測定チャネルとして、図29のベクトル選択過程22
3を必要としない通信品質測定方法を示す。本実施形態
では、相関検出により得られた受信信号ベクトルから、
1送信アンテナに対する受信信号ベクトルのみを式
(4)により算出する。ここで、選択する送信アンテナ
はアンテナ#1、アンテナ#2どちらでもよいが、算が単
純なのはアンテナ#1の方であり、図41では選択する
送信アンテナをアンテナ#1としている。
信信号ベクトルに対し、加算ベクトルと差分ベクトルを
生成する。送信ダイバーシチ運用時の希望信号電力と干
渉信号電力とは、この加算ベクトルと差分ベクトルによ
り算出する。図41において、希望信号電力と干渉信号
電力とを求める際の N は、加算ベクトルもしくは差分
ベクトルのサンプル数であり、例えば、平均化時間が1
50シンボル(1フレーム内シンボル数)の場合には、
N=74 となる。また、希望信号電力と干渉信号電力とを
求める際の (Pt1+Pt2)/Pt1 は、補正値であり既知の値
である。ここで、Pt1、Pt2は、各送信アンテナにおける
CPICHの送信電力である。なお、図41において
は、簡単のため相関検出をフレーム先頭から行っている
が、必ずしも先頭から行う必要はない。
品質測定方法の第4の実施形態によるシミュレーション
結果を示す。シミュレーション条件は、図40に同じで
ある。ただし、図42は送信電力による補正を行う前の
値である。送受信間パス位置において、希望信号電力と
干渉信号電力とが設定値より 3dB 低く演算されている
ことがわかる。一方、補正値は、(Pt1+Pt2)/Pt1 = 2(3
dB)である。従って、補正値3dBを加えることにより、
希望信号電力と干渉信号電力が正しく測定されることが
わかる。
ある一定時間内に得られる同一受信チップタイミングの
受信信号べクトルの時系列データと、そのデータを時間
的に数周期ずらした時系列データとを生成することによ
り、高精度に通信品質(伝搬特性)を測定することが可
能となる。また、測定ウィンドウを用いた通信品質測定
を行うことにより、実環境下で生じる送受信間パスの変
化(数と位置)に依存することなく、高精度かつ効率的
に通信品質の移動測定が可能となり、測定点における正
確なパス数とその位置も検出可能となる。
を用いるので、測定のための同期捕捉を高速、高精度、
高信頼度で行うことが可能となる。また、測定ウィンド
ウを用いた通信品質測定を前提とした同期捕捉の場合に
は、測定ウィンドウの位置とウィンドウ幅が決定されれ
ば良いことから、完全な同期捕捉は必要とされない。
送信ダイバーシチが運用されていても、高速、高精度、
高信頼度で同期捕捉行うことが可能であり、また、高精
度かつ効率的に通信品質を測定することが可能となる。
とを求めるプロセスを示した図である。
システムの全体構成を示したブロック図である。
施形態の動作原理を示した図である。
ドフィルタを用いた場合の動作説明図である。
施形態の動作原理を示した図である。
処理として電力平均処理を行った場合の図である。
信信号電力分布を示した図である。
手順を示したフローチャートである。
化処理としてベクトル平均処理を行った場合の図であ
る。
後の分布を示した図である。
グ検出手順を示したフローチャートである。
実施形態の動作原理を示した図である。
ップタイミング検出手順を示したフローチャートであ
る。
実施形態の動作原理を示した図である。
PICHのフレーム構成と受信信号を示した図である。
実施形態の動作原理を示した図である。
ップタイミング検出手順を示したフローチャートであ
る。
ブロック図である。
1の実施形態の動作原理を示した図である。
2の実施形態の動作原理を示した図である。
よるシミュレーション結果を示した図である。
3の実施形態の動作原理を示した図である。
よるシミュレーション結果を示した図である。
4の実施形態の動作原理を示した図である。
5の実施形態の動作原理を示した図である。
6の実施形態の動作原理を示した図である。
よるシミュレーション結果を示した図である。
ムの全体構成を示したブロック図である。
信点に到達するまでを説明するための図である。
説明するための図である。
するための図である。
程を説明するための図である。
程と通信品質計算過程を説明するための図である。
ステムにおける送信ダイバーシチ運用時のCPICHを
示した図である。
信品質測定方法における第1の実施形態の動作原理を示
した図である。
信品質測定方法における第2の実施形態の動作原理を示
した図である。
ステムにおける送信ダイバーシチを運用しない時のCP
ICHを示した図である。
信品質測定方法における第3の実施形態の動作原理を示
した図である。
の第3の実施形態によるシミュレーション結果を示した
図である。
信品質測定方法における第4の実施形態の動作原理を示
した図である。
の第4の実施形態によるシミュレーション結果を示した
図である。
Claims (46)
- 【請求項1】 測定チャネルの受信チップタイミングを
検出し、通信品質の測定を行うCDMAセルラ方式にお
ける通信品質測定方法において、 前記受信チップタイミングが同一である検出値に対し
て、該検出値の時系列データと該時系列データを1また
は2以上の周期で遅らせた2系列のデータを生成する時
系列生成ステップと、 該時系列生成ステップで生成された前記2系列のデータ
の自己共分散行列を求める行列演算ステップと、 前記自己共分散行列の固有値から前記受信チップタイミ
ングにおける希望信号電力と干渉信号電力を求める第1
の電力演算ステップと、 前記希望信号電力と前記干渉信号電力から前記受信チッ
プタイミングにおけるSIRを求めるSIR演算ステッ
プとを備えることを特徴とするCDMAセルラ方式にお
ける通信品質測定方法。 - 【請求項2】 測定チャネルの受信チップタイミングを
検出し、通信品質の測定を行うCDMAセルラ方式にお
ける通信品質測定方法において、 前記受信チップタイミングが同一である検出値に対し
て、該検出値の時系列データと該時系列データを1また
は2以上の周期で遅らせた2系列のデータを生成する時
系列生成ステップと、 該時系列生成ステップで生成された前記2系列のデータ
が特定の相関値となる場合に、 受信時間が接近している2ポイント間の受信べクトルの
加算から加算べクトルを求める加算ステップと、 前記受信時間が接近している2ポイント間の受信べクト
ルの差分から差分べクトルを求める差分ステップと、 前記加算べクトルと前記差分べクトルを平均することに
より希望信号電力と干渉信号電力を求める第2の電力演
算ステップと、 前記希望信号電力と前記干渉信号電力から前記受信チッ
プタイミングにおけるSIRを求めるSIR演算ステッ
プとを備えることを特徴とするCDMAセルラ方式にお
ける通信品質測定方法。 - 【請求項3】 前記第1の電力演算ステップまたは前記
第2の電力演算ステップにおいて得られた前記希望信号
電力と前記干渉信号電力から、ある一定区間電力平均を
行い、平均希望信号電力と平均干渉信号電力を求める第
3の電力演算ステップをさらに備え、 前記SIR演算ステップは、前記平均希望信号電力と前
記平均干渉信号電力から前記SIRを求めることを特徴
とする請求項1または請求項2に記載のCDMAセルラ
方式における通信品質測定方法。 - 【請求項4】 測定チャネルが複数あり、使用可能な相
関器が一つしかない場合において、前記時系列生成ステ
ップは、 時分割的に複数チャネルの相関検出を行い、同一の受信
チップタイミングにおいて作成する2つの系列を各チャ
ネル毎に作成することを特徴とする請求項1または請求
項2に記載のCDMAセルラ方式における通信品質測定
方法。 - 【請求項5】 各チャネル毎に、前記第1の電力演算ス
テップまたは前記第2の電力演算ステップにおいて得ら
れた前記希望信号電力と前記干渉信号電力から、ある一
定区間電力平均を行い、平均希望信号電力と平均干渉信
号電力を求める前記第4の電力演算ステップをさらに備
え、 前記SIR演算ステップは、前記平均希望信号電力と前
記平均干渉信号電力から前記SIRを求めることを特徴
とする請求項4に記載のCDMAセルラ方式における通
信品質測定方法。 - 【請求項6】 測定チャネルが複数あり、使用可能な相
関器が一つしかない場合において、 前記第3の電力演算ステップは、時分割的に複数チャネ
ルの前記平均希望信号電力と前記平均干渉信号電力を求
め、 前記SIR演算ステップは、時分割的に複数チャネルの
前記SIRを求めることを特徴とする請求項3に記載の
CDMAセルラ方式における通信品質測定方法。 - 【請求項7】 前記SIR演算ステップにおいて得られ
た前記SIRの値から、通信に有効となる送受信間パス
を求めるパス検出ステップをさらに備えることを特徴と
する請求項1または請求項2に記載のCDMAセルラ方
式における通信品質測定方法。 - 【請求項8】 測定チャネルの受信チップタイミングを
検出し、通信品質の測定を行うCDMAセルラ方式にお
ける通信品質測定装置において、 前記受信チップタイミングが同一である検出値に対し
て、該検出値の時系列データと該時系列データを1また
は2以上の周期で遅らせた2系列のデータを生成する時
系列生成手段と、 該時系列生成手段で生成された前記2系列のデータの自
己共分散行列を求める行列演算手段と、 前記自己共分散行列の固有値から前記受信チップタイミ
ングにおける希望信号電力と干渉信号電力を求める第1
の電力演算手段と、 前記希望信号電力と前記干渉信号電力から前記受信チッ
プタイミングにおけるSIRを求めるSIR演算手段と
を備えたことを特徴とするCDMAセルラ方式における
通信品質測定装置。 - 【請求項9】 測定チャネルの受信チップタイミングを
検出し、通信品質の測定を行うCDMAセルラ方式にお
ける通信品質測定装置において、 前記受信チップタイミングが同一である検出値に対し
て、該検出値の時系列データと該時系列データを1また
は2以上の周期で遅らせた2系列のデータを生成する時
系列生成手段と、 該時系列生成ステップで生成された前記2系列のデータ
が特定の相関値となる場合に、 受信時間が接近している2ポイント間の受信べクトルの
加算から加算べクトルを求める加算手段と、 前記受信時間が接近している2ポイント間の受信べクト
ルの差分から差分べクトルを求める差分手段と、 前記加算べクトルと前記差分べクトルを平均することに
より希望信号電力と干渉信号電力を求める第2の電力演
算手段と、 前記希望信号電力と前記干渉信号電力から前記受信チッ
プタイミングにおけるSIRを求めるSIR演算手段と
を備えたことを特徴とするCDMAセルラ方式における
通信品質測定装置。 - 【請求項10】 前記第1の電力演算手段または前記第
2の電力演算手段において得られた前記希望信号電力と
前記干渉信号電力から、ある一定区間電力平均を行い、
平均希望信号電力と平均干渉信号電力を求める第3の電
力演算手段をさらに備えたを特徴とする請求項8または
請求項9に記載のCDMAセルラ方式における通信品質
測定装置。 - 【請求項11】 測定チャネルが複数あり、使用可能な
相関器が一つしかない場合において、前記時系列生成手
段は、 時分割的に複数チャネルの相関検出を行い、同一の受信
チップタイミングにおいて作成する2つの系列を各チャ
ネル毎に作成することを特徴とする請求項8または請求
項9に記載のCDMAセルラ方式における通信品質測定
装置。 - 【請求項12】 各チャネル毎に、前記第1の電力演算
手段または前記第2の電力演算手段において得られた前
記希望信号電力と前記干渉信号電力から、ある一定区間
電力平均を行い、平均希望信号電力と平均干渉信号電力
を求める前記第4の電力演算手段をさらに備えたことを
特徴とする請求項11に記載のCDMAセルラ方式にお
ける通信品質測定装置。 - 【請求項13】 測定チャネルが複数あり、使用可能な
相関器が一つしかない場合において、 前記第3の電力演算手段は、時分割的に複数チャネルの
前記平均希望信号電力と前記平均干渉信号電力を求め、 前記SIR演算手段は、時分割的に複数チャネルの前記
SIRを求めることを特徴とする請求項10に記載のC
DMAセルラ方式における通信品質測定装置。 - 【請求項14】 前記SIR演算手段において得られた
前記SIRの値から、通信に有効となる送受信間パスを
求めるパス検出手段をさらに備えたことを特徴とする請
求項8または請求項9に記載のCDMAセルラ方式にお
ける通信品質測定装置。 - 【請求項15】 既知のパターンの送信シンボル系列が
繰り返し送信される測定チャネルの受信チップタイミン
グを検出し、通信品質の測定を行うCDMAセルラ方式
における通信品質測定方法において、 前記測定チャネルを拡散しているコード系列を用いて受
信信号の相関検出を行う相関検出ステップと、 該相関検出ステップで検出された受信系列の一方を、相
互の送信シンボル系列間の相関が1であり、かつ、伝搬
路による影響が同一と見なせる範囲内で、1または2以
上のシンボル周期分遅らせる遅延ステップと、 前記相関検出ステップで検出された受信系列の他方と、
前記遅延ステップで遅延を与えた受信系列において、受
信チップタイミングが同一であるそれぞれの受信信号ベ
クトルの差分値と加算値とから、差分ベクトルと加算ベ
クトルとを計算するベクトル計算ステップと、 該ベクトル計算ステップで計算された前記差分ベクトル
と前記加算ベクトルとから、希望信号電力と干渉信号電
力とSIRとを計算する通信品質計算ステップとを備え
ることを特徴とするCDMAセルラ方式における通信品
質測定方法。 - 【請求項16】 送信ダイバーシチ運用時に異なるアン
テナから共通の拡散コードを用いて、それぞれ異なるパ
ターンの既知の送信シンボル系列が繰り返し送信される
測定チャネルの受信チップタイミングを検出し、通信品
質の測定を行うCDMAセルラ方式における通信品質測
定方法において、 前記測定チャネルを拡散しているコード系列を用いて受
信信号の相関検出を行う相関検出ステップと、 該相関検出ステップで検出された受信系列の一方を、前
記異なるアンテナにおける相互の送信シンボル系列間の
相関が1であり、かつ、伝搬路による影響が同一と見な
せる範囲内で、1または2以上のシンボル周期分遅らせ
る遅延ステップと、 前記相関検出ステップで検出された受信系列の他方と、
前記遅延ステップで遅延を与えた受信系列において、受
信チップタイミングが同一であるそれぞれの受信信号ベ
クトルの差分値と加算値とから、差分ベクトルと加算ベ
クトルとを計算するベクトル計算ステップと、 該ベクトル計算ステップで計算された前記差分ベクトル
と前記加算ベクトルとから、希望信号電力と干渉信号電
力とSIRとを計算する通信品質計算ステップとを備え
ることを特徴とするCDMAセルラ方式における通信品
質測定方法。 - 【請求項17】 前記相関検出ステップで検出された受
信系列の他方と、前記遅延ステップで遅延を与えた受信
系列との間の相関が1より小さい場合には、前記ベクト
ル計算ステップで計算された差分ベクトルと加算ベクト
ルのうち、それぞれの送信シンボルが一致している受信
シンボルの同一受信チップタイミングにおける計算結果
のみを選択し、前記通信品質計算ステップに入力するベ
クトル選択ステップを備えることを特徴とする請求項1
5に記載のCDMAセルラ方式における通信品質測定方
法。 - 【請求項18】 前記相関検出ステップで検出された受
信系列の他方と、前記遅延ステップで遅延を与えた受信
系列とにおいて、前記異なるアンテナにおける相互の送
信シンボル系列間の相関が1より小さい場合には、前記
ベクトル計算ステップで計算された差分ベクトルと加算
ベクトルのうち、前記異なるアンテナにおける送信シン
ボルが一致している受信シンボルの同一受信チップタイ
ミングにおける計算結果のみを選択し、前記通信品質計
算ステップに入力するベクトル選択ステップを備えるこ
とを特徴とする請求項16に記載のCDMAセルラ方式
における通信品質測定方法。 - 【請求項19】 既知のパターンの送信シンボル系列が
繰り返し送信される測定チャネルの受信チップタイミン
グを検出し、通信品質の測定を行うCDMAセルラ方式
における通信品質測定装置において、 前記測定チャネルを拡散しているコード系列を用いて受
信信号の相関検出を行う相関検出手段と、 該相関検出手段で検出された受信系列の一方を、相互の
送信シンボル系列間の相関が1であり、かつ、伝搬路に
よる影響が同一と見なせる範囲内で、1または2以上の
シンボル周期分遅らせる遅延手段と、 前記相関検出手段で検出された受信系列の他方と、前記
遅延手段で遅延を与えた受信系列において、受信チップ
タイミングが同一であるそれぞれの受信信号ベクトルの
差分値と加算値とから、差分ベクトルと加算ベクトルと
を計算するベクトル計算手段と、 該ベクトル計算手段で計算された前記差分ベクトルと前
記加算ベクトルとから、希望信号電力と干渉信号電力と
SIRとを計算する通信品質計算手段とを備えたことを
特徴とするCDMAセルラ方式における通信品質測定装
置。 - 【請求項20】 送信ダイバーシチ運用時に異なるアン
テナから共通の拡散コードを用いて、それぞれ異なるパ
ターンの既知の送信シンボル系列が繰り返し送信される
測定チャネルの受信チップタイミングを検出し、通信品
質の測定を行うCDMAセルラ方式における通信品質測
定装置において、 前記測定チャネルを拡散しているコード系列を用いて受
信信号の相関検出を行う相関検出手段と、 該相関検出手段で検出された受信系列の一方を、前記異
なるアンテナにおける相互の送信シンボル系列間の相関
が1であり、かつ、伝搬路による影響が同一と見なせる
範囲内で、1または2以上のシンボル周期分遅らせる遅
延手段と、 前記相関検出手段で検出された受信系列の他方と、前記
遅延手段で遅延を与えた受信系列において、受信チップ
タイミングが同一であるそれぞれの受信信号ベクトルの
差分値と加算値とから、差分ベクトルと加算ベクトルと
を計算するベクトル計算手段と、 該ベクトル計算手段で計算された前記差分ベクトルと前
記加算ベクトルとから、希望信号電力と干渉信号電力と
SIRとを計算する通信品質計算手段とを備えたことを
特徴とするCDMAセルラ方式における通信品質測定装
置。 - 【請求項21】 前記相関検出手段で検出された受信系
列の他方と、前記遅延手段で遅延を与えた受信系列との
間の相関が1より小さい場合には、前記ベクトル計算手
段で計算された差分ベクトルと加算ベクトルのうち、そ
れぞれの送信シンボルが一致している受信シンボルの同
一受信チップタイミングにおける計算結果のみを選択
し、前記通信品質計算手段に入力するベクトル選択手段
を備えたことを特徴とする請求項19に記載のCDMA
セルラ方式における通信品質測定装置。 - 【請求項22】 前記相関検出手段で検出された受信系
列の他方と、前記遅延手段で遅延を与えた受信系列とに
おいて、前記異なるアンテナにおける相互の送信シンボ
ル系列間の相関が1より小さい場合には、前記ベクトル
計算手段で計算された差分ベクトルと加算ベクトルのう
ち、前記異なるアンテナにおける送信シンボルが一致し
ている受信シンボルの同一受信チップタイミングにおけ
る計算結果のみを選択し、前記通信品質計算手段に入力
するベクトル選択手段を備えたことを特徴とする請求項
20に記載のCDMAセルラ方式における通信品質測定
装置。 - 【請求項23】 CDMAセルラ方式を用いた移動通信
システムの基地局から常時送信されている既知の拡散系
列で拡散されたチャネルを用い、移動受信局にて通信品
質を測定するにあたり、 前記移動受信局では、測定する拡散コードと受信信号と
の間で部分相関値を検出することにより測定チャネルの
同期チップタイミングを決定することを特徴とするCD
MAセルラ方式における同期捕捉方法。 - 【請求項24】 前記部分相関値を検出する際にマッチ
ドフィルタを用い、該マッチドフィルタ内のコードを逐
次書き換えていくことにより、前記測定チャネルの同期
チップタイミングを検出することを特徴とする請求項2
3に記載のCDMAセルラ方式における同期捕捉方法。 - 【請求項25】 前記同期捕捉を行うに先立ち、予め平
均化時間およびサンプリング時間を設定しておき、該設
定サンプリング時間毎に部分相関値を検出し、検出した
複数の部分相関値を該平均化時間内で平均化処理した値
を基に、前記測定チャネルの同期チップタイミングを決
定することを特徴とする請求項23または24に記載の
CDMAセルラ方式における同期捕捉方法。 - 【請求項26】 前記検出した複数の部分相関値を平均
化処理するに際して、予め定めた電力平均処理、また
は、ベクトル平均処理により平均値を算出し、該平均値
を用いて前記測定チャネルの同期チップタイミングを決
定することを特徴とする請求項25に記載のCDMAセ
ルラ方式における同期捕捉方法。 - 【請求項27】 前記平均化処理のプロセスを複数回設
定可能とし、各プロセスにおいて同一もしくは異なる平
均化方法で複数回平均化して得た平均値を用いて、前記
測定チャネルの同期チップタイミングを決定することを
特徴とする請求項26に記載のCDMAセルラ方式にお
ける同期捕捉方法。 - 【請求項28】 請求項23乃至27のいずれかに記載
の同期チップタイミング検出処理を複数回行い、得られ
た複数のタイミング値の平均値と標準偏差値を用いて前
記測定チャネルの同期チップタイミングを決定するか、
同期チップタイミングをある範囲を持たせて決定する
か、または、再び同期捕捉を行うか否かのいずれかの判
定を行うことを特徴とするCDMAセルラ方式における
同期捕捉方法。 - 【請求項29】 CDMAセルラ方式を用いた移動通信
システムの基地局から常時送信されている既知の拡散系
列で拡散されたチャネルを用い、移動受信局にて通信品
質を測定するための同期捕捉装置であって、 前記移動受信局は、測定する拡散コードと受信信号との
間で部分相関値を検出することにより、測定チャネルの
同期チップタイミングを決定する手段を備えたことを特
徴とするCDMAセルラ方式における同期捕捉装置。 - 【請求項30】 前記手段は、前記部分相関値を検出す
るマッチドフィルタを有し、該マッチドフィルタ内のコ
ードを逐次書き換えていくことにより、前記測定チャネ
ルの同期チップタイミングを検出することを特徴とする
請求項29に記載のCDMAセルラ方式における同期捕
捉装置。 - 【請求項31】 前記手段は、予め平均化時間およびサ
ンプリング時間を設定しておき、該設定サンプリング時
間毎に部分相関値を検出し、検出した複数の部分相関値
を該平均化時間内で平均化処理した値を基に、前記測定
チャネルの同期チップタイミングを決定することを特徴
とする請求項29または30に記載のCDMAセルラ方
式における同期捕捉装置。 - 【請求項32】 前記手段は、前記検出した複数の部分
相関値を平均化処理するに際して、予め定めた電力平均
処理、または、ベクトル平均処理により平均値を算出
し、該平均値を用いて前記測定チャネルの同期チップタ
イミングを決定することを特徴とする請求項31に記載
のCDMAセルラ方式における同期捕捉装置。 - 【請求項33】 前記手段は、前記平均化処理のプロセ
スを複数回設定可能とし、各プロセスにおいて同一もし
くは異なる平均化方法で複数回平均化して得た平均値を
用いて、前記測定チャネルの同期チップタイミングを決
定することを特徴とする請求項32に記載のCDMAセ
ルラ方式における同期捕捉装置。 - 【請求項34】 前記手段は、請求項29乃至33のい
ずれかに記載の同期チップタイミング検出処理を複数回
行い、得られた複数のタイミング値の平均値と標準偏差
値を用いて前記測定チャネルの同期チップタイミングを
決定するか、同期チップタイミングをある範囲を持たせ
て決定するか、または、再び同期捕捉を行うか否かのい
ずれかの判定を行うことを特徴とするCDMAセルラ方
式における同期捕捉装置。 - 【請求項35】 CDMAセルラ方式を用いた移動通信
システムの基地局から常時送信されている送信ダイバー
シチ運用時の共通パイロットチャネルを用い、移動受信
局にて通信品質を測定するにあたり、 前記移動受信局では、受信信号をシンボル単位で相関検
出して得られた受信信号ベクトルを、前記シンボルの前
後で加減算することにより前記基地局の送信アンテナ毎
の受信信号ベクトルに分離し、該受信信号ベクトルを電
力加算した値に基づいて、同期チップチップタイミング
を決定することを特徴とするCDMAセルラ方式におけ
る同期捕捉方法。 - 【請求項36】 複数のアンテナから送信される信号の
シンボルパターンがアンテナ間で直交する単位を1周期
として、複数周期で得られた前記送信アンテナ毎の受信
信号ベクトルを平均した平均ベクトルを電力加算した値
に基づいて、同期チップチップタイミングを決定するこ
とを特徴とする請求項35に記載のCDMAセルラ方式
における同期捕捉方法。 - 【請求項37】 請求項35または36に記載の同期チ
ップタイミング検出処理を複数回行い、得られた複数の
電力加算した値を、電力平均した値に基づいて、同期チ
ップチップタイミングを決定することを特徴とするCD
MAセルラ方式における同期捕捉方法。 - 【請求項38】 CDMAセルラ方式を用いた移動通信
システムの基地局から常時送信されている送信ダイバー
シチ運用時の共通パイロットチャネルを用い、移動受信
局にて通信品質を測定するための同期捕捉装置であっ
て、 前記移動受信局は、受信信号をシンボル単位で相関検出
して得られた受信信号ベクトルを、前記シンボルの前後
で加減算することにより前記基地局の送信アンテナ毎の
受信信号ベクトルに分離し、該受信信号ベクトルを電力
加算した値に基づいて、同期チップチップタイミングを
決定する手段を備えたことを特徴とするCDMAセルラ
方式における同期捕捉装置。 - 【請求項39】 前記手段は、複数のアンテナから送信
される信号のシンボルパターンがアンテナ間で直交する
単位を1周期として、複数周期で得られた前記送信アン
テナ毎の受信信号ベクトルを平均した平均ベクトルを電
力加算した値に基づいて、同期チップチップタイミング
を決定することを特徴とする請求項38に記載のCDM
Aセルラ方式における同期捕捉装置。 - 【請求項40】 前記手段は、請求項38または39に
記載の同期チップタイミング検出処理を複数回行い、得
られた複数の電力加算した値を、電力平均した値に基づ
いて、同期チップチップタイミングを決定することを特
徴とするCDMAセルラ方式における同期捕捉装置。 - 【請求項41】 CDMAセルラ方式を用いた移動通信
システムの基地局から常時送信されている送信ダイバー
シチ運用時の共通パイロットチャネルを用い、移動受信
局にて通信品質を測定するにあたり、 前記移動受信局では、受信信号をシンボル単位で相関検
出して得られた受信信号ベクトルを、前記シンボルの前
後で加減算することにより前記基地局の送信アンテナ毎
の受信信号ベクトルに分離し、複数のシンボル時間離れ
た前記2つの受信信号ベクトルの加算ベクトルと差分ベ
クトルとを送信アンテナ毎に求め、前記加算ベクトルと
前記差分ベクトルとを平均化処理することにより希望信
号電力と干渉信号電力とSIRとを計算することを特徴
とするCDMAセルラ方式における通信品質測定方法。 - 【請求項42】 1の送信アンテナの受信信号ベクトル
から加算ベクトルと差分ベクトルとを求め、予め定めた
補正値を加えて、希望信号電力と干渉信号電力とSIR
とを計算することを特徴とする請求項41に記載のCD
MAセルラ方式における通信品質測定方法。 - 【請求項43】 前記希望信号電力と前記干渉信号電力
とを一定区間電力平均し、予め定めた補正値を加えて、
希望信号電力と干渉信号電力とSIRとを計算すること
を特徴とする請求項42に記載のCDMAセルラ方式に
おける通信品質測定方法。 - 【請求項44】 CDMAセルラ方式を用いた移動通信
システムの基地局から常時送信されている送信ダイバー
シチ運用時の共通パイロットチャネルを用い、移動受信
局にて通信品質を測定するための通信品質測定装置であ
って、 前記移動受信局は、受信信号をシンボル単位で相関検出
して得られた受信信号ベクトルを、前記シンボルの前後
で加減算することにより前記基地局の送信アンテナ毎の
受信信号ベクトルに分離し、複数のシンボル時間離れた
前記2つの受信信号ベクトルの加算ベクトルと差分ベク
トルとを送信アンテナ毎に求め、前記加算ベクトルと前
記差分ベクトルとを平均化処理することにより希望信号
電力と干渉信号電力とSIRとを計算する手段を備えた
ことを特徴とするCDMAセルラ方式における通信品質
測定装置。 - 【請求項45】 前記手段は、1の送信アンテナの受信
信号ベクトルから加算ベクトルと差分ベクトルとを求
め、予め定めた補正値を加えて、希望信号電力と干渉信
号電力とSIRとを計算することを特徴とする請求項4
4に記載のCDMAセルラ方式における通信品質測定装
置。 - 【請求項46】 前記手段は、前記希望信号電力と前記
干渉信号電力とを一定区間電力平均し、予め定めた補正
値を加えて、希望信号電力と干渉信号電力とSIRとを
計算することを特徴とする請求項45に記載のCDMA
セルラ方式における通信品質測定装置。
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