JP2001237740A - 移動無線機及び移動無線機におけるパスサーチ回路 - Google Patents

移動無線機及び移動無線機におけるパスサーチ回路

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JP2001237740A
JP2001237740A JP2000048247A JP2000048247A JP2001237740A JP 2001237740 A JP2001237740 A JP 2001237740A JP 2000048247 A JP2000048247 A JP 2000048247A JP 2000048247 A JP2000048247 A JP 2000048247A JP 2001237740 A JP2001237740 A JP 2001237740A
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Hidehiro Takahashi
英博 高橋
Masami Morimoto
正巳 森本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDMA方式の受信器において、パス探索に
要する消費電力及び処理時間を低減する。 【解決手段】 CDMAのRAKE受信器における同期
検波部7a〜7nにて算出されている各パスの搬送波の
周波数変位(ドップラーシフト)を利用して、パス位置
を推定することでサーチ範囲を狭め、その結果パス探索
装置の電力節減を図る。ピークサーチ部32は制御部3
1の制御の下に、同期検波部4a〜4nから出力された
受信搬送波周波数のずれを示す信号D1〜Dnに応じ
て、各パスに対する探索領域をずらして、RAM20に
格納されたN+1回目遅延プロファイルからパスを探索
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信技術に関
し、特に基地局と移動局との間でCDMA(Code Divisi
on Multiple Access)方式により情報通信する移動通信
システムにおいて、前記移動局が行う無線伝搬路探索技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA通信方式を用いた無線通信にお
いて、都市内など多重反射伝搬環境で通信を行うために
は多重反射して伝搬する複数の波(パスと言う)を検出
して個別に検波し検波出力を合成する、いわゆるRAK
E受信技術が必須とされている。パス検出の方法は、図
11に示すように、常時基地局から一定周期で送出され
る所定のビットパターンをマッチトフィルタ12が検出
し、図11(b)のようないわゆる遅延プロファイルを
得、一定周期の中のどの時間位置にピークが存在するか
を観測し探索することによってパスを検出する方法が一
般的である。図11においてはt1、t2、t3がパス
探索の結果である。
【0003】図11に示すパス探索回路6は図12に示
すように、逆拡散部3a〜3n、同期検波部4a〜4
n、合成部5の各機能部と組み合わせられてCDMA受
信器能を達成するRAKE受信回路を構成する。
【0004】他の方式によるシステム同様、CDMA通
信方式を用いて移動通信システムを構成した場合におい
ても、移動局において消費電力の低減は重要な事項であ
る。無線回路等における消費電力低減は当然行われると
して、本実施形態はパス探索に係る消費電力の低減に関
するものである。
【0005】パス探索の機能の中で特に電力消費の大き
なものは、図11(a)にピークサーチ部13として示
される機能である。遅延プロファイルは、マッチトフィ
ルタ12の対象とする符号系列が送信される周期全域に
亘って規定される。この周期は一般にスロットといい、
例えば666μSである。このため、RAM20に蓄え
られる遅延プロファイル情報の数は数万に及ぶ大量のデ
ータであり、その中から大きい順にピークを検出するの
は、単純な演算ながらも多数回の演算を要しその結果消
費電力が上昇する。
【0006】図13は複数セクタのパスを探索する従来
のRAKE受信回路の構成を示すブロック図である。C
DMA方式では、受信パスの見直しを行うために前述し
たようなパス探索が移動局にて行われる。全ての基地局
は上記所定のビットパターンで構成された共通の同期シ
ンボル拡散コードを用いて拡散されたシンボルを含んだ
信号を送信している。また基地局は図14に示すよう
に、無線信号を複数のセクタA、B、C…毎に時間的に
ずらして送信している。同じタイミングで送信される情
報シンボルは、基地局毎に別の情報シンボル拡散コード
で拡散されている。
【0007】図15は従来のパス探索処理を示すフロー
チャートである。この従来のパス探索処理は各セクタ毎
に行われる。移動局では図示しない無線復調手段により
拡散されたIとQに変換された受信信号を入力とし、A
/D変換器11でディジタルに量子化し、マッチトフィ
ルタ12を用いて、受信信号と同期シンボル拡散コード
との相関を取りサンプルタイミング毎に電力を求めて同
期加算を行う(ステップST11、ST12)。
【0008】この同期加算結果をピークサーチ部13
は、図示しないセクタ位置検出手段により求められたセ
クタ時間位置情報からサーチする範囲を決定し、その範
囲のサンプルタイミング中から電力の大きい順にm個の
ピークのパスタイミングを検出する(ステップST1
3)。この様子を図16(a)に示す。図中S1はセク
タ時間位置情報である。
【0009】続いて移動局ではパス情報設定部15によ
り、サーチしたい基地局の情報シンボル拡散コードを、
検出したパスタイミングに同期させたタイミングでそれ
ぞれ逆拡散部16へと順次提供し、電力測定判定部17
において受信電力値がある閾値を超えた際のパスタイミ
ングを、受信したい基地局のパスと判定し、パス格納部
18にそのタイミング情報を保存する(ステップST1
4)。更にこのパス探索装置は順次、他のセクタについ
てステップST11〜ST14の処理を繰り返す。この
様子を図16(b)、16(c)に示す。図16(c)
のセクタC’はセクタA及びセクタBを送信している基
地局とは異なる他の基地局のセクタである。更に図16
(b)、16(c)の点線で示される電力信号は上記他
の基地局からの信号であり、実線はセクタBの信号であ
る。
【0010】このようにしてパス探索装置は全セクタに
ついてパスを判定する。他の基地局をサーチする時はこ
のような処理を繰り返す。
【0011】図17は従来のパス探索の処理タイミング
を説明するためのタイミング図である。時刻t11〜t
12の期間は例えばセクタAのマッチトフィルタによる
同期シンボル拡散コードを用いた同期加算(図15のス
テップST11に対応)が行われ、t12〜t13では
ピークサーチ(ステップST13に対応)及びセクタA
用の情報シンボル拡散コードを用いたパス判定(ステッ
プST14に対応))が行われる。また、t12〜t1
4の期間はセクタBのマッチトフィルタによる同期シン
ボル拡散コードを用いた同期加算(ステップST11に
対応)が行われ、t14〜t15ではピークサーチ(ス
テップST13に対応)及びセクタB用の情報シンボル
拡散コードを用いたパス判定(ステップST14に対
応)が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
マッチトフィルタを用いて検出したパスタイミングにそ
の基地局の情報シンボル拡散コードを同期させて逆拡散
器に設定し、受信電力と所定閾値との比較でその基地局
のパスであるかを判定していた。このため、マッチトフ
ィルタで検出したパスタイミングが例えば10パスあ
り、そのうちサーチしたい基地局のパスは4パスで、別
の基地局のパスが6パスである場合、10パスに拡散コ
ードをあてて受信電力で判定し、別の基地局のパスをサ
ーチする時にはまた10パスに拡散コードをあてて受信
電力で判定するため、合計で20パスの電力測定を行う
ことになり、複数の基地局のパスをサーチする際に処理
時間が長くなる不具合があった。
【0013】従って本発明の第1の目的は、CDMA方
式の受信器において、パス探索に要する消費電力を低減
することである。
【0014】更に本発明の第2の目的は、複数の基地局
のパス探索に要する処理時間を削減することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明では、RAKE受信器の同期検波回路の
中で生成した搬送波の周波数変動情報をパス探索部に入
力し、それによりパス探索領域を従来に比べ極めて狭く
することができる。このように探索の領域が極めて狭く
なった結果として、パス探索部2の消費電力も極めて小
さくなる。
【0016】上記第2の目的を達成するために本発明
は、サーチしたい複数の基地局の情報シンボル拡散コー
ドを、順にマッチトフィルタを用いて検出したパスタイ
ミングに同期させて逆拡散部に設定し、受信電力と閾値
との比較でどの基地局のパスであるかを判定する。この
ため、マッチトフィルタで検出したパスタイミングが1
0パスあり、そのうちある基地局のパスは4パスで、別
の基地局のパスが6パスである場合、10パスに2種類
の情報シンボル拡散コードをあてて受信電力で判定し、
どちらの基地局のパスであるかを判定するため、マッチ
トフィルタでの検出が1度で済むためサーチにかかる処
理時間が短くなる。さらに1つのパスに複数の情報シン
ボル拡散コードをあてて受信電力を測定するときに、一
つ目の情報シンボル拡散コードで閾値を上回れば、残り
の情報シンボル拡散コードをあてる必要が無く、さらに
サーチ処理時間が短くなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の第1の実施形態について詳細に説明する。
【0018】図1は本発明のパス探索装置を具備するR
AKE受信回路の構成を示すブロック図であり、図2は
移動通信の伝搬路において複数のパスが発生するメカニ
ズムを示している。基地局Cから送出された電波はパス
−1に示される直接波、パス−2、パス−3に示される
反射波の複数のパスによって移動局Dへ到達し、移動局
Dに設けられた図1に示すRAKE受信回路にて受信さ
れる。
【0019】受信信号は複数の逆拡散部3a〜3nと複
数の同期検波部4a〜4nによって個別に復調された
後、合成部5により合成され、受信情報が得られる。各
逆拡散部が動作するためにはパスのタイミングを与える
ことが必要であり、受信信号を分析して各パスのタイミ
ングを得るのがパス探索部2の機能である。
【0020】パス探索部2によって得られたパスタイミ
ングは、受信回路1からの受信信号に拡散コードを逆拡
散部3a〜3nにて乗算する際のタイミング設定に用い
られ、伝送される情報が復調される。
【0021】図2のような位置関係で3つのパスが存在
する場合、パスの時間位置の関係は図3(a)に示され
る遅延プロファイルで表現することができる。遅延プロ
ファイルは図1のマッチトフィルタ12の出力を時系列
で表現したものである。遅延プロファイルは一旦RAM
20に格納され、ピークサーチ部32が繰返しRAM2
0の内容を読み出しながら、図3(a)のようにパスに
相当するピークの時間位置(t1、t2、t3)を探索
する。各パスの時間間隔は例えば数μSである。
【0022】基地局からの無線信号は図4のようにスロ
ット単位で送信され、1スロットは例えば666μSで
ある。連続する15スロットは1フレームを構成する。
パスを探索する領域は、先ず、スロットの全領域とする
のが第1の自明な領域である。この領域を図4に探索領
域1として示す。
【0023】また、過去に受信したプロファイルからの
推定と、同一の基地局からのパスは時間領域上分散する
にしてもある範囲内に存在するとの推定とから、ある連
続した領域を第2の自明な領域とし、その中からパスを
探索することで探索に要する処理の量を減少できるのも
自明である。この第2の自明な領域を図3(b)に探索
領域2として示す。本発明はさらに処理の量を削減しよ
うとするものである。
【0024】ある周期で繰返しプロファイルを観測して
パス探索し、N回目のプロファイルが図5(a)に示す
ものとする。受信している移動局Dが図1に示す方向に
移動している場合、次に観測する(N+1)回目のプロ
ファイルでは図3(b)に示すように、パス−1は早ま
る方向に、パス−3は遅れる方向に移動する。この移動
の量はプロファイル観測周期と移動局Dの移動速度とパ
スの到来方向とによって定まる。移動速度が秒速20m
(72km/h)、パス−1が真正面、パス−2が真
横、パス−3が真後から到来する場合、パス−1は1秒
毎に約0.067μ秒早まり、パス−3は同じ量だけ遅
まり、パス−2は移動しない。
【0025】一般の移動通信において、移動速度は例え
ば数百km/hのように上限を想定することができる。
従ってプロファイル観測周期と各パスの位置とがある条
件を満たす場合は、(N+1)回目のプロファイルは図
5(b)に示すようになり、探索領域3a、3b、3c
に示すような領域を選択してパスを探索すれば良い。
【0026】この領域は上記したように、移動速度の上
限、プロファイル観測周期、各パスの位置とから得られ
る。例えば、移動速度上限として秒速40m(144k
m/h)、プロファイル観測周期を2秒、第N回目の観
測でのパスの位置は第2パスを基準(0μS)として第
1パスが−2μS、第3パスが+2μSである場合、パ
スの時間軸上の最大移動量は約0.27μ秒であるの
で、(N+1)回目のプロファイルでは各パスは以下の
範囲内に存在するはずである。
【0027】 第1パス −2.27μ秒〜−1.73μ秒 第2パス −0.27μ秒〜+0.27μ秒 第3パス +1.73μ秒〜+2.27μ秒 従って上記の範囲を図5(b)の探索領域3a、3b、
3cとしてパスの探索を行えばパス−1〜パス−3の3
つのパスを検出することが出来る。
【0028】これにより、常時、例えば−5μ秒〜+5
μ秒を探索する方法(図3に示した第2の自明な方法)
に対し約16%の領域のみを探索するだけで良く、探索
回路の消費電力の低減が得られる。
【0029】このような選択的パス探索のみではパスの
生成消滅現象に対して対応できないが、まず選択的パス
探索を行ない、その結果選択領域内のパスが消滅あるい
はレベル低下したことを検出した場合には、第1あるい
は第2の自明な領域についてパス探索を行うことによ
り、パスが生成消滅した場合でも品質を低下させること
なく通信を維持できる。
【0030】次に、探索範囲を更に減少し、探索回路の
消費電力をさらに減少することができる実施例を説明す
る。
【0031】図2のように移動局が移動している場合、
良く知られているようにドップラ現象が発生する。これ
は送信局と受信局との距離が変動している場合、その変
動速度に応じて受信信号の無線周波数が変動する現象で
ある。図2のように複数のパスがある場合はパス毎に無
線周波数変動が異なり、その量は無線周波数及び、受信
移動局におけるパス入射の方向と移動局の移動方向、即
ちパスの伝搬距離の変動によって決定される。逆にパス
毎の無線周波数変動が分かれば、無線周波数は既知であ
るから、パスの伝搬距離の変動が推定できる。パスの伝
搬距離の変動が分かれば、図5(b)等に示すプロファ
イル上でのパスの時間位置の変動を知ることができる。
問題は、いかにしてパス毎の無線周波数変動を検出する
か、という1点に集約される。
【0032】RAKE受信回路ではパス毎に同期検波処
理を行なっている。同期検波処理とは受信信号中から搬
送波を再生し、それを基準として受信信号をIQ平面上
に投影して送信情報を抽出するものである。図1の同期
検波部4a〜4nは各々PLL回路等を用いてこの同期
検波処理を行っている。従って同期検波処理の中でパス
毎に搬送波が再生されており、その搬送波の周波数変動
を調べることによってパス毎の無線周波数の変動を知る
ことができる。これが本発明の要点であり、図1に示す
ように同期検波部4a〜4nの中で生成した搬送波の周
波数変動情報をパス探索部2に入力し、それによりパス
探索領域を狭くすることで消費電力の節減を図るもので
ある。
【0033】例えば無線周波数が2GHzで、第1〜第
3パスの再生搬送波が中心周波数(2GHz)に対して
各々+20Hz、0Hz、−20Hzの変動をしている
ことが同期検波部4a〜4nにより観測されたとする。
同期検波部4a〜4nは無線周波数2GHzに対する各
パスの周波数のずれを示す信号D1〜Dnをパス検索部
2に出力する。即ち、第1パスの無線周波数が毎秒20
波長(30m)の割合で短くなっているので、プロファ
イル上の時間位置で第1パスは毎秒0.1μ秒の割合で
早まっていることが推定できる。同様に第2パスは時間
位置が変らず、第3パスは毎秒0.1秒の割合で遅まっ
ていると推定できる。このようにしてパスの時間位置が
推定できれば図6(b)のように、(N+1)回目のパ
ス探索においては極めて小さな領域を探索すれば良いこ
とになる。この探索領域を第4の探索領域4a〜4cと
する。
【0034】制御部31はこの探索領域の範囲を設定
し、更に同期検波部4a〜4nから出力された周波数の
ずれを示す信号D1〜Dnに応じて、各パスに対する探
索領域をずらして、RAM20に格納されたN+1回目
遅延プロファイルからパスを探索するようピークサーチ
部32を制御する。探索領域の推定精度が理想的であれ
ば探索の必要はなく、推定した場所にあるパスが消滅し
ているかどうかの推定のみで良いが、実際には推定誤差
があるので極めて小さい領域での探索が必要である。こ
のように探索の領域が極めて狭くなった結果として、パ
ス探索部2の消費電力も極めて小さくなる。
【0035】以上説明した実施例においてパスの数は3
としたが、これは3に限定するものではなく、いくつの
パスについても本発明を実施することができる。
【0036】また、以上の実施例では基地局の数は1と
したが、これは1に限定するものではなく、いくつの基
地局からの無線信号についても本発明を実施することが
できる。
【0037】また、上記実施例では移動局の周波数基準
(水晶発振器)に周波数誤差はないものとして説明した
が、実際にはPPMオーダーの誤差があるのが一般的で
ある。この場合の周波数補正手段については別途種々の
方法が考えられ、それらの手段と組み合わせて本発明が
実施されるのは当然である。
【0038】次に本発明の第2の実施形態について、図
面を参照しながら説明する。
【0039】図7は本発明のパス探索装置としての多セ
ルパス探索装置の要部構成を示すブロック図である。
【0040】この図に示すように本実施形態の多セルパ
ス探索装置は、A/D変換器11、マッチトフィルタ1
2、ピークサーチ部13、パス候補格納部14、パス情
報設定部15、逆拡散部16、電力測定判定部17、サ
ーチ窓位置情報格納部19、セクタ1パス格納部28、
セクタ2パス格納部29、セクタ3パス格納部30を有
している。
【0041】A/D変換器11は、図示しない無線復調
手段により拡散されIとQに変換された受信信号を入力
し、該受信信号をディジタルに量子化しマッチトフィル
タ12と逆拡散部16へ出力する。
【0042】マッチトフィルタ12は、受信信号とセッ
トされている同期シンボル拡散コードとの相関を取り、
その相関を示す同期加算信号を生成する。そして生成し
た同期加算信号をピークサーチ部13に与える。
【0043】サーチ窓位置情報格納部19は、図示しな
いセクタ時間位置情報検出手段よりセクタ時間位置情報
が与えられ、各セクタ位置から任意の幅をサーチ範囲と
して、すべてのセクタのサーチ範囲を合成し、そのサー
チ範囲をピークサーチ部13に与える。
【0044】ピークサーチ部13は、サーチ窓位置情報
格納部19から与えられる合成されたサーチ範囲につい
て、マッチトフィルタ12より与えられる同期加算信号
のピークの内、大きいほうからm個のピークの各タイミ
ングをパスタイミングとして抽出し、パス候補格納部1
4に与える。この結果、パス候補格納部14にはm個の
ピークに関する時間情報、即ちm個のパスタイミングが
格納される。
【0045】パス情報設定部15は、パス候補格納部1
4からパスタイミングを取り出し、逆拡散部16へ情報
シンボル拡散コードを、それらパスタイミングに同期さ
せて与える。
【0046】逆拡散部16はA/D変換器11からの受
信信号を、パス情報設定部15からの情報コードを用い
て逆拡散し、逆拡散後の信号を電力測定判定部17に与
える。
【0047】電力測定判定部17は所定閾値を上回った
パスのパスタイミングと情報シンボル拡散コードを、各
情報シンボル拡散コードのセクタサーチ範囲に対応する
セクタのパス格納部28〜30に与える。
【0048】次に以上のように構成された多セルパス探
索装置におけるパス探索に関する動作を図8〜図10を
更に参照しながら説明する。図8は本発明の第2の実施
形態における多セルパス検索処理を示すフローチャー
ト、図9は本実施形態における合成されたサーチ範囲を
示す図、図10は本実施形態における多セルパス探索処
理のタイミングを示す図である。
【0049】まず、パス探索対象となるセクタに割り当
てられた拡散コードとセクタ位置情報が与えられると、
サーチ窓位置情報格納部19は複数のセクタ位置情報か
ら各セクタのサーチ範囲を決定する。図16のセクタ
A、B、C’のようなセクタのサーチ範囲に決定された
とすると、サーチ窓位置情報格納部19はこれらのサー
チ範囲を合成し、図9のような2つのサーチ範囲を求め
る。
【0050】マッチトフィルタ12は、受信信号とセッ
トされている同期シンボル拡散コードとの相関を取り、
その相関を示す同期加算信号を生成しピークサーチ部1
3に与える(ステップST1)。
【0051】ピークサーチ部13では、その2つに合成
されたサーチ範囲についてマッチトフィルタ12から同
期加算結果を取り出し、同期加算結果の大きい順にm個
のパスタイミングをパス候補格納部14に与える(ステ
ップST2)。このとき、ピークサーチ部13ではセク
タのサーチ範囲が重なっているところは、他の範囲より
優先的に多くのパスタイミングを取り出すこともでき
る。
【0052】m個のパスタイミングが求まると、パス情
報設定部15では各パスタイミング毎に、各セクタのサ
ーチ範囲において、セクタに対応した情報シンボル拡散
コード(セクタA、B、C’用の情報シンボル拡散コー
ド)をパスタイミングに同期させて、順次、逆拡散部1
6にセットする。逆拡散部16はA/D変換器11から
入力される信号を、パス情報設定部から与えられる情報
シンボル拡散コードを用いて逆拡散する。
【0053】電力測定判定部17は逆拡散部16の逆拡
散結果と所定閾値とを比較することで、一致する情報シ
ンボル拡散コードを選択する。順に逆拡散部16にセッ
トする情報シンボル拡散コードは、パスタイミングがも
し2つのセクタのサーチ範囲のどちらにも含まれる場
合、それらのセクタに対応した複数の情報シンボル拡散
コードとなる。また電力測定判定17は順次当てた拡散
コードと位相の組合わせの中から、各位相に電力の最も
大きな拡散コードを選択し、パスが属するセクタを判定
する。
【0054】電力測定判定部17で一致した情報シンボ
ル拡散コードが求められると、パスタイミングがどのセ
クタのサーチ範囲になるかと合わせて、対応したセクタ
のパス格納部18〜20にパスタイミングが格納されパ
ス探索が終了する(ST3)。
【0055】以上のように本実施形態によれば、サーチ
したいすべてのセクタの位置によりパスタイミングを抽
出する範囲を決定し、一度にピークサーチすることでピ
ークサーチの時間を短縮し、セクタを判別する情報シン
ボル拡散コードも、セクタ位置とパスタイミングから限
定することで電力測定による判定の時間も短縮すること
ができる。
【0056】このため、従来図15のようにセクタ単位
で繰り返し行っていた同期加算(ST11)とピークサ
ーチ(ST13)、セクタに対応した拡散コードによる
電力測定での判定(ST15)を、図8のように1度で
行うため、全セクタをサーチする時間を大幅に短縮でき
る。また、従来図16のようにセクタ毎にサーチ範囲を
切り替え、マッチトフィルタ同期加算もセクタ毎に行う
ため、図15のように同期加算完了まで待って(ステッ
プST12)、ピークサーチ(ステップST13)と電
力測定によるパス判定(ステップST14)を行ってい
たのが、図10の上段(図8のST1に対応)に示すよ
うにサーチ範囲の切替が無いため同期加算は常に行い、
図10の下段(ST2及びST3に対応)に示すように
ピークサーチとパス判定を連続的にでき、早い周期でパ
ス探索を行うことができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の第1の実施形態により、パス探
索に要する消費電力を低減することができる。特に移動
局が待受け状態にある場合はプロファイル観測周期が数
秒のオーダーとなるためにパスの変動範囲が大きく、本
発明による効果が大きくなる。
【0058】本発明の第2の実施形態では、マッチトフ
ィルタでの検出が1度で済むためサーチにかかる処理時
間が短くなる。さらに1つのパスに複数の情報シンボル
拡散コードをあてて受信電力を測定するときに、一つ目
の情報シンボル拡散コードで閾値を上回れば、残りの情
報シンボル拡散コードをあてる必要が無く、さらにサー
チ処理時間が短くなる。よってパス探索の頻度を上げる
ことができ、環境の変化によるパス出現と消滅への追従
の精度を高めることのできる多セルパス探索装置とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパス探索装置を
具備するRAKE受信回路の構成を示すブロック図 。
【図2】移動通信の伝搬路において複数のパスが発生す
るメカニズムを説明するための図。
【図3】第2の探索領域を説明するためのパス遅延プロ
ファイルの一例を示す図。
【図4】第1の探索領域を説明するための図。
【図5】第3の探索領域を説明するためのパス遅延プロ
ファイルの一例を示す図。
【図6】本発明による第4の探索領域を説明するための
パス遅延プロファイルの一例を示す図。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る多セルパス探索
装置の要部構成を示すブロック図。
【図8】本発明の第2の実施形態における多セルパス探
索処理を示すフローチャート。
【図9】本発明によるサーチ範囲を説明する図。
【図10】本発明の第2の実施形態における多セルパス
探索処理タイミングを説明するための図。
【図11】従来のパス探索回路の構成及び動作を説明す
るための図。
【図12】従来のCDMA受信回路の構成を示すブロッ
ク図。
【図13】従来のCDMA受信回路の他の構成を示すブ
ロック図。
【図14】セクタを説明するための図。
【図15】従来のパス探索処理を示すフローチャート。
【図16】従来のパス探索におけるサーチ範囲を説明す
るための図。
【図17】従来のパス探索の処理タイミングを説明する
ための図。
【符号の説明】
1…無線受信回路、2、6…パス探索部、3a〜3n、
4a〜4n、5…合成部、7a〜7n…同期検波部、1
1…A/D変換器、12…マッチトフィルタ、13…ピ
ークサーチ部、14…パス候補格納部、15…パス情報
設定部、16…逆拡散部、17…電力測定判定部、19
…サーチ窓位置情報格納部、28…セクタ1パス格納
部、29…セクタ2パス格納部、30…セクタ3パス格
納部。
フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE01 EE11 EE33 5K059 CC03 CC07 DD35 EE02 5K067 AA02 AA43 BB04 CC10 CC24 EE02 GG11 HH21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号中から搬送波信号の周波数変動
    を検出し、周波数変動情報を発生する変動検知手段と、 前記変動検知手段から発生する前記周波数変動情報に基
    づいて、パス検索の時間領域を判断し、前記受信信号か
    らパスの受信タイミングを検出し、受信タイミング情報
    を発生するパス検索手段と、 前記パス検索手段から発生するタイミング情報に基づい
    て、前記受信信号を拡散コードを用いて逆拡散する逆拡
    散手段を具備することを特徴とする移動無線機。
  2. 【請求項2】 前記受信信号中から搬送波周波数を検出
    し、該周波数を基準として前記逆拡散手段から供給され
    る信号から送信情報を抽出する同期検波手段を更に具備
    し、前記変動検知手段は前記同期検波手段が検出する前
    記搬送波周波数の変動を検知することを特徴とする請求
    項1記載の移動無線機。
  3. 【請求項3】 前記パス探索手段は時刻計測手段を有
    し、前記変動検知手段が発生するパス個別の周波数変動
    情報に加え、時刻計測手段からの時刻情報に基づき、前
    記パス探索の時間領域を決定することを特徴とする請求
    項1または2記載の移動無線機。
  4. 【請求項4】 システム共通の拡散コードで拡散された
    シンボルを受信して、受信可能な基地局からの複数のパ
    スのタイミングを推定する移動無線機のパスサーチ回路
    において、 拡散された信号から受信可能なパスの電力を測定するマ
    ッチトフィルタと、 パス探索対象の複数のセクタ位置に基づき、パス探索す
    る範囲をサーチ窓として合成するサーチ窓位置情報生成
    手段と、 サーチ窓位置情報生成手段により合成されたサーチ窓の
    範囲で、前記マッチトフィルタで得られたパスから電力
    の大きなパスを抽出するピークサーチ手段と、 前記ピークサーチ手段により抽出された電力の大きなパ
    スのパスタイミングをパス情報として格納するパス候補
    格納手段と、 前記パス候補格納手段に格納された前記パス情報に基づ
    いて、パスタイミング1つに対して複数の拡散コードと
    位相を設定し提供するパス情報設定手段と、 前記パス情報設定手段により設定されたパスタイミング
    と拡散コードを用いて、受信信号を逆拡散しシンボルを
    抽出する逆拡散手段と、 前記逆拡散手段により抽出された各シンボルの電力を測
    定し、各パスにマッチする拡散コードと位相の組合わせ
    を各々判定する電力測定判定手段を具備することを特徴
    とするパスサーチ回路。
  5. 【請求項5】 前記ピークサーチ手段は、複数のセクタ
    のサーチ窓が連続または重なっていることにより、サー
    チ窓に複数のセクタのパスが存在する可能性がある場
    合、抽出するパス数を増やすことを特徴とする請求項4
    記載のパスサーチ回路。
  6. 【請求項6】 前記ピークサーチ手段はパス探索処理の
    度に、セクタ単位でサーチ窓位置を更新し、複数セクタ
    が連続または重なっているときは、該複数セクタに対し
    て1つのサーチ窓を設定することを特徴とする請求項4
    記載のパスサーチ回路。
  7. 【請求項7】 パス情報設定手段は受信可能なセクタを
    対象に、前記電力測定判定手段がどのセクタからのパス
    であるかを連続的に判定するために、順次前記拡散コー
    ドと位相を変えて提供することを特徴とする請求項4記
    載のパスサーチ回路。
  8. 【請求項8】 前記電力測定判定手段は順次当てた拡散
    コードと位相の組合わせの中から、電力の最も大きな前
    記拡散コード及び位相を選択し、パスが属するセクタを
    判定することを特徴とする請求項4記載のパスサーチ回
    路。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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