JP2002280930A - Cdma受信装置 - Google Patents

Cdma受信装置

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JP2002280930A
JP2002280930A JP2001074179A JP2001074179A JP2002280930A JP 2002280930 A JP2002280930 A JP 2002280930A JP 2001074179 A JP2001074179 A JP 2001074179A JP 2001074179 A JP2001074179 A JP 2001074179A JP 2002280930 A JP2002280930 A JP 2002280930A
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finger
phase
transmission power
power control
control command
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JP2001074179A
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English (en)
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Hideki Kanemoto
英樹 金本
Kazuyuki Miya
和行 宮
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば上りMSトラッキングのような遅
延プロファイルの平均化時間よりも急激な受信タイミン
グの変動が生じた場合であっても、その変動を検出して
性能劣化を防止する。 【解決手段】 サーチ回路105において、受信信号か
らフィンガ割り当て用のパス位置を測定する。相関器1
13、115、116において、前記フィンガ割り当て
用パス位置及びその前後に単位シフト量だけずれた位置
において受信信号と拡散符号との相関処理を行う。そし
てそれらの相関処理結果に基づいて、受信タイミングと
フィンガ割り当て用のパス位置とのずれを検出し、検出
結果を用いることにより、受信タイミングの急激な変動
への対応を要求される送信電力制御のような制御を適切
に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上り回線でクロー
ズドループ送信電力制御を行うCDMA通信システムに
関するものであり、特に前記CDMA通信システムにお
ける受信側装置に備えられたトラッキング回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CDMA通信システムでは、送信側装置
においてPN系列により広い帯域に拡散された信号を、
受信側装置において復元することが必要である。このた
め、受信側装置は、受信信号のパス位相(受信タイミン
グ)を検出し、検出した受信タイミングで相関処理を行
うようにする。この制御は一般にパスサーチと呼ばれて
いる。また、一旦検出したパス位相(受信タイミング)
は伝播路等の影響により変動しやすいため、CDMA通
信システムではパスサーチ後も検出したパス位相を追跡
する制御が行われる。この制御は一般にトラッキングと
呼ばれている。このトラッキングを用いることにより、
伝播環境に起因するパス位相の変動に対応して安定した
同期を得ることが可能である。
【0003】また、CDMA通信システムでは、ユーザ
の信号が他ユーザへの干渉となるため、各ユーザにおけ
る送信電力を必要最小限に制御する送信電力制御が用い
られている。この送信電力制御のうちクローズドループ
送信電力制御は、受信側装置で目標とする受信品質(例
えば、受信信号の信号対干渉比(SIR:Signal toInt
erference Ratio)を目標受信品質として予め設定して
おき、この目標受信品質と実際に測定した受信品質との
大小を比較して、測定した受信品質が目標受信品質より
も小さい場合には通信相手に対して送信電力を上げる旨
を指示する送信電力制御信号(TPCコマンド)を送信
し、逆に、測定した受信品質が目標受信品質よりも大き
い場合には通信相手に対して送信電力を下げる旨を指示
する送信電力制御信号(TPCコマンド)を送信する。
送信側装置では、送信電力制御信号に応じて送信電力の
増減を行う。
【0004】送信電力制御においては、受信品質に応じ
て送信電力の増減を制御するので、受信品質に重大な影
響を及ぼすパスサーチ及びトラッキングが精度良くかつ
高速に行われることが必要である。
【0005】ここで、図9を参照して、従来の上り回線
でクローズドループ送信電力制御を行うCDMA無線通
信システムの構成について説明する。この図に示す基地
局(BTS)32は、セルラシステムの基地局であり、
自セル内に存在する通信端末(MS)31と無線通信を
行う。
【0006】まず、基地局(BTS)32の受信系列に
ついて説明する。通信端末(MS)31から送信された
信号は、アンテナ11からBTS32に取り込まれる。
アンテナ11から取り込まれた受信信号は、共用器12
を介して無線受信回路13に入力される。無線受信回路
13は、受信信号に周波数変換、ダウンコンバート等の
所定の無線受信処理を施してベースバンド受信信号を生
成する。
【0007】ベースバンド受信信号は、相関器16にお
いてサーチ回路14にて検出される受信タイミング(受
信パス位相)においてPN系列と相関処理を施され、同
期検波回路17にて同期検波される。復調部15−1、
15−2は、受信信号の希望波及び各遅延波に対応する
数(すなわちフィンガ数)だけ設けられている。ここで
は、説明を簡単にするため、復調部15−1、15−2
の2系統のみを示している。RAKE合成回路18は、
復調部15−1、15−2において同期検波された信号
をRAKE合成して受信データを得る。
【0008】TPCコマンド生成回路20は、SIR測
定回路19において測定された受信信号のSIR(Sign
al to Interference Ratio)に基づいて送信電力の増減
を指示するTPCコマンドを生成する。このTPCコマ
ンドは、多重化回路21に出力される。
【0009】次に、基地局(BTS)32の送信系列に
ついて説明する。送信データは、多重化回路21におい
てTPCコマンド等と多重化され、変調回路22におい
て所定の変調方式で変調処理を施され、拡散回路23で
拡散コードを用いて拡散処理を施され、無線送信回路2
4においてアップコンバート等の所定の無線送信処理を
施されて、共用器12を介してアンテナ11から無線送
信される。
【0010】MS31は、BTS32から信号を受信
し、受信信号から取り出したTPCコマンドに従って送
信電力を制御する。MS31は、下り信号の受信タイミ
ングから所定時間後に、TPCコマンドに従って制御し
た送信電力で上り信号を送信する。MS31は、このよ
うにして送信電力を制御することにより、BTS32に
おいて一定の受信品質を確保しつつ、他の通信端末への
干渉を最小限に抑えることが出来る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
通信においては、上述したトラッキングを用いても直ち
に追従することが出来ないほど急激な受信パス位相の変
動が発生する場合が考えられ、このような急激な受信パ
ス位相の変動が発生する場合には、トラッキングが完了
するまでの区間において誤ったパス位相にフィンガを割
り当てて相関処理が行われるので受信品質が劣化してし
まうという問題がある。
【0012】このように、急激な受信パス位相(受信タ
イミング)の変動がある場合には、誤ったパス位相に割
り当てられたフィンガを用いて相関処理を行ってしまう
ので、実際に受信されている電力よりも希望波信号成分
が少なく測定され、フィンガ割り当てが正確であれば得
られたであろうSIRよりも劣化したSIRが観測され
る。このようにSIRが誤って観測されると、送信側か
ら十分な信号電力で送信されているにもかかわらず、送
信側装置に対して送信電力を増加させる旨の送信電力制
御が行われてしまい、送信側装置の送信電力を余分に増
加させてしまう。これにより、(1)送信側装置の消費
電力が増加してしまい、(2)他局に対する干渉が増加
してシステム全体として容量が低下してしまうという問
題が発生する。
【0013】本発明者は、上述したトラッキングを用い
ても直ちに追従することが不可能なほど急激な受信パス
位相の変動が、例えばMSにおいて上り送信タイミング
が変更された際に発生することを指摘する。上り送信タ
イミングは、BTSとMSの間での“クロックずれ”や
“伝搬路環境の変動”に起因して下り受信タイミングが
大きく変化した場合に、MSにおいて変更される。
【0014】以下、このMSの上り送信タイミングの変
更について図10及び図11を参照して説明する。ここ
では、MSがBTS#1(ハンドオーバー元BTS)か
らBTS#2(ハンドオーバー先BTS)へハンドオー
バーを行う場合を例に説明する。この場合、MSは、B
TS#1及びBTS#2から送信されたパイロット信号
の受信電力を測定し、受信電力が大きい方のBTSと通
信を行う。
【0015】まず、MSにおける受信タイミングについ
て説明する。図10(A)には、ハンドオーバー前のM
Sにおける受信タイミングを示し、図10(B)には、
ハンドオーバー直後のMSにおける受信タイミングを示
す。この図10(A)によれば、MSは、受信タイミン
グT1においてBTS#1からの信号を受信し、受信タ
イミングT2においてBTS#2からの信号を受信して
いる。図10(A)においては、BTS#1からの信号
の方がBTS#2からの信号よりも受信電力が大きいの
で、MSは、BTS#1からの信号を受信した受信タイ
ミングT1を基準として(すなわち、受信タイミングT
1を基準タイミングとして)上り信号の送信タイミング
を決定する。すなわち、MSにおいては、受信タイミン
グT1から所定時間経過後の送信タイミングT3におい
て上り信号が送信される(図11(A)参照)。
【0016】ところで、図10(B)においては、BT
S#2からの信号の方がBTS#1からの信号よりも受
信電力が大きいので、受信タイミングT2を基準として
(受信タイミングT2を基準タイミングとして)上り信
号の送信タイミングを決定する。すなわち、MSにおい
ては、受信タイミングT2から所定時間経過後の送信タ
イミングT4が上り信号の送信タイミングとして決定さ
れる。(図11(B)参照)。この際、送信タイミング
がT3からT4へと大きく変動することはBTSにおけ
る受信品質を考慮すると好ましくないので、実際には、
送信タイミングは、ハンドオーバー前の送信タイミング
T3からハンドオーバー後の送信タイミングT4に所定
タイミングずつ(ここでは1/4Chipずつ)シフトされ
て、段階的に送信タイミングT4へと移行する。
【0017】上述したように、ハンドオーバーの前後で
は、上り信号の送信タイミングが離散的に(ここでは、
1/4Chipずつ)変更されている。本明細書において
は、上り信号の送信タイミングを離散的に変更する制御
を「上りMSトラッキング」と称する。
【0018】この上りMSトラッキングによるタイミン
グのずれは離散的であるため、BTSにおける受信タイ
ミングがトラッキングによっても直ちには追従できない
ほど急激に変動し、上述したように誤った送信電力制御
が行われるという問題が生じる。
【0019】本発明は、上記観点に鑑みてなされたもの
であり、例えば上りMSトラッキングのような遅延プロ
ファイルの平均化時間よりも急激な受信タイミングの変
動が生じた場合であっても、その変動を検出して性能劣
化を防止することが出来るCDMA受信装置を提供する
ことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明のCDMA受信装
置は、受信信号を基にフィンガ割り当て位相を制御する
サーチ手段と、前記フィンガ割り当て位相にフィンガを
割り当てて受信信号と拡散符号との相関処理を行う第1
逆拡散手段と、前記フィンガ割り当て位相から所定シフ
ト量だけシフトした位相にフィンガを割り当てて受信信
号と拡散符号との相関処理を行う第2逆拡散手段と、前
記第1逆拡散手段における相関処理結果に基づいて受信
品質を測定する受信品質測定手段と、前記第1逆拡散手
段及び前記第2逆拡散手段における相関処理結果に基づ
いて、受信タイミングと前記フィンガ割り当て位相との
ずれを検出する検出手段と、前記受信品質測定手段にお
ける測定結果と前記検出手段における検出結果に応じた
送信電力制御コマンドを生成する送信電力制御コマンド
生成手段と、前記送信電力制御コマンド生成手段におい
て生成した送信電力制御コマンドを送信する送信手段
と、を具備する構成を採る。
【0021】この構成によれば、フィンガ割り当て位相
及びフィンガ割り当て位相から所定シフト量だけずれた
位相における相関処理結果に基づいて、受信タイミング
(受信パス位相)とフィンガ割り当て位相とのずれを検
出するので、遅延プロファイルの平均化に比べて高速な
受信パス移動が生じた場合でも、そのパス移動を検出す
ることが出来る。これにより、受信タイミングとフィン
ガ割り当て位相とのずれが生じている際に、位相のずれ
により劣化して観測される受信品質によって誤った送信
電力制御を行うことを防ぐことが出来る。したがって、
送信側装置の消費電力を低減することが出来るととも
に、受信電力を誤って増加させることがないので、他局
に対する干渉を抑えてシステム容量を増やすことが出来
る。
【0022】本発明のCDMA受信装置は、上記CDM
A受信装置において、第2逆拡散手段は、フィンガ割り
当て位相を中心として該フィンガ割り当て位相の前後に
所定シフト量だけシフトした位相にフィンガを割り当て
て受信信号と拡散符号との相関処理を行う構成を採る。
【0023】この構成によれば、フィンガ割り当て位相
及び位相から所定シフト量だけずれた位相における相関
処理結果に基づいて、受信タイミングとフィンガ割り当
て位相とのずれを検出することが出来、上記CDMA受
信装置と同様の効果を得ることが出来る。
【0024】本発明のCDMA受信装置は、上記CDM
A受信装置において、送信電力制御コマンド生成手段
は、検出手段において受信タイミングとフィンガを割り
当てた位置とのずれを検出した場合に、送信電力を略一
定に保つように送信電力制御コマンドを生成する構成を
採る。
【0025】本発明のCDMA受信装置は、上記CDM
A受信装置において、送信電力制御コマンド生成手段
は、受信品質測定手段において測定した受信品質に基づ
いて仮送信電力制御コマンドを生成する仮生成手段と、
前記仮送信電力制御コマンドを検出手段における検出結
果に応じて補正し、送信電力制御コマンドを得る補正手
段と、を具備する構成を採る。
【0026】これらの構成によれば、位相のずれにより
劣化して観測される受信品質によって、誤って送信電力
を増加させる旨の送信電力制御コマンドを生成しないの
で、適切に送信電力制御を行うことが出来る。したがっ
て、送信側装置の消費電力を低減することが出来るとと
もに、受信電力を誤って増加させることがないので、他
局に対する干渉を抑えてシステム容量を増やすことが出
来る。
【0027】本発明のCDMA受信装置は、上記CDM
A受信装置において、受信信号を基にフィンガ割り当て
位相を測定する位相測定手段と、前記フィンガ割り当て
位相から所定シフト量だけ前にシフトした位相にフィン
ガを割り当てて受信信号と拡散符号との相関処理を行う
第1トラッキング用逆拡散手段と、前記フィンガ割り当
て位相から所定シフト量だけ後にシフトした位相にフィ
ンガを割り当てて受信信号と拡散符号との相関処理を行
う第2トラッキング用逆拡散手段と、前記第1トラッキ
ング用逆拡散手段における相関処理結果と前記第2トラ
ッキング用逆拡散手段における相関処理結果を逆位相で
加算し差分値を計算する手段と、前記差分値に応じて前
記フィンガ割り当て位相をシフトさせるフィンガ割り当
て手段と、前記フィンガ割り当て手段においてシフトさ
せた位相にフィンガを割り当てて受信信号と拡散符号と
の相関処理を行う逆拡散手段と、前記逆拡散手段におけ
る相関処理結果に基づいて受信品質を測定する受信品質
測定手段と、前記逆拡散手段、前記第1トラッキング用
逆拡散手段、及び前記第2トラッキング用逆拡散手段に
おける相関処理結果に基づいて、受信タイミングと前記
フィンガ割り当て位相とのずれを検出する検出手段と、
前記受信品質測定手段における測定結果と前記検出手段
における検出結果とに基づいて送信電力制御コマンドを
生成する送信電力制御コマンド生成手段と、前記送信電
力制御コマンド生成手段において生成した送信電力制御
コマンドを送信する送信手段と、を具備する構成を採
る。
【0028】この構成によれば、トラッキング用逆拡散
手段(相関器)において得られた相関値を用いて、受信
タイミングとフィンガ割り当て位相とのずれを検出する
ので、ハードウエア規模を増加させずに上記CDMA受
信装置と同様の効果を得ることが出来る。
【0029】本発明の基地局装置は、上記CDMA受信
装置を具備する構成を採る。この構成によれば、フィン
ガ割り当て位相及び位相から所定シフト量だけずれた位
相における相関処理結果に基づいて、受信タイミングと
フィンガ割り当て位相とのずれを検出するので、遅延プ
ロファイルの平均化に比べて高速な受信パス移動が生じ
た場合でも、そのパス移動を検出することが出来る。
【0030】本発明のCDMA受信プログラムは、コン
ピュータを、受信信号を基にフィンガ割り当て位相を制
御するサーチ手段、前記フィンガ割り当て位相にフィン
ガを割り当てて受信信号と拡散符号との相関処理を行う
第1逆拡散手段、前記フィンガ割り当て位相から所定シ
フト量だけシフトした位相にフィンガを割り当てて受信
信号と拡散符号との相関処理を行う第2逆拡散手段、前
記第1逆拡散手段における相関処理結果に基づいて受信
品質を測定する受信品質測定手段、前記第1逆拡散手段
及び前記第2逆拡散手段における相関処理結果に基づい
て、受信タイミングと前記フィンガ割り当て位相とのず
れを検出する検出手段、前記受信品質測定手段における
測定結果と前記検出手段における検出結果とに基づいて
送信電力制御コマンドを生成する送信電力制御コマンド
生成手段、前記送信電力制御コマンド補正手段において
生成した送信電力制御コマンドを送信する送信手段、と
して機能させる構成を採る。
【0031】この構成によれば、フィンガ割り当て位相
及び位相から所定シフト量だけずれた位相における相関
処理結果に基づいて、受信タイミングとフィンガ割り当
て位相とのずれを検出するので、遅延プロファイルの平
均化に比べて高速な受信パス移動が生じた場合でも、そ
のパス移動を検出することが出来る。
【0032】本発明のCDMA受信方法は、受信信号を
基にフィンガ割り当て位相を制御するサーチ工程と、前
記フィンガ割り当て位相にフィンガを割り当てて受信信
号と拡散符号との相関処理を行う第1逆拡散工程と、前
記フィンガ割り当て位相から所定シフト量だけシフトし
た位相にフィンガを割り当てて受信信号と拡散符号との
相関処理を行う第2逆拡散工程と、前記第1逆拡散工程
における相関処理結果に基づいて受信品質を測定する受
信品質測定工程と、前記第1逆拡散工程及び前記第2逆
拡散工程における相関処理結果に基づいて、受信タイミ
ングと前記フィンガ割り当て位相とのずれを検出する検
出工程と、前記受信品質測定工程における測定結果と前
記検出工程における検出結果とに基づいて送信電力制御
コマンドを生成する送信電力制御コマンド生成工程と、
前記送信電力制御コマンド補正工程において生成した送
信電力制御コマンドを送信する送信工程と、を具備する
ようにした。
【0033】この方法によれば、フィンガ割り当て位相
及び位相から単位シフト量だけずれた位相における相関
処理結果に基づいて、受信タイミングとフィンガ割り当
て位相とのずれを検出するので、遅延プロファイルの平
均化に比べて高速な受信パス移動が生じた場合でも、そ
のパス移動を検出することが出来る。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、受信信号から測
定するフィンガ割り当て位相及びその前後に単位シフト
量だけずれた位相において受信信号と拡散符号との相関
処理を行い、その相関処理結果に基づいて、受信タイミ
ングとフィンガ割り当て位相とのずれを高速に検出し、
検出結果を用いることにより、受信タイミングの急激な
変動への対応を要求される制御(例えば送信電力制御)
を適切に行うことである。
【0035】以下、本発明の実施形態について添付図面
を参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1に係る
CDMA無線通信システムの構成を示す図である。基地
局(BTS)101は、セルラシステムの基地局であ
り、自セル内に存在する通信端末(MS)128と無線
通信を行う。尚、セルラシステムにおいては、基地局の
セル内に多数の通信端末が存在することが考えられる
が、説明を簡単にするため、図1には通信端末としてM
S128のみを示す。
【0036】まず、基地局(BTS)101の受信系列
について説明する。通信端末(MS)128から送信さ
れた信号は、アンテナ102からBTS101に取り込
まれる。アンテナ102から取り込まれた受信信号は、
共用器103を介して無線受信回路104に入力され
る。無線受信回路104は、受信信号に周波数変換、ダ
ウンコンバート等の所定の無線受信処理を施してベース
バンド受信信号を生成する。
【0037】ベースバンド受信信号は、サーチ回路10
5及び復調部112−1、112−2に出力される。サ
ーチ回路105において、遅延PF作成回路106は、
マッチトフィルタを用いて受信信号の遅延プロファイル
(遅延PF)を作成し、受信信号のパス位相を測定す
る。フィンガ割り当て回路111は、遅延プロファイル
を参照して受信信号の希望波成分及び各遅延波成分のそ
れぞれのパス位相にフィンガを割り当てる。
【0038】Early相関器107は、フィンガ割り
当て回路111においてフィンガを割り当てた位相(以
下「基準フィンガ位置」と称することがある)よりも単
位シフト量だけ進んだ位相(以下「前フィンガ位置」と
称することがある)にフィンガを割り当て、Late相
関器108は、基準フィンガ位置よりも単位シフト量だ
け遅れた位相(以下「後フィンガ位置」と称することが
ある)にフィンガを割り当てる。尚、単位シフト量は、
システムにおいて必要とされるパスサーチの精度や追従
速度等に基づいて定められ、通常、1/4Chip又は1/
8Chip程度の量である。Early相関器107及びL
ate相関器108は、それぞれ割り当てられたフィン
ガ位置において受信信号とPN系列(拡散符号)との相
関処理を行う。加算器109は、Early相関器10
7において得られた相関値とLate相関器108にお
いて得られた相関値との差分を計算する。トラッキング
回路110は、加算器109の出力信号が正であれば、
フィンガ割り当て回路111におけるフィンガ割り当て
位相(基準フィンガ位置)を後ろに(遅らせる方向に)
シフトさせ、逆に加算器109の出力信号が負であれば
基準フィンガ位置を前に(進める方向に)シフトさせ
る。つまり、トラッキング回路110は、トラッキング
の制御を行っている。尚、本明細書において、受信信号
とPN系列(拡散符号)との相関処理を逆拡散処理と称
することがある。
【0039】復調部112−1において、相関器113
は、フィンガ割り当て回路111により検出された受信
タイミング(基準フィンガ位置)において受信信号系列
とPN系列との相関処理を行う。相関器115は、フィ
ンガ割り当て回路111においてフィンガが割り当てら
れた位相(基準フィンガ位置)よりも単位シフト量だけ
進んだ位相(前フィンガ位置)にフィンガを割り当てて
受信信号系列とPN系列との相関処理を行う。相関器1
16は、フィンガ割り当て回路111において設定され
た基準フィンガ位置よりも単位シフト量だけ遅れた位相
(後フィンガ位置)にフィンガを割り当てて受信信号系
列とPN系列との相関処理を行う。すなわち、相関器1
15及び相関器116は、基準フィンガ位置(=フィン
ガ割り当て位相)を中心として該基準フィンガ位置の前
後に単位シフト量だけシフトした位相において受信信号
とPN系列との相関処理を行う。
【0040】同期検波回路114は、相関器113から
の出力信号(逆拡散信号)に対してQPSK等の同期検
波を行う。当然であるが、本発明における同期検波方式
はQPSKに限定されない。SIR測定回路117〜1
19は、対応する相関器113、115、116から出
力される逆拡散信号に基づいて受信品質を測定する。受
信品質としては例えば、SIR(Signal to Interferen
ce Ratio)を用いる。SIRは、まず、パイロットシン
ボルの瞬時逆拡散値をスロット単位で平均して求める希
望信号電力(RSCP)と、逆拡散値の平均と瞬時逆拡
散値のとの差分から求める干渉電力(ISCP)とを算
出し、算出したRSCPとISCPをフレーム単位で平
均化し、さらに、平均化したRSCPとISCPとの比
を算出することにより得られる。
【0041】パス移動判定回路120は、SIR測定回
路117〜119においてそれぞれ測定されたSIRを
参照して、各フィンガ位置(基準フィンガ位置、前フィ
ンガ位置、後フィンガ位置)間における受信品質を判定
し、実際の受信パス位相(受信タイミング)とフィンガ
割り当て位相(基準フィンガ位置)とのずれを検出し、
受信パスが移動しているか否かを判定する。パス移動判
定回路120については後述する。
【0042】多数決判定部122は、各復調部112−
1〜112−2にそれぞれ備えられたパス移動判定回路
122の出力結果の多数決をとって、最終的に受信タイ
ミングとフィンガ割り当て位相とのずれの有無を判定す
る。
【0043】TPCコマンド生成部123は、SIR測
定回路117より出力される希望波のSIRに基づいて
TPCコマンドを生成する。つまり、TPCコマンド生
成部123は、目標とする受信品質(ここではSIR)
を予め設定しておき、この目標受信品質とSIR測定回
路117より出力される希望波のSIRとの大小を比較
し、SIR測定回路117から出力されたSIRが目標
受信品質よりも小さい場合には通信相手に対して送信電
力を上げる旨を指示するTPCコマンドを生成し、逆に
SIR測定回路117から出力されたSIRが目標受信
品質よりも大きい場合には通信相手に対して送信電力を
下げる旨を指示するTPCコマンドを生成する。
【0044】また、TPCコマンド生成部123は、多
数決判定部122において受信タイミングとフィンガ割
り当て位相(基準フィンガ位置)とのずれが検出された
場合には、MS128の送信電力を略一定に保つように
TPCコマンドを生成する。例えば、送信電力を上げる
旨を指示するTPCコマンドと下げる旨を指示するTP
Cコマンドとを交互に生成する。
【0045】次いで、BTS101の送信系列について
説明する。送信データは、多重化回路124においてT
PCコマンド等と多重化され、変調回路125において
所定の変調方式で変調処理を施され、拡散回路126で
拡散コードを用いて拡散処理を施され、無線送信回路1
27においてアップコンバート等の所定の無線送信処理
を施されて、共用器103を介してアンテナ102から
無線送信される。
【0046】MS128は、BTS101から信号を受
信し、受信信号から取り出したTPCコマンドに従って
送信電力を制御する。MS128は、下り信号の受信タ
イミングから所定時間後に、TPCコマンドに従って制
御した送信電力で上り信号を送信する。MS128は、
このようにして送信電力を制御することにより、所定の
受信品質を確保しつつ、他の通信端末への干渉を最小限
に抑えることが出来る。
【0047】次いで、上記構成のCDMA無線通信シス
テムの動作について説明する。MS128から送信され
た信号は、アンテナ102から共用器103を介してB
TS101に取り込まれる。無線受信回路104におい
ては、受信信号に所定の無線受信処理が施されて受信ベ
ースバンド信号が得られる。
【0048】受信ベースバンド信号は、相関器113に
おいて基準フィンガ位置(すなわち、フィンガ割り当て
回路111により検出された受信タイミング)にフィン
ガが割り当てられてPN系列との相関処理が行われ、基
準フィンガ位置を受信タイミングとする受信信号が取り
出される。また、受信ベースバンド信号は、相関器11
5において前フィンガ位置にフィンガを割り当てられて
PN系列との相関処理が行われ、前フィンガ位置(すな
わち、フィンガ割り当て回路111により検出された受
信タイミングよりも単位シフト量だけ進んだタイミン
グ)を受信タイミングとする受信信号が取り出される。
また、受信ベースバンド信号は、相関器116において
後フィンガ位置にフィンガを割り当てられてPN系列と
の相関処理が行われ、後フィンガ位置(すなわち、フィ
ンガ割り当て回路111により検出された受信タイミン
グよりも単位シフト量だけ遅れたタイミング)における
受信信号が取り出される。
【0049】SIR測定回路117〜119では、相関
器113、115、116から出力されたそれぞれのタ
イミングにおける受信信号のSIRが測定される。
【0050】ここで、パス移動判定回路120の動作に
ついて図3を参照して詳細に説明する。図3は、上りM
SトラッキングのようなBTSの受信タイミングを急激
に変動させる要因が発生した場合のBTSにおける受信
タイミングの変動について説明する図である。ここで
は、変動要因によりタイミングが後ろに(遅れる方向
に)1/4Chipだけ変動した場合を例に説明する。ま
た、相関器115及び相関器116における単位シフト
量も同じく1/4Chipとして説明する。
【0051】図3(A)は、BTSにおける受信パス位
相の変動を示す図である。この図3(A)に示すよう
に、MSから送信された信号の希望波成分の位相301
と第1遅延波成分の位相302は、BTSの受信タイミ
ングを急激に変動させる要因が発生する「変動要因発生
タイミング」において、急激にタイミングが変動して受
信される。BTSの受信タイミングを急激に変動させる
要因としては、例えば上述した「上りMSトラッキン
グ」がある。
【0052】図3(B)は、図3(A)に示すように受
信タイミングが急激に変動した場合における基準フィン
ガ位置、前フィンガ位置、及び後フィンガ位置の変動を
示す図である。この図3(B)において、参照符番30
1、302は、受信信号に対して相関処理を行う際の相
関器113におけるPN系列の発生タイミング、つまり
受信信号に対して相関処理を行う際の基準フィンガ位置
である。参照符番303、305は、受信信号に対して
相関処理を行う際のEarly相関器107におけるP
N系列の発生タイミング、つまり受信信号に対して相関
処理を行う際の前フィンガ位置である。また、参照符番
304、306は、受信信号に対して相関処理を行う際
のLate相関器108におけるPN系列の発生タイミ
ング、つまり受信信号に対して相関処理を行う際の後フ
ィンガ位置である。
【0053】基準フィンガ位置は、遅延PF作成回路1
06において作成される遅延プロファイル(以下「遅延
PF」という)に基づいてフィンガ割り当て回路111
により制御される。したがって、図3(B)に示すよう
に、変動要因発生タイミングにおいて受信タイミング
(受信パス位相)が変動しても、その変動が基準フィン
ガ位置に反映されるまでには所定量の遅延が発生する。
【0054】図3(A)〜(C)においては、フィンガ
割り当て(基準フィンガ位置)が新たに決められ、前フ
ィンガ位置も新たに決定されるタイミングを「追従完了
タイミング」としている。そして、「変動要因発生タイ
ミング」から「追従完了タイミング」までの、受信パス
位相の変動がフィンガ割り当てに反映されず、受信タイ
ミングとフィンガ割り当てにずれが生じている区間を
「フィンガ再配置区間ΔT」としている。つまり、変動
要因発生タイミングから所定時間遅延した追従完了タイ
ミングまでは、受信パス位相と基準フィンガ位置がずれ
ているため希望信号電力を正しく測定することが出来な
い。
【0055】次に、図3(C)を参照して、相関器11
3、115、116のそれぞれにおいて取り出された受
信信号のSIRについて考察する。図3(C)は、受信
信号のSIR変動を示す図である。尚、雑音信号電力は
略一定であるとする。したがって、図3(C)に示すS
IR変動は受信信号電力に対応している。この図3
(C)において、参照符番307は相関器113から出
力された受信信号のSIRであり、参照符番308は相
関器115から出力された受信信号のSIRであり、参
照符番309は相関器116から出力された受信信号の
SIRである。
【0056】まず、変動要因発生タイミング前において
は、トラッキングが正しく機能しているので、基準フィ
ンガ位置におけるSIR307が最も高い値をとり、前
フィンガ位置におけるSIR308及び後フィンガ位置
におけるSIR309はいずれも低い値をとる。
【0057】次に、変動要因発生タイミング経過後にお
いては、図3(A)に示すように、受信信号が1/4Ch
ipだけ後ろにずれて受信される。したがって、図3
(B)を参照するに、フィンガ再配置区間ΔTより後の
区間において、受信信号が、変動要因発生タイミング前
における基準フィンガ位置から1/4Chipだけ後ろにず
れた後フィンガ位置において適切なタイミングで受信さ
れる。一方、フィンガ再配置区間ΔTにおいては、基準
フィンガ位置では、変動要因発生タイミング前に前フィ
ンガ位置で取り出されていた信号が取り出される。ま
た、フィンガ再配置区間ΔTにおける前フィンガ位置で
は、雑音又は干渉成分が受信される。したがって、フィ
ンガ再配置区間ΔTにおいては、後フィンガ位置におけ
るSIRが最も高い値を取り、他の位相におけるSIR
はいずれも低い値を取る。
【0058】したがって、パス移動判定回路120は、
基準フィンガ位置、前フィンガ位置、後フィンガ位置に
おけるSIRを比較することにより、受信タイミングが
フィンガ再配置区間内か否かを判定することが出来る。
SIRは、相関処理結果に基づいて算出されているの
で、遅延プロファイルの作成を待たずに受信タイミング
とフィンガ割り当て位相とのずれの有無を検出すること
が出来る。これにより、本実施形態においては、パス移
動判定回路120において、各パス位相のSIRを参照
して受信パスの移動の有無を判定することにより、従来
のように遅延PFの更新結果に基づいて受信タイミング
変動に対応する場合よりも高速に、受信タイミングの変
動に追従することが出来る。
【0059】図4は、図3に示した受信タイミングで受
信された信号の電力について説明する図である。参照符
番401に示すように受信されていた信号に、急激な受
信タイミングの変動が発生すると、参照符番402に示
すタイミングで受信される。
【0060】次に、パス移動判定回路120における実
際の受信タイミング(受信パス位相)とフィンガ割り当
て位相(基準フィンガ位置)にずれが生じている状態を
検出する動作について、図2を参照して説明する。図2
に示す比較部129は、前フィンガ位置におけるSIR
と基準フィンガ位置におけるSIRとの差分を計算して
この差分が予め設定されている閾値以上である場合には
“1”を硬判定部130に出力する。また、比較部12
9は、後フィンガ位置におけるSIRと基準フィンガ位
置におけるSIRとの差分を計算してこの差分が予め設
定されている閾値以上である場合には“1”を硬判定部
130に出力する。トラッキングが困難なタイミング変
動が発生した場合には、受信信号が基準フィンガ位置か
ら前後にずれて受信されるので、上記差分値のいずれか
が閾値を超えている場合には、トラッキングが困難なタ
イミング変動が発生していると判定される。硬判定部1
30は、論理和回路を備えており、この論理和回路にお
いて比較部129から出力された2通りの差分値の“O
R”を計算する。前フィンガ位置におけるSIRと基準
フィンガ位置におけるSIRとの差分値、又は、後フィ
ンガ位置におけるSIRと基準フィンガ位置におけるS
IRとの差分値のいずれかが閾値を超えていれば、硬判
定部130における計算結果は“1”になる。したがっ
て、硬判定部130の出力ビットを監視することによ
り、実際の受信タイミングとフィンガ割り当て位相にず
れが生じている状態を検出することが出来る。
【0061】多数決判定部122は、各復調部112−
1、112−2に備えられたパス移動判定回路120の
出力ビットを監視し、“1”と“0”のどちらの出力が
多いかを判定する。“1”が多い場合には「実際の受信
タイミングとフィンガ割り当て位相にずれが生じてい
る」と最終的に判定し、“0”が多い場合には「ずれが
生じていない」と最終的に判定する。
【0062】TPCコマンド生成部123は、多数決判
定部122の出力を監視し、出力ビットが“0”である
場合(すなわち、実際の受信タイミングとフィンガ割り
当て位相にずれが生じていない場合)には、SIR測定
回路117より出力される希望波のSIRに基づいて生
成したTPCコマンドを多重化回路124に出力する。
また、TPCコマンド生成部123は、多数決判定部1
22の出力を監視し、出力ビットが“1”である場合
(すなわち、実際の受信タイミングとフィンガ割り当て
位相にずれが生じている場合)に、MS128の送信電
力を略一定に保つように生成したTPCコマンドを多重
化回路124に出力する。
【0063】TPCコマンド生成部123において生成
されたTPCコマンドは、多重化回路124において送
信データと多重化されて、MS128に出力される。
【0064】このように、本実施の形態によれば、フィ
ンガ割り当て位相及びその前後に単位シフト量だけずれ
た位相において受信信号と拡散符号との相関処理を行
い、各パス位相における相関処理結果を比較することに
より、受信タイミングとフィンガ割り当て位相とのずれ
を検出し、ずれが生じている場合にはMS128の送信
電力を略一定に保つように送信電力制御を行う。これに
より、受信タイミングとフィンガ割り当て位相とのずれ
が生じている際に誤って測定される受信品質を用いずに
送信電力制御が行われる。したがって、MS128の消
費電力を低減することが出来るとともに、受信電力を誤
って増加させることがないので、他局に対する干渉を抑
えてシステム容量を増やすことが出来る。
【0065】また、受信タイミングとフィンガ割り当て
位相とのずれを相関処理結果に基づいて検出しているの
で、遅延プロファイルの更新よりも早く“ずれ”を検出
することが出来、急激な受信タイミングの変動に対して
も高速に追従することが出来る。
【0066】(実施の形態2)本実施の形態は、実施の
形態1の変形例である。本実施の形態では、上りMSト
ラッキングのようなタイミング変動では、各パスの位相
が、進む方向(Early方向)又は遅れる方向(La
te方向)の一方向にずれるので、各フィンガ位置(基
準フィンガ位置、前フィンガ位置、後フィンガ位置)に
おいて測定したSIRを、パス間で平均化することによ
り、さらに精度良く受信タイミングとフィンガ割り当て
位相とのずれを検出することを図る。以下、本発明の実
施の形態2について、図5を参照して説明する。図5
は、本発明の実施の形態2に係る基地局の構成を示すブ
ロック図である。図5において、実施の形態1に係る図
1と同じ部分については図1と同じ符号を付して、詳し
い説明を省略する。
【0067】図5に示す基地局において、復調部201
−1、201−2は、受信信号のパスの数だけ設けられ
る。復調部201−1、201−2は、相関器113、
115、116と、同期検波回路114と、SIR測定
回路117〜119と、を含んで構成される。平均化回
路202〜204は、対応するSIR測定回路117〜
119より出力された各フィンガ位置におけるSIRを
パス間で平均する。つまり、平均化回路202は、復調
部201−1に備えられたSIR測定回路117より出
力されたSIRを復調部201−1に備えられたSIR
測定回路117より出力されたSIRと平均化する。
【0068】上記構成の基地局101は、SIR測定回
路117〜119において測定した各フィンガ位置にお
けるSIRをフィンガ毎に平均化するので、より高精度
に受信タイミングとフィンガ割り当て位相とのずれを検
出することが出来る。
【0069】(実施の形態3)本実施の形態は、実施の
形態1の変形例であり、実施の形態1に係るサーチ回路
105に備えられたEarly相関器107及びLat
e相関器108における相関処理結果を用いてSIRを
測定する点で実施の形態1と異なる。以下、本発明の実
施の形態3について、図6を参照して説明する。図6
は、本発明の実施の形態3に係る基地局の構成を示すブ
ロック図である。図6において、実施の形態1に係る図
1と同じ部分については図1と同じ符号を付して、詳し
い説明を省略する。
【0070】図6に示す基地局において、サーチ回路3
01は、遅延PF作成回路303において受信信号の遅
延プロファイル(遅延PF)を作成して受信信号のパス
位相を測定し、フィンガ割り当て回路308において、
遅延PFを参照して受信信号の希望波成分及び各遅延波
成分のそれぞれのパス位相にフィンガを割り当て、Ea
rly相関器304において、フィンガ割り当て回路3
08においてフィンガを割り当てた位相(基準フィンガ
位置)よりも単位シフト量だけ進んだ位相(前フィンガ
位置)にフィンガが割り当てられ、Late相関器30
5において、フィンガ割り当て回路308においてフィ
ンガを割り当てた位相(基準フィンガ位置)よりも単位
シフト量だけ遅れた位相(後フィンガ位置)にフィンガ
が割り当てられる。加算器306は、Early相関器
304において得られた相関値とLate相関器305
において得られた相関値との差分を計算する。トラッキ
ング回路307は、加算器306の出力信号が正であれ
ば、フィンガ割り当て回路308におけるフィンガ割り
当て位相(基準フィンガ位置)を後ろに(遅らせる方向
に)シフトさせ、逆に加算器306の出力信号が負であ
れば基準フィンガ位置を前に(進める方向に)シフトさ
せる。
【0071】Early相関器304において得られた
相関処理結果は、SIR測定回路118にも出力され、
Late相関器305において得られた相関処理結果
は、SIR測定回路119にも出力される。
【0072】復調部302−1、302−2は、受信信
号のパスの数だけ設けられる。復調部302−1、30
2−2は、相関器113と、同期検波回路114と、S
IR測定回路117〜119と、を含んで構成される。
【0073】上記構成の基地局101によれば、トラッ
キングに用いるEarly相関器304及びLate相
関器305において得られた相関値を用いて、受信タイ
ミングとフィンガ割り当て位相とのずれを検出するの
で、ハードウエア規模を増加させず実施の形態1と同様
の効果を得ることが出来る。
【0074】(実施の形態4)本実施の形態は、実施の
形態1の変形例であり、実施の形態1に係るサーチ回路
105に備えられたEarly相関器107及びLat
e相関器108における相関処理結果を用いて、受信タ
イミングとフィンガ割り当て位相(基準フィンガ位置)
とのずれを検出する点で実施の形態1と異なる。以下、
本発明の実施の形態4について、図7を参照して説明す
る。図7は、本発明の実施の形態4に係る基地局の構成
を示すブロック図である。図7において、実施の形態1
に係る図1と同じ部分については図1と同じ符号を付し
て、詳しい説明を省略する。
【0075】この図7に示す基地局101において、サ
ーチ回路401は、遅延PF作成回路405において受
信信号の遅延プロファイル(遅延PF)を作成して受信
信号のパス位相を測定し、短区間平均回路409におい
て比較的短い区間において遅延PFを平均化し、長区間
平均回路409において比較的長い区間において遅延P
Fを平均化し、フィンガ割り当て回路412において、
遅延PFを参照して受信信号の希望波成分及び各遅延波
成分のそれぞれのパス位相にフィンガを割り当てる。ま
た、Early相関器406において、フィンガ割り当
て回路412においてフィンガを割り当てた位相(基準
フィンガ位置)よりも単位シフト量だけ進んだ位相(前
フィンガ位置)にフィンガが割り当てられ、Late相
関器407において、フィンガ割り当て回路412にお
いてフィンガを割り当てた位相(基準フィンガ位置)よ
りも単位シフト量だけ遅れた位相(後フィンガ位置)に
フィンガが割り当てられる。加算器408は、Earl
y相関器406において得られた相関値とLate相関
器407において得られた相関値との差分を計算する。
つまり、加算器408は、Early相関器406にお
ける相関結果とLate相関器407における相関結果
とを逆位相で加算することにより、これらの相関結果の
差分値を計算する。トラッキング回路411は、加算器
408の出力信号が正であれば、フィンガ割り当て回路
412におけるフィンガ割り当て位相(基準フィンガ位
置)を後ろに(遅らせる方向に)シフトさせ、逆に加算
器408の出力信号が負であれば基準フィンガ位置を前
に(進める方向に)シフトさせる。
【0076】Early相関器406において得られた
相関処理結果、Late相関器407において得られた
相関処理結果は、及び短区間平均回路409における遅
延PFの短区間における平均値は、それぞれ正規化回路
413に出力される。正規化回路413では、Earl
y相関器406及びLate相関器407の出力と短区
間平均回路409の出力がそれぞれ正規化される。例え
ば、相関処理結果の加算平均数をあわせてフレーム単位
で1シンボルに正規化する。正規化回路413におい
て、正規化されたEarly相関器406、Late相
関器407、及び短区間平均回路409の出力は、パス
移動判定回路404に出力される。
【0077】復調部402−1、402−2は、相関器
113と同期検波回路114とSIR測定回路403と
を含んで構成される。SIR測定回路403は、希望波
のSIRを測定する。
【0078】ここで、パス移動判定回路404における
受信タイミング(受信パス位相)とフィンガ割り当て位
相(基準パス位相)とのずれを検出する動作を説明す
る。パス移動判定回路404は、まず、Early相関
器406にて求められ正規化回路413にて正規化され
た相関値の増加割合(以下「Early増加割合」とい
う)、Late相関器407にて求められ正規化回路4
13にて正規化された相関値の増加割合(以下「Lat
e増加割合」という)、及び短区間平均回路409にて
求められ正規化回路413にて正規化された平均化遅延
PFの増加割合(以下「PF増加割合」という)を計算
する。尚、各増加割合は、(今回算出した値−前回算出
した値)/今回算出した値とする。
【0079】次いで、パス移動判定回路404は、Ea
rly増加割合とPF増加割合との差分を計算し、その
差分が所定の閾値よりも大きい場合は、パスが移動して
いると判断し、この判断結果を示す信号をTPCコマン
ド生成部123に出力する。また、Late増加割合と
PF増加割合との差分を計算し、その差分が所定の閾値
よりも大きい場合は、パスが移動していると判断し、こ
の判断結果を示す信号をTPCコマンド生成部123に
出力する。したがって、TPCコマンド生成部123
は、パス移動判定回路404からの出力信号を監視する
ことにより、実際の受信タイミングとフィンガ割り当て
位相にずれが生じている状態を検出することが出来る。
【0080】尚、パス移動判定回路404は、Earl
y増加割合が所定の閾値よりも大きい場合又はLate
増加割合が所定の閾値よりも大きい場合にパスが移動し
ていると判断しても良い。また、パス移動判定回路40
4は、Early相関器406にて求められ正規化回路
413にて正規化された相関値の大きさ又はLate相
関器407にて求められ正規化回路413にて正規化さ
れた相関値の大きさが、短区間平均回路409にて求め
られ正規化回路413にて正規化された平均化された遅
延PFの希望波成分の大きさよりも大きい場合にパスが
移動していると判断し、この判断結果を示す信号をTP
Cコマンド生成部123に出力するようにしても良い。
【0081】この構成によれば、MSの上り送信タイミ
ング変更などにより、フィンガ割り当てに用いる遅延プ
ロファイルの平均化に比べて高速な受信パス移動が生じ
た場合でも、トラッキングに用いるEarly相関器4
06及びLate相関器407にて算出した相関値を用
いて受信タイミングとフィンガ割り当て位相とのずれを
検出するので、ハードウエア規模を増加させずに受信パ
スの移動を検出することが出来る。これにより、ハード
ウエア規模を増加させること無く、実施の形態1と同様
の効果を得ることが出来る。
【0082】(実施の形態5)本実施の形態は、実施の
形態1の変形例であり、受信タイミングとフィンガ割り
当て位相とのずれを検出し、検出したずれを参照してフ
ィンガ割り当てを行う点で実施の形態1と異なる。本実
施の形態に係る基地局は、実施の形態1に係る図1に示
す基地局と略同じ構成を採るので、図1を参照して説明
する。
【0083】多数決判定部122は、受信タイミングと
フィンガ割り当て位相とのずれの有無を判定し、判定結
果を、受信タイミングがフィンガ割り当て位相から
“前”又は“後”にずれていることを示す移動情報とし
てフィンガ割り当て回路111に出力する。フィンガ割
り当て回路111は、移動情報に基づいて、現在のフィ
ンガを割り当てている位相を一斉に前あるいは後にずら
す。
【0084】上記構成の基地局によれば、上りMSトラ
ッキングなどにより、フィンガ割り当てに用いる遅延プ
ロファイルの平均化に比べて高速な受信パス移動が生じ
た場合でも、現在フィンガが割り当てられている位相の
前後の位相におけるSIRよりパスの移動を判定する。
これにより、判定したパス移動をフィンガ割り当て回路
111におけるフィンガ割り当てに反映できるため、受
信特性の劣化を防ぐことができる。
【0085】(実施の形態6)本実施の形態は、実施の
形態1の変形例であり、TPCコマンド生成部123
が、仮のTPCコマンドを求め、この仮のTPCコマン
ドに対して受信タイミングとフィンガ割り当て位相との
ずれの検出結果に応じた補正を行ってTPCコマンドを
得る点で実施の形態1と異なる。
【0086】図8は、本発明の実施の形態6に係るTP
Cコマンド生成部123の構成を示すブロック図であ
る。尚、図8において、実施の形態1に係る図1と同じ
部分については図1と同じ符号を付して、詳しい説明を
省略する。
【0087】本実施の形態に係るTPCコマンド生成部
123は、仮生成回路601と、補正回路602とを含
んで構成される。仮生成回路601は、SIR測定回路
117より出力される希望波のSIRに基づいて「仮T
PCコマンド」を生成する。つまり、仮生成回路601
は、目標とする受信品質(ここではSIR)を予め設定
しておき、この目標受信品質とSIR測定回路117よ
り出力される希望波のSIRとの大小を比較し、SIR
測定回路117から出力されたSIRが目標受信品質よ
りも小さい場合には通信相手に対して送信電力を上げる
旨を指示する仮TPCコマンドを生成し、逆にSIR測
定回路117から出力されたSIRが目標受信品質より
も大きい場合には通信相手に対して送信電力を下げる旨
を指示する仮TPCコマンドを生成する。仮生成回路6
01は、生成した仮TPCコマンドを補正回路602に
出力する。
【0088】補正回路602は、仮生成回路601から
出力される仮TPCコマンドに対して、多数決判定部1
22における受信タイミングとフィンガ割り当て位相と
のずれの検出結果に応じた補正を施す。つまり、「ず
れ」が検出された場合には、仮TPCコマンドに対し
て、送信電力を略一定に保つようにする補正が行われ
る。一方、ずれが検出されなかった場合には、仮TPC
コマンドがそのまま多重化回路124へ出力される。
【0089】補正回路602において行われる仮TPC
コマンドに対する補正の一例を説明する。例えば、受信
タイミングとフィンガ割り当て位相とのずれがある場合
には、正しいパス位置にフィンガが割り当てられた場合
よりも受信電力が小さく観測されるので、仮生成回路6
01において送信電力の増加を指示する仮TPCコマン
ドが連続して生成される。補正回路602においては、
仮生成回路601から連続して出力される増加指示の仮
TPCコマンドが、間欠的に減少指示のTPCコマンド
に補正される。この結果、補正回路602は、増加指示
のTPCコマンドと減少指示のTPCコマンドを交互に
多重化回路134へ出力することになる。このように、
増加指示のTPCコマンドと減少指示のTPCコマンド
を交互に生成することにより、MS128における送信
電力は略一定に保たれる。
【0090】このように、本実施の形態によれば、受信
タイミングとフィンガ割り当て位相とのずれを検出し、
ずれが生じている場合には送信電力を略一定に保つよう
に仮TPCコマンドの補正を行って得られたTPCコマ
ンドをMS128に送信する。これにより、MS128
の消費電力を低減することが出来るとともに、受信電力
を誤って増加させることがないので、他局に対する干渉
を抑えてシステム容量を増やすことが出来る。
【0091】本発明は上記実施の形態に限定されず、上
記各実施の形態を適宜組み合わせて用いることが可能で
ある。例えば、実施の形態2〜実施の形態4と実施の形
態5をそれぞれ組み合わせることにより、受信特性の劣
化を防止することが出来る。
【0092】本発明は、当業者に明らかなように、上記
実施の形態に記載した技術を機能させるためのプログラ
ムが組みこまれた一般的な市販のデジタルコンピュータ
およびマイクロプロセッサを用いて実施することが出来
る。また、当業者に明らかなように、本発明は、上記実
施の形態に記載した技術に基づいて当業者により作成さ
れるコンピュータプログラムを包含する。
【0093】また、上記実施の形態に記載した技術を機
能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体であるコンピュータプログラム製品
が本発明の範囲に含まれる。この記録媒体は、フロッピ
ー(登録商標)ディスク、光ディスク、CDROM及び
磁気ディスク等のディスク、ROM、RAM、EPRO
M、EEPROM、磁気光カード、メモリカードまたは
DVD等であるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィンガ割り当て位相及びフィンガ割り当て用の位相か
ら単位シフト量だけずれた位相における相関処理結果に
基づいて、受信タイミングとフィンガ割り当て位相との
ずれを検出するので、遅延プロファイルの平均化に比べ
て高速な受信パス移動が生じた場合でも、そのパス移動
を検出することが出来る。これにより、受信タイミング
とフィンガ割り当て位相とのずれが生じている際に、位
相のずれにより劣化して観測される受信品質によって、
誤った送信電力制御を行うことを防ぐことが出来る。し
たがって、送信側装置の消費電力を低減することが出来
るとともに、受信電力を誤って増加させることがないの
で、他局に対する干渉を抑えてシステム容量を増やすこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るCDMA無線通信
システムの構成を示す図
【図2】パス移動判定回路の内部構成を示す図
【図3】(A)BTSにおける受信タイミングの変動を
示す図 (B)前フィンガ位置及び後フィンガ位置の変動を示す
図 (C)受信信号のSIR変動を示す図
【図4】図3に示した受信タイミングで受信された信号
の受信電力について説明する図
【図5】本発明の実施の形態2に係る基地局の構成を示
すブロック図
【図6】本発明の実施の形態3に係る基地局の構成を示
すブロック図
【図7】本発明の実施の形態4に係る基地局の構成を示
すブロック図
【図8】TPCコマンド生成部の構成を示すブロック図
【図9】上り回線でクローズドループ送信電力制御を行
う従来のCDMA無線通信システムの構成を示す図
【図10】BTSから送信された信号のMSにおける受
信タイミングを示す図
【図11】MSにおける信号の送信タイミングを示す図
【符号の説明】
105 サーチ回路 106 遅延PF作成回路 107 Early相関器 108 Late相関器 110 トラッキング回路 111 フィンガ割り当て回路 113、115、116 相関器 117〜119 SIR測定回路 120 パス移動判定回路 123 TPCコマンド生成部 601 仮生成回路 602 補正回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を基にフィンガ割り当て位相を
    制御するサーチ手段と、前記フィンガ割り当て位相にフ
    ィンガを割り当てて受信信号と拡散符号との相関処理を
    行う第1逆拡散手段と、前記フィンガ割り当て位相から
    所定シフト量だけシフトした位相にフィンガを割り当て
    て受信信号と拡散符号との相関処理を行う第2逆拡散手
    段と、前記第1逆拡散手段における相関処理結果に基づ
    いて受信品質を測定する受信品質測定手段と、前記第1
    逆拡散手段及び前記第2逆拡散手段における相関処理結
    果に基づいて、受信タイミングと前記フィンガ割り当て
    位相とのずれを検出する検出手段と、前記受信品質測定
    手段における測定結果と前記検出手段における検出結果
    とに基づいて送信電力制御コマンドを生成する送信電力
    制御コマンド生成手段と、前記送信電力制御コマンド補
    正手段において生成した送信電力制御コマンドを送信す
    る送信手段と、を具備することを特徴とするCDMA受
    信装置。
  2. 【請求項2】 第2逆拡散手段は、フィンガ割り当て位
    相を中心として該位相の前後に所定シフト量だけシフト
    した位相にフィンガを割り当てて受信信号と拡散符号と
    の相関処理を行うことを特徴とする請求項1記載のCD
    MA受信装置。
  3. 【請求項3】 送信電力制御コマンド生成手段は、検出
    手段において受信タイミングとフィンガを割り当てた位
    置とのずれを検出した場合に、送信電力を略一定に保つ
    ように送信電力制御コマンドを生成することを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載のCDMA受信装置。
  4. 【請求項4】 受信信号を基にフィンガ割り当て位相を
    測定する位相測定手段と、前記フィンガ割り当て位相か
    ら所定シフト量だけ前にシフトした位相にフィンガを割
    り当てて受信信号と拡散符号との相関処理を行う第1ト
    ラッキング用逆拡散手段と、前記フィンガ割り当て位相
    から所定シフト量だけ後にシフトした位相にフィンガを
    割り当てて受信信号と拡散符号との相関処理を行う第2
    トラッキング用逆拡散手段と、前記第1トラッキング用
    逆拡散手段における相関処理結果と前記第2トラッキン
    グ用逆拡散手段における相関処理結果を逆位相で加算し
    差分値を計算する手段と、前記差分値に応じて前記フィ
    ンガ割り当て位相をシフトさせるフィンガ割り当て手段
    と、前記フィンガ割り当て手段においてシフトさせた位
    相にフィンガを割り当てて受信信号と拡散符号との相関
    処理を行う逆拡散手段と、前記逆拡散手段における相関
    処理結果に基づいて受信品質を測定する受信品質測定手
    段と、前記逆拡散手段、前記第1トラッキング用逆拡散
    手段、及び前記第2トラッキング用逆拡散手段における
    相関処理結果に基づいて、受信タイミングと前記フィン
    ガ割り当て位相とのずれを検出する検出手段と、前記受
    信品質測定手段における測定結果と前記検出手段におけ
    る検出結果とに基づいて送信電力制御コマンドを生成す
    る送信電力制御コマンド生成手段と、前記送信電力制御
    コマンド生成手段において生成した送信電力制御コマン
    ドを送信する送信手段と、を具備することを特徴とする
    CDMA受信装置。
  5. 【請求項5】 送信電力制御コマンド生成手段は、受信
    品質測定手段において測定した受信品質に基づいて仮送
    信電力制御コマンドを生成する仮生成手段と、前記仮送
    信電力制御コマンドを検出手段における検出結果に応じ
    て補正し、送信電力制御コマンドを得る補正手段と、を
    具備することを特徴とする請求項1から請求項4のいず
    れかに記載のCDMA受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5に記載のCDMA
    受信装置を具備することを特徴とする基地局装置。
  7. 【請求項7】 コンピュータを、受信信号を基にフィン
    ガ割り当て位相を制御するサーチ手段、前記フィンガ割
    り当て位相にフィンガを割り当てて受信信号と拡散符号
    との相関処理を行う第1逆拡散手段、前記フィンガ割り
    当て位相から所定シフト量だけシフトした位相にフィン
    ガを割り当てて受信信号と拡散符号との相関処理を行う
    第2逆拡散手段、前記第1逆拡散手段における相関処理
    結果に基づいて受信品質を測定する受信品質測定手段、
    前記第1逆拡散手段及び前記第2逆拡散手段における相
    関処理結果に基づいて、受信タイミングと前記フィンガ
    割り当て位相とのずれを検出する検出手段、前記受信品
    質測定手段における測定結果と前記検出手段における検
    出結果とに基づいて送信電力制御コマンドを生成する送
    信電力制御コマンド生成手段、前記送信電力制御コマン
    ド補正手段において生成した送信電力制御コマンドを送
    信する送信手段、として機能させるためのCDMA受信
    プログラム。
  8. 【請求項8】 受信信号を基にフィンガ割り当て位相を
    制御するサーチ工程と、前記フィンガ割り当て位相にフ
    ィンガを割り当てて受信信号と拡散符号との相関処理を
    行う第1逆拡散工程と、前記フィンガ割り当て位相から
    所定シフト量だけシフトした位相にフィンガを割り当て
    て受信信号と拡散符号との相関処理を行う第2逆拡散工
    程と、前記第1逆拡散工程における相関処理結果に基づ
    いて受信品質を測定する受信品質測定工程と、前記第1
    逆拡散工程及び前記第2逆拡散工程における相関処理結
    果に基づいて、受信タイミングと前記フィンガ割り当て
    位相とのずれを検出する検出工程と、前記受信品質測定
    工程における測定結果と前記検出工程における検出結果
    とに基づいて送信電力制御コマンドを生成する送信電力
    制御コマンド生成工程と、前記送信電力制御コマンド補
    正工程において生成した送信電力制御コマンドを送信す
    る送信工程と、を具備することを特徴とするCDMA受
    信方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9655062B2 (en) 2001-06-13 2017-05-16 Ipr Licensing, Inc. System and method for coordination of wireless maintenance channel power control
US9661593B2 (en) 2002-10-17 2017-05-23 Interdigital Technology Corporation Power control for communications systems utilizing high speed shared channels

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