JP2003318780A - パス補足方法及びこの方法を利用するcdma受信装置 - Google Patents
パス補足方法及びこの方法を利用するcdma受信装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】簡単な構成で、より高精度なパス位置決定を行
う事ができるパス補足方法及びこの方法を利用するCD
MA受信装置を提供する。 【解決手段】CDMA方式による電波を受信して得られ
る受信信号と所定の拡散符号との相関値を一定の周期で
算出し、該算出した相関値に基づいて遅延プロファイル
を生成し、該生成された遅延プロファイルに基づいて適
用すべきパスを決定するパス補足方法において、上記パ
スに係る過去のパス変移をデータベースに記録してお
き、該記録された過去のパス変移に依拠して新規の受信
信号に対するパスの変移を推定する。
う事ができるパス補足方法及びこの方法を利用するCD
MA受信装置を提供する。 【解決手段】CDMA方式による電波を受信して得られ
る受信信号と所定の拡散符号との相関値を一定の周期で
算出し、該算出した相関値に基づいて遅延プロファイル
を生成し、該生成された遅延プロファイルに基づいて適
用すべきパスを決定するパス補足方法において、上記パ
スに係る過去のパス変移をデータベースに記録してお
き、該記録された過去のパス変移に依拠して新規の受信
信号に対するパスの変移を推定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA(Code D
ivision Multiple Access;符号分割多元接続)方式に
おけるパス補足方法及びこの方法を利用するCDMA受
信装置の改良に関に関する。
ivision Multiple Access;符号分割多元接続)方式に
おけるパス補足方法及びこの方法を利用するCDMA受
信装置の改良に関に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話などの移動体通信システ
ムでは、CDMA方式が採用されるようになった。一般
に、電波の伝搬経路が見通しの直線以外に複数観察され
るマルチパスという状態では、異なる伝搬経路で伝搬す
る電波が影響し合って、受信される信号の振幅、位相が
変動し波形歪が生じてしまうフェージングと呼ばれる現
象が発生する。マルチパス中の各々の受信信号をパスと
呼ぶ。CDMA方式ではこのようなマルチパスを積極的
に利用し、前段では夫々の伝搬経路の信号を分離して各
別のパスを主信号として扱い、最終段でRAKE合成す
ることによって受信感度を向上させるようにしている。
尚、RAKEとは「熊手」の意味で、時間的に散乱して
到来した信号をかき集めて合成することからこの名称が
つけられた(東京電機大学出版局発行、山内雪路著、
「ディジタル移動通信方式 第2版」)。移動体通信シ
ステムに採用されているCDMA方式では、通話中の移
動などによる受信状態の変化に対応するため、同期補
足、同期追跡をして最良のパスを選択して復調を行なう
ようにしている。
ムでは、CDMA方式が採用されるようになった。一般
に、電波の伝搬経路が見通しの直線以外に複数観察され
るマルチパスという状態では、異なる伝搬経路で伝搬す
る電波が影響し合って、受信される信号の振幅、位相が
変動し波形歪が生じてしまうフェージングと呼ばれる現
象が発生する。マルチパス中の各々の受信信号をパスと
呼ぶ。CDMA方式ではこのようなマルチパスを積極的
に利用し、前段では夫々の伝搬経路の信号を分離して各
別のパスを主信号として扱い、最終段でRAKE合成す
ることによって受信感度を向上させるようにしている。
尚、RAKEとは「熊手」の意味で、時間的に散乱して
到来した信号をかき集めて合成することからこの名称が
つけられた(東京電機大学出版局発行、山内雪路著、
「ディジタル移動通信方式 第2版」)。移動体通信シ
ステムに採用されているCDMA方式では、通話中の移
動などによる受信状態の変化に対応するため、同期補
足、同期追跡をして最良のパスを選択して復調を行なう
ようにしている。
【0003】従来のCDMA受信装置では、アンテナか
ら受信した受信キャリア信号を入力してベースバンド拡
散信号を出力し、タイミングをずらしながらベースバン
ド拡散信号に拡散信号をかけて各タイミングで相関値デ
ータを求め、この相関値データから遅延プロファイルを
出力し、該遅延プロファイルのピーク値から選択パスタ
イミング候補を求め、選択パスタイミングを複数のフィ
ンガに割り当て、それぞれのタイミングで逆拡散された
ベースバンド信号を、RAKE合成して復調データとし
て出力する。フィンガとは一つの受信タイミングに対応
する受信機能を有するものを意味し、上述のように選択
パスタイミングを複数のフィンガに割り当てる機能がR
AKE受信機のサーチ機能である。
ら受信した受信キャリア信号を入力してベースバンド拡
散信号を出力し、タイミングをずらしながらベースバン
ド拡散信号に拡散信号をかけて各タイミングで相関値デ
ータを求め、この相関値データから遅延プロファイルを
出力し、該遅延プロファイルのピーク値から選択パスタ
イミング候補を求め、選択パスタイミングを複数のフィ
ンガに割り当て、それぞれのタイミングで逆拡散された
ベースバンド信号を、RAKE合成して復調データとし
て出力する。フィンガとは一つの受信タイミングに対応
する受信機能を有するものを意味し、上述のように選択
パスタイミングを複数のフィンガに割り当てる機能がR
AKE受信機のサーチ機能である。
【0004】このようにCDMA受信装置では、携帯電
話等の移動局から送られてきた信号を受信装置が最良の
状態で復調できるように、動作タイミング等を移動する
局側の信号に合わせる必要がある。この動作タイミング
を「パスタイミング」といい、パスタイミングは、通常
任意のデータ列により構成されるスロットの先頭の位置
を指し示している。スロットとはCDMAシステムにお
いて時間的に分割された無線信号(受信信号)の各部分
であり、複数のスロットの連なりによって1フレームが
構成されている。
話等の移動局から送られてきた信号を受信装置が最良の
状態で復調できるように、動作タイミング等を移動する
局側の信号に合わせる必要がある。この動作タイミング
を「パスタイミング」といい、パスタイミングは、通常
任意のデータ列により構成されるスロットの先頭の位置
を指し示している。スロットとはCDMAシステムにお
いて時間的に分割された無線信号(受信信号)の各部分
であり、複数のスロットの連なりによって1フレームが
構成されている。
【0005】適切なパスタイミングで復号を行えば、受
信側で正確にデータを再現することができる。しかしな
がら、このパスタイミングが適切でないと、正規の復号
が行われず、受信信号は全く現れなくなってしまう。
信側で正確にデータを再現することができる。しかしな
がら、このパスタイミングが適切でないと、正規の復号
が行われず、受信信号は全く現れなくなってしまう。
【0006】従来、逆拡散タイミング検出処理では、各
スロット毎に対応して、受信信号(拡散信号)と、各ス
ロット固有のパイロット符号を拡散コードで拡散したも
のとの相互相関をとって相関値データを生成し、この相
関値データに基づいて、当該スロットにおける電力値デ
ータを算出し、その後、パラメータにより設定されてい
る時間分の電力値データを積分して積分データを求め、
この積分データに基づいてパスタイミングを求めてい
た。
スロット毎に対応して、受信信号(拡散信号)と、各ス
ロット固有のパイロット符号を拡散コードで拡散したも
のとの相互相関をとって相関値データを生成し、この相
関値データに基づいて、当該スロットにおける電力値デ
ータを算出し、その後、パラメータにより設定されてい
る時間分の電力値データを積分して積分データを求め、
この積分データに基づいてパスタイミングを求めてい
た。
【0007】しかしながら、上述の方法では、移動局の
移動などによりパスタイミングの検出精度が悪化し、そ
の結果、後段のRAKE合成等の結果が悪化する可能性
があるといった問題点を有していた。これは、遅延プロ
ファイルによりパスタイミングを求めるために行われる
相関電力値データの積分時間が一定であり、且つ、他局
の干渉やノイズの影響を減少させる為に相応の時間に亘
って積分処理を行うことは必須であり、このためパスタ
イミングの急激な変化にパスタイミング検出処理が追従
できなくなってしまうことに起因する。
移動などによりパスタイミングの検出精度が悪化し、そ
の結果、後段のRAKE合成等の結果が悪化する可能性
があるといった問題点を有していた。これは、遅延プロ
ファイルによりパスタイミングを求めるために行われる
相関電力値データの積分時間が一定であり、且つ、他局
の干渉やノイズの影響を減少させる為に相応の時間に亘
って積分処理を行うことは必須であり、このためパスタ
イミングの急激な変化にパスタイミング検出処理が追従
できなくなってしまうことに起因する。
【0008】本出願人は、このような問題を解決するた
めに、上述のようなパスタイミング検出処理における検
出精度を向上し、受信品質の向上を計った装置を先に対
案した(特開2000−2569854号公報)。
めに、上述のようなパスタイミング検出処理における検
出精度を向上し、受信品質の向上を計った装置を先に対
案した(特開2000−2569854号公報)。
【0009】特開2000−2569854号公報にお
ける提案では、相関電力値データ、相関電力積分デー
タ、及び、遅延プロファイルデータから、現スロットの
電力値を推定し、この推定値を勘案した形態で遅延プロ
ファイルの出力を調整し又は調整しないような制御を行
なうことによってパスタイミング検出処理の精度の向上
を図ろうとするものである。
ける提案では、相関電力値データ、相関電力積分デー
タ、及び、遅延プロファイルデータから、現スロットの
電力値を推定し、この推定値を勘案した形態で遅延プロ
ファイルの出力を調整し又は調整しないような制御を行
なうことによってパスタイミング検出処理の精度の向上
を図ろうとするものである。
【0010】更に、特開2001−36501号公報に
は、通信の当初にパスタイミングを誤って検出してしま
うと、それ以降最終ステージまで影響が及んでしまい、
その受信者における受信性能が劣化してしまうことを回
避するようにした干渉キャンセラ装置が提案されてい
る。これは、受信したCDMA方式の信号に含まれる干
渉雑音を除去する干渉キャンセラ・ユニットを各ステー
ジに備え、複数のステージが接続されたマルチステージ
型の干渉キャンセラ装置であって、前段のステージで測
定されたSIR(Signal to Interference Ratio:信号
対干渉雑音比)によって決められる所定数の過去のパス
タイミングのデータを、受信信号のパスタイミングに加
えて得られた値を、そのステージのパスタイミングとし
て所定の処理を行うようにしたものである。この装置
は、前段のステージで測定されたSIRにより、受信信
号のパスタイミングに加える過去のパスタイミングのデ
ータ数を決定する制御手段と、この制御手段により決定
されたデータ数の過去のパスタイミングのデータと、受
信信号のパスタイミングとを加算する加算手段と、加算
手段による加算結果を、加算手段にて加算したパスタイ
ミングのデータ数で除算する除算手段とからなる。
は、通信の当初にパスタイミングを誤って検出してしま
うと、それ以降最終ステージまで影響が及んでしまい、
その受信者における受信性能が劣化してしまうことを回
避するようにした干渉キャンセラ装置が提案されてい
る。これは、受信したCDMA方式の信号に含まれる干
渉雑音を除去する干渉キャンセラ・ユニットを各ステー
ジに備え、複数のステージが接続されたマルチステージ
型の干渉キャンセラ装置であって、前段のステージで測
定されたSIR(Signal to Interference Ratio:信号
対干渉雑音比)によって決められる所定数の過去のパス
タイミングのデータを、受信信号のパスタイミングに加
えて得られた値を、そのステージのパスタイミングとし
て所定の処理を行うようにしたものである。この装置
は、前段のステージで測定されたSIRにより、受信信
号のパスタイミングに加える過去のパスタイミングのデ
ータ数を決定する制御手段と、この制御手段により決定
されたデータ数の過去のパスタイミングのデータと、受
信信号のパスタイミングとを加算する加算手段と、加算
手段による加算結果を、加算手段にて加算したパスタイ
ミングのデータ数で除算する除算手段とからなる。
【0011】また、特開2001−168764号公報
には、最適な受信パスのサーチャの動作を制御し、複数
レートで伝送されてきたベースバンド信号から最適なパ
スを検出して、通信品質を向上させ、電力効率を向上さ
せるために、前に受信して復号したフレームのフレーム
レートの統計データに基づいて次のフレームのフレーム
レートを予測し、予測されたフレームレートで指定した
次フレーム候補スロットのみにサーチャの動作を許容す
るように構成したDS/CDMA方式の無線通信装置が
開示されている。この無線通信装置については、フレー
ムレートの統計データを常に更新して環境変化に対応す
ることも提案されている。
には、最適な受信パスのサーチャの動作を制御し、複数
レートで伝送されてきたベースバンド信号から最適なパ
スを検出して、通信品質を向上させ、電力効率を向上さ
せるために、前に受信して復号したフレームのフレーム
レートの統計データに基づいて次のフレームのフレーム
レートを予測し、予測されたフレームレートで指定した
次フレーム候補スロットのみにサーチャの動作を許容す
るように構成したDS/CDMA方式の無線通信装置が
開示されている。この無線通信装置については、フレー
ムレートの統計データを常に更新して環境変化に対応す
ることも提案されている。
【0012】更に、特開2001−211100号公報
には、遅延プロファイルを更新することにより高精度に
受信時刻を推定し、受信品質の向上を図ることができる
受信装置および受信時刻推定方法を提供するために、受
信信号から受信シンボルのレプリカ信号を除去した信号
と拡散符号との相関値を検出する相関値検出手段と、こ
の相関値検出手段から出力された相関値に基づいて遅延
プロファイルを作成する遅延プロファイル作成手段と、
作成した遅延プロファイルに基づいて各パスの受信時刻
を推定する受信時刻推定手段と、を備えた受信装置が提
案されている。
には、遅延プロファイルを更新することにより高精度に
受信時刻を推定し、受信品質の向上を図ることができる
受信装置および受信時刻推定方法を提供するために、受
信信号から受信シンボルのレプリカ信号を除去した信号
と拡散符号との相関値を検出する相関値検出手段と、こ
の相関値検出手段から出力された相関値に基づいて遅延
プロファイルを作成する遅延プロファイル作成手段と、
作成した遅延プロファイルに基づいて各パスの受信時刻
を推定する受信時刻推定手段と、を備えた受信装置が提
案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開2000
−269854号公報所載の提案では、比較的簡素な構
成によって、最適なパスの捕捉に関して、一通りの改善
が期待され得る。
−269854号公報所載の提案では、比較的簡素な構
成によって、最適なパスの捕捉に関して、一通りの改善
が期待され得る。
【0014】しかしながら、この特開2000−269
854号公報の提案ではパス位置検出は現在の受信信号
のみを使用している。このため既述のように積分処理を
必須とする関係上パス位置の検出に時間がかかることが
あり、その結果受信精度の劣化を招く虞れがある。現在
の受信信号のみを使用し、1スロットという規定の時間
内でパス位置を検出しているためである。
854号公報の提案ではパス位置検出は現在の受信信号
のみを使用している。このため既述のように積分処理を
必須とする関係上パス位置の検出に時間がかかることが
あり、その結果受信精度の劣化を招く虞れがある。現在
の受信信号のみを使用し、1スロットという規定の時間
内でパス位置を検出しているためである。
【0015】一方、特開2001−36501号公報の
装置は、マルチステージ型の干渉キャンセラ装置を用い
るものであり、受信装置全体としては、比較的複雑な構
成とならざるを得ない。
装置は、マルチステージ型の干渉キャンセラ装置を用い
るものであり、受信装置全体としては、比較的複雑な構
成とならざるを得ない。
【0016】更に、特開2001−168764号公報
及び特開2001−211100号公報に提案されたも
のも、それらの構成は比較的複雑である。
及び特開2001−211100号公報に提案されたも
のも、それらの構成は比較的複雑である。
【0017】そこで、本発明の目的は、簡単な構成で、
より高精度なパス位置決定を行う事ができるパス補足方
法及びこの方法を利用するCDMA受信装置を提供する
ことにある。
より高精度なパス位置決定を行う事ができるパス補足方
法及びこの方法を利用するCDMA受信装置を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、次のような特徴を備えている。
め、本発明は、次のような特徴を備えている。
【0019】(1)CDMA方式による電波を受信して
得られる受信信号と所定の拡散符号との相関値を一定の
周期で算出し、該算出した相関値に基づいて遅延プロフ
ァイルを生成し、該生成された遅延プロファイルに基づ
いて適用すべきパスを決定するパス補足方法であって、
前記パスに係る過去のパス変移をデータベースに記録し
ておき、該記録された過去のパス変移に依拠して新規の
受信信号に対するパスの変移を推定するパス補足方法。
得られる受信信号と所定の拡散符号との相関値を一定の
周期で算出し、該算出した相関値に基づいて遅延プロフ
ァイルを生成し、該生成された遅延プロファイルに基づ
いて適用すべきパスを決定するパス補足方法であって、
前記パスに係る過去のパス変移をデータベースに記録し
ておき、該記録された過去のパス変移に依拠して新規の
受信信号に対するパスの変移を推定するパス補足方法。
【0020】(2)前記遅延プロファイルの生成は、前
記算出した相関値を表す相関値データに基づいて相関電
力値データを算出し、該算出された相関電力値データを
該当する各スロット毎に対応するように積分することに
よって相関電力積分データを得、該相関電力積分データ
の上位の所定個のタイミングを選び遅延プロファイルと
して出力するようにして行なう上記(1)のパス補足方
法。
記算出した相関値を表す相関値データに基づいて相関電
力値データを算出し、該算出された相関電力値データを
該当する各スロット毎に対応するように積分することに
よって相関電力積分データを得、該相関電力積分データ
の上位の所定個のタイミングを選び遅延プロファイルと
して出力するようにして行なう上記(1)のパス補足方
法。
【0021】(3)前記パスの変移の推定は、データベ
ースに記録された過去のパス変移に関するデータと現在
時点で生成された前記遅延プロファイルを表すデータと
に基づいて行なう上記(1)のパス補足方法。
ースに記録された過去のパス変移に関するデータと現在
時点で生成された前記遅延プロファイルを表すデータと
に基づいて行なう上記(1)のパス補足方法。
【0022】(4)CDMA方式によって情報を担い伝
播する搬送波を受信してベースバンド拡散信号を得る無
線受信手段と、前記無線受信手段から得られたベースバ
ンド拡散信号と、前記搬送波に予め込められている既知
のパイロット信号に等価な符号列と所定の拡散符号とに
より生成される拡散信号との、両拡散信号に係る相互相
関に基づいて相関電力値データを生成する相関電力計算
手段と、前記相関電力計算手段により生成された相関電
力値データを所定時間積分することにより相関電力積分
データを生成する積分計算手段と、前記積分計算手段に
より生成された相関電力積分データに基づいて遅延プロ
ファイルデータを生成する遅延プロファイル検出手段
と、前記遅延プロファイル検出手段により生成された遅
延プロファイルデータの過去の変移に関するデータを保
有し、該過去の変移に関するデータと現在時点で生成さ
れた前記遅延プロファイルデータとに基づいて新規の受
信信号に対する遅延プロファイルデータの変移を推定す
るデータベース手段と、前記相関電力計算手段により生
成された相関電力値データ、前記積分計算手段により生
成された相関電力積分データ、および前記データベース
手段により推定された遅延プロファイルデータの変移に
係る情報に基づいて逆拡散タイミングデータを生成する
パスタイミング調整手段と、を含んで構成されたもので
あるCDMA受信装置。
播する搬送波を受信してベースバンド拡散信号を得る無
線受信手段と、前記無線受信手段から得られたベースバ
ンド拡散信号と、前記搬送波に予め込められている既知
のパイロット信号に等価な符号列と所定の拡散符号とに
より生成される拡散信号との、両拡散信号に係る相互相
関に基づいて相関電力値データを生成する相関電力計算
手段と、前記相関電力計算手段により生成された相関電
力値データを所定時間積分することにより相関電力積分
データを生成する積分計算手段と、前記積分計算手段に
より生成された相関電力積分データに基づいて遅延プロ
ファイルデータを生成する遅延プロファイル検出手段
と、前記遅延プロファイル検出手段により生成された遅
延プロファイルデータの過去の変移に関するデータを保
有し、該過去の変移に関するデータと現在時点で生成さ
れた前記遅延プロファイルデータとに基づいて新規の受
信信号に対する遅延プロファイルデータの変移を推定す
るデータベース手段と、前記相関電力計算手段により生
成された相関電力値データ、前記積分計算手段により生
成された相関電力積分データ、および前記データベース
手段により推定された遅延プロファイルデータの変移に
係る情報に基づいて逆拡散タイミングデータを生成する
パスタイミング調整手段と、を含んで構成されたもので
あるCDMA受信装置。
【0023】(5)前記積分計算手段は、前記無線受信
手段で受信される信号の受信フレームの各スロットの相
関電力値データを、各スロットに関して設定された積分
時間にわたって積分するように構成されたものである上
記(4)のCDMA受信装置。
手段で受信される信号の受信フレームの各スロットの相
関電力値データを、各スロットに関して設定された積分
時間にわたって積分するように構成されたものである上
記(4)のCDMA受信装置。
【0024】(6)前記遅延プロファイル検出手段は、
前記符号列と同期した相関電力積分データの値が最大と
なる点を遅延プロファイルデータとして出力するように
構成されたものである上記(4)のCDMA受信装置。
前記符号列と同期した相関電力積分データの値が最大と
なる点を遅延プロファイルデータとして出力するように
構成されたものである上記(4)のCDMA受信装置。
【0025】(7)前記遅延プロファイル検出手段は、
前記相関電力積分データの値が相対的に高い所定個のタ
イミングを遅延プロファイルデータとして出力するよう
に構成されたものである上記(4)のCDMA受信装
置。
前記相関電力積分データの値が相対的に高い所定個のタ
イミングを遅延プロファイルデータとして出力するよう
に構成されたものである上記(4)のCDMA受信装
置。
【0026】(8)前記パスタイミング調整手段は、前
記無線受信手段で受信される信号の受信フレームの各ス
ロット毎に、当該スロットに係る逆拡散タイミングデー
タを生成するように構成されたものである上記(4)の
CDMA受信装置。
記無線受信手段で受信される信号の受信フレームの各ス
ロット毎に、当該スロットに係る逆拡散タイミングデー
タを生成するように構成されたものである上記(4)の
CDMA受信装置。
【0027】(9)前記データベース手段は、前記遅延
プロファイル検出手段により生成された遅延プロファイ
ルデータの過去の変移に関するデータを保有するための
データ蓄積部と、該データ蓄積部に蓄積された遅延プロ
ファイルデータの過去の変移に関するデータに基づいて
新規の受信信号に対する遅延プロファイルデータの変移
を推定する推定演算部とを含んで構成されたものである
上記(4)のCDMA受信装置。
プロファイル検出手段により生成された遅延プロファイ
ルデータの過去の変移に関するデータを保有するための
データ蓄積部と、該データ蓄積部に蓄積された遅延プロ
ファイルデータの過去の変移に関するデータに基づいて
新規の受信信号に対する遅延プロファイルデータの変移
を推定する推定演算部とを含んで構成されたものである
上記(4)のCDMA受信装置。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるCDMA受信
装置の好適実施形態について詳細に説明する。
装置の好適実施形態について詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の方法と装置の一実施形態を
説明するためのブロック図である。
説明するためのブロック図である。
【0030】図1において、無線受信部11はアンテナ
からの受信キャリア信号E1を入力としベースバンド拡
散信号E2を出力する例えばそれ自体は公知の態様のも
のである。この無線受信部11からのベースバンド拡散
信号E2がパスタイミング検出部12に供給されるよう
になされ、同パスタイミング検出部12はこのベースバ
ンド拡散信号E2の供給を受けてパスタイミング情報D
1を出力する。
からの受信キャリア信号E1を入力としベースバンド拡
散信号E2を出力する例えばそれ自体は公知の態様のも
のである。この無線受信部11からのベースバンド拡散
信号E2がパスタイミング検出部12に供給されるよう
になされ、同パスタイミング検出部12はこのベースバ
ンド拡散信号E2の供給を受けてパスタイミング情報D
1を出力する。
【0031】上述のベースバンド拡散信号E2は逆拡散
部13に供給されるようになされている。逆拡散部13
は、このベースバンド拡散信号E2を受け、更に、パス
タイミング検出部12から逆拡散タイミング情報(パス
タイミング)D3を受けて逆拡散されたベースバンド信
号E3を出力する。
部13に供給されるようになされている。逆拡散部13
は、このベースバンド拡散信号E2を受け、更に、パス
タイミング検出部12から逆拡散タイミング情報(パス
タイミング)D3を受けて逆拡散されたベースバンド信
号E3を出力する。
【0032】この逆拡散されたベースバンド信号E3が
データ復調部14に供給され、ここで復調データD4が
生成される。一方、パスタイミング検出部12からパス
タイミング情報D1が供給されてこの情報D1に基づく
パス位置の推定結果としてのパスタイミング情報D2を
出力とするデータベース部15が設けられている。
データ復調部14に供給され、ここで復調データD4が
生成される。一方、パスタイミング検出部12からパス
タイミング情報D1が供給されてこの情報D1に基づく
パス位置の推定結果としてのパスタイミング情報D2を
出力とするデータベース部15が設けられている。
【0033】図2は、図1の実施形態におけるパスタイ
ミング検出部12およびデータベース部15を含む要部
のより詳細な構成を示すブロック図である。
ミング検出部12およびデータベース部15を含む要部
のより詳細な構成を示すブロック図である。
【0034】図2において、相関値計算部21は、受信
信号にあらかじめ含まれる既知のパイロット符号(アン
テナで受ける搬送波に予め込められている既知のパイロ
ット信号に等価な符号列であって、通常この受信装置内
にその発生回路が設けられている)と所定の拡散符号と
により生成される拡散信号DSと、無線受信部11の出
力であるベースバンド拡散信号E2とを入力し、これら
両信号の相互相関関係を両信号の位相(タイミング)を
ずらしながら算出して相関値データCD1を出力する。
信号にあらかじめ含まれる既知のパイロット符号(アン
テナで受ける搬送波に予め込められている既知のパイロ
ット信号に等価な符号列であって、通常この受信装置内
にその発生回路が設けられている)と所定の拡散符号と
により生成される拡散信号DSと、無線受信部11の出
力であるベースバンド拡散信号E2とを入力し、これら
両信号の相互相関関係を両信号の位相(タイミング)を
ずらしながら算出して相関値データCD1を出力する。
【0035】この相関値計算部21からの相関値データ
CD1が相関電力値計算部22に供給され、ここで相関
電力値データCP1が生成される。更に、相関電力値計
算部22から出力される相関電力値データCP1が積分
計算部23に供給され、ここで相関電力積分データCP
2が生成される。
CD1が相関電力値計算部22に供給され、ここで相関
電力値データCP1が生成される。更に、相関電力値計
算部22から出力される相関電力値データCP1が積分
計算部23に供給され、ここで相関電力積分データCP
2が生成される。
【0036】積分計算部23から出力される相関電力積
分データCP2の供給を受けて、当該相関電力積分デー
タCP2の上位の所定個のタイミングを選び遅延プロフ
ァイルDPとして出力する遅延プロファイル検出部24
が設けられ、図1について既述のデータベース部15は
この遅延プロファイル検出部24からの遅延プロファイ
ルDPを受け、過去のパス変移情報から現在のパスの移
動を推測したパスタイミング情報D2を出力する。即
ち、データベース部15は、上記遅延プロファイル検出
部24により生成された遅延プロファイルDPのデータ
の過去の変移に関するデータを保有するためのデータ蓄
積部と、該データ蓄積部に蓄積された遅延プロファイル
DPの過去のデータの変移に関するデータに基づいて新
規の受信信号に対する遅延プロファイルデータの変移を
推定する推定演算部とを含んで構成される。
分データCP2の供給を受けて、当該相関電力積分デー
タCP2の上位の所定個のタイミングを選び遅延プロフ
ァイルDPとして出力する遅延プロファイル検出部24
が設けられ、図1について既述のデータベース部15は
この遅延プロファイル検出部24からの遅延プロファイ
ルDPを受け、過去のパス変移情報から現在のパスの移
動を推測したパスタイミング情報D2を出力する。即
ち、データベース部15は、上記遅延プロファイル検出
部24により生成された遅延プロファイルDPのデータ
の過去の変移に関するデータを保有するためのデータ蓄
積部と、該データ蓄積部に蓄積された遅延プロファイル
DPの過去のデータの変移に関するデータに基づいて新
規の受信信号に対する遅延プロファイルデータの変移を
推定する推定演算部とを含んで構成される。
【0037】そして、遅延プロファイル検出部24から
の遅延プロファイルDPとデータベース部15からのパ
スタイミング情報D2との2つの入力を受けて、逆拡散
タイミング情報D3を出力するパスタイミング調整部2
5が設けられている。
の遅延プロファイルDPとデータベース部15からのパ
スタイミング情報D2との2つの入力を受けて、逆拡散
タイミング情報D3を出力するパスタイミング調整部2
5が設けられている。
【0038】次に、図1及び図2を参照して本実施形態
の全体の動作について更に詳細に説明する。
の全体の動作について更に詳細に説明する。
【0039】CDMAシステムでは、無線信号が時間的
にフレーム分割されており、更に、1フレームの中が何
個かのスロットに分割されている。図1を参照すると、
アンテナより受信されたキャリア周波数の信号(受信キ
ャリア信号)E1は無線受信部11によってベースバン
ド拡散信号E2に変換される。パスタイミング検出部1
2では、このベースバンド拡散信号E2から逆拡散タイ
ミング情報D3を求め、逆拡散部13へ通知する。
にフレーム分割されており、更に、1フレームの中が何
個かのスロットに分割されている。図1を参照すると、
アンテナより受信されたキャリア周波数の信号(受信キ
ャリア信号)E1は無線受信部11によってベースバン
ド拡散信号E2に変換される。パスタイミング検出部1
2では、このベースバンド拡散信号E2から逆拡散タイ
ミング情報D3を求め、逆拡散部13へ通知する。
【0040】逆拡散部13では、通知された逆拡散タイ
ミング情報D3に基づいてベースバンド拡散信号E2に
対して逆拡散を行う。このようにベースバンド拡散信号
E2を逆拡散して得られたベースバンド信号E3はデー
タ復調部14で復調処理が施され、復調データD4が得
られる。一方、データベース部15は、パスタイミング
検出部12からのパスタイミング情報D1を受けて、こ
の情報D1に基づくパス位置の推定結果としてのパスタ
イミング情報D2を出力する。
ミング情報D3に基づいてベースバンド拡散信号E2に
対して逆拡散を行う。このようにベースバンド拡散信号
E2を逆拡散して得られたベースバンド信号E3はデー
タ復調部14で復調処理が施され、復調データD4が得
られる。一方、データベース部15は、パスタイミング
検出部12からのパスタイミング情報D1を受けて、こ
の情報D1に基づくパス位置の推定結果としてのパスタ
イミング情報D2を出力する。
【0041】次に図2を参照して、パスタイミング検出
部12の動作をデータベース部15の動作を含んで説明
する。図1について既述の無線受信部11の出力である
ベースバンド拡散信号E2が、相関値計算部21に入力
され、ここで上述したパイロット符号を拡散コードで拡
散した拡散信号DSとの相関が計算される。この相関値
は、パイロット符号と同期がとれた点で大きな値を持
つ。尚、既知のパイロット符号は通常装置内に記憶保持
される。
部12の動作をデータベース部15の動作を含んで説明
する。図1について既述の無線受信部11の出力である
ベースバンド拡散信号E2が、相関値計算部21に入力
され、ここで上述したパイロット符号を拡散コードで拡
散した拡散信号DSとの相関が計算される。この相関値
は、パイロット符号と同期がとれた点で大きな値を持
つ。尚、既知のパイロット符号は通常装置内に記憶保持
される。
【0042】次に、相関値計算部21から出力される相
関値データCD1が相関電力値計算部22に入力され、
相関電力値計算部22では、相関値データCD1に基づ
いて当該スロットの相関電力値データCP1を計算す
る。このようにして相関電力値計算部22で求められた
相関電力値データCP1は、積分計算部23に供給され
る。
関値データCD1が相関電力値計算部22に入力され、
相関電力値計算部22では、相関値データCD1に基づ
いて当該スロットの相関電力値データCP1を計算す
る。このようにして相関電力値計算部22で求められた
相関電力値データCP1は、積分計算部23に供給され
る。
【0043】積分計算部23では、各スロットの相関電
力値データCP1を積分し、指定されたスロット数の積
分を行った後に、遅延プロファイル検出部24を起動す
る。このように積分処理を行うことによってデータが平
均化されノイズ等の影響が低減される。
力値データCP1を積分し、指定されたスロット数の積
分を行った後に、遅延プロファイル検出部24を起動す
る。このように積分処理を行うことによってデータが平
均化されノイズ等の影響が低減される。
【0044】遅延プロファイル検出部24は、相関電力
積分データCP2の値が最大となる点を遅延プロファイ
ルDPとする。これはパイロット符号の同期がとれてい
る点で相関値が大きな値を持つためである。また、相関
電力積分データCP1および求めた遅延プロファイルD
Pは、パスタイミング調整部25およびデータベース部
15から参照できるように、次に遅延プロファイル検出
処理が起動されるまでその値が記憶保持される。尚、遅
延プロファイルDPはそれの持つ情報としての意味合い
において図1について既述のパスタイミング情報D1と
等価である。
積分データCP2の値が最大となる点を遅延プロファイ
ルDPとする。これはパイロット符号の同期がとれてい
る点で相関値が大きな値を持つためである。また、相関
電力積分データCP1および求めた遅延プロファイルD
Pは、パスタイミング調整部25およびデータベース部
15から参照できるように、次に遅延プロファイル検出
処理が起動されるまでその値が記憶保持される。尚、遅
延プロファイルDPはそれの持つ情報としての意味合い
において図1について既述のパスタイミング情報D1と
等価である。
【0045】データベース部15は、遅延プロファイル
検出部24からの遅延プロファイルDPおよびデータベ
ース部15内部に保持している過去のパス位置の変移情
報から現在のパス位置を推定し、パスタイミング情報D
2を出力する。移動する発信源は道路等のあらかじめ決
められたルートを移動することが多いため、過去のパス
位置の変移から今回のパス位置を推定することが可能で
ある。
検出部24からの遅延プロファイルDPおよびデータベ
ース部15内部に保持している過去のパス位置の変移情
報から現在のパス位置を推定し、パスタイミング情報D
2を出力する。移動する発信源は道路等のあらかじめ決
められたルートを移動することが多いため、過去のパス
位置の変移から今回のパス位置を推定することが可能で
ある。
【0046】パスタイミング調整部25は、スロットご
とに起動され、スロットの相関電力値データCP1、相
関電力積分データCP3、遅延プロファイル検出部24
からの遅延プロファイルDP、データベース部15から
のパスタイミング情報D2を基に、現スロットにおける
逆拡散タイミングを求める。本発明の方法及びこの方法
を適用する装置では、このように、事前に推定されたパ
ス位置の情報を使用しスロット毎に調整を行うため、高
速で正確なパス位置の決定を行うことができ、急激な逆
拡散タイミングの変化に追従可能である。
とに起動され、スロットの相関電力値データCP1、相
関電力積分データCP3、遅延プロファイル検出部24
からの遅延プロファイルDP、データベース部15から
のパスタイミング情報D2を基に、現スロットにおける
逆拡散タイミングを求める。本発明の方法及びこの方法
を適用する装置では、このように、事前に推定されたパ
ス位置の情報を使用しスロット毎に調整を行うため、高
速で正確なパス位置の決定を行うことができ、急激な逆
拡散タイミングの変化に追従可能である。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、過去のパス位置の推移
に基づいて現在のパス位置を推測し、各スロットにおけ
るパス位置を高速に検出しており、且つ、各スロットの
電力値データを用いて積分データから算出されたパスタ
イミングを調整することにより、精度の高いパスタイミ
ングの検出を可能としているため、パスタイミングの急
激な変化にパスタイミング検出処理が追従することがで
き、受信精度を向上することができる。また、比較的簡
素な構成でこのように高速かつ正確にパス位置を決定す
ることが可能となる。
に基づいて現在のパス位置を推測し、各スロットにおけ
るパス位置を高速に検出しており、且つ、各スロットの
電力値データを用いて積分データから算出されたパスタ
イミングを調整することにより、精度の高いパスタイミ
ングの検出を可能としているため、パスタイミングの急
激な変化にパスタイミング検出処理が追従することがで
き、受信精度を向上することができる。また、比較的簡
素な構成でこのように高速かつ正確にパス位置を決定す
ることが可能となる。
【図1】本発明の方法と装置の一実施形態を説明するた
めのブロック図である。
めのブロック図である。
【図2】図1の実施形態における要部のより詳細な構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
11 無線受信部
12 パスタイミング検出部
13 逆拡散部
14 データ復調部
15 データベース部
21 相関値計算部
22 相関電力値計算部
23 積分計算部
24 遅延プロファイル検出部
25 パスタイミング調整部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5K022 EE02 EE14 EE31
5K059 AA08 CC03 DD31
5K067 AA21 BB04 BB21 CC10 EE02
EE10 HH22
Claims (9)
- 【請求項1】CDMA方式による電波を受信して得られ
る受信信号と所定の拡散符号との相関値を一定の周期で
算出し、該算出した相関値に基づいて遅延プロファイル
を生成し、該生成された遅延プロファイルに基づいて適
用すべきパスを決定するパス補足方法であって、 前記パスに係る過去のパス変移をデータベースに記録し
ておき、該記録された過去のパス変移に依拠して新規の
受信信号に対するパスの変移を推定することを特徴とす
るパス補足方法。 - 【請求項2】前記遅延プロファイルの生成は、前記算出
した相関値を表す相関値データに基づいて相関電力値デ
ータを算出し、該算出された相関電力値データを該当す
る各スロット毎に対応するように積分することによって
相関電力積分データを得、該相関電力積分データの上位
の所定個のタイミングを選び遅延プロファイルとして出
力するようにして行なうことを特徴とする請求項1に記
載のパス補足方法。 - 【請求項3】前記パスの変移の推定は、データベースに
記録された過去のパス変移に関するデータと現在時点で
生成された前記遅延プロファイルを表すデータとに基づ
いて行なうことを特徴とする請求項1に記載のパス補足
方法。 - 【請求項4】CDMA方式によって情報を担い伝播する
搬送波を受信してベースバンド拡散信号を得る無線受信
手段と、 前記無線受信手段から得られたベースバンド拡散信号
と、前記搬送波に予め込められている既知のパイロット
信号に等価な符号列と所定の拡散符号とにより生成され
る拡散信号との、両拡散信号に係る相互相関に基づいて
相関電力値データを生成する相関電力計算手段と、 前記相関電力計算手段により生成された相関電力値デー
タを所定時間積分することにより相関電力積分データを
生成する積分計算手段と、 前記積分計算手段により生成された相関電力積分データ
に基づいて遅延プロファイルデータを生成する遅延プロ
ファイル検出手段と、 前記遅延プロファイル検出手段により生成された遅延プ
ロファイルデータの過去の変移に関するデータを保有
し、該過去の変移に関するデータと現在時点で生成され
た前記遅延プロファイルデータとに基づいて新規の受信
信号に対する遅延プロファイルデータの変移を推定する
データベース手段と、 前記相関電力計算手段により生成された相関電力値デー
タ、前記積分計算手段により生成された相関電力積分デ
ータ、および前記データベース手段により推定された遅
延プロファイルデータの変移に係る情報に基づいて逆拡
散タイミングデータを生成するパスタイミング調整手段
と、を含んで構成されたものであることを特徴とするC
DMA受信装置。 - 【請求項5】前記積分計算手段は、前記無線受信手段で
受信される信号の受信フレームの各スロットの相関電力
値データを、各スロットに関して設定された積分時間に
わたって積分するように構成されたものであることを特
徴とする請求項4に記載のCDMA受信装置。 - 【請求項6】前記遅延プロファイル検出手段は、前記符
号列と同期した相関電力積分データの値が最大となる点
を遅延プロファイルデータとして出力するように構成さ
れたものであることを特徴とする請求項4に記載のCD
MA受信装置。 - 【請求項7】前記遅延プロファイル検出手段は、前記相
関電力積分データの値が相対的に高い所定個のタイミン
グを遅延プロファイルデータとして出力するように構成
されたものであることを特徴とする請求項4に記載のC
DMA受信装置。 - 【請求項8】前記パスタイミング調整手段は、前記無線
受信手段で受信される信号の受信フレームの各スロット
毎に、当該スロットに係る逆拡散タイミングデータを生
成するように構成されたものであることを特徴とする請
求項4に記載のCDMA受信装置。 - 【請求項9】前記データベース手段は、前記遅延プロフ
ァイル検出手段により生成された遅延プロファイルデー
タの過去の変移に関するデータを保有するためのデータ
蓄積部と、該データ蓄積部に蓄積された遅延プロファイ
ルデータの過去の変移に関するデータに基づいて新規の
受信信号に対する遅延プロファイルデータの変移を推定
する推定演算部とを含んで構成されたものであることを
特徴とする請求項4に記載のCDMA受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002120532A JP2003318780A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | パス補足方法及びこの方法を利用するcdma受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002120532A JP2003318780A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | パス補足方法及びこの方法を利用するcdma受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003318780A true JP2003318780A (ja) | 2003-11-07 |
Family
ID=29536732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002120532A Pending JP2003318780A (ja) | 2002-04-23 | 2002-04-23 | パス補足方法及びこの方法を利用するcdma受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003318780A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7577194B2 (en) | 2005-06-30 | 2009-08-18 | Nec Corporation | Equalizer and equalization method |
JP2012199893A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Mitsubishi Electric Corp | 受信機 |
-
2002
- 2002-04-23 JP JP2002120532A patent/JP2003318780A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7577194B2 (en) | 2005-06-30 | 2009-08-18 | Nec Corporation | Equalizer and equalization method |
JP2012199893A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Mitsubishi Electric Corp | 受信機 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050318 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060406 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060721 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061117 |