JP2002501323A - 直接スペクトル拡散通信システムにおけるマルチパス遅延推定方法および装置 - Google Patents

直接スペクトル拡散通信システムにおけるマルチパス遅延推定方法および装置

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JP2002501323A JP2000528030A JP2000528030A JP2002501323A JP 2002501323 A JP2002501323 A JP 2002501323A JP 2000528030 A JP2000528030 A JP 2000528030A JP 2000528030 A JP2000528030 A JP 2000528030A JP 2002501323 A JP2002501323 A JP 2002501323A
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    • H04B1/709Correlator structure

Abstract

(57)【要約】 マルチパス・フェーディング・チャネル中を送信される直接スペクトル拡散(DS−SS)信号のマルチパス遅延推定を行なう際に、信号のエンベロープを測定して、新たな遅延推定値を判定する。また、遅延推定値は、レイの強度順に、弱い方のレイに対する強い方のレイの影響を排除することによっても求められる。この減算手法は、繰り返し行なうことができ、遅延推定値の一層の改善が可能となる。また、測定した相関関数とモデル化相関関数との間の平均二乗誤差(MSE)を最小化することによっても遅延推定値を決定することができる。最小平均二乗誤差(MMSE)手法を繰り返し実行し、更に遅延推定値を改善することも可能である。また、送信および受信パルス形状に関する副情報を利用することによって、最尤(ML)遅延推定値を得ることも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、マルチパス無線信号伝送遅延の推定方法および装置に関し、更に特
定すれば直接スペクトル拡散技術を用いた電気通信システムにおけるマルチパス
信号遅延推定方法および装置に関するものである。
【0002】 (発明の背景) 商用に利用可能な無線スペクトルが拡大し、セルラ・フォンが一般的になるに
連れて、ワイヤレス通信分野は驚異的な速度で拡大しつつある。加えて、現在、
アナログ通信からディジタル通信への進展もある。ディジタル通信では、音声は
一連のビットで表わされ、これらを変調し基地局から電話機に送信する。電話機
は受信した波形を復調してビットを復元し、次いで元の音声に変換する。また、
電子メールやインターネット・アクセスのようなデータ・サービスに対する需要
も成長しつつあり、これらもディジタル通信を必要とする。
【0003】 ディジタル通信システムには多くの種類がある。従来より、周波数分割多元接
続(FDMA)を用いて、スペクトルを異なるキャリア周波数に対応する複数の
無線チャネルに分割している。これらのキャリアを更にタイム・スロットに分割
することができる。この技術は、時分割多元接続(TDMA)と呼ばれ、D−A
MPS、PDC、およびGSMディジタル・セルラ・システムにおいて行われて
いる。
【0004】 無線チャネルが十分に広ければ、多数のユーザはスペクトル拡散(SS)技術
や符号分割多元接続(CDMA)を用いて、同じチャネルを使用することができ
る。IS−95およびJSTD−008は、CDMA規格のレイである。直接ス
ペクトル拡散(DS−SS)では、情報シンボルは、チップと呼ばれる、一連の
シンボルによって表わされる。これは情報シンボルを周波数帯域において拡散す
る。受信機において、チップ・シーケンスに対する相関を用いて情報シンボルを
復元する。拡散によって、システムは低いチップ信号対ノイズ比(SNR)で動
作することが可能となる。熱ノイズが余りに大きくない場合、他のユーザからの
ノイズは許容可能であり、多数のユーザ信号は同時に同じ帯域幅を占有すること
ができる。
【0005】 無線信号は、種々の物体から反射し散乱するため、マルチパス伝搬が生ずる。
その結果、信号の多数の画像が受信アンテナに到達する。これらの画像がチップ
期間に対してほぼ同じ遅延を有する場合、これらはフェーディングを発生する。
フェーディングが発生するのは、これらの画像がときには加算的に、そしてとき
には減算的に加わるからである。これらの画像がチップ期間に対して異なる遅延
で到達する場合、これらは信号のエコーとして見なすことができ、多くの場合「
分解可能マルチパス」(resolvable multipaths)、「レイ」(ray)、または単
純に「マルチパス」と呼ばれている。
【0006】 効率的かつ信頼性高く通信を行なうためには、受信機は、異なるマルチパスか
らの信号エネルギを収集することにより、マルチパス・フェーディング・チャネ
ルを利用しなければならない。これを行なうには、RAKE受信機を採用し、相
関方法を用いて各エコー信号を個々に検出し、異なる時間遅延を補正し、検出し
たエコー信号をコヒーレントに結合する。RAKE受信機は、多数の処理エレメ
ント即ち「フィンガ」を含む。受信機は、マルチパスの遅延を推定し、フィンガ
に各遅延を割り当てなければならない。次に、フィンガはその信号画像を逆拡散
する。フィンガ出力は、これらを重み付けし互いに加算することによって、RA
KE結合される。
【0007】 移動通信では、電話機または環境が移動するので、マルチパス遅延は経時的に
変化する。性能を維持するためには、遅延推定手順がマルチパス遅延を追跡でき
なければならない。従来の遅延追跡手法は、早/遅ゲート(early/late gate) およびタウ−ディザ(tau-dither)手法である。これらの手法では、推定遅延よ
りも多少前または多少後に信号エネルギを測定する。推定遅延が正しい場合、チ
ップ・パルス波形はそのピークを中心として対称的となるので、早い測定および
遅い測定はほぼ等しくなる。不均衡が検出された場合、遅延推定値を調節して均
衡を取り戻す。
【0008】 即ち、各RAKE受信機フィンガ毎に早−遅ゲート(ELG)は以下のように
動作する。各ELGには、チャネル経路の1つの遅延τestの初期推定値が与え られている。この各経路毎の初期遅延推定値は、典型的に、経路の正確な遅延τ exact から疑似ノイズ(PN)コード・チップの半分以内にある。即ち|τexact −τest|≦0.5Tcとなる。ELGは、ローカルPNコードおよび受信DS−
SS信号間で2回相関を実行する。1つの相関は遅延τest+δ、即ち、早い相 関を用い、一方別のものは遅延τest−δ、即ち、遅い相関を用いる。値δは典 型的に0.5Tcかそれよりも多少小さい。図1は、受信SS信号対τの相関関 数の一例を示す。早い相関および遅い相関は、C(τest+δ)およびC(τest −δ)でそれぞれ与えられる。
【0009】 早い相関および遅い相関の結果C(τest+δ)およびC(τest−δ)を比較
し、初期推定値τestを更新する。例えば、図1では、早い相関の結果C(τest +δ)は、遅い相関の結果C(τest−δ)よりも大きい。したがって、初期割 り当て遅延τestを小さな値∈<δだけ増大させ、新たな推定値はτest|new=τ est|old +∈となる。このプロセスを連続的に繰り返す。最終的に、推定遅延τe st は、ある回数の繰り返しの後、正確なチャネル経路遅延τexactに収束する。 この場合、即ち、τest=τexactの場合、早い相関および遅い相関の結果は等し
くなり、τestはもはや変化しない。ELGは、送信SSコードおよびローカル ・コードの相関から得られる相関関数が対称的であるという事実を拠り所とする
。したがって、τest=τexactの場合、τest+δおよびτest−δにおける早い
相関および遅い相関の結果は等しくなる。これは、図3におけるブロック304
で示すチャネルが単一経路である場合である。図は、この場合における相関関数
の一例を示す。しかしながら、図3のブロック304に示すチャネルがマルチパ
ス・フェーディング・チャネルである場合、相関関数はもはや対称的ではない。
【0010】 例えば、図2は、二経路フェーディング・チャネルにおける相関関数を示す。
2つの経路の組み合わせによる全相関関数は、破線によって与えられている。チ
ャネルが2つの経路を遅延τ1,exactおよびτ2,exactで有し、τ1,exact<τ2,e xact である場合、第2経路を追跡するために割り当てられるELGは、τ2,est =τ2,exactであっても、τ2,est+δにおける早い相関およびτ2,est−δにお ける遅い相関において異なる相関値を有する。遅い相関は、早い相関よりも他の
経路からの影響を多く受ける。したがって、図2に示すように、τ2,est=τ2,e xact であっても、早い相関および遅い相関は等しくなく、早い相関および遅い相
関が等しくなるまで、τ2,estは∈だけ減少または増大する。早い相関および遅 い相関が等しい場合、τ2,est≠τ2,exactとなる。したがって、マルチパス・フ
ェーディング・チャネルでは、従来のELGは精度高くマルチパス遅延を追跡す
ることができない。この欠点は、Robert L. Bogusch, Fred W. Guigliano, Denn
is L. Knepp, およびAllen H. Micheletによる"Frequency Selective Propagati
on Effects on Spread Spectrum Receiver Tracking"(スペクトル拡散受信機の
追跡に対する周波数選択伝搬効果)Proceedings of the IEEE, Vol. 69, No. 7,
1981年7月において報告されているが、解決策は与えられていない。
【0011】 ELG手法の代案がBaier et al. "Design study for a CDMA-based third-ge
neration mobile radio system"(CDMAを用いた第3世代移動無線システム の設計研究)IEEE Journal on Selected Areas in Communications, vol. 12, p
p. 733-743, 1994年5月に与えられている。この論文では、チップ期間毎に
ベースバンド信号を2回サンプリングする。遅延の推定はフレーム毎に行なう。
データ依存逆拡散シーケンスおよびマッチド・フィルタ(スライディング相関器
(sliding correlator))を用いてデータを逆拡散する。これによって、Tc/ 2離間した遅延に対応する相関値のシーケンスが得られる。Tcはチップ期間で ある。このシーケンスの大きさを二乗し、次いで他の測定値との平均を取り、推
定遅延パワー・スペクトルを得る。次に、この遅延スペクトルを探索し、最も強
いレイを求める。
【0012】 この手法に伴う懸念の1つは、チップ・パルス形状が非常に広い場合、この手
法は数個のピークを次々に発見するが、実際に対応するレイは1つのみであるこ
とである。この問題は、チップ当たり取り込むサンプル数が多くなる程、顕著と
なる。
【0013】 別の懸念は、経路間干渉であり、これはELG手法でも懸念であった。これは
、実際の遅延には対応しないピークが選択される原因となり得るものである。
【0014】 (発明の概要) 本発明は、直接スペクトル拡散(DS−SS)信号をマルチパス・フェーディ
ング・チャネルにおいて送信する際のマルチパス遅延推定の問題を解決するもの
である。一実施形態では、遅延推定値に関する信号のエンベロープを測定し、新
たな遅延推定値を判定する際に用いる。別の実施形態では、レイの強度順に遅延
推定値を得て、強い方のレイの弱い方のレイに対する影響を差し引く(substrac
t out)。減算手法を繰り返し行って、遅延推定値を更に高精度化することがで きる。また、遅延推定値は、メトリックを最小化または最大化することによって
決定することも可能である。メトリックに基づく手法も、繰り返し行なうことが
できる。即ち、2つのメトリック、最小平均二乗誤差(MMSE)および最尤度
(ML)を考慮するのである。
【0015】 (図面の簡単な説明) 本発明のその他の目的および利点は、以下の好適な実施形態の詳細な説明を、
添付図面と関連付けて読むことによって、当業者には明白となろう。図面におけ
る同様のエレメントは、同様の参照番号によって示すこととした。
【0016】 (発明の詳細な説明) これより、IS−95ダウンリンクのような、パイロット・チャネルに基づく
システムに関連付けて、本発明について説明する。かかるシステムのパイロット
・チャネルは変調されない(unmodulated)。しかしながら、本発明は、変調パ イロット・チャネル、パイロット・シンボルを用いるシステム、またはパイロッ
ト情報を全く用いないシステムのような、その他のシステムにも適用可能である
。また、遅延追跡との関連で本発明を説明する。しかしながら、本発明は、初期
遅延推定にも適用可能であり、この場合更新すべき、以前に推定した遅延はない
【0017】 本発明を採用したDS−SS通信システムを図3に示す。DS−SS送信機3
03は、無線チャネル304を通じてDS−SS信号を送信する。これは、RF
部301およびベースバンド・プロセッサ402で構成された受信機によって受
信される。RF部は、信号を増幅し、濾波し、混合し、典型的に0Hzのベース
バンド周波数に落とす。また、典型的に、信号をサンプリングおよび量子化し、
データ・サンプルを生成する。例示の目的上、チップ期間Tc毎にNサンプルあ ると仮定する。
【0018】 図4にベースバンド・プロセッサ402を詳細に示す。ベースバンド信号は、
遅延探索部421、遅延推定部422およびRAKE受信部423に供給される
。遅延探索部421は、マルチパス遅延の初期の粗い推定を行い、遅延推定部4
22にこれら初期推定値を供給する。RAKE受信機423はある数の復調フィ
ンガを含む。各RAKE受信機フィンガは、チャネル経路の1つと連続的に同期
する必要がある。これが意味するのは、このフィンガにおいて用いられるローカ
ル逆拡散コードとチャネル経路の1つの受信逆拡散コードとの間の不整合はゼロ
に近くなければならないということである。したがって、RAKE受信機には、
当該チャネルのマルチパスの遅延を供給しなければならない。
【0019】 遅延推定部422は、遅延探索部によって供給されたマルチパス遅延推定値の
精度を高め、連続的にこれらの遅延を追跡し、高精度の遅延推定値をRAKE受
信機フィンガに供給する。遅延推定部422は本発明の主題である。
【0020】 提示の目的上、全体として、正確な遅延τ1,τ2,...,τMを有するM本 の経路を備えたマルチパス・フェーディング・チャネルを仮定する。殆どの解決
案では、RAKE受信機は、L個(≦M)の相関器を有し、最も強いL本の経路
を推定すると仮定する。相関器番号lを、チャネル経路番号lに対応する初期推
定遅延τ1,estを割り当てる。ここで、l=1,2,...またはLである。こ の初期割り当ては、図4の遅延探索ブロック421によって行われる。
【0021】 相関器番号lは、τ1,estを中心とした遅延で、ある回数の相関を実行する。 例えば、遅延λ1(n)=τ1,est+n∈においてN+1回の相関を実行すること
ができる。ここで、l=1,2,...,Lであり、∈は図5に示すようにサン
プル期間である。この提示では、Nは偶数であり、nは[−N/2,N/2]の
範囲にあると仮定する。これが意味するのは、N+1回の相関は、推定遅延τ1, est における相関を中心として行われるということである。図5は、L=M=2 およびN=8(即ち、9回の相関)の場合における相関の一例を示す。したがっ
て、相関結果C1(n)は遅延λ1(n)にあり、相関器番号lによって行われる
。つまり、図5における縦の矢印で示すように、(N+1)L個の相関結果が得
られる。これらの相関結果C1(n)を格納し処理する。この文書では、相関結 果を処理し、最も強いL本の経路に対してチャネル遅延τ1の高精度の推定値を 推論するための、本発明の実施形態について説明する。ここで、1≦l≦Lであ
る。あるいは、相関結果を用いて、全てのチャネル遅延τ1に対する高精度の推 定値を求め(1≦l≦M)、最も強いL本の経路に対応するL個の遅延のみを復
調の目的に用いることも可能である。この文書における提示では、最初の事例、
即ち、1≦l≦Lを想定する。
【0022】 第1の好適な実施形態では、エンベロープに基づく推定を用いる。エンベロー
プに基づく推定では、|C1(n)|2の最大のL値を連続的に選択する。その際
、対応する遅延λ1(n)は最小遅延分離だけ分離されているとし、最小遅延は 典型的に1チップ期間Tc程度である。対応する遅延λ1(n)を、τ1,estに対 する新たな推定値として、L個の相関器に割り当てる。
【0023】 図6は、これらの動作を実行するシステムのブロック図を示す。L個のブロッ
ク661からの各ブロックは、遅延λ1(n)においてN+1回の相関を実行し 、結果C1(n)を生成する。これらの相関結果をブロック662に格納する。 一端全ての相関を完了したなら、ブロック663は全ての|C1(n)|2の内最
大のものを選択し(1≦l≦L、および−N/2≦n≦N/2)、最初の(最強
の)遅延推定値τ1,estを、対応するλ1(n)に等しくなるように更新する。ま
た、ブロック663は、λ1(n)の選択した値を中心とするD個の相関を削除 する(即ち、0にセットする)。これによって、次に選択される遅延が少なくと
も最初の遅延よりもD∈/2だけ離れており、したがって遅延推定値が集まるの
を防止することを保証する。例えば、D∈/2の値は、チップ期間、チップ期間
の半分、またはその他の適切な値に等しくなるように選択することができる。ブ
ロック664は、ブロック663において行われるのと同じプロセスを繰り返し
、次の遅延推定値τ2,estを求める。このプロセスは、L番目のブロック665 が推定値τL,estを求めるまで、L回繰り返す。
【0024】 新たな推定値をブロック666にフィードバックし、これらをRAKE受信機
フィンガおよび相関ブロック661に割り当てる。このプロセスは、新たな推定
値を用いて、新たな相関によって連続的に繰り返し、遅延推定値を得ると共に、
マルチパス信号を追跡する。チャネル追跡に悪影響を及ぼす急激な遅延変化を回
避するために、遅延更新期間毎にサイズ∈の1回以上のステップで、新たな遅延
に向けて移動するように既存の遅延を調節することができる。
【0025】 図6において、L個の相関器661のブロックは、必要とされるL(N+1)
回の相関を実行する。各相関器は、単純な積分および減衰相関器とすることがで
きるので、N+1回の相関の内、一度に1つだけを実行すればよい。また、相関
器は、スライディング相関器(sliding correlator)とし、N+1回の相関を更
に高速に行なうことも可能である。最後に、L個の相関器661のブロックは、
単一のスライディング相関器と置き換えることも可能である。これは、最も早く
到達するレイよりもN/2サンプル前から最後に到達するレイよりもN/2サン
プル後までの枠において相関を生成する。この場合、選択デバイス663,66
4および665は、L個の集合の代わりに、恐らくN+1回の相関の不連続な部
分集合で動作する相関の連続集合を有する。単一のスライディング相関器の使用
は、以下の実施形態全てにも同様に適用される。
【0026】 D回の相関をゼロ化することにより、関連するD個の遅延値を検討しなくても
済むという効果がある。代わりの手法があるとすれば、相関値をゼロ化せずに、
相関値の部分集合全体にわたって最も大きな相関値の探索を行なうことであろう
。部分集合は、以前に選択した値を中心とする遅延値を除外する。
【0027】 第2の好適な実施形態は、減算による、エンベロープに基づく推定を用いる。
減算によるエンベロープに基づく推定では、送信信号とローカルPNコードとの
間の相関関数の既知の特性を用いる。相関関数は、チップ・パルス形状自己相関
関数、または集合的に送信および受信フィルタの応答であることが好ましい。ま
た、拡散コードの効果も含むことができる。相関関数は、副情報(side informa
tion)の一形態である。副情報とは、遅延推定プロセスを補佐する情報である。
マルチパス・フェーディング・チャネルでは、チャネル内の各経路は、相関関数
の1つを発生する。全ての経路の相関関数は、互いに干渉し合う。前述のように
、図2は、二経路フェーディング・チャネルにおける相関関数の一例を示す。個
々の経路は各々、単一経路チャネルについて図1に示したものに形状が類似する
、相関関数を発生する。しかしながら、実際には、2本の経路が互いに干渉し合
い,相関関数は図2における破線によって示される。一方の経路の相関関数の形
状が前もって分かっていても、真の相関関数は前もって分からない。何故なら、
これは経路遅延および利得に依存し、これらは前もって分からないからである。
【0028】 本実施形態の目標は、個々のチャネル経路毎の相関関数の形状の知識を利用し
、経路間干渉を除去することである。経路間干渉とは、他の経路、即ち、経路≠
lによって相関器番号lが受ける干渉である。チャネルが1本の経路のみを有し
その利得が1である場合、受信DS−SS信号とローカルPNコードとの間の相
関関数をp(τ)で示すとする。このp(τ)は図1に示し、前もって分かって
いるか、あるいは1本の経路だけがある場合には推定される。
【0029】 この方法における手順は以下の通りである。
【0030】 1.図7を参照すると、ブロック771および772は、図6におけるブロック
661および662と同じ機能を行い、各遅延λ1(n)毎にC1(n)を求める
。しかしながら、D個の相関の削除は行なわない。
【0031】 2.第1実施形態におけると同様、ブロック773は|C1(n)|2の最大、お
よび対応する遅延λ1(n)を求める。この遅延を第1推定値として用い、τ1,e st として示す。対応する相関値をC1,estとして示す。例えば、図5を参照する と、|C1(3)|2が最大である。しがたって、τ1,est=λ1(3)およびC1, est =C1(3)となる。
【0032】 3.この第1推定値が正確であり、これを用いて1本の経路の相関関数の効果を
他の全ての相関結果から減算すると仮定する。つまり、lおよびnの全ての値に
対して計算した全ての相関値C1(n)について、次の減算を行なう。
【0033】
【数1】
【0034】 例えば、第1推定値はC1,est=C1(3)およびτ1,est=λ1(3)の対であっ
たので、lおよびnの全ての値に対して計算した全ての相関値C1(n)から関 数C1(3)p[λ1(n)−λ1(3)]を減算する。このように、そして再度 図2を参照するが、最も強い経路である経路1による相関関数を、破線で示す正
味の相関関数から減算しようとしている訳である。第1推定値が正確である場合
、減算は正確な重みで正確な位置において行われ、残余は経路2の相関関数とな
る。第1推定は最強のパスを用いて行われるので、第1推定値は正しい確率が非
常に高い。
【0035】 4.ブロック774における第1減算の後、ブロック775において、再度最大
の|C1(n)|2を選択し、対応する遅延λ1(n)を求める。例えば、|C2
1)|2が最大であるとする。すると、第2推定値は、τ2,est=λ2(1)であ り、対応する相関結果はC2,est=C2(1)であると言明される。
【0036】 5.次に、ブロック776において、以下の減算を行なう。
【0037】
【数2】
【0038】 この減算は、以下の値全てに対する全ての相関結果C1(n)|old(既に第1減
算が行われている)について行なう。
【0039】
【数3】
【0040】 6.ブロック779において、L個の選択した遅延λ1(n)が新たな推定値λ1 ,est として相関器に割り当てられるまで、ブロック776以降のブロックを用い
てこのプロセスを繰り返す。L本の経路全てを推定した後、新たな相関を用いて
プロセスを継続的に繰り返し、遅延推定を行い、マルチパス信号を追跡する。
【0041】 第3の好適な実施形態は、減算および繰り返しによる、エンベロープに基づく
推定を用いる。この方法では、以前の方法の1つまたは他のいずれかの推定方法
を最初に適用して、L個の遅延全ての初期推定を行なう。しかしながら、これら
の遅延は、ブロック666または779では、未だRAKEフィンガまたは相関
器に割り当てられない。代わりに、元の減算されていない相関結果C1(n)を 更に多くの減算の反復に繰り返し用いて、遅延推定値を改善し、その後これらを
RAKEフィンガおよび相関器に割り当てる。 図8を参照すると、繰り返しプロセスは次の通りである。
【0042】 1.元の減算されていない相関結果C1(n)を全て格納する。これらをC1(n
)|origとして示す。これをブロック881において行なう。ブロック881は
、いずれの遅延推定手法も代表することができる。ブロック882、883,.
.884までの各々において、相関結果C1(n)|origのコピーを送り出して 格納し、各ブロックがそれ自体のコピーを有するようにする。また、前述の方法
(または従来技術の方法)の1つを用いて、1≦l≦Lについて、初期遅延推定
値τ1,estおよび対応する相関結果C1,estを生成する。
【0043】 2.最初にスイッチ885を上位接続に設定し、初期遅延推定値を繰り返しのた
めの開始値としてブロック882,883,...884までに送出する。その
後、スイッチ885を下位位置に設定する。
【0044】 3.L個のブロック882,883,...884までの各々を用いて、1本の
経路に対する遅延を再度推定する。対応する経路番号f(ブロック882におい
てはf=1、またブロック883ではf=2等)を再度推定するために用いる各
ブロック毎に以下の減算を行い、経路番号fの遅延τ1,estを再度推定する。ブ ロック内に格納されている元の相関結果C1(n)|orig全てを用いて、1≦l ≦Lおよび−N/2≦n≦N/2の全値について、減算を行なう。
【0045】
【数4】
【0046】 これは、全てのブロックにおいて同時に行われる。実際には、この減算プロセ
スは、他の経路、即ち、全経路≠fによって生ずる経路fに対する干渉を相殺ま
たは除去する。C1(n)|origの元の減算していない値のコピーも保持する。
【0047】 4.減算後、更新した|C1(n)|new2の最大値を求め、それに対応する遅 延λ1(n)を、τf,estに対する新たな推定として選択する。このプロセスは、
1≦f≦Lの全値について、ブロック882ないし884において行われる。
【0048】 5.新たな推定値はスイッチ885を経由してフィードバックされ、同じ手順を
多数回再度繰り返し、推定を向上させる。減算は、常に、メモリに保持されてい
るC1(n)|origの元の値に対して行われる。 例えば、L=3とし、前述の方法からの推定遅延をτ1,estおよびτ2,estおよ
びτ3,estとする。τ1,estの推定、即ち、f=1を向上させるために、lおよび
nの全値に対する元の相関値C1(n)|orig全てから、C1(n)に以下の減算
を行なう。
【0049】
【数5】
【0050】 このプロセスは、チャネル経路2および3によって生ずる干渉を減算する。次い
で、|C1(n)|new2の最大値を求め、それに対応する遅延λ1(n)をτ1, est に対する新たな推定として選択する。同様の減算は、第2および第3遅延に ついても同時に行われる。新たな遅延推定値は、更なる減算の繰り返しに用い、
推定値を更に改善することができる。
【0051】 本発明の第4の好適な実施形態では、相関値と相関関数p(τ)の加重遅延和
との間の平均二乗誤差のような、メトリックを最小にする遅延を求める。一般に
、メトリックとは、特定の問題に対する異なる解決策に、性能尺度を与える費用
関数(cost function)である。したがって、具体的な性能レベルまたは特性を 満たす解決策を判定するために、メトリックを評価することができる。
【0052】 図9を参照すると、ブロック991および992は、図6のブロック661お
よび662ならびに図7のブロック771および772と同じ機能を行う。L個
の相関器の各々について、相関結果を発生するN+1個の遅延候補がある。した
がって、合計で(N+1)L個の可能な遅延の組み合わせ候補があることになる 。各組み合わせ毎に、ブロック933は、相関値と相関関数の加重遅延和との間
の二乗誤差を表わすメトリックを計算する。ブロック994は最良のメトリック
を格納する。この場合、最小のメトリックである。可能な全ての組み合わせにつ
いてメトリックを計算した後、ブロック994は最小のメトリックおよび対応す
る遅延の組み合わせのみを保持する。これらの遅延をブロック995に送出する
。ブロック995は遅延をRAKE受信機および相関器ブロック991に割り当
て、新たな(N+1)L個の相関を生成する。例えば、L=3と仮定する。目的
は、メトリックJを最小とするj,kおよびmの組み合わせを見つけることであ
る。
【0053】
【数6】
【0054】 ここで、−N/2≦j≦N/2,−N/2≦k≦N/2、および−N/2≦m
≦N/2である。ブロック993において、j,kおよびmの組み合わせ全てに
ついてこのメトリックを計算する。ブロック994は、メトリックを最小にする
j,kおよびmの組み合わせのみを保持する。選択した組み合わせを
【外1】 とすると、ブロック994が生成する遅延推定値は、
【外2】 となる。
【0055】 Lの一般値に対して、前述のメトリックは適切に拡張することができる。尚、
j,kおよびmの各々は−N/2からN/2までの値を取るので、同じメトリッ
クが(N+1)L回計算されることを注記しておく。
【0056】 前述の手法と同様、計算は相関値のL個の可能な不連続な部分集合に対して行
なう必要はない。代わりに、この手法は、連続する相関値のある枠または多数の
枠に対してさえも適用可能である。Kサンプルの単一枠では、L個の遅延のK!
/(L!(K−L)!)個の可能な組み合わせがある。「!」は階乗を表わす(
例えば、4!=4×3×2×1)。複雑度を低下させるためには、別の遅延推定
技法を用いて初期遅延推定値を得て、次いで初期集合に近い遅延のみを考慮する
ことが望ましい場合もある。図10は、前述のプロセスのフロー・チャートを示
す。これは、例えば、図3のベースバンド・プロセッサ402内部、更に特定す
れば図4の遅延推定部422において行なうことができる。図10では、プロセ
スはステップ1000にて開始し、ステップ1002に進む。ステップ1002
において、相関値を生成し格納する。ステップ1002からプロセスはステップ
1004に進み、新たな遅延の組み合わせを選択する。ステップ1004から、
プロセスはステップ1006に進み、選択した遅延の組み合わせに対するメトリ
ックを計算する。ステップ1006から、プロセスはステップ1008に進み、
計算したメトリックが前回に計算し格納したメトリックよりも優れているか否か
について判定を行なう。新たに計算したメトリックの方が格納されているメトリ
ックよりも優れている場合、プロセスはステップ1008からステップ1010
に進み、新たに計算したメトリックおよび対応する遅延の組み合わせを格納する
。ステップ1010から、プロセスはステップ1012に進む。新たに計算した
メトリックの方が格納されているメトリックよりも優れていない場合、プロセス
はステップ1008からステップ1012に進む。ステップ1012において、
最後に計算したメトリックが可能な最後の遅延の組み合わせの候補に対するもの
であったか否かについて判定を行なう。そうでない場合、プロセスはステップ1
004に戻る。そうである場合、プロセスはステップ1012からステップ10
14に進む。ステップ1014において、最良のメトリックに対応する、格納さ
れている遅延の組み合わせをRAKE受信機および相関器ブロック991に割り
当てる。ステップ1014から、プロセスはステップ1002に進み、サイクル
を繰り返す。
【0057】 第5の好適な実施形態では、例えば、MMSE推定を用いて計算を繰り返し実
行することにより、メトリックを計算するために必要な計算量を削減する。この
方法では、図11を参照し、最小化するL個の異なるメトリックを有する。各メ
トリックは、1本の経路の遅延を推定するために用いられる。ブロック1111
および1112は、図9のブロック991および992に対応し、同様の機能を
行なう。ブロック1113は、L個の相関器において、N+1個の遅延に対応し
て、第1メトリックをL(N+1)回適用する(ブロック1111)。ブロック
1114は最良のメトリックおよび対応する遅延を格納する。この遅延は第1推
定値である。プロセスは、各段階毎に異なるメトリックを用いて、ブロック11
15ないし1118をL回繰り返す。
【0058】 例えば、L=3の場合を考える。ブロック1113はfおよびjの値に対応す
る(N+1)L個の組み合わせに対して第1メトリックを評価する。ここで、1
≦f≦Lおよび−N/2≦j≦N/2である。fおよびjのこれらの値を用いて
、可能な全ての遅延λf(j)をくまなく調べ、メトリックを最小化する。
【0059】
【数7】
【0060】 ブロック1114は、このメトリックを最小化するfおよびjの組み合わせを
選択する。選択した組み合わせを
【外3】 とする。これらは第1遅延推定値に対応する。次に、メトリックを拡張し、ブロ
ック1115はhおよびkの値に対してこれを評価する。ここで、第1遅延推定
値に対応の選択した組み合わせを除いて、1≦h≦Lおよび−N/2≦k≦N/
2である。hおよびkのこれらの値を用いて、λh(k)の可能な全ての遅延を くまなく調べ、メトリックを最小化する。
【0061】
【数8】
【0062】 ブロック1116は、このメトリックを最小化するhおよびkの組み合わせを
選択する。選択した組み合わせを
【外4】 とする。これは第2遅延推定値に対応する。次に、メトリックを拡張し、ブロッ
ク1117はsおよびmの値に対してこれを評価する。ここで、前回の遅延推定
値に対応の選択した組み合わせを除いて、1≦s≦Lおよび−N/2≦m≦N/
2である。sおよびmのこれらの値を用いて、λs(m)の可能な全ての遅延を くまなく調べ、メトリックを最小化する。
【0063】
【数9】
【0064】 ブロック1118は、このメトリックを最小化するsおよびmの組み合わせを
選択する。選択した組み合わせを
【外5】 とする。すると、最終的な遅延推定値は、
【外6】 となる。これらの遅延推定値は、ブロック1119によってRAKE受信機およ
び相関器ブロックI11に割り当てられ、新たな相関を生成する。
【0065】 計算の複雑度の低下は、遅延をどのように制限するかに左右される。これまで
の説明では、遅延を同一とすることは認めなかった。この制約があると、計算す
るメトリックの数は次のようになる。
【0066】
【数10】
【0067】 しかしながら、最初のL(N+1)個のメトリックは、次のL(N+1)−1
個のメトリック等よりも単純である。長さN+1のL個の間隔の各々において、
遅延推定値を1つのみとすることを要件とすることにより、更に別の制約も可能
である。この場合、計算するメトリックの数は次の通りである。
【0068】
【数11】
【0069】 この場合も、メトリックは異なる複雑度を有する。尚、メトリック間の共通項を
メモリに格納し、再使用可能であることを注記しておく。また、Lの一般的な値
に対しては、前述のメトリックを適切に拡張する。
【0070】 図12は、前述のプロセスのフロー・チャートを示し、例えば、図3のベース
バンド・プロセッサ402内、更に特定すれば図4の遅延推定器422において
実行することができる。
【0071】 図12において、プロセスはステップ1200において始まり、ステップ12
02に進み、lを0にセットする。lの値は、L個のメトリックの内特定の1つ
を示す。ステップ1202から、プロセスはステップ1204に進み、相関値を
生成して格納する。ステップ1204から、プロセスはステップ1206に進み
、lを増分してL個の内次のメトリックを示す。この場合、lは1に等しくL個
のメトリックの内最初のものを示す。ステップ1206から、プロセスはステッ
プ1208に進み、このメトリックに新たな遅延推定値を選択する。これは、新
たな遅延推定値および以前の遅延推定値によって異なる。ステップ1208から
、プロセスはステップ1210に進み、メトリックを計算する。ステップ121
0から、プロセスはステップ1212に進み、新たに計算したメトリックは直前
に計算したメトリックよりも優れているか否かについて判定を行なう。優れてい
ない場合、プロセスはステップ1216に進む。優れている場合、プロセスはス
テップ1214に進み、最良のメトリックおよび対応する遅延を格納する。ステ
ップ1214から、プロセスはステップ1216に進み、この遅延がメトリック
に可能な最後の遅延か否かについて判定を行なう。そうでない場合、プロセスは
ステップ1208に進み、このメトリックに新たな遅延を選択する。そうである
場合、プロセスはステップ1218に進み、このメトリックがL個のメトリック
の内最後の1つか否かについて判定する。そうでない場合、プロセスはステップ
1206に進み、lを増分して次のメトリックを選択する。そうである場合、プ
ロセスはステップ1220に進み、L個の格納した遅延推定値、即ち、L個のメ
トリックの各々に対する最良の遅延をRAKE受信機および相関器に割り当てる
。ステップ1220から、プロセスはステップ1202に進み、繰り返す。
【0072】 図9ないし図12について説明する際に、MMSEメトリックを用いた。代わ
りに、受信サンプルが与えられ、ノイズ(干渉および熱ノイズ)がガウス型であ
ると仮定すると、最尤推定を用いて、最も確度が高い遅延値を求めることも可能
である。要するに、受信データの対数確度関数(loglikelihood function)を最
大化する。この手法の副産物に、最尤(ML)チャネル係数推定値が含まれ、こ
れを用いてチャネル係数推定器を初期化することができる。
【0073】 この信号モデルを図13に示す。チャネルを推定するために用いる信号がデー
タ変調a(k)を有するという一般的な事例を示す。尚、a(k)はパイロット
・チャネルまたはパイロット・シンボルには既知であり、一方a(k)はデータ
・チャネルに対して検出する必要がある。経残存処理技法(per survivor proce
ssing technique)を用いることができるので、データ・チャネルに対して、a (k)を仮定する。拡散シーケンスをpk(n)で示し、チップ・パルス形状を f(t)で示し、ベースバンド等価送信波形をu(t)で示す。媒体は、遅延d j および係数cjによって、レイまたは分解可能なマルチパス(resolvable multi
path)の有限集合としてモデル化する。ノイズをw(t)で示し、受信信号をy
(t)で示す。
【0074】 図13の信号モデルに示すように、データ変調a(k)を有する情報源は、ブ
ロック1302において与えられ、ブロック1304において拡散シーケンスp k (n)によって拡散され、次いでブロック1306に供給される。ブロック1 306において、パルス形状f(t)を用いて拡散信号を処理し、ベースバンド
等価送信波形u(t)を発生し、伝送媒体1308を通じて送信する。伝送媒体
は、遅延djおよび係数cjによって、前述のようにモデル化する。ステップ13
10においてノイズw(t)を信号に導入し、最後に信号はブロック1312に
おいて受信機によって受信される。
【0075】 K個のシンボル値に対応するデータを用いて遅延(典型的にK=1)を推定ま
たは更新すると仮定する。確度を最大化することは、以下の対数確度関数を最大
化することと等価である。
【0076】
【数12】 ここで、
【0077】
【数13】
【0078】 ここで、Ncはシンボル当たりのチップ数である。このコスト関数即ちメトリッ クは、以下のように仮定することにより、ベースバンド・プロセッサに得られる
量に関して表わすことができる。
【0079】 1.RFおよび恐らくベースバンド部における濾波が、パルス形状f(t)に一
致する濾波と非常に近似する。
【0080】 2.逆拡散を拡散シーケンスpk(n)に一致させる。
【0081】 遅延の推定は、逆拡散値xk(t)を基準とし、tは例えばチップ期間当たり 8回サンプリングされる。これらの拡散値を得るには、ベースバンド・サンプル
r(n)を拡散コードpk *(n)の共役と相関付ける。即ち、
【0082】
【数14】
【0083】 上述の仮定の下で、先に示したメトリックは次のメトリックと等価であること
を示すことができる。
【0084】
【数15】
【0085】 ここで、チャネル係数推定値は、遅延推定値とパルス形状自己相関関数rff(τ
)の関数である。即ち、
【0086】
【数16】 ここで、
【0087】
【数17】
【0088】
【数18】
【0089】
【数19】
【0090】 このように、遅延推定値の候補について検討する。各候補集合毎に、チャネル
係数推定値を決定し、メトリックを評価する。メトリックを最大化する推定値の
候補が、推定遅延となる。これを図9および図10に示すが、メトリックはML
メトリックであることを除く。
【0091】 他の形態のメトリックも可能である。例えば、チャネル係数推定式をメトリッ
ク式に代入し、相関値およびパルス形状自己相関関数のみに依存するメトリック
を得ることも可能である。また、パルス形状自己相関関数を予め計算してメモリ
に格納しておくことも可能である。
【0092】 実際には、他の手法によって、粗い遅延推定値即ち初期の遅延推定値を得るこ
とができる。次いで、初期推定値に関して探索し、考慮する候補が多くなり過ぎ
ないようにして、遅延推定値の候補を形成することができる。
【0093】 最適ではない繰り返し型の変形として、
【外7】 が経路を1本しか含まないと仮定することが上げられる。メトリックを最小化す
ることにより、その経路の遅延を推定する。これは、本質的に、ピーク相関を求
めるタスクとなる。次に、第1推定遅延を固定し、
【外8】 が2本の経路を含み、第1経路は既に推定され、更に第2の未知の遅延を含むと
仮定する。第1経路の推定遅延に設定した第1遅延を有するが第2遅延の経路は
変動する、集合の候補を検討する。メトリックを最小化する第2経路の遅延は、
第2経路の推定遅延を与える。このプロセスを、更なる遅延推定のために繰り返
す。一旦この最適でない手法が完了したなら、第1の推定値集合に近い遅延集合
の候補を考慮することにより、最適な手法を実行することができる。これを図1
1および図12に示すが、代わりにMLメトリックを用いることを除く。
【0094】 また、本発明はダイバシティ・アンテナ、整相アレイ、および可能性としてビ
ーム形成を用いた、マルチ・アンテナ受信にも適用可能である。遅延推定は、M
個の入力チャネルの各々に対して行なう。各チャネルがL個のフィンガを有する
か、あるいはLM個のフィンガを自由にチャネル間で割り当てる。信号強度選択
だけでなく、同時MLまたはMMSEメトリックも使用可能である。
【0095】 この明細書では、本発明の原理、好適な実施形態および動作モードについて説
明した。しかしながら、保護対象として意図する本発明は、ここに開示した特定
的な実施形態に限定して解釈すべきではない。ここに記載した実施形態は、限定
ではなく例示と見なすべきである。本発明の精神から逸脱することなく、他の者
によって変形や変更も可能であり、更に同等物を採用することも可能である。例
えば、MLまたはMMSE以外のメトリックを用いてマルチパス遅延を推定する
ことも可能である。したがって、特許請求の範囲に規定した本発明の精神および
範囲に該当するような全ての変形、変更および等価物は、特許請求の範囲に包含
されることを明示的に意図するものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 単一経路チャネルに対応する相関関数を示す図。
【図2】 二重経路フェーディング・チャネルに対応する相関関数を示す図。
【図3】 本発明による直接スペクトル拡散通信システムのブロック図。
【図4】 図3のベースバンド・プロセッサを更に詳細に示すブロック図。
【図5】 本発明の一実施形態における2つの相関器の相関結果を示す図。
【図6】 本発明にしたがって、エンベロープに基づく推定を行なうシステムのブロック
図。
【図7】 本発明にしたがって、減算を伴う、エンベロープに基づく推定を行なうシステ
ムのブロック図。
【図8】 本発明による、減算および繰り返しを伴う、エンベロープに基づく推定を行な
うシステムのブロック図。
【図9】 本発明にしたがって、メトリックに基づく遅延推定を行なうシステムのブロッ
ク図。
【図10】 本発明にしたがって、メトリックに基づく遅延推定を行なうプロセスを示す図
【図11】 本発明にしたがって、繰り返しメトリックに基づく遅延推定を行なうシステム
のブロック図。
【図12】 本発明にしたがって、繰り返しメトリックに基づく遅延推定を行なうプロセス
の図。
【図13】 本発明による最尤推定システムのブロック図信号モデル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ラメシュ、ラジャラム アメリカ合衆国 ノースカロライナ、ケア リー、 ダントン ドライブ 403 (72)発明者 チェンナケシュ、サンディープ アメリカ合衆国 ノースカロライナ、ケア リー、 グレン アベイ ドライブ 311 Fターム(参考) 5K022 EE01 EE31 5K067 AA02 BB04 CC10 CC24 EE02 EE10

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延推定装置であって、 複数の遅延値に対応する相関値を発生する手段と、 第1の最大相関値を計算する手段と、 前記最大相関値に関連する遅延値を用いて、第1遅延推定値を生成する手段と
    、 少なくとも1つの相関値を変更することによって前記相関値を処理し、処理済
    み相関値を生成する手段と、 最大処理済み相関値を計算する手段と、 前記最大処理済み相関値に関連する遅延を用いて第2遅延推定値を生成する手
    段と、 からなる遅延推定装置。
  2. 【請求項2】 前記発生手段は、遅延推定値を含む間隔以内の遅延値のみに
    対して相関値を生成する請求項1記載の遅延推定装置。
  3. 【請求項3】 前記発生手段は、連続集合内にある遅延値に対して相関値を
    生成する請求項1記載の遅延推定装置。
  4. 【請求項4】 前記処理手段は、少なくとも1つの相関値を0に設定するこ
    とによって、これを変更する請求項1記載の遅延推定装置。
  5. 【請求項5】 前記処理手段は、前記最大相関値に関連する前記遅延値に関
    連する成分を減算することによって、少なくとも1つの相関値を変更する請求項
    1記載の遅延推定装置。
  6. 【請求項6】 相関値および副情報を用いて減算を行なう請求項5記載の遅
    延推定装置。
  7. 【請求項7】 前記副情報はチップ・パルス形状に関係する請求項6記載の
    遅延推定装置。
  8. 【請求項8】 前記副情報は拡散シーケンスに関係する請求項6記載の遅延
    推定装置。
  9. 【請求項9】 遅延推定装置であって、 複数の遅延値に対応する相関値を発生する手段と、 第1の最大相関値および該第1の最大相関値に関連する第1遅延値を計算する
    手段と、 前記第1遅延値を用いて第1遅延推定値を生成する手段と、 前記相関値の部分集合から第2の最大相関値を計算し、関連する第2遅延値を
    生成する手段と、 前記第2遅延値を用いて第2遅延推定値を生成する手段と、 からなる遅延推定装置。
  10. 【請求項10】 受信機であって、 複数の遅延値に対応する相関値を発生し、第1の最大相関値を計算し、前記第
    1の最大相関値に関連する遅延を用いて第1遅延推定値を生成し、少なくとも1
    つの相関値を変更することによって相関値を処理し処理済み相関値を生成し、最
    大処理済み相関値を計算し、前記最大処理済み相関値に関連する遅延を用いて第
    2遅延推定値を生成することによって遅延推定値を与える信号遅延推定手段と、 前記第1および第2遅延推定値を用いて情報シンボルを検出するデータ検出手
    段と、 からなる受信機。
  11. 【請求項11】 遅延推定方法であって、 複数の遅延値に対応する相関値を発生するステップと、 最大相関値を選択するステップと、 前記最大相関値に対応する遅延を用いて第1遅延推定値を生成するステップと
    、 少なくとも1つの相関値を変更することによって前記相関値を処理し、処理済
    み相関値を生成するステップと、 最大処理済み相関値を選択するステップと、 前記最大処理済み相関値に関連する遅延を用いて、第2遅延推定値を生成する
    ステップと、 からなる遅延推定方法。
  12. 【請求項12】 前記処理ステップは、少なくとも1つの相関値を0に設定
    することによってこれを変更することを含む請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記処理するステップは、前記最大相関値に関連する前記
    遅延に関連する成分を減算することにより少なくとも1つの相関値を変更するこ
    とを含む請求項11記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記減算は既知の相関関数を用いる請求項13記載の方法
  15. 【請求項15】 前記選択するステップ、更新するステップおよび処理する
    ステップは、所定数の遅延推定値を更新し終えるまで繰り返す請求項11記載の
    方法。
  16. 【請求項16】 前記繰り返すステップは、レイの強度順に実行する請求項
    15記載の方法。
  17. 【請求項17】 遅延推定装置であって、 1組の遅延推定値を生成する手段と、 複数の遅延値に対応する相関値を発生する手段と、 前記1組の遅延推定値に応じて前記相関値を変更することにより前記相関値を
    処理し、処理済み補正値を生成する手段と、 前記処理済み相関値を用いて前記遅延推定値を改善する手段と、 からなる遅延推定装置。
  18. 【請求項18】 少なくとも1つの遅延を推定する方法であって、 1組の遅延推定値を生成するステップと、 複数の遅延値に対応する相関値を発生するステップと、 前記1組の遅延推定値に応じて前記相関値を変更することにより、前記相関値
    を処理し、処理済み相関値を生成するステップと、 前記処理済み相関値を用いて前記遅延推定値を改善するステップと、 からなることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 更に、前記処理するステップおよび改善するステップを繰
    り返すことを含む請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 更に、複数の遅延推定値の各々を改善し終えるまで、前記
    処理するステップおよび改善するステップを繰り返すことを含む請求項18記載
    の方法。
  21. 【請求項21】 前記処理するステップは、前記1組の遅延推定値における
    1つの遅延に関連する少なくとも1つの成分を減算することによって、少なくと
    も1つの相関値を変更することを含む請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】 遅延推定装置であって、 複数の遅延において相関値を発生する手段と、 複数の遅延推定値集合候補を生成する手段と、 各遅延推定値集合候補に関連するメトリックを計算する手段と、 前記計算したメトリックを用いて、前記複数の遅延推定値集合候補の中から遅
    延推定値集合を選択する手段と、 前記選択した遅延推定値集合を用いて、複数の遅延推定値を生成する手段と、 からなる遅延推定装置。
  23. 【請求項23】 少なくとも1つの初期遅延推定値近傍の遅延についてのみ
    相関値を発生する請求項22記載の遅延推定装置。
  24. 【請求項24】 各メトリックは、前記相関値と、前記複数の遅延推定値候
    補のいくつかを用いて遅延した相関関数の加重和との間の二乗誤差を表わす、 請求項22記載の遅延推定装置。
  25. 【請求項25】 各メトリックは最尤推定メトリックである請求項22記載
    の遅延推定装置。
  26. 【請求項26】 各メトリックは、前記遅延推定値集合候補の1つにおける
    遅延推定値候補に関連する相関値を用いる請求項22記載の遅延推定装置。
  27. 【請求項27】 各メトリックはチャネル係数推定値を用いる請求項22記
    載の遅延推定装置。
  28. 【請求項28】 各メトリックはパルス形状情報を用いる請求項22記載の
    遅延推定装置。
  29. 【請求項29】 少なくとも1つの遅延を推定する方法であって、 複数の遅延において相関値を発生するステップと、 複数の遅延推定値集合候補を生成するステップと、 各遅延推定値候補に関連するメトリックを計算し、計算結果を生成するステッ
    プと、 前記計算結果の1つを選択するステップと、 前記選択した計算結果に対応する前記遅延推定値集合候補を用いて、複数の遅
    延推定値を生成するステップと、 からなる方法。
  30. 【請求項30】 各メトリックは、前記相関値と、前記複数の遅延推定値候
    補のいくつかを用いて遅延した相関関数の加重和との間の二乗誤差を表わす、 請求項29記載の方法。
  31. 【請求項31】 各メトリックは、前記遅延推定値集合候補の1つにおける
    遅延推定値候補に関連する相関値を用いて計算する請求項29記載の方法。
  32. 【請求項32】 各メトリックは、チャネル係数推定値を用いて計算する請
    求項29記載の方法。
  33. 【請求項33】 各メトリックは、パルス形状情報を用いて計算する請求項
    29記載の方法。
  34. 【請求項34】 遅延推定装置であって、 複数の遅延において相関値を発生する手段と、 第1遅延推定値候補を生成する手段と、 前記第1遅延推定値候補に関連する第1メトリック集合を計算する手段と、 前記第1メトリクス集合から最良のメトリックを選択し、第1遅延推定値を生
    成する手段と、 第2遅延推定値候補を生成する手段と、 前記第2遅延推定値候補に関連する第2メトリック集合を計算する手段と、 前記第2メトリクス集合から最良メトリックを選択し、第2遅延推定値を生成
    する手段と、 からなる遅延推定装置。
  35. 【請求項35】 前記メトリックは、前記相関値と、前記複数の遅延推定値
    のいくつかを用いて遅延した相関関数の加重和との間の二乗誤差を表わす請求項
    34記載の遅延推定装置。
  36. 【請求項36】 前記メトリックは最尤推定メトリックを表わす請求項34
    記載の遅延推定装置。
  37. 【請求項37】 各メトリック集合は、前記遅延推定値集合候補の1つにお
    ける遅延推定値候補に関連する相関値を用いて計算する請求項34記載の方法。
  38. 【請求項38】 各メトリック集合は、チャネル係数推定値を用いて計算す
    る請求項34記載の方法。
  39. 【請求項39】 各メトリック集合は、パルス形状情報を用いて計算する請
    求項34記載の方法。
  40. 【請求項40】 少なくとも1つの遅延を推定する方法であって、 複数の遅延において相関値を発生するステップと、 複数の第1遅延推定値候補を生成するステップと、 前記第1遅延推定値候補に関連する第1メトリック集合を計算し、第1計算結
    果を生成するステップと、 前記第1計算結果に基づいて第1遅延推定値を生成するステップと。 複数の第2遅延推定値候補を生成するステップと、 前記第2遅延推定値候補に関連する第2メトリック集合を計算し、第2計算結
    果を生成するステップと、 前記第2計算結果に基づいて第2遅延推定値を生成するステップと、 からなる方法。
  41. 【請求項41】 前記メトリックは、前記相関値と、前記複数の遅延推定値
    候補のいくつかを用いて遅延した相関関数の加重和との間の二乗誤差を表わす請
    求項40記載の方法。
  42. 【請求項42】 各メトリック集合は、前記遅延推定値集合候補の1つにお
    ける遅延推定値候補に関連する相関値を用いて計算する請求項40記載の方法。
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