JP2001351702A - シート状コネクターおよびその製造方法並びに電気的検査装置 - Google Patents

シート状コネクターおよびその製造方法並びに電気的検査装置

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JP2001351702A JP2000174116A JP2000174116A JP2001351702A JP 2001351702 A JP2001351702 A JP 2001351702A JP 2000174116 A JP2000174116 A JP 2000174116A JP 2000174116 A JP2000174116 A JP 2000174116A JP 2001351702 A JP2001351702 A JP 2001351702A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的に接続されるべき接続対象体について
十分に信頼性の高い電気的接続を確実に達成することが
できるシート状コネクターおよびその製造方法並びに検
査対象である回路装置の電気的動作検査を高い信頼性を
もって実施することができる電気的検査装置を提供する
こと。 【解決手段】 シート状コネクターは、絶縁性シート
と、この絶縁性シートの厚み方向に伸びる複数の貫通孔
内に配置された、各々導電路を形成する複数の可動導体
とよりなる複合導電性シートと、この複合導電性シート
の上面に設けられた、厚み方向に導電性を示す上面側異
方導電性エラストマーシートとよりなり、複合導電性シ
ートにおける可動導体の各々が、前記貫通孔において絶
縁性シートに対してその厚み方向に移動可能に支持され
ている。電気的検査装置は、このようなシート状コネク
ターを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート状コネクタ
ーおよびその製造方法、並びに電気的検査装置に関し、
更に詳しくは、例えば電子部品などの回路装置相互間の
電気的接続や、プリント回路基板、半導体集積回路など
の回路装置の検査装置におけるコネクターとして好まし
く用いられるシート状コネクターおよびその製造方法、
並びにこれを用いた電気的検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、機器の小型化、高性能化に伴
い、当該機器に用いられる半導体回路基板などの回路装
置においては、電極数は増加し、その電極間のピッチも
微細化する傾向にある。そして、このような回路装置の
電気的動作検査などにおいては、正確かつ確実な電気的
接続が必要になってきている。
【0003】現在、例えばプリント回路基板や半導体集
積回路などの回路装置の電気的動作検査においては、検
査対象である回路装置の下面に形成された被検査電極
と、検査治具の接続電極との電気的な接続を達成するた
めに、当該回路装置と検査治具との間にシート状コネク
ターを介在させることが行われている。かかるシート状
コネクターとしては、柔軟性を有する絶縁性シート基体
に、その上面上に配置される回路装置の被検査電極に対
応して位置するよう、厚さ方向に貫通して伸びる導電路
が形成されてなる異方導電性シートなどが知られてい
る。
【0004】図20は、回路装置の電気的動作検査を行
うために、異方導電性シートをそのままコネクターとし
て用いた場合における、回路装置の被検査電極と検査治
具の接続電極との接触状態を示す説明用断面図である。
この例における異方導電性シート80は、回路装置88
の被検査電極89のパターンに対応して各々厚さ方向に
伸びる複数の導電路形成部81と、これらの導電路形成
部81を相互に絶縁する弾性体よりなる絶縁部82とに
より構成されており、導電路形成部81の各々が絶縁部
82と同一の厚さを有し、その上面および下面は全体に
平坦なものである。
【0005】このような異方導電性シート80に対し、
その下面側には、検査治具85が配置されてその接続電
極86が、対応する導電路形成部81に電気的に接続さ
れた状態とされると共に、上面側には、下面に多数の被
検査電極89が形成された検査対象である回路装置88
が配置される。そして、回路装置88の被検査電極89
が、異方導電性シート80の導電路形成部81に一致す
るよう位置合わせされた状態で、当該回路装置88を下
方に押圧することにより、その被検査電極89と検査治
具85の接続電極86とが導電路形成部81を介して電
気的に接続された状態が実現され、これにより、当該回
路装置88の電気的動作検査が行われる。
【0006】しかしながら、通常、回路装置88には反
りがあり、しかも個々の被検査電極89には高さのバラ
ツキがあってすべての被検査電極89の表面の高さレベ
ルが均一となっているものではない。また、検査治具8
5についても、その接続電極86の表面の高さレベルは
厳密に均一なものではない。従って、このような異方導
電性シート80のみからなるコネクターにおいては、押
圧力が大きくてもすべての被検査電極89について一斉
に十分な電気的接続を達成することができない場合が生
じ、押圧力が小さい場合にはその傾向が顕著である。こ
のような問題に対して、例えば異方導電性シート80の
厚みを大きくすれば、回路装置88の被検査電極89の
表面の高さレベルの不均一性をある程度吸収させること
が可能であるが、この場合には、導電路形成部81にお
ける抵抗値が大きいものとなるため感度が低下してしま
い、十分な導電性が得られなくなる。
【0007】一方、図21に示すように、絶縁性シート
基体93と、各々この絶縁性シート基体93の厚み方向
に貫通して伸びるよう固定的に形成された複数の金属部
94とからなるコアシート91の両面に、厚み方向に導
電性を示す異方導電性エラストマー層92、92が一体
的に設けられてなる異方導電性シート90が知られてい
る(特開平11−273772号公報参照)。
【0008】しかしながら、このような異方導電性シー
ト90においては、コアシート91における金属部94
によって、異方導電性エラストマー層92、92の各々
の変形量が個々に制限されるので、その一面に対する高
さレベルの不均一性に対して、他面側の異方導電性エラ
ストマー層は有効な凹凸吸収性を発揮するものではな
く、結局、大きな凹凸吸収性を得ながら回路装置のすべ
ての被検査電極について一斉に十分な電気的接続状態を
得ることが困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
異方導電性エラストマーシートを有してなり、作用され
る押圧力が小さい場合にも、電気的に接続されるべき接
続対象体について十分に信頼性の高い電気的接続を確実
に達成することができるシート状コネクターを提供する
ことにある。本発明の他の目的は、上記のようなシート
状コネクターを有利に製造することができる方法を提供
することにある。本発明の更に他の目的は、検査対象で
ある回路装置の電気的動作検査を高い信頼性をもって実
施することができる電気的検査装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のシート状コネク
ターは、絶縁性シートと、この絶縁性シートの厚み方向
に伸びる複数の貫通孔内に配置された、各々導電路を形
成する複数の可動導体とよりなる複合導電性シートと、
この複合導電性シートの上面に設けられた、厚み方向に
導電性を示す上面側異方導電性エラストマーシートとよ
りなるシート状コネクターであって、複合導電性シート
における可動導体の各々が、前記貫通孔において絶縁性
シートに対してその厚み方向に移動可能に支持されてい
ることを特徴とする。
【0011】上記のシート状コネクターにおいては、上
面側異方導電性エラストマーシートが複合導電性シート
の上面に一体に固着されていることが好ましい。また、
複合導電性シートにおける絶縁性シートは、その厚みが
20〜1000μmであることが好ましい。また、複合
導電性シートにおける可動導体は、その厚みが絶縁性シ
ートより5〜300μm大きいことが好ましい。また、
複合導電性シートにおける可動導体は、押圧力が作用さ
れていない状態において、絶縁性シートの下面から突出
する突出部が形成されていることが好ましい。また、複
合導電性シートの絶縁性シートにおける貫通孔は、その
形状が上方に向かって広がるテーパー状であって、可動
導体がその斜面によって支持されていることが好まし
い。また、複合導電性シートにおける可動導体が、磁性
を示す金属材料よりなることが好ましい。
【0012】また、上記のシート状コネクターにおいて
は、複合導電性シートの下面に、厚み方向に導電性を示
す下面側異方導電性エラストマーシートが設けられた構
成とすることができ、この場合には、下面側異方導電性
エラストマーシートが複合導電性シートの下面に一体に
固着されていることが好ましい。また、上面側異方導電
性エラストマーシートの厚みが下面側異方導電性エラス
トマーシートより大きいことが好ましい。また、上面側
異方導電性エラストマーシートの硬度が下面側異方導電
性エラストマーシートより小さいことが好ましい。
【0013】本発明のシート状コネクターの製造方法
は、複数の貫通孔を有する絶縁性シートの当該各貫通孔
内に金属体が一体的に充填されてなる複合導電性シート
材を形成する工程と、この複合導電性シート材の上面に
上面側異方導電性エラストマーシートを設ける工程と、
前記金属体を絶縁性シートから分離させ、これにより、
絶縁性シートに対してその厚み方向に移動可能に支持さ
れた可動導体を形成する工程とを有することを特徴とす
る。
【0014】また、本発明のシート状コネクターの製造
方法は、絶縁性シート材料の下面に突出部形成用補助層
が積層されてなる複合導電性シート形成材料に、レーザ
ー加工により厚み方向の全体に伸びる貫通孔を形成し、
この貫通孔内に金属体を充填し、前記突出部形成用補助
層を除去することにより、複合導電性シート材を形成す
る工程と、この複合導電性シート材の上面に上面側異方
導電性エラストマーシートを設ける工程と、前記金属体
を、絶縁性シートの厚み方向に押圧することにより絶縁
性シートから分離させ、これにより、絶縁性シートに対
してその厚み方向に移動可能に支持された可動導体を形
成する工程とを有することを特徴とする。
【0015】また、本発明のシート状コネクターの製造
方法は、絶縁性シート材料にレーザー加工により厚み方
向に伸びる貫通孔を形成し、この貫通孔内に金属体主体
部を形成し、絶縁性シート材料の下面に金属箔を設け、
この金属箔をエッチングすることにより、前記金属体主
体部に接する領域の金属箔部分を残留させて、前記金属
体主体部と残留金属箔部分との積層体からなる金属体を
形成することにより、複合導電性シート材を形成する工
程と、この複合導電性シート材の上面に上面側異方導電
性エラストマーシートを設ける工程と、前記金属体を、
絶縁性シートの厚み方向に押圧することにより絶縁性シ
ートから分離させ、これにより、絶縁性シートに対して
その厚み方向に移動可能に支持された可動導体を形成す
る工程とを有することを特徴とする。
【0016】上記のシート状コネクターの製造方法にお
いては、硬化されて弾性高分子物質となる高分子形成材
料中に磁性を示す導電性粒子が含有されてなるシート成
形材料層を形成し、このシート成形材料層に対して、平
行磁場を当該シート成形材料層の厚み方向に作用させる
と共に、当該シート成形材料層を硬化処理することによ
り、複合導電性シート材の上面に一体に固着された状態
の上面側異方導電性エラストマーシートが形成されるこ
とが好ましい。
【0017】本発明の電気的検査装置は、検査治具と、
この検査治具における多数の検査用接続電極が設けられ
た検査領域に、上記に記載のシート状コネクターが配置
されてなり、当該シート状コネクターの複合導電性シー
トには、その上面に配置される検査対象の被検査電極の
位置に対応して可動導体が絶縁性シートに対してその厚
み方向に移動可能に支持されていることを特徴とする。
【0018】
【作用】上記のシート状コネクターによれば、押圧され
て使用されることにより、複合導電性シートにおける可
動導体の各々が、接続対象体の表面の個々の個所におけ
る高さ位置に応じた変位量で各々独立して絶縁性シート
の厚み方向に移動することができるので、両面に配置さ
れる接続対象体の表面における高さレベルの不均一性に
対して大きな凹凸吸収性が得られると共に、全体におい
て高い感度状態が得られる。従って、接続対象体の表面
における高さレベルに相当に大きな不均一性があって
も、低い押圧力で接続対象体の表面におけるすべての個
所について信頼性の高い電気的接続を確実に達成するこ
とができる。
【0019】特に、複合導電性シートの両面に異方導電
性エラストマーシートが設けられてなるシート状コネク
ターによれば、押圧されたときに、上面側異方導電性エ
ラストマーシートおよび下面側異方導電性エラストマー
シートが共に圧縮変形されるため、その結果として接続
対象体の表面における高さレベルの不均一性に対して一
層大きな凹凸吸収性が得られると共に、上面側異方導電
性エラストマーシートおよび下面側異方導電性エラスト
マーシートは、別個の異方導電性エラストマーシートで
あるので、全体において十分に高い感度状態が確実に得
られる。
【0020】本発明のシート状コネクターの製造方法に
よれば、可動導体を有する複合導電性シートを容易に製
造することができるので、上記のようなシート状コネク
ターを有利に製造することができる。
【0021】本発明の電気的検査装置によれば、上記の
シート状コネクターを備えてなることにより、検査対象
である回路装置の電気的動作検査を、高い信頼性をもっ
て実施することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシート状コネクタ
ーの実施の形態について、回路装置の電気的検査を行う
場合について具体的に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1は、本発明の第1の実施の形
態に係るシート状コネクターの構成を示す説明用断面図
である。このシート状コネクター10は、複合導電性シ
ート11と、この複合導電性シート11の上面に設けら
れた、厚み方向に導電性を示す上面側異方導電性エラス
トマーシート12により構成されている。
【0023】複合導電性シート11は、検査対象となる
回路装置の被検査電極に対応した位置において、各々厚
み方向に伸び、上方に向かって広がるテーパー状の複数
の貫通孔13が形成された絶縁性シート14と、これら
の貫通孔13内に移動可能に支持された、各々導電路を
形成する円錐台状の複数の、例えば金属体よりなる可動
導体15とにより構成されている。
【0024】絶縁性シート14は、絶縁性を有する弾性
高分子物質あるいは剛性高分子物質により構成される。
弾性高分子物質としては、例えばポリブタジエンゴム、
天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン
共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体
ゴムなどの共役ジエン系ゴムおよびこれらの水素添加
物、スチレン−ブタジエン−ジエンブロック共重合体ゴ
ム、スチレン−イソプレンブロック共重合体などのブロ
ック共重合体ゴムおよびこれらの水素添加物、クロロプ
レン、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、エピクロル
ヒドリンゴム、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
ゴムなどを挙げることができる。また、剛性高分子物質
としては、例えば、ポリイミド、エポキシ樹脂などの熱
硬化性樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル、塩化ビニル樹
脂、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリブタジエン、
ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファイ
ド、ポリアミド、ポリオキシメチレン、液晶ポリマーな
どの熱可塑性樹脂などを挙げることができる。これらの
中でも、剛性高分子物質を用いることが好ましく、さら
に、優れた耐熱性および寸法安定性が得られることか
ら、熱硬化性樹脂を用いることが好ましく、特にポリイ
ミドを用いることが好ましい。
【0025】絶縁性シート14の厚みは、例えば20〜
1000μmであることが好ましく、より好ましくは3
0〜200μm、特に好ましくは40〜150μmであ
る。この範囲内であることにより、配置ピッチが極めて
小さい電極に対して接続する場合であっても、小さい押
圧力で可動導体を機能させることができる。
【0026】可動導体15の各々は、絶縁性シート14
とは分離されて貫通孔13のテーパー形状に係る斜面と
上面側異方導電性エラストマーシート12とにより支持
されており、これにより、絶縁性シート14に対してそ
の厚み方向(図の上方)に可動とされている。
【0027】可動導体15の各々には、押圧力が作用さ
れていない状態において、その下端部が絶縁性シート1
4の下面から突出する突出部15Aが形成されている。
これにより、可動導体15の高さhは、絶縁性シート1
4の厚みdより例えば20μm以上、より好ましくは4
0μm以上大きいものとされている。可動導体15の高
さhと絶縁性シート14の厚みdとの差(h−d)が2
0μm以上であることにより、所期の凹凸吸収性を確実
に得ることができる。
【0028】可動導体15を構成する材料としては、あ
る程度以上の硬度を有する導電体であればよく、例えば
ニッケル、鉄、コバルト、銅、金、銀、アルミニウムな
どの金属またはこれらの合金、導電ペーストなどを用い
ることができ、実際上は金属を用いることが好ましい。
可動導体15がニッケル、鉄、コバルトなどの磁性を示
す金属により形成されている場合には、後述するよう
に、複合導電性シート11の上面に上面側異方導電性エ
ラストマーシート12を形成する際に、磁場を作用させ
てシート形成材料層中に含まれる磁性を示す金属粒子を
シート基体の厚み方向に並ぶよう配向させることが容易
となる。可動導体15は、後述するように、メッキ法な
どにより好ましく形成することができるが、別途製造さ
れたものを配置することも可能である。
【0029】上面側異方導電性エラストマーシート12
は、複合導電性シート11の上面側、すなわち、前記可
動導体15が移動する前方に位置する側に、好ましくは
一体的に固着した状態で設けられる。この上面側異方導
電性エラストマーシート12は、絶縁性の弾性高分子物
質よりなるシート基体16中に、導電性粒子が当該シー
ト基体16全体においてその厚み方向に並ぶよう配向し
た状態で含有されて構成されており、この導電性粒子の
連鎖によって導電路が形成される。
【0030】導電性粒子としては、例えばニッケル、
鉄、コバルトなどの磁性を示す金属粒子もしくはこれら
の合金の粒子またはこれらの金属を含有する粒子、また
はこれらの粒子を芯粒子とし、当該芯粒子の表面に金、
銀、パラジウム、ロジウムなどの導電性の良好な金属の
メッキを施したもの、あるいは非磁性金属粒子もしくは
ガラスビーズなどの無機質粒子またはポリマー粒子を芯
粒子とし、当該芯粒子の表面に、ニッケル、コバルトな
どの導電性磁性体のメッキを施したものなどが挙げられ
る。これらの中では、ニッケル粒子を芯粒子とし、その
表面に金や銀などの導電性の良好な金属のメッキを施し
たものを用いることが好ましい。
【0031】シート基体16を構成する絶縁性の弾性高
分子物質としては、架橋構造を有するものが好ましい。
架橋構造を有する高分子物質を得るために用いることの
できる高分子物質用材料としては、種々のものを用いる
ことができ、その具体例としては、ポリブタジエンゴ
ム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジ
エン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重
合体ゴムなどの共役ジエン系ゴムおよびこれらの水素添
加物、スチレン−ブタジエンブロック共重合体ゴムなど
のブロック共重合体ゴムおよびこれらの水素添加物、シ
リコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーン変性フッ素ゴ
ム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、ウレタンゴ
ム、ポリエステル系ゴム、クロロプレンゴム、エピクロ
ルヒドリンゴムなどが挙げられる。以上において、成形
加工性および電気絶縁特性が高いことから、シリコーン
ゴム、シリコーン変性フッ素ゴムを用いることが好まし
い。
【0032】上面側異方導電性エラストマーシート12
の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば50
〜500μmであることが好ましく、さらに好ましくは
70〜300μm、特に好ましくは80〜200μmで
ある。上面側異方導電性エラストマーシート12の厚み
がこの範囲内であることにより、所期の凹凸吸収性およ
び高い感度状態を確実に得ることができる。
【0033】上面側異方導電性エラストマーシート12
の硬度も、特に限定されるものではないが、例えば60
以下であることが好ましく、特に好ましくは50以下で
ある。上面側異方導電性エラストマーシート12の硬度
が60以下であることにより、所期の凹凸吸収性および
高い感度状態を確実に得ることができる。
【0034】次に、本発明のシート状コネクターの製造
方法の具体例について説明する。 <方法(イ)>先ず、図2に示すように、絶縁性シート
材料141の下面に、所定の厚みを有する突出部形成用
補助層21を剥離可能に積重してなる複合導電性シート
形成材料20を用意し、この複合導電性シート形成材料
20における所定の位置に上面側からレーザ光を照射す
るレーザ加工を行い、これにより、図3に示すように、
複合導電性シート形成材料20の全体をその厚み方向に
貫通して伸び、上方に広がるテーパー状の貫通孔13を
形成する。
【0035】次いで、図4に示すように、この複合導電
性シート形成材料20の下面に、例えば銅よりなる金属
箔22を設けて貫通孔13の底部開口が塞がれた状態と
し、この金属箔22を電極としてメッキ処理を行うこと
により、貫通孔13内に例えばニッケルよりなる金属を
充填して金属体151を形成する。そして、金属箔22
および突出部形成用補助層21を除去することにより、
図5に示すように、下端部が絶縁性シート材料141の
下面より突出部形成用補助層21の厚み分だけ突出する
突出部15Aを有する金属体151が、絶縁性シート材
料141に一体的に固着された状態で形成された複合導
電性シート材11Aが得られる。
【0036】以上においては、複合導電性シート形成材
料20の下面に予め金属箔22を形成した状態で、金属
箔22には貫通孔が形成されないようにレーザ加工を行
ってもよい。また、複合導電性シート形成材料20に貫
通孔13を形成する手段は、レーザ加工による手段に限
定されず、例えばドライエッチングによる手段を利用す
ることもできる。特に、レーザ加工によれば、特別な制
御をしなくても、テーパー状の斜面を有する貫通孔が形
成されるので好ましい。さらに、複合導電性シート形成
材料20の貫通孔13に金属体151を形成する手段
は、メッキによる手段に限定されず、例えばペースト状
の金属体形成材料を当該貫通孔13内に充填することに
より形成してもよい。
【0037】次に、得られた複合導電性シート材11A
の上面に上面側異方導電性エラストマーシートを形成す
る。具体的には、例えば図6に示すように、上型31お
よびこれと対となる下型32が枠状のスペーサー33を
介して互いに対向するよう配置されて構成されてなる金
型30が用いられる。上型31および下型32は、いず
れも成形面が平滑な強磁性体基板により構成されてい
る。この強磁性体基板を構成する材料としては、鉄、コ
バルト、ニッケル、またはこれらの合金などを用いるこ
とができる。
【0038】図7に示すように、この金型30内に上記
の複合導電性シート材11Aを配置し、この複合導電性
シート11Aの上面に、硬化処理によって柔軟性を有す
る高分子材料となる高分子形成材料中に磁性金属粒子を
分散されてなる流動性のシート成形材料を塗布し、シー
ト成形材料層161を形成する。ここに、シート成形材
料を塗布する手段としては、特に限定されないが、例え
ばロール塗布、ブレード塗布、スクリーン印刷などの印
刷による手段を利用することができる。
【0039】次いで、図8に示すように、上型31の上
面および下型32の下面に電磁石35,36をそれぞれ
配置してこれを作動させることにより、シート成形材料
層161に対してその厚み方向に平行磁場を作用させ
る。その結果、図9に示すように、シート成形材料層1
61においては、当該シート成形材料層161中に分散
されている導電性粒子が厚み方向に並ぶよう配向する。
そして、この状態において、シート成形材料層を硬化処
理することによりシート基体16が形成され、これによ
り、複合導電性シートに一体的に固着した層として上面
側異方導電性エラストマーシート12が形成される。
【0040】シート成形材料層161の硬化処理は、平
行磁場を作用させたままの状態で行うこともできるが、
平行磁場の作用を停止させた後に行うこともできる。シ
ート成形材料層161に作用される平行磁場の強度は、
平均で200〜10000ガウスとなる大きさが好まし
い。また、シート成形材料層161に平行磁場を作用さ
せる手段としては、電磁石の代わりに永久磁石を用いる
こともできる。永久磁石としては、上記の範囲の平行磁
場の強度が得られる点で、アルニコ(Fe−Al−Ni
−Co系合金)、フェライトなどよりなるものが好まし
い。シート成形材料層161の硬化処理は、使用される
材料によって適宜選定されるが、通常、加熱処理によっ
て行われる。具体的な加熱温度および加熱時間は、シー
ト成形材料の種類、磁性金属粒子の移動に要する時間な
どを考慮して適宜選定される。
【0041】そして、このように複合導電性シート材1
1Aの上面に上面側異方導電性エラストマーシート12
が積重して形成された状態で、金属体151を絶縁性シ
ート材料141に対してその厚み方向上方に押圧するこ
とにより、絶縁性シート材料141の貫通孔13のテー
パー状の内周面に固着していた金属体151を分離させ
ることができて可動導体15が形成され、これにより、
図1に示す構成のシート状コネクター10が製造され
る。金属体151を絶縁性シート材料141から分離さ
せる手段は、上記の手段に限定されるものではなく、例
えば金属体151を、ペースト状の金属体形成材料を貫
通孔13内に充填することにより形成し、これを硬化処
理する際の収縮力を利用することによって行うことも可
能である。
【0042】<方法(ロ)>この方法(ロ)において
は、図10に示すように、絶縁性シート材料141にお
ける所定の位置にレーザー光を照射してレーザー加工を
行うことにより、絶縁性シート材料141の厚み方向に
伸び、上方に向かって広がるテーパー状の貫通孔13を
形成する。
【0043】図11に示すように、この貫通孔13が形
成された絶縁性シート材料141の下面に例えば銅より
なる金属箔22を設けて貫通孔13の底部開口が塞がれ
た状態とし、この金属箔22を電極としてメッキ処理を
行うことにより、貫通孔13内に例えばニッケルよりな
る金属を充填して、金属箔22に一体的に固着された金
属体主体部152を形成する。そして、金属箔22をエ
ッチング処理することにより、図12に示すように、前
記金属体主体部152に連続する金属箔部分を残留させ
て金属体残留部153を形成し、これにより、金属体主
体部152と金属体残留部153からなる金属体151
が絶縁性シート材料141に一体的に固着された状態で
形成された複合導電性シート材11Aが形成される。
【0044】そして、例えば方法(イ)と同様にして、
得られた複合導電性シート材11Aの上面に一体的に固
着された層として上面側異方導電性エラストマーシート
12を形成し、この状態で、金属体151を絶縁性シー
ト材料141に対してその厚み方向上方に押圧すること
により、絶縁性シート材料141から金属体151を分
離させることができて可動導体15が形成され、これに
より、図1に示す構成のシート状コネクター10が製造
される。金属体151を絶縁性シート材料141から分
離させる手段は、上記の手段に限定されるものではな
く、例えば金属体151を、ペースト状の金属体形成材
料を貫通孔13内に充填することにより形成し、これを
硬化処理する際に生ずる収縮力を利用して金属体151
を分離させることも可能である。
【0045】上記のシート状コネクター10は、次のよ
うにして、回路装置の被検査電極と、これに対応する検
査治具の接続電極との電気的な接続に供される。図13
は、図1に示すシート状コネクターにより構成された回
路装置の電気的検査装置の概略を示す説明用断面図であ
る。この例における接続対象である回路装置1は、その
下面より突出する複数の被検査電極2を有するものであ
り、検査治具5は、被検査電極2に対応した位置に複数
の突出した検査用接続電極6をその上面に有するもので
ある。
【0046】先ず、検査治具5の上面にシート状コネク
ター10を、その複合導電性シート11が上方に位置さ
れると共に、その可動導体15が対応する当該検査治具
5の検査用接続電極6上に位置されるよう配置して固定
する。一方、シート状コネクター10の上面上には、検
査治具5と電気的に接続すべき回路装置1を、その被検
査電極2が可動導体15上に位置するよう配置する。そ
して、その状態で適宜の加圧機構により回路装置1を検
査治具5に対して下方に押圧する。これにより、回路装
置1の被検査電極2と、これに対応する検査用接続電極
6とは、複合導電性シート11の可動導体15および上
面側異方導電性エラストマーシート12に形成される導
電路を介して電気的に接続された状態となり、この状態
で回路装置1の所要の電気的動作検査が実施される。
【0047】而して、上記のシート状コネクター10に
よれば、回路装置1および検査治具5によって狭圧され
ることにより、複合導電性シート11における可動導体
15の各々が、回路装置1の表面における被検査電極2
の高さ位置に応じた変位量で各々独立して絶縁性シート
14の厚み方向に移動することができ、これにより、上
面側異方導電性エラストマーシート12がその厚み方向
に圧縮されて変形するので、当該異方導電性エラストマ
ーシート12の所要の個所が確実に押圧されて導電路が
形成されると共に、接続対象体の表面における高さレベ
ルの不均一性を確実に吸収することができる。また、上
面側異方導電性エラストマーシート12は微小の可動導
体15により圧縮されるので、高い感度状態および高い
分解能が得られる。従って、回路装置1の表面における
被検査電極2の高さレベルに相当に大きな不均一性があ
る場合に、小さい押圧力で、回路装置1の表面における
すべての被検査電極2について十分に信頼性の高い電気
的接続を確実に達成することができる。
【0048】また、この例のシート状コネクター10に
おいては、テーパー状の斜面により制限された可動導体
15の変位方向の前方側に上面側異方導電性エラストマ
ーシート12が設けられているので、接続対象体の表面
における高さレベルの不均一性による局部的変位が個々
の可動導体15を介して上面側異方導電性エラストマー
シート12により吸収され、従って、各々の導電路の独
立性が高い状態であって隣接する導電路の形成に対する
影響が小さく、これによっても分解能が向上したものと
なる。さらに、各々の可動導体15がテーパ状であるの
で、絶縁シート14の厚み方向に対して容易に移動する
ことができる。
【0049】〈第2の実施の形態〉図14は、本発明の
第2の実施の形態に係るシート状コネクターの構成を示
す説明用断面図である。このシート状コネクター40
は、複合導電性シート41と、この複合導電性シート4
1の上面および下面に一体的に設けられた、厚み方向に
導電性を示す上面側異方導電性エラストマーシート42
および下面側異方導電性エラストマーシート43とによ
り構成されている。
【0050】このシート状コネクター40における複合
導電性シート41の構成は、基本的に、既述の第1の実
施の形態に係るシート状コネクター10を構成する複合
導電性シート11と同様であり、検査対象となる回路装
置の被検査電極に対応した位置において、各々厚み方向
に伸び、上方に向かって広がるテーパー状の複数の貫通
孔13が形成された絶縁性シート14と、これらの貫通
孔13内に配置された、各々導電路を形成する円錐台状
の複数の可動導体15とにより構成されている。そし
て、可動導体15の各々は、絶縁性シート14とは分離
されており、貫通孔13の斜面と上面側異方導電性エラ
ストマーシート12とにより支持されることにより、絶
縁性シート14に対してその厚み方向(図の上方)に可
動とされている。
【0051】下面側異方導電性エラストマーシート43
は、上面側異方導電性エラストマーシート42と同様の
構成とされており、それぞれの構成は既述の第1の実施
の形態に係るシート状コネクター10を構成する上面側
異方導電性エラストマーシート12と同様である。
【0052】このような3層構成のシート状コネクター
40全体の厚みは、0.15〜5mmであることが好ま
しく、より好ましくは0.2〜0.5mmである。シー
ト状コネクター40全体の厚みがこの範囲内にあること
により、低い押圧力で安定した電気的接続状態を確実に
得ることができる。
【0053】このシート状コネクター40においては、
例えば上面側異方導電性エラストマーシート42と下面
側異方導電性エラストマーシート43の硬度が同じ大き
さとされている場合において、上面側異方導電性エラス
トマーシート42の厚みT1は、下面側異方導電性エラ
ストマーシート43の厚みT2より大きいことが好まし
く、具体的には、これらの厚みの比(T1/T2)が1
〜3であることが好ましい。上面側異方導電性エラスト
マーシート42の厚みを所定の範囲内で下面側異方導電
性エラストマーシート43より大きくすることにより、
上面側異方導電性エラストマーシート42の凹凸吸収性
を下面側異方導電性エラストマーシート43より大きく
することができると共に、複合導電性シート41におけ
る可動導体15の各々が移動して、上面側異方導電性エ
ラストマーシート42を確実に圧縮するので、高い動作
の信頼性が得られる。
【0054】ここに、上面側異方導電性エラストマーシ
ート42および下面側異方導電性エラストマーシート4
3の具体的な寸法の一例を示すと、上面側異方導電性エ
ラストマーシート42の厚みT1は、例えば0.1〜2
mm、下面側異方導電性エラストマーシート43の厚み
T2は、例えば0.05〜1mmとされる。
【0055】このようなシート状コネクター40は、既
述の方法(イ)または方法(ロ)において、複合導電性
シート材の金属体を絶縁性シートから分離させて可動導
体とした後、さらに異方導電性エラストマーシートを形
成する工程を繰り返して行い、複合導電性シートの下面
に下面側異方導電性エラストマーシート43を形成する
ことにより、製造することができる。
【0056】このようなシート状コネクター40を使用
して電気的検査を行う場合には、シート状コネクター4
0の上面および下面のいずれの表面が回路装置に接触す
るように配置されるかは特に制限されないが、表面にお
ける高さレベルの不均一性が相対的に大きい接続対象体
に下面側異方導電性エラストマーシート43が接触する
よう配置されることが好ましい。
【0057】上記のシート状コネクター40によれば、
回路装置および検査治具によって狭圧されることによ
り、複合導電性シート41における可動導体15の各々
が、回路装置の表面における被検査電極の高さ位置に応
じた変位量で各々独立して絶縁性シート14の厚み方向
に移動することができ、上面側異方導電性エラストマー
シート42および下面側異方導電性エラストマーシート
43が共に圧縮変形されるため、その総合結果として、
接続対象体の表面における高さレベルの不均一性に対す
る大きな凹凸吸収性が得られる。これに対し、例えば図
21に示す構成の異方導電性シート90では、コアシー
ト91における金属部94が可動ではないので、各々の
異方導電性エラストマー層92、92が絶縁された状態
となるため、総合的な凹凸吸収性を得ることはできな
い。
【0058】また、上面側異方導電性エラストマーシー
ト42および下面側異方導電性エラストマーシート43
は、別個の異方導電性エラストマーシートであるので、
全体において高い感度状態が得られる。この理由は、シ
ート基体16中に導電性粒子が含有されてなる異方導電
性エラストマーシートにおいては、厚みと感度との関係
は、図15に示すように、その圧縮割合が同じであるな
らば、厚みが大きいものほど全体の感度低下の程度が大
きくなるからである。上記の例では、上面側異方導電性
エラストマーシート42および下面側異方導電性エラス
トマーシート43がそれぞれ変形するが、各々の変形量
は分割された小さなものであり、各々に高い感度が得ら
れ、結局、全体として高い感度状態が得られる。これに
対し、例えば上面側異方導電性エラストマーシート42
および下面側異方導電性エラストマーシート43の厚み
の合計と同一の厚みを有する1層構造の異方導電性シー
トでは、同一の大きさの押圧力が作用されると、当該シ
ート全体の厚みの変化量の合計は同じでも、全体に得ら
れる感度が小さいものとなるからである。
【0059】本発明の電気的検査装置は、検査治具と、
この検査治具における多数の検査用接続電極が設けられ
た検査領域に、上記のシート状コネクターが配置されて
構成されており、このシート状コネクターの複合導電性
シートには、その上面に配置される検査対象の被検査電
極の位置に対応して可動導体が絶縁性シートに対してそ
の厚み方向に移動可能に支持されている。
【0060】このような電気的検査装置によれば、回路
装置におけるすべての被検査電極に対して十分に信頼性
の高い電気的接続状態が得られると共に、安定した導電
性が得られる既述のシート状コネクターを備えてなるこ
とにより、検査対象である回路装置の電気的動作検査
を、高い信頼性をもって実施することができる。
【0061】以上、本発明について説明したが、本発明
は上記の構成に限定されるものではなく、種々の変更を
加えることが可能である。 (1)可動導体を絶縁性シートに対してその厚み方向に
移動可能に支持する態様は、特に限定されるものではな
く、例えば図16に示すように、複合導電性シート51
における絶縁性シート54に段部52を有する貫通孔5
3を形成し、この段部52により可動導体55を支持す
る構成とすることもできる。また、複合導電性シートの
両面に異方導電性エラストマーシートが設けられている
場合であっても、同様の構成とすることができる。
【0062】特に、複合導電性シートの両面に異方導電
性エラストマーシートが設けられてなる構成において
は、複合導電性シートにおける可動導体は、上面側異方
導電性エラストマーシートおよび下面側異方導電性エラ
ストマーシートによって支持されるので、絶縁性シート
に形成される貫通孔は、径が均一な円柱状であってもよ
い。
【0063】(2)複合導電性シートの両面に異方導電
性エラストマーシートが設けられてなる構成において
は、上面側異方導電性エラストマーシートと下面側異方
導電性エラストマーシートの構成、特性、条件などを異
なったものとすることができる。例えば、各々の異方導
電性エラストマーシートの厚みが同じ大きさであっても
よく、この場合には、可動導体の移動方向側に位置する
上面側異方導電性エラストマーシートの硬度D1は、下
面側異方導電性エラストマーシートの硬度D2より小さ
いことが好ましく、具体的には、これらの硬度の比(D
1/D2)が0.5〜1であることが好ましい。
【0064】上面側異方導電性エラストマーシートの硬
度を所定の範囲内で下面側異方導電性エラストマーシー
トより小さくすることにより、上面側異方導電性エラス
トマーシートには、十分に大きい凹凸吸収性を得ること
が容易になると共に、複合導電性シートにおける可動導
体の各々が移動して、上面側異方導電性エラストマーシ
ートを確実に圧縮するので、高い動作の信頼性が得られ
る。
【0065】(3)本発明のシート状コネクターを構成
する異方導電性エラストマーシートは、上記の構成に限
定されるものではなく、例えば、図17および図18に
示すように、導電性粒子がシート基体61中にその厚み
方向に配向した状態で密に充填された導電路形成部62
と、これらの導電路形成部62を相互に絶縁する、導電
性粒子が全くあるいは殆ど存在しない絶縁部63とから
なる異方導電性エラストマーシート60であってもよ
い。このような異方導電性エラストマーシート60は、
例えば図19に示す金型を用いて製造することができ
る。
【0066】この金型は、上型70およびこれと対とな
る下型75が枠状のスペーサー74を介して互いに対向
するよう配置されて構成されている。上型70は、強磁
性体基板71の下面に、目的とする異方導電性エラスト
マーシート60の導電路形成部62に対掌なパターンに
従って強磁性体部分72が形成され、この強磁性体部分
72以外の個所に非磁性体部分73が形成されている。
強磁性体部分72および非磁性体部分73は、実質的に
同一の厚みを有し、上型70の下面、すなわち成形面
は、平坦面とされている。一方、下型75は、強磁性体
基板76の上面に、目的とする異方導電性エラストマー
シート60の導電路形成部62に対掌なパターンに従っ
て強磁性体部分77が形成され、この強磁性体部分77
以外の個所に非磁性体部分78が形成されている。強磁
性体部分72および非磁性体部分73は、実質的に同一
の厚みを有し、上型70の下面、すなわち成形面は、平
坦面とされている。上型70および下型75の各々にお
ける強磁性体基板71、76および強磁性体部分72、
77を構成する材料としては、鉄、ニッケル、コバルト
またはこれらの合金などを用いることができる。また、
上型70および下型75の各々における非磁性体部分7
3、78を構成する材料としては、銅などの非磁性金
属、ポリイミドなどの耐熱性樹脂などを用いることがで
きる。
【0067】このような金型を用い、金型内に複合導電
性シート材を配置し、この複合導電性シートの上面にシ
ート成形材料層を形成し、上型70の上面および下型7
5の下面の各々に例えば電磁石を配置しこれを作動させ
ることにより、上型70における強磁性体部分72と下
型75における強磁性体部分77との間に位置する部分
に大きい強度を有する平行磁場を作用させる。これによ
り、当該シート成形材料層中に分散されている磁性金属
粒子が、上型70における強磁性体部分72と下型75
における強磁性体部分77との間に位置する部分に集合
すると共に、厚み方向に並ぶよう配向する。そして、こ
の状態において、シート成形材料層を硬化処理すること
によりシート基体61が形成され、複合導電性シートに
一体に固着した層としての異方導電性エラストマーシー
ト60が製造される。
【0068】このような構成のシート状コネクターによ
れば、複合導電性シート11の可動導体15を磁性を示
す金属材料で形成することにより、可動導体15自体が
磁極になるので、容易に導電性粒子を可動導体15の配
置位置に集中的に配向させることができ、従って、十分
な電気的接続を確実に達成することができるシート状コ
ネクターを容易に製造することができる。
【0069】上記の構成の異方導電性エラストマーシー
トの場合には、導電路形成部が絶縁部の表面より突出し
た状態に形成されていてもよい。
【0070】(4)本発明のシート状コネクターによっ
て電気的に接続される接続対象体においては、その表面
における接続個所が突出していることは必須のことでは
ない。例えば接続対象体における平坦な接続個所におい
ては、例えばピンなどを介在させてシート状コネクター
を押圧して可動導体を変位させてもよい。
【0071】(5)複合導電性シートの一方の面に異方
導電性エラストマーシートが設けられてなるシート状コ
ネクターを使用して電気的検査を行う場合には、シート
状コネクターにおける複合導電性シートと接続対象体と
の間に、別個の異方導電性エラストマーシートを介在さ
せてもよい。
【0072】(6)本発明の電気的検査装置において、
シート状コネクターが検査治具におけるコネクター板の
表面に一体的に設けられた構成とすることも可能であ
る。
【0073】
【発明の効果】本発明のシート状コネクターによれば、
押圧されて使用されることにより、複合導電性シートに
おける可動導体の各々が、接続対象体の表面の個々の個
所における高さ位置に応じた変位量で各々独立して絶縁
性シートの厚み方向に移動することができるので、両面
に配置される接続対象体の表面における高さレベルの不
均一性に対して大きな凹凸吸収性が得られると共に、全
体において高い感度状態が得られる。従って、接続対象
体の表面における高さレベルに相当に大きな不均一性が
あっても、低い押圧力で接続対象体の表面におけるすべ
ての個所について信頼性の高い電気的接続を確実に達成
することができる。
【0074】特に、複合導電性シートの両面に異方導電
性エラストマーシートが設けられてなるシート状コネク
ターによれば、押圧されたときに、上面側異方導電性エ
ラストマーシートおよび下面側異方導電性エラストマー
シートが共に圧縮変形されるため、その結果として接続
対象体の表面における高さレベルの不均一性に対して一
層大きな凹凸吸収性が得られると共に、上面側異方導電
性エラストマーシートおよび下面側異方導電性エラスト
マーシートは、別個の異方導電性エラストマーシートで
あるので、全体において十分に高い感度状態が確実に得
られる。
【0075】本発明のシート状コネクターの製造方法に
よれば、可動導体を有する複合導電性シートを容易に製
造することができるので、上記のようなシート状コネク
ターを有利に製造することができる。
【0076】本発明の電気的検査装置によれば、上記の
シート状コネクターを備えてなることにより、検査対象
である回路装置の電気的動作検査を、高い信頼性をもっ
て実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート状コネクターの一例における構
成を示す説明用断面図である。
【図2】中間層が絶縁性シートの下面に剥離可能に形成
された複合導電性シート形成材料の一例における構成を
示す説明用断面図である。
【図3】複合導電性シート形成材料に貫通孔が形成され
た状態を示す説明用断面図である。
【図4】複合導電性シート形成材料の貫通孔内に金属体
が形成された状態を示す説明用断面図である。
【図5】複合導電性シート材の構成の一例を示す説明用
断面図である。
【図6】本発明のシート状コネクターを構成する異方導
電性エラストマーシートを製造するために用いられる金
型の一例における構成を示す説明用断面図である。
【図7】図6に示す金型内に配置された複合導電性シー
トの上面に、シート成形材料層が形成された状態を示す
説明用断面図である。
【図8】シート成形材料層に磁場を作用させた状態を示
す説明用断面図である。
【図9】シート成形材料層が硬化処理された状態を示す
説明用断面図である。
【図10】絶縁性シート材料に貫通孔が形成された状態
を示す説明用断面図である。
【図11】絶縁性シート材料の貫通孔内に金属体主体部
が形成された状態を示す説明用断面図である。
【図12】複合導電性シート材の他の構成例を示す説明
用断面図である。
【図13】図1に示すシート状コネクターにより構成さ
れた回路装置の電気的検査装置の概略を示す説明用断面
図である。
【図14】本発明のシート状コネクターの他の構成例を
示す説明用断面図である。
【図15】異方導電性エラストマーシートにおける厚み
と感度との関係を示すグラフである。
【図16】本発明のシート状コネクターの更に他の構成
例を示す説明用断面図である。
【図17】本発明のシート状コネクターの更に他の構成
例を示す説明用断面図である。
【図18】本発明のシート状コネクターの更に他の構成
例を示す説明用断面図である。
【図19】図16および図17に示すシート状コネクタ
ーを構成する異方導電性エラストマーシートを製造する
ために用いられる金型の一例における構成を示す説明用
断面図である。
【図20】回路装置の電気的動作検査を行うために、異
方導電性エラストマーシートをそのままコネクターとし
て用いた場合における、回路装置の被検査電極と検査治
具の接続電極との接触状態を示す説明用断面図である。
【図21】従来のシート状コネクターの構成の一例を示
す説明用断面図である。
【符号の説明】
1 回路装置 2 被検査電極 5 検査治具 6 接続電極 10 シート状コネクター 11 複合導電性シート 11A 複合導電性シート材 12 上面側異方導電性エラストマーシート 13 貫通孔 14 絶縁性シート 141 絶縁性シート用材料 15 可動導体 151 金属体 152 主要部 153 残留金属箔部分 15A 突出部 16 シート基体 161 シート成形材料層 20 複合導電性シート形成材料 21 突出部形成用補助層 22 金属箔 30 金型 31 上型 32 下型 33 スペーサー 35,36 電磁石 40 シート状コネクター 41 複合導電性シート 42 上面側異方導電性エラストマーシート 43 下面側異方導電性エラストマーシート 51 複合導電性シート 52 段部 53 貫通孔 54 絶縁性シート 55 可動導体 60 異方導電性エラストマーシート 61 シート基体 62 導電路形成部 63 絶縁部 70 上型 75 下型 74 スペーサー 71,76 強磁性体基板 72,77 強磁性体部分 73,78 非磁性体部分 80 異方導電性シート 81 導電路形成部 82 絶縁部 85 検査治具 86 接続電極 88 回路装置 89 被検査電極 90 異方導電性シート 91 コアシート 92 弾性体層 93 絶縁性シート基体 94 金属部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 AC011 AC031 AC061 AC071 AC081 AC091 BB151 BD121 BD171 BP011 CF101 CH041 CK021 CP031 DA076 DA086 DL006 FA086 FB076 FD116 GQ00 5E024 CA18 CB06 5E051 CA03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性シートと、この絶縁性シートの厚
    み方向に伸びる複数の貫通孔内に配置された、各々導電
    路を形成する複数の可動導体とよりなる複合導電性シー
    トと、 この複合導電性シートの上面に設けられた、厚み方向に
    導電性を示す上面側異方導電性エラストマーシートとよ
    りなるシート状コネクターであって、 複合導電性シートにおける可動導体の各々が、前記貫通
    孔において絶縁性シートに対してその厚み方向に移動可
    能に支持されていることを特徴とするシート状コネクタ
    ー。
  2. 【請求項2】 上面側異方導電性エラストマーシートが
    複合導電性シートの上面に一体に固着されていることを
    特徴とする請求項1に記載のシート状コネクター。
  3. 【請求項3】 複合導電性シートにおける絶縁性シート
    は、その厚みが20〜1000μmであることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のシート状コネクタ
    ー。
  4. 【請求項4】 複合導電性シートにおける可動導体は、
    その厚みが絶縁性シートより5〜300μm大きいこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    シート状コネクター。
  5. 【請求項5】 複合導電性シートにおける可動導体は、
    押圧力が作用されていない状態において、絶縁性シート
    の下面から突出する突出部が形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のシート
    状コネクター。
  6. 【請求項6】 複合導電性シートの絶縁性シートにおけ
    る貫通孔は、その形状が上方に向かって広がるテーパー
    状であって、可動導体がその斜面によって支持されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに
    記載のシート状コネクター。
  7. 【請求項7】 複合導電性シートにおける可動導体が、
    磁性を示す金属材料よりなることを特徴とする請求項1
    乃至請求項6のいずれかに記載のシート状コネクター。
  8. 【請求項8】 複合導電性シートの下面に、厚み方向に
    導電性を示す下面側異方導電性エラストマーシートが設
    けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の
    いずれかに記載のシート状コネクター。
  9. 【請求項9】 下面側異方導電性エラストマーシートが
    複合導電性シートの下面に一体に固着されていることを
    特徴とする請求項8に記載のシート状コネクター。
  10. 【請求項10】 上面側異方導電性エラストマーシート
    の厚みが下面側異方導電性エラストマーシートより大き
    いことを特徴とする請求項8または請求項9に記載のシ
    ート状コネクター。
  11. 【請求項11】 上面側異方導電性エラストマーシート
    の硬度が下面側異方導電性エラストマーシートより小さ
    いことを特徴とする請求項8または請求項9に記載のシ
    ート状コネクター。
  12. 【請求項12】 複数の貫通孔を有する絶縁性シートの
    当該各貫通孔内に金属体が一体的に充填されてなる複合
    導電性シート材を形成する工程と、 この複合導電性シート材の上面に上面側異方導電性エラ
    ストマーシートを設ける工程と、 前記金属体を絶縁性シートから分離させ、これにより、
    絶縁性シートに対してその厚み方向に移動可能に支持さ
    れた可動導体を形成する工程とを有することを特徴とす
    るシート状コネクターの製造方法。
  13. 【請求項13】 絶縁性シート材料の下面に突出部形成
    用補助層が積層されてなる複合導電性シート形成材料
    に、レーザー加工により厚み方向の全体に伸びる貫通孔
    を形成し、この貫通孔内に金属体を充填し、前記突出部
    形成用補助層を除去することにより、複合導電性シート
    材を形成する工程と、 この複合導電性シート材の上面に上面側異方導電性エラ
    ストマーシートを設ける工程と、 前記金属体を、絶縁性シートの厚み方向に押圧すること
    により絶縁性シートから分離させ、これにより、絶縁性
    シートに対してその厚み方向に移動可能に支持された可
    動導体を形成する工程とを有することを特徴とするシー
    ト状コネクターの製造方法。
  14. 【請求項14】 絶縁性シート材料にレーザー加工によ
    り厚み方向に伸びる貫通孔を形成し、この貫通孔内に金
    属体主体部を形成し、絶縁性シート材料の下面に金属箔
    を設け、この金属箔をエッチングすることにより、前記
    金属体主体部に接する領域の金属箔部分を残留させて、
    前記金属体主体部と残留金属箔部分との積層体からなる
    金属体を形成することにより、複合導電性シート材を形
    成する工程と、 この複合導電性シート材の上面に上面側異方導電性エラ
    ストマーシートを設ける工程と、 前記金属体を、絶縁性シートの厚み方向に押圧すること
    により絶縁性シートから分離させ、これにより、絶縁性
    シートに対してその厚み方向に移動可能に支持された可
    動導体を形成する工程とを有することを特徴とするシー
    ト状コネクターの製造方法。
  15. 【請求項15】 複合導電性シート材の上面に、硬化さ
    れて弾性高分子物質となる高分子形成材料中に磁性を示
    す導電性粒子が含有されてなるシート成形材料層を形成
    し、このシート成形材料層に対して、平行磁場を当該シ
    ート成形材料層の厚み方向に作用させると共に、当該シ
    ート成形材料層を硬化処理することにより、複合導電性
    シート材の上面に一体に固着された状態の上面側異方導
    電性エラストマーシートが形成されることを特徴とする
    請求項12乃至請求項14のいずれかに記載のシート状
    コネクターの製造方法。
  16. 【請求項16】 検査治具と、この検査治具における多
    数の検査用接続電極が設けられた検査領域に、請求項1
    乃至請求項11のいずれかに記載のシート状コネクター
    が配置されてなり、当該シート状コネクターの複合導電
    性シートには、その上面に配置される検査対象の被検査
    電極の位置に対応して可動導体が絶縁性シートに対して
    その厚み方向に移動可能に支持されていることを特徴と
    する電気的検査装置。
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