JP2973268B2 - 検査用回路基板装置の製造方法 - Google Patents

検査用回路基板装置の製造方法

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JP2973268B2
JP2973268B2 JP5271235A JP27123593A JP2973268B2 JP 2973268 B2 JP2973268 B2 JP 2973268B2 JP 5271235 A JP5271235 A JP 5271235A JP 27123593 A JP27123593 A JP 27123593A JP 2973268 B2 JP2973268 B2 JP 2973268B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路装置を検査するた
めの異方導電性コネクター層を有する検査用回路基板装
置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリント回路基板などの実用に
供される回路装置においては、図12に示すように、回
路装置90の中央部に機能素子が高度の集積度で形成さ
れた機能素子領域91が設けられると共に、その周縁部
に機能素子領域91のための多数の端子電極92が配列
されてなる端子電極領域93が形成される。そして、現
在においては、機能素子領域91の集積度の増大に伴っ
て端子電極領域93の端子電極数が一層増加し高密度化
する傾向にある。
【0003】このような実用に供される回路装置の電気
的検査においては、検査対象である回路装置の端子電極
と、検査用回路基板のリード電極との電気的な接続を達
成するために、従来、回路装置の端子電極領域と、検査
用回路基板のリード電極領域との間に、異方導電性シー
トを介在させることが行われている。
【0004】この異方導電性シートは、厚さ方向にのみ
導電性を示すもの、または加圧されたときに厚さ方向に
のみ導電性を示す多数の加圧導電性導電部を有するもの
であり、種々の構造のものが例えば特公昭56−489
51号公報、特開昭51−93393号公報、特開昭5
3−147772号公報、特開昭54−146873号
公報などにより、知られている。
【0005】このような異方導電性シートは、それ自体
が単独の製品として製造され、また単独で取り扱われる
ものであって、電気的接続作業においては検査用回路基
板に対して特定の位置関係をもって保持固定することが
必要である。
【0006】然るに、独立した異方導電性シートを利用
して回路装置と検査用回路基板との電気的接続を達成す
る手段においては、接続されるべき電極の配列ピッチ
(以下「電極ピッチ」という。) 、すなわち互いに隣接
する端子電極の中心間距離が小さくなるに従って異方導
電性シートの位置合わせおよび保持固定が困難となる、
という問題点がある。
【0007】また、一旦は所望の位置合わせおよび保持
固定が実現された場合においても、温度変化による熱履
歴の影響、すなわち熱膨張および熱収縮などの影響を受
けた場合には、検査用回路基板を構成する材料と異方導
電性シートを構成する材料との間で生ずる応力の程度が
異なるため、電気的接続状態が変化して安定な接続状態
が維持されない、という問題点がある。
【0008】以上の問題点を解決するために、絶縁性の
弾性高分子物質中に導電性粒子が密に充填されてなる複
数の導電部が配置された異方導電性を有するコネクター
層が、検査用回路基板のリード電極領域に一体的に形成
されてなる検査用回路基板装置が提案されている(特開
平4−151889号公報参照)。
【0009】そして、このような検査用回路基板装置
は、例えば下記の工程および工程を経由して製造さ
れる。 工程 硬化処理によって絶縁性の弾性高分子物質となる高分子
物質材料中に導電性磁性体粒子を分散させた流動性混合
物よりなる導電部用材料層を、回路基板のリード電極領
域におけるリード電極の表面上に形成すると共に、硬化
処理によって絶縁性の弾性高分子物質となる材料よりな
る絶縁部用材料層を、回路基板のリード電極領域におけ
るリード電極以外の表面上に形成する。 工程 工程により形成された導電部用材料層に磁場を厚さ方
向に作用させることにより、導電性磁性体粒子を厚さ方
向に配向させると共に、導電部用材料層および絶縁部用
材料層を硬化処理することにより、リード電極上に位置
する部分に導電部を形成し、それ以外の領域に絶縁部を
形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
工程においては、導電性磁性体粒子が導電部用材料層
の厚さ方向に十分に配向されず、その結果、得られる検
査用回路基板装置は、その抵抗値が繰り返しの使用によ
り増大して耐久性の低いものとなる、という問題があ
る。
【0011】本発明の目的は、回路基板のリード電極領
域の表面上に一体に形成された異方導電性コネクター層
を有してなる検査用回路基板装置であって、繰り返して
使用するときでも、抵抗値が増大することがなくて耐久
性に優れた検査用回路基板装置を製造することができる
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の検査用回路基板
装置の製造方法は、検査すべき回路装置に係る端子電極
に対応するパターンに従ってリード電極が形成された回
路基板のリード電極領域の表面上に異方導電性コネクタ
ー層が一体に形成されてなる検査用回路基板装置の製造
方法において、磁性金属基板上に、前記パターンと対掌
のパターンの強磁性体部分およびこの強磁性体部分より
も突出するよう非磁性体部分が形成されてなる一方の型
と、前記パターンと同一のパターンによる強磁性体部分
およびそれ以外の領域に非磁性体部分が形成されてなる
他方の型とが、キャビティを介して互いに対向するよう
配置されてなる金型を用い、前記金型のキャビティにお
ける一方の型の強磁性体部分とこれに対応する他方の型
の強磁性体部分との間の導電部用キャビティ部分に、硬
化されて絶縁性の弾性高分子物質となる高分子物質用材
料中に導電性磁性体粒子を分散してなる流動性混合物よ
りなる導電部用材料層を形成し、前記導電部用材料層に
対して、前記一方の型の強磁性体部分からこれに対応す
る他方の型の強磁性体部分に向かう方向に磁場を作用さ
せることにより、導電性磁性体粒子を導電部用材料層の
厚さ方向に配向させると共に、当該導電部材料層を硬化
処理することにより導電部を形成し、その後、この導電
部を前記一方の型の強磁性体部分に保持させた状態で前
記他方の型から離型させることにより、前記導電部が露
出したコネクター層用中間体を形成し、硬化されて絶縁
性の弾性高分子物質となる材料よりなる絶縁部用材料層
がリード電極領域上に形成された回路基板上に前記コネ
クター層用中間体を重ね合わせることにより、当該回路
基板のリード電極領域におけるリード電極と当該コネク
ター層用中間体の導電部とを対接させ、この状態で絶縁
部用材料層を硬化処理することにより絶縁部を形成し、
以って回路基板のリード電極上に、絶縁部より突出した
導電部を有する検査用回路基板装置を得ることを特徴と
する。
【0013】
【作用】本発明の製造方法においては、一方の型の強磁
性体部分と他方の型の強磁性体部分との間の導電部用キ
ャビティ部分に形成された導電部用材料層に、磁場を一
方の型の強磁性体部分からこれに対応する他方の型の強
磁性体部分に向かう方向に作用させるので、導電部用キ
ャビティ部分においては、磁力線の方向が互いに対向す
る強磁性体部分によって拘束されるために厳密に当該強
磁性体部分の表面に対して直角な方向となり、その結
果、導電部用材料層には、そのすべての領域において厳
密に厚さ方向の磁場を作用させることができるので、導
電性磁性体粒子は導電部用材料層の厚さ方向に確実に配
向するようになる。
【0014】また、一方の型の強磁性体部分上に導電部
が形成されてなるコネクター層用中間体を、絶縁部用材
料層が形成された回路基板のリード電極領域に、リード
電極と導電部とが直接に対接するよう重ね合わせて配置
し、この状態で絶縁部用材料層を硬化処理することによ
り絶縁部を形成するので、リード電極上に導電部が確実
に接触した状態で、異方導電性コネクター層を回路基板
のリード電極領域に一体に形成することができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の製造方法によって得られる検
査用回路基板装置の一例におけるリード電極領域の構成
を示す説明用断面図である。この図において、50は検
査用の回路基板であり、この回路基板50のリード電極
領域の表面上に、複数のリード電極51が、特定のパタ
ーンに従って、回路基板50の表面から僅かに突出した
状態で形成されている。この特定のパターンは、検査対
象である回路装置の端子電極のパターンと対掌のパター
ンである。
【0016】このような回路基板50のリード電極領域
の表面には、異方導電性コネクター層(以下単に「コネ
クター層」という。)60が一体的に接着乃至密着した
状態で形成されている。このコネクター層60において
は、絶縁性の弾性高分子物質E中に導電性磁性体粒子G
が密に充填されてなる多数の導電部61が、リード電極
51上に位置された状態で、かつ、隣接する導電部61
が相互に絶縁部62によって絶縁された状態とされ、更
に、導電部61が絶縁部62の表面から高さhだけ突出
した状態とされている。
【0017】各導電部61においては、導電性磁性体粒
子Gが厚さ方向に並んだ状態に配向されており、厚さ方
向に導電路が形成される。この導電部61は、厚さ方向
に加圧されて圧縮されたときに抵抗値が減少して導電路
が形成される、加圧導電部とすることもできる。これに
対して、絶縁部62は、加圧されたときにも厚さ方向に
導電路が形成されないものである。
【0018】導電部61の突出高さhは、コネクター層
60の全厚t(t=h+t1、t1は絶縁部62の厚さ
である。)の8%以上であることが好ましく、また、コ
ネクター層60の電極ピッチpの300%以下であるこ
とが好ましい。
【0019】このような条件が充足されることにより、
当該コネクター層60に作用される加圧力が変化した場
合にも、それによる導電部61の導電性の変化が十分に
小さく制御される。
【0020】本発明においては、以上のような構成の検
査用回路基板装置が下記の金型を用いて製造される。
【0021】図2は、本発明に用いられる金型の一例に
おける要部の構成を示す説明用断面図であり、この金型
は、一方の型(以下、「上型」という。)11と、これ
と対となる他方の型(以下、「下型」という。)16
と、これらの間にキャビティCを形成するためのスペー
サー15とにより構成されている。
【0022】上型11においては、磁性金属基板12の
下面に、回路基板50のリード電極51における特定の
パターンと対掌のパターンに従って強磁性体部分13が
形成され、この強磁性体部分13以外の部分には非磁性
体部分14が形成されており、非磁性体部分14の下面
が、磁性体部分13の下面より高さhだけ下方に突出し
た状態とされている。
【0023】一方、下型16においては、磁性金属基板
17上に、回路基板50のリード電極51における特定
のパターンと同一のパターンの強磁性体部分18が形成
され、この強磁性体部分18以外の部分には、非磁性体
部分19が形成されており、この例においては、強磁性
体部分18の上面と非磁性体部分19の上面とが同一平
面上にある状態とされている。
【0024】以上において、磁性金属基板12および磁
性金属基板17は、例えば、鉄、鉄−ニッケル合金、鉄
−コバルト合金、ニッケル、コバルトなどの強磁性金属
により構成されている。
【0025】強磁性体部分13および強磁性体部分18
を形成するための強磁性体材料としては、鉄、鉄−ニッ
ケル合金、鉄−コバルト合金、ニッケル、コバルトなど
を用いることができる。
【0026】非磁性体部分14および非磁性体部分19
を形成するための非磁性体材料としては、銅などの非磁
性金属、ポリイミドなどの耐熱性樹脂などを用いること
ができるが、放射線によって硬化されて高分子物質とな
る材料、例えばアクリル系のドライフィルムレジスト、
エポキシ系の液状レジスト、ポリイミド系の液状レジス
トなどのフォトレジストなどは、フォトリソグラフィー
の手法を利用して容易に非磁性体部分を形成することが
できるので、これらを好適に用いることができる。
【0027】本発明においては、硬化処理によって絶縁
性の弾性高分子物質となる高分子物質用材料中に導電性
磁性体粒子を分散させて、流動性の混合物よりなる導電
部用材料を調製し、これを用いて、金型のキャビティC
における上型11の強磁性体部分13と下型16の強磁
性体部分18との間の導電部用キャビティ部分Dに、導
電部用材料層を形成する。
【0028】具体的には、図3に示すように、導電部用
材料を上型11の強磁性体部分13の下面に塗布するこ
とにより下面側に盛り上げられた状態の塗布層21を形
成した後、図4に示すように、この上型11を、下型1
6の下面にスペーサー15を介して配置することによ
り、塗布層21が下型16の強磁性体部分18に対接し
た状態の導電部用材料層20を形成する。
【0029】導電部用材料に用いられる硬化性の高分子
物質用材料としては、例えばシリコーンゴム、ポリブタ
ジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレン、スチレン−ブ
タジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、ウ
レタンゴム、ポリエステル系ゴム、クロロプレンゴム、
エピクロルヒドリンゴム、軟質液状エポキシゴムなどが
挙げられる。
【0030】具体的には、硬化処理前には液状であっ
て、硬化処理後には回路基板50と密着状態または接着
状態を保持して回路基板50と一体となる高分子物質材
料が好ましい。このような観点から、液状シリコーンゴ
ム、液状ウレタンゴム、軟質液状エポキシゴムなどが好
適に用いられる。
【0031】以上の高分子物質用材料には、回路基板5
0に対する接着性を向上させるために、シランカップリ
ング剤、チタンカップリング剤などの添加剤を添加する
ことができる。
【0032】導電部用材料に用いられる導電性磁性体粒
子としては、例えばニッケル、鉄、コバルトなどの磁性
を示す金属の粒子若しくはこれらの合金の粒子、または
これらの粒子に金、銀、パラジウム、ロジウムなどのメ
ッキを施したもの、非磁性金属粒子若しくはガラスビー
ズなどの無機質粒子またはポリマー粒子にニッケル、コ
バルトなどの導電性磁性体のメッキを施したものなどが
挙げられ、特に、接触抵抗が小さいなどの電気的特性の
点で金メッキが施された金属粒子を用いることが好まし
い。また、磁気ヒステリシスを示さない点から、導電性
超常磁性体よりなる粒子も好ましく用いることができ
る。また、導電性に支障を与えない範囲で、導電性磁性
体粒子の表面がシランカップリング剤、チタンカップリ
ング剤などのカップリング剤で処理されたものを適宜用
いることができる。導電性磁性体粒子の表面がカップリ
ング剤で処理されることにより、当該導電性磁性体粒子
と導電部用材料に用いられる硬化性の高分子物質用材料
との接着力が大きくなり、その結果、得られる検査用回
路基板装置は、繰り返しの使用における耐久性が高いも
のとなる。
【0033】また、導電性磁性体粒子の粒径は、3〜2
00μmであることが好ましく、特に、10〜100μ
mであることが好ましい。これにより、形成される導電
部61は加圧変形が容易なものとなり、当該導電部61
において導電性磁性体粒子間に十分な電気的な接触が得
られる。
【0034】導電部用材料中における導電性磁性体粒子
の割合は、体積分率で5%以上であることが好ましい。
形成すべき導電部61を加圧導電部とする場合におい
て、導電性粒子の割合が大きいときには、加圧が小さい
ときにも確実に所期の電気的接続を達成することができ
る。
【0035】導電部用材料の塗布層21を形成する方法
としては、回路基板50のリード電極51における特定
のパターンと同一のパターンの開口部を有するスクリー
ン印刷用マスクを作製し、このマスクを用いて導電部用
材料をスクリーン印刷することにより形成する方法を好
適に用いることができる。
【0036】このようにして金型のキャビティCにおけ
る導電部用キャビティ部分D(図2参照)に形成された
導電部用材料層20に、磁場を上下方向に作用させるこ
とにより、導電性磁性体粒子を導電部用材料層20の厚
さ方向に配向させる。
【0037】具体的には、図5に示すように、上型11
の上面および下型16の下面に電磁石31,32を配置
してこの電磁石31,32を動作させることにより、上
型11の強磁性体部分13からこれに対応する下型16
の強磁性体部分18に向かう方向に平行磁場が作用し、
その結果、導電部用材料層20中に分散されていた導電
性磁性体粒子が厚さ方向に並ぶように配向する。
【0038】そして、この状態において、図6に示すよ
うに、例えば加熱して導電部用材料層20を硬化処理す
ることにより導電部61を形成し、その後、この導電部
61を上型11の強磁性体部分13に保持させた状態で
下型16から離型させて下面側を露出させることによ
り、上型11の強磁性体部分13上に導電部61が配置
されてなるコネクター層用中間体40が形成される。
【0039】導電部用材料層20の硬化処理は、平行磁
場を作用させたままの状態で行うことが好ましいが、平
行磁場の作用を停止させた後に行うこともできる。
【0040】導電部用材料層20に作用される平行磁場
の強度は、金型の各導電部用キャビティ部分の平均で2
00〜10000ガウスとなる大きさが好ましい。
【0041】硬化処理は、使用される材料によって適宜
選定されるが、通常、熱処理によって行われる。具体的
な加熱温度および加熱時間は、導電部用材料層20の高
分子物質材料の種類、導電性磁性体粒子の移動に要する
時間などを考慮して適宜選定される。例えば、高分子物
質材料が室温硬化型シリコーンゴムである場合に、硬化
処理は、室温で24時間程度、40℃で2時間程度、8
0℃で30分間程度で行われる。
【0042】導電部61を上型11の強磁性体部分13
に保持させた状態で下型16から離型させるためには、
下型16の離型性を上型11より大きくしておけばよ
く、例えば、上型11の下面に塗布する離型剤よりも離
型効果の高い離型剤を下型16の上面に塗布すればよ
い。
【0043】一方、図7に示すように、検査用の回路基
板50のリード電極領域上に、硬化処理によって絶縁性
の弾性高分子物質となる高分子物質材料よりなる絶縁部
用材料層41を形成し、図8に示すように、この絶縁部
用材料層41が形成された回路基板50のリード電極領
域上に、コネクター層用中間体40を重ね合わせること
により、回路基板50のリード電極領域におけるリード
電極51に、コネクター層用中間体40の導電部61が
対接した状態とする。このとき、リード電極51上の絶
縁部用材料層は、導電部61によって当該領域から排除
される。
【0044】そして、この状態で絶縁部用材料層41を
硬化処理することにより絶縁部62を形成し、その後、
上型11を離型させることにより、図10に示すよう
に、リード電極51上に位置する部分に導電部61が形
成され、それ以外の領域に絶縁部62が形成され、しか
も導電部61が絶縁部62より高さhだけ突出するコネ
クター層60を有する検査用回路基板装置が製造され
る。
【0045】絶縁部用材料層41を構成する高分子物質
材料としては、導電部用材料に用いられる高分子物質材
料として例示したものと同様のものが挙げられ、導電部
用材料に用いる高分子物質材料と同一のものまたは異な
るものを用いることができる。
【0046】絶縁部用材料層41の硬化処理は、導電部
用材料層20の硬化処理において示した条件と同様の条
件で行うことができる。
【0047】以上の方法においては、上型11の強磁性
体部分13と下型16の強磁性体部分18との間の導電
部用キャビティ部分Dに導電部用材料層20を形成し、
上下方向に磁場を作用させることにより、導電部用キャ
ビティ部分Dにおいては、磁力線の方向が互いに対向す
る強磁性体部分13および強磁性体部分18によって拘
束されるので、厳密に導電部用材料層20の厚さ方向に
のみ磁場が作用されることとなり、その結果、導電性磁
性体粒子を導電部用材料層20の厚さ方向に確実に配向
させることができる。
【0048】また、上型11の強磁性体部分13上に導
電部61が形成されてなるコネクター層用中間体40
を、絶縁部用材料層41が形成された回路基板50上
に、リード電極51と導電部61とが対接するよう配置
した状態で絶縁部用材料層41を硬化処理することによ
り絶縁部62を形成するので、リード電極51上に導電
部61が確実に接触した状態で、コネクター層60を回
路基板50のリード電極領域に一体に形成することがで
きる。
【0049】以上において、例えば下型16が強磁性体
のみからなるものである場合には、磁力線の方向が上型
11から下型16に向かって拡開する方向となるため、
導電部61の形成領域を厳密に制御することが困難とな
る。
【0050】本発明の製造方法により得られる検査用回
路基板装置においては、検査のための電気的接続作業時
にコネクター層の位置合わせおよび保持固定を行うこと
が全く不要であり、従って検査すべき回路装置の端子電
極領域の電極ピッチが微小である場合にも、所要の電気
的接続を確実に達成することができる。
【0051】また、コネクター層60は回路基板50と
一体であるため、温度変化による熱履歴などの環境の変
化に対しても、良好な電気的接続状態が安定に維持さ
れ、従って、常に高い接続信頼性を得ることができる。
【0052】本発明の製造方法においては、以上の方法
に限定されず、製造すべき検査用回路基板装置に要求さ
れる性能に応じて、各工程において種々の変更を加える
ことができる。
【0053】例えば、金型の上型は、その非磁性体部分
の下面の全面が平坦なものである必要はなく、図9に示
すように、強磁性体部分13の周辺部分の下面が他の部
分の下面よりも上方に陥没した凹所Kが形成されてなる
上型11Aをも好ましく用いることができる。
【0054】この上型11Aを用いることによって、図
10に示すように、コネクター層60Aの絶縁部62A
における各導電部61Aの周辺部分には、他の部分の表
面から高さh1だけ突出し、導電部61Aよりは高さh
2だけ低い突出絶縁部分63が形成されてなる検査用回
路基板装置を得ることができる。
【0055】このような突出絶縁部分63を有する絶縁
部62Aを形成することにより、導電部61Aを加圧し
たときには、当該導電部61Aが変形すると共に突出絶
縁部分63も変形するので、導電部61Aにかかる力が
緩和され、これにより、導電部61Aの耐久性を向上さ
せることができる。また、このような突出絶縁部分63
が形成された検査用回路基板装置においては、端子電極
の表面の面積が小さい回路装置や、あるいは、端子電極
の表面の面積が小さく、しかも端子電極の周囲に当該端
子電極よりも高く突出した例えばレジスト硬化物よりな
る絶縁層を有する回路装置に対しても、安定した電気的
接続を達成することができるので、好適に用いることが
できる。
【0056】このような突出絶縁部分63を絶縁部62
Aに形成する場合には、突出絶縁部分63の幅d1が導
電部61Aの幅dの120%以上であることが好まし
い。また、導電部61Aの突出絶縁部分63の表面から
の突出高さh2は、検査すべき回路装置における絶縁層
と端子電極との高さの差に相当する高さで設定され、突
出絶縁部分63の突出高さh1は、通常、導電部61A
の突出絶縁部分63の表面からの突出高さh2の100
%以上であることが好ましい。
【0057】また、下型16においては、上型11と同
様に、非磁性体部分19の上面が、磁性体部分18の上
面より上方に突出した状態とされていてもよい。
【0058】更に、図11に示すように、上型11の強
磁性体部分13の下面に導電部用材料の塗布層21を形
成すると共に、下型16の強磁性体部分18の上面にも
導電部用材料の塗布層22を形成し、塗布層21を塗布
層22に対接させた状態で、上型11をスペーサー15
を介して下型16に配置することにより、導電部用材料
層20を形成することもできる。
【0059】このような場合には、塗布層21に用いる
導電部用材料としては、塗布層22に用いる導電部用材
料と異なるものを用いることができ、これにより、検査
用回路基板装置の特性を向上させることができる。
【0060】例えば、塗布層21としては、硬化された
状態で柔軟性の高い高分子物質となる高分子物質材料が
含有された導電部用材料を用い、塗布層22としては、
硬化された状態で前記高分子物質よりも柔軟性の低い高
分子物質となる高分子物質材料が含有された導電部用材
料を用いることによって、得られる検査用回路基板装置
の導電部は耐久性に優れたものとなる。
【0061】また、塗布層21に、塗布層22に用いる
導電部用材料中の導電性磁性体粒子よりも粒径の小さい
導電性磁性体粒子が含有された導電部用材料を用いるこ
とができる。この場合には、導電部61の先端部に粒径
の小さい導電性磁性体粒子Gの列が多数形成され、これ
により、安定した電気的接続を達成することができる。
従って、検査されるべき回路装置の端子電極面積が小さ
くて、これに対応する検査用回路基板装置の導電部の面
積が小さい場合に好適である。
【0062】更に、塗布層21に、塗布層22に用いる
導電部用材料中の導電性磁性体粒子の含有割合よりも大
きい割合で導電性磁性体粒子が含有された導電部用材料
を用いることができる。この場合には、導電部61の先
端部に導電性磁性体粒子Gが高い密度で配列され、これ
により、安定した電気的接続を達成することができる。
また、導電部61の先端部は、導電性磁性体粒子Gが高
い密度で存在しているので、硬度の大きいものとなり、
その結果、検査されるべき回路装置の端子電極の表面に
薄い酸化被膜形成されているときには、当該酸化被膜を
加圧時に破ることができ、これにより、安定した電気的
接続を達成することができる。従って、検査されるべき
回路装置の端子電極が小さい場合、あるいは検査される
べき回路装置の端子電極に薄い絶縁性の酸化被膜によっ
て被覆されている場合に好適である。
【0063】以下、さらに本発明の具体的な実施例につ
いて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0064】<実施例1>各々の幅が0.125mm、
電極ピッチが0.25mmのリード電極を200本有す
る回路基板のリード電極領域に、下記のようにしてコネ
クター層を形成することにより、検査用回路基板装置を
製造した。
【0065】〔導電部用材料の調製〕室温硬化型シリコ
ーンゴム10gに平均粒径50μmのニッケル粒子より
なる導電性磁性体粒子10gを混合することにより導電
部用材料を調製した。
【0066】〔金型の作製〕鉄製の基板(12)の下面
に、回路基板のリード電極のパターンと対掌のパターン
のニッケルよりなる強磁性体部分(13)と、この強磁
性体部分(13)より突出したアクリル系ドライフィル
ムレジスト硬化物よりなる非磁性体部分(14)とを形
成して上型(11)を作製すると共に、鉄製の基板(1
7)の上面に、回路基板のリード電極のパターンと同一
のパターンのニッケルよりなる強磁性体部分(18)
と、アクリル系ドライフィルムレジスト硬化物よりなる
非磁性体部分(19)とを形成して下型(16)を作製
した(図2参照)。
【0067】〔導電部用材料層の形成〕上記の金型の上
型(11)の下面に導電部用材料を用いてスクリーン印
刷することにより、強磁性体部分(13)の下面に導電
部用材料の塗布層(21)を形成した後、この上型(1
1)を、塗布層(21)が下型(16)の強磁性体部分
(18)に対接するようスペーサー(15)を介して下
型(16)に配置することにより、上型(11)の強磁
性体部分(13)とこれに対応する下型(16)の強磁
性体部分(18)との間に導電部用材料層(20)を形
成した(図3,図4参照)。
【0068】〔導電部およびコネクター層用中間体の形
成〕導電部材料層(20)が形成された金型の上型(1
1)の上面および下型(16)の下面に、電磁石(3
1,32)を配置して動作させることにより、上下方向
に平行磁場を作用させ、そのまま状態で40℃にて3時
間放置して導電部材料層(20)を硬化させることによ
り導電部(61)を形成し、その後、この導電部(6
1)を上型(11)の強磁性体部分(13)に保持ささ
せた状態で下型(16)から離型させて露出させること
により、コネクター層用中間体(40)を形成した(図
5,図6参照)。
【0069】〔絶縁部の形成〕回路基板(50)のリー
ド電極領域に、室温硬化型シリコーンゴムよりなる絶縁
部用材料層(41)を形成し、更に、コネクター層用中
間体(40)を、回路基板(50)のリード電極(5
1)と導電部(61)とが対接するよう配置した後、こ
の状態で80℃にて1時間放置して絶縁部用材料層(4
1)を硬化させることにより絶縁部(62)を形成した
(図7,図8参照)。
【0070】以上により得られた検査用回路基板装置
は、コネクター層(60)の導電部(61)の横幅が
0.125mm、縦幅が1.0mm、突出高さhが50
μm、絶縁部(62)の厚みtが0.3mmのものであ
る。
【0071】<実施例2>実施例1の導電部用材料の調
製において、室温硬化型ウレタンゴム10gと平均粒径
25μmのニッケル粒子よりなる導電性磁性体粒子10
gとを用い、絶縁部の形成において、絶縁部用材料とし
て室温硬化型ウレタンゴムを形成したこと以外は実施例
1と同様にして検査用回路基板装置を製造した。
【0072】得られた検査用回路基板装置は、コネクタ
ー層(60)の導電部(61)の横幅が0.125m
m、縦幅が1.0mm、突出高さhが50μm、絶縁部
(62)の厚みtが0.3mmのものである。
【0073】<実施例3>下記の点以外は実施例1と同
様にして検査用回路基板装置を製造した。 〔導電部用材料の調製〕硬化された状態で軟質の室温硬
化型シリコーンゴム10gに平均粒径25μmのニッケ
ル粒子よりなる導電性磁性体粒子10gを混合すること
により導電部用材料aを調製し、硬化された状態で硬質
の室温硬化型シリコーンゴム10gに平均粒径50μm
のニッケル粒子よりなる導電性磁性体粒子10gを混合
することにより導電部用材料bを調製した。
【0074】〔導電部用材料層の形成〕上記の金型の上
型(11)上に導電部用材料aを用いてスクリーン印刷
することにより、強磁性体部分(13)上に導電部用材
料の塗布層(21)を形成すると共に、上記の金型の下
型(16)上に導電部用材料bを用いてスクリーン印刷
することにより、強磁性体部分(18)上に導電部用材
料の塗布層(22)を形成した後、この上型(11)
を、下型(16)に塗布層(21)が塗布層(22)に
対接するようスペーサー(15)を介して配置すること
により、上型(11)の強磁性体部分(13)とこれに
対応する下型(16)の強磁性体部分(18)との間に
導電部用材料層(20)を形成した(図11参照)。
【0075】得られた検査用回路基板装置は、コネクタ
ー層(60)の導電部(61)の横幅が0.16mm、
縦幅が0.16mm、突出高さhが50μm、絶縁部
(62)の厚みtが0.3mmのものである。
【0076】<実施例4>下記の点以外は実施例1と同
様にして検査用回路基板装置を製造した。 〔導電部用材料の調製〕室温硬化型ウレタンゴム10g
に平均粒径25μmのニッケル粒子よりなる導電性磁性
体粒子10gを混合することにより導電部用材料を調製
した。
【0077】〔金型の作製〕鉄製の基板(12)の下面
に、回路基板のリード電極のパターンと対掌のパターン
の鉄−ニッケル合金よりなる強磁性体部分(13)と、
この強磁性体部分(13)よりも突出し、強磁性体部分
(13)の周辺部分の下面が他の部分の下面よりも上方
に陥没した凹所(K)が形成されたエポキシ系液状レジ
スト硬化物よりなる非磁性体部分(14A)とを形成し
て上型(11A)を作製すると共に、鉄製の基板(1
7)の上面に、回路基板のリード電極のパターンと同一
のパターンの鉄−ニッケル合金よりなる強磁性体部分
(18)と、エポキシ系液状レジスト硬化物よりなる非
磁性体部分(19)とを形成して下型(16)を作製し
た(図10参照)。
【0078】〔絶縁部の形成〕絶縁部用材料として、室
温硬化型ウレタンゴムを用いたこと以外は同様にして絶
縁部を形成した。
【0079】得られた検査用回路基板装置は、コネクタ
ー層(60)の導電部(61)の横幅dが0.16m
m、縦幅が0.16mm、突出高さh2が20μm、絶
縁部(62)の厚みtが0.3mm、突出絶縁部分(6
3)の横幅d1が0.22mm、縦幅が0.22mm、
突出高さh1が30μmのものである。
【0080】<実施例5>実施例1の導電部用材料の調
製において、表面がシランカップリング剤により処理さ
れた、平均粒径が25μmのニッケル粒子よりなる導電
性磁性体粒子10gを用いたこと以外は実施例1と同様
にして検査用回路基板装置を製造した。
【0081】得られた検査用回路基板装置は、コネクタ
ー層(60)の導電部(61)の横幅が0.16mm、
縦幅が0.16mm、突出高さhが50μm、絶縁部
(62)の厚みtが0.3mmのものである。
【0082】<比較例1>実施例1と同様の回路基板
に、下記のようにしてコネクター層を形成して検査用回
路基板装置を製造した。
【0083】回路基板のリード電極上に、室温硬化型ウ
レタンゴムに平均粒径40μmのニッケルよりなる導電
性磁性体粒子を40体積%となる割合で混合してなる導
電部用材料をスクリーン印刷法で塗布し、その後、導電
部用材料と同様の室温硬化型ウレタンゴムよりなる絶縁
部材料をリード電極以外の領域に流し込んで複合コネク
ター用材料層を形成した。
【0084】回路基板のリード電極のパターンと対掌の
強磁性体部分と、この強磁性体部分よりも下面が下方に
突出した非磁性体部分とよりなる磁極板を用い、その下
面を複合コネクター用材料層の表面に対接させた状態で
平行磁場を作用させ、そのままの状態で室温で24時間
放置して硬化させることによりコネクター層を形成して
検査用回路基板装置を製造した。
【0085】得られた検査用回路基板装置は、コネクタ
ー層(60)の導電部(61)の横幅が0.125m
m、縦幅が1.0mm、突出高さhが50μm、絶縁部
(62)の厚みtが0.3mmのものである。
【0086】〔実験例〕実施例1〜2および比較例1で
得られた検査用回路基板装置について、各々の幅が0.
125mm、電極ピッチが0.25mmの端子電極を2
00本有する被検査回路装置Xに接続し、リード電極の
電気的接続における抵抗値を測定した。また、3万回の
繰り返し使用後におけるリード電極の電気的接続におけ
る抵抗値を測定した。また、実施例3〜5で得られた検
査用回路基板装置について、各々の幅が0.080m
m、電極ピッチが0.25mmの端子電極を200本
と、縦0.125mm、横0.125mmの開口部が各
端子電極の位置に配置されるよう設けられたレジスト硬
化物よりなる絶縁層とを有し、端子電極の上面が絶縁層
の上面よりも20μm低く位置される被検査回路装置Y
に接続し、リード電極の電気的接続における抵抗値を測
定した。また、3万回の繰り返し使用後におけるリード
電極の電気的接続における抵抗値を測定した。以上の結
果を表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】表1から明らかなように、本発明の製造方
法により得られる検査用回路基板装置は、繰り返して使
用するときでも、抵抗値が増大することがなくて耐久性
に優れたものである。
【0089】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、特定の構成
の金型を用いて導電部用材料層の厚さ方向に対して磁場
を作用させるため、導電性磁性体粒子を導電部用材料層
の厚さ方向に確実に配向させることができるので、繰り
返して使用するときでも、抵抗値が増大することがなく
て耐久性に優れた検査用回路基板装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって得られる回路基板装置の一例に
おけるリード電極領域の構成を示す説明用断面図であ
る。
【図2】本発明に用いられる金型の一例における要部の
構成を示す説明用断面図である。
【図3】金型の上型の強磁性体部分に塗布層を形成した
状態を示す説明図である。
【図4】金型の導電部用キャビティ部分に導電部用材料
層を形成した状態を示す説明図である。
【図5】導電部用材料層に平行磁場を作用させた状態を
示す説明図である。
【図6】導電部を形成して、コネクター層用中間体を形
成する工程を示す説明図である。
【図7】回路基板のリード電極領域に絶縁部用材料層が
形成された状態を示す説明図である。
【図8】回路基板のリード電極領域にコネクター層用中
間体が配置された状態を示す説明図である。
【図9】本発明に用いられる金型の他の例における要部
の構成を示す説明用断面図である。
【図10】本発明によって得られる回路基板装置の他の
例におけるリード電極領域の構成を示す説明用断面図で
ある。
【図11】金型の上型の強磁性体部分および下型の強磁
性体部分にそれぞれ塗布層を形成した状態を示す説明図
である。
【図12】プリント回路基板よりなる回路装置の一例の
配置を示す説明図である。
【符号の説明】
11 一方の型(上型) 12 磁性金属
基板 13 強磁性体部分 14 非磁性体
部分 15 スペーサー 16 他方の型
(下型) 17 磁性金属基板 18 強磁性体
部分 19 非磁性体部分 20 導電部用
材料層 21 塗布層 22 塗布層 31,32 電磁石 40 コネクター層用中間体 41 絶縁部用
材料層 50 回路基板 51 リード電
極 60 異方導電性コネクター層 61 導電部 62 絶縁部 63 突出絶縁
部分 D 導電部用キャビティ部分 E 弾性高分子
物質 G 導電性磁性体粒子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査すべき回路装置に係る端子電極に対
    応するパターンに従ってリード電極が形成された回路基
    板のリード電極領域の表面上に異方導電性コネクター層
    が一体に形成されてなる検査用回路基板装置の製造方法
    において、 磁性金属基板上に、前記パターンと対掌のパターンの強
    磁性体部分およびこの強磁性体部分よりも突出するよう
    非磁性体部分が形成されてなる一方の型と、前記パター
    ンと同一のパターンによる強磁性体部分およびそれ以外
    の領域に非磁性体部分が形成されてなる他方の型とが、
    キャビティを介して互いに対向するよう配置されてなる
    金型を用い、 前記金型のキャビティにおける一方の型の強磁性体部分
    とこれに対応する他方の型の強磁性体部分との間の導電
    部用キャビティ部分に、硬化されて絶縁性の弾性高分子
    物質となる高分子物質用材料中に導電性磁性体粒子を分
    散してなる流動性混合物よりなる導電部用材料層を形成
    し、 前記導電部用材料層に対して、前記一方の型の強磁性体
    部分からこれに対応する他方の型の強磁性体部分に向か
    う方向に磁場を作用させることにより、導電性磁性体粒
    子を導電部用材料層の厚さ方向に配向させると共に、当
    該導電部材料層を硬化処理することにより導電部を形成
    し、その後、この導電部を前記一方の型の強磁性体部分
    に保持させた状態で前記他方の型から離型させることに
    より、前記導電部が露出したコネクター層用中間体を形
    成し、 硬化されて絶縁性の弾性高分子物質となる材料よりなる
    絶縁部用材料層がリード電極領域上に形成された回路基
    板上に前記コネクター層用中間体を重ね合わせることに
    より、当該回路基板のリード電極領域におけるリード電
    極と当該コネクター層用中間体の導電部とを対接させ、
    この状態で絶縁部用材料層を硬化処理することにより絶
    縁部を形成し、以って回路基板のリード電極上に、絶縁
    部より突出した導電部を有する検査用回路基板装置を得
    ることを特徴とする検査用回路基板装置の製造方法。
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