JP2001350342A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2001350342A
JP2001350342A JP2000169993A JP2000169993A JP2001350342A JP 2001350342 A JP2001350342 A JP 2001350342A JP 2000169993 A JP2000169993 A JP 2000169993A JP 2000169993 A JP2000169993 A JP 2000169993A JP 2001350342 A JP2001350342 A JP 2001350342A
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Shuichi Endo
修一 遠藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラ状トナー規制部材で現像ローラ上の均
一なトナー層を、簡単な構成で、安価に得ることができ
る現像装置を提供する。 【解決手段】 潜像担持体(感光体)10に接触す
る、回転可能に設けられる現像ローラ21と、 トナー
を現像ローラ21に供給する供給ローラ22と、現像ロ
ーラ21上のトナーを薄層に規制するローラ状トナー層
規制部材23とを有し、現像ローラ12上にトナーを付
着させ搬送して、潜像担持体10の静電潜像を現像する
現像装置20において、ローラ状トナー層規制部材23
の表面粗さRzが0.5〜2μmの範囲で、かつ、アル
ミニウム製現像ローラ21との動摩擦係数が0.1〜
0.8の範囲とする現像装置20である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜像担持体の静電
潜像を一成分トナーで現像する現像装置に関する、さら
に詳細には、現像ローラ上に薄層のトナー層を形成する
トナー規制部材を備える現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、像担持体上に形成された静電潜
像を現像する現像装置には、現像ローラを像担持体に接
触させて現像を行う接触現像方式の現像装置及び現像ロ
ーラを像担持体に対し、近接離間させて現像を行う非接
触現像方式の現像装置があり、共に、像担持体に対する
現像ローラの当接状態又は近接部の間隔を一定に保持す
ることは、画質欠陥のない良好な画像を形成するために
重要である。例えば、現像ローラを像担持体に接触させ
て像担持体上に形成された静電潜像の現像を行う接触現
像方式の現像装置は、像担持体上の静電潜像を現像する
現像ローラ、現像ローラにトナーを供給するトナー補給
ローラ及び現像ローラ上に汲み上げられたトナーを一定
の厚さに規制し、トナーの薄層を形成する現像ブレード
等から構成され、現像ローラは、コイルばねなどの弾性
部材によって所定の圧力で像担持体に接触するように付
勢されている。また、感光体上に形成された静電潜像を
現像し、可視像を形成する画像形成装置において用いら
れる現像剤には、トナーとキャリアとから成る二成分現
像剤とトナー単体から成る一成分現像剤とがある。この
うち、二成分現像剤を用いる現像方法は、比較的安定し
た良好な記録画像が得られる反面、キャリアの劣化やト
ナーとキャリアとの混合比の変動が発生しやすく、また
装置が大型化するという欠点があった。そこで、装置の
小型化、低コスト化および信頼性の点から一成分現像剤
を用いた現像方式が用いられている。このような一成分
現像剤を用いる接触現像方式では、像担持体に対する現
像ローラの接触状態を均一にしておかないと、像担持体
へのトナー供給量が不安定となり、形成画像に濃度ムラ
が発生したり、地肌汚れなどの異常画像などの問題が発
生することがある。したがって、良好な画像を得るに
は、像担持体と現像ローラが対向する現像領域において
像担持体と現像ローラの接触状態を規制することによ
り、現像ローラ上の現像剤を均一な薄層にすることが必
要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのために、均一で一
定厚みのトナー層規制を行うために、特開昭60−10
3372号公報では、ロール状規制部材のロール状表面
部分のゴム硬度(JIS−A)を10°〜40°の範囲
内とする構成を取っている。しかし、これだけでは、狙
いのトナー規制効果を得るための条件としては不足で、
事実、ゴム硬度(JIS−A)を10°〜40°のポリ
ウレタンゴムを用いると、摩擦係数が高いために、均一
なトナー層が得られない。また、特開平10−1049
45号公報では、回転可能なトナー規制部材の表面の粗
さRzを2μm≦Rz≦100μm としたときに、現
像ローラにACバイアスを重畳した電圧を印加して、そ
の振動電界の効果により、トナー層の均一化とトナー帯
電促進がなされるとしている。しかし、トナー層規制部
材を粗さRzとするために、粒度のそろった粒子をトナ
ー規制部材の表面にマトリックス樹脂とともに均一に塗
布する必要があり、また振動電界を発生するAC電源を
使用するなど構成が複雑で、実現性が乏しいのと、コス
トが高くなる課題がある。
【0004】そこで、本発明は、上記課題に鑑みて、ロ
ーラ状トナー規制部材で現像ローラ上の均一なトナー層
を、簡単な構成で、安価に得ることができる現像装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、 潜像担持体に接触す
る、回転可能に設けられる現像ローラと、 トナーを現
像ローラに供給する供給ローラと、 現像ローラ上のト
ナーを薄層に規制するローラ状トナー層規制部材と を
有し、 現像ローラ上にトナーを付着させ搬送して、潜
像担持体の静電潜像を現像する現像装置において、 ロ
ーラ状トナー層規制部材の表面粗さRzが0.5〜2μ
mの範囲で、 かつ、アルミニウム製現像ローラとの動
摩擦係数が0.1〜0.8の範囲とする 現像装置であ
る。請求項2に記載の発明は、 請求項1に記載の現
像装置において、 トナーの体積平均粒径が6〜9μm
の範囲とする 現像装置である。請求項3に記載の発明
は、 請求項1又は2に記載の現像装置において、 現
像ローラの表面をアルマイト処理する 現像装置であ
る。請求項4に記載の発明は、 請求項1又は2に記
載の現像装置において、現像ローラの表面を無電解Ni
メッキ処理する 現像装置である。請求項5に記載の発
明は、 請求項1又は2に記載の現像装置において、
現像ローラの表面を窒化処理する 現像装置である。請
求項6に記載の発明は、 請求項1又は2に記載の現像
装置において、 現像ローラの表面をメラミン樹脂で被
覆する 現像装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の一実施形態である
現像装置の構成を示す概略図である。現像装置20は、
像担持体(以下、「感光体」と記す。)10に一成分現
像剤(以下、「トナー」と記す。)を現像する現像ロー
ラ21、現像ローラ21のトナー付着量を規制し、かつ
トナーを帯電させるローラ状トナー層規制部材23、ト
ナー層規制部材の表面のトナーを掻き落とす掻き落とし
部材24、現像ローラ21にトナーを予備帯電させなが
ら供給するトナー供給ローラ22、トナーを現像装置外
部に漏れ出ないように収納するトナーホッパ、トナーホ
ッパからトナー供給ローラ22へトナーを搬送するトナ
ー搬送部材25から構成されている。ここでは、ベルト
状感光体10を図示しているが、ドラム状感光体を用い
るものであってもよい。
【0007】現像ローラ21は感光体10の進行方向と
同方向、すなわち図1で矢印CW(時計方向)の方向
に、感光体10に対して線速比1.1〜2.0倍速で回
転している。トナー搬送部材25は、回転によってトナ
ーを供給ローラ22に送り出すので、回転方向がCW、
CCW(反時計方向)ともに機能を満たすことが可能で
ある。供給ローラ22は、金属芯金とポリウレタン、シ
リコン、EPDM、ポリカーボネートなどの発泡材から
構成されている。供給ローラ22は現像ローラ21に所
定のニップをもって接触させ、相対線速差を持つように
CWもしくはCCWに回転し、供給ローラ22上のトナ
ーを、ニップ内で現像ローラ21表面に擦りつけること
でトナーを予備摩擦帯電させながら供給する。ローラ状
トナー層規制部材23は現像ローラ21に対して所定の
荷重で当接していて、そのニップに供給ローラ22より
供給されてきたトナーを通過させることで、トナー通過
量を一定に整えて、また現像ローラ21表面のスラスト
方向位置によらず均一なトナー層を形成する。また、通
過したトナーはトナー層規制部材23と現像ローラ21
の双方の表面と摩擦帯電されるので、感光体への現像に
供されるトナーは安定した帯電量を持つことができる。
【0008】ここで、トナー規制部材23の表面の動摩
擦係数を測定する方法を説明する。現像ローラ21と同
形状の表面粗さRzが0.5〜2μmのアルミニウム製
トナー層規制部材23を、実際に現像動作させる荷重を
加圧スプリング26により、トナー規制部材23の軸受
部材27を経て加圧する。荷重はトナー層規制部材23
の硬度や外径に依存するが、実用的には3〜15g/m
mである。測定時はトナーを介在せず、また現像ローラ
21に当接する供給ローラ22等の部材は現像装置から
外しておく。トナー層規制部材23の回転をさせない様
に固定して、現像ローラ21のみ回転させたときの回転
トルクをトルクメータにより測定する。ここで、現像ロ
ーラ21の回転方向は実際の現像動作時の回転方向と同
じにする。現像ローラ21の回転速度は、測定するトル
ク値にあまり影響を与えない事が知られているので、厳
密に現像動作時の速度とする必要はないが、測定値のバ
ラツキが発生しないように、適正な回転速度を選択すべ
きである。回転トルクTと、トナー層規制部材23の表
面の動摩擦係数μ、トナー層規制部材23と現像ローラ
21間の圧力P、現像ローラ半径rの関係式T=μP*
r から動摩擦係数μは、以下の式μ=T/(P*r)
で求められる。
【0009】今回検討したトナー層規制部材の表面材料
ごとの動摩擦係数の測定値例を表1示す。
【表1】 測定に用いたアルミローラの表面は、サンドブラスト
(メッシュ #240〜800)で仕上げるのが簡便で
あり、0.5〜2μmのRz範囲ならば、上記の動摩擦
係数の測定値に差はなかった。
【0010】次にアルミニウム製現像ローラ21もしく
はSUS製現像ローラ21を用いたときの、トナー層規
制部材23の動摩擦係数と現像ローラ21上トナー量m
/a(mg/cm)の関係を図3のグラフで説明す
る。アルミニウム製現像ローラ21もしくはSUS製現
像ローラ21では、そのトナー搬送性と、トナー層を均
一に形成するために現像ローラ21の表面粗さはRzで
2μm〜3.5μmが適正で、Rzが小さいと現像ロー
ラ上のトナー量が低下し、Rzが大きいとトナー層の均
一性が損なわれ画像ムラを発生してしまうので、現像ロ
ーラ21上のトナー量m/a測定にはRzが2μmの現
像ローラを用いた。また同様に、トナー層規制部材23
の表面粗さも粗すぎるとトナー層ムラとなるため、その
粗さは一般的な画像に対してはRzが4μ以下の必要が
あり、さらに高精細(600dpi以上)の画像の場合
には、Rzで2μm以下が望ましい。 本測定では、R
zを2μmとしている。トナー規制部材23の硬度はJ
IS−A 10°〜40°の範囲を選択するのが良いと
されているが、上記の様に表面粗さの良好なローラを使
うことによって、JIS−A 5°〜60°の範囲で可
能である(現像ローラ上のトナー量が均一となる)こと
が、実験により判明した。
【0011】図3では、使用したトナーの体積平均粒径
が6μmの場合と、10μmの場合を示しているが、こ
こでは、10μmのケースを説明する。測定には、上に
記載した材料を用いたトナー層規制部材23を使用し
た。測定結果から見られるようにトナー層規制部材23
の動摩擦係数が低い場合(0.1以下)と高い場合
(1.1以上)で極端に現像ローラ上のトナー量が変化
する挙動を示す。トナー層規制部材23の作用として、
入力してくるトナーを規制し一定量のトナーを通過させ
るということがあるが、その規制力は、現像ローラ21
により移動方向の作用力を受けたトナー粒子がトナー層
規制部材23の表面の接触するときに発生する摩擦力で
ある。したがって動摩擦係数が0.1以下と低い場合
は、現像ローラ21との当接部に入り込んできたトナー
をトナー層規制部材23表面に保持できず、現像ローラ
21の機械的搬送力で容易に通過してしまい、トナー量
を制御できなくなると考えられる。
【0012】この領域は、トナー層規制部材23にPT
FEやPFAを用いた場合は、トナーのあふれが発生し
てしまい、圧力を上げても効果が見られない。またフッ
素樹脂をイソシアネート硬化したものは、フッ素樹脂含
有量を高めて、動摩擦係数が0.1を下回ると、トナー
層に付着量が多い個所が現れて不均一となっている。し
かしフッ素樹脂量を適正化して、動摩擦係数を多少上げ
るとトナー層は均一化し、実用可能な量(現像ローラ上
のトナー量0.6mg/cm程度以下)となってい
る。トナー層規制部材23の表面の動摩擦係数を(材料
でフッ素イソシアネート〜ポリウレタン塗装と変化させ
て比較していって)上げていくとトナーの規制力が高ま
り、現像ローラ上のトナー量が低下していく傾向が見ら
れる(μが0.1〜0.9の範囲)。
【0013】トナー層規制部材23に、シリコンゴム
(μ=1.1)やポリウレタンゴム(μ=1.15)の
ように動摩擦係数が大きいものを使うと、シリコンゴム
では、現像ローラ上のトナー量が0.2mg/cm
度とかなり低い状態と、トナー層規制部材と現像ローラ
間で振動が発生し、現像ローラ上のトナー量が部分的に
多くなる現象が同時に起きている。さらにポリウレタン
ゴムでは振動が顕著になり、かなり現像ローラ上のトナ
ー量が過多の領域が混在していた。このような振動の発
生はトナー層規制部材23の動摩擦係数が高いためにト
ナーの規制力が高まり、現像ローラ21表面にトナーが
局所的に乗らなくなり、トナー規制部材23と現像ロー
ラ21がトナー介在することなく直接接触する個所がで
きて、局所的な摩擦力の増大で振動を引き起こすと考え
られる。以上から、均一なトナー層を得るためにはトナ
ー層規制部材23の動摩擦係数を適正範囲に収めること
が必要である。現像ローラ21上のトナー量m/aとし
ては、0.4mg/cm以下では現像ローラ21の回
転速度を上げる必要があって、機械的な負荷が増大す
る。また0.6mg/cm以上となると、トナーの帯
電量が低下して感光体10の非画像部に地肌汚れを起し
やすくなるので、0.4〜0.6mg/cmの間に選
択される。したがって、上記結果から、トナー層規制部
材23の動摩擦係数の範囲を0.1〜0.8とすること
で、均一で安定した、地肌汚れの無い画像を得ることが
出きる。
【0014】図3に示すように、6μmと小径化したト
ナーの場合について、続いて説明する。6〜9μmの小
径トナーを用いると、画像の解像度が上がり、トナー帯
電量が高くなるために地肌汚れ防止の余裕度アップ、階
調再現性の向上という利点がある。一方、トナー規制部
材23と現像ローラ21の当接部からトナーの漏れが発
生しやすくなり、グラフで6μmトナーの方が、トナー
層規制部材23の動摩擦係数が0.1を下回る領域にお
いて現像ローラ21上のトナー量m/aの上昇が顕著と
なっているのはそのためである。しかし、検討結果か
ら、動摩擦係数を0.1以上とすることで、小粒径トナ
ーを用いたときでもトナー漏れを発生させずに、安定し
たトナー層を形成することが確認できた。また一方、ロ
ーラ状トナー層規制部材23を回転させて使う場合、も
しくは間欠的に回転させて使う場合、トナー規制部材2
3上に付着したトナーが1回転して現像ローラ21との
ニップ部に来るとトナー帯電やトナー層形成に悪影響を
及ぼすので、ニップ部に来るまでの間に掻き落とす必要
があり、ここでは前に説明した板状のトナー掻き落とし
部材24でトナーを除去している。その際に、トナーが
小粒径であるほど除去作用が難しくなり、仮に除去性能
が不充分となった場合には、トナー層規制部材23の周
囲に常にトナーが残留している状態となって、現像ロー
ラ21上のトナーの帯電を不安定化したり、トナー層規
制部材23にトナー樹脂や添加剤が強く付着して除去で
きなくなるといった問題を引き起こしてしまう。
【0015】トナー層規制部材23からのトナー除去と
いう点からはトナー層規制部材23の動摩擦係数は、低
いものほど有利であるが、本検討によると6μmトナー
の場合には動摩擦係数が0.8以下とすると、トナー掻
き落とし部材によるトナー除去が可能となったので、ト
ナー規制部材の動摩擦係数を0.1〜0.8の範囲に選
択することで6〜9μmの小粒径トナーで安定して均一
なトナー層を形成することができると言える。これによ
り、解像度や階調性の向上といった高画質化を図ること
ができる。
【0016】今までの説明では、現像ローラ21がアル
ミニウムやSUSの場合であったが、長時間使用すると
現像ローラの表面粗さが減少してきてトナー搬送力が低
下し、そのため現像ローラ上のトナー量の減少が起こ
り、現像ローラ21の寿命が定まってしまう。アルミニ
ウムの場合の耐冊枚数は、これまで約10000枚、S
USの場合は約20000枚であった。現像ローラ21
のみを交換することは実際上困難なので、現像装置の寿
命もそれで決まってしまい、本来ならば100000枚
以上の寿命を有する現像装置をその1/5以下で廃棄し
てしまうことになる。そのような無駄を無くすために、
現像ローラ21の耐擦性を向上させる。ただし、現像ロ
ーラ21の耐擦性を上げる(摩耗しにくくする)と、現
像ローラ21にトナーの樹脂や添加剤が固着しやすくな
り、画質劣化(具体的には解像力低下、地汚れ発生、ハ
ーフトーンの均一性低下など)が起こる。そこで、現像
ローラ21に上記固着が発生しないような条件を探索し
たところ、上で述べてきたトナー層規制部材23の動摩
擦係数が0.8以上のときには、現像ローラ21との摩
擦熱の発生が大きくなるため、現像ローラ21表面温度
が上昇し、現像ローラ21の固着が発生しやすくなるこ
とが判明した。従って、トナー層規制部材23の動摩擦
係数が0.1〜0.8の範囲で高耐擦性現像ローラ21
を用いれば、現像装置寿命を伸ばすことができる。
【0017】(第2の実施形態)現像ローラ21をアル
マイト処理して表面硬度をアルミニウムの70Hv(ビ
ッカース硬度)から350Hvに上げ、0.1〜0.8
の動摩擦係数を有するトナー規制部材23との組合わせ
で用いることにより、画質の安定した現像装置の寿命
を、耐冊枚数70000枚まで向上させることができ
た。
【0018】(第3の実施の形態)現像ローラ21表面
を無電解Niメッキ処理して表面硬度をアルミニウムの
70Hv(ビッカース硬度)から400Hvに上げ、
0.1〜0.8の動摩擦係数を有するトナー規制部材2
3との組合わせで用いることにより、画質の安定した現
像装置の寿命を、耐冊枚数80000枚まで向上させる
ことができた。
【0019】(第4の実施の形態)現像ローラ21表面
を窒化処理して表面硬度をSUSの250Hv(ビッカ
ース硬度)から600Hvに上げ、0.1〜0.8の動
摩擦係数を有するトナー規制部材23との組合わせで用
いることにより、画質の安定した現像装置の寿命を、耐
冊枚数100000枚現像ユニットに匹敵するレベル向
上させることができた以上は、金属素地または酸化物を
表面層としている現像ローラ21で、表面粗さといった
形状因子でトナー搬送性能を引き出している場合につい
て、高耐久化を実現した例であるので、トナー層規制部
材23の動摩擦係数をアルミニウムの場合で規定した
が、外れることは無い。
【0020】ところで、小粒径トナーを使った場合でも
述べたが、トナーの帯電量を上げることで画質の向上が
達成でき、そのためには、現像ローラ21とトナーの間
で接触帯電を行わせトナーの帯電量を増やす様にすれば
良い。現像ローラ21の耐久性と、トナー帯電付与性を
同時に満たす材料を探索したところ、現像ローラ21の
表面にメラミン樹脂を用いるのが良いと分かってきた。
【0021】(第5の実施形態)現像ローラ21の表面
を構成する材質をメラミン樹脂とし、0.1〜0.8の
動摩擦係数を有するトナー規制部材23との組合わせで
用いることにより、画質の安定した現像装置の寿命を、
耐冊枚数140000枚以上(140000枚まで確
認)に向上させることができた。メラミン樹脂はを表面
層とした現像ローラ21においては、表面粗さが1μm
以下の平滑な面でもトナーが搬送可能で表面粗さ低下の
影響で現像ローラ21上のトナー量m/aの低下が起こ
らないので、現像ローラ21の耐久性は現像装置寿命を
はるかに凌駕している。また、トナーの帯電量を上げら
れるので上に述べた様に、高画質化が可能となった。こ
の現像ローラ21においては、トナーの搬送機構が粗さ
による機械的なものより、トナーとの材料的なタッキネ
スによるところが大と考えられるので、現像ローラ21
に固着が起きない限り、寿命は持つと考える。
【0022】但し、現像ローラ21上のトナー量m/a
についてトナー規制部材23の動摩擦係数の適正値は、
やはり0.1〜0.8に設定するのが良いことは実験に
より判明していて、0.1以下、0.8以上となると、
既に述べた不具合の発生があった。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
現像装置では、トナー層規制部材の動摩擦係数を適性に
することによって、ローラ状トナー規制部材で現像ロー
ラ上の均一なトナー層を、簡単な構成で、安価に得るこ
とができる。請求項2に記載の現像装置では、トナー層
規制部材の動摩擦係数を、小粒径トナーを使用する適性
条件を得られたので、高画質化を可能な現像ローラ上の
均一なトナー層を、簡単な構成で、安価に得ることがで
きる。請求項3に記載の現像装置では、トナー層規制部
材の動摩擦係数の適性範囲と、高耐久現像ローラの組合
せ、高耐久現像ローラに固着を発生させないトナー層規
制部材の適正範囲を設定することで、現像ローラ上の均
一なトナー層を、簡単な構成で、安価に、長期間にわた
り得ることができる。請求項4に記載の現像装置では、
トナー層規制部材の動摩擦係数の適性範囲と、高耐久現
像ローラの組合せ、高耐久現像ローラに固着を発生させ
ないトナー層規制部材の適正範囲を設定することで、現
像ローラ上の均一なトナー層を、簡単な構成で、安価
に、長期間にわたり得ることができる。請求項5に記載
の現像装置では、トナー層規制部材の動摩擦係数の適性
範囲と、高耐久現像ローラの組合せ、高耐久現像ローラ
に固着を発生させないトナー層規制部材の適正範囲を設
定することで、現像ローラ上の均一なトナー層を、簡単
な構成で、安価に、長期間にわたり得ることができる。
請求項6に記載の現像装置では、トナー層規制部材の動
摩擦係数の適性範囲と、高耐久・高トナー帯電性付与の
現像ローラの組合せ、高耐久現像ローラに固着を発生さ
せないトナー層規制部材の適正範囲を設定することで、
高画質化に対応した現像ローラ上の均一なトナー層を、
簡単な構成で、安価に、長期間にわたり得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である現像装置の構成を示
す概略断面図である。
【図2】図1中の現像ローラ付近を拡大して、その構成
を示す断面図である。
【図3】トナー層規制部材と現像ローラ上のトナー量の
関係を示す図である。
【符号の説明】
10・・・感光体 20・・・現像ユニット 21・・・現像ローラ 22・・・供給ローラ 23・・・ローラ状トナー層規制部材 24・・・トナー掻き落とし部材 25・・・トナー搬送部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体に接触する、回転可能に設
    けられる現像ローラと、 トナーを現像ローラに供給する供給ローラと、 現像ローラ上のトナーを薄層に規制するローラ状トナー
    層規制部材と を有し、 現像ローラ上にトナーを付着させ搬送して、潜像担持体
    の静電潜像を現像する現像装置において、 ローラ状トナー層規制部材の表面粗さRzが0.5〜2
    μmの範囲で、 かつ、アルミニウム製現像ローラとの動摩擦係数が0.
    1〜0.8の範囲にあることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の現像装置において、 トナーの体積平均粒径が6〜9μmの範囲とすることを
    特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の現像装置にお
    いて、 現像ローラの表面をアルマイト処理することを特徴とす
    る現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の現像装置にお
    いて、 現像ローラの表面を無電解Niメッキ処理することを特
    徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の現像装置にお
    いて、 現像ローラの表面を窒化処理することを特徴とする現像
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2に記載の現像装置にお
    いて、 現像ローラの表面をメラミン樹脂で被覆することを特徴
    とする現像装置。
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