JP2001350267A - 青色半導体レーザー用平版印刷版 - Google Patents
青色半導体レーザー用平版印刷版Info
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- JP2001350267A JP2001350267A JP2000172813A JP2000172813A JP2001350267A JP 2001350267 A JP2001350267 A JP 2001350267A JP 2000172813 A JP2000172813 A JP 2000172813A JP 2000172813 A JP2000172813 A JP 2000172813A JP 2001350267 A JP2001350267 A JP 2001350267A
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Abstract
分に焼けるだけの実用感度を有し、かつ明室下での取り
扱いが可能であり、印刷版として高耐刷力で保存安定性
が良好な青色半導体レーザー用平版印刷版を提供する 【解決手段】支持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤層
及び物理現像核層を有し、前記ハロゲン化銀乳剤層が前
記化1、化2及び化3で表される増感色素の中の少なく
とも1種を含有することを特徴とする青色半導体レーザ
ー用平版印刷版。 【化1】 【化2】 【化3】
Description
を応用した走査露光用平版印刷版に関し、特に青色半導
体レーザー用平版印刷版に関する。
得られる転写銀画像を直ちにインキ受理性として利用す
ることができる平版印刷版は既に知られている。その1
つのタイプは、支持体(例えば、ポリエチレン樹脂を被
覆した紙ベース、ポリエチレンテレフタレートベース
等)上に少なくともハロゲン化銀乳剤層及び物理現像核
層をこの順に有する平版印刷版であり、例えば米国特許
第3721559号、同第3490905号、同第33
85701号、同第3814603号、同第34543
98号、同第3764323号、同第3099209
号、特公昭44−27242号、同48−30562
号、特開昭53−9603号、同53−21602号、
同54−103104号、同56−9750号公報等に
記載されている。
する乳剤層の表面に物理現像核を有し、露光された乳剤
層中のハロゲン化銀結晶は、DTR現像により化学現像
を生起し黒色の銀となり、ゼラチンを主体とする親水性
の非画像部を形成する。一方、未露光のハロゲン化銀結
晶は現像液中の銀塩錯化剤により銀塩錯体となって表面
の物理現像核層まで拡散し、核の存在により物理現像を
生起してインキ受容性の物理現像銀を主体とする画像部
を形成する。
非画像部のゼラチン表面はインキ反発性として印刷に供
される。
されたアルミニウム支持体に担持された物理現像核の上
にハロゲン化銀乳剤層を有する平版印刷版(以降、アル
ミ平版印刷版と称す)が知られており、例えば特開平5
−216236号、同平6−81194号公報等に記載
されている。この平版印刷版は露光、現像処理後、ハロ
ゲン化銀乳剤層をウォッシュオフ(水洗除去)して、金
属銀膜からなる画像部とアルミ陽極酸化表面からなる非
画像部が現れる。
は異なるが、画像銀をインキ受理性にする点に於いては
共通するものである。これらの平版印刷版は、親油性の
インキを受理する画像部分と親水性で水を受理する非画
像部分とから構成される。従って、通常の平版印刷は水
(給湿液)とインキの両方を版面に供給し、画像部分は
着色性のインキを、非画像部分は水を選択的に受け入
れ、該画像上のインキを例えば紙などの基質に転写させ
ることによってなされる。
た平版印刷版には、カメラ露光タイプと走査露光タイプ
の平版印刷版が知られている。走査露光タイプの平版印
刷版としては、例えば、米国特許第4,501,811
号、特開昭59−71055号、同昭59−71056
号、同昭60−61752号、同昭60−75838
号、同昭60−100148号、同昭60−17974
4号、同昭60−252352号、同昭61−1142
35号、同昭63−47756号、同平2−25185
3号公報等に、ヘリウム・ネオンレーザー、アルゴンレ
ーザー、半導体レーザー、発光ダイオード等を光源とす
る走査露光タイプの平版印刷版が記載されている。これ
らの走査露光用平版印刷版は、CTP(コンピューター
・ツー・プレート)用の平版印刷版として、好適であり
脚光を浴びている。
持った青色半導体レーザーを搭載した出力機が開発され
出現している。この出力機は上記した従来の出力機に比
べ、短波長であるため、レーザーの収束が良好であるこ
と、及び出力速度が速いという利点がある。しかしなが
ら、この出力機に対して、充分に焼けるだけの実用感度
を有し、かつ印刷版として耐刷力に優れ、保存安定性が
良い平版印刷版は未だ開発されていない。更に、該出力
波長に対して実用感度を有し、かつ明室下で取り扱うこ
とができる平版印刷版の開発が要望されている。
は、青色半導体レーザーを用いた出力機に対して充分に
焼けるだけの実用感度を有し、かつ明室下での取り扱い
が可能であり、印刷版として高耐刷力で保存安定性が良
好な青色半導体レーザー用平版印刷版を提供することに
ある。
持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤層及び物理現像核
層を有し、前記ハロゲン化銀乳剤層が前記化1、化2及
び化3で表される増感色素の中の少なくとも1種を含有
することを特徴とする青色半導体レーザー用平版印刷版
によって達成された。
本発明に用いられる増感色素は、前記化1、化2及び化
3の中から選ばれる。これらの増感色素について詳細に
説明する。
ては、例えば、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール
環、ベンゾイソオキサゾール環、ナフトオキサゾール
環、ピリドオキサゾール環、チアゾール環、ベンゾチア
ゾール環、ナフトチアゾール環、セレナゾール環、ベン
ゾセレナゾール環、ピリジン環、キノリン環等があり、
これらのヘテロ環および縮合ベンゼン環やナフタレン環
は置換基を有していてもよい。置換基の例としては、例
えば、メチル、エチル基のようなアルキル基、メトキ
シ、エトキシ基のようなアルコキシ基やメチレンジオキ
シ基、フェニル、メトキシフェニル基のようなアリール
基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル基のようなアルコキシカルボニ
ル基、フッ素、塩素、臭素、沃素のようなハロゲン原子
などが挙げられる。
換基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、n−ブチル、n−アミル、β−ヒド
ロキシエチル、γ−ヒドロキシプロピル、β−アセトキ
シエチル、γ−アセトキシプロピル、β−メトキシエチ
ル、γ−メトキシプロピル、カルバモイルメチル、カル
バモイルエチル、N−メチルカルバモイルメチル、N-
エチルカルバモイルメチル、N−メチルカルバモイルエ
チル、N,N−ジメチルカルバモイルメチル、N,N−
ジメチルカルバモイルエチル、N,N−ジエチルカルバ
モイルメチル、カルボキシメチル、β−カルボキシエチ
ル、γ−カルボキシプロピル、δ−カルボキシブチル、
ω−カルボキシペンチル、メトキシカルボニルメチル、
エトキシカルボニルメチル、β−メトキシカルボニルエ
チル、γ−メトキシカルボニルプロピル、δ−メトキシ
カルボニルブチル、エトキシカルボニルエタンスルホニ
ルエチル、カルバモイルエタンスルホニルエチル、カル
ボキシエタンスルホニルエチル、β−スルホエチル、γ
−スルホプロピル、γ−スルホブチル、δ−スルホブチ
ル、ベンジル、フェネチル、p−カルボキシベンジル、
p−スルホフェネチル、アリル、プロパルギル、トリフ
ルオロエチル基などが挙げられる。
13で表されるR11、R12、R13のアルキル基の例として
は例えば、メチル、エチル 、プロピル等が挙げられ、
アリール基の例としては、例えば、フェニル、トリル、
メトキシフェニル、クロロフェニル等が挙げられる。
ては、例えば、メチル硫酸、エチル硫酸、チオシアン
酸、トルエンスルホン酸、塩素、臭素、沃素、過塩素
酸、カリウム、ナトリウム、トリエチルアンモニウム、
ピリジニウムなどが挙げられる。
は、前記化1のZ1と同義である。但し、Z2とZ3が同
時にS原子を含むことはない。R1及びR2で表されるア
ルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、i−プロピル、n−ブチル、n−アミル、β−ヒ
ドロキシエチル、γ−ヒドロキシプロピル、β−アセト
キシエチル、γ−アセトキシプロピル、β−メトキシエ
チル、γ−メトキシプロピル、カルバモイルメチル、カ
ルバモイルエチル、N−メチルカルバモイルメチル、N
-エチルカルバモイルメチ ル、N−メチルカルバモイル
エチル、N,N−ジメチルカルバモイルメチル、N,N
−ジメチルカルバモイルエチル、N,N−ジエチルカル
バモイルメチル、カルボキシメチル、β−カルボキシエ
チル、γ−カルボキシプロピル、δ−カルボキシブチ
ル、ω−カルボキシペンチル、メトキシカルボニルメチ
ル、エトキシカルボニルメチル、β−メトキシカルボニ
ルエチル、γ−メトキシカルボニルプロピル、δ−メト
キシカルボニルブチル、エトキシカルボニルエタンスル
ホニルエチル、カルバモイルエタンスルホニルエチル、
カルボキシエタンスルホニルエチル、β−スルホエチ
ル、γ−スルホプロピル、γ−スルホブチル、δ−スル
ホブチル、ベンジル、フェネチル、p−カルボキシベン
ジル、p−スルホフェネチル、アリル、プロパルギル、
トリフルオロエチル基などが挙げられる。
く、置換基の例としては上記R1で述べたような置換基
やフリル、チエニル、テトラヒドロピラニル等のヘテロ
環が挙げられる。M2で表されるカウンターイオンとし
ては、前記M1と同義である。
前記Z1と同義である。R3及びR4で表されるアルキル
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基等、アルコキシカルボニル基のアルコキシ基としては
メトキシ、エトキシ、プロポキシ基等、アリールオキシ
カルボニル基のアリール基としてはフェニル基が挙げら
れる。同様に、アルキルスルホニル基のアルキル基とし
てはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等、ア
リールスルホニル基のアリール基としてはフェニル基が
挙げられる。同様に、アシル基としてはアセチル基、プ
ロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ベンゾイ
ル基等が挙げられる。M3で表されるカウンターイオン
としては、前記M1と同義である。
体例を示す。
化2で示されるものが好ましく、より好ましくは化1で
示されるものである。化1の中でも更に、Z1で表され
るヘテロ環がベンゾオキサゾールからなる増感色素がよ
り好ましい。
させるが、その添加量は、ハロゲン化銀1モル当たり、
10-5から10-2モルの範囲が適当である。
用した平版印刷版としては、前述したように、2つのタ
イプがあり、その両者とも本発明の効果を発現すること
ができる。
した紙ベースやポリエチレンテレフタレートフィルム等
のポリエステルベースに、ハレーション防止層を兼ねた
下塗層、ハロゲン化銀乳剤層及び物理現像核層を、この
順序で塗設した平版印刷版である。
れたアルミニウム支持体上に、物理現像核を担持させ、
その上にハロゲン化乳剤層を塗設した平版印刷版であ
る。この平版印刷版は、更に物理現像核とハロゲン化銀
乳剤層の間に適宜中間層を設けることができ、またハロ
ゲン化銀乳剤層の上に保護層を設けることができる。
まれるハロゲン化銀は、例えば、塩化銀、臭化銀、塩臭
化銀、及びこれらにヨウ化銀を含むものからなる。ハロ
ゲン化銀結晶は、ロジウム塩、イリジウム塩、パラジウ
ム塩、ルテニウム塩、ニッケル塩、白金塩等の重金属塩
を含んでいてもよい。特に、ロジウム塩及びイリジウム
塩が好ましい。これらの添加量はハロゲン化銀1モル当
り10-8〜10-3モルである。ハロゲン化銀の結晶形態
に特に制限はなく、立方体ないし14面体粒子、さらに
はコアシェル型、平板状粒子でもよい。ハロゲン化銀結
晶は、単分散、多分散結晶であってもよく、その平均粒
径は0.2〜0.8μmの範囲である。好ましい例の一
つとしては、ロジウム塩もしくはイリジウム塩を含む、
塩化銀が80モル%以上の単分散もしくは多分散結晶が
ある。
又は塗布される時に種々な方法で増感することが出来
る。例えば、チオ硫酸ナトリウム、アルキルチオ尿素に
よって、又は金化合物、たとえばロダン金、塩化金によ
って、又はこれらの両者の併用など当該技術分野におい
て良く知られた方法で化学的に増感することが好まし
い。
にゼラチンが用いられるが、その一部をデキストリン、
アルブミン、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチル
セルロース、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、ポ
リアクリルアミド、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、ポリビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合
体等の親水性高分子の一種又は二種以上で置換すること
もできる。ハロゲン化銀乳剤層のゼラチン量は、0.5
〜4g/m2程度である。
像核として、銀、アンチモン、ビスマス、カドミウム、
コバルト、鉛、ニッケル、パラジウム、ロジウム、金、
白金等の金属コロイド微粒子や、これらの金属の硫化
物、多硫化物、セレン化物、又はそれらの混合物、混晶
等を含有する。物理現像核層には、親水性バインダーを
含んでいてもいなくても良いが、ゼラチン、澱粉、ジア
ルデヒド澱粉、カルボキシメチルセルロース、アラビア
ゴム、アルギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ポリスチレンスルホン酸、ビニルイミダゾールと
アクリルアミドの共重合体、ポリビニルアルコール等の
親水性高分子又はそのオリゴマーを含むことが出来、そ
の含有量は0.5g/m2以下であることが好ましい。物
理現像核層は、ハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、カテコール等の現像主薬を含有してもよく、更にホ
ルマリン、ジクロロ−s−トリアジン等の公知の硬膜剤
を含んでいてもよい。
にハレーション防止層を通常有する。下塗り層はバイン
ダーとしてゼラチンを0.5〜10g/m2、好ましくは
1〜6g/m2含有する。下塗り層にはハレーション防止
の目的でカーボンブラック等の顔料、染料等を含み得る
し、また耐刷力向上のために平均粒径0.1〜10ミク
ロンの固形粉末(例えばシリカ粒子)を含み得る。さら
に現像主薬等の写真用添加物も含むことが出来る。また
下塗り層は特開昭48−5503号、同昭48−100
203号、同昭49−16507号公報に記載のような
ものであってもよい。更に特開平5−80519号、同
5−80517号、同5−66564号の下塗り層への
非膨潤性ラテックスを含有してもいい。
銀乳剤層等のゼラチン含有層には、硬膜剤を含有させ
る。後者のタイプは、現像処理後、ハロゲン化銀乳剤層
を水洗除去するため、硬膜剤は含有させないか、含有さ
せても水洗除去に支障のない程度の少量とするのが好ま
しい。ゼラチンの硬膜剤としては、例えばクロム明ばん
のような無機化合物、ホルマリン、グリオキザール、マ
レアルデヒド、グルタルアルデヒドのようなアルデヒド
類、尿素やエチレン尿素等のN−メチロール化合物、ム
コクロル酸、2,3−ジヒドロキシ−1,4−ジオキサ
ンの様なアルデヒド類、2,4−ジクロロ−6−ヒドロ
キシ−S−トリアジン塩や、2,4−ジヒドロキシ−6
−クロロ−トリアジン塩のような活性ハロゲンを有する
化合物、ジビニルスルホン、ジビニルケトンやN、N、
N−トリアクロイルヘキサヒドロトリアジン、活性な三
員環であるエチレンイミノ基やエポキシ基を分子中に二
個以上有する化合物類、高分子硬膜剤としてのジアルデ
ヒド澱粉等の種々の化合物の一種もしくは二種以上をも
ちいることができる。
来、幾つか又は一層にのみ添加することも可能である。
勿論、拡散性の硬膜剤は二層同時塗布の場合、何れか一
層にのみ添加することが可能である。添加方法は乳剤製
造時に添加したり、塗布時にインラインで添加すること
もできる。
ハロゲン化銀乳剤層及び物理現像核層等の各塗布層に
は、塗布助剤として、界面活性剤を含んでいてもよい
し、カブリ防止剤、マット剤、増粘剤、帯電防止剤等を
含むことが出来る。
は、任意の公知の表面処理剤でインキ受容性に変換ない
しは受容性を増強せしめ得る。このような処理液として
は、例えば特公昭48−29723号、米国特許第3,
721,559号等に記載されている。印刷方法、ある
いは使用する不感脂化液、給湿液等は普通に良く知られ
た方法によることが出来る。
本発明はこれだけに限定されるものではない。 実施例1 厚み175μmの下引き済みポリエチレンテレフタレー
トフィルムの片面(裏面)に導電性カーボン(SD10
M、大日本インキ製)2g/m2、ゼラチン1.5g/m2
を含む裏塗り第1層、平均粒子サイズ3.5μmのシリ
カ粒子を0.1g/m2、硬膜剤として2,4−ジクロロ
−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウムを含有す
るマット化層(ゼラチン量1g/m2)の第2層を設け
た。その反対側の面(表面)をコロナ放電加工後、下塗
り層及びハロゲン化銀乳剤層を重層塗布した。
ボンブラック、平均粒径3.5μmのシリカ粉末を1.
2g/m2、スチレン−ブタジエンラテックス(日本エー
アンドエル株式会社製POL752A)2g/m2、及び
硬膜剤として2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−
トリアジンナトリウムを含有する。
合法で作成された平均粒子径0.3μmの塩沃化銀(塩
化銀99モル%)乳剤を用いた。該ハロゲン化銀は、混
合時に、塩化ロジウムをハロゲン化銀1モル当たり5×
10-6モルと、ヘキサクロロイリジウム(IV)酸カリウム
をハロゲン化銀1モル当たり3×10-6モル含有し、混
合終了後、脱塩処理した後、化学増感(金−硫黄増感)
を施したものである。ハロゲン化銀乳剤層は更に、1−
フェニル−3−ピラゾリドンを0.1g/m2、下記表1
に示す増感色素をハロゲン化銀1モル当たり1.3×1
0-3モル、硬膜剤としてN−メチロールエチレン尿素、
及び界面活性剤を含有する。該ハロゲン化銀乳剤層は、
銀量で1.0g/m2(ゼラチン量0.8g/m2含む)と
なるように塗布された。
後、40℃で5日間加温後、特開平8−211614号
の実施例1に記載の物理現像核塗布液(ポリマーとして
はP−2を使用)を塗布、乾燥して平版印刷版を作成し
た。
いて、40℃−1日加温の試料(フレッシュ)と35℃
相対湿度70%の条件下で1ヶ月間強制加温した試料を
作り、以下のような試験を行った。
て、ESCHER GRAD社製青色半導体レーザー搭
載イメージセッターCobalt8CTP(発振波長4
10nm)を用いて露光し、下記の銀錯塩拡散転写現像
液で30℃20秒間現像処理を行って印刷用平版印刷版
を作成した。
め、上記フレッシュの試料について、セーフライトとし
て約450nmより短波長の光を除去した蛍光灯(NE
C社製純黄色蛍光灯FL−40SYF/M)を用いて、
200ルクスの光が当たるように試料を置き、その条件
下で5分間照射した後に、上記と同様に青色半導体レー
ザーを用いた出力機で露光し、現像処理した。
間に通し、余分の現像液を除去し、直ちに下記組成を有
する中和液で25℃20秒間処理し、絞りローラーで余
分の液を除去し室温で乾燥した。
フセット印刷機に装着し、下記の感脂化液を版面にくま
なく与え、下記給湿液を用いて印刷を行い、耐刷力を評
価した。
ビK.K社製オフセット印刷機の商標)を使用し、非画
像部の地汚れ及び銀画像部の欠落による画像飛びが生じ
て印刷に供せなくなった時の印刷枚数で、次の評価基準
により判定した。尚インキはABdick3−1012
を使用した。印刷試験の結果を表1に示す。ここで、耐
刷力の評価は、実用感度及びセーフライト安全性の評価
を兼ねている。即ち、実用感度が不足すると、非画像部
に析出銀が生じ地汚れの原因となる。また、セーフライ
ト安全性が劣ると、銀画像部の析出銀が不足して画像飛
びが生じる。
色半導体レーザーを用いた出力機に好適であることが分
かる。更に明室条件下での取り扱い性に優れていること
が分かる。
国特許第5,427,889号公報に記載の方法に従っ
て、平均直径約5μmのプラト−上に直径0.03〜
0.30μmのピットを100μm2当たり約5,600
個有し、かつ これらのピットの平均直径が0.08μ
mである厚さ0.30mmのアルミニウム板を得た。こ
のアルミ板は粗面化処理後に陽極酸化したものであり、
中心線平均粗さ(Ra)は0.5〜0.6μmであっ
た。
性バインダーを含む硫化パラジウムの物理現像核液を塗
布し、その後乾燥した。物理現像核層に含まれるPdS
核量は3mg/m2であった。
して、アルカリ処理ゼラチンを用い、コントロールダブ
ルジェット法で平均粒径0.2μmの、ヘキサクロロイ
リジウム(IV)酸カリウムをハロゲン化銀1モル当り6
×10-6モルドープさせた塩ヨウ臭化銀乳剤(AgBr
15モル%、AgI0.4モル%)を作成した。更に、
この乳剤に硫黄金増感を施し、表2に示す増感色素をハ
ロゲン化銀1モル当たり1×10-3モル加えて分光増感
した。
に、下記化8のフィルター染料を0.3g/m2と界面活
性剤を加え、前記物理現像核が塗布されたアルミニウム
支持体上に銀量が2.5g/m2、ゼラチン(アルカリ処
理ゼラチン)が3g/m2になるように塗布、乾燥して平
版印刷材料を得た。
な方法で評価した。但し、現像処理は、製版用プロセッ
サー(デュポン社製SLT−85N自動現像機)を用い
て処理した。製版用プロセッサーは、現像処理工程(2
2℃、15秒間浸漬)、水洗処理工程(33℃の水洗液
を12秒間シャワー噴射しながらスクラブローラで乳剤
層を剥離する)、仕上げ処理工程(21℃、5秒間シャ
ワー)及び乾燥工程から構成されている。用いた現像
液、水洗液及び仕上げ液を以下に示す。
ついて、実施例1と同様にして印刷し、以下の基準で耐
刷力を評価した。その結果を表2に示す。 ◎:10万枚以上 ○:5万枚以上〜10万枚未満 △:1万枚以上〜5万枚未満 ×:1万枚未満
ザーを用いた出力機に対して充分に焼けるだけの実用感
度を有し、かつ明室下での取り扱いが可能であり、印刷
版として高耐刷力で保存安定性が良好であり、青色半導
体レーザー用平版印刷版としての性能を兼ね備えてい
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤
層及び物理現像核層を有し、前記ハロゲン化銀乳剤層が
下記化1、化2及び化3で表される増感色素の中の少な
くとも1種を含有するとを特徴とする青色半導体レーザ
ー用平版印刷版。 【化1】 (式中、Z1は5または6員の含窒素ヘテロ環を形成す
るのに必要な原子群を表し、Q1はO、S、NR11、C
O−NR12を表し、Q2はO、S、NR13を表す。ここ
でR11、R12、R13はそれぞれ水素原子、アルキル基、
アリール基を表す。M1は該分子の電荷を中和するため
のカウンターイオンを表す。) 【化2】 (式中、Z2及びZ3は5または6員の含窒素ヘテロ環を
形成するのに必要な原子群を表す。但し、Z2及びZ3が
同時にS原子を含むことはない。R1及びR2はアルキル
基を表し、L1はメチン基を表し、M2は該分子の電荷を
中和するためのカウンターイオンを表す。) 【化3】 (式中、Z4は5または6員の含窒素ヘテロ環を形成す
るのに必要な原子群を表し、R3及びR4は、アルキル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、
アシル基、またはシアノ基を表す。M2は該分子の電荷
を中和するためのカウンターイオンを表す。)
Priority Applications (3)
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