JPH07261396A - 平版印刷版 - Google Patents
平版印刷版Info
- Publication number
- JPH07261396A JPH07261396A JP5584894A JP5584894A JPH07261396A JP H07261396 A JPH07261396 A JP H07261396A JP 5584894 A JP5584894 A JP 5584894A JP 5584894 A JP5584894 A JP 5584894A JP H07261396 A JPH07261396 A JP H07261396A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- silver halide
- printing plate
- silver
- chemical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】低出力半導体レ−ザ−光に対して高い感度をも
ち、高耐刷力で、保存性に優れた銀錯塩拡散転写法を利
用する平版印刷版を提供する。 【構成】下記化1に示すモノマ−を1種あるいは2種以
上を共重合成分として有する水溶性ポリマ−を含有する
ことを特徴とする平版印刷版。 【化1】
ち、高耐刷力で、保存性に優れた銀錯塩拡散転写法を利
用する平版印刷版を提供する。 【構成】下記化1に示すモノマ−を1種あるいは2種以
上を共重合成分として有する水溶性ポリマ−を含有する
ことを特徴とする平版印刷版。 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レ−ザ−光、特に半導
体レ−ザ−光を光源として用いるに適した銀錯塩拡散転
写法を利用する平版印刷版に関する。
体レ−ザ−光を光源として用いるに適した銀錯塩拡散転
写法を利用する平版印刷版に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】銀錯塩拡散転写法によって
得られる転写銀画像を直ちにインキ受理性として利用す
ることができる平版印刷版は、すでに特公昭48-30562、
特開昭53-21602、同昭54-103104 、同昭 56-9750等々に
記載され、よく知られている。
得られる転写銀画像を直ちにインキ受理性として利用す
ることができる平版印刷版は、すでに特公昭48-30562、
特開昭53-21602、同昭54-103104 、同昭 56-9750等々に
記載され、よく知られている。
【0003】係る平版印刷版の製版法に適した銀錯塩拡
散転写法の代表的な実施法によれば、支持体およびその
上にハレ−ション防止を兼ねた下引層、ハロゲン化銀乳
剤層、物理現像核層からなる感光材料を画像露光し、現
像処理を行うと潜像が形成されているハロゲン化銀は乳
剤層中で黒化銀となる。同時に潜像が形成されていない
ハロゲン化銀は現像処理液中に含まれるハロゲン化銀錯
化剤の作用で溶解し、感光材料の表面に拡散してくる。
溶解し拡散してきた銀錯塩が、表面層の物理現像核の上
に現像主薬の還元作用によって銀画像として析出する。
得られた銀画像のインキ受理性を強化させるために現像
処理に続いて必要ならば感脂化処理が施された後、オフ
セット印刷機にセットされ、印刷物へとインキ画像が転
写される。
散転写法の代表的な実施法によれば、支持体およびその
上にハレ−ション防止を兼ねた下引層、ハロゲン化銀乳
剤層、物理現像核層からなる感光材料を画像露光し、現
像処理を行うと潜像が形成されているハロゲン化銀は乳
剤層中で黒化銀となる。同時に潜像が形成されていない
ハロゲン化銀は現像処理液中に含まれるハロゲン化銀錯
化剤の作用で溶解し、感光材料の表面に拡散してくる。
溶解し拡散してきた銀錯塩が、表面層の物理現像核の上
に現像主薬の還元作用によって銀画像として析出する。
得られた銀画像のインキ受理性を強化させるために現像
処理に続いて必要ならば感脂化処理が施された後、オフ
セット印刷機にセットされ、印刷物へとインキ画像が転
写される。
【0004】これまでの方法では、ハロゲン化銀乳剤層
は、メロシアニン色素、シアニン色素等によって 550nm
付近の緑色域に感光極大を有するようにスペクトル増感
され、タングステン光源のような通常光源の製版カメラ
で数秒間〜数十秒間の露光が与えられていた。しかし、
上記従来法では、本来、シャ−プネス、解像力が優れて
いる前期平版印刷版と言えども限界があった。その上に
カラ−原稿からカラ−印刷物をえようとすれば、やはり
解像力等、不十分なだけでなく、印刷版の製造および製
版作業の面で煩雑さがあるという難点を有している。
は、メロシアニン色素、シアニン色素等によって 550nm
付近の緑色域に感光極大を有するようにスペクトル増感
され、タングステン光源のような通常光源の製版カメラ
で数秒間〜数十秒間の露光が与えられていた。しかし、
上記従来法では、本来、シャ−プネス、解像力が優れて
いる前期平版印刷版と言えども限界があった。その上に
カラ−原稿からカラ−印刷物をえようとすれば、やはり
解像力等、不十分なだけでなく、印刷版の製造および製
版作業の面で煩雑さがあるという難点を有している。
【0005】今日、上述した問題を解決するための1つ
の方法として、レ−ザ−光を用いて製版することが提案
されている。例えば、米国特許第 4501811号、特開昭59
-71055、同昭60-75838、同昭 60-100148などには、ヘリ
ウム−ネオンレ−ザ−あるいは発光ダイオ−ドに用いる
平版印刷版が開示されている。これら特許明細書にも記
載されているように、銀錯塩拡散転写法を利用したこれ
ら平版印刷版では、表面物理現像核層がスペクトル増感
性に影響を与える結果、シャ−プネス、解像力が低下
し、さらには地汚れが発生したり、銀画像が印刷中に取
れたりして十分な耐刷力が得られなかったりするため
に、目的とする良品質の平版印刷版とすることが困難で
ある。したがって、それらの要求を満たす増感色素は、
レ−ザ−光の波長で十分に高い感度を有していることは
勿論のこと、保存安定性が良いこと、硬調な転写析出銀
画像を形成し売ること、地汚れなどの悪影響がないこ
と、微小銀でも印刷中に取れない強固な転写析出銀を形
成し得ること等が全く満たされるものでなければならな
い。
の方法として、レ−ザ−光を用いて製版することが提案
されている。例えば、米国特許第 4501811号、特開昭59
-71055、同昭60-75838、同昭 60-100148などには、ヘリ
ウム−ネオンレ−ザ−あるいは発光ダイオ−ドに用いる
平版印刷版が開示されている。これら特許明細書にも記
載されているように、銀錯塩拡散転写法を利用したこれ
ら平版印刷版では、表面物理現像核層がスペクトル増感
性に影響を与える結果、シャ−プネス、解像力が低下
し、さらには地汚れが発生したり、銀画像が印刷中に取
れたりして十分な耐刷力が得られなかったりするため
に、目的とする良品質の平版印刷版とすることが困難で
ある。したがって、それらの要求を満たす増感色素は、
レ−ザ−光の波長で十分に高い感度を有していることは
勿論のこと、保存安定性が良いこと、硬調な転写析出銀
画像を形成し売ること、地汚れなどの悪影響がないこ
と、微小銀でも印刷中に取れない強固な転写析出銀を形
成し得ること等が全く満たされるものでなければならな
い。
【0006】レ−ザ−には種々のものが知られている
が、ヘリウム−ネオン、アルゴンなどのレ−ザ−光源を
スキャナ方式の光源として用いる方法は、高出力が得ら
れるが装置が大型で高価であること、消費電力効率が低
い等の欠点がある。これに対して半導体レ−ザ−は、小
型で安価、変調が用意、長寿命である等の利点を有して
いる。半導体レ−ザ−には、Ga/As/P;Ga/A
l/As;Ga/As;In/P;In/Asなどの系
の半導体が使われ、このレ−ザ−光の波長は一般に700n
m より長波長で、特に 750nmより長波長のものが多い。
このような長波長の半導体レ−ザ−光を画像露光の光源
として使用する感光性平版印刷版は、例えば特願昭 60-
244880号、同昭 60-245059〜245062号、同昭 60-254202
号、同昭 60-280426号、同昭 60-284046号明細書等に記
載されている。
が、ヘリウム−ネオン、アルゴンなどのレ−ザ−光源を
スキャナ方式の光源として用いる方法は、高出力が得ら
れるが装置が大型で高価であること、消費電力効率が低
い等の欠点がある。これに対して半導体レ−ザ−は、小
型で安価、変調が用意、長寿命である等の利点を有して
いる。半導体レ−ザ−には、Ga/As/P;Ga/A
l/As;Ga/As;In/P;In/Asなどの系
の半導体が使われ、このレ−ザ−光の波長は一般に700n
m より長波長で、特に 750nmより長波長のものが多い。
このような長波長の半導体レ−ザ−光を画像露光の光源
として使用する感光性平版印刷版は、例えば特願昭 60-
244880号、同昭 60-245059〜245062号、同昭 60-254202
号、同昭 60-280426号、同昭 60-284046号明細書等に記
載されている。
【0007】しかしながら、 700nmより長波長域に極大
分光感度を持つ増感色素を含有するハロゲン化銀写真感
光材料は一般に保存性が悪いことが知られているが、特
に乳剤層に隣接する物理現像核層を有する平版印刷版の
場合にはこの欠点が著しく、しかも製造直後から低い感
度であったり低い耐刷力であったりすることもある。こ
の原因は、増感色素がハロゲン化銀乳剤層中で他の物質
により脱着、分解等を受けていることも1つの理由と考
えられる。
分光感度を持つ増感色素を含有するハロゲン化銀写真感
光材料は一般に保存性が悪いことが知られているが、特
に乳剤層に隣接する物理現像核層を有する平版印刷版の
場合にはこの欠点が著しく、しかも製造直後から低い感
度であったり低い耐刷力であったりすることもある。こ
の原因は、増感色素がハロゲン化銀乳剤層中で他の物質
により脱着、分解等を受けていることも1つの理由と考
えられる。
【0008】本発明者等の研究によると、これらの欠点
は、例えば、ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀に対す
るバインダ−(主としてゼラチン)の割合を大きくする
ほど改善されることが判ったが、バインダ−を多くすれ
ば転写銀の析出が抑制され、印刷適性上の問題を生じる
ため自ずと限界がある。したがって、このような印刷適
性に悪影響を与えない解決方法が必要である。
は、例えば、ハロゲン化銀乳剤層のハロゲン化銀に対す
るバインダ−(主としてゼラチン)の割合を大きくする
ほど改善されることが判ったが、バインダ−を多くすれ
ば転写銀の析出が抑制され、印刷適性上の問題を生じる
ため自ずと限界がある。したがって、このような印刷適
性に悪影響を与えない解決方法が必要である。
【0009】さらに、半導体レ−ザ−光に対して一段と
高い感度を得ることも必要である。
高い感度を得ることも必要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、低い
出力の半導体レ−ザ−光に対して高い感度を持ち、さら
に高耐刷力で保存性に優れた銀錯塩拡散転写法を利用す
る平版印刷版を提供することである。
出力の半導体レ−ザ−光に対して高い感度を持ち、さら
に高耐刷力で保存性に優れた銀錯塩拡散転写法を利用す
る平版印刷版を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、支
持体上に 700nmより長波長域に極大分光感度を有する増
感色素を含有するハロゲン化乳剤層及び物理現像核層を
少なくとも有する平版印刷版に於いて、該乳剤層に、化
1に示されるようなモノマ−を1種あるは2種以上共重
合成分として有する、重量平均分子量3万以下の水溶性
高分子を含有することを特徴とする平版印刷版によって
達成された。
持体上に 700nmより長波長域に極大分光感度を有する増
感色素を含有するハロゲン化乳剤層及び物理現像核層を
少なくとも有する平版印刷版に於いて、該乳剤層に、化
1に示されるようなモノマ−を1種あるは2種以上共重
合成分として有する、重量平均分子量3万以下の水溶性
高分子を含有することを特徴とする平版印刷版によって
達成された。
【0012】以下さらに本発明を詳しく説明する。
【0013】本発明に使用する水溶性ポリマ−は、モノ
マ−単位としてカルボキシル基を含むオレフィン系不飽
和化合物、例えばアクリル酸、メタクリル酸、ソルビン
酸、マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、シトラコン
酸(無水マレイン酸、イタコン酸無水物等の酸無水物、
または、それらの置換体でもよい)などと、化1に示さ
れるようなモノマ−の1種あるいは2種以上との共重合
体であることができる。
マ−単位としてカルボキシル基を含むオレフィン系不飽
和化合物、例えばアクリル酸、メタクリル酸、ソルビン
酸、マレイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、シトラコン
酸(無水マレイン酸、イタコン酸無水物等の酸無水物、
または、それらの置換体でもよい)などと、化1に示さ
れるようなモノマ−の1種あるいは2種以上との共重合
体であることができる。
【0014】化1に示すモノマ−以外に共重合可能なコ
モノマ−としては、メチル、エチル等のアルキル置換ス
チレン、メトキシ、エトキシ等のアルコキシ置換スチレ
ン、クロル等のハロゲン置換スチレンなどのスチレン誘
導体、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレ
ン、などのエチレン不飽和モノオレフィン類、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、臭化ビニルなどのハロゲン化ビニ
ル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビ
ニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−オク
チル、2−エチルヘキシル等のアクリル酸またはメタク
リル酸のアルキルエステル類、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸また
はメタクリル酸の誘導体、ビニルメチルエ−テル、ビニ
ルエチルエ−テル、ビニルイソブチルエ−テルなどのビ
ニルエ−テル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシル
ケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニル類、
N−ビニルピロ−ル、N−ビニルカルバゾ−ル、N−ビ
ニルピロリドンなどのN−ビニル化合物、ビニルナフタ
レン類、アリルフェニルエ−テル、アリルベンゼンなど
のアリル化合物を挙げることができる。
モノマ−としては、メチル、エチル等のアルキル置換ス
チレン、メトキシ、エトキシ等のアルコキシ置換スチレ
ン、クロル等のハロゲン置換スチレンなどのスチレン誘
導体、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレ
ン、などのエチレン不飽和モノオレフィン類、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、臭化ビニルなどのハロゲン化ビニ
ル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビ
ニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−オク
チル、2−エチルヘキシル等のアクリル酸またはメタク
リル酸のアルキルエステル類、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸また
はメタクリル酸の誘導体、ビニルメチルエ−テル、ビニ
ルエチルエ−テル、ビニルイソブチルエ−テルなどのビ
ニルエ−テル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシル
ケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニル類、
N−ビニルピロ−ル、N−ビニルカルバゾ−ル、N−ビ
ニルピロリドンなどのN−ビニル化合物、ビニルナフタ
レン類、アリルフェニルエ−テル、アリルベンゼンなど
のアリル化合物を挙げることができる。
【0015】共重合体に占める化1に示すモノマ−の割
合は、約30重量%以上、好ましくは約50〜約70重
量%である。また、共重合体に占めるカルボキシル基を
含むオレフィン系不飽和化合物は、約10重量%以上、好
ましくは約20重量%以上である。このカルボキシル基
は、ナトリウム、カリウム、アンモニウム等の塩になっ
ていてもよく、酸無水物(例えば無水マレイン酸など)
になっていてもよい。
合は、約30重量%以上、好ましくは約50〜約70重
量%である。また、共重合体に占めるカルボキシル基を
含むオレフィン系不飽和化合物は、約10重量%以上、好
ましくは約20重量%以上である。このカルボキシル基
は、ナトリウム、カリウム、アンモニウム等の塩になっ
ていてもよく、酸無水物(例えば無水マレイン酸など)
になっていてもよい。
【0016】本発明に使われる水溶性高分子は、重量平
均分子量(Mw)が3万以下のものであり、特に約1000
〜約10000 の範囲のものが好ましい。
均分子量(Mw)が3万以下のものであり、特に約1000
〜約10000 の範囲のものが好ましい。
【0017】本発明に用いられる水溶性高分子は、溶液
重合などの公知の製造法によって用意に作ることができ
る。
重合などの公知の製造法によって用意に作ることができ
る。
【0018】化2〜化7に具体例を示すが、これらに限
定されない。なお、重合比率はモル%で示している。
定されない。なお、重合比率はモル%で示している。
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】本発明に使われる水溶性高分子は、ハロゲ
ン化銀1モル当たり約 0.2〜約 100g、好ましくは約 1
〜約50gの範囲で添加するのが良い。添加時期は、ハロ
ゲン化銀乳剤の塗布までの任意の時期であってよい。該
水溶性高分子は、ゼラチンのような高分子量ポリマ−に
みられる拡散転写現像の抑制が実質的に無視しうるの
で、ハロゲン化乳剤のゼラチンを減量する必要はない
が、場合によっては減量してもよい。
ン化銀1モル当たり約 0.2〜約 100g、好ましくは約 1
〜約50gの範囲で添加するのが良い。添加時期は、ハロ
ゲン化銀乳剤の塗布までの任意の時期であってよい。該
水溶性高分子は、ゼラチンのような高分子量ポリマ−に
みられる拡散転写現像の抑制が実質的に無視しうるの
で、ハロゲン化乳剤のゼラチンを減量する必要はない
が、場合によっては減量してもよい。
【0026】本発明に用いられる 700nmより長波長領域
に極大分光感度を有する増感色素は、例えば米国特許第
2095854号、同第 2095856号、同第 2955939号、同第 3
482978号、同第 3552974号、同第 3573921号、同第 358
2344号、同第 3623881号明細書等に記載されたものであ
ることができる。
に極大分光感度を有する増感色素は、例えば米国特許第
2095854号、同第 2095856号、同第 2955939号、同第 3
482978号、同第 3552974号、同第 3573921号、同第 358
2344号、同第 3623881号明細書等に記載されたものであ
ることができる。
【0027】好ましくは、例えば化8〜化11に示す一
般式で表される色素が用いられる。
般式で表される色素が用いられる。
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】
【0031】
【化11】
【0032】化8〜化11に於いて、Z1 及びZ2 は、
各々同一でも異なっていても良く、それぞれ5員または
6員含窒素複素環を形成するのに必要な原子群を表す。
R1及びR2 は、各々同一でも異なっていても良く、そ
れぞれアルキル基、アルケニル基を表す。R3 は、アル
キル基、アルケニル基、アリ−ル基を表す。R4 〜R10
は、各々同一でも異なっていても良く、それぞれ水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アリ−ル基、アルコキ
シ基を表す。但し、R6 とR7 あるいはR8 とR9 とは
互に連結して5員または6員環を形成することもでき
る。R11及びR12は、各々同一でも異なっていてもよ
く、それぞれアルキル基、アリ−ル基を表わし、R11と
R12とは互いに連結して5員または6員環を形成するこ
ともできる。Yは、硫黄原子、酸素原子、=N−R
13(R13はアルキル基)を表わす。Xは酸アニオンを表
わす。l,m,n,p,およびqはそれぞれ1または2
を表わす。Z1 及びZ2 の具体例としては、チアゾ−
ル、ベンジチアゾ−ル、ナフト[1,2−d]チアゾ−
ル、ナフト[2,1−d]チアゾ−ル、ナフト[2,3
−d]チアゾ−ル、セレナゾ−ル、ベンゾセレナゾ−
ル、ナフト[1,2−d]セレナゾ−ル、 ナフト
[2,1−d]セレナゾ−ル、オキサゾ−ル、ベンゾオ
キサゾ−ル、ナフト[1,2−d]オキサゾ−ル、ナフ
ト[2,1−d]オキサゾ−ル、ナフト[2,3−d]
オキサゾ−ル、2−キノリン、4−キノリン、3,3−
ジアルキルインドレニン、イミダゾ−ル、ベンズイミダ
ゾ−ル、ナフト[1,2−d]イミダゾ−ル、ピリジン
等の含窒素複素環を挙げることができる。これらの複素
環は、アルキル基(例えば、メチル、エチル、ブチル、
トリフルオロメチル等)、アリ−ル基(例えば、フェニ
ル、トリル等)、ヒドロキシ基、アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ等)、カルボキシ
基、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル等)、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素、よう素)、アラルキル基(例
えば、ベンジル、フェネチル等)、シアノ基、アルケニ
ル基(例えば、アリル等)等の置換基を1または2以上
有してもよい。 R1 、R2 において、アルキル基とし
てはメチル、エチル、プロピル、ブチル等の低級アルキ
ル基、β−ヒドロキシエチル、γ−ヒドロキシプロピル
等のヒドロキシアルキル基、β−メトキシエチル、γ−
メトキシプロピル等のアルコキシアルキル基、β−アセ
トキシエチル、γ−アセトキシブチル、β−ベンゾイル
オキシエチル等のアシルオキシアルキル基、カルボキシ
メチル、β−カルボキシエチル等のカルボキシアルキル
基、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメ
チル、β−エトキシカルボニルエチル等のアルコキシカ
ルボニルアルキル基、β−スルホエチル、γ−スルホプ
ロピル等のスルホアルキル基ベンジル、フェネチル、ス
ルホベンジル等のアラルキル基等、アルケニル基として
はアリル等が挙げられる。
各々同一でも異なっていても良く、それぞれ5員または
6員含窒素複素環を形成するのに必要な原子群を表す。
R1及びR2 は、各々同一でも異なっていても良く、そ
れぞれアルキル基、アルケニル基を表す。R3 は、アル
キル基、アルケニル基、アリ−ル基を表す。R4 〜R10
は、各々同一でも異なっていても良く、それぞれ水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アリ−ル基、アルコキ
シ基を表す。但し、R6 とR7 あるいはR8 とR9 とは
互に連結して5員または6員環を形成することもでき
る。R11及びR12は、各々同一でも異なっていてもよ
く、それぞれアルキル基、アリ−ル基を表わし、R11と
R12とは互いに連結して5員または6員環を形成するこ
ともできる。Yは、硫黄原子、酸素原子、=N−R
13(R13はアルキル基)を表わす。Xは酸アニオンを表
わす。l,m,n,p,およびqはそれぞれ1または2
を表わす。Z1 及びZ2 の具体例としては、チアゾ−
ル、ベンジチアゾ−ル、ナフト[1,2−d]チアゾ−
ル、ナフト[2,1−d]チアゾ−ル、ナフト[2,3
−d]チアゾ−ル、セレナゾ−ル、ベンゾセレナゾ−
ル、ナフト[1,2−d]セレナゾ−ル、 ナフト
[2,1−d]セレナゾ−ル、オキサゾ−ル、ベンゾオ
キサゾ−ル、ナフト[1,2−d]オキサゾ−ル、ナフ
ト[2,1−d]オキサゾ−ル、ナフト[2,3−d]
オキサゾ−ル、2−キノリン、4−キノリン、3,3−
ジアルキルインドレニン、イミダゾ−ル、ベンズイミダ
ゾ−ル、ナフト[1,2−d]イミダゾ−ル、ピリジン
等の含窒素複素環を挙げることができる。これらの複素
環は、アルキル基(例えば、メチル、エチル、ブチル、
トリフルオロメチル等)、アリ−ル基(例えば、フェニ
ル、トリル等)、ヒドロキシ基、アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ等)、カルボキシ
基、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル等)、ハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素、よう素)、アラルキル基(例
えば、ベンジル、フェネチル等)、シアノ基、アルケニ
ル基(例えば、アリル等)等の置換基を1または2以上
有してもよい。 R1 、R2 において、アルキル基とし
てはメチル、エチル、プロピル、ブチル等の低級アルキ
ル基、β−ヒドロキシエチル、γ−ヒドロキシプロピル
等のヒドロキシアルキル基、β−メトキシエチル、γ−
メトキシプロピル等のアルコキシアルキル基、β−アセ
トキシエチル、γ−アセトキシブチル、β−ベンゾイル
オキシエチル等のアシルオキシアルキル基、カルボキシ
メチル、β−カルボキシエチル等のカルボキシアルキル
基、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメ
チル、β−エトキシカルボニルエチル等のアルコキシカ
ルボニルアルキル基、β−スルホエチル、γ−スルホプ
ロピル等のスルホアルキル基ベンジル、フェネチル、ス
ルホベンジル等のアラルキル基等、アルケニル基として
はアリル等が挙げられる。
【0033】R3 としては、上記R1 、R2 で述べたよ
うなアルキル基、アルケニル基ならびにフェニル、トリ
ル、メトキシフェニル、クロロフェニル、ナフトル等の
アリ−ル基が挙げられる。
うなアルキル基、アルケニル基ならびにフェニル、トリ
ル、メトキシフェニル、クロロフェニル、ナフトル等の
アリ−ル基が挙げられる。
【0034】R4 〜R10は、水素原子、ハロゲン原子
(例えば、塩素、臭素、よう素、フッ素)、R1 ,R2
で述べたようなアルキル基、アリ−ル基あるいはR1 ,
R2 で述べたようなアルキルを持つアルコキシ基(すな
わちOR1 基)であり、R6 とR7 あるいはR8 とR9
とで形成される5員または6員環は、低級アルキル基等
で置換されていてもよい。 R11及びR12は、R1 ,R
2 で述べたようなアルキル基、アリ−ル基を表わしR11
とR12とは互いに連結して5員または6員環を形成する
こともできる。R13はR1 ,R2 で述べたようなアルキ
ル基があげられる。
(例えば、塩素、臭素、よう素、フッ素)、R1 ,R2
で述べたようなアルキル基、アリ−ル基あるいはR1 ,
R2 で述べたようなアルキルを持つアルコキシ基(すな
わちOR1 基)であり、R6 とR7 あるいはR8 とR9
とで形成される5員または6員環は、低級アルキル基等
で置換されていてもよい。 R11及びR12は、R1 ,R
2 で述べたようなアルキル基、アリ−ル基を表わしR11
とR12とは互いに連結して5員または6員環を形成する
こともできる。R13はR1 ,R2 で述べたようなアルキ
ル基があげられる。
【0035】Xの酸アニオンとしては、メチル硫酸、エ
チル硫酸等のアルキル硫酸イオン、チオシアン酸イオ
ン、トルエンスルホン酸イオン、塩素、臭素、よう素等
のハロゲンイオン、過塩素酸イオン等であり、色素がベ
タイン類似構造をとる場合には存在しない。
チル硫酸等のアルキル硫酸イオン、チオシアン酸イオ
ン、トルエンスルホン酸イオン、塩素、臭素、よう素等
のハロゲンイオン、過塩素酸イオン等であり、色素がベ
タイン類似構造をとる場合には存在しない。
【0036】本発明に使われる増感色素の具体例を化1
2〜化38に例示する。
2〜化38に例示する。
【0037】
【化12】
【0038】
【化13】
【0039】
【化14】
【0040】
【化15】
【0041】
【化16】
【0042】
【化17】
【0043】
【化18】
【0044】
【化19】
【0045】
【化20】
【0046】
【化21】
【0047】
【化22】
【0048】
【化23】
【0049】
【化24】
【0050】
【化25】
【0051】
【化26】
【0052】
【化27】
【0053】
【化28】
【0054】
【化29】
【0055】
【化30】
【0056】
【化31】
【0057】
【化32】
【0058】
【化33】
【0059】
【化34】
【0060】
【化35】
【0061】
【化36】
【0062】
【化37】
【0063】
【化38】
【0064】本発明に使われる増感色素は、当業者に公
知の方法で合成することができる。ハロゲン化乳剤に添
加する時期は、乳剤を塗布するまでの任意の時期である
ことができる。添加量は、広範囲に変化することができ
るが、良好な結果は、ハロゲン化銀1モル当たり1×10
-6〜1×10-3モルの範囲である。最適添加量は、ハロゲ
ン化乳剤の条件、例えばハロゲン組成、ハロゲン化銀粒
子の平均粒径、晶癖などによって変化する。
知の方法で合成することができる。ハロゲン化乳剤に添
加する時期は、乳剤を塗布するまでの任意の時期である
ことができる。添加量は、広範囲に変化することができ
るが、良好な結果は、ハロゲン化銀1モル当たり1×10
-6〜1×10-3モルの範囲である。最適添加量は、ハロゲ
ン化乳剤の条件、例えばハロゲン組成、ハロゲン化銀粒
子の平均粒径、晶癖などによって変化する。
【0065】本発明の平版印刷版のハロゲン化乳剤は塩
化銀、臭化銀、塩臭化銀、塩よう化銀、塩臭よう化銀等
が使用でき、好ましくは塩化銀が50モル%以上のハロゲ
ン化銀である。これらのハロゲン化銀粒子の平均粒径
は、好ましくは 0.2〜 0.8ミクロンの範囲であるが、こ
れ以外の範囲でも使用することができる。さらにハロゲ
ン化銀は全粒子数の90パ−セント以上が平均粒径の±30
%以内の粒径を有しているモノデイスパ−ズド乳剤であ
ることが好ましい。また、ハロゲン化銀は実質的に立方
体ないし14面体の粒子が好ましいがそれ以外の晶癖の
ハロゲン化銀も使用することができる。
化銀、臭化銀、塩臭化銀、塩よう化銀、塩臭よう化銀等
が使用でき、好ましくは塩化銀が50モル%以上のハロゲ
ン化銀である。これらのハロゲン化銀粒子の平均粒径
は、好ましくは 0.2〜 0.8ミクロンの範囲であるが、こ
れ以外の範囲でも使用することができる。さらにハロゲ
ン化銀は全粒子数の90パ−セント以上が平均粒径の±30
%以内の粒径を有しているモノデイスパ−ズド乳剤であ
ることが好ましい。また、ハロゲン化銀は実質的に立方
体ないし14面体の粒子が好ましいがそれ以外の晶癖の
ハロゲン化銀も使用することができる。
【0066】本発明の平版印刷版のハロゲン化銀乳剤に
使われる結合剤は、通常ゼラチンであるが、ゼラチン
は、その一部はデンプン、ヒドロキシエチルセルロ−
ス、アラビアゴム、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニル
ピロリドン、カルボキシメチルセルロ−ス、ポリアクリ
ルアミド、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビ
ニルメチルエ−テル−無水マレイン酸共重合体等の親水
性高分子結合剤の一種または2種以上で置換することも
できる。さらにビニル重合体親水性分散物(ラテック
ス)を使用することもできる。これらの結合剤は、ハロ
ゲン化銀に対して多くとも2倍、このましくは1.5倍
(重量比)までが望ましい。
使われる結合剤は、通常ゼラチンであるが、ゼラチン
は、その一部はデンプン、ヒドロキシエチルセルロ−
ス、アラビアゴム、ポリビニルアルコ−ル、ポリビニル
ピロリドン、カルボキシメチルセルロ−ス、ポリアクリ
ルアミド、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビ
ニルメチルエ−テル−無水マレイン酸共重合体等の親水
性高分子結合剤の一種または2種以上で置換することも
できる。さらにビニル重合体親水性分散物(ラテック
ス)を使用することもできる。これらの結合剤は、ハロ
ゲン化銀に対して多くとも2倍、このましくは1.5倍
(重量比)までが望ましい。
【0067】ハロゲン化銀乳剤はそれが製造される時ま
たは塗布されるときに種々な方法で増感されることがで
きる。例えばチオ硫酸ナトリウム、アルキルチオ尿素に
よって、または金化合物、例えばロダン金、塩化金によ
って、またはこれの両者の併用など当該技術分野におい
てよく知られた方法で化学的に増感されることが好まし
い。また、ハロゲン化銀乳剤を製造する任意の時期に周
期律表の第VIII族に族する金属の化合物、例えばコバル
ト、ニッケル、ロジウム、パラジウム、イリジウム、白
金などの塩を使用することによって、特に高感度で高シ
ャ−プネス、高解像力のダイレクト製版用印刷版にとっ
て好ましい特性を得ることができる。添加料はハロゲン
化銀1モル当たり10-8〜10-3モルの範囲である。ハロゲ
ン化銀乳剤層には、そのほかの添加剤、例えば塗布助
剤、硬膜剤、カブリ防止剤、マット剤(保水化剤)、現
像主薬など通常の添加剤を含むことができる。
たは塗布されるときに種々な方法で増感されることがで
きる。例えばチオ硫酸ナトリウム、アルキルチオ尿素に
よって、または金化合物、例えばロダン金、塩化金によ
って、またはこれの両者の併用など当該技術分野におい
てよく知られた方法で化学的に増感されることが好まし
い。また、ハロゲン化銀乳剤を製造する任意の時期に周
期律表の第VIII族に族する金属の化合物、例えばコバル
ト、ニッケル、ロジウム、パラジウム、イリジウム、白
金などの塩を使用することによって、特に高感度で高シ
ャ−プネス、高解像力のダイレクト製版用印刷版にとっ
て好ましい特性を得ることができる。添加料はハロゲン
化銀1モル当たり10-8〜10-3モルの範囲である。ハロゲ
ン化銀乳剤層には、そのほかの添加剤、例えば塗布助
剤、硬膜剤、カブリ防止剤、マット剤(保水化剤)、現
像主薬など通常の添加剤を含むことができる。
【0068】ハロゲン化銀乳剤層の下側(支持体側)に
は接着性をよくするための下引き層あるいはカ−ボンブ
ラックのごとき着色剤や 700nm以上の光を吸収する化合
物などを含んでもよい下塗り層を設けることもでき、こ
の層には現像主薬やマット剤などを含むこともできる。
受像層は、ハロゲン化銀乳剤層の上側、すなわち最外表
面層として設けられる。
は接着性をよくするための下引き層あるいはカ−ボンブ
ラックのごとき着色剤や 700nm以上の光を吸収する化合
物などを含んでもよい下塗り層を設けることもでき、こ
の層には現像主薬やマット剤などを含むこともできる。
受像層は、ハロゲン化銀乳剤層の上側、すなわち最外表
面層として設けられる。
【0069】物理現像核としては、アンチモン、ビスマ
ス、カドミウム、コバルト、パラジウム、ニッケル、
銀、鉛、亜鉛などの金属およびそれらの硫化物など公知
のものが使用し得る。受像層には、ゼラチン、カルボキ
シメチルセルロ−ス、アラビアゴム、アルギン酸ナトリ
ウム、ヒドロキシエチル澱粉、デキストリン、ヒドロキ
シエチルセルロ−ス、ポリスチレンスルホン酸、ビニル
イミダゾ−ルとアクリルアミドの共重合体、ポリビニル
アルコ−ル等の親水性コロイドを1種もしくは2種以上
含んでいてもよい。受像層に含まれる親水性コロイドは
0.5グラム/m2以下であることが好ましい。
ス、カドミウム、コバルト、パラジウム、ニッケル、
銀、鉛、亜鉛などの金属およびそれらの硫化物など公知
のものが使用し得る。受像層には、ゼラチン、カルボキ
シメチルセルロ−ス、アラビアゴム、アルギン酸ナトリ
ウム、ヒドロキシエチル澱粉、デキストリン、ヒドロキ
シエチルセルロ−ス、ポリスチレンスルホン酸、ビニル
イミダゾ−ルとアクリルアミドの共重合体、ポリビニル
アルコ−ル等の親水性コロイドを1種もしくは2種以上
含んでいてもよい。受像層に含まれる親水性コロイドは
0.5グラム/m2以下であることが好ましい。
【0070】受像層中には、吸湿性物質、例えばソルビ
ト−ル、グルセロ−ルなどの湿潤剤を存在させてもよ
い。さらに、受像層中には、硫酸バリウム、二酸化チタ
ン、チャイナクレ−および銀などのスカミング防止のた
めの顔料、ハイドロキノンのごとき現像主薬およびホル
ムアルデヒドやジクロロ−S−トリアジンのごとき硬化
剤も含有しうる。
ト−ル、グルセロ−ルなどの湿潤剤を存在させてもよ
い。さらに、受像層中には、硫酸バリウム、二酸化チタ
ン、チャイナクレ−および銀などのスカミング防止のた
めの顔料、ハイドロキノンのごとき現像主薬およびホル
ムアルデヒドやジクロロ−S−トリアジンのごとき硬化
剤も含有しうる。
【0071】支持体は、例えば紙、フィルム、例えば酢
酸セルロ−スフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレ−ト、ある
いはポリエステル、ポリプロピレンまたはポリステレン
フィルム等をポリエチレンフィルムで被覆した複合フィ
ルム、金属、金属化紙または金属/紙積層体の支持体で
あることができる。片面または両面をα−オレフィン重
合体、例えばポリエチレンで被覆した紙支持体も有効で
ある。これらの支持体には、ハレ−ション防止能のある
化合物を混入していても良い。
酸セルロ−スフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレ−ト、ある
いはポリエステル、ポリプロピレンまたはポリステレン
フィルム等をポリエチレンフィルムで被覆した複合フィ
ルム、金属、金属化紙または金属/紙積層体の支持体で
あることができる。片面または両面をα−オレフィン重
合体、例えばポリエチレンで被覆した紙支持体も有効で
ある。これらの支持体には、ハレ−ション防止能のある
化合物を混入していても良い。
【0072】発明で使用する現像処理液には、アルカリ
性物質、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、第三燐酸ナトリウム等、保恒剤としての
亜硫酸塩、ハロゲン化銀溶剤、例えばチオ硫酸塩、チオ
シアン酸塩、環状イミド、チオサリチル酸、アミン等、
粘調剤、例えばヒドロキシエチルセルロ−ス、カルボキ
シメチルセルロ−ス、かぶり防止剤、例えば臭化カリウ
ム、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ−ル、特開
昭47-26201に記載の化合物、現像剤、例えばハイドロキ
ノン、1−フェニル−3−ピラゾリドン、現像変性剤、
例えばポリオキシアルキレン化合物、オニウム化合物等
を含むことができる。銀錯塩拡散転写法を実施するに当
たっては、例えば英国特許第 1000115号、第 1012476
号、第 1017273号、第 1042377号当の明細書に記載され
ているごとき、ハロゲン化銀乳剤層及び/または受像層
またはそれに隣接する他の水透過性層中うに現像剤を混
入するすることが行われている。したがって、このよう
な材料に置いては、現像段階で使用される処理液は、現
像剤を含まぬ所謂「アルカリ性活性化液」を使用しう
る。
性物質、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウム、第三燐酸ナトリウム等、保恒剤としての
亜硫酸塩、ハロゲン化銀溶剤、例えばチオ硫酸塩、チオ
シアン酸塩、環状イミド、チオサリチル酸、アミン等、
粘調剤、例えばヒドロキシエチルセルロ−ス、カルボキ
シメチルセルロ−ス、かぶり防止剤、例えば臭化カリウ
ム、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ−ル、特開
昭47-26201に記載の化合物、現像剤、例えばハイドロキ
ノン、1−フェニル−3−ピラゾリドン、現像変性剤、
例えばポリオキシアルキレン化合物、オニウム化合物等
を含むことができる。銀錯塩拡散転写法を実施するに当
たっては、例えば英国特許第 1000115号、第 1012476
号、第 1017273号、第 1042377号当の明細書に記載され
ているごとき、ハロゲン化銀乳剤層及び/または受像層
またはそれに隣接する他の水透過性層中うに現像剤を混
入するすることが行われている。したがって、このよう
な材料に置いては、現像段階で使用される処理液は、現
像剤を含まぬ所謂「アルカリ性活性化液」を使用しう
る。
【0073】本発明により製造される平版印刷版は、例
えば特公昭48-29723、 米国特許第3721539号等明細書
に記載されているごとき化合物でインキ受理性に変換な
いしは増強しうる。
えば特公昭48-29723、 米国特許第3721539号等明細書
に記載されているごとき化合物でインキ受理性に変換な
いしは増強しうる。
【0074】印刷方法あるいは使用する不感脂化液、給
湿液などは普通に良く知られた方法によることができ
る。
湿液などは普通に良く知られた方法によることができ
る。
【0075】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、も
ちろんこれだけに限定されるものではない。
ちろんこれだけに限定されるものではない。
【0076】実施例 1 下引処理したポリエステルフィルム支持体の片面に平均
粒子サイズ5μのシリカ粒子を含有するマット化層を設
け、反対側の面にカ−ボンブラックを含み、写真用ゼラ
チンに対して20重量%の平均粒径7μmのシリカ粉末を
含む下引層(ph4.5 に調整)と、金化合物およびハイポ
で化学増感されたハロゲン化銀乳剤層(ph4.5 に調整)
とを設ける。ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成時にハロゲ
ン化銀1モル当たり5×10-6モルの塩化ロジウムを添加
したものであり、平均粒径0.4 ミクロンで、平均粒径の
±30%の範囲に全粒子数の90%以上が分布している、実
質的に立方体の塩化銀結晶であった。
粒子サイズ5μのシリカ粒子を含有するマット化層を設
け、反対側の面にカ−ボンブラックを含み、写真用ゼラ
チンに対して20重量%の平均粒径7μmのシリカ粉末を
含む下引層(ph4.5 に調整)と、金化合物およびハイポ
で化学増感されたハロゲン化銀乳剤層(ph4.5 に調整)
とを設ける。ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成時にハロゲ
ン化銀1モル当たり5×10-6モルの塩化ロジウムを添加
したものであり、平均粒径0.4 ミクロンで、平均粒径の
±30%の範囲に全粒子数の90%以上が分布している、実
質的に立方体の塩化銀結晶であった。
【0077】下塗層のゼラチンは 3.0g/m2 、乳剤層
のゼラチンは 1.0g/m2 、硝酸銀に換算したハロゲン
化銀 1.2g/m2 の割合で塗布された。この下引層と乳
剤層は硬化剤としてホルマリンをゼラチンに対して 5.1
mg/gゼラチンの量で含んでいる。乾燥後、40℃で14
日間加温した後、この乳剤層の上に、特開昭54-103104
号明細書の実施例1に於けるプレ−トNo.11 の核塗液を
動揺にして調整し、塗布する。
のゼラチンは 1.0g/m2 、硝酸銀に換算したハロゲン
化銀 1.2g/m2 の割合で塗布された。この下引層と乳
剤層は硬化剤としてホルマリンをゼラチンに対して 5.1
mg/gゼラチンの量で含んでいる。乾燥後、40℃で14
日間加温した後、この乳剤層の上に、特開昭54-103104
号明細書の実施例1に於けるプレ−トNo.11 の核塗液を
動揺にして調整し、塗布する。
【0078】ハロゲン化銀乳剤層に化32に示す増感色
素をハロゲン化銀1モル当たり1×10-4モル含有してい
る。これをブランク試料Aとする。
素をハロゲン化銀1モル当たり1×10-4モル含有してい
る。これをブランク試料Aとする。
【0079】ブランク試料Aのハロゲン化銀乳剤に第1
表に示す通りの高分子を添加して試料B〜Gを作製し
た。高分子の添加量は、いずれもハロゲン化銀1モル当
たり10gとした。
表に示す通りの高分子を添加して試料B〜Gを作製し
た。高分子の添加量は、いずれもハロゲン化銀1モル当
たり10gとした。
【0080】これらの試料について、製造直後(ただ
し、35℃で一昼夜放置)および50℃、80%相対湿度4日
間保存した後、次のように露光を施した。
し、35℃で一昼夜放置)および50℃、80%相対湿度4日
間保存した後、次のように露光を施した。
【0081】光源に約700nm より長波長の光を透過する
暗赤色フィルタ−(富士写真フィルム製SC−70)をつ
け、光楔を通して各試料に10-5秒の閃光露光を施してセ
ンシトメトリ−用のサンプルとした。
暗赤色フィルタ−(富士写真フィルム製SC−70)をつ
け、光楔を通して各試料に10-5秒の閃光露光を施してセ
ンシトメトリ−用のサンプルとした。
【0082】一方、これらの試料について、780nm で発
光するレ−ザ−ダイオ−ド・スキャナ−、 UltreSette
r (米国Ultre 社製)にて画像露光を施して印刷用サン
プルとした。
光するレ−ザ−ダイオ−ド・スキャナ−、 UltreSette
r (米国Ultre 社製)にて画像露光を施して印刷用サン
プルとした。
【0083】画像露光した各試料を下記のDTR現像液
でそれぞれ25℃、30秒間現像した。
でそれぞれ25℃、30秒間現像した。
【0084】現像処理後、該原版を2本の絞りロ−ラ−
間を通し、余分の現像液で除去し、直ちに下記組成を有
する中和液で25℃、20秒間処理し、絞りロ−ラ−で余分
の液を除去し、室温で乾燥した。
間を通し、余分の現像液で除去し、直ちに下記組成を有
する中和液で25℃、20秒間処理し、絞りロ−ラ−で余分
の液を除去し、室温で乾燥した。
【0085】 <転写現像液> 水 700ml 水酸化ナトリウム 18g 水酸化カリウム 7g 水亜硫酸ナトリウム 50g 2−メルカプト安息香酸 2g ウラシル 2g 2−メチルアミノエタノ−ル 30ml 5−フェニル−2−メルカプト−1,3,4−オキサジアゾ−ル 0.1g 水で1lとする。
【0086】 <中和液> 水 600ml クエン酸 10g クエン酸ナトリウム 35g コロイダルシリカ(20%液) 5ml エチレングリコ−ル 5ml 水を加えて全量を1リットルとする。
【0087】耐刷力は、各サンプルを1枚のシ−トに張
り付け、このシ−トをオフセット印刷機に装着し、下記
の不感脂化液を版面にくまなく与え、下記の給湿液を用
いて印刷を行った。印刷機は、エ−・ビ−・デイック35
0 CD(A・B・Dick社製オフセット印刷機の商標)を使用
した。印刷が不可となった枚数による耐刷力を下記の基
準で評価し、表1に示している。
り付け、このシ−トをオフセット印刷機に装着し、下記
の不感脂化液を版面にくまなく与え、下記の給湿液を用
いて印刷を行った。印刷機は、エ−・ビ−・デイック35
0 CD(A・B・Dick社製オフセット印刷機の商標)を使用
した。印刷が不可となった枚数による耐刷力を下記の基
準で評価し、表1に示している。
【0088】 評価 1 1000枚以下 2 1000〜3000枚 3 3000〜5000枚 4 5000〜7000枚 5 7000枚以上
【0089】 <不感脂化液> 水 600ml イソプロピルアルコ−ル 400ml エチレングリコ−ル 50g 3−メルカプト−4−アセトアミド−5−n −ヘプチル−1,2,4−トリアゾ−ル 1g
【0090】 <給湿液> 10g O−リン酸 5g 硝酸ニッケル 5g 亜硫酸ナトリウム 100g エチレングリコ−ル 28g コロイダルシリカ(20%液) 水を加えて2リットルとする。
【0091】感度は、転写析出銀を形成しなくなるに要
した露光量で試料Aの製造直後の感度を100 とした相対
値で示している。
した露光量で試料Aの製造直後の感度を100 とした相対
値で示している。
【0092】
【表1】
【0093】註)PA:Mn 4 ×104 のポリアクリル酸 SMA:Mn 7×104 のスチレン−無水マレイン酸 SCS:KELCO-SCS (米国ケルコ・コ−ポレ−ション製;特
開昭 55-100554号参照) CMC:Mn 10 ×104 のカルボキシメチルセルロ−ス
開昭 55-100554号参照) CMC:Mn 10 ×104 のカルボキシメチルセルロ−ス
【0094】実施例 2 臭化銀20モル%、よう化銀1モル%を含む塩よう臭化銀
にハロゲン化銀1モル当たり2×10-4モルの化24に示
す増感色素を加える以外は実施例1に準じて平版印刷版
を作製した。
にハロゲン化銀1モル当たり2×10-4モルの化24に示
す増感色素を加える以外は実施例1に準じて平版印刷版
を作製した。
【0095】ハロゲン化銀乳剤に第2表に示す通りの高
分子をハロゲン化銀1モル当たり20g添加して同様に平
版印刷版を作製した。
分子をハロゲン化銀1モル当たり20g添加して同様に平
版印刷版を作製した。
【0096】転写現像液として下記処方のものを使用す
る以外は実施例1の方法にしたがって試験した。
る以外は実施例1の方法にしたがって試験した。
【0097】 <転写現像液> 水 700ml 水酸化ナトリウム 30g 無水亜硫酸ナトリウム 60g チオ硫酸ナトリウム(5水塩) 15g チオシアン酸カリウム 10g ハイドロキノン 15g フェニドン 2g 臭化カリウム 1g 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ−ル 0.1g 水で1リットルとする。
【0098】結果を表2に示す。なお 、感度は試料I
の製造直後のサンプルを100とする相対感度で表してい
る。
の製造直後のサンプルを100とする相対感度で表してい
る。
【0099】
【表2】
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、700nm 以上に極大分光
感度を有する増感色素を用い、半導体レ−ザ−光に対し
て高い感度を持ち、高耐刷力で、保存性に優れた銀錯塩
拡散転写法を利用する平版印刷版を得ることができる。
感度を有する増感色素を用い、半導体レ−ザ−光に対し
て高い感度を持ち、高耐刷力で、保存性に優れた銀錯塩
拡散転写法を利用する平版印刷版を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】支持体上に 700nmより長波長領域に極大分
光感度を有する増感色素を含有するハロゲン化乳剤層及
び物理現像核層を少なくとも有する平版印刷版に於い
て、該乳剤層に、下記化1に示すモノマ−を1種あるは
2種以上共重合成分として有する、重量平均分子量3万
以下の水溶性高分子を含有することを特徴とする平版印
刷版。 【化1】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5584894A JPH07261396A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 平版印刷版 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5584894A JPH07261396A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 平版印刷版 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07261396A true JPH07261396A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=13010460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5584894A Pending JPH07261396A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 平版印刷版 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07261396A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114025489A (zh) * | 2021-10-27 | 2022-02-08 | 深圳市贝加电子材料有限公司 | 用于铜面处理的微蚀液及其在pcb制程中的应用和pcb生产流程 |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP5584894A patent/JPH07261396A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114025489A (zh) * | 2021-10-27 | 2022-02-08 | 深圳市贝加电子材料有限公司 | 用于铜面处理的微蚀液及其在pcb制程中的应用和pcb生产流程 |
CN114025489B (zh) * | 2021-10-27 | 2024-05-24 | 深圳市贝加电子材料有限公司 | 用于铜面处理的微蚀液及其在pcb制程中的应用和pcb生产流程 |
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