JP2001347818A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JP2001347818A
JP2001347818A JP2001093956A JP2001093956A JP2001347818A JP 2001347818 A JP2001347818 A JP 2001347818A JP 2001093956 A JP2001093956 A JP 2001093956A JP 2001093956 A JP2001093956 A JP 2001093956A JP 2001347818 A JP2001347818 A JP 2001347818A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
vehicle
outside
fan
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001093956A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Hotta
忠資 堀田
Yukikatsu Ozaki
幸克 尾崎
Motohiro Yamaguchi
素弘 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2001093956A priority Critical patent/JP2001347818A/ja
Publication of JP2001347818A publication Critical patent/JP2001347818A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷房運転から暖房運転に切り替わったときに
車室内の窓ガラスが曇ってしまうことを防止する。 【解決手段】 冷房運転から暖房運転に切り替えるとき
には、全ての吹出口201〜204を閉じて吹出口20
1〜204から空気が車室内に流出することを阻止した
状態で、内気用ファン208aのみを稼働させる。これ
により、内気導入口206から空気を導入して空調ケー
シング200内の空気を外気導入口205から車室外に
排出することとなるので、冷房運転から暖房運転に切り
替えるときに室内器130の表面から蒸発した水蒸気
は、空調ケーシング200内の空気と共に車室外に排出
され、冷房運転から暖房運転に切り替わったときに車室
内の窓ガラスが曇ってしまうことを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷房運転と暖房運
転とを切り替え運転することができるヒートポンプサイ
クルを用いた車両用空調装置に関するものである。な
お、本明細書でいう「冷房運転」とは、車室内の温度を
低下させる場合は勿論、車室内に吹き出す空気を冷却し
て除湿する場合も含む意味である。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプサイクルでは、1つの熱交
換器が冷房運転では蒸発器(空気冷却用熱交換器)とし
て機能し、暖房運転では放熱器(暖房用熱交換器)とし
て機能するので、冷房運転時にその1つの熱交換器の表
面に結露していた凝縮水が、冷房運転から暖房運転に切
り替わったときに蒸発して、車室内に吹き出す空気と共
に車室内に吹き出してしまう。このため、冷房運転から
暖房運転に切り替わったときに車室内の窓ガラスが曇っ
てしまい、車両の運転を阻害してしまうという問題が発
生してしまう。
【0003】この問題に対して、例えば特開平4−25
2723号公報に記載の発明では、室内熱交換器の空気
流れ下流側に空気流れを遮断するドア手段、及び室内熱
交換器にて発生した水蒸気を車室外に排出するための排
出用ダクトを設けるとともに、冷房運転から暖房運転に
切り替わったときドア手段を閉じることにより、室内熱
交換器にて発生した水蒸気を車室外に排出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載の発明では、室内熱交換器にて発生した水蒸気を車室
外に排出するための排出用ダクトを新たに設ける必要が
あるので、空調ケーシングの構造が複雑になるという問
題がある。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、空調ケーシング
の構造が複雑になることを抑制しつつ、冷房運転から暖
房運転に切り替わったときに車室内の窓ガラスが曇って
しまうことを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、冷房運転と
暖房運転とを切り替え運転する車両用空調装置であっ
て、室内に吹き出す空気の通路を構成する空調ケーシン
グ(200)と、空調ケーシング(200)内に配設さ
れ、冷媒と空調ケーシング(200)内を流通する空気
とを熱交換させる熱交換器(130)と、熱交換器(1
30)より空気流れ下流側に設けられ、車室内に向けて
開口した空気吹出口(201〜204)と、熱交換器
(130)より空気流れ上流側に設けられ、車室外の空
気を導入する外気導入口(205)とを備え、冷房運転
から暖房運転に切り替えるときには、空気吹出口(20
1〜204)から空気が車室内に流出することを阻止し
た状態で、空調ケーシング(200)内の空気を外気導
入口(205)から車室外に排出することを特徴とす
る。
【0007】これにより、冷房運転から暖房運転に切り
替えるときに熱交換器(130)の表面から蒸発した水
蒸気は、空調ケーシング(200)内の空気と共に車室
外に排出されるので、車室内の窓ガラスが曇ってしまう
ことを防止できる。
【0008】したがって、本発明によれば、熱交換器
(130)にて発生した水蒸気を車室外に排出するため
の排出用ダクトを新たに設けることがないので、空調ケ
ーシング(200)の構造が複雑になることを抑制しつ
つ、冷房運転から暖房運転に切り替わったときに車室内
の窓ガラスが曇ってしまうことを防止できる。
【0009】なお、請求項2に記載の発明のごとく、熱
交換器(130)より空気流れ上流側に車室内の空気を
導入する内気導入口(206)を設け、内気導入口(2
06)から熱交換器(130)に至る空気通路(206
a)と、外気導入口(205)から熱交換器(130)
に至る空気通路(205a)とを独立させ、さらに、冷
房運転から暖房運転に切り替えるときには、内気導入口
(206)から空気を導入して空調ケーシング(20
0)内の空気を外気導入口(205)から車室外に排出
するようにしてもよい。
【0010】また、請求項3に記載の発明のごとく、外
気導入口(205)から空気を吸い込んで、熱交換器
(130)側に向けて空気を送風する外気用ファン(2
08b)と、内気導入口(206)から空気を吸い込ん
で、熱交換器(130)側に向けて空気を送風する内気
用ファン(208a)と設け、さらに、冷房運転から暖
房運転に切り替えるときには、内気用ファン(208
a)のみ稼働させることが望ましい。
【0011】請求項4に記載の発明では、内気用ファン
(208a)と外気用ファン(208b)とは、1つの
回転駆動手段(208c)にて回転駆動され、外気用フ
ァン(208b)は、一方向トルクのみを伝達するワン
ウェイクラッチ(300)を介して回転力を受けてお
り、さらに、冷房運転から暖房運転に切り替えるときに
は、回転駆動手段(208c)の回転の向きを、冷房運
転時又は暖房運転時と反対の向きに回転させることを特
徴とする。
【0012】これにより、1つの回転駆動手段(208
c)にて冷房運転から暖房運転に切り替えるときに内気
用ファン(208a)のみ稼働させることができるの
で、車両用空調装置の製造原価低減及び小型・軽量化を
図りながら、空調ケーシング(200)の構造が複雑に
なることを抑制し、かつ、冷房運転から暖房運転に切り
替わったときに車室内の窓ガラスが曇ってしまうことを
防止できる。
【0013】請求項5に記載の発明では、外気導入口
(205)から空気を吸い込んで、熱交換器(130)
側に向けて空気を送風する外気用ファン(208b)
と、内気導入口(206)から空気を吸い込んで熱交換
器(130)側に向けて空気を送風するとともに、外気
用ファン(208b)が発する閉め切り圧力より大きい
閉め切り圧力を発生させる内気用ファン(208a)
と、両ファン(208a、208b)を駆動する1つの
回転駆動手段(208c)とを有していることを特徴と
する。
【0014】これにより、仮に1つの回転駆動手段(2
08c)により両ファン(208a、208b)を回転
させても、空調ケーシング(200)内の空気を外気導
入口(205)から車室外に排出することができる。
【0015】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の
第1実施形態に係る車両用空調装置(以下、空調装置と
略す。)の模式図であり、この空調装置は冷房運転と暖
房運転とを切り替え運転することができるヒートポンプ
サイクル100にて車室内に吹き出す空気の調和を図っ
ている。
【0017】ここで、ヒートポンプサイクル100は、
周知のごとく、冷媒(本実施形態では、フロン)を吸入
圧縮する圧縮機110、室外空気と冷媒とを熱交換する
室外熱交換器(以下、室外器と呼ぶ。)120、車室内
に吹き出す空気と冷媒とを熱交換する室内熱交換器(以
下、室内器と呼ぶ。)130、圧縮機110にて圧縮さ
れた高圧の冷媒を減圧する減圧器140、及び圧縮機1
10から吐出する冷媒を室外器120側に流通させる場
合(冷房運転)と室内器130側に流通させる場合(暖
房運転)と切り替える切換弁150等から構成されたも
のである。
【0018】因みに、160はヒートポンプサイクル1
00内の余剰冷媒を蓄えるとともに、気相冷媒と液相冷
媒とを分離して気相冷媒のみを圧縮機110の吸入側に
流出させるアキュムレータであり、170は室外器12
0に室外空気を送風する送風機である。
【0019】また、200は室内に吹き出す空気の通路
を構成する空調ケーシングであり、この空調ケーシング
200内に室内器130が配設されている。そして、空
調ケーシング200のうち室内器130より空気流れ下
流側には、車室内に向けて開口した複数の空気吹出口
(以下、吹出口と略す。)201〜204が設けられて
いる。
【0020】なお、吹出口201は車室内中央部にて乗
員の頭部に向けて空気を吹き出すものであり、吹出口2
02は車両側面にて乗員の頭部に向けて空気を吹き出す
ものであり、吹出口203は乗員の足下に向けて空気を
吹き出すものであり、吹出口204は車室内の窓ガラス
(特に、フロントガラス)に向けて空気を吹き出すもの
である。
【0021】そして、211〜214は各吹出口201
〜204を開閉することにより、乗員頭部に向けて空気
を吹き出すフェイスモード、乗員足下に向けて空気を吹
き出すフットモード及び窓ガラスに向けて空気を吹き出
すデフモード等の各種吹出モードを設定する吹出モード
ドア(以下、吹出ドアと略す。)であり、これらの吹出
ドア211〜214はサーボモータ(図示せず。)等の
駆動手段により開閉駆動されている。
【0022】また、空調ケーシング200のうち室内器
130より空気流れ上流側には、車室外の空気を導入す
る外気導入口205及び車室内空気を導入する内気導入
口206が設けられているとともに、両導入口205、
206から室内器130までの空間は、内気導入口20
6から室内器130に至る第1空気通路206aと、外
気導入口205から室内器130に至る第2空気通路2
05aとが独立するように仕切部材207により仕切ら
れている。
【0023】そして、第1空気通路206aには内気導
入口206から空気を吸い込んで室内器130側に向け
て空気を送風する内気用ファン208aが配設され、第
2空気通路205aには外気導入口205から空気を吸
い込んで室内器130側に向けて空気を送風する外気用
ファン208bが配設されているとともに、両ファン2
08a、208bをそれぞれ独立に回転駆動すべく、独
立した第1、2電動モータ(回転駆動手段)208c、
208dが配設されている。因みに、本実施形態では、
両ファン208a、208bは、遠心力により空気を吹
き出す遠心式のファンである。
【0024】次に、本実施形態の作動及びその特徴を述
べる。
【0025】1.冷房運転時又は暖房運転時 所定の吹出モードとなるように、各吹出ドア211〜2
14を開閉作動させるとともに、内気用ファン208a
及び外気用ファン208bを稼働させて室内器130に
向けて空気を送風する。
【0026】これにより、車室内から導入した空気と車
室外から導入した空気とは、室内器130の空気流れ下
流側で混合された後、所定の吹出口から車室内に吹き出
す。
【0027】2.冷房運転から暖房運転に切り替えると
き 冷房運転から暖房運転に切り替えるときには、全ての吹
出ドア211〜214を閉じて吹出口201〜204か
ら空気が車室内に流出することを阻止した状態で、内気
用ファン208aのみを稼働させる。以下、この制御を
切替時制御モードと呼ぶ。
【0028】これにより、内気導入口206から空気を
導入して空調ケーシング200内の空気を外気導入口2
05から車室外に排出することとなるので、冷房運転か
ら暖房運転に切り替えるときに室内器130の表面から
蒸発した水蒸気は、空調ケーシング200内の空気と共
に車室外に排出される。
【0029】したがって、本実施形態によれば、室内器
130にて発生した水蒸気を車室外に排出するための排
出用ダクトを新たに設けることがないので、空調ケーシ
ング200の構造が複雑になることを抑制しつつ、冷房
運転から暖房運転に切り替わったときに車室内の窓ガラ
スが曇ってしまうことを防止できる。
【0030】そして、冷房運転から暖房運転に切り替え
た時から所定時間(本実施形態では、数十秒程度)経過
した後に、切替時制御モードを停止して通常の暖房運転
を行う。なお、暖房運転から冷房運転に切り替わるとき
は、切替時制御モードは行わない。
【0031】(第2実施形態)第1実施形態では、全て
の吹出ドア211〜214を閉じて吹出口201〜20
4から空気が車室内に流出することを阻止したが、本実
施形態は、図2に示すように、室内器130から吹出口
201〜204に至る空気通路を開閉する通路遮断ドア
(通路遮断手段)215を空調ケーシング200内に設
けるとともに、切替制御モード時には、通路遮断ドア2
15により空気通路を閉じることにより吹出口201〜
204から空気が車室内に流出することを阻止するもの
である。
【0032】(第3実施形態)第1、2実施形態では、
内気用ファン208aを駆動する第1電動モータ208
cと外気用ファン208bを駆動する第2電動モータ2
08dとを独立して配設し、切替制御モード時には電動
モータ208cのみを稼働させて内気用ファン208a
のみを稼働させたが、本実施形態では、図3に示すよう
に、内気用ファン208aと外気用ファン208bとを
1つの電動モータ208cにて回転駆動するとともに、
外気用ファン208bは、一方向トルクのみを伝達する
ワンウェイクラッチ300を介して回転駆動させるよう
にしたものである。
【0033】そして、切替制御モード時には、電動モー
タ208cの回転の向きを外気用ファン208bを回転
駆動させるとき(冷房運転時又は暖房運転時)と反対の
向きに回転させることにより、内気用ファン208aの
み回転させる。
【0034】なお、内気用ファン208aは遠心式のフ
ァンであるので、逆転させても水蒸気を含む空気を車室
外に排出させるに必要な送風量は得ることができる。
【0035】したがって、電動モータの個数を減らすこ
とができるので、空調装置の製造原価低減及び小型・軽
量化を図ることができる。
【0036】因みに、本実施形態では、図4に示すよう
に、外気用ファン208bと一体的に回転するハウジン
グ301と、電動モータ208cのシャフトと一体的に
回転する星形状の回転体302と、回転体302が一の
向きに回転するときのみトルクをハウジング301に伝
達する円柱状のコロ303と、コロ303を保持するス
テー304とからなるローラ型のワンウェイクラッチを
採用しているが、本実施形態は、これに限定されるもの
ではなく、スプラグ型のワンウェイクラッチ等のその他
のワンウェイクラッチを採用してもよい。
【0037】(第4実施形態)第1、2実施形態では、
内気用ファン208aを駆動する第1電動モータ208
cと外気用ファン208bを駆動する第2電動モータ2
08dとを独立して配設し、切替制御モード時には電動
モータ208cのみを稼働させて内気用ファン208a
のみを稼働させたが、本実施形態では、図5に示すよう
に、内気用ファン208aのファン直径d1を外気用フ
ァン208bのファン直径d2より大きくすることによ
り、外気用ファン208bが発する閉め切り圧力(送風
機の全圧)より内気用ファン208aが発する閉め切り
圧力を大きくするとともに、1つの電動モータ208c
にて両ファン208a、208bを回転駆動するもので
ある。
【0038】なお、閉め切り圧力(送風機の全圧)と
は、気体流れを等エントロピ的(断熱的)にせき止めた
ときの圧力を言うものである(JIS B 0132
番号2014から抜粋)。
【0039】これにより、切替制御モード時に電動モー
タ208cが稼働して両ファン208a、208bが回
転しても、内気用ファン208aの閉め切り圧力が外気
用ファン208bの閉め切り圧力より大きいので、空調
ケーシング200内の空気は外気導入口205から車室
外に排出される。
【0040】これにより、電動モータ及び電動モータに
付随する各種の部品数を低減する音ができるので、空調
装置の製造原価低減及び小型・軽量化を図ることができ
る。
【0041】(第5実施形態)本実施形態は、図6に示
すように、ヒートポンプ運転による暖房運転ではなく、
室外器120を迂回して室内器130と圧縮機110と
の間で冷媒が循環するような冷媒回路を設けて暖房運転
するものである。
【0042】具体的には、暖房運転時には、圧縮機11
0から吐出した高温高圧の冷媒を暖房用減圧器141に
て所定圧力まで減圧し、その減圧した冷媒を室内器13
0に循環させることにより、室外空気から熱を吸熱する
ことなく、圧縮機110の圧縮仕事に相当する熱量のみ
を室内に吹き出す空気に供給し、一方、冷房運転時に
は、通常の冷凍サイクルと同様に、室内器130にて冷
媒を蒸発させることにより室内に吹き出す空気を冷却す
る。
【0043】なお、142は室内器130の冷媒出口側
における冷媒加熱度が所定値となるように開度を調節す
る冷房運転用の温度式膨張弁(温度式減圧器)であり、
180は冷房運転時に室外器120から流出する冷媒を
液相冷媒と気相冷媒とに分離して余剰冷媒を蓄えるとと
もに、液相冷媒を温度式膨張弁142に向けて流出する
レシーバであり、191、192は冷媒流れを切り替え
るバルブである。
【0044】なお、図6は第1実施形態に係る空調装置
に本実施形態を適用したものであったが、本実施形態は
これに限定されるものではなく、第2〜4実施形態に係
る空調装置にも適用することができる。
【0045】(第6実施形態)本実施形態は、冷媒とし
てプロパン等の可燃性冷媒又はアンモニアや二酸化炭素
等の車室内に漏れ出すと人体に悪影響が発生する可能性
があるものを冷媒とした例である。
【0046】そして、本実施形態では、図7に示すよう
に、内気導入口206を開閉する内気ドア206bを設
けるとともに、圧縮機を110を停止して空調装置を停
止させる場合には、内気導入口206及び吹出口201
〜204を閉じるようにしたものである。
【0047】これにより、何らかの原因により室内器1
30から冷媒が漏れ出しても、車室内に冷媒が流れ込む
ことを未然に防止できる。
【0048】また、圧縮機を110を稼働させて空調装
置を稼働させる場合には、先ず、吹出口201〜204
を閉じたまま、内気導入口206を開いて所定時間だけ
内気用ファン208aのみ稼働させた後、通常の空調運
転(暖房運転又は冷房運転)を行う。
【0049】これにより、仮に室内器130から冷媒が
漏れ出して空調ケーシング200内にその漏れ出した冷
媒が充満していても、その漏れ出した冷媒が外気導入口
205から車室外に排出されるので、漏れ出した冷媒が
車室内に流れ込むことを確実に防止できる。
【0050】(第7実施形態)本実施形態は、駐車時に
おいて、車室内の温度が所定温度以上となったときに室
内の換気を行う(室内の熱気を排気する)ように構成し
たものである。
【0051】具体的には、図8に示すように、車両ルー
フ(天井)等の日射が直接に晒される部位に太陽電池パ
ネル400を配置するとともに、車室内の温度を検出す
る室温センサ(室内温度検出手段)401の検出信号を
制御回路402に取り込み、駐車時(エンジンの回転数
が0のとき)に室温センサ401の検出温度が所定温度
(例えば、50℃)以上となったときに、全ての吹出ド
ア211〜214を閉じて吹出口201〜204から空
気が車室内に流出することを阻止した状態で、内気用フ
ァン208aのみを稼働させる。
【0052】これにより、内気導入口206から空気
(熱気)を導入して空調ケーシング200内の空気を外
気導入口205から車室外に排出することとなるので、
室内の換気を行う(室内の熱気を排気する)ことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の
模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置の
模式図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置に
おけるファン部分の拡大図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置に
採用したワンウェイクラッチの模式図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る車両用空調装置に
おけるファン部分の拡大図である。
【図6】本発明の第5実施形態に係る車両用空調装置の
模式図である。
【図7】本発明の第6実施形態に係る車両用空調装置の
模式図である。
【図8】本発明の第7実施形態に係る車両用空調装置の
模式図である。
【符号の説明】
130…室内器、200…空調ケーシング、201〜2
04…吹出口、205…外気導入口、206…内気導入
口、207…仕切壁、208a…内気用ファン、208
b…外気用ファン、211〜214…吹出ドア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 幸克 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 山口 素弘 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 CM00 CP00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷房運転と暖房運転とを切り替え運転す
    る車両用空調装置であって、 室内に吹き出す空気の通路を構成する空調ケーシング
    (200)と、 前記空調ケーシング(200)内に配設され、冷媒と前
    記空調ケーシング(200)内を流通する空気とを熱交
    換させる熱交換器(130)と、 前記熱交換器(130)より空気流れ下流側に設けら
    れ、車室内に向けて開口した空気吹出口(201〜20
    4)と、 前記熱交換器(130)より空気流れ上流側に設けら
    れ、車室外の空気を導入する外気導入口(205)とを
    備え、 冷房運転から暖房運転に切り替えるときには、前記空気
    吹出口(201〜204)から空気が車室内に流出する
    ことを阻止した状態で、前記空調ケーシング(200)
    内の空気を前記外気導入口(205)から車室外に排出
    することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器(130)より空気流れ上
    流側には、車室内の空気を導入する内気導入口(20
    6)が設けられ、 前記内気導入口(206)から前記熱交換器(130)
    に至る空気通路(206a)と、前記外気導入口(20
    5)から前記熱交換器(130)に至る空気通路(20
    5a)とが独立しており、 さらに、冷房運転から暖房運転に切り替えるときには、
    前記内気導入口(206)から空気を導入して前記空調
    ケーシング(200)内の空気を前記外気導入口(20
    5)から車室外に排出することを特徴とする請求項1に
    記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記外気導入口(205)から空気を吸
    い込んで、前記熱交換器(130)側に向けて空気を送
    風する外気用ファン(208b)と、 前記内気導入口(206)から空気を吸い込んで、前記
    熱交換器(130)側に向けて空気を送風する内気用フ
    ァン(208a)とが設けられ、 さらに、冷房運転から暖房運転に切り替えるときには、
    前記内気用ファン(208a)のみ稼働させることを特
    徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記内気用ファン(208a)と前記外
    気用ファン(208b)とは、1つの回転駆動手段(2
    08c)にて回転駆動され、 前記外気用ファン(208b)は、一方向トルクのみを
    伝達するワンウェイクラッチ(300)を介して回転力
    を受けており、 さらに、冷房運転から暖房運転に切り替えるときには、
    前記回転駆動手段(208c)の回転の向きを、冷房運
    転時又は暖房運転時と反対の向きに回転させることを特
    徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記外気導入口(205)から空気を吸
    い込んで、前記熱交換器(130)側に向けて空気を送
    風する外気用ファン(208b)と、 前記内気導入口(206)から空気を吸い込んで前記熱
    交換器(130)側に向けて空気を送風するとともに、
    前記外気用ファン(208b)が発する閉め切り圧力よ
    り大きい閉め切り圧力を発生させる内気用ファン(20
    8a)と、 両ファン(208a、208b)を駆動する1つの回転
    駆動手段(208c)とを有していることを特徴とする
    請求項2に記載の車両用空調装置。
JP2001093956A 2000-04-06 2001-03-28 車両用空調装置 Withdrawn JP2001347818A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001093956A JP2001347818A (ja) 2000-04-06 2001-03-28 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000105282 2000-04-06
JP2000-105282 2000-04-06
JP2001093956A JP2001347818A (ja) 2000-04-06 2001-03-28 車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001347818A true JP2001347818A (ja) 2001-12-18

Family

ID=26589608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001093956A Withdrawn JP2001347818A (ja) 2000-04-06 2001-03-28 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001347818A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005226918A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池駆動冷媒サイクル装置、給湯器、温蔵庫、冷却貯蔵庫、飲料供給装置及び空気調和機
JP2006150992A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置および車両用空調制御方法
CN110520313A (zh) * 2017-04-20 2019-11-29 三菱电机株式会社 车辆空调设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005226918A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池駆動冷媒サイクル装置、給湯器、温蔵庫、冷却貯蔵庫、飲料供給装置及び空気調和機
JP2006150992A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置および車両用空調制御方法
CN110520313A (zh) * 2017-04-20 2019-11-29 三菱电机株式会社 车辆空调设备
CN110520313B (zh) * 2017-04-20 2022-12-16 三菱电机株式会社 车辆空调设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3870757B2 (ja) 車両用空調装置
JP2006199247A (ja) 車両用空調装置
JP6332558B2 (ja) 車両用空調装置
JP6500728B2 (ja) 空調装置
JP2005112297A (ja) 車両用空調装置
KR102334606B1 (ko) 차량용 공조장치의 제어 방법
JP4042487B2 (ja) 車両用空調装置
JPH05178068A (ja) 車両用空気調和装置
JP3257361B2 (ja) 車両用空調装置
JP2003042604A (ja) 蒸気圧縮式ヒートポンプサイクル及び空調装置
JP3275410B2 (ja) 車両用ヒートポンプ式空調装置
JP2001347818A (ja) 車両用空調装置
JP2998115B2 (ja) 自動車用空調装置
JPH10329535A (ja) 自動車用冷暖房装置
JP2955899B2 (ja) 自動車用空調装置
KR20180008977A (ko) 차량용 공조 시스템
WO2019138807A1 (ja) 車両用空調装置及び車両用空調装置の制御方法
JP4042556B2 (ja) 空調装置
JPH0755613B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2004306915A (ja) 車両用空調装置
JPH06206439A (ja) 車両用ヒートポンプ式空調装置
JP4589138B2 (ja) 車両用空調装置
JP2004196153A (ja) 車両用空調装置
JPH10278891A (ja) 航空機用空気調和装置
JP5476888B2 (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070625

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090609