JP2001347749A - インクジェット記録用媒体 - Google Patents

インクジェット記録用媒体

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JP2001347749A JP2000174003A JP2000174003A JP2001347749A JP 2001347749 A JP2001347749 A JP 2001347749A JP 2000174003 A JP2000174003 A JP 2000174003A JP 2000174003 A JP2000174003 A JP 2000174003A JP 2001347749 A JP2001347749 A JP 2001347749A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吸収性および発色性に優れたインクジェ
ットプリンタ用記録媒体の提供。 【解決手段】支持体の片面に、全細孔容積が0.75c
/g以上で、平均細孔半径が14nm以上を有する
第1のインク受容層を設け、その上に第1のインク受容
層に比べて、全細孔容積が0.05cm/g以上、か
つ平均細孔半径が3nm以上いずれも小さい第2のイン
ク受容層を設けたインクジェット記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク吸収性およ
び発色性に優れ、かつ染料インク用プリンターのみなら
ず、フォトインク用プリンターや顔料インク用プリンタ
ーにも対応できる新規なインクジェットプリンタ用記録
媒体として記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラおよびコンピュー
タなどの普及とともに、それらの画像を紙面などに記録
するためのハードコピー技術が急速に発達した。ハード
コピーの記録方式には、画像を表示したディスプレイを
銀塩写真によって直接撮影するもののほか、昇華型熱転
写方式、インクジェット方式など多種多様の方式が知ら
れている。
【0003】このうち、インクジェット方式は、ノズル
から記録媒体に向けて染料または顔料と溶媒とからなる
インク液滴を高速で射出するものであり、インク中には
多量の溶媒が含まれている。インクジェット方式による
プリンタは、フルカラー化や高速化が容易なことや、印
字騒音が低いことなどから、近年めざましい普及を遂げ
ている。
【0004】特に、近時、写真に近い印画が可能である
フォトインクを用いたプリンタが開発され、その画質の
良さが認められ、急速に市場を増大しつつある。この種
のプリンタは中間階調の色表現に多量の薄いインクを使
用するため、従来のインクを使用した場合に比べてイン
ク量が多くなる。インク量が多くなると、記録媒体が速
やかにインクを吸収しないときには、インクが溢れて滲
んだり、ビーディングと呼ばれるインクの吸収ムラが発
生し、商品価値を損なう。このため、フォトインクジェ
ットプリンタ用の記録媒体は、従来にもまして多量のイ
ンクを速やかに吸収することが要求される。
【0005】また、顔料インクを用いたインクジェット
プリンタは、染料インクを用いたインクジェットプリン
タに比べて印画した画像の耐候性が優れるという特長を
有することから今後急速に普及することが予想されてい
る。この顔料インクを用いたインクジェットプリンタに
おいても、高画質化と高速印画の点から多量のインクを
速やかに吸収することが要求される。
【0006】従来、インクジェットプリンタ用の記録媒
体としては、紙やフィルムなどの支持体上にシリカやア
ルミナなどの無機微粒子とポリビニルアルコールなどの
バインダーとからなる多孔質のインク受容層を設けたも
のが知られている。例えば、特開平2−276670号
公報などには、支持体上にベーマイトからなるインク受
容層を設けた記録媒体が開示されている。また、特開平
10−231120号公報には、記録媒体のインク受容
層として使用するための、細孔容積と平均細孔半径が大
きく、インク吸収性に優れ、かつ透明性に優れたアルミ
ナゾルおよびアルミナ水和物の粉末が開示されている。
【0007】また、WO99−64354号公報には、
特定のシリカアルミナ複合ゾルを使用した塗工液からイ
ンクの吸収性のよい多孔質層を設けた記録媒体を提案さ
れている。
【0008】しかしながら、上記のように、フォトイン
クや顔料インクを使用したインクジェットプリンタにお
いては、今後ますます高画質化と高速印画の要求が高ま
ってくるため、インク受容層としては、インク中に多量
に含まれる溶媒をインク受容層で可及的速やかに吸収す
る必要があるが、上記の従来の知られている記録媒体で
は、なお十分に満足されるものではない。さらに、高い
発色濃度を得るためには、インク受容層表面が高平滑性
であり、かつ光沢性が高いことも要求されるが、これま
た、従来の記録媒体では十分に満足される性能を有しな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情から、染料インク用プリンターのみならず、フォ
トインク用プリンターや顔料インク用プリンターにも対
応できるインク吸収性、発色性に優れた新規なインクジ
ェット記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体の片面
に、支持体側に形成された第1のインク受容層と該第1
のインク受容層上に形成された第2のインク受容層とを
有するインクジェット記録用媒体であって、第1のイン
ク受容層は、窒素脱着等温線よりBJH法によって求め
られた累積細孔容積分布曲線において、細孔半径0.7
〜100nmの細孔容積を累積した全細孔容積として
0.75cm/g以上、かつ全細孔容積の1/2の累
積細孔容積を有する細孔半径で定義される平均細孔半径
として14nm以上を有し、また、第2のインク受容層
の有する全細孔容積と平均細孔半径は、第1のインク受
容層よりもいずれも小さく、かつ両者における全細孔容
積の差が0.05cm/g以上で、平均細孔半径の差
が3nm以上であることを特徴とするインクジェット記
録用媒体を提供する。
【0011】本発明のインクジェット記録媒体は、上記
のように支持体の片面に2層以上のインク受容層を有す
るものであるが、このうち、支持体側に設けられる第1
のインク受容層は、上記細孔容積が0.75cm/g
以上で、かつ上記平均細孔半径が14nm以上という大
きい細孔容積および平均細孔半径を有し、これにより従
来にない大きなインク吸収能力が得られることが判明し
た。
【0012】しかし、かかる第1のインク受容層の場合
には、表面平滑性および光沢性、さらには発色濃度の点
で不十分さがあることが判明したが、かかる第1のイン
ク受容層上に上記細孔特性を有する第2のインク受容層
を形成することにより、かかる表面平滑性および光沢
性、さらには発色濃度の特性が上記第1のインク受容層
の有する大きなインク吸収能力を損なうことなく改善さ
れることが判明し、本発明に到達したものである。
【0013】かくして、本発明によれば、染料インク用
プリンターのみならず、フォトインク用プリンターや顔
料インク用プリンターにも対応できるインク吸収性、発
色性に優れた、かつインク受容層の厚みの小さいインク
ジェット記録媒体が提供される。以下に、本発明につい
てさらに詳しく説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、インク受容層の
細孔特性はそれぞれ以下の方法で測定されるたものとし
て定義される。即ち、細孔容積は、窒素吸着脱着法によ
り測定されたものであり、全細孔容積とは、窒素脱着等
温線よりBJH法によって求められた累積細孔容積分布
曲線(横軸が細孔半径で、縦軸が累積細孔容積のグラ
フ)において、細孔半径0.7〜100nmの細孔容積
を累積したものをいう。また、平均細孔半径とは、細孔
半径0.7〜100nmの上記全細孔容積の1/2の累
積細孔容積を有する半径を意味する。
【0015】本発明の記録媒体における第1のインク受
容層は、上記のように、従来にない大きな範囲の全細孔
容積及び平均細孔半径を有する。即ち、全細孔容積が
0.75cm3/g以上であり、かつ全細孔容積の1/
2の細孔容積を有する細孔半径で定義される平均細孔半
径が14nm以上である。なかでも、上記全細孔容積
は、0.80cm3/g以上であり、かつ上記平均細孔
半径は16nm以上である場合が特に好ましい。このよ
うな細孔特性を有するインク受容層を得るためには、特
定の物性を有するシリカアルミナ複合ゾルが好ましく使
用される。かかるシリカアルミナ複合ゾルとしては、該
ゾルから溶媒を除去して得られるキセロゲルの形態にお
いて、細孔容積が、好ましくは、1.3cm3/g以上
であり、かつ平均細孔半径が、好ましくは、15nm以
上の細孔特性を有するものの使用が好ましい。
【0016】このような細孔特性を有するキセロゲルを
形成するシリカアルミナ複合ゾルの好ましい例として、
シリカとアルミナとを含む凝集粒子が水性媒体中に分散
したコロイド溶液であって、シリカは一次粒子が球状で
平均粒子直径が2〜30nm、凝集粒子の平均粒子直径
が、好ましくは、100〜1000nmであり、かつp
Hが3〜9における凝集粒子のゼータ電位が、好ましく
は、+10mV以上のものが挙げられる。なお、本発明
における平均粒子直径は、粒度分析計(日機装社製、商
品名:マイクロトラックUPA,MODEL9340な
ど) により測定された数値である。
【0017】上記凝集粒子の平均粒子直径が大きすぎる
と、支持体との接着性のため、また表面にクラックの無
い平滑なインク受容層を得るためには多量のバインダー
を必要とするため、結果的にインク受容層の細孔容積と
平均細孔半径が小さくなる。一方、凝集粒子の平均粒子
直径が小さすぎるとシリカアルミナ複合ゾルの細孔容積
と平均細孔半径が小さくなる。凝集粒子の平均粒子直径
の、特に好ましい範囲は、200〜800nmである。
【0018】さらに、上記シリカアルミナ複合ゾルは、
pH3〜9において凝集粒子のゼータ電位が+10mV
以上の正電荷を有することにより、インクジェットに用
いられるアニオン性解離基を有する染料を吸着をできる
ので、画像形成後、水がかかってもインクが滲んだりし
ないため画像の耐水性が向上する。
【0019】上記物性を有するシリカアルミナ複合ゾル
の製造方法は、特に限定されないが、好ましくはケイ酸
アルカリと酸とを混合して得られたシリカヒドロゲル
と、水に溶解したとき液性が酸性を示すアルミニウム塩
(本発明では、酸性アルミニウム塩という。)とを反応
させた後、溶液中の塩を除去し、酸を添加して解膠によ
り製造することができる。
【0020】本発明において使用される上記シリカアル
ミナ複合ゾルの製造方法を、以下にさらに詳しく述べ
る。本発明でシリカアルミナ複合ゾルの原料とされるシ
リカヒドロゲルとしては、ケイ酸アルカリと酸とを混合
して得られたものが好ましい。ケイ酸アルカリと酸の混
合方法としては、特に限定されず、ケイ酸アルカリの水
溶液に酸を添加してもよいし、酸にケイ酸アルカリの水
溶液を添加してもよい。混合に要する時間は、得られる
シリカアルミナ複合ゾルの細孔容積と平均細孔半径に影
響し、好ましくは、0.5〜8時間かけてゆっくりと混
合される。このとき、長時間かけてゆっくり混合するほ
ど、平均細孔半径の大きいシリカアルミナ複合ゾルが得
られる。
【0021】また、ケイ酸アルカリと酸の混合後のpH
は4〜11の範囲にせしめるのが好ましい。pHが上記
範囲より小さいか、あるいは大きい場合には得られるシ
リカゾルの一次粒子直径が小さくなりすぎて好ましくな
い。混合後のシリカヒドロゲル中のシリカ濃度として
は、20%以下であることが好ましい。シリカ濃度が高
すぎると分散性の良いシリカアルミナ複合ゾルが得られ
ない。ケイ酸アルカリ中のSiO2/Na2Oのモル比と
しては、特に限定されないが、好ましくは、1.0〜
4.0が好ましく、モル比が大きいほどNa2Oを中和
するために混合する酸の量が少なくできる。
【0022】本発明においては、得られたシリカヒドロ
ゲルを好ましくは、1〜24時間にわたって熟成しても
よい。この熟成によってシリカゾルの一次粒子が成長
し、細孔容積と平均細孔半径の大きいシリカアルミナ複
合ゾルを得ることができる。高温で長時間熟成するほど
シリカゾルの一次粒子直径を大きくすることができ、細
孔容積と平均細孔半径の大きいシリカアルミナ複合ゾル
が得られる。
【0023】本発明においては、酸性アルミニウム塩を
使用するに先立って、このシリカヒドロゲルを適宜、機
械的に粉砕してもよい。ケイ酸アルカリと酸とを混合し
てシリカヒドロゲルを得る場合に、混合の方法によって
は、直径が数mm程度の大きなシリカヒドロゲルが生成
してしまう。このような場合には、次の酸性アルミニウ
ム塩を添加した際の反応をより均一にするために、シリ
カヒドロゲルを粉砕することが好ましい。かかる粉砕の
程度としては、少なくとも、平均粒子直径が100μm
以下であることが好ましい。粉砕の方法としては、コロ
イドミル、ビーズミル、ホモジナイザー、超音波分散機
等を使用する方法が挙げられる。
【0024】本発明においては、このシリカヒドロゲル
を脱アルカリまたは脱塩することなく、これに酸性アル
ミニウム塩を添加することにより、シリカアルミナ複合
ゾルが得られる。酸性アルミニウム塩としては、塩化ア
ルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、ポ
リ塩化アルミニウムなどの無機酸塩、または酢酸アルミ
ニウムなどの有機酸塩を好適に使用できる。
【0025】ポリ塩化アルミニウムは、化学式が[Al
2OH]n Cl6-nm (1<n<6、m<10)で表
される化合物が好ましい。例えば、多木化学株式会社製
のタキバイン#1500やPAC250Aなどの商品名
で市販されているものが挙げられる。酸性アルミニウム
塩は、適宜水に溶解して、シリカヒドロゲルに混合する
のが好ましい。
【0026】シリカヒドロゲルと酸性アルミニウム塩を
混合する方法としては、特に限定されず、シリカヒドロ
ゲルに酸性アルミニウム塩を添加してもよいし、酸性ア
ルミニウム塩の溶液にシリカヒドロゲルを添加してもよ
い。シリカヒドロゲルと酸性アルミニウム塩を混合する
際には、撹拌して、濃度が局所的に不均一になることを
防ぐのが好ましい。
【0027】シリカヒドロゲルと酸性アルミニウム塩を
混合する際の温度は、25〜150℃が好ましい。温度
が25℃より低い場合は、反応速度が遅くなり、シリカ
粒子の表面に充分にアルミナが付着しないおそれがある
ので好ましくない。温度が150℃より高い場合は、操
作が困難となるので好ましくない。酸性アルミニウム塩
の添加量は、シリカアルミナ複合ゾルのゼータ電位が+
10mV以上、特には、20mV以上になるだけの添加
量が好ましい。ゼータ電位を+10mV以上とすること
により、アニオン性解離基を有する染料に対しては定着
性を有し、画像の耐水性に優れたインク受容層を形成す
ることができる。
【0028】本発明の好ましいシリカヒドロゲルはシリ
カの一次粒子の平均粒子直径が2〜30nmであり、こ
の場合は、シリカヒドロゲル中のSiO2 成分100g
に対してAl23 として1〜40gの酸性アルミニウ
ム塩を添加するのが好ましい。 Al23 の添加量が
増すにつれて、凝集粒子のゼータ電位が大きくなる傾向
があるが、 Al23 の添加量が多すぎるとシリカア
ルミナ複合ゾルの細孔容積と細孔半径が低下するので好
ましくない。
【0029】シリカヒドロゲルと酸性アルミニウム塩と
を混合した溶液は、液性が酸性であり、アルカリ金属イ
オン等の多量の不純物イオンを含有しているので、好ま
しくは、この不純物イオンを除去し精製される。この精
製を効率的に行なうためには、精製に先立って、シリカ
ヒドロゲルと酸性アルミニウム塩とを混合した溶液にア
ルカリ金属水酸化物を添加するなどして、溶液のpHを
7〜9に調整することが好ましい。不純物イオンの除去
の方法としては、限外濾過膜を用いると効率が良く好ま
しい。
【0030】不純物イオンを除去した後、適宜濃縮する
ことによってシリカアルミナ複合ゾルが得られる。得ら
れたシリカアルミナ複合ゾルは、凝集粒子の平均粒子直
径が1000nm以下が好ましいが、さらに必要に応じ
て解膠し、凝集粒子の平均粒子直径を調整してもよい。
凝集粒子の平均粒子直径は、ビーズミルによる粉砕、超
音波分散などにより小さくすることができる。
【0031】また、上記シリカアルミナ複合ゾルを解膠
するために解膠剤を添加する場合、解膠剤としては、特
に限定されないが、好ましくは、塩酸、硝酸、硫酸、ア
ミド硫酸などの無機酸、または酢酸などの有機酸を好適
に使用できる。これらの解膠剤は、単独で用いても適宜
混合して用いてもよい。
【0032】本発明では、上記のようにして得られたシ
リカアルミア複合ゾルを使用して、支持体上に、上記第
1のインク受容層が形成されるが、そのための手段とし
ては、特に限定されないが、好ましくは、上記のシリカ
アルミナ複合ゾルと結着剤とからなる塗工液を支持体上
に塗布、乾燥する方法により行われる。
【0033】本発明のおける支持体しては、好ましく
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニルなど
の樹脂のフィルム、上質紙、和紙、写真用紙、各種コー
ト紙、写真原紙などの天然紙若しくは合成紙などの紙
類、布類、金属、皮革、木材、ガラス、陶磁器などのセ
ラミックス類などが挙げられる。
【0034】上記第1のインク受容層を形成するための
シリカアルミナ複合ゾルとともに使用される結着剤とし
ては、特に限定されないが、好ましくは、でんぷんまた
はその変性物、ポリビニルアルコールまたはその変性
物、メチルセルロース、ヒドロキシセルロース、ヒドロ
キシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースな
どのセルロース誘導体、SBRラテックス、NBRラテ
ックスなどの合成ゴムラテックス、ポリアクリル酸、ゼ
ラチン、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドンな
どが挙げられる。なかでも、本発明では、インク吸収性
や耐水性が良好であることからポリビニルアルコールま
たはその変性物が好ましい。
【0035】結着剤の使用量は、シリカアルミナ複合ゾ
ルの細孔を閉塞させ、細孔容積を低下さるので極力少な
い方が好ましいが、少なすぎるとインク受容層の強度が
弱くなり、基材との接着性も悪くなって、いわゆる粉落
ちの現象が起こったり、表面にクラックが生じたりする
ので好ましくない。本発明では、上記シリカアルミナ複
合ゾルの場合、該複合ゾル100質量部に対して、固形
分比率で、結着剤が、好ましくは、3〜40質量部(以
下、単に部という)、特には5〜30部と少ない量で外
観上の欠陥の無い良好なインク受容層を得ることができ
る。この結果、大きな細孔容積と平均細孔半径を有し、
このシリカアルミナ複合ゾルを用いて形成したインク受
容層は、インク吸収性に非常に優れたものとなる。
【0036】シリカアルミナ複合ゾルと結着剤を含む塗
工液を基材上に塗布する方法としては、特に限定され
ず、バーコーター、ダイコーター、エアーナイフコータ
ー、グラビアコーター、ロールコーター、ブレードコー
ター、カーテンコーター、スライドホッパーコーター、
コンマコーターロッドコーター等が挙げられる。基材上
におけるインク受容層の塗工量は、好ましくは、3〜3
0g/m2,特には、5〜20g/m2が適切である。
【0037】本発明においては、支持体に第1のインク
受容層を形成した上に、第2のインク受容層が設けられ
る。かかる第2のインク受容層としては、上記のよう
に、その有する全細孔容積と平均細孔半径は、第1のイ
ンク受容層よりもいずれも小さく、かつ両者における全
細孔容積の差が0.05cm/g以上で、平均細孔半
径の差が3nm以上であることが必要である。全細孔容
積、平均細孔半径が上記範囲よりも大きい場合には、表
面の平滑度が低下し、光沢性、発色性が不十分になり好
ましくない。なかでも、第2のインク受容層の上記全細
孔容積と平均細孔半径は、第1のインク受容層よりも、
上記全細孔容積において0.10cm/g以上小さ
く、かつ平均細孔半径において 5nm以上小さい場合
が特に好ましい。
【0038】上記細孔特性を有する第2のインク受容層
は顔料と結着剤からなるが、この場合の顔料としては、
平均粒子直径が、好ましくは1.0μm以下、特に好ま
しくは 0.5 μm以下を有し、また、かかる平均粒子
直径を有する顔料が、使用する全顔料中、好ましくは5
0質量%以上、特には 70質量%以上である場合が適
切である。かかる顔料としては、好ましくは、コロイダ
ルシリカ、アルミナゾル、ベーマイトアルミナゾル、合
成微粒子シリカ、シリカアルミナ複合物、合成微粒子ア
ルミナシリケート、気相法合成シリカ、ゼオライト、モ
ンモリロナイト群鉱物、バイデライト群鉱物、サポナイ
ト群鉱物、ヘクトライト群鉱物、スチーブンサイト群鉱
物、ハイドロタルサイト群鉱物、スメクタイト群鉱物、
ベントナイト群鉱物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、チタ
ンゾル、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、珪酸アルミニウム、珪酸
カルシウム、珪酸マグネシウム、カオリン、タルク、サ
チンホワイト、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウ
ム、ポリ水酸化アルミニウム化合物、アルミナ水和物、
プラスチックピグメント、尿素樹脂顔料、セルロース粒
子および澱粉粒子などの1種または2種以上が挙げられ
る。
【0039】なかでも、本発明で使用される顔料の好ま
しい具体例としては、シリカ、アルミナ、ベーマイトな
どのアルミナ水和物、これらの混合物または複合体を挙
げることができる。
【0040】第2のインク受容層に使用される結着剤と
しては、第1のインク受容層について先に記載した結着
剤から選ばれるものが使用でき、その使用量も先に記載
した範囲から選ばれる。さらに、第2のインク受容層を
設ける手段も、上述の第1のインク受容層について記載
した手段から選んで使用できる。
【0041】本発明のインクジェット記録媒体におい
て、上記第1のインク受容層及び第2のインク受容層の
厚みは、いずれの場合も、好ましくは、1〜 100μ
m、特には5〜 30μm の範囲で適宜に選ばれる。な
かでも、第1のインク受容層の厚みは、第2のインク受
容層の厚みに比べて、好ましくは0〜20μm大きい方
が好ましい。また、第1のインク受容層及び第2のイン
ク受容層は、それぞれ単一の層で形成してもよく、また
2層以上の複数の層であってもよい。いずれの場合も、
複数のインク受容層を形成する場合は、上記した細孔特
性及び材質の範囲内で特性の異なる層を形成することも
できるし、同じ特性を有する層を形成することもでき
る。
【0042】第2のインク受容層を複数形成する場合の
好ましい例として、第1のインク受容層の上に、アルミ
ナまたはアルミナ水和物を含むインク受容層を形成し、
その上にシリカを含むインク受容層若しくはシリカ・ア
ルミナを含むインク受容層を形成する例が挙げられる。
また、本発明においては、第1のインク受容層及び第2
のインク受容層に加えて、必要に応じて他の層を付加す
ることができる。例えば、第1のインク受容層を支持体
に形成する場合、適宜の接着層を形成することができ、
また、第1のインク受容層を第2のインク受容層の間に
適宜の中間層を形成でき、さらには、第2のインク受容
層の上に他の層を形成することができる。
【0043】本発明のインクジェット記録媒体は、必要
に応じて適宜の表面処理をすることができる。例えば、
上記第2のインク受容層を設けた後、光沢を付与する手
段として、インク受容層の表面をカレンダーリング処理
などを行なうことができる。かかるカレンダーリング処
理は、スーパーカレンダー、グロスカレンダーなどの装
置を使用し、好ましくは、0〜160℃、特に好ましく
は、30〜100℃の温度において、圧力が好ましく
は、50〜400kN/m、特に好ましくは、100〜
250kN/mにてロール間を通過させることにより行
われる。
【0044】さらに、本発明において、支持体が紙など
の通気性を有する支持体の場合、上記第1及び第2のイ
ンク受容層の形成は、その表面を平滑な成形面と接した
状態で乾燥、離型する、いわゆるキャスト法により行な
うことにより、高い光沢度を得ることができる。キャス
ト塗工は、方式別に直接法、凝固法、再湿潤法、プレキ
ャスト法などが挙げられる。
【0045】上記の直接法は、ウェットキャスト法とも
呼ばれており、支持体に塗工液を塗布した後、塗工層が
湿潤状態のままプレスロールによって、加熱されたキャ
ストドラムに圧接、乾燥して仕上げるものである。凝固
法は、ゲル化キャスト法とも呼ばれており、支持体に塗
工液を塗布した後、塗工層を流動性はないが変形可能な
ゲル状態に凝固させてから、加熱されたキャストドラム
に圧接、乾燥して仕上げるものである。再湿潤法は、リ
ウエットキャスト法とも呼ばれており、一般の塗工紙と
同様の方法で、支持体に塗工液を塗布、乾燥して乾燥塗
工層を得るものである。その後、塗工層を、水または適
当なリウエット液で再湿潤させ、加熱されたキャストド
ラムに圧接・乾燥して仕上げられる。プレキャスト法
は、加熱されたキャストドラム表面に直接塗工液を塗
布、乾燥後、その乾燥塗工層を支持体に圧接・転写させ
る方法である。また、ドラムを使用せずに、フィルムや
紙などの公平滑なシート状物質をキャスティングキャリ
アーとして使用することもできる。
【0046】さらに、本発明のインクジェット記録媒体
では、カールの防止やプリンターでの搬送性を付与する
目的で、適宜の裏面塗工層を設けることができる。以
下、実施例に基づき、本発明をさらに詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものでは
ない。なお、以下において、例1〜例5は、本発明の実
施例であり、例6及び例7は、比較例である。
【0047】
【実施例】[例1] (シリカアルミナ複合ゾルの製造方法)容積2リットル
のガラス製反応器に、3号ケイ酸ソーダ溶液(SiO2
濃度:28.84質量%、Na2 O:濃度9.31質量
%)554.8gおよびイオン交換水1042.9gを
入れ、攪拌しながら5mol/Lの塩酸295.0gを
4時間かけてゆっくりと添加した.その後、80℃に昇
温し、80℃で4時間攪拌しながら熟成しシリカヒドロ
ゲルを得た。このシリカヒドロゲル中には粒子直径数m
mの粗大粒子があったので、コロイドミルと超音波分散
機を用いて平均粒子直径が42μmとなるまで粉砕し
た。
【0048】この粉砕したシリカヒドロゲルを、再び容
積2リットルのガラス製反応器に入れて攪拌しながら8
0℃に昇温し、シリカヒドロゲル中のSiO2の質量に
対するポリ塩化アルミニウム中のAl23の質量比が1
00:22となる量のポリ塩化アルミニウム水溶液(多
木化学社製、商品名:タキバイン#1500。アルミニ
ウム濃度がAl23 に換算して23.6質量%、Cl
濃度8.1質量%、塩基度84%)を、約10分間かけ
て徐々に添加した。 添加終了後、1時間撹拌しながら
80℃に保持した後、室温に冷却し、シリカヒドロゲル
と酸性アルミニウム塩とを混合した溶液を得た。
【0049】この常温の反応液に5mol/Lの水酸化
ナトリウム溶液を加えて、反応液のpHを7.7に調整
した後、限外濾過装置を用いて、イオン交換水を添加し
ながら液の量を一定に保ちつつ、濾液の電導度が20μ
S/cm以下に低下するまで限外濾過することにより精
製した。次いで、この精製した溶液に10質量%濃度の
アミド硫酸溶液を添加してpHを4.0とし、減圧下で
加熱濃縮し冷却した後、再び10%質量濃度のアミド硫
酸溶液を添加してpHを4.0に調整してシリカアルミ
ナ複合ゾル1を得た。
【0050】(アルミナゾルの製造方法)95℃に加熱
したポリ塩化アルミニウムと水からなる液にアルミン酸
ナトリウム溶液を添加し、熟成したスラリーをイオン交
換水で洗浄し、再び95℃に昇温し、酢酸を添加して、
解膠と濃縮を行ない、超音波振動を処理を施し、アルミ
ナゾルを得た。
【0051】(記録用媒体の作成)坪量157g/m
の上質紙の片側面に、第1のインク受容層として、下記
のインク受容層処方1を、バーコーターを用いて乾燥後
の塗工厚が10μmとなるように塗工し、120℃にて
乾燥した。第1のインク受容層の細孔容積は0.87c
/g、平均細孔半径は20.0nmであった。
【0052】インク受容層処方1 シリカアルミナ複合ゾル1:100部、ポリビニルアル
コール(クラレ社製、商品名:PVA−140H):2
0部。 次に、下記のインク受容層処方2を、バーコーターを用
いて乾燥後の塗工厚が10μmの第2のインク受容層を
形成するように塗工し、120℃にて乾燥し、インクジ
ェット記録用媒体を得た。第2のインク受容層の全細孔
容積は、0.69cm/g、平均細孔半径は9.8n
mであった。 インク受容層処方2 アルミナゾル:100部、ポリビニルアルコール(クラ
レ社製、商品名:PVA−124):10部。
【0053】[例2]例1のインクジェット記録用媒体
を、線圧200kN/mで圧接した金属ロールと弾性ロ
ールの間に、インク受容層側が、金属ロールに接するよ
うに通紙することにより、カレンダー処理を施し、イン
クジェット記録用媒体を得た。
【0054】[例3]例1のインクジェット記録用媒体
のインク受容層処方2により形成された層の上に、下記
のトップコート層処方1を、バーコーターを用いて乾燥
後の塗工厚が1μmとなるように塗工し、120℃にて
乾燥してインクジェット記録用媒体を得た。 トップコート層処方1 シリカゾル(触媒化成社製、商品名:カタロイドSI−
45P):100部、ポリビニルアルコール(クラレ社
製、商品名:R−1130):10部。
【0055】[例4] (シリカアルミナ複合ゾルの製造方法)容積2リットル
のガラス製反応器に、一次粒子の平均粒子直径17nm
の球状シリカ一次粒子が分散したシリカゾル(SiO2
濃度:40.4質量%、Na2O濃度:0.41質量
%、触媒化成工業社製、商品名:カタロイドSI−4
0)198.0gおよびイオン交換水1402gを入
れ、80℃に昇温した。80℃になったところで、撹拌
しながら、ポリ塩化アルミニウム水溶液(アルミニウム
濃度がAl23に換算して23.6質量%、Clが8.
1質量%、塩基度84%、多木化学社製、商品名タキバ
イン#1500)85.9gを、約10分間かけて徐々
に添加した。添加終了後、さらに1時間、撹拌しながら
80℃に保持した。次いで、この反応液を限外濾過装置
を用いて、イオン交換水を添加しながら液の量を一定に
保ちつつ、濾液の電導度が50μS/cm以下に低下す
るまで限外濾過することにより精製し、シリカアルミナ
複合体2を得た。
【0056】(記録用媒体の作成)例1のインクジェッ
ト記録用媒体のインク受容層処方2の層の上に、下記の
トップコート層処方2を、バーコーターを用いて乾燥後
の塗工厚が1μmとなるように塗工し、120℃にて乾
燥してインクジェット記録用媒体を得た。 トップコート層処方2 シリカアルミナ複合ゾル1:100部、ポリビニルアル
コール(クラレ社製、商品名:PVA−140H):1
0部。
【0057】[例5]例1のインクジェット記録用媒体
のインク受容層処方2の上に、下記のトップコート処方
2を、バーコーターを用いて乾燥後の塗工厚が2μmと
なるように塗工し、90℃の鏡面ドラムに貼り付け、乾
燥後、離型してインクジェット記録用媒体を得た。
【0058】[例6]坪量157g/mの上質紙の片
側に、インク受容層として、下記のインク受容層処方3
を、バーコーターを用いて乾燥後の塗工厚が20μmと
なるように塗工し、120℃にて乾燥することによりイ
ンクジェット記録用媒体を得た。かかるインク受容層の
細孔容積は0.69cm/g、平均細孔半径は9.8
nmであった。 インク受容層処方3 アルミナゾル:100部、ポリビニルアルコール(クラ
レ社製、商品名:PVA−140H):10部。
【0059】[例7]坪量157g/mの上質紙の片
側に、インク受容層として、インク受容層処方1を、バ
ーコーターを用いて乾燥後の塗工厚が20μmとなるよ
うに塗工し、120℃にて乾燥することにより、インク
ジェット記録用媒体を得た。かかるインク受容層の全細
孔容積は0.87cm/g、平均細孔半径は20.0
nmであった。
【0060】上記例1〜例7のインクジェット記録用媒
体のインク受容層の細孔容積と平均細孔半径は、下記の
方法で求めた。 (インク受容層の全細孔容積および平均細孔半径)イン
ク受容層をポリエステルフィルムに塗工した後、記録用
シートから約2mm×2mmの大きさの小片を数多く切
取った後、これらを80℃、133Pa以下で2時間真
空脱気した後、窒素吸着脱着装置を用いて、窒素の吸着
脱着等温線を測定した。この測定に供した小片の質量、
記録シートの単位面積あたりの質量と塗工量より、測定
に供したインク受容層の質量を以下の式で算出し、これ
よりインク受容層の細孔容積、平均細孔半径を求めた。 測定に供したインク受容層の質量(g)=[M/m]×塗
工量(g/m2) ここで、M=測定に供したインク受容層と支持体を含む
記録シートの小片の質量(g)、m=インク受容層と支
持体を含む記録シートの単位面積あたりの質量(g/m
2)である。上記実施例で得られた、例1〜7の記録用
媒体を以下の方法で評価した。その結果を表1に示す。
【0061】(インク吸収性)カラーインクジェットプ
リンター(セイコーエプソン社製,商品名:PM−50
00CとハードリップPS−5000)を用い、光沢紙
モードでGreenの200%ベタ印字を行い、下記の
基準で目視評価した。 :インク吸収性は十分であり、ベタ印字部に粒状性は無
かった。 ×:インク吸収性は不十分であり、ベタ印字部に粒状性
があった。
【0062】(発色性)カラーインクジェットプリンタ
ー(セイコーエプソン社製、商品名:PM−5000C
とハードリップPS−5000)を用い、光沢紙モード
でBLACK、CYAN、MAGENTA、およびYE
LLOWのインクを使用し、100%ベタ印字を行い、
各部の反射濃度を製色濃度計(GRETAG社製、商品
名:SPM−100II)を用い、測定した。 (光沢度)ハンディーグロスメーター(日本電色社製、
商品名:PG−1M)を用いて、60度光沢度を測定し
た。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】本発明は、インク吸収性および発色性に
優れ、かつ染料インク用プリンターのみならず、フォト
インク用プリンターや顔料インク用プリンターにも対応
できるインクジェットプリンタ用記録媒体が提供され
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の片面に、支持体側に形成された第
    1のインク受容層と該第1のインク受容層上に形成され
    た第2のインク受容層とを有するインクジェット記録用
    媒体であって、第1のインク受容層は、窒素脱着等温線
    よりBJH法によって求められた累積細孔容積分布曲線
    において、細孔半径0.7〜100nmの細孔容積を累
    積した全細孔容積として0.75cm/g以上、かつ
    全細孔容積の1/2の累積細孔容積を有する細孔半径で
    定義される平均細孔半径として14nm以上を有し、ま
    た、第2のインク受容層の有する全細孔容積と平均細孔
    半径は、第1のインク受容層よりもいずれも小さく、か
    つ両者における全細孔容積の差が0.05cm/g以
    上で、平均細孔半径の差が3nm以上であることを特徴
    とするインクジェット記録用媒体。
  2. 【請求項2】前記第1のインク受容層が、シリカヒドロ
    ゲルと酸性アルミニウム塩との反応により得られるシリ
    カアルミナ複合ゾルから溶媒を除去して得られるキセロ
    ゲルを含む請求項1に記載のインクジェット記録用媒
    体。
  3. 【請求項3】前記第2のインク受容層は、顔料と結着剤
    からなり、平均粒子直径が1.0μm以下の顔料が、全
    顔料中50質量%以上である請求項1または2に記載の
    インクジェット記録用媒体。
  4. 【請求項4】前記顔料がアルミナ水和物である請求項1
    〜3のいずれか一つに記載のインクジェット記録用媒
    体。
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