JP2001345923A - 緊急通報装置 - Google Patents
緊急通報装置Info
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Abstract
急度に応じた通報先選択の適正化、通報操作の容易性の
向上、事故時における自動通報動作の実現等がなされた
緊急通報装置を提供すること。 【解決手段】 車両に搭載され、通報スイッチ12の操
作により通報手段が所定の通報先に緊急通報を行う緊急
通報装置において、通報スイッチ12の操作状態によ
り、重度緊急状態であるか、軽度緊急状態であるかを判
断する緊急度判断手段と、緊急度判断手段が重度緊急状
態であると判断した場合には通報手段に重度緊急通報先
へ通報させ、軽度緊急状態であると判断した場合には通
報手段に軽度緊急通報先へ通報させる通報先選択手段と
を装備する。
Description
事態の発生を、消防署や警察署等に通報する緊急通報装
置に関する。
ムとして、メーデーと呼ばれるシステム等の緊急通報シ
ステムがある。これは、自動車事故等の緊急事態の発生
時に、携帯電話等を用いて自動的に消防署や警察署に通
報するシステムで、事故に伴うケガ等のため、また気が
動転してしまって運転者や同乗車が消防署等へ通報でき
ない場合等に非常に有効となる。
ステムを構成する自動車側に搭載される緊急通報装置に
おいては、現在のところ、誤通報(操作)の発生の防
止、事故や故障の緊急度に応じた通報先の選択、通報操
作の容易性、事故時における自動通報動作等に関して多
くの課題が存在している。
って、誤通報(操作)の発生を確実に防止し、事故や故
障の緊急度に応じて通報先の選択を適正に行い、通報操
作が容易で、事故時における通報動作の自動化を図るこ
とができる緊急通報装置を提供することを目的としてい
る。
解決するため、本発明に係る緊急通報装置(1)は、車
両に搭載され、通報スイッチの操作により通報手段が所
定の通報先に緊急通報を行う緊急通報装置において、前
記通報スイッチの操作状態により、重度緊急状態である
か、軽度緊急状態であるかを判断する緊急度判断手段
と、該緊急度判断手段が重度緊急状態であると判断した
場合には前記通報手段に重度緊急通報先へ通報させ、軽
度緊急状態であると判断した場合には前記通報手段に軽
度緊急通報先へ通報させる通報先選択手段とを備えてい
ることを特徴としている。上記緊急通報装置(1)によ
れば、前記通報スイッチに対する操作により、通報先を
選択できるので、緊急度の違いに応じた適切な通報先に
通報を行うことが容易となり、例えば事故の時には消防
署や警察署に通報し、車両故障の場合にはJAF等を選
択して通報することができるようになる。
は、上記緊急通報装置(1)において、前記緊急度判断
手段が、前記通報スイッチに対する連続操作時間により
緊急状態を判断するものであることを特徴としている。
上記緊急通報装置(2)によれば、操作者は緊急度に応
じて前記通報スイッチに対する操作時間を変えるだけ
で、容易に適切な通報先に通報を行うことができること
となる。
は、上記緊急通報装置(1)において、前記緊急度判断
手段が、前記通報スイッチに対する押圧操作圧力により
緊急状態を判断するものであることを特徴としている。
上記緊急通報装置(3)によれば、操作者は緊急度に応
じて前記通報スイッチへの押圧操作圧力を変えるだけ
で、つまり強く押したり、弱く押したりするだけで、容
易に適切な通報先に通報を行うことができることとな
る。
は、上記緊急通報装置(3)において、前記通報スイッ
チが、押圧操作部が同じで、小押圧力でスイッチ状態が
変化する小押圧力スイッチと、大押圧力でスイッチ状態
が変化する大押圧力スイッチとからなり、前記緊急度判
断手段が、前記小押圧力スイッチと、大押圧力スイッチ
の前記スイッチ状態により緊急状態を判断するものであ
ることを特徴としている。上記緊急通報装置(4)によ
れば、操作者が前記通報スイッチを強く押せば前記大押
圧力スイッチのスイッチ状態が変化し、弱く押せば前記
小押圧力スイッチのスイッチ状態が変化するので、前記
通報スイッチへの押圧操作圧力を変えるだけで該通報ス
イッチの操作状況を検出させることができ、適切な通報
先に正確に通報を行うことが容易となる。
は、上記緊急通報装置(4)において、前記通報スイッ
チが、前記大押圧力スイッチを覆い所定圧力で破損する
カバーの上に、前記小押圧力スイッチが搭載された構造
のスイッチからなることを特徴としている。上記緊急通
報装置(5)によれば、操作者が前記通報スイッチを強
く押した時にのみ前記カバーが破損して大押圧力スイッ
チの操作が可能となるので、前記通報スイッチへの押圧
操作状況の判断を正確に行うことができるようになり、
適切な通報先に正確に通報を行うことが容易となる。
は、上記緊急通報装置(1)において、前記通報スイッ
チが、押圧操作によりスイッチ状態が変化する押圧スイ
ッチと、該押圧スイッチを覆うカバーと、該カバーの開
閉状態を検出する開閉検出手段とを含んで構成され、前
記緊急度判断手段が、前記押圧スイッチのスイッチ状態
と、前記開閉検出手段の開閉検出状態とにより緊急状態
を判断するものであることを特徴としている。上記緊急
通報装置(6)によれば、操作者は緊急度に応じて、前
記カバーを開けるだけでも緊急通報を行うことができる
こととなり、また前記カバーを開けて前記押圧スイッチ
を押すことによっても緊急通報を行うことができ、操作
完了状態を変えることにより、操作者所望の適切な通報
先に確実に通報を行うことができることとなる。
は、上記緊急通報装置(6)において、前記緊急度判断
手段が、前記開閉検出手段による前記カバーの開放状態
の検出時間が短時間である場合、前記開閉検出手段によ
る前記カバーの開放状態検出を無効と判断するものであ
ることを特徴としている。上記緊急通報装置(7)によ
れば、カバーの開放状態がある程度の時間継続しなけれ
ば緊急通報がなされないので、誤操作による誤通報を防
止することができる。
は、上記緊急通報装置(1)において、前記通報スイッ
チが、回転ダイヤルと、該回転ダイヤルの右方向回転に
よりスイッチ状態が変化する右側スイッチと、該回転ダ
イヤルの左方向回転によりスイッチ状態が変化する左側
スイッチとを含んで構成され、前記緊急度判断手段が、
前記右側スイッチと、前記左側スイッチのスイッチ状態
により緊急状態を判断するものであることを特徴として
いる。上記緊急通報装置(8)によれば、操作者は緊急
度に応じて、前記回転ダイヤルの回転方向を選択するだ
けで、適切な通報先に容易に通報を行うことができるこ
ととなる。
は、上記緊急通報装置(8)において、前記緊急度判断
手段が、前記回転ダイヤルによる前記右側スイッチ又は
前記左側スイッチのスイッチ状態の変化が所定時間以上
継続しない場合には、前記右側スイッチ又は前記左側ス
イッチによるスイッチ状態の変化を無効と判断するもの
であることを特徴としている。上記緊急通報装置(9)
によれば、前記回転ダイヤルの操作者による回転操作が
ある程度の時間継続しなければ緊急通報がなされないの
で、誤操作による誤通報を確実に防止することができる
こととなる。
は、上記緊急通報装置(1)において、車両の衝突を検
出する衝突検出手段を備え、前記緊急度判断手段が、前
記衝突検出手段により衝突が検出されたときにのみ、重
度緊急状態であると判断するものであることを特徴とし
ている。上記緊急通報装置(10)によれば、車両の衝
突が起こった時にのみ、つまり交通事故の発生時にの
み、重度緊急事態発生の通報が行われ得るので、大きな
迷惑のかかる誤通報の発生を未然に防止することができ
る。
は、上記緊急通報装置(10)において、前記衝突検出
手段が、車両に設けられたエアバッグの点火信号の出力
を受けて衝突を検出するものであることを特徴としてい
る。上記緊急通報装置(11)によれば、エアバッグが
作動するような比較的激しい衝突が起こった時にのみ、
つまり比較的大事故の時にのみ、重度緊急事態発生の通
報が行われ得るので、より適切に大きな迷惑のかかる誤
通報の発生を未然に防止することができる。
は、上記緊急通報装置(1)〜(11)のいずれかにお
いて、前記緊急度判断手段が、前記通報スイッチの所定
回数以上の断続操作により該通報スイッチの操作を有効
と判断するものであることを特徴としている。上記緊急
通報装置(12)によれば、前記通報スイッチが繰り返
し操作者により操作されなければ緊急通報がなされない
ため、誤操作による誤通報の発生を確実に防止すること
ができる。
は、上記緊急通報装置(1)〜(12)のいずれかにお
いて、前記通報スイッチが、車室内の複数箇所に設けら
れていることを特徴としている。上記緊急通報装置(1
3)によれば、前記通報スイッチが、車室内の複数箇所
に設けられているので、車両の運転者のみならず、各座
席の同乗者も緊急通報の操作を行うことができることと
なる。
は、上記緊急通報装置(1)〜(13)のいずれかにお
いて、前記通報スイッチが、車室内の全座席から操作可
能な位置に設けられていることを特徴としている。上記
緊急通報装置(14)によれば、前記通報スイッチが、
車室内の全座席から操作可能な位置に設けられているの
で、前記通報スイッチが複数箇所に設けられていなくと
も、車両の運転者のみならず、各座席の同乗者も緊急通
報の操作を行うことができることとなる。
は、上記緊急通報装置(10)又は(11)において、
前記衝突検出手段により衝突が検出されたとき、車載用
電子機器の複数のスイッチを、緊急通報用の前記通報ス
イッチとするスイッチ変換手段を備えていることを特徴
としている。上記緊急通報装置(15)によれば、重度
緊急事態発生時には、緊急通報のための前記通報スイッ
チを多くすることができるので、事故等により車両の運
転者や同乗者がパニック状態になったとしても前記通報
スイッチの操作を比較的容易に行うことができることと
なる。
は、上記緊急通報装置(1)〜(15)のいずれかにお
いて、無線電話又は無線による遠隔操作手段を無線で遠
隔操作する無線遠隔操作手段を備え、前記通報手段が、
前記無線遠隔操作手段により近辺の前記無線電話又は前
記無線による遠隔操作手段を利用することにより緊急通
報を行うものであることを特徴としている。上記緊急通
報装置(16)によれば、緊急通報装置に接続された通
報用の無線電話が事故等により破損したとしても前記無
線遠隔操作手段により緊急通報を行うことが可能とな
る。
は、上記緊急通報装置(16)において、前記無線電話
又は前記無線による遠隔操作手段を登録する無線登録手
段を備え、前記無線遠隔操作手段が、前記無線登録手段
に登録された前記無線電話又は前記無線による遠隔操作
手段を遠隔操作するものであることを特徴としている。
上記緊急通報装置(17)によれば、緊急通報に使用す
る無線電話又は無線による遠隔操作手段を、例えば同乗
者の携帯する無線電話に限定することができる。
は、上記緊急通報装置(1)〜(17)のいずれかにお
いて、前記通報手段による通報可能領域を表示する領域
表示手段を備えていることを特徴としている。上記緊急
通報装置(18)によれば、前記通報手段による通報可
能領域が表示されるので、緊急事態発生時に現在位置が
緊急通報可能位置であるか否かを操作者は即座に判断す
ることができ、緊急事態発生時に適切な処置を行うこと
ができることとなる。
は、上記緊急通報装置(1)〜(18)のいずれかにお
いて、前記通報手段による通報可能領域までの経路案内
を行う経路案内手段を備えていることを特徴としてい
る。上記緊急通報装置(19)によれば、緊急通報可能
領域までの経路案内が行われるので、緊急事態発生場所
が通報不可能領域であったとしても、迅速に緊急通報可
能領域にまで移動して緊急通報を行うことが可能とな
る。
の実施の形態を説明する。ここでは先ず緊急通報システ
ムの概要を図1に基づいて説明する。図1は、緊急通報
システムの概要を示すブロック図であり、図中1は自動
車を示している。自動車1では、自律航法及びGPS衛
星6からの信号に基づいて自車位置を常に正確に把握し
ている。そして、事故・故障等の緊急事態が発生した場
合には、自動車1に装備された緊急通報装置(図示せ
ず)を使用して緊急通報センター3に、車両位置及び緊
急事態の発生状況を通報できるようになっている。緊急
事態発生の通報を受けた緊急通報センター3では、消防
署4や警察署5に、緊急事態が発生している車両の位置
及びその状況を電話回線等を介して伝達するようになっ
ており、緊急通報センター3からの通報を受けた消防署
4や警察署5では、現場への救護チームの派遣等の処置
を取ることとなる。また単なる車両の故障等、消防署4
や警察署5に通報する必要の無い場合には、故障に対す
る救助機関、例えばJAF(社団法人日本自動車連盟)
等に車両位置及び故障状況が携帯電話等を用いて通報さ
れ、レッカー車等の救援車両が派遣されることになって
いる。
いて説明する。図2は、緊急通報装置の概略構成を示す
ブロック図である。図中10はマイクロコンピュータ
(マイコン)を示しており、マイコン10には、緊急事
態発生時に操作するための通報スイッチ12、乗員保護
のためのエアバッグシステム11、GPS衛星6(図
1)からの信号を受信するためのGPS受信機13及び
コネクタ14を介して携帯電話機15等が接続されてい
る。GPS受信機13は、GPS衛星6からの信号を受
信して、その信号から自車位置を算出して、マイコン1
0に出力するものであり、このGPS受信機13はナビ
ゲーションシステムに用いられているものと兼用するこ
とも可能である。
状態の変化時(この操作状態の変化は通報スイッチ12
の状態変化により検出される)、あるいはエアバッグの
展開時(このエアバッグの展開時は、エアバッグシステ
ムを構成するスクイブへ出力される点火信号を受信する
ことにより検出される)に、緊急事態の発生を検出する
ようになっている。この通報スイッチ12は、車両内の
各座席から操作可能な位置に設けられていることが望ま
しく、1個のみの設置の場合には、天井の中央部付近、
複数個配設される場合には、各座席毎にその近傍、ある
いはグループ化された複数個の座席間の中央付近(例え
ば、前席上方天井の中央部と後席上方天井の中央部、あ
るいはフロントパネル中央部と前席背面中央部)に配設
されていることが望ましい。また、エアバッグ展開事故
等、重度緊急事故を検出した時には、車載オーディオ機
器(図示せず)等の車載電子機器の操作スイッチを緊急
通報スイッチ化(これら操作スイッチの状態をマイコン
10に入力する構成と)することにより、事故等により
車両の運転者や同乗者がパニック状態になったとしても
通報スイッチ12の操作を比較的容易に行うことができ
ることとなる。
帯電話機15が接続されており、緊急事態発生時にはマ
イコン10からの信号により、携帯電話機15が所定の
通報先に車両位置情報等の情報を送信するように構成さ
れている。マイコン10のメモリ(ROM、RAMによ
り構成されている、図示せず)には、通報先の電話番号
等の情報や、マイコン10の動作を決定するプログラム
が記憶されている。またマイコン10は、エアバッグシ
ステム11の状態および通報スイッチ12の操作状況に
より緊急度を判断し、適切な通報先を選択するように構
成されている。
説明する。通報スイッチ12は、操作の違いにより、緊
急度の違いが検出されるように構成されている。図3
は、通報スイッチ12の構成例を示す概略図で、(A)
〜(C)はカバー型スイッチ(側断面図)、(D)〜
(F)は2段型スイッチ(側断面図)、(G)は回転型
スイッチ(正面図)、(H)は扉付きスイッチ(正面
図)の概要を示している。
チにおいては、第2スイッチ22を覆うようにカバー2
3が設けられており、このカバー23の上面(第2スイ
ッチ22の上方)にさらに第1スイッチ21が設置され
た構成になっている。カバー23は、比較的破損し易い
(割れ易い)樹脂により構成されており、非操作状態で
は図3(A)に示す様な状態になっているが、第1スイ
ッチ21を軽く押圧操作すると図3(B)に示すように
第1スイッチ21の操作部が下降し、第1スイッチ21
がオン状態となる(第2スイッチ22はオフ状態)。そ
して第1スイッチ21をさらに強く押圧すると図3
(C)に示すように、カバー23が破損して第2スイッ
チ22が第1スイッチ21により押圧されて、第2スイ
ッチ22もオン状態となる。従って本カバー型スイッチ
によれば、緊急度が低い時は軽く押圧操作し、緊急度が
高い時は強く押圧操作するということを定めておけば、
第1スイッチ21だけがオン状態の時には緊急度が低い
と判断することができ、第2スイッチ22もオン状態に
なると緊急度が高いと判断することができることとな
る。
においては、第2スイッチ22の上方に弾性支持体であ
るバネ体24を介して第1スイッチ21が設置された構
成になっている。バネ体24は、第1スイッチ21の作
動に必要な押圧力では圧縮することがなく、第1スイッ
チ21の作動に必要な押圧力よりも大きな力で押圧され
た時に始めて圧縮して第1スイッチ21により第2スイ
ッチ22が押圧されるようにそのバネ定数が設定されて
いる。そのため、非操作状態では図3(D)に示す様な
状態になっているが、第1スイッチ21を軽く押圧操作
すると図3(E)に示すように第1スイッチ21の操作
部が下降して、第1スイッチ21がオン状態となり(第
2スイッチ22はオフ状態)、第1スイッチ21をさら
に強く押圧すると図3(F)に示すように、バネ体24
が圧縮されて第2スイッチ22が第1スイッチ21によ
り押圧されて、第2スイッチ22もオン状態となる。
が低い時は軽く押圧操作し、緊急度が高い時は強く押圧
操作するということを定めておけば、第1スイッチ21
だけがオン状態の時には緊急度が低いと判断することが
でき、第2スイッチ22もオン状態になると緊急度が高
いと判断することができることとなる。
は、上面に摘み26、下面に突起27が設けられた回転
操作板25の下方に、第1スイッチ28、第2スイッチ
29が設置された構成になっている。そして摘み26
(回転操作板25)を右側に回転操作すると突起27が
第1スイッチ28を押圧操作し、回転操作板25を左側
に回転操作すると突起27が第2スイッチ29を押圧操
作するように構成されている。
が低い時には摘み26を右側に、緊急度が高い時には摘
み26を左側に回転操作するということを定めておけ
ば、第1スイッチ28がオン状態の時には緊急度が低い
と判断することができ、第2スイッチ29がオン状態の
時には緊急度が高いと判断することができることとな
る。
は、前面に摘まみ34、後面に突起35が設けられたス
ライド扉33の後方に、第1スイッチ31、第2スイッ
チ32が設置された構成になっている。そして摘まみ3
4(スライド扉33)を開放操作(下方向にスライド操
作)すると突起35が第1スイッチ31を押圧操作する
ように設定されている。また、第2スイッチ32はスラ
イド扉33が開放状態において始めて押圧操作可能な位
置に設置されている。
が低い時はスライド扉33を開け、緊急度が高い時はさ
らに第2スイッチ32を押圧操作すると言うことを定め
ておけば、第1スイッチ31がオン状態の時には緊急度
が低いと判断することができ、第2スイッチ32がオン
状態の時には緊急度が高いと判断することができること
となる。
0が行う処理をフロ−チャ−トに基づいて説明する。
ッチで構成される通報スイッチ12を使用して緊急度の
高い通報と緊急度の低い通報とを区別して通報するもの
で、通報スイッチ12に対する操作者の継続操作時間
(所定時間以上操作し続ける)を判断して緊急度の高い
通報(高緊急度通報:例えば緊急通報センター3への通
報)と、緊急度の低い通報(低緊急度通報:例えばJA
F2への通報)とを区別して行うものである。図4は、
マイコン10の行う第1処理例を示すフローチャートで
あり、緊急通報装置作動中は繰り返し行われている。
がオンか否かを判断し、オンであると判断すればステッ
プS2に移り、オンでないと判断すれば処理を終える。
ステップS2では、通報スイッチ12の操作継続時間を
計測するカウンタ(タイマ)を起動し、ステップS3に
移る。ステップS3では、通報スイッチ12の操作継続
時間が所定時間(X秒)以上か否かを判断し、所定時間
以上と判断すればステップS4に移り、所定時間以上で
ないと判断すればステップS5に移る。ステップS4で
は、高緊急度通報を行い、処理を終える。またステップ
S5では、通報スイッチ12がオンか否かを判断し、オ
ンであると判断すればステップS3に戻り、オンでない
と判断すれば(オン操作が止められた時)ステップS6
に移る。ステップS6では、低緊急度通報を行い、処理
を終える。
度に応じて通報スイッチ12に対する操作時間を変える
だけで、容易に適切な通報先に通報を行うことができる
こととなる。また、高緊急度通報には長時間(数秒程
度)の操作が必要なため、誤操作による高緊急度通報の
発生を確実に防止することができる。
緊急度通報との区別を通報スイッチ12に対する操作者
の長時間連続操作で判断する例を示したが、高緊急度通
報と低緊急度通報との区別は何ら本例に限定されるもの
ではなく、別の処理例では、高緊急度通報と低緊急度通
報との区別を、所定時間内における操作者の通報スイッ
チ12に対する操作回数で判断させてもよく、この方法
でも上記第1処理例と同様の効果を発揮させることがで
きる。この場合、通報スイッチ12に対する最初の操作
により時限タイマを起動させ、その時限タイマの計測す
る制限時間内に通報スイッチ12の状態変化が所定回数
以上発生すれば、高緊急度通報操作と判断すればよい。
さらに、上記ステップS4の前に、事故状況の検出判断
(エアバッグシステムにおける点火信号発生判断)を行
う処理を加え、事故非検出の場合には低緊急度通報に切
り替え、事故検出の場合にステップS4に移るようにし
てもよく、この場合には、エアバッグが展開するような
重大事故以外での高緊急度通報の発生を防止することが
できる。
た2つのスイッチ(第1スイッチ21、第2スイッチ2
2)で構成される通報スイッチ12に対する操作方法の
違いにより、第1スイッチ21と第2スイッチ22との
状態変化を検出して高緊急度通報と、低緊急度通報とを
選択的に行うものである。図5は、マイコン10の行う
第2処理例を示すフローチャートで、緊急通報装置作動
中は繰り返し行われる。
1がオンか否かを判断し、オンであると判断すればステ
ップS12に移り、オンでないと判断すれば処理を終え
る。ステップS12では、第1スイッチ21の操作継続
時間を計測するカウンタ(タイマ)を起動し、ステップ
S13に移る。ステップS13では、第1スイッチ21
の操作継続時間が所定時間(X秒)以上か否かを判断
し、所定時間以上であると判断すればステップS14に
移り、所定時間以上でないと判断すればステップS15
に移る。ステップS14では、低緊急度通報を行い、処
理を終える。またステップS15では、第2スイッチ2
2がオンか否かを判断し、オンであると判断すればステ
ップS16に移り、オンでないと判断すればステップS
13に戻る。ステップS16では、高緊急度通報を行
い、処理を終える。
12に対する操作方法の違いにより、第1スイッチ21
と第2スイッチ22との状態変化を検出して高緊急度通
報と、低緊急度通報とを選択的に行うことができ、高緊
急度通報については操作者のかなり強い意識的な操作
(例えば2段回の操作)が必要なため、迷惑のかかる誤
操作による高緊急度通報の発生を確実に防止することが
できる。
チ22に対する長時間連続操作、あるいは所定時間内の
操作回数の条件を付加することにより、誤作動防止効果
を高めることができる。また、ステップS13とステッ
プS15との間に、第1スイッチ21の状態判断を行う
処理を加え、第1スイッチ21がオフの場合には処理を
終え、第1スイッチ21がオンの場合に限ってステップ
S15に移るようにすれば、第1スイッチ21の短時間
操作(例えば図3(H)に示す扉付きスイッチの場合に
は、スライド扉33の短時間開放操作)を無効化するこ
とができ、誤操作抑止能力を向上させることができる。
さらに、上記ステップS16の前に、事故状況の検出判
断(エアバッグシステムにおける点火信号発生判断)を
行う処理を加え、事故非検出の場合には低緊急度通報に
切り替え、事故検出の場合にステップS16に移るよう
にしてもよく、この場合には、エアバッグが展開するよ
うな重大事故以外での高緊急度通報の発生を防止するこ
とができる。
チ12(例えば図3に示した2つのスイッチ(第1スイ
ッチ21、第2スイッチ22))に対する操作方法の違
いにより、第1スイッチ21と第2スイッチ22との状
態変化を検出し、およびエアバッグシステム11により
車両の衝突(事故)を検出し、通報スイッチ12の操作
状態変化とエアバッグシステム11による衝突検出状態
とにより高緊急度通報と、低緊急度通報とを選択的に行
うものである。図6は、マイコン10の行う第3処理例
を示すフローチャートで、緊急通報装置作動中は繰り返
し行われる。
1がオンか否かを判断し、オンであると判断すればステ
ップS22に移り、オンでないと判断すれば処理を終え
る。ステップS22では、低緊急度通報を行う場合の操
作方法(低緊急度通報操作:例えば第2スイッチ22の
操作)を表示等により報知し、ステップS23に移る。
ステップS23では、ステップS22で報知した低緊急
度通報操作(例えば第2スイッチ22の操作)があった
か否かを判断し、低緊急度通報操作があったと判断すれ
ばステップS24に移り、なかったと判断すればステッ
プS25に移る。ステップS24では、低緊急度通報を
行い、処理を終える。またステップS25では、衝突が
検出されたか否かを判断し、衝突が検出されていればス
テップS26に移り、検出されていないと判断すればス
テップS21に戻る。ステップS26では、高緊急度通
報を行い、処理を終える。
12操作後に、さらに指示に基づいた操作が行われれば
低緊急度通報が行われ、また通報スイッチ12操作時に
衝突が検出されていれば高緊急度通報が行われるので、
高・低両緊急通報の誤通報の発生を防止することがで
き、さらに事故により気が動転した状態の操作者であっ
ても適切な緊急通報を行うことが容易となる。
生地点が携帯電話の通話圏内に無い場合に、緊急通報を
行うことができるようにするもので、携帯電話の通話圏
内までの経路案内を行い、また近くにある通報可能な電
話機を遠隔操作して緊急通報を行うものである。図7
は、マイコン10の行う第4処理例を示すフローチャー
トでであり、緊急通報装置作動中は繰り返し行われる。
尚、緊急通報処理部分は上記第1〜第3のいずれかの処
理例を適用すればよい。
(高緊急度通報)にあるか否かを検出し(上記第1〜第
3のいずれかの処理例の処理)、緊急通報状態であると
判断すればステップS32に移り、緊急通報状態でない
と判断すれば処理を終える。ステップS32では、通報
可能圏内かどうかを携帯電話機15からの信号により判
断し、通報可能圏内であると判断すればステップS33
に移り、通報可能圏外であると判断すればステップS3
4に移り、ステップS33では、高緊急度通報を行い、
処理を終える。ステップS34では、通報可能圏内への
経路案内を行い、ステップS35に移る。この経路案内
は、マイコン10にナビゲーション装置を接続してお
き、緊急通報装置のマイコン10から通報可能圏内への
案内指令信号を出力することにより行う。そしてナビゲ
ーション装置側では、この案内指令信号を入力した時
に、光学ディスク等に記憶された地図データと携帯電話
のサービスエリア(通話可能領域)データに基づいて、
自車位置から最も近い携帯電話のサービスエリア内の地
点までの経路を探索し、液晶表示装置(図示せず)等の
表示装置に経路を表示して経路案内を行う。尚、この際
には、携帯電話機15のサービスエリアの表示(経路案
内用の地図上にサービスエリアを表示する)を行う。
報可能な電話機(有線および無線(携帯))が存在する
か否かを探索し、存在すればステップS36に移り、存
在しなければステップS35に戻る。ステップS36で
は、自車の近くに存在する緊急通報可能な電話機を遠隔
操作して緊急通報を行う処理を行った後、処理を終え
る。尚、自車の近くの緊急通報可能な電話機の検索およ
び遠隔操作は、各電話機間を無線通信できるように構成
しておき、各電話機が、他の電話機からの要求信号を受
け取ると、各電話機がサービスエリア内にあるか否を示
す信号を他の電話機に送信するプログラムと、他の電話
機からの操作信号に基づいて緊急通報動作するプログラ
ムを内蔵させておくより実現する。
対象とする相手側電話機(の識別番号)を登録(記憶)
しておくことにより、また自機の遠隔操作を許可する相
手側電話機(の識別番号)を登録(記憶)しておくこと
により、遠隔操作対象電話機を限定することができ、電
話機の不正使用等の不適切な使用状態の発生を防止する
ことができる。従って、本第4処理例によれば、自己車
両が携帯電話のサービスエリア外にあり緊急通報が不可
能な場合でも、できるだけ迅速な緊急通報が可能とな
る。
る。
構成を示すブロック図である。
側断面図、あるいは正面図である。
トである。
トである。
トである。
トである。
Claims (19)
- 【請求項1】 車両に搭載され、通報スイッチの操作に
より通報手段が所定の通報先に緊急通報を行う緊急通報
装置において、 前記通報スイッチの操作状態により、重度緊急状態であ
るか、軽度緊急状態であるかを判断する緊急度判断手段
と、 該緊急度判断手段が重度緊急状態であると判断した場合
には前記通報手段に重度緊急通報先へ通報させ、軽度緊
急状態であると判断した場合には前記通報手段に軽度緊
急通報先へ通報させる通報先選択手段とを備えているこ
とを特徴とする緊急通報装置。 - 【請求項2】 前記緊急度判断手段が、前記通報スイッ
チに対する連続操作時間により緊急状態を判断するもの
であることを特徴とする請求項1記載の緊急通報装置。 - 【請求項3】 前記緊急度判断手段が、前記通報スイッ
チに対する押圧操作圧力により緊急状態を判断するもの
であることを特徴とする請求項1記載の緊急通報装置。 - 【請求項4】 前記通報スイッチが、押圧操作部が同じ
で、小押圧力でスイッチ状態が変化する小押圧力スイッ
チと、大押圧力でスイッチ状態が変化する大押圧力スイ
ッチとからなり、 前記緊急度判断手段が、前記小押圧力スイッチと、大押
圧力スイッチの前記スイッチ状態により緊急状態を判断
するものであることを特徴とする請求項3記載の緊急通
報装置。 - 【請求項5】 前記通報スイッチが、前記大押圧力スイ
ッチを覆い所定圧力で破損するカバーの上に、前記小押
圧力スイッチが搭載された構造のスイッチからなること
を特徴とする請求項4記載の緊急通報装置。 - 【請求項6】 前記通報スイッチが、押圧操作によりス
イッチ状態が変化する押圧スイッチと、該押圧スイッチ
を覆うカバーと、該カバーの開閉状態を検出する開閉検
出手段とを含んで構成され、 前記緊急度判断手段が、前記押圧スイッチのスイッチ状
態と、前記開閉検出手段の開閉検出状態とにより緊急状
態を判断するものであることを特徴とする請求項1記載
の緊急通報装置。 - 【請求項7】 前記緊急度判断手段が、前記開閉検出手
段による前記カバーの開放状態の検出時間が短時間であ
る場合、前記開閉検出手段による前記カバーの開放状態
検出を無効と判断するものであることを特徴とする請求
項6記載の緊急通報装置。 - 【請求項8】 前記通報スイッチが、回転ダイヤルと、
該回転ダイヤルの右方向回転によりスイッチ状態が変化
する右側スイッチと、該回転ダイヤルの左方向回転によ
りスイッチ状態が変化する左側スイッチとを含んで構成
され、 前記緊急度判断手段が、前記右側スイッチと、前記左側
スイッチのスイッチ状態により緊急状態を判断するもの
であることを特徴とする請求項1記載の緊急通報装置。 - 【請求項9】 前記緊急度判断手段が、前記回転ダイヤ
ルによる前記右側スイッチ又は前記左側スイッチのスイ
ッチ状態の変化が所定時間以上継続しない場合には、前
記右側スイッチ又は前記左側スイッチによるスイッチ状
態の変化を無効と判断するものであることを特徴とする
請求項8記載の緊急通報装置。 - 【請求項10】 車両の衝突を検出する衝突検出手段を
備え、 前記緊急度判断手段が、前記衝突検出手段により衝突が
検出されたときにのみ、重度緊急状態であると判断する
ものであることを特徴とする請求項1記載の緊急通報装
置。 - 【請求項11】 前記衝突検出手段が、車両に設けられ
たエアバッグの点火信号の出力を受けて衝突を検出する
ものであることを特徴とする請求項10記載の緊急通報
装置。 - 【請求項12】 前記緊急度判断手段が、前記通報スイ
ッチの所定回数以上の断続操作により該通報スイッチの
操作を有効と判断するものであることを特徴とする請求
項1〜11のいずれかの項に記載の緊急通報装置。 - 【請求項13】 前記通報スイッチが、車室内の複数箇
所に設けられていることを特徴とする請求項1〜12の
いずれかの項に記載の緊急通報装置。 - 【請求項14】 前記通報スイッチが、車室内の全座席
から操作可能な位置に設けられていることを特徴とする
請求項1〜13のいずれかの項に記載の緊急通報装置。 - 【請求項15】 前記衝突検出手段により衝突が検出さ
れたとき、車載用電子機器の複数のスイッチを、緊急通
報用の前記通報スイッチとするスイッチ変換手段を備え
ていることを特徴とする請求項10又は請求項11記載
の緊急通報装置。 - 【請求項16】 無線電話又は無線による遠隔操作手段
を無線で遠隔操作する無線遠隔操作手段を備え、 前記通報手段が、前記無線遠隔操作手段により近辺の前
記無線電話又は前記無線による遠隔操作手段を利用する
ことにより緊急通報を行うものであることを特徴とする
請求項1〜15のいずれかの項に記載の緊急通報装置。 - 【請求項17】 前記無線電話又は前記無線による遠隔
操作手段を登録する無線登録手段を備え、 前記無線遠隔操作手段が、前記無線登録手段に登録され
た前記無線電話又は前記無線による遠隔操作手段を遠隔
操作するものであることを特徴とする請求項16記載の
緊急通報装置。 - 【請求項18】 前記通報手段による通報可能領域を表
示する領域表示手段を備えていることを特徴とする請求
項1〜17のいずれかの項に記載の緊急通報装置。 - 【請求項19】 前記通報手段による通報可能領域まで
の経路案内を行う経路案内手段を備えていることを特徴
とする請求項1〜18のいずれかの項に記載の緊急通報
装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008192027A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd | 携帯端末装置及びプログラム |
JP2010130035A (ja) * | 2008-11-25 | 2010-06-10 | Yamatake Corp | 通報装置及び通報システム |
JP2011197967A (ja) * | 2010-03-18 | 2011-10-06 | Secom Co Ltd | 車両事故通報装置 |
JP2017211840A (ja) * | 2016-05-25 | 2017-11-30 | 株式会社デンソー | 車両用非常通報装置 |
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2000
- 2000-06-02 JP JP2000165276A patent/JP4357084B2/ja not_active Expired - Lifetime
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