JP2011197967A - 車両事故通報装置 - Google Patents

車両事故通報装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011197967A
JP2011197967A JP2010063362A JP2010063362A JP2011197967A JP 2011197967 A JP2011197967 A JP 2011197967A JP 2010063362 A JP2010063362 A JP 2010063362A JP 2010063362 A JP2010063362 A JP 2010063362A JP 2011197967 A JP2011197967 A JP 2011197967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
accident
vehicle
control unit
notification
occurrence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010063362A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5386415B2 (ja
Inventor
Tadashi Kajitani
忠 梶谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Secom Co Ltd
Original Assignee
Secom Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Secom Co Ltd filed Critical Secom Co Ltd
Priority to JP2010063362A priority Critical patent/JP5386415B2/ja
Publication of JP2011197967A publication Critical patent/JP2011197967A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5386415B2 publication Critical patent/JP5386415B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

【課題】搭載車両に発生した事故を通信回線を介して外部装置へ通報する車両事故通報装置において、事故通報のキャンセルボタンが大事故の衝撃等で誤動作・誤操作され得る。
【解決手段】制御部は、車載バッテリからの電源供給の途絶により車両の損傷を検出する(S62)。制御部は、衝突は検出されたが、損傷発生が検出されない事故については、キャンセルボタンの操作により(S72)センタ装置への事故通報処理(S76)を無効にする。一方、衝突、及び損傷発生が検出された場合は大事故が発生したと判定する(S62)。この場合は、制御部は、キャンセル操作を無効とし、その有無にかかわらずセンタ装置へ大事故発生を通報する(S64)。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載され、当該搭載車両に発生した事故を通信回線を介して外部装置へ通報する車両事故通報装置に関する。
近年、自動車に搭載されるようになってきた映像記録型イベントレコーダ(ドライブレコーダ)は、加速度センサ等の事故検出センサや車載カメラを備え、当該カメラで車外の画像を撮影・記録し、たとえば、衝突事故の前後に自動車の挙動がどうであったかを判断するために用いられる。
このドライブレコーダのようなカメラを有する車載装置にさらに携帯電話等の移動体通信を組み合わせ、当該車載装置を用いて車両にて発生した事故を緊急対応機関に通報するシステムも考えられている。当該システムでは、車載装置は衝突等の事故を検知すると通信回線を介して監視センタ等へ自動通報を行い、通報を受けた監視センタ等は当該車載装置のカメラにより撮影された画像を見て状況を確認し、適切な対処を行える。
当該システムにおいて、車載装置が事故を自動検出し通報する一方、取消ボタン等のスイッチを設け、事故を誤検出した場合や事故による負傷の程度が軽く救急対応が不要である場合などに、搭乗者等が当該スイッチを操作することで、自動検出による事故通報を取り消す通報を緊急対応機関へ行う構成も提案されている(特許文献1)。
特開2007−112435号公報
取消ボタン等のスイッチを設けた車載装置には、車両が横転したり変形するほどの大事故が発生した場合、事故の衝撃により取消ボタン等が誤動作したり、搭乗者が脱出する際に誤って取消ボタンを操作してしまい、本来、緊急対応機関等の外部装置へ通報されるべき大事故であるにもかかわらず通報されない事態が生じ得るという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、大事故の発生時に外部装置への通報処理の確実性が向上した車両事故通報装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両事故通報装置は、車両に搭載され、当該搭載車両に発生した事故を通信回線を介して外部装置へ通報する装置であって、前記搭載車両における事故発生を検出する事故検出部と、前記事故発生の検出を取り消すキャンセル操作に用いるキャンセル操作部と、前記事故発生が検出されたとき、前記キャンセル操作がなく所定のキャンセル時間が経過した場合に前記外部装置へ事故通報を行う通報制御部と、を有し、前記通報制御部が、検出された前記事故が所定の大事故である場合には、前記キャンセル操作を無効とする。
他の本発明に係る車両事故通報装置は、車両に搭載され、当該搭載車両に発生した事故を通信回線を介して外部装置へ通報する装置であって、前記搭載車両における事故発生を検出する事故検出部と、前記事故発生の検出を取り消すキャンセル操作に用いるキャンセル操作部と、前記事故発生が検出されると前記外部装置へ事故通報を行い、前記キャンセル操作があった場合には前記事故通報を取り消す旨のキャンセル通報を行う通報制御部と、を有し、前記通報制御部が、検出された前記事故が所定の大事故である場合には、前記キャンセル操作を無効とする。
例えば、通報制御部は、前記大事故の検出時とそうでない前記事故の検出時とで、それらを区別する前記通報処理を行うことができる。
本発明の好適な態様では、前記事故検出部は、前記搭載車両の衝突を検出する衝突検出部と、前記搭載車両の損傷を検出する損傷検出部と、を有し、前記通報制御部は、前記衝突が検出され、かつ前記損傷が検出された場合に、前記大事故であると判定する。また、前記通報制御部は、前記事故発生を検出した後の一定時間は前記キャンセル操作を無効とするようにしてもよい。さらに、例えば、前記損傷検出部は、前記搭載車両の車両バッテリからの電源供給の途絶に基づいて前記損傷を検出するようにしてもよい。
本発明に係る車両事故通報装置によれば、大事故の発生時に外部装置への通報処理の確実性が向上する。
本発明の実施形態に係る監視システムの概略の構成図である。 本発明の実施形態に係る監視システムにおける監視装置の概略のブロック構成図である。 事故検知時における監視装置の動作の一例を示す概略のフロー図である。 着呼時の監視装置の動作を示す概略のフロー図である。 事故検知時における監視装置の動作の他の例を示す概略のフロー図である。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)である監視システムについて、図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る監視システム2の概略の構成図である。監視システム2は、監視装置4、センタ装置6、ユーザ端末(利用者端末)8を含んで構成される。監視装置4は、自動車等の車両10に搭載され、当該車両10の周囲や車内を監視対象領域とし、車両10に発生した事故を通信回線を介して外部装置へ通報する車両事故通報装置である。センタ装置6は、例えば、監視サービスを提供する事業者の施設に設置される。ユーザ端末8は、監視装置4が搭載された車両10の所有者や監視サービスの提供を受ける者によって操作される携帯電話、固定電話等の通信装置である。
監視装置4、センタ装置6、ユーザ端末8は、公衆回線網等のネットワーク12を介して互いに通信可能に構成される。ネットワーク12には、移動体通信の基地局14も接続される。車両10に搭載された監視装置4は移動体通信機能を有し、監視装置4と、センタ装置6及びユーザ端末8とはネットワーク12及び移動体通信を介して通信することができる。なお、図1ではユーザ端末8が移動体通信装置である場合を示している。
図2は、監視装置4の概略のブロック構成図である。監視装置4は、車両10の衝突事故等の事故検出機能、及び外部装置との通信機能を有し、撮像部20、センサ22、操作部24、通信部26、記憶部28、マイク30、スピーカ32、電源切替部34、予備バッテリ36、及び制御部38を備える。
撮像部20は車外カメラ40と車内カメラ42とを有する。車外カメラ40及び車内カメラ42は例えば、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサを撮像素子として備え、レンズ等の光学系を介して撮像面に形成される画像を電気信号に変換し出力する。車外カメラ40は、車外を撮影するカメラである。車外カメラ40として、基本的には車両10の前方領域を撮影するものが設けられるが、この他、車両10の後方領域を撮影するカメラや側方領域を撮影するカメラを併設してもよい。車外カメラ40は車体外面に取り付けるものであってもよいし、車内に取り付け窓を介して車外を撮影するものであってもよい。車内カメラ42は、車内を撮影するカメラであり、車内に取り付けられる。例えば、車内カメラ42は運転席より前に取り付けられ、運転席の搭乗者を含む範囲を撮影する。車外カメラ40及び車内カメラ42は制御部38から電力供給及び制御を受けて動作し、それらから出力される画像信号は制御部38に入力される。
センサ22は、車両事故発生を検出する事故検出手段として設けられる。例えば、衝突事故等を検出するためにセンサ22として加速度センサが用いられる。センサ22は制御部38から電力供給を受けて動作し、その出力信号は制御部38に入力される。
操作部24は非常ボタン44と取消ボタン46とを有し、基本的にそれぞれ搭乗者により操作される。非常ボタン44は、非常事態の発生をセンタ装置6へ通報する際に操作される。非常事態として例えば、強盗に襲われた場合など、搭乗者に身の危険を感じさせる状況が挙げられる。取消ボタン46は、センサ22により誤って事故が検出された場合や、非常ボタン44を誤って操作した場合に、それら誤検出・誤操作によるセンタ装置6への通報を取り消すキャンセル操作に用いられる。非常ボタン44及び取消ボタン46の出力信号はそれぞれ制御部38に入力される。
通信部26は、移動体通信を行うための手段であり、基地局14と無線回線で接続され、制御部38から入力された信号を送信し、また基地局14から受信した信号を制御部38に入力し、ネットワーク12を介して監視装置4と外部装置との通信を可能とする。例えば、通信部26は画像・音声の伝送を行い、センタ装置6やユーザ端末8との間で音声通話又はテレビ電話による通話を可能とする。
記憶部28は、半導体メモリやハードディスクを用いて構成され、監視装置4の動作に必要な各種プログラムやデータを記憶する。例えば、記憶部28は、監視装置4にアクセス可能な相手先の登録情報を予め記憶する。当該登録情報は、センタ装置6の電話番号、ユーザ端末8の電話番号を含む。また、記憶部28は撮像部20により撮影された画像を記録することができる。記憶部28へのデータの格納及び記憶部28からのデータの読み出しは制御部38により行われる。例えば、記憶部28に記憶される画像は制御部38によってFIFO方式で更新され、制御部38はセンサ22や非常ボタン44により異常を感知すると一定時間後に当該更新処理を停止する。
マイク30、スピーカ32は、電話機能における相手方との通話に用いられる。また、スピーカ32は、監視装置4からのメッセージを報知するためにも用いられる。例えば、制御部38は、センサ22や非常ボタン44からの信号により事故発生や非常事態を検知すると車内への報知処理を行い、事故発生や非常事態の検知を知らせたり、誤報である場合にはキャンセル操作するよう促したりするメッセージの音声信号を記憶部28から読み出してスピーカ32へ出力する。
電源切替部34は、監視装置4の動作に用いる電源の供給を車載バッテリから受けるか、予備バッテリ36から供給するかを切り替える。電源切替部34は車載バッテリからの電源供給が存在する通常の状態では、当該電源を制御部38へ供給する。一方、大事故等によって車載バッテリが損傷したり電源供給線が断線したりし、車載バッテリからの電源供給が途絶えた場合には、予備バッテリ36から制御部38へ電力を供給する。予備バッテリ36は、リチウムイオン電池等の二次電池からなる。
制御部38は、マイクロプロセッサ(MPU)等を用いて構成され、実行されるプログラムに応じて、監視装置4の各部の動作を制御する。具体的には、制御部38は、撮像部20、センサ22、操作部24、通信部26、記憶部28、マイク30、スピーカ32、電源切替部34と接続され、各部から入力される信号を処理し、また各部の動作を制御する。
上述の構成にて、撮像部20及びマイク30は、監視対象領域からその状況を示す状況情報を取得する。具体的には車外カメラ40、車内カメラ42はそれぞれ状況情報として車外、車内の画像を取得し、マイク30は状況情報として車内の音声を取得する。また、センサ22は車両10の衝突を検出する衝突検出部としての機能を有する。電源切替部34は車両10の損傷を検出する損傷検出部としての機能を有し、車載バッテリからの電源供給の途絶に基づいて当該損傷を検出する。具体的には、電源切替部34は、車載バッテリから予備バッテリ36へ電源を切り替えたことを示す状態信号を制御部38へ出力し、当該信号が損傷検出信号として制御部38にて利用される。取消ボタン46は、事故発生の検出を取り消すキャンセル操作に用いるキャンセル操作部としての機能を有する。また、制御部38は、事故発生が検出された場合にセンタ装置6への通報処理を行い、キャンセル操作があった場合には通報処理を無効にする処理を行う通報制御部である。
以下、事故検知時の監視装置4の動作を説明する。制御部38は、事故発生を検出した場合、原則としてセンタ装置6へ事故通報を行うが、その例外として、事故発生の検出を取り消すキャンセル操作があった場合は基本的に当該事故通報を行わない。但し、発生した事故が所定の大事故と判断される場合はキャンセル操作の有無にかかわらず原則通り、センタ装置6への事故通報を行う。
図3は、この事故検知時の監視装置4の動作を示す概略のフロー図である。制御部38は、センサ22の出力信号に基づいて事故発生を検出する。例えば、制御部38は、加速度センサであるセンサ22の出力信号を監視し、所定値以上の大きな加速度が生じた場合や急な加速度変化が生じた場合に衝突等の事故が発生したと判定する。
事故発生が検出された場合(S60)、制御部38はさらに当該事故が大事故か否かを判定する。大事故であることは、例えば、衝突が検出されたことに加えて、大事故にて想定される程度の車両10の損傷が検出されたことに基づいて判定され、本実施形態では、当該損傷は車載バッテリからの電源供給の途絶に基づいて検出される。制御部38は、車載バッテリからの電源供給が途切れたことを検知すると(S62にて「Yes」)センタ装置6へ大事故発生の通報を行う(S64)。
なお、衝突事故発生時には、まず直後にその衝撃が加速度センサにより検出され、引き続いてその衝撃力により車体の破壊・変形が起こる。この破壊・変形の段階で車載バッテリの破損や配線の切断が生じる場合がある。すなわち、事故検知から破壊・変形が停止するまでにはせいぜい数秒程度であるが時間差が存在し、事故検知後であっても大事故の場合、その間は車載バッテリからの電源供給途絶が生じる可能性が高い。そこで、制御部38は、事故検知から当該時間差に相当する時間T1の経過までは(S66)キャンセル操作があっても受け付けずに、車載バッテリからの電源供給が途絶しないかを監視する(S62)。これにより、車両10の損傷を生じる大事故が発生したときに、例えば、事故の衝撃で取消ボタン46に何か物が当たるなどして誤ってキャンセル操作がなされても、当該大事故が通報されないという事態の回避を図ることができる。
具体的には、車載バッテリからの電源供給が途絶えると、電源切替部34が予備バッテリ36へ電源を切り替え、その切り替えを示す状態信号を制御部38へ出力する。制御部38は、当該信号を損傷検出信号として利用し、損傷が生じたと判断した場合には、取消ボタン46によりなされるキャンセル操作を無視する。すなわち、この場合、キャンセル操作がなされても、当該操作は事故検知時の処理ルーチン上、効力を生じない。また、時間T1は例えば、3〜5秒程度に設定することができる。
事故検知直後の車両10の損傷発生の監視にて損傷が検知されなかった場合は(S66にて「Yes」)、制御部38は車内へ事故発生の報知処理を実行してスピーカ32から、上述した内容のメッセージを出力し(S68)、事故検知が誤検出によるものであった場合の搭乗者等によるキャンセル操作の契機とする。
制御部38はキャンセル操作(S72)を搭乗者等から受け付けるための遅延処理を行った後(S74)、センタ装置6へ事故発生の通報を行う(S76)。なお、このキャンセル操作を受け付ける遅延期間においても、制御部38は車載バッテリからの電源供給の途絶を検知した場合は(S70にて「Yes」)、キャンセル操作の有無の監視(S72,S74)を中止して、センタ装置6へ大事故発生の通報を行う(S64)。これにより、衝撃による取消ボタン46が誤動作したり、搭乗者が脱出する際に取消ボタン46を誤操作してしまい、本来、センタ装置6へ通報されるべき大事故が通報されないという事態の回避を図ることができる。
具体的には、制御部38は、車載バッテリからの電源供給の途絶(S70)、及び取消ボタン46の操作の有無(S72)を監視し、車載バッテリからの電源供給の途絶を検知した場合は(S70にて「Yes」)、通信部26からセンタ装置6へ大事故の発生を通報する処理を行い(S64)、処理を終了する(S78)。すなわち、この場合、事故検知時の処理ルーチンにて、以降のキャンセル操作は無効となる。
また、制御部38は、取消ボタン46の操作を検知した場合はキャンセル操作あり(S72にて「Yes」)、取消ボタン46の操作がない状態はキャンセル操作なし(S72にて「No」)と判断する。そして、車載バッテリからの電源供給の途絶が検知されず(S70にて「No」)、かつキャンセル操作がないまま(S72にて「No」)、遅延時間として設定した時間T2が経過した場合は(S74にて「Yes」)、通信部26からセンタ装置6へ事故の発生を通報する処理を行う(S76)。
一方、遅延時間T2が経過するまでに、車載バッテリからの電源供給の途絶が検知されず(S70にて「No」)、かつキャンセル操作があった場合は(S72にて「Yes」)、制御部38は通報処理S76を実行しない(S78)。すなわち、この場合、事故検知は取り消され、事故検知時の処理ルーチンにて、センタ装置6への通報処理S76は無効化される。時間T2は例えば、10〜20秒程度に設定することができる。
なお、センタ装置6への異常通報はパケット通信で行うことができる。監視サービスを提供する1つのセンタ装置6に対して、当該監視サービスの提供を受ける監視装置4は多数存在し得る。それら多数の監視装置4からの異常発生の通報をパケット通信で行えば、センタ装置6側でのトラフィック軽減を図ることが可能である。
ここで、センタ装置6は多数の監視装置4へ監視サービスを提供するために、一般に複数の回線(電話番号)を有している。異常検知時に監視装置4からセンタ装置6へ接続要求する構成とした場合には、監視装置4はセンタ装置6の複数の電話番号のどれが空き状態であるかが発呼前に分からないので、発呼した電話番号が使用中であり、他の電話番号に発呼し直す必要が生じ得る。そのため、監視装置4とセンタ装置6との間の回線接続に時間がかかり、センタ装置6での状況情報の取得及び異常事象への対応に遅れが生じたり、予備バッテリ36が無駄に消費されたりする場合がある。このような観点から、本実施形態では、監視装置4からセンタ装置6へ一旦、通信負荷の小さい異常通報のみをパケット通信等で行って、それを受けてセンタ装置6が監視装置4へ接続要求を行う構成としている。
図4は、着呼時の監視装置4の動作を示す概略のフロー図である。
制御部38は、外部装置から接続要求を受けると(S90)、要求元(発信者)の電話番号が記憶部28に登録しているアクセス可能な相手先(登録要求元)の番号か判定する(S92)。発信者番号が登録されたものではない場合は(S92にて「No」)、着信を拒否する(S94)。例えば、着信拒否S94は、通信部26がオフフックに続いてオンフックを行うことでなされ、これにより、単に接続要求元が発呼を断念するのを待つよりも回線が話中となる時間が短縮され、センタ装置6からの接続要求を速やかに受けられる。
また、発信者が登録要求元である場合には(S92にて「Yes」)、制御部38は着信を許可し(S96)、通話を開始して音声の送受を行う(S98)。また、撮像部20から得られる画像を送信する(S100)。画像送信は監視装置4とセンタ装置6又はユーザ端末8との通話、つまり回線接続が維持されている間(S102にて「No」)、基本的に一定の時間間隔で周期的に行われる(S100,S102)。例えば、制御部38は画像送信処理S100にてデフォルトとして車内カメラ42の画像を送信し、センタ装置6やユーザ端末8からの画像切替の制御信号に応じて車外カメラ40の画像と車内カメラ42の画像とを切り替えて送信する。
なお、センタ装置6やユーザ端末8から監視装置4への制御信号として例えば、DTMF(Dual-Tone Multi-Frequency)信号を用いる。監視装置4側では制御部38が予め定められたシーケンスでDTMF信号を解釈し、要求元に対して予め設定された許可範囲内で、例えば、カメラ切り替えや、記憶部28に蓄積された画像の再生・消去等の動作を実行する。
上記実施形態では、大事故以外の事故におけるセンタ装置6への事故通報は、図3を用いて説明したように、所定時間T2の経過までキャンセル操作がないことを待ってから行う構成を説明したが、本発明は当該態様に限られない。図5は、事故検知時の監視装置4の動作の他の構成例を示す概略のフロー図である。制御部38は、事故検知(S120)から図3の動作と同様、時間T1の経過までは(S126)キャンセル操作があっても受け付けずに、車載バッテリからの電源供給が途絶しないかを監視し(S122)、途絶が発生した場合は大事故発生の通報を行う(S124)。
事故検知直後の車両10の損傷発生の監視にて損傷が検知されなかった場合は(S126にて「Yes」)、制御部38は車内への報知処理を実行する(S128)。図5に示す動作は、図3に示す動作と異なり、制御部38はこの時点でセンタ装置6へ事故通報を行い(S130)、この後に、搭乗者等からキャンセル操作(S134)を受け付ける期間を設ける。具体的には、制御部38は、車載バッテリからの電源供給の途絶(S132)、及び取消ボタン46によるキャンセル操作の有無(S134)を監視する。キャンセル操作があった場合は(S134にて「Yes」)、事故検出は取り消され、制御部38はセンタ装置6へ、既に行った事故通報(S130)について取り消す旨のキャンセル通報を行う(S138)。センタ装置6はこのキャンセル通報を受けると、既に受信している事故発生の通報(S130)を無効にする。
一方、時間T2内にキャンセル操作がなければ(S136にて「Yes」)、キャンセル通報(S138)は行われないので、センタ装置6は既に受信している事故発生の通報(S130)の有効性を維持し、事故発生時の対応を行う。
なお、このキャンセル操作の受け付け期間T2内に、車載バッテリからの電源供給の途絶を検知した場合は(S132にて「Yes」)、図3に示す動作と同様、大事故の発生の通報処理を行い(S124)、処理を終了する(S140)。すなわち、この場合、事故検知時の処理ルーチンにて、以降のキャンセル操作は無効となる。
2 監視システム、4 監視装置、6 センタ装置、8 ユーザ端末、10 車両、12 ネットワーク、14 基地局、20 撮像部、22 センサ、24 操作部、26 通信部、28 記憶部、30 マイク、32 スピーカ、34 電源切替部、36 予備バッテリ、38 制御部、40 車外カメラ、42 車内カメラ、44 非常ボタン、46 取消ボタン。

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、当該搭載車両に発生した事故を通信回線を介して外部装置へ通報する車両事故通報装置であって、
    前記搭載車両における事故発生を検出する事故検出部と、
    前記事故発生の検出を取り消すキャンセル操作に用いるキャンセル操作部と、
    前記事故発生が検出されたとき、前記キャンセル操作がなく所定のキャンセル時間が経過した場合に前記外部装置へ事故通報を行う通報制御部と、
    を有し、
    前記通報制御部は、検出された前記事故が所定の大事故である場合には、前記キャンセル操作を無効とすること、
    を特徴とする車両事故通報装置。
  2. 車両に搭載され、当該搭載車両に発生した事故を通信回線を介して外部装置へ通報する車両事故通報装置であって、
    前記搭載車両における事故発生を検出する事故検出部と、
    前記事故発生の検出を取り消すキャンセル操作に用いるキャンセル操作部と、
    前記事故発生が検出されると前記外部装置へ事故通報を行い、前記キャンセル操作があった場合には前記事故通報を取り消す旨のキャンセル通報を行う通報制御部と、
    を有し、
    前記通報制御部は、検出された前記事故が所定の大事故である場合には、前記キャンセル操作を無効とすること、
    を特徴とする車両事故通報装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両事故通報装置において、
    前記事故検出部は、
    前記搭載車両の衝突を検出する衝突検出部と、
    前記搭載車両の損傷を検出する損傷検出部と、
    を有し、
    前記通報制御部は、前記衝突が検出され、かつ前記損傷が検出された場合に、前記大事故であると判定すること、
    を特徴とする車両事故通報装置。
  4. 請求項3に記載の車両事故通報装置において、
    前記通報制御部は、前記事故発生を検出した後の一定時間は前記キャンセル操作を無効とすること、を特徴とする車両事故通報装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の車両事故通報装置において、
    前記損傷検出部は、前記搭載車両の車両バッテリからの電源供給の途絶に基づいて前記損傷を検出すること、を特徴とする車両事故通報装置。
JP2010063362A 2010-03-18 2010-03-18 車両事故通報装置 Expired - Fee Related JP5386415B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010063362A JP5386415B2 (ja) 2010-03-18 2010-03-18 車両事故通報装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010063362A JP5386415B2 (ja) 2010-03-18 2010-03-18 車両事故通報装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011197967A true JP2011197967A (ja) 2011-10-06
JP5386415B2 JP5386415B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=44876095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010063362A Expired - Fee Related JP5386415B2 (ja) 2010-03-18 2010-03-18 車両事故通報装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5386415B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013097698A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Yazaki Energy System Corp 運行情報収集装置
JP2014114008A (ja) * 2012-11-14 2014-06-26 Denso Corp 歩行者衝突検知システム、歩行者衝突通報システム、及び車両衝突検知システム
JP2015114824A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 日本電気株式会社 救難装置、救難方法及び救難システム
JP2016177449A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 セコム株式会社 転倒検知端末およびプログラム
JP2021057819A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 株式会社デンソー 車両遠隔支援システム、遠隔支援装置、遠隔支援方法、及び遠隔支援プログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001345923A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Fujitsu Ten Ltd 緊急通報装置
JP2002056484A (ja) * 2000-08-09 2002-02-22 Calsonic Kansei Corp 車両事故通報システム
JP2005037991A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Toyota Motor Corp 車載衝突対応システム、衝突事故対処措置支援システムおよびそれらを含んで構成された衝突事故対処システム
JP2005112043A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用緊急通報システム
JP2007086849A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Denso Corp 車両用緊急通報装置
JP2007112435A (ja) * 2006-11-06 2007-05-10 Fujitsu Ten Ltd 事故通報システム及び事故通報方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001345923A (ja) * 2000-06-02 2001-12-14 Fujitsu Ten Ltd 緊急通報装置
JP2002056484A (ja) * 2000-08-09 2002-02-22 Calsonic Kansei Corp 車両事故通報システム
JP2005037991A (ja) * 2003-07-15 2005-02-10 Toyota Motor Corp 車載衝突対応システム、衝突事故対処措置支援システムおよびそれらを含んで構成された衝突事故対処システム
JP2005112043A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 Nissan Motor Co Ltd 車両用緊急通報システム
JP2007086849A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Denso Corp 車両用緊急通報装置
JP2007112435A (ja) * 2006-11-06 2007-05-10 Fujitsu Ten Ltd 事故通報システム及び事故通報方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013097698A (ja) * 2011-11-04 2013-05-20 Yazaki Energy System Corp 運行情報収集装置
JP2014114008A (ja) * 2012-11-14 2014-06-26 Denso Corp 歩行者衝突検知システム、歩行者衝突通報システム、及び車両衝突検知システム
JP2015114824A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 日本電気株式会社 救難装置、救難方法及び救難システム
JP2016177449A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 セコム株式会社 転倒検知端末およびプログラム
JP2021057819A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 株式会社デンソー 車両遠隔支援システム、遠隔支援装置、遠隔支援方法、及び遠隔支援プログラム
WO2021065208A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 株式会社デンソー 車両遠隔支援システム、遠隔支援装置、遠隔支援方法、及び遠隔支援プログラム
JP7180579B2 (ja) 2019-09-30 2022-11-30 株式会社デンソー 車両遠隔支援システム、遠隔支援装置、遠隔支援方法、及び遠隔支援プログラム
US11902471B2 (en) 2019-09-30 2024-02-13 Denso Corporation Vehicle remote assistance system, remote assistance apparatus, remote assistance method, and remote assistance program

Also Published As

Publication number Publication date
JP5386415B2 (ja) 2014-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5467907B2 (ja) 車載画像監視装置
US7580697B2 (en) Method and emergency call device for triggering an emergency call from a vehicle
JP5386415B2 (ja) 車両事故通報装置
US8705702B1 (en) Emergency communications system
JP5021933B2 (ja) 集合住宅インターホンシステム
JP4747125B2 (ja) 移動体搭載装置
JP5291733B2 (ja) 移動体搭載装置
JP2004157759A (ja) 緊急通報装置
JP5405371B2 (ja) 車載監視装置
JP2008244674A (ja) 無線端末、車載用無線端末ホルダ、サーバ、およびドライブレコーダシステム
JP5793665B1 (ja) 監視システム
KR20140059933A (ko) 블루투스를 이용한 차량의 구난 통보 방법
JP2009290789A (ja) 緊急通報システム、緊急通報方法
JP5467906B2 (ja) 車載画像監視装置
JP2007019568A (ja) 車載監視カメラ装置
JP2000311285A (ja) 緊急通報システム端末装置および緊急通報システム
JP5524660B2 (ja) 監視装置
JP2000118900A (ja) エレベータ監視装置
KR100925721B1 (ko) 차량 도난 경보 시스템
JP3343816B2 (ja) 緊急通報システム端末機器および緊急通報システム
JP2003115949A (ja) 監視用携帯電話と監視システム
JP2018041166A (ja) 通報システム
JP3879641B2 (ja) インターホンシステム
JP2004062611A (ja) 車両盗難防止センタ、および車両盗難防止装置
JP2019068359A (ja) インターホンシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5386415

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees