JP2001345546A - 微細ボール搭載装置及び搭載方法 - Google Patents

微細ボール搭載装置及び搭載方法

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JP2001345546A
JP2001345546A JP2000163513A JP2000163513A JP2001345546A JP 2001345546 A JP2001345546 A JP 2001345546A JP 2000163513 A JP2000163513 A JP 2000163513A JP 2000163513 A JP2000163513 A JP 2000163513A JP 2001345546 A JP2001345546 A JP 2001345546A
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ball
fine ball
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Yoshinori Mizuno
吉規 水野
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Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平行度の細かい調整をすることなく、また、
微細ボ−ルの形状精度を劣化させることなく、僅かな荷
重で治具からワークへ微細ボールを受け渡し、安定した
転写を行う。 【解決手段】 微細ボールBを整列させて保持する配列
治具33を設ける。配列治具33に保持された微細ボー
ルBをワークWに転写させるボール転写機構を設ける。
ワークWを把持する把持機構65と、把持機構65を移
動させてワークWを配列治具33の対向位置へ配置させ
る移動機構63と、配列治具33の上部対向位置に載置
させたワークWを配列治具33側へ押圧することにより
ワークWの表面に設けられた粘着層106に微細ボール
Bを押し付けて保持させて配列治具33から転写させる
押圧機構72とからボール転写機構を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】この発明は、バンプとなる微
細ボールを整列し、基板やチップ等のワーク上へ直接搭
載させる微細ボール搭載装置及び搭載方法に関するもの
である。
【0002 】
【従来の技術】従来より、バンプとなる微細ボ−ルを吸
着して基板やICチップ等のワ−クへ搭載させる微細ボ
−ル搭載装置として、ワ−ク上の電極パッドと同一位置
となるように吸着治具に吸着させた微細ボ−ルをワ−ク
の電極パッドに接合する整列及び転写工程を行うものが
知られており、本発明者らは、ワークの電極パッド上へ
効率良く微細ボールを搭載させることができる微細ボー
ル搭載装置として、特願平11−246752号に示す
装置を発明した。
【0003 】この装置における微細ボールの整列工程
では、配列治具上に微細ボ−ルを供給する供給行程と、
各配列孔へ微細ボールを分配する分配行程と、所要の配
列孔以外に付着した微細ボ−ルを除去する余剰除去行程
との3工程が行われ、このうち整列工程によって微細ボ
−ルを配列治具上に整列させるようになっている。そし
て、この整列工程によってワークの電極パッドに微細ボ
ールを整列状態に配置させた後に、転写工程が行われ
る。
【0004 】ここで、この微細ボール搭載装置による
転写工程について、図15に示すものを例にとって説明
する。図において、符号101は吸着ヘッド、102は
配列治具、103は転写ヘッド、Bは微細ボ−ル,Wは
ワ−クである。図に示す状態は、微細ボ−ルBが転写さ
れた状態である。このように、微細ボールBをワークへ
転写させるには、まず、配列治具102に形成された複
数の保持孔102aへ微細ボールBを真空吸着させて保
持させた状態にて、吸着ヘッド101を移動させて、配
列治具102をワークWの表面に対向させて互いに平行
度を十分に調節した状態に近接させ、この状態にて、微
細ボールBの吸着を解除させる。このようにすると、配
列治具102の微細ボールBがワークW上に移され、こ
のワークWの表面に塗布されたフラックス、ハンダペー
スト等の粘着層106に付着されて転写される。
【0005 】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワークWへ
搭載させる微細ボールBの直径が小さくなると、ワーク
Wの表面に対して配列治具102を高精度に平行度を保
たせながらさらに近接させた位置に位置決めしなければ
ならないが、上記の装置では、吸着ヘッド101自体を
移動機構によって移動させて高精度に平行度を保たせな
がら近接させることが難しかった。また、このように、
配列治具102をワークWに近接させると、静電気によ
って微細ボールBが配列治具102に付着されて落下し
ずらくなることがある。また、吸着ヘッド101をさら
に下降させて、配列治具102の微細ボールBをワーク
Wへ限りなく均衡させて、接触させたとしても、接触さ
せた微細ボ−ルBの個々にかかる瞬間的荷重によって
は、微細ボ−ルを大きく変形させてしまう可能性があ
り、この場合、結果として部分的にワ−クWへの微細ボ
−ルBの転写ができなかったり、転写した微細ボ−ルB
が大きく変形して品質が低下するという欠点がある。
【0006 】この発明は上記事情に鑑みてなされたも
ので、予め平行度の細かい調整をすることなく、僅かな
荷重にて治具からワ−クへ微細ボ−ルを受け渡すことに
より、微細ボ−ルの形状精度を劣化させることなく、安
定した転写を行うことができる信頼性の高い微細ボ−ル
搭載装置及び搭載方法を提供することを目的としてい
る。
【0007 】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の微細ボール搭載装置は、バンプとな
る微細ボールをワークへ搭載させる微細ボール搭載装置
であって、前記微細ボールを整列させて保持する治具
と、該治具に保持された前記微細ボールを前記ワークに
転写させるボール転写機構とを有してなり、該ボール転
写機構は、前記ワークを把持する把持機構と、該把持機
構を移動させて前記ワークを前記治具の上方対向位置へ
配置させる移動機構と、前記把持機構による把持の解除
により前記治具上に載置された前記ワークを前記治具側
へ押圧して前記ワークの表面に設けられた粘着層に前記
微細ボールを押し付けて保持させて前記治具から転写さ
せる押圧機構とを有することを特徴としている。
【0008 】このように、治具の上部対向位置にワー
クを載置させた状態にて移動機構とは別の押圧機構によ
ってワークを治具側へ押圧することにより、治具に整列
させて保持させた微細ボールを、ワークの表面に設けら
れた粘着層に押し付けて確実に保持させることができ
る。これにより、従来装置のように、ワークの表面に対
して配列治具が設けられた吸着ヘッド自体を高精度に平
行度をたもたせながら近接させるような制御を不要とす
ることができ、また、静電気による転写不良もなくすこ
とができ、さらには、押圧機構による押圧力を充分小さ
くすることにより、複雑な荷重の制御を行うことなく、
転写時における微細ボールの大きな変形を防ぐことがで
き、安価でしかも信頼性の高い微細ボール搭載装置とす
ることができる。
【0009 】請求項2記載の微細ボール搭載装置は、
請求項1記載の微細ボール搭載装置において、前記治具
が、前記微細ボールを一つずつ保持させる複数の配列孔
が形成され、該配列孔へ前記微細ボールを吸引して保持
させることを特徴としている。
【0010 】つまり、微細ボールを配列治具の配列孔
へ一つずつ確実に吸引させて整列状態に保持させること
ができ、これにより、ワークへの微細ボールの転写を確
実に行うことができ、さらに信頼性を高めることができ
る。
【0011 】請求項3記載の微細ボール搭載装置は、
バンプとなる微細ボールをワークへ搭載させる微細ボー
ル搭載装置であって、前記微細ボールを整列させて保持
する治具と、該治具に保持された前記微細ボールを前記
ワークに転写させるボール転写機構とを有してなり、該
ボール転写機構は、前記治具を把持する把持機構と、該
把持機構を移動させて前記治具を前記ワークの上方対向
位置へ配置させる移動機構と、前記把持機構による把持
の解除により前記ワーク上に載置された前記治具を前記
ワーク側へ押圧して前記ワークの表面に設けられた粘着
層に前記微細ボールを押し付けて保持させて前記治具か
ら転写させる押圧機構とを有することを特徴としてい
る。
【0012 】このように、ワークの対向位置に治具を
載置させた状態にて押圧機構によって治具をワーク側へ
押圧することにより、治具に整列させて保持させた微細
ボールを、ワークの表面に設けられた粘着層に押し付け
て確実に保持させることができる。これにより、従来装
置のように、ワークの表面に対して配列治具が設けられ
た吸着ヘッド自体を高精度に平行度をたもたせながら近
接させるような制御を不要とすることができ、また、静
電気による転写不良もなくすことができ、さらには、押
圧機構による押圧力を充分小さくすることにより、複雑
な荷重の制御を行うことなく、転写時における微細ボー
ルの大きな変形を防ぐことができ、安価でしかも信頼性
の高い微細ボール搭載装置とすることができる。
【0013 】請求項4記載の微細ボール搭載装置は、
請求項3記載の微細ボール搭載装置において、前記治具
が、前記微細ボールを接着して保持する接着シートを有
することを特徴としている。
【0014 】すなわち、接着シートを有する治具によ
って微細ボールを接着させて保持させ、この治具に接着
させた微細ボールをワークへ転写させるものであるの
で、微細ボールを保持させるための吸引構造や吸引装置
などを不要とすることができ、装置の低コスト化を図る
ことができる。また、装置の簡略化にともない治具の軽
量化を図ることができ、これにより、デリケートなウエ
ハなどへの微細ボールの搭載にも適応させることができ
る。
【0015 】請求項5記載の微細ボール搭載装置は、
請求項4記載の微細ボール搭載装置において、前記接着
シートが、所定温度の加熱により接着力を減少させて前
記微細ボールを剥離させる熱剥離粘着剤からなることを
特徴としている。
【0016 】このように、微細ボールをワークへ押し
付けて保持させた時点にて、所定温度に加熱することに
より、熱剥離粘着剤からなる接着シートの接着力を減少
させて、極めて容易に治具から微細ボールを剥離させて
ワークへ転写させることができる。
【0017 】請求項6記載の微細ボール搭載方法は、
バンプとなる微細ボールをワークへ搭載させる微細ボー
ル搭載方法であって、複数の配列孔に前記微細ボールを
保持させて整列させた治具上に前記ワークを載置させ、
その後、このワークを前記治具側へ向かって押圧するこ
とにより前記ワークの表面に設けられた粘着層に前記治
具に保持された前記微細ボールを押し付けて保持させる
ことを特徴としている。
【0018 】このように、治具の上部にワークを載置
させた状態にてワークを治具側へ押圧することにより、
極めて容易に、治具に整列させて保持させた微細ボール
を、ワークの表面に設けられた粘着層に押し付けて確実
に保持させることができる。これにより、従来のよう
に、ワークの表面に対して配列治具を高精度に平行度を
たもたせながら近接させるような制御を不要とすること
ができ、また、静電気による転写不良もなくすことがで
きる。
【0019 】請求項7記載の微細ボール搭載方法は、
バンプとなる微細ボールをワークへ搭載させる微細ボー
ル搭載方法であって、所定温度の加熱により接着力を減
少させる熱剥離粘着剤からなる治具に、前記微細ボール
を整列状態に接着させて保持させ、この治具を前記ワー
ク上に載置させ、この治具を前記ワーク側へ向かって押
圧することにより前記ワークの表面に設けられた粘着層
に前記治具に保持された前記微細ボールを押し付けて保
持させ、その後、前記治具を所定温度に加熱して前記微
細ボールから剥離させることを特徴としている。
【0020 】つまり、ワークの上部に治具を配置させ
た状態にて治具をワーク側へ押圧することにより、極め
て容易に、治具に整列させて保持させた微細ボールを、
ワークの表面に設けられた粘着層に押し付けて確実に保
持させることができ、また、その時点にて、治具を所定
温度に加熱することにより、微細ボールを治具から極め
て容易に剥離させることができる。これにより、従来の
ように、ワークの表面に対して配列治具を高精度に平行
度をたもたせながら近接させるような制御を不要とする
ことができ、また、静電気による転写不良もなくすこと
ができる。
【0021 】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例の微
細ボール搭載装置及び搭載方法を図面を参照して説明す
る。図1に示すものは、本発明の微細ボール搭載装置の
実施の形態例を示し、図中符号11はボール配列機構、
12はボール供給機構、13はボール分配機構(余剰除
去もかねる)、14はボール転写機構である。
【0022 】ボール配列機構11は、互いに直交する
方向へ移動する支持台21・22からなる移動機構23
と、移動機構23の上部の支持台22上に設けられたケ
ース24とを有している。
【0023 】ケース24は、一辺を除いた周囲に壁部
24aを有し、図2に示すように、ケース24には、吸
引孔24bが形成されている。そして、吸引孔24bに
は、吸引装置25に接続されたチューブ25aが接続さ
れている。なお、チューブ25aには、その途中にチュ
ーブ25aの流路を開閉するバルブ25bが設けられて
いる。上記のケース24の上面には、配列ケース31が
設けられている。配列ケース31は、上方側が開口され
た箱形のケース部32と、ケース部32の上部の開口部
分に固定された板状の配列治具(治具)33とを有し、
ケース部32には、その下面に前記ケース24の吸引孔
24bと連通する孔部32aが形成されている。
【0024 】上記配列ケース31の配列治具33に
は、表裏に貫通して配列治具33とケース部32とによ
って囲われた空間Sと連通する複数の配列孔35が形成
されている。配列治具33に形成された配列孔35は、
その上方側が、微細ボールBの直径よりも僅かに大径に
形成された配列孔部35aであり、下方側が、微細ボー
ルBの直径よりも小径に形成された吸着孔部35bで形
成されている。
【0025 】配列孔部35aの深さは、微細ボールB
の直径より小さくかつ半径以上である。つまり、配列孔
部35aは、微細ボールBを一つだけ保持するととも
に、その保持する微細ボールBの一部(約1/2〜1/3
程度)を配列治具33の表面から突出させた状態に保持
する。そして、この配列孔部35aに微細ボールBが配
置された状態にて、吸引装置25によって吸引される
と、配列孔部35aに配置された微細ボールBが吸着孔
部35bにて吸着されるようになっている。
【0026 】ボール供給機構12は、互いに直交する
方向へ移動する支持台41・42からなる移動機構43
と、移動機構43の上部の支持台42上に設けられたブ
ラケット44と、ブラケット44に設けられた微細ボー
ルBが投入されるボール投入ケース45と、ボール投入
ケース45の下端部に接続された送出管46と、送出管
46に超音波振動を付与させることにより、送出管46
を楕円振動させ、送出管46の先端部から微細ボールB
を送出させる超音波モータ47とから構成されている。
【0027 】そして、ボール供給機構12は、送出管
46の先端部をボール配列機構11のケース24上に設
けられた配列ケース31の上部に配置させた状態にて、
超音波モータ47を駆動させて送出管46に楕円振動を
付与させて送出管46の先端部から微細ボールBを送出
させることにより、微細ボールBがケース24上の配列
ケース31の上部に供給されるようになっている。
【0028 】ボール分配機構13は、互いに直交する
方向へ移動する支持台51・52からなる移動機構53
と、移動機構53のL字状に形成された上部の支持台5
2に設けられて支持台52に対して上下方向へ移動する
昇降部54と、昇降部54にブラケット55を介して固
定された分配筒56とを有している。分配筒56も、超
音波振動体57と、超音波振動体57によって超音波振
動される筒体58とを有している。
【0029 】図3に示すように、分配筒56を構成す
る筒体58は、有底円筒状に形成されたもので、その底
部側に超音波振動体57が設けられ、開口側が下方へ向
けて設置されている。また、この筒体58の先端部分
は、先端方向へ向かって次第に窄まるテーパ状に形成さ
れており、これにより、筒体58の先端部の肉厚が薄く
されている。
【0030 】ここで、筒体58内の超音波振動の状態
を説明する。図3は筒体58の平断面と筒体58の中心
断面における超音波の振幅を表している。超音波振動体
57が超音波振動すると、その超音波振動によって、筒
体58には、縦振動と横振動とが加わり、これにより、
筒体58は、半径方向にのび縮みする。
【0031 】筒体58の内径を振動周波数と音速によ
り決まる波長λの整数倍となるように設定すると、筒体
58内に定在波が発生し、振動の節58aが同心円状に
現れる。一番外側の同心円の位置は筒体58の内面から
1/4波長の位置であり、そこから1/2波長の間隔で
同心円が現れ、一番内側の円の直径は1/2波長とな
る。
【0032 】そして、このように筒体58内に定在波
を発生させると、この発生した定在波の節58aの部分
に微細ボールBが集束するようになっている。つまり、
筒体58内には、超音波引導によって微細ボールBが隙
間なく同心円状に集束するようになっている。
【0033 】ボール転写機構14は、ベースに固定さ
れた支持部61と、支持部61に対して水平方向へ移動
可能に支持されたアーム62とからなる移動機構63を
有している。移動機構63のアーム62には、その長手
方向及び上下方向へ移動可能に設けられた昇降機構64
が設けられている。そして、昇降機構64の正面には、
把持機構65が設けられている。
【0034 】把持機構65は、図4に示すように、転
写ヘッド71と、この転写ヘッド71の中心位置に設け
られた押圧機構72とを有している。転写ヘッド71に
は、その下面に開口部を有する吸着孔部73が形成され
ており、この吸着孔部73には、転写ヘッド71の側部
に形成された他端側の開口部に接続されたチューブ74
を介して吸着装置75が接続されている。つまり、把持
機構65の転写ヘッド71の下面側にワークWを配設さ
せた状態にて吸着装置75を作動させると、転写ヘッド
71の吸着孔部73における吸引力によってワークWが
転写ヘッド71の下面側に吸着されて保持されるように
なっている。
【0035 】この転写ヘッド71の中心部分に設けら
れた押圧機構72は、ピストン81が摺動可能に設けら
れたシリンダ82を有するエアシリンダ83からなるも
ので、このエアシリンダ83のビストン81の後方側あ
るいは前方側へエアが送り込まれることにより、ピスト
ン81がシリンダ82内にて摺動するようになってい
る。そして、このピストン81が摺動することにより、
このピストン81に設けられて下方側へ突出されたピス
トンロッド84が進退され、これにより、このピストン
ロッド84の先端部に設けられた押圧部85が昇降され
るようになっている。
【0036 】また、図1に示すように、ベース上に
は、ワーク保持台91が設けられており、このワーク保
持台91には、その上部にワークWが積層されて保持さ
れている。つまり、ワーク保持台91上に保持されたワ
ークWがボール転写機構14の把持機構65によって把
持されてボール配列機構11の配列治具33上へ移動さ
れて、微細ボールBの転写が行われるようになってい
る。
【0037 】次に、上記微細ボール搭載装置の動作を
図により説明する。まず、ボール供給機構12によって
ボール配列機構11のケース24上に設けられた配列ケ
ース31上に微細ボールBが供給される。なお、このと
き、吸引装置25が駆動され、これにより、配列ケース
31の配列治具33の配列孔35にて空気が吸引された
状態となる。
【0038 】つまり、このように、ボール供給機構1
2が移動されて、送出管46が配列ケース31の上部に
配置され、超音波モータ47が駆動されて送出管46に
楕円振動が付与され、これにより、送出管46の先端部
から微細ボールBが配列ケース31の上部に所定量送出
される。
【0039 】このように、微細ボールBが配列ケース
31の上部に送出されると、ボール供給機構12が移動
されて、送出管46が配列ケース31上から退避され、
その後、ボール分配機構13の分配筒56が移動機構5
3によって、配列ケース31上へ配置され、さらに昇降
部54によって下降され、筒体58の先端部が配列ケー
ス31の上面に近接された位置に配置され、この状態に
て、超音波発振装置によって超音波振動体57が超音波
振動する。このように、超音波振動体57が振動する
と、筒体58内には、定在波が発生し、この定在波の節
58aの部分に微細ボールBが隙間なく同心円上に集束
する(図2参照)。
【0040 】次いで、図5に示すように、移動機構5
3によって分配筒56が移動され、これにより、微細ボ
ールBは、筒体58内に集束した状態で吸着孔35上を
移動する。このとき、配列治具33の配列孔35では、
空気吸引されていることにより、配列孔35の配列孔部
35aに保持された状態に配列孔35に吸着された状態
となる。ここで、配列孔35の形状は、1つの配列孔3
5に、1つの微細ボールBしか入らない寸法の配列孔部
35aを有する段付き形状になっているので、1つの配
列孔35に複数の微細ボールBが入りかけても超音波に
よるボール移動により運び去られる。
【0041 】上述のように、分配筒56を配列治具3
3上で平行移動させると、図6に示すように、配列治具
33の配列孔35には、それぞれ1つずつ微細ボールB
が保持される。なお、図2、5、6では、定在波による
同心円の節58aが1つの場合を示している。
【0042 】そして、このように節58aが1つの場
合、この節58aは1回の直進動作で、1つの配列孔3
5上を2回通過するため、微細ボールBが吸着されてい
ない抜け孔の予防に効果的である。さらに、節58aの
数を複数個に設定すれば、抜け孔の予防により有効であ
る。微細ボールBが配列治具33の複数の配列孔35に
配列された後、分配筒56が移動機構53によって配列
治具33上から外される。
【0043 】また、上記のように、ボール配列機構1
1の配列治具33への微細ボールBの配列工程が行われ
ている最中に、ボール転写機構14では、把持機構65
によるワークWの把持工程が行われる。つまり、ボール
転写機構14の把持機構65が、移動機構63によって
ワーク保持台91の上方に移動され、その後、昇降機構
64によって転写ヘッド71が下降される。このように
転写ヘッド71が下降されると、吸着装置75による吸
着孔部73での吸引力によって、ワークWが転写ヘッド
71の下面に吸着されて保持される(図4参照)。
【0044 】なお、このとき、押圧機構72のピスト
ンロッド84はシリンダ82に引き込まれ、これによ
り、押圧部85は、転写ヘッド71に形成された収納空
間71aの内部に配置された状態とされる。そして、ワ
ークWが転写ヘッド71の下面に吸着された上記状態で
は、押圧機構72のエアシリンダ83は駆動されず、し
たがって、ピストン81、ピストンロッド84及び押圧
部85の自重がワークWに加わった状態とされる。
【0045 】また、ワークWには、その表面に、微細
ボールBが搭載される電極パッド105が設けられ、さ
らに、転写エリアである表面には、均一な厚みのフラッ
クスやハンダペーストなどの粘着成分を有する粘着層1
06が形成されている。また、粘着層106として用い
られるフラックスやハンダペースト等は、製品の種類な
どに応じて選択されて用いられる。
【0046 】その後、図7に示すように、ボール配列
機構11の移動機構23及びボール転写機構14の移動
機構63によってボール転写機構14のワークWを把持
した把持機構65が配列治具33の上方に配置され、ワ
ークWが、配列治具33に近接した対向位置に配置され
る。
【0047 】この状態において、吸着装置75の駆動
が停止されてワークWの把持が解除され、これにより、
図8に示すように、転写ヘッド71の下面に吸着されて
いたワークWが、微細ボールBが配列された配列治具3
3の表面上に載置される。
【0048 】このとき、微細ボールBには、ワーク
W、ピストン81、ピストンロッド84及び押圧部85
の荷重が加わるが、通常、ワークWとなるICチップな
どは軽量であり、また、ストロークが10〜20mm程度
の場合のピストン81、ピストンロッド84及び押圧部
85の合計質量も30g程度であり、したがって、これ
らが0.1m/s以下の速度で落下接触したとしても、微細
ボールBへの衝撃荷重はほとんど発生することはない。
なお、上記の合計質量30gにて、例えば、落下速度0.
4m/sの場合は50gf程度、落下速度0.9m/sの場合は
650gf(約6370mN)程度の衝撃荷重となる。
【0049 】上記のように、微細ボールBが配列され
た配列治具33の表面上にワークWが載置されると、押
圧機構72のエアシリンダ83にエアーが供給され、ピ
ストン81が下方へ摺動され、これにより、ピストンロ
ッド84を介して押圧部85に下方へ向かう押圧力Pが
発生する。これにより、配列治具33上のワークWは、
配列治具33側へワークW、ピストン81、ピストンロ
ッド84及び押圧部85の合計荷重にさらに押圧力Pが
加えられた荷重Fにて押圧される。
【0050 】そして、このワークWが配列治具33へ
向かって押圧されると、図9に示すように、ワークWが
微細ボールBへ押し付けられ、これにより、このワーク
Wの表面に塗布された粘着層106に微細ボールBが食
い込むとともに、その一部が、ワークWの電極パッド1
05に押し付けられる。これにより、各微細ボールB
は、粘着層106に確実に埋め込まれ、さらに、電極パ
ッド105に押し付けられることにより、ワークWの電
極パッド105に接触した状態に確実に保持される。ま
た、ワークWを微細ボールBが配列された配列治具33
へ押し付けることにより、例え微細ボールBの直径が不
揃いであったとしても、その直径のばらつきに影響され
ることなく全ての微細ボールBをそれぞれ電極パッド1
05へ接触させた状態に保持させることができる。
【0051 】このように、配列治具33に配列された
微細ボールBへワークWを押し付け、各微細ボールBを
ワークWの表面に転写させたら、エアシリンダ83への
エアーの供給が停止されるとともに、吸着装置75が駆
動されて、吸着孔部73における吸引力によってワーク
Wが転写ヘッド71の下面側へ吸着される。このとき、
押圧機構65を構成するピストン81、ピストンロッド
84及び押圧部85が、転写ヘッド71の下面に吸着さ
れるワークWによって持ち上げられて上昇され、収納空
間71a内へ収納される。
【0052 】その後、このワークWを把持した把持機
構65は、ボール転写機構14の移動機構63によって
移動されて、次工程へ受け渡される。つまり、微細ボー
ルBがハンダである場合、次工程では、微細ボールBが
転写されて搭載されたワークWが、リフロー装置(図示
略)によってハンダの融点まで加熱され、その後、再度
常温に戻され、これにより、ワークWに搭載された微細
ボールBは、一旦溶融した後再び固化することとなり、
ワークWの電極パッド105には、図10に示すよう
に、溶融後に固化したハンダからなるバンプが形成され
る。
【0053 】このように、上記の微細ボール搭載装置
及び搭載方法によれば、配列治具33の上部対向位置に
ワークWを載置させた状態にて押圧機構72によってワ
ークWを配列治具33側へ押圧することにより、配列治
具33に整列させて保持させた微細ボールBを、ワーク
Wの表面に設けられた粘着層106に押し付けて確実に
保持させることができる。
【0054 】これにより、従来装置のように、ワーク
Wの表面に対して配列治具が設けられた吸着ヘッド自体
を高精度に平行度をたもたせながら近接させるような制
御を不要とすることができ、また、静電気による転写不
良もなくすことができ、さらには、押圧機構72による
押圧力を充分小さくすることにより、複雑な荷重の制御
を行うことなく、転写時における微細ボールBの大きな
変形を防ぐことができ、安価でしかも信頼性の高い微細
ボール搭載装置とすることができる。
【0055 】また、微細ボールBを配列治具33の配
列孔35へ一つずつ確実に吸引させて整列状態に保持さ
せることができ、これにより、ワークWへの微細ボール
Bの転写を確実に行うことができ、さらに信頼性を高め
ることができる。
【0056 】なお、上記の例では、ボール転写機構1
4の把持機構65にワークWを把持させ、この把持させ
たワークWを、配列治具33上の微細ボールBへ押し付
けて微細ボールBを配列治具33からワークWへ直接搭
載させたが、配列治具33の微細ボールBを、ワークW
へ間接的に搭載させるようにしても良い。
【0057 】配列治具33の微細ボールBをワークW
へ間接的に搭載させる場合、図11に示すように、ボー
ル転写機構14では、把持機構65に、転写治具(治
具)110を把持させる。
【0058 】この転写治具110は、接着シート11
1と、この接着シート111の表面に設けられた配列板
112とから構成されている。接着シート111は、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂から形
成されたシート状の基材の表面に、熱剥離粘着剤を塗布
した熱剥離シートが用いられている。この接着シート1
11を構成する熱剥離粘着剤は、常温にて接着力を有
し、所定温度に加熱することにより、含有されている発
泡剤が発泡して、表面に凹凸を生じさせて被接着物との
接着面積を著しく減少させることにより接着力を減少さ
せ、被接着物から容易に剥離させるものであり、剥離後
は、被接着物に粘着剤が残ることもなく、また、剥離に
より被接着物へダメージを与えるようなこともない。な
お、熱剥離シートからなる接着シート111の接着力を
減少させて被接着物から剥離させる剥離温度である所定
温度は約90℃である。
【0059 】また、配列板112は、配列治具33に
保持された微細ボールBと同一位置に保持孔113が形
成された板体で、この保持孔113に微細ボールBを入
り込ませると、微細ボールBの一部が確実に接着シート
111に接着するようになっている。
【0060 】そして、上記転写治具110を把持機構
65の転写ヘッド71に吸着させて把持させたら、その
後、ボール配列機構11の移動機構23及びボール転写
機構14の移動機構63によってボール転写機構14の
転写治具110を把持した把持機構65を配列治具33
の上方に配置させ、転写治具110を、配列治具33に
近接した対向位置に配置させて、昇降機構64によって
転写ヘッド71を下降させ、この転写ヘッド71に把持
させている転写治具110の配列板112の保持孔11
3に、配列治具33に保持されている微細ボールBを入
り込ませ、これら微細ボールBを転写治具110の接着
シート111に接着させる。
【0061 】次いで、図12に示すように、転写ヘッ
ド71を昇降機構64によって上昇させるとともに移動
機構63によってワークWが保持されているワーク保持
台120の上方に移動させる。このワーク保持台120
には、ワークWが、電極パッド105及び粘着層106
が設けられた表面を上方へ向けて保持されている。この
状態において、吸着装置75の駆動が停止され、これに
より、図13に示すように、転写ヘッド71の下面に吸
着されていた転写治具110が、ワークWの表面に載置
される。
【0062 】その後、押圧機構72のエアシリンダ8
3にエアーが供給され、ピストン81が下方へ摺動さ
れ、ピストンロッド84を介して押圧部85に下方へ向
かう押圧力Pが発生し、これにより、転写治具110
は、ワークW側へ、微細ボールBを保持した転写治具1
10、ピストン81、ピストンロッド84及び押圧部8
5の合計荷重に、さらに押圧力Pが加えられた荷重F′
にて押圧される。
【0063 】そして、この転写治具110がワークW
へ向かって押圧されると、図14に示すように、ワーク
Wに微細ボールBが押し付けられ、これにより、このワ
ークWの表面に塗布された粘着層106に微細ボールB
が食い込むとともに、その一部が、ワークWの電極パッ
ド105に押し付けられる。これにより、各微細ボール
Bは、粘着層106に確実に埋め込まれ、さらに、電極
パッド105に押し付けられることにより、ワークWの
電極パッド105に接触した状態に確実に保持される。
また、ワークWへ微細ボールBを押し付けることによ
り、例え、微細ボールBの直径が不揃いであったとして
も、その直径のばらつきに影響されることなく全ての微
細ボールBをそれぞれ電極パッド105へ接触させた状
態に保持させることができる。
【0064 】このように、ワークWへ転写治具110
に保持された微細ボールBを押し付け、各微細ボールB
をワークWの表面に転写させたら、転写治具110を所
定温度(約90℃)まで加熱する。このようにすると、
この転写治具110の接着シート111を構成する熱剥
離シートの熱剥離粘着剤に含まれている発泡剤が発泡
し、これにより、表面に凹凸が生じて接着力が減少し、
微細ボールBから容易に剥離する状態となる。
【0065 】このようにして、転写治具110の接着
シート111の接着力を減少させて、微細ボールBと剥
離可能な状態としたら、エアシリンダ83へのエアーの
供給を停止させるとともに、吸着装置75を駆動させ
て、吸着孔部73における吸引力によって転写治具11
0を転写ヘッド71の下面側へ吸着させ、ワークWから
引き離す。
【0066 】このようにすると、転写治具110の接
着シート111に接着されて保持されていた微細ボール
Bは、接着シート111から剥離され、これにより、こ
れら微細ボールBは、ワークWの表面に、その粘着層1
06に埋め込まれて一部が電極パッド105に接触され
た状態に保持される。つまり、転写治具110に保持さ
れていた微細ボールBが、ワークWへ転写される。
【0067 】その後、ワークWの表面の所定の場所に
微細ボールBが全て保持されたら、このワークWは次工
程へ受け渡される。つまり、微細ボールBがハンダであ
る場合、次工程では、微細ボールBが転写されて搭載さ
れたワークWが、リフロー装置(図示略)によってハン
ダの融点まで加熱され、その後、再度常温に戻され、こ
れにより、ワークWに搭載された微細ボールBは、一旦
溶融した後再び固化することとなり、ワークWの電極パ
ッド105には、溶融後に固化したハンダからなるバン
プが形成される(図10参照)。
【0068 】そして、この微細ボール搭載装置及び搭
載方法の場合も、ワークWの上部対向位置に転写治具1
10を載置させた状態にて押圧機構72によって転写治
具110をワークW側へ押圧することにより、転写治具
110に整列させて保持させた微細ボールBを、ワーク
Wの表面に設けられた粘着層106に押し付けて確実に
保持させることができる。
【0069 】これにより、従来装置のように、ワーク
Wの表面に対して配列治具が設けられた吸着ヘッド自体
を高精度に平行度をたもたせながら近接させるような制
御を不要とすることができ、また、静電気による転写不
良もなくすことができ、さらには、押圧機構72による
押圧力を充分小さくすることにより、複雑な荷重の制御
を行うことなく、転写時における微細ボールBの大きな
変形を防ぐことができ、安価でしかも信頼性の高い微細
ボール搭載装置とすることができる。
【0070 】また、接着シート111を有する転写治
具110によって微細ボールBを接着させて保持させ、
この転写治具110に接着させた微細ボールBをワーク
Wへ転写させるものであるので、微細ボールBを保持さ
せるための吸引構造や吸引装置などを不要とすることが
でき、装置の低コスト化を図ることができる。また、微
細ボールBを保持する治具として軽量化を図ることがで
き、これにより、デリケートなウエハなどへの微細ボー
ルの搭載にも適応させることができる。
【0071 】しかも、微細ボールBをワークWへ押し
付けて保持させて、所定温度に加熱することにより、熱
剥離粘着剤からなる接着シート111の接着力を減少さ
せて、極めて容易に転写治具110から微細ボールBを
剥離させてワークWへ転写させることができる。
【0072 】なお、上記の例では、配列治具33に配
列させた微細ボールBを転写治具110へ受け渡すよう
にしたが、この転写治具110へ微細ボールBを直接分
配して配列させても良いことは勿論である。
【0073 】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の微細ボ
ール搭載装置及び搭載方法によれば、下記の効果を得る
ことができる。請求項1記載の微細ボール搭載装置によ
れば、治具の上部対向位置にワークを載置させた状態に
て移動機構とは別の押圧機構によってワークを治具側へ
押圧することにより、治具に整列させて保持させた微細
ボールを、ワークの表面に設けられた粘着層に押し付け
て確実に保持させることができる。これにより、従来装
置のように、ワークの表面に対して配列治具が設けられ
た吸着ヘッド自体を高精度に平行度をたもたせながら近
接させるような制御を不要とすることができ、また、静
電気による転写不良もなくすことができ、さらには、押
圧機構による押圧力を充分小さくすることにより、複雑
な荷重の制御を行うことなく、転写時における微細ボー
ルの大きな変形を防ぐことができ、安価でしかも信頼性
の高い微細ボール搭載装置とすることができる。
【0074 】請求項2記載の微細ボール搭載装置によ
れば、微細ボールを配列治具の配列孔へ一つずつ確実に
吸引させて整列状態に保持させることができ、これによ
り、ワークへの微細ボールの転写を確実に行うことがで
き、さらに信頼性を高めることができる。
【0075 】請求項3記載の微細ボール搭載装置によ
れば、ワークの対向位置に治具を載置させた状態にて押
圧機構によって治具をワーク側へ押圧することにより、
治具に整列させて保持させた微細ボールを、ワークの表
面に設けられた粘着層に押し付けて確実に保持させるこ
とができる。これにより、従来装置のように、ワークの
表面に対して配列治具が設けられた吸着ヘッド自体を高
精度に平行度をたもたせながら近接させるような制御を
不要とすることができ、また、静電気による転写不良も
なくすことができ、さらには、押圧機構による押圧力を
充分小さくすることにより、複雑な荷重の制御を行うこ
となく、転写時における微細ボールの大きな変形を防ぐ
ことができ、安価でしかも信頼性の高い微細ボール搭載
装置とすることができる。
【0076 】請求項4記載の微細ボール搭載装置によ
れば、接着シートを有する治具によって微細ボールを接
着させて保持させ、この治具に接着させた微細ボールを
ワークへ転写させるものであるので、微細ボールを保持
させるための吸引構造や吸引装置などを不要とすること
ができ、装置の低コスト化を図ることができる。また、
装置の簡略化にともない治具の軽量化を図ることがで
き、これにより、デリケートなウエハなどへの微細ボー
ルの搭載にも適応させることができる。
【0077 】請求項5記載の微細ボール搭載装置によ
れば、微細ボールをワークへ押し付けて保持させた時点
にて、所定温度に加熱することにより、熱剥離粘着剤か
らなる接着シートの接着力を減少させて、極めて容易に
治具から微細ボールを剥離させてワークへ転写させるこ
とができる。
【0078 】請求項6記載の微細ボール搭載方法によ
れば、治具の上部にワークを載置させた状態にてワーク
を治具側へ押圧することにより、極めて容易に、治具に
整列させて保持させた微細ボールを、ワークの表面に設
けられた粘着層に押し付けて確実に保持させることがで
きる。これにより、従来のように、ワークの表面に対し
て配列治具を高精度に平行度をたもたせながら近接させ
るような制御を不要とすることができ、また、静電気に
よる転写不良もなくすことができる。
【0079 】請求項7記載の微細ボール搭載方法によ
れば、ワークの上部に治具を配置させた状態にて治具を
ワーク側へ押圧することにより、極めて容易に、治具に
整列させて保持させた微細ボールを、ワークの表面に設
けられた粘着層に押し付けて確実に保持させることがで
き、また、その時点にて、治具を所定温度に加熱するこ
とにより、微細ボールを治具から極めて容易に剥離させ
ることができる。これにより、従来のように、ワークの
表面に対して配列治具を高精度に平行度をたもたせなが
ら近接させるような制御を不要とすることができ、ま
た、静電気による転写不良もなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の微細ボール搭載装置及
び搭載方法を説明する微細ボール搭載装置の斜視図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態の微細ボール搭載装置及
び搭載方法を説明するボール配列機構に設けられた配列
ケース及びボール分配機構の分配筒の断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の微細ボール搭載装置の
ボール分配機構にて発生される定在波の状態説明図であ
る。
【図4】 本発明の実施の形態の微細ボール搭載装置の
構成及び構造を説明するボール転写機構の把持機構の断
面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の微細ボール搭載装置の
動作を説明するボール配列機構に設けられた配列ケース
及びボール分配機構の分配筒の断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態の微細ボール搭載装置の
動作を説明するボール配列機構に設けられた配列ケース
及びボール分配機構の分配筒の断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態の微細ボール搭載装置の
動作を説明するボール転写機構の把持機構及びボール配
列機構の配列ケースの概略断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態の微細ボール搭載装置の
動作を説明するボール転写機構の把持機構及びボール配
列機構の配列ケースの概略断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態の微細ボール搭載装置の
動作を説明するボール転写機構の把持機構及びボール配
列機構の配列ケースの概略断面図である。
【図10】 本発明の実施の形態の微細ボール搭載装置
によって微細ボールが搭載されてバンプとされたワーク
を説明するワークの概略側面図である。
【図11】 本発明の他の実施の形態の微細ボール搭載
装置及び搭載方法を説明するボール転写機構の把持機構
の概略断面図である。
【図12】 本発明の他の実施の形態の微細ボール搭載
装置の動作を説明するボール転写機構の把持機構及びボ
ール配列機構の配列ケースの概略断面図である。
【図13】 本発明の他の実施の形態の微細ボール搭載
装置の動作を説明するボール転写機構の把持機構及びボ
ール配列機構の配列ケースの概略断面図である。
【図14】 本発明の他の実施の形態の微細ボール搭載
装置の動作を説明するボール転写機構の把持機構及びボ
ール配列機構の配列ケースの概略断面図である。
【図15】 従来の微細ボール搭載装置を説明する配列
治具及び吸着ヘッドの断面図である。
【符号の説明】
14 ボール転写機構 33 配列治具(治具) 35 配列孔 63 移動機構 65 把持機構 72 押圧機構 106 粘着層 110 転写治具(治具) 111 接着シート B 微細ボール W ワーク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンプとなる微細ボールをワークへ搭載
    させる微細ボール搭載装置であって、 前記微細ボールを整列させて保持する治具と、該治具に
    保持された前記微細ボールを前記ワークに転写させるボ
    ール転写機構とを有してなり、 該ボール転写機構は、前記ワークを把持する把持機構
    と、該把持機構を移動させて前記ワークを前記治具の上
    方対向位置へ配置させる移動機構と、前記把持機構によ
    る把持の解除により前記治具上に載置された前記ワーク
    を前記治具側へ押圧して前記ワークの表面に設けられた
    粘着層に前記微細ボールを押し付けて保持させて前記治
    具から転写させる押圧機構とを有することを特徴とする
    微細ボール搭載装置。
  2. 【請求項2】 前記治具は、前記微細ボールを一つずつ
    保持させる複数の配列孔が形成され、該配列孔へ前記微
    細ボールを吸引して保持させることを特徴とする請求項
    1記載の微細ボール搭載装置。
  3. 【請求項3】 バンプとなる微細ボールをワークへ搭載
    させる微細ボール搭載装置であって、 前記微細ボールを整列させて保持する治具と、該治具に
    保持された前記微細ボールを前記ワークに転写させるボ
    ール転写機構とを有してなり、 該ボール転写機構は、前記治具を把持する把持機構と、
    該把持機構を移動させて前記治具を前記ワークの上方対
    向位置へ配置させる移動機構と、前記把持機構による把
    持の解除により前記ワーク上に載置された前記治具を前
    記ワーク側へ押圧して前記ワークの表面に設けられた粘
    着層に前記微細ボールを押し付けて保持させて前記治具
    から転写させる押圧機構とを有することを特徴とする微
    細ボール搭載装置。
  4. 【請求項4】 前記治具は、前記微細ボールを接着して
    保持する接着シートを有することを特徴とする請求項3
    記載の微細ボール搭載装置。
  5. 【請求項5】 前記接着シートは、所定温度の加熱によ
    り接着力を減少させて前記微細ボールを剥離させる熱剥
    離粘着剤からなることを特徴とする請求項4記載の微細
    ボール搭載装置。
  6. 【請求項6】 バンプとなる微細ボールをワークへ搭載
    させる微細ボール搭載方法であって、 複数の配列孔に前記微細ボールを保持させて整列させた
    治具上に前記ワークを載置させ、その後、このワークを
    前記治具側へ向かって押圧することにより前記ワークの
    表面に設けられた粘着層に前記治具に保持された前記微
    細ボールを押し付けて保持させることを特徴とする微細
    ボール搭載方法。
  7. 【請求項7】 バンプとなる微細ボールをワークへ搭載
    させる微細ボール搭載方法であって、 所定温度の加熱により接着力を減少させる熱剥離粘着剤
    からなる治具に、前記微細ボールを整列状態に接着させ
    て保持させ、この治具を前記ワーク上に載置させ、この
    治具を前記ワーク側へ向かって押圧することにより前記
    ワークの表面に設けられた粘着層に前記治具に保持され
    た前記微細ボールを押し付けて保持させ、その後、前記
    治具を所定温度に加熱して前記微細ボールから剥離させ
    ることを特徴とする微細ボール搭載方法。
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