JP2001345036A - 高周波リレー及びその製造方法 - Google Patents

高周波リレー及びその製造方法

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JP2001345036A
JP2001345036A JP2000163516A JP2000163516A JP2001345036A JP 2001345036 A JP2001345036 A JP 2001345036A JP 2000163516 A JP2000163516 A JP 2000163516A JP 2000163516 A JP2000163516 A JP 2000163516A JP 2001345036 A JP2001345036 A JP 2001345036A
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JP2000163516A
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Kenji Kadoya
賢二 角屋
Kazumasa Tsuka
和昌 塚
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Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波信号の伝送経路に対するシールド性を
高くする。 【解決手段】 コイルが鉄芯に巻回されてなる電磁石
と、外部に接続される固定端子17,18,19と、固
定端子17,18,19に接離するよう駆動されるコン
タクト14a,14bと、コンタクト14a,14bを
駆動する駆動力を得るためにコイルの励磁に応じて鉄芯
に吸引離反される接極子6と、を備え、外部に搭載され
る搭載面15bを有した高周波リレーにおいて、固定端
子17,18,19を搭載面15bと略同一面上に沿わ
せた構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波信号を開閉
する高周波リレーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高周波リレーとして、実
公平7−23877号に示すものが存在する。このもの
は、図13に示すように、コイルAが鉄芯Bに巻回され
てなる電磁石C、外部に接続される固定端子D、固定端
子Dに接離するよう駆動されるコンタクト(可動接触
片)E、コンタクトEを駆動する駆動力を得るためにコ
イルAの励磁に応じて鉄芯Bに吸引離反される可動鉄片
(接極子)Fを備えている。
【0003】このものは、図14に示すように、プリン
ト基板(外部)Xに搭載される搭載面Gを有しており、
プリント基板Pに搭載された状態では、固定端子Dがプ
リント基板Xに貫通し、裏面から突出する。そして、こ
の突出根元部分が半田付けされることにより、この高周
波リレーは、プリント基板Xに固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の高周波
リレーにあっては、プリント基板Xに搭載された状態で
は、固定端子Dがプリント基板Xに貫通固定されて、高
周波信号の伝送経路である固定端子Dが裏面からさらに
突出しているので、必然的に、プリント基板Xにおける
貫通部分及び突出部分に対してシールドすることができ
ず、高周波信号の伝送経路に対するシールド性が高いと
いうわけではなかった。
【0005】本発明は、上記の点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、高周波信号の伝送経路
に対するシールド性の高い高周波リレーを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の高周波リレーは、コイルが鉄芯
に巻回されてなる電磁石と、外部に接続される固定端子
と、固定端子に接離するよう駆動されるコンタクトと、
コンタクトを駆動する駆動力を得るためにコイルの励磁
に応じて鉄芯に吸引離反される接極子と、を備え、外部
に搭載される搭載面を有した高周波リレーにおいて、前
記固定端子を前記搭載面と略同一面上に沿わせた構成に
している。
【0007】請求項2記載の高周波リレーは、請求項1
記載の高周波リレーにおいて、前記コンタクトは前記固
定端子に接離する接離面を有した板状であって、前記コ
ンタクトをその接離面が前記搭載面と平行になるよう絶
縁状態で支持した構成にしている。
【0008】請求項3記載の高周波リレーは、請求項1
又は請求項2のいずれかに記載の高周波リレーにおい
て、前記接極子は両端部が前記鉄芯に吸引離反されるこ
とにより中央部を揺動支点としてシーソー動作するとと
もに、前記固体端子は平面視で前記接極子の中央部及び
両端部の近傍にそれぞれ設けられたものであって、前記
接極子の両端部よりも中央部寄りに前記駆動力を伝達す
る駆動部材を前記接極子に連設した構成にしている。
【0009】請求項4記載の高周波リレーは、請求項3
記載の高周波リレーにおいて、前記駆動力が伝達される
被伝達部を有しその被伝達部よりも平面視で前記揺動支
点寄りに前記駆動力を伝達する中継部材を設けた構成に
している。
【0010】請求項5記載の高周波リレーは、請求項2
記載の高周波リレーにおいて、前記コンタクトと前記固
定端子との接離部分をシールドする金属製のシールド部
材を設けたものであって、そのシールド部材を前記接離
面の直交方向から前記コンタクトを挟むようにして設け
た構成にしている。
【0011】請求項6記載の高周波リレーは、請求項5
記載の高周波リレーにおいて、前記シールド部材は、前
記接離面の直交方向に沿って互いに接合される2つのシ
ールド材からなるものであって、両シールド材を導電性
接着剤により接着した構成にしている。
【0012】請求項7記載の高周波リレーは、請求項5
記載の高周波リレーにおいて、前記コンタクトを絶縁状
態で支持するコンタクト支持部材及びそのコンタクト支
持部材を前記接離面の直交方法に沿って変位自在に支持
する支持部材を設けるとともに、コンタクト支持部材を
挿通させる挿通孔を前記シールド部材に設けたものであ
って、前記支持部材は、前記シールド部材の挿通孔の開
口部と対応する位置に金属製のシールド部を有した構成
にしている。
【0013】請求項8記載の高周波リレーは、請求項5
記載の高周波リレーにおいて、前記コンタクトを支持す
る絶縁材料製のコンタクト支持部材及びそのコンタクト
支持部材を前記接離面の直交方法に沿って変位自在に支
持する支持部を有した支持部材を設けたものであって、
支持部材の支持部を金属製とするとともに前記シールド
部材に電気的に接続した構成にしている。
【0014】請求項9記載の高周波リレーは、請求項1
又は請求項2のいずれかに記載の高周波リレーにおい
て、前記シールド部材の外方面を前記搭載面とした構成
にしている。
【0015】請求項10記載の高周波リレーは、請求項
1又は請求項2のいずれかに記載の高周波リレーにおい
て、前記搭載面と共に外方面をなす表面を有した箱型の
ケースを設けたものであって、前記搭載面の直交方向か
ら見て前記固定端子の先端部をケースの内側とした構成
にしている。
【0016】請求項11記載の高周波リレーは、請求項
1又は請求項2のいずれかに記載の高周波リレーにおい
て、前記コンタクトを絶縁状態で支持するコンタクト支
持部材を設けたものであって、コンタクト支持部材は、
複数個の前記コンタクトを前記搭載面に沿って支持した
構成にしている。
【0017】請求項12記載の高周波リレーの製造方法
は、コイルが鉄芯に巻回されてなる電磁石と、外部に接
続される固定端子と、固定端子に接離するよう駆動され
るコンタクトと、コンタクトを駆動するためにコイルの
励磁に応じて鉄芯に吸引離反される接極子と、所定形状
に加工されてなりコンタクトと固定端子との接離部分を
シールドする金属製のシールド部材と、を備え、外部に
搭載される搭載面を有し、固定端子を搭載面と略同一面
上に沿わせる高周波リレーを製造する高周波リレーの製
造方法であって、前記シールド部材を、金属射出成形に
より所定形状に加工するにしている。
【0018】請求項13記載の高周波リレーの製造方法
は、コイルが鉄芯に巻回されてなる電磁石と、外部に接
続される固定端子と、固定端子に接離するよう駆動され
るコンタクトと、コンタクトを駆動するためにコイルの
励磁に応じて鉄芯に吸引離反される接極子と、互いに接
合される複数のシールド材からなりコンタクトと固定端
子との接離部分をシールドする金属製のシールド部材
と、を備え、外部に搭載される搭載面を有し、固定端子
を搭載面と略同一面上に沿わせる高周波リレーを製造す
る高周波リレーの製造方法であって、複数の前記シール
ド材をレーザー溶接により接合するようにしている。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態の高周波リ
レーを図1乃至図4に基づいて以下に説明する。なお、
図2では、コイル3を省略している。
【0020】1は鉄芯で、磁性材料により、両端脚片部
分を磁極部1a,1bとして略コ字状に形成され、一体
成形された両コイルボビン2により仕切られた箇所に、
コイル3が巻回されて、コイル3と共に電磁石30aを
構成している。このコイル3は、コイルボビン2に一体
成形されたコイル端子4aに接続される。
【0021】5は永久磁石で、略平板状に形成され、両
端部5a,5bが共にS極で、中央部よりも偏った箇所
がN極になるよう3点着磁されている。このように、永
久磁石5は、中央部よりも偏った箇所がN極になるよう
着磁されているので、後述するように、単安定動作をす
ることとなる。また、この永久磁石5は、両端部5a,
5bが鉄芯1の両端の磁極部1a,1bの内側にそれぞ
れ位置するよう配設されて、鉄芯1に溶接される。この
永久磁石5は、コイルボビン2及び電磁石30aと共に
電磁石ブロック30を構成している。
【0022】6は接極子で、磁性材料により、磁極部と
なる長手方向の両端部6a,6bが鉄芯1の両端の磁極
部1a,1bに対面し得るよう、略矩形の平板状に形成
され、一方面側の中央部には、鉄芯1の磁極部1a,1
bに吸引離反されることによりシーソー動作するための
凸条型の揺動支点6cが、永久磁石5の中央部に当接す
る状態で設けられている。この接極子6は、詳しくは後
述するが、コンタクト14a,14bを駆動する駆動力
を得るために、コイル3の励磁に応じて、鉄芯1の磁極
部1a,1bに吸引離反される。また、この接極子6
は、その中央部両側に、後述するサブベースブロック6
0の支持部12aに揺動自在に支持される被支持部6d
を設けている。
【0023】7は接極子ばね(駆動部材)で、薄板金属
ばね材により、中央片7a及び脚片7bを有して、側面
視略几字状に形成され、その中央片7aが接極子6の他
方面中央部に重合する状態で、接極子6に連設されて、
接極子6と共に、接極子ブロック40を構成している。
この接極子ばね7の脚片7bの先端部は、重合配置され
た後述するヒンジばね8の被伝達部8aに、接極子6の
得た駆動力を伝達するよう接触する。
【0024】ここで、接極子ばね7の脚片7bの先端部
は、接極子6の両端部よりも中央部の揺動支点6c寄り
に位置しているので、接極子6の両端部よりも揺動支点
6c寄りの被伝達部8aに、前述した駆動力を伝達す
る。
【0025】8はヒンジばね(中継部材)で、後述する
絶縁体12に設けた支持部12bに支持されるヒンジピ
ン9により、基端部が回動自在に支持され、一方面を凹
型にして他方面を凸型にする加工を中央部に施すことに
より、接極子ばね7に接触して駆動力が伝達される凸型
の被伝達部8aを設けている。このヒンジばね8の先端
部は、接極子6の得た駆動力を伝達するよう、後述する
支持部材10の連結板10bに接触する。
【0026】ここで、ヒンジばね8の先端部は、平面視
で被伝達部8aよりも揺動支点6c寄りに位置している
ので、被伝達部8aよりも揺動支点6c寄りの連結板1
0bに、前述した駆動力を伝達する。このヒンジばね8
は、ヒンジピン9と共に、ヒンジ板ブロック50を構成
している。
【0027】10は支持部材で、頂部の両側に脚部を有
して側面視略ヘ字状に形成された復帰ばね10a及びそ
の復帰ばね10aの頂部に固定された連結板(支持部)
10bより構成されている。
【0028】復帰ばね10aは、板状の金属ばね材より
なり、後述するコンタクト支持部材13を挿通する挿通
孔10cを脚部に設けている。この復帰ばね10aは、
その脚部の先端部が、後述するサブベース11に一体形
成された絶縁体12に位置決めされた状態で、サブベー
ス11上に載置されることにより、連結板10bをサブ
ベース11に電気的に接続する。
【0029】連結板10bは、コンタクト支持部材13
を貫通固定して支持する開口断面角型の支持孔10dを
両端部に設け、その支持孔10dよりも内側の部分に、
ヒンジばね8により、駆動力が伝達される。この連結板
10bは、支持孔10dの周縁部が、後述するサブベー
ス11の挿通孔11aの開口部の周縁寄りと対応する位
置に配設されるシールド部10eとなっている。
【0030】11はサブベース(第1のシールド材)
で、金属板材からなり、樹脂材料製の一体形成された絶
縁体12と共に、サブベースブロック60を構成してい
る。このサブベース11は、その長手方向両端部にコイ
ルボビン2を載置して、電磁石ブロック30を支持し、
四隅近くに設けたコイル端子用挿通孔(図示せず)に、
絶縁体12による絶縁状態で、前述したコイル端子4a
に接続されるコイル端子4bを挿通している。このサブ
ベース11は、その中央部寄りの4箇所に、後述するコ
ンタクト支持部材13の固定部13bを逃がすよう挿通
する挿通孔11aを設けている。
【0031】絶縁体12は、長手方向中央部両側に、接
極子6の被支持部6dを揺動自在に支持する支持部12
aを設けるとともに、長手方向両端部中央に、ヒンジピ
ン9を回動自在に支持する支持部12bを設けている。
【0032】13はコンタクト支持部材で、樹脂材料製
であって、直方体状の基部13a及びその基部13aよ
りも小さい直方体状の固定部13bよりなる。この固定
部13bは、サブベース11の挿通孔11a及び復帰ば
ね10aの挿通孔10cに挿通された状態で、連結板1
0bの支持孔10dに貫通固定して支持される。
【0033】このコンタクト支持部材13は、後述する
ベース15の短手手方向に沿って、後述するコンタクト
14aを貫通固定するものと、後述するコンタクト14
bを貫通固定するものとが、それぞれ2つ並設されて、
本高周波リレーを、いわゆる2極の高周波リレーとして
使用できるようにしている。
【0034】14a,14bはコンタクトで、板状に形
成され、コンタクト支持部材13の基部13aにそれぞ
れ貫通固定されて、コンタクト支持部材13と共に、コ
ンタクトブロック70を構成している。これらのコンタ
クト14a,14bは、後述する3種類の固定端子、す
なわち、常閉側固定端子17、常開側固定端子18及び
共通固定端子19に接離する接離面14cを有してい
る。また、この接離面14cは、コンタクト14a,1
4bがコンタクト支持部材13の基部13aにそれぞれ
貫通固定された状態では、ベース15の外方底面、すな
わち搭載面15bと平行となっている。
【0035】15はベース(第2のシールド材)で、金
属射出成形により、浅底の箱型をなした所定形状に形成
され、長手方向の両端部及び中央部両側に、樹脂材料製
の絶縁体16が一体形成され、絶縁体16と共にベース
ブロック80を構成している。このベース15は、その
四隅近くに、コイル端子4bを通すための切欠部15a
を設けている。このベース15の外方底面は、本高周波
リレーが、例えばプリント基板(外部)に搭載される場
合の搭載面15bとなり、搭載されるプリント基板の表
面を適宜アースすることにより、本高周波リレーもアー
スすることが可能となっている。
【0036】また、このベース15は、その上面にサブ
ベース11を、コンタクト14a,14bの接離面14
cの直交方向に沿って、レーザー溶接により、双方の間
を密封するよう接合して、サブベース11と共に、シー
ルド部材Sを構成する。このシールド部材Sは、その構
成要素であるサブベース11及びベース15が、接離面
14cの直交方向からコンタクト14a,14bを挟む
ようにして、後述する3種類の固定端子17,18,1
9とコンタクト14a,14bとの接離部分をシールド
する。
【0037】17は常閉側固定端子で、ベース15の長
手方向一端部に一体化された絶縁体16に貫通固定され
て、ベース15の外方へ導出されることにより、内側の
先端部が、平面視で接極子6の一端部近傍に位置して、
常閉側の開閉用となる一方のコンタクト14aと接離可
能に対向し、外側の先端部がベース15の外方底面、す
なわち搭載面15bと略同一面上に沿うよう、中間部が
折曲されている。
【0038】18は常開側固定端子で、ベース15の長
手方向他端部に一体化された絶縁体16に貫通固定され
て、ベース15の外方へ導出されることにより、内側の
先端部が、平面視で接極子6の他端部近傍に位置して、
常開側の開閉用となる他方のコンタクト14bと接離可
能に対向し、外側の先端部がベース15の外方底面、す
なわち搭載面15bと略同一面上に沿うよう、中間部が
折曲されている。
【0039】19は共通固定端子で、ベース15の長手
方向中央部に一体化された絶縁体16に貫通固定され
て、ベース15の外方へ導出されることにより、平面視
で接極子6の中央部、すなわち揺動支点6c近傍に位置
して、内側の先端部が両コンタクト14a,14bと接
離可能に対向し、外側の先端部がベース15の外方底
面、すなわち搭載面15bと略同一面上に沿うよう、中
間部が折曲されている。
【0040】一方、前述したコイル端子4bは、コイル
ボビン2に一体成形されたコイル端子4aに接続される
とともに、サブベース11のコイル端子用挿通孔に挿通
された後に、ベース15の切欠部15aに通されて、そ
の後、ベース15の外方底面と略同一平面上に位置する
よう外側へ折曲される。
【0041】20はケースで、金属製であって、箱型を
なし、ベース15に被嵌されることにより、ベース15
の外方底面、すなわち搭載面15bと共に、本高周波リ
レーの外方面をなす。このケース20の開口縁には、切
欠20aが設けられて、この切欠20aから、各固定端
子17,18,19が導出される。
【0042】このケース20は、その天井面にコイルボ
ビン2が当接し、天井面とベース15との間に、電磁石
ブロック30、サブベースブロック60等を位置決めす
る。このケース20は、ベース15との間がシール剤
(図示せず)によりシールされる。
【0043】次に、本高周波リレーの動作を説明する。
コイル3に通電して、コイル3を励磁すると、接極子6
は、その一端部6aが鉄芯1の他端の磁極部1aに吸引
されるようになり、凸条型の揺動支点6cを永久磁石5
の中央部に当接させた状態で揺動、つまりシーソー動作
をする。
【0044】その結果、この接極子6に一体化された接
極子ばね7も揺動して、その接極子ばね7の脚片7b
が、ベース15の長手方向他端部寄りのヒンジばね8の
被伝達部8aを接触状態で押圧し、接極子6による駆動
力を伝達する。駆動力が伝達されたヒンジばね8は、回
動して支持部材10の連結板10bを押圧し、連結板1
0bを固定した復帰ばね10aを圧縮することにより、
連結板10bの支持孔10dに貫通固定して支持された
コンタクト支持部材13をベースへ向かって変位させ
る。
【0045】これにより、コンタクト支持部材13に貫
通固定されたコンタクト14bも、それまでサブベース
11に接触していた状態から、ベース15へ向かって変
位して、接離面14cが常開側固定端子18及び共通固
定端子19に当接する。この状態を図4に示す。
【0046】ここでコイル3への通電を停止すると、接
極子6の一端部6aが鉄芯1の一端部の磁極部1aから
離反するとともに、接極子6の他端部6bが鉄芯1の他
端の磁極部1bに吸引されて反転揺動する。
【0047】その結果、接極子6に一体化された接極子
ばね7も反転揺動して、接極子ばね7の脚片7bが、ベ
ース15の長手方向一端部寄りのヒンジばね8の被伝達
部8aを接触状態で押圧し、接極子6による駆動力を伝
達する。駆動力が伝達されたヒンジばね8は、回動して
支持部材10の連結板10bを押圧し、連結板10bを
固定した復帰ばね10aを圧縮することにより、連結板
10bの支持孔10dに貫通固定して支持されたコンタ
クト支持部材13を、ベース15へ向かって変位させ
る。
【0048】このとき、これまで圧縮されていた復帰ば
ね10aが、自らのばね力により復帰変形する。その復
帰変形した復帰ばね10aは、固定した連結板10bの
支持孔10dに貫通固定して支持されたコンタクト支持
部材13を、ベース15から離れる方向へ変位させる。
【0049】これにより、ベース15へ向かって変位し
たコンタクト支持部材13に貫通固定されたコンタクト
14aが、これまでサブベース11に接触していた状態
から、ベース15へ向かって変位して、接離面14cが
常閉側固定端子17及び共通固定端子19に当接すると
ともに、ベース15から離れる方向へ変位したコンタク
ト支持部材13に貫通固定されたコンタクト14bが、
ベース15から離れる方向へ変位して、サブベース11
に接触する。
【0050】かかる高周波リレーにあっては、プリント
基板に搭載される搭載面15bと略同一面に沿わせた各
固定端子17,18,19を、いわゆるSMD端子とし
て、プリント基板の表面に半田接続することが可能とな
るので、プリント基板に貫通して裏面からさらに固定端
子が突出する従来例に比較して、高周波信号の伝送経路
となる各固定端子17,18,19を短くすることがで
き、高周波信号の伝送経路に対するシールド性を高くす
ることができる。
【0051】また、コンタクト14a,14bをその接
離面14cが搭載面15bと平行になるよう絶縁状態で
支持しているから、固定端子におけるコンタクトとの接
離部分を搭載面に直交させてその接離部分をコンタクト
の幅方向に沿ってコンタクトの接離面と接離させる場合
に比較して、接離面14cにおけるコンタクト14a,
14bの幅方向寸法に相当する分、高周波信号の伝送経
路となる各固定端子17,18,19を短くすることが
でき、高周波信号の伝送経路に対するシールド性を高く
することができるという効果をさらに奏することができ
る。
【0052】また、接極子6の得た駆動力を、接極子6
に連設した接極子ばね7により、接極子6の両端部より
も中央部寄りに伝達するから、駆動力を平面視で両端部
の磁極部付近にそのまま伝達する場合に比較して、コン
タクト14a,14bを駆動する駆動力が伝達される被
伝達部8aを共通固定端子19に近づけることができ、
コンタクト14a,14bにおける接極子6に沿った方
向の寸法を大きくしなくても、コンタクト14a,14
bを共通固定端子19に接離させることができる。この
ように、高周波信号の伝送経路であるコンタクト14
a,14bにおける接極子6に沿った方向の寸法を大き
くしなくてもよくなるので、高周波信号の伝送経路に対
するシールド性を高くすることができるという効果をさ
らに奏することができる。
【0053】また、ヒンジばね8は、コンタクト14
a,14bを駆動する駆動力が伝達される被伝達部8a
よりも、その伝達された駆動力を揺動支点6c寄りに伝
達するから、駆動力が伝達される被伝達箇所である連結
板10bを共通固定端子19に近づけることができるの
で、高周波信号の伝送経路に対するシールド性を高くす
ることができるという効果をさらに奏することができ
る。
【0054】また、シールド部材Sを接離面14cの直
交方向、すなわち搭載面15bの直交方向からコンタク
ト14a,14bを挟むよう設けているから、搭載面1
5bの短手方向に沿って、コンタクト14a,14bを
2列に並設することができ、シールド部材Sを1極毎に
設けなくても、2極用として使用できる。
【0055】また、コンタクト14a,14bを搭載面
15bの直交方向へ変位するようにしているから、搭載
面15bの直交方向に沿って、コンタクト14a,14
bの変位寸法に相当する高さ寸法を有したスペースを、
コンタクト14a,14bの変位空間として確保すれば
よく、仮に、コンタクト14a,14bの変位方向を搭
載面15bの直交方向とする場合では、コンタクト14
a,14bの幅寸法に相当する高さ寸法を有したスペー
スを、コンタクト14a,14bの変位空間として確保
確保しなければならないことを比較考量すると、低背化
し易くなっている。
【0056】また、コンタクト14a,14bと固定端
子17,18,19との接離部分及びコイル端子4a,
4bは、シールド部材Sでシールドされる状態で、さら
に、金属製のケース20でもシールドされるので、シー
ルド性を高くすることができる。
【0057】また、コンタクト支持部材13を挿通させ
る挿通孔11aを、シールド部材Sの構成要素であるサ
ブベース11に設けていても、支持部材10が、サブベ
ース11の挿通孔11aの開口部の周縁寄りと対応する
位置に金属製のシールド部10eを有しているから、コ
ンタクト14a,14bからの漏れをシールドすること
ができ、シールド性を高くすることができる。
【0058】また、コンタクト14a,14bを支持す
るコンタクト支持部材13を支持する連結板10bは、
金属製であり、復帰ばね10aにより、シールド部材S
の構成要素であるサブベース11に電気的に接続されて
いるから、絶縁材料製のコンタクト支持部材13を支持
する位置で、シールドすることができ、シールド性を高
めることができる。
【0059】また、シールド部材Sの構成要素であるベ
ース15の外方面を搭載面15bとしているから、プリ
ント基板に搭載することにより、アース端子を別に設け
ることなく、アースすることができる。さらに、搭載面
15b全面により、アースすることができるので、十分
にアースすることができる。
【0060】また、シールド部材Sの構成要素であるベ
ース15を、金属射出成形により所定形状に加工するの
で、容易に加工することができ、緻密な加工も可能であ
るので、小型化、特に低背化することが可能となる。
【0061】また、サブベース11及びベース15をレ
ーザー溶接により接合するので、確実に接合することが
でき、ひいては、十分なシールド性を得ることができ
る。
【0062】次に、本発明の第2実施形態の高周波リレ
ーを図5及び図6に基づいて以下に説明する。本実施形
態の高周波リレーは、基本的には、第1実施形態の高周
波リレーと同様であるが、シールド部材Sの構成要素で
ある、サブベース11及びベース15を、レーザー溶接
のみならず、導電性接着剤でも接着した構成としてい
る。
【0063】このもののベース15は、その長手方向に
沿って中央部に、接着剤を溜める穴部15cを設けてお
り、この穴部15cに溜めた導電性接着剤により、サブ
ベース11と接合される。
【0064】かかる高周波リレーにあっては、第1実施
形態の高周波リレーの効果に加えて、サブベース11と
ベース15とを導電性接着剤により接着するから、例え
ば、寸法公差に起因して、サブベース11とベース15
との間に、図6に示すような間隙Lが生じてしまって
も、サブベース11とベース15との間の電気的な接続
が可能となり、シールド性を確保することができる。
【0065】次に、本発明の第3実施形態の高周波リレ
ーを図7乃至図9に基づいて以下に説明する。本実施形
態の高周波リレーは、基本的には、第2実施形態の高周
波リレーと同様であるが、搭載面15bの直交方向から
見て固定端子17,18,19の先端部をケースの内側
とした構成としている。
【0066】かかる高周波リレーにあっては、第3実施
形態の高周波リレーの効果に加えて、搭載面15bの直
交方向から見て固定端子17,18,19の先端部をケ
ース20の内側としているから、固定端子17,18,
19がケース20の外側に突出しなくなり、高周波信号
の伝送経路に対するシールド性を高くすることができる
という効果をさらに奏することができる。
【0067】次に、本発明の第4実施形態の高周波リレ
ーを図10乃至図12に基づいて以下に説明する。本実
施形態の高周波リレーは、基本的には、第1実施形態の
高周波リレーと同様であるが、コイルボビンと一体成形
したコイル端子4を直接外部へ導出するようにし、ヒン
ジばね8及びヒンジピン9を設けず、さらに、支持部材
10が復帰ばね10aのみからなる構成にして、部品点
数を少なくした構成としている。
【0068】このもののコイル端子4は、一体成形され
たコイルボビン2から導出された状態から、図11に示
すように、コイルボビン2に沿うよう、導出根元部分か
ら折曲される。
【0069】復帰ばね10aは、中央片及び両脚部を有
して、側面視略几字状に形成されている。この復帰ばね
10aは、その中央片に、後述するコンタクト支持部材
13の裏面に設けた突起(図示せず)を貫通固定して支
持する支持孔10fを設けた支持部となっている。この
復帰ばね10aは、その脚部の先端部がベース15の内
壁面に位置決めされた状態で、ベース15上に載置され
ることにより、ベース15と電気的に接続する。この復
帰ばね10aの両脚の外縁部は、サブベース11の挿通
孔11aの開口部の周縁寄りと対応する位置に配設され
るシールド部10eとなっている。
【0070】コンタクト支持部材13は、搭載面15b
の短手方向両側の基部13aが連設されることにより、
略コ字状をなし、それぞれの基部13aに、コンタクト
14a,14bが貫通固定されるとともに、略円柱状の
被当接部13cを一体化している。この被当接部13c
は、接極子ばね7の脚片7bに当接される先端面が、略
半球状に形成されている。このコンタクト支持部材13
は、その被当接部13cに接極子ばね7の脚片7bが当
接することにより、接極子6による駆動力が伝達され
る。
【0071】次に、本高周波リレーの動作を説明する。
なお、第1実施形態の高周波リレーと同様なところは簡
略に説明する。コイル3に通電して、コイル3を励磁す
ると、接極子6が揺動し、その接極子6に一体化された
接極子ばね7も揺動する。この揺動した接極子ばね7の
脚片7bが、ベース15の長手方向他端部寄りのコンタ
クト支持部材13の被当接部13cに当接し、コンタク
ト支持部材13を支持した復帰ばね10aの脚部を撓ま
せながら、コンタクト支持部材13をベース15へ向か
って変位させる。
【0072】これにより、コンタクト支持部材13に貫
通固定されたコンタクト14bも、それまでサブベース
11に接触していた状態から、ベース15へ向かって変
位して、接離面14cが常開側固定端子18及び共通固
定端子19に当接する。この状態を図12に示す。
【0073】ここでコイル3への通電を停止すると、接
極子6が反転揺動し、接極子6に一体化された接極子ば
ね7も反転揺動して、接極子ばね7の脚片7bが、ベー
ス15の長手方向一端部寄りのコンタクト支持部材13
の被当接部13cに当接し、コンタクト支持部材13を
支持した復帰ばね10aの脚部を撓ませながら、コンタ
クト支持部材13をベース15へ向かって変位させる。
【0074】このとき、これまで圧縮されていた復帰ば
ね10aが、自らのばね力により復帰変形し、その復帰
変形した復帰ばね10aが支持したコンタクト支持部材
13を、ベース15から離れる方向へ変位させる。
【0075】これにより、ベース15へ向かって変位し
たコンタクト支持部材13に貫通固定されたコンタクト
14aが、これまでサブベース11に接触していた状態
から、ベース15へ向かって変位して、接離面14cが
常閉側固定端子17及び共通固定端子19に当接すると
ともに、ベース15から離れる方向へ変位したコンタク
ト支持部材13に貫通固定されたコンタクト14bが、
ベース15から離れる方向へ変位して、サブベース11
に接触する。
【0076】かかる高周波リレーにあっては、第1実施
形態の高周波リレーと同様に、各固定端子17,18,
19を、いわゆるSMD端子として、プリント基板の表
面に半田接続することが可能となり、コンタクト14
a,14bをその接離面14cが搭載面15bと平行に
なるよう絶縁状態で支持しており、接極子6に連設した
接極子ばね7により、駆動力を接極子6の両端部よりも
中央部寄りに伝達しているから、高周波信号の伝送経路
に対するシールド性を高くすることができる。
【0077】また、シールド部材Sを1極毎に設けなく
ても、2極用として使用でき、低背化し易くなってお
り、金属製のケース20でもシールドされ、支持部材1
0が、サブベース11の挿通孔11aの開口部の周縁寄
りと対応する位置に金属製のシールド部10eを有して
いるから、シールド性を高くすることができる。
【0078】また、コンタクト14a,14bを支持す
るコンタクト支持部材13を支持する復帰ばね10a
は、金属製であり、その脚部により、シールド部材Sの
構成要素であるベース15に電気的に接続されているか
ら、絶縁材料製のコンタクト支持部材13を支持する位
置で、シールドすることができ、シールド性を高めるこ
とができる。
【0079】また、ベース15の外方面を搭載面15b
としているから、十分にアースすることができ、ベース
15を、金属射出成形により所定形状に加工するので、
容易に加工することができ、小型化、特に低背化するこ
とが可能となる。
【0080】また、サブベース11及びベース15をレ
ーザー溶接により接合するので、十分なシールド性を得
ることができる。
【0081】また、第1実施形態の高周波リレーと比較
すると、部品点数が少なくなっており、さらに、ヒンジ
ばね8及びヒンジピン9を設けていないから、回動自在
に支持する箇所が無く、回動に伴う摩擦が発生しないの
で、動作をより安定させることができる。
【0082】なお、本実施形態の高周波リレーを、第2
実施形態の高周波リレーと同様に、サブベース11及び
ベース15を、レーザー溶接のみならず、導電性接着剤
でも接着した構成としてもよく、そのときは、サブベー
ス11とベース15との間に、図6に示すような間隙L
が生じてしまっても、サブベース11とベース15との
間の電気的な接続が可能となり、シール度性を確保する
ことができる。
【0083】また、本実施形態の高周波リレーを、第3
実施形態の高周波リレーと同様に、搭載面15bの直交
方向から見て固定端子17,18,19の先端部をケー
スの内側とした構成としてもよく、そのときは、固定端
子17,18,19がケース20の外側に突出しなくな
り、高周波信号の伝送経路に対するシールド性を高くす
ることができるという効果をさらに奏することができ
る。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の高周波リレーは、外部に
搭載される搭載面を略同一面に沿わせた固定端子を、い
わゆるSMD端子として、外部の表面に半田接続するこ
とが可能となるので、プリント基板に貫通して裏面から
さらに固定端子が突出する従来例に比較して、高周波信
号の伝送経路となる固定端子を短くすることができ、高
周波信号の伝送経路に対するシールド性を高くすること
ができる。
【0085】請求項2記載の高周波リレーは、コンタク
トをその接離面が搭載面と平行になるよう絶縁状態で支
持しているから、固定端子におけるコンタクトとの接離
部分を搭載面に直交させてその接離部分をコンタクトの
幅方向に沿ってコンタクトの接離面と接離させる場合に
比較して、接離面におけるコンタクトの幅方向寸法に相
当する分、高周波信号の伝送経路となる固定端子を短く
することができ、高周波信号の伝送経路に対するシール
ド性を高くすることができるという請求項1記載の効果
をさらに奏することができる。
【0086】請求項3記載の高周波リレーは、接極子の
得た駆動力を、接極子に連設した駆動部材により、接極
子の両端部よりも中央部寄りに伝達するから、駆動力を
平面視磁極部付近にそのまま伝達する場合に比較して、
コンタクトを駆動する駆動力が伝達される被伝達箇所を
固定端子に近づけることができ、コンタクトにおける接
極子に沿った方向の寸法を大きくしなくても、コンタク
トを固定端子に接離させることができる。このように、
高周波信号の伝送経路であるコンタクトにおける接極子
に沿った方向の寸法を大きくしなくてもよくなるので、
高周波信号の伝送経路に対するシールド性を高くするこ
とができるという請求項1記載の効果をさらに奏するこ
とができる。
【0087】請求項4記載の高周波リレーは、中継部材
は、コンタクトを駆動する駆動力が伝達される被伝達部
よりも、その伝達された駆動力を揺動支点寄りに伝達す
るから、請求項3記載の高周波リレーよりもさらに、駆
動力が伝達される被伝達箇所を固定端子に近づけること
ができるので、高周波信号の伝送経路に対するシールド
性を高くすることができるという請求項1記載の効果を
さらに奏することができる。
【0088】請求項5記載の高周波リレーは、請求項2
記載の高周波リレーの効果に加えて、シールド部材を接
離面の直交方向、すなわち搭載面の直交方向からコンタ
クトを挟むよう設けているから、搭載面に沿ってコンタ
クトを複数個並設することができ、シールド部材を1極
毎に設けなくても、多極用として使用することができ
る。
【0089】請求項6記載の高周波リレーは、請求項5
記載の高周波リレーの効果に加えて、両シールド材を導
電性接着剤により接着するから、例えば、寸法公差に起
因して、両シールド材の間に間隙が生じてしまっても、
両シールド材間の電気的な接続が可能となり、シールド
性を確保することができる。
【0090】請求項7記載の高周波リレーは、請求項5
記載の高周波リレーの効果に加えて変位したコンタクト
支持部材を挿通させる挿通孔をシールド部材に設けてい
ても、支持部材が、シールド部材の挿通孔の開口部と対
応する位置に金属製のシールド部を有しているから、シ
ールド性が低下し難くなる。
【0091】請求項8記載の高周波リレーは、請求項5
記載の高周波リレーの効果に加えて、コンタクトを支持
するコンタクト支持部材を支持する支持部を金属製とす
るとともに、シールド部材に電気的に接続されているか
ら、絶縁材料製のコンタクト支持部材を支持する位置
で、シールドすることができ、シールド性を高めること
ができる。
【0092】請求項9記載の高周波リレーは、請求項1
又は請求項2のいずれかに記載の高周波リレーの効果に
加えて、シールド部材の外方面を搭載面としているか
ら、外部に搭載することにより、アース端子を別に設け
ることなく、アースすることができる。
【0093】請求項10記載の高周波リレーは、搭載面
の直交方向から見て固定端子の先端部をケースの内側と
しているから、固定端子がケースの外側に突出しなくな
り、高周波信号の伝送経路に対するシールド性を高くす
ることができるという請求項1記載の効果をさらに奏す
ることができる。
【0094】請求項11記載の高周波リレーは、請求項
1又は請求項2のいずれかに記載の高周波リレーの効果
に加えて、コンタクト支持部材は、複数個のコンタクト
を搭載面に沿って支持するから、多極用と使用する場合
に、1極毎にコンタクト支持部材を設けなくてもよくな
る。
【0095】請求項12記載の高周波リレーの製造方法
によれば、シールド部材を、金属射出成形により所定形
状に加工するので、所定形状が複雑な形状であっても、
容易に加工することができ、緻密な加工も可能であるの
で、小型化することが可能となる。
【0096】請求項13記載の高周波リレーの製造方法
によれば、複数のシールド材をレーザー溶接により接合
するので、確実に接合することができ、ひいては、十分
なシールド性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の高周波リレーのケース
及び電磁石ブロックを除く分解斜視図である。
【図2】同上のケース及び電磁石ブロックの斜視図であ
る。
【図3】同上の斜視図である。
【図4】同上の断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態の高周波リレーのベース
の斜視図である。
【図6】ベースとサブベースとの間に隙間が生じた状態
を示す部分断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態の断面図である。
【図8】同上の下面図である。
【図9】同上の斜視図である。
【図10】本発明の第4実施形態の高周波リレーのケー
ス及び電磁石ブロックを除く分解斜視図である。
【図11】同上のケース及び電磁石ブロックの斜視図で
ある。
【図12】同上の断面図である。
【図13】従来例の分解斜視図である。
【図14】同上がプリント基板に搭載された状態を示す
部分正面図である。
【符号の説明】
1 鉄芯 3 コイル 6 接極子 6c 揺動支点 7 接極子ばね(駆動部材) 8 ヒンジばね(中継部材) 8a 被伝達部 10 支持部材 10a 復帰ばね(支持部) 10b 連結板(支持部) 10e シールド部 11 サブベース(第1のシールド材) 11a 挿通孔 13 コンタクト支持部材 14a コンタクト 14b コンタクト 14c 接離面 15 ベース(第2のシールド材) 15b 搭載面 17 常閉側固定端子 18 常開側固定端子 19 共通固定端子 20 ケース 40a 電磁石 S シールド部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルが鉄芯に巻回されてなる電磁石
    と、外部に接続される固定端子と、固定端子に接離する
    よう駆動されるコンタクトと、コンタクトを駆動する駆
    動力を得るためにコイルの励磁に応じて鉄芯に吸引離反
    される接極子と、を備え、外部に搭載される搭載面を有
    した高周波リレーにおいて、 前記固定端子を前記搭載面と略同一面上に沿わせたこと
    を特徴とする高周波リレー。
  2. 【請求項2】 前記コンタクトは前記固定端子に接離す
    る接離面を有した板状であって、前記コンタクトをその
    接離面が前記搭載面と平行になるよう絶縁状態で支持し
    た請求項1記載の高周波リレー。
  3. 【請求項3】 前記接極子は両端部が前記鉄芯に吸引離
    反されることにより中央部を揺動支点としてシーソー動
    作するとともに、前記固体端子は平面視で前記接極子の
    中央部及び両端部の近傍にそれぞれ設けられたものであ
    って、前記接極子の両端部よりも中央部寄りに前記駆動
    力を伝達する駆動部材を前記接極子に連設した請求項1
    又は請求項2のいずれかに記載の高周波リレー。
  4. 【請求項4】 前記駆動力が伝達される被伝達部を有し
    その被伝達部よりも平面視で前記揺動支点寄りに前記駆
    動力を伝達する中継部材を設けた請求項3記載の高周波
    リレー
  5. 【請求項5】 前記コンタクトと前記固定端子との接離
    部分をシールドする金属製のシールド部材を設けたもの
    であって、そのシールド部材を前記接離面の直交方向か
    ら前記コンタクトを挟むようにして設けた請求項2記載
    の高周波リレー。
  6. 【請求項6】 前記シールド部材は、前記接離面の直交
    方向に沿って互いに接合される2つのシールド材からな
    るものであって、両シールド材を導電性接着剤により接
    着した請求項5記載の高周波リレー。
  7. 【請求項7】 前記コンタクトを絶縁状態で支持するコ
    ンタクト支持部材及びそのコンタクト支持部材を前記接
    離面の直交方法に沿って変位自在に支持する支持部材を
    設けるとともに、コンタクト支持部材を挿通させる挿通
    孔を前記シールド部材に設けたものであって、前記支持
    部材は、前記シールド部材の挿通孔の開口部と対応する
    位置に金属製のシールド部を有した請求項5記載の高周
    波リレー。
  8. 【請求項8】 前記コンタクトを支持する絶縁材料製の
    コンタクト支持部材及びそのコンタクト支持部材を前記
    接離面の直交方法に沿って変位自在に支持する支持部を
    有した支持部材を設けたものであって、支持部材の支持
    部を金属製とするとともに前記シールド部材に電気的に
    接続した請求項5記載の高周波リレー。
  9. 【請求項9】 前記シールド部材の外方面を前記搭載面
    とした請求項1又は請求項2のいずれかに記載の高周波
    リレー。
  10. 【請求項10】 前記搭載面と共に外方面をなす表面を
    有した箱型のケースを設けたものであって、前記搭載面
    の直交方向から見て前記固定端子の先端部をケースの内
    側とした請求項1又は請求項2のいずれかに記載の高周
    波リレー。
  11. 【請求項11】 前記コンタクトを絶縁状態で支持する
    コンタクト支持部材を設けたものであって、コンタクト
    支持部材は、複数個の前記コンタクトを前記搭載面に沿
    って支持した請求項1又は請求項2のいずれかに記載の
    高周波リレー。
  12. 【請求項12】 コイルが鉄芯に巻回されてなる電磁石
    と、外部に接続される固定端子と、固定端子に接離する
    よう駆動されるコンタクトと、コンタクトを駆動するた
    めにコイルの励磁に応じて鉄芯に吸引離反される接極子
    と、所定形状に加工されてなりコンタクトと固定端子と
    の接離部分をシールドする金属製のシールド部材と、を
    備え、外部に搭載される搭載面を有し、固定端子を搭載
    面と略同一面上に沿わせる高周波リレーを製造する高周
    波リレーの製造方法であって、前記シールド部材を、金
    属射出成形により所定形状に加工することを特徴とする
    高周波リレーの製造方法。
  13. 【請求項13】 コイルが鉄芯に巻回されてなる電磁石
    と、外部に接続される固定端子と、固定端子に接離する
    よう駆動されるコンタクトと、コンタクトを駆動するた
    めにコイルの励磁に応じて鉄芯に吸引離反される接極子
    と、互いに接合される複数のシールド材からなりコンタ
    クトと固定端子との接離部分をシールドする金属製のシ
    ールド部材と、を備え、外部に搭載される搭載面を有
    し、固定端子を搭載面と略同一面上に沿わせる高周波リ
    レーを製造する高周波リレーの製造方法であって、複数
    の前記シールド材をレーザー溶接により接合することを
    特徴とする高周波リレーの製造方法。
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