JP2001344881A - ディスク装置の制御方法およびディスク装置 - Google Patents
ディスク装置の制御方法およびディスク装置Info
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Abstract
の補償制御を好適に行うことができるディスク装置の制
御方法およびディスク装置を提供する。 【解決手段】 2つの加速度センサ1a、1bにより外
乱G1、G2を検出する(S1)。外乱G1、G2が同
符号かどうかを判断し(S2)、異符号の場合は、通常
の外乱補償制御方式に従う(S3)。一方、同符号の場
合は、さらに、外乱G1、G2の差Gsubを算出し(S
4)、差Gsubが閾値A以上かどうかを判断する(S
5)。差Gsubが閾値A以上の場合は、通常の外乱補償
制御方式に従い(S3)、一方、閾値A未満の場合は、
さらに、外乱G1、G2の和Gaddを算出する(S
6)。さらに、外乱G1、G2の和Gaddが閾値B以
上かどうかを判断し(S7)、和Gaddが閾値B未満
の場合は、通常の外乱補償制御方式に従い(S3)、一
方、和Gaddが閾値B以上の場合は、さらに、並進振
動量Pを算出する(S8)。そして、並進振動量Pの大
きさに応じて外乱補償制御方式を変更する(S9)。
Description
載した磁気ディスク装置の制御方法およびディスク装置
に関し、一層詳細には、外乱補償制御方法および外乱補
償制御部に関する。
ィスクに対して情報の記録および再生を行うために磁気
ヘッドの位置決めが行われる。
振動等によって外乱が発生すると磁気ヘッドの位置決め
に大きな影響を生じる。特に、外乱が回転方向の外乱の
ときは、磁気ヘッドの駆動機構としてロータリー型のア
クチュエータを用いたものでは、アクチュエータの機構
上、影響がより大きい。
て、磁気ディスク装置の筐体若しくは回路基板上に加速
度センサを搭載し、外部からの振動や磁気ディスク装置
自体のシーク反力等によって発生する振動を検出し、検
出した情報を用いて外乱が磁気ヘッドの位置決めに与え
る影響を補償する方法が提案されている。
回転外乱という。)の影響を補償する方法として、単一
の加速度センサによって回転外乱の角加速度を直接に検
出する方式のものがあるが、この場合、センサが高価で
ある、応答周波数が低い、あるいはセンサが比較的大型
である等の問題がある。これに対して、上記費用等の観
点から、一軸方向の振動を検出する2つの加速度センサ
を磁気ディスク装置に同一方向に配置し、回転外乱の一
軸方向成分を含む一軸方向の振動成分を検出した2つの
加速度センサの出力を演算処理することにより一軸方向
の外乱とともに回転外乱を求める方式が提案されてい
る。
来例として、例えば、図1、図2に示す磁気ディスク装
置について説明する。
板2の図2中右側端部の2隅に距離L離間して配置され
ている。
は、磁気ヘッド4で読み込まれる。磁気ヘッド4からの
サーボ信号は、再生アンプ5aで増幅した後、サーボ復
調回路5bによって位置情報に復調する。サーボ復調回
路5bからの位置情報は、マイクロコントローラ6に取
り込まれる。
出された外乱情報もマイクロコントローラ6のA/Dコ
ンバータ6aに取り込まれる。
置情報と外乱情報は、メモリ6bに記録されているプロ
グラムを用いてCPU6cによって処理を行い、制御信
号を生成する。
VCMドライバ7に送られ、VCM8を駆動することに
より、外乱を補償した磁気ヘッド4の位置決めを行う。
位:rad/s2)として得られるが、この角加速度ω
は、2つの加速度センサの出力G1、G2(単位:G)
と距離L(単位:m)とから以下の式によって求められ
る。ここで、gは重力加速度9.8(単位:m/s2)
である。
らに図3を参照して説明する。
た外乱情報は、フィルタ9aによって処理されてゲイン
Gnを調整した補償信号Sbとされ、通常のフィードバ
ック制御系のコントローラ9bの出力信号Saから補償
信号Sbを減算することにより、外乱を打ち消す指令値
Sを制御対象9cに与える。
た同一方向、すなわち、並進方向の外乱成分を検出する
2つの加速度センサの検出値の差分から回転外乱を求め
る方式の場合、2つの加速度センサに感度のばらつきが
あると、並進方向の振動成分をキャンセルすることがで
きず、検出値の差分を誤まった回転外乱情報として処理
するため、補償の際に誤差を生じる原因となる。
センサにより検出した回転外乱情報に位相遅れがある
と、これも補償の際に誤差を生じる一因となる。
のであり、加速度センサを搭載したディスク装置の外乱
の補償制御を好適に行うことができるディスク装置の制
御方法およびディスク装置を提供することを目的とす
る。
出する2つの加速度センサの検出値の差分から外乱を求
めて補償する際に、制御系へ悪影響を及ぼすことなく好
適に補償制御することができるディスク装置の制御方法
およびディスク装置を提供することを目的とする。
置の制御方法は、加速度センサを搭載したディスク装置
の制御方法であって、該加速度センサの出力に基づい
て、リードまたはライト動作中におけるヘッドアクチュ
エータの制御量の算出シーケンスを変更することを特徴
とする(請求項1に係る発明)。また、かかる制御方法
を実現するために、本発明に係るディスク装置は、加速
度センサを搭載したディスク装置であって、該加速度セ
ンサの出力に基づいて、リードまたはライト動作中にお
けるヘッドアクチュエータの制御量の算出シーケンスを
変更する補償制御部を備えたことを特徴とする(請求項
5に係る発明)。
の所定の出力レベルにおいて外乱補償制御を行いあるい
は異常な出力レベルにおいて外乱制御を行わない等、加
速度センサの出力に応じて適宜外乱補償の制御方法を変
更することにより、すなわち、リードまたはライト動作
中におけるヘッドアクチュエータの制御量の算出シーケ
ンスを変更することにより、回転方向の外乱をフィード
フォワード補償制御する際に、フィードバック系に悪影
響を及ぼすことが阻止される。
法は、2つの加速度センサを所定距離離間して搭載した
ディスク装置の制御方法であって、該ディスク装置に作
用する外乱の並進方向成分を検出する該2つの加速度セ
ンサの出力に基づいて、リードまたはライト動作中にお
けるヘッドアクチュエータの制御量の算出シーケンスを
変更することを特徴とする(請求項2に係る発明)。
転外乱の回転方向に対応する概念として用いるものであ
り、一軸方向をいう。後述する発明において同一方向の
加速度を検出する加速度センサを併置した場合、この一
軸方向を並進方向と呼ぶ方が発明を理解し易いため、こ
のように定義する。したがって、以下の説明において、
一軸方向と並進方向の文言を使い分けることがあって
も、両者は同義である。この定義より、外乱の並進方向
成分には、一軸方向(並進方向)の外乱と回転外乱の一
軸方向(並進方向)成分の双方を含む。
てロータリー型のアクチュエータを用いた磁気ディスク
装置等において、フィードバック系に悪影響を及ぼすこ
とが好適に阻止される。
法は、該加速度センサの出力の位相を調整して、補償出
力を調整することを特徴とする(請求項3に係る発
明)。
により検出した回転外乱情報に位相遅れがある場合に生
じうるヘッド位置決め補償制御の誤差を回避することが
できる。
記加速度センサの出力の複数の所定周波数成分の位相を
調整するように構成すると(請求項4に係る発明)、外
乱の主要周波数成分である複数の所定周波数成分の位相
を調整することができ、より好適である。
方法およびディスク装置の好適な実施の形態(以下、本
実施の形態例という。)について、加速度センサを備え
た磁気ディスク装置を例にとり、図を参照して、以下に
説明する。なお、本実施の形態例に係る磁気ディスク装
置の基本的な装置構成は図1〜図3に示した従来の磁気
ディスク装置と同じであるため、重複する説明を省略す
る。
ク装置の制御方法および制御装置について、図4の装置
構成図および図5の補償制御手順のフローチャートを参
照して説明する。
スク装置に作用する外乱の並進方向成分を含む加速度セ
ンサ1a、1bの出力に応じて、外乱補償の制御方法、
すなわち、リードまたはライト動作中におけるヘッドア
クチュエータの制御量の算出シーケンスを変更する補償
制御部11を備える。
り外乱G1、G2を検出する(S1)。前記したよう
に、外乱は一軸方向(並進方向)外乱と回転方向外乱の
並進方向成分の双方を含む。
ち、同一方向の加速度であるかどうかを判断する(S
2)。ここで、外乱G1、G2が異符号の場合は、回転
方向外乱が大きいことが明らかなため、通常の外乱補償
制御方式に従う(S3)。すなわち、外乱G1、G2の
差により回転方向外乱を算出し、通常の外乱補償制御を
行う。一方、外乱G1、G2が同符号の場合は、さら
に、外乱(外乱検出値)G 1、G2の差(差分)Gsub
を算出する(S4)。
A以上かどうかを判断する(S5)。ここで、閾値A
は、磁気ディスク装置のマイクロコントローラ6のフィ
ードバック制御系の特性や外乱の振動特性を考慮して、
経験的にあるいは実験的に求めて設定することができ
る。外乱G1、G2の差Gsubが閾値A以上の場合は、
回転方向外乱が大きく、センサの感度ばらつきと併進振
動成分による悪影響を考慮しても、外乱補償制御が有効
に機能するため、通常の外乱補償制御方式に従う(S
3)。一方、外乱G1、G2の差Gsubが閾値A未満の
場合は、さらに、外乱G1、G2の和(加算値)G
addを算出する(S6)。
値B以上かどうかを判断する(S7)。外乱G1、G2
の和Gaddが閾値B未満の場合は、併進方向外乱が小
さくセンサの感度ばらつきによる悪影響が小さいため、
通常の外乱補償制御方式に従う(S3)。一方、外乱G
1、G2の和Gaddが閾値B以上の場合は、さらに、
並進振動量Pを算出する(S8)。ここで、並進振動量
Pは、外乱G1、G2の和Gaddの絶対値から外乱G
1、G2の差Gsubの絶対値を引いた値として定義す
る。この場合、外乱G1、G2の和Gaddの絶対値お
よび外乱G1、G 2の差Gsubの絶対値のそれぞれに重
み付けを行ってもよい。そして、並進振動量Pの大きさ
に応じて外乱補償制御方式を変更する(S9)。すなわ
ち、外乱補償ゲインを調整する。
ップ7(S7)において、外乱G1、G2の和Gadd
に代えて、外乱G1、G2のいずれか一方を用いてもよ
い。
る磁気ディスク装置の制御方法およびディスク装置によ
れば、加速度センサ1a、1bの出力に応じて適宜外乱
補償の制御方法を変更することにより、回転方向の外乱
をフィードフォワード補償制御する際に、フィードバッ
ク系に悪影響を及ぼすことが阻止される。特に、ヘッド
の駆動機構としてロータリー型のアクチュエータを用い
た磁気ディスク装置等において、好適である。
ク装置の制御方法について、図6の補償制御手順のフロ
ーチャートを参照して説明する。
係る磁気ディスク装置の制御方法に従って、2つの加速
度センサ1a、1bにより外乱G1、G2を検出する工
程(S1)から並進振動量Pを算出する工程(S8)ま
でを実施する。
かを判断する(S11)。ここで、並進振動量Pの閾値
αは、その並進振動量Pに基づいて補償制御を行っても
実用的な意味がなく、寧ろ補償制御を行うことがセンサ
の感度ばらつきによる回転外乱の誤検出により制御系に
悪影響を与えると考えられる限界値として、実験等によ
って適宜設定することができる。
は、外乱補償ゲインの値を変更することなく、通常の外
乱制御方式に従う(図5中S3参照)。一方、並進振動
量Pが閾値α以上の場合は、外乱補償ゲインの値を変更
し(S12)、外乱補償量Sbを求め(S13)、制御
量Saに外乱補償量Sbを加算して制御量Sを求め(S
14)、制御量Sにより制御対象9cを目標位置に移動
する(S15)。
る磁気ディスク装置の制御方法によれば、上記した本実
施の形態の第1の例に係る磁気ディスク装置と同様の効
果を得ることができる。
ク装置の制御方法について、図7の補償制御手順のフロ
ーチャートを参照して説明する。
係る磁気ディスク装置の制御方法に従って、2つの加速
度センサ1a、1bにより外乱G1、G2を検出する工
程(S1)から並進振動量Pを算出する工程(S8)ま
でを実施する。
かを判断する(S21)。ここで、並進振動量Pの閾値
βは、磁気ディスク装置のマイクロコントローラ6のフ
ィードバック制御系の特性を考慮し、また、振動特性を
考慮し、センサの感度ばらつきによる回転外乱の誤検出
により、並進振動量Pに基づいて補償制御を行うことが
制御系へ悪影響を及ぼすと考えられる限界値として、実
験等によって適宜設定することができる。
は、外乱補償を行うことなく(S22)、すなわち、外
乱を打ち消す指令値Sは制御量コントローラ9bの出力
信号Saと等価として、制御量Sにより制御対象9cを
目標位置に移動する(S25)(図3参照)。一方、並
進振動量Pが閾値β未満の場合は、上記した本実施の形
態の第2の例のステップ13〜15と同様に、外乱補償
ゲインの値を変更した後、外乱補償量Sbを求め(S2
3)、制御量Saに外乱補償量Sbを加算して制御量S
を求め(S24)、制御量Sにより制御対象9cを目標
位置に移動する(S25)。
る磁気ディスク装置の制御方法によれば、上記した本実
施の形態の第1の例に係る磁気ディスク装置と同様の効
果を得ることができる。
ク装置の制御方法について、図8の補償制御手順のフロ
チャートを参照して説明する。
ク装置の制御方法は、上記本実施の形態の第3の例に係
る磁気ディスク装置の制御方法に関連し、並進振動量P
が閾値(スライスレベル)β以上かどうかを判断し(S
21)、並進振動量Pが閾値β以上の場合に、磁気ディ
スク3へのデータの書き込みを停止する(S26)。こ
れにより、既に書き込みされているデータを保護するこ
とができる。
ク装置の制御方法について、図9の補償制御手順のフロ
ーチャートを参照して説明する。
出力である外乱G1、G2をサンプリングする毎にデク
リメントされるタイマに対して初期値Tncをセット
し、タイマ値Tが>0の間は外乱補償を行わないように
する。ここで、初期値Tncは、例えば、初期値Tnc
の時間内の並進振動量Pが大きいときに、初期値Tnc
の時間内に外乱補償を行うことがセンサの感度ばらつき
による回転外乱の誤検出により、かえって制御系への悪
影響を及ぼすと考えられる限界値を実験等により求めて
設定することができる。
a、1bにより外乱G1、G2を検出する(S1)。
を判断する(S31)。
タイマ値Tのデクリメントが行われ(S32 T=T−
1)、外乱補償は行わなわず(S33)、制御量Sによ
り制御対象9cを目標位置に移動する(S34)。一
方、タイマ値Tが0の場合は、並進振動量Pを算出し
(S35)、上記本実施の形態の第5の例のステップ2
1と同様の考え方で、並進振動量Pが閾値β以上かどう
かを判断する(S36)。
は、タイマ値Tを初期値Tncにセットし(S37)、
外乱補償は行わなわず(S33)、制御量Sにより制御
対象9cを目標位置に移動する(S34)。一方、並進
振動量Pが閾値β未満の場合は、外乱補償量Sbを求め
(S38)、制御量Saに外乱補償量Sbを加算して制
御量Sを求め(S39)、制御量Sにより制御対象9c
を目標位置に移動する(S34)。
る磁気ディスク装置の制御方法によれば、稼動中のディ
スク装置の並進振動量が閾値に近い場合に、外乱補償の
ON/OFFが頻繁に起こることによる制御系への悪影
響を回避することができる。本実施の形態の第6の例に
係る磁気ディスク装置の制御方法について、図10の補
償制御手順のフローチャートを参照して説明する。こ
の、第6の例は、上記した第5の例の手順を一部変更
し、所定時間(初期値)Tnc内に並進振動量Pが再度
閾値β以上になったとき、外乱の補償制御を行わない状
態を再度所定時間Tncの間継続するものである。
例と同様の手順で、並進振動量Pを算出し(S8)、並
進振動量Pが閾値β以上かどうかを判断する(S4
3)。
マ値Tを初期値Tncにセットし(S44)、外乱補償
は行わなわず(S45)、制御量Sにより制御対象9c
を目標位置に移動する(S50)。そして、次の出力サ
ンプリングの際に、並進振動量Pが引き続き閾値β以上
であれば(S43)、タイマ値Tのデクリメントが行わ
れることなく、再度タイマ値Tを初期値Tncにセット
する(S44)。これにより、並進振動量Pが閾値β以
上の状態が継続する限り、外乱補償を行わない状態が継
続する。
は、タイマ値Tが0を超えるかどうかを判断する(S4
6)。そして、タイマ値Tが0を超える場合は、タイマ
値Tのデクリメントが行われ(S47 T=T−1)、
外乱補償は行わない(S45)。これに対して、タイマ
値Tが0の場合は、外乱補償量Sbを求め(S48)、
制御量Saに外乱補償量Sbを加算して制御量Sを求め
(S49)、制御量Sにより制御対象9cを目標位置に
移動する(S50)。
る磁気ディスク装置の制御方法によれば、並進振動量が
閾値に近い状態が所定時間を超える場合においても上記
本実施の形態の第5の例に係る磁気ディスク装置の制御
方法の効果を得ることができる。
ク装置の制御方法およびディスク装置について、図1
1、図12を参照して説明する。なお、本実施の形態の
第7の例を含め、以下に説明する実施例は、補償制御の
ための補償制御部に設けるフイルタについてのものであ
る。
償制御のための補償制御部18には、加速度センサの共
振点を除去するための高域除去フィルタや加速度センサ
1a、1bの出力を増幅する際に直流成分を除去するた
めの低域除去フィルタ等のアナログフィルタ20と、演
算回路22と、増幅した補償制御信号を得るための増幅
回路24が設けられる。
に、位相進み補償フィルタがディジタルフィルタ26と
して設けられている。
6を除いたアナログフィルタ20、演算回路22、増幅
回路24等のみで構成される場合、これらの回路特性に
起因して、得られる外乱補償値の位相が外乱の位相とず
れることが起こり得る。この位相のずれは、結果とし
て、外乱補償効果の減少を招く。
12のゲイン図に示す。図12中、Aは加速度センサに
よる補償制御を行わないケースであり、Bはディジタル
フィルタを設けずに補償制御を行ったケースであり、C
はディジタルフィルタ26を設けて補償制御を行ったケ
ースである。Aに比べてBでは、位相遅れのない200
Hzの周波数附近では大きな補償効果が得られている
が、200Hzより低い周波数領域では低域除去フィル
タによる位相進みにより、また、200Hzより高い周
波数領域では高域除去フィルタや演算時間遅れに起因す
る位相遅れによって、いずれも補償効果が減少してい
る。これらに対して、Cでは、位相進み補償フィルタの
作用で外乱補償値の位相と外乱の位相とが一致する周波
数が600Hzに移動し、この周波数において大きな外
乱補償効果が得られている。なお、図12中、Dについ
ては後述する。
ィジタルフィルタ26のフィルタ設計方法について、図
13のフィルタ設計手順のフローチャートに従って説明
する。
61)。図12中Cの場合、補償対象周波数は600H
zである。
Δωを計算し(S62)、さらに、対象周波数fcにお
ける位相遅れΔωを補償するフィルタを設計する(S6
3)。この場合、対象周波数fcを中心周波数とする位
相進み補償フィルタの伝達関数F(s)は、以下の式で
記述できる。
+2πfc√γ) 上式においてγの値を変化させることにより、周波数f
cにおける位相進み量を調整することができる。この位
相補償フィルタによるゲイン変動に対し、外乱補償ゲイ
ンを調整する。そして、シミュレーションによる評価を
行い(S66)、その結果を判断する(S67)。
シミュレーションモデルを調整する(S65)。一方、
結果が良ければ、実機評価を行い(S68)、その結果
を判断する(S69)。
調整し、シミュレーションモデルを調整する(S6
5)。一方、結果が良ければ、フィルター設計は終了す
る。
ク装置の制御方法について、図14を参照して説明す
る。この制御方法は、上記本実施の形態の第7の例に係
る磁気ディスク装置の制御方法、すなわち、図12中C
のケースのフィルタ設計に関連して、図11のディジタ
ルフィルタ26に位相進み補償フィルタを高次に設け、
複数の補償対象周波数fi(i=1、2…n)につい
て、位相とともにゲインを調整するものである。
償対象周波数を決定する(S81)。
する補償値のゲインずれΔGi、位相遅れΔωiを計算
し(S82)、さらに、対象周波数fiにおけるゲイン
が−ΔGi、位相進みがΔωiとなるフィルタを設計す
る(S83)。
4)、不安定であれば、対象周波数fiを調整し、シミ
ュレーションモデルを調整し(S85)、対象周波数f
iにおけるゲインずれΔGi、位相遅れΔωiを再計算
する(S82)。一方、フィルタが安定であれば、制御
効果を検証する(S86)。
シミュレーションモデルを調整する(S85)。一方、
結果が良ければ、フィルター設計は終了する。
高次に設けた図12中Dのケースでは、約200Hzと
約500Hzの2つの周波数において大きな外乱補償効
果が得られている。
ク装置の制御方法およびディスク装置について、図15
の回路構成図に従って説明する。
は、位相補償フィルタ(ディジタルフィルタ)32とと
もに、位相補償フィルタ32の前段にノッチフィルタ3
4が設けられ、さらにノッチフィルタ34と位相補償フ
ィルタ32との間に帯域制限フィルタ36が設けられて
いる。ノッチフィルタ34により加速度センサの共振周
波数成分を除去し、帯域制限フィルタ36によりノイズ
を除去する。
ィスク装置の制御方法によれば、加速度センサの共振に
よる外乱の誤検出を抑制し、補償制御への悪影響を低減
することができる。
様が考えられる。
記ディスク装置のディスク面に略平行な並進方向成分を
検出するように配置し、該2つの加速度センサの出力の
和および出力の差をそれぞれ算出し、該出力の和および
出力の差のそれぞれの値に基づいて補償ゲインを調整す
ることを特徴とするディスク装置の制御方法。
出される前記並進方向成分の前記出力の和の絶対値およ
び前記出力の差の絶対値の差に基づいて求めた並進振動
量が閾値以上のときには、外乱の補償制御を行わないこ
とを特徴とする付記1記載のディスク装置の制御方法。
上なったとき、外乱の補償制御を行わない状態を所定時
間継続することを特徴とする付記2記載のディスク装置
の制御方法。
動量が再度前記閾値以上なったとき、外乱の補償制御を
行わない状態を再度所定時間継続することを特徴とする
付記3記載のディスク装置の制御方法。
出される前記並進方向成分の前記出力の和の絶対値およ
び前記出力の差の絶対値の差に基づいて求めた並進振動
量が閾値以上のときには、データの書き込みを停止する
ことを特徴とする付記1記載のディスク装置の制御方
法。
定周波数成分の位相およびゲインを調整することを特徴
とするディスク装置の制御方法。
相を調整するに先立ち、該加速度センサの共振周波数成
分を除去することを特徴とするディスク装置の制御方
法。
補償フィルタを有することを特徴とするディスク装置。
進み補償フィルタの前段にノッチフィルタをさらに有す
ることを特徴とする付記8記載のディスク装置。
によれば、加速度センサの出力に基づいて、リードまた
はライト動作中におけるヘッドアクチュエータの制御量
の算出シーケンスを変更し、また、請求項5に係るディ
スク装置によれば、加速度センサの出力に基づいて、リ
ードまたはライト動作中におけるヘッドアクチュエータ
の制御量の算出シーケンを変更する補償制御部を備えた
ため、加速度センサの所定の出力レベルにおいて外乱補
償制御を行いあるいは異常な出力レベルにおいて外乱制
御を行わない等、加速度センサの出力に応じて適宜外乱
補償の制御方法を変更することにより、回転方向の外乱
をフィードフォワード補償制御する際に、フィードバッ
ク系に悪影響を及ぼすことが阻止される。
方法によれば、2つの加速度センサを所定距離離間して
搭載し、この2つの加速度センサの出力に基づいて、リ
ードまたはライト動作中におけるヘッドアクチュエータ
の制御量の算出シーケンスを変更するため、特に、ヘッ
ドの駆動機構としてロータリー型のアクチュエータを用
いた磁気ディスク装置等において、フィードバック系に
悪影響を及ぼすことが好適に阻止される。
方法によれば、加速度センサの出力の位相を調整して、
補償出力を調整するため、加速度センサにより検出した
回転外乱情報に位相遅れがある場合に生じうるヘッド位
置決め補償制御の誤差を回避することができる。
方法によれば、加速度センサの出力の複数の所定周波数
成分の位相を調整するように構成するため、外乱の主要
周波数成分である複数の所定周波数成分の位相を調整す
ることができ、より好適である。
置について、一部破断省略して示した回路基板の平面図
である。
置の動作を説明するための図である。
置の動作を説明するための回路構成図である。
ディスク装置の動作を説明するための図である。
した磁気ディスク装置の補償制御手順を示すフローチャ
ートである。
した磁気ディスク装置の補償制御手順を示すフローチャ
ートである。
した磁気ディスク装置の補償制御手順を示すフローチャ
ートである。
した磁気ディスク装置の補償制御手順を示すフローチャ
ートである。
した磁気ディスク装置の補償制御手順を示すフローチャ
ートである。
載した磁気ディスク装置の補償制御手順を示すフローチ
ャートである。
載した磁気ディスク装置の補償制御部を説明するための
図である。
気ディスク装置の加速度センサの出力のゲイン図であ
る。
順を示すフローチャートである。
載した磁気ディスク装置の補償制御機部を説明するため
の図である。
載した磁気ディスク装置の補償制御機部を説明するため
の図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 加速度センサを搭載したディスク装置の
制御方法であって、 該加速度センサの出力に基づいて、リードまたはライト
動作中におけるヘッドアクチュエータの制御量の算出シ
ーケンスを変更することを特徴とするディスク装置の制
御方法。 - 【請求項2】 2つの加速度センサを所定距離離間して
搭載したディスク装置の制御方法であって、 該ディスク装置に作用する外乱の並進方向成分を検出す
る該2つの加速度センサの出力に基づいて、リードまた
はライト動作中におけるヘッドアクチュエータの制御量
の算出シーケンスを変更することを特徴とするディスク
装置の制御方法。 - 【請求項3】 加速度センサを搭載したディスク装置の
制御方法であって、 該加速度センサの出力の位相を調整して、補償出力を調
整することを特徴とするディスク装置の制御方法。 - 【請求項4】 前記加速度センサの出力の複数の所定周
波数成分の位相を調整することを特徴とする請求項3記
載のディスク装置の制御方法。 - 【請求項5】 加速度センサを搭載したディスク装置で
あって、 該加速度センサの出力に基づいて、リードまたはライト
動作中におけるヘッドアクチュエータの制御量の算出シ
ーケンスを変更する補償制御部を備えたことを特徴とす
るディスク装置。
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