JP2001343964A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2001343964A JP2000165686A JP2000165686A JP2001343964A JP 2001343964 A JP2001343964 A JP 2001343964A JP 2000165686 A JP2000165686 A JP 2000165686A JP 2000165686 A JP2000165686 A JP 2000165686A JP 2001343964 A JP2001343964 A JP 2001343964A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力同期信号が乱れても重畳される他の映像
(OSD情報)が乱れない画像表示装置を得る。また、
入力映像信号の1水平期間当たりのドットクロック数と
表示手段の1水平期間当たりのドットクロック数が異な
る場合であっても、美しい映像を表示できる画像表示装
置を得る。 【解決手段】 入力映像信号4をデジタル画像情報とし
て一旦、記憶手段15に記憶させ、その後、入力同期信
号5V,5Hから独立して発生させた第2クロック9C
を用いて信号処理手段7により映像信号17を読み出
す。そして、映像信号18を表示手段1に入力し、第2
クロック9Cに基づいて生成された同期信号13V,1
3Hを用いて表示手段1において映像を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、映像信号および
同期信号が入力されることにより映像を表示する、車載
用ディスプレイやパソコン端末用ディスプレイ等の画像
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図34に従来の画像表示装置のブロック
図の一例を示す。図34において、この画像表示装置
は、液晶ディスプレイやCRT等の表示手段1と、PL
L(Phase Locked Loop)回路等で構成されるクロック
生成手段2と、OSD(On ScreenDisplay)情報を発生
させるOSD発生手段3とを備えている。なお、ここで
いうOSD情報とは、例えば、テレビ放送チャネルの表
示や音量の表示、画面輝度調整メニューの表示などの文
字情報や、さらには、ナビゲーションマップやインター
ネット画面等の画像情報のことであって、入力映像信号
4に重畳して表示手段1に表示される映像情報全般のこ
とを指す。
【0003】表示手段1は、クロック生成手段2におい
て入力水平同期信号5Hに基づいて生成されたクロック
2Cと、入力映像信号4の同期信号である入力水平同期
信号5Hおよび入力垂直同期信号5Vとを用いてアナロ
グ信号である入力映像信号4をデジタル信号に変換し、
その後、コントラスト調整や輝度調整等の信号処理を行
った上で映像を表示する。また、クロック生成手段2
は、変換後の1水平期間中のデジタル信号のドット発生
の基準タイミングとなるドットクロックたるクロック2
Cを、入力水平同期信号5Hと同期するように生成す
る。
【0004】また、OSD発生手段3は、クロック2
C、入力水平同期信号5Hおよび入力垂直同期信号5V
を用いてOSD情報6を発生させる。OSD発生手段3
から出力されたOSD情報6は、表示手段1において電
気的な高速スイッチングが行われて入力映像信号4と重
畳される。そして重畳後の信号は、表示手段1において
クロック2Cによりサンプリングされ、入力水平同期信
号5H、入力垂直同期信号5Vを用いて映像として表示
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の画
像表示装置では、入力水平同期信号5Hを用いてクロッ
ク生成手段2により生成したクロック2Cを基準として
OSD情報6を発生している。そのため、入力映像信号
4が例えばテレビ放送である場合、受信状況の悪化で放
送電波が弱電界状態となり入力水平同期信号5Hおよび
入力垂直同期信号5Vが乱れると、OSD情報6も乱れ
てしまうという問題がある。このような問題は、特に車
載用ディスプレイのように移動体中に設置された画像表
示装置において発生しやすい。
【0006】また、入力映像信号4がパソコンからの出
力画像等のように弱電界状態となりにくい信号であっ
て、OSD情報6の乱れの可能性が少ない場合であって
も、以下のような問題がある。すなわち、アナログ信号
たる入力映像信号4の取得源がパソコン出力等のデジタ
ル画像である場合、そのデジタル画像の1水平期間当た
りのドットクロック数と、表示手段1の1水平期間当た
りのドットクロック数とが異なる場合がある。
【0007】すると、例えば1水平期間当たり300ド
ットの入力映像信号4を例えば1水平期間当たり600
ドットで表示する場合などのように、入力映像信号4の
各ドットの画像信号の強度をそのまま表示手段1の表示
映像中のドットに反映することができる(すなわち、上
記の場合であれば表示手段1の隣接するドット2個分の
画像信号の強度を入力映像信号4のドット1個分の画像
信号の強度に対応させる)場合もあれば、一方で、例え
ば1水平期間当たり600ドットの入力映像信号4を例
えば1水平期間当たり500ドットで表示する場合など
のように、入力映像信号4の各ドットの画像信号の強度
をそのまま表示手段1の表示映像中のドットに反映する
ことができない場合もある。
【0008】すなわち、後者のような場合においては、
入力映像信号4中の各ドットのうちサンプリングされな
いドットが存在したり、あるいは、表示手段1における
サンプリング位置の採り方によっては、表示手段1の表
示映像中に、入力映像信号4のドットの画像信号の強度
をそのまま反映したドットと、入力映像信号4のうち隣
接ドット間の信号変化部分をサンプリングしてしまうド
ットとが混在することがある。
【0009】このように、サンプリングされないドット
が存在すると入力映像信号4を正確に映像化することは
できず、また、隣接ドット間の信号変化部分をサンプリ
ングしたドットにおいては、その信号値が不安定となっ
てしまうため、入力映像信号4が表示手段1において表
示されたときに、映像にモアレや滲みが見られる場合が
ある。
【0010】そこで、この発明の課題は、入力映像信号
の入力同期信号が乱れても重畳される他の映像が乱れな
い画像表示装置を得ること、および、入力映像信号の1
水平期間当たりのドットクロック数と表示手段の1水平
期間当たりのドットクロック数とが異なる場合であって
も、美しい映像を表示できる画像表示装置を得ることに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、映像信号および前記映像信号の同期信号が入力され
る画像表示装置であって、前記同期信号を用いて第1ク
ロックを生成する第1クロック生成手段と、前記第1ク
ロックを用いて前記映像信号をサンプリングするサンプ
リング手段と、前記サンプリング手段によってサンプリ
ングされた前記映像信号を記憶する記憶手段と、第2ク
ロックを生成する第2クロック生成手段と、前記第2ク
ロックを用いて前記記憶手段から前記映像信号を読み出
す信号処理手段と、前記第2クロックを用いて新たな同
期信号を発生する同期信号発生手段と、前記新たな同期
信号を用いて前記信号処理手段が読み出した映像信号を
表示する表示手段とを備える画像表示装置である。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像表示装置であって、前記第2クロックを基準にし
て生成した新たな映像信号を前記入力された映像信号に
重畳する画像表示装置である。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の画像表示装置であって、前記入力され
た同期信号のうちの垂直同期信号をも用いて前記新たな
同期信号のうちの垂直同期信号を生成する画像表示装置
である。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の画像表示装置であって、前期記憶手段は、前期表示手
段が表示する1ラインのドット数の2以上の整数倍の記
憶容量を有する画像表示装置である。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の画像表示装置であって、前記信号処理手段は、サンプ
リングされた前記映像信号が前記記憶手段に書き込まれ
る時点よりも遅れて前記記憶手段から前記映像信号を読
み出す画像表示装置である。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の画像表示装置であって、前記信号処理手段が前記映像
信号を読み出す際の、サンプリングされた前記映像信号
の書き込み時点からの遅延量は、サンプリングされた前
記映像信号の書き込みタイミングが、その前後の前記信
号処理手段の読み出しタイミングの採り得る範囲の間隙
の中間に位置するように決定される画像表示装置であ
る。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の画像表示装置であって、記憶手段への書き込み速度と
記憶手段からの読み出し速度とが異なる画像表示装置で
ある。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の画像表示装置であって、入力された前
記同期信号は複合同期信号であって、前記複合同期信号
のダウンエッジおよびアップエッジを検出し、検出時に
パルスを生成して、前記パルスの生成から所定の期間パ
ルス生成を防ぐマスクをかけることで前記ダウンエッジ
およびアップエッジのうち前縁に位置するものを水平同
期信号として取り出す画像表示装置である。
【0019】請求項9に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の画像表示装置であって、入力された前
記同期信号のパルスから所定の期間パルス生成を防ぐ第
1マスクをかけ、第1マスク解除後に一定期間、前記同
期信号の新たなパルスが入力されなければ欠落補償パル
スを生成し、欠落補償パルスからさらに所定の期間パル
ス生成を防ぐ第2マスクをかけ、前記同期信号のパルス
の周期からその安定性を所定の基準に基づいて判別し、
不安定から安定となったとき、一時的に前記第2マスク
を解除する画像表示装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>本実施の形態に
かかる画像表示装置は、入力映像信号をデジタル情報と
して一旦、記憶手段に書き込み、その後、入力同期信号
から独立して発生させたクロックを用いて表示手段に映
像を表示させる画像表示装置である。このような構成と
することにより、入力映像信号の入力同期信号が乱れて
も重畳される他の映像が乱れず、また、入力映像信号の
1水平期間当たりのドットクロック数と表示手段の1水
平期間当たりのドットクロック数とが異なる場合であっ
ても、美しい映像を表示できる画像表示装置を得ること
ができる。本実施の形態にかかる画像表示装置について
以下に詳説する。
【0021】図1は本実施の形態にかかる画像表示装置
を示す図である。なお、図1では、図34に示した従来
の画像表示装置と同様の機能を有する要素については同
一符号を付している。すなわち、図1において本実施の
形態にかかる画像表示装置は、表示手段1、第3クロッ
ク生成手段2およびOSD発生手段3を有しており、そ
れぞれの要素は、従来のものと同一の機能を有してい
る。
【0022】また、本実施の形態にかかる画像表示装置
はさらに、入力映像信号4、入力水平同期信号5Hおよ
び入力垂直同期信号5Vのサンプリングを行うサンプリ
ング手段8と、入力水平同期信号5Hを用いずに第2ク
ロック9Cを生成する第2クロック生成手段9と、入力
水平同期信号5Hに同期した第1クロック11Cを生成
する第1クロック生成手段11と、サンプリング結果を
記憶する記憶手段15と、記憶手段15に書き込まれた
映像信号を読み出して各種の信号処理を行い、アナログ
信号の映像信号18に変換して出力する信号処理手段7
と、表示手段1およびOSD発生手段3において用いら
れる垂直同期信号13Vおよび水平同期信号13Hを発
生する同期信号発生手段10とをさらに備えている。
【0023】なお、サンプリング手段8には第1クロッ
ク11Cが入力され、このクロックを基準タイミングと
して用いて入力映像信号4、入力水平同期信号5Hおよ
び入力垂直同期信号5Vのサンプリングが行われる。そ
して、そのサンプリング結果がデジタル画像データであ
る映像信号16として出力される。なお、入力垂直同期
信号5Vのサンプリング結果は、サンプリング垂直同期
信号12Vとしてさらに出力される。このサンプリング
垂直同期信号12Vは、入力同期信号5Vとほぼ同様の
波形であるが、サンプリング手段8においてサンプリン
グがなされることで入力垂直同期信号5Vの波形中の鈍
りが解消されている。
【0024】また、信号処理手段7は、コントラスト調
整や輝度調整等の信号処理を行う。そのため、信号処理
手段7には同期信号発生手段10から出力される水平同
期信号13Hおよび垂直同期信号13Vと第2クロック
9Cとが入力されて、これらの各信号を用いて記憶手段
15からの映像信号17の読み出しが行われる。なお、
信号処理手段7にはOSD情報6も入力される。
【0025】また、記憶手段15においては、サンプリ
ング手段8から出力される映像信号16のデジタル画像
データを記憶するため、ラインメモリ等のメモリ回路が
設けられている。
【0026】また、同期信号発生手段10には、サンプ
リング垂直同期信号12Vと第2クロック9Cとが入力
される。そして、サンプリング垂直同期信号12Vおよ
び第2クロック9Cに基づいて垂直同期信号13Vおよ
び水平同期信号13Hが生成される。なお、垂直同期信
号13Vの1垂直期間および水平同期信号13Hの1水
平期間は、それぞれ入力垂直同期信号5Vの1垂直期間
および入力同期信号5Hの1水平期間にほぼ等しくなる
よう同期信号発生手段10において制御される。そし
て、生成された垂直同期信号13Vおよび水平同期信号
13Hは、OSD発生手段3および表示手段1に入力さ
れる。
【0027】なお、OSD発生手段3には、垂直同期信
号13Vおよび水平同期信号13Hとともに、第2クロ
ック9Cも入力される。また、水平同期信号13Hは第
3クロック生成手段2にも入力される。第3クロック生
成手段2において第3クロック2Cは水平同期信号13
Hに基づいて生成される。
【0028】また、図2は、図1における第2クロック
生成手段9の構成例を表したものである。第2クロック
生成手段9は、一定周期で第2クロック9Cを出力でき
る回路であればよく、そのような回路として例えばPL
L回路が存在する。図2では、第2クロック生成手段9
としてPLL回路を採用しており、第2クロック生成手
段9は、パルス状の基準信号を出力する発振器29、1
/N分周器30、位相比較器31、VCO(Voltage Co
ntrolled Oscillator)32、1/M分周器33および
フィルタ34を備えている。
【0029】このPLL回路においては、1/N分周器
30が発振器29からの基準信号の周波数をN分の1に
分周して位相比較器31に出力する。そして、1/M分
周器33もVCO32で発生したパルス列clkの周波
数をM分の1に分周して位相比較器31に出力する。位
相比較器31においては、両信号の位相を比較してその
位相差に応じて比較結果の電圧信号を出力する。そし
て、その比較結果の電圧信号がフィルタ34により平滑
化されてVCO32の制御信号となり、VCOで発生さ
れるパルス列clkの発振周波数を変化させ、また、パ
ルス列clkの位相を基準信号の位相に自動的に合わせ
る。よって、分周比M,Nの値並びに基準信号の位相お
よび周波数を適切に調節することで、任意のパルス列c
lkを第2クロック9Cとして採用することができる。
【0030】そこで、第2クロック生成手段9において
は、表示手段1の1水平期間当たりのドットクロック数
に合わせて第2クロック9Cを生成するようにしてお
く。このように、第2クロック9Cを、入力水平同期信
号5Hから独立して生成し、表示手段1の1水平期間当
たりのドットクロック数に合わせておけば、入力同期信
号5H,5Vに乱れが生じたとしても、第2クロック9
Cにより安定した水平同期信号13Hおよび垂直同期信
号13Vを生成することができる。よって、OSD発生
手段3においては、安定した水平同期信号13Hおよび
垂直同期信号13Vを用いてOSD情報6を発生させる
ことができる。また、表示手段1において安定してOS
D情報6の映像を表示することができる。よって、入力
同期信号5H,5Vが乱れた場合であっても、入力映像
信号4に重畳されるOSD情報6の映像が乱れることは
ない。
【0031】なお、第1クロック生成手段11および第
3クロック生成手段2についても、第2クロック生成手
段9と同様のPLL回路で構成すればよい。ただしその
場合、第1クロック生成手段11については発振器29
からの基準信号の代わりに入力水平同期信号5Hが1/
N分周器30に入力され、第3クロック生成手段2につ
いては発振器29からの基準信号の代わりに水平同期信
号13Hが1/N分周器30に入力されることになる。
そして、各々の場合のパルス列clkが、第1クロック
11C、第3クロック2Cとなる。
【0032】上記構成の画像表示装置の動作を説明す
る。まず、サンプリング手段8は、第1クロック11C
をサンプリングクロックとして用いつつ、入力映像信号
4、入力水平同期信号5Hおよび入力垂直同期信号5V
をサンプリングする。
【0033】なお、入力映像信号4の取得源がデジタル
画像である場合には、そのデジタル画像の1水平期間当
たりのドットクロック数の情報を予め第1クロック生成
手段11に与えておき、第1クロック生成手段11がそ
のドットクロック数に合わせて第1クロック11Cを生
成するようにしておく。具体的には、上記のように第1
クロック生成手段11をPLL回路を用いて構成する場
合には、分周比M,Nの値を適当に調節することによ
り、そのデジタル画像の1水平期間当たりのドットクロ
ック数に合わせて第1クロック11Cを生成する。
【0034】また、入力映像信号4の取得源がテレビ放
送等のアナログ画像である場合には、第1クロック11
Cのクロック数を適当に(例えば表示手段1の1水平期
間当たりのドットクロック数に)設定しておけばよい。
【0035】そして、入力映像信号4、入力垂直同期信
号5Vおよび入力水平同期信号5Hのサンプリング結果
は映像信号16として出力され、第1クロック11C、
入力垂直同期信号5Vおよび入力水平同期信号5Hを用
いてサンプリング手段8で生成された書き込みタイミン
グ制御信号14Wに基づいて記憶手段15に書き込まれ
る。
【0036】そして、信号処理手段7において、コント
ラスト調整や輝度調整等の信号処理が行われる。その
後、信号処理手段7においては、映像信号17のデジタ
ル/アナログ変換が行われ、OSD情報6が映像信号1
7に重畳されて映像信号18として出力される。
【0037】そして、表示手段1は、第3クロック2
C、水平同期信号13Hおよび垂直同期信号13Vに基
づいて映像信号18をサンプリングして表示する。
【0038】なお、映像信号17の読み出しは、第2ク
ロック9C、水平同期信号13Hおよび垂直同期信号1
3Vを用いて信号処理手段7で生成された読み出しタイ
ミング制御信号14Rに基づいて行われる。
【0039】ここで、アナログ信号たる入力映像信号4
の取得源がデジタル画像であり、そのデジタル画像の1
水平期間当たりのドットクロック数と表示手段1の1水
平期間当たりのドットクロック数とが異なる場合には、
信号処理手段7においてさらに、画素数変換動作が行わ
れつつ映像信号17の読み出しが行われる。
【0040】ここでいう画素数変換動作とは、記憶手段
15に書き込まれたデジタル画像データを、記憶時のド
ット数とは異なるドット数で読み取る動作のことを指
す。
【0041】画素数変換動作の一例として、例えば1水
平期間当たり600ドットで記憶されたデジタル画像デ
ータを例えば1水平期間当たり500ドットで読み出す
場合がある。このように600ドット分の映像を500
ドット分の映像に変換すると、記憶されたデジタル画像
データの強度をそのまま読み出すことができるドットも
あれば、読み出し部分がデジタル画像データのうち隣接
する複数ドットにまたがってしまうドットもある。そこ
で、後者のようなドットについては、デジタル画像デー
タのうちまたがってしまう複数ドットの各信号強度の平
均値を割り出して、その値を読み出すのである。このよ
うな動作は、信号処理手段7を用いて容易に実現するこ
とができる。
【0042】このようにすれば、記憶手段15に記憶さ
れたデジタル画像データの全ドットの信号強度の情報を
活かすことができ、従来の技術のようにサンプリングさ
れないドットが存在する場合に比べ、入力映像信号4を
より正確に映像化することができる。また、信号処理手
段7が映像信号17を読み取る段階で、表示手段1の1
水平期間当たりのドットクロック数に合わせた第2クロ
ック9Cを用いているため、表示手段1が映像信号18
をサンプリングするときに、記憶手段15に記憶された
デジタル画像データの隣接ドット間の信号変化部分をサ
ンプリングしてしまうことはない。よって、入力映像信
号4が表示手段1において表示されたときに、映像にモ
アレや滲みを発生させない。
【0043】また、画素数変換動作の他の一例として、
記憶手段15に記憶されたデジタル画像データのうち一
部を読み取る場合もある。例えば1水平期間当たり60
0ドットで記憶されたデジタル画像データのうち、例え
ば480ドット分が映像の表示される部分であり、残り
の120ドット分には黒映像が記憶されている場合であ
って、表示手段1において1水平期間当たり500ドッ
トで読み出すときには、映像表示部分である480ドッ
ト分をそのまま抜き出し、20ドット分を黒映像部分と
する場合である。このような動作も、信号処理手段7を
用いて容易に実現することができる。この場合も、入力
映像信号4をより正確に映像化することができ、また、
映像にモアレや滲みを発生させない。
【0044】以上に示したように、本実施の形態に係る
画像表示装置を用いれば、第2クロック9Cは、入力水
平同期信号5Hから独立して生成されるので、入力同期
信号5H,5Vに乱れが生じたとしても、第2クロック
9Cにより安定した水平同期信号13Hおよび垂直同期
信号13Vを生成することができる。そして、それらの
同期信号を用いて、OSD情報6が発生され、かつ、表
示手段1が映像を表示するので、入力同期信号5H,5
Vが乱れた場合であっても、入力映像信号4に重畳され
るOSD情報6の映像が乱れることはない。
【0045】また、入力映像信号4が一旦、記憶手段1
5に記憶され、入力同期信号4から独立して表示手段1
の1水平期間あたりのドットクロック数に合わせて発生
させた第2クロック9Cを用いて、信号処理手段7が画
素数変換動作を行いつつ映像信号17の読み出しを行う
ので、入力映像信号4の1水平期間当たりのドットクロ
ック数と表示手段1の1水平期間当たりのドットクロッ
ク数とが異なる場合であっても、美しい映像を表示でき
る。
【0046】<実施の形態2>本実施の形態にかかる画
像表示装置は、実施の形態1にかかる画像表示装置の変
形例である。具体的には、図3に示すように、実施の形
態1にかかる画像表示装置からOSD発生手段3を除去
したものである。
【0047】このように、OSD発生手段3が存在しな
い場合には、実施の形態1にかかる画像表示装置の有す
る効果のうち、入力映像信号4の1水平期間当たりのド
ットクロック数と表示手段1の1水平期間当たりのドッ
トクロック数とが異なる場合に美しい映像を表示でき
る、という効果が作用する。
【0048】<実施の形態3>本実施の形態にかかる画
像表示装置は、実施の形態2にかかる画像表示装置の変
形例である。具体的には、図4に示すように、実施の形
態2にかかる画像表示装置からさらに第3クロック生成
手段2を除去し、表示手段1には第3クロック2Cの代
わりに第2クロック生成手段9の出力である第2クロッ
ク9Cを入力したものである。
【0049】実施の形態1において、第3クロック2C
は水平同期信号13Hに基づいて生成されていた。しか
し、水平同期信号13Hは、第2クロック9Cに基づい
て生成されていたので、図4に示したように第2クロッ
ク9Cを直接、表示手段1に与えるようにしてもよい。
【0050】なお、もちろん、図1に示した画像表示装
置から第3クロック生成手段2を除去し、第3クロック
2Cの代わりに第2クロック生成手段9の出力である第
2クロック9Cを表示手段1に入力することも可能であ
る。
【0051】例えば、ナビゲーションシステムにおける
従来の車載用ディスプレイは、図34に示したような、
表示手段1とクロック生成手段2とOSD発生手段3と
を有する画像表示装置であった。このような従来の画像
表示装置を、本発明にかかる画像表示装置に改造する場
合には、サンプリング手段8、第1クロック生成手段1
1、記憶手段15、信号処理手段7、第2クロック生成
手段9および同期信号発生手段10を追加すればよい。
そして、図34において、入力映像信号4の代わりに映
像信号18を、入力水平同期信号5Hの代わりに水平同
期信号13Hを、入力垂直同期信号5Vの代わりに垂直
同期信号13Vを、それぞれ与えるようにし、クロック
生成手段2を第3クロック生成手段2と読み替えればよ
い。また、OSD情報6を信号処理手段7を経由して表
示手段1に入力するようにすればよい。そうすれば、図
1に示した画像表示装置が実現できる。
【0052】しかし、表示手段1のみの機能を有する車
載用ディスプレイを製造し、サンプリングクロックの生
成を外部装置(上記の追加部分、特にそのうち第2クロ
ック生成手段9)に委ねるようにしてもよい。そして、
その外部装置とその車載用ディスプレイとを含めて一つ
の画像表示装置と考えればよい。本実施の形態は、その
ような場合を考慮したものである。そうすれば、従来の
画像表示装置を改造する場合に比べ、第3クロック生成
手段2を構成する部品が不必要となるので、コスト低下
を図ることができる。
【0053】<実施の形態4>本実施の形態は、実施の
形態1〜3に係る画像表示装置のうち、同期信号発生手
段10の構成について説明するものである。
【0054】図5は同期信号発生手段10の構成例を示
す図である。なお、図5において、9C,12V,13
H,13Vの各信号は、図1、図3、図4に示した各信
号と同一のものである。
【0055】さて、同期信号発生手段10は、第2クロ
ック9Cから水平同期信号13Hを発生させる第1カウ
ンタ10H、サンプリング垂直同期信号12Vを遅延さ
せて遅延垂直同期信号12VDを発生させる遅延手段1
0D、遅延垂直同期信号12VDのエッジを検出するエ
ッジ検出手段10E、エッジ検出手段10Eにおける検
出結果をフラグ情報として保持するフラグ保持手段10
Lおよび垂直同期信号13Vを発生させる第2カウンタ
10Vを備える。なお、遅延手段10Dの存在理由につ
いては後述する。
【0056】まず、第1カウンタ10Hは、入力パルス
数をカウントして所定のパルス数に達すると例えばLo
wアクティブのパルスを水平同期信号13Hとして1回
出力し、カウント数をリセットする回路として構成され
る。このような回路はN進カウンタを用いて容易に構成
される。そして、第2クロック9Cを第1カウンタ10
Hに入力し、表示手段1の1水平期間のドットクロック
数を上記の所定のパルス数とする。こうすれば、水平同
期信号13Hが第2クロック9Cに基づいて発生する。
【0057】また、エッジ検出手段10Eは、例えば図
6に示すような構成の回路である。すなわち、エッジ検
出手段10Eは、遅延垂直同期信号12VDを入力とす
るD−FF回路19Aと、D−FF回路19Aからの出
力19ASを入力とするD−FF回路19Bと、D−F
F回路19Bからの出力19BSを入力とするインバー
タ19Cと、D−FF回路19Aからの出力19ASお
よびインバータ19Cからの出力19CSを入力とする
AND回路19Dとを備える。このエッジ検出手段10
Eによれば、遅延垂直同期信号12VDの立上がりエッ
ジを検出でき、その検出時にパルスが検出出力10ES
として出力される。
【0058】そして、検出出力10ESはフラグ保持手
段10Lに入力される。フラグ保持手段10Lは、検出
出力10ESの有無の情報をフラグとして保持し、検出
出力10ESが入力されたときにフラグ出力10LSを
LowからHighに切り替える回路である(例として
Highアクティブとしている)。なお、Highとな
ったフラグ出力10LSは、第2カウンタ10Vからの
リセット出力10Rが入力されたときにLowに戻され
る。
【0059】また、第2カウンタ10Vは、フラグ出力
10LSがHighになった後、第1カウンタの出力1
3HがLowとなったときに垂直同期信号13Vをアク
ティブにし、第1カウンタの出力13Hが所定の回数入
力されるまで垂直同期信号13Vをアクティブ(例えば
Lowアクティブ)にし続ける回路である。すなわち、
第2カウンタ10Vは、遅延垂直同期信号12VDのパ
ルス入力後、最初の水平同期信号13Hのパルスが入力
されたときに垂直同期信号13Vのパルスを生成する。
なお、垂直同期信号13Vが非アクティブになったとき
には、第2カウンタ10Vからフラグ保持手段10Lに
対してリセット出力10Rが出力される。
【0060】このように第2カウンタ10Vが、遅延垂
直同期信号12VDのパルス入力後、最初の水平同期信
号13Hのパルスが入力されたときに垂直同期信号13
Vのパルスを生成することで、入力垂直同期信号5Vと
垂直同期信号13Vとを対応させることができる。
【0061】なお、上記の同期信号発生手段10の備え
る第1カウンタ10H、第2カウンタ10V、フラグ保
持手段10L、遅延手段10Dは、いずれも例えばVH
DL(Very high speed integrated circuit Hardware
Description Language)等のハードウェア記述言語を援
用することで容易に回路構成できる。
【0062】なお、図7は、入力水平同期信号5H、サ
ンプリング垂直同期信号12V、水平同期信号13Hお
よび垂直同期信号13Vのタイミングチャートを示して
いる。図7に示すように、垂直同期信号13Vは水平同
期信号13Hに同期してアクティブとなっている。ま
た、水平同期信号13Hは、入力水平同期信号5Hとは
別個に独立して生成されている。
【0063】ただし、垂直同期信号13Vは、図5に示
したようにサンプリング垂直同期信号12Vに基づいて
生成されているので、サンプリング垂直同期信号12V
と無関係ではない。このことを示したのが図8である。
【0064】図8に示すように、サンプリング垂直同期
信号12Vのあるパルス12Vaは、図5中の遅延手段
10Dにより期間DLYだけ遅延されて、遅延垂直同期
信号12VD中のパルス12VDaとして現れる。
【0065】ここで、図5中の第2カウンタ10Vにお
いて、遅延垂直同期信号12VDのパルス入力後、最初
の水平同期信号13Hのパルスが入力されたときに垂直
同期信号13Vのパルスを生成していたことを考え合わ
せると、垂直同期信号13Vのパルスは、パルス12V
Daの発生後、1水平期間分経過する期間のうちいつ出
力されるか特定できない。すなわち、垂直同期信号13
Vのパルスは、水平同期信号13Hのパルスとパルス1
2VDaとの間で時間差がない場合には、パルス12V
Daと同時に発生するパルス13Vaとして出力される
が、水平同期信号13Hのパルスとパルス12VDaと
の間で時間差が最大となる場合には、パルス12VDa
から1水平期間分遅れて発生するパルス13Vbとして
出力されることになる。
【0066】これは、水平同期信号13Hを、第2クロ
ック9Cを用いて入力水平同期信号5Hとは別個に独立
して生成していることに起因する。
【0067】さて、その場合、以下のような問題が存在
する。すなわち、記憶手段15への映像信号16の書き
込みは、上記のように書き込みタイミング制御信号14
Wに基づいて制御される。ここで、書き込みタイミング
制御信号14Wは、第1クロック11C、入力垂直同期
信号5Vおよび入力水平同期信号5Hに基づいて生成さ
れる。一方、記憶手段15からの映像信号17の読み出
しは、上記のように読み出しタイミング制御信号14R
に基づいて制御される。読み出しタイミング制御信号1
4Rは、第2クロック9C、垂直同期信号13Vおよび
水平同期信号13Hに基づいて生成される。
【0068】すると、水平同期信号13Hを、第2クロ
ック9Cを用いて入力水平同期信号5Hとは別個に独立
して生成していることから、書き込みタイミング制御信
号14Wの出力時点と、読み出しタイミング制御信号1
4Rの出力時点との関係が特定できないことになる。
【0069】このことを図9および図10を用いて説明
する。図9において、縦軸は記憶手段15におけるライ
ンメモリのメモリアドレス番号を示し、横軸は時間を示
している。今、仮に1水平期間が600ドットクロック
であり、そのうち画像表示部分が480ドットクロック
である(残りの120ドットクロックは黒映像)とする
と、1水平期間分の読み出しタイミング21と1水平期
間分の書き込みタイミング20との時間関係は、図9に
示すように等間隔に配置されるのが理想的である。すな
わち、読み出しタイミング21が書き込みタイミング2
0に一定間隔で遅れて存在すれば、読み出し前に誤って
次のラインの情報を書き込んだり、あるいは逆に、1つ
前のラインの情報を読み出したりすることがない。
【0070】しかし、上記のように書き込みタイミング
制御信号14Wの出力時点と読み出しタイミング制御信
号14Rの出力時点との関係が特定できないと、図10
に示すように、書き込みタイミング20に対して読み出
しタイミングの位置が領域22中のどの位置に来るかが
特定できなくなる。例えば、読み出しタイミングの位置
が22aに来たときと22bに来たときとでは、読み出
される内容が1ライン分ずれることになる。すなわち、
フィールドごとに垂直表示位置が異なる表示映像となっ
てしまう。
【0071】以上のような各フィールドにより垂直表示
位置が異なる現象を防止するために、図5における遅延
手段10Dは設けられている。また、記憶手段15にお
けるラインメモリのメモリ容量を1水平期間の表示エリ
アのドットクロック数の2倍に設定しておく。このこと
を図11を用いて説明する。
【0072】図11は、サンプリング垂直同期信号12
Vと遅延垂直同期信号12VDとの時間的位置関係を遅
延手段10Dにより期間DLYだけ遅延させ、記憶手段
15におけるラインメモリのメモリ容量を1水平期間の
表示エリアのドットクロック数の2倍に設定した場合
の、書き込みタイミング23および読み出しタイミング
24を説明する図である。なお、この図においても、図
9及び図10と同様、1水平期間の画像表示部分は48
0ドットクロックとしている。また、横軸が時間、縦軸
がメモリアドレスである。
【0073】図11に示すように、書き込みタイミング
23のうち、例えば奇数ラインの画像データを書き込み
タイミング23aに示すように1〜480番目のメモリ
アドレスに書き込み、偶数ラインの画像データを書き込
みタイミング23bに示すように481〜960番目の
メモリアドレスに書き込むようにしておく。なお、書き
込みタイミング23のうち、1水平期間中の画像表示部
分でない箇所の映像信号は記憶しないため書き込みアド
レスが一時停止し、折れ曲がった直線になっている。
【0074】そして、読み出しタイミングについても書
き込みタイミング23と同様、奇数ラインの画像データ
を例えば読み出しタイミング24aに示すように1〜4
80番目のメモリアドレスから読み出し、偶数ラインの
画像データを例えば読み出しタイミング24bに示すよ
うに481〜960番目のメモリアドレスから読み出す
ようにしておく。
【0075】なお、サンプリング垂直同期信号12Vと
遅延垂直同期信号12VDとの間の時間差である期間D
LYを、1水平期間の半分である300ドットクロック
に設定しておく。すると、図8からもわかるように、読
み出しタイミングの位置は、書き込みタイミング23か
ら300ドットクロック分の期間DLYだけ遅延させた
領域24内に収まるようになる。なお、領域24内で
は、1水平期間中のどこで読み出されるかはわからな
い。また、書き込みタイミング23と同様に表示エリア
でない部分は読み出しアドレスが一時停止するため、領
域24は2つの平行四辺形がずれて積層されたような表
示になっている。
【0076】このようにすれば、読み出しタイミングと
書き込みタイミングとの位置関係が特定できずに、例え
ばある奇数ラインの読み出しタイミング24aが、1つ
後の偶数ラインの書き込みタイミング23bよりも遅く
なった場合であっても、その奇数ラインの書き込みタイ
ミング23aで書き込まれた情報はメモリアドレス中の
1〜480番目のアドレスに残置しているので、読み出
し前に誤って次のラインの情報を書き込むことがない。
また、読み出しタイミング24aを書き込みタイミング
23aから期間DLYだけ遅延させていることから、1
つ前のラインの情報を読み出すこともない。すなわち、
上述したような各フィールドにより垂直表示位置が異な
る現象を防止することができる。
【0077】なお、遅延手段10Dによる遅延量を表示
手段1の1水平期間当たりのドットクロック数の半分と
したのは、以下の理由による。
【0078】書き込みタイミング制御信号14Wと読み
出しタイミング制御信号14Rとは、その周波数がほぼ
等しくなるよう生成される。しかし、書き込みタイミン
グ制御信号14Wの周波数と読み出しタイミング制御信
号14Rの周波数とを厳密に一致させることは困難であ
り、両者の間にわずかなずれが生じやすい。そのため、
書き込みタイミングと読み出しタイミングとの間の位相
差を一定に保つことができないことがある。その場合、
最初に位相差を設けておいたとしても、読み出しタイミ
ングと書き込みタイミングとの間の位相差が徐々に縮ま
り、ついには一方が他方を追い越してしまう。
【0079】すると、読み出されるべきラインの情報を
読み出す前に次の書き込みが行われ、誤って次のライン
の情報を読み出すことになる。または、書き込まれるべ
きラインの情報を書き込む前に次の読み出しが行われ、
誤って前のラインの情報を二重に読み出すことになる。
すなわち、このような追い越し現象が生じると、画像の
1フィールド内でラインの欠落や重複が生じてしまう。
【0080】そこで、遅延手段10Dによる遅延量を上
記のように設定して、書き込みタイミング23がちょう
ど読み出しタイミングの領域24の間隙の中間に位置す
るようにする。このようにすれば、書き込みタイミング
23が読み出しタイミングの領域24内に入る可能性が
最も低くなり、書き込みタイミングと読み出しタイミン
グとの間の位相差を一定に保つことができない場合であ
っても、追い越し現象の発生の可能性を低く抑えること
ができる。遅延量を上記のように設定するのは、このよ
うな理由からである。
【0081】なお、記憶手段15におけるラインメモリ
の容量は、多ければ多いほど、すなわち2以上の整数倍
だけあれば、追い越し現象や各フィールドにより垂直表
示位置が異なる現象を防ぐ効果が高いのは言うまでもな
い。上記においては、書き込みタイミング23と読み出
しタイミング24とが同期して現れる場合を例に採って
いたが、例えば両タイミングを非同期で出現させる場合
も考えられる。その場合には、記憶手段15におけるラ
インメモリの容量をより多く用意して対応することも可
能である。ただし、実際には回路規模やコストの面を考
えると、1水平周期の表示部分のドットクロック数の2
倍の容量を持つラインメモリを使用することが妥当であ
る。
【0082】<実施の形態5>本実施の形態は、実施の
形態4の変形例である。すなわち、実施の形態4と同様
にして同期信号発生手段10を構成した場合であって、
入力映像信号を表示手段1の表示画面の一端から半分の
領域に2分の1に縮小して細長い映像として書き込む場
合について示すものである。以下、図12を用いて説明
する。
【0083】図12は、図11と同様、サンプリング垂
直同期信号12Vと遅延垂直同期信号12VDとの時間
的位置関係を遅延手段10Dにより期間DLYだけ遅延
させ、記憶手段15におけるラインメモリのメモリ容量
を1水平期間の表示エリアのドットクロック数の2倍に
設定した場合の、書き込みタイミング25および読み出
しタイミング26を説明する図である。なお、この図に
おいても、図9〜図11と同様、1水平期間中の画像表
示部分は480ドットクロックとしている。また、横軸
が時間、縦軸がメモリアドレスである。
【0084】図12に示すように、書き込みタイミング
25のうち、例えば奇数ラインの画像データを書き込み
タイミング25a,25cに示すように1〜240番目
のメモリアドレスに書き込み、偶数ラインの画像データ
を書き込みタイミング25b、25dに示すように48
1〜720番目のメモリアドレスに書き込むようにして
おく。なお、書き込みタイミング25cに示しているよ
うに、入力映像信号4の480ドットクロック分の画像
表示部分の情報は全て読み取られた上で、その情報が2
40個のメモリアドレスに圧縮されて書き込まれている
ので、表示映像としては一端から半分の位置に細長い映
像が映し出されることとなる。
【0085】図12に示すように、このような2分の1
縮小時は、書き込み時のメモリアドレスの進行量が読み
出し時のメモリアドレスの進行量に対して2分の1とな
る速さで情報の書き込み及び読み出しが行われる(図1
2でいえば、書き込みタイミング25の傾きが、読み出
しタイミング26の傾きに対して緩やかになる)。
【0086】よって、例えば上記の場合、1水平期間中
に読み出しアドレスが書き込みアドレスに240ドット
クロック分追いつくことになる。このようなとき、実施
の形態4の場合のように、遅延手段10Dにおける期間
DLYを300ドットクロック分としておくと、書き込
みタイミング25が領域26に侵入してしまうことがあ
る。
【0087】よって、書き込みタイミングに対する読み
出しタイミングの遅延量を、実施の形態4で示した30
0ドットクロックに加えて、読み出しアドレスが追いつ
く240ドットクロック分の2分の1の120ドットク
ロック多い、420ドットクロックとする。これによ
り、読み出しタイミング26a等のアドレスの位相が1
水平期間内で変動しても、最悪条件でも1水平期間の最
初と最後で180ドットクロック分の余裕を得ることが
できる。よって、各フィールドにより垂直表示位置が異
なる現象を最も効果的に防ぐことができる。また、追い
越し現象の発生も効果的に抑制することができる。
【0088】<実施の形態6>本実施の形態は、実施の
形態5の変形例である。すなわち、実施の形態4と同様
にして同期信号発生手段10を構成した場合であって、
書き込まれた画像情報のうち表示手段1の表示画面の一
端から半分の領域の部分を2倍に拡大して一画面とし、
横長の映像として表示する場合について示すものであ
る。以下、図13を用いて説明する。
【0089】図13は、図12と同様、サンプリング垂
直同期信号12Vと遅延垂直同期信号12VDとの時間
的位置関係を遅延手段10Dにより期間DLYだけ遅延
させ、記憶手段15におけるラインメモリのメモリ容量
を1水平期間の表示エリアのドットクロック数の2倍に
設定した場合の、書き込みタイミング27および読み出
しタイミング28を説明する図である。なお、この図に
おいても、図9〜図12と同様、1水平期間中の画像表
示部分は480ドットクロックとしている。また、横軸
が時間、縦軸がメモリアドレスである。
【0090】図13に示すように、読み出しタイミング
28のうち、例えば奇数ラインの画像データを読み出し
タイミング28a,28cに示すように1〜240番目
のメモリアドレスから読み出し、偶数ラインの画像デー
タを読み出しタイミング28b,28dに示すように4
81〜720番目のメモリアドレスから読み出すように
しておく。なお、読み出しタイミング28aに示してい
るように、入力映像信号4の480ドットクロック分の
画像表示部分の情報が全てラインメモリに書き込まれた
上で、その情報のうちの半分である1〜240番目のメ
モリアドレスに書き込まれた情報を読み取っているの
で、表示映像としては一画面に横長の映像が映し出され
ることとなる。
【0091】図13に示すように、このような2倍拡大
時は、読み出し時のメモリアドレスの進行量が書き込み
時のメモリアドレスの進行量に対して2分の1となる速
さで情報の書き込み及び読み出しが行われる(図13で
いえば、読み出しタイミング28の傾きが、書き込みタ
イミング27の傾きに対して緩やかになる)。
【0092】よって、例えば上記の場合、1水平期間中
に書き込みアドレスが読み出しアドレスに240ドット
クロック分追いつくことになる。このようなとき、実施
の形態4の場合のように、遅延手段10Dにおける期間
DLYを300ドットクロック分としておくと、書き込
みタイミング27が領域28に侵入してしまうことがあ
る。
【0093】よって、書き込みタイミングに対する読み
出しタイミングの遅延量を、実施の形態4で示した30
0ドットクロックから、書き込みアドレスが追いつく2
40ドットクロック分の2分の1の120ドットクロッ
ク分減らした、180ドットクロックとする。これによ
り、読み出しタイミング28a等のアドレスの位相が1
水平期間内で変動しても、最悪条件でも1水平期間の最
初と最後で180ドットクロック分の余裕を得ることが
できる。よって、各フィールドにより垂直表示位置が異
なる現象を最も効果的に防ぐことができる。また、追い
越し現象の発生も効果的に抑制することができる。
【0094】<実施の形態7>本実施の形態は、入力同
期信号が図1に示したように入力水平同期信号5Hと入
力垂直同期信号5Vとに分離されているのではなく、複
合同期信号である場合に必要な同期分離手段について示
したものである。
【0095】図14に、複合同期信号5Cを入力垂直同
期信号5Vおよび入力水平同期信号5Hに分離する同期
分離手段35のブロック図を示す。
【0096】従来の同期分離方法としては、図15に示
すような同期分離手段40が用いられていた。従来の同
期分離手段40は、カウンタ40A、反転手段40Bお
よびエッジ検出手段40Cを備え、エッジ検出手段40
Cから入力水平同期信号5Hが生成されていた。また、
垂直同期分離手段39を従来の同期分離手段40は備
え、垂直同期分離手段39からは入力垂直同期信号5V
が生成されていた。
【0097】一方、本実施の形態においては、水平同期
信号の分離方法について着目するため、図16に示すよ
うに同期分離手段35において水平同期信号の分離に関
する部分の構成が従来の同期分離手段40とは異なって
いる。
【0098】まず、従来の同期分離手段40の構成およ
び動作について説明する。複合同期信号5Cはカウンタ
40Aおよび反転手段40Bに入力される。このうちカ
ウンタ40Aは、水平同期周期よりも小さい間隔の一定
周期で複合同期信号5CのHighまたはLowを判別
し、Lowの時カウントダウンし、Highの時カウン
トアップする回路である。また、反転手段40Bは、カ
ウンタ40Aからの命令がないときには複合同期信号5
Cをそのまま出力し、カウンタ40Aからの命令があっ
たときには複合同期信号5Cを反転して出力する回路で
ある。そしてエッジ検出手段40Cは図6に示したのと
同様の回路である。
【0099】カウンタ40Aは、カウント数が一定の上
限値に達すると反転手段40Bを作動させて複合同期信
号5Cを反転させる。この従来の同期分離手段40の動
作およびその問題点を図18〜図21を用いて説明す
る。
【0100】図18および図19に示す信号5Caおよ
び5Cbは、例えばカーナビゲーションシステム等にお
いて用いられる複合同期信号である。図18に示した複
合同期信号5Caは、テレビ放送のNTSC信号に準拠
して作られた切り込みパルスのある標準的なものであ
る。一方、図19に示したような非標準の複合同期信号
5Cbは、カーナビゲーションシステムのように信号発
生装置と画像表示装置が1対1で対応しているような閉
鎖的なシステムでしばしば用いられる信号である。非標
準の複合同期信号にすると回路が簡素ですむので、図1
9に示したような複合同期信号5Cbはよく用いられ
る。
【0101】さて、図20および図21は、それぞれ図
18、図19に示した複合同期信号5Ca,5Cbから
水平同期信号を従来の同期分離手段40を用いて分離し
た場合の信号波形を示したものである。この従来の方法
では、図20に示すように、図18に示した信号5Ca
については水平同期信号5Haをうまく分離できるが、
図19に示したような非標準の信号5Cbについては、
点Pにおいて1つパルスが抜けた水平同期信号5Hbと
なり、うまく分離できない。
【0102】そこで、本実施の形態においては、点Pに
おいてもパルスが抜けることがない水平同期信号を発生
可能な同期分離手段を実現する。
【0103】図16に示したとおり、本実施の形態にか
かる同期分離手段35は、遅延手段36、EXOR回路
37およびマスク手段38を備えている。複合同期信号
5Cは、遅延手段36およびEXOR回路37のそれぞ
れに与えられる。また、EXOR回路37の他方の入力
端には遅延手段36の出力36Sが与えられる。そして
EXOR回路37の出力37Sは、マスク手段38に与
えられ、マスク手段38の出力が分離された入力水平同
期信号5Hとなる。
【0104】なお、マスク手段38は図17に示す構成
の回路である。すなわち、マスク手段38は、図6のエ
ッジ検出手段38Aと、第1クロック11Cのクロック
数をカウントし、エッジ検出およびマスクフラグのHi
gh時にカウントリセットするカウンタ38Bと、カウ
ンタ38Bのカウント数が所定の値に達するまでマスク
フラグをLowに保ち到達後はHighにするフラグ保
持手段38Cと、マスクフラグ出力およびEXOR回路
37の出力37Sの論理積を演算するAND回路38D
とを備える。このマスク手段38によれば、EXOR回
路37の出力37Sのあるパルスの入力からカウンタ3
8Bのカウント数が所定の値に達するまでの期間は、後
続するパルスが出力されない。
【0105】なお、上記のマスク手段38の備えるカウ
ンタ38Bおよびフラグ保持手段38Cは、いずれも例
えばVHDL等のハードウェア記述言語を援用すること
で容易に回路構成できる。
【0106】図22は、本実施の形態にかかる同期分離
手段35の動作を示した図であり、図18に示したよう
な非標準の複合同期信号であっても、水平同期信号を分
離することができる。すなわち、遅延手段36およびE
XOR回路37により複合同期信号5Cbのダウンエッ
ジとアップエッジの両エッジを検出し、マスク手段38
によりマスクをかける。これにより、前縁のパルスだけ
を分離する。なお、図23および図24は、遅延手段3
6およびEXOR回路37においてダウンエッジとアッ
プエッジの両エッジが検出されることを説明する図であ
る。
【0107】なお、遅延手段36およびEXOR回路3
7を用いることによって、入力複合同期信号の極性に依
らず、出力37Sのように上に凸のパルスを分離できる
ため、従来の技術のように入力複合同期信号の極性を判
別する必要がない。また、反転器を用いれば、出力37
Sが下に凸のパルスを分離できるのは言うまでもない。
【0108】<実施の形態8>本実施の形態は、図1に
示した画像表示装置において、同期信号が正常なパルス
として入力されない場合に異常パルスをマスクし、欠落
したパルスを補償する入力同期信号補正手段を説明する
ものである。
【0109】図25は、本実施の形態に係る入力同期信
号補正手段を表したものである。図において、5H,5
Vはそれぞれ外部から入力された入力水平同期信号、入
力垂直同期信号である。以降、入力水平同期信号5Hと
入力垂直同期信号5Vは同様の処理を受けるので、入力
水平同期信号5Hについてのみ説明する。
【0110】本実施の形態に係る入力同期信号補正手段
は、入力水平同期信号5Hのパルスから一定期間のパル
スを無視するマスク手段41H、マスク手段41Hより
出力された水平同期信号41HSのパルスから一定期間
パルスがないと水平同期信号の欠落を補償する補償パル
スを生成する補償パルス生成手段42H、および入力水
平同期信号5Hが安定して出力されているかどうかを判
断する安定動作検出手段43Hを備えている。なお、補
償パルス生成手段42Hは補償パルス出力42HSをマ
スク手段41Hに伝える。また、安定動作検出手段43
Hは安定動作の情報に関する出力43HSをマスク手段
41Hに伝える。そして、50Hは補償パルス生成手段
42Hから出力された水平同期信号である。
【0111】なお、マスク手段41Hは図17に示した
のと同様の回路である。また、補償パルス生成手段42
Hは図26に示す構成の回路であり、安定動作検出手段
43Hは図27に示す構成の回路である。なお、補償パ
ルス生成手段42Hの出力42HSは入力水平同期信号
5Hに重畳してマスク手段41Hに入力される。また、
安定動作検出手段43Hの出力43HSはマスク手段4
1H内のフラグ保持手段に与えられ、出力43HSの値
がHighのときにはフラグ保持手段のフラグを一時的
かつ強制的にLowに保持させ、出力43HSの値がL
owのときにフラグ保持手段のフラグを一時的かつ強制
的にHighに保持させる。
【0112】補償パルス生成手段42Hは、図26に示
すとおり、図6のエッジ検出手段42Aと、第1クロッ
ク11Cのクロック数をカウントし、エッジ検出後、カ
ウント数が所定の値に達したときにHigh値を出力し
て、その後カウントリセットするカウンタ42Bと、カ
ウンタ42Bの補償パルス出力42HSおよびマスク手
段41Hの出力41HSの論理和を演算するOR回路4
2Cとを備える。この補償パルス生成手段42Hによれ
ば、マスク手段41Hの出力41HSのあるパルスの入
力からカウンタ42Bのカウント数が所定の値に達する
期間が過ぎたときに、補償パルスが50Hに出力され
る。
【0113】また、安定動作検出手段43Hは、図27
に示すとおり、図6のエッジ検出手段43Aと、第1ク
ロック11Cのクロック数をエッジ検出後からカウント
し、次のエッジの検出時におけるカウント数を出力し
て、その後カウントリセットする第1カウンタ43B
と、第1カウンタ43Bの出力に所定の値を加える加算
器43Cと、第1カウンタ43Bの出力から所定の値を
減じる減算器43Dと、エッジ検出をイネーブル信号と
しつつ第1カウンタ43Bの出力を受けてその一つ前の
エッジ検出時点での第1カウンタ43Bの出力の値を出
力するD−FF43Eとを備える。そして、さらに安定
動作検出手段43Hは、加算器43Cの出力とD−FF
43Eの出力とを比較し、加算器43Cの出力値がD−
FF43Eの出力値よりも大きい場合にHighを出力
する比較器43Fと、減算器43Dの出力とD−FF4
3Eの出力とを比較し、減算器43Dの出力値がD−F
F43Eの出力値よりも小さい場合にHighを出力す
る比較器43Gと、比較器43Fおよび43Gの論理積
を演算するAND回路43Iと、エッジ検出をイネーブ
ル信号としつつAND回路43Iの出力のうちHigh
となった回数をカウントする第2カウンタ43Jと、エ
ッジ検出をイネーブル信号としつつAND回路43Iの
出力のうちLowとなった回数をカウントする第3カウ
ンタ43Kと、第2カウンタ43Jのカウント数がある
値以上となったときにHighの安定フラグを出力43
HSとして出力し、第3カウンタ43Kのカウント数が
ある値以上となったときにLowの安定フラグを出力4
3HSとして出力するフラグ保持手段43Lとを有す
る。
【0114】なお、上記の補償パルス生成手段42Hの
備えるカウンタ42B並びに安定動作検出手段43Hの
備える第1〜第3カウンタ43B,43J,43K、お
よびフラグ保持手段43Lは、いずれも例えばVHDL
等のハードウェア記述言語を援用することで容易に回路
構成できる。
【0115】さて、図28〜図33は、本実施の形態に
係る入力同期信号補正手段の動作を説明するための図で
ある。図28に示すように、入力パルスP1aから、一
定期間マスクをかけることにより、正常周期より早い異
常入力パルスP1bを削除することができる。また、図
29に示すように、正常周期位置にパルスが無ければ、
欠落補償パルスCP2を付加する。
【0116】しかし、それだけでは、正常周期より遅い
パルスP2bを削除することはできない。従って、図3
0に示すように欠落補償パルスCP2からも一定期間マ
スクをかけることにより、異常パルスP2bを削除す
る。これによりほぼ完全に異常パルスを削除することが
できる。
【0117】しかしながら、図31に示すように、欠落
補償パルスCP1,CP2からマスクをかけると、入力
同期信号が正常なパルスP1a,P2aに戻った時、正
常なパルスP1a,P2aと欠落補償パルスCP1,C
P2との間で位相が異なると、位相が異なったまま、欠
落補償パルスを同期信号として後段の回路が動作するこ
とになり、同期のずれた映像が表示されることになる。
【0118】これを防ぐため、入力パルスの周期をカウ
ントすることにより、入力同期信号が安定動作を始めた
時に、図32に示すように、マスクを一時的に解除す
る。その後、再び異常パルスの入力に備えて、図33に
示すようにマスクをかける。入力同期信号の安定判定
は、例えば、入力パルスの周期が、N回連続ある誤差M
の範囲内であれば安定と判定すればよい。
【0119】このようにすれば、入力同期信号が不安定
または欠落しても、安定した同期信号を得ることができ
る。また、入力同期信号の安定性を判定し、不安定から
安定となったとき、マスクを一時的に解除することによ
り、入力同期信号が安定したときに、異なった位相で欠
落補償パルスを発生し続けることを防ぐことができる。
【0120】なお、上記の安定動作検出手段43Hは、
この図32、図33の動作を実現するものであり、図2
7中の加算器43Cにおける所定の値と減算器43Dに
おける所定の値との和が上記の誤差Mに相当する。ま
た、第2カウンタ43Jでのカウント数が上記の回数N
に相当する。
【0121】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、入力映
像信号のサンプリングに用いられる第1クロックと、記
憶された映像信号の読み出しに用いられる第2クロック
とが異なるため、入力同期信号が乱れても第2クロック
が乱れることはない。そして、第2クロックを用いて生
成された新たな同期信号が後段の表示手段において用い
られるので、表示映像が安定する。また、入力映像信号
の1水平期間あたりのドットクロック数に合わせて第1
クロックを生成し、一方、表示手段の1水平期間あたり
のドットクロック数に合わせて第2クロックを生成すれ
ば、入力映像信号中の1水平期間あたりのドットクロッ
ク数と、表示手段の1水平期間あたりのドットクロック
数とが異なる場合であっても、信号処理手段において画
素数変換動作を行うことによりモアレや滲みの少ない美
しい表示映像を得ることができる。
【0122】請求項2に記載の発明によれば、第2クロ
ックを基準にした新たな映像信号を生成し、入力映像信
号と重畳するので、入力同期信号が乱れた時であっても
新たな映像信号は乱れない。よって、OSD情報や文字
情報等を新たな映像信号とし、テレビ放送等を入力映像
信号として採用すれば、テレビ放送等が弱電界状態にあ
るときでも、OSD情報や文字情報等の重畳映像が乱れ
ることがない。
【0123】請求項3に記載の発明によれば、入力され
た同期信号のうちの垂直同期信号をも用いて新たな同期
信号のうちの垂直同期信号を生成するので、入力垂直同
期信号と新たな垂直同期信号とを対応させることができ
る。
【0124】請求項4に記載の発明によれば、記憶手段
は、表示手段が表示する1ラインのドット数の2以上の
整数倍の記憶容量を有するので、記憶手段に記憶された
入力映像信号を読み取るまで残置させることができる。
よって、各フィールドにより垂直表示位置が異なる現象
を防止することができる。
【0125】請求項5に記載の発明によれば、信号処理
手段は、サンプリングされた映像信号が記憶手段に書き
込まれる時点よりも遅れて記憶手段から映像信号を読み
出すので、1つ前のラインの情報を読み出すことがな
い。よって、各フィールドにより垂直表示位置が異なる
現象を防止することができる。
【0126】請求項6に記載の発明によれば、サンプリ
ングされた映像信号の書き込み時点からの遅延量は、サ
ンプリングされた映像信号の書き込みタイミングが、そ
の前後の前記信号処理手段の読み出しタイミングの採り
得る範囲の間隙の中間に位置するように決定されるの
で、書き込みタイミングが読み出しタイミングの採り得
る範囲内に入る可能性を最も低くすることができる。よ
って、ラインの追い越し現象の発生の可能性を低く抑え
ることができる。
【0127】請求項7に記載の発明によれば、記憶手段
への書き込み速度と記憶手段からの読み出し速度とが異
なるので、表示画像の拡大・縮小を行うことができる。
【0128】請求項8に記載の発明によれば、パルスの
生成から所定の期間マスクをかけることでダウンエッジ
およびアップエッジのうち前縁に位置するものを水平同
期信号として取り出すので、NTSC等以外の非標準の
複合同期信号であっても、水平同期信号を分離すること
ができる。
【0129】請求項9に記載の発明によれば、第1マス
ク解除後に一定期間、同期信号の新たなパルスが入力さ
れなければ欠落補償パルスを生成し、欠落補償パルスか
らさらに所定の期間パルス生成を防ぐ第2マスクをか
け、同期信号のパルスの周期からその安定性を所定の基
準に基づいて判別し、不安定から安定となったとき、一
時的に第2マスクを解除するので、入力同期信号が不安
定または欠落しても、安定した同期信号を得ることがで
きる。また、入力同期信号の安定性を判定し、不安定か
ら安定となったとき、マスクを一時的に解除することに
より、入力同期信号が安定したときに、異なった位相で
欠落補償パルスを発生し続けることを防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る画像表示装置のブロック
図である。
【図2】 実施の形態1に係る画像表示装置中の第2ク
ロック生成手段9Cを示す図である。
【図3】 実施の形態2に係る画像表示装置のブロック
図である。
【図4】 実施の形態3に係る画像表示装置のブロック
図である。
【図5】 実施の形態1〜3に係る画像表示装置中の同
期信号発生手段10を示す図である。
【図6】 エッジ検出手段10Eの構成例を示す図であ
る。
【図7】 入力水平同期信号5H、サンプリング垂直同
期信号12V、および同期信号13V,13Hのタイミ
ングを示す図である。
【図8】 サンプリング垂直同期信号12V、遅延垂直
同期信号12VDおよび垂直同期信号13Vのタイミン
グを示す図である。
【図9】 書き込みタイミングおよび読み出しタイミン
グを示す図である。
【図10】 書き込みタイミングおよび読み出しタイミ
ングを示す図である。
【図11】 書き込みタイミングおよび読み出しタイミ
ングを示す図である。
【図12】 書き込みタイミングおよび読み出しタイミ
ングを示す図である。
【図13】 書き込みタイミングおよび読み出しタイミ
ングを示す図である。
【図14】 実施の形態7に係る複合同期分離手段を示
す図である。
【図15】 従来の複合同期分離手段を示す図である。
【図16】 実施の形態7に係る複合同期分離手段の構
成を示す図である。
【図17】 マスク手段38の構成を示す図である。
【図18】 複合同期信号を示す図である。
【図19】 複合同期信号を示す図である。
【図20】 複合同期信号と水平同期信号とを示す図で
ある。
【図21】 複合同期信号と水平同期信号とを示す図で
ある。
【図22】 複合同期信号と水平同期信号とを示す図で
ある。
【図23】 EXOR回路37の出力37Sを示す図で
ある。
【図24】 EXOR回路37の出力37Sを示す図で
ある。
【図25】 実施の形態8に係る入力同期信号補正手段
を示す図である。
【図26】 補償パルス生成手段を示す図である。
【図27】 安定動作検出手段を示す図である。
【図28】 正常入力パルスと異常入力パルスとを示す
図である。
【図29】 正常入力パルスと異常入力パルスと欠落補
償パルスとを示す図である。
【図30】 正常入力パルスと異常入力パルスと欠落補
償パルスとを示す図である。
【図31】 正常入力パルスと欠落補償パルスとを示す
図である。
【図32】 正常入力パルスを示す図である。
【図33】 正常入力パルスを示す図である。
【図34】 従来の画像表示装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 表示手段、2 クロック生成手段(第3クロック生
成手段)、2C 第3クロック、3 OSD発生手段、
4 入力映像信号、5H 入力水平同期信号、5V 入
力垂直同期信号、5C 複合同期信号、6 OSD情
報、7 信号処理手段、8 サンプリング手段、9 第
2クロック生成手段、9C 第2クロック、10 同期
信号発生手段、11 第1クロック生成手段、11C
第1クロック、12V サンプリング垂直同期信号、1
2VD 遅延垂直同期信号、13H水平同期信号、13
V 垂直同期信号、14R 読み出しタイミング制御信
号、14W 書き込みタイミング制御信号、15 記憶
手段、16〜18 映像信号、35 同期分離手段、4
1H,41V マスク手段、42H,42V 補償パル
ス生成手段、43H,43V 安定動作検出手段。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/06 H04N 5/06 Z 5/08 5/08 Z 5/14 5/14 Z 5/44 5/44 Z 5/45 5/45 (72)発明者 染谷 潤 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 山川 正樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 荒木 幹夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C020 AA01 AA35 BA01 BA11 5C021 PA26 PA28 PA58 PA63 PA64 PA79 SA02 SA03 YC04 ZA00 ZA01 ZA04 5C025 BA27 BA30 CA06 CA09 DA07 DA10 5C082 AA00 AA01 AA02 BA02 BA12 BC03 BC05 CA56 CA81 CA85 DA76 MM01 MM10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号および前記映像信号の同期信号
    が入力される画像表示装置であって、 前記同期信号を用いて第1クロックを生成する第1クロ
    ック生成手段と、 前記第1クロックを用いて前記映像信号をサンプリング
    するサンプリング手段と、 前記サンプリング手段によってサンプリングされた前記
    映像信号を記憶する記憶手段と、 第2クロックを生成する第2クロック生成手段と、 前記第2クロックを用いて前記記憶手段から前記映像信
    号を読み出す信号処理手段と、 前記第2クロックを用いて新たな同期信号を発生する同
    期信号発生手段と、 前記新たな同期信号を用いて前記信号処理手段が読み出
    した映像信号を表示する表示手段とを備える画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像表示装置であっ
    て、 前記第2クロックを基準にして生成した新たな映像信号
    を前記入力された映像信号に重畳する画像表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の画像表
    示装置であって、 前記入力された同期信号のうちの垂直同期信号をも用い
    て前記新たな同期信号のうちの垂直同期信号を生成する
    画像表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像表示装置であっ
    て、 前期記憶手段は、前期表示手段が表示する1ラインのド
    ット数の2以上の整数倍の記憶容量を有する画像表示装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像表示装置であっ
    て、 前記信号処理手段は、サンプリングされた前記映像信号
    が前記記憶手段に書き込まれる時点よりも遅れて前記記
    憶手段から前記映像信号を読み出す画像表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の画像表示装置であっ
    て、 前記信号処理手段が前記映像信号を読み出す際の、サン
    プリングされた前記映像信号の書き込み時点からの遅延
    量は、サンプリングされた前記映像信号の書き込みタイ
    ミングが、その前後の前記信号処理手段の読み出しタイ
    ミングの採り得る範囲の間隙の中間に位置するように決
    定される画像表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の画像表示装置であっ
    て、 記憶手段への書き込み速度と記憶手段からの読み出し速
    度とが異なる画像表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2に記載の画像表
    示装置であって、 入力された前記同期信号は複合同期信号であって、 前記複合同期信号のダウンエッジおよびアップエッジを
    検出し、 検出時にパルスを生成して、前記パルスの生成から所定
    の期間パルス生成を防ぐマスクをかけることで前記ダウ
    ンエッジおよびアップエッジのうち前縁に位置するもの
    を水平同期信号として取り出す画像表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項2に記載の画像表
    示装置であって、 入力された前記同期信号のパルスから所定の期間パルス
    生成を防ぐ第1マスクをかけ、 第1マスク解除後に一定期間、前記同期信号の新たなパ
    ルスが入力されなければ欠落補償パルスを生成し、 欠落補償パルスからさらに所定の期間パルス生成を防ぐ
    第2マスクをかけ、 前記同期信号のパルスの周期からその安定性を所定の基
    準に基づいて判別し、不安定から安定となったとき、一
    時的に前記第2マスクを解除する画像表示装置。
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