JP2001343873A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001343873A
JP2001343873A JP2000161016A JP2000161016A JP2001343873A JP 2001343873 A JP2001343873 A JP 2001343873A JP 2000161016 A JP2000161016 A JP 2000161016A JP 2000161016 A JP2000161016 A JP 2000161016A JP 2001343873 A JP2001343873 A JP 2001343873A
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charging
image forming
forming apparatus
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JP2000161016A
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Koichi Hashimoto
浩一 橋本
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触帯電方式及びクリーナーレスプロセスを
採用する画像形成装置にあって、感光体の寿命を正しく
把握し、カブリや磁気粒子付着の発生を好適に予防する
ことのできる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 回転感光体ドラム1の面はこの磁気ブラ
シ接触帯電装置2による電荷注入帯電により、回転感光
ドラム1表面への帯電処理を行う機能を備えた画像形態
装置にあって、平均画像比率をd、通算通紙枚数をnと
すれば、(d×n×n>4500000000)となる
条件を満たすようになった時点で作像動作を停止し、感
光体交換を促すメッセージを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接触帯電方式、ク
リーナーレスプロセスの転写式画像形成装置に関し、よ
り詳しくは、転写装置により被転写材に移動せずに像担
持体表面に残留した現像剤は前記帯電装置の像担持体に
当摸する帯電部材に一旦回収させ、その回収現像剤を帯
電部材から吐き出させて現像装置にて再回収させる方式
を採用する複写機・プリンタ等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】(a)電子写真方式や静電記録方式の画
像形成装置において、電子写真感光体や静電記録誘電体
等の像担持体、その他の被帯電体を所定の極性・電位に
帯電処理する帯電手段としては、従来より一般にコロナ
帯電器が使用されてきた。これは像担持体(以下、感光
体と記す)にコロナ帯電器を非接触に対向配置して、コ
ロナ帯電器から放出されるコロナに感光体面をさらして
感光体面を所定の極性・電位に帯電させるものである。
近年は、上記の非接触タイプのコロナ帯電器による場合
に比べて低オゾン・低電力等の利点を有することから、
前記のように、被帯電体としての感光体に電圧(帯電バ
イアス)を印加した帯電部材(接触帯電部材)を当接さ
せて感光体面を所定の極性・電位に帯電させる接触方式
の帯電装置の実用化がなされてきている。特に、帯電部
材として導電ローラ(帯電ローラ)を用いたローラ帯電
方式の装置が帯電の安定性という点から好ましく用いら
れている。また、接触帯電部材として、磁性粒子を担持
体に磁気拘束させた磁気ブラシ部を具備させた磁気ブラ
シ帯電部材(帯電磁気ブラシ、以下、磁気ブラシ帯電器
と記す)を用い、該磁気ブラシ帯電器の磁気ブラシ部を
感光体に接触させる磁気ブラシ帯電方式の装置も帯電装
置の安定性という点から好ましく用いられる。
【0003】磁気ブラシ帯電器は、導電性の磁性粒子を
直接にマグネットに、あるいはマグネットを内包するス
リーブ上に磁気的に拘束させて磁気ブラシ部を形成具備
させたものであり、停止あるいは回転させて磁気ブラシ
部を感光体に接触させ、これに電圧を印加することによ
って感光体の帯電を開始させる。また、導電性の繊維を
ブラシ状に形成具備させたもの(ファーブラシ帯電部
材、帯電ファーブラシ)、導電性ゴムをブレード状にし
た導電ゴムブレード(帯電ブレード)等も接触帯電部材
として好ましく用いられている。
【0004】接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、
帯電原理)にはコロナ帯電系と電荷注入(直接帯電)系
の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが支配的で
あるかによって異なる特性が現われる。
【0005】コロナ帯電系は接触帯電部材と感光体との
微小間隙に生じるコロナ放電現象による放電生成物で感
光体表面が帯電する系である。コロナ帯電は接触帯電部
材と感光体に一定の放電しきい値を有するため、帯電電
位より大きな電圧を接触帯電部材に印加する必要があ
る。また、コロナ帯電器に比べるとその発生量は格段に
少ないが、放電生成物を生じる。
【0006】電荷注入帯電系は、接触帯電部材から感光
体に直接に電荷が注入されることで感光体表面が帯電す
る系である。より詳しくは、中抵抗の接触帯電部材が感
光体表面に接触して、放電現象を介さずに、つまり放電
を基本的に用いないで感光体表面に直接電荷注入を行う
ものである。よって、接触帯電部材への印加電圧が放電
しきい値以下の印加電圧であっても、感光体を印加電圧
相当の電位に帯電することができる。この電荷注入帯電
系はイオンの発生を伴わない。しかし電荷注入帯電であ
るため、接触帯電部材の感光体への接触性が帯電性を大
きく左右する。
【0007】そこで、接触帯電部材はより密に構成し、
また感光体との速度差を多く持ち、より高い頻度で感光
体に接触する構成をとる必要があり、この点において接
触帯電部材として特に磁気ブラシ帯電器は安定した帯電
を行なうことができる。磁気ブラシ帯電器による電荷注
入帯電は抵抗とコンデンサーの直列回路と等価であると
見ることができる、理想的な帯電プロセスでは感光体表
面のある点が磁気ブラシと接触している時間(帯電ニッ
プ×感光体の周速)にコンデンサーが充電され、感光体
表面電位が印加電圧とほぼ同値になる。導電性の接触部
材に電圧を印加し感光体の表面にあるトラップ準位に電
荷を注入して感光体の接触帯電を行なう方法がある。ま
た、感光体として通常の有機感光体上に導電性徹粒子を
分散させた表層(電荷注入層)を有するものや、アモル
フアスシリコン感光体などを用いれば、接触帯電部材に
印加したバイアスのうちの直流成分と略同等の帯電電位
を被帯電体表面に得ることが可能となる(特開平6−3
921号公報)。注入帯電方式は、環境依存性が少ない
だけでなく、放電を用いないため、接触帯電部材に印加
する電圧は感光体電位と同程度で十分であり、また、オ
ゾンを発生しない利点があり、完全なオゾンレスかつ低
電力消費型帯電が可能となる。
【0008】(b)また近年、画像形成装置は小型化が
進んできたが、帯電・露光・現像・転写・定着・クリー
ニング等の作像プロセスの各手段・機器が夫々小型にな
るだけでは画像形成装置の全体的な小型化には限界があ
った。また、転写後の感光体上の転写残トナー(残留現
像剤)はクリーニング手段(クリーナー)によって回収
されて廃トナーとなるが、この廃トナーは環境保護の面
からも出ないことが好ましい。そこで、クリーナーを取
り外し、感光体上の転写残トナーは現像手段によって
「現像同時クリーニング」で感光体上から除去し現像手
段に回収・再用する装置構成にした「クリーナーレスプ
ロセス」の画像形成装置も出現している。現像同時クリ
ーニングとは、転写後に感光体上に若干残留したトナー
を次工程以後の現像時にかぶり取りバイアス(現像手段
に印加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であ
るかぶり取り電位差Vback)によって回収する方法であ
る。この方法によれば、転写残トナーは現像手段に回収
されて次工程以後用いられるため、廃トナーをなくし、
メンテナンスに手を煩わせることも少なくすることがで
きる。また、クリーナーレスであることでスペース面で
の利点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できるよ
うになる。また、感光体の帯電装置が接触帯電性の場合
には感光体に接触している帯電部材に転写残トナーを一
旦回収させ、それを再び感光体上に吐き出させ現像装置
で回収させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、接触帯電方
式・クリーナーレスプロセスの画像形成装置において
は、十分な帯電性を確保するために、帯電スリーブを感
光体に対してカウンター方向に回転させるため、感光体
の表面が削れる。特に、注入帯電用の感光体は表層に電
荷注入層を持つため、作像により電荷注入層が削れてな
くなると、帯電できなくなる。帯電できない領域には、
現像器においてトナーが現像されるため、画像にカブリ
が生じたり、帯電スリーブと感光体との電位差により磁
性粒子が感光体に付着してしまい、現像器に混入して現
像特性を変化させてしまったり、転写帯電器と感光体の
間に狭まり両者、特に感光体を傷つけてしまう。この帯
電不良を検知するために、感光体表面電位を測定するセ
ンサーを設ける方法があるが、電位をモニターしている
以外のところが削れてしまった場合は検知ができなくな
るという欠点がある。
【0010】また、磁気ブラシ帯電では、作像動作開始
時に感光体が回り始めるときに、条件などにより、非常
に少量ではあるが磁性粒子が感光体に機械的に付着して
漏れてしまう。この磁性粒子は上述のように、感光体を
傷つけてしまう。注入帯電用感光体の表層に傷が入り、
電荷注入層がなくなったり、磁性粒子の接触が困難にな
ったりすると、その領域は帯電できないため、画像に傷
の跡が出てしまう。さらに、感光体削れや傷により帯電
しづらくなった領域に磁性粒子が付着して量が少なくな
ると、磁性粒子のコート不良が発生し、感光体と磁気ブ
ラシの接触が不十分で帯電不良となり、加速度的に磁性
粒子が感光体に付着しやすくなる。そうした場合、現
像、転写への悪影響はもちろん、定着ローラを傷つけた
り、紙の搬送経路に入って搬送不良を引き起こしたりす
る。
【0011】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、接触帯電方
式及びクリーナーレスプロセスを採用する画像形成装置
にあって、感光体の寿命を正しく把握し、カブリや磁気
粒子付着の発生を好適に予防することのできる画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、像担持体と、該像担持体に当接する帯電
部材を有し該帯電部材に帯電バイアスを印加することで
像担持体の帯電を行う帯電装置と、該像担持体の帯電処
理面に静電潜像を形成する画像情報書き込み装置と、該
静電潜像を現像剤により顕像化する現像装置と、該像担
持体表面の現像剤像を被転写材に移動させる転写装置と
を具備し、転写装置の動作によっても被転写材に移動せ
ず像担持体表面に残留した現像剤を前記帯電装置の像担
持体に当接する帯電部材に一旦回収させ、その回収現像
剤を帯電部材から吐き出させて現像装置にて再回収させ
る画像形成装置において、作像枚数、積算画像比率、ト
ナー消費量、及び作像動作回数に関する情報のうち少な
くとも1つの情報に基づいて前記像担持体の寿命を判定
することを要旨とする。
【0013】また、前記作像枚数、積算画像比率、トナ
ー消費量、及び作像動作回数に関し数値化された情報の
うち、少なくとも1つの情報を認識し、前記認識された
各情報のうち少なくとも1つの情報を用いて演算を行う
とともに、その演算結果に基づいて前記像担持体の寿命
を判定を行うのがよい。
【0014】例えばこのとき、前記積算画像比率と、作
像枚数の累乗との積算値を演算し、当該積算値が所定値
を上回った場合に前記像担持体の寿命を判定してもよ
い。
【0015】また、前記像担持体の寿命を判定した後
に、画像形成動作を停止するのがよい。
【0016】また本発明は、プロセスカートリッジの一
部である像担持体と、該像担持体に当接する帯電部材を
有し該帯電部材に帯電バイアスを印加することで像担持
体の帯電を行う帯電装置と、該像担持体の帯電処理面に
静電潜像を形成する画像情報書き込み装置と、該静電潜
像を現像剤により顕像化する現像装置と、該像担持体表
面の現像剤像を被転写材に移動させる転写装置を具備
し、転写装置の動作によっても被転写材に移動せず像担
持体表面に残留した現像剤を前記帯電装置の像担持体に
当接する帯電部材に一旦回収させ、その回収現像剤を帯
電部材から吐き出させて現像装置にて再回収させる画像
形成装置において、作像枚数、積算画像比率、トナー消
費量、及び作像動作回数に関する情報のうち少なくとも
1つの情報に基づいて前記プロセスカートリッジの寿命
を判定することを要旨とする。
【0017】また、前記プロセスカートリッジの寿命
は、前記プロセスカートリッジに備えられる不揮発性記
憶媒体により更新記憶される作像枚数、積算画像比率、
トナー消費量、及び作像動作回数に関する情報のうち少
なくとも1つの情報に基づいて判定するのがよい。
【0018】また、前記作像枚数、積算画像比率、トナ
ー消費量、及び作像動作回数に関し数値化された情報の
うち、少なくとも1つの情報を認識し、前記認識された
各情報のうち少なくとも1つの情報を用いて演算を行う
とともに、その演算結果に基づいて前記像担持体の寿命
を判定するのがよい。
【0019】例えばこのとき、前記積算画像比率と、作
像枚数の累乗との積算値を演算し、当該積算値が所定値
を上回った場合に前記プロセスカートリッジの寿命を判
定してもよい。
【0020】また、前記プロセスカートリッジの寿命を
検知した後に、画像形成動作を停止するのがよい。
【0021】また、前記帯電部材は、磁性粒子と磁性粒
子担持体とからなるのがよい。
【0022】また、前記像担持体は、電子写真感光体で
あるのがよい。
【0023】また、前記像担持体は、電荷注入帯電性で
あるのがよい。
【0024】また、前記像担持体は、絶縁性のバインダ
ー中に導電性微粒子を分散させた電荷注入層を有する電
子写真感光体であるのがよい。
【0025】また、前記画像情報書き込み装置は、露光
装置であるのがよい。
【0026】(作用)上記構成によれば、磁気ブラシ帯
電を用いた画像形成装置で、画像比率、トナー消費量、
通紙枚数、帯電動作の回数により感光体寿命を判断する
ことで、カブリや磁性粒子付着を未然に防ぐことが可能
となる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施例) (1)画像形成装置例(図1) 図1は画像形成装置の概略構成図を示す。本実施例の画
像形成装置は転写式電子写真プロセス利用、電荷注入帯
電方式、クリーナーレスプロセスのレーザービームプリ
ンターである。
【0028】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、回転感光体ドラムと記す)である。
本実施例の回転感光体ドラム1は負帯電性・電荷注入帯
電性のOPC感光体(有機光導電性感光体)であり、矢
印の時計回り方向aに150mm/secのプロセスス
ピード(周速度)で回転駆動される。
【0029】2は回転感光体ドラム1の面を所定の極性
・電位に一様に帯電処理する接触帯電装置である。本実
施例では磁気ブラシ接触帯電装置であり、回転する回転
感光体ドラム1の面はこの磁気ブラシ接触帯電装置2に
よりほぼ−700Vに電荷注入帯電方式で一様に帯電処
理される。
【0030】3は画像情報露光手段(露光装置)であ
り、本実施例ではレーザービームスキャナーである。こ
のレーザービームスキャナー3は、半導体レーザー、ポ
リゴンミラー、f−βレンズ等を有してなり、CCD等
の光電変換素子を有する原稿読み取り装置、電気計算
機、ワードプロセッサー等の不図示のホスト装置から入
力する目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に
対応して変調されたレーザー光Lを射出して、回転感光
体ドラム1の一様帯電処理面をレーザー光走査露光す
る。このレーザー光走査露光により回転感光体ドラム1
の周面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。
【0031】4は現像装置である。本実施例では、重合
法で作成した、転写残トナーの少ない高離型性球形トナ
ーと、磁性キャリアを混合した現像剤による2成分接触
現像方式の現像装置を用いている。そして、回転感光体
ドラム1面の静電潜像をトナー像として反転現像させて
いる。
【0032】5は回転感光体ドラム1の下側に配置した
転写装置であり、本実施例の該転写装置は転写ベルトタ
イプである。5aは無端状のの転写ベルト(例えば、膜
厚75μmのポリイミドのベルト)であり、駆動ローラ
5bと従動ローラ6c間に懸回張設されていて、回転感
光体ドラム1の回転方向と同方向(順方向)に回転感光
体ドラム1の回転速度とほぼ同じ周速度で回動される。
5dは転写ベルト5aの内側に配設した導電性ブレード
であり、転写ベルト6aの上行側ベルト部分を感光ドラ
ム1の下面部分に加圧して転写部位としての転写ニップ
部Tを形成させている。
【0033】6は給紙カセットであり、紙等の被転写材
Pを積載収納させてある。給紙ローラ7の駆動により給
紙カセット6内に積載収納の被転写材Pが1枚分離給紙
され、搬送ローラ8等を含むシートパス9を通って所定
の制御タイミングにて回転感光体ドラム1と転写装置5
の転写ベルト6aとの間の転写ニップ部Tに給送され
る。
【0034】転写ニップ部Tに給送された被転写材Pは
回転感光体ドラム1と転写ベルト6aの間を挟持搬送さ
れ、その間、導電性ブレード5dに転写バイアス印加電
源E5から所定の転写バイアスが印加されて、被転写材
Pの裏面からトナーと逆極性の帯電がなされる。これに
より、転写ニップ部Tを通る被転写材Pの表面側に回転
感光体ドラム1面倒のトナー像が順次に静電転写されて
いく。
【0035】転写ニップ部Tを通ってトナー像の転写を
受けた被転写材Pは回転感光体ドラム1面から順次に分
離されてシートパス10を通って定着装置(例えば熱ロ
ーラ定着装置)11に導入されてトナー像の定着処理を
受けてプリントアウトされる。本実施例のプリンターは
クリーナーレスプロセスであり、転写ニップ部Tで被転
写材Pに転写されずに回転感光体ドラム1の表面に残っ
たトナーを除去する専用のクリーナーは配置していない
が、転写残トナーは、後述するように、引き続く回転感
光体ドラム1の回転で磁気ブラシ接触帯電装置2の位置
に至り、回転感光体ドラム1に接触している接触帯電部
材としての磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部に一時
的に付着され、その回収トナーが再び回転感光体ドラム
1面に吐き出されて最終的に現像装置4に回収され回転
感光体ドラム1は繰り返して作像に供される。
【0036】12は転写装置5と磁気ブラシ接触帯電装
置2との間において回転感光体ドラムに当接させ、AC
バイアス、帯電と逆極性のDCバイアス、またはACバ
イアスを重畳した帯電と逆極性のDCバイアスを印加し
た導電性ブラシであり、磁気ブラシ接触帯電装置2によ
る帯電直前の回転感光体ドラム表面電位をならすと同時
に、転写残トナーを除電、もしくは回転感光体ドラムの
帯電と逆極性に帯電して、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気
ブラシ部での回収を容易にする。
【0037】(2)画像形成装置例(図2) 図2は上記プリンタの動作シーケンス図である。
【0038】a.前多回転工程:プリンタの始動動作期
間(起動動作期間、ウォーミング期間)である。メイン
電源スイッチーオンにより、装置のメインモーターを駆
動させて回転感光体ドラムを回転駆動させ、所定のプロ
セス機器の準備動作を実行させる。
【0039】b.前回転工程:プリント前動作を実行さ
せる期間である。個の前回転工程は前多回転工程中にプ
リント信号が入力したときには前多回転工程に引き続い
て実行される。プリント信号の入力がないときには前多
回転工程の終了後にメインモーターの駆動が一旦停止さ
れて回転感光体ドラムの回転駆動が停止され、プリンタ
はプリント信号が入力されるまでスタンバイ(待機)状
態に保たれる。プリント信号が入力すると、前回転工程
が実行される。
【0040】c.印字工程(画像形成工程、作像工
程):所定の前回転工程が終了すると、引き続いて回転
感光体ドラムに対する作像プロセスが実行され、回転感
光体ドラム面に形成されたトナー像の被転写材への転
写、定着手段によるトナー像の定着処理がなされて画像
形成物がプリントアウトされる。連続印字(連続プリン
ト)モードの場合は上記の印字工程が所定の設定プリン
ト枚数分繰り返して実行される。
【0041】d.紙間工程:連続印字モードにおいて一
の被転写材の後端部が転写ニップ部を通過した後、次の
被転写材の先端部が転写ニップ部に到達するまでの間
の、転写ニップ部における被転写材の非通紙状態期間で
ある。この期間に転写ニップを通過する回転感光体の領
域がその前に帯電ニップ部を通過する間は、帯電バイア
スのAC成分の印加を停止させ、磁気ブラシ帯電部材で
一時的に回収した転写残トナーを回転感光体ドラム面に
吐き出す。
【0042】e.後回転工程:最後の被転写材の印字工
程が終了した後もしばらくの間メインモータの駆動を姫
続させて回転感光体ドラムを回転駆動させ、所定の後動
作を実行させる期間である。この期間においても紙間工
程と同様に帯電バイアスのAC成分の印加を停止させる
ことで、磁気ブラシ帯電部材で一時的に回収した転写残
トナーを回転感光体ドラム面に吐き出す。
【0043】f.スタンバイ:所定の後回転工程が終了
すると、メインモータの駆動が停止され回転感光体ドラ
ムの回転駆動が停止され、プリンタは次のプリントスタ
ート信号が入力するまでスタンバイ状態に保たれる。
【0044】1枚だけのプリントの場合は、そのプリン
ト終了後、プリンタは後回転工程を経てスタンバイ状態
になる。スタンバイ状態においてプリントスタート信号
が入力すると、プリンターは前回転工程に移行する。
【0045】cの印字工程時が画像形成時であり、aの
前多回転工程、bの前回転工程、dの紙間工程、eの後
回転工程が非画像形成時(非作像時)になる。
【0046】(3)回転感光体ドラム(図3) 本実施例の回転感光体ドラム1は前述したように負帯電
性・電荷注入性のOPC感光体であり、図3に層構成模
型図を示したように、外径30mmのアルミニウム製の
ドラム基体1a上に第1〜第5の機能層1b〜1fを下
から順に設けたものである。
【0047】第1層1b:下引き層であり、アルミニウ
ムドラム基体の欠陥などをならすため、またレーザー露
光の反射によるモアレの発生を防止するために設けられ
ている厚さ約20μmの導電層である。
【0048】第2層1c:正電荷注入防止層であり、ア
ルミニウムドラム基体1aから注入された正電荷が感光
体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割
を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンに
よって106Ω・cm程度に、抵抗調整された厚さ約1
μmの中抵抗層である。
【0049】第3層1d:電荷発生層であり、ジスアゾ
系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であ
り、レーザー露光を受けることによって正負の電荷対を
発生する。
【0050】第4層1e:電荷輸送層であり、ポリカー
ポネイト樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型
半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷
はこの層を移動することはできず、電荷発生層1dで発
生した正電荷のみを感光体表面に輸送することがでさ
る。
【0051】第5層1r:電荷注入層であり、バインダ
ーとしての光硬化性のアクリル樹脂に光透過性の導電フ
イラーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導
電化)した粒径0.03μmの酸化錫SnO2の超緻粒
子を樹胎に対して70重量パーセント分散した材料の約
3μmの塗工層である。この電荷注入層1fの電気抵抗
値は、充分な帯電性と画像流れを起こさない条件である
1×1010〜1×10 14Ω・cmである必要がある。本
実施例では、表面抵抗が1×1011Ω・cm回転感光体
ドラムを用いた。
【0052】(4)磁気ブラシ接触帯電装置2(図4、
図6) 図4は磁気ブラシ接触帯電装置2の拡大横断面模型図で
ある。本実施例の磁気ブラシ接触帯電装置2は、大きく
分けて、磁気ブラシ帯電部材(磁気ブラシ帯電器)2
A、該磁気ブラシ帯電器2Aと導電性磁性粒子(帯電キ
ャリア)2dを収容させた容器(ハウジング)2b、磁
気ブラシ帯電器2Aに対する帯電バイアス印加電源E2
等からなる。
【0053】磁気ブラシ帯電器2Aは本実施例のものは
スリーブ回転タイプであり、マグネットロール(磁石)
2aとこのマグネットロールに外嵌させた非磁性ステン
レス製スリーブ(電極スリーブ、導電スリーブ、帯電ス
リーブなどと称される)2bと、該スリーブ2bの外周
面にスリーブ内部のマグネットロール2aの磁気力で磁
気拘束させて形成保持させた磁性粒子2dの磁気ブラシ
部2cからなる。マグネットロール2aは非回転の固定
部材であり、スリーブ2bはこのマグネットロール2a
の外回りを矢印bの方向に不図示の駆動系により所定の
周速度、本実施例では226mm/secの周速で回転
駆動される。また、スリーブ2bは回転感光体ドラム1
に対してスペーサーコロなどの手段で600μm程度の
隙間を保たせて配設してある。2eは容器2bに取り付
けた非磁性ステンレス製の磁気ブラシ層厚鋭利ブレード
であり、スリーブ2b表面とのギャップが900μmに
なるように配置されている。容器2b内の磁性粒子2d
はその一部がスリーブの2b外周面にスリーブ内部のマ
グネットロール2aの磁気カで磁気拘束されて磁気ブラ
シ部2cとして保持される。磁気ブラシ部2cはスリー
ブの回転駆動に伴い、スリーブ2bと一緒にスリーブ2
bと同方向に回転する。このとき磁気ブラシ部2cの層
厚はブレード2eにより均一厚さに鋭利させる。そし
て、その磁気ブラシ部2cの規制層厚はスリーブ2bと
回転感光体ドラム1との対向隙間部の間隔より大きいか
ら、磁気ブラシ部2cはスリーブ2bと回転感光体ドラ
ム1との対向部において回転感光体ドラム1に対して所
定幅のニップ部を形成して接触する。この接触ニップ部
が帯電ニップ部Nである。従って、回転感光体ドラム1
は帯電ニップ部Nにおいて磁気ブラシ帯電器2Aのスリ
ーブ2bの回転に伴い回転する磁気ブラシ部2cで摺擦
される。この場合、帯電ニップ部Nにおいて回転感光体
ドラム1の移動方向と磁気ブラシ部2cの移動方向は逆
方向となり、相対移動速度は速くなる。スリーブ2bと
磁気ブラシ層厚規制ブレード2eには電源E2から所定
の帯電バイアスが印加される。
【0054】而して、回転感光体ドラム1が回転駆動さ
れ、磁気ブラシ帯電器2Aのスリーブ2bが回転駆動さ
れ、電源E2から所定の帯電バイアスが印加されること
で、回転感光体ドラム1の周面が本実施例の場合は注入
帯電方式で所定の極性・電位に一様に接触帯電処理され
る。スリーブ2b内に固定配置されているマグネットロ
ール2aは、スリーブ2bと回転感光体ドラムの最近接
位置cとの角度θを回転感光体ドラム回転方向上流側2
0°から下流側10°の範囲に入るようにすることが望
ましく、上流側15°〜0°であればさらによい。それ
より下流だと主極位置に磁性粒子が引きつけられ、帯電
ニップ部Nの回転感光体ドラム回転方向下流側に磁性粒
子の滞留が発生しやすくなり、また上流すぎると、帯電
ニップNを通過した磁性粒子の搬送性が悪くなり、滞留
が発生しやすくなる。また、帯電ニップ部Nに磁極がな
い場合は、磁性粒子に働くスリーブ2bへの拘束力が弱
くなり、磁性粒子が回転感光体ドラム1に付着しやすく
なるのは明らかである。ここで述べている帯電ニップ部
Nは、帯電時に磁気ブラシ部2cの磁性粒子が回転感光
体ドラム1と接触している領域を示す。本実施例では、
上流側100の位置に約900gの磁極を配置した。帯
電バイアスは電源E2によってスリーブ2bと規制ブレ
ード2eに印加される。本実施例ではDC成分にAC成
分が重畳しているバイアスを用いている。帯電ニップ部
Nにおける、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2c
による回転感光体ドラム1面の摺擦と、磁気ブラシ帯電
器2あへの帯電バイアスの印加により、磁気ブラシ部2
cを構成している帯電用磁性粒子2dから電荷が回転感
光体ドラム1上に与えられ、回転感光体ドラム1面が所
定の極性・電位に一様に接触帯電される。本例の場合は
前述したように、回転感光体ドラム1はその表面に電荷
注入層1fを具備させたものであるから、電荷注入帯電
により回転感光体ドラム1の帯電処理がなされる。即
ち、回転感光体ドラム1面が帯電バイアスDC+ACの
DC成分に対応した電位に帯電される。スリーブ2bは
回転速度が速いほど帯電均一性が良好になる傾向にあ
る。
【0055】磁気ブラシ帯電器2Aによる回転感光体ド
ラム1の電荷注入帯電は、図5の等価向路に示すよう
な、抵抗RとコンデンサーCの直列回路とみなすことが
できる。この様な回路の場合、抵抗値をr、感光体の静
電容量をCp、印加電圧をVO、帯電時間(回転感光体
ドラム表面のある点が帯電ニップ部Nを通過する時間)
をT0とすると、回転感光体ドラムの表面電位Vdは式
(1)で表わされる。 Vd=V0(1−exp(T0/(Cp・r)))…式(1)
【0056】帯電バイアスDC+ACにおいて、DC成
分は必要とされる回転感光体ドラム1の表面電位と同
値、本実施例では−700Vとした。画像形成時(作像
時)におけるAC成分は、そのピーク間電圧Vppは、
100V以上、2000V以下、特に300V以上、1
200V以下が好ましい。ピーク間電圧Vppがそれ以
下では、帯電均一性、電位の立ち上がり向上の効果が薄
く、それ以上では、磁性粒子の滞留や回転感光体ドラム
への付着が悪化する。周波数は100Hz以上5000
Hz以下、特に600Hz以上2000Hz以下が好ま
しい。それ以下では、磁性粒子の回転感光体ドラムへの
付着悪化や、帯電均一性、電位の立ち上がり性向上の効
果が薄くなり、それ以上でも帯電均一性、電位の立ち上
がり性向上の効果が得られにくくなる。ACの波形は矩
形波、三角波、正弦波などがよい。本実施例において、
ピーク間電圧Vppには700Vを用いた。磁気ブラシ
部2cを構成させる磁性粒子2dは、本実施例では、焼
結した強磁性体(フェライト)を還元処理をしたものを
用いたが、他に樹脂と強磁性体粉を混練して粒子状に成
形したもの、もしくはこれに抵抗値調節のために導電性
カーボン等を混ぜたものや、表面処理を行ったものも同
様に用いることができる。磁気ブラシ部2cの磁性粒子
2dは感光体ドラム表面のトラップ準位に電荷を良好に
注入する役割と、感光体上ドラム上に生じたピンホール
などの欠陥に帯電電流が集中してしまうことに起因して
生じる帯電部材及び感光体の通電破壊を防止する役割を
兼ね備えていなけれげならない。従って、磁気ブラシ帯
電器2Aの電気抵抗値は1×104Ω、1×109Ωであ
ることが好ましく、特には1×104Ω〜1×107Ωで
あることが好ましい。磁気ブラシ帯電器2Aの電気抵抗
値が1×104Ω未満ではピンホールリークが生じやす
くなる傾向があり、1×109Ωを超えると良好な電荷
の注入がしにくくなる傾向にある。また、抵抗値を抵抗
値を上記範囲内に制御するためには、磁性粒子2dの体
積抵抗値は1×10 4Ω・cm〜1×109Ω・cmであ
ることが望ましく、特には1×104Ω・cm、1×1
7Ω・cmであることがより好ましい。
【0057】本実施例で用いた磁気ブラシ帯電器2Aの
電気抵抗値は、1×106Ω・cmであり、帯電バイア
スのDC成分として−700Vを印加することで、回転
感光体ドラム1の表面電位も、−700Vとなった。
【0058】磁性粒子2dの体積抵抗値は、図6に示す
要領で測定した。すなわち、セルaに磁性粒子2dを充
填し、該充填磁性粒子2dに接するように主電極17及
び上部電極18を配し、該電極17,18間に走電圧電
源22から電圧を印加し、そのとき流れる電流を電流計
20で測定することにより求めた。19は絶縁物、21
は電圧計、24はガイドリングを示す。
【0059】その測定条件は、23℃、66%の環境で
充填磁性粒子2dのセルとの接触面積S=2cm2、厚
みd=1mm、上部電極18の荷重1Pkg、印加電圧
100Vである磁性粒子2dの平均粒径及び粒度分布測
定におけるピークは5、100μmの範囲にあること
が、粒子表面の汚染による帯電劣化防止、及び、磁性粒
子の回転感光体ドラム1表面への付着防止の観点から好
ましい。磁性粒子2dの平均粒径は、水平方向最大弦長
で示し、測定法は顆緻鏡法により磁性粒子300個以上
をランダムに選び、その径を実測して算術平均をとる。
【0060】(5)現像装置4(図7) 静電潜像のトナー現像方法としては、一般に次のa〜d
の4種類に大別される。
【0061】a.非磁性トナーについてはブレード等で
スリーブ上にコーティングし、磁性トナーは磁気力によ
ってコーティングして搬送し感光体に対して非接触状態
で現像する方法(1成分非接触現像)。
【0062】b.上記のようにしてコーティングしたト
ナーを感光体に対して接触状態で現像する方法(1成分
接触現像)。
【0063】c.トナー粒子に対して磁性のキャリアを
混合したものを現像剤として用いて磁気力によって搬送
し感光体煮対して接触状態で現像する方法(2成分接触
現像)。
【0064】d.上記の2成分現像を剤を非接触状態に
して現像する方法(2成分非接触現像)。
【0065】このなかで、画像の高画質化や高安定性の
面から、cの2成分接触現像法が多く用いられている。
【0066】図7は本実施例で用いた現像装置4の拡大
横断面模型図である。本実施例における現像装置4は重
合法で作成した高離型性球形非磁性トナーと磁性キャリ
ア(現像用磁性粒子、現像キャリア)を混合したものを
現像剤として用い、該現像剤を現像剤担持体(現像部
材、現像器)に磁気力によって磁気ブラシ層とし保持さ
せて現像部に搬送し回転感光体ドラム面に接触させて静
電潜像をトナー像として現像する2成分磁気ブラシ接触
現像方式の反転現像装置である。
【0067】4aは現像容器、4bは現像剤担持体とし
ての現像スリーブ、4cはこの現像スリーブ4b内に固
定配置された磁界発生手段としての磁石(マグネットロ
ーラ)、4dは現像スリーブ表面に現像剤の薄層を形成
するための現像剤層厚鋭利ブレード、4eは現像剤撹拌
搬送スクリュー、4fは現像剤容器4a内に収容した2
成分現像剤であり、上記のように非磁性トナーtと現像
キャリアcを混合したものである。
【0068】現像スリーブ4bは少なくとも現像時にお
いては、回転感光体ドラム1に対し最近接距離(隙間)
が約500μmになるように配置され、該現像スリーブ
4bの外面に担持させた現像剤磁気ブラシ薄層4f’が
回転感光体ドラム1の面に接触するように設定されてい
る。この現像剤磁気ブラシ薄層4でと回転感光体ドラム
1の接触ニップ部mが現像領域(現像部)である。現像
スリーブ4bは内部の固定磁石4cの外回りを矢印の反
時計回り方向に所定の回転速度で駆動され現像容器4a
内においてスリーブ外面に固定磁石4cの磁力により現
像剤4f(t+c)の磁気ブラシが形成される。その現
像剤磁気ブラシはスリーブ4bの回転とともに搬送さ
れ、ブレード4dにより層厚規制を受けて所定層厚の現
像剤磁気ブラシ薄層4f’として現像容器外に持ち出さ
れて現像部mへ搬送されて回転感光体ドラム1面に接触
し、引き続くスリーブ4bの回転で再び現像容器4a内
に戻し搬送される。
【0069】現像スリーブ4bには現像バイアス印加電
源E4によりDC成分とAC成分を重畳した所定の現像
バイアスが印加される。本実施例での現像特性は、回転
感光体ドラム1の帯電電位(700V)と現像バイアス
のDC成分値の差が200V以下であるとかぶりが生
じ、350V以上であると現像キャリアcの回転感光体
ドラム1への付着が生じたので、現像バイアスのDC成
分は−400Vとした。現像容器4a内の現像剤4f
(t+c)のトナー濃度(現像キャリアcとの混合割
合)はトナー分が静電潜像の現像に消費されて逐次消費
されていく。現像容器4a内の現像剤4fのトナー濃度
は不図示の検知手段により検知されて所定の許容下限濃
度まで低下するとトナー補給部4gから現像容器4a内
の現像剤4fにトナーtの補給がなされて現像容器4a
内の現像剤4fのトナー濃度を常に所定の許容範囲内に
保つようにトナー補給制御される。
【0070】(6)クリーナーレスプロセス 本実施例のプリンタは、クリーナーレスプロセスである
から、被転写材Pに村するトナー像転写後の回転感光体
ドラム1に残留したトナー(転写残トナー)は回転感光
体ドラム1の帯電ニップ部Nに持ち運ばれて磁気ブラシ
接触帯電装置2の磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部
2cに混入して一時的に回収される。回転感光体ドラム
1上の転写残トナーは転写時の剥離放電などにより、極
性が正のものと負のものが混在していることが多い。こ
の極性が混在した転写残トナーが磁気ブラシ帯電器2A
に至って磁気ブラシ部2c内に混入して一時的に回収さ
れる。この転写残トナーの磁気ブラシ帯電器2Aの磁気
ブラシ部2cへの取り込みは、磁気ブラシ帯電器2Aに
AC成分を印加することで、磁気ブラシ帯電器2A回転
感光体ドラム1間の振動電界効果によってより効果的に
行わせることができる。そして、磁気ブラシ部2c内に
取り込まれた転写残トナーは極性がすべて負に帯電され
て回転感光体ドラム1上に吐き出される。極性が揃えら
れて回転感光体ドラム1上に吐き出された転写残トナー
は現像部mに至って現像装置4の現像4bにより現像時
のかぶり取り電界によって現像同時クリーニングで回収
される。この転写残トナーの現像同時回収は、回転方向
の画像領域が、回転感光体ドラム1の周長よりも長い場
合には、その他の帯電、露光、現像、転写といった画像
形成工程と同時進行で行われる。これにより転写残トナ
ーは現像装置4内に回収されて次工程以後も用いられる
ため、廃トナーをなくすことができる。また、スペース
の面での利点も大きく、画像形成装置の大幅な小型化が
可能となる。現像剤のトナーtとして重合法で作成した
高離型性球形トナーを用いることで、転写残トナーの発
生量を少なくすることができるし、また、磁気ブラシ帯
電器2Aから吐き出されたトナーの現像装置4への回収
性を向上させることがでさる。2成分接触現像方式の現
像装置4を用いることでも磁気ブラシ帯電器2Aから吐
き出されたトナーの現像装置4への回収性を向上させて
いる。ここで、通常、トナーは電気抵抗が比較的高いか
ら、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cにそのよ
うなトナー粒子が混入することは磁気ブラシ部2cの電
気抵抗を上昇させて帯電能を低下させる因子であり、混
入トナー量が比較的多い場合は、非作像時に大量のトナ
ーを吐さ出すことで、良好な帯電を維持することができ
る。また、磁気ブラシ部2cから回転感光体ドラム1へ
吐き出されたトナーはきわめて均一な散布状態にあり、
また、その量も少量であるため、次の像露光過程に実質
的に悪影響を及ぼすことはない。また、転写残トナーパ
ターンに起因するゴースト像の発生もない。
【0071】(7)作像枚数・画像比率と感光体寿命と
の関係 上述の画像形成装置において、様々な画像比率で作像し
たときに、感光体の削れ量と作像枚数の関係を測定し
た。その結果を図8に示す。
【0072】図8(a)、(b)より画像比率が一定の
時ならドラム削れ量は作像枚数の2乗に比例し、図8
(c)より積算画像比率に比例していることが分かる。
よって、本実施例では平均画像比率(ビデオカウントか
ら算出)をd、通算通紙枚数をnとして、 d×n×n>4500000000 を満たすときに、作像動作を停止し、感光体の交換を促
すメッセージを表示装置に出すようにした。
【0073】以上のようにすることで、感光体が削れる
ことによるカブリや磁性粒子付着を未然にかつ簡易に防
ぐことが可能となった。
【0074】また、本実施例では、感光体のみの交挽を
行ったが、感光体がプロセスカートリッジ(帯電器、現
像器などを含む)の一部である場合は、プロセスカート
リッジの交換を促すメッセージを出しても良い。
【0075】また、プロセスカートリッジに不揮発性メ
モリ(記憶媒体)を内蔵させ、この不揮発性メモリにド
ラム削れ量を反映する情報(本例では作像枚数や積算画
像比率)を書き込んでいくこと、すなわち更新記憶する
ように装置を構成してもよい。このような装置構成を適
用すれば、単体としてのプロセスカートリッジを複数の
画像形成装置によって使用したとしても、作像枚数や積
算画像比率に関する情報(データ)をカートリッジ内に
保留することができるため、カートリッジに残された寿
命を常時確実に知ることができるようになる。
【0076】また、本実施例では画像比率を用いたが、
トナー消費量(トナー補給モータの回転時間から算出し
たもの等)を代わりに用いでも、同様の効果が得られ
る。
【0077】(第2の実施例)本実施例では、作像動作
開始に伴う感光体回転開始時に感光体へと付着する磁性
粒子による感光体傷について調べるため、1回の作像動
作(べ夕白)における作像枚数(以下、間欠枚数)に対
して、感光体に傷が入り、画像に出るまでの通算作像枚
数の測定を行った。その結果を図9に示す。
【0078】同図9に示す結果より、傷による感光体の
寿命は作像動作の回数によることがわかる。よって、本
実施例では、作像動作の回数を数えるソフトカウンター
を設け、その値が20000回を超えたときに、感光体
交換のメッセージを表示するようにした。
【0079】作像動作回数のカウンターとして、本実施
例では作像動作開始信号を用いたが、毎回の作像動作中
に、決まった回数だけ動作するものをカウントしても同
様のことができる。
【0080】(第3の実施例)本実施例で用いる磁気ブ
ラシ帯電では、帯電バイアスにACを畳重している場
合、作像中も非常に微量であるが磁性粒子が感光体に付
着する。付着した磁性粒子のほとんどは現像器により感
光体表面から回収されるが、一部は転写装置まで到達す
る。その結果、ベタ自画像を連続で作像していても、少
しづつ感光体に傷が入ってしまう。第1の実施例と第2
の実施例の寿命検知方法では、極端に低い画像比率の画
像を連続作像した場合、長期にわたって寿命の検知が行
われない可能性があり、感光体に傷が入っても作像を行
うケースが発生する。
【0081】本実施例では、ベタ白の連続5000枚作
像を繰り返し、感光体に傷が入るまでの作像枚数を調べ
た結果、80000枚ほどで、感光体の傷が画像に現れ
始めた。
【0082】よって、第1の実施例、若しくは第2の実
施例によるような態様で行う寿命検知を実行する一方、
作像枚数が80000枚を超えたときにも感光体交換を
促すメッセージを表示すれば、不良画像を出す前、言い
換えれば磁性粒子が大量に漏れる前に、感光体を交換す
ることができるようになる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁気ブラシ帯電を用いた画像形成装置で、画像比率、ト
ナー消費量、通紙枚数、帯電動作の回数により感光体寿
命を判断することで、カブリや磁性粒子付着を未然に防
ぐことが可能となる。
【0084】よって、安定した良好な画像形成を継続し
て行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例における画像形成装置例の概略構
成図。
【図2】画像形成装置の動作シーケンス図。
【図3】感光体の層構成模型図
【図4】磁気ブラシ接触帯電装置の拡大横断面模型図。
【図5】帯電回路の等価回路図。
【図6】磁性粒子(帯電キャリア)の電気抵抗値(体積
抵抗値)の測定要領説明図。
【図7】現像装置の拡大横断面模型図。
【図8】第1の実施例の結果を示す図。
【図9】第2の実施例の結果を示す図。
【符号の説明】
1 回転感光体ドラム 1a アルミニウムドラム基体 1a ドラム基体 1b,1c,1d,1e,1f 機能層 1d 電荷発生層 1f 電荷注入層 2 磁気ブラシ接触帯電装置 2A 磁気ブラシ帯電器 2a マグネットロール 2b スリーブ 2b 容器 2c 磁気ブラシ部 2d 磁性粒子 2e ブレード 2e 規制ブレード 2e 磁気ブラシ層厚規制ブレード 3 レーザービームスキャナー 4 現像剤磁気ブラシ薄層 4 現像装置 4a 現像剤容器 4a 現像容器 4b スリーブ 4b 現像スリーブ 4b 現像 4c 固定磁石 4d ブレード 4f 現像剤 4f’ 現像剤磁気ブラシ薄層 4g トナー補給部 5 転写装置 5a 転写ベルト 5b 駆動ローラ 6 給紙カセット 6a 転写ベルト 6c 従動ローラ 7 給紙ローラ 8 搬送ローラ 9,10 シートパス 17 主電極 18 上部電極 22 走電圧電源 75 膜厚 C コンデンサー c 現像キャリア m 現像部 5d 導電性ブレード t トナー Vd 表面電位 E2 帯電バイアス印加電源 E4 現像バイアス印加電源 E5 転写バイアス印加電源 L レーザー光 N 帯電ニップ部 P 被転写材 R 抵抗 S 接触面積 T 転写ニップ部 Vpp ピーク間電圧 θ 角度

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体と、該像担持体に当接する帯電部
    材を有し該帯電部材に帯電バイアスを印加することで像
    担持体の帯電を行う帯電装置と、該像担持体の帯電処理
    面に静電潜像を形成する画像情報書き込み装置と、該静
    電潜像を現像剤により顕像化する現像装置と、該像担持
    体表面の現像剤像を被転写材に移動させる転写装置とを
    具備し、転写装置の動作によっても被転写材に移動せず
    像担持体表面に残留した現像剤を前記帯電装置の像担持
    体に当接する帯電部材に一旦回収させ、その回収現像剤
    を帯電部材から吐き出させて現像装置にて再回収させる
    画像形成装置において、 作像枚数、積算画像比率、トナー消費量、及び作像動作
    回数に関する情報のうち少なくとも1つの情報に基づい
    て前記像担持体の寿命を判定することを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、 前記作像枚数、積算画像比率、トナー消費量、及び作像
    動作回数に関し数値化された情報のうち、少なくとも1
    つの情報を認識し、前記認識された各情報のうち少なく
    とも1つの情報を用いて演算を行うとともに、その演算
    結果に基づいて前記像担持体の寿命を判定することを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の画像形成装置におい
    て、 像担持体の寿命を判定した後に、画像形成動作を停止す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】プロセスカートリッジの一部である像担持
    体と、該像担持体に当接する帯電部材を有し該帯電部材
    に帯電バイアスを印加することで像担持体の帯電を行う
    帯電装置と、該像担持体の帯電処理面に静電潜像を形成
    する画像情報書き込み装置と、該静電潜像を現像剤によ
    り顕像化する現像装置と、該像担持体表面の現像剤像を
    被転写材に移動させる転写装置を具備し、転写装置の動
    作によっても被転写材に移動せず像担持体表面に残留し
    た現像剤を前記帯電装置の像担持体に当接する帯電部材
    に一旦回収させ、その回収現像剤を帯電部材から吐き出
    させて現像装置にて再回収させる画像形成装置におい
    て、 作像枚数、積算画像比率、トナー消費量、及び作像動作
    回数に関する情報のうち少なくとも1つの情報に基づい
    て前記プロセスカートリッジの寿命を判定することを特
    徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の画像形成装置において、 前記作像枚数、積算画像比率、トナー消費量、及び作像
    動作回数に関し数値化された情報のうち、少なくとも1
    つの情報を認識し、前記認識された各情報のうち少なく
    とも1つの情報を用いて演算を行うとともに、その演算
    結果に基づいて前記像担持体の寿命を判定することを特
    徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記プロセスカートリッジの寿命を検知し
    た後に、画像形成動作を停止することを特徴とする請求
    項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項4〜6のうち何れか1項に記載の画
    像形成装置において、 前記プロセスカートリッジの寿命は、前記プロセスカー
    トリッジに備えられる不揮発性記憶媒体により更新記憶
    される作像枚数、積算画像比率、トナー消費量、及び作
    像動作回数に関する情報のうち少なくとも1つの情報に
    基づいて判定することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記帯電部材は、磁性粒子と磁性粒子担持
    体とからなることを特徴とする請求項1〜7のうち何れ
    か1項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記像担持体は、電子写真感光体であるこ
    とを特徴とする請求項1〜8のうち何れか1項に記載の
    画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記像担持体は、電荷注入帯電性である
    ことを特徴とする請求項1〜9のうち何れか1項に記載
    の画像形成装置。
  11. 【請求項11】前記像担持体は、絶縁性のバインダー中
    に導電性微粒子を分散させた電荷注入層を有する電子写
    真感光体であることを特徴とする請求項1〜10のうち
    何れか1項に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】前記画像情報書き込み装置は、露光装置
    であることを特徴とする請求項1〜11のうち何れか1
    項に記載の画像形成装置。
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