JP2001343796A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001343796A
JP2001343796A JP2000164700A JP2000164700A JP2001343796A JP 2001343796 A JP2001343796 A JP 2001343796A JP 2000164700 A JP2000164700 A JP 2000164700A JP 2000164700 A JP2000164700 A JP 2000164700A JP 2001343796 A JP2001343796 A JP 2001343796A
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charging
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toner
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JP2000164700A
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Shuichi Kadota
修一 門田
Koichi Hashimoto
浩一 橋本
Yoshiyuki Komiya
義行 小宮
Fumimitsu Gomi
史光 五味
Kenichi Shibuya
健一 渋谷
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プロセスカートリッジ着脱方式、接触帯電方
式、転写式、クリーナーレスプロセスの画像形成装置に
おいて、非作像時での接触帯電部材2A中のトナーの吐
き出しを促進することで、画像比率や通紙枚数に対応し
て長期にわたり安定して良好な画像形成が行えるように
する。 【解決手段】プロセスカートリッジ13に関する情報を
記憶し且つ記憶された情報が画像形成装置本体より読み
出し/書き込み可能な記憶手段100を有し、該記憶手
段100に記憶される情報が、少なくとも画像信号によ
って印字が行なわれた量に対応する印字量情報であり、
画像形成装置の使用量を検知する使用量検知手段と、該
使用量検知手段の結果に応じて、画像形成時に対する非
画像形成時の補助手段12へのバイアス印加条件を可変
制御する制御手段101を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセスカートリ
ッジ着脱方式、接触帯電方式、転写式、クリーナーレス
プロセス(クリーナーレスシステム、トナーリサイクル
プロセス)の画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは、少なくとも電子写真感光体
や静電記録誘電体等の被帯電体(像担持体)と、帯電部
材を被帯電体に当接させ、バイアス電圧を帯電部材に印
加することで被帯電体の帯電を行う接触帯電手段とを包
含していて画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカー
トリッジを有し、被帯電体の帯電処理面に静電潜像を形
成する情報書き込み手段と、静電潜像をトナー像として
現像する現像手段と、被帯電体に当接してバイアスを印
加することによって前画像の履歴を消す補助手段と、被
帯電体上のトナー像を転写材に転写する転写手段を有
し、転写手段により転写材に移動せずに被帯電体表面に
残留したトナーは前記帯電手段の被帯電体に当接する帯
電部材に一旦回収させ、その回収トナーを帯電部材から
吐き出させて現像手段にて再回収させる方式の、複写機
・プリンター等の画像形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】(a)接触帯電 電子写真方式や静電記録方式等の画像形成装置におい
て、電子写真感光体や静電記録誘電体等の像担持体、そ
の他の被帯電体を所定の極性・電位に帯電処理する帯電
手段としては、従来から一般にコロナ帯電器が使用され
てきた。
【0004】これは像担持体(以下、感光体と記す)に
コロナ帯電器を非接触に対向配設して、コロナ帯電器か
ら放出されるコロナに感光体面をさらして感光体面を所
定の極性・電位に帯電させるものである。
【0005】近年は、上記の非接触タイプのコロナ帯電
器による場合に比べて低オゾン・低電力等の利点を有す
ることから、前記のように、被帯電体としての感光体に
電圧(帯電バイアス)を印加した帯電部材(接触帯電部
材)を当接させて感光体面を所定の極性・電位に帯電さ
せる接触方式の帯電装置の実用化がなされてきている。
【0006】特に、接触帯電部材として導電ローラ(帯
電ローラ)を用いたローラ帯電方式の装置が帯電の安定
性という点から好ましく用いられている。
【0007】また、接触帯電部材として、磁性粒子を担
持体に磁気拘束させた磁気ブラシ部を具備させた磁気ブ
ラシ帯電部材(帯電磁気ブラシ、以下磁気ブラシ帯電器
と記す)を用い、該磁気ブラシ帯電器の磁気ブラシ部を
感光体に接触させる磁気ブラシ帯電方式の装置も帯電接
触の安定性という点から好ましく用いられている。
【0008】磁気ブラシ帯電器は、導電性の磁性粒子を
直接にマグネットに、あるいはマグネットを内包するス
リーブ上に磁気的に拘束させて磁気ブラシ部を形成具備
させたものであり、停止あるいは回転させて磁気ブラシ
部を感光体に接触させ、これに電圧を印加することによ
って感光体の帯電を開始させる。
【0009】また、導電性の繊維をブラシ状に形成具備
させたもの(ファーブラシ帯電部材、帯電ファーブラ
シ)、導電性ゴムをブレード状にした導電ゴムブレード
(帯電ブレード)等も接触帯電部材として好ましく用い
られている。
【0010】接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、
帯電原理)にはコロナ帯電系と電荷注入帯電(直接帯
電)系の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが支
配的であるかにより各々の特性が現れる。
【0011】コロナ帯電系は、接触帯電部材と感光体と
の微小間隙に生じるコロナ放電現象による放電生成物で
感光体表面が帯電する系である。コロナ帯電は接触帯電
部材と感光体に一定の放電しきい値を有するため、帯電
電位より大きな電圧を接触帯電部材に印加する必要があ
る。また、コロナ帯電器に比べれば発生量は格段に少な
いけれども放電生成物を生じる。
【0012】電荷注入帯電系は、接触帯電部材から感光
体に直接に電荷が注入されることで感光体表面が帯電す
る系である。より詳しくは、中抵抗の接触帯電部材が感
光体表面に接触して、放電現象を介さずに、つまり放電
を基本的に用いないで感光体表面に直接電荷注入を行う
ものである。よって、接触帯電部材への印加電圧が放電
閾値以下の印加電圧であっても、感光体を印加電圧相当
の電位に帯電することができる。この電荷注入帯電系は
イオンの発生を伴わない。
【0013】しかし、電荷注入帯電であるため、接触帯
電部材の感光体への接触性が帯電性に大きく効いてく
る。そこで接触帯電部材はより密に構成し、また感光体
との速度差を多く持ち、より高い頻度で感光体に接触す
る構成をとる必要があり、この点において接触帯電部材
として特に磁気ブラシ帯電器は安定した帯電を行うこと
ができる。
【0014】磁気ブラシ帯電器による電荷注入帯電は抵
抗とコンデンサーの直列回路と等価であると見ることが
できる。理想的な帯電プロセスでは感光体表面のある点
が磁気ブラシと接触している時間(帯電ニップ×感光体
の周速)にコンデンサーが充電され、感光体表面電位が
印加電圧とほぼ同値になる。
【0015】導電性の接触帯電部材に電圧を印加し感光
体の表面にあるトラップ準位に電荷を注入して感光体の
接触帯電を行う方法がある。また、感光体として通常の
有機感光体上に導電性微粒子を分散させた表層(電荷注
入層)を有するものや、アモルファスシリコン感光体な
どを用いると、接触帯電部材に印加したバイアスのうち
の直流成分と略同等の帯電電位を被帯電体表面に得るこ
とが可能である(特開平6−3921号公報)。
【0016】電荷注入帯電方式は、環境依存性が少ない
だけでなく、放電を用いないため、接触帯電部材に対す
る印加電圧は感光体電位と同程度で十分であり、またオ
ゾンを発生しない利点があり、完全なオゾンレスかつ低
電力消費型帯電が可能となる。
【0017】(b)クリーナーレスプロセス また近年、画像形成装置は小型化が進んできたが、帯電
・露光・現像・転写・定着・クリーニング等の作像プロ
セスの各手段・機器が夫々小型になるだけでは画像形成
装置の全体的な小型化には限界があった。
【0018】また転写後の感光体上の転写残トナー(残
留現像剤)はクリーニング手段(クリーナー)によって
回収されて廃トナーとなるが、この廃トナーは環境保護
の面からも出ないことが好ましい。
【0019】そこで、クリーナーを取りはずし、感光体
上の転写残トナーは現像手段によって「現像同時クリー
ニング」で感光体上から除去し現像手段に回収・再用す
る装置構成にした「クリーナーレスプロセス」の画像形
成装置も出現している。現像同時クリーニングとは、転
写後に感光体上に若干残留したトナーを次工程以後の現
像時にかぶり取りバイアス(現像手段に印加する直流電
圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位
差Vback)によって回収する方法である。この方法によ
れば、転写残トナーは現像手段に回収されて次工程以後
用いられているため、廃トナーをなくし、メンテンナン
スに手を煩わせることも少なくすることができる。また
クリーナーレスであることでスペース面での利点も大き
く、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0020】また感光体の帯電装置が接触帯電装置の場
合には感光体に接触している接触帯電部材に転写残トナ
ーを一旦回収させ、それを再び感光体上に吐き出させ現
像装置で回収させる。 (c)画像履歴消し部材 ここで、トナー像転写後の感光体の面に残留する転写残
トナーは、前画像をそのまま残した形で存在するため、
そのまま帯電装置による感光体帯電領域を通過した場
合、前画像部分のみ帯電電位が低下したり、次の画像形
成のための露光を遮断してしまい、そのままの形で次の
現像行程に影響を及ぼしてし、次の画像上で前画像部分
が薄くなったり濃く現れたりといった現象(以降ゴース
ト現象と称する)がおこる。
【0021】そこで、感光体の回転に伴い帯電領域に到
達した転写残トナーを接触帯電部材にとりこみ、前画像
の履歴を消してしまうことが必要となる。このとき、直
流電圧を接触帯電部材に印加するのみでは接触帯電部材
へのトナーの取り込みは十分に行われないが、交番電圧
を接触帯電部材に印加すると感光体−接触帯電部材間の
電界による振動効果によって、比較的接触帯電部材への
トナーの取り込みが行われる。
【0022】しかしながら、帯電領域に到達した転写残
トナーの帯電量によって接触帯電部材への取り込みが非
常に困難な場合が生じる。つまり転写残トナーが帯電し
ているため、接触帯電部材と感光体問の電位差や、トナ
ーと感光体間の付着力により取り込み性が悪くなる場合
がある。
【0023】すなわち接触帯電部材に対するの印加電圧
に対し、例えば磁気ブラシ帯電器の場合、磁気ブラシと
感光体の接触部にも数mmの幅があり接触部通過初期に
は電荷注入が不十分であるため、そこに磁気ブラシ帯電
器と感光体問の電位差が生じている。
【0024】仮に磁気ブラシ帯電器のVdcを−600
Vと設定した場合、接触部通過初期の感光体表面電位は
いわゆる転写通過後電位であり、各種設定条件によって
異なるが前画像の露光部が−250V程度であるとす
る。その場合露光部は350Vの電位差が生じており、
一般に転写残トナーの保持電荷は正負ともに存在する
が、正帯電トナーはマイナス側の磁気ブラシ方向へ取り
込まれ易く、負帯電トナーは取り込まれにくくなる。
【0025】また、転写残トナーの帯電量が極端に大き
い場合や小粒径の場合、感光体との付着力が強く、感光
体上に残ってしまう。
【0026】よって本来負帯電性のトナーではあるが転
写残トナーは正帯電されていることが望ましい。但し正
帯電されていなくても、帯電量の絶対値が十分小さけれ
ば、磁気ブラシによって機械的にかきとられる効果は期
待できる。
【0027】実際、転写残トナーは転写部通過時の剥離
放電等により、帯電極性が反転してしまうことも多い
が、転写効率が同じであっても転写電流によって転写残
トナーの帯電量分布は大きく異なり、各種設定条件次第
で負帯電トナーの比率が多い場合がある。
【0028】また長期にわたり使用すると現像剤自体、
外添剤の遊離や埋め込まれにより転写効率が低下してく
ることがあるため、負帯電のまま感光体上に残るトナー
比率も増えてくる。
【0029】そこで転写電流を強める等、転写残トナー
を反対極性に帯電せしめる手段を持つことが好ましい。
【0030】そのような手段として、転写領域と帯電領
域との間に、毛足長さが6mm、導電性繊維のレイヨン
のブラシ(以下、帯電補助ブラシと記す)を感光体に当
接し、この帯電補助ブラシに帯電極性とは逆のプラス5
00Vの直流電圧を印加した。この帯電補助ブラシは、
プラスのバイアスを印加していることにより、負極性の
転写残トナーは一時的にこの帯電補助ブラシ内に捕獲さ
れ、除電された後再び感光体上へ送りだされる。
【0031】この際、ブラシ表面にトナーが蓄積してく
ると、保持量の限界に達し、除電されたトナーから次々
と感光体上へと戻される。したがって接触帯電部材と感
光体との接触部に侵入するトナーは帯電極性と逆極性の
もの、もしくは除電されて帯電量の低いものに限られ、
接触帯電部材にほぼ回収されることになる。この時点で
前画像の履歴は失われ、ゴーストが発生する直接的要因
が除去される。
【0032】(d)帯電補助ブラシのバイアス可変制御 しかしながら、前記帯電補助ブラシに印加するプラス側
の電圧設定が高すぎると感光体表面上に過度に正電荷が
注入され、次行程の帯電において不都合が生じていた。
すなわち、感光体表面に帯電前から正電荷が存在した場
合、本来の負の帯電電流がその正電荷を打ち消すために
消費されるため電流不足で帯電しきれなくなったり、帯
電後も正電荷そのものが消滅せず感光体表面に残存して
帯電電位に影響を及ぼしたりするために、現像領域にお
いてかぶりが発生していた。特に長期にわたる画像形成
により接触帯電部材そのものが劣化し帯電性能が低下し
た場合にその傾向は顕著となる。従って、帯電補助ブラ
シに印加する電圧は、ゴーストが発生せずに帯電性を維
持した設定が要求された。
【0033】ところが長期画像形成動作を行うと、帯電
不良によるかぶりや、帯電補助ブラシ汚染や接触帯電部
材による転写残トナーのかきとり不良によるゴーストが
次第に発生しやすくなる。前述のごとくに帯電補助ブラ
シの印加バイアスが高い場合はかぶりの発生が早まり、
印加バイアスが低い設定の場合はゴーストの発生が早ま
る。
【0034】そこで、画像比率および処理枚数から適切
な帯電補助ブラシの高圧設定を行い、帯電不良によるか
ぶりや、帯電補助ブラシ汚染、接触帯電部材による転写
残トナーのかきとり不良によるゴーストが共に発生しな
い安定した画像を形成し、帯電装置寿命を延ばしてい
た。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非常に
高い画像比率での連続画像形成や転写比率が非常に低い
場合において、安定した画像形成を維持することが難し
くなってくる。これは、接触帯電部材に回収されるトナ
ーが極端に多くなることで、接触帯電部材中でのトナー
濃度が高くなり、その帯電性が低下し従来の帯電補助ブ
ラシのバイアス設定ではかぶりが顕著に発生してしま
う。ここで、かぶり対策のために帯電補助バイアスを低
く設定したところ、かぶりの発生は抑えられたものの、
しばらく画像形成を行った後にゴーストが発生するよう
になった。これは、すなわち安定した画像形成を行う帯
電補助ブラシのバイアス設定において、その許容範囲が
非常に狭いことを表している。
【0036】そこで本発明は、非作像時(非画像形成
時)での接触帯電部材中のトナーの吐き出しを促進する
ことで、画像比率や通紙枚数に対応して長期にわたり安
定して良好な画像形成が行える事を目的としてなされた
ものである。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0038】(1)少なくとも被帯電体と、帯電部材を
被帯電体に当接させ、バイアス電圧を帯電部材に印加す
ることで被帯電体の帯電を行う接触帯電手段とを包含し
ていて画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリ
ッジを有し、被帯電体の帯電処理面に静電潜像を形成す
る情報書き込み手段と、静電潜像をトナー像として現像
する現像手段と、被帯電体に当接してバイアスを印加す
ることによって前画像の履歴を消す補助手段と、被帯電
体上のトナー像を転写材に転写する転写手段を有し、現
像手段がトナー像を転写材に転写した後に被帯電体に残
留した残トナー粒子を回収するクリーニング手段も兼ね
る画像形成装置において、プロセスカートリッジに、プ
ロセスカートリッジに関する情報を記憶し且つ記憶され
た情報が画像形成装置本体より読み出し/書き込み可能
な記憶手段を有し、該記憶手段に記憶される情報が、少
なくとも画像信号によって印字が行なわれた量に対応す
る印字量情報であり、プロセスカートリッジの使用量を
検知する使用量検知手段と、該使用量検知手段の結果に
応じて、画像形成時に対する非画像形成時の前記補助手
段へのバイアス印加条件を可変制御する制御手段を有す
ることを特徴とする画像形成装置。
【0039】(2)前記帯電部材が磁性粒子と磁性粒子
担持体からなることを特徴とする(1)に記載の画像形
成装置。
【0040】(3)前記補助手段が、前記転写手段と前
記接触帯電部材の間の被帯電体面部分に当接するよう配
設されることを特徴とする(1)または(2)に記載の
画像形成装置。
【0041】(4)前記補助手段へのバイアス印加条件
およびその変更を入力する手段を有することを特徴とす
る(1)から(3)の何れか一項に記載の画像形成装
置。
【0042】(5)非画像形成時において画像比率を累
積計算して印字量情報を求め、その値が所定の閾値を上
回った時に画像形成時に対する非画像形成時の前記補助
手段へのバイアス印加条件を変更させることを特徴とす
る(1)から(4)の何れか一項に記載の画像形成装
置。
【0043】(6)前記画像形成装置の使用量を検知す
る使用量検知手段が印字枚数及び印字枚数の印字履歴に
関する情報であることを特徴とする(1)から(5)の
何れか一項に記載の画像形成装置。
【0044】(7)前記被帯電体が電子写真感光体であ
ることを特徴とする(1)から(6)の何れか一項に記
載の画像形成装置。
【0045】(8)前記被帯電体が電荷注入帯電性であ
ることを特徴とする(1)から(7)の何れか一項に記
載の画像形成装置。
【0046】(9)前記被帯電体が絶縁性のバインダー
中に導電性微粒子を分散させた電荷注入層を有する電子
写真感光体であることを特徴とする(1)から(8)の
何れか一項に記載の画像形成装置。
【0047】(10)被帯電体の帯電処理面に静電潜像
を形成する情報書き込み手段が露光手段であることを特
徴とする(1)から(9)の何れか一項に記載の画像形
成装置。
【0048】〈作 用〉即ち本発明は、プロセスカート
リッジ着脱方式、接触帯電方式、転写式、クリーナーレ
スプロセスの画像形成装置について、プロセスカートリ
ッジに具備させた記憶手段(揮発性メモリ、不揮発性メ
モリ)に記憶させた情報(印字量情報(積算画像比率)、耐
久(処理)枚数)に応じて,画像形成時に対する非画像形成
時の補助手段への印加バイアスを変化させることによ
り、接触帯電部材内に蓄積する転写残トナーの被帯電体
への復帰を促進して画像形成時の帯電性を維持し、帯電
部材の劣化をより遅らせる。
【0049】また、その印加バイアス変化のタイミング
を、画像比率及び通紙枚数を検知する手段を用いて決定
することで、効率良く高圧設定値変更が行える。
【0050】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉 (1)画像形成装置例の全体的な概略構成(図1) 図1は画像形成装置例の概略構成図である。本実施例の
画像形成装置は、転写式電子写真プロセス利用、電荷注
入帯電方式、クリーナーレスプロセス、プロセスカート
リッジ着脱方式のレーザービームプリンターである。
【0051】1は像担持体(像担持体)としての回転ド
ラム型の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)
である。本実施例の感光体ドラム1は負帯電性・電荷注
入帯電性のOPC感光体(有機光導電性感光体)であ
り、矢示の時計方向aに150mm/sec.のプロセ
ススピード(周速度)で回転駆動される。
【0052】2は感光体ドラム1の面を所定の極性・電
位に一様に帯電処理する接触帯電装置である。本実施例
では磁気ブラシ帯電装置であり、回転する感光体ドラム
1の面はこの磁気ブラシ帯電装置2によりほぼ−500
Vに電荷注入帯電方式で一様に帯電処理される。
【0053】3は画像情報露光手段(露光装置)であ
り、本実施例ではレーザービームスキャナーである。こ
のレーザービームスキャナー3は、半導体レーザー、ポ
リゴンミラー、F−θレンズ等を有してなり、CCD等
の光電変換素子を有する原稿読み取り装置、電子計算
機、ワードプロセッサー等の不図示のホスト装置から入
力する目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に
対応して変調されたレーザー光Lを射出して、回転感光
体ドラム1の一様帯電処理面をレーザー光走査露光す
る。このレーザー光走査露光により回転感光体ドラム1
の周面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。
【0054】4は現像装置である。本実施例では、重合
法で作成した、転写残トナーの少ない高離型性球形非磁
性トナーと、磁性キャリアを混合した現像剤による2成
分接触現像方式の現像装置を用いている。そして回転感
光体ドラム1面の静電潜像をトナー像として反転現像さ
せている。
【0055】5は感光体ドラム1の下側に配設した転写
装置であり、本実施例の該転写装置は転写ベルトタイプ
である。5aは無端状の転写ベルト(例えば、膜厚75
μmのポリイミドのベルト)であり、駆動ローラ5bと
従動ローラ5c間に懸回張設されていて、感光体ドラム
1の回転方向に順方向に感光体ドラム1の回転周速度と
ほぼ同じ周速度で回動される。5dは転写ベルト5aの
内側に配設した導電性ブレードであり、転写ベルト5a
の上行側ベルト部分を感光体ドラム1の下面部分に加圧
して転写部位としての転写ニップ部Tを形成させてい
る。
【0056】6は給紙カセットであり、紙などの転写材
Pを積載収納させてある。給紙ローラ7の駆動により給
紙カセット6内に積載収納の転写材Pが1枚分離給紙さ
れ、搬送ローラ8等を含むシートパス9を通って所定の
制御タイミングにて回転感光体ドラム1と転写装置5の
転写ベルト5aとの間の転写ニップ部Tに給送される。
【0057】転写ニップ部Tに給送された転写材Pは回
転感光体ドラム1と転写ベルト5aの間を挟持搬送さ
れ、その間、導電性ブレード5dに転写バイアス印加電
源E5から所定の転写バイアスが印加されて、転写材P
の裏面からトナーと逆極性の帯電がなされる。これによ
り、転写ニップ部Tを通る転写材Pの表面側に回転感光
体ドラム1面側のトナー像が順次に静電転写されてい
く。
【0058】転写ニップ部Tを通ってトナー像の転写を
受けた転写材Pは回転感光体ドラム1面から順次に分離
されてシートパス10を通って定着装置(例えば熱ロー
ラ定着装置)11に導入されてトナー像の定着処理を受
けてプリントアウトされる。
【0059】本実施例のプリンターはクリーナーレスプ
ロセスであり、転写ニップ部Tで転写材Pに転写されず
に回転感光体ドラム1の表面に残ったトナーを除去する
専用のクリーナーは配設していないが、転写残トナー
は、後述するように、引き続く感光体ドラム1の回転で
磁気ブラシ帯電装置2の接触帯電部材としての磁気ブラ
シ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cと感光体ドラム1との
接触部である帯電ニップ部Nに至り、磁気ブラシ部2c
に一時的に回収され、その回収トナーが再び感光体ドラ
ム1面に吐き出されて最終的に現像装置4に回収され、
感光体ドラム1は繰り返して作像に供される。
【0060】12は画像履歴消し部材(前画像の履歴を
消す補助手段)として、転写ニップ部Tと帯電ニップ部N
との間において感光体ドラム1面に当接させて配設した
導電性の帯電補助ブラシ(導電性ブラシ、前帯電装置)
である。この帯電補助ブラシ12には電源E6からAC
バイアス、帯電と逆極性のDCバイアス、またはACバ
イアスを重畳した、帯電と逆極性のDCバイアスが印加
される。磁気ブラシ帯電装置2による帯電直前の感光体
ドラム1の表面電位をならすと同時に、転写残トナーを
除電、もしくは感光体ドラムの帯電と逆極性に帯電し
て、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cでの転写残
トナーの回収を容易にする。
【0061】13はプロセスカートリッジである。プロ
セスカートリッジとは電子写真プロセスの作像プロセス
手段(機器)である帯電手段、現像手段又はクリーニン
グ手段と、像担持体としての電子写真感光体とを一体的
にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像
形成装置本体に対して着脱可能とするものであるか、又
は帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも
一つと電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して
装置本体に着脱可能とするものであるか、更には、少な
くとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリ
ッジ化して装置本体に着脱可能とするものをいう。プロ
セスカートリッジ着脱方式によれば画像形成装置のメン
テナンスをサービスマンによらずユーザー自身で行うこ
とができるので、格段に操作性を向上させることができ
る。
【0062】本実施例のプリンターにおけるプロセスカ
ートリッジ13は、感光体ドラム1と、帯電装置2と、
現像装置4と、帯電補助ブラシ12の4つのプロセス機
器を一体的にカートリッジ化してプリンター本体に着脱
可能としたものである。プリンターはプロセスカートリ
ッジ13がプリンター本体に対して所定に装着されるこ
とでプリンター本体に機械的・電気的に所定に結合して
画像形成動作が可能状態になる。
【0063】100はプロセスカートリッジに内蔵させ
た記憶手段としての揮発性メモリである。このメモリ1
00はプロセスカートリッジ13に関する情報を記憶し
且つ記憶された情報がプリンター本体側の制御手段(C
PU)101より読み出し/書き込み可能である。
【0064】上記のメモリ100には制御手段101よ
り少なくとも画像信号によって印字が行なわれた量に対
応する印字量情報(積算画像比率)が入力され、それが記
憶される。
【0065】また、制御手段101はそれに内蔵の、プ
ロセスカートリッジの使用量(耐久(処理)枚数)を検知す
る使用量検知手段部の検知結果もメモリ100に入力す
るとともにその検知結果に応じて、補助帯電バイアス印
加電源E6をコントロールして、画像形成時に対する非
画像形成時の帯電補助ブラシ12へのバイアス印加条件
を可変制御する。
【0066】102は帯電補助ブラシ12へのバイアス
印加条件およびその変更を入力するマニュアルな手段
(設定変更手段)である。
【0067】(2)プリンターの動作シーケンス(図
2) 図2は上記プリンターの動作シーケンス図である。
【0068】a.前多回転工程:プリンターの始動動作
期間(起動動作期間、ウォーミング期間)である。メイ
ン電源スイッチ−オンにより、装置のメインモータを駆
動させて感光体ドラムを回転駆動させ、所定のプロセス
機器の準備動作を実行させる。
【0069】b.前回転工程:プリント前動作を実行さ
せる期間である。この前回転工程は前多回転工程中にプ
リント信号が入力したときには前多回転工程に引き続い
て実行される。プリント信号の入力がないときには前多
回転工程の終了後にメインモータの駆動が一旦停止され
て感光体ドラムの回転駆動が停止され、プリンターはプ
リント信号が入力されるまでスタンバイ(待機)状態に
保たれる。プリント信号が入力すると前回転工程が実行
される。
【0070】c.印字工程(画像形成工程、作像工
程):所定の前回転工程が終了すると、引き続いて回転
感光体ドラムに対する作像プロセスが実行され、回転感
光体ドラム面に形成されたトナー像の被転写材への転
写、定着手段によるトナー像の定着処理がなされて画像
形成物がプリントアウトされる。
【0071】連続印字(連続プリント)モードの場合は
上記の印字工程が所定の設定プリント枚数n分繰り返し
て実行される。
【0072】d.紙間工程 連続印字モードにおいて、一の転写材の後端部が転写ニ
ップ部を通過した後、次の転写材の先端部が転写ニップ
部に到達するまでの間の、転写ニップ部における転写材
の非通紙状態期間である。
【0073】本実施例においては、この期間に転写ニッ
プ部を通過する回転感光体の領域(非作像領域)がその
前に帯電ニップ部を通過する間は、帯電バイアスのAC
成分の印加を停止させ、磁気ブラシ帯電器2Aで一時的
に回収した転写残トナーを回転感光体ドラム1に吐き出
させる帯電器清掃モードを実行させている。
【0074】e.後回転工程 最後の転写材の印字工程が終了した後もしばらくの間メ
インモーターの駆動を継続させて感光体ドラムを回転駆
動させ、所定の後動作を実行させる期間である。
【0075】本実施例においては、この期間においても
上記の紙間工程と同様に帯電バイアスのAC成分の印加
を停止させることで、磁気ブラシ帯電器2Aで一時的に
回収した転写残トナーを回転感光体ドラム1に吐き出さ
せる帯電器清掃モードを実行させている。
【0076】f.スタンバイ 所定の後回転工程が終了すると、メインモーターの駆動
が停止され感光体ドラムの回転駆動が停止され、プリン
ターは次のプリントスタート信号が入力するまでスタン
バイ状態に保たれる。
【0077】1枚だけのプリントの場合は、そのプリン
ト終了後、プリンタは後回転工程を経てスタンバイ状態
になる。
【0078】スタンバイ状態においてプリントスタート
信号が入力すると、プリンタは前回転工程に移行する。
【0079】cの印字工程時が画像形成時(作像時)で
あり、aの前多回転工程、bの前回転工程、dの紙間工
程、eの後回転工程が非画像形成時(非作像時)にな
る。
【0080】(3)感光体ドラム1(図3) 本実施例の感光体ドラム1は前述したように負帯電性・
電荷注入帯電性のOPC感光体であり、図3に層構成模
型図を示したように、φ30mmのアルミニウム製のド
ラム基体1a上に第1〜第5の機能層1b〜1fを下か
ら順に設けたものである。
【0081】第1層1b;下引き層であり、アルミニウ
ムドラム基体1aの欠陥などをならすため、またレーザ
ー露光の反射によるモアレの発生を防止するために設け
られている厚さ約20μmの導電層である。
【0082】第2層1c;正電荷注入防止層であり、ア
ルミニウムドラム基体1aから注入された正電荷が感光
体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割
を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンに
よって106 Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ約1μ
mの中抵抗層である。
【0083】第3層1d;電荷発生層であり、ジスアゾ
系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であ
り、レーザー露光を受けることによって正負の電荷対を
発生する。
【0084】第4層1e;電荷輸送層であり、ポリカー
ボネイト樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型
半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷
はこの層を移動することはできず、電荷発生層1dで発
生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができ
る。
【0085】第5層1f;電荷注入層であり、バインダ
ーとしての光硬化性のアクリル樹脂に光透過性の導電フ
ィラーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導
電化)した粒径0.03μmの酸化錫の超微粒子1gを
樹脂に対して70重量パーセント分散した材料の約3μ
mの塗工層である。この電荷注入層1fの電気抵抗値
は、充分な帯電性と画像流れを起こさない条件である1
×1010〜1×1014Ω・cmである必要がある。本実
施例では表面抵抗が1×1011Ω・cmの感光体ドラム
を用いた。
【0086】(4)磁気ブラシ帯電装置2(図4〜図
6) 図4は磁気ブラシ帯電装置2の拡大横断面模型図であ
る。本実施例の磁気ブラシ帯電装置2は、大きく分け
て、磁気ブラシ帯電部材(磁気ブラシ帯電器)2Aと、
該磁気ブラシ帯電器2Aと導電性磁性粒子(帯電キャリ
ア)2dを収容させた容器(ハウジング)2Bと、該容
器2Bに支持させて、磁気ブラシ帯電器2Aに当接させ
た金属板金としての非磁性ステンレス製の磁気ブラシ層
厚規制ブレード(ドクターブレード)2eと、磁気ブラ
シ帯電器2Aに対する帯電バイアス印加電源E2等から
なる。
【0087】磁気ブラシ帯電器2Aは本実施例のものは
スリーブ回転タイプであり、マグネットロール(磁石)
2aと、このマグネットロールに外嵌させた、磁性粒子
担持体としての非磁性ステンレス製スリーブ(電極スリ
ーブ、導電スリーブ、帯電スリーブなどと称される)2
bと、該スリーブ2bの外周面にスリーブ内部のマグネ
ットロール2aの磁気力で磁気拘束させて形成保持させ
た磁性粒子2dの磁気ブラシ部2cからなる。
【0088】マグネットロール2aは非回転の固定部材
であり、スリーブ2bはこのマグネットロール2aの外
回りを矢示bの時計方向に不図示の駆動系により所定の
周速度、本実施例では225mm/sec.の周速で回
転駆動される。またスリーブ2bは感光体ドラム1に対
してスペーサコロ等の手段で500μm程度の隙間を保
たせて対向させて配設してある。
【0089】金属板金としての非磁性ステンレス製の磁
気ブラシ層厚規制ブレード2cは、帯電ニップ部Nより
も感光体ドラム回転方向下流側において容器2Bに取り
付けてあり、磁気ブラシ帯電器2Aのスリーブ2b表面
とのギャップが900μmになるように配置されてい
る。またこのブレード2eは磁気ブラシ帯電器2Aの磁
性粒子担持体としてのスリーブ2bと導通手段(不図
示)で電気的に導通させてある。したがって、接触帯電
部材である磁気ブラシ帯電器2Aと金属板金であるブレ
ード2cは同電位の関係となる。
【0090】容器2B内の磁性粒子2dはその一部がス
リーブ2bの外周面にスリーブ内部のマグネットロール
2aの磁気力で磁気拘束されて磁気ブラシ部2cとして
保持される。磁気ブラシ部2cはスリーブ2bの回転駆
動に伴い、スリーブ2bと一緒にスリーブ2bと同方向
に回転する。このとき磁気ブラシ部2cの層厚はブレー
ド2eにより均一厚さに規制される。そしてその磁気ブ
ラシ部2cの規制層厚はスリーブ2bと感光体ドラム1
との対向隙間部の間隔より大きいから、磁気ブラシ部2
cはスリーブ2bと感光体ドラム1との対向部において
感光体ドラム1に対して所定幅のニップ部を形成して接
触する。この接触ニップ部が帯電ニップ部Nである。従
って、回転感光体ドラム1は帯電ニップ部Nにおいて磁
気ブラシ帯電器2Aのスリーブ2bの回転に伴ない回転
する磁気ブラシ部2cで摺擦される。この場合、帯電ニ
ップ部Nにおいて感光体ドラム1の移動方向と磁気ブラ
シ部2cの移動方向は逆方向となり、相対移動速度は速
くなる。
【0091】スリーブ2bと磁気ブラシ層厚規制ブレー
ド2eには電源E2から所定の帯電バイアスが印加され
る。
【0092】而して、感光体ドラム1が回転駆動され、
磁気ブラシ帯電器2Aのスリーブ2bが回転駆動され、
電源E2から所定の帯電バイアスが印加されることで、
回転感光体ドラム1の周面が本実施例の場合は電荷注入
帯電方式で所定の極性・電位に一様に接触帯電処理され
る。
【0093】スリーブ2b内に固定配置されているマグ
ネットロール2aは、スリーブ2bと感光体ドラム1の
最近接位置cから感光体ドラム回転方向上流側10°の
位置に約900Gの磁極(主極)N1を配置してある。
【0094】この主極N1は、スリーブ2bと感光体ド
ラム1の最近接位置cとの角度θを感光体ドラム回転方
向上流側20°から下流側10°の範囲に入るようにす
ることが望ましく、上流側15°〜0°であればさらに
良い。それより下流だと主極位置に磁性粒子が引きつけ
られ、帯電ニップ部Nの感光体ドラム回転方向下流側に
磁性粒子の滞留が発生しやすくなり、また上流すぎる
と、帯電ニップ部Nを通過した磁性粒子の搬送性が悪く
なり、滞留が発生しやすくなる。
【0095】また、帯電ニップ部Nに磁極がない場合に
は、磁性粒子に働くスリーブ2bへの拘束力が弱くな
り、磁性粒子が感光体ドラム1に付着しやすくなるのは
明らかである。
【0096】ここで述べている帯電ニップ部Nは、帯電
時に磁気ブラシ部2cの磁性粒子が感光体ドラム1と接
触している領域を示す。
【0097】帯電バイアスは電源E2によってスリーブ
2bと規制ブレード2eに印加される。本実施例ではD
C成分にAC成分が重畳しているバイアスを用いてい
る。
【0098】帯電ニップ部Nにおける、磁気ブラシ帯電
器2Aの磁気ブラシ部2cによる感光体ドラム1面の摺
擦と、磁気ブラシ帯電器2Aへの帯電バイアスの印加に
より、磁気ブラシ部2cを構成している帯電用磁性粒子
2dから電荷が感光体ドラム1上に与えられ、感光体ド
ラム1面が所定の極性・電位に一様に接触帯電される。
本例の場合は前述したように感光体ドラム1はその表面
に電荷注入層1fを具備させたものであるから、電荷注
入帯電により感光体ドラム1の帯電処理がなされる。即
ち、感光体ドラム1面が帯電バイアスDC+ACのDC
成分に対応した電位に帯電される。スリーブ2bは回転
速度が速いほど帯電均一性が良好になる傾向にある。
【0099】磁気ブラシ帯電器2Aによる感光体ドラム
1の電荷注入帯電は図5の等価回路に示すような、抵抗
RとコンデンサーCの回路とみなすことが出来る。この
ような回路の場合、抵抗値をr、感光体の静電容量をC
p、印加電圧をV0 、帯電時間(感光体ドラムのある
点が帯電ニップ部Nを通過する時間)をt0 とする
と、感光体ドラムの表面電位Vdは式(1)で表され
る。
【0100】 Vd=V0 (1−exp (t0 /(Cp・r)))・・・・式(1) 帯電バイアスDC+ACにおいて、DC成分は必要とさ
れる感光体ドラム1の表面電位と同値、本実施例では−
500Vとした。
【0101】画像形成時(作像時)におけるAC成分
は、そのピーク間電圧Vppは、100V以上2000
V以下、特に300V以上1200V以下が好ましい。
ピーク間電圧Vppがそれ以下では、帯電均一性、電位
の立ち上がり性向上の効果が薄く、それ以上では、磁性
粒子の滞留や感光体ドラムへの付着が悪化する。
【0102】周波数は100Hz以上5000Hz以
下、特に500Hz以上2000Hz以下が好ましい。
それ以下では、磁性粒子の感光体ドラムへの付着悪化
や、帯電均一性、電位の立ち上がり性向上の効果が薄く
なり、それ以上でも帯電均一性、電位の立ち上がり性向
上の効果が得られにくくなる。
【0103】本実施例ではピーク間電圧Vppは700
Vとした。
【0104】AC成分の波形は矩形波、三角波、sin
波などがよい。
【0105】磁気ブラシ部2cを構成させる磁性粒子2
dは、本実施例では、燒結した強磁性体(フェライト)
を還元処理したものを用いたが、他に樹脂と強磁性体粉
を混練して粒子状に整形したもの、もしくはこれに抵抗
値調節のために導電性カーボン等を混ぜたものや、表面
処理を行ったものも同様に用いることができる。
【0106】磁気ブラシ部2cの磁性粒子2dは感光体
ドラム表面のトラップ順位に電荷を良好に注入する役割
と、感光体ドラム上に生じたピンホールなどの欠陥に帯
電電流が集中してしまうことに起因して生じる帯電部材
及び感光体ドラムの通電破壊を防止する役割を兼ね備え
ていなければならない。
【0107】従って、磁気ブラシ帯電器2Aの抵抗値は
1×104Ω〜1×109Ωであることが好ましく、特に
は1×104Ω〜1×107Ωであることが好ましい。磁
気ブラシ帯電器2Aの抵抗値が1×104Ω未満ではピ
ンホールリークが生じやすくなる傾向があり、1×10
9Ωを越えると良好な電荷の注入がしにくくなる傾向に
ある。また、抵抗値を上記範囲内に制御するためには、
磁性粒子2dの体積抵抗値は1×104Ω・cm〜1×
109Ω・cmであることが好ましく、特には1×104
Ω・cm〜1×107Ω・cmであることが好ましい。
【0108】本実施例で用いた磁気ブラシ帯電器2Aの
抵抗値は、1×106Ω・cmであり、帯電バイアスの
DC成分として−500Vを印加することで、感光体ド
ラム1の表面電位も−700Vとなった。
【0109】磁性粒子2dの体積抵抗値は図6に示す要
領で測定した。すなわち、セルAに磁性粒子2dを充填
し、該充填磁性粒子2dに接するように主電極17及び
上部電極18を配し、該電極17・18間に定電圧電源
22から電圧を印加し、そのとき流れる電流を電流計2
0で測定することにより求めた。19は絶縁物、21は
電圧計、24はガイドリングを示す。
【0110】その測定条件は、23℃、65%の環境
で、充填磁性粒子2dのセルとの接触面積S=2c
2、厚みd=1mm、上部電極18の荷重10kg、
印加電圧100Vである。
【0111】磁性粒子2dの平均粒径及び粒度分布測定
におけるピークは5〜100μmの範囲にあることが、
粒子表面の汚染による帯電劣化防止の観点から好まし
い。
【0112】磁性粒子2dの平均粒径は、水平方向最大
弦長で示し、測定法は顕微鏡法により磁性粒子300個
以上をランダムに選び、その径を実測して算術平均をと
る。
【0113】(5)現像装置4(図7) 静電潜像のトナー現像方法としては、一般に次のa〜d
の4種類に大別される。
【0114】a.非磁性トナーについてはブレード等で
スリーブ上にコーティングし、磁性トナーは磁気力によ
ってコーティングして搬送し感光体に対して非接触状態
で現像する方法(1成分非接触現像) b.上記のようにしてコーティングしたトナーを感光体
に対して接触状態で現像する方法(1成分接触現像) c.トナー粒子に対して磁性のキャリアを混合したもの
を現像剤として用いて磁気力によって搬送し感光体に対
して接触状態で現像する方法(2成分接触現像) d.上記の2成分現像剤を非接触状態にして現像する方
法(2成分非接触現像) このなかで、画像の高画質化や高安定性の面から、cの
2成分接触現像法が多く用いられている。
【0115】図7は本実施例で用いた現像装置4の拡大
横断面模型図である。本実施例における現像装置4は、
重合法で作成した高離型性球形非磁性トナーと磁性キャ
リア(現像用磁性粒子、現像キャリア)を混合したもの
を現像剤として用い、該現像剤を現像剤担持体(現像部
材、現像器)に磁気力によって磁気ブラシ層として保持
させて現像部に搬送し感光体ドラム面に接触させて静電
潜像をトナー像として現像する2成分磁気ブラシ接触現
像方式の反転現像装置である。
【0116】4aは現像容器、4bは現像剤担持体とし
ての現像スリーブ、4cはこの現像スリーブ4b内に固
定配置された磁界発生手段としての磁石(マグネットロ
ーラ)、4dは現像スリーブ表面に現像剤の薄層を形成
するための現像剤層厚規制ブレード、4eは現像剤攪拌
搬送スクリュー、4fは現像容器4a内に収容した2成
分現像剤であり、上記のように非磁性トナーtと現像キ
ャリアcを混合したものである。
【0117】現像スリーブ4bは少なくとも現像時にお
いては、感光体ドラム1に対し最近接距離(隙間)が約
500μmになるように配置され、該現像スリーブ4b
の外面に担持させた現像剤磁気ブラシ薄層4f′が感光
体ドラム1の面に接触するように設定されている。この
現像剤磁気ブラシ薄層4f′と感光体ドラム1の接触ニ
ップ部mが現像領域(現像部)である。
【0118】現像スリーブ4bは内部の固定磁石4cの
外回りを矢示の反時計方向に所定の回転速度で駆動さ
れ、現像容器4a内においてスリーブ外面に固定磁石4
cの磁力により現像剤4f(t+c)の磁気ブラシが形
成される。その現像剤磁気ブラシはスリーブ4bの回転
とともに搬送され、ブレード4dにより層厚規制を受け
て所定層厚の現像剤磁気ブラシ薄層4f′として現像容
器外に持ち出されて現像部mへ搬送されて感光体ドラム
1面に接触し、引き続くスリーブ4bの回転で再び現像
容器4a内に戻し搬送される。
【0119】現像スリーブ4bには現像バイアス印加電
源E4によりDC成分とAC成分を重畳した所定の現像
バイアスが印加される。本実施例での現像特性は、感光
体ドラム1の帯電電位(−500V)と現像バイアスの
DC成分値の差が200v以下であるとカブリが生じ、
350v以上であると現像キャリアcの感光体ドラム1
への付着が生じたので、現像バイアスのDC成分は−4
00vとした。
【0120】現像容器4a内の現像剤4f(t+c)の
トナー濃度(現像キャリアcとの混合割合)はトナー分
が静電潜像の現像に消費されて逐次減少していく。現像
容器4a内の現像剤4fのトナー濃度は不図示の検知手
段により検知されて所定の許容下限濃度まで低下すると
トナー補給部4gから現像容器4a内の現像剤4fにト
ナーtの補給がなされて現像容器4a内の現像剤4fの
トナー濃度を常に所定の許容範囲内に保つようにトナー
補給制御される。
【0121】(6)クリーナーレスプロセス 本実施例のプリンタはクリーナーレスプロセスであるか
ら、転写材Pに対するトナー像転写後の感光体ドラム1
に残留したトナー(転写残トナー)は感光体ドラム1の
帯電ニップ部Nに持ち運ばれて磁気ブラシ接触帯電装置
2の磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cに混入し
て一時的に回収される。
【0122】感光体ドラム1上の転写残トナーは転写時
の剥離放電等により、極性が正のものと負のものが混在
していることが多い。この極性が混在した転写残トナー
が帯電ニップ部Nに至って磁気ブラシ帯電器2Aの磁気
ブラシ部2c内に混入して一時的に回収される。
【0123】この転写残トナーの磁気ブラシ部2cへの
取り込みは、磁気ブラシ帯電器2AにAC成分を印加す
ることで、磁気ブラシ帯電器2A−感光体ドラム1間の
振動電界効果によってより効果的に行なわせることがで
きる。
【0124】そして、磁気ブラシ部2c内に取り込まれ
た転写残トナーは極性がすべて負に帯電されて感光体ド
ラム1上に吐き出される。磁気ブラシ部2cから感光体
ドラム1へ吐き出されたトナーはきわめて均一な散布状
態にあり、またその量も少量であるため、次の像露光過
程に実質的に悪影響を及ぼすことはない。また転写残ト
ナーパターンに起因するゴースト像の発生もない。
【0125】そして上記のように極性が揃えられて感光
体ドラム1上に吐き出された転写残トナーは、現像部m
に至って現像装置4の現像器4bにより現像時のかぶり
取り電界によって現像同時クリーニングでに回収され
る。
【0126】この転写残トナーの現像同時回収は、感光
体ドラム回転方向の画像領域が、感光体ドラム1の周長
よりも長い場合には、その他の帯電、露光、現像、転写
といった画像形成工程と同時進行で行われる。
【0127】これにより転写残トナーは現像装置4内に
回収されて次工程以後も用いられるため、廃トナーをな
くすことができる。またスペースの面での利点も大き
く、画像形成装置の大幅に小型化が可能となる。
【0128】現像剤のトナーtとして重合法で作成した
高離型性球形トナーを用いることで、転写残トナーの発
生量を少なくすることができるし、また磁気ブラシ帯電
器2Aから吐き出されたトナーの現像装置4への回収性
を向上させることができる。2成分接触現像方式の現像
装置4を用いることでも磁気ブラシ帯電器2Aから吐き
出されたトナーの現像装置4への回収性を向上させてい
る。
【0129】通常、トナーは電気抵抗が比較的高いか
ら、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cにそのよ
うなトナー粒子が混入することは磁気ブラシ部2cの抵
抗を上昇させて帯電能を低下させる因子であり、混入ト
ナー量が比較的多い場合は、非作像時に多量のトナーを
吐き出すことで、良好な帯電を維持することができる
(帯電器清掃モード)。
【0130】ここでこの帯電器清掃モード時のトナー吐
き出しについて簡単に説明する。磁気ブラシ帯電器2A
の磁気ブラシ部2cにトナーが混入した場合、磁気ブラ
シ部2cの電気抵抗は次第に大きくなっていくため、帯
電ニップ通過中に充分な電荷の移動が行われず、帯電ニ
ップ通過後の感光体表面電位は印加電圧より小さくなっ
てしまう。以下、感光体表面電位と印加電圧との電位差
をΔVとする。磁気ブラシ帯電器2Aに取り込まれたト
ナーが磁気ブラシ部2cを構成している磁性粒子との接
触により感光体電位と同極の電荷を付与されている場
合、電位差ΔVによって発生する電界により混入トナー
は磁気ブラシ中から感光体表面に吐き出される。特開平
9−96949号公報などに開示されるように、この現
象を利用した、非作像時(非画像形成時)に帯電バイア
スのAC成分の印加を停止させることで電位差ΔVを大
きくし、積極的にトナーを吐き出させて磁気ブラシ部2
cの電気抵抗上昇を抑える方法が知られている。
【0131】上述の非作像時のトナー吐き出しは、紙間
や作像動作終了後の後回転などで行うことで長期の使用
において磁気ブラシ部2c中の混入トナー量を一定以下
に保つことが可能となる。
【0132】非作像時に磁気ブラシ部2cから感光体ド
ラム1に吐き出されたトナーは転写ニップ部Tにおいて
転写ベルト5a面に転写されて感光体ドラム1面から除
去され、転写ベルト5a面に転写された吐き出しトナー
はベルトクリーナー5eにより転写ベルト5a面から除
去される。
【0133】(7)帯電補助ブラシ12 前述したように、画像履歴消し部材としての帯電補助ブ
ラシ(導電性ブラシ)12は、転写ニップ部Tと帯電ニ
ップ部Nとの間において感光体ドラム1面に当接させて
配設され、電源E6からACバイアス、帯電と逆極性の
DCバイアス、またはACバイアスを重畳した、帯電と
逆極性のDCバイアスが印加され、磁気ブラシ帯電装置
2による帯電直前の感光体ドラム1の表面電位をならす
と同時に、転写残トナーを除電、もしくは感光体ドラム
の帯電と逆極性に帯電して、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気
ブラシ部2cでの転写残トナーの回収を容易にする。
【0134】ここで、磁気ブラシ部2cに混入したトナ
ー量は非作像時(非画像形成時)に帯電バイアスのAC
成分(交流成分)の振幅Vppを減少させたり、AC成
分の印加を停止させることで電位差ΔVを大きくし、積
極的にトナーを吐き出させて一定に保つことができた
が、画像比率(画像中の印字面積の割合)の比較的高い
ものを連続で作像すると、紙間で感光体表面に吐き出さ
れるトナー量よりも画像1枚当たりに混入する転写残ト
ナー量の方が多くなり、短期的に磁気ブラシ部2c中の
トナー量が一定値を越えてしまう場合が発生する。
【0135】また、更なる高寿命化を目標とする場合は
結局磁性粒子2dの劣化に伴い許容混入トナー量が低下
してくるため帯電不良となる。
【0136】そして画像履歴消し部材としての帯電補助
ブラシ12は帯電不良をもたらす一因となっている。
【0137】ここで印加バイアス500Vの設定におい
て、一時的に300Vに落とせば延命できるわけだが、
その理由は以下のように考えられる。
【0138】磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2c
に取り込まれた転写残トナーが磁気ブラシを構成してい
る磁性粒子2dとの接触により感光体電位と同極の電荷
を付与されている場合、電位差ΔVによって発生する電
界により混入トナーは磁気ブラシ部2c中から感光体表
面に吐き出される。
【0139】従って電位差ΔVが大きいほどトナー吐き
出し量は多くなるため、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブ
ラシ部2c内のトナー比率は低いままで推移し、より帯
電器としての性能を維持することになる。
【0140】帯電補助ブラシ12に対する印加バイアス
(帯電補助バイアス)が帯電極性とは逆極性で大きけれ
ば大きいほど帯電電位は低下するため電位差ΔVは大き
くなる。そこで、もともと帯電補助ブラシ12に対する
印加バイアスが高い場合はそのこと自体でかぶりを発生
しやすくしているが、通紙途中で300Vとなり、同一
条件にした場合には500Vで通紙を続けていた場合の
ほうが混入トナー量は低めに推移しているため帯電能は
よく、ゴースト及びかぶりのレベルも良好となる。
【0141】また、非作像時(非画像形成時)に帯電補
助ブラシ12に対する印加バイアスを700Vにした場
合、電位差ΔVは500Vよりも更に大きくなり、トナ
ーの吐き出しを効果的に行うこともできる。
【0142】そこで本実施例では、画像比率の異なる画
像を連続で作像したときの帯電かぶを以下の条件で測定
した。 ・画像は、A4サイズ画像比率が20%、40%、60%
および80%となる横帯(主走査方向)を用いて連続作
像し、100枚ごとに画像サンプル1枚を採取した。 ・作像時および非作像時のバイアス設定は従来通り表1
の設定である。
【0143】
【表1】
【0144】・サンプルについては、A4サイズ白紙画像
(画像比率0%)で注入帯電器のバイアス設定はACバ
イアスを重畳せず、DCバイアスのみで作像を行い、その
ときの補助帯電バイアスも500Vから900Vに変更
している。これは、その時点での注入帯電器の帯電性を
示すために、最もかぶりの条件の悪いバイアス設定を用
いている。
【0145】・500枚通紙後に帯電器のトナー吐き出
しの自動調整を行い、積算画像比率をリセットする。
【0146】・かぶり40を越えた時点で、その画像比
率での作像を終了する。
【0147】上記の実験項目より得た結果を図8に示
す。これはサンプル上のかぶりを測定することで、それ
ぞれの帯電器汚染の進行状況を表したものである。画像
比率によってかぶりの発生状況が異なるが、500枚お
きの吐き出し自動調整によりかなり改善されていること
がわかる。ここで、サンプルでのかぶり40の時に実画
像上で帯電かぶり不良がすると考えた場合、図8から各
画像比率においてかぶりが40を上回る作像枚数を算出
すると、
【0148】
【表2】
【0149】となり、画像比率×枚数(積算画像比率)
>36000%となった時に帯電かぶり不良が発生する
ことになる。尚、36000%を超えているため20%
および40%においては2Kまでの作像となっている。
【0150】以上から、サンプル上のかぶり10を越え
た時点、すなわち積算画像比率20000%(図8か
ら)において、非作像時の補助バイアスを500Vから
700Vに変更することで積極的にトナーを吐き出す。
【0151】〈第2の実施例〉第1の実施例において、
非作像時の補助バイアスを始めから700Vに設定し、
同様にかぶりの測定を行った(図9)。図8と比較して
吐き出し性が高いことがわかるが、高画像比率において
はまだ帯電かぶりが発生する。そこで、サンプル上のか
ぶり10を越えた時点、すなわち積算画像比率4000
0%(図9から)において、非作像時の補助ばバイアス
を700Vから900Vに変更することで積極的にトナ
ーを吐き出す。
【0152】また、画像比率20%および40%におい
ては、転写残トナーに対する吐き出しトナー量が十分で
あるために、サンプル上のかぶりはほとんど存在しな
い。そのため、非作像時の補助バイアスが700Vでか
つ画像比率が50000%を下回った場合、非作像時の
補助バイアスを500Vに変更する。
【0153】〈第3の実施例〉前実施例に続き、非作像
時の補助バイアスを始めから900Vに設定し、同様に
かぶりの測定を行った(図10)。図8および図9と比
較して、更に吐き出し性が高く、高画像比率においても
帯電かぶりを発生することはほとんどない。
【0154】また、ほとんどの画像比率において、転写
残トナーに対する吐き出しトナー量が十分であるため
に、サンプル上のかぶりはほとんど存在しない。
【0155】そのため、非作像時の補助バイアスが90
0Vでかつ画像比率が10000%を下回った場合、非
作像時の補助バイアスを700Vに変更する。
【0156】以上により、画像比率と通紙枚数に対する
適正な補助バイアスを設定することで、帯電かぶり防止
はもちろん高圧出力の低減も可能となる。
【0157】〈第4の実施例〉前実施例までの非作像時
補助バイアス変更は、積算画像比率によるため、変更す
る時点で既に帯電器中に多量のトナーが混在しているこ
とになる。そのため、その間の画像は正常な状態に比
べ、画質が低下していることになる。
【0158】そこで、予め高画像比率の作像を行う事が
わかっている場合、作像開始前にサービスモードにより
非作像時の補助バイアスを手段102で手動で変更す
る。これにより、帯電性と高画質を維持したまま高画像
比率での作像が可能となる。
【0159】〈その他〉 1)実施例は磁気ブラシ注入帯電装置を例に説明がなさ
れたが、その他の各種接触帯電装置にも適用でき、また
環境制御する高圧条件も、DC成分や、周波数、波形な
ど、あらゆる代替が可能であることは明白である。
【0160】すなわち接触帯電手段の接触帯電部材とし
ては、実施例の磁気ブラシ部材に限らず、導電性の弾性
ローラや弾性ブレード部材、導電繊維により形成された
ブラシ部材またはブラシローラ等を用いることもでき
る。帯電促進粒子を用いた帯電方式であってもよい。
【0161】2)帯電バイアスや現像バイアスの交番電
圧(交流電圧)の波形としては、正弦波、矩形波、三角
波等適宜使用可能である。また、直流電源を周期的にオ
ン/オフすることによって形成された矩形波であっても
良い。このように交番電圧の波形としては周期的にその
電圧値が変化するようなバイアスが使用できる。
【0162】3)静電潜像形成のための像露光手段は、
レーザー走査露光に限られず、LED露光等の他のデジ
タル露光手段でも良いし、投影レンズ系等によるアナロ
グ露光手段でも良い。
【0163】4)被帯電体としての像担持体は静電記録
誘電体等であってもよい。この場合は、該誘電体面を所
定の極性・電位に一様に一次帯電した後、除電針ヘッ
ド、電子銃等の除電手段で選択的に除電して目的の静電
潜像を書き込み形成する。
【0164】5)現像手段4は任意である。正規現像で
あってもよい。
【0165】6)転写部材は無端ベルト状あるいはドラ
ム状の中間転写体であってもよい。
【0166】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
ロセスカートリッジ着脱方式、接触帯電方式、転写式、
クリーナーレスプロセスの画像形成装置について、非作
像時(非画像形成時)での接触帯電部材中のトナーの吐
き出しを促進することで、画像比率や通紙枚数に対応し
て長期にわたり安定して良好な画像形成が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の画像形成装置の概略構成模型図
【図2】 該画像形成装置におけるシーケンス制御を説
明する行程説明図
【図3】 使用した感光体ドラムの層構成模型図
【図4】 使用した帯電装置の概略構成模型図
【図5】 帯電装置の等価回路図
【図6】 磁性粒子(帯電キャリア)の電気抵抗値(体
積抵抗値)の測定要領説明図
【図7】 使用した現像装置の概略構成模型図
【図8】 第1の実施例における作像枚数に対する帯電
かぶえい量を示す図
【図9】 第2の実施例における作像枚数に対する帯電
かぶえい量を示す図
【図10】 第2の実施例における作像枚数に対する帯
電かぶえい量を示す図
【符号の説明】
1・・・感光体ドラム(像担持体)、2・・・磁気ブラ
シ帯電装置、2A・・・磁気ブラシ帯電器(接触帯電部
材)、2e・・・磁気ブラシ層厚規制ブレード(金属板
金)、3・・・露光手段、4・・・現像装置、5・・・転
写装置、11・・・定着装置、12・・・帯電補助ブラ
シ、E2・・・帯電バイアス印加電源、13・・・プロ
セスカートリッジ、100・・・メモリ、101・・・
制御部、102・・・条件・変更入力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/06 G03G 15/08 507B 2H077 21/00 510 21/00 340 (72)発明者 小宮 義行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 五味 史光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渋谷 健一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 AA12 BB11 BB13 CC04 2H027 DA04 DA44 DA45 DD07 DE07 EA01 EA06 EC06 ED09 HB02 HB09 HB15 HB16 HB17 2H035 AA14 AB02 AC01 2H068 AA03 AA05 BB06 BB59 CA37 FA27 FC01 FC08 FC15 2H071 BA04 BA13 BA32 DA06 DA07 DA08 DA15 DA32 2H077 AA37 AB02 AD06 AD13 AD36 BA09 DA10 DB01 EA03 EA15 GA17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも被帯電体と、帯電部材を被帯
    電体に当接させ、バイアス電圧を帯電部材に印加するこ
    とで被帯電体の帯電を行う接触帯電手段とを包含してい
    て画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ
    を有し、被帯電体の帯電処理面に静電潜像を形成する情
    報書き込み手段と、静電潜像をトナー像として現像する
    現像手段と、被帯電体に当接してバイアスを印加するこ
    とによって前画像の履歴を消す補助手段と、被帯電体上
    のトナー像を転写材に転写する転写手段を有し、現像手
    段がトナー像を転写材に転写した後に被帯電体に残留し
    た残トナー粒子を回収するクリーニング手段も兼ねる画
    像形成装置において、 プロセスカートリッジに、プロセスカートリッジに関す
    る情報を記憶し且つ記憶された情報が画像形成装置本体
    より読み出し/書き込み可能な記憶手段を有し、該記憶
    手段に記憶される情報が、少なくとも画像信号によって
    印字が行なわれた量に対応する印字量情報であり、 プロセスカートリッジの使用量を検知する使用量検知手
    段と、該使用量検知手段の結果に応じて、画像形成時に
    対する非画像形成時の前記補助手段へのバイアス印加条
    件を可変制御する制御手段を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記帯電部材が磁性粒子と磁性粒子担持
    体からなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記補助手段が、前記転写手段と前記接
    触帯電部材の間の被帯電体面部分に当接するよう配設さ
    れることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記補助手段へのバイアス印加条件およ
    びその変更を入力する手段を有することを特徴とする請
    求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 非画像形成時において画像比率を累積計
    算して印字量情報を求め、その値が所定の閾値を上回っ
    た時に画像形成時に対する非画像形成時の前記補助手段
    へのバイアス印加条件を変更させることを特徴とする請
    求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成装置の使用量を検知する使
    用量検知手段が印字枚数及び印字枚数の印字履歴に関す
    る情報であることを特徴とする請求項1から5の何れか
    一項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記被帯電体が電子写真感光体であるこ
    とを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記被帯電体が電荷注入帯電性であるこ
    とを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記被帯電体が絶縁性のバインダー中に
    導電性微粒子を分散させた電荷注入層を有する電子写真
    感光体であることを特徴とする請求項1から8の何れか
    一項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 被帯電体の帯電処理面に静電潜像を形
    成する情報書き込み手段が露光手段であることを特徴と
    する請求項1から9の何れか一項に記載の画像形成装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031488A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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