JP2000314993A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000314993A
JP2000314993A JP11122180A JP12218099A JP2000314993A JP 2000314993 A JP2000314993 A JP 2000314993A JP 11122180 A JP11122180 A JP 11122180A JP 12218099 A JP12218099 A JP 12218099A JP 2000314993 A JP2000314993 A JP 2000314993A
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charging
toner
forming apparatus
image forming
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JP11122180A
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English (en)
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Koichi Hashimoto
浩一 橋本
Fumimitsu Gomi
史光 五味
Yoshiyuki Komiya
義行 小宮
Atsushi Takeda
篤志 竹田
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】接触帯電方式・クリーナーレスプロセスの転写
式画像形成装置について、高dutyの画像の連続作像時で
も帯電部材2A中の混入現像剤量を一定以下に保たせ
て、安定した帯電、安定した良好な画像形成を継続して
行うことができるようにすること。 【解決手段】画像比率を算出する手段と、回収現像剤を
帯電部材2Aから吐き出させる場合に帯電部材に対して
印加する画像形成時とは異なる吐き出しバイアスを持
ち、吐き出しバイアスを帯電部材に印加する機会と時間
の少なくとも1つを画像比率の算出値により決定するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接触帯電方式・ク
リーナーレスプロセスの転写式画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは、電子写真感光体や静電記録
誘電体等の像担持体と、該像担持体に当接する帯電部材
を有し該帯電部材に帯電バイアスを印加することで像担
持体の帯電を行う接触方式の帯電装置(接触帯電装置、
直接帯電装置)と、該像担持体の帯電処理面に静電潜像
を形成する画像情報書き込み装置と、該静電潜像を現像
剤により顕像化する現像装置と、該像担持体表面の現像
剤像を被転写材に移動させる転写装置を具備し、転写装
置により被転写材に移動せずに像担持体表面に残留した
現像剤は前記帯電装置の像担持体に当接する帯電部材に
一旦回収させ、その回収現像剤を帯電部材から像担持体
に吐き出させて現像装置にて再回収させる、接触帯電方
式・クリーナーレスプロセスの複写機・プリンタ等の画
像形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】a)接触帯電 電子写真方式や静電記録方式等の画像形成装置におい
て、電子写真感光体や静電記録誘電体等の像担持体、そ
の他の被帯電体を所定の極性・電位に帯電処理する帯電
手段としては、従来より一般にコロナ帯電器が使用され
てきた。
【0004】これは像担持体(以下、感光体と記す)に
コロナ帯電器を非接触に対向配設して、コロナ帯電器か
ら放出されるコロナに感光体面をさらして感光体面を所
定の極性・電位に帯電させるものである。
【0005】近年は、上記の非接触タイプのコロナ帯電
器による場合に比べて低オゾン・低電力等の利点を有す
ることから、前記のように、被帯電体としての感光体に
電圧(帯電バイアス)を印加した帯電部材(接触帯電部
材)を当接させて感光体面を所定の極性・電位に帯電さ
せる接触方式の帯電装置の実用化がなされてきている。
【0006】特に、接触帯電部材として導電ローラ(帯
電ローラ)を用いたローラ帯電方式の装置が帯電の安定
性という点から好ましく用いられている。
【0007】また、接触帯電部材として、磁性粒子を担
持体に磁気拘束させた磁気ブラシ部を具備させた磁気ブ
ラシ帯電部材(帯電磁気ブラシ、以下、磁気ブラシ帯電
器と記す)を用い、該磁気ブラシ帯電器の磁気ブラシ部
を感光体に接触させる磁気ブラシ帯電方式の装置も帯電
接触の安定性という点から好ましく用いられている。
【0008】磁気ブラシ帯電器は、導電性の磁性粒子を
直接にマグネットに、あるいはマグネットを内包するス
リーブ上に磁気的に拘束させて磁気ブラシ部を形成具備
させたものであり、停止あるいは回転させて磁気ブラシ
部を感光体に接触させ、これに電圧を印加することによ
って感光体の帯電を開始させる。
【0009】また、導電性の繊維をブラシ状に形成具備
させたもの(ファーブラシ帯電部材、帯電ファーブラ
シ)、導電性ゴムをブレード状にした導電ゴムブレード
(帯電ブレード)等も接触帯電部材として好ましく用い
られている。
【0010】接触帯電の帯電機構(帯電のメカニズム、
帯電原理)にはコロナ帯電系と電荷注入帯電(直接帯
電)系の2種類の帯電機構が混在しており、どちらが支
配的であるかにより各々の特性が現れる。
【0011】コロナ帯電系は、接触帯電部材と感光体と
の微小間隙に生じるコロナ放電現象による放電生成物で
感光体表面が帯電する系である。コロナ帯電は接触帯電
部材と感光体に一定の放電しきい値を有するため、帯電
電位より大きな電圧を接触帯電部材に印加する必要があ
る。また、コロナ帯電器に比べれば発生量は格段に少な
いけれども放電生成物を生じる。
【0012】電荷注入帯電系は、接触帯電部材から感光
体に直接に電荷が注入されることで感光体表面が帯電す
る系である。より詳しくは、中抵抗の接触帯電部材が感
光体表面に接触して、放電現象を介さずに、つまり放電
を基本的に用いないで感光体表面に直接電荷注入を行う
ものである。よって、接触帯電部材への印加電圧が放電
閾値以下の印加電圧であっても、感光体を印加電圧相当
の電位に帯電することができる。この電荷注入帯電系は
イオンの発生を伴わない。
【0013】しかし、電荷注入帯電であるため、接触帯
電部材の感光体への接触性が帯電性に大きく効いてく
る。そこで接触帯電部材はより密に構成し、また感光体
との速度差を多く持ち、より高い頻度で感光体に接触す
る構成をとる必要があり、この点において接触帯電部材
として特に磁気ブラシ帯電器は安定した帯電を行うこと
ができる。
【0014】磁気ブラシ帯電器による電荷注入帯電は抵
抗とコンデンサーの直列回路と等価であると見ることが
できる。理想的な帯電プロセスでは感光体表面のある点
が磁気ブラシと接触している時間(帯電ニップ×感光体
の周速)にコンデンサーが充電され、感光体表面電位が
印加電圧とほぼ同値になる。
【0015】導電性の接触帯電部材に電圧を印加し感光
体の表面にあるトラップ準位に電荷を注入して感光体の
接触帯電を行う方法がある。また、感光体として通常の
有機感光体上に導電性微粒子を分散させた表層(電荷注
入層)を有するものや、アモルファスシリコン感光体な
どを用いると、接触帯電部材に印加したバイアスのうち
の直流成分と略同等の帯電電位を被帯電体表面に得るこ
とが可能である(特開平6−3921号公報)。
【0016】注入帯電方式は、環境依存性が少ないだけ
でなく、放電を用いないため、接触帯電部材に対する印
加電圧は感光体電位と同程度で十分であり、またオゾン
を発生しない利点があり、完全なオゾンレスかつ低電力
消費型帯電が可能となる。
【0017】b)クリーナーレスプロセス(トナーリサ
イクルプロセス) また近年、画像形成装置は小型化が進んできたが、帯電
・露光・現像・転写・定着・クリーニング等の作像プロ
セスの各手段・機器が夫々小型になるだけでは画像形成
装置の全体的な小型化には限界があった。
【0018】また転写後の感光体上の転写残トナー(残
留現像剤)はクリーニング手段(クリーナー)によって
回収されて廃トナーとなるが、この廃トナーは環境保護
の面からも出ないことが好ましい。
【0019】そこで、クリーナーを取りはずし、感光体
上の転写残トナーは現像手段によって「現像同時クリー
ニング」で感光体上から除去し現像手段に回収・再用す
る装置構成にした「クリーナーレスプロセス」の画像形
成装置も出現している。現像同時クリーニングとは、転
写後に感光体上に若干残留したトナーを次工程以後の現
像時にかぶり取りバイアス(現像手段に印加する直流電
圧と感光体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位
差Vback)によって回収する方法である。この方法によ
れば、転写残トナーは現像手段に回収されて次工程以後
用いられているため、廃トナーをなくし、メンテンナン
スに手を煩わせることも少なくすることができる。また
クリーナーレスであることでスペース面での利点も大き
く、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
【0020】また感光体の帯電装置が接触帯電装置の場
合には感光体に接触している接触帯電部材に転写残トナ
ーを一旦回収させ、それを再び感光体上に吐き出させ現
像装置で回収させる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】接触帯電方式・クリー
ナーレスプロセスの転写式画像形成装置においては、接
触帯電部材に一旦回収される転写残トナーの接触帯電部
材に対する付着・混入で該接触帯電部材の電気抵抗値が
変化することになる。
【0022】例えば接触帯電部材が磁気ブラシ帯電器
(注入帯電器)であれば、磁気ブラシ部にトナーが混入
し、それの電気抵抗は次第に大きくなっていく。
【0023】そのため、帯電ニップ通過中に十分な電荷
の移動が行われず、帯電ニップ通過後の感光体表面電位
は印加電圧より小さくなってしまう。以下、感光体表面
電位と印加電圧との電位差をΔVとする。
【0024】電位差ΔVは磁気ブラシ部に混入したトナ
ーの量が多いほど大きくなり、その結果、現像部でのか
ぶり発生を引き起こすため、磁気ブラシ部へ混入してい
るトナー量を一定に保つ必要がある。
【0025】磁気ブラシ帯電器に取り込まれたトナーが
磁気ブラシキャリア(磁性粒子、帯電キャリア)との接
触により感光体電位と同極の電荷を付与されている場
合、電位差ΔVによって発生する電界により混入トナー
は磁気ブラシ中から感光体表面に吐き出される。
【0026】特開平9−96949号公報などに開示さ
れるように、この現象を利用した、非作像時(非画像形
成時)に帯電バイアスのAC成分(交流成分)の振幅V
ppを減少させたり、AC成分の印加を停止することで
電位差ΔVを大きくし、積極的にトナーを吐き出させて
磁気ブラシの抵抗上昇を抑える方法が知られている。
【0027】上述の非作像時の磁気ブラシからのトナ吐
き出しとしては、紙間時や作像動作終了後の後回転時な
どで行うことで、長期使用において磁気ブラシ中の混入
トナー量を一定以下に保つことが可能となる。
【0028】しかし、画像比率(画像中の印字面積の割
合)の比較的高い画像(高dutyの画像)を連続で作像す
ると、紙間で感光体表面に吐き出されるトナー量よりも
画像1枚当たりに混入する転写残トナー量の方が多くな
り、短気的に磁気ブラシ中のトナー量が一定値を越えて
しまう場合が発生する。
【0029】そこで本発明は、接触帯電方式・クリーナ
ーレスプロセスの転写式画像形成装置について、高duty
の画像の連続作像時でも帯電部材中の混入現像剤量を一
定以下に保たせて、安定した帯電、安定した良好な画像
形成を継続して行うことができるようにすることを目的
とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0031】(1)像担持体と、該像担持体に当接する
帯電部材を有し該帯電部材に帯電バイアスを印加するこ
とで像担持体の帯電を行う帯電装置と、該像担持体の帯
電処理面に静電潜像を形成する画像情報書き込み装置
と、該静電潜像を現像剤により顕像化する現像装置と、
該像担持体表面の現像剤像を被転写材に移動させる転写
装置を具備し、転写装置により被転写材に移動せずに像
担持体表面に残留した現像剤は前記帯電装置の像担持体
に当接する帯電部材に一旦回収させ、その回収現像剤を
帯電部材から像担持体に吐き出させて現像装置にて再回
収させる方式の画像形成装置において、画像比率を算出
する手段と、回収現像剤を帯電部材から吐き出させる場
合に帯電部材に対して印加する画像形成時とは異なる吐
き出しバイアスを持ち、吐き出しバイアスを帯電部材に
印加する機会と時間の少なくとも1つを画像比率の算出
値により決定することを特徴とする画像形成装置。
【0032】(2)帯電部材が磁性粒子と磁性粒子担持
体からなることを特徴とする(1)に記載の画像形成装
置。
【0033】(3)連続作像において画像比率を累積計
算して、その値が所定の閾値を上回った時に吐き出しバ
イアスを帯電部材に印加することを特徴とする(1)ま
たは(2)に記載の画像形成装置。
【0034】(4)画像比率の算出を、主走査方向で複
数個に分割して行うことを特徴とする(1)ないし
(3)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0035】(5)環境検知手段を有し、連続作像時の
画像比率算出値に対して、吐き出しバイアスを帯電部材
に印加する機会と時間の少なくとも1つを決定する所定
の閾値を該環境検知手段からの出力に依存させることを
特徴とする(1)ないし(4)の何れか1つに記載の画
像形成装置。
【0036】(6)連続作像時の画像比率算出値に対し
て、吐き出しバイアスを帯電部材に印加する機会と時間
の少なくとも1つを決定する所定の閾値を通算作像枚
数、または通算トナー消費量の少なくとも1つに依存さ
せることを特徴とする(1)ないし(5)の何れか1つ
に記載の画像形成装置。
【0037】(7)吐き出しバイアスのAC成分の振幅
は、作像時の帯電印加バイアスのAC成分の振幅よりも
小さいことを特徴とする(1)ないし(6)の何れか1
つに記載の画像形成装置。
【0038】(8)像担持体が電子写真感光体であるこ
とを特徴とする(1)から(7)のいずれかに記載の画
像形成装置。
【0039】(9)像担持体が電荷注入帯電性であるこ
とを特徴とする(1)ないし(8)の何れか1つに記載
の画像形成装置。
【0040】(10)像担持体が絶縁性のバインダー中
に導電性微粒子を分散させた電荷注入層を有する電子写
真感光体であることを特徴とする(1)ないし(9)の
何れか1つに記載の画像形成装置。
【0041】(11)像担持体の帯電処理面に静電潜像
を形成する画像情報書き込み装置が露光装置であること
を特徴とする(1)ないし(10)の何れか1つに記載
の画像形成装置。
【0042】〈作 用〉画像比率算出手段(ビデオカウ
ンター)の算出値(積算値)が一定値を越える度に連続
作像途中に帯電部材からの混入現像剤の吐き出しを予め
決められたタイミングと時間で行わせることで、高duty
の画像の連続作像時でも帯電部材中の混入現像剤量を一
定以下に保たせて、安定した帯電、かぶりのない安定し
た良好な画像形成を継続して行うことが可能となる。
【0043】帯電部材からの混入現像剤の吐き出しのタ
イミングを画像比率算出手段(ビデオカウンター)の算
出値を用いて決定することで、効率良く吐き出しを行え
る。
【0044】画像比率算出手段の画像比率の算出を主走
査方向で複数個に分割(画像分割)して行うことで、よ
り正確で効率の良い、帯電部材からの混入現像剤の吐き
出しを行わせることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉 (1)画像形成装置例(図1) 図1は画像形成装置例の概略構成図である。本実施例の
画像形成装置は、転写式電子写真プロセス、電荷注入帯
電方式、クリーナーレスプロセスのレーザービームプリ
ンタである。
【0046】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)である。本実
施例の感光体ドラム1は負帯電性・電荷注入帯電性のO
PC感光体(有機光導電性感光体)であり、矢示の時計
方向aに150mm/sec.のプロセススピード(周
速度)で回転駆動される。
【0047】2は感光体ドラム1の面を所定の極性・電
位に一様に帯電処理する接触帯電装置である。本実施例
では磁気ブラシ帯電装置であり、回転する感光体ドラム
1の面はこの磁気ブラシ帯電装置2によりほぼ−700
vに電荷注入帯電方式で一様に帯電処理される。
【0048】3は画像情報露光手段(露光装置)であ
り、本実施例ではレーザービームスキャナーである。こ
のレーザービームスキャナー3は、半導体レーザー、ポ
リゴンミラー、F−θレンズ等を有してなり、CCD等
の光電変換素子を有する原稿読み取り装置、電子計算
機、ワードプロセッサー等の不図示のホスト装置から入
力する目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に
対応して変調されたレーザー光Lを射出して、回転感光
体ドラム1の一様帯電処理面をレーザー光走査露光す
る。このレーザー光走査露光により回転感光体ドラム1
の周面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。
【0049】4は現像装置である。本実施例では、重合
法で作成した、転写残トナーの少ない高離型性球形非磁
性トナーと、磁性キャリアを混合した現像剤による2成
分接触現像方式の現像装置を用いている。そして回転感
光体ドラム1面の静電潜像をトナー像として反転現像さ
せている。
【0050】5は感光体ドラム1の下側に配設した転写
装置であり、本実施例の該転写装置は転写ベルトタイプ
である。5aは無端状の転写ベルト(例えば、膜厚75
μmのポリイミドのベルト)であり、駆動ローラ5bと
従動ローラ5c間に懸回張設されていて、感光体ドラム
1の回転方向に順方向に感光体ドラム1の回転周速度と
ほぼ同じ周速度で回動される。5dは転写ベルト5aの
内側に配設した導電性ブレードであり、転写ベルト5a
の上行側ベルト部分を感光体ドラム1の下面部分に加圧
して転写部位としての転写ニップ部Tを形成させてい
る。
【0051】6は給紙カセットであり、紙などの被転写
材Pを積載収納させてある。給紙ローラ7の駆動により
給紙カセット6内に積載収納の被転写材Pが1枚分離給
紙され、搬送ローラ8等を含むシートパス9を通って所
定の制御タイミングにて回転感光体ドラム1と転写装置
5の転写ベルト5aとの間の転写ニップ部Tに給送され
る。
【0052】転写ニップ部Tに給送された被転写材Pは
回転感光体ドラム1と転写ベルト5aの間を挟持搬送さ
れ、その間、導電性ブレード5dに転写バイアス印加電
源E5から所定の転写バイアスが印加されて、被転写材
Pの裏面からトナーと逆極性の帯電がなされる。これに
より、転写ニップ部Tを通る被転写材Pの表面側に回転
感光体ドラム1面側のトナー像が順次に静電転写されて
いく。
【0053】転写ニップ部Tを通ってトナー像の転写を
受けた被転写材Pは回転感光体ドラム1面から順次に分
離されてシートパス10を通って定着装置(例えば熱ロ
ーラ定着装置)11に導入されてトナー像の定着処理を
受けてプリントアウトされる。
【0054】本実施例のプリンタはクリーナーレスプロ
セスであり、転写ニップ部Tで被転写材Pに転写されず
に回転感光体ドラム1の表面に残ったトナーを除去する
専用のクリーナーは配設していないが、転写残トナー
は、後述するように、引き続く感光体ドラム1の回転で
磁気ブラシ帯電装置2の位置に至り、感光体ドラム1に
接触している接触帯電部材としての磁気ブラシ帯電器2
Aの磁気ブラシ部に一時的に回収され、その回収トナー
が再び感光体ドラム1面に吐き出されて最終的に現像装
置4に回収され、感光体ドラム1は繰り返して作像に供
される。
【0055】12は転写装置5と磁気ブラシ帯電装置2
との間において感光体ドラム1面に当接させた導電性ブ
ラシである。この導電性ブラシ12は、電源E6よりA
Cバイアス、または帯電と逆極性のDCバイアス、また
はACバイアスを重畳した帯電と逆極性のDCバイアス
が印加され、磁気ブラシ帯電装置2による帯電直前の感
光ドラム表面電位をならすと同時に、転写残トナーを除
電、もしくは感光体ドラム1の帯電と逆極性に帯電し
て、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部でのトナー回
収を容易にする役目をしている。
【0056】(2)プリンタの動作シーケンス(図2) 図2は上記プリンタの動作シーケンス図である。
【0057】a.前多回転工程 プリンタの始動動作期間(起動動作期間、ウォーミング
期間)である。メイン電源スイッチ−オンにより、装置
のメインモータを駆動させて感光体ドラムを回転駆動さ
せ、所定のプロセス機器の準備動作を実行させる。
【0058】b.前回転工程 プリント前動作を実行させる期間である。この前回転工
程は前多回転工程中にプリント信号が入力したときには
前多回転工程に引き続いて実行される。プリント信号の
入力がないときには前多回転工程の終了後にメインモー
タの駆動が一旦停止されて感光体ドラムの回転駆動が停
止され、プリンタはプリント信号が入力されるまでスタ
ンバイ(待機)状態に保たれる。プリント信号が入力す
ると前回転工程が実行される。
【0059】c.印字工程(画像形成工程、作像工程) 所定の前回転工程が終了すると、引き続いて回転感光体
ドラムに対する作像プロセスが実行され、回転感光体ド
ラム面に形成されたトナー像の被転写材への転写、定着
手段によるトナー像の定着処理がなされて画像形成物が
プリントアウトされる。
【0060】連続印字(連続プリント)モードの場合は
上記の印字工程が所定の設定プリント枚数n分繰り返し
て実行される。
【0061】d.紙間工程 連続印字モードにおいて、一の被転写材の後端部が転写
ニップ部を通過した後、次の被転写材の先端部が転写ニ
ップ部に到達するまでの間の、転写ニップ部における被
転写材の非通紙状態期間である。
【0062】e.後回転工程 最後であるn枚目の印字工程が終了した後もしばらくの
間メインモータの駆動を継続させて感光体ドラムを回転
駆動させ、所定の後動作を実行させる期間である。
【0063】f.スタンバイ 所定の後回転工程が終了すると、メインモータの駆動が
停止され感光体ドラムの回転駆動が停止され、プリンタ
は次のプリントスタート信号が入力するまでスタンバイ
状態に保たれる。
【0064】1枚だけのプリントの場合は、そのプリン
ト終了後、プリンタは後回転工程を経てスタンバイ状態
になる。
【0065】スタンバイ状態においてプリントスタート
信号が入力すると、プリンタは前回転工程に移行する。
【0066】cの印字工程時が画像形成時であり、aの
前多回転工程、bの前回転工程、dの紙間工程、eの後
回転工程が非画像形成時(非作像時)になる。
【0067】(3)感光体ドラム1(図3) 本実施例の感光体ドラム1は前述したように負帯電性・
電荷注入帯電性のOPC感光体であり、図3に層構成模
型図を示したように、φ30mmのアルミニウム製のド
ラム基体1a上に第1〜第5の機能層1b〜1fを下か
ら順に設けたものである。
【0068】第1層1b;下引き層であり、アルミニウ
ムドラム基体1aの欠陥などをならすため、またレーザ
ー露光の反射によるモアレの発生を防止するために設け
られている厚さ約20μmの導電層である。
【0069】第2層1c;正電荷注入防止層であり、ア
ルミニウムドラム基体1aから注入された正電荷が感光
体表面に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割
を果たし、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンに
よって106 Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ約1μ
mの中抵抗層である。
【0070】第3層1d;電荷発生層であり、ジスアゾ
系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であ
り、レーザー露光を受けることによって正負の電荷対を
発生する。
【0071】第4層1e;電荷輸送層であり、ポリカー
ボネイト樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型
半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷
はこの層を移動することはできず、電荷発生層1dで発
生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができ
る。
【0072】第5層1f;電荷注入層であり、バインダ
ーとしての光硬化性のアクリル樹脂に光透過性の導電フ
ィラーであるアンチモンをドーピングして低抵抗化(導
電化)した粒径0.03μmの酸化錫SnO2 の超微粒
子1gを樹脂に対して70重量パーセント分散した材料
の厚さ約3μmの塗工層である。この電荷注入層1fの
電気抵抗値は、充分な帯電性と画像流れを起こさない条
件である1×1010〜1×1014Ω・cmである必要が
ある。本実施例では表面抵抗が1×1011Ω・cmの感
光体ドラムを用いた。
【0073】(4)磁気ブラシ帯電装置2(図4〜図
6) 図4は磁気ブラシ帯電装置2の拡大横断面模型図であ
る。本実施例の磁気ブラシ帯電装置2は、大きく分け
て、磁気ブラシ帯電部材(磁気ブラシ帯電器)2A、該
磁気ブラシ帯電器2Aと導電性磁性粒子(帯電キャリ
ア)2dを収容させた容器(ハウジング)2B、磁気ブ
ラシ帯電器2Aに対する帯電バイアス印加電源E2等か
らなる。
【0074】磁気ブラシ帯電器2Aは本実施例のものは
スリーブ回転タイプであり、マグネットロール(磁石)
2aと、このマグネットロールに外嵌させた非磁性ステ
ンレス製スリーブ(電極スリーブ、導電スリーブ、帯電
スリーブなどと称される)2bと、該スリーブ2bの外
周面にスリーブ内部のマグネットロール2aの磁気力で
磁気拘束させて形成保持させた磁性粒子2dの磁気ブラ
シ部2cからなる。
【0075】マグネットロール2aは非回転の固定部材
であり、スリーブ2bはこのマグネットロール2aの外
回りを矢示bの時計方向に不図示の駆動系により所定の
周速度、本実施例では225mm/sec.の周速で回
転駆動される。またスリーブ2bは感光体ドラム1に対
してスペーサコロ等の手段で500μm程度の隙間を保
たせて対向させて配設してある。
【0076】2eは容器2Bに取り付けた、非磁性ステ
ンレス製の磁気ブラシ層厚規制ブレードであり、スリー
ブ2b表面とのギャップが900μmになるように配置
されている。
【0077】容器2B内の磁性粒子2dはその一部がス
リーブ2bの外周面にスリーブ内部のマグネットロール
2aの磁気力で磁気拘束されて磁気ブラシ部2cとして
保持される。磁気ブラシ部2cはスリーブ2bの回転駆
動に伴い、スリーブ2bと一緒にスリーブ2bと同方向
に回転する。このとき磁気ブラシ部2cの層厚はブレー
ド2eにより均一厚さに規制される。そしてその磁気ブ
ラシ部2cの規制層厚はスリーブ2bと感光体ドラム1
との対向隙間部の間隔より大きいから、磁気ブラシ部2
cはスリーブ2bと感光体ドラム1との対向部において
感光体ドラム1に対して所定幅のニップ部を形成して接
触する。この接触ニップ部が帯電ニップ部Nである。従
って、回転感光体ドラム1は帯電ニップ部Nにおいて磁
気ブラシ帯電器2Aのスリーブ2bの回転に伴ない回転
する磁気ブラシ部2cで摺擦される。この場合、帯電ニ
ップ部Nにおいて感光体ドラム1の移動方向と磁気ブラ
シ部2cの移動方向は逆方向となり、相対移動速度は速
くなる。
【0078】スリーブ2bと磁気ブラシ層厚規制ブレー
ド2eには電源E2から所定の帯電バイアスが印加され
る。
【0079】而して、感光体ドラム1が回転駆動され、
磁気ブラシ帯電器2Aのスリーブ2bが回転駆動され、
電源E2から所定の帯電バイアスが印加されることで、
回転感光体ドラム1の周面が本実施例の場合は電荷注入
帯電方式で所定の極性・電位に一様に接触帯電処理され
る。
【0080】スリーブ2b内に固定配置されているマグ
ネットロール2aは、スリーブ2bと感光体ドラム1の
最近接位置cから感光体ドラム回転方向上流側10°の
位置に約900Gの磁極(主極)N1を配置してある。
【0081】この主極N1は、スリーブ2bと感光体ド
ラム1の最近接位置cとの角度θを感光体ドラム回転方
向上流側20°から下流側10°の範囲に入るようにす
ることが望ましく、上流側15°〜0°であればさらに
良い。それより下流だと主極位置に磁性粒子が引きつけ
られ、帯電ニップ部Nの感光体ドラム回転方向下流側に
磁性粒子の滞留が発生しやすくなり、また上流すぎる
と、帯電ニップ部Nを通過した磁性粒子の搬送性が悪く
なり、滞留が発生しやすくなる。
【0082】また、帯電ニップ部Nに磁極がない場合に
は、磁性粒子に働くスリーブ2bへの拘束力が弱くな
り、磁性粒子が感光体ドラム1に付着しやすくなるのは
明らかである。
【0083】ここで述べている帯電ニップ部Nは、帯電
時に磁気ブラシ部2cの磁性粒子が感光体ドラム1と接
触している領域を示す。
【0084】帯電バイアスは電源E2によってスリーブ
2bと規制ブレード2eに印加される。本実施例ではD
C成分にAC成分が重畳しているバイアスを用いてい
る。
【0085】帯電ニップ部Nにおける、磁気ブラシ帯電
器2Aの磁気ブラシ部2cによる感光体ドラム1面の摺
擦と、磁気ブラシ帯電器2Aへの帯電バイアスの印加に
より、磁気ブラシ部2cを構成している帯電用磁性粒子
2dから電荷が感光体ドラム1上に与えられ、感光体ド
ラム1面が所定の極性・電位に一様に接触帯電される。
本例の場合は前述したように感光体ドラム1はその表面
に電荷注入層1fを具備させたものであるから、電荷注
入帯電により感光体ドラム1の帯電処理がなされる。即
ち、感光体ドラム1面が帯電バイアスDC+ACのDC
成分に対応した電位に帯電される。スリーブ2bは回転
速度が速いほど帯電均一性が良好になる傾向にある。
【0086】磁気ブラシ帯電器2Aによる感光体ドラム
1の電荷注入帯電は図5の等価回路に示すような、抵抗
RとコンデンサーCの回路とみなすことが出来る。この
ような回路の場合、抵抗値をr、感光体の静電容量をC
p、印加電圧をV0 、帯電時間(感光体ドラムのある点
が帯電ニップ部Nを通過する時間)をt0 とすると、感
光体ドラムの表面電位Vdは式(1)で表される。
【0087】 Vd=V0 (1−exp (t0 /(Cp・r)))・・・・式(1) 帯電バイアスDC+ACにおいて、DC成分は必要とさ
れる感光体ドラム1の表面電位と同値、本実施例では−
700vとした。
【0088】画像形成時(作像時)におけるAC成分
は、そのピーク間電圧Vppは、100v以上2000
v以下、特に300v以上1200v以下が好ましい。
ピーク間電圧Vppがそれ以下では、帯電均一性、電位
の立ち上がり性向上の効果が薄く、それ以上では、磁性
粒子の滞留や感光体ドラムへの付着が悪化する。
【0089】周波数は100Hz以上5000Hz以
下、特に500Hz以上2000Hz以下が好ましい。
それ以下では、磁性粒子の感光体ドラムへの付着悪化
や、帯電均一性、電位の立ち上がり性向上の効果が薄く
なり、それ以上でも帯電均一性、電位の立ち上がり性向
上の効果が得られにくくなる。
【0090】AC成分の波形は矩形波、三角波、sin
波などがよい。
【0091】磁気ブラシ部2cを構成させる磁性粒子2
dは、本実施例では、燒結した強磁性体(フェライト)
を還元処理したものを用いたが、他に樹脂と強磁性体粉
を混練して粒子状に整形したもの、もしくはこれに抵抗
値調節のために導電性カーボン等を混ぜたものや、表面
処理を行ったものも同様に用いることができる。
【0092】磁気ブラシ部2cの磁性粒子2dは感光体
ドラム表面のトラップ順位に電荷を良好に注入する役割
と、感光体ドラム上に生じたピンホールなどの欠陥に帯
電電流が集中してしまうことに起因して生じる帯電部材
及び感光体ドラムの通電破壊を防止する役割を兼ね備え
ていなければならない。
【0093】従って、磁気ブラシ帯電器2Aの抵抗値は
1×104 Ω〜1×109 Ωであることが好ましく、特
には1×104 Ω〜1×107 Ωであることが好まし
い。磁気ブラシ帯電器2Aの抵抗値が1×104 Ω未満
ではピンホールリークが生じやすくなる傾向があり、1
×109 Ωを越えると良好な電荷の注入がしにくくなる
傾向にある。また、抵抗値を上記範囲内に制御するため
には、磁性粒子2dの体積抵抗値は1×104 Ω・cm
〜1×109 Ω・cmであることが好ましく、特には1
×104 Ω・cm〜1×107 ・cmであることが好ま
しい。
【0094】本実施例で用いた磁気ブラシ帯電器2Aの
抵抗値は、1×106 Ω・cmであり、帯電バイアスの
DC成分として−700vを印加することで、感光体ド
ラム1の表面電位も−700vとなった。
【0095】磁性粒子2dの体積抵抗値は図6に示す要
領で測定した。すなわち、セルAに磁性粒子2dを充填
し、該充填磁性粒子2dに接するように主電極17及び
上部電極18を配し、該電極17・18間に定電圧電源
22から電圧を印加し、そのとき流れる電流を電流計2
0で測定することにより求めた。19は絶縁物、21は
電圧計、24はガイドリングを示す。
【0096】その測定条件は、23℃、65%の環境
で、充填磁性粒子2dのセルとの接触面積S=2cm
2 、厚みd=1mm、上部電極18の荷重10kg、印
加電圧100Vである。
【0097】磁性粒子2dの平均粒径及び粒度分布測定
におけるピークは5〜100μmの範囲にあることが、
粒子表面の汚染による帯電劣化防止の観点から好まし
い。
【0098】磁性粒子2dの平均粒径は、水平方向最大
弦長で示し、測定法は顕微鏡法により磁性粒子300個
異常をランダムに選び、その径を実測して算術平均をと
る。
【0099】(5)現像装置4(図7) 静電潜像のトナー現像方法としては、一般に次のa〜d
の4種類に大別される。
【0100】a.非磁性トナーについてはブレード等で
スリーブ上にコーティングし、磁性トナーは磁気力によ
ってコーティングして搬送し感光体に対して非接触状態
で現像する方法(1成分非接触現像)。
【0101】b.上記のようにしてコーティングしたト
ナーを感光体に対して接触状態で現像する方法(1成分
接触現像)。
【0102】c.トナー粒子に対して磁性のキャリアを
混合したものを現像剤として用いて磁気力によって搬送
し感光体に対して接触状態で現像する方法(2成分接触
現像)。
【0103】d.上記の2成分現像剤を非接触状態にし
て現像する方法(2成分非接触現像)。
【0104】このなかで、画像の高画質化や高安定性の
面から、cの2成分接触現像法が多く用いられている。
【0105】図7は本実施例で用いた現像装置4の拡大
横断面模型図である。本実施例における現像装置4は、
重合法で作成した高離型性球形非磁性トナーと磁性キャ
リア(現像用磁性粒子、現像キャリア)を混合したもの
を現像剤として用い、該現像剤を現像剤担持体(現像部
材、現像器)に磁気力によって磁気ブラシ層として保持
させて現像部に搬送し感光体ドラム面に接触させて静電
潜像をトナー像として現像する2成分磁気ブラシ接触現
像方式の反転現像装置である。
【0106】4aは現像容器、4bは現像剤担持体とし
ての現像スリーブ、4cはこの現像スリーブ4b内に固
定配置された磁界発生手段としての磁石(マグネットロ
ーラ)、4dは現像スリーブ表面に現像剤の薄層を形成
するための現像剤層厚規制ブレード、4eは現像剤攪拌
搬送スクリュー、4fは現像容器4a内に収容した2成
分現像剤であり、上記のように非磁性トナーtと現像キ
ャリアcを混合したものである。
【0107】現像スリーブ4bは少なくとも現像時にお
いては、感光体ドラム1に対し最近接距離(隙間)が約
500μmになるように配置され、該現像スリーブ4b
の外面に担持させた現像剤磁気ブラシ薄層4f′が感光
体ドラム1の面に接触するように設定されている。この
現像剤磁気ブラシ薄層4f′と感光体ドラム1の接触ニ
ップ部mが現像領域(現像部)である。
【0108】現像スリーブ4bは内部の固定磁石4cの
外回りを矢示の反時計方向に所定の回転速度で駆動さ
れ、現像容器4a内においてスリーブ外面に固定磁石4
cの磁力により現像剤4f(t+c)の磁気ブラシが形
成される。その現像剤磁気ブラシはスリーブ4bの回転
とともに搬送され、ブレード4dにより層厚規制を受け
て所定層厚の現像剤磁気ブラシ薄層4f′として現像容
器外に持ち出されて現像部mへ搬送されて感光体ドラム
1面に接触し、引き続くスリーブ4bの回転で再び現像
容器4a内に戻し搬送される。
【0109】現像スリーブ4bには現像バイアス印加電
源E4によりDC成分とAC成分を重畳した所定の現像
バイアスが印加される。本実施例での現像特性は、感光
体ドラム1の帯電電位(−700v)と現像バイアスの
DC成分値の差が200v以下であるとカブリが生じ、
350v以上であると現像キャリアcの感光体ドラム1
への付着が生じたので、現像バイアスのDC成分は−4
00vとした。
【0110】現像容器4a内の現像剤4f(t+c)の
トナー濃度(現像キャリアcとの混合割合)はトナー分
が静電潜像の現像に消費されて逐次減少していく。現像
容器4a内の現像剤4fのトナー濃度は不図示の検知手
段により検知されて所定の許容下限濃度まで低下すると
トナー補給部4gから現像容器4a内の現像剤4fにト
ナーtの補給がなされて現像容器4a内の現像剤4fの
トナー濃度を常に所定の許容範囲内に保つようにトナー
補給制御される。
【0111】(6)クリーナーレスプロセス 本実施例のプリンタはクリーナーレスプロセスであり、
転写ニップ部Tで被転写材Pに転写されずに回転感光体
ドラム1の表面に残ったトナーを除去する専用のクリー
ナーは配設していないが、転写残トナーは引き続く感光
体ドラム1の回転で磁気ブラシ帯電装置2の位置に至
り、感光体ドラム1に接触している接触帯電部材として
の磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部に一時的に回収
され、その回収トナーが再び感光体ドラム1面に吐き出
されて最終的に現像装置4に回収され、感光体ドラム1
は繰り返して作像に供される。
【0112】感光体ドラム1上の転写残トナーは転写時
の剥離放電等により、極性が正のものと負のものが混在
していることが多い。本実施例においては、転写装置5
と磁気ブラシ帯電装置2との間において感光体ドラム1
面に当接させて導電性ブラシ12を配設し、この導電性
ブラシ12に電源E6よりACバイアス、または帯電と
逆極性のDCバイアス、またはACバイアスを重畳した
帯電と逆極性のDCバイアスを印加したことで、転写残
トナーはこの導電性ブラシ12により除電もしくは感光
体ドラム1の帯電と逆極性の正に帯電して、磁気ブラシ
帯電器2Aの磁気ブラシ部で容易に回収される。
【0113】導電性ブラシ12の位置を通過した転写残
トナーの磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cへの
取り込みは、磁気ブラシ帯電器2AにAC成分を印加す
ることで、磁気ブラシ帯電器2A−感光体ドラム1間の
振動電界効果によってより効果的に行なわせることがで
きる。
【0114】そして、磁気ブラシ部2c内に取り込まれ
た転写残トナーは極性が全て負に帯電されて感光体ドラ
ム1上に吐き出される。極性が負に揃えられて感光体ド
ラム1上に吐き出された転写残トナーは、現像部mに至
って現像装置4の現像器4bにより現像時のかぶり取り
電界によって現像同時クリーニングでに回収される。
【0115】この転写残トナーの現像同時回収は、回転
方向の画像領域が、感光体ドラム1の周長よりも長い場
合には、その他の帯電、露光、現像、転写といった画像
形成工程と同時進行で行われる。
【0116】これにより転写残トナーは現像装置4内に
回収されて次工程以後も用いられるため、廃トナーをな
くすことができる。またスペースの面での利点も大き
く、画像形成装置の大幅に小型化が可能となる。
【0117】現像剤のトナーtとして重合法で作成した
高離型性球形トナーを用いることで、転写残トナーの発
生量を少なくすることができるし、また磁気ブラシ帯電
器2Aから吐き出されたトナーの現像装置4への回収性
を向上させることができる。2成分接触現像方式の現像
装置4を用いることでも磁気ブラシ帯電器2Aから吐き
出されたトナーの現像装置4への回収性を向上させてい
る。
【0118】磁気ブラシ部2cから感光体ドラム1へ吐
き出されたトナーはきわめて均一な散布状態にあり、ま
たその量も少量であるため、次の像露光過程に実質的に
悪影響を及ぼすことはない。また転写残トナーパターン
に起因するゴースト像の発生もない。
【0119】ここで、通常、トナーは電気抵抗が比較的
高いから、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部2cに
そのようなトナー粒子が混入することは磁気ブラシ部2
cの抵抗を上昇させて帯電能を低下させる因子であり、
混入トナー量が比較的多い場合は、非作像時に大量のト
ナーを吐き出させることで良好な帯電を維持することが
できる。
【0120】そこで本実施例においては、非作像時であ
る紙間工程の期間に転写ニップ部Tを通過する回転感光
体ドラム1の領域がその前に帯電ニップ部を通過する
間、また非作像時である後回転工程の期間は、磁気ブラ
シ帯電器2Aに印加する帯電バイアスのAC成分の印加
を停止させることで感光体表面と印加電圧との電位差Δ
Vを大きくして、磁気ブラシ帯電器2Aの磁気ブラシ部
2c中から大量のトナーを積極的に吐き出させて長期に
おいて磁気ブラシ部2c中の混入トナー量を一定以下に
保たせ磁気ブラシの電気抵抗上昇を抑えるようにしてい
る。
【0121】(7)画像比率(duty)とトナー混入量
(図8) しかし、前述したように、画像比率(画像中の印字面積
の割合)の比較的高い画像(高dutyの画像)を連続で作
像すると、紙間で感光体表面に吐き出されるトナー量よ
りも画像1枚当たりに混入する転写残トナー量の方が多
くなり、短気的に磁気ブラシ中のトナー量が一定値を越
えてしまう場合が発生する。
【0122】本発明は、上記のような接触帯電方式・ク
リーナーレスプロセスの転写式画像形成装置について、
高dutyの画像の連続作像時でも帯電部材中の混入現像剤
量を一定以下に保たせて、安定した帯電、安定した良好
な画像形成を継続して行うことができるようにするもの
であり、画像比率を算出する手段と、回収現像剤を帯電
部材から吐き出させる場合に帯電部材に対して印加する
画像形成時とは異なる吐き出しバイアスを持ち、吐き出
しバイアスを帯電部材に印加する機会と時間の少なくと
も1つを画像比率の算出値により決定することを特徴と
している。。
【0123】上記において吐き出しバイアスは、帯電部
材に対して印加する帯電バイアスのAC成分の振幅Vp
pを減少させたバイアス、AC成分を停止させたバイア
スなど、像担持体表面と印加電圧との電位差ΔVを大き
くするバイアスである。
【0124】以下具体的に説明する。上記の画像形成装
置を用いて、画像比率の異なる画像を連続して作像した
ときの、磁気ブラシ部2cのトナー混入量の変化を測定
した。
【0125】上記の磁気ブラシ帯電器2Aは帯電バイア
スのAC成分の印加を停止してトナーの積極的な吐き出
しを行った場合、磁気ブラシ部2cのトナー混入量は約
1%まで低下するため、予め磁気ブラシ部2cには1%
のトナーを混入させておいた。
【0126】画像は、A4サイズに対して10%、30
%、50%、70%、100%の比率となる横帯(主走
査方向)を用いて、各々を連続作像し、100枚ごとに
磁気ブラシ部2cから磁性粒子を3g採集し、トナー混
入量の測定を行った。
【0127】混入トナー量の測定は、界面活性剤を用い
て磁性粒子からトナーのみを洗い流し、その作業前後の
重量差から算出した。
【0128】その結果を図8に示す。画像比率が高いほ
ど、混入トナー量は速く増加し、かつ、飽和する値も大
きくなっている。
【0129】本実施例で用いた磁気ブラシ帯電器2Aで
は、磁気ブラシ部2cへのトナー混入量が3.5%を上
回ると良好な帯電が行えなくなるため、その前に作像を
中断して磁気ブラシ帯電器2Aに印加する帯電バイアス
のAC成分の印加を停止してトナーの積極的な大量吐き
出しを行い、磁気ブラシ部2cへのトナー混入量を下げ
なければならない。
【0130】図8より、各画像比率の原稿においてトナ
ー混入量が3.5%を上回ると思われる作像枚数を算出
すると、10%:860枚、30%:280枚、50
%:170枚、100%:80枚、となっている。
【0131】この結果より、積算画像比率(画像比率×
枚数)>8000%となった時にトナー混入量が3.5
%を超えていることをが分る。
【0132】よって、不図示の制御回路部の画像比率算
出手段により、露光装置3のレーザー発光時間などから
算出される画像比率を連続作像時に積算していき、その
値が8000%を超える前、例えば7500%を越えた
時に、シーケンス制御回路により、作像動作を一旦中断
(作像1サイクル単位での中断:感光ドラム1の回転は
オン、露光装置3はオフ、その他の機器2・4・12等
はオン)させ、磁気ブラシ帯電器2Aに印加する帯電バ
イアスのAC成分の印加を所定の時間停止させることで
トナーの積極的な大量吐き出しを行なわせて磁気ブラシ
部2cへの混入トナー量を約1%まで減少させること
で、良好な帯電を引き続き行うことが可能となる。
【0133】トナー吐き出しを所定の時間行なって混入
トナー量が約1%になった後は、シーケンス制御回路に
より、積算値をリセットし、作像動作を再開させ、それ
からの積算画像比率が5500%を超える度に、作像動
作を一旦中断させ、磁気ブラシ帯電器2Aに印加する帯
電バイアスのAC成分の印加を停止してトナーの積極的
な大量吐き出しを行なわせることで、常に混入トナー量
を3.5%以下に保つことができる。
【0134】また、トナー混入量が少ないほど、混入ト
ナーの吐き出しに必要な時間は短くなるので、積算画像
比率が7500%よりも少ない値(例えば、3000
%)を越えた時に、作像動作を一旦中断して磁気ブラシ
帯電器2Aに印加する帯電バイアスのAC成分の印加を
停止してトナーの積極的な吐き出しを行なうと、混入ト
ナー吐き出し動作1回当たりの作像中断時間が短くな
り、その結果、混入トナー吐き出し動作が入った連続作
像のトータル時間を短くすることが可能となる。
【0135】〈第2の実施例〉本実施例では、画像とし
て20%の縦帯(副走査方向)が中央にあるものを用い
て、第1の実施例と同様の実験を行った。
【0136】この場合、磁気ブラシ帯電器2Aのスラス
ト方向の中央部にとっては100%の画像比率となる。
よって、第1の実施例の通りに積算画像比率(画像比率
×枚数)が8000%となる80枚まで連続作像を行う
と、磁気ブラシ部2cの中央部のトナー混入量が3.5
%を上回ってしまう。
【0137】そこで、画像比率の積算を主走査方向に1
0分割して独立に行い、ある領域で積算画像比率が80
00%を超える前に、作像を中断して磁気ブラシ帯電器
2Aに印加する帯電バイアスのAC成分の印加を停止し
てトナーの積極的な大量吐き出しを行なわせることで、
磁気ブラシ部2cの中央部への混入トナー量を約1%ま
で減少させる。
【0138】このとき、両端部のトナー混入量は約1%
のままなので、トナー吐き出し後は磁気ブラシ部2cの
全領域において混入トナー量を約1%となり、良好な帯
電を引き続き行うことが可能となる。
【0139】〈第3の実施例〉本実施例では、第1の実
施例の実験を低湿環境下(23℃、5%Rh)で行っ
た。この場合、磁性粒子や感光体ドラムの電気抵抗が若
干増加するため、感光体ドラムの帯電電位が下がり、ト
ナー混入量の飽和値が低くなる。しかし、トナー混入許
容量が2.5%となるため、トナー吐き出しを行う頻度
を増やさなければならない。
【0140】各画像比率において、混入トナー量が2.
5%となる枚数は、10%:660枚、30%:210
枚、50%:130枚、100%:60枚、となってい
る。よって、この環境下では、積算画像比率(画像比率
×枚数)が6000%を超えると混入トナー量が2.5
%を超えることから、積算画像比率>5500%となっ
た時に作像を一旦中断し、磁気ブラシ帯電器2Aに印加
する帯電バイアスのAC成分の印加を停止してトナーの
積極的な大量吐き出しを行うことで、磁気ブラシ部2c
への混入トナー量を約1%まで減少させて、良好な帯電
を引き続き行うことが可能となる。
【0141】よって、画像形成装置に温湿度を検知する
手段(環境検知手段)を設けておき、その出力より作像
を中断してトナーの積極的な大量吐き出しを行う積算画
像比率の閾値を変化させることで、各環境における適正
量のトナー吐き出しを行うことができる。
【0142】〈第4の実施例〉本実施例では、第1の実
施例の実験を、画像比率30%で5万枚作像した磁気ブ
ラシ帯電器で行った。
【0143】この場合、磁性粒子にトナー成分が徐々に
付着して電気抵抗値が増加するため、第3の実施例と同
様に、磁気ブラシ部2cへのトナー混入許容量が3.0
%となる。
【0144】各画像比率において、混入トナー量が3.
0%となる枚数は、10%:520枚、30%:160
枚、50%:100枚、100%:50枚、となってい
るので、積算画像比率(画像比率×枚数)が5000%
を超えると混入トナー量が2.5%を超えることから、
積算画像比率>4500%となった時に、作像を一旦中
断し、磁気ブラシ帯電器2Aに印加する帯電バイアスの
AC成分の印加を停止してトナーの積極的な大量吐き出
しを行うことで、磁気ブラシ部2cへの混入トナー量を
約1%まで減少させることで、良好な帯電を引き続き行
うことが可能となる。
【0145】このトナー吐き出しを行う積算画像比率の
閾値は耐久枚数によって変化させることで、適正な吐き
出しを行うことが可能となる。
【0146】また、磁性粒子へのトナー成分の付着量は
磁性ブラシ部に入ってきた総トナー量に依存するため、
通算トナー消費量によって積算画像比率の閾値を変化さ
せても、同様の効果が得られる。
【0147】〈その他〉 1)接触帯電部材としての磁気ブラシ帯電器2Aは、ス
リーブ回転タイプに限らず、マグネットロールが回転す
るものや、マグネットロールの表面を必要に応じて給電
用電極として導電性処理して、該マグネットロールの外
周面に直接に導電性磁性粒子を磁気拘束させて磁気ブラ
シ部を形成させ、マグネットロールを回転させる構成の
もの等にすることもできる。回転しないタイプの磁気ブ
ラシ帯電部材とすることもできる。
【0148】また接触帯電部材は、ファーブラシ帯電部
材や、導電性ゴムや導電性スポンジを用いた帯電ローラ
等であってもよいし、この場合も回転しない構成のもの
であってもよい。
【0149】2)像担持体としての感光体は表面抵抗が
109 〜1014Ω・cmの低抵抗層を持つことが、電荷
注入帯電を実現でき、オゾンの発生防止の面から望まし
いが、上記以外の有機感光体等でもよい。即ち接触帯電
は、実施例の電荷注入帯電方式に限らず、放電現象が支
配的な接触帯電系であっても良い。
【0150】3)現像装置は2成分現像法についてのみ
述べたが、他の現像方法でもよい。好ましくは、現像剤
を感光体に対して接触させて潜像を現像する1成分接触
現像や2成分接触現像がより現像剤の同時回収効果を高
めるのに効果がある。
【0151】また、現像剤中のトナー粒子として重合ト
ナーを用いた場合には、上記の1成分接触現像や2成分
接触現像はもちろん1成分非接触現像や2成分非接触現
像など他の現像方法においても充分な回収効果が得られ
る。
【0152】現像装置は反転現像方式でも、正規現像方
式でもよい。
【0153】4)AC(交番電圧、交流電圧)の波形と
しては、正弦波、矩形波、三角波等適宜使用可能であ
る。また、直流電源を周期的にオン/オフすることによ
って形成された矩形はあっても良い。このように交番電
圧の波形としては周期的にその電圧値が変化するような
バイアスが使用できる。
【0154】5)画像形成装置の作像プロセスは実施例
に限らず任意である。また必要に応じて他の補助プロセ
ス機器を加えてもよい。
【0155】静電潜像形成のための画像露光手段として
は、実施形態例の様にデジタル的な潜像を形成するレー
ザー走査露光手段に限定されるものではなく、通常のア
ナログ的な画像露光やLEDなどの他の発光素子でも構
わないし、蛍光燈等の発光素子と液晶シャッター等の組
み合わせによるものなど、画像情報に対応した静電潜像
を形成できるものであるなら構わない。
【0156】像担持体は静電記録誘電体等であっても良
い。この場合は、該誘電体面を所定の極性・電位に一様
に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃等の除電手段
で選択的に除電して目的の静電潜像を書き込み形成す
る。
【0157】6)像担持体からトナー画像の転写を受け
る被転写材は転写ドラム等の中間転写体であってもよ
い。
【0158】7)転写手段は、実施形態例の転写ベルト
装置に限らず、コロナ放電転写、ローラ転写、ブレード
転写など任意である。
【0159】8)実施例の画像形成装置は白黒画像形成
についてのものであるが、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各色に対して感光体、帯電装置、現像装
置、露光装置を設け、各感光体上のトナー像をベルトま
たは筒状の被転写材保持体の被転写材に順次転写するこ
とで、フルカラー画像を得ることができる。
【0160】すなわち、転写ドラムや転写ベルト等の中
間転写体などを用いて、単色画像形成ばかりでなく、多
重転写等により多色やフルカラー画像を形成する画像形
成装置にも適用できる。
【0161】9)像担持体1、帯電装置2、現像装置4
等の任意のプロセス機器を画像形成装置本体に対して一
括して着脱交換自在なプロセスカートリッジ着脱式の装
置構成にすることもできる。
【0162】10)像担持体としての電子写真感光体や
静電記録誘電体を回動ベルト型にし、これに帯電・静電
潜像形成・現像の工程手段により画像情報に対応したト
ナー像を形成させ、そのトナー像形成部を閲読表示部に
位置させて画像表示させ、像担持体は繰り返して表示画
像の形成に使用する画像表示装置もある。本発明におい
て画像形成装置にはこのような画像表示装置も含む。
【0163】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
触帯電方式・クリーナーレスプロセスの転写式画像形成
装置について、高dutyの画像の連続作像時でも帯電部材
中の混入現像剤量を一定以下に保たせて、安定した帯
電、かぶりのない安定した良好な画像形成を継続して行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例における画像形成装置例の概略
構成図
【図2】 画像形成装置の動作シーケンス図
【図3】 感光体の層構成模型図
【図4】 磁気ブラシ帯電装置の拡大横断面模型図
【図5】 帯電回路の等価回路図
【図6】 磁性粒子(帯電キャリア)の電気抵抗値(体
積抵抗値)の測定要領説明図
【図7】 現像装置の拡大横断面模型図
【図8】 作像枚数に対する磁気ブラシに混入している
トナー量の変化量を示す図
【符号の説明】
1 像担持体(感光体ドラム) 2 帯電装置 3 レーザービームスキャナー(露光装置) 4 現像装置 5 転写装置 6 給紙カセット 11 定着装置
フロントページの続き (72)発明者 小宮 義行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 竹田 篤志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC04 EE11 2H027 DA46 DE07 ED03 EE02 EF11 EF12 ZA07 2H077 AA37 AB02 AB14 AD02 AD06 AD13 AD36 DA10 EA03 GA03 GA17 9A001 HH34 JJ35 KK31 KK42

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体に当接する帯電
    部材を有し該帯電部材に帯電バイアスを印加することで
    像担持体の帯電を行う帯電装置と、該像担持体の帯電処
    理面に静電潜像を形成する画像情報書き込み装置と、該
    静電潜像を現像剤により顕像化する現像装置と、該像担
    持体表面の現像剤像を被転写材に移動させる転写装置を
    具備し、転写装置により被転写材に移動せずに像担持体
    表面に残留した現像剤は前記帯電装置の像担持体に当接
    する帯電部材に一旦回収させ、その回収現像剤を帯電部
    材から像担持体に吐き出させて現像装置にて再回収させ
    る方式の画像形成装置において、 画像比率を算出する手段と、回収現像剤を帯電部材から
    吐き出させる場合に帯電部材に対して印加する画像形成
    時とは異なる吐き出しバイアスを持ち、吐き出しバイア
    スを帯電部材に印加する機会と時間の少なくとも1つを
    画像比率の算出値により決定することを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 帯電部材が磁性粒子と磁性粒子担持体か
    らなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 連続作像において画像比率を累積計算し
    て、その値が所定の閾値を上回った時に吐き出しバイア
    スを帯電部材に印加することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像比率の算出を、主走査方向で複数個
    に分割して行うことを特徴とする請求項1ないし3の何
    れか1つに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 環境検知手段を有し、連続作像時の画像
    比率算出値に対して、吐き出しバイアスを帯電部材に印
    加する機会と時間の少なくとも1つを決定する所定の閾
    値を該環境検知手段からの出力に依存させることを特徴
    とする請求項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 連続作像時の画像比率算出値に対して、
    吐き出しバイアスを帯電部材に印加する機会と時間の少
    なくとも1つを決定する所定の閾値を通算作像枚数、ま
    たは通算トナー消費量の少なくとも1つに依存させるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5の何れか1つに記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 吐き出しバイアスのAC成分の振幅は、
    作像時の帯電印加バイアスのAC成分の振幅よりも小さ
    いことを特徴とする請求項1ないし6の何れか1つに記
    載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像担持体が電子写真感光体であることを
    特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 像担持体が電荷注入帯電性であることを
    特徴とする請求項1ないし8の何れか1つに記載の画像
    形成装置。
  10. 【請求項10】 像担持体が絶縁性のバインダー中に導
    電性微粒子を分散させた電荷注入層を有する電子写真感
    光体であることを特徴とする請求項1ないし9の何れか
    1つに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 像担持体の帯電処理面に静電潜像を形
    成する画像情報書き込み装置が露光装置であることを特
    徴とする請求項1ないし10の何れか1つに記載の画像
    形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015011159A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 キヤノン株式会社 電子写真画像形成装置
JP2017138480A (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び異物除去方法
JP2019061240A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 キヤノン株式会社 画像形成装置

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