JP2001343750A - 化学増幅型ポジ型レジスト組成物 - Google Patents
化学増幅型ポジ型レジスト組成物Info
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Abstract
のエキシマレーザーリソグラフィに適した化学増幅型の
ポジ型レジスト組成物であって、感度や解像度などの各
種のレジスト性能が良好であるとともに、特に改善され
たラインエッジラフネスを与えるポジ型レジスト組成物
を提供する。 【解決手段】酸の作用でアルカリ可溶となる樹脂、酸発
生剤、及びシクロヘキサノール類を含有することを特徴
とする化学増幅型ポジ型レジスト組成物。
Description
に用いられる化学増幅型のポジ型レジスト組成物に関す
るものである。
成物を用いたリソグラフィプロセスが採用されており、
リソグラフィにおいては、レイリー(Rayleig
h)の回折限界の式で表されるように、原理的には露光
波長が短いほど解像度を上げることが可能である。半導
体の製造に用いられるリソグラフィ用露光光源は、波長
436nmのg線、波長365nmのi線、波長248
nmのKrFエキシマレーザーと、年々短波長になって
きており、次世代の露光光源として、波長193nmの
ArFエキシマレーザーが有望視されている。
るレンズは、従来の露光光源用のものに比べて寿命が短
いので、ArFエキシマレーザー光に曝される時間はで
きるだけ短いことが望ましい。そのためには、レジスト
の感度を高める必要があることから、露光により発生す
る酸の触媒作用を利用し、その酸により解裂する基を有
する樹脂を含有するいわゆる化学増幅型レジストが用い
られる。
スト組成物では、定在波の発生等によりラインエッジラ
フネスすなわちパターン側壁の平滑性が低下する結果、
線幅の均一性が悪くなるという問題点が生じる。
成分と酸発生剤を含有し、ArFやKrFなどのエキシ
マレーザーリソグラフィに適した化学増幅型のポジ型レ
ジスト組成物であって、感度や解像度などの各種のレジ
スト性能が良好であるとともに、特に改善されたライン
エッジラフネスを与えるポジ型レジスト組成物を提供す
ることにある。
善すべく、化学増幅型ポジ型レジスト組成物について鋭
意検討を重ねた結果、シクロヘキサノール類という特定
の化合物を含有せしめた化学増幅型ポジ型レジスト組成
物が、改善されたラインエッジラフネスを与えるのみな
らず各種のレジスト性能も良好であることを見出し、本
発明を完成した。
作用でアルカリ可溶となる樹脂、酸発生剤、及びシクロ
ヘキサノール類を含有する化学増幅型ポジ型レジスト組
成物に係るものである。
ノール類という特定の化合物を含有することを特徴とす
るものであるが、該シクロヘキサノール類としては、例
えば下式(I) (式中、R1、R2、R3及びR4は、互いに独立に水素、
炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基又は水酸基を表す。)で示される化合物が挙げられ
る。ここで炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5の
アルコキシ基は、直鎖でも分岐していても良い。式
(I)で示されるシクロヘキサノール類の代表例として
は、次の化合物が挙げられる。これらは2種以上の混合
物として使用することもできる。
キサノール、2−メチルシクロヘキサノール、3−メチ
ルシクロヘキサノール、4−メチルシクロヘキサノー
ル、2−エチルシクロヘキサノール、4−エチルシクロ
ヘキサノール、2−t−ブチルシクロヘキサノール、4
−t−ブチルシクロヘキサノール、2、3−ジメチルシ
クロヘキサノール、2、6−ジメチルシクロヘキサノー
ル、2、5−ジメチルシクロヘキサノール、2、4−ジ
メチルシクロヘキサノール、3、4−ジメチルシクロヘ
キサノール、3、5−ジメチルシクロヘキサノール、
2、2−ジメトキシシクロヘキサノール、3、3、5−
トリメチルシクロヘキサノール、2、3、5−トリメチ
ルシクロヘキサノール、2、3、6−トリメチルシクロ
ヘキサノール、2、4、5−トリメチルシクロヘキサノ
ール、3、3、5、5−テトラメチルシクロヘキサノー
ル、1、2−シクロヘキサンジオール、1、3−シクロ
ヘキサンジオール、1、4−シクロヘキサンジオール、
1、2、3−シクロヘキサントリオール、1、3、5−
シクロヘキサントリオールなど。中でも、1、2−シク
ロヘキサンジオール、1、3−シクロヘキサンジオー
ル、1、4−シクロヘキサンジオール等が好ましく使用
される。
クロヘキサノール類の他に、バインダー成分としてアル
カリ可溶性となりうる樹脂又はアルカリ可溶性樹脂を、
また感放射線成分として放射線の作用により酸を発生す
る活性化合物を含有し、放射線照射部で感放射線成分か
ら発生する酸の触媒作用を利用するものである。ここ
で、アルカリ可溶性となりうる樹脂として、酸の作用で
アルカリ可溶となる樹脂が挙げられる。化学増幅型のポ
ジ型レジストは、放射線照射部で発生した酸が、その後
の熱処理(post exposure bake)によって拡散し、樹脂
等の保護基を解裂させるとともに酸を再生成することに
より、その放射線照射部をアルカリ可溶化する。化学増
幅型ポジ型レジストには、バインダー樹脂がアルカリ可
溶性であり、かかるバインダー成分及び感放射線成分
(酸発生剤)に加えて、酸の作用により解裂しうる保護
基を有し、それ自体ではアルカリ可溶性バインダー樹脂
に対して溶解抑止能を持つが、酸の作用により上記保護
基が解裂した後はアルカリ可溶性となる溶解抑止剤を含
有するものと、バインダー樹脂が酸の作用により解裂し
うる保護基を有し、それ自体ではアルカリに不溶又は難
溶であるが、酸の作用により上記保護基が解裂した後は
アルカリ可溶性になるものとがある。
て、それ自体がアルカリ可溶性であるバインダー樹脂
は、例えば、フェノール骨格を有するアルカリ可溶性樹
脂や、(メタ)アクリル酸エステル骨格を有し、エステ
ルのアルコール側に脂環式環及びカルボキシル基を有す
るアルカリ可溶性樹脂などでありうる。具体的には、ポ
リビニルフェノール樹脂、ポリイソプロペニルフェノー
ル樹脂、これらポリビニルフェノール樹脂又はポリイソ
プロペニルフェノール樹脂の水酸基の一部がアルキルエ
ーテル化された樹脂、ビニルフェノール又はイソプロペ
ニルフェノールと他の重合性不飽和化合物との共重合樹
脂、(メタ)アクリル酸の脂環式エステルの重合体であ
って、その脂環式環にカルボキシル基を有する樹脂、
(メタ)アクリル酸の脂環式エステルと(メタ)アクリ
ル酸との共重合樹脂などが挙げられる。
ンダー成分とする場合は、溶解抑止剤が用いられる。溶
解抑止剤は、フェノール系化合物のフェノール性水酸基
を、アルカリ現像液に対しては溶解抑止能を持つが、酸
の作用により解裂する基で保護した化合物でありうる。
酸の作用により解裂する基としては、例えば、tert−ブ
トキシカルボニル基が挙げられ、これがフェノール性水
酸基の水素に置換することになる。溶解抑止剤には、例
えば、2,2−ビス(4−tert−ブトキシカルボニルオ
キシフェニル)プロパン、ビス(4−tert−ブトキシカ
ルボニルオキシフェニル)スルホン、3,5−ビス(4
−tert−ブトキシカルボニルオキシフェニル)−1,
1,3−トリメチルインダンなどが包含される。
て、酸の作用でアルカリ可溶となる樹脂は、酸の作用に
より解裂しうる保護基を有し、それ自体ではアルカリに
不溶又は難溶であるが、酸の作用により上記保護基が解
裂した後はアルカリ可溶性になる樹脂が挙げられ、該樹
脂をバインダー成分とする場合、このバインダー樹脂
は、例えば、先に例示したフェノール骨格を有する樹脂
や(メタ)アクリル酸骨格を有する樹脂のようなアルカ
リ可溶性樹脂に、酸の作用により解裂しうる保護基を導
入したものでありうる。このような、アルカリ現像液に
対しては溶解抑止能を持つが、酸に対しては不安定な基
は、公知の各種保護基であることができる。例えば、te
rt−ブチル、tert−ブトキシカルボニル又はtert−ブト
キシカルボニルメチルのような4級炭素が酸素原子に結
合する基;テトラヒドロ−2−ピラニル、テトラヒドロ
−2−フリル、1−エトキシエチル、1−(2−メチル
プロポキシ)エチル、1−(2−メトキシエトキシ)エ
チル、1−(2−アセトキシエトキシ)エチル、1−
〔2−(1−アダマンチルオキシ)エトキシ〕エチル又
は1−〔2−(1−アダマンタンカルボニルオキシ)エ
トキシ〕エチルのようなアセタール型の基;3−オキソ
シクロヘキシル、4−メチルテトラヒドロ−2−ピロン
−4−イル(メバロニックラクトンから導かれる)又は
2−メチル−2−アダマンチル、2−エチル−2−アダ
マンチルのような非芳香族環状化合物の残基などが挙げ
られ、これらの基がフェノール性水酸基の水素又はカル
ボキシル基の水素に置換することになる。これらの保護
基は、公知の保護基導入反応によって、フェノール性水
酸基又はカルボキシル基を有するアルカリ可溶性樹脂に
導入することができる。また、このような基を有する不
飽和化合物を一つのモノマーとする共重合によって、上
記の樹脂を得ることもできる。
作用でアルカリ可溶となる樹脂をバインダーとする化学
増幅型レジストは、放射線の作用により酸を発生する酸
発生剤を含有する。酸発生剤は、その物質自体に、又は
その物質を含むレジスト組成物に、放射線を照射するこ
とによって、酸を発生する各種の化合物であることがで
きる。例えば、オニウム塩、ハロゲン化アルキルトリア
ジン系化合物、ジスルホン系化合物、ジアゾメタンスル
ホニル骨格を有する化合物、スルホン酸エステル系化合
物などが挙げられる。このような酸発生剤の具体例を示
すと、次のとおりである。
タンスルホネート、4−メトキシフェニルフェニルヨー
ドニウム ヘキサフルオロアンチモネート、4−メト
キシフェニルフェニルヨードニウム トリフルオロメタ
ンスルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨ
ードニウム テトラフルオロボレート、ビス(4−tert
−ブチルフェニル)ヨードニウム ヘキサフルオロホス
フェート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨードニ
ウム ヘキサフルオロアンチモネート、ビス(4−tert
−ブチルフェニル)ヨードニウム トリフルオロメタン
スルホネート、
ロホスフェート、トリフェニルスルホニウム ヘキサフ
ルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニウム ト
リフルオロメタンスルホネート、4−メトキシフェニル
ジフェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネー
ト、4−メトキシフェニルジフェニルスルホニウム ト
リフルオロメタンスルホネート、p−トリルジフェニル
スルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、p−
トリルジフェニルスルホニウム パーフルオロブタンス
ルホネート、p−トリルジフェニルスルホニウム パー
フルオロオクタンスルホネート、2,4,6−トリメチ
ルフェニルジフェニルスルホニウム トリフルオロメタ
ンスルホネート、4−tert−ブチルフェニルジフェニル
スルホニウム トリフルオロメタンスルホネート、4−
フェニルチオフェニルジフェニルスルホニウム ヘキサ
フルオロホスフェート、4−フェニルチオフェニルジフ
ェニルスルホニウム ヘキサフルオロアンチモネート、
1−(2−ナフトイルメチル)チオラニウム ヘキサ
フルオロアンチモネート、1−(2−ナフトイルメチ
ル)チオラニウム トリフルオロメタンスルホネート、
4−ヒドロキシ−1−ナフチルジメチルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモネート、4−ヒドロキシ−1−
ナフチルジメチルスルホニウム トリフルオロメタンス
ルホネート、シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロ
ヘキシル)スルホニウム トリフルオロメタンスルホネ
ート、シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシ
ル)スルホニウム パーフルオロブタンスルホネート、
シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)ス
ルホニウム パーフルオロオクタンスルホネート、
チル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス
(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−
フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,
5−トリアジン、2−(4−クロロフェニル)−4,6
−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジ
ン、2−(4−メトキシフェニル)−4,6−ビス(ト
リクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(4
−メトキシ−1−ナフチル)−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(ベンゾ
[d][1,3]ジオキソラン−5−イル)−4,6−
ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−(4−メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(3,
4,5−トリメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−1,3,5−トリアジン、2−(3,
4−ジメトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジ
メトキシスチリル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−メトキシス
チリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,
5−トリアジン、2−(4−ブトキシスチリル)−4,
6−ビス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジ
ン、2−(4−ペンチルオキシスチリル)−4,6−ビ
ス(トリクロロメチル)−1,3,5−トリアジン、
ジスルホン、ビス(フェニルスルホニル)ジアゾメタ
ン、ビス(4−クロロフェニルスルホニル)ジアゾメタ
ン、ビス(p−トリルスルホニル)ジアゾメタン、ビス
(4−tert−ブチルフェニルスルホニル)ジアゾメタ
ン、ビス(2,4−キシリルスルホニル)ジアゾメタ
ン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、
(ベンゾイル)(フェニルスルホニル)ジアゾメタン、
−トルエンスルホネート(通称ベンゾイントシレー
ト)、2−ベンゾイル−2−ヒドロキシ−2−フェニル
エチル p−トルエンスルホネート(通称α−メチロー
ルベンゾイントシレート)、1,2,3−ベンゼントリ
イル トリスメタンスルホネート、2,6−ジニトロベ
ンジル p−トルエンスルホネート、2−ニトロベンジ
ル p−トルエンスルホネート、4−ニトロベンジル
p−トルエンスルホネート、
ンイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニルオキ
シ)スクシンイミド、N−(トリフルオロメチルスルホ
ニルオキシ)フタルイミド、N−(トリフルオロメチル
スルホニルオキシ)−5−ノルボルネン−2,3−ジカ
ルボキシイミド、N−(トリフルオロメチルスルホニル
オキシ)ナフタルイミド、N−(10−カンファースル
ホニルオキシ)ナフタルイミドなど。
ト組成物においては、塩基性化合物、特に塩基性含窒素
有機化合物、例えばアミン類を、クェンチャーとして添
加することにより、露光後の引き置きに伴う酸の失活に
よる性能劣化を改良できる。クェンチャーに用いられる
塩基性化合物の具体的な例としては、以下の各式で示さ
れるようなものが挙げられる。
素、水酸基で置換されていてもよいアルキル、シクロア
ルキル又はアリールを表し、R13、R14及びR15は互い
に独立に、水素、水酸基で置換されていてもよいアルキ
ル、シクロアルキル、アリール又はアルコキシを表し、
R16は水酸基で置換されていてもよいアルキル又はシク
ロアルキルを表し、Aはアルキレン、カルボニル又はイ
ミノを表す。R11〜R16で表されるアルキル及びR13〜
R15で表されるアルコキシは、それぞれ炭素数1〜6程
度であることができ、R11〜R16で表されるシクロアル
キルは、炭素数5〜10程度であることができ、そして
R11〜R15で表されるアリールは、炭素数6〜10程度
であることができる。また、Aで表されるアルキレン
は、炭素数1〜6程度であることができ、直鎖でも分岐
していてもよい。
アルカリ可溶となる樹脂100重量部に対して、酸発生
剤を0.1〜20重量部、シクロヘキサノール類を1〜
20重量部の範囲で含有することが好ましい。クェンチ
ャーとしての塩基性化合物を用いる場合は、同じくレジ
スト組成物の樹脂100重量部に対して、0.001〜
1重量部の範囲、さらには0.01〜1重量部の割合で
含有することが好ましい。本発明の組成物はまた、必要
に応じて、増感剤、溶解抑止剤、他の樹脂、界面活性
剤、安定剤、染料など、各種の添加物を少量含有するこ
ともできる。
各成分が溶剤に溶解された状態でレジスト液となり、シ
リコンウェハーなどの基体上に、スピンコーティングな
どの常法に従って塗布される。ここで用いる溶剤は、各
成分を溶解し、適当な乾燥速度を有し、溶剤が蒸発した
後に均一で平滑な塗膜を与えるものであればよく、この
分野で一般に用いられている溶剤が使用しうる。例え
ば、エチルセロソルブアセテート、メチルセロソルブア
セテート及びプロピレングリコールモノメチルエーテル
アセテートのようなグリコールエーテルエステル類、乳
酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル及びピルビン酸エチ
ルのようなエステル類、アセトン、メチルイソブチルケ
トン、2−ヘプタノン及びシクロヘキサノンのようなケ
トン類、γ−ブチロラクトンのような環状エステル類な
どを挙げることができる。これらの溶剤は、それぞれ単
独で、又は2種以上組み合わせて用いることができる。
には、パターニングのための露光処理が施され、次いで
脱保護基反応を促進するための加熱処理を行った後、ア
ルカリ現像液で現像される。ここで用いるアルカリ現像
液は、この分野で用いられる各種のアルカリ性水溶液で
あることができるが、一般には、テトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシドや(2−ヒドロキシエチル)トリメチ
ルアンモニウムヒドロキシド(通称コリン)の水溶液が
用いられることが多い。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら
限定されるものではない。例中、使用量を表す部は、特
記ないかぎり重量基準である。また重量平均分子量は、
ポリスチレンを標準品として、ゲルパーミェーションク
ロマトグラフィーにより求めた値である。
ル酸3−ヒドロキシ−1−アダマンチル、及びα−メタ
クリロイロキシ−γ−ブチロラクトンを、5:2.5:
2.5のモル比(20.0部:9.5部:7.3部)で仕込
み、全モノマーに対して2重量倍のメチルイソブチルケ
トンを加えて、溶液とした。そこに、開始剤としてアゾ
ビスイソブチロニトリルを全モノマー量に対して2モル
%添加し、80℃で約8時間加熱した。その後、反応液
を大量のヘプタンに注いで沈殿させる操作を3回行い、
精製した。その結果、重量平均分子量が約 9,200の共重
合体を得た。この共重合体は、次式で示される各単位を
有するものであり、これを樹脂A1とする。
2−アダマンチル/アクリル酸3−ヒドロキシ−1−ア
ダマンチル/ノルボルネン/無水マレイン酸共重合体
(樹脂A2)の合成) メタクリル酸2−エチル−2−アダマンチルを10.0
g、アクリル酸3−ヒドロキシ−1−アダマンチルを
9.0g、ノルボルネンを5.7g、無水マレイン酸を
5.9g仕込み(モル比 2:2:3:3)、全モノマ
ーの2重量倍のメチルイソブチルケトンを加えて後、窒
素雰囲気で80℃に昇温した。そこに、開始剤としてア
ゾビスイソブチロニトリルを全モノマー量に対して3モ
ル%添加し、80℃で約15時間加熱した。その後、反
応液を大量のメタノールに注いで沈殿させる操作を3回
行って、重量平均分子量が約 12160、分散が1.
90の共重合体を17.1g(収率55.9%)得た。
この共重合体は、次式で示される各単位を有するもので
あり、これを樹脂A2とする。
のほか、以下に示す原料を用いてレジスト組成物を調製
し、評価した。
t−ブチル(60/20/20)共重合体、重量平均分子量11000
(丸善石油化学(株)製、TSM4) <酸発生剤> B1:p-トリルジフェニルスルホニウム パーフルオロオ
クタンスルホネート B2:p-トリルジフェニルスルホニウム トリフルオロブ
タンスルホネート B3:ジ p-tert-ブチルフェニルヨードニウム カンフ
ァースルホネート <クェンチャー> C1:2,6−ジイソプロピルアニリン C2:トリイソプロパノールアミン <添加剤> D1:1,3−シクロヘキサンジオール 0.5部 D2:1,4−シクロヘキサンジオール 0.5部 D3:1,3−アダマンタンジオール 0.5部
フッ素樹脂製フィルターで濾過して、レジスト液を調製
した。
防止膜用組成物である“DUV-30J-14”を塗布して215
℃、60秒の条件でベークしてすることによって厚さ
1,600Åの有機反射防止膜を形成させ、次いでこの上
に、上記のレジスト液を乾燥後の膜厚が、実施例1〜
3、比較例1、3では0.39μm、実施例4および比較
例4では0.42μmとなるようにスピンコートした。
レジスト液塗布後は、ダイレクトホットプレート上に
て、表1の「PB」の欄に示す温度で60秒間プリベー
クした。こうしてレジスト膜を形成したそれぞれのウェ
ハーに、実施例4および比較例4ではKrFエキシマス
テッパー〔(株)ニコン製の“NSR 2205EX12B”、NA=0.5
5、2/3輪帯照明〕を、実施例1〜3および比較例1、3
ではArFエキシマステッパー〔(株)ニコン製の“NSR
ArF”、NA=0.55、σ=0.6〕を用い、露光量を段階的に変
化させてラインアンドスペースパターンを露光した。露
光後は、ホットプレート上にて表1の「PEB」の欄に
示す温度で60秒間ポストエキスポジャーベークを行
い、さらに2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシド水溶液で60秒間のパドル現像を行った。有
機反射防止膜基板上のもので現像後のブライトフィール
ドパターンを走査型電子顕微鏡で観察し、その結果を表
2に示した。なお、ここでいうブライトフィールドパタ
ーンとは、外枠がクロム層(遮光層)で、その枠の内側
にガラス面(透光部)をベースとしてライン状にクロム
層(遮光層)が形成されたレチクルを介した露光及び現
像によって得られ、したがって露光現像後は、ラインア
ンドスペースパターンの周囲のレジスト層が除去され、
さらにその外側に外枠相当のレジスト層が残るパターン
である。
1、3については0.18μm、実施例4および比較例4
については0.25μmのラインアンドスペースパター
ンが1:1となる露光量で表示した。 解像度: 実効感度の露光量で分離するラインアンドス
ペースパターンの最小寸法で表示した。 パターン壁面の平滑性: 孤立ラインパターンの壁面を
走査型電子顕微鏡で観察し比較例よりも滑らかになって
いるものを○、変化の無いものを×として判断した。
物は、ラインエッジラフネスが著しく改善されたレジス
トパターンを与え、またドライエッチング耐性や感度、
解像度などのレジスト諸性能も良好である。したがっ
て、この組成物は、KrFエキシマレーザーやArFエ
キシマレーザーなどを用いた露光に適しており、それに
よって高い性能のレジストパターンを与える。
Claims (6)
- 【請求項1】酸の作用でアルカリ可溶となる樹脂、酸発
生剤、及びシクロヘキサノール類を含有することを特徴
とする化学増幅型ポジ型レジスト組成物。 - 【請求項2】酸の作用でアルカリ可溶となる樹脂100
重量部に対して、酸発生剤を0.1〜20重量部、シク
ロヘキサノール類を1〜20重量部含有する請求項1記
載の組成物。 - 【請求項3】シクロヘキサノール類が下式(I) (式中、R1、R2、R3及びR4は、互いに独立に水素、
炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ
基又は水酸基を表す。)で示される化合物から選ばれる
少なくとも1種である請求項1又は2記載の組成物。 - 【請求項4】シクロヘキサノール類が、1、2−シクロ
ヘキサンジオール、1、3−シクロヘキサンジオール及
び1、4−シクロヘキサンジオールから選ばれる少なく
とも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の組成
物。 - 【請求項5】さらに、塩基性化合物をクェンチャーとし
て含有する請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。 - 【請求項6】酸の作用でアルカリ可溶となる樹脂100
重量部に対して、塩基性化合物を0.001〜1重量部
含有する請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
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