JP2001343458A - 支障物検知装置及び支障物検知システム - Google Patents

支障物検知装置及び支障物検知システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LCXを伝送する信号の結合損失が大きいた
めに受信機64が受信するパルス変調信号の受信SN比
が小さく、支障物を検出する際に使用する基準波形が変
動することから、信頼性を満足するのに充分な精度で支
障物を検知することができないという課題があった。 【解決手段】 送信LCX1と、この送信LCX1に対
向して設けた受信LCX2と、送信LCX1の一端に接
続し、支障物検知用のスペクトル拡散信号を生成して送
信LCX1に放射させるスペクトル拡散信号生成手段3
と、受信LCX2の一端に接続し、参照用のスペクトル
拡散信号と受信LCX2が受信したスペクトル拡散信号
との相関レベルを算出する相関手段5と、この相関手段
が算出した相関レベルの変化から支障物を検知する検知
手段6とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は漏洩同軸ケーブ
ル、漏洩導波管などの漏洩伝送路を使用する支障物検知
装置に係り、特にスペクトル拡散技術を利用すること
で、支障物が静止しているか、移動しているかに関わら
ず、その存在や位置を正確に検知することができる支障
物検知装置及び支障物検知システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般道路や鉄道線路における支障物とし
ては、例えば走行車両からの落下物や緊急停止車両など
が考えられる。このような一般道路や鉄道線路に静止し
た状態の支障物は、追突事故や二重事故の発生の要因と
なるために、これらの発生を防ぐためにも早急に検知し
除去作業を行う必要がある。
【0003】上記のような要請から一般道路や鉄道線路
における支障物を検知する支障物検知装置として、漏洩
同軸ケーブル、漏洩導波管などの漏洩伝送路を使用する
ものがある。これら漏洩伝送路の構成について簡単に説
明すると、例えば導体からなる導波管の長手方向に電波
を漏洩して放射する複数のスロットを適当な間隔で設け
たものが漏洩導波管であり、漏洩同軸ケーブルも基本的
に漏洩導波管と同様の原理の構成を有している。以下に
漏洩同軸ケーブル(以下、LCXと称する)を用いた従
来の支障物検知装置について説明する。
【0004】図6は特開平10−95338号公報に開
示された従来の支障物検知装置の構成を示すブロック図
である。図において、1’は道路や鉄道線路の一側に布
設され、検知用のパルス変調された信号を漏洩して放射
する複数のスロットを長手方向の適当な間隔で設けた送
信LCXで、2’は道路や鉄道線路の送信LCX1’が
布設された側とは逆側(対向する側)に布設され、送信
LCX1’から放射されたパルス信号を、長手方向の適
当な間隔で設けた複数のスロットで受信する受信LCX
である。送信LCX1’及び受信LCX2’のそれぞれ
送信機63及び受信機64から遠い側の端部(遠端)に
は無反射終端器が接続されている。63は送信LCX
1’の一端(近端)に接続し、支障物検知用のパルス変
調された信号を発生する送信機、64は受信LCX2’
の送信LCX1’と同じ側の一端(近端)に接続し、送
信LCX1’から放射された検知用のパルス変調信号を
受信する受信機、65は受信機64の構成部の1つであ
り、受信機64が受信した検知用のパルス変調信号の波
形から包絡線を抽出する低域通過フィルタ(以下、LP
Fと称する)、66は受信機64の構成部の1つで、支
障物が存在しないときに、検知用のパルス変調信号の波
形から抽出した包絡線を記憶する記憶装置、67は受信
機64の構成部の1つで、LPF65が抽出した検知用
のパルス変調信号の波形からの包絡線と、記憶装置66
が記憶する支障物が存在しないときの包絡線との差をと
り、その差分波形から支障物の位置を検知する演算器で
ある。
【0005】次に動作について説明する。送信機63に
おいてパルス変調された支障物検知用の信号は送信LC
X1’に出力される。送信LCX1’に入力されたパル
ス信号は、送信LCX1’の長手方向に並ぶ各スロット
から順次、電波として放射される。この電波は送信LC
X1’に対向する受信LCX2’の長手方向に設けられ
た各スロットから入射し、スロットの位置に応じた遅れ
時間で受信機64に受信される。受信機64は送信LC
X1’からの電波を受けると、内部のLPF65が送信
LCX1’から電波として受け取った支障物検知用のパ
ルス信号の波形から包絡線を抽出し、演算器67に送信
する。演算器67はLPF65が受信した信号の波形か
ら包絡線を抽出する度に、予め支障物がないときに測定
した包絡線(基準波形)を記憶装置66から読み出し、
これとLPF65が抽出した検知用のパルス変調信号の
波形からの包絡線との差分波形を求める。このとき、送
信LCX1’と受信LCX2’との間に介在する道路や
鉄道線路上に支障物が存在すると、その位置で送信LC
X1’からの電波が遮断される。このため、送信LCX
1’からの電波強度の大小に関わらず、支障物が存在す
ると受信LCX2’による送信LCX1’からの電波の
受信強度がある比率だけ減少する。これにより、演算器
67が算出する差分波形に支障物に対応した変化が現れ
ることから、支障物の存在を検知することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の支障物検知装置
は以上のように構成されているので、LCXを伝送する
信号の結合損失が大きいために受信機64が受信するパ
ルス変調信号の受信SN比が小さく、支障物を検出する
際に使用する基準波形が変動することから、信頼性を満
足するのに充分な精度で支障物を検知することができな
いという課題があった。
【0007】上記課題について具体的に説明する。図7
は上述した従来の支障物検知装置の送信波形及び受信波
形を示す図であり、(a)は送信機63が送信LCX
1’に出力するパルス変調された支障物検知用の信号の
波形、(b)はLCXの結合損失やノイズなどの因子を
考慮せずに、受信LCX2’を介して受信機64に受信
される信号の理想的な波形を示し、(c)はLCXの結
合損失を考慮した受信LCX2’を介して受信機64に
受信される信号の波形、(d)は(c)の信号波形から
抽出された包絡線、(e)は受信LCX2’を介して受
信機64に受信された信号の実測波形、(f)は(e)
の信号波形から抽出された包絡線、(g)は受信機64
に受信される信号にノイズが加わったときの波形、
(h)は(g)の信号波形から抽出された包絡線を示し
ている。
【0008】送信機63から送信LCX1’に出力され
る信号は、パルス変調されて図7(a)に示すような正
弦波形を示している。この信号が送信LCX1’から電
波として放射されて受信LCX2’を介して受信機64
に入力されるが、このとき、送信LCX1’からの電波
は、LCXの結合損失やノイズなどの因子を考慮しない
場合、図7(b)に示すような図7(a)のパルス変調
信号を各スロット位置に応じた遅れ時間分だけ順次重ね
合わされた波形となる。
【0009】LCXには、これを伝送する信号に対する
結合損失が存在し、この結合損失はLCXの長手方向に
一様にならないために、LCXの結合損失を考慮する
と、図7(c)に示すような振幅が変動した波形とな
る。また、LPF65によって図7(c)に示す信号波
形から抽出した包絡線は図7(d)のようになる。
【0010】しかしながら、実際には、LCXの結合損
失は大きいために、1つのパルス変調信号を受信機64
で受信した場合、図7(c)のような波形とはならず
に、図7(e)に示すような受信信号の受信強度及び受
信SN比が小さい波形が観測される。このような信号が
LPF65を通過すると、図7(f)に示すような包絡
線が抽出されて記憶装置66に記憶される。
【0011】一方、図7(e)に示した信号波形が観測
された後に、再び支障物がない状態で信号波形を観測し
たときに、ノイズが付加する要因が加わると、例えば図
7(g)に示すような信号波形となって、図7(c)に
示したような波形にはならない。これにより、図7
(g)に示す信号波形からLPF65が抽出する包絡線
は図7(h)のようになる。従って、記憶装置66に予
め記憶しておいた図7(f)に示す包絡線と図7(h)
に示す包絡線とは異なる波形となり、記憶装置66に予
め記憶しておいた包絡線を基準波形として差分演算を施
すと、誤検知が発生する可能性がある。このように、支
障物の検知のために使用する基準波形が、測定時の条件
によって変動するために、信頼性を満足するのに充分な
精度で支障物を検知することができないという課題があ
った。
【0012】また、このような基準波形の変動は複数回
の測定による積算を行うことで解消することができる
が、測定時間が長くなるために静止した状態の支障物に
対しては有効であるが、例えば鉄道線路上に迷い込んだ
人などのように移動する支障物には有効でない。このた
め、従来の支障物検知装置では移動する支障物を検知す
ることができないという課題があった。
【0013】さらに、従来の支障物検知装置は妨害電波
に弱いという課題があった。具体的に説明すると、例え
ば受信機64の送信LCX1’からの電波の入力電力を
P1ワット(以下、Wと記述する)、受信機64の妨害
電波の入力電力をP2(W)とすると、支障物検知装置
の受信機64の希望する電波に対する妨害電波の電力比
であるDU比は、10log(P1/P2)で表され
る。このとき、妨害電波が強く、P1=P2となるよう
な場合には上記式からDU比が零となり、受信機64は
送信LCX1’からの電波を受信できない状態となって
しまう。
【0014】上記以外の課題として、支障物検知装置が
支障物を検出する検出エリアにおいて無線通信機を使用
することができなくなるという課題がある。具体的に説
明すると、例えば送信LCX1’からの電波の放射電力
をP3(W)、支障物検知装置の検出エリアにおける無
線通信機の入力電力をP4(W)とすると、上記無線通
信機の希望する電波に対する送信LCX1’からの電波
の電力比であるDU比は、10log(P4/P3)で
表される。このとき、妨害電波が強く、P3=P4とな
るような場合には上記式からDU比が零となり、検出エ
リアにおける無線通信機は通信を行うことができない状
態となってしまう。
【0015】また、従来の支障物検知装置では、受信機
64内のLPF65からの出力である包絡線を利用して
支障物の検知を行うことから、送信LCX1’における
どのスロットから放射されたパルス変調信号であるかを
弁別することができないため、支障物の正確な位置を検
知することができないという課題があった。
【0016】さらに、従来の支障物検知装置を複数設置
して構成した支障物検知システムでは、支障物検知装置
同士が隣接する区間でパルス変調信号の干渉が起こり、
支障物を検知することができなくなるという課題があっ
た。
【0017】さらに、従来の支障物検知装置を複数設置
して構成した支障物検知システムでは、システムを構成
する支障物検知装置に電源供給する電源供給装置を支障
物検知装置毎に設ける必要があった。これにより、電源
供給装置の設置スペースを確保する必要があり、また、
装置のコストが高くなるという課題があった。
【0018】最後に、支障物検知装置が測定した情報を
無線信号として他の支障物検知装置まで伝送する際に、
LCXの布設場所によって情報を正確に伝送できないと
いう課題があった。具体的に説明すると、例えばLCX
が山や建物などの周辺に布設されていると、無線信号が
山や建物などで多重反射されるために通信品質が劣化す
る可能性があった。
【0019】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、スペクトル拡散技術を利用するこ
とで、支障物が静止しているか、移動しているかに関わ
らず、その存在や位置を正確に検知することができる支
障物検知装置を得ることを目的とする。
【0020】また、この発明はスペクトル拡散技術を利
用することで、隣接する支障物検知装置間における支障
物検知用の信号の干渉を抑制し、各装置への電源供給や
装置間の情報の伝送に漏洩伝送路を使用する支障物検知
システムを得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係る支障物検
知装置は、支障物検知用の信号を放射する送信側の漏洩
伝送路と、この送信側の漏洩伝送路に対向して設けら
れ、支障物検知用の信号を受信する受信側の漏洩伝送路
とからなる支障物検知用信号送受手段と、送信側の漏洩
伝送路の一端に接続し、拡散符号に基づいて支障物検知
用の信号としてスペクトル拡散信号を生成して送信側の
漏洩伝送路に放射させるスペクトル拡散信号送信手段
と、このスペクトル拡散信号送信手段が接続する送信側
の漏洩伝送路の端部と同じ側の受信側の漏洩伝送路の一
端に接続し、スペクトル拡散信号送信手段の拡散符号と
同一符号系列の拡散符号に基づいて、参照用のスペクト
ル拡散信号を生成する参照スペクトル拡散信号生成手段
と、受信側の漏洩伝送路が受信した支障物検知用のスペ
クトル拡散信号の拡散符号に位相同期する拡散符号に基
づいて、参照スペクトル拡散信号生成手段が生成した参
照用のスペクトル拡散信号と受信側の漏洩伝送路が受信
した支障物検知用のスペクトル拡散信号との相関レベル
を算出する相関手段と、この相関手段が算出した相関レ
ベルの変化から支障物を検知する検知手段とからなるス
ペクトル拡散信号受信手段とを備えるものである。
【0022】この発明に係る支障物検知装置は、スペク
トル拡散信号受信手段が、スペクトル拡散信号送信手段
が支障物検知用のスペクトル拡散信号を生成してから、
参照スペクトル拡散信号生成手段によって支障物検知用
のスペクトル拡散信号の拡散符号に位相同期する参照用
のスペクトル拡散信号が生成されて、相関手段によって
両スペクトル拡散信号の相関レベルが算出可能になるま
でのスペクトル拡散信号伝搬時間を計測する時間計測手
段を備え、検知手段は時間計測手段の計測したスペクト
ル拡散信号伝搬時間に基づいて、支障物検知用信号送受
手段による支障物検知エリア内の支障物の位置を検知す
るものである。
【0023】この発明に係る支障物検知装置は、スペク
トル拡散信号受信手段が、参照スペクトル拡散信号生成
手段が使用する拡散符号の位相を、スペクトル拡散信号
送信手段が生成した支障物検知用のスペクトル拡散信号
に対して所望の期間だけ遅延させる遅延手段を備えるも
のである。
【0024】この発明に係る支障物検知システムは、請
求項1から請求項3のうちの少なくとも1項記載の支障
物検知装置を複数設置してなる支障物検知システムにお
いて、隣接する装置が異なる拡散符号に基づいてスペク
トル拡散信号を生成するものである。
【0025】この発明に係る支障物検知システムは、請
求項1から請求項3のうちの少なくとも1項記載の支障
物検知装置を複数配置してなる支障物検知システムにお
いて、各支障物検知装置が、漏洩伝送路を介して接続さ
れ、電源と支障物検知用のスペクトル拡散信号とを重畳
させてなる重畳信号を生成し、漏洩伝送路を介して重畳
信号を隣接する装置に送信する合成手段と、この合成手
段が生成した重畳信号から電源とスペクトル拡散信号と
を分離して、装置に電源を供給する分離手段とを備える
ものである。
【0026】この発明に係る支障物検知システムは、隣
接する装置が異なる拡散符号に基づいてスペクトル拡散
信号を生成するものである。
【0027】この発明に係る支障物検知システムは、各
支障物検知装置が、漏洩伝送路を介して接続され、この
漏洩伝送路を介して支障物の検知情報を互いに送受させ
る情報送受手段を備えるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による支
障物検知装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、1は道路や鉄道線路の一側に布設され、スペクトル
拡散信号生成手段3で生成された支障物検知用のスペク
トル拡散信号を漏洩して放射する複数のスロットを長手
方向の適当な間隔で設けた送信LCX(漏洩伝送路、支
障物検知用信号送受手段)、2は送信LCX1と対向す
る側に布設され、送信LCX1から放射された支障物検
知用のスペクトル拡散信号を、長手方向の適当な間隔で
設けた複数のスロットで受信する受信LCX(漏洩伝送
路、支障物検知用信号送受手段)である。3は送信LC
X1の一端に接続し、支障物検知用のスペクトル拡散信
号を生成して、これを送信LCX1から放射させるスペ
クトル拡散信号生成手段(スペクトル拡散信号送信手
段)、4は受信LCX2が受信した支障物検知用のスペ
クトル拡散信号の拡散符号と同一符号系列であって、こ
れに位相同期する拡散符号に基づいて、参照用のスペク
トル拡散信号を生成する参照スペクトル拡散信号生成手
段、5は受信LCX2のスペクトル拡散信号生成手段3
が接続する送信LCX1の端部と同じ側の一端に接続
し、参照用のスペクトル拡散信号と受信LCX2が受信
した支障物検知用のスペクトル拡散信号との相関レベル
を算出する相関手段(スペクトル拡散信号受信手段)
で、6は相関手段5が算出した相関レベルの変化から支
障物を検知する検知手段(スペクトル拡散信号受信手
段)である。
【0029】7はスペクトル拡散信号生成手段3の構成
要素の1つであり、支障物検知用のスペクトル拡散信号
の信号源となる高周波信号を生成する高周波発振器(ス
ペクトル拡散信号送信手段)、8はスペクトル拡散信号
生成手段3の構成要素の1つであり、高周波発振器7が
生成した高周波信号を支障物検知用のスペクトル拡散信
号に変調するための拡散符号(以下、PN符号と称す
る;Pseudo random Noise cod
e)を生成するPN符号発生器(スペクトル拡散信号送
信手段)、9はスペクトル拡散信号生成手段3の構成要
素の1つであり、PN符号発生器8が生成したPN符号
に基づいて高周波発振器7が生成した高周波信号を支障
物検知用のスペクトル拡散信号に変調するスペクトル拡
散変調器(スペクトル拡散信号送信手段)である。
【0030】10は参照スペクトル拡散信号生成手段4
の構成要素の1つであり、参照用のスペクトル拡散信号
の信号源となる高周波発振器7の生成する高周波信号と
同じ位相を有する高周波信号を生成する局部発振器(参
照スペクトル拡散信号生成手段、スペクトル拡散信号受
信手段)、11は参照スペクトル拡散信号生成手段4の
構成要素の1つであり、局部発振器10が生成した高周
波信号を参照用のスペクトル拡散信号に変調するための
PN符号を生成する参照PN符号発生器(参照スペクト
ル拡散信号生成手段、スペクトル拡散信号受信手段)
で、受信LCX2が受信した支障物検知用のスペクトル
拡散信号のPN符号と同一符号系列であって、これに位
相同期するPN符号を生成する。12は参照スペクトル
拡散信号生成手段4の構成要素の1つであり、参照PN
符号発生器11が生成したPN符号に基づいて局部発振
器10が生成した信号を参照用のスペクトル拡散信号に
変調するスペクトル拡散変調器(参照スペクトル拡散信
号生成手段、スペクトル拡散信号受信手段)、111は
参照スペクトル拡散信号生成手段4の構成要素の1つで
あり、LCX1,2における支障物の位置を検出するた
めに使用されるPN符号発生器8と参照PN符号発生器
11とのPN符号の生成に係る時間差(スペクトル拡散
信号伝搬時間)を計測する時間差計測手段(時間計測手
段、スペクトル拡散信号受信手段)である。
【0031】次に動作について説明する。先ず、支障物
検知用のスペクトル拡散信号の送信動作について述べ
る。高周波発振器7が支障物検知用のスペクトル拡散信
号の信号源となる高周波信号を生成し、スペクトル拡散
変調器9に入力する。また、PN符号発生器8からスペ
クトル拡散させるためのPN符号がスペクトル拡散変調
器9に入力される。これにより、スペクトル拡散変調器
9において高周波発振器7が生成する高周波信号がPN
符号発生器8から入力されるPN符号に基づいてスペク
トル拡散変調される。スペクトル拡散変調器9にて行わ
れるスペクトル拡散は、高周波信号にPN符号を乗積し
て周波数に対する信号電力の分布を広げて広帯域化させ
る直接拡散方式(DS方式)や、高速で周波数切り替え
ができる周波数シンセサイザなどを用いてPN符号のパ
ターンに従って高周波信号の中心周波数の異なる周波数
に切り換えることで広帯域化させる周波数ホッピング方
式(FH方式)など既存のスペクトル拡散技術を適宜利
用する。
【0032】スペクトル拡散変調器9で支障物検知用の
スペクトル拡散信号が生成されると、スペクトル拡散信
号生成手段3と接続する送信LCX1に送信される。送
信LCX1は、その長手方向に適当な間隔で複数のスロ
ットが設けられており、このスロットから支障物検知用
のスペクトル拡散信号が電波として放射される。電波と
して放射された支障物検知用のスペクトル拡散信号は、
送信LCX1から受信LCX2までの間の支障物検知エ
リアを伝搬して受信LCX2に受信される。このとき、
各スロットの位置の違いにより、支障物検知用のスペク
トル拡散信号は、図1に示すような経路A、経路Bのよ
うな異なる経路を経由して伝搬する。さらに、これら異
なる経路を経由した支障物検知用のスペクトル拡散信号
は、受信LCX2において重なって受信される。
【0033】受信LCX2によって受信された支障物検
知用のスペクトル拡散信号は、直ちに相関手段5に入力
される。また、相関手段5には参照スペクトル拡散信号
生成手段4が生成する参照用のスペクトル拡散信号が入
力される。ここで、参照スペクトル拡散信号生成手段4
による参照用のスペクトル拡散信号の生成動作について
説明する。参照スペクトル拡散信号生成手段4内におい
て、局部発振器10は参照用のスペクトル拡散信号の信
号源となる高周波発振器7の生成する高周波信号を生成
し、スペクトル拡散変調器12に入力する。また、参照
PN符号発生器11は局部発振器10により生成された
高周波信号をスペクトル拡散するためのPN符号が生成
される。このPN符号はスペクトル拡散信号生成手段3
のPN符号と同一符号系列であり、これに基づいて参照
PN符号発生器11では局部発振器10により生成され
た高周波信号のスペクトル拡散変調が行われる。この参
照PN符号発生器11におけるスペクトル拡散動作は、
上述したスペクトル拡散変調器12によるものと同様で
ある。
【0034】例えば、図1に示すように異なる経路A,
Bを経由した支障物検知用のスペクトル拡散信号は受信
LCX2において重なって受信されるが、経路Aを経由
した支障物検知用のスペクトル拡散信号の生成に使用し
たPN符号の位相と、参照スペクトル拡散信号生成手段
4が参照用のスペクトル拡散信号の生成に使用するPN
符号の位相とを同期させることで、相関手段5における
相関レベルの算出では経路Bを経由した支障物検知用の
スペクトル拡散信号と分離することができる。
【0035】具体的に説明すると、スペクトル拡散信号
生成手段3が支障物検知用のスペクトル拡散信号を生成
すると、直ちに送信LCX1に出力される。このとき、
支障物検知用のスペクトル拡散信号が送信LCX1内を
伝搬して、経路Aに対応する位置に設けられた送信LC
X1のスロットから放射される。この支障物検知用のス
ペクトル拡散信号は、上記送信LCX1のスロット位置
に対向する受信LCX2のスロットから受信されて相関
手段5において参照用のスペクトル拡散信号との相関レ
ベルが算出される。これにより、スペクトル拡散信号生
成手段3が支障物検知用のスペクトル拡散信号を送信し
た時間、つまり、PN符号発生器8がスペクトル拡散変
調器9にPN符号を入力して支障物検知用のスペクトル
拡散信号を送信した時間を基準として、この時間から支
障物検知用のスペクトル拡散信号を受信LCX2が受信
して参照スペクトル拡散信号生成手段4が参照用のスペ
クトル拡散信号を生成して相関手段5に入力するまでの
時間(参照PN符号発生器11がスペクトル拡散変調器
12にPN符号(PN符号発生器8が生成するPN符号
に位相同期するPN符号)を入力して相関手段5に参照
用のスペクトル拡散信号を入力するまでの時間)を計測
することで、近似的に支障物検知用のスペクトル拡散信
号の送受にかかる時間がわかる。
【0036】そこで、実施の形態1による支障物検知装
置では、PN符号発生器8のPN符号の生成時間と参照
PN符号発生器11のPN符号の生成時間との時間差を
計測する時間差計測手段111を設けている。これによ
り、例えば送信LCX1の送信端から支障物検知用のス
ペクトル拡散信号が経路Aを経由して受信LCX2に受
信され、相関手段5で参照用のスペクトル拡散信号との
相関レベルが算出可能になるまでの時間がt1(se
c.)(時間差計測手段111が計測したPN符号発生
器8のPN符号の生成時間と参照PN符号発生器11の
PN符号の生成時間との時間差がt1(sec.))で
あったとすると、経路Aは送信LCX1の送信端からt
1×c/2(m)(cは光速)の位置を通過する経路で
あることがわかる。これは、支障物検知用のスペクトル
拡散信号が送信LCX1の送信端から送信LCX1内を
伝搬して受信LCX2の参照スペクトル拡散信号生成手
段4に至るまでの時間におおよそ対応する時間差計測手
段111の時間差t1に、支障物検知用のスペクトル拡
散信号の伝搬速度に対応するcをかけることで支障物検
知用のスペクトル拡散信号の伝搬距離を算出し、送信L
CX1と受信LCX2とが対向して、スペクトル拡散信
号生成手段3と参照スペクトル拡散信号生成手段4とに
それぞれ接続する端部が同じ側にあることから支障物検
知用のスペクトル拡散信号の伝搬距離の半分の距離が送
信LCX1の送信端からの伝搬距離となる。
【0037】スペクトル拡散信号生成手段3が支障物検
知用のスペクトル拡散信号を送信してから経路Aに対応
する時間t1経過して相関手段5に入力される参照用の
スペクトル拡散信号と経路Aを経由した支障物検知用の
スペクトル拡散信号との相関レベルを算出している間に
は、経路Bを経由した支障物検知用のスペクトル拡散信
号のPN符号と時間t1経過して相関手段5に入力され
る参照用のスペクトル拡散信号のPN符号とは位相が同
期していないので、これらの相関レベルは近似的に零と
なる。
【0038】これについて説明すると、実施の形態1に
よる支障物検知装置は、支障物検知用のスペクトル拡散
信号を同期検波によって検出する。このため、参照用の
スペクトル拡散信号は支障物検知用のスペクトル拡散信
号を再生するものとして生成される。相関手段5では、
支障物検知用のスペクトル拡散信号と参照用のスペクト
ル拡散信号とを乗算して、支障物検知用のスペクトル拡
散信号を復調し、相関レベルとして検知手段6に出力す
る。このとき、経路Bを経由した支障物検知用のスペク
トル拡散信号のように、参照用のスペクトル拡散信号の
PN符号と位相が同期していない場合、乗算によって支
障物検知用のスペクトル拡散信号と参照用のスペクトル
拡散信号とのPN符号の積が近似的に零となる(PN符
号はある一定の周期で0,1の二値を示すため、位相が
ずれているもの同士の積は零となる)。
【0039】検知手段6は、支障物の検知を実行してい
る間中、相関手段5から相関レベルが入力されている。
このとき、送信LCX1と受信LCX2との間に支障物
が現れると支障物検知用のスペクトル拡散信号の強度が
低下して相関レベルに変化が生じることから、検知手段
6が支障物の存在とその位置とを検知することができ
る。
【0040】次に概要について説明する。先ず、従来の
支障物検知装置と比較して受信SN比が向上することに
ついて述べる。従来のように、パルス変調信号を支障物
検知用の信号として使用する場合、受信機に受信される
パルス変調信号は、S×cosωtで表される。ここ
で、Sは受信機に入力されるパルス変調信号の信号レベ
ル、ωは搬送波周波数である。このとき、パルス変調信
号のパルス繰り返し時間間隔をT、LCX1,2の長さ
をL(m)、送信LCX1と受信LCX2との対向間隔
をH(m)、及び、光速をcとすると、Tの最小値はパ
ルス変調信号の伝搬距離を光速で除算した(2L+H)
/cで表される。これにより、積分時間Tにおける受信
パルス変調信号の信号レベルはSとなる(c>>(2L
+H)、(2L+H)/cが0に近似され、cosωT
=1)。
【0041】これに対して、実施の形態1による支障物
検知装置では、スペクトル拡散信号を使用する。これに
より、PN符号の一周期の長さをN、PN符号の1ビッ
ト時間をTcとすれば、PN符号の符号系列の繰り返し
間隔N×Tcの最小値を上述したパルス変調信号のパル
ス繰り返し時間間隔Tと同じにすることができる。ここ
で、PN符号を時間tによる関数PN(t)として表
し、スペクトル拡散信号をDS方式で上記パルス変調信
号をスペクトル拡散させると、スペクトル拡散信号はS
×PN(t)×cosωtで表される。支障物検知用の
スペクトル拡散信号のPN符号と参照用のスペクトル拡
散信号のPN符号とが位相同期されると、支障物検知用
のスペクトル拡散信号を元のパルス変調信号に復調する
場合、上記スペクトル拡散信号S×PN(t)×cos
ωtに参照用のスペクトル拡散信号のPN符号を乗算す
ればよい。これにより、受信された支障物検知用の信号
は、S×PN(t)×PN(t)×cosωtで表さ
れ、積分時間N×Tc=TではPN(t)×PN(t)
=Nとなることから、受信信号の信号レベルはS×Nと
なる。このように、実施の形態1による支障物検知装置
では、従来の支障物検知装置と比較して信号レベルがN
倍となり、SN比がN倍に向上することがわかる。換言
すると、スペクトル拡散信号を搬送波とすることで、パ
ルス変調信号を搬送波とする場合と比較して、同じ積分
時間で1個のパルス信号のSN比がN倍となる。これに
より、支障物を観測する時間を短縮することができ、移
動する支障物の検知にも充分に適用できる。
【0042】次に、従来の支障物検知装置と比較して妨
害電波に対する耐力が向上することについて述べる。実
施の形態1による支障物検知装置の送信LCX1からの
電波の入力電力をP1(W)、妨害電波の入力電力をP
2(W)とし、PN符号の一周期の長さをNとすると、
P1=P2のとき、妨害電波の入力電力はP2/Nに抑
圧されることから、DU比は10log(N)となる。
PN符号の一周期の長さNは一般に1000以上の値が
用いられるので、DU比は30dB以上改善されること
になる。
【0043】次に、検知エリア内で他の無線通信機の通
信に影響を与えないことについて述べる。実施の形態1
による支障物検知装置の検知エリア内で無線通信機が通
信を行う際に、スペクトル拡散信号の帯域幅をB1(H
z)、無線通信機の帯域幅をB2(Hz)とすると、ス
ペクトル拡散信号は広帯域に電力密度が拡散されている
ことから、B1>>B2となり、スペクトル拡散信号の
トータルの電力と無線通信機へ入力されるべき信号の電
力とが同じ値であっても、無線通信機への妨害電力は1
0log(B1/B2)だけ改善される。一般にB1は
B2の1000倍以上であるので、30dB以上無線通
信機の通信が改善される。これにより、実施の形態1に
よる支障物検知装置の検知エリア内において無線通信機
は充分に通信を行うことができる。
【0044】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、支障物検知用の信号を放射する送信LCX1と、こ
の送信LCX1に対向して設けられ、支障物検知用の信
号を受信する受信LCX2と、送信LCX1の一端に接
続し、PN符号に基づいて支障物検知用の信号としてス
ペクトル拡散信号を生成して送信LCX1に放射させる
スペクトル拡散信号生成手段3と、このスペクトル拡散
信号生成手段3が接続する送信LCX1の端部と同じ側
の受信LCX2の一端に接続し、スペクトル拡散信号生
成手段3のPN符号と同一符号系列のPN符号に基づい
て、参照用のスペクトル拡散信号を生成する参照スペク
トル拡散信号生成手段4と、受信LCX2が受信した支
障物検知用のスペクトル拡散信号のPN符号に位相同期
するPN符号に基づいて、参照スペクトル拡散信号生成
手段4が生成した参照用のスペクトル拡散信号と受信L
CX2が受信した支障物検知用のスペクトル拡散信号と
の相関レベルを算出する相関手段5と、この相関手段5
が算出した相関レベルの変化から支障物を検知する検知
手段6とを備えるので、支障物の存在を正確に検知する
ことができるとともに、支障物の検知エリア内における
無線通信機の通信を妨害することもなく、妨害電波に対
する耐力を向上させた支障物検知装置を提供することが
できる。また、支障物の検知する時間を短縮することが
できることから、移動する支障物の検知も行うことがで
きる。
【0045】また、この実施の形態1によれば、支障物
検知用のスペクトル拡散信号を生成してから、参照スペ
クトル拡散信号生成手段4によって支障物検知用のスペ
クトル拡散信号のPN符号に位相同期する参照用のスペ
クトル拡散信号が生成されて、相関手段5によって両ス
ペクトル拡散信号の相関レベルが算出可能になるまでの
スペクトル拡散信号伝搬時間を計測する時間差計測手段
111を備え、検知手段6は時間差計測手段111の計
測したスペクトル拡散信号伝搬時間に基づいて、送信L
CX1と受信LCX2とからなる支障物検知エリア内の
支障物の位置を検知するので、支障物の検知エリア内に
存在する支障物の位置を検知することができることか
ら、支障物の除去作業を迅速化することができる。
【0046】実施の形態2.この実施の形態2は参照ス
ペクトル拡散信号生成手段が使用する拡散符号の位相
を、スペクトル拡散信号送信手段が生成した支障物検知
用のスペクトル拡散信号に対して所望の期間だけ遅延さ
せる遅延手段を備えるものである。
【0047】図2はこの発明の実施の形態2による支障
物検知装置の構成を示すブロック図である。図におい
て、13は参照スペクトル拡散信号生成手段4が使用す
るPN符号の位相を、PN符号発生器8の発生するPN
符号に対して所望の期間だけ遅延させる遅延手段であ
る。なお、図1と同一構成要素には同一符号を付して重
複する説明を省略する。
【0048】次に動作について説明する。支障物を検知
するためのスペクトル拡散信号の生成、送受、及び、支
障物検知などの動作は、上記実施の形態1と同様である
ので重複する説明を省略し、ここでは、上記実施の形態
1と異なる動作について説明する。この実施の形態2に
よる支障物検知装置は送信LCX1及び受信LCX2か
ら構成される支障物検知エリア内における任意の位置の
状態を観測することができる。これを具体的に説明する
と、図2に示すように、送信LCX1のスペクトル拡散
信号生成手段3との接続部である送信端からL(m)離
れた地点の受信レベルを固定して観測するとき、PN符
号発生器8の発生するPN符号(スペクトル拡散信号生
成手段3が生成した支障物検知用のスペクトル拡散信号
におけるPN符号)の位相に対して、遅延手段13を用
いて参照スペクトル拡散信号生成手段4が使用するPN
符号の位相をτ=2L/c(cは光速)だけ遅延するよ
うに遅延時間を設定する。これにより、送信端からL
(m)離れた地点を経由して受信される支障物検知用の
スペクトル拡散信号に対してのみ、参照用のスペクトル
拡散信号におけるPN符号の位相が同期するようにな
る。従って、送信端からL(m)離れた地点の検知結果
を相関手段5から得ることができる。
【0049】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、参照スペクトル拡散信号生成手段4が使用するPN
符号の位相を、スペクトル拡散信号生成手段3が生成し
た支障物検知用のスペクトル拡散信号に対して所望の期
間だけ遅延させる遅延手段13を備えるので、上記実施
の形態1の構成に適用することで上記実施の形態1と同
様の効果が得られると共に、任意の遅延時間を設定する
ことで支障物の検知エリア内における任意の位置の状態
を観測することができる。
【0050】実施の形態3.この実施の形態3は支障物
検知装置を複数設置して構成した支障物検知システムに
おいて、隣接する装置が異なる拡散符号に基づいてスペ
クトル拡散信号を生成するものである。
【0051】図3はこの発明の実施の形態3による支障
物検知システムの構成を示すブロック図である。図にお
いて、1−1,1−2は隣接して配置された支障物検知
装置A,Bにそれぞれ設けられた送信LCX(送信側の
漏洩伝送路、支障物検知用信号送受手段)、2−1,2
−2は支障物検知装置A,Bにそれぞれ設けられた受信
LCX(受信側の漏洩伝送路、支障物検知用信号送受手
段)で、31,32は支障物検知装置A,Bにそれぞれ
設けられたスペクトル拡散信号送信手段であり、上記実
施の形態1に示したスペクトル拡散信号生成手段3に対
応する。41,42は支障物検知装置A,Bにそれぞれ
設けられたスペクトル拡散信号受信手段であり、上記実
施の形態1及び/又は上記実施の形態2に示したスペク
トル拡散信号生成手段3、相関手段5、及び検知手段6
に対応する。また、支障物検知装置A,Bは、構成上で
は上記実施の形態1及び/又は上記実施の形態2に示し
た支障物検知装置に相当し、支障物検知用のスペクトル
拡散信号を生成するために、それぞれ異なるPN符号で
あるPN符号A、PN符号Bを使用する。
【0052】次に概要について説明する。この実施の形
態3による支障物検知システムは、支障物検知装置A,
Bを隣接して配置して構成される。支障物検知装置A,
Bの支障物の検知動作は上記実施の形態と同様であるの
で重複する説明を省略し、実施の形態3による支障物検
知システムの特徴について説明する。隣接して配置され
る支障物検知装置A,Bは、それぞれの送信LCX1−
1,1−2から支障物検知用のスペクトル拡散信号を放
射する。このとき、支障物検知装置Aの送信LCX1−
1から放射された信号が、支障物検知装置Bの受信LC
X2−2が受けるべき信号に対する干渉信号となり、支
障物検知装置Bの送信LCX1−2から放射された信号
が、支障物検知装置Aの受信LCX2−1が受けるべき
信号に対する干渉信号となる。
【0053】そこで、実施の形態3による支障物検知シ
ステムでは、支障物検知装置A,Bのスペクトル拡散信
号送信手段31,32がそれぞれ異なるPN符号である
PN符号A、PN符号Bを使用して支障物検知用のスペ
クトル拡散信号を生成するように構成する。これによ
り、支障物検知装置Aの送信LCX1−1から放射され
た信号が支障物検知装置Bの受信LCX2−2に受信さ
れても、支障物検知装置B内のスペクトル拡散信号受信
手段42はPN符号Bの位相に同期するPN符号に基づ
いて生成されたスペクトル拡散信号との間の相関レベル
を算出し、支障物検知装置Bの送信LCX1−2から放
射された信号が支障物検知装置Aの受信LCX2−1に
受信されても、支障物検知装置A内のスペクトル拡散信
号受信手段41はPN符号Aの位相に同期するPN符号
に基づいて生成されたスペクトル拡散信号との間の相関
レベルを算出する。このとき、PN符号AとPN符号B
との相関値は、PN符号の符号系列長(一周期の長さ)
をNとすると、PN符号の特性により1/Nとなる。N
は一般に1000以上であることから、隣接する支障物
検知装置A,B間における支障物検知用のスペクトル拡
散信号の干渉は、ほとんど無視することができる。
【0054】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、支障物検知装置A,Bのように複数の支障物検知装
置を設置して構成した支障物検知システムにおいて、隣
接する支障物検知装置A,Bが、それぞれ異なるPN符
号A,Bに基づいてスペクトル拡散信号を生成するの
で、隣接する支障物検知装置A,B間における支障物検
知用のスペクトル拡散信号の干渉を抑制することがで
き、支障物検知システムの支障物の誤検知を低減するこ
とができる。
【0055】上記実施の形態3では支障物検知システム
として支障物検知装置A,Bを配置した例について述べ
たが、上記実施の形態3は3つ以上の支障物検知装置が
配置されたシステムにおいても適用することができ、隣
接しない支障物検知装置では同一のPN符号を用いてス
ペクトル拡散信号を生成するようにしてもよい。
【0056】実施の形態4.この実施の形態4は支障物
検知装置を複数配置してなる支障物検知システムにおい
て、各支障物検知装置が、漏洩伝送路を介して接続さ
れ、電源と支障物検知用のスペクトル拡散信号とを重畳
させてなる重畳信号を生成し、漏洩伝送路を介して重畳
信号を隣接する装置に送信する合成手段と、この合成手
段が生成した重畳信号から電源とスペクトル拡散信号と
を分離して、装置に電源を供給する分離手段とを備える
ものである。
【0057】図4はこの発明の実施の形態4による支障
物検知システムの構成を示すブロック図である。図にお
いて、A1は支障物検知装置A,Bに電源を供給する電
源装置で、直接的には支障物検知装置A内のスペクトル
拡散信号送信手段31、スペクトル拡散信号受信手段4
1、及び合成手段A2に電源を供給する。A2はスペク
トル拡散信号送信手段31からの支障物検知用のスペク
トル拡散信号と電源装置A1からの電源電圧とを合成し
て重畳信号として送信LCX1−1に出力する合成手
段、A3は送信LCX1−1を介して支障物検知装置B
に入力する上記重畳信号から電源電圧と支障物検知用の
スペクトル拡散信号とを分離し、支障物検知装置Bに電
源を供給する電力分波器(分離手段)、A4は電力分波
器A3に接続される終端器で、電力分波器A3が重畳信
号から分離した支障物検知装置Aが生成した支障物検知
用のスペクトル拡散信号を終端して送信LCX1−1に
反射することを防ぐ。また、支障物検知装置A,Bは、
上記構成以外に上記実施の形態1及び/又は上記実施の
形態2に示した支障物検知装置に相当する構成を有して
いるものとする。なお、図3と同一構成要素には同一符
号を付して重複する説明を省略する。
【0058】次に概要について説明する。この実施の形
態4による支障物検知システムは、支障物検知装置A,
Bが送信LCX1−1を介して接続される。支障物検知
装置A,Bの支障物の検知動作は上記実施の形態と同様
であるので重複する説明を省略し、実施の形態4による
支障物検知システムの特徴について説明する。図示の例
では、支障物検知装置Aが電源装置A1から直接電源の
供給を受けている。支障物検知装置Aにおいて、合成手
段A2は、電源装置A1からの電源電圧とスペクトル拡
散信号送信手段31が生成した支障物検知用のスペクト
ル拡散信号とを重畳させた重畳信号を生成して送信LC
X1−1に出力する。この重畳信号は、送信LCX1−
1のスロットから支障物検知用のスペクトル拡散信号を
電波として放射しながら、支障物検知装置Bの電力分波
器A3まで伝搬する。
【0059】電力分波器A3は重畳信号から電源装置A
1の電源電圧を分離して、これを支障物検知装置B内の
スペクトル拡散信号送信手段32、スペクトル拡散信号
受信手段42、及び、合成手段A2に供給する。このと
き、重畳信号に含まれるスペクトル拡散信号送信手段3
1が生成した支障物検知用のスペクトル拡散信号は、終
端器A4に伝送されて送信LCX1−1へ反射して支障
物検知装置Aのスペクトル拡散信号と干渉しないように
終端される。
【0060】支障物検知装置Bに送信LCX1−2を介
して他の支障物検知装置が接続する場合は、支障物検知
装置B内の合成手段A2が、支障物検知装置Aと同様に
して、電源電圧とスペクトル拡散信号送信手段32が生
成した支障物検知用のスペクトル拡散信号とを重畳して
重畳信号を生成し、送信LCX1−2を介して上記他の
支障物検知装置に送信する。このように送信LCX1−
1,1−2を介して電源を供給することができることか
ら、複数の電源装置A1を設ける必要がない。
【0061】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、支障物検知システムを構成する支障物検知装置A,
Bが漏洩伝送路を介して接続され、電源と支障物検知用
のスペクトル拡散信号とを重畳させてなる重畳信号を生
成し、漏洩伝送路を介して重畳信号を隣接する支障物検
知装置A,Bに送信する合成手段A2と、この合成手段
A2が生成した重畳信号から電源とスペクトル拡散信号
とを分離して、各支障物検知装置A,Bに電源を供給す
る電力分波器A3とを備えるので、送信LCX1−1,
1−2を介して電源を供給することができることから、
複数の電源装置A1を設ける必要がなく、システムのコ
ストを低減することができる。また、装置毎に電源装置
A1の設置場所を考慮しなくてもよいため、装置の設置
スペースを削減することができる。
【0062】なお、上記実施の形態3と同様に、隣接す
る支障物検知装置が、それぞれ異なるPN符号に基づい
てスペクトル拡散信号を生成するようにしてもよい。こ
れにより、上記実施の形態4による効果が得られると共
に、上記実施の形態3と同様の効果も得ることができ
る。
【0063】上記実施の形態4では支障物検知システム
として支障物検知装置A,Bを配置した例について述べ
たが、上記実施の形態4の構成はLCXを介して3つ以
上の支障物検知装置が接続されたシステムにおいても適
用することができる。
【0064】実施の形態5.この実施の形態5は複数の
支障物検知装置が漏洩伝送路を介して接続された支障物
検知システムであり、この漏洩伝送路を介して支障物の
検知情報を互いに送受させる情報送受手段を備えるもの
である。
【0065】図5はこの発明の実施の形態5による支障
物検知システムの構成を示すブロック図である。図にお
いて、101は情報変復調手段(情報送受手段)であっ
て、支障物検知装置Bが検知した支障物の検知情報を変
調して、支障物検知装置Aが生成する支障物検知用のス
ペクトル拡散信号の搬送波周波数とは異なる搬送波周波
数を有する変調波信号を生成して送信LCX1−1を介
して支障物検知装置Aに送信し、逆に送信LCX1−1
を介して支障物検知装置Aから入力した上記変調波信号
を復調して元の支障物の検知情報とする。101aは支
障物検知装置Aが検知した支障物の検知情報を変調して
変調信号を生成し、伝送合成及び分配手段102に送信
する情報変復調手段(情報送受手段)である。
【0066】102は伝送合成及び分配手段(情報送受
手段)であって、監視センター104内の情報変復調手
段103、情報変復調手段101a、及び、合成及び分
配手段105と接続し、情報変復調手段101aが生成
した変調信号を情報変復調手段103に伝送し、また、
情報変復調手段103からの変調信号を、情報変復調手
段101a若しくは合成及び分配手段105に適宜分配
して伝送し、さらに、情報変復調手段101aと合成及
び分配手段105とからの信号を適宜合成して情報変復
調手段103に伝送する。103は監視センター104
内に設けられた情報変復調手段(情報送受手段)で、伝
送合成及び分配手段102から入力する変調信号を復調
して元の支障物の検知情報とし、監視センター104か
らの支障物検知装置A,Bへの設定情報などを変調信号
として伝送合成及び分配手段102に伝送する。
【0067】104は監視センターで、システムを構成
する支障物検知装置A,Bからの支障物の検知情報をモ
ニタし、さらに、システムを構成する支障物検知装置
A,Bへの設定を行うことができる。105は合成及び
分配手段(情報送受手段)で、支障物検知装置A内のス
ペクトル拡散信号送信手段31と伝送合成及び分配手段
102とに接続し、スペクトル拡散信号送信手段31が
生成した支障物検知用のスペクトル拡散信号と伝送合成
及び分配手段102から入力した信号とを合成して送信
LCX1−1を介して支障物検知装置Bに伝送したり、
逆に送信LCX1−1を介して入力した情報変復調手段
101からの変調信号を伝送合成及び分配手段102に
分配して伝送する。また、支障物検知装置A,Bは、上
記構成以外に上記実施の形態1及び/又は上記実施の形
態2に示した支障物検知装置に相当する構成を有してい
るものとする。なお、図3と同一構成要素には同一符号
を付して重複する説明を省略する。
【0068】次に概要について説明する。この実施の形
態5による支障物検知システムは、支障物検知装置A,
Bが送信LCX1−1を介して接続される。支障物検知
装置A,Bの支障物の検知動作は上記実施の形態と同様
であるので重複する説明を省略し、実施の形態5による
支障物検知システムの特徴について説明する。支障物検
知装置Bが検知した支障物の検知情報は、情報変復調手
段101に送信される。この情報変復調手段101にお
いて、支障物の検知情報は変調されて、変調信号として
送信LCX1−1を介して支障物検知装置Aの合成及び
分配手段105に送信される。このとき、情報変復調手
段101は、支障物検知装置A,Bのスペクトル拡散信
号送信手段31,32が生成するスペクトル拡散信号の
搬送波周波数と異なる搬送波周波数で、支障物の検知情
報を変調波信号にする。これにより、図示の例ではスペ
クトル拡散信号送信手段31が送信LCX1−1に出力
するスペクトル拡散信号に情報変復調手段101からの
上記変調波信号が影響を与えることはない。また、スペ
クトル拡散信号送信手段31が支障物検知用のスペクト
ル拡散信号を送信LCX1−1に出力しても、合成及び
分配手段105は情報変復調手段101からの上記変調
波信号を受信することができる。
【0069】合成及び分配手段105は情報変復調手段
101からの上記変調波信号を受信すると、伝送合成及
び分配手段102に送信する。伝送合成及び分配手段1
02では合成及び分配手段105からの上記変調波信号
を、支障物検知装置Aの情報変復調手段101a及び/
又は監視センター104内の情報変復調手段103に送
信する。情報変復調手段101a及び/又は情報変復調
手段103は、上記変調波信号を適宜復調して取得す
る。情報変復調手段103が上記変調波信号を復調して
元の支障物の検知情報は、監視センター104の管理者
などに適宜モニタされる。
【0070】また、送信LCX1−1を介して監視セン
ター104からの設定情報を支障物検知装置A,Bに送
信することもできる。この監視センター104からの設
定情報としては、上記実施の形態2で示した遅延手段1
3の遅延時間などがある。具体的に説明すると、監視セ
ンター104の管理者が、不図示の設定入力手段などを
用いて支障物検知装置A,Bへの設定情報を入力する
と、情報変復調手段103が上記設定情報を支障物検知
装置A,Bのスペクトル拡散信号とは異なる搬送波周波
数を有する変調波信号に変調して、伝送合成及び分配手
段102に送信する。
【0071】伝送合成及び分配手段102は、上記変調
波信号を、情報変復調手段101a、及び/又は、合成
及び分配手段105に送信する。支障物検知装置Aで
は、情報変復調手段101aが上記変調波信号を復調し
て元の設定情報として取得し、監視センター104から
の設定を受ける。また、合成及び分配手段105は、上
記変調波信号と支障物検知装置Aの支障物検知用のスペ
クトル拡散信号とを合成して送信LCX1−1に出力す
る。このとき、上記変調信号は支障物検知用のスペクト
ル拡散信号とは異なる搬送波周波数を有するので支障物
検知装置Aの支障物検知動作に影響は与えない。送信L
CX1−1を介して支障物検知装置Bの情報変復調手段
101に上記変調波信号が入力されると、これを情報変
復調手段101が復調して元の設定情報とする。これに
より、支障物検知装置Bは監視センター104からの設
定を受ける。
【0072】このように、送信LCX1−1を介して支
障物検知装置A,Bが検知した支障物の検知情報を伝送
することで、従来のように支障物検知装置の設置環境に
よって検知情報の通信品質が劣化することがなく、確実
な検知情報の伝達を行うことができる。また、送信LC
X1−1のように既存の構成を利用することから、コス
ト的にも有利である。
【0073】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、支障物検知装置A,Bが送信LCX1−1を介して
接続され、この送信LCX1−1を介して支障物の検知
情報を互いに送受させる情報変復調手段101、及び、
合成及び分配手段105からなる情報送受手段を備える
ので、支障物検知装置の設置環境によって検知情報の通
信品質が劣化することがなく、確実な検知情報の伝達を
行うことができる。また、送信LCX1−1のように既
存の構成を利用することから、上記効果を得ることがで
きるシステムのコストを低減することができる。
【0074】なお、上記実施の形態1から5における支
障物検知装置及び支障物検知システムは、上述したよう
に道路や鉄道線路の支障物検知に限定されるものでな
く、ビル周辺、空港周辺の支障物検知にも適用可能であ
り、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加えることができる。
【0075】
【発明の効果】以上のように、この発明の支障物検知装
置によれば、支障物検知用の信号を放射する送信側の漏
洩伝送路と、この送信側の漏洩伝送路に対向して設けら
れ、支障物検知用の信号を受信する受信側の漏洩伝送路
とからなる支障物検知用信号送受手段と、送信側の漏洩
伝送路の一端に接続し、拡散符号に基づいて支障物検知
用の信号としてスペクトル拡散信号を生成して送信側の
漏洩伝送路に放射させるスペクトル拡散信号送信手段
と、このスペクトル拡散信号送信手段が接続する送信側
の漏洩伝送路の端部と同じ側の受信側の漏洩伝送路の一
端に接続し、スペクトル拡散信号送信手段の拡散符号と
同一符号系列の拡散符号に基づいて、参照用のスペクト
ル拡散信号を生成する参照スペクトル拡散信号生成手段
と、受信側の漏洩伝送路が受信した支障物検知用のスペ
クトル拡散信号の拡散符号に位相同期する拡散符号に基
づいて、参照スペクトル拡散信号生成手段が生成した参
照用のスペクトル拡散信号と受信側の漏洩伝送路が受信
した支障物検知用のスペクトル拡散信号との相関レベル
を算出する相関手段と、この相関手段が算出した相関レ
ベルの変化から支障物を検知する検知手段とからなるス
ペクトル拡散信号受信手段とを備えるので、支障物の存
在を正確に検知することができるとともに、支障物の検
知エリア内における無線通信機の通信を妨害することも
なく、妨害電波に対する耐力を向上させた支障物検知装
置を提供することができる効果がある。また、支障物の
検知する時間を短縮することができることから、移動す
る支障物の検知も行うことができる効果がある。
【0076】この発明の支障物検知装置によれば、スペ
クトル拡散信号受信手段が、スペクトル拡散信号送信手
段が支障物検知用のスペクトル拡散信号を生成してか
ら、参照スペクトル拡散信号生成手段によって支障物検
知用のスペクトル拡散信号の拡散符号に位相同期する参
照用のスペクトル拡散信号が生成されて、相関手段によ
って両スペクトル拡散信号の相関レベルが算出可能にな
るまでのスペクトル拡散信号伝搬時間を計測する時間計
測手段を備え、検知手段は時間計測手段の計測したスペ
クトル拡散信号伝搬時間に基づいて、支障物検知用信号
送受手段による支障物検知エリア内の支障物の位置を検
知するので、支障物の検知エリア内に存在する支障物の
位置を検知することができることから、支障物の除去作
業を迅速化することができる効果がある。
【0077】この発明の支障物検知装置によれば、スペ
クトル拡散信号受信手段が、参照スペクトル拡散信号生
成手段が使用する拡散符号の位相を、スペクトル拡散信
号送信手段が生成した支障物検知用のスペクトル拡散信
号に対して所望の期間だけ遅延させる遅延手段を備える
ので、任意の遅延時間を設定することで、支障物の検知
エリア内における任意の位置の状態を観測することがで
きる効果がある。
【0078】この発明の支障物検知システムによれば、
請求項1から請求項3のうちの少なくとも1項記載の支
障物検知装置を複数設置してなる支障物検知システムに
おいて、隣接する装置が異なる拡散符号に基づいてスペ
クトル拡散信号を生成するので、隣接する支障物検知装
置間における支障物検知用のスペクトル拡散信号の干渉
を抑制することができ、支障物検知システムの支障物の
誤検知を低減することができる効果がある。
【0079】この発明の支障物検知システムによれば、
請求項1から請求項3のうちの少なくとも1項記載の支
障物検知装置を複数配置してなる支障物検知システムに
おいて、各支障物検知装置が、漏洩伝送路を介して接続
され、電源と支障物検知用のスペクトル拡散信号とを重
畳させてなる重畳信号を生成し、漏洩伝送路を介して重
畳信号を隣接する装置に送信する合成手段と、この合成
手段が生成した重畳信号から電源とスペクトル拡散信号
とを分離して、装置に電源を供給する分離手段とを備え
るので、漏洩伝送路を介して電源を供給することができ
ることから、複数の電源供給装置を設ける必要がなく、
システムのコストを低減することができるという効果が
ある。また、装置毎に電源供給装置の設置場所を考慮し
なくてもよいため、装置の設置スペースを削減すること
ができるという効果がある。
【0080】この発明の支障物検知システムによれば、
隣接する装置が異なる拡散符号に基づいてスペクトル拡
散信号を生成するので、上記段落0079の構成に適用
することで、上記段落0079による効果とともに、上
記段落0078による効果も奏することができる。
【0081】この発明の支障物検知システムによれば、
各支障物検知装置が、漏洩伝送路を介して接続され、こ
の漏洩伝送路を介して支障物の検知情報を互いに送受さ
せる情報送受手段を備えるので、支障物検知装置の設置
環境によって検知情報の通信品質が劣化することがな
く、確実な検知情報の伝達を行うことができる効果があ
る。また、既存の漏洩伝送路を利用することから、シス
テムのコストを低減することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による支障物検知装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による支障物検知装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による支障物検知シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による支障物検知シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による支障物検知シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図6】 従来の支障物検知装置の構成を示すブロック
図である。
【図7】 従来の支障物検知装置の送信波形及び受信波
形を示す図である。
【符号の説明】
1,1−1,1−2 送信LCX(漏洩伝送路、支障物
検知用信号送受手段)、2,2−1,2−2 受信LC
X(漏洩伝送路、支障物検知用信号送受手段)、3 ス
ペクトル拡散信号生成手段(スペクトル拡散信号送信手
段)、4 参照スペクトル拡散信号生成手段、5 相関
手段(スペクトル拡散信号受信手段)、6 検知手段
(スペクトル拡散信号受信手段)、7 高周波発振器
(スペクトル拡散信号送信手段)、8 PN符号発生器
(スペクトル拡散信号送信手段)、9スペクトル拡散変
調器(スペクトル拡散信号送信手段)、10 局部発振
器(参照スペクトル拡散信号生成手段、スペクトル拡散
信号受信手段)、11 参照PN符号発生器(参照スペ
クトル拡散信号生成手段、スペクトル拡散信号受信手
段)、12 スペクトル拡散変調器(参照スペクトル拡
散信号生成手段、スペクトル拡散信号受信手段)、13
遅延手段、31,32 スペクトル拡散信号送信手
段、41,42 スペクトル拡散信号受信手段、10
1,101a,103情報変復調手段(情報送受手
段)、102 伝送合成及び分配手段(情報送受手
段)、104 監視センター、105 合成及び分配手
段(情報送受手段)、111 時間差計測手段(時間計
測手段、スペクトル拡散信号受信手段)、A1電源装
置、A2 合成手段、A3 電力分波器(分離手段)、
A4 終端器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森原 健司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 河上 峻 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 宗宮 博行 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 Fターム(参考) 5H161 AA01 AA10 BB20 DD21 FF01 FF07 MM05 5J070 AB07 AC01 AD02 AD20 AE20 AF01 AH33 AH39 AK13 AK28 5K022 EE02 EE12 EE21 EE31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支障物検知用の信号を放射する送信側の
    漏洩伝送路と、この送信側の漏洩伝送路に対向して設け
    られ、上記支障物検知用の信号を受信する受信側の漏洩
    伝送路とからなる支障物検知用信号送受手段と、 上記送信側の漏洩伝送路の一端に接続し、拡散符号に基
    づいて上記支障物検知用の信号としてスペクトル拡散信
    号を生成して上記送信側の漏洩伝送路に放射させるスペ
    クトル拡散信号送信手段と、 このスペクトル拡散信号送信手段が接続する上記送信側
    の漏洩伝送路の端部と同じ側の上記受信側の漏洩伝送路
    の一端に接続し、上記スペクトル拡散信号送信手段の拡
    散符号と同一符号系列の拡散符号に基づいて、参照用の
    スペクトル拡散信号を生成する参照スペクトル拡散信号
    生成手段と、上記受信側の漏洩伝送路が受信した上記支
    障物検知用のスペクトル拡散信号の拡散符号に位相同期
    する拡散符号に基づいて、上記参照スペクトル拡散信号
    生成手段が生成した参照用のスペクトル拡散信号と上記
    受信側の漏洩伝送路が受信した上記支障物検知用のスペ
    クトル拡散信号との相関レベルを算出する相関手段と、
    この相関手段が算出した相関レベルの変化から支障物を
    検知する検知手段とからなるスペクトル拡散信号受信手
    段とを備えた支障物検知装置。
  2. 【請求項2】 スペクトル拡散信号受信手段は、スペク
    トル拡散信号送信手段が支障物検知用のスペクトル拡散
    信号を生成してから、参照スペクトル拡散信号生成手段
    によって上記支障物検知用のスペクトル拡散信号の拡散
    符号に位相同期する参照用のスペクトル拡散信号が生成
    されて、相関手段によって上記両スペクトル拡散信号の
    相関レベルが算出可能になるまでのスペクトル拡散信号
    伝搬時間を計測する時間計測手段を備え、 検知手段は、上記時間計測手段の計測した上記スペクト
    ル拡散信号伝搬時間に基づいて、支障物検知用信号送受
    手段による支障物検知エリア内の支障物の位置を検知す
    ることを特徴とする請求項1記載の支障物検知装置。
  3. 【請求項3】 スペクトル拡散信号受信手段は、参照ス
    ペクトル拡散信号生成手段が使用する拡散符号の位相
    を、スペクトル拡散信号送信手段が生成した支障物検知
    用のスペクトル拡散信号に対して所望の期間だけ遅延さ
    せる遅延手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の支障物検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちの少なくと
    も1項記載の支障物検知装置を複数設置してなる支障物
    検知システムにおいて、 隣接する装置は、異なる拡散符号に基づいてスペクトル
    拡散信号を生成することを特徴とする支障物検知システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のうちの少なくと
    も1項記載の支障物検知装置を複数配置してなる支障物
    検知システムにおいて、 各支障物検知装置は、漏洩伝送路を介して接続され、 電源と支障物検知用のスペクトル拡散信号とを重畳させ
    てなる重畳信号を生成し上記漏洩伝送路を介して上記重
    畳信号を隣接する装置に送信する合成手段と、 この合成手段が生成した上記重畳信号から上記電源と上
    記スペクトル拡散信号とを分離して、装置に上記電源を
    供給する分離手段とを備えたことを特徴とする支障物検
    知システム。
  6. 【請求項6】 隣接する装置は、異なる拡散符号に基づ
    いてスペクトル拡散信号を生成することを特徴とする請
    求項5記載の支障物検知システム。
  7. 【請求項7】 各支障物検知装置は、漏洩伝送路を介し
    て接続され、この漏洩伝送路を介して支障物の検知情報
    を互いに送受させる情報送受手段を備えたことを特徴と
    する請求項4から請求項6のうちのいずれか1項記載の
    支障物検知システム。
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