JP2001342974A - 液冷媒ポンプ - Google Patents

液冷媒ポンプ

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JP2001342974A
JP2001342974A JP2000160697A JP2000160697A JP2001342974A JP 2001342974 A JP2001342974 A JP 2001342974A JP 2000160697 A JP2000160697 A JP 2000160697A JP 2000160697 A JP2000160697 A JP 2000160697A JP 2001342974 A JP2001342974 A JP 2001342974A
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JP
Japan
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liquid refrigerant
cylinder block
closed container
chamber
cylinder
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JP2000160697A
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Toshiyuki Goto
利行 後藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動部を十分に潤滑することができる液冷媒
ポンプを提供すること。 【解決手段】 密閉容器1内において、クランクシャフ
ト4を駆動してローリングピストン6をシリンダブロッ
ク7に接触させながら連続的に回転させることにより、
密閉容器1の外より液冷媒を吸入室13内に吸入し、圧
縮室14内の液冷媒を前記密閉容器1の外へ吐出させる
ように構成された液冷媒ポンプにおいて、シリンダブロ
ック7を貫通して、一端側開口部30aが圧縮室14に
開口するとともに他端側開口部30bがシリンダブロッ
ク7のシリンダ室12外であって密閉容器1内に開口す
る吐出路30が形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液冷媒を移送す
るための液冷媒ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液冷媒を移送するには一般にキャ
ンドモータポンプが用いられていたが、これはコストが
高く、また、効率が悪いので、実用性に乏しいという問
題があった。これに対処するため、密閉型電動圧縮機を
液冷媒の移送用ポンプとして用いることが特開平2−173
384号公報によって提案された。図7に従来の液冷媒ポ
ンプAを示す。密閉容器1の内部には電動機2と、この
下方に電動機2によって駆動される容積型ポンプ機構3
が収容されている。そして、密閉容器1の頂部には電極
端子26が取り付けられている。電動機2のステータ2
aは密閉容器1に固定され、ロータ2bはクランクシャ
フト4の上部に固定されている。
【0003】容積型ポンプ機構3はクランクシャフト4
と、そのクランクピン5に嵌合されたローリングピスト
ン6と、密閉容器1に固定されたシリンダブロック7
と、このシリンダブロック7の上端開口を閉塞する上端
軸受8と、シリンダブロック7の下端開口を閉塞する下
部軸受9と、シリンダブロック7に穿設されたスロット
27内に出没自在に嵌挿されたブレード10と、このブ
レード10の背後に配設されてこれを押推する押えばね
11等からなる。シリンダブロック7と上部軸受8と下
部軸受9とによって囲まれるシリンダ室12内にローリ
ングピストン6を収容し、このローリングピストン6の
外周面にブレード10の先端を当接せしめることによっ
てこのブレード10の片側に吸入室13が、他側に圧縮
室14が限界されている。クランクシャフト4は上部軸
受8及び下部軸受9によってそれぞれ軸承されている。
吸入管20は密閉容器1を封密的に貫通して吸入口21
に直結され、吐出管22は密閉容器1を封密的に貫通し
て吐出口23に直結されている。
【0004】図8に上記のような液冷媒ポンプを実装し
た装置例を示した。図8において、符号Bは熱源側熱交
換器であり、符号Cは利用側熱交換器である。熱源側熱
交換器Bと利用側熱交換器Cとは、配管Dにより環状に
接続され、配管Dには液冷媒ポンプAおよび放熱器付き
容器Jが介装されている。液冷媒ポンプAの介装状態を
より詳細に図9に示した。図のように、配管Dには、液
冷媒ポンプAの下流側に液溜めFが介装され、液冷媒ポ
ンプAと液溜めFとの間には、順に脈動緩和装置G、絞
りHが介装されている。液冷媒ポンプAからは液戻し管
28およびガス抜き管Iが伸び、これらは合流して液溜
めFに接続されている。
【0005】さて、上記液冷媒ポンプAにおいては、ク
ランクシャフト4が電動機2によって回転駆動される
と、クランクピン5に嵌合されたローリングピストン6
はシリンダ室12内で矢印方向に偏心回転運動する。こ
れに伴って液冷媒が吸入管20、吸入口21を経て吸入
室13内に吸入され、圧縮室14内の液冷媒が吐出口2
3、吐出管22を経て吐出される。これと同時に、密閉
容器1内底部に貯溜された潤滑油25がクランクシャフ
ト4内下部に組み込まれた潤滑油ポンプ18によって吸
引され、クランクシャフト4に穿設された給油通路(不
図示)を経てクランクシャフト4と上部軸受8及び下部
軸受9との摺動面、クランクピン5とローリングピスト
ン6との摺動面、ローリングピストン6とシリンダブロ
ック7との摺動面等に給油される。またこの時、吸入室
13、圧縮室14内の液冷媒はシリンダブロック7の各
すきまより密閉容器1内へ洩れるため、密閉容器1内は
液冷媒で満たされ、各部の冷却及び潤滑が行われる。密
閉容器1には電極端子26が設置されており、液満によ
り密閉容器1内の粉塵等が電極端子26について障害と
ならないよう液冷媒を上部軸受8が満たされるEのライ
ンでとどめるように液戻し管28にて液面を制御してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の液冷
媒ポンプにおいては、吐出側と吸入側の圧力差(吐出圧
力−吸入圧力)がほとんどない場合に、上部軸受8、下
部軸受9、クランクピン5等摺動面の冷却及び潤滑を行
っている液冷媒の液面が低下し、各部の冷却、潤滑が不
能となって軸受寿命が短くなってしまうという問題があ
る。また、現在はシリンダブロック7の各隙間より液冷
媒をもらして液面を確保しているため、ポンプ起動時に
は各摺動部への液冷媒の供給が遅れ、各摺動部を損傷さ
せる恐れがある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、摺動部を十分に潤滑することができる液冷媒ポン
プを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、密閉容器と、該密閉容器内に設けられたシリンダブ
ロックと、前記密閉容器内に軸支されたクランクシャフ
トと、該クランクシャフトの端部に設けられ、前記シリ
ンダブロック内のシリンダ室内に収容されたローリング
ピストンと、前記シリンダブロックの側部を貫通して前
記ローリングピストンの外周面に当接し、前記シリンダ
室を吸入室と圧縮室とに仕切るブレードと、前記シリン
ダブロックを貫通して前記吸入室と前記密閉容器外部と
を連通する吸入路とを備え、前記クランクシャフトを駆
動して前記ローリングピストンを前記シリンダブロック
に接触させながら連続的に回転させることにより、前記
密閉容器外より液冷媒を吸入室内に吸入し、圧縮室内の
液冷媒を前記密閉容器外へ吐出させるように構成された
液冷媒ポンプにおいて、前記シリンダブロックを貫通し
て、一端側開口部が前記圧縮室に開口するとともに他端
側開口部が前記シリンダブロックのシリンダ室外であっ
て前記密閉容器内に開口する吐出路が形成されているこ
とを特徴とする。
【0009】この液冷媒ポンプにおいては、圧縮室から
吐出された液冷媒が吐出路を経由して密閉容器内に溜め
られる。このため、液冷媒が各部を冷却、潤滑させる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の液冷媒ポンプにおいて、前記吐出路の他端側開口部
は、前記シリンダブロックの上端面と下端面のうち少な
くともいずれか一方に形成されていることを特徴とす
る。
【0011】この液冷媒ポンプにおいては、シリンダブ
ロックに形成された吐出路の他端側開口部を通して、圧
縮室から密閉容器内に液冷媒が導入される。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の液冷媒ポンプにおいて、前記吐出路の他端側開口部
は、前記シリンダブロックの上端面と下端面の双方に開
口していることを特徴とする。
【0013】この液冷媒ポンプにおいては、シリンダブ
ロックの両端面に形成された吐出路の開口部から、液冷
媒が密閉容器内に導入される。
【0014】請求項4に記載の発明は、密閉容器と、該
密閉容器内に設けられたシリンダブロックと、該シリン
ダブロックの少なくとも一側端部に設けられた軸受によ
って軸支されたクランクシャフトと、該クランクシャフ
トの端部に設けられ、前記シリンダブロック内のシリン
ダ室内に収容されたローリングピストンと、前記シリン
ダブロックの側部を貫通して前記ローリングピストンの
外周面に当接し、前記シリンダ室を吸入室と圧縮室とに
仕切るブレードと、前記シリンダブロックを貫通して前
記吸入室と前記密閉容器外部とを連通する吸入路とを備
え、前記クランクシャフトを駆動して前記ローリングピ
ストンを前記シリンダブロックに接触させながら連続的
に回転させることにより、前記密閉容器外より液冷媒を
吸入室内に吸入し、圧縮室内の液冷媒を前記密閉容器外
へ吐出させるように構成された液冷媒ポンプにおいて、
前記軸受を貫通して、一端が前記圧縮室に開口し、他端
が前記シリンダブロックのシリンダ室外であって前記密
閉容器内に開口する吐出路が形成されていることを特徴
とする。
【0015】この液冷媒ポンプにおいては、軸受に形成
された吐出路を通って、液冷媒が圧縮室から密閉容器内
に導入される。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の液冷媒ポンプにおいて、前記軸受は、前記シリンダブ
ロックの両端部に設けられ、これら軸受にはそれぞれ前
記吐出路が形成されていることを特徴とする。
【0017】この液冷媒ポンプにおいては、軸受の両端
面に形成された吐出路を通って、液冷媒が圧縮室から密
閉容器内に導入される。
【0018】請求項6に記載の液冷媒ポンプは、密閉容
器と、該密閉容器内に設けられたシリンダブロックと、
前記密閉容器内に軸支されたクランクシャフトと、該ク
ランクシャフトの端部に設けられ、前記シリンダブロッ
ク内のシリンダ室内に収容されたローリングピストン
と、前記シリンダブロックの側部を貫通して前記ローリ
ングピストンの外周面に当接し、前記シリンダ室を吸入
室と圧縮室とに仕切るブレードと、前記シリンダブロッ
クを貫通して前記吸入室と前記密閉容器外部とを連通す
る吸入路とを備え、前記クランクシャフトを駆動して前
記ローリングピストンを前記シリンダブロックに接触さ
せながら連続的に回転させることにより、前記密閉容器
外より液冷媒を吸入室内に吸入し、圧縮室内の液冷媒を
前記密閉容器外へ吐出させるように構成された液冷媒ポ
ンプにおいて、前記密閉容器には、液冷媒が吐出される
吐出開口部が形成され、前記シリンダブロックには、一
端が前記圧縮室に開口し、他端が前記吐出開口部に臨ん
で開口する吐出路が形成され、前記吐出開口部には、前
記密閉容器から吐出された液冷媒を再び該密閉容器内に
戻す戻し配管が連結されていることを特徴とする。
【0019】この液冷媒ポンプにおいては、圧縮室から
吐出された液冷媒は吐出路および密閉容器の吐出開口部
を経ることで密閉容器から一度吐出される。この液冷媒
は再び戻し配管により密閉容器に戻されることで、密閉
容器内に液冷媒が溜められる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の液冷媒ポンプにおいて、前記密閉容器には、前記戻し
配管とは別体であって、該密閉容器から液冷媒が吐出さ
れる吐出配管が設けられていることを特徴とする。
【0021】この液冷媒ポンプにおいては、戻し配管に
より密閉容器に戻された液冷媒が、吐出配管を経て密閉
容器から吐出され、後流側の負荷系に送られる。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の液冷媒ポンプにおいて、前記戻し配管には、該戻し配
管内を流動する液冷媒の流量を制御する弁が介装され、
該戻し配管には前記弁より上流側に該戻し配管から分岐
する分岐管が設けられていることを特徴とする。
【0023】この液冷媒ポンプにおいては、密閉容器内
に溜められる液冷媒量が不足しているときには弁を開い
て戻し配管によって液冷媒を密閉容器に戻す。密閉容器
内に十分な液冷媒が溜められたら、弁を閉じて液冷媒を
分岐管側に導入して後流側の負荷系に送る。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、従来と同一の構成
については同一の符号を用い、その説明を省略する。図
1に示したものは、本発明の第1の実施形態として示し
た液冷媒ポンプである。本例においては、シリンダブロ
ック7を貫通して、一端が圧縮室14に開口し、他端が
シリンダブロック7のシリンダ室外であって密閉容器1
内に開口する吐出路30が形成されている。より具体的
には、吐出路30の一端側開口部30aは、シリンダブ
ロック7のシリンダ室12側壁に開口しており、他端側
開口部30bは、シリンダブロック7の上端面に開口し
ている。
【0025】このように構成された液冷媒ポンプにおい
ては、クランクシャフト4が電動機2によって回転駆動
されると、クランクピン5に嵌合されたローリングピス
トン6はシリンダ室12内で矢印方向に偏心回転運動す
る。これに伴って液冷媒が吸入管20、吸入口21を経
て吸入室13内に吸入される。圧縮室14内の液冷媒
は、吐出路30に導入され、開口部30bから密閉容器
1内に吐出される。そして密閉容器1内が液冷媒で満た
された後、液戻し管28から吐出され、後流側の負荷系
に供給される。
【0026】このように、本例の液冷媒ポンプにおいて
は圧縮室14から吐出された液冷媒が密閉容器1内に溜
められる。冷媒には潤滑油が溶解しており、各部の冷却
及び潤滑が行われる。その後、液冷媒が密閉容器1から
吐出される。したがって、吐出側と吸入側の圧力差に関
わらず、各摺動部を確実に冷却、潤滑することができ、
各摺動部の損傷を防止することができる。
【0027】なお、吐出路30の他端側開口部は、シリ
ンダブロック7の下端面に開口するようにしてもよい。
【0028】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図2に示したものは、本発明の第2の実施形態
として示した液冷媒ポンプである。本例においては、シ
リンダブロック7を貫通して吐出路32が形成されてい
る。吐出路32の一端は圧縮室14に開口し、他端はシ
リンダブロック7のシリンダ室外であって密閉容器1内
に開口している。より具体的には、吐出路32の一端側
開口部32aは、シリンダブロック7のシリンダ室12
側壁に開口している。該吐出路32の後流側は分岐し、
シリンダブロック7の上下端面にそれぞれ他端側開口部
32b、32bをもって開口している。
【0029】このように構成された液冷媒ポンプにおい
ては、クランクシャフト4が電動機2によって回転駆動
されると、クランクピン5に嵌合されたローリングピス
トン6はシリンダ室12内で矢印方向に偏心回転運動す
る。これに伴って液冷媒が吸入管20、吸入口21を経
て吸入室13内に吸入される。圧縮室14内の液冷媒
は、吐出路32に導入され、2カ所の開口部32bから
密閉容器1内に吐出される。そして密閉容器1内が液冷
媒で満たされた後、液戻し管28から吐出され、後流側
の負荷系に供給される。
【0030】このように、本例の液冷媒ポンプにおいて
は圧縮室14から吐出された液冷媒が密閉容器1内に溜
められる。冷媒には潤滑油が溶解しており、各部の冷却
及び潤滑が行われる。その後、液冷媒が密閉容器1から
吐出される。したがって、吐出側と吸入側の圧力差に関
わらず、各摺動部を確実に冷却、潤滑することができ、
各摺動部の損傷を防止することができる。
【0031】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図3に示したものは、本発明の第3の実施形態
として示した液冷媒ポンプである。本例においては、上
部軸受8を貫通して吐出路34が形成されている。吐出
路34の一端は開口部34aにおいて圧縮室14に開口
し、他端は開口部34bにおいてシリンダブロック7の
シリンダ室外であって密閉容器1内に開口している。
【0032】このように構成された液冷媒ポンプにおい
ては、クランクシャフト4が電動機2によって回転駆動
されると、クランクピン5に嵌合されたローリングピス
トン6はシリンダ室12内で矢印方向に偏心回転運動す
る。これに伴って液冷媒が吸入管20、吸入口21を経
て吸入室13内に吸入される。圧縮室14内の液冷媒
は、吐出路34に導入され、開口部34bから密閉容器
1内に吐出される。そして密閉容器1内が液冷媒で満た
された後、液戻し管28から吐出され、後流側の負荷系
に供給される。
【0033】このように、本例の液冷媒ポンプにおいて
は圧縮室14から吐出された液冷媒が密閉容器1内に溜
められる。冷媒には潤滑油が溶解しており、各部の冷却
及び潤滑が行われる。その後、液冷媒が密閉容器1から
吐出される。したがって、吐出側と吸入側の圧力差に関
わらず、各摺動部を確実に冷却、潤滑することができ、
各摺動部の損傷を防止することができる。
【0034】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。図4に示したものは、本発明の第4の実施形態
として示した液冷媒ポンプである。本例においては、上
部軸受8を貫通して吐出路34が形成されている。吐出
路34の一端は開口部34aにおいて圧縮室14に開口
し、他端は開口部34bにおいてシリンダブロック7の
シリンダ室外であって密閉容器1内に開口している。ま
た、下部軸受9を貫通して吐出路35が形成されてい
る。吐出路35の一端は開口部35aにおいて圧縮室1
4に開口し、他端は開口部35bにおいてシリンダブロ
ック7のシリンダ室外であって密閉容器1内に開口して
いる。
【0035】このように構成された液冷媒ポンプにおい
ては、クランクシャフト4が電動機2によって回転駆動
されると、クランクピン5に嵌合されたローリングピス
トン6はシリンダ室12内で矢印方向に偏心回転運動す
る。これに伴って液冷媒が吸入管20、吸入口21を経
て吸入室13内に吸入される。圧縮室14内の液冷媒
は、吐出路34、35に導入され、開口部34b、35
bからそれぞれ上方と下方に向かって密閉容器1内に吐
出される。そして密閉容器1内が液冷媒で満たされた
後、液戻し管28から吐出され、後流側の負荷系に供給
される。
【0036】このように、本例の液冷媒ポンプにおいて
は圧縮室14から吐出された液冷媒が密閉容器1内に溜
められる。冷媒には潤滑油が溶解しており、各部の冷却
及び潤滑が行われる。その後、液冷媒が密閉容器1から
吐出される。したがって、吐出側と吸入側の圧力差に関
わらず、各摺動部を確実に冷却、潤滑することができ、
各摺動部の損傷を防止することができる。
【0037】次に、本発明の第5の実施形態について説
明する。図5に示したものは、本発明の第5の実施形態
として示した液冷媒ポンプである。密閉容器1は、液冷
媒が吐出される吐出開口部38が形成されている。シリ
ンダブロック7には吐出路39が水平方向に穿設されて
いる。吐出路39は、一端が開口部39aにおいて圧縮
室14に開口し、他端が開口部39bにおいて吐出開口
部38に臨んで開口している。なお、これら吐出開口部
38および吐出路39は、従来の液冷媒ポンプ(図7参
照)にも形成されているものである。吐出開口部38お
よび吐出路39の開口部39bには、戻し配管40の一
端40aが連結されている。戻し配管40はU字状に折
曲されており、戻し配管40の他端40bが密閉容器1
の吐出開口部38の上方に形成された孔部41に挿入さ
れている。また、密閉容器1には、吐出開口部38の下
方に吐出配管42が直結されている。
【0038】このように構成された液冷媒ポンプにおい
ては、クランクシャフト4が電動機2によって回転駆動
されると、クランクピン5に嵌合されたローリングピス
トン6はシリンダ室12内で矢印方向に偏心回転運動す
る。これに伴って液冷媒が吸入管20、吸入口21を経
て吸入室13内に吸入される。圧縮室14内の液冷媒
は、吐出路39、吐出開口部38を経て一度密閉容器1
から吐出された後、戻し配管40により再び密閉容器1
に戻される。そして液冷媒は密閉容器1内に溜められ
る。その後、液冷媒は吐出配管42を経て密閉容器1か
ら吐出され、後流側の負荷系に供給される。
【0039】このように、本例の液冷媒ポンプにおいて
は圧縮室14から吐出された液冷媒が密閉容器1内に溜
められる。冷媒には潤滑油が溶解しており、各部の冷却
及び潤滑が行われる。その後、液冷媒が密閉容器1から
吐出される。したがって、吐出側と吸入側の圧力差に関
わらず、各摺動部を確実に冷却、潤滑することができ、
各摺動部の損傷を防止することができる。
【0040】次に、本発明の第6の実施形態について説
明する。図6に示したものは、本発明の第5の実施形態
として示した液冷媒ポンプである。密閉容器1は、液冷
媒が吐出される吐出開口部38が形成されている。シリ
ンダブロック7には吐出路39が水平方向に穿設されて
いる。吐出路39は、一端が開口部39aにおいて圧縮
室14に開口し、他端が開口部39bにおいて吐出開口
部38に臨んで開口している。なお、これら吐出開口部
38および吐出路39は、従来の液冷媒ポンプ(図7参
照)にも形成されているものである。吐出開口部38お
よび吐出路39の開口部39bには、戻し配管44の一
端44aが連結されている。戻し配管44は上流から下
流に向かって分岐管45、46に分岐し、分岐管46の
端部44bが密閉容器1の吐出開口部38の上方に形成
された孔部41に挿入されている。また、分岐管46に
は電磁弁47が介装されている。他方の分岐管45は、
後流の負荷系に接続されている。
【0041】このように構成された液冷媒ポンプにおい
ては、クランクシャフト4が電動機2によって回転駆動
されると、クランクピン5に嵌合されたローリングピス
トン6はシリンダ室12内で矢印方向に偏心回転運動す
る。これに伴って液冷媒が吸入管20、吸入口21を経
て吸入室13内に吸入される。圧縮室14内の液冷媒
は、吐出路39および戻し配管44に導入される。密閉
容器1内に溜められている液冷媒量が少ないとき(液面
が符号Eの設定液面に到達していないとき)は、電磁弁
47を開にし、分岐管46から密閉容器1内に液冷媒を
供給する。密閉容器1内に液冷媒が十分溜まった後は、
電磁弁47を閉とし、液冷媒が密閉容器1から後流の負
荷系に供給されるようにする。
【0042】なお、密閉容器1内に溜められている液冷
媒量が十分か否かは、設定液面高さに液面センサを取付
けることで検出することができる。この液面センサの出
力に基づいて電磁弁47を制御するようにすればよい。
また、液戻し管28に温度センサを取付け、液戻し管2
8に液冷媒が流入して温度センサの検出値が設定以下に
なったときに電磁弁47を閉じるようにしてもよい。
【0043】このように、本例の液冷媒ポンプにおいて
は圧縮室14から吐出された液冷媒が密閉容器1内に溜
められる。冷媒には潤滑油が溶解しており、各部の冷却
及び潤滑が行われる。その後、液冷媒が密閉容器1から
吐出される。したがって、吐出側と吸入側の圧力差に関
わらず、各摺動部を確実に冷却、潤滑することができ、
各摺動部の損傷を防止することができる。
【0044】なお、以上各実施形態において、吐出路3
0、32、34、35、39、戻し配管40、44の断
面形状や開口形状は、丸形、楕円形、四角形、長方形、
三角形など、いかなる形状でもよい。また、その流路断
面積、開口断面積や、開口の数は、性能を低下させない
範囲で最適なものに設定することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、圧縮室から吐出された液冷媒がまず密閉容器内に溜
められて各部の冷却及び潤滑が行われた後に該密閉容器
から吐出される。したがって、吐出側と吸入側の圧力差
に関わらず、各摺動部を確実に冷却、潤滑することがで
き、各摺動部の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態として示した液冷媒
ポンプを示す図であり、(a)は側断面図、(b)は(a)のII
−II線矢視断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態として示した液冷媒
ポンプを示す図であり、(a)は側断面図、(b)は(a)のII
−II線矢視断面図である。
【図3】 本発明の第3の実施形態として示した液冷媒
ポンプを示す側断面図である。
【図4】 本発明の第4の実施形態として示した液冷媒
ポンプを示す側断面図である。
【図5】 本発明の第5の実施形態として示した液冷媒
ポンプを示す側断面図である。
【図6】 本発明の第6の実施形態として示した液冷媒
ポンプを示す側断面図である。
【図7】 従来の液冷媒ポンプを示す図であり、(a)は
側断面図、(b)は(a)のII−II線矢視断面図である。
【図8】 同液冷媒ポンプを実装した装置の概略構成図
である。
【図9】 同装置において、液冷媒ポンプ周辺を示す構
成図である。
【符号の説明】
1 密閉容器 4 クランクシャフト 6 ローリングピストン 7 シリンダブロック 8 上部軸受 9 下部軸受 10 ブレード 12 シリンダ室 13 吸入室 14 圧縮室 30,32,34,35,39 吐出路 38 吐出開口部 40、44 戻し配管 42 吐出配管 44b 分岐管 47 電磁弁(弁)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器と、該密閉容器内に設けられた
    シリンダブロックと、前記密閉容器内に軸支されたクラ
    ンクシャフトと、該クランクシャフトの端部に設けら
    れ、前記シリンダブロック内のシリンダ室内に収容され
    たローリングピストンと、前記シリンダブロックの側部
    を貫通して前記ローリングピストンの外周面に当接し、
    前記シリンダ室を吸入室と圧縮室とに仕切るブレード
    と、前記シリンダブロックを貫通して前記吸入室と前記
    密閉容器外部とを連通する吸入路とを備え、前記クラン
    クシャフトを駆動して前記ローリングピストンを前記シ
    リンダブロックに接触させながら連続的に回転させるこ
    とにより、前記密閉容器外より液冷媒を吸入室内に吸入
    し、圧縮室内の液冷媒を前記密閉容器外へ吐出させるよ
    うに構成された液冷媒ポンプにおいて、 前記シリンダブロックを貫通して、一端側開口部が前記
    圧縮室に開口するとともに他端側開口部が前記シリンダ
    ブロックのシリンダ室外であって前記密閉容器内に開口
    する吐出路が形成されていることを特徴とする液冷媒ポ
    ンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液冷媒ポンプにおい
    て、 前記吐出路の他端側開口部は、前記シリンダブロックの
    上端面と下端面のうち少なくともいずれか一方に形成さ
    れていることを特徴とする液冷媒ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の液冷媒ポンプにおい
    て、 前記吐出路の他端側開口部は、前記シリンダブロックの
    上端面と下端面の双方に開口していることを特徴とする
    液冷媒ポンプ。
  4. 【請求項4】 密閉容器と、該密閉容器内に設けられた
    シリンダブロックと、該シリンダブロックの少なくとも
    一側端部に設けられた軸受によって軸支されたクランク
    シャフトと、該クランクシャフトの端部に設けられ、前
    記シリンダブロック内のシリンダ室内に収容されたロー
    リングピストンと、前記シリンダブロックの側部を貫通
    して前記ローリングピストンの外周面に当接し、前記シ
    リンダ室を吸入室と圧縮室とに仕切るブレードと、前記
    シリンダブロックを貫通して前記吸入室と前記密閉容器
    外部とを連通する吸入路とを備え、前記クランクシャフ
    トを駆動して前記ローリングピストンを前記シリンダブ
    ロックに接触させながら連続的に回転させることによ
    り、前記密閉容器外より液冷媒を吸入室内に吸入し、圧
    縮室内の液冷媒を前記密閉容器外へ吐出させるように構
    成された液冷媒ポンプにおいて、 前記軸受を貫通して、一端が前記圧縮室に開口し、他端
    が前記シリンダブロックのシリンダ室外であって前記密
    閉容器内に開口する吐出路が形成されていることを特徴
    とする液冷媒ポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の液冷媒ポンプにおい
    て、 前記軸受は、前記シリンダブロックの両端部に設けら
    れ、これら軸受にはそれぞれ前記吐出路が形成されてい
    ることを特徴とする液冷媒ポンプ。
  6. 【請求項6】 密閉容器と、該密閉容器内に設けられた
    シリンダブロックと、前記密閉容器内に軸支されたクラ
    ンクシャフトと、該クランクシャフトの端部に設けら
    れ、前記シリンダブロック内のシリンダ室内に収容され
    たローリングピストンと、前記シリンダブロックの側部
    を貫通して前記ローリングピストンの外周面に当接し、
    前記シリンダ室を吸入室と圧縮室とに仕切るブレード
    と、前記シリンダブロックを貫通して前記吸入室と前記
    密閉容器外部とを連通する吸入路とを備え、前記クラン
    クシャフトを駆動して前記ローリングピストンを前記シ
    リンダブロックに接触させながら連続的に回転させるこ
    とにより、前記密閉容器外より液冷媒を吸入室内に吸入
    し、圧縮室内の液冷媒を前記密閉容器外へ吐出させるよ
    うに構成された液冷媒ポンプにおいて、 前記密閉容器には、液冷媒が吐出される吐出開口部が形
    成され、前記シリンダブロックには、一端が前記圧縮室
    に開口し、他端が前記吐出開口部に臨んで開口する吐出
    路が形成され、 前記吐出開口部には、前記密閉容器から吐出された液冷
    媒を再び該密閉容器内に戻す戻し配管が連結されている
    ことを特徴とする液冷媒ポンプ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の液冷媒ポンプにおい
    て、 前記密閉容器には、前記戻し配管とは別体であって、該
    密閉容器から液冷媒が吐出される吐出配管が設けられて
    いることを特徴とする液冷媒ポンプ。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の液冷媒ポンプにおい
    て、 前記戻し配管には、該戻し配管内を流動する液冷媒の流
    量を制御する弁が介装され、該戻し配管には前記弁より
    上流側に該戻し配管から分岐する分岐管が設けられてい
    ることを特徴とする液冷媒ポンプ。
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