JP2001342900A - ロータリ絞り弁式気化器 - Google Patents
ロータリ絞り弁式気化器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロータリ絞り弁の絞り孔を流れる吸気の乱れ
をなくし、吸気が絞り孔の全通路断面についてほぼ均一
に流れるようにする。 【解決手段】 気化器本体15を横貫する吸気路16に
これと直交する円筒状の弁室57を設け、弁室57に絞
り孔47bを有するロータリ絞り弁47を回動可能かつ
昇降可能に嵌装する。定圧燃料室25から絞り孔47b
へ突出する燃料供給管56に、ロータリ絞り弁47に支
持したニードル55を嵌装する。ロータリ絞り弁47の
回動により絞り孔47bの開度を調整し、ロータリ絞り
弁47の昇降により燃料供給管56の燃料噴孔56aの
開度を調整する。弁室57を貫通する横方向のアイドル
通路73,74を気化器本体15に設け、通路73の外
端を、吸気路16の入口側の側壁に開口する通路71に
接続する。通路74の外端を、吸気路16の出口側の側
壁に開口する通路76に接続する。
をなくし、吸気が絞り孔の全通路断面についてほぼ均一
に流れるようにする。 【解決手段】 気化器本体15を横貫する吸気路16に
これと直交する円筒状の弁室57を設け、弁室57に絞
り孔47bを有するロータリ絞り弁47を回動可能かつ
昇降可能に嵌装する。定圧燃料室25から絞り孔47b
へ突出する燃料供給管56に、ロータリ絞り弁47に支
持したニードル55を嵌装する。ロータリ絞り弁47の
回動により絞り孔47bの開度を調整し、ロータリ絞り
弁47の昇降により燃料供給管56の燃料噴孔56aの
開度を調整する。弁室57を貫通する横方向のアイドル
通路73,74を気化器本体15に設け、通路73の外
端を、吸気路16の入口側の側壁に開口する通路71に
接続する。通路74の外端を、吸気路16の出口側の側
壁に開口する通路76に接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力鋸、刈払機など
の携帯作業機に搭載される内燃機関のロータリ絞り弁式
気化器、特に機関のアイドル運転での気化器の燃料量の
バラツキや変動を抑えるようにしたロータリ絞り弁式気
化器に関するものである。
の携帯作業機に搭載される内燃機関のロータリ絞り弁式
気化器、特に機関のアイドル運転での気化器の燃料量の
バラツキや変動を抑えるようにしたロータリ絞り弁式気
化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロータリ絞り弁式気化器では、ロ
ータリ絞り弁のアイドル位置で吸気の流れる通路が大き
く屈曲される。ロータリ絞り弁の絞り孔の内径は吸気路
の内径とほぼ等しくなつているので、絞り孔が極端に絞
られるアイドル位置では、絞り孔へ流入した吸気の流れ
に大きな乱れが生じ、絞り孔のある部分では吸気の流れ
が生じない(澱みが生じる)。つまり、ロータリ絞り弁
の絞り孔は吸気路に対して横向きになるので、絞り孔の
中心に配される燃料供給管の燃料噴孔の付近での吸気の
流れが不安定になり、ロータリ絞り弁の僅かな開度変化
や気化器(機関を搭載する携帯作業機)の姿勢変化によ
り燃料量が大きく変化し、機関の停止を招くことがあ
る。また、ロータリ絞り弁のアイドル位置では、弁室の
底部に燃料が溜りやすく、燃料の霧化性能も芳しくな
い。
ータリ絞り弁のアイドル位置で吸気の流れる通路が大き
く屈曲される。ロータリ絞り弁の絞り孔の内径は吸気路
の内径とほぼ等しくなつているので、絞り孔が極端に絞
られるアイドル位置では、絞り孔へ流入した吸気の流れ
に大きな乱れが生じ、絞り孔のある部分では吸気の流れ
が生じない(澱みが生じる)。つまり、ロータリ絞り弁
の絞り孔は吸気路に対して横向きになるので、絞り孔の
中心に配される燃料供給管の燃料噴孔の付近での吸気の
流れが不安定になり、ロータリ絞り弁の僅かな開度変化
や気化器(機関を搭載する携帯作業機)の姿勢変化によ
り燃料量が大きく変化し、機関の停止を招くことがあ
る。また、ロータリ絞り弁のアイドル位置では、弁室の
底部に燃料が溜りやすく、燃料の霧化性能も芳しくな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、ロータリ絞り弁の絞り孔を流れる吸気の乱
れをなくし、吸気が絞り孔の全通路断面についてほぼ均
一に流れるようにした、ロータリ絞り弁式気化器を提供
することにある。
問題に鑑み、ロータリ絞り弁の絞り孔を流れる吸気の乱
れをなくし、吸気が絞り孔の全通路断面についてほぼ均
一に流れるようにした、ロータリ絞り弁式気化器を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は気化器本体を横貫する吸気路にこれ
と直交する円筒状の弁室を設け、該弁室に絞り孔を有す
るロータリ絞り弁を回動可能かつ昇降可能に嵌装し、定
圧燃料室から前記絞り孔へ突出する燃料供給管に、ロー
タリ絞り弁に支持したニードルを嵌装し、ロータリ絞り
弁の回動により絞り孔の開度を調整し、ロータリ絞り弁
の昇降により燃料供給管の燃料噴孔の開度を調整するロ
ータリ絞り弁式気化器において、前記弁室を貫通する横
方向の通路を気化器本体に設け、前記弁室により2分割
された第1の通路の外端を吸気路の入口側の側壁に開口
する通路に接続し、前記弁室により2分割された第2の
通路の外端を吸気路の出口側の側壁に開口する通路に接
続したことを特徴とする。
に、本発明の構成は気化器本体を横貫する吸気路にこれ
と直交する円筒状の弁室を設け、該弁室に絞り孔を有す
るロータリ絞り弁を回動可能かつ昇降可能に嵌装し、定
圧燃料室から前記絞り孔へ突出する燃料供給管に、ロー
タリ絞り弁に支持したニードルを嵌装し、ロータリ絞り
弁の回動により絞り孔の開度を調整し、ロータリ絞り弁
の昇降により燃料供給管の燃料噴孔の開度を調整するロ
ータリ絞り弁式気化器において、前記弁室を貫通する横
方向の通路を気化器本体に設け、前記弁室により2分割
された第1の通路の外端を吸気路の入口側の側壁に開口
する通路に接続し、前記弁室により2分割された第2の
通路の外端を吸気路の出口側の側壁に開口する通路に接
続したことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では吸気路の入口側の吸気
の一部を、気化器本体に設けたロータリ絞り弁の弁室を
水平に横切るアイドル通路(アイドルポート)へ導き、
ロータリ絞り弁の絞り孔に沿つて流れるようにする。ロ
ータリ絞り弁の絞り孔には、吸気路の入口側と絞り孔の
交差部分とアイドル通路との2個所から空気が流入し、
吸気路の出口側と絞り孔の交差部分とアイドル通路との
2個所から混合気が流出するので、空気が絞り孔の全通
路断面をほぼ均一に流れる。絞り孔を流れる空気の乱れ
が弱められ、燃料供給管の燃料噴孔に作用する吸気負圧
の乱れがなくなり、ロータリ絞り弁のアイドル位置での
燃料流量のバラツキがなくなり、機関のアイドル回転が
安定し、機関の傾斜性能、減速性能が向上する。
の一部を、気化器本体に設けたロータリ絞り弁の弁室を
水平に横切るアイドル通路(アイドルポート)へ導き、
ロータリ絞り弁の絞り孔に沿つて流れるようにする。ロ
ータリ絞り弁の絞り孔には、吸気路の入口側と絞り孔の
交差部分とアイドル通路との2個所から空気が流入し、
吸気路の出口側と絞り孔の交差部分とアイドル通路との
2個所から混合気が流出するので、空気が絞り孔の全通
路断面をほぼ均一に流れる。絞り孔を流れる空気の乱れ
が弱められ、燃料供給管の燃料噴孔に作用する吸気負圧
の乱れがなくなり、ロータリ絞り弁のアイドル位置での
燃料流量のバラツキがなくなり、機関のアイドル回転が
安定し、機関の傾斜性能、減速性能が向上する。
【0006】ロータリ絞り弁の全開位置では、アイドル
通路はロータリ絞り弁の周壁で閉じられるので、従来の
ロータリ絞り弁式気化器と同様の作用をする。
通路はロータリ絞り弁の周壁で閉じられるので、従来の
ロータリ絞り弁式気化器と同様の作用をする。
【0007】
【実施例】図1に示すように、機関の吸気口(図示せ
ず)には、断熱管63とガスケツト62を介してロータ
リ絞り弁式気化器の本体15が接続される。気化器本体
15を横貫する吸気路16と直交する円筒状の弁室57
が気化器本体15に形成され、弁室57に絞り孔47b
を有するロータリ絞り弁47が回動可能かつ昇降可能に
嵌挿される。ロータリ絞り弁47から弁室57を閉鎖す
る蓋板53を貫通する軸部47aに、絞り弁レバー51
が結合される。絞り弁レバー51の下側のカム面51a
と、蓋板53のフオロア52とからカム機構が構成され
る。絞り弁レバー51によりロータリ絞り弁47をばね
54の力に抗して加速方向へ回動すると、吸気路16と
連通する絞り孔47bの開度が増加し、また、ロータリ
絞り弁47の軸部47aから絞り孔47bへ突出しかつ
燃料供給管56へ嵌挿されるニードル55が、燃料供給
管56の燃料噴孔56aから上昇し、燃料噴孔56aの
開度が増加する。不動の燃料供給管56は気化器本体1
5の底部の孔58へ嵌合支持され、燃料定量機構Aの定
圧燃料室25からの燃料が、逆止弁66、燃料ジエツト
59を経て供給されるようになつている。
ず)には、断熱管63とガスケツト62を介してロータ
リ絞り弁式気化器の本体15が接続される。気化器本体
15を横貫する吸気路16と直交する円筒状の弁室57
が気化器本体15に形成され、弁室57に絞り孔47b
を有するロータリ絞り弁47が回動可能かつ昇降可能に
嵌挿される。ロータリ絞り弁47から弁室57を閉鎖す
る蓋板53を貫通する軸部47aに、絞り弁レバー51
が結合される。絞り弁レバー51の下側のカム面51a
と、蓋板53のフオロア52とからカム機構が構成され
る。絞り弁レバー51によりロータリ絞り弁47をばね
54の力に抗して加速方向へ回動すると、吸気路16と
連通する絞り孔47bの開度が増加し、また、ロータリ
絞り弁47の軸部47aから絞り孔47bへ突出しかつ
燃料供給管56へ嵌挿されるニードル55が、燃料供給
管56の燃料噴孔56aから上昇し、燃料噴孔56aの
開度が増加する。不動の燃料供給管56は気化器本体1
5の底部の孔58へ嵌合支持され、燃料定量機構Aの定
圧燃料室25からの燃料が、逆止弁66、燃料ジエツト
59を経て供給されるようになつている。
【0008】気化器本体15の下部に燃料ポンプ11と
燃料定量機構Aが構成される。すなわち、燃料ポンプ1
1は気化器本体15の下端面に膜10を挟んで中間壁体
49を結合し、膜10の上側にばね8aを収容する脈動
圧室8を、膜10の下側にポンプ室9をそれぞれ区画さ
れる。燃料ポンプ11は4行程機関では断熱管63の吸
気路の脈動する吸気負圧を入口61a、通路61を経て
脈動圧室8へ導入し、2行程機関ではクランク室の脈動
圧を脈動圧室8へ導入することにより、図示してない燃
料槽の燃料を入口13、逆止弁12、通路12aを経て
ポンプ室9へ吸引し、通路12a、逆止弁7を経て通路
7aへ吐き出す。
燃料定量機構Aが構成される。すなわち、燃料ポンプ1
1は気化器本体15の下端面に膜10を挟んで中間壁体
49を結合し、膜10の上側にばね8aを収容する脈動
圧室8を、膜10の下側にポンプ室9をそれぞれ区画さ
れる。燃料ポンプ11は4行程機関では断熱管63の吸
気路の脈動する吸気負圧を入口61a、通路61を経て
脈動圧室8へ導入し、2行程機関ではクランク室の脈動
圧を脈動圧室8へ導入することにより、図示してない燃
料槽の燃料を入口13、逆止弁12、通路12aを経て
ポンプ室9へ吸引し、通路12a、逆止弁7を経て通路
7aへ吐き出す。
【0009】燃料定量機構Aは中間壁体49の下端面に
膜29を挟んでカバー30aを結合し、定圧燃料室25
と大気室30を区画される。定圧燃料室25の内部にレ
バー28が軸27により回動可能に支持される。レバー
28の一端部は流入弁2に係合され、流入弁2はばね2
4の力を受けて通路7aの端部の弁座へ当接するように
構成される。レバー28の他端部は膜29へ当接可能と
され、膜29の下面に作用する大気圧と膜29の上面に
作用する吸気負圧の力がばね24の力よりも大きくなる
と、レバー28が時計方向へ回動して流入弁2が開き、
通路7aから燃料が定圧燃料室25へ補給され、こうし
て、定圧燃料室25は所定量の燃料を所定圧に保持す
る。定圧燃料室25の燃料は逆止弁66、燃料ジエツト
59、燃料供給管56の燃料噴孔56a、絞り孔47b
を経て吸気路16へ供給される。図示の実施例では、燃
料の滞留を防ぐために機関の吸気口と気化器本体15と
の間に接続される吸気路を有する断熱管63よりも内径
が小さい、アルミニウムなどの熱伝導率の大なる金属か
らなるリング部材26が、吸気路16の出口に配設され
る。
膜29を挟んでカバー30aを結合し、定圧燃料室25
と大気室30を区画される。定圧燃料室25の内部にレ
バー28が軸27により回動可能に支持される。レバー
28の一端部は流入弁2に係合され、流入弁2はばね2
4の力を受けて通路7aの端部の弁座へ当接するように
構成される。レバー28の他端部は膜29へ当接可能と
され、膜29の下面に作用する大気圧と膜29の上面に
作用する吸気負圧の力がばね24の力よりも大きくなる
と、レバー28が時計方向へ回動して流入弁2が開き、
通路7aから燃料が定圧燃料室25へ補給され、こうし
て、定圧燃料室25は所定量の燃料を所定圧に保持す
る。定圧燃料室25の燃料は逆止弁66、燃料ジエツト
59、燃料供給管56の燃料噴孔56a、絞り孔47b
を経て吸気路16へ供給される。図示の実施例では、燃
料の滞留を防ぐために機関の吸気口と気化器本体15と
の間に接続される吸気路を有する断熱管63よりも内径
が小さい、アルミニウムなどの熱伝導率の大なる金属か
らなるリング部材26が、吸気路16の出口に配設され
る。
【0010】図2に示すように、本発明によれば気化器
本体15に吸気路16の弁室57の軸心を横切る水平な
第1,第2のアイドル通路73,74が、円筒状の吸気
路16の軸心と直交するような高さに配される。通路7
3の外端は蓋72により閉鎖され、通路73の外端部か
ら斜め前方へ延びる通路71の前端が、吸気路16とよ
り大径の入口部16aとの段部16bへ開口される。ま
た、第2の通路74の外端は蓋75により閉鎖され、第
2の通路74の外端部から斜め後方へ延びる通路76の
後端が、吸気路16の出口側の側壁へ開口される。ま
た、弁室57の通路74が開口する周壁部分に、軸方向
溝74aを設けることにより、絞り孔47bに作用する
吸気負圧が一層均一になり、燃料噴孔56aからの燃料
量がより安定したものになる。
本体15に吸気路16の弁室57の軸心を横切る水平な
第1,第2のアイドル通路73,74が、円筒状の吸気
路16の軸心と直交するような高さに配される。通路7
3の外端は蓋72により閉鎖され、通路73の外端部か
ら斜め前方へ延びる通路71の前端が、吸気路16とよ
り大径の入口部16aとの段部16bへ開口される。ま
た、第2の通路74の外端は蓋75により閉鎖され、第
2の通路74の外端部から斜め後方へ延びる通路76の
後端が、吸気路16の出口側の側壁へ開口される。ま
た、弁室57の通路74が開口する周壁部分に、軸方向
溝74aを設けることにより、絞り孔47bに作用する
吸気負圧が一層均一になり、燃料噴孔56aからの燃料
量がより安定したものになる。
【0011】次に、本発明によるロータリ絞り弁式気化
器の作動について説明する。ロータリ絞り弁47のアイ
ドル位置では、図2に示すように、絞り孔47bの左端
の入口が吸気路16の入口側に部分的に開口し、絞り孔
47bの右端の出口が吸気路16の出口側に部分的に開
口する。したがつて、吸気路16の入口側からの空気
は、絞り孔47bの入口の片側から矢印xで示すように
流入し、絞り孔47bの出口の他側へ矢印yで示すよう
に流出する。しかし、本発明では吸気路16の入口側か
らの空気の一部は、通路71,73を経て絞り孔47b
の入口の矢印xと反対側へ入り、絞り孔47bの出口の
矢印yと反対側から軸方向溝74a、通路74,76、
吸気路16の出口側へ出るようにもなつているので、絞
り孔47bに空気または混合気の澱みがなく、絞り孔4
7bの全断面についてほぼ均一な空気または混合気の流
れが生じる。
器の作動について説明する。ロータリ絞り弁47のアイ
ドル位置では、図2に示すように、絞り孔47bの左端
の入口が吸気路16の入口側に部分的に開口し、絞り孔
47bの右端の出口が吸気路16の出口側に部分的に開
口する。したがつて、吸気路16の入口側からの空気
は、絞り孔47bの入口の片側から矢印xで示すように
流入し、絞り孔47bの出口の他側へ矢印yで示すよう
に流出する。しかし、本発明では吸気路16の入口側か
らの空気の一部は、通路71,73を経て絞り孔47b
の入口の矢印xと反対側へ入り、絞り孔47bの出口の
矢印yと反対側から軸方向溝74a、通路74,76、
吸気路16の出口側へ出るようにもなつているので、絞
り孔47bに空気または混合気の澱みがなく、絞り孔4
7bの全断面についてほぼ均一な空気または混合気の流
れが生じる。
【0012】図3に示すように、通路74を流れる空気
は吸気路16と平行に延びる通路76、さらに気化器本
体15にガスケツト62を介して接続される断熱管63
の内部通路、吸気路16と垂直に延びる通路76aを経
て、吸気路16の出口側へ流れるようにするか、通路7
6aに燃料管(燃料ノズル)77を接続し、燃料管77
を吸気路16の軸心へ突出してもよい。
は吸気路16と平行に延びる通路76、さらに気化器本
体15にガスケツト62を介して接続される断熱管63
の内部通路、吸気路16と垂直に延びる通路76aを経
て、吸気路16の出口側へ流れるようにするか、通路7
6aに燃料管(燃料ノズル)77を接続し、燃料管77
を吸気路16の軸心へ突出してもよい。
【0013】図4に示す実施例では、混合気の通路76
から吸気路16の出口側への、機関による吸出し効果を
高めるために、通路76の端部に燃料管(ノズル)78
を接続し、燃料管78の端部を吸気路16の軸心方向か
つ後方へ向けて配設したものである。
から吸気路16の出口側への、機関による吸出し効果を
高めるために、通路76の端部に燃料管(ノズル)78
を接続し、燃料管78の端部を吸気路16の軸心方向か
つ後方へ向けて配設したものである。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述のように、気化器本体を横
貫する吸気路にこれと直交する円筒状の弁室を設け、該
弁室に絞り孔を有するロータリ絞り弁を回動可能かつ昇
降可能に嵌装し、定圧燃料室から前記絞り孔へ突出する
燃料供給管に、ロータリ絞り弁に支持したニードルを嵌
装し、ロータリ絞り弁の回動により絞り孔の開度を調整
し、ロータリ絞り弁の昇降により燃料供給管の燃料噴孔
の開度を調整するロータリ絞り弁式気化器において、前
記弁室を貫通する横方向の通路を気化器本体に設け、前
記弁室により2分割された第1の通路の外端を吸気路の
入口側の側壁に開口する通路に接続し、前記弁室により
2分割された第2の通路の外端を吸気路の出口側の側壁
に開口する通路に接続したものであり、ロータリ絞り弁
の絞り孔には、吸気路の入口側と絞り孔の交差部分とア
イドル通路との2個所から空気が流入し、吸気路の出口
側と絞り孔の交差部分とアイドル通路との2個所から混
合気が流出するので、空気が絞り孔の全通路断面をほぼ
均一に流れる。
貫する吸気路にこれと直交する円筒状の弁室を設け、該
弁室に絞り孔を有するロータリ絞り弁を回動可能かつ昇
降可能に嵌装し、定圧燃料室から前記絞り孔へ突出する
燃料供給管に、ロータリ絞り弁に支持したニードルを嵌
装し、ロータリ絞り弁の回動により絞り孔の開度を調整
し、ロータリ絞り弁の昇降により燃料供給管の燃料噴孔
の開度を調整するロータリ絞り弁式気化器において、前
記弁室を貫通する横方向の通路を気化器本体に設け、前
記弁室により2分割された第1の通路の外端を吸気路の
入口側の側壁に開口する通路に接続し、前記弁室により
2分割された第2の通路の外端を吸気路の出口側の側壁
に開口する通路に接続したものであり、ロータリ絞り弁
の絞り孔には、吸気路の入口側と絞り孔の交差部分とア
イドル通路との2個所から空気が流入し、吸気路の出口
側と絞り孔の交差部分とアイドル通路との2個所から混
合気が流出するので、空気が絞り孔の全通路断面をほぼ
均一に流れる。
【0015】ロータリ絞り弁の絞り孔を流れる空気の乱
れが弱められ、燃料供給管の燃料噴孔に作用する吸気負
圧の乱れがなくなり、ロータリ絞り弁のアイドル位置で
の燃料流量のバラツキがなくなり、機関のアイドル回転
が安定し、機関の傾斜性能、減速性能が向上する。アイ
ドル通路の孔径を変えることにより、燃料供給管の燃料
噴孔に作用する吸気負圧を調整することができる。
れが弱められ、燃料供給管の燃料噴孔に作用する吸気負
圧の乱れがなくなり、ロータリ絞り弁のアイドル位置で
の燃料流量のバラツキがなくなり、機関のアイドル回転
が安定し、機関の傾斜性能、減速性能が向上する。アイ
ドル通路の孔径を変えることにより、燃料供給管の燃料
噴孔に作用する吸気負圧を調整することができる。
【図1】本発明が適用されるロータリ絞り弁式気化器の
左側面断面図である。
左側面断面図である。
【図2】本発明に係るロータリ絞り弁式気化器の平面断
面図である。
面図である。
【図3】本発明の変更実施例に係るロータリ絞り弁式気
化器の平面断面図である。
化器の平面断面図である。
【図4】本発明の他の変更実施例に係るロータリ絞り弁
式気化器の平面断面図である。
式気化器の平面断面図である。
2:流入弁 8:脈動圧室 9:ポンプ室 10:膜
11:燃料ポンプ 15:気化器本体 16:吸気路
25:定圧燃料室 28:レバー 29:膜 30:大
気室 47:ロータリ絞り弁 47b:絞り孔 51:
絞り弁レバー 51a:カム面 52:フオロア 5
3:蓋板 55:ニードル 56:燃料供給管 56
a:燃料噴孔 57:弁室 59:燃料ジエツト 6
3:断熱管 71:通路 72:蓋 73:第1のアイ
ドル通路 74:第2のアイドル通路 74a:軸方向
溝 75:蓋 76:通路 76a:通路 77:燃料
管 78:燃料管
11:燃料ポンプ 15:気化器本体 16:吸気路
25:定圧燃料室 28:レバー 29:膜 30:大
気室 47:ロータリ絞り弁 47b:絞り孔 51:
絞り弁レバー 51a:カム面 52:フオロア 5
3:蓋板 55:ニードル 56:燃料供給管 56
a:燃料噴孔 57:弁室 59:燃料ジエツト 6
3:断熱管 71:通路 72:蓋 73:第1のアイ
ドル通路 74:第2のアイドル通路 74a:軸方向
溝 75:蓋 76:通路 76a:通路 77:燃料
管 78:燃料管
Claims (4)
- 【請求項1】気化器本体を横貫する吸気路にこれと直交
する円筒状の弁室を設け、該弁室に絞り孔を有するロー
タリ絞り弁を回動可能かつ昇降可能に嵌装し、定圧燃料
室から前記絞り孔へ突出する燃料供給管に、ロータリ絞
り弁に支持したニードルを嵌装し、ロータリ絞り弁の回
動により絞り孔の開度を調整し、ロータリ絞り弁の昇降
により燃料供給管の燃料噴孔の開度を調整するロータリ
絞り弁式気化器において、前記弁室を貫通する横方向の
通路を気化器本体に設け、前記弁室により2分割された
第1の通路の外端を吸気路の入口側の側壁に開口する通
路に接続し、前記弁室により2分割された第2の通路の
外端を吸気路の出口側の側壁に開口する通路に接続した
ことを特徴とするロータリ絞り弁式気化器。 - 【請求項2】ロータリ絞り弁のアイドル位置で、第1の
通路は前記絞り孔の入口へ開口し、第2の通路は絞り孔
の出口へ開口し、前記弁室の周壁に第2の通路と交差す
る軸方向の溝を設けた、請求項1に記載のロータリ絞り
弁式気化器。 - 【請求項3】第2の通路に連通する通路の終端に、吸気
路の出口側の軸心へ突出する燃料管を接続した、請求項
1に記載のロータリ絞り弁式気化器。 - 【請求項4】第2の通路に連通する通路の終端を、吸気
路の出口側の側壁に垂直に開口した、請求項1に記載の
ロータリ絞り弁式気化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000167286A JP2001342900A (ja) | 2000-06-05 | 2000-06-05 | ロータリ絞り弁式気化器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000167286A JP2001342900A (ja) | 2000-06-05 | 2000-06-05 | ロータリ絞り弁式気化器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001342900A true JP2001342900A (ja) | 2001-12-14 |
Family
ID=18670461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000167286A Pending JP2001342900A (ja) | 2000-06-05 | 2000-06-05 | ロータリ絞り弁式気化器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001342900A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004106701A1 (en) * | 2003-05-28 | 2004-12-09 | Dragon America Motor Technologies, Inc. | Semi-rotating valve assembly for use with an internal combustion engine |
-
2000
- 2000-06-05 JP JP2000167286A patent/JP2001342900A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004106701A1 (en) * | 2003-05-28 | 2004-12-09 | Dragon America Motor Technologies, Inc. | Semi-rotating valve assembly for use with an internal combustion engine |
US6976464B2 (en) * | 2003-05-28 | 2005-12-20 | Dragon America Motor Technologies, Inc. | Semi-rotating valve assembly for use with an internal combustion engine |
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Date | Code | Title | Description |
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RD01 | Notification of change of attorney |
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