JP2001342706A - 薄形ａｌｃパネルおよびその取付け構造 - Google Patents
薄形ａｌｃパネルおよびその取付け構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた施工性・外観が得られる薄形ＡＬＣパ
ネル、および優れた施工性が得られるその取付け構造を
提供することにある。 【解決手段】 上記薄形ＡＬＣパネルは、長手方向両端
部の各々にそれぞれボルトが取り付けられており、該ボ
ルトの先端部がパネル裏面に突出し、該ボルトの頭部が
パネル中に埋め込まれている。また、上記取付け構造
は、（１）フレームを構成する型鋼に薄形ＡＬＣパネル
が取り付けられている、（２）該薄形ＡＬＣパネルは、
上記薄形ＡＬＣパネルであり、幹部、および該幹部の板
面を仮想的に拡大して生じた仮想幹部との間に二股部を
形成する枝部を含む二股金具を介して該型鋼に取り付け
られている、（３）該ボルトの先端部は、該幹部でねじ
止めされている、（４）該二股部には、該フレーム型鋼
の垂直部が嵌められている。
ネル、および優れた施工性が得られるその取付け構造を
提供することにある。 【解決手段】 上記薄形ＡＬＣパネルは、長手方向両端
部の各々にそれぞれボルトが取り付けられており、該ボ
ルトの先端部がパネル裏面に突出し、該ボルトの頭部が
パネル中に埋め込まれている。また、上記取付け構造
は、（１）フレームを構成する型鋼に薄形ＡＬＣパネル
が取り付けられている、（２）該薄形ＡＬＣパネルは、
上記薄形ＡＬＣパネルであり、幹部、および該幹部の板
面を仮想的に拡大して生じた仮想幹部との間に二股部を
形成する枝部を含む二股金具を介して該型鋼に取り付け
られている、（３）該ボルトの先端部は、該幹部でねじ
止めされている、（４）該二股部には、該フレーム型鋼
の垂直部が嵌められている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の壁面を構
成するのに好適な薄形ＡＬＣパネルおよびその取付け構
造に関する。
成するのに好適な薄形ＡＬＣパネルおよびその取付け構
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、建築物外壁や内壁の壁面を構成す
る工法は、壁面仕様やＡＬＣパネル種類に応じて種々採
用されている。
る工法は、壁面仕様やＡＬＣパネル種類に応じて種々採
用されている。
【０００３】一般に、厚さが７５ｍｍを超える厚形ＡＬ
Ｃパネルを使用する乾式工法では、建築現場で該パネル
の表面から座繰り孔を開け、ボルトを貫通し、パネル裏
面に取付け金具をねじ止めする。その後、鉄骨躯体柱の
梁に予め固着してある定規アングルに上記取付け金具を
取り付ける。また、パネル表面に座繰り孔を露出させな
いために、現場でパネルの長辺小口面に穿孔してアンカ
ーを埋設する。しかし、木製や型鋼製の躯体柱に厚さが
７５ｍｍ以下の薄形のＡＬＣパネルを取り付ける場合
は、厚さが薄いため上記厚形の場合の工法を使用できな
い。
Ｃパネルを使用する乾式工法では、建築現場で該パネル
の表面から座繰り孔を開け、ボルトを貫通し、パネル裏
面に取付け金具をねじ止めする。その後、鉄骨躯体柱の
梁に予め固着してある定規アングルに上記取付け金具を
取り付ける。また、パネル表面に座繰り孔を露出させな
いために、現場でパネルの長辺小口面に穿孔してアンカ
ーを埋設する。しかし、木製や型鋼製の躯体柱に厚さが
７５ｍｍ以下の薄形のＡＬＣパネルを取り付ける場合
は、厚さが薄いため上記厚形の場合の工法を使用できな
い。
【０００４】そこで、薄形のＡＬＣパネルを、木製や型
鋼製の躯体柱に直接にビス止めするか、躯体柱に取り付
けるフレームにビス止めする。図８は、フレームにビス
止めしてパネルを取り付ける従来のパネル取付け構造を
説明する斜視図である。図８において、Ｃ型鋼７１、７
２を四角に組み立てたフレーム７０に薄形ＡＬＣパネル
７３をビス７４でビス止めして取り付けた後、フレーム
７０を型鋼製躯体柱８０に取り付ける。この方法は、フ
レーム全体の重量が軽いので、作業性や経済性に優れ
る。しかし、次のような欠点を有する。すなわち、
（１）薄形ＡＬＣパネルを取り付けるためのビスが壁面
に露出したり、ビス穴を補修して表面を塗装するなどの
手数がかかったりする、（２）壁面にタイルを貼着する
ことが困難なために優れた外観が得にくい。
鋼製の躯体柱に直接にビス止めするか、躯体柱に取り付
けるフレームにビス止めする。図８は、フレームにビス
止めしてパネルを取り付ける従来のパネル取付け構造を
説明する斜視図である。図８において、Ｃ型鋼７１、７
２を四角に組み立てたフレーム７０に薄形ＡＬＣパネル
７３をビス７４でビス止めして取り付けた後、フレーム
７０を型鋼製躯体柱８０に取り付ける。この方法は、フ
レーム全体の重量が軽いので、作業性や経済性に優れ
る。しかし、次のような欠点を有する。すなわち、
（１）薄形ＡＬＣパネルを取り付けるためのビスが壁面
に露出したり、ビス穴を補修して表面を塗装するなどの
手数がかかったりする、（２）壁面にタイルを貼着する
ことが困難なために優れた外観が得にくい。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
事情に鑑み、優れた施工性・外観が得られる薄形ＡＬＣ
パネル、および優れた施工性が得られるその取付け構造
を提供することにある。
事情に鑑み、優れた施工性・外観が得られる薄形ＡＬＣ
パネル、および優れた施工性が得られるその取付け構造
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の薄形ＡＬＣパネルの第１（第１発明）は、長
手方向両端部の各々にそれぞれボルトが取り付けられて
おり、該ボルトの先端部がパネル裏面に突出し、該ボル
トの頭部がパネル中に埋め込まれている。本発明の薄形
ＡＬＣパネルの第２（第２発明）は、長手方向両端部各
々のパネル中にそれぞれナットが埋め込まれており、該
ナットにねじ止めされるボルトのボルト穴が該ナットか
らパネル裏面にかけて開けられている。
の本発明の薄形ＡＬＣパネルの第１（第１発明）は、長
手方向両端部の各々にそれぞれボルトが取り付けられて
おり、該ボルトの先端部がパネル裏面に突出し、該ボル
トの頭部がパネル中に埋め込まれている。本発明の薄形
ＡＬＣパネルの第２（第２発明）は、長手方向両端部各
々のパネル中にそれぞれナットが埋め込まれており、該
ナットにねじ止めされるボルトのボルト穴が該ナットか
らパネル裏面にかけて開けられている。
【０００７】また、本発明の薄形ＡＬＣパネルの取付け
構造の第１（第３発明）は、フレームを構成する型鋼に
取り付けられている薄形ＡＬＣパネルの取付け構造にお
いて、（１）該薄形ＡＬＣパネルは、上記第１発明の薄
形ＡＬＣパネルである、（２）該薄形ＡＬＣパネルは、
幹部および枝部を含む二股金具を介して該型鋼に取り付
けられており、該枝部は、該幹部または該幹部の板面を
仮想的に拡大して生じた仮想幹部との間に二股部を形成
する、（３）該ボルトの先端部は、該幹部でねじ止めさ
れている、（４）該二股部には、該フレーム型鋼の垂直
部が嵌められていることを特徴とする。本発明の薄形Ａ
ＬＣパネルの取付け構造の第２（第４発明）は、上記第
３発明において、（１）の薄形ＡＬＣパネルに代えて、
長手方向両端部各々のパネル中にそれぞれナットが埋め
込まれており、該ナットにねじ止めされるボルトのボル
ト穴が該ナットからパネル裏面にかけて開けられてお
り、該ボルトの先端部がパネル裏面に突出し、該ボルト
の他端部が該ナットにねじ止めされている薄形ＡＬＣパ
ネルとしたものである。
構造の第１（第３発明）は、フレームを構成する型鋼に
取り付けられている薄形ＡＬＣパネルの取付け構造にお
いて、（１）該薄形ＡＬＣパネルは、上記第１発明の薄
形ＡＬＣパネルである、（２）該薄形ＡＬＣパネルは、
幹部および枝部を含む二股金具を介して該型鋼に取り付
けられており、該枝部は、該幹部または該幹部の板面を
仮想的に拡大して生じた仮想幹部との間に二股部を形成
する、（３）該ボルトの先端部は、該幹部でねじ止めさ
れている、（４）該二股部には、該フレーム型鋼の垂直
部が嵌められていることを特徴とする。本発明の薄形Ａ
ＬＣパネルの取付け構造の第２（第４発明）は、上記第
３発明において、（１）の薄形ＡＬＣパネルに代えて、
長手方向両端部各々のパネル中にそれぞれナットが埋め
込まれており、該ナットにねじ止めされるボルトのボル
ト穴が該ナットからパネル裏面にかけて開けられてお
り、該ボルトの先端部がパネル裏面に突出し、該ボルト
の他端部が該ナットにねじ止めされている薄形ＡＬＣパ
ネルとしたものである。
【０００８】上記第３、４発明の薄形ＡＬＣパネル取付
け構造において、二股金具には、幹部と枝部とを連結し
て二股部の奥部になる水平部が、フレーム型鋼の厚さよ
り大きな内幅をもって設けられているのが好ましい。
け構造において、二股金具には、幹部と枝部とを連結し
て二股部の奥部になる水平部が、フレーム型鋼の厚さよ
り大きな内幅をもって設けられているのが好ましい。
【０００９】上記第１、２発明の薄形ＡＬＣパネル、お
よび上記第３、４発明における薄形ＡＬＣパネルは、平
パネルでもコーナーパネルでもよい。
よび上記第３、４発明における薄形ＡＬＣパネルは、平
パネルでもコーナーパネルでもよい。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は第１発明の薄形ＡＬＣパネ
ルの一実施例の斜視図、図２は図１の拡大側面図であ
る。図１、２において、パネル１０の長手方向両端部１
０ａ、１０ｂの各々にそれぞれボルト１１が取り付けら
れており、ボルト１１の先端部１１ａがパネル裏面１０
ｃに突出し、ボルト１１の頭部１１ｂがパネル１０中に
埋め込まれている。そして、ボルト１１は、座金１２、
１５を介してナット１３でパネル１０に固定されてい
る。
ルの一実施例の斜視図、図２は図１の拡大側面図であ
る。図１、２において、パネル１０の長手方向両端部１
０ａ、１０ｂの各々にそれぞれボルト１１が取り付けら
れており、ボルト１１の先端部１１ａがパネル裏面１０
ｃに突出し、ボルト１１の頭部１１ｂがパネル１０中に
埋め込まれている。そして、ボルト１１は、座金１２、
１５を介してナット１３でパネル１０に固定されてい
る。
【００１１】図１、２の薄形ＡＬＣパネル１０を製造す
るには、先ず、ボルト１１を取り付けるパネル長手方向
両端部１０ａ、１０ｂの各々を、ボルト１１の頭部１１
ｂがパネル１０中に埋め込まれる程度の深さまで、パネ
ル表面１０ｄから座繰り加工し、ボルト外径にほぼ等し
い貫通孔１４を開ける。次に貫通孔１４に座金１５を介
してボルト１１を挿通し、パネル裏面１０ｃ側から座金
１２を介してナット１３でボルト１１をパネル１０に固
定する。その後、座繰り孔１６に補修材を充填してパネ
ル表面１０ｄを平滑にする。そのため、パネル表面１０
ｄに座繰り孔１６が露出せず、外観の優れた壁面が得ら
れる。
るには、先ず、ボルト１１を取り付けるパネル長手方向
両端部１０ａ、１０ｂの各々を、ボルト１１の頭部１１
ｂがパネル１０中に埋め込まれる程度の深さまで、パネ
ル表面１０ｄから座繰り加工し、ボルト外径にほぼ等し
い貫通孔１４を開ける。次に貫通孔１４に座金１５を介
してボルト１１を挿通し、パネル裏面１０ｃ側から座金
１２を介してナット１３でボルト１１をパネル１０に固
定する。その後、座繰り孔１６に補修材を充填してパネ
ル表面１０ｄを平滑にする。そのため、パネル表面１０
ｄに座繰り孔１６が露出せず、外観の優れた壁面が得ら
れる。
【００１２】図３は図１、２における薄形ＡＬＣパネル
１０の取付け構造を説明する斜視図、図４は図３の拡大
縦断面図、図５はパネル１０の取付けに用いる二股金具
の斜視図である。
１０の取付け構造を説明する斜視図、図４は図３の拡大
縦断面図、図５はパネル１０の取付けに用いる二股金具
の斜視図である。
【００１３】図３、４において、薄形ＡＬＣパネル１０
を取り付けるフレーム２０は型鋼２１、２２、２３を組
み合わせ、枠状としたものである。フレーム２０の下側
型鋼２３の水平部２３ａには、適宜の幅を持つ階段状の
パネル受け金具２４がパネル間隔で固着されている。図
５において、二股金具３０は、（１）幹部３０ａ、
（２）幹部３０ａの板面を仮想的に拡大して生じた仮想
幹部３０ａａとの間に二股部３０ｄを形成する枝部３０
ｂ、および（３）幹部３０ａと枝部３０ｂとを連結して
二股部３０ｄの奥部になり、フレーム型鋼２１、２３の
厚さより大きな内幅をもって設けられている水平部３０
ｃからなる。さらに、ボルト１１を挿通できる貫通孔３
１が幹部３０ａに設けられている。なお、幹部３０ａが
仮想幹部３０ａａを実際に有すれば、枝部３０ｂは幹部
３０ａとの間に二股部３０ｄを形成する。
を取り付けるフレーム２０は型鋼２１、２２、２３を組
み合わせ、枠状としたものである。フレーム２０の下側
型鋼２３の水平部２３ａには、適宜の幅を持つ階段状の
パネル受け金具２４がパネル間隔で固着されている。図
５において、二股金具３０は、（１）幹部３０ａ、
（２）幹部３０ａの板面を仮想的に拡大して生じた仮想
幹部３０ａａとの間に二股部３０ｄを形成する枝部３０
ｂ、および（３）幹部３０ａと枝部３０ｂとを連結して
二股部３０ｄの奥部になり、フレーム型鋼２１、２３の
厚さより大きな内幅をもって設けられている水平部３０
ｃからなる。さらに、ボルト１１を挿通できる貫通孔３
１が幹部３０ａに設けられている。なお、幹部３０ａが
仮想幹部３０ａａを実際に有すれば、枝部３０ｂは幹部
３０ａとの間に二股部３０ｄを形成する。
【００１４】図３〜５において、薄形ＡＬＣパネル１０
をフレーム２０に取り付けるには、先ず、二股金具３０
を、フレーム２０の上側型鋼２１の水平部２１ａの所望
位置に仮置きし、下側型鋼２３の垂直部２３ｂの所望位
置に仮嵌めしておく。次に、パネル１０の上下のボルト
１１を二股金具幹部３０ａの貫通孔３１にダブルナット
４０を介して挿通する。さらに、パネル１０の下端小口
面１０ｅをパネル受け金具２４に担持させた状態で、フ
レーム２０の型鋼２１、２３の垂直部２１ｂ、２３ｂ
を、二股金具３０の二股部３０ｄに嵌めながら、パネル
表面１０ｄがフレーム２０から所望寸法になるようにパ
ネル位置を調整し、ダブルナット４０で固定する。取り
付けたパネル１０に隣接させて各パネル１０を同様に取
り付けた後、隣接するパネル１０とパネル１０との目地
溝１０ｆにシーリングをすることにより、建築物壁面が
完成する（第３発明）。
をフレーム２０に取り付けるには、先ず、二股金具３０
を、フレーム２０の上側型鋼２１の水平部２１ａの所望
位置に仮置きし、下側型鋼２３の垂直部２３ｂの所望位
置に仮嵌めしておく。次に、パネル１０の上下のボルト
１１を二股金具幹部３０ａの貫通孔３１にダブルナット
４０を介して挿通する。さらに、パネル１０の下端小口
面１０ｅをパネル受け金具２４に担持させた状態で、フ
レーム２０の型鋼２１、２３の垂直部２１ｂ、２３ｂ
を、二股金具３０の二股部３０ｄに嵌めながら、パネル
表面１０ｄがフレーム２０から所望寸法になるようにパ
ネル位置を調整し、ダブルナット４０で固定する。取り
付けたパネル１０に隣接させて各パネル１０を同様に取
り付けた後、隣接するパネル１０とパネル１０との目地
溝１０ｆにシーリングをすることにより、建築物壁面が
完成する（第３発明）。
【００１５】この状態では、パネル１０の最上端部１０
ｇはフレーム型鋼２１の水平部２１ａよりも上に、最下
端部１０ｈはフレーム型鋼２３の水平部２３ａよりも下
に出ている。また、パネルの最外側部１０ｉは、フレー
ム２０を連結する場合はフレーム２０の幅と同一であ
り、フレーム２０を躯体柱に取り付ける場合はフレーム
型鋼２２から外にやや出ている。上記フレーム取付け
は、工場で済ませておけば、現場施工が一層容易であ
る。
ｇはフレーム型鋼２１の水平部２１ａよりも上に、最下
端部１０ｈはフレーム型鋼２３の水平部２３ａよりも下
に出ている。また、パネルの最外側部１０ｉは、フレー
ム２０を連結する場合はフレーム２０の幅と同一であ
り、フレーム２０を躯体柱に取り付ける場合はフレーム
型鋼２２から外にやや出ている。上記フレーム取付け
は、工場で済ませておけば、現場施工が一層容易であ
る。
【００１６】図６は、図１、２における複数の薄形ＡＬ
Ｃパネル１０を躯体柱に取り付けた壁面の横断面図であ
る。図６において、フレーム２０の側部（型鋼２２）と
躯体柱５１とを当接させ、これらの当接面の互いに対応
する箇所に開けられている貫通孔（図示せず。型鋼２２
の方は２２ａ（図３））にボルト５２を挿通し、ナット
５３で固定すればよい。隣接するフレーム２０の側部
（型鋼２２）同士も、上記と同様に、ボルト挿通・固定
すればよい。
Ｃパネル１０を躯体柱に取り付けた壁面の横断面図であ
る。図６において、フレーム２０の側部（型鋼２２）と
躯体柱５１とを当接させ、これらの当接面の互いに対応
する箇所に開けられている貫通孔（図示せず。型鋼２２
の方は２２ａ（図３））にボルト５２を挿通し、ナット
５３で固定すればよい。隣接するフレーム２０の側部
（型鋼２２）同士も、上記と同様に、ボルト挿通・固定
すればよい。
【００１７】第１発明の薄形ＡＬＣパネルは、第３発明
により上記のように、すなわち二股金具を用い該二股金
具の二股部にフレーム型鋼の垂直部を嵌めるだけで取り
付けられ、そして該フレームを介して、隣接するフレー
ムや躯体柱に取り付けられるので、施工性が良好であ
る。また、フレーム型鋼を二股部に遊びをもたせて嵌め
るだけなので、パネルとフレーム型鋼との相対的な遊動
が可能であり、耐震性に優れた取付け構造とすることが
できる。二股金具の幹部と枝部とを連結する水平部（３
０ｃ（図５））が、フレーム型鋼の厚さより大きな内幅
をもって設けられていると、上記相対的遊動に対してよ
り適切な自由度が与えられるので、より優れた耐震性が
得られて好ましい。
により上記のように、すなわち二股金具を用い該二股金
具の二股部にフレーム型鋼の垂直部を嵌めるだけで取り
付けられ、そして該フレームを介して、隣接するフレー
ムや躯体柱に取り付けられるので、施工性が良好であ
る。また、フレーム型鋼を二股部に遊びをもたせて嵌め
るだけなので、パネルとフレーム型鋼との相対的な遊動
が可能であり、耐震性に優れた取付け構造とすることが
できる。二股金具の幹部と枝部とを連結する水平部（３
０ｃ（図５））が、フレーム型鋼の厚さより大きな内幅
をもって設けられていると、上記相対的遊動に対してよ
り適切な自由度が与えられるので、より優れた耐震性が
得られて好ましい。
【００１８】フレームに取り付けるパネルは、工場で、
シーリング加工してから表面を塗装したり、表面にタイ
ルを貼着しておけば、外観の良い壁面が簡略化された現
場施工で得られる。
シーリング加工してから表面を塗装したり、表面にタイ
ルを貼着しておけば、外観の良い壁面が簡略化された現
場施工で得られる。
【００１９】長手方向両端部各々のパネル中にそれぞれ
ナットが埋め込まれており、該ナットにねじ止めされる
ボルトのボルト穴が該ナットからパネル裏面にかけて開
けられている薄形ＡＬＣパネル（ナット埋め込みパネ
ル。第２発明）、および第２発明のナット埋め込みパネ
ルを用いる薄形ＡＬＣパネル取付け構造（第４発明）
も、本発明の課題を解決し得ることは、以上の説明から
明らかである。上記ナット埋め込みパネルは、パネル裏
面に突出物がないので、積層して搬送するのに便利であ
る。
ナットが埋め込まれており、該ナットにねじ止めされる
ボルトのボルト穴が該ナットからパネル裏面にかけて開
けられている薄形ＡＬＣパネル（ナット埋め込みパネ
ル。第２発明）、および第２発明のナット埋め込みパネ
ルを用いる薄形ＡＬＣパネル取付け構造（第４発明）
も、本発明の課題を解決し得ることは、以上の説明から
明らかである。上記ナット埋め込みパネルは、パネル裏
面に突出物がないので、積層して搬送するのに便利であ
る。
【００２０】図７は第１発明の薄形ＡＬＣパネルの他の
実施例であるコーナーパネルの斜視図である。図７にお
いて、コーナーパネル６０は、平パネル６０ａおよび同
６０ｂからなり、平パネル６０ａ、６０ｂの各々に、前
述したパネル１０におけるボルト１１（図１、２）と同
様のボルト６１が埋め込まれている。そして、ボルト６
１がナット６２でコーナーパネル６０に固定されてい
る。従って、パネル１０をフレーム型鋼に取り付ける
（図３、４）のと同様に、コーナーパネル６０をフレー
ム型鋼に取り付ければよい。
実施例であるコーナーパネルの斜視図である。図７にお
いて、コーナーパネル６０は、平パネル６０ａおよび同
６０ｂからなり、平パネル６０ａ、６０ｂの各々に、前
述したパネル１０におけるボルト１１（図１、２）と同
様のボルト６１が埋め込まれている。そして、ボルト６
１がナット６２でコーナーパネル６０に固定されてい
る。従って、パネル１０をフレーム型鋼に取り付ける
（図３、４）のと同様に、コーナーパネル６０をフレー
ム型鋼に取り付ければよい。
【００２１】図６の横断面図は、図７のコーナーパネル
６０を躯体柱５４に取り付けた壁面も示す。図７におい
て、一方の角部が開放された角柱状部材５５にボルト６
１をねじ止めし、角柱状部材５５を躯体柱５４の側面に
ボルト５６、ナット５７で固定する。フレーム２０にお
ける型鋼（図３、４）と同様の型鋼を角柱状部材５５に
設け、二股金具を用いてコーナーパネル６０を図４と同
様に取り付けた後、角柱状部材５５を躯体柱５４に図６
におけると同様にして固定してもよい。その後、隣接す
るパネル１０との目地溝にシーリングをする。
６０を躯体柱５４に取り付けた壁面も示す。図７におい
て、一方の角部が開放された角柱状部材５５にボルト６
１をねじ止めし、角柱状部材５５を躯体柱５４の側面に
ボルト５６、ナット５７で固定する。フレーム２０にお
ける型鋼（図３、４）と同様の型鋼を角柱状部材５５に
設け、二股金具を用いてコーナーパネル６０を図４と同
様に取り付けた後、角柱状部材５５を躯体柱５４に図６
におけると同様にして固定してもよい。その後、隣接す
るパネル１０との目地溝にシーリングをする。
【００２２】
【実施例】図１、２の薄形ＡＬＣパネル、図７の薄形Ａ
ＬＣコーナーパネル、図５の二股金具を用い、図３、
４、６の取付け構造をもつ壁面を建築した。
ＬＣコーナーパネル、図５の二股金具を用い、図３、
４、６の取付け構造をもつ壁面を建築した。
【００２３】なお、薄形ＡＬＣパネルは、厚さが５０ｍ
ｍ、長さが２６００ｍｍ、幅が４５５ｍｍであり、表面
全面がシーリング加工され、仕上げ塗装されている。そ
して、長手方向両端中央部の各々にそれぞれボルトが取
り付けられている。また、コーナーパネルは、厚さが５
０ｍｍ、長さが２６００ｍｍ、幅が１００ｍｍである。
そして、表面全面がシーリング加工され、仕上げ塗装さ
れている。二股金具は、全長が１００ｍｍである。さら
に、薄形ＡＬＣパネルを取り付けるフレームは、幅２０
０ｍｍ、高さ１００ｍｍ、厚さ２．３ｍｍ、長さ１２５
０ｍｍおよび２３００ｍｍの４本の軽量型鋼を組み合わ
せ、幅１２５０ｍｍ、高さ２５００ｍｍの四角な枠状と
したものである。
ｍ、長さが２６００ｍｍ、幅が４５５ｍｍであり、表面
全面がシーリング加工され、仕上げ塗装されている。そ
して、長手方向両端中央部の各々にそれぞれボルトが取
り付けられている。また、コーナーパネルは、厚さが５
０ｍｍ、長さが２６００ｍｍ、幅が１００ｍｍである。
そして、表面全面がシーリング加工され、仕上げ塗装さ
れている。二股金具は、全長が１００ｍｍである。さら
に、薄形ＡＬＣパネルを取り付けるフレームは、幅２０
０ｍｍ、高さ１００ｍｍ、厚さ２．３ｍｍ、長さ１２５
０ｍｍおよび２３００ｍｍの４本の軽量型鋼を組み合わ
せ、幅１２５０ｍｍ、高さ２５００ｍｍの四角な枠状と
したものである。
【００２４】
【発明の効果】本発明により、優れた施工性・外観・搬
送性が得られる薄形ＡＬＣパネル、および優れた施工性
・耐震性が得られるその取付け構造を提供することがで
きる。
送性が得られる薄形ＡＬＣパネル、および優れた施工性
・耐震性が得られるその取付け構造を提供することがで
きる。
【図１】第１発明の薄形ＡＬＣパネルの一実施例の斜視
図である。
図である。
【図２】図１の拡大側面図である。
【図３】図１の薄形ＡＬＣパネルの取付け構造を説明す
る斜視図である。
る斜視図である。
【図４】図３の拡大縦断面図である。
【図５】図１の薄形ＡＬＣパネルの取付けに用いる二股
金具の一例の斜視図である。
金具の一例の斜視図である。
【図６】図１の薄形ＡＬＣパネルおよび図７のコーナー
パネルを躯体柱に取り付けた壁面の横断面図である。
パネルを躯体柱に取り付けた壁面の横断面図である。
【図７】第１発明の他の実施例であるコーナーパネルの
斜視図である。
斜視図である。
【図８】従来のパネル取付け構造を説明する斜視図であ
る。
る。
１０、６０ａ、６０ｂ、７３ 薄形ＡＬＣ
パネル １０ａ、１０ｂ 長手方向端
部 １０ｃ パネル裏面 １０ｄ パネル表面 １０ｅ パネル下端
小口面 １０ｆ 目地溝 １０ｇ、１０ｈ パネル最端
部 １０ｉ パネル最外
側部 １１、５２、５６、６１ ボルト １１ａ ボルト先端
部 １１ｂ ボルト頭部 １２、１５ 座金 １３、４０、５３、５７、６２ ナット １４、２２ａ、３１ 貫通孔 １６ 座繰り孔 ２０、７０ フレーム ２１、２２、２３、７１、７２ 型鋼 ２１ａ、２３ａ 型鋼水平部 ２１ｂ、２３ｂ 型鋼垂直部 ２４ パネル受け
金具 ３０ 二股金具 ３０ａ 二股金具幹
部 ３０ａａ 二股金具幹
部板面を仮想的に拡大 して生じた仮想幹部 ３０ｂ 二股金具枝
部 ３０ｃ 二股金具水
平部 ３０ｄ 二股金具二
股部 ５１、５４、８０ 躯体柱 ５５ 角柱状部材 ６０ コーナーパ
ネル ７４ ビス
パネル １０ａ、１０ｂ 長手方向端
部 １０ｃ パネル裏面 １０ｄ パネル表面 １０ｅ パネル下端
小口面 １０ｆ 目地溝 １０ｇ、１０ｈ パネル最端
部 １０ｉ パネル最外
側部 １１、５２、５６、６１ ボルト １１ａ ボルト先端
部 １１ｂ ボルト頭部 １２、１５ 座金 １３、４０、５３、５７、６２ ナット １４、２２ａ、３１ 貫通孔 １６ 座繰り孔 ２０、７０ フレーム ２１、２２、２３、７１、７２ 型鋼 ２１ａ、２３ａ 型鋼水平部 ２１ｂ、２３ｂ 型鋼垂直部 ２４ パネル受け
金具 ３０ 二股金具 ３０ａ 二股金具幹
部 ３０ａａ 二股金具幹
部板面を仮想的に拡大 して生じた仮想幹部 ３０ｂ 二股金具枝
部 ３０ｃ 二股金具水
平部 ３０ｄ 二股金具二
股部 ５１、５４、８０ 躯体柱 ５５ 角柱状部材 ６０ コーナーパ
ネル ７４ ビス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2E002 EA02 EA05 FA02 FB02 FB11 FB16 GA02 HA02 HB01 MA01 2E110 AA42 AA57 AB04 AB22 BA12 BC07 CA08 CA09 CC04 DA12 DC12 GA24W GA33W GB02Y GB02Z GB23W 2E162 BA02 BB10 CA13 EA11
Claims (7)
- 【請求項１】 長手方向両端部の各々にそれぞれボルト
が取り付けられており、該ボルトの先端部がパネル裏面
に突出し、該ボルトの頭部がパネル中に埋め込まれてい
る薄形ＡＬＣパネル。 - 【請求項２】 長手方向両端部各々のパネル中にそれぞ
れナットが埋め込まれており、該ナットにねじ止めされ
るボルトのボルト穴が該ナットからパネル裏面にかけて
開けられている薄形ＡＬＣパネル。 - 【請求項３】 薄形ＡＬＣパネルは、平パネルまたはコ
ーナーパネルである請求項１または２に記載の薄形ＡＬ
Ｃパネル。 - 【請求項４】 フレームを構成する型鋼に取り付けられ
ている薄形ＡＬＣパネルの取付け構造において、（１）
該薄形ＡＬＣパネルは、長手方向両端部の各々にそれぞ
れボルトが取り付けられており、該ボルトの先端部がパ
ネル裏面に突出し、該ボルトの頭部がパネル中に埋め込
まれている、（２）該薄形ＡＬＣパネルは、幹部および
枝部を含む二股金具を介して該型鋼に取り付けられてお
り、該枝部は、該幹部または該幹部の板面を仮想的に拡
大して生じた仮想幹部との間に二股部を形成する、
（３）該ボルトの先端部は、該幹部でねじ止めされてい
る、（４）該二股部には、該フレーム型鋼の垂直部が嵌
められていることを特徴とする薄形ＡＬＣパネルの取付
け構造。 - 【請求項５】 フレームを構成する型鋼に取り付けられ
ている薄形ＡＬＣパネルの取付け構造において、（１）
該薄形ＡＬＣパネルは、長手方向両端部各々のパネル中
にそれぞれナットが埋め込まれており、該ナットにねじ
止めされるボルトのボルト穴が該ナットからパネル裏面
にかけて開けられており、該ボルトの先端部がパネル裏
面に突出し、該ボルトの他端部が該ナットにねじ止めさ
れている、（２）該薄形ＡＬＣパネルは、幹部および枝
部を含む二股金具を介して該型鋼に取り付けられてお
り、該枝部は、該幹部または該幹部の板面を仮想的に拡
大して生じた仮想幹部との間に二股部を形成する、
（３）該ボルト先端部は、該幹部でねじ止めされてい
る、（４）該二股部には、該フレーム型鋼の垂直部が嵌
められていることを特徴とする薄形ＡＬＣパネルの取付
け構造。 - 【請求項６】 二股金具には、幹部と枝部とを連結して
二股部の奥部になる水平部が、フレーム型鋼の厚さより
大きな内幅をもって設けられている請求項４または５に
記載の薄形ＡＬＣパネルの取付け構造。 - 【請求項７】 薄形ＡＬＣパネルは、平パネルまたはコ
ーナーパネルである請求項４、５または６に記載の薄形
ＡＬＣパネルの取付け構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000165084A JP2001342706A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 薄形ａｌｃパネルおよびその取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000165084A JP2001342706A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 薄形ａｌｃパネルおよびその取付け構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001342706A true JP2001342706A (ja) | 2001-12-14 |
Family
ID=18668611
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000165084A Pending JP2001342706A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 薄形ａｌｃパネルおよびその取付け構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001342706A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018081873A1 (en) * | 2016-11-04 | 2018-05-11 | Pro9 Global Pty Ltd | A panel and panel assembly |
-
2000
- 2000-06-01 JP JP2000165084A patent/JP2001342706A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018081873A1 (en) * | 2016-11-04 | 2018-05-11 | Pro9 Global Pty Ltd | A panel and panel assembly |
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|---|---|---|---|
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