JP2001342175A - 1−アミノジヒドロピロール誘導体 - Google Patents

1−アミノジヒドロピロール誘導体

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JP2001342175A
JP2001342175A JP2001090723A JP2001090723A JP2001342175A JP 2001342175 A JP2001342175 A JP 2001342175A JP 2001090723 A JP2001090723 A JP 2001090723A JP 2001090723 A JP2001090723 A JP 2001090723A JP 2001342175 A JP2001342175 A JP 2001342175A
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halogen atoms
atoms
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JP2001090723A
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English (en)
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Toshiaki Iwasaki
俊明 岩崎
Yoshio Takashio
美穂 高塩
Seiichiro Kodama
聖一郎 児玉
Takaaki Miyake
孝明 三宅
Atsushi Iwabuchi
淳 岩渕
Shigeru Mio
茂 三尾
Reiji Ichinose
礼司 一ノ瀬
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Nippon Kayaku Co Ltd
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の有害昆虫に対し、極めて優れた殺虫活
性を有し、新規な分子構造を有する殺虫剤を開発するこ
と。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1、R2は、水素原子、アルキル基、アルキルカ
ルボニル基等、R3、R4は、同一又は異なって、アルキル
基、又は、それらが結合している炭素原子と一緒になっ
て、5乃至7員環等、R5は、水素原子、アルキルカルボ
ニル基等、Aは、アルキル基等、nは、1〜5の整数、X
は、酸素原子又は硫黄原子を表す。]で表される1−ア
ミノジヒドロピロール誘導体又はその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規の1−アミノ
ジヒドロピロール誘導体及びその塩、その中間体及び当
該1−アミノジヒドロピロール誘導体を有効成分として
含有する農薬に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3−フェニル−1,5−ジヒドロ
ピロール−2−オン誘導体は、例えば、特開平4−22
6957号公報に記載されており公知であるが、ジヒド
ロピロール環の窒素原子に、直接窒素原子が結合した1
−アミノ−4−ヒドロキシ−1,5−ジヒドロピロール
−2−オン誘導体は全く知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、市販殺虫剤の中
には、残留、蓄積、環境汚染等の問題から使用が制限さ
れるものがある。また、同じ殺虫剤を長期間使用するこ
とにより、抵抗性害虫の発生が問題となってきている。
そのため、市販殺虫剤とは作用が異なると考えられる、
新規な分子構造を有する殺虫剤の開発が望まれている。
【0004】また、除草剤の分野においても、抵抗性雑
草の出現という問題があり、市販除草剤とは構造が異な
る新しい除草剤の開発が望まれている。
【0005】本発明者らは、ジヒドロピロール誘導体に
ついて鋭意研究を重ねた結果、ジヒドロピロール環の窒
素原子に、直接窒素原子が結合した1−アミノジヒドロ
ピロール誘導体が、種々の害虫に対し、極めて優れた殺
虫活性を有すること、及び、種々の雑草に対し、優れた
殺草活性を有することを見出し、本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I)
【0007】
【化4】
【0008】[式中、R1、R2は、同一又は異なって、水
素原子、C1〜C12アルキル基{当該アルキル基は、1個
のフェニル基(当該フェニル基は、ヒドロキシ基、1乃
至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換
されてよい。)、1又は2個のC1〜C6アルコキシ基(当
該アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲン原子により置
換されてよい。)、1個のC2〜C6アルケニルオキシ基、
1個の(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルコキシ基、1個
のC1〜C6アルキルチオ基、1乃至3個のハロゲン原子、
1個のジ(C1〜C6アルキル)アミノ基又は1個の5又は
6員複素環基(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原
子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、1又は2個の
ハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
い。)により置換されてよい。}、C2〜C6アルケニル基
(当該アルケニル基は、1乃至3個のハロゲン原子によ
り置換されてよい。)、C2〜C6アルキニル基、フェニル
基(当該フェニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又は
C1〜C6アルキル基により置換されてよい。)、5又は6
員複素環{当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫
黄原子若しくは窒素原子を含有し、1個のC1〜C6アルキ
ル基(当該アルキル基は、1乃至3個のハロゲン原子に
より置換されてよい。)により置換されてよい。}、C2
〜C10アルキルカルボニル基(当該アルキルカルボニル
基は、1乃至3個のハロゲン原子、1個のC1〜C6アルコ
キシ基又は1個のフェノキシ基により置換されてよ
い。)、ベンゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃至5
個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換され
てよい。)、C2〜C8アルコキシカルボニル基(当該C2
C8アルコキシカルボニル基は、1乃至3個のハロゲン原
子、1乃至3個のC1〜C6アルキル基、1乃至3個のC1
C6アルコキシ基又は1個のフェニル基により置換されて
よい。)、(C1〜C6アルキル)カルバモイル基、ジ(C1
〜C6アルキル)カルバモイル基、フェニルカルバモイル
基{当該フェニルカルバモイル基は、1乃至5個のハロ
ゲン原子、C1〜C6アルキル基(当該アルキル基は、1乃
至5個のハロゲン原子により置換されてよい。)により
置換されてよい。}、(C1〜C6アルキル)チオカルバモ
イル基、ジ(C1〜C6アルキル)チオカルバモイル基、
(フェニル)チオカルバモイル基{当該(フェニル)チ
オカルバモイル基は、1乃至3個の塩素原子、フッ素原
子、トリフルオロメチル基により置換されてよい。}、
C1〜C6アルキルスルホニル基又はフェニルスルホニル基
(当該フェニルスルホニル基は、1乃至5個のハロゲン
原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)を
表し、又は、R1及びR2は、それらが結合している窒素原
子と一緒になって、3乃至7員飽和又は不飽和複素環
{当該複素環は、1乃至3個のC1〜C6アルキル基、1乃
至3個のC1〜C6アルコキシ基又は1乃至3個のジ(C1
C6アルキル)アミノ基により置換されてよく、任意の位
置で環が酸素原子、硫黄原子若しくは式NR8で表される
基(式中、R8は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中
断されていてよい。}を表してもよく、又は、R1、R
2は、一緒になって式=CR6R7で表される基{式中、R6
R7は、同一又は異なって、水素原子、C1〜C12アルキル
基(当該アルキル基は、1乃至5個のハロゲン原子によ
り置換されてよい。)、C1〜C6アルコキシ基(当該アル
コキシ基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換され
てよい。)、C1〜C6アルキルチオ基(当該アルキルチオ
基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換されてよ
い。)、フェニル基(当該フェニル基は、ヒドロキシル
基、C1〜C6アルコキシ基、1乃至5個のハロゲン原子又
はC1〜C6アルキル基により置換されてもよい。)、5又
は6員複素環基(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原
子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、1又は2個の
ハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
い。)を表し、又は、R6及びR7は、それらが結合してい
る炭素原子と一緒になって、5乃至7員飽和又は不飽和
環{当該環は、1乃至3個のC1〜C6アルキル基、1個の
C1〜C6アルコキシ基又は1個のジ(C1〜C6アルキル)ア
ミノ基により置換されてよく、任意の位置で環が酸素原
子、硫黄原子若しくは式NR8で表される基(式中、R
8は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中断されてい
てよい。}を表す。}を表し、R3及びR4は、同一または
異なって、水素原子、C1〜C6アルキル基{当該アルキル
基は、1個のフェニル基(当該フェニル基は、1乃至5
個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換され
てよい。)又は1乃至13個のハロゲン原子により置換
されてよい。}、C3〜C6シクロアルキル基、C2〜C6アル
ケニル基(当該アルケニル基は、1乃至3個のハロゲン
原子により置換されてよい。)、C2〜C6アルキニル基、
フェニル基(当該フェニル基は、1乃至5個のハロゲン
原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)又
は5又は6員複素環{当該複素環基は、1乃至4個の酸
素原子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、1又は2
個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基(当該アルキル
基は、1乃至3個のハロゲン原子により置換されてよ
い。)により置換されてよい。}を表し、又は、R3及び
R4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、
5乃至7員飽和又は不飽和環{当該環は、1乃至3個の
C1〜C6アルキル基、1個のC1〜C6アルコキシ基又は1個
のジ(C1〜C6アルキル)アミノ基により置換されてよ
く、任意の位置で環が酸素原子、硫黄原子若しくは式NR
8で表される基(式中、R8は、C1〜C6アルキル基を表
す。)により中断されていてよい。}を表してもよく、
R5は、水素原子、C2〜C10アルキルカルボニル基(当該
アルキルカルボニル基は、1乃至3個のハロゲン原子、
1個のC1〜C6アルコキシ基又は1個のフェノキシ基によ
り置換されてよい。)、C4〜C7シクロアルキルカルボニ
ル基、C3〜C7アルケニルカルボニル基、ベンゾイル基
(当該ベンゾイル基は、1乃至5個のハロゲン原子又は
C1〜C6アルキル基により置換されてもよい。)、C2〜C8
アルコキシカルボニル基{当該アルコキシカルボニル基
は、1乃至3個のハロゲン原子、1個のC1〜C6アルコキ
シ基、1個のC1〜C6アルキルチオ基、フェニル基(当該
フェニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6
ルキル基により置換されてよい。)又は1個の5又は6
員複素環基(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、
硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、1又は2個のハロ
ゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
い。)により置換されてよい。}、C4〜C7シクロアルコ
キシカルボニル基、C3〜C7アルケニルオキシカルボニル
基、C3〜C7アルキニルオキシカルボニル基、(C1〜C6
ルキルチオ)カルボニル基、(フェニルチオ)カルボニ
ル基{当該(フェニルチオ)カルボニル基は、1乃至5
個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換され
てよい。}、(C1〜C6アルコキシ)チオカルボニル基、
(フェノキシ)チオカルボニル基{当該(フェノキシチ
オ)カルボニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1
〜C6アルキル基により置換されてよい。}、C2〜C7アル
キルジチオカルボニル基、フェニルジチオカルボニル基
(当該フェニルジチオカルボニル基は、1乃至5個のハ
ロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
い。)、C1〜C6アルキル基{当該アルキル基は、1個の
フェニル基(当該フェニル基は、1乃至5個のハロゲン
原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)、
C1〜C6アルコキシ基、(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アル
コキシ基、C1〜C6アルキルチオ基、シアノ基、フェノキ
シ基(当該フェノキシ基は、1乃至5個のハロゲン原子
又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)又はC2
〜C7アルコキシカルボニル基により置換されていてよ
い。}、C2〜C6アルケニル基、C2〜C6アルキニル基、C1
〜C6アルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基(当
該フェニルスルホニル基は、1乃至5個のハロゲン原子
又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)又はジ
(C1〜C6アルコキシ)チオホスホリル基を表し、Aは、C
1〜C6アルキル基(当該アルキル基は、1乃至13個の
ハロゲン原子により置換されてよい。)、ハロゲン原
子、C1〜C6アルコキシ基(当該アルコキシ基は、1乃至
5個のハロゲン原子により置換されてよい。)、C1〜C6
アルキルチオ基、C1〜C6アルキルスルホニル基、フェニ
ル基(当該フェニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又
はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)、5又は
6員複素環基(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原
子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、1又は2個の
ハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
い。)、シアノ基、ニトロ基、アミノ基又はフェノキシ
基(当該フェノキシ基は、1乃至5個のハロゲン原子又
はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)を表し、
nは、1〜5の整数を表し、Xは、酸素原子、硫黄原子を表
す。]で表される、1−アミノジヒドロピロール誘導体
又はその塩、それを有効成分として含有する農薬、下記
一般式(II)
【0009】
【化5】
【0010】[式中、R1、R2、R3、R4、A及びnは、前記
と同意義を表し、R9は、水素原子又はC1〜C6アルキル基
を表す。]で表されるヒドラジド化合物、及び、下記一
般式(III)
【0011】
【化6】
【0012】[式中、R1、R2、R3、R4、A及びnは、前記
と同意義を表す。]で表されるヒドラジド化合物であ
る。
【0013】本発明において、「C1〜C12アルキル基」
とは、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、
ペンチル、2−メチルブチル、1−メチルペンチル、ネ
オペンチル、1−エチルプロピル、へキシル、3,3−
ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメ
チルブチル、ノニル、デシル、ドデシルのような、炭素
数が1乃至12個である直鎖又は分岐鎖アルキル基であ
り、好適にはメチル基、エチル基、プロピル基、デシル
基、ドデシル基である。
【0014】本発明において、「C1〜C6アルキル基」と
は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、
ペンチル、2−メチルブチル、1−メチルペンチル、ネ
オペンチル、1−エチルプロピル、へキシル、3,3−
ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメ
チルブチルのような、炭素数が1乃至6個である直鎖又
は分岐鎖アルキル基であり、好適には炭素数が1乃至4
個である直鎖又は分岐鎖アルキル基(C1〜C4アルキル
基)であり、より好適には、炭素数が1乃至3個である
直鎖又は分岐鎖アルキル基(C1〜C3アルキル基)であ
り、更により好適には、炭素数が1又は2個であるアル
キル基(C1〜C2アルキル基)であり、特に好適にはメチ
ル基である。
【0015】本発明において、「ハロゲン原子」とは、
例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素
原子であり、好適には、フッ素原子、塩素原子又は臭素
原子であり、より好適には、フッ素原子又は塩素原子で
ある。
【0016】本発明において、「ヒドロキシル基、1乃
至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換
されたフェニル基」とは、例えば、ヒドロキシフェニ
ル、メトキシ(ヒドロキシ)フェニル、クロロフェニ
ル、フルオロフェニル、ブロモフェニル、ヨードフェニ
ル、ジクロロフェニル、ジフルオロフェニル、クロロフ
ルオロフェニル、トリクロロフェニル、トリフルオロフ
ェニル、パーフルオロフェニル、メチルフェニル、ジメ
チルフェニル、トリメチルフェニル、テトラメチルフェ
ニル、エチルフェニル、エチルメチルフェニル、プロピ
ルフェニル、イソプロピルフェニル、ブチルフェニル、
tert- ブチルフェニル、ペンチルフェニル、へキシルフ
ェニル、メチルクロロフェニル、メチルフルオロフェニ
ルのような、同一又は異なった1乃至5個の前記「ハロ
ゲン原子」又は前記「C1〜C6アルキル基」が置換したフ
ェニル基であり、好適には、1又は2個のフッ素原子、
塩素原子又は前記「C1〜C4アルキル基」が置換したフェ
ニル基であり、より好適には、フルオロフェニル基、ク
ロロフェニル基、メトキシ(ヒドロキシ)フェニル基又
はメチルフェニル基である。
【0017】本発明において、「C1〜C6アルコキシ基」
とは、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ
プロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、
tert-ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、2−メ
チルブトキシ、ネオペントキシ、1−エチルプロポキ
シ、へキシルオキシ、1−メチルペントキシ、3,3−
ジメチルブトキシ、1,1−ジメチルブトキシ、1,2−
ジメチルブトキシ、2−エチルブトキシのような、炭素
数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アルコキシ基であ
り、好適には炭素数が1乃至4個である直鎖又は分岐鎖
アルコキシ基(C1〜C4アルコキシ基)であり、より好適
には、炭素数が1乃至3個である直鎖又は分岐鎖アルコ
キシ基(C1〜C3アルコキシ基)であり、更により好適に
は、炭素数が1又は2個であるアルコキシ基(C1〜C2
ルコキシ基)であり、特に好適にはメトキシ基である。
【0018】本発明において、「1乃至5個のハロゲン
原子により置換されたアルコキシ基」とは、例えば、ク
ロロメトキシ、2−クロロエトキシ、3−クロロプロポ
キシ、4−クロロブトキシ、6−クロロヘキシルオキ
シ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフル
オロメトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2,2−トリ
クロロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、
1,1,2,2,2−ペンタフルオロエトキシ、フルオロク
ロロエトキシのような、同一又は異なった1乃至5個の
前記「ハロゲン原子」が置換した前記「C1〜C6アルコキ
シ基」であり、好適には、同一若しくは異なった1乃至
5個のフッ素原子又は塩素が置換した前記「C1〜C4アル
コキシ基」であり、より好適には、1乃至5個のフッ素
原子が置換した前記「C1〜C2アルコキシ基」であり、更
により好適には、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−
トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2,2−ペンタフル
オロエトキシ基である。
【0019】本発明において、「C2〜C6アルケニルオキ
シ基」とは、例えば、ビニルオキシ、2−プロペニルオ
キシ、1−メチル−2−プロペニルオキシ、2−メチル
−2−プロペニルオキシ、2−ブテニルオキシ、3−メ
チル−2−ブテニルオキシ、1−メチル−2−ブテニル
オキシ、3−ブテニルオキシ、2−ペンテニルオキシ、
5−ヘキセニルオキシのような、炭素数が2乃至6個の
直鎖又は分岐鎖アルケニルオキシ基であり、好適には炭
素数が3乃至4個の直鎖又は分岐鎖アルケニルオキシ基
(C3〜C4アルケニルオキシ基)であり、より好適にはア
リルオキシ基である。
【0020】本発明において、「(C1〜C6アルコキシ)
C1〜C6アルコキシ基」とは、例えば、メトキシメトキ
シ、メトキシエトキシ、メトキシプロポキシ、メトキシ
ブトキシ、メトキシペンチルオキシ、メトキシへキシル
オキシ、エトキシメトキシ、エトキシエトキシ、エトキ
シプロポキシ、イソプロポキシメトキシ、イソプロポキ
シエトキシ、tert-ブトキシメトキシ、tert-ブトキシエ
トキシ、ヘキシルオキシヘキシルオキシのような、炭素
数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アルコキシ基が置
換した炭素数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アルコ
キシ基であり、好適には1個の炭素数が1乃至4個であ
る直鎖又は分岐鎖アルコキシ基が置換した炭素数が1又
は2個であるアルコキシ基{(C1〜C4アルコキシ基)C1
〜C2アルコキシ基}であり、より好適には、前記「C1
C2アルコキシ基」が置換した前記「C1〜C2アルコキシ
基」であり、更により好適には、メトキシエトキシ基又
はエトキシエトキシ基である。
【0021】本発明において、「C1〜C6アルキルチオ
基」とは、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピル
チオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチ
オ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ、ペンチルチ
オ、2−メチルブチルチオ、1−メチルペンチルチオ、
ネオペンチルチオ、へキシルチオ、1−メチルヘキシル
チオ、3,3−ジメチルブチルチオ、1,1−ジメチルブ
チルチオ、2,2−ジメチルブチルチオのような、炭素
数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アルキルチオ基で
あり、好適には炭素数が1乃至4個である直鎖又は分岐
鎖アルキルチオ基(C1〜C4アルキルチオ基)であり、よ
り好適には、炭素数が1又は2個であるアルキルチオ基
(C1〜C2アルキルチオ基)であり、更により好適にはメ
チルチオ基である。
【0022】本発明において、「ジ(C1〜C6アルキル)
アミノ基」とは、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチル
アミノ基、ジプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ
基、ジブチルアミノ基、ジへキシルアミノ基のような、
前記「C1〜C6アルキル基」が2個結合したアミノ基であ
り、好適には前記「C1〜C4アルキル基」が2個結合した
アミノ基{ジ(C1〜C4アルキル)アミノ基}であり、よ
り好適には、前記「C1〜C2アルキル基」が2個結合した
アミノ基{ジ(C1〜C2アルキル)アミノ基}であり、更
により好適にはジメチルアミノ基である。
【0023】本発明において、「5又は6員複素環基
(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原子若
しくは窒素原子を含有する。)」とは、例えば、フリ
ル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、
オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピリミジ
ル、ピラジニル、ピリダジニル、1,3−ジオキソラニ
ル、テトラヒドロピラニル、ピラゾリニル、ピペラジニ
ル、1,4−ジオキサニル、モルホニルが挙げられ、
R1、R2のアルキル基の置換基として、好適には、ピリジ
ル基、チエニル基、ピラゾリル基、フラニル基又はピロ
リル基であり、R1、R2又はAとして、好適には、ピリジ
ル基、チエニル基、ピラゾリル基、フラニル基又はピロ
リル基である。
【0024】本発明において、「1又は2個のハロゲン
原子又はC1〜C6アルキル基により置換された5又は6員
複素環基」とは、例えば、クロロピリジル、クロロチエ
ニル、クロロピラゾリル、クロロピリミジル、クロロピ
ラジニル、クロロピリダジニル、ジクロロピリジル、ジ
クロロチエニル、ジクロロピラゾリル、ジクロロピリミ
ジル、ジクロロピラジニル、ジクロロピリダジニル、フ
ルオロピリジル、フルオロチエニル、フルオロピラゾリ
ル、フルオロピリミジル、フルオロピラジニル、フルオ
ロピリダジニル、ジフルオロピリジル、ジフルオロチエ
ニル、ジフルオロピラゾリル、ジフルオロピリミジル、
ジフルオロピラジニル、ジフルオロピリダジニル、ジメ
チルクロロピラゾリル基のような、同一又は異なった1
又は2個の前記「ハロゲン原子」又は前記「C1〜C6アル
キル基」が置換した前記「5又は6員複素環基(当該複
素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒
素原子を含有する。)」であり、好適には、1又は2個
のフッ素原子、塩素原子、メチル基又はエチル基が置換
したピリジル基、チエニル基、ピラゾリル基、フラニル
基又はピロリル基である。
【0025】本発明のR1、R2において、「1個のフェニ
ル基(当該フェニル基は、ヒドロキシル基、1乃至5個
のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されて
よい。)、1又は2個のC1〜C6アルコキシ基(当該アル
コキシ基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換され
てよい。)、1個のC2〜C6アルケニルオキシ基、1個の
(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルコキシ基、1個のベン
ジルオキシ基、1個のC1〜C6アルキルチオ基、1乃至3
個のハロゲン原子、1個のシアノ基、1個のジ(C1〜C6
アルキル)アミノ基又は1個の5又は6員複素環基(当
該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原子若しく
は窒素原子を含有し、1又は2個のハロゲン原子又はC1
〜C6アルキル基により置換されてよい。)により置換さ
れたC1〜C6アルキル基」とは、例えば、ベンジル、(2
−クロロフェニル)メチル、(3−クロロフェニル)メ
チル、(4−クロロフェニル)メチル、{(3−メトキ
シ−4−ヒドロキシ)フェニル}メチル、(4−メチル
フェニル)メチル、フェニルブチル、メトキシエチル、
エトキシエチル、ブトキシエチル、メトキシプロピル、
メトキシブチル、α,α,α−トリフルオロメチル、2
−クロロエチル、1−シアノエチル、4−シアノブチ
ル、2−ピリジルメチル、3−ピリジルメチル、2−チ
エニルメチル、1−ピラゾリルメチル、1−イミダゾリ
ルメチル、2−テトラヒドロフラニルメチル、2−ジオ
キソラニルメチルのような、1個のフェニル基、1個の
前記「1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基
により置換されたフェニル基」、同一又は異なった1又
は2個の前記「C1〜C6アルコキシ基」、同一又は異なっ
た1又は2個の前記「1乃至3個のハロゲン原子により
置換されたC1〜C6アルコキシ基」、1個の前記「C2〜C6
アルケニルオキシ基」、1個の前記「(C1〜C6アルコキ
シ)C1〜C6アルコキシ基」、1個のベンジルオキシ基、
1個の前記「C1〜C6アルキルチオ基」、同一又は異なっ
た1乃至3個の前記「ハロゲン原子」、1個のシアノ
基、1個の前記「ジ(C1〜C6アルキル)アミノ基」、1
個の前記「5又は6員複素環基(当該複素環基は、1乃
至4個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有す
る。)」又は1個の前記「1又は2個のハロゲン原子又
はC1〜C6アルキル基により置換された5又は6員複素環
基」が置換した前記「C1〜C6アルキル基」であり、好適
には、1個のフェニル基、同一又は異なった1又は2個
の前記「C1〜C4アルコキシ基」、同一又は異なった1又
は2個の「同一又は異なった1乃至5個のフッ素原子又
は塩素原子により置換されたC1〜C4アルコキシ基」、1
個の前記「C3〜C4アルケニルオキシ基」、1個の前記
「(C1〜C4アルコキシ)C1〜C2アルコキシ」、1個のベ
ンジルオキシ基、1個の前記「C1〜C4アルキルチオ
基」、同一又は異なった1乃至3個の「フッ素原子又は
塩素原子」、1個のシアノ基、1個の前記「ジ(C1〜C4
アルキル)アミノ基」又は1個の前記「5又は6員複素
環基(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原
子若しくは窒素原子を含有する。)」が置換した前記
「C1〜C4アルキル基」であり、より好適には、1個のフ
ェニル基、同一又は異なった1又は2個の前記「C1〜C2
アルコキシ基」、同一又は異なった1又は2個の「1乃
至5個のフッ素原子により置換されたC1〜C2アルコキシ
基」、1個のベンジルオキシ基、1個の前記「C1〜C2
ルキルチオ基」、1乃至3個のフッ素原子、1個のシア
ノ基、1個のジオキソラニル基、1個のチエニル基又は
1個のピリジル基が置換した前記「C1〜C4アルキル基」
であり、更により好適には、1個のシクロヘキシル基、
同一又は異なった1又は2個の前記「C1〜C2アルコキシ
基」、1個の前記「C1〜C2アルキルチオ基」、1個のシ
アノ基又は1個のジオキソラニル基が置換した前記「C1
〜C4アルキル基」である。
【0026】本発明において、「C2〜C6アルケニル基」
とは、例えば、ビニル、2−クロロビニル、2−プロペ
ニル、2−クロロ−2−プロペニル、3−クロロ−2−
プロペニル、3,3−ジクロロ−2−プロペニル、1−
メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニ
ル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−メチル−2−ブ
テニル、1−メチル−2−ブテニル、3−ブテニル、1
−ペンテニル、2−ペンテニル、1−ヘキセニル、5−
ヘキセニルのような、炭素数が2乃至6個である直鎖又
は分枝鎖アルケニル基であり、好適には、炭素数が3又
は4個である直鎖又は分枝鎖アルケニル基(C3〜C4アル
ケニル基)であり、より好適には、2−プロペニル基で
ある。
【0027】本発明において、「1乃至3個のハロゲン
原子により置換されたC2〜C6アルケニル基」とは、例え
ば、3−クロロ−2−プロペニル、3,3−ジクロロ−
2−プロペニル、3−フルオロ−2−プロペニル、3,
3−ジフルオロ−2−プロペニル、4,4−ジクロロ−
3−ブテニル、5,5−ジクロロ−4−ペンテニル、
4,5,5−トリフルオロ−4−ペンテニルのような、
同一又は異なった1乃至3個の前記「ハロゲン原子」が
置換した前記「C2〜C6アルケニル基」であり、好適に
は、同一又は異なった1乃至3個の前記「フッ素原子又
は塩素原子」が置換した前記「C3〜C4アルケニル基」で
あり、より好適には、1乃至3個の塩素原子が置換した
前記「C3〜C4アルケニル基」であり、更により好適に
は、1乃至3個の塩素原子が置換したプロペニル基であ
る。
【0028】本発明において、「C2〜C6アルキニル基」
とは、例えば、エチニル、2−プロピニル、1−メチル
プロピニル、2−ブチニル、2−ペンチニル、2−ヘキ
シニル、5−ヘキシニルのような、炭素数が2乃至6個
の直鎖又は分岐鎖アルキニル基であり、好適には、炭素
数が3又は4個の直鎖又は分岐鎖アルキニル基(C3〜C4
アルキニル基)であり、より好適には、2−プロピニル
基である。
【0029】本発明において、「1個のC1〜C6アルキル
基(当該アルキル基は、1乃至3個のハロゲン原子によ
り置換されてよい。)により置換された5又は6員複素
環基」とは、例えば、5−メチル−2−フラニル、5−
メチル−2−チエニル、4−メチル−2−オキサゾリ
ル、5−メチル−2−チアゾリル、3−メチル−5−イ
ソオキサゾリル、6−メチル−2−ピリジル、6−メチ
ル−3−ピリジル、6−トリフルオロメチル−3−ピリ
ジル、5−トリフルオロメチルー2−ピリジル、5−メ
チル−2−ピリミジニル、5−メチル−2−ピラジニ
ル、5−メチル−2−ピリダジニル、4−メチル−2−
テトラヒドロフラニル、5−メチル−2−テトラヒドロ
ピラニルのような、1個の前記「C1〜C6アルキル基」又
は1個の前記「1乃至3個のハロゲン原子により置換さ
れたC1〜C6アルキル基」が置換した前記「5又は6員複
素環基(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄
原子若しくは窒素原子を含有する。)」であり、好適に
は、1個の「同一又は異なった1乃至3個のフッ素原子
又は塩素原子が置換したC1〜C4アルキル基」が置換した
ピリジル基又はチエニル基であり、より好適には、トリ
フルオロメチルピリジル基又はチエニル基である。
【0030】本発明において、「C2〜C10アルキルカル
ボニル基」とは、例えば、アセチル、プロピオニル、プ
ロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、ブチルカ
ルボニル、sec-ブチルカルボニル、イソブチルカルボニ
ル、tert-ブチルカルボニル、ペンチルカルボニル、ペ
ンチル−2−カルボニル、2,2−ジメチル−1−プロ
ピルカルボニル、ヘキシルカルボニル、ヘプチルカルボ
ニル、オクチルカルボニル、ノニルカルボニルのよう
な、炭素数が1乃至9個である直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基が結合したカルボニル基であり、好適には、炭素数
が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖のアルキル基が結合
したカルボニル基(C2〜C7アルキルカルボニル基)であ
り、より好適には、炭素数が1乃至5である直鎖又は分
岐鎖のアルキル基が結合したカルボニル基(C2〜C6アル
キルカルボニル基)であり、更により好適には、炭素数
が1乃至4である直鎖又は分岐鎖のアルキル基が結合し
たカルボニル基(C2〜C5アルキルカルボニル基)であ
り、特に好適には、2,2−ジメチルプロピオニル基、
2,2−ジメチルブチリル基、3,3−ジメチルブチリ
ル基又はアセチル基である。
【0031】本発明において、「1乃至3個のハロゲン
原子、1個のC1〜C6アルコキシ基又は1個のフェノキシ
基により置換されたC2〜C10アルキルカルボニル基」と
は、例えば、メトキシアセチル、エトキシアセチル、イ
ソプロポキシアセチル、フェノキシアセチル、3−フェ
ノキシプロピオニル、クロロアセチル、トリクロロアセ
チル、トリフルオロアセチル、3−クロロプロピオニ
ル、2,2−ジメチル−3−クロロプロピオニル、2−
クロロ−2−メチルプロピオニル、2−メトキシノニル
のような、同一又は異なった1乃至3個の前記「ハロゲ
ン原子」、1個の前記「C1〜C6アルコキシ基」又は1個
のフェノキシ基が置換した前記「C2〜C10アルキルカル
ボニル基」であり、好適には、1個の前記「C1〜C4アル
コキシ基」又は1個のフェノキシ基が置換した前記「C2
〜C7アルキルカルボニル基」であり、より好適には、1
個のフェノキシ基が置換した前記「C2〜C6アルキルカル
ボニル基」である。
【0032】本発明において、「1乃至5個のハロゲン
原子又は1個のC1〜C6アルキル基により置換されたベン
ゾイル基」とは、例えば、クロロベンゾイル、ジクロロ
ベンゾイル、トリクロロベンゾイル、フルオロベンゾイ
ル、ジフルオロベンゾイル、トリフルオロベンゾイル、
ペンタフルオロベンゾイル、ブロモベンゾイル、ヨード
ベンゾイル、クロロフルオロベンゾイル、メチルベンゾ
イル、エチルベンゾイル、プロピルベンゾイル、イソプ
ロピルベンゾイル、ブチルベンゾイル、tert-ブチルベ
ンゾイル、ペンチルベンゾイル、ヘキシルベンゾイルの
ような、同一又は異なった1乃至5個の前記「ハロゲン
原子」又は1個の前記「C1〜C6アルキル基」が結合した
ベンゾイル基であり、好適には、同一又は異なった1乃
至3個の塩素原子又はフッ素原子が結合したベンゾイル
基であり、より好適には、同一又は異なった1乃至3個
の塩素原子が結合したベンゾイル基であり、更により好
適には、クロロベンゾイル基である。
【0033】本発明において、「C2〜C8アルコキシカル
ボニル基」とは、例えば、メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボ
ニル、sec-ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニ
ル、シクロブトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボ
ニル、ペントキシカルボニル、ペンチル−2−オキシカ
ルボニル、2,2−ジメチルペンチル−1−オキシカル
ボニル、ペンチル−3−オキシカルボニル、ヘキシルオ
キシカルボニル、1,2−ジメチルプロポキシカルボニ
ル、1,2,2−トリメチルプロポキシカルボニル、1
−イソプロピル−2−メチルプロポキシカルボニルのよ
うな、炭素数が1乃至7個である直鎖又は分岐鎖アルコ
キシ基が結合したカルボニル基(C2〜C8アルコキシカル
ボニル基)であり、好適には、炭素数が1乃至5個であ
る直鎖又は分岐鎖アルコキシ基が結合したカルボニル基
(C2〜C6アルコキシカルボニル基)であり、より好適に
は、炭素数が1乃至4個である直鎖又は分岐鎖アルコキ
シ基が結合したカルボニル基(C2〜C5アルコキシカルボ
ニル基)であり、更により好適には、炭素数が1又は2
個であるアルコキシ基が結合したカルボニル基(C2〜C3
アルコキシカルボニル基)であり、特に好適には、メト
キシカルボニル基である。
【0034】本発明において、「(C1〜C6アルキル)カ
ルバモイル基」とは、例えば、メチルアミノカルボニル
基、エチルアミノカルボニル基、プロピルアミノカルボ
ニル基、イソプロピルアミノカルボニル基、ブチルアミ
ノカルボニル基、ヘキシルアミノカルボニル基のよう
な、1個の前記「C1〜C6アルキル」が窒素原子に結合し
たカルバモイル基であり、好適には、1個の前記「C1
C4アルキル」が窒素原子に結合したカルバモイル基
{(C1〜C4アルキル)カルバモイル基}であり、より好
適には、1個の前記「C1〜C2アルキル」が窒素原子に結
合したカルバモイル基{(C1〜C2アルキル)カルバモイ
ル基}であり、さらにより好適には、メチルカルバモイ
ル基である。
【0035】本発明において、「ジ(C1〜C6アルキル)
カルバモイル基」とは、例えば、ジメチルアミノカルボ
ニル基、ジエチルアミノカルボニル基、ジプロピルアミ
ノカルボニル基、ジイソプロピルアミノカルボニル基、
ジブチルアミノカルボニル基、ジヘキシルアミノカルボ
ニル基のような、同一又は異なった2個の前記「C1〜C6
アルキル」が窒素原子に結合したカルバモイル基であ
り、好適には、同一又は異なった2個の前記「C1〜C4
ルキル」が窒素原子に結合したカルバモイル基{ジ(C1
〜C4アルキル)カルバモイル基}であり、より好適に
は、同一又は異なった2個の前記「C1〜C2アルキル」が
窒素原子に結合したカルバモイル基{ジ(C1〜C2アルキ
ル)カルバモイル基}であり、さらにより好適には、ジ
メチルカルバモイル基である。
【0036】本発明において、「1乃至5個のハロゲン
原子、C1〜C6アルキル基(当該アルキル基は、1乃至5
個のハロゲン原子により置換されてよい。)により置換
されたフェニルカルバモイル基」とは、クロロフェニル
カルバモイル基、ブロモフェニルカルバモイル基、フル
オロフェニルカルバモイル基、(トリフルオロメチル)
フェニルカルバモイル基、ヨードフェニルカルバモイル
基、ジクロロフェニルカルバモイル基、メチルフェニル
カルバモイル基、ジメチルフェニルカルバモイル基、ト
リメチルフェニルカルバモイル基、イソプロピルフェニ
ルカルバモイル基、tert- ブチルフェニルカルバモイル
基のような、1個の同一又は異なった1乃至5個の前記
「ハロゲン原子」又は前記「C1〜C6アルキル基」が置換
したフェニル基が窒素原子に結合したカルバモイル基で
あり、好適には、1個の前記「1又は2個のフッ素原
子、塩素原子」又は前記「C1〜C4アルキル基」が置換し
たフェニル基が窒素原子に結合したカルバモイル基であ
り、より好適には、フルオロフェニルカルバモイル基、
クロロフェニルカルバモイル基、又はメチルフェニルカ
ルバモイル基である。
【0037】本発明において、「(C1〜C6アルキル)チ
オカルバモイル基」とは、例えば、メチルアミノチオカ
ルボニル基、エチルアミノチオカルボニル基、プロピル
アミノチオカルボニル基、イソプロピルアミノチオカル
ボニル基、ブチルアミノチオカルボニル基、ヘキシルア
ミノチオカルボニル基のような、1個の前記「C1〜C6
ルキル」が窒素原子に結合したチオカルバモイル基であ
り、好適には、1個の前記「C1〜C4アルキル」が窒素原
子に結合したチオカルバモイル基{(C1〜C4アルキル)
チオカルバモイル基}であり、より好適には、1個の前
記「C1〜C2アルキル」が窒素原子に結合したチオカルバ
モイル基{(C1〜C2アルキル)チオカルバモイル基}で
あり、さらにより好適には、メチルチオカルバモイル基
である。
【0038】本発明において、「ジ(C1〜C6アルキル)
チオカルバモイル基」とは、例えば、ジメチルアミノチ
オカルボニル基、ジエチルアミノチオカルボニル基、ジ
プロピルアミノチオカルボニル基、ジイソプロピルアミ
ノチオカルボニル基、ジブチルアミノチオカルボニル
基、ジヘキシルアミノチオカルボニル基のような、同一
又は異なった2個の前記「C1〜C6アルキル」が窒素原子
に結合したチオカルバモイル基であり、好適には、同一
又は異なった2個の前記「C1〜C4アルキル」が窒素原子
に結合したチオカルバモイル基{ジ(C1〜C4アルキル)
チオカルバモイル基}であり、より好適には、同一又は
異なった2個の前記「C1〜C2アルキル」が窒素原子に結
合したチオカルバモイル基{ジ(C1〜C2アルキル)チオ
カルバモイル基}であり、さらにより好適には、ジメチ
ルチオカルバモイル基である。
【0039】本発明において、「1乃至5個のハロゲン
原子、C1〜C6アルキル基(当該アルキル基は、1乃至5
個のハロゲン原子により置換されてよい。)により置換
された(フェニル)チオカルバモイル基」とは、(クロ
ロフェニル)チオカルバモイル基、(ブロモフェニル)
チオカルバモイル基、(フルオロフェニル)チオカルバ
モイル基、{(トリフルオロメチル)フェニル}チオカ
ルバモイル基、(ヨードフェニル)チオカルバモイル
基、(ジクロロフェニル)チオカルバモイル基、(メチ
ルフェニル)チオカルバモイル基、(ジメチルフェニ
ル)チオカルバモイル基、(トリメチルフェニル)チオ
カルバモイル基、(イソプロピルフェニル)チオカルバ
モイル基、(tert- ブチルフェニル)チオカルバモイル
基のような、1個の同一又は異なった1乃至5個の前記
「ハロゲン原子」又は前記「C1〜C6アルキル基」が置換
したフェニル基が窒素原子に結合したチオカルバモイル
基であり、好適には、1個の前記「1又は2個のフッ素
原子、塩素原子」又は前記「C1〜C4アルキル基」が置換
したフェニル基が窒素原子に結合したチオカルバモイル
基であり、より好適には、(フルオロフェニル)チオカ
ルバモイル基、(クロロフェニル)チオカルバモイル
基、又は(メチルフェニル)チオカルバモイル基であ
る。
【0040】本発明において、「C1〜C6アルキルスルホ
ニル基」とは、例えば、メチルスルホニル、エチルスル
ホニル、イソプロピルスルホニル、プロピルスルホニ
ル、ブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、ヘキシル
スルホニルのような、炭素数が1乃至6個である直鎖又
は分岐鎖アルキルスルホニル基であり、好適には、炭素
数が1乃至4個である直鎖又は分岐鎖アルキルスルホニ
ル基(C1〜C4アルキルスルホニル基)であり、より好適
には、炭素数が1乃至2個である直鎖又は分岐鎖アルキ
ルスルホニル基(C1〜C2アルキルスルホニル基)であ
り、更により好適には、メチルスルホニル基である。
【0041】本発明において、「1乃至5個のハロゲン
原子又は1個のC1〜C6アルキル基により置換されたフェ
ニルスルホニル基」とは、例えば、クロロフェニルスル
ホニル、ジクロロフェニルスルホニル、トリクロロフェ
ニルスルホニル、フルオロフェニルスルホニル、ジフル
オロフェニルスルホニル、トリフルオロフェニルスルホ
ニル、ペンタフルオロフェニルスルホニル、ブロモフェ
ニルスルホニル、ヨードフェニルスルホニル、クロロフ
ルオロフェニルスルホニル、メチルフェニルスルホニ
ル、エチルフェニルスルホニル、プロピルフェニルスル
ホニル、イソプロピルフェニルスルホニル、ブチルフェ
ニルスルホニル、tert-ブチルフェニルスルホニル、ペ
ンチルフェニルスルホニル、ヘキシルフェニルスルホニ
ルのような、同一又は異なった1乃至5個の前記「ハロ
ゲン原子」又は1個の前記「C1〜C6アルキル基」が置換
したフェニルスルホニル基であり、好適には、1個の前
記「C1〜C4アルキル基」が置換したフェニルスルホニル
基であり、より好適には、1個の前記「C1〜C2アルキル
基」が置換したフェニルスルホニル基である。
【0042】本発明のR1及びR2において、「5乃至7員
飽和又は不飽和複素環{当該複素環は、任意の位置で環
が酸素原子、硫黄原子若しくは式NR8で表される基(式
中、R 8は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中断され
ていてよい。}」とは、例えば、ピロリジン、ピペリジ
ン、ピペラジン、モルホリン環、N−メチルピペラジン
環が挙げられ、好適には5乃至7員飽和環であり、より
好適には、ピペラジン環、モルホリン環、N−メチルピ
ペラジン環である。
【0043】本発明のR6及びR7において、「5乃至7員
飽和又は不飽和環{当該環は、任意の位置で環が酸素原
子、硫黄原子若しくは式NR8で表される基(式中、R
8は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中断されてい
てよい。}」とは、例えば、シクロペンタン、シクロヘ
キサン、シクロヘプタン、テトラヒドロフラン、テトラ
ヒドロピラン、テトラヒドロチオピラン、N−メチルピ
ペラジン、シクロヘキセン、シクロペンテン、1,3−
ジオキソラン、5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オ
キサジン環が挙げられ、好適には5乃至7員飽和環であ
り、より好適には、シクロペンタン環、シクロヘキサン
環である。
【0044】本発明のR3及びR4において、「1個のフェ
ニル基(当該フェニル基は、1乃至5個のハロゲン原子
又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)又は1
乃至13個のハロゲン原子により置換されたC1〜C6アル
キル基」とは、例えば、ベンジル、1−フェニルエチ
ル、1−フェニルプロピル、2−フェニルエチル、4−
フェニルブチル、トリフルオロメチル、2,2,2−ト
リフルオロエチルのような、1個のフェニル基、1個の
前記「1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基
により置換されたフェニル基」又は同一又は異なった1
乃至13個の前記「ハロゲン原子」により置換された前
記「C1〜C6アルキル基」であり、好適には、1個のフェ
ニル基、同一又は異なった1乃至3個の「フッ素原子又
は塩素原子」により置換された前記「C1〜C4アルキル
基」であり、より好適には、ベンジル基又はトリフルオ
ロメチル基である。
【0045】本発明のR3及びR4において、「5乃至7員
飽和又は不飽和環{当該環は、任意の位置で環が酸素原
子、硫黄原子若しくは式NR8で表される基(式中、R
8は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中断されてい
てよい。}」とは、例えば、シクロペンタン、シクロヘ
キサン、シクロヘプタン、テトラヒドロフラン、テトラ
ヒドロピラン、テトラヒドロチオピラン、N−メチルピ
ペラジン、シクロヘキセン、シクロペンテン、1,3−
ジオキソラン、5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]オ
キサジン環が挙げられ、好適には5乃至7員飽和環であ
り、より好適には、シクロヘキサン環である。
【0046】本発明において、「1乃至3個のC1〜C6
ルキル基、1個のC1〜C6アルコキシ基又は1個のジ(C1
〜C6アルキル)アミノ基により置換された5乃至7員飽
和又は不飽和環」とは、例えば、3−メチルシクロペン
タン、3−メトキシシクロペンタン、3,4−ジメチル
シクロペンタン、2−メチルシクロヘキサン、3−メチ
ルシクロヘキサン、4−メチルシクロヘキサン、3,5
−ジメチルシクロヘキサン、4−エチルシクロヘキサ
ン、4−プロピルシクロヘキサン、4−ブチルシクロヘ
キサン、4−メトキシシクロヘキサン、4−エトキシシ
クロヘキサン、4−ジメチルアミノシクロヘキサン、4
−メチル−3−シクロヘキセン、4−メチル−2−シク
ロヘキセン、3,4−ジメチル−2−シクロペンテン、
2−メチルテトラヒドロピラン、2,6−ジメチルテト
ラヒドロピラン、1,2−ジメチルピペラジン、2−メ
チル−1,3−ジオキソラン、2−メチルテトラヒドロ
フランのような、同一又は異なった1乃至3個の前記
「C1〜C6アルキル基」、1個の前記「C1〜C6アルコキシ
基」又は1個の前記「ジ(C1〜C6アルキル)アミノ基」
により置換された前記「5乃至7員飽和又は不飽和環
{当該環は、任意の位置で環が酸素原子、硫黄原子若し
くは式NR8で表される基(式中、R8は、C1〜C6アルキル
基を表す。)により中断されていてよい。}」であり、
好適には、同一又は異なった1乃至3個の前記「C1〜C4
アルキル基」、1個の前記「C1〜C4アルコキシ基」又は
1個の前記「ジ(C1〜C4アルキル)アミノ基」により置
換された5乃至7員飽和環であり、より好適には、1個
の前記「C1〜C2アルキル基」又は前記「C1〜C2アルコキ
シ基」により置換された5乃至7員飽和環であり、更に
より好適には、1個のメチル基又はメトキシ基により置
換された5乃至7員飽和環であり、特に好適には、シク
ロヘキサン環、4−メチルシクロヘキサン環又は4−メ
トキシシクロヘキサン環であり、最も好適には、4−メ
トキシシクロヘキサン環である。
【0047】本発明において、「C4〜C7シクロアルキル
カルボニル基」とは、例えば、シクロプロピルカルボニ
ル、シクロブチルカルボニル、シクロペンチルカルボニ
ル、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘプチルカルボ
ニルのような、炭素数が3乃至6個であるシクロアルキ
ル基が結合したカルボニル基であり、好適には、シクロ
プロピルカルボニル基、シクロヘキシルカルボニル基で
ある。
【0048】本発明において、「C3〜C7アルケニルカル
ボニル基」とは、例えば、アクリロイル、2−ブテノイ
ル、メチルアクリロイル、3−ブテノイル、2−ペンテ
ノイル、4−ペンテノイル、2−メチル−2−ブテノイ
ル、3−メチル−2−ブテノイル、1−シクロヘキセン
カルボニル、1−シクロペンテンカルボニル、2−ヘキ
セノイル、5−ヘキセノイル、1−ヘプテノイル、6−
ヘプテノイルのような、炭素数が2乃至6個である直鎖
又は分岐鎖アルケニル基が結合したカルボニル基であ
り、好適には、炭素数が3又は4個である直鎖又は分岐
鎖アルケニル基が結合したカルボニル基であり、より好
適には、アリルカルボニル基である。
【0049】本発明のR5において、「1乃至3個のハロ
ゲン原子、1個のC1〜C6アルコキシ基、1個のC1〜C6
ルキルチオ基、フェニル基(当該フェニル基は、1乃至
5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換さ
れてよい。)又は1個の5又は6員複素環基(当該複素
環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒素
原子を含有し、1又は2個のハロゲン原子又はC1〜C6
ルキル基により置換されてよい。)により置換されたC2
〜C8アルコキシカルボニル基」とは、例えば、2−メト
キシエトキシカルボニル、2−イソプロポキシエトキシ
カルボニル、2−フェノキシエトキシカルボニル、2−
メチルチオエトキシカルボニル、2−テトラヒドロフラ
ニルメトキシカルボニル、3−クロロ−2,2−ジメチ
ルプロポキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエト
キシカルボニル、2,2,2−トリフルオロエトキシカ
ルボニルのような、同一又は異なった1乃至3個の前記
「ハロゲン原子」、1個の前記「C1〜C6アルコキシ
基」、1個の前記「C1〜C6アルキルチオ基」、1個のフ
ェニル基、1個の前記「1乃至5個のハロゲン原子又は
C1〜C6アルキル基により置換されたフェニル基」、1個
の前記「5又は6員複素環基(当該複素環基は、1乃至
4個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有す
る。)」又は1個の前記「1又は2個のハロゲン原子又
はC1〜C6アルキル基により置換された5又は6員複素環
基」により置換された前記「C2〜C8アルコキシカルボニ
ル基」であり、好適には、同一又は異なった1乃至3個
の「塩素原子又はフッ素原子」、1個の前記「C1〜C4
ルコキシ基」又は1個の「1個の酸素原子若しくは窒素
原子を含有する5又は6員複素環基」により置換された
前記「C2〜C8アルコキシカルボニル基」であり、より好
適には、1個の塩素原子、前記「C1〜C3アルコキシ基」
又はテトラヒドロフラニル基により置換された前記「C2
〜C6アルコキシカルボニル基」である。
【0050】本発明において、「C4〜C7シクロアルコキ
シカルボニル基」とは、例えば、シクロプロポキシカル
ボニル、シクロブトキシカルボニル、シクロペントキシ
カルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニルのよう
な、炭素数が3乃至6個であるシクロアルコキシ基が結
合したカルボニル基であり、好適には、炭素数が4又は
5個であるシクロアルコキシ基が結合したカルボニル基
(C5〜C6シクロアルコキシカルボニル基)であり、より
好適には、シクロペントキシカルボニル基である。
【0051】本発明において、「C3〜C7アルケニルオキ
シカルボニル基」とは、例えば、ビニルオキシカルボニ
ル、2−プロペニルオキシカルボニル、1−メチル−2
−プロペニルオキシカルボニル、2−メチル−2−プロ
ペニルオキシカルボニル、2−ブテニルオキシカルボニ
ル、3−メチル−2−ブテニルオキシカルボニル、1−
メチル−2−ブテニルオキシカルボニル、3−ブテニル
オキシカルボニル、2−ペンテニルオキシカルボニル、
5−ヘキセニルオキシカルボニルのような、炭素数が2
乃至6個である直鎖又は分岐鎖アルケニルオキシ基が結
合したカルボニル基であり、好適には、炭素数が3又は
4個である直鎖又は分岐鎖アルケニルオキシ基が結合し
たカルボニル基(C4〜C5アルケニルオキシカルボニル
基)であり、より好適には、イソプロポキシカルボニル
基又はブトキシカルボニル基である。
【0052】本発明において、「C3〜C7アルキニルオキ
シカルボニル基」とは、例えば、プロパルギルオキシカ
ルボニル、1,1−ジメチルプロパルギルオキシカルボ
ニル、3−ブチニルオキシカルボニル、4−ペンチニル
オキシカルボニル、2−ヘキシニルオキシカルボニルの
ような、炭素数が2乃至6個である直鎖又は分岐鎖アル
キニルオキシ基が結合したカルボニル基であり、好適に
は、炭素数が3乃至5個である直鎖又は分岐鎖アルキニ
ルオキシ基が結合したカルボニル基(C4〜C6アルキニル
オキシカルボニル基)であり、より好適には、メチルブ
チニルオキシカルボニル基である。
【0053】本発明において、「(C1〜C6アルキルチ
オ)カルボニル基」とは、例えば、(メチルチオ)カル
ボニル、(エチルチオ)カルボニル、(プロピルチオ)
カルボニル、(イソプロピルチオ)カルボニル、(ブチ
ルチオ)カルボニル、(イソブチルチオ)カルボニル、
(sec-ブチルチオ)カルボニル、(tert-ブチルチオ)
カルボニル、(ペンチルチオ)カルボニル、(2−メチ
ルブチルチオ)カルボニル、(1−メチルペンチルチ
オ)カルボニル、(ネオペンチルチオ)カルボニル、
(ヘキシルチオ)カルボニル、(1−メチルヘキシルチ
オ)カルボニル、(3,3−ジメチルブチルチオ)カル
ボニル、(2,2−ジメチルブチルチオ)カルボニルの
ような、炭素数1乃至6個である直鎖又は分岐鎖アルキ
ルチオ基が結合したカルボニル基であり、好適には、炭
素数が1又は2個であるアルキルチオ基が結合したカル
ボニル基であり、より好適には、(メチルチオ)カルボ
ニル基である。
【0054】本発明において、「1乃至5個のハロゲン
原子又はC1〜C6アルキル基により置換された(フェニル
チオ)カルボニル基」とは、例えば、(クロロフェニル
チオ)カルボニル、(ジクロロフェニルチオ)カルボニ
ル、(トリクロロフェニルチオ)カルボニル、(フルオ
ロフェニルチオ)カルボニル、(ジフルオロフェニルチ
オ)カルボニル、(トリフルオロフェニルチオ)カルボ
ニル、(ペンタフルオロフェニルチオ)カルボニル、
(ブロモフェニルチオ)カルボニル、(ヨードフェニル
チオ)カルボニル、(クロロフルオロフェニルチオ)カ
ルボニル、(メチルフェニルチオ)カルボニル、(エチ
ルフェニルチオ)カルボニル、(プロピルフェニルチ
オ)カルボニル、(イソプロピルフェニルチオ)カルボ
ニル、(ブチルフェニルチオ)カルボニル、(tert-ブ
チルフェニルチオ)カルボニル、(ペンチルフェニルチ
オ)カルボニル、(ヘキシルフェニルチオ)カルボニル
のような、同一又は異なった1乃至5個の前記「ハロゲ
ン原子」又は前記「C1〜C6アルキル基」が置換したフェ
ニルチオ基が結合したカルボニル基であり、好適には、
同一又は異なった1乃至3個の「塩素原子又はフッ素原
子」又は前記「C1〜C2アルキル基」が置換した(フェニ
ルチオ)カルボニル基であり、より好適には、1個の塩
素原子、フッ素原子又はメチル基が置換した(フェニル
チオ)カルボニル基である。
【0055】本発明において、「(C1〜C6アルコキシ)
チオカルボニル基」とは、例えば、(メトキシ)チオカ
ルボニル、(エトキシ)チオカルボニル、(プロポキ
シ)チオカルボニル、(イソプロポキシ)チオカルボニ
ル、(ブトキシ)チオカルボニル、(イソブトキシ)チ
オカルボニル、(sec-ブトキシ)チオカルボニル、(te
rt-ブトキシ)チオカルボニル、(ペントキシ)チオカ
ルボニル、(イソペントキシ)チオカルボニル、(2−
メチルブトキシ)チオカルボニル、(ネオペントキシ)
チオカルボニル、(1−エチルプロポキシ)チオカルボ
ニル、(ヘキシルオキシ)チオカルボニル、(1−メチ
ルペントキシ)チオカルボニル、(3,3−ジメチルブ
トキシ)チオカルボニル、(1,1−ジメチルブトキ
シ)チオカルボニル、(1,2−ジメチルブトキシ)チ
オカルボニル、(2−エチルブトキシ)チオカルボニル
のような、炭素数が1乃至6個である直鎖又は分岐鎖ア
ルコキシ基が結合したチオカルボニル基であり、好適に
は、炭素数が1乃至4個である直鎖又は分岐鎖アルコキ
シ基が結合したチオカルボニル基{(C1〜C4アルコキ
シ)チオカルボニル基}であり、より好適には、(メト
キシ)チオカルボニル基又は(エトキシ)チオカルボニ
ル基である。
【0056】本発明において、「1乃至5個のハロゲン
原子又はC1〜C6アルキル基により置換された(フェノキ
シ)チオカルボニル基」とは、例えば、(クロロフェノ
キシ)チオカルボニル、(ジクロロフェノキシ)チオカ
ルボニル、(トリクロロフェノキシ)チオカルボニル、
(フルオロフェノキシ)チオカルボニル、(ジフルオロ
フェノキシ)チオカルボニル、(トリフルオロフェノキ
シ)チオカルボニル、(ペンタフルオロフェノキシ)チ
オカルボニル、(ブロモフェノキシ)チオカルボニル、
(ヨードフェノキシ)チオカルボニル、(クロロフルオ
ロフェノキシ)チオカルボニル、(メチルフェノキシ)
チオカルボニル、(エチルフェノキシ)チオカルボニ
ル、(プロピルフェノキシ)チオカルボニル、(イソプ
ロピルフェノキシ)チオカルボニル、(ブチルフェノキ
シ)チオカルボニル、(tert-ブチルフェノキシ)チオ
カルボニル、(ペンチルフェノキシ)チオカルボニル、
(ヘキシルフェノキシ)チオカルボニルのような、同一
又は異なった1乃至5個の前記「ハロゲン原子」又は前
記「C1〜C6アルキル基」が置換したフェノキシ基が結合
したチオカルボニル基であり、好適には、同一又は異な
った1乃至5個の「塩素原子又はフッ素原子」又は前記
「C1〜C2アルキル基」が置換した(フェノキシ)チオカ
ルボニル基であり、より好適には、(クロロフェノキ
シ)チオカルボニル基、(フルオロフェノキシ)チオカ
ルボニル基又は(メチルフェノキシ)チオカルボニル基
である。
【0057】本発明において、「C2〜C7アルキルジチオ
カルボニル基」とは、例えば、メチルジチオカルボニ
ル、エチルジチオカルボニル、プロピルジチオカルボニ
ル、イソプロピルジチオカルボニル、ブチルジチオカル
ボニル、イソブチルジチオカルボニル、sec-ブチルジチ
オカルボニル、tert-ブチルジチオカルボニル、ペンチ
ルジチオカルボニル、2−メチルブチルジチオカルボニ
ル、1−メチルペンチルジチオカルボニル、ネオペンチ
ルジチオカルボニル、ヘキシルジチオカルボニル、1−
メチルヘキシルジチオカルボニル、3,3−ジメチルブ
チルジチオカルボニル、2,2−ジメチルブチルジチオ
カルボニルのような、炭素数が1乃至6個の直鎖又は分
岐鎖アルキルチオ基が結合したチオカルボニル基であ
り、好適には、炭素数が1乃至4個の直鎖又は分岐鎖ア
ルキルチオ基が結合したチオカルボニル基(C2〜C5アル
キルジチオカルボニル基)であり、より好適には、メチ
ルジチオカルボニル基又はエチルジチオカルボニル基で
ある。
【0058】本発明において、「1乃至5個のハロゲン
原子又はC1〜C6アルキル基により置換されたフェニルジ
チオカルボニル基」とは、例えば、クロロフェニルジチ
オカルボニル、ジクロロフェニルジチオカルボニル、ト
リクロロフェニルジチオカルボニル、フルオロフェニル
ジチオカルボニル、ジフルオロフェニルジチオカルボニ
ル、トリフルオロフェニルジチオカルボニル、ペンタフ
ルオロフェニルジチオカルボニル、ブロモフェニルジチ
オカルボニル、ヨードフェニルジチオカルボニル、クロ
ロフルオロフェニルジチオカルボニル、メチルフェニル
ジチオカルボニル、エチルフェニルジチオカルボニル、
プロピルフェニルジチオカルボニル、イソプロピルフェ
ニルジチオカルボニル、ブチルフェニルジチオカルボニ
ル、tert-ブチルフェニルジチオカルボニル、ペンチル
フェニルジチオカルボニル、ヘキシルフェニルジチオカ
ルボニルのような、同一又は異なった1乃至5個の前記
「ハロゲン原子」又は前記「C1〜C6アルキル基」が置換
したフェニルチオ基が結合したチオカルボニル基であ
り、好適には、同一又は異なった1乃至3個の「塩素原
子又はフッ素原子」又は前記「C1〜C2アルキル基」が置
換したフェニルジチオカルボニル基であり、より好適に
は、クロロフェニルジチオカルボニル基、フルオロフェ
ニルジチオカルボニル基又はメチルフェニルジチオカル
ボニル基である。
【0059】本発明において、「1乃至5個のハロゲン
原子又はC1〜C6アルキル基により置換されたフェノキシ
基」とは、例えば、クロロフェノキシ、ジクロロフェノ
キシ、トリクロロフェノキシ、フルオロフェノキシ、ジ
フルオロフェノキシ、トリフルオロフェノキシ、ペンタ
フルオロフェノキシ、ブロモフェノキシ、ヨードフェノ
キシ、クロロフルオロフェノキシ、メチルフェノキシ、
エチルフェノキシ、プロピルフェノキシ、イソプロピル
フェノキシ、ブチルフェノキシ、tert-ブチルフェノキ
シ、ペンチルフェノキシ、ヘキシルフェノキシのよう
な、同一又は異なった1乃至5個の前記「ハロゲン原
子」又は前記「C1〜C6アルキル基」が置換したフェノキ
シ基であり、好適には、同一又は異なった1乃至3個の
「塩素原子又はフッ素原子」又は前記「C1〜C2アルキル
基」が置換したフェノキシ基であり、より好適には、ク
ロロフェノキシ基、フルオロフェノキシ基又はメチルフ
ェノキシ基である。
【0060】本発明のR5において、「1個のフェニル基
(当該フェニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1
〜C6アルキル基により置換されてよい。)、C1〜C6アル
コキシ基、(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルコキシ基、
C1〜C6アルキルチオ基、シアノ基、フェノキシ基(当該
フェノキシ基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6
アルキル基により置換されてよい。)又はC2〜C7アルコ
キシカルボニル基により置換されたC1〜C6アルキル基」
とは、例えば、ベンジル、2−フェニルエチル、1−フ
ェニルエチル、メトキシメチル、エトキシメチル、プロ
ポキシメチル、ブトキシメチル、ペンチルオキシメチ
ル、ヘキシルオキシメチル、メトキシエチル、エトキシ
エチル、メトキシプロピル、4−シアノブチル、フェノ
キシメチル、2−フェノキシエチル、メトキシカルボニ
ルメチル、エトキシカルボニルメチルのような、1個の
フェニル基、1個の前記「1乃至5個のハロゲン原子又
はC1〜C6アルキル基により置換されたフェニル基」、1
個の前記「C1〜C6アルコキシ基」、1個の前記「(C1
C6アルコキシ)C1〜C6アルコキシ基」、1個の前記「C1
〜C6アルキルチオ基」、1個のシアノ基、1個のフェノ
キシ基、1個の「1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6
アルキル基により置換されたフェノキシ基」又は1個の
前記「C2〜C7アルコキシカルボニル基」が置換した前記
「C1〜C6アルキル基」であり、好適には、1個のフェニ
ル基、1個の前記「C1〜C4アルコキシ基」、1個の前記
「C1〜C4アルキルチオ基」、1個のシアノ基又は1個の
フェノキシ基が置換した前記「C1〜C4アルキル基」であ
り、より好適には、1個の前記「C1〜C4アルコキシ
基」、1個の前記「C1〜C4アルキルチオ基」、1個のシ
アノ基、1個のフェニル基又は1個のC2〜C5アルコキシ
カルボニル基が置換した前記「C1〜C2アルキル基」であ
り、更により好適には、メトキシメチル基である。
【0061】本発明において、「ジ(C1〜C6アルコキ
シ)チオホスホリル基」とは、例えば、ジ(メトキシ)
チオホスホリル、ジ(エトキシ)チオホスホリル、ジ
(プロポキシ)チオホスホリル、ジ(イソプロポキシ)
チオホスホリル、ジ(ブトキシ)チオホスホリル、ジ
(イソブトキシ)チオホスホリル、ジ(sec-ブトキシ)
チオホスホリル、ジ(tert-ブトキシ)チオホスホリ
ル、ジ(ペントキシ)チオホスホリル、ジ(イソペント
キシ)チオホスホリル、ジ(2−メチルブトキシ)チオ
ホスホリル、ジ(ネオペントキシ)チオホスホリル、ジ
(1−エチルプロポキシ)チオホスホリル、ジ(ヘキシ
ルオキシ)チオホスホリル、ジ(1−メチルペントキ
シ)チオホスホリル、ジ(3,3−ジメチルブトキシ)
チオホスホリル、ジ(1,1−ジメチルブトキシ)チオ
ホスホリル、ジ(1,2−ジメチルブトキシ)チオホス
ホリル、ジ(2−エチルブトキシ)チオホスホリル、メ
トキシエトキシチオホスホリルのような、同一又は異な
った2個の前記「C1〜C6アルコキシ基」が結合したチオ
ホスホリル基であり、好適には、同一又は異なった2個
の前記「C1〜C4アルコキシ基」が結合したチオホスホリ
ル基であり、より好適には、同一の2個の前記「C1〜C2
アルコキシ基」が結合したチオホスホリル基である。
【0062】本発明のAにおいて、「1乃至3個のハロ
ゲン原子により置換されたC1〜C6アルキル基」とは、例
えば、モノフルオロメチル、モノクロロメチル、ジフル
オロメチル、ジクロロメチル、トリフルオロメチル、モ
ノフルオロエチル、モノフルオロヘキシルのような、同
一又は異なった1乃至3個の前記「ハロゲン原子」が置
換した前記「C1〜C6アルキル基」であり、好適には、3
個のフッ素原子が置換した前記「C1〜C2アルキル基」で
あり、より好適には、トリフルオロメチル基である。
【0063】本発明において、R1、R2は、好適には、水
素原子、C1〜C12アルキル基{当該アルキル基は、1個
のC3〜C6シクロアルキル基、1個のフェニル基、1又は
2個のC1〜C4アルコキシ基(当該アルコキシ基は、1乃
至5個のフッ素原子又は塩素原子により置換されてよ
い。)、1個のC3〜C4アルケニルオキシ基、1個の(C1
〜C4アルコキシ)C1〜C2アルコキシ、1個のベンジルオ
キシ基、1個のC1〜C4アルキルチオ基、1乃至3個のフ
ッ素原子又は塩素原子、1個のシアノ基、1個のジ(C1
〜C4アルキル)アミノ基又は1個の5又は6員複素環基
(当該複素環基は、1又は2個の酸素原子、硫黄原子若
しくは窒素原子を含有する。)により置換されてよ
い。}、C3〜C4アルケニル基(当該アルケニル基は、1
乃至3個のフッ素原子又は塩素原子により置換されてよ
い。)、C3〜C4アルキニル基、フェニル基、ピリジル基
{当該ピリジル基は、1個のC1〜C4アルキル基(当該ア
ルキル基は、1乃至3個のフッ素原子又は塩素原子によ
り置換されてよい。)により置換されてよい。}又はチ
エニル基であり、より好適には、水素原子、C1〜C12
ルキル基{当該アルキル基は、1個のC5〜C 6シクロアル
キル基、1個のフェニル基、1又は2個のC1〜C3アルコ
キシ基(当該アルコキシ基は、1乃至5個のフッ素原子
により置換されてよい。)、1個のベンジルオキシ基、
1個のC1〜C2アルキルチオ基、1乃至3個のフッ素原
子、1個のシアノ基、1個のジオキソラニル基、1個の
チエニル基又は1個のピリジル基により置換されてよ
い。}、C3〜C4アルケニル基(当該アルケニル基は、1
乃至3個の塩素原子により置換されてよい。)、C3〜C4
アルキニル基又はフェニル基であり、更により好適に
は、水素原子、C1〜C4アルキル基(当該アルキル基は、
1個のシクロヘキシル基、1個のフェニル基、1又は2
個のC1〜C3アルコキシ基、1個のC1〜C2アルキルチオ
基、1個のシアノ基又は1個のジオキソラニル基により
置換されてよい。)、プロペニル基(当該プロペニル基
は、1個の塩素原子により置換されてよい。)又はプロ
ピニル基である。
【0064】本発明において、R3及びR4は、好適には、
同一又は異なって、C1〜C4アルキル基(当該アルキル基
は、1個のフェニル基又は1乃至3個のフッ素原子又は
塩素原子により置換されてよい。)、C3〜C6シクロアル
キル基、C3〜C4アルケニル基又はフェニル基であり、又
は、R3及びR4が、それらが結合している炭素原子と一緒
になって、5乃至7員飽和環{当該環は、1乃至3個の
C1〜C4アルキル基、1個のC1〜C4アルコキシ基又は1個
のジ(C1〜C4アルキル)アミノ基により置換されてよ
く、任意の位置で環が酸素原子により中断されていてよ
い。}であり、より好適には、同一又は異なって、C1
C3アルキル基であり、又は、R3及びR4が、それらが結合
している炭素原子と一緒になって、5乃至7員飽和環
(当該環は、1個のC1〜C2アルキル基又はC1〜C2アルコ
キシ基により置換されてよい。)であり、更により好適
には、共にメチル基であり、又は、R3及びR4が、それら
が結合している炭素原子と一緒になって、5乃至7員飽
和環(当該環は、1個のメチル基又はメトキシ基により
置換されてよい。)であり、特に好適には、共にメチル
基であり、又は、R3及びR4が、それらが結合している炭
素原子と一緒になって、シクロヘキサン環、4−メチル
シクロヘキサン環又は4−メトキシシクロヘキサン環で
ある。
【0065】本発明において、R5は、好適には、水素原
子、C2〜C7アルキルカルボニル基(当該アルキルカルボ
ニル基は、1個のC1〜C4アルコキシ基又は1個のフェノ
キシ基により置換されてよい。)、C4〜C7シクロアルキ
ルカルボニル基、C3〜C5アルケニルカルボニル基、ベン
ゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃至3個の塩素原子
又はフッ素原子により置換されてよい。)、C2〜C8アル
コキシカルボニル基{当該アルコキシカルボニル基は、
1乃至3個の塩素原子又はフッ素原子、1個のC1〜C4
ルコキシ基又は1個の5又は6員複素環基(当該複素環
基は、1個の酸素原子若しくは窒素原子を含有する。)
により置換されてよい。}、C4〜C7シクロアルコキシカ
ルボニル基、C4〜C5アルケニルオキシカルボニル基、C4
〜C6アルキニルオキシカルボニル基、(C1〜C4アルキル
チオ)カルボニル基、(フェニルチオ)カルボニル基、
(C1〜C4アルコキシ)チオカルボニル基、(フェノキ
シ)チオカルボニル基、C2〜C7アルキルジチオカルボニ
ル基、フェニルジチオカルボニル基、C1〜C4アルキル基
{当該アルキル基は、1個のフェニル基、C1〜C4アルコ
キシ基、C1〜C4アルキルチオ基、シアノ基、フェノキシ
基又はC2〜C5アルコキシカルボニル基により置換されて
よい。}、C2〜C4アルケニル基、C2〜C4アルキニル基、
C1〜C4アルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基
(当該フェニルスルホニル基は、1個のC1〜C4アルキル
基により置換されてよい。)又はジ(C1〜C4アルコキ
シ)チオホスホリル基であり、より好適には、水素原
子、C2〜C7アルキルカルボニル基(当該アルキルカルボ
ニル基は、1個のフェノキシ基により置換されてよ
い。)、C3〜C4アルケニルカルボニル基、ベンゾイル基
(当該ベンゾイル基は、1乃至3個の塩素原子により置
換されてよい。)、C2〜C8アルコキシカルボニル基(当
該アルコキシカルボニル基は、1個の塩素原子、C1〜C3
アルコキシ基又はテトラヒドロフラニル基により置換さ
れてよい。)、C4〜C7シクロアルコキシカルボニル基、
C4〜C5アルケニルオキシカルボニル基、C4〜C6アルキニ
ルオキシカルボニル基、(C1〜C2アルキルチオ)カルボ
ニル基、(フェノキシ)チオカルボニル基、C2〜C5アル
キルジチオカルボニル基、フェニルジチオカルボニル
基、(C1〜C4アルコキシ)C1〜C2アルキル基、(C1〜C4
アルキルチオ)C1〜C2アルキル基、シアノC1〜C2アルキ
ル基、フェノキシC1〜C2アルキル基、(C2〜C3アルコキ
シカルボニル)メチル基、C3〜C4アルケニル基又はC3
C4アルキニル基であり、更により好適には、水素原子、
C2〜C7アルキルカルボニル基、C2〜C7アルコキシカルボ
ニル基(当該アルコキシカルボニル基は、1個の塩素原
子、C1〜C3アルコキシ基又はテトラヒドロフラニル基に
より置換されてよい。)、C5〜C6シクロアルコキシカル
ボニル基、(メチルチオ)カルボニル基、(フェノキ
シ)チオカルボニル基、C2〜C3アルキルジチオカルボニ
ル基、(C2〜C3アルコキシカルボニル)メチル基、プロ
ペニル基又はプロピニル基である。
【0066】本発明において、Aは、好適には、C1〜C4
アルキル基(当該アルキル基は、3個のフッ素原子によ
り置換されてよい。)、塩素原子、フッ素原子、臭素原
子、フェニル基又はシアノ基であり、より好適には、メ
チル基、トリフルオロメチル基、塩素原子、臭素原子又
はフェニル基であり、更により好適には、メチル基又は
塩素原子である。
【0067】本発明において、nは、好適には、1、
2、3又は4であり、より好適には、2又は3である。
特に、置換基Aの置換位置は2,4−、2,6−、2,
3,6−又は2,4,6−が好適である。
【0068】本発明において、Xは、好適には、酸素原
子又は硫黄原子である。
【0069】本発明の化合物(I)は、分子中に水酸基
を有する場合、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩又はアンモニウム塩にすることができ、又、分子
中に塩基性部分がある場合には、例えば、硫酸塩、塩酸
塩、硝酸塩、リン酸塩のような塩にすることができる。
それらの塩は、農園芸用の殺虫剤及び/または除草剤と
して使用できるかぎり、本発明に包含される。
【0070】本発明において、「アルカリ金属塩」と
は、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩が
挙げられ、好適には、ナトリウム塩又はカリウム塩であ
る。
【0071】本発明において、「アルカリ土類金属塩」
とは、例えば、カルシウム塩、マグネシウム塩が挙げら
れ、好適には、カルシウム塩である。
【0072】本発明化合物の水和物も、本発明に包含さ
れるものである。
【0073】本発明化合物中には、不斉炭素を有する化
合物もあり、その場合には、本願発明は、一種の光学活
性体及び数種の光学活性体の任意の割合の混合物をも包
含する。
【0074】本発明の化合物(I)は、好適には、R1
R2が、水素原子、C1〜C12アルキル基{当該アルキル基
は、1個のC3〜C6シクロアルキル基、1個のフェニル
基、1又は2個のC1〜C4アルコキシ基(当該アルコキシ
基は、1乃至5個のフッ素原子又は塩素原子により置換
されてよい。)、1個のC3〜C4アルケニルオキシ基、1
個の(C1〜C4アルコキシ)C1〜C2アルコキシ、1個のベ
ンジルオキシ基、1個のC1〜C4アルキルチオ基、1乃至
3個のフッ素原子又は塩素原子、1個のシアノ基、1個
のジ(C1〜C4アルキル)アミノ基又は1個の5又は6員
複素環基(当該複素環基は、1又は2個の酸素原子、硫
黄原子若しくは窒素原子を含有する。)により置換され
てよい。}、C3〜C4アルケニル基(当該アルケニル基
は、1乃至3個のフッ素原子又は塩素原子により置換さ
れてよい。)、C3〜C4アルキニル基、フェニル基、ピリ
ジル基{当該ピリジル基は、1個のC1〜C4アルキル基
(当該アルキル基は、1乃至3個のフッ素原子又は塩素
原子により置換されてよい。)により置換されてよ
い。}又はチエニル基であり、R3及びR4が、同一又は異
なって、C1〜C4アルキル基(当該アルキル基は、1個の
フェニル基又は1乃至3個のフッ素原子又は塩素原子に
より置換されてよい。)、C3〜C6シクロアルキル基、C3
〜C4アルケニル基又はフェニル基であり、又は、R3及び
R4が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、
5乃至7員飽和環{当該環は、1乃至3個のC1〜C4アル
キル基、1個のC1〜C4アルコキシ基又は1個のジ(C1
C4アルキル)アミノ基により置換されてよく、任意の位
置で環が酸素原子により中断されていてよい。}であ
り、R5が、水素原子、C2〜C7アルキルカルボニル基(当
該アルキルカルボニル基は、1個のC1〜C4アルコキシ基
又は1個のフェノキシ基により置換されてよい。)、C4
〜C7シクロアルキルカルボニル基、C3〜C5アルケニルカ
ルボニル基、ベンゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃
至3個の塩素原子又はフッ素原子により置換されてよ
い。)、C2〜C8アルコキシカルボニル基{当該アルコキ
シカルボニル基は、1乃至3個の塩素原子又はフッ素原
子、1個のC1〜C4アルコキシ基又は1個の5又は6員複
素環基(当該複素環基は、1個の酸素原子若しくは窒素
原子を含有する。)により置換されてよい。}、C4〜C7
シクロアルコキシカルボニル基、C4〜C5アルケニルオキ
シカルボニル基、C4〜C6アルキニルオキシカルボニル
基、(C1〜C4アルキルチオ)カルボニル基、(フェニル
チオ)カルボニル基、(C1〜C4アルコキシ)チオカルボ
ニル基、(フェノキシ)チオカルボニル基、C2〜C7アル
キルジチオカルボニル基、フェニルジチオカルボニル
基、C1〜C4アルキル基{当該アルキル基は、1個のフェ
ニル基、C1〜C4アルコキシ基、C1〜C4アルキルチオ基、
シアノ基、フェノキシ基又はC2〜C5アルコキシカルボニ
ル基により置換されてよい。}、C2〜C4アルケニル基、
C2〜C4アルキニル基、C1〜C4アルキルスルホニル基、フ
ェニルスルホニル基(当該フェニルスルホニル基は、1
個のC1〜C4アルキル基により置換されてよい。)又はジ
(C1〜C4アルコキシ)チオホスホリル基であり、Aが、C
1〜C4アルキル基(当該アルキル基は、3個のフッ素原
子により置換されてよい。)、塩素原子、フッ素原子、
臭素原子、フェニル基又はシアノ基であり、nが、1、
2、3又は4であり、Xが、酸素原子又は硫黄原子であ
り、より好適には、R1、R2が、水素原子、C1〜C12アル
キル基{当該アルキル基は、1個のC5〜C6シクロアルキ
ル基、1個のフェニル基、1又は2個のC1〜C3アルコキ
シ基(当該アルコキシ基は、1乃至5個のフッ素原子に
より置換されてよい。)、1個のベンジルオキシ基、1
個のC1〜C2アルキルチオ基、1乃至3個のフッ素原子、
1個のシアノ基、1個のジオキソラニル基、1個のチエ
ニル基又は1個のピリジル基により置換されてよ
い。}、C3〜C4アルケニル基(当該アルケニル基は、1
乃至3個の塩素原子により置換されてよい。)、C3〜C4
アルキニル基又はフェニル基であり、R3及びR4が、同一
又は異なって、C1〜C3アルキル基であり、又は、R3及び
R4が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、
5乃至7員飽和環(当該環は、1個のC1〜C2アルキル基
又はC1〜C2アルコキシ基により置換されてよい。)であ
り、R5が、水素原子、C2〜C7アルキルカルボニル基(当
該アルキルカルボニル基は、1個のフェノキシ基により
置換されてよい。)、C3〜C4アルケニルカルボニル基、
ベンゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃至3個の塩素
原子により置換されてよい。)、C2〜C8アルコキシカル
ボニル基(当該アルコキシカルボニル基は、1個の塩素
原子、C1〜C3アルコキシ基又はテトラヒドロフラニル基
により置換されてよい。)、C4〜C7シクロアルコキシカ
ルボニル基、C4〜C5アルケニルオキシカルボニル基、C4
〜C6アルキニルオキシカルボニル基、(C1〜C2アルキル
チオ)カルボニル基、(フェノキシ)チオカルボニル
基、C2〜C5アルキルジチオカルボニル基、フェニルジチ
オカルボニル基、(C1〜C4アルコキシ)C1〜C2アルキル
基、(C1〜C4アルキルチオ)C1〜C2アルキル基、シアノ
C1〜C2アルキル基、フェノキシC1〜C2アルキル基、(C2
〜C3アルコキシカルボニル)メチル基、C3〜C4アルケニ
ル基又はC3〜C4アルキニル基であり、Aが、メチル基、
トリフルオロメチル基、塩素原子、臭素原子又はフェニ
ル基であり、nが、2又は3であり、Xが、酸素原子又
は硫黄原子であり、更により好適には、R1、R2が、水素
原子、C1〜C12アルキル基(当該アルキル基は、1個の
シクロヘキシル基、1個のフェニル基、1又は2個のC1
〜C3アルコキシ基、1個のC1〜C2アルキルチオ基、1個
のシアノ基又は1個のジオキソラニル基により置換され
てよい。)、プロペニル基(当該プロペニル基は、1個
の塩素原子により置換されてよい。)又はプロピニル基
であり、R3及びR4が、共にメチル基であり、又は、R3
びR4が、それらが結合している炭素原子と一緒になっ
て、シクロヘキサン環、4−メチルシクロヘキサン環又
は4−メトキシシクロヘキサン環であり、R5が、水素原
子、C2〜C7アルキルカルボニル基、C2〜C7アルコキシカ
ルボニル基(当該アルコキシカルボニル基は、1個の塩
素原子、C1〜C3アルコキシ基又はテトラヒドロフラニル
基により置換されてよい。)、C5〜C6シクロアルコキシ
カルボニル基、(メチルチオ)カルボニル基、(フェノ
キシ)チオカルボニル基、C2〜C3アルキルジチオカルボ
ニル基、(C2〜C3アルコキシカルボニル)メチル基、プ
ロペニル基又はプロピニル基であり、Aが、メチル基又
は塩素原子であり、nが、2又は3であり、Xが、酸素
原子又は硫黄原子である。
【0075】本発明の化合物(II)は、好適には、
R1、R2が、水素原子、C1〜C4アルキル基{当該アルキル
基は、1個のC3〜C6シクロアルキル基、1個のフェニル
基、1又は2個のC1〜C4アルコキシ基、1個のC3〜C4
ルケニルオキシ基、1個の(C1〜C4アルコキシ)C1〜C2
アルコキシ、1個のベンジルオキシ基、1個のC1〜C4
ルキルチオ基、1個のシアノ基、1個のジ(C1〜C4アル
キル)アミノ基又は1個の5又は6員複素環基(当該複
素環基は、1又は2個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒
素原子を含有する。)により置換されてよい。}、C2
C7アルキルカルボニル基(当該アルキルカルボニル基
は、1個のC1〜C4アルコキシ基又は1個のフェノキシ基
により置換されてよい。)、C4〜C7シクロアルキルカル
ボニル基、C3〜C5アルケニルカルボニル基、ベンゾイル
基(当該ベンゾイル基は、1乃至3個の塩素原子又はフ
ッ素原子により置換されてよい。)、C2〜C8アルコキシ
カルボニル基{当該アルコキシカルボニル基は、1乃至
3個の塩素原子又はフッ素原子、1個のC1〜C4アルコキ
シ基、1個のフェニル基又は1個の5又は6員複素環基
(当該複素環基は、1個の酸素原子若しくは窒素原子を
含有する。)により置換されてよい。}、C4〜C7シクロ
アルコキシカルボニル基、C4〜C5アルケニルオキシカル
ボニル基、C4〜C6アルキニルオキシカルボニル基、C3
C4アルケニル基、C3〜C4アルキニル基、フェニル基、ピ
リジル基(当該ピリジル基は、1個のC1〜C4アルキル基
により置換されてよい。)又はチエニル基であり、R3
びR4が、同一又は異なって、C1〜C4アルキル基(当該ア
ルキル基は、1個のフェニル基により置換されてよ
い。)、C3〜C6シクロアルキル基、C3〜C4アルケニル基
又はフェニル基であり、又は、R3及びR4が、それらが結
合している炭素原子と一緒になって、5乃至7員飽和環
(当該環は、1乃至3個のC1〜C4アルキル基又は1個の
C1〜C4アルコキシ基により置換されてよく、任意の位置
で環が酸素原子により中断されていてよい。)であり、
R9が、C1〜C4アルキル基であり、Aが、C1〜C4アルキル
基、塩素原子、フッ素原子、臭素原子、フェニル基又は
シアノ基であり、nが、1、2、3又は4であり、より
好適には、R1、R2が、水素原子、C1〜C4アルキル基(当
該アルキル基は、1又は2個のC1〜C3アルコキシ基又は
1個のベンジルオキシ基により置換されてよい。)、C2
〜C6アルキルカルボニル基(当該アルキルカルボニル基
は、1個のC1〜C3アルコキシ基により置換されてよ
い。)、C4〜C7シクロアルキルカルボニル基、ベンゾイ
ル基(当該ベンゾイル基は、1乃至3個の塩素原子又は
フッ素原子により置換されてよい。)、C2〜C8アルコキ
シカルボニル基(当該アルコキシカルボニル基は、1乃
至3個の塩素原子又はフッ素原子、1個のフェニル基に
より置換されてよい。)、C4〜C5アルケニルオキシカル
ボニル基、C4〜C6アルキニルオキシカルボニル基、C3
C4アルケニル基又はC3〜C4アルキニル基であり、R3及び
R4が、同一又は異なって、C1〜C3アルキル基であり、又
は、R3及びR4が、それらが結合している炭素原子と一緒
になって、5乃至7員飽和環(当該環は、1個のC1〜C2
アルキル基又はC1〜C2アルコキシ基により置換されてよ
い。)であり、R9が、C1〜C2アルキル基であり、Aが、
メチル基、塩素原子、臭素原子又はフェニル基であり、
nが、2又は3である。
【0076】本発明の化合物(III)は、好適には、
R1、R2が、水素原子、C1〜C4アルキル基{当該アルキル
基は、1個のC3〜C6シクロアルキル基、1個のフェニル
基、1又は2個のC1〜C4アルコキシ基、1個のC3〜C4
ルケニルオキシ基、1個の(C1〜C4アルコキシ)C1〜C2
アルコキシ、1個のベンジルオキシ基、1個のC1〜C4
ルキルチオ基、1個のシアノ基、1個のジ(C1〜C4アル
キル)アミノ基又は1個の5又は6員複素環基(当該複
素環基は、1又は2個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒
素原子を含有する。)により置換されてよい。}、C2
C6アルキルカルボニル基(当該アルキルカルボニル基
は、1個のC1〜C3アルコキシ基により置換されてよ
い。)、C4〜C7シクロアルキルカルボニル基、ベンゾイ
ル基(当該ベンゾイル基は、1乃至3個の塩素原子又は
フッ素原子により置換されてよい。)、C2〜C8アルコキ
シカルボニル基(当該アルコキシカルボニル基は、1乃
至3個の塩素原子又はフッ素原子、1個のフェニル基に
より置換されてよい。)、C4〜C5アルケニルオキシカル
ボニル基、C4〜C6アルキニルオキシカルボニル基、C3
C4アルケニル基、C3〜C4アルキニル基、フェニル基、ピ
リジル基(当該ピリジル基は、1個のC1〜C4アルキル基
により置換されてよい。)又はチエニル基であり、R3
びR4が、同一又は異なって、C1〜C4アルキル基(当該ア
ルキル基は、1個のフェニル基により置換されてよ
い。)、C3〜C6シクロアルキル基、C3〜C4アルケニル基
又はフェニル基であり、又は、R3及びR4が、それらが結
合している炭素原子と一緒になって、5乃至7員飽和環
(当該環は、1乃至3個のC1〜C4アルキル基又は1個の
C1〜C4アルコキシ基により置換されてよく、任意の位置
で環が酸素原子により中断されていてよい。)であり、
Aが、C1〜C4アルキル基、塩素原子、フッ素原子、臭素
原子、フェニル基又はシアノ基であり、nが、1、2、
3又は4であり、より好適には、R1、R2が、水素原子、
C1〜C4アルキル基(当該アルキル基は、1又は2個のC1
〜C3アルコキシ基又は1個のベンジルオキシ基により置
換されてよい。)、C3〜C4アルケニル基又はC3〜C4アル
キニル基であり、R3及びR4が、同一又は異なって、C1
C3アルキル基であり、又は、R3及びR4が、それらが結合
している炭素原子と一緒になって、5乃至7員飽和環
(当該環は、1個のC1〜C2アルキル基又はC1〜C2アルコ
キシ基により置換されてよい。)であり、Aが、メチル
基、塩素原子、臭素原子又はフェニル基であり、nが、
2又は3である。
【0077】本発明の代表的化合物を下記表1〜4に例
示するが、本発明はこれらの化合物に限定されるもので
はない。以下、「Me」はメチル基を、「Et」はエチル基
を、「Pr」はプロピル基を、「iPr」はイソプロピル基
を、「cPr」はシクロプロピル基を、「Bu」はブチル基
を、「tBu」はtert-ブチル基を、「iBu」はイソブチル
基を、「sBu」はsec-ブチル基を、「cPent」はシクロペ
ンチル基を、「cHex」はシクロヘキシル基を、「2,6−
Cl−4−CF3」は2,6−ジクロロ−4−トリフルオ
ロメチル基を、「Ph」はフェニル基を、「2−Cl-Ph」
は2−クロロフェニル基を、「NH4 +」は基OR4が式O-NH4
+で表されるアンモニウム塩であることをそれぞれ示
す。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【表3】
【0081】
【表4】
【0082】
【発明の実施の形態】本発明の1−アミノジヒドロピロ
ール誘導体は、以下に記載する工程A乃至工程Fの方法
によって製造することができる。
【0083】(工程A)
【0084】
【化7】
【0085】上式中、R3、R4、R9、A及びnは前記と同意
義を示し、式中、R1a、R2aは、同一又は異なって、C1
C12アルキル基{当該アルキル基は、1個のフェニル基
(当該フェニル基は、ヒドロキシ基、1乃至5個のハロ
ゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
い。)、1又は2個のC1〜C6アルコキシ基(当該アルコ
キシ基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換されて
よい。)、1個のC2〜C6アルケニルオキシ基、1個の
(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルコキシ基、1個のC1
C6アルキルチオ基、1乃至3個のハロゲン原子、1個の
ジ(C1〜C6アルキル)アミノ基又は1個の5又は6員複
素環基(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄
原子若しくは窒素原子を含有し、1又は2個のハロゲン
原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)に
より置換されてよい。}、C2〜C6アルケニル基(当該ア
ルケニル基は、1乃至3個のハロゲン原子により置換さ
れてよい。)、C2〜C6アルキニル基、フェニル基(当該
フェニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6
ルキル基により置換されてよい。)、5又は6員複素環
{当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原子若
しくは窒素原子を含有し、1個のC1〜C6アルキル基(当
該アルキル基は、1乃至3個のハロゲン原子により置換
されてよい。)により置換されてよい。}、C2〜C1 0
ルキルカルボニル基(当該アルキルカルボニル基は、1
乃至3個のハロゲン原子、1個のC1〜C6アルコキシ基又
は1個のフェノキシ基により置換されてよい。)、ベン
ゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃至5個のハロゲン
原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)、
C2〜C8アルコキシカルボニル基(当該C2〜C8アルコキシ
カルボニル基は、1乃至3個のハロゲン原子、1乃至3
個のC1〜C6アルキル基、1乃至3個のC1〜C6アルコキシ
基又は1個のフェニル基により置換されてよい。)、
(C1〜C6アルキル)カルバモイル基、ジ(C1〜C6アルキ
ル)カルバモイル基、フェニルカルバモイル基{当該フ
ェニルカルバモイル基は、1乃至5個のハロゲン原子、
C1〜C6アルキル基(当該アルキル基は、1乃至5個のハ
ロゲン原子により置換されてよい。)により置換されて
よい。}、(C1〜C6アルキル)チオカルバモイル基、ジ
(C1〜C6アルキル)チオカルバモイル基、(フェニル)
チオカルバモイル基{当該(フェニル)チオカルバモイ
ル基は、1乃至3個の塩素原子、フッ素原子、トリフル
オロメチル基により置換されてよい。}、C1〜C6アルキ
ルスルホニル基又はフェニルスルホニル基(当該フェニ
ルスルホニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1
C6アルキル基により置換されてよい。)を表し、又は、
R1a及びR2aは、それらが結合している窒素原子と一緒に
なって、3乃至7員飽和又は不飽和複素環{当該複素環
は、1乃至3個のC1〜C6アルキル基、1乃至3個のC1
C6アルコキシ基又は1乃至3個のジ(C1〜C6アルキル)
アミノ基により置換されてよく、任意の位置で環が酸素
原子、硫黄原子若しくは式NR8で表される基(式中、R8
は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中断されていて
よい。}を表してもよく、又は、R1a、R2aは、一緒にな
って式=CR6aR7aで表される基{式中、R6a、R7aは、同
一又は異なって、水素原子、C1〜C12アルキル基(当該
アルキル基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換さ
れてよい。)、C1〜C6アルコキシ基(当該アルコキシ基
は、1乃至5個のハロゲン原子により置換されてよ
い。)、C1〜C6アルキルチオ基(当該アルキルチオ基
は、1乃至5個のハロゲン原子により置換されてよ
い。)、フェニル基(当該フェニル基は、ヒドロキシル
基、C1〜C6アルコキシ基、1乃至5個のハロゲン原子又
はC1〜C6アルキル基により置換されてもよい。)、5又
は6員複素環基(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原
子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、1又は2個の
ハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
い。)を表し、又は、R6及びR7は、それらが結合してい
る炭素原子と一緒になって、5乃至7員飽和又は不飽和
環{当該環は、1乃至3個のC1〜C6アルキル基、1個の
C1〜C6アルコキシ基又は1個のジ(C1〜C6アルキル)ア
ミノ基により置換されてよく、任意の位置で環が酸素原
子、硫黄原子若しくは式NR8で表される基(式中、R
8は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中断されてい
てよい。}を表す。}を表し、R5aは、C2〜C10アルキル
カルボニル基(当該アルキルカルボニル基は、1乃至3
個のハロゲン原子、1個のC1〜C6アルコキシ基又は1個
のフェノキシ基により置換されてよい。)、C4〜C7シク
ロアルキルカルボニル基、C3〜C7アルケニルカルボニル
基、ベンゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃至5個の
ハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されても
よい。)、C2〜C8アルコキシカルボニル基{当該アルコ
キシカルボニル基は、1乃至3個のハロゲン原子、1個
のC1〜C6アルコキシ基、1個のC1〜C6アルキルチオ基、
フェニル基(当該フェニル基は、1乃至5個のハロゲン
原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)又
は1個の5又は6員複素環基(当該複素環基は、1乃至
4個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、
1又は2個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により
置換されてよい。)により置換されてよい。}、C4〜C7
シクロアルコキシカルボニル基、C3〜C7アルケニルオキ
シカルボニル基、C3〜C7アルキニルオキシカルボニル
基、(C1〜C6アルキルチオ)カルボニル基、(フェニル
チオ)カルボニル基{当該(フェニルチオ)カルボニル
基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基
により置換されてよい。}、(C1〜C6アルコキシ)チオ
カルボニル基、(フェノキシ)チオカルボニル基{当該
(フェノキシチオ)カルボニル基は、1乃至5個のハロ
ゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
い。}、C2〜C7アルキルジチオカルボニル基、フェニル
ジチオカルボニル基(当該フェニルジチオカルボニル基
は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基に
より置換されてよい。)、C1〜C6アルキル基{当該アル
キル基は、1個のフェニル基(当該フェニル基は、1乃
至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換
されてよい。)、C1〜C6アルコキシ基、(C1〜C6アルコ
キシ)C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6アルキルチオ基、シ
アノ基、フェノキシ基(当該フェノキシ基は、1乃至5
個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換され
てよい。)又はC2〜C7アルコキシカルボニル基により置
換されていてよい。}、C2〜C6アルケニル基、C2〜C6
ルキニル基、C1〜C6アルキルスルホニル基、フェニルス
ルホニル基(当該フェニルスルホニル基は、1乃至5個
のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されて
よい。)又はジ(C1〜C6アルコキシ)チオホスホリル基
を表し、Y1は、水酸基又はハロゲン原子を示し(好適に
は、水酸基、塩素原子又は臭素原子である。)、Z1は、
ハロゲン原子、C1〜C6アルキルスルホニル基又はフェニ
ルスルホニル基(当該フェニルスルホニル基は、同一又
は異なった1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキ
ル基により置換されてよい。)を示す(好適には、塩素
原子、メチルスルホニル基、フェニルスルホニル基又は
トリルスルホニル基である。)。
【0086】工程Aは、一般式(IVa)で表されるヒ
ドラジド誘導体をアシル化し、閉環することにより、本
発明の一般式(Ia)で表される1−アミノ−ジヒドロ
ピロール誘導体を製造し、更に水酸基へ置換基を導入す
ることにより、本発明の一般式(Ib)で表される1−
アミノジヒドロピロール誘導体を製造する工程である。
【0087】(工程A−1)工程A−1は、一般式(I
Va)で表されるヒドラジド誘導体を、一般式(IX
a)で表されるフェニル酢酸誘導体と反応させ、一般式
(IIa)で表されるN−アシルヒドラジド誘導体を製
造する工程である。
【0088】(i)化合物(IXa)中のY1が水酸基で
ある場合、本工程は、相当する化合物(IXa)に溶
媒、塩基及び縮合剤の存在下、化合物(IVa)を反応
させ、化合物(IIa)を製造する工程である。
【0089】用いうる塩基としては、通常pH8以上を
示す塩基であれば特に限定はなく、例えば、水酸化ナト
リウム及び水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水酸
化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウムのよう
なアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム及び炭
酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩類;炭酸水素
ナトリウム及び炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属
の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水素化カリウムの
ような金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウ
ムエトキシド及びカリウムtert-ブトキシドのようなア
ルコキシド類;及びトリエチルアミン、N,N−ジメチ
ルアニリン及びピリジンのような有機塩基類;メチルリ
チウム、ブチルリチウム、メチルマグネシウムブロミ
ド、リチウムジイソプロピルアミド等有機金属類等が挙
げられ、好適には、有機塩基類であり、より好適には、
ピリジン又はトリエチルアミンである。
【0090】用いうる塩基の量は、化合物(IVa)1
molに対し、通常、1.0〜10.0molであり、
好適には、1.0〜5.0molである。
【0091】用いられる縮合剤としては、縮合能をもつ
試薬であれば特に限定はなく、例えば、クロロギ酸メチ
ル及びクロロギ酸エチルのようなクロロギ酸C1〜C4アル
キル;ヨウ化2クロロ−1−メチルピリジニウムのよう
なピリジニウム塩類;及びジシクロヘキシルカルボジイ
ミドのようなカルボジイミド類が挙げられ、好適には、
ピリジニウム塩類であり、より好適には、ヨウ化2クロ
ロ−1−メチルピリジニウムである。
【0092】用いられる縮合剤の量は、化合物(IV
a)1molに対し、通常、1.0〜5.0molであ
り、好適には、1.0〜2.0molである。
【0093】使用しうる溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテ
ル類;ベンゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼン
のような芳香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニ
トリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリドンの
ようなアミド類;ジメチルスルホキシド及びスルホラン
のようなスルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホル
ムのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロ
ピオン酸エチルのようなエステル類;ヘキサン、シクロ
ヘキサン及びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリ
ジン及びピコリンのようなピリジン類;及びこれらの混
合溶媒が挙げられ、好適には、エーテル類、ハロゲン化
炭化水素類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族
炭化水素類であり、より好適には、テトラヒドロフラ
ン、塩化メチレン、酢酸エチル又はトルエンである。
【0094】用いられる溶媒の量は、化合物(IVa)
1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、
好適には、1.0〜10リットルである。
【0095】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、0〜100℃である。
【0096】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶
媒、反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、6分間〜24時間である。
【0097】(ii)化合物(IXa)中のY1がハロゲ
ン原子である場合、本工程は、相当する化合物(IX
a)に塩基及び溶媒存在下、化合物(IVa)を反応さ
せ、化合物(IIa)を製造する工程である。
【0098】使用しうる塩基としては、通常pH8以上
を示す塩基であれば特に限定はなく、例えば、水酸化ナ
トリウム及び水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水
酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウムのよ
うなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム及び
炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩類;炭酸水
素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのようなアルカリ金
属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水素化カリウム
のような金属水素化物;ナトリウムメトキシド、ナトリ
ウムエトキシド及びカリウムtert-ブトキシドのような
アルコキシド類;及びトリエチルアミン、N,N−ジメ
チルアニリン及びピリジンのような有機塩基類;メチル
リチウム、ブチルリチウム、メチルマグネシウムブロミ
ド、リチウムジイソプロピルアミド等有機金属類等が挙
げられ、好適には、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ
金属の炭酸塩類、アルカリ金属の重炭酸塩類又は有機塩
基類であり、より好適には、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ピリジ
ン又はトリエチルアミンである。
【0099】用いられる塩基の量は、化合物(IVa)
1molに対し、通常、1.0〜10.0molであ
り、好適には、1.0〜5.0molである。
【0100】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテ
ル類;ベンゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼン
のような芳香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニ
トリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリドンの
ようなアミド類;ジメチルスルホキシド及びスルホラン
のようなスルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホル
ムのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロ
ピオン酸エチルのようなエステル類;ヘキサン、シクロ
ヘキサン及びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリ
ジン及びピコリンのようなピリジン類;及びこれらの混
合溶媒が挙げられ、好適には、エーテル類、ハロゲン化
炭化水素類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族
炭化水素類であり、より好適には、テトラヒドロフラ
ン、酢酸エチル又はトルエンである。また、本工程は、
上記非水溶性溶媒と水を用いて、2層系の反応を行なっ
てもよい。
【0101】用いられる溶媒の量は、化合物(IVa)
1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、
好適には、1.0〜10リットルである。
【0102】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−70℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、0〜100℃である。反応時
間は、原料化合物、反応試薬、溶媒、反応温度等により
異なるが、通常、6分間〜48時間であり、好適には、
6分間〜24時間である。
【0103】本工程に使用される化合物(IVa)は、
公知化合物であるか、又は公知の方法、例えば、Beilst
ein, E II, 4, 965に記載された方法に準じて製造する
ことができる。
【0104】また、本工程に使用される化合物(IX
a)は、市販品を用いることができ、又は、例えば、J.
Am. Chem. Soc. 1950, 72, 4091又はJ. Am. Chem. So
c. 1936, 58, 1233に記載された方法)に準じて製造す
ることができる。
【0105】(工程A−2)工程A−2は、一般式(I
Ia)で表されるN−アシルヒドラジド誘導体を、溶媒
中、塩基と反応させ、閉環することにより、本発明化合
物(Ia)を製造する工程である。
【0106】本工程に用いられる塩基としては、通常、
塩基性を示すものであれば特に限定はなく、例えば、水
酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアルカリ金
属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウ
ムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウ
ム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩類;
炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのようなアル
カリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水素化カ
リウムのような金属水素化物;ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド及びカリウムtert-ブトキシドの
ようなアルコキシド類;メチルリチウム、ブチルリチウ
ム、メチルマグネシウムブロミド、リチウムジイソプロ
ピルアミド等有機金属類等が挙げられ、好適には、金属
水素化物、アルコキシド類又は有機金属類であり、より
好適には、ナトリウムメトキシド又はtert-ブトキシド
である。
【0107】用いられる塩基の量は、化合物(IIa)
1molに対し、通常、1.0〜10.0molであ
り、好適には、1.0〜5.0molである。
【0108】本工程に使用される溶媒としては、反応を
阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特
に限定はなく、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシ
エタン、テトラヒドロフラン及びジオキサンのようなエ
ーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン及クロロベン
ゼンのような芳香族炭化水素類;アセトニトリルのよう
なニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリド
ンのようなアミド類;ジメチルスルホキシド及びスルホ
ランのようなスルホキシド類;塩化メチレン及びクロロ
ホルムのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及び
プロピオン酸エチルのようなエステル類;ヘキサン、シ
クロヘキサン及びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;
ピリジン及びピコリンのようなピリジン類;及びこれら
の混合溶媒が挙げられ、好適には、エーテル類、エステ
ル類、脂肪族炭化水素類、アミド類又は芳香族炭化水素
類であり、より好適には、テトラヒドロフラン又はN,
N−ジメチルホルムアミドである。
【0109】用いられる溶媒の量は、化合物(IIa)
1molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、
好適には、1.0〜10リットルである。
【0110】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、0〜100℃である。
【0111】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶
媒、反応時間等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、6分間〜24時間である。
【0112】(工程A−3)工程A−3は、一般式(I
a)で表される1−アミノジヒドロピロール誘導体を、
塩基及び溶媒の存在下、一般式(Xa)で表される化合
物を反応させ、本発明化合物(Ib)を製造する工程で
ある。
【0113】本発明に用いられる塩基としては、通常p
H8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例えば、
水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアルカリ
金属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグネシ
ウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリ
ウム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩
類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのような
アルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水素
化カリウムのような金属水素化物;ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド及びカリウムtert-ブトキシ
ドのようなアルコキシド類;及びトリエチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン及びピリジンのような有機塩
基類が挙げられ、好適には、有機塩基類であり、より好
適には、トリエチルアミン又はピリジンである。
【0114】用いられる塩基の量は、化合物(Ia)1
molに対し、通常、1.0〜10.0molであり、
好適には、1.0〜5.0molである。
【0115】用いられる溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテ
ル類;ベンゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼン
のような芳香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニ
トリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリドンの
ようなアミド類;ジメチルスルホキシド及びスルホラン
のようなスルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホル
ムのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロ
ピオン酸エチルのようなエステル類;ヘキサン、シクロ
ヘキサン及びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリ
ジン及びピコリンのようなピリジン類;及びこれらの混
合溶媒が挙げられ、好適には、エーテル類、ハロゲン化
炭化水素類、エステル類、脂肪族炭化水素類又は芳香族
炭化水素類であり、より好適には、テトラヒドロフラ
ン、塩化メチレン、酢酸エチル又はトルエンである。
【0116】用いられる溶媒の量は、化合物(Ia)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0117】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、0〜100℃である。
【0118】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶
媒、反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、6分間〜24時間である。
【0119】(工程B)
【0120】
【化8】
【0121】上式中、R1a、R2a、R3、R4、R9、A及びnは
前記と同意義を示し、Y2は、水酸基又はハロゲン原子を
示す(好適には、水酸基、塩素原子又は臭素原子であ
る。)。
【0122】工程Bは、一般式(Va)で表されるニト
リル誘導体をN−アシル化することにより、一般式(I
IIa)で表される相当するN−アシル体に変換し、更
に所望により水酸基へ置換基を導入することにより、本
発明の中間体である化合物(IIa)を製造する工程で
ある。
【0123】(工程B−1)工程B−1は、一般式(V
a)で表されるニトリル誘導体を、一般式(IXb)で表
されるフェニル酢酸誘導体と反応させ、一般式(III
a)で表される本発明中間体を製造する工程である。
【0124】本工程は、前記工程A−1に準じて行なう
ことができる。
【0125】本工程に使用される化合物(Va)は、公
知化合物であるか、又は公知の方法、例えば、Beilstei
n, E II, 4, 965又は特開昭63−267752に記載
された方法に準じて製造することができる。
【0126】(工程B−2)工程B−2は、化合物(I
IIa)を、酸及びアルコール類を反応させることによ
り、本発明化合物(IIa)を製造する工程である。
【0127】本工程において使用しうる酸としては、特
に限定はないが、例えば、塩酸、硫酸、過塩素酸及び硝
酸のような鉱酸類;ギ酸、酢酸及びプロピオン酸のよう
なカルボン酸類;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸及びp−トルエンスルホン酸一水和物のようなスルホ
ン酸類;ピリジン塩酸塩及びトリエチルアミン塩酸塩の
ようなアミン類の酸付加塩;塩化アルミニウム、四塩化
チタン、塩化亜鉛、臭化マグネシウムのような金属ハロ
ゲン化物及び三弗化ホウ素・エーテラートのようなルイ
ス酸が挙げられ、好適には、スルホン酸類である。
【0128】用いられる酸の量は、化合物(IIIa)
1molに対し、通常、1.0〜100molであり、
好適には、1.0〜50molである。
【0129】本工程において使用されるアルコール類と
しては、式R9OH(式中、R9は前記と同意義を示す。)
で表されるアルコールであり、例えば、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノ−ル等を挙げることが
でき、好適には、メタノール又はエタノールである。
【0130】用いられるアルコール類の量は、化合物
(IIIa)1molに対し、通常、1〜100mol
であり、好適には、1〜50molである。
【0131】本工程は溶媒の存在下行なうことができ、
用いられる溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質を
ある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例え
ば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒド
ロフラン及びジオキサンのようなエーテル類;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン及クロロベンゼンのような芳香
族炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド及びN−メチル−2−ピロリドンのようなアミ
ド類;ジメチルスルホキシド及びスルホランのようなス
ルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホルムのような
ハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エ
チルのようなエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及
びヘプタンのような脂肪族炭化水素類、及びこれらの混
合溶媒が挙げられ、好適には、エーテル類、ハロゲン化
炭化水素類、脂肪族炭化水素類又は芳香族炭化水素類で
あり、より好適には、テトラヒドロフラン、塩化メチレ
ン、ジクロロエタン、クロロホルム又はトルエンであ
る。
【0132】用いられる溶媒の量は、化合物(III
a)1molに対し、通常、0.1〜20リットルであ
り、好適には、0.1〜10リットルである。
【0133】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、0〜100℃である。
【0134】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶
媒、反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、6分間〜24時間である。
【0135】(工程C)
【0136】
【化9】
【0137】
【化10】
【0138】上式中、R1、R2、R1a、R2a、R3、R4、R5
A及びnは前記と同意義を示し、R1b及びR2bは、C2〜C10
アルキルカルボニル基(当該アルキルカルボニル基は、
1乃至3個のハロゲン原子、1個のC1〜C6アルコキシ基
又は1個のフェノキシ基により置換されてよい。)、ベ
ンゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃至5個のハロゲ
ン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
い。)、C2〜C8アルコキシカルボニル基(当該C2〜C8
ルコキシカルボニル基は、1乃至3個のハロゲン原子、
1乃至3個のC1〜C6アルキル基、1乃至3個のC1〜C6
ルコキシ基又は1個のフェニル基により置換されてよ
い。)を示し(好適には、アセチル基、メトキシカルボ
ニル基、ベンジルオキシカルボニル基、t-ブトキシカル
ボニル基である。)、Z2及びZ3は、ハロゲン原子、C1
C6アルキルスルホニル基又はフェニルスルホニル基(当
該フェニルスルホニル基は、同一又は異なった1乃至5
個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換され
てよい。)を示す(好適には、塩素原子、メチルスルホ
ニル基、フェニルスルホニル基、トリルスルホニル基又
はホルミル基である。)。
【0139】工程Cは、一般式(Ic)で表される本発
明化合物の1−アミノジヒドロピロール誘導体のN−置
換基を他の置換基に交換させることにより、本発明の化
合物(Ia)あるいは(Ig)を製造する工程である。
【0140】(工程C−1)工程C−1は、一般式(I
c)で表される化合物を、溶媒存在下、酸又は酸素原子
に親和性のある化合物、あるいは適当な還元剤を作用さ
せることにより、本発明化合物(Id)を製造する工程
である。
【0141】使用しうる溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、メタノール、エタノール、エチレング
リコール及びグリセリンのようなアルコール類;ジエチ
ルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン及
びジオキサンのようなエーテル類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン及クロロベンゼンのような芳香族炭化水素
類;アセトニトリルのようなニトリル類;N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド及び
N−メチル−2−ピロリドンのようなアミド類;ジメチ
ルスルホキシド及びスルホランのようなスルホキシド
類;塩化メチレン及びクロロホルムのようなハロゲン化
炭化水素類;酢酸エチル及びプロピオン酸エチルのよう
なエステル類;ヘキサン、シクロヘキサン及びヘプタン
のような脂肪族炭化水素類;酢酸のような脂肪酸カルボ
ン酸類;水;及びこれらの混合溶媒が挙げられ、好適に
は、ハロゲン化炭化水素類、アルコール類又はエーテル
類であり、より好適には、ジクロロメタン、メタノール
又はエタノールである。
【0142】用いられる溶媒の量は、化合物(Ic)1
molに対し、通常、1.0〜20.0リットルであ
り、好適には、1.0〜10.0リットルである。
【0143】使用される酸としては、特に限定はない
が、例えば、塩酸、硫酸、過塩素酸及び硝酸のような鉱
酸類;ギ酸、酢酸及びプロピオン酸のようなカルボン酸
類;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸及びp−ト
ルエンスルホン酸一水和物のようなスルホン酸類;ピリ
ジン塩酸塩及びトリエチルアミン塩酸塩のようなアミン
類の酸付加塩;塩化アルミニウム、四塩化チタン、塩化
亜鉛、臭化マグネシウムのような金属ハロゲン化物及び
三弗化ホウ素・エーテラートのようなルイス酸が挙げら
れ、好適には、スルホン酸類である。
【0144】用いられる酸の量は、化合物(Ic)1m
olに対し、通常、1.0〜100molであり、好適
には、1.0〜50molである。
【0145】酸素原子に親和性のある化合物とは、例え
ば、ヨウ化トリメチルシラン、臭化トリメチルシラン、
塩化トリメチルシラン等のハロゲン化シラン類;トリメ
チルシリルトリフルオロメタンスルホナート、塩化トリ
メチルシリルスルホナート等のシリルスルホナート類;
トリメチルシリル過塩素酸等のシリル過塩素酸類が挙げ
られ、好適には塩化トリメチルシラン、ヨウ化トリメチ
ルシランである。
【0146】用いられる酸素原子に親和性のある化合物
の量は、化合物(Ic)1molに対し、通常、1.0
〜10.0molであり、好適には、1.0〜5.0m
olである。
【0147】適当な還元剤とは、例えば、水素化ホウ素
ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等の水素化ホウ素
類;水素、水素化トリメチルシラン、ヒドラジン、ギ
酸、金属ナトリウム等が挙げられ、好適には水素、ヒド
ラジン、ギ酸である。
【0148】用いられる適当な還元剤の量は、化合物
(Ic)1molに対し、通常、1.0〜10.0mo
lであり、好適には、1.0〜5.0molである。
【0149】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−10℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、室温〜150℃である。
【0150】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶
媒、反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、6分間〜24時間である。
【0151】(工程C−2)工程C−2は、化合物(I
d)を、一般式(Xb)で表される化合物と反応させる
ことにより、本発明化合物(Ie)を製造する工程であ
る。
【0152】本工程は、化合物(Id)を、塩基及び溶
媒存在下、一般式(Xb)で表される化合物と反応させ
ることにより、本発明化合物(Ie)を製造する工程で
ある。
【0153】本発明に用いられる塩基としては、通常p
H8以上を示す塩基であれば特に限定はなく、例えば、
水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムのようなアルカリ
金属の水酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグネシ
ウムのようなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリ
ウム及び炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩
類;炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのような
アルカリ金属の重炭酸塩類;水素化ナトリウム及び水素
化カリウムのような金属水素化物;ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド及びカリウムtert-ブトキシ
ドのようなアルコキシド類;及びトリエチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン及びピリジンのような有機塩
基類が挙げられ、好適には、有機塩基類であり、より好
適には、トリエチルアミン又はピリジンである。
【0154】用いられる塩基の量は、化合物(Id)1
molに対し、通常、1.0〜10.0molであり、
好適には、1.0〜5.0molである。
【0155】用いられる溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタ
ン、テトラヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテ
ル類;ベンゼン、トルエン、キシレン及クロロベンゼン
のような芳香族炭化水素類;アセトニトリルのようなニ
トリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリドンの
ようなアミド類;ジメチルスルホキシド及びスルホラン
のようなスルホキシド類;塩化メチレン及びクロロホル
ムのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及びプロ
ピオン酸エチルのようなエステル類;ヘキサン、シクロ
ヘキサン及びヘプタンのような脂肪族炭化水素類;ピリ
ジン及びピコリンのようなピリジン類;メタノール、エ
タノール、プロパノールのようなアルコール類;及びこ
れらの混合溶媒が挙げられ、好適には、エーテル類、ハ
ロゲン化炭化水素類、エステル類、脂肪族炭化水素類、
芳香族炭化水素類又はアルコール類であり、より好適に
は、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、酢酸エチル又
はトルエンである。
【0156】用いられる溶媒の量は、化合物(Id)1
molに対し、通常、1.0〜20リットルであり、好
適には、1.0〜10リットルである。
【0157】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、0〜100℃である。
【0158】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶
媒、反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、6分間〜24時間である。
【0159】(工程C−3)工程C−3は、化合物(I
e)を、塩基及び溶媒存在下、一般式(Xc)で表され
る化合物と反応させることにより、本発明化合物(I
a)を製造する工程である。
【0160】本工程は、工程C−2に準じて行うことが
できる。
【0161】(工程C−4)工程C−4は、一般式(I
d)で表される化合物を、適当な還元剤、酸及び溶媒存
在下、一般式(XIa)で表されるアルデヒドと反応させ
るか、あるいは酸及び溶媒存在下、一般式(XIa)で表
されるアルデヒドと反応させた後、適当な還元剤によっ
て還元することにより、本発明化合物(If)を製造す
る工程である。
【0162】適当な還元剤とは、例えば、水素化ホウ素
ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホ
ウ素リチウム等の水素化ホウ素類;水素化トリメチルシ
ラン、ギ酸、等が挙げられ、好適には、シアノ水素化ホ
ウ素ナトリウム、ギ酸である。
【0163】用いられる適当な還元剤の量は、化合物
(Id)1molに対し、通常、1.0〜10.0mo
lであり、好適には、1.0〜5.0molである。
【0164】本工程において使用される酸としては、特
に限定はないが、例えば、塩酸、硫酸、過塩素酸及び硝
酸のような鉱酸類;ギ酸、酢酸及びプロピオン酸のよう
なカルボン酸類;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸及びp−トルエンスルホン酸一水和物のようなスルホ
ン酸類;ピリジン塩酸塩及びトリエチルアミン塩酸塩の
ようなアミン類の酸付加塩;塩化アルミニウム、四塩化
チタン、塩化亜鉛、臭化マグネシウムのような金属ハロ
ゲン化物及び三弗化ホウ素・エーテラートのようなルイ
ス酸が挙げられ、好適には、カルボン酸類である。
【0165】用いられる酸の量は、化合物(Id)1m
olに対し、通常、1.0〜100molであり、好適
には、1.0〜50molである。
【0166】用いられる溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、メタノール、エタノール、プロパノー
ルのようなアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキ
シエタン、テトラヒドロフラン及びジオキサンのような
エーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン及クロロベ
ンゼンのような芳香族炭化水素類;アセトニトリルのよ
うなニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリ
ドンのようなアミド類;ジメチルスルホキシド及びスル
ホランのようなスルホキシド類;塩化メチレン及びクロ
ロホルムのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及
びプロピオン酸エチルのようなエステル類;ヘキサン、
シクロヘキサン及びヘプタンのような脂肪族炭化水素
類、及びこれらの混合溶媒が挙げられ、好適には、アル
コール類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族
炭化水素類又は芳香族炭化水素類であり、より好適に
は、メタノール、エタノール、テトラヒドロフランであ
る。
【0167】用いられる溶媒の量は、化合物(Id)1
molに対し、通常、0.1〜20リットルであり、好
適には、0.1〜10リットルである。
【0168】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、0〜100℃である。
【0169】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶
媒、反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、6分間〜24時間である。
【0170】(工程C−5)工程C−5は、一般式(I
f)で表される化合物を、適当な還元剤、酸及び溶媒存
在下、一般式(XIb)で表されるアルデヒドと反応させ
るか、あるいは酸及び溶媒存在下、一般式(XIb)で表
されるアルデヒドと反応させた後、適当な還元剤によっ
て還元することにより、本発明化合物(Ig)を製造す
る工程である。
【0171】本工程は、工程C−4に準じて行うことが
できる。
【0172】(工程D)
【0173】
【化11】
【0174】上式中、R3、R4、R5、R6、R7、A及びnは前
記と同意義を示す。
【0175】工程Dは、化合物(Id)を、必要であれ
ば適当な酸を用い、溶媒の存在下、一般式(XIIa)で
表されるカルボニル化合物と反応させることにより、一
般式(Ih)で表される本発明化合物を製造する工程で
ある。
【0176】本工程において使用される酸としては、特
に限定はないが、例えば、塩酸、硫酸、過塩素酸及び硝
酸のような鉱酸類;ギ酸、酢酸及びプロピオン酸のよう
なカルボン酸類;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸及びp−トルエンスルホン酸一水和物のようなスルホ
ン酸類;ピリジン塩酸塩及びトリエチルアミン塩酸塩の
ようなアミン類の酸付加塩;塩化アルミニウム、四塩化
チタン、塩化亜鉛、臭化マグネシウムのような金属ハロ
ゲン化物及び三弗化ホウ素・エーテラートのようなルイ
ス酸が挙げられ、好適には、カルボン酸類であり、より
好適には、酢酸である。
【0177】用いられる酸の量は、化合物(Id)1m
olに対し、通常、1.0〜100molであり、好適
には、1.0〜50molである。
【0178】用いられる溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、メタノール、エタノール、プロパノー
ルのようなアルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキ
シエタン、テトラヒドロフラン及びジオキサンのような
エーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレン及クロロベ
ンゼンのような芳香族炭化水素類;アセトニトリルのよ
うなニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド及びN−メチル−2−ピロリ
ドンのようなアミド類;ジメチルスルホキシド及びスル
ホランのようなスルホキシド類;塩化メチレン及びクロ
ロホルムのようなハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル及
びプロピオン酸エチルのようなエステル類;ヘキサン、
シクロヘキサン及びヘプタンのような脂肪族炭化水素
類、及びこれらの混合溶媒が挙げられ、好適には、アル
コール類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、ニトリ
ル類又は芳香族炭化水素類であり、より好適には、メタ
ノール、エタノール、アセトニトリル、テトラヒドロフ
ランである。
【0179】用いられる溶媒の量は、化合物(Id)1
molに対し、通常、0.1〜20リットルであり、好
適には、0.1〜10リットルである。
【0180】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−40℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、0〜100℃である。
【0181】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶
媒、反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、6分間〜24時間である。
【0182】(工程E)
【0183】
【化12】
【0184】上式中、R1、R2、R3、R4、A及びnは前記と
同意義を示し、R10は、C2〜C10アルキルカルボニル基
(当該アルキルカルボニル基は、同一又は異なった1乃
至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルコキシ基により置
換されてよい。)又はC2〜C8アルコキシカルボニル基
(当該アルコキシカルボニル基は、同一又は異なった1
乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルコキシ基、1個
のフェニル基により置換されてよい。)を示す(好適に
は、アセチル基、メトキシカルボニル基又はエトキシカ
ルボニル基である。)。
【0185】工程Eは、一般式(Ii)で表される本発
明の1−アミノジヒドロピロール誘導体の4位の水酸基
の酸素原子に結合した置換基を、溶媒存在下、塩基を用
いて脱離させ、一般式(Ij)で表される本発明化合物
を製造する工程である。
【0186】用いられる塩基としては、通常pH8以上
を示す塩基であれば特に限定はなく、例えば、水酸化ナ
トリウム及び水酸化カリウムのようなアルカリ金属の水
酸化物;水酸化カルシウム及び水酸化マグネシウムのよ
うなアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム及び
炭酸カリウムのようなアルカリ金属の炭酸塩類;及び、
炭酸水素ナトリウム及び炭酸水素カリウムのようなアル
カリ金属の重炭酸塩類が挙げられ、好適には、アルカリ
金属の水酸化物であり、より好適には、水酸化ナトリウ
ム又は水酸化カリウムである。
【0187】用いられる塩基の量は、通常、化合物(I
i)1molに対し、1.0〜10.0molであり、
好適には、1.0〜5.0molである。
【0188】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、メタノール、エタノール、エチレング
リコール及びグリセリンのようなアルコール類;ジエチ
ルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン及
びジオキサンのようなエーテル類;アセトン、メチルエ
チルケトンのようなケトン類;酢酸エチル及びプロピオ
ン酸エチルのようなエステル類;水;及びこれらの混合
溶媒が挙げられ、好適には、水又はアルコール類であ
り、より好適には水又はメタノールである。
【0189】用いられる溶媒の量は、化合物(Ii)1
molに対し、通常、1.0〜20.0リットルであ
り、好適には、1.0〜10.0リットルである。
【0190】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−20℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、10〜100℃である。
【0191】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶
媒、反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、6分間〜24時間である。
【0192】(工程F)
【0193】
【化13】
【0194】上式中、R1、R2、R3、R4、R5、A及びnは前
記と同意義を示す。
【0195】工程Fは、一般式(Ik)で表される本発
明の1−アミノジヒドロピロール誘導体に、適当な硫黄
化剤を作用させ一般式(Il)で表される本発明化合物
を製造する工程である。
【0196】用いられる硫黄化剤としては、例えば、硫
化水素、硫化水素ナトリウム、五硫化リン、二硫化ケイ
素、硫化ホウ素、Lawesson,s試薬が挙げられ、好適に
は、硫化水素、硫化水素ナトリウム、Lawesson,s試薬で
ある。
【0197】用いられる硫黄化剤の量は、通常、化合物
(Ik)1molに対し、1.0〜10.0molであ
り、好適には、1.0〜5.0molである。
【0198】使用される溶媒としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン及クロ
ロベンゼンのような芳香族炭化水素類;メタノール、エ
タノール、エチレングリコール及びグリセリンのような
アルコール類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、
テトラヒドロフラン及びジオキサンのようなエーテル類
であり、好適にはトルエン、キシレン、テトラヒドロフ
ランである。
【0199】用いられる溶媒の量は、化合物(Ik)1
molに対し、通常、1.0〜20.0リットルであ
り、好適には、1.0〜10.0リットルである。
【0200】反応温度は、原料化合物、反応試薬、溶媒
等により異なるが、通常、−20℃〜反応系における還
流温度であり、好適には、10〜150℃である。
【0201】反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶
媒、反応温度等により異なるが、通常、6分間〜48時
間であり、好適には、6分間〜24時間である。
【0202】上記各反応工程終了後、各工程の目的化合
物は、常法に従って反応混合物から採取することができ
る。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存
在する場合には濾過により除去した後、水と混和しない
有機溶媒を加え、水洗後、溶剤を留去することによって
得られる。得られた目的化合物は必要ならば、常法、例
えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によって
更に精製できる。また、各工程の目的化合物は、生成す
ることなく、次の反応工程に用いてもよい。化合物中に
水酸基が存在する場合、塩基を溶媒中、反応させること
により合成できる。
【0203】本発明の化合物(I)が水酸基を有する場
合は、溶媒存在下、塩基を用いてアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩又はアンモニウム塩にすることができ
る。
【0204】使用される塩基としては、例えば、水酸化
カリウム、水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属の水
酸化物;炭酸カリウム、炭酸ナトリウムのようなアルカ
リ金属の炭酸塩;炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウ
ムのようなアルカリ金属の重炭酸塩;炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウムのようなアルカリ土類金属の炭酸塩;
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドのような
アルコキシド類;及びアンモニア、メチルアミン、エチ
ルアミン、トリエチルアミンのようなアミン類が挙げら
れ、好適には、アルカリ金属の水酸化物又はアミン類で
あり、より好適には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム又はアンモニアである。
【0205】使用される溶媒としては、水;エチルエー
テル、テトラヒドロフランのようなエーテル類;メタノ
ール、エタノールのようなアルコール類;酢酸エチルの
ようなエステル類;ベンゼン、トルエン、キシレン及ク
ロロベンゼンのような芳香族炭化水素類;及び、ヘキサ
ンのような脂肪属炭化水素類が挙げられ、好適には、水
又はアルコール類であり、より好適には、水、メタノー
ル又はエタノールである。
【0206】用いられる溶媒の量は、化合物(I)1モ
ルに対し、通常1〜20リットルであり、好適には、1
〜10リットルである。
【0207】反応温度は、通常、−40℃〜還流温度で
あり、好適には、0℃〜100℃である。
【0208】反応時間は、通常、6分〜48時間であ
り、好適には、6分〜24時間である。
【0209】本発明の化合物(I)が上記のようなアル
カリ金属塩、アルカリ土類金属塩又はアンモニウム塩で
はなく、分子中に塩基性部分が存在する場合、溶媒存在
下、酸を用いて塩にすることができる。
【0210】本発明化合物を有害生物防除剤の有効成分
として使用するに際しては、本発明化合物それ自体で用
いてもよいが、農薬補助剤として製剤化に一般的に用い
られる担体、界面活性剤、およびその他補助剤を配合し
て、乳剤、懸濁剤、粉剤、粒剤、錠剤、水和剤、水溶
剤、液剤、フロアブル剤、顆粒水和剤、エアゾール剤、
ペースト剤、油剤、乳濁剤等の種種の形態に製剤するこ
とができる。これらの配合割合は通常、有効成分0.1
〜9.0重量部で農薬補助剤10〜99.9重量部であ
る。
【0211】ここにいう製剤化に際して用いられる担体
としては、固体担体と液体担体に分けられる。固体担体
としては、例えば澱粉、活性炭、大豆紛、小麦粉、木
紛、魚粉、粉乳等の動植物性粉末、タルク、カオリン、
ベントナイト、炭酸カルシウム、ゼオライト、珪藻土、
ホワイトカーボン、クレー、アルミナ等の鉱物性粉末が
挙げられる。液体担体としては、例えば水、イソプロピ
ルアルコール、エチレングリコール等のアルコール類、
シクロヘキサン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ケロシ
ン、軽油等の脂肪族炭化水素類、キシレン、トリメチル
ベンゼン、テトラメチルベンゼンメチルナフタレン、ソ
ルベントナフサ等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン
等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルアセトアミド等の
酸アミド類、脂肪酸のグリセリンエステル等のエステル
類、アセトニトリル等のニトリル類ジメチルスルホキシ
ド等の含硫化合物類等が挙げられる。
【0212】界面活性剤としては、例えばアルキルベン
ゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジスルホン酸
金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルアリール
スルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチ
レングリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
アリールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
アルキレート等が挙げられる。
【0213】その他の補助剤としては、例えば、カルボ
キシジメチルセルロース、アラビアゴム、アルギン酸ナ
トリウム、グアーガム、トラガントガム、ポリビニルア
ルコール等の固着剤あるいは増粘剤、金属石鹸等の消泡
剤、脂肪酸、アルキルリン酸塩、シリコーン、パラフィ
ン等の物性向上剤、着色剤等を用いることができる。
【0214】これら製剤の実際の使用に際しては、その
まま使用するか、又は水等の希釈剤で所定濃度に希釈し
て使用することができる。本発明化合物を含有する種々
の製剤、又はその希釈剤の施用は、通常一般的に行われ
ている施用方法、即ち、散布(例えば、噴霧、ミスティ
ング、アトマイジング、散紛、散粒、水面施用、箱施用
等)、土壌施用(例えば、混入、灌注等)、表面施用
(例えば、塗布、紛衣、被覆等)、浸漬、毒餌等により
行うことができる。また、家畜に対して前記有効成分を
飼料に混合して与え、その排泄物での有害虫、特に有害
昆虫の発生、生育を防除することも可能である。又いわ
ゆる超高濃度少量散布法により施用することもできる。
この方法においては、有効成分を100%含有すること
が可能である。
【0215】本発明の有害生物防除剤の施用は、一般的
に0.1〜50000ppm、望ましくは1〜1000
0ppmの有効成分濃度で行う。
【0216】有効成分濃度は製剤の形態および施用する
方法、目的、時期、場所及び有害生物の発生状況によっ
て適当に変更できる。例えば、水生有害生物の場合、上
記濃度範囲の薬液を発生場所に散布しても防除できるこ
とから、水中での有効成分濃度は上記以下である。単位
面積当たり、有効成分化合物として0.1〜5000
g、好ましくは1〜1000gが使用されるが、これら
に限定されるものではない。
【0217】尚、本発明化合物は単独でも十分有効であ
ることはいうまでもないが、必要に応じて他の肥料及び
農薬、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗
ウィルス剤、誘引剤、除草剤、植物成長調整剤などと混
用、併用することができ、この場合に一層優れた効果を
示すこともある。
【0218】本発明化合物と混用して使用できる殺虫
剤、殺菌剤、殺ダニ剤等の代表例を以下に示す。
【0219】有機リン及びカーバメート系殺虫剤として
は、フェンチオン、フェニトロチオン、ダイアジノン、
クロルピリホス、オキシデプホス、バミドチオン、フェ
ントエート、ジメトエート、ホルモチオン、マラチオ
ン、トリクロルホン、チオメトン、ホスメット、ジクロ
ルホス、アセフェート、EPBP、メチルパラチオン、
オキシジメトンメチル、エチオン、ジオキサベンゾホ
ス、シアノホス、イソキサチオン、ピリダフェンチオ
ン、ホサロン、メチダチオン、スルプロホス、クロルフ
ェンビンホス、テトラクロルビンホス、ジメチルビンホ
ス、プロパホス、イソフェンホス、ジスルホトン、プロ
フェノホス、ピラクロホス、モノクロトホス、アジンホ
スメチル、アルジカルブ、メソミル、チオジカルブ、カ
ルボフラン、カルボスルファン、ベンフラカルブ、フラ
チオカルブ、プロポキスル、フェノブカルブ、メトルカ
ルブ、イソプロカルブ、カルバリル、ピリミカーブ、エ
チオフェンカルブ、ジクロフェンチオン、ピリミホスメ
チル、キナルホス、クロルピリホスメチル、プロチオホ
ス、ナレッド、EPN、XMC、ベンダイオカルブ、オ
キサミル、アラニカルブ、クロルエトキシホス等が挙げ
られる。
【0220】ピレスロイド系殺虫剤としては、ペルメト
リン、シペルメトリン、デルタメトリン、フェンバレレ
ート、フェンプロパトリン、ピレトリン、アレスリン、
テトラメトリン、レスメトリン、ジメスリン、プロパス
リン、フェノトリン、プロトリン、フルバリネート、シ
フルトリン、シハロトリン、フルシトリネート、エトフ
ェンプロックス、シクロプロトリン、トラロメトリン、
シラフルオフェン、テフルトリン、ビフェントリン、ア
クリナトリン等が挙げられる。
【0221】その他の殺虫剤として、ジフルベンズロ
ン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、トリフル
ムロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン、フル
シクロクスロン、ブプロフェジン、ピリプロキシフェ
ン、ルフェヌロン、シロマジン、メトプレン、エンドス
ルファン、ジアフェンチウロン、イミダプロクリド、フ
ィプロニル、フェノキシカルブ、カルタップ、チオシク
ラム、ベンスルタップ、テブフェノジド、クロルフェナ
ピル、エマメクチンベンゾエート、アセタミプリド、ニ
テンピラム、ピメトロジン、オレイン酸ナトリウム、硫
酸ニコチン、ロテノン、メタアルデヒド、マシン油、な
たね油、BT剤、昆虫病原ウィルス等の微生物農薬が挙
げられる。
【0222】殺線虫剤としては、フェナミホス、ホスチ
アゼート、エトプロホス、メチルイソチオシアネート、
1,3−ジクロロプロペン、DCIP等が挙げられる。
【0223】殺ダニ剤としては、クロルベンジレート、
フェニソブロモレート、ジコホル、アミトラズ、プロパ
ルギット、ベンゾメート、ヘキシチアゾックス、フェン
ブタチンオキシド、ポリナクチン、キノメチオネート、
クロルフェンソン、テトラジホン、アバメクチン、ミル
ベメクチン、クロフェンテジン、ピリダベン、フェンピ
ロキシメート、テブフェンピラド、ピリミジフェン、フ
ェノチオカルブ、ジエノクロル、エトキサゾール、ハル
フェンプロックス等が挙げられる。
【0224】殺菌剤としては、チオファネートメチル、
ベノミル、カルベンダゾール、チアベンダゾール、フォ
ルベット、チウラム、ジラム、ジネブ、マンネブ、マン
ゼブ、ポリカーバメート、イプロベンホス、エジフェン
フォス、フサライド、プロベナゾール、イソプロチオラ
ン、クロロタロニル、キャプタン、ポリオキシン、ブラ
ストサイジンS、カスガマイシン、ストレプトマイシ
ン、バリダマイシン、トリシクラゾール、ピロキロン、
フェナジンオキシド、メプロニル、フルトラニル、ペン
シクロン、イプロジオン、ヒメキサゾール、メタラキシ
ル、トリフルミゾール、トリホリン、トリアジメホン、
ビテルタノール、フェナリモル、プロピコナゾール、シ
モキサニル、ポロクロラズ、ペフラゾエート、ヘキサコ
ナゾール、ミクロブタニル、ジクロメジン、テクロフタ
ラム、プロピネブ、ジチアノン、ホセチル、ビンクロゾ
リン、プロシミドン、オキサジキシル、グアザチン、プ
ロパモカルブ塩酸塩、フルアジナム、オキソリニック
酸、ヒドロキシイソキサゾール、イミベンコナゾール、
メパニピリム等が挙げられる。
【0225】除草剤としては、ジフルフェニカン、プロ
パニル、ジクロロピコリン酸、ジカンバ、ピコロラム、
2,4−D、2,4−DB、2,4−DP、フルロキシ
ピル、MCPA、MCPP、トリクロピル、ジクロホッ
プ−メチル、フェノキサプロップ−エチル、フルアジホ
ップ−ブチル、ハロキシホップ−メチル、キザロホップ
−エチル、ノルフルラゾン、クロルブロファム、デスメ
ジファム、フェンメジファム、プロファム、アラクロ
ル、アセトクロル、ブタクロル、メタザクロル、メトラ
クロル、プレチラクロル、プロパクロル、オリザリン、
トリフルラリン、アシフルオルフェン、ビフェノック
ス、フルオログリゴフェン、ホメサフェン、ハロサフェ
ン、ラクトフェン、オキシフルオルフェン、クロルトル
ロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロツロン、リ
ヌロン、メタベンズチアズロン、アロキシジム、クレト
ジム、シクロキシジム、セトキシジム、トラコキシジ
ム、イマゼタピル、イマザメタベンズ、イマザピル、イ
マザキン、ブロモキシニル、ジクロベニル、イオキシニ
ル、メフェナセット、アミドスルフロン、ベンスルフロ
ン−メチル、クロリムロン−エチル、クロルスルフロ
ン、シノスルフロン、メトスルフロン−メチル、ニコス
ルフロン、ピリミスルフロン、ピラゾスルフロン−エチ
ル、チフェンスルフロン−メチル、トリアスルフロン、
トリベヌロン−メチル、ブチレート、シクロエート、ジ
ーアレート、EPTC、エスプロカルプ、モリネート、
プロスルホカルプ、ベンチオカルプ、トリアレート、ア
トラジン、シアナジン、シマジン、シメトリン、ターブ
トリン、ターブチラジン、ヘキサジノン、メタミトロ
ン、メトリブジン、アミトリアゾール、ベンフレセー
ト、ベンタゾン、シンメチリン、クロマゾン、クロピラ
リド、ジフェンゾクアット、ジチオピル、エトフメセー
ト、フルオロクロリドン、グルホシネート、グリホセー
ト、イソキサベン、ピリデート、キンクロラック、キン
メタック、スルホセート、トリジファン等が挙げられ
る。
【0226】本発明化合物は、半翅目害虫、鱗翅目害
虫、鞘翅目害虫、双賜目害虫、膜翅目害虫、直翅目害
虫、シロアリ目害虫、アザミウマ目害虫、ハダニ類、植
物寄生性線虫類等の害虫に対して優れた防除効果を示
す。そのような害虫の例としては、以下のような害虫類
を例示することができる。
【0227】半翅目害虫としては、例えば、ホソヘリカ
メムシ(Riptortus clavatus)、ミ
ナミアオカメムシ(Nezara viridul
a)、メクラカメムシ類(Lygus sp.)、アメ
リカコバネナガカメムシ(Blissus leucp
terus)、ナシグンバイ(Stephanitis
nashi)等のカメムシ類(異翅類;HRTEROP
TERA)、ツマグロヨコバイ(Nephotetti
x cincticeps)、ヒメヨコバイ(Empo
asca sp., Erythroneura s
p., Circulifer sp.)等のヨコバイ
類、トビイロウンカ(Nilaparvata lug
ens)、セジロウンカ(Sogatella fur
cifera)、ヒメトビウンカ(Laodelpha
x striatellus)等のウンカ類、Psyl
la sp.等のキジラミ類、タバココナジラミ(Be
misia tabaci)、オンシツコナジラミ(T
rialeurodes vaporarioru
m)、等のコナジラミ類、ブドネアブラムシ(Vite
usvitifolii)、モモアカアブラムシ(My
zus persicae)、リンゴアブラムシ(Ap
his pomi)、ワタアブラムシ(Aphisgo
ssypii)、Aphis fabae、ニセダイコ
ンアブラムシ(Rhopalosiphum psed
obrassicas)、ジャガイモヒゲナガアブラム
シ(Aulacorthum solani)、ムギミ
ドリアブラムシ(Schizaphis gramin
um)等のアブラムシ類、クワコナカイガラムシ(Ps
eudococcus comstocki)、ルビー
ロウムシ(Ceroplastes rubens)、
サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis
perniciosa)、ヤノエカイガラムシ(Un
aspis yanoensis)等のカイガラムシ、
サシガメ(Rhodnius sp.)等が挙げられ
る。
【0228】鱗翅目害虫としては、例えば、チャハマキ
(Homona magnanima)、コカクモンハ
マキ(Adoxophyes orana)、テングハ
マキ(Sparganothis pillerian
a)、ナシヒメシンクイ(Grapholitha m
olesta)、マメシンクイガ(Leguminiv
ora glycinivorella)、コドリンガ
(Laspeyresia pomonella)、E
ucosma sp.、Lobesia botran
a等のハマキガ類、ブドウホソハマキ(Eupoeci
llia ambiguella)、等のホソハマキガ
類、Bambalina sp.等のミノガ類、コクガ
(Nemapogon granellus)、イガ
(Tinea translucens)等のヒロズコ
ガ類、ギンモンハモグリガ(Lyonetiaprun
ifoliella)等のハモグリガ類、キンモンホソ
ガ(Phyllonorycter rigoniel
la)等のホソガ類、ミカンハモグリガ(Phyllo
cnistis citrella)等のコハモグリガ
類、コナガ(Plutella xylostell
a)、Prays citri等のスガ類、ブドウスカ
シバ(Paranthrene regalis)、S
ynanthedon sp.等のスカシバ類、ワタア
カミムシ(Pectinophora gossypi
ella)、ジャガイモガ(Phthorimaea
operculella)、Stomopteryx
sp.等のキバガ類、モモシンクイガ(Carposi
na niponensis)等のシンクイガ類、イラ
ガ(Monema flavescens)等のイラガ
類、ニカメイガ(Chilo suppressali
s)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis
medinalis)、Ostrinia nubil
alis、アワノメイガ(Ostrinia furn
acalis)、ハイマダラノメイガ(Hellula
undalis)ハチミツガ(Galleria m
ellonella)、Elasmopalpus l
ignosellus、Loxostege stic
ticalis等のメイガ類、モンシロチョウ(Pie
ris rapae)等のシロチョウ類、ヨモギエダシ
ャク(Ascotis selenaria)等のシャ
クガ類、オビカレハ(Malacosoma neus
tria)等のカレハガ類、Manduca sext
a等のスズメガ類、チャドクガ(Euproctis
pseudoconspersa)、マイマイガ(Ly
mantria dispar)等のドクガ類、アメリ
カシロヒトリ(Hyphantria cunea)等
のヒトリガ類、タバコバッドワーム(Heliothi
s virescens)、ボールワーム(Helic
overpa zea)、シロイチモジヨトウ(Spo
doptera exigua)、オオタバコガ(He
licoverpa armigera)、ハスモンヨ
トウ(Spodoptera litura)、ヨトウ
ガ(Mamestra brassicae)、タマナ
ヤガ(Agrotis ipsiron)、アワヨトウ
(Pseudaletia separata)、イラ
クサキンウワバ(Trichoplusia ni)等
のヤガ類等が挙げられる。
【0229】鞘翅目害虫としては、例えば、ドウガネブ
イブイ(Anomala cuprea)、マメコガネ
(Popillia japonica)、ヒメコガネ
(Anomala rufocuprea)、Euth
eolarugiceps等のコガネムシ類、ワイヤー
ワーム(Agricotes sp.)、Conode
us sp.等のコメツキムシ類、ニジュウヤホシテン
トウ(Epilachna vigintioctop
unctata)、インゲンテントウムシ(Epila
chna varivestis)等のテントウムシ
類、コクヌストモドキ(Tribolium cast
aneum)等のゴミムシダマシ類、ゴマダカミキリ
(Anoplophora malasiaca)、マ
ツノマダラカミキリ(Monochamus alte
rnatus)等のカミキリムシ類、インゲンマメゾウ
ムシ(Acanthoscelides obtect
us)、アズキゾウムシ(Callosobruchu
s chinensis)等のマメゾウムシ類、コロラ
ドハムシ(Leptinotarsa decemli
neata)、コーンルートワーム(Diabroti
ca sp.)、イネドロオイムシ(Oulema o
ryzae)、テンサイトビハムシ(Chaetocn
ema concinna)、Phaedon coc
hlearias、Oulema melanopu
s、Dicladispa armigera等のハム
シ類、Apion godmani等のホソクチゾウム
シ類、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus
oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Ant
honomus grandis)等のゾウムシ類、コ
クゾウムシ(Sitophilus zeamais)
等のオサゾウムシ類、キクイムシ類、カツオブシムシ
類、シバンムシ類等が挙げられる。
【0230】双翅目害虫としては、例えば、キリウジガ
ガンボ(Tipra ano)、イネユスリカ(Tan
ytarsus oryzae)、イネシントメタマバ
エ(Orseolia oryzae)、チチュウカイ
ミバエ(Ceratitiscapitata)、イネ
ミギワバエ(Hydrellia griseol
a)、オウトウショウジョウバエ(Drosophil
a suzukii)、フリッツフライ(Oscine
lla frit)、イネカラバエ(Chlorops
oryzae)、インゲンモグリバエ(Ophiom
yia phaseoli)、マメハモグリバエ(Li
riomyza trifolii)、アカザモグリハ
ナバエ(Pegomya hyoscyami)、タネ
バエ(Hylemia platura)、ソルガムフ
ライ(Atherigona soccata)、イエ
バエ(Musca domestica)、ウマバエ
(Gastrophilus sp.)、サシバエ(S
tomoxys sp.)、ネッタイシマカ(Aede
s aegypti)、アカイエカ(Culex pi
piens)、シナハマダラカ(Anopheles
slnensis)、コガタアカイエカ(Culex
tritaeniorhynchus)等が挙げられ
る。
【0231】膜翅目害虫としては、例えば、クキバチ類
(Cephus sp.)、カタビロコバチ(Harm
olita sp.)、カブラハバチ(Athalia
sp.)、スズメバチ(Vespa sp.)、ファ
イアーアント類が挙げられる。
【0232】直翅目害虫としては、例えば、チャバネゴ
キブリ(Blatella germanica)、ワ
モンゴキブリ(Periplaneta americ
ana)、ケラ(Gryllotalpa afric
ana)、バッタ(Locusta migrator
ia migratoriodes)、Melanop
lus sanguinipes等が挙げられる。
【0233】アザミウマ目害虫としては、例えば、チャ
ノキイロアザミウマ(Scirtothrips do
rsalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrip
spalmi)、クロトンアザミウマ(Helioth
rips haemorrhoidalis)、ミカン
キイロアザミウマ(Frankliniellaocc
identalis)、イネクダアザミウマ(Hapl
othripsaculeatus)等が挙げられる。
【0234】ハダニ類としては、例えば、ナミハダニ
(Tetranychus urticae)、カンザ
ワハダニ(Tetranychus kanzawa
i)、ミカンハダニ(Panonychus citr
i)、リンゴハダニ(Panonychus ulm
i)、イエローマイト(Eotetranychus
carpini)、テキサスシトラスマイト(Eote
tranychus banksi)、ミカンサビダニ
(Phyllocoptruta oleivor
a)、チャノホコリダニ(polyphagotars
onemus latus)、ヒメハダニ(Brevi
palpus sp.)、ロビンネダニ(Rhizog
lyphus robini)、ケナガコダニ(Tyr
ophagus putrescentiae)等が挙
げられる。
【0235】植物寄生性線虫類としては、例えば、サツ
マイモネコブセンチュウ(Meloidogyne i
ncognita)、ネグサレセンチュウ(Praty
lenchus sp.)ダイズシストセンチュウ(H
eterodera glycines)、イネシンガ
レセンチュウ(Aphelenchoides bes
seyi)、マツノザイセンチュウ(Bursaphe
lenchus xylophilus)等があげられ
る。
【0236】その他有害動物、不快動物、衛生害虫及び
寄生虫としては、例えば、スクリミンゴガイ(Poma
cea canaliculata)、ナメクジ(In
cilaria sp.)、アフリカマイマイ(Ach
atina fulica)等の腹足網類(Gastr
opoda)、ダンゴムシ(Armadillidiu
m sp.)、ワラジムシ、ムカデ等の等脚目類(Is
opoda)、Liposcelis sp.等のチャ
タテムシ類、Ctenolepisma sp.等のシ
ミ類、Pulex sp.、Ctenocephali
des sp.等のノミ類、Trichodectes
sp.等のハジラミ類、Cimexsp.等のトコジ
ラミ類、オウシマダニ(Boophilus micr
oplus)、フタトゲチマダニ(Haemaphys
alis longicornis)等の動物寄生性ダ
ニ類、ヒョウヒダニ類等を挙げることができる。
【0237】更に、本発明化合物は、有機リン系化合
物、カーバメート系化合物、合成ピレスロイド系化合
物、アシルウレア系化合物又は既存の殺虫剤に抵抗性を
示す害虫に対しても有効である。
【0238】本発明化合物は、落葉剤、植物生長調節剤
又は除草剤として使用することができる。本発明化合物
は、本質的に使用量に依存して作物に対し非選択的除草
剤又は選択的除草剤として作用する。
【0239】本発明化合物は、例えば、以下の栽培植物
場面における以下の雑草に対して使用することができる
が、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0240】双子葉栽培植物として、例えば、ワタ属
(Gossypium)、ダイズ属(Glycin
e)、フダンソウ属(Beta)、ニンジン属(Dau
cus)、インゲンマメ属(Phaseolus)、エ
ンドウ属(Pisum)、ナス属(Solanum)、
アマ属(Linum)、サツマイモ属(Ipomoe
a)、ソラマメ属(Vicia)、タバコ属(Nico
tiana)、トマト属(Lycopersico
n)、ラッカセイ属(Arachis)、アブラナ属
(Brassica)、アキノノゲシ属(Lactuc
a)、キュウリ属(Cucumis)及びウリ属(Cu
curbita)が挙げられる。
【0241】双子葉雑草として、例えば、カラシ属(S
inapis)、マメグンバイナズナ属(Leipid
ium)、ヤエムグラ属(Glium)、ハコベ属(S
telaria)、シカギク属(Mairicari
a)、カミツレモドキ属(Anthemis)、ガリン
ソガ属(Galinsoga)、アカザ属(Cheno
podium)、イラクサ属(Urtica)、キオン
属(Snecio)、ヒユ属(Amaranthu
s)、スベリヒユ属(Portulaca)、オナモミ
属(Xanthium)、ヒルガオ属(Convolv
ulus)、サツマイモ属(Ipomoea)、タデ属
(Polygonum)、セスバニア属(Sesban
ia)、ブタクサ属(Ambrosia)、アザミ属
(Cirsium)、ヒレアザミ属(Carduu
s)、ノゲシ属(Sonchus)、ナス属(Sola
num)、イヌガラシ属(Rorippa)、キカシグ
サ属(Rotala)、アゼナ属(Linderni
a)、ラミウム属(Lamium)、クワガタソウ属
(Veronica)、イチビ属(Abutilo
n)、エメクス属(Emex)、チョウセンアサガオ属
(Datura)、スミレ属(Viora)、チシマオ
ドリコ属(Galeopsis)、ケシ属(Papav
er)、センタウレア属(Centaurea)、ツメ
クサ属(Trifolium)、キツネノボタン属(R
anunculus)及びタンポポ属(Taraxac
um)が挙げられる。
【0242】単子葉栽培植物として、例えば、イネ属
(Oryza)、トウモロコシ属(Zea)、コムギ属
(Triticum)、オオムギ属(Hordeu
m)、カラスムギ属(Avena)、ライムギ属(Se
cale)、モロコシ属(Sorghum)、キビ属
(Panicum)、サトウキビ属(Saccharu
m)、アナナス属(Ananas)、クサスギカズラ属
(Asparagus)及びネギ属(Allium)が
挙げられる。
【0243】単子葉雑草として、例えば、ヒエ属(Ec
hinochloa)、エノコログサ(Setari
a)、キビ属(Panicum)、メヒシバ属(Dig
italia)、アワガリエ属(Phleum)、スズ
メノカタビラ属(Poa)、ウシノケグサ属(Fest
uca)、オヒシバ属(Eleusine)、ブラキア
リア属(Brachiaria)、ドクムギ属(Lol
ium)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、カラ
スムギ属(Avena)、カヤツリグサ属(Cyper
us)、モロコシ属(Sorghum)、カモジグサ属
(Agropyron)、シノドン属(Cynodo
n)、ミズアオイ属(Monochoria)、テンツ
キ属(Fimbristylis)、オモダカ属(Sa
gittaria)、ハリイ属(Eleochari
s)、ホタルイ属(Scirpus)、パスパルム属
(Paspalum)、カモノハシ属(Ischaem
um)、スフエノクレア属(Dactylocteni
um)、ヌカボ属(Agrosis)、スズメノテッポ
ウ属(Alopecurus)及びアベラ属(Aper
a)が挙げられる。
【0244】本発明化合物は、濃度により、例えば、樹
木の存在する及び樹木の存在しない工業用地、鉄道敷
地、道路及び広場の雑草の防除に適する。同様に、本発
明化合物は、多年生栽培植物、例えば、造林、装飾樹
木、果樹園、ぶどう園、かんきつ類の木立、くるみの果
樹園、茶園、カカオの植林、小果樹の植付け及びホップ
等の栽培植物中の雑草防除に用いることができ、また、
一年生栽培植物中の雑草の選択的防除にも使用すること
ができる。本発明化合物は双子葉栽培植物中、単子葉雑
草の発芽前及び発芽後の選択的防除に極めて優れてい
る。
【0245】以下に、実施例、製剤例及び試験例を挙げ
て本発明化合物を具体的に説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0246】
【実施例】実施例1 1−[(ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−5,5
−ジメチル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(2,
4,6−トリメチルフェニル)−2,5−ジヒドロ−1H
−ピロール(化合物番号1−68) (1) 2−[2−(ベンジルオキシカルボニル)−1
−(2,4,6−トリメチルフェニル)アセチル]ヒドラ
ジノ]−2−メチルプロピオニックアシッド=メチルエ
ステル(化合物番号3−23、工程A−1) 2−[2−(ベンジルオキシカルボニル)ヒドラジノ]
−2−メチルプロピオニックアシッド=メチルエステル
(3.88g)をジクロロメタン80mlに溶解し、1
0%水酸化ナトリウム水(3当量)を加えた。0℃に冷
却した後、塩化(2,4,6−トリメチルフェニル)酢酸
(2.86g)のジクロロメタン5ml溶液を滴下し、
一晩撹拌を続けた。反応終了後、氷水を注ぎ、ジクロロ
メタンにより抽出し、水及び飽和食塩水にて洗浄した
後、硫酸マグネシウムにより乾燥した。溶媒を留去し、
得られた残渣に(ヘキサン/酢酸エチル=75/25)
溶液を加え洗浄し、標記化合物(3.46g)を得た。
洗浄液を濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにより精製し、同標記化合物(1.01
g)を得た。(収率:72%) 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):7.45−7.30(5H,m),7.06
(0.7H,bs),6.80(0.3H,bs),5.22(2H,dd,J=12.0,14.
5),3.77−3.52(m,2H),3.64(3H,s),2.23(2H,s),
2.15(4H,s),2.05(3H,s),1.47−1.31(6H,m) 物性:白色結晶
【0247】(2) [1−(ベンジルオキシカルボニ
ル)アミノ]−5,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−2
−オキソ−3−(2,4,6−トリメチルフェニル)−
2,5−ジヒドロ−1H−ピロール(化合物番号1−6
8、工程A−2) (1)で得られた2−[2−(ベンジルオキシカルボニ
ル)−1−(2,4,6−トリメチルフェニル)アセチ
ル]ヒドラジノ]−2−メチルプロピオニックアシッド
=メチルエステル(4.47g)のジメチルホルムアミド
(80ml)溶液に、カリウムt−ブトキシドを加え、
室温にて一晩撹拌した。反応終了後、氷水に注ぎ、酢酸
エチルにより抽出し、水及び飽和食塩水にて洗浄した
後、硫酸マグネシウムにより乾燥した。溶媒を留去し、
得られた残渣に(ヘキサン/酢酸エチル=80/20)
溶液を加え洗浄し、標記化合物(3.17g、収率77
%)を得た。 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):7.44−7.25(5H,m),6.91
(2H,s),6.90−6.10(2H,m),5.18(2H,s),2.28(3H,
s),2.13(6H,bs),1.70−1.33(6H,m) 融点:201−203℃
【0248】実施例2 2,2−ジメチルプロピオニックアシッド=1−[(ベン
ジルオキシカルボニル)アミノ]−5,5−ジメチル−
2−オキソ−3−(2,4,6−トリメチルフェニル)−
2,5−ジヒドロ−1H −ピロール−4−イル=エステル
(化合物番号1−62、工程A−3) 実施例1により得られた1−[(ベンジルオキシカルボ
ニル)アミノ]−5,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−
2−オキソ−3−(2,4,6−トリメチルフェニル)−
2,5−ジヒドロ−1H −ピロール(化合物番号1−6
8)(500mg)とピリジン(150mg)のジクロ
ロメタン溶液(10ml)に、塩化ピバロイル(180
mg)を0℃で加えた。同温度で1時間、室温で一晩撹
拌した。反応終了後、氷水を注ぎ、ジクロロメタンによ
り抽出し、水及び飽和食塩水にて洗浄した後、硫酸マグ
ネシウムにより乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘ
キサン/酢酸エチル=80/20)により精製し、標記
化合物(420mg、収率69%)を得た。 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):7.41−7.27(5H,m),6.84
(2H,s),6.78−6.24(1H,m),5.20(2H,s),2.24(3H,
s),2.15(6H,bs),1.61−1.21(6H,m),1.07(9H,s) 物性:オイル
【0249】実施例3 1−アミノ−5,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−2−
オキソ−3−(2,4,6−トリメチルフェニル)−2,
5−ジヒドロ−1H−ピロール(化合物番号1−1、工
程C−1) 実施例1により得られた1−[(ベンジルオキシカルボ
ニル)アミノ]−5,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−
2−オキソ−3−(2,4,6−トリメチルフェニル)−
2,5−ジヒドロ−1H−ピロール(化合物番号1−6
8)(1.5g)をメタノール40mlに溶解し、5%
パラジウム炭素(150mg)を加え、1気圧の水素雰
囲気下、室温で3時間反応した。反応終了後、触媒をハ
イフロスーパーセルにより除き、溶媒を留去し、標記化
合物(1.04g、収率100%)を得た。 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):6.88(2H,s),2.25(3H,
s),2.11(6H,s),1.40(6H,s) 融点:215−220℃
【0250】実施例4 2,2−ジメチルプロピオニックアシッド=1−アミノ
−5,5−ジメチル−2−オキソ−3−(2,4,6−ト
リメチルフェニル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール
−4−イル=エステル(化合物番号1−14、工程C−
1) 実施例2により得られた2,2−ジメチルプロピオニッ
クアシッド=1−[(ベンジルオキシカルボニル)アミ
ノ]−5,5−ジメチル−2−オキソ−3−(2,4,6
−トリメチルフェニル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロ
ール−4−イル=エステル(化合物番号1−62)(4
20mg)をメタノール5mlに溶解し、5%パラジウ
ム炭素(25mg)を加え、1気圧の水素雰囲気下、室
温で3時間反応した。反応終了後、触媒をハイフロスー
パーセルにより除き、溶媒を留去し、標記化合物(29
1mg、収率95%)を得た。 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):6.83(2H,s),4.00−3.89
(2H,m),2.24(3H,s),2.15(6H,s),1.40(6H,s),1.
08(9H,s) 融点:125−128℃
【0251】実施例5 炭酸=メチル=エステル=1−[ジ(メタンスルホニ
ル)アミノ]−5,5−ジメチル−2−オキソ−3−
(2,4,6−トリメチルフェニル)−2,5−ジヒドロ
−1H−ピロール−4−イル=エステル(化合物番号1
−58、工程C−2、C−3) 炭酸=メチル=エステル=1−アミノ−5,5−ジメチ
ル−2−オキソ−3−(2,4,6−トリメチルフェニ
ル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−4−イル=エ
ステル(化合物番号1−18)(150mg)とトリエ
チルアミン(110mg)のジクロロメタン溶液(5m
l)に、塩化メタンスルホニル(100mg)を0℃で
加えた。同温度で1時間、室温で撹拌した。2時間撹拌
後、再びトリエチルアミン(300mg)、塩化メタン
スルホニル(300mg)を加えた。反応終了後、氷水
を注ぎ、ジクロロメタンにより抽出し、水及び飽和食塩
水にて洗浄した後、硫酸マグネシウムにより乾燥した。
溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=70
/30)により精製し、標記化合物(260mg、収率
56%)を得た。 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):6.88(2H,s),3.60(3H,
s), 3.54(6H,s),2.26(3H,s),2.17(6H,s),1.59
(6H,m) 融点:207−210℃
【0252】実施例6 1−(N,N−ジメチルアミノ)−5,5−ジメチル−4−
ヒドロキシ−2−オキソ−3−(2,4,6−トリメチル
フェニル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール(化合物
番号1−69、工程C−4、C−5) 実施例3により得られた1−アミノ−5,5−ジメチル
−4−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(2,4,6−トリ
メチルフェニル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール
(化合物番号1−1)をアセトニトリル(10ml)に
溶解し、35%ホルマリン水溶液(660mg)、シア
ノ水素化ホウ素ナトリウム(150mg)、酢酸を加
え、室温で一晩反応した。反応終了後、溶媒を留去し、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=70/30)によ
り精製し、標記化合物(143mg、収率64%)を得
た。 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):6.89(2H,s),5.93(1H,
s),2.93(6H,s),2.27(3H,s),2.14(6H,s),1.41(6
H,s) 融点:218−222℃
【0253】実施例7 1−[(4−ピリジルメチリデン)アミノ]−5,5−
ジメチル−4−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(2,4,
6−トリメチルフェニル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピ
ロール(化合物番号2−28、工程D) 実施例3により得られた1−アミノ−5,5−ジメチル
−4−ヒドロキシ−2−オキソ−3−(2,4,6−トリ
メチルフェニル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール
(化合物番号1−1)(150mg)をエタノール(5
ml)に溶解し、ピリジン−4−アルデヒド(60m
g)を加え、室温で30分間反応した。反応終了後、析
出した結晶を濾取し、標記化合物(160mg、収率7
9%)を得た。 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):9.74(1H,s),8.41(2H,d,
J=6.0),7.56(2H,d,J=6.0),6.90(2H,s),2.28(6H,b
s),2.17(3H,s),1.59(9H,s) 融点:>250℃
【0254】実施例8 2,2−ジメチルプロピオニックアシッド=1−アミノ
−5,5−ジメチル−2−チオキソ−3−(2,4,6−
トリメチルフェニル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロー
ル−4−イル=エステル(化合物番号1−108、工程
F) 実施例4で得られた2,2−ジメチルプロピオニックア
シッド=1−アミノ−5,5−ジメチル−2−オキソ−
3−(2,4,6−トリメチルフェニル)−2,5−ジヒ
ドロ−1H−ピロール−4−イル=エステル(化合物番
号1−14)(100mg)をトルエン5mlに溶解
し、ローソン試薬(70mg)を加え、1時間還流し
た。反応終了後、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/
酢酸エチル=90/10)により精製し、標記化合物
(97mg、収率93%)を得た。 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):6.85(2H,s),4.59(2H,b
s),2.26(3H,s),2.14(6H,s),1.48(6H,s),1.05(9
H,s) 物性:ガム状物
【0255】実施例9 2,2−ジメチルプロピオニックアシッド=1−[(ベン
ゾイル)アミノ]−5,5−ジメチル−2−チオキソ−3
−(2,4,6−トリメチルフェニル)−2,5−ジヒド
ロ−1H−ピロール−4−イル=エステル(化合物番号
1−146、工程C−2) 2,2−ジメチルプロピオニックアシッド=1−アミノ
−5,5−ジメチル−2−チオキソ−3−(2,4,6−
トリメチルフェニル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピロー
ル−4−イル=エステル(化合物番号1−108)(9
3mg)とピリジン(30mg)のジクロロメタン溶液
(5ml)に、塩化ベンゾイル(44mg)を0℃で加
えた。同温度で1時間、室温で一晩撹拌した。反応終了
後、氷水を注ぎ、ジクロロメタンにより抽出し、水及び
飽和食塩水にて洗浄した後、硫酸マグネシウムにより乾
燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチ
ル=85/15)により精製し、標記化合物(102m
g、収率84%)を得た。 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):7.41−7.27(5H,m),6.84
(2H,s),6.78−6.24(1H,m),5.20(2H,s),2.24(3H,
s),2.15(6H,bs),1.61−1.21(6H,m),1.07(9H,s) 融点:205−208℃
【0256】実施例10 2−[2−(ベンジルオキシカルボニル)ヒドラジノ]−
2−メチルプロピオニックアシッド=メチルエステル (2−ヒドラジノ−2−メチル)プロピオニックアシッ
ド=メチルエステル二塩酸塩(4.0g)とトリエチルア
ミン(4.34g)のジクロロメタン溶液(10ml)
に、塩化ベンジルオキシカルボニル(3.66g)のジ
クロロメタン溶液(10ml)を0℃で滴下した。同温
度で1.5時間撹拌した。反応終了後、氷水を注ぎ、ジ
クロロメタンにより抽出し、水及び飽和食塩水にて洗浄
した後、硫酸マグネシウムにより乾燥した。溶媒を留去
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=70/30)に
より精製し、標記化合物(4.08g、収率79%)を
得た。 1H-NMR(CDCl3)δ(ppm):7.40−7.25(5H,m),6.50
(1H,bs),5.14(2H,bs),4.17(1H,bs),3.72(3H,
s),1.34(6H,s) 物性:オイル
【0257】更に、表1、表2に於いて、物理化学的性
状(物性)が、固体、オイル、ガム状物あるいはアモル
ファスの場合、それぞれの化合物の1H-NMR測定値を以下
に示す。
【0258】化合物番号(1−15) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):6.92(2H,s), 3.60(2H,
bs), 2.28(3H,s), 2.14(6H,s), 1.60(6H,s) 化合物番号(1−18) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):6.87(2H,s), 3.94(2H,
bs ), 3.62(3H,s), 2.27(3H,s), 2.16(6H,s),
1.45(6H,s) 化合物番号(1−35) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):6.96-6.50(1H,m), 6.87
(2H,s), 4.00-3.49(6H,m), 2.26(3H,s), 2.17(6
H,s), 1.47(6H,s) 化合物番号(1−61) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):7.41-7.29(5H,m), 6.90
-6.82(2H,m), 5.25(2H,s), 3.88(3H,s), 3.59(3
H,s), 2.26(3H,s), 2.18(3H,s), 2.04(3H,s),
1.50-1.31(6H,m) 化合物番号(1−60) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):7.43-7.23(5H,m), 6.86
(2H,s), 6.75-6.10(1H,bs), 5.20(2H,s), 3.60
(3H,s), 2.26(3H,s), 2.25-2.00(6H,m), 1.52-1.
45(6H,m) 化合物番号(1−87) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):7.53-7.48(2H,m), 7.43
-7.18(2H,m), 6.86(2H,s), 2.26(3H,s), 2.18(6
H,s), 1.54(6H,s), 1.09(9H,s) 化合物番号(1−88) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):7.48(1H,bs), 6.85(2
H,s), 6.57(1H,bs), 3.18(3H,d,J=4.8), 2.25(3
H,s), 2.15(6H,s ), 1.46(6H,s ), 1.08(9H,s) 化合物番号(1−189) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):7.44-7.29(5H,m), 6.84
(2H,s), 5.23(2H,s), 2.25(3H,s), 2.12(6H,b
s), 1.47(6H,bs), 1.03(9H,s) 化合物番号(1−179) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):7.37-7.18(4H,m), 7.12
(0.6H,s), 6.87(1.4H,s), 2.27(3H,s), 2.15(6
H,s), 1.58(6H,s), 1.05(9H,s) 化合物番号(1−187) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):6.84(2H,s), 5.17(1H,
bs), 3.13-3.09(2H,m), 2.30(3H,s), 2.14(6H,
s), 1.60-1.53(2H,m), 1.47(6H,s), 1.44-1.26(1
8H,m), 1.03(9H,s), 0.88(3H,t,J=6.7) 化合物番号(1−198) 7.13-6.97(3H, m), 2.96(6H, s), 2.20(6H, s),
1.65-1.53(1H, m), 1.41(6H, s), 0.86-0.77(4H,
m) 化合物番号(1−205) 7.14-6.98(3H,m), 3.70(2H,bs), 2.95(2H,bs),
2.20(6H,s), 2.01(3H,s), 1.75-1.55(6H,m), 1.3
8(6H,s) 化合物番号(1−211) 7.13-6.97(3H,m), 3.70(2H,bs), 2.95(2H,bs),
2.20(6H,s), 1.75-1.50(7H,m), 1.39(6H.s), 1.1
0-1.00(2H,m), 0.88-0.75(2H,m) 化合物番号(1−217) 7.15-7.09(3H,m), 3.85-3.70(8H,m), 2.20(6H,
s), 1.43(6H,s) 化合物番号(1−218) 7.15-6.99(3H,m), 3.78(8H,bs), 2.20(6H,bs),
2.02(3H,s), 1.41(6H,s) 化合物番号(1−224) 7.14-6.98(3H,m), 3.78(8H,bs), 2.20(6H,s), 1.
66-1.53(1H,m), 1.41(6H,s), 0.90-0.75(4H,m) 化合物番号(2−39) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):6.89(2H,s), 6.30(1H,
bs), 2.27(3H,s), 2.14(9H,s), 1.94(3H,s), 1.
46(6H,s) 化合物番号(2−11) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):8.63(1H,d,J=12.6), 6.
99(1H,d,J=12.6), 6.87(2H,s), 3.62(3H,s), 2.2
7(3H,s), 2.17(6H,s), 1.53(6H,s) 化合物番号(2−16) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):8.71(1H,d,J=5.0), 6.8
3(2H,s), 2.24(3H,s), 2.08(6H,s), 2.60-2.45
(1H,m), 1.39(6H,s), 1.06(6H,d,J=19.6) 化合物番号(2−113) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):10.99(1H,s), 7.44(1
H,d,J=4.9), 7.39(1H,d,J=3.8), 7.10-7.07(1H,
m), 2.27(3H,s), 2.16(6H,s), 1.58(6H,s), 1.0
5(9H,s) 化合物番号(2−114) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):10.63(1H,s), 7.70(1
H,d,J=2.7), 7.63(1H,d,J=4.99), 7.36(1H,dd,J=2.
7,4.99), 6.86(2H,s), 2.26(3H,s), 2.17(6H,
s), 1.58(6H,s), 1.05(9H,s) 化合物番号(2−116) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):10.67(1H,s), 7.60(1
H,d,J=1.3), 6.87(1H,m), 6.86(2H,s), 6.52-6.53
(1H,m), 2.26(3H,s), 2.16(6H,s), 1.59(6H,
s), 1.05(9H,s) 化合物番号(2−117) 1H-NMR(CDCl)δ(ppm):10.54(1H,s), 7.80(1
H,s), 7.47(1H,s), 6.89(1H,s),6.85(2H,s), 2.
26(3H,s), 2.16(6H,s), 1.57(6H,s), 1.05(9H,
s)
【0259】以下の製剤例において、化合物及び補助剤
の種類及び配合比率はこれらのみに限定されることなく
広い範囲で変更可能である。また、以下の説明におい
て、%は重量百分率を示す。
【0260】製剤例1 乳剤 化合物番号1−1の化合物5%に、キシレン42.5%
及びジメチルスルホキシド42.5%を加え溶解し、次
いでこれにポリオキシエチレンヒマシ油エーテルとアル
キルベンゼンスルホン酸カルシウムの混合物(8:2)
10%を混合して乳剤とした。本剤は水で希釈し、散布
液として使用する。
【0261】製剤例2 水和剤 化合物番号1−1の化合物5%にカオリン79%及び珪
藻土10%を混合し、更にラウリル硫酸ナトリウム3%
及びリグニンスルホン酸ナトリウム3%を混合して微粉
砕して水和剤を得た。本剤は水で希釈して散布液として
使用する。
【0262】製剤例3 粉剤 化合物番号1−1の化合物1%にタルクと炭酸カルシウ
ムの混合物(1:1) 99%を加え、混合後、粉砕して粉剤とした。本剤はこ
のまま散布して使用する。
【0263】製剤例4 粒剤 化合物番号1−1の化合物2%をベントナイト微粉末3
0%、タルク66%、リグニンスルホン酸ナトリウム2
%と混合した後、水を加えて均等になるまで混練する。
次に造粒機を通して造粒し整粒機、乾燥機、篩を通すこ
とにより粒径0.6〜1.0mmの粒剤とした。本剤は
このまま土壌面に散布して使用する。
【0264】製剤例5 油剤 化合物番号1−1の化合物0.1%を白灯油に溶解し、
全体を100%とし油剤を得た。
【0265】試験例1 コナガ殺虫試験 本発明化合物の5%乳剤を製剤例1に準じて調製し、有
効成分が200ppmとなるよう、水で希釈した{展着
剤として新グラミン(登録商標、三共株式会社製)を2
000倍希釈になるように添加した。}。キャベツの葉
をこの薬液に20秒間浸漬し、風乾後、250ml入り
のプラスチックカップに入れた。これに、コナガ3令幼
虫を10頭放飼し、25℃、16時間:明、8時間:暗の
恒温室に置いた。処理5日後に、死虫数を調査し、死虫
率を算出した。
【0266】その結果、化合物番号1−1、1−69、
1−22、2−38及び2−102の化合物が、50%
以上の死虫率を示した。
【0267】試験例2 トビイロウンカ殺虫試験 本発明化合物の5%乳剤を製剤例1に準じて調製し、有
効成分が10ppmになるよう水で希釈した{展着剤と
して新グラミン(登録商標、三共株式会社製)を200
0倍希釈になるように添加した。}。イネ幼苗を円筒内
に入れ、根部を薬液に浸漬し、トビイロウンカ3令幼虫
を10頭放飼した。この時、スポンジで供試虫と薬液と
が直接、触れないようにした。蓋をして25℃、16時間:
明、8時間:暗の条件下で放置した。5日後に、虫の状
態を観察し、死虫率を求めた。
【0268】その結果、化合物番号1−1、1−14、
1−15、1−18、1−55、1−67、1−68、
1−69、1−70、1−33、2−11、2−16、
2−21、2−22、2−25、2−26、2−33及
び2−39の化合物が、死虫率80%以上を示した。
【0269】試験例3 ツマグロヨコバイ殺虫試験 本発明化合物の5%乳剤を製剤例1に準じて調製し、有
効成分が10ppmになるよう水で希釈した{展着剤と
して新グラミン(登録商標、三共株式会社製)を200
0倍希釈になるように添加した。}。イネ幼苗を円筒内
に入れ、根部を薬液に浸漬し、ツマグロヨコバイ3令幼
虫を10頭放飼した。この時、スポンジで供試虫と薬液
とが直接、触れないようにした。蓋をして25℃、16時
間:明、8時間:暗の条件下で放置した。5日後に、虫
の状態を観察し、死虫率を求めた。
【0270】その結果、化合物番号1−1、1−18、
1−55、1−69、1−70、1−41、1−42、
1−49、1−51、1−53、1−54、1−57、
1−69、1−70、2−11、2−26、2−27、
2−28及び2−39の化合物が、死虫率80%以上を
示した。
【0271】試験例4 ワタアブラムシ殺虫試験 水で湿らせた脱脂綿の上にキュウリ葉リーフディスク
(4.5cm×4.5cm)を乗せ、ワタアブラムシ成
虫を放飼した。18時間産仔させた後成虫を除去し、仔
虫数をリーフディスク当り10頭となるよう調整した。
本発明化合物の5%乳剤を製剤例1に準じて調製し、有
効成分が200ppmとなるよう水で希釈し{展着剤と
して新グラミン(登録商標、三共株式会社製)を200
0倍希釈になるように添加した。}、この薬液2mlを
回転式散布塔を用いて該リーフディスクに散布した。風
乾後、リーフディスクをシール容器に入れ、25℃、16
時間:明、8時間:暗の恒温室に置いた。処理5日後に
死虫数を調査し、死虫率を算出した。
【0272】その結果、化合物番号1−1、1−15、
1−18、1−70、1−205、1−211及び2−
11の化合物が、死虫率80%以上を示した。
【0273】
【発明の効果】本発明の1−アミノジヒドロピロール誘
導体は、半翅目害虫、鱗翅目害虫、鞘翅目害虫、双翅目
害虫、膜翅目害虫、直翅目害虫、シロアリ目害虫、アザ
ミウマ目害虫、ハダニ類、植物寄生性線虫等の広範囲の
害虫に対して優れた防除効果を示す。
【0274】また、本発明の1−アミノジヒドロピロー
ル誘導体は、優れた除草活性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 207/38 C07D 207/38 401/12 401/12 (72)発明者 児玉 聖一郎 埼玉県与野市上落合6−8−22−401 (72)発明者 三宅 孝明 埼玉県与野市上落合6−7−8−401 (72)発明者 岩渕 淳 埼玉県大宮市三橋5丁目1857−6 (72)発明者 三尾 茂 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内 (72)発明者 一ノ瀬 礼司 滋賀県野洲郡野洲町野洲1041 三共株式会 社内 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB09 CC12 DD04 EE03 4C069 AC15 4H006 AA01 AB84 4H011 AB01 AC01 AC02 AC04 BA01 BB09 BC01 BC03 BC07 BC18 BC19 BC20 DA02 DA15 DA16 DE15 DH03

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 [式中、R1、R2は、同一又は異なって、水素原子、C1
    C12アルキル基{当該アルキル基は、1個のフェニル基
    (当該フェニル基は、ヒドロキシ基、1乃至5個のハロ
    ゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
    い。)、1又は2個のC1〜C6アルコキシ基(当該アルコ
    キシ基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換されて
    よい。)、1個のC2〜C6アルケニルオキシ基、1個の
    (C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルコキシ基、1個のC1
    C6アルキルチオ基、1乃至3個のハロゲン原子、1個の
    ジ(C1〜C6アルキル)アミノ基又は1個の5又は6員複
    素環基(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄
    原子若しくは窒素原子を含有し、1又は2個のハロゲン
    原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)に
    より置換されてよい。}、C2〜C6アルケニル基(当該ア
    ルケニル基は、1乃至3個のハロゲン原子により置換さ
    れてよい。)、C2〜C6アルキニル基、フェニル基(当該
    フェニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6
    ルキル基により置換されてよい。)、5又は6員複素環
    {当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原子若
    しくは窒素原子を含有し、1個のC1〜C6アルキル基(当
    該アルキル基は、1乃至3個のハロゲン原子により置換
    されてよい。)により置換されてよい。}、C2〜C10
    ルキルカルボニル基(当該アルキルカルボニル基は、1
    乃至3個のハロゲン原子、1個のC1〜C6アルコキシ基又
    は1個のフェノキシ基により置換されてよい。)、ベン
    ゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃至5個のハロゲン
    原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)、
    C2〜C8アルコキシカルボニル基(当該C2〜C8アルコキシ
    カルボニル基は、1乃至3個のハロゲン原子、1乃至3
    個のC1〜C6アルキル基、1乃至3個のC1〜C6アルコキシ
    基又は1個のフェニル基により置換されてよい。)、
    (C1〜C6アルキル)カルバモイル基、ジ(C1〜C6アルキ
    ル)カルバモイル基、フェニルカルバモイル基{当該フ
    ェニルカルバモイル基は、1乃至5個のハロゲン原子、
    C1〜C6アルキル基(当該アルキル基は、1乃至5個のハ
    ロゲン原子により置換されてよい。)により置換されて
    よい。}、(C1〜C6アルキル)チオカルバモイル基、ジ
    (C1〜C6アルキル)チオカルバモイル基、(フェニル)
    チオカルバモイル基{当該(フェニル)チオカルバモイ
    ル基は、1乃至3個の塩素原子、フッ素原子、トリフル
    オロメチル基により置換されてよい。}、C1〜C6アルキ
    ルスルホニル基又はフェニルスルホニル基(当該フェニ
    ルスルホニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1
    C6アルキル基により置換されてよい。)を表し、又は、
    R1及びR2は、それらが結合している窒素原子と一緒にな
    って、3乃至7員飽和又は不飽和複素環{当該複素環
    は、1乃至3個のC1〜C6アルキル基、1乃至3個のC1
    C6アルコキシ基又は1乃至3個のジ(C1〜C6アルキル)
    アミノ基により置換されてよく、任意の位置で環が酸素
    原子、硫黄原子若しくは式NR8で表される基(式中、R8
    は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中断されていて
    よい。}を表してもよく、又は、R1、R2は、一緒になっ
    て式=CR6R7で表される基{式中、R6、R7は、同一又は
    異なって、水素原子、C1〜C12アルキル基(当該アルキ
    ル基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換されてよ
    い。)、C1〜C6アルコキシ基(当該アルコキシ基は、1
    乃至5個のハロゲン原子により置換されてよい。)、C1
    〜C6アルキルチオ基(当該アルキルチオ基は、1乃至5
    個のハロゲン原子により置換されてよい。)、フェニル
    基(当該フェニル基は、ヒドロキシル基、C1〜C6アルコ
    キシ基、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル
    基により置換されてもよい。)、5又は6員複素環基
    (当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原子若
    しくは窒素原子を含有し、1又は2個のハロゲン原子又
    はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)を表し、
    又は、R6及びR7は、それらが結合している炭素原子と一
    緒になって、5乃至7員飽和又は不飽和環{当該環は、
    1乃至3個のC1〜C6アルキル基、1個のC1〜C6アルコキ
    シ基又は1個のジ(C1〜C6アルキル)アミノ基により置
    換されてよく、任意の位置で環が酸素原子、硫黄原子若
    しくは式NR8で表される基(式中、R8は、C1〜C6アルキ
    ル基を表す。)により中断されていてよい。}を表
    す。}を表し、R3及びR4は、同一または異なって、水素
    原子、C1〜C6アルキル基{当該アルキル基は、1個のフ
    ェニル基(当該フェニル基は、1乃至5個のハロゲン原
    子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)又は
    1乃至13個のハロゲン原子により置換されてよ
    い。}、C3〜C6シクロアルキル基、C2〜C6アルケニル基
    (当該アルケニル基は、1乃至3個のハロゲン原子によ
    り置換されてよい。)、C2〜C6アルキニル基、フェニル
    基(当該フェニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又は
    C1〜C6アルキル基により置換されてよい。)又は5又は
    6員複素環{当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、
    硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、1又は2個のハロ
    ゲン原子又はC1〜C6アルキル基(当該アルキル基は、1
    乃至3個のハロゲン原子により置換されてよい。)によ
    り置換されてよい。}を表し、又は、R3及びR4は、それ
    らが結合している炭素原子と一緒になって、5乃至7員
    飽和又は不飽和環{当該環は、1乃至3個のC1〜C6アル
    キル基、1個のC1〜C6アルコキシ基又は1個のジ(C1
    C6アルキル)アミノ基により置換されてよく、任意の位
    置で環が酸素原子、硫黄原子若しくは式NR8で表される
    基(式中、R8は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中
    断されていてよい。}を表してもよく、R5は、水素原
    子、C2〜C10アルキルカルボニル基(当該アルキルカル
    ボニル基は、1乃至3個のハロゲン原子、1個のC1〜C6
    アルコキシ基又は1個のフェノキシ基により置換されて
    よい。)、C4〜C7シクロアルキルカルボニル基、C3〜C7
    アルケニルカルボニル基、ベンゾイル基(当該ベンゾイ
    ル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル
    基により置換されてもよい。)、C2〜C8アルコキシカル
    ボニル基{当該アルコキシカルボニル基は、1乃至3個
    のハロゲン原子、1個のC1〜C6アルコキシ基、1個のC1
    〜C6アルキルチオ基、フェニル基(当該フェニル基は、
    1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により
    置換されてよい。)又は1個の5又は6員複素環基(当
    該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原子若しく
    は窒素原子を含有し、1又は2個のハロゲン原子又はC1
    〜C6アルキル基により置換されてよい。)により置換さ
    れてよい。}、C4〜C7シクロアルコキシカルボニル基、
    C3〜C7アルケニルオキシカルボニル基、C3〜C7アルキニ
    ルオキシカルボニル基、(C1〜C6アルキルチオ)カルボ
    ニル基、(フェニルチオ)カルボニル基{当該(フェニ
    ルチオ)カルボニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又
    はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。}、(C1
    C6アルコキシ)チオカルボニル基、(フェノキシ)チオ
    カルボニル基{当該(フェノキシチオ)カルボニル基
    は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基に
    より置換されてよい。}、C2〜C7アルキルジチオカルボ
    ニル基、フェニルジチオカルボニル基(当該フェニルジ
    チオカルボニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1
    〜C6アルキル基により置換されてよい。)、C1〜C6アル
    キル基{当該アルキル基は、1個のフェニル基(当該フ
    ェニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アル
    キル基により置換されてよい。)、C1〜C6アルコキシ
    基、(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルコキシ基、C1〜C6
    アルキルチオ基、シアノ基、フェノキシ基(当該フェノ
    キシ基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキ
    ル基により置換されてよい。)又はC2〜C7アルコキシカ
    ルボニル基により置換されていてよい。}、C2〜C6アル
    ケニル基、C2〜C6アルキニル基、C1〜C6アルキルスルホ
    ニル基、フェニルスルホニル基(当該フェニルスルホニ
    ル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル
    基により置換されてよい。)又はジ(C1〜C6アルコキ
    シ)チオホスホリル基を表し、Aは、C1〜C6アルキル基
    (当該アルキル基は、1乃至13個のハロゲン原子によ
    り置換されてよい。)、ハロゲン原子、C1〜C6アルコキ
    シ基(当該アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲン原子
    により置換されてよい。)、C1〜C6アルキルチオ基、C1
    〜C6アルキルスルホニル基、フェニル基(当該フェニル
    基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基
    により置換されてよい。)、5又は6員複素環基(当該
    複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原子若しくは
    窒素原子を含有し、1又は2個のハロゲン原子又はC1
    C6アルキル基により置換されてよい。)、シアノ基、ニ
    トロ基、アミノ基又はフェノキシ基(当該フェノキシ基
    は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基に
    より置換されてよい。)を表し、nは、1〜5の整数を表
    し、Xは、酸素原子、硫黄原子を表す。]で表される、
    1−アミノジヒドロピロール誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】 R1、R2が、同一又は異なって、水素原
    子、C1〜C12アルキル基{当該アルキル基は、1個のフ
    ェニル基(当該フェニル基は、ヒドロキシル基、1乃至
    5個のフッ素原子又は塩素原子、C1〜C4アルキル基又は
    C1〜C4アルコキシル基により置換されてよい。)、1乃
    至3個のフッ素原子又は塩素原子、又はピリジル基、ピ
    ラゾリル基、フラニル基、チオフェニル基により置換さ
    れてよい。}、C3〜C4アルケニル基(当該アルケニル基
    は、1乃至3個のフッ素原子又は塩素原子により置換さ
    れてよい。)、C3〜C4アルキニル基、C2〜C4アルキルカ
    ルボニル基(当該アルキルカルボニル基は、1乃至3個
    のハロゲン原子、1個のC1〜C4アルコキシ基により置換
    されてよい。)、ベンゾイル基(当該ベンゾイル基は、
    1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C4アルキル基により
    置換されてよい。)、C2〜C8アルコキシカルボニル基、
    ジ(C1〜C4アルキル)カルバモイル基、フェニルカルバ
    モイル基(当該フェニルカルバモイル基は、1乃至3個
    の塩素原子、トリフルオロメチル基により置換されてよ
    い。)、(C1〜C6アルキル)チオカルバモイル基、フェ
    ニルチオカルバモイル基(当該フェニルチオカルバモイ
    ル基は、1乃至3個の塩素原子、フッ素原子、トリフル
    オロメチル基により置換されてよい。)、C1〜C4アルキ
    ルスルホニル基又はフェニルスルホニル基(当該フェニ
    ルスルホニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1
    C4アルキル基により置換されてよい。)を表し、又は、
    R1及びR2は、それらが結合している窒素原子と一緒にな
    って、5乃至6員飽和又は不飽和複素環{当該複素環
    は、1乃至3個のC1〜C4アルキル基、1個のC1〜C4アル
    コキシ基又は1個のジ(C1〜C4アルキル)アミノ基によ
    り置換されてよく、任意の位置で環が酸素原子、硫黄原
    子若しくは式NR8で表される基(式中、R8は、C1〜C4
    ルキル基を表す。)により中断されていてよい。}を表
    してもよく、又は、R1、R2は、一緒になって式=CR6R7
    で表される基{式中、R6、R7は、同一又は異なって、水
    素原子、C1〜C12アルキル基(当該アルキル基は、1乃
    至3個の塩素原子、フッ素原子により置換されてよ
    い。)、C1〜C3アルキルチオ基(当該アルキルチオ基
    は、1乃至5個のハロゲン原子により置換されてよ
    い。)、フェニル基(当該フェニル基は、1乃至5個の
    フッ素原子又は塩素原子、又はC1〜C4アルキル基により
    置換されてもよい。)、ピリジル基、ピラゾリル基、フ
    ラニル基、チオフェニル基を表し、又は、R6及びR7は、
    それらが結合している炭素原子と一緒になって、5乃至
    6員飽和又は不飽和環{当該環は、任意の位置で環が酸
    素原子、硫黄原子若しくは式NR8で表される基(式中、R
    8は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中断されてい
    てよい。}を表す。}を表す、請求項1に記載の1−ア
    ミノジヒドロピロール誘導体又はその塩。
  3. 【請求項3】 R1、R2が、同一又は異なって、水素原
    子、C1〜C12アルキル基{当該アルキル基は、1個のフ
    ェニル基(当該フェニル基は、ヒドロキシル基、1乃至
    3個の塩素原子、C1〜C2アルキル基又はC1〜C2アルコキ
    シル基により置換されてよい。)により置換されてよ
    い。}、C2〜C4アルキルカルボニル基(当該アルキルカ
    ルボニル基は、1乃至3個のフッ素原子により置換され
    てよい。)、C2〜C8アルコキシカルボニル基、ジ(C1
    C3アルキル)カルバモイル基、フェニルカルバモイル基
    (当該フェニルカルバモイル基は、1乃至3個の塩素原
    子、トリフルオロメチル基により置換されてよい。)、
    (C1〜C6アルキル)チオカルバモイル基、フェニルチオ
    カルバモイル基(当該フェニルチオカルバモイル基は、
    1乃至3個の塩素原子、フッ素原子、トリフルオロメチ
    ル基により置換されてよい。)、C1〜C3アルキルスルホ
    ニル基又はフェニルスルホニル基(当該フェニルスルホ
    ニル基は、1乃至3個のハロゲン原子又はC1〜C2アルキ
    ル基により置換されてよい。)を表し、又は、R1、R
    2は、一緒になって式=CR6R7で表される基{式中、R6
    R7は、同一又は異なって、水素原子、C1〜C12アルキル
    基(当該アルキル基は、1乃至3個の塩素原子、フッ素
    原子により置換されてよい。)、C1〜C3アルキルチオ基
    (当該アルキルチオ基は、1乃至5個のハロゲン原子に
    より置換されてよい。)、フェニル基(当該フェニル基
    は、1乃至5個の塩素原子、又はC1〜C2アルキル基によ
    り置換されてもよい。)、ピリジル基、ピラゾリル基、
    フラニル基、チオフェニル基を表す。}を表す、請求項
    1に記載の1−アミノジヒドロピロール誘導体又はその
    塩。
  4. 【請求項4】 R1、R2が、同一又は異なって、水素原
    子、C1〜C12アルキル基{当該アルキル基は、1個のフ
    ェニル基(当該フェニル基は、ヒドロキシル基、1乃至
    3個の塩素原子、C1〜C2アルキル基又はC1〜C2アルコキ
    シル基により置換されてよい。)により置換されてよ
    い。}、C2〜C3アルキルカルボニル基(当該アルキルカ
    ルボニル基は、1乃至3個のフッ素原子により置換され
    てよい。)、C2〜C3アルコキシカルボニル基、ベンジル
    オキシカルボニル基、フェニルカルバモイル基(当該フ
    ェニルカルバモイル基は、1乃至3個の塩素原子により
    置換されてよい。)、(C2〜C3アルキル)チオカルバモ
    イル基、C1〜C2アルキルスルホニル基を表し、又は、
    R1、R2は、一緒になって式=CR6R7で表される基{式
    中、R6、R7は、同一又は異なって、水素原子、C1〜C2
    ルキル基、C1〜C3アルキルチオ基、フェニル基(当該フ
    ェニル基は、1乃至2個の塩素原子、又はC1〜C2アルキ
    ル基により置換されてもよい。)、ピリジル基、ピラゾ
    リル基(当該ピラゾリル基は、1個の塩素原子、又はC1
    〜C2アルキル基により置換されてもよい。)、フラニル
    基、チオフェニル基を表す。}を表す、請求項1に記載
    の1−アミノジヒドロピロール誘導体又はその塩。
  5. 【請求項5】 R3及びR4は、同一または異なって、水素
    原子、C1〜C4アルキル基(当該アルキル基は、1個のフ
    ェニル基又は1乃至3個のフッ素原子又は塩素原子によ
    り置換されてよい。)、C3〜C6シクロアルキル基、C3
    C4アルケニル基又はフェニル基であり、又は、R3及びR4
    は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、5
    乃至7員飽和環{当該環は、1乃至3個のC1〜C4アルキ
    ル基、1個のC1〜C4アルコキシ基又は1個のジ(C1〜C4
    アルキル)アミノ基により置換されてよく、任意の位置
    で環が酸素原子により中断されていてよい。}である、
    請求項1乃至4に記載の1−アミノジヒドロピロール誘
    導体又はその塩。
  6. 【請求項6】 R3及びR4は、同一または異なって、C1
    C3アルキル基であり、又は、R3及びR4は、それらが結合
    している炭素原子と一緒になって、5乃至7員飽和環
    {当該環は、1個のC1〜C2アルキル基、1個のC1〜C2
    ルコキシ基に置換されてよい。}である、請求項1乃至
    4に記載の1−アミノジヒドロピロール誘導体又はその
    塩。
  7. 【請求項7】 R3及びR4が共にメチル基であり、又は、
    R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と一緒にな
    って、シクロヘキサン環である、請求項1乃至4に記載
    の1−アミノジヒドロピロール誘導体又はその塩。
  8. 【請求項8】 R5が、水素原子、C2〜C7アルキルカルボ
    ニル基(当該アルキルカルボニル基は、1乃至3個のハ
    ロゲン原子、1個のC1〜C4アルコキシ基又は1個のフェ
    ノキシ基により置換されてよい。)、C4〜C7シクロアル
    キルカルボニル基、C3〜C5アルケニルカルボニル基、ベ
    ンゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃至3個の塩素原
    子又はフッ素原子、C1〜C3アルキル基により置換されて
    もよい。)、C2〜C8アルコキシカルボニル基{当該アル
    コキシカルボニル基は、1乃至3個の塩素原子又はフッ
    素原子、1個のC1〜C4アルコキシ基又は1個の5又は6
    員複素環基(当該複素環基は、1個の酸素原子若しくは
    窒素原子を含有する。)により置換されてよい。}、C4
    〜C7シクロアルコキシカルボニル基、C4〜C5アルケニル
    オキシカルボニル基、C4〜C6アルキニルオキシカルボニ
    ル基、(C1〜C4アルキルチオ)カルボニル基、(フェニ
    ルチオ)カルボニル基、(C1〜C4アルコキシ)チオカル
    ボニル基、(フェノキシ)チオカルボニル基、C2〜C7
    ルキルジチオカルボニル基、フェニルジチオカルボニル
    基、C1〜C4アルキル基(当該アルキル基は、1個のフェ
    ニル基、C1〜C4アルコキシ基、C1〜C4アルキルチオ基、
    シアノ基、フェノキシ基又はC2〜C5アルコキシカルボニ
    ル基により置換されていてよい。)、C2〜C4アルケニル
    基、C2〜C4アルキニル基、C1〜C4アルキルスルホニル
    基、フェニルスルホニル基(当該フェニルスルホニル基
    は、1個のC1〜C4アルキル基により置換されてよい。)
    又はジ(C1〜C4アルコキシ)チオホスホリル基である、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の1−アミノジヒドロ
    ピロール誘導体又はその塩。
  9. 【請求項9】 R5が、水素原子、C2〜C7アルキルカルボ
    ニル基(当該アルキルカルボニル基は、1個のフェノキ
    シ基により置換されてよい。)、C3〜C4アルケニルカル
    ボニル基、ベンゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃至
    3個の塩素原子により置換されてもよい。)、C2〜C8
    ルコキシカルボニル基(当該アルコキシカルボニル基
    は、1個の塩素原子又はC1〜C3アルコキシ基により置換
    されてよい。)、C4〜C7シクロアルコキシカルボニル
    基、C4〜C5アルケニルオキシカルボニル基、C4〜C6アル
    キニルオキシカルボニル基、(C1〜C2アルキルチオ)カ
    ルボニル基、(フェノキシ)チオカルボニル基、C2〜C5
    アルキルジチオカルボニル基、フェニルジチオカルボニ
    ル基、(C1〜C4アルコキシ)C1〜C2アルキル基、(C1
    C4アルキルチオ)C1〜C2アルキル基、シアノC1〜C2アル
    キル基、フェノキシC1〜C2アルキル基、(C2〜C3アルコ
    キシカルボニル)メチル基、C3〜C4アルケニル基又はC3
    〜C4アルキニル基である、請求項1乃至7のいずれかに
    記載の1−アミノジヒドロピロール誘導体又はその塩。
  10. 【請求項10】 R5が、水素原子、C2〜C7アルキルカル
    ボニル基、C2〜C7アルコキシカルボニル基(当該アルコ
    キシカルボニル基は、1個の塩素原子又はC1〜C3アルコ
    キシ基により置換されてよい。)、C5〜C6シクロアルコ
    キシカルボニル基、C4〜C5アルケニルオキシカルボニル
    基、C4〜C6アルキニルオキシカルボニル基、(メチルチ
    オ)カルボニル基、(フェノキシ)チオカルボニル基、
    C2〜C3アルキルジチオカルボニル基、(C2〜C3アルコキ
    シカルボニル)メチル基、プロペニル基又はプロピニル
    基である、請求項1乃至7のいずれかに記載の1−アミ
    ノジヒドロピロール誘導体又はその塩。
  11. 【請求項11】 Aが、C1〜C4アルキル基(当該アルキ
    ル基は、3個のフッ素原子により置換されてよい。)、
    塩素原子、フッ素原子、臭素原子、フェニル基又はシア
    ノ基である、請求項1乃至10のいずれかに記載の1−
    アミノジヒドロピロール誘導体又はその塩。
  12. 【請求項12】 Aが、メチル基、トリフルオロメチル
    基、塩素原子、臭素原子、フェニル基である、請求項1
    乃至10のいずれかに記載の1−アミノジヒドロピロー
    ル誘導体又はその塩。
  13. 【請求項13】 Aが、メチル基又は塩素原子である、
    請求項1乃至10のいずれかに記載の1−アミノジヒド
    ロピロール誘導体又はその塩。
  14. 【請求項14】 nが、1、2、3又は4である、請求
    項1乃至13のいずれかに記載の1−アミノジヒドロピ
    ロール誘導体又はその塩。
  15. 【請求項15】 nが、2又は3である、請求項1乃至
    13のいずれかに記載の1−アミノジヒドロピロール誘
    導体又はその塩。
  16. 【請求項16】 下記一般式(II) 【化2】 [式中、R1、R2は、同一又は異なって、水素原子、C1
    C12アルキル基{当該アルキル基は、1個のフェニル基
    (当該フェニル基は、ヒドロキシ基、1乃至5個のハロ
    ゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
    い。)、1又は2個のC1〜C6アルコキシ基(当該アルコ
    キシ基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換されて
    よい。)、1個のC2〜C6アルケニルオキシ基、1個の
    (C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルコキシ基、1個のC1
    C6アルキルチオ基、1乃至3個のハロゲン原子、1個の
    ジ(C1〜C6アルキル)アミノ基又は1個の5又は6員複
    素環基(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄
    原子若しくは窒素原子を含有し、1又は2個のハロゲン
    原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)に
    より置換されてよい。}、C2〜C6アルケニル基(当該ア
    ルケニル基は、1乃至3個のハロゲン原子により置換さ
    れてよい。)、C2〜C6アルキニル基、フェニル基(当該
    フェニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6
    ルキル基により置換されてよい。)、5又は6員複素環
    {当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原子若
    しくは窒素原子を含有し、1個のC1〜C6アルキル基(当
    該アルキル基は、1乃至3個のハロゲン原子により置換
    されてよい。)により置換されてよい。}、C2〜C10
    ルキルカルボニル基(当該アルキルカルボニル基は、1
    乃至3個のハロゲン原子、1個のC1〜C6アルコキシ基又
    は1個のフェノキシ基により置換されてよい。)、ベン
    ゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃至5個のハロゲン
    原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)、
    C2〜C8アルコキシカルボニル基、(C1〜C6アルキル)カ
    ルバモイル基、ジ(C1〜C6アルキル)カルバモイル基、
    フェニルカルバモイル基{当該フェニルカルバモイル基
    は、1乃至5個のハロゲン原子、C1〜C6アルキル基(当
    該アルキル基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換
    されてよい。)により置換されてよい。}、(C1〜C6
    ルキル)チオカルバモイル基、ジ(C1〜C6アルキル)チ
    オカルバモイル基、(フェニル)チオカルバモイル基
    {当該(フェニル)チオカルバモイル基は、1乃至3個
    の塩素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基により
    置換されてよい。}、C1〜C6アルキルスルホニル基又は
    フェニルスルホニル基(当該フェニルスルホニル基は、
    1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により
    置換されてよい。)を表し、又は、R1及びR2は、それら
    が結合している窒素原子と一緒になって、5乃至7員飽
    和又は不飽和複素環{当該複素環は、1乃至3個のC1
    C6アルキル基、1個のC1〜C6アルコキシ基又は1個のジ
    (C1〜C6アルキル)アミノ基により置換されてよく、任
    意の位置で環が酸素原子、硫黄原子若しくは式NR8で表
    される基(式中、R8は、C1〜C6アルキル基を表す。)に
    より中断されていてよい。}を表してもよく、又は、
    R1、R2は、一緒になって式=CR6R7で表される基{式
    中、R6、R7は、同一又は異なって、水素原子、C1〜C12
    アルキル基(当該アルキル基は、1乃至5個のハロゲン
    原子により置換されてよい。)、C1〜C6アルコキシ基
    (当該アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲン原子によ
    り置換されてよい。)、C1〜C6アルキルチオ基(当該ア
    ルキルチオ基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換
    されてよい。)、フェニル基(当該フェニル基は、ヒド
    ロキシル基、C1〜C6アルコキシ基、1乃至5個のハロゲ
    ン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてもよ
    い。)、5又は6員複素環基(当該複素環基は、1乃至
    4個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、
    1又は2個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により
    置換されてよい。)を表し、又は、R6及びR7は、それら
    が結合している炭素原子と一緒になって、5乃至7員飽
    和又は不飽和環{当該環は、1乃至3個のC1〜C6アルキ
    ル基、1個のC1〜C6アルコキシ基又は1個のジ(C1〜C6
    アルキル)アミノ基により置換されてよく、任意の位置
    で環が酸素原子、硫黄原子若しくは式NR8で表される基
    (式中、R8は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中断
    されていてよい。}を表す。}を表し、R3及びR4は、同
    一または異なって、水素原子、C1〜C6アルキル基{当該
    アルキル基は、1個のフェニル基(当該フェニル基は、
    1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により
    置換されてよい。)又は1乃至13個のハロゲン原子に
    より置換されてよい。}、C3〜C6シクロアルキル基、C2
    〜C6アルケニル基(当該アルケニル基は、1乃至3個の
    ハロゲン原子により置換されてよい。)、C2〜C6アルキ
    ニル基、フェニル基(当該フェニル基は、1乃至5個の
    ハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
    い。)又は5又は6員複素環{当該複素環基は、1乃至
    4個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、
    1又は2個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基(当該
    アルキル基は、1乃至3個のハロゲン原子により置換さ
    れてよい。)により置換されてよい。}を表し、又は、
    R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と一緒にな
    って、5乃至7員飽和又は不飽和環{当該環は、1乃至
    3個のC1〜C6アルキル基、1個のC1〜C6アルコキシ基又
    は1個のジ(C1〜C6アルキル)アミノ基により置換され
    てよく、任意の位置で環が酸素原子、硫黄原子若しくは
    式NR8で表される基(式中、R8は、C1〜C6アルキル基を
    表す。)により中断されていてよい。}を表してもよ
    く、Aは、C1〜C6アルキル基(当該アルキル基は、1乃
    至13個のハロゲン原子により置換されてよい。)、ハ
    ロゲン原子、C1〜C6アルコキシ基(当該アルコキシ基
    は、1乃至5個のハロゲン原子により置換されてよ
    い。)、C1〜C6アルキルチオ基、C1〜C6アルキルスルホ
    ニル基、フェニル基(当該フェニル基は、1乃至5個の
    ハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
    い。)、5又は6員複素環基(当該複素環基は、1乃至
    4個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、
    1又は2個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により
    置換されてよい。)、シアノ基、ニトロ基、アミノ基又
    はフェノキシ基(当該フェノキシ基は、1乃至5個のハ
    ロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
    い。)を表し、nは、1〜5の整数を表し、R9は、水素原
    子又はC1〜C6アルキル基をあらわす。]で表される、ヒ
    ドラジド化合物。
  17. 【請求項17】 下記一般式(III) 【化3】 [式中、R1、R2は、同一又は異なって、水素原子、C1
    C12アルキル基{当該アルキル基は、1個のフェニル基
    (当該フェニル基は、ヒドロキシ基、1乃至5個のハロ
    ゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
    い。)、1又は2個のC1〜C6アルコキシ基(当該アルコ
    キシ基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換されて
    よい。)、1個のC2〜C6アルケニルオキシ基、1個の
    (C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルコキシ基、1個のC1
    C6アルキルチオ基、1乃至3個のハロゲン原子、1個の
    ジ(C1〜C6アルキル)アミノ基又は1個の5又は6員複
    素環基(当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄
    原子若しくは窒素原子を含有し、1又は2個のハロゲン
    原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)に
    より置換されてよい。}、C2〜C6アルケニル基(当該ア
    ルケニル基は、1乃至3個のハロゲン原子により置換さ
    れてよい。)、C2〜C6アルキニル基、フェニル基(当該
    フェニル基は、1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6
    ルキル基により置換されてよい。)、5又は6員複素環
    {当該複素環基は、1乃至4個の酸素原子、硫黄原子若
    しくは窒素原子を含有し、1個のC1〜C6アルキル基(当
    該アルキル基は、1乃至3個のハロゲン原子により置換
    されてよい。)により置換されてよい。}、C2〜C10
    ルキルカルボニル基(当該アルキルカルボニル基は、1
    乃至3個のハロゲン原子、1個のC1〜C6アルコキシ基又
    は1個のフェノキシ基により置換されてよい。)、ベン
    ゾイル基(当該ベンゾイル基は、1乃至5個のハロゲン
    原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよい。)、
    C2〜C8アルコキシカルボニル基、(C1〜C6アルキル)カ
    ルバモイル基、ジ(C1〜C6アルキル)カルバモイル基、
    フェニルカルバモイル基{当該フェニルカルバモイル基
    は、1乃至5個のハロゲン原子、C1〜C6アルキル基(当
    該アルキル基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換
    されてよい。)により置換されてよい。}、(C1〜C6
    ルキル)チオカルバモイル基、ジ(C1〜C6アルキル)チ
    オカルバモイル基、(フェニル)チオカルバモイル基
    {当該(フェニル)チオカルバモイル基は、1乃至3個
    の塩素原子、フッ素原子、トリフルオロメチル基により
    置換されてよい。}、C1〜C6アルキルスルホニル基又は
    フェニルスルホニル基(当該フェニルスルホニル基は、
    1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により
    置換されてよい。)を表し、又は、R1及びR2は、それら
    が結合している窒素原子と一緒になって、5乃至7員飽
    和又は不飽和複素環{当該複素環は、1乃至3個のC1
    C6アルキル基、1個のC1〜C6アルコキシ基又は1個のジ
    (C1〜C6アルキル)アミノ基により置換されてよく、任
    意の位置で環が酸素原子、硫黄原子若しくは式NR8で表
    される基(式中、R8は、C1〜C6アルキル基を表す。)に
    より中断されていてよい。}を表してもよく、又は、
    R1、R2は、一緒になって式=CR6R7で表される基{式
    中、R6、R7は、同一又は異なって、水素原子、C1〜C12
    アルキル基(当該アルキル基は、1乃至5個のハロゲン
    原子により置換されてよい。)、C1〜C6アルコキシ基
    (当該アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲン原子によ
    り置換されてよい。)、C1〜C6アルキルチオ基(当該ア
    ルキルチオ基は、1乃至5個のハロゲン原子により置換
    されてよい。)、フェニル基(当該フェニル基は、ヒド
    ロキシル基、C1〜C6アルコキシ基、1乃至5個のハロゲ
    ン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてもよ
    い。)、5又は6員複素環基(当該複素環基は、1乃至
    4個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、
    1又は2個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により
    置換されてよい。)を表し、又は、R6及びR7は、それら
    が結合している炭素原子と一緒になって、5乃至7員飽
    和又は不飽和環{当該環は、1乃至3個のC1〜C6アルキ
    ル基、1個のC1〜C6アルコキシ基又は1個のジ(C1〜C6
    アルキル)アミノ基により置換されてよく、任意の位置
    で環が酸素原子、硫黄原子若しくは式NR8で表される基
    (式中、R8は、C1〜C6アルキル基を表す。)により中断
    されていてよい。}を表す。}を表し、R3及びR4は、同
    一または異なって、水素原子、C1〜C6アルキル基{当該
    アルキル基は、1個のフェニル基(当該フェニル基は、
    1乃至5個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により
    置換されてよい。)又は1乃至13個のハロゲン原子に
    より置換されてよい。}、C3〜C6シクロアルキル基、C2
    〜C6アルケニル基(当該アルケニル基は、1乃至3個の
    ハロゲン原子により置換されてよい。)、C2〜C6アルキ
    ニル基、フェニル基(当該フェニル基は、1乃至5個の
    ハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
    い。)又は5又は6員複素環{当該複素環基は、1乃至
    4個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、
    1又は2個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基(当該
    アルキル基は、1乃至3個のハロゲン原子により置換さ
    れてよい。)により置換されてよい。}を表し、又は、
    R3及びR4は、それらが結合している炭素原子と一緒にな
    って、5乃至7員飽和又は不飽和環{当該環は、1乃至
    3個のC1〜C6アルキル基、1個のC1〜C6アルコキシ基又
    は1個のジ(C1〜C6アルキル)アミノ基により置換され
    てよく、任意の位置で環が酸素原子、硫黄原子若しくは
    式NR8で表される基(式中、R8は、C1〜C6アルキル基を
    表す。)により中断されていてよい。}を表してもよ
    く、Aは、C1〜C6アルキル基(当該アルキル基は、1乃
    至13個のハロゲン原子により置換されてよい。)、ハ
    ロゲン原子、C1〜C6アルコキシ基(当該アルコキシ基
    は、1乃至5個のハロゲン原子により置換されてよ
    い。)、C1〜C6アルキルチオ基、C1〜C6アルキルスルホ
    ニル基、フェニル基(当該フェニル基は、1乃至5個の
    ハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
    い。)、5又は6員複素環基(当該複素環基は、1乃至
    4個の酸素原子、硫黄原子若しくは窒素原子を含有し、
    1又は2個のハロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により
    置換されてよい。)、シアノ基、ニトロ基、アミノ基又
    はフェノキシ基(当該フェノキシ基は、1乃至5個のハ
    ロゲン原子又はC1〜C6アルキル基により置換されてよ
    い。)を表し、nは、1〜5の整数を表す。]で表され
    る、ヒドラジド化合物。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至15のいずれかに記載の
    1−アミノジヒドロピロール誘導体を有効成分として含
    有する農薬。
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